アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 オーメン・ガールフレンド 第五特異点 』 1ページ ■
2022年9月23日




 ●プリプレイ

GM/OGF第五特異点を始めまーす。ハンドアウトを配るよ!
一同/わーい!



 アナザーワールドSRS・キャンペーンシナリオ『Omen Girl Friend』
 第五特異点 忘却統合樹海 鬼ヶ島 人理定礎値:B




【レギュレーション】
 キャラクターレベル10で開始。
 第四特異点から日にちが経過した頃に、新たにレイシフトする。

【ハンドアウト:英霊A】
 コネクション:仲間サーヴァント達  関係:仲間

 第四特異点を終えた君達の前に、呉用とダーレスが集合をかけた。
 呉用「長い任務の中でお疲れだと思います!」
 ダーレス「こういうときこそレクリエーションをして全力で楽しむべき! イベントを開こうぜ! おじさんそういう企画大得意!」
 呉用「(ダイスに選ばれた)■■様の聖杯を(勝手に)お借りしました! 特異点を作ったことある僕がいるのでこの最高軍師にどんとお任せあれ!」
▼セカイのイベント:イベントクエストに巻き込まれる
▼コネクションNPC1:仲間サーヴァント達

 トンチキ時空に飛ばしやがったコイツら……! シバこう。

【ハンドアウト:英霊B】
 コネクション:姫と善良なモブ達  関係:心配

 イベントクエストを無事(?)クリアーできた君達のもとに、蛍から急遽連絡が入る。
 「第五特異点の反応が発見された! 突然ですまないが、そちらのイベント特異点から新たな第五特異点に飛んでくれ!」
 レイシフトした先は、平安末期の日本で見たものは……凄まじい姫と、彼女を止めようとする善良な市民達だった。
▼セカイのイベント:姫を止める手伝いをしてあげる
▼コネクションNPC2:姫

 日本人の女性。とても意思が強そう。

【ハンドアウト:英霊C】
 コネクション:悪霊  関係:敵視

 姫を止めるべく追跡をする君達は、彼女が恐ろしい悪霊に付きまとわれていることに気付く。
 悪霊は彼女を害そうと、周囲のものを巻き込んで攻撃をしかけてきた。
 君は彼女を守りながら戦うことを決意。何故ならその悪霊が……赤聖杯を持っていたからだ。
▼セカイのイベント:悪霊の討伐を決意する
▼コネクションNPC3:悪霊

 黒頭巾を被った悪しき存在。



デュナ/鬼ヶ島が舞台だ!
八雲/本当だ。「そろそろ和風舞台がくるかな?」と思ってたから……わーい。
デュナ/……で、呉用くん? ちょっと、呉用くん。ねえ、呉用くん。
GM/(呉用になって)「はい! 最高の軍師をお呼びでしょうか!」
ロア/シバこう!(一同笑) 今回はぐだぐだ時空だね!
ミズ/コネクションNPC2……「凄まじい姫」って誰だろう?
GM/さて早速ですが、今回のセッションで使うもののご準備をしていきます。今から配るアンケート用紙の項目にお答えください。皆さんのマイルーム台詞を考えていただきます。相談無しで書いてください。

【アンケート:マイルームでの台詞を書いてください】
 (1)「好きなこと・好きなもの」に関する台詞
 (2)「嫌いなこと・嫌いなもの」に関する台詞
 (3)「1つだけ願いが何でも叶う聖杯についてどう思うか」
 (4)「仲間サーヴァント(ロア・ミズ・デュナ・八雲・呉用・ダーレス)に対して個人的に思っていること」

GM/書いた内容は隠しておいてください。セッション中に内容を明かすことで、「絆レベルが上がってマイルーム台詞が聞けたよ」みたいな演出にします。
ロア/へー! すごーい!
GM/FGOをプレイしている皆さんならどう書いたらいいか判ると思いますが、例として呉用とダーレスのマイルーム台詞を明かしておきますね。千早がいち早くマイルームで突いたことにします(笑)

 呉用のマイルーム台詞
 (1)「好きなもの。美味しい物! ……を、食べる人ですね! 皆健やかに育ってほしいものです」
 (2)「正論。嫌いです」
 (3)「1つだけ願いが何でも叶う聖杯……間違いなく主人のために使いますね」
 (4)「八雲→同じ先生として信頼してます! ……それはそれとて、たまに吐く毒が怖いですねえ」

デュナ/ああ、八雲さんとしたレスバトルがトラウマになってるんですね……(笑)

 ロア・ラダ(プレイヤー名:現空)
 キャラクターレベル10:クラス[感応力師5/稀人2/アーティスト3]
 アーティストより、主特技≪ラブモーション≫、副特技≪シェイクスピア:神霊≫を取得。

 ティンダロスの猟犬 ミズ(プレイヤー名:ぷぇ)
 キャラクターレベル10:[世界遣い1/異端者3/イレギュラー6]
 イレギュラーより、≪ハスター2≫、副特技≪アシストオーブ≫を取得。

 力天使 デュナ(プレイヤー名:ピロ)
 キャラクターレベル10:クラス[霊媒師1/聖職者7/稀人2]
 稀人より、主特技≪愛のムチ≫、副特技≪ちいさな呪い≫を取得。

 小泉 八雲(プレイヤー名:ろって)
 キャラクターレベル10:クラス[霊媒師4/領域遣い3/世界遣い3]
 領域遣いより、主特技≪秘伝のレシピ≫、副特技≪恵みの蔦≫を取得。

 霜月 千早(NPC)
 キャラクターレベル8:クラス[魔術師3/世界遣い1/聖職者2/アーティスト2]
 魔術師より、一般特技≪鏡の加護≫、副特技≪心身置換≫を取得。

ミズ/1ゾロ防止の≪アシストオーブ≫を取りました、イエーイ!
GM/しかも主特技はハスター! ハスターだって! ハスター2! イエーイ!
ミズ/鎮まれダーレス、癪に障る(一同笑)
デュナ/だいぶ鬱陶しい親戚のおじさんですね(笑) キャラクターレベル10になったので≪物品調達≫で手に入るお薬が≪興奮剤PRE≫になりましたよ。【MP】を4D6点回復できます。
八雲/凄く良いお薬になりました。ありがたいです!


 ●オープニングフェイズ1 〜期間限定イベント〜

GM/第四特異点から日にちが経過した残暑頃。暑かったあの夏を越えて、いつの間にか涼しくなってきましたね。
八雲/急に寒くなってきましたねー。
GM/まずはそんな君達に朗報です。こんにちは、強化クエストのお時間です。



GM/本日のクソコラです。
ミズ/クソコラ言うな。
八雲/天才コラです!(笑) ≪再生の閃光≫が強化された!
ロア/「タイミング:オート」になってる! 強い〜!
ミズ/さっき18時の更新が来たな。
デュナ/18時になったらアップデートが始まったんですね(笑)
GM/君達4人は、夜城家の食堂に……呉用とダーレスに呼ばれて集まっています。そこには千早や蛍、世話をしてくれるホムンクルスメイド達はいません。
デュナ/ふむふむ、サーヴァントだけですね。
ミズ/鯖会だ。
GM/鯖会、とは?(笑) 食堂の席に着いた君達。呼び出した呉用とダーレスはホワイトボードの前に立っている。
ロア/おおー、ホワイトボードだー(笑)
GM/(呉用になって)「皆々様、お疲れ様です! お次は第五特異点ですね。まだどこがレイシフト先かは明かされていませんが……既に我々は第五特異点まで来ました。長い付き合いとなったものです。そんな中、ついに八雲様に強化クエストが実装されました!」
八雲/今まさにトレーニングルームから帰ってきてハァハァしてるところです(笑)
デュナ/まさか最後の敵が同じ作家繋がりということでダーレスさんだとは思いませんでしたよ!
GM/キャスターの強化クエストなんだからアサシンのエネミーを出してやれよ。
ロア/誰かバーサーカー連れてきて!(笑) あ、ロアがアルターエゴだから有利でいけたかも!?
GM/「そろそろマンネリを感じる時期ではございませんか?」
八雲/……マン、ネリ?
デュナ/毎回斬新なセッションできてるよ?(笑)
GM/「そう! してきましたね! 心地良い合いの手をありがとうございます!」
デュナ/合いの手してねーよ! あの人ちっとも話を聞いてませんよ!?(笑)
GM/「こういうときこそレクリエーションをして全員全力で楽しむべきだと思います! ……正直申しまして、前回の第四特異点アヴァロンはマスターの顔色が若干曇るものでした」
ロア/うー……あれは確かに。
ミズ/ようするに……景気の良いことをして、気分を変えようと?
GM/「ザッツライ! 楽しいイベントをやりましょう。そこで最高の軍師である僕が考えたのは夏イベ!
八雲/もう秋ですが?(笑)
GM/これでもGMは本気で「OGFで夏イベをやろうかな〜」と思ってたんですよ。「ですが皆様、お考えください! このメンバーで誰が水着鯖になるべきだと思います!? 唯一の女性鯖である八雲様はTS熟女ですよ!?
八雲/ならないなー(笑)
ロア/じ、需要はあると思うよ!?(笑)
デュナ/それならマスターの水着礼装を実装すればいいと思います!(笑)
GM/「そんなことを考えていたら秋になっていました! 令和ちゃんはすぐ台風を持ってきて困りますね〜」 嬉しそうにハスターが横でぴょんぴょんして「風に乗りて歩むもの〜! ハスターの帰還〜!」ってしてます。
ロア/かわいい(笑)
デュナ/何故いつも連休に台風を被せるのか。どっか行きなさい!(笑)
GM/「ともかく秋に相応しいイベントを実装しようと(いきなりころころ)ここにあるデュナ様の聖杯を使って楽しい特異点を作成しました!」
デュナ/おい。……どうして!?(一同爆笑) 私がマスターから賜った聖杯を何故!?
GM/ダイスの結果です。「僕ってば根が山賊なもので強奪大好き大得意なのです!」
デュナ/強奪しなくても言えばお貸ししましたのに!? 何故奪った!?(笑)
ミズ/奪う方がテンション上がるからかな。
八雲/いや、そもそも特異点を作るな……(笑)
GM/隣のダーレスは「イベント特異点ならコレコレこうした方がいいんじゃね?」とプロデューサーとしてアドバイスをしました。
デュナ/罪ありき悔改めよ! 2人まとめて浄化の一撃かな!?(一同笑)
GM/「ごめんなさいね僕ってばマフィアなものでしてすみませんバイバイキン〜」 呉用はイベント特異点にいち早く向かいました。懲らしめて下さい。

『AF判定:イベントを楽しむ』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:50

※「イベントクエストを完走する」演出に成功すること。
 成功した場合、豪華特典をプレゼント! かつ、第五特異点のシナリオに移行できる。
※協調行動OK。サーヴァント全員参加でイベントをクリアーしよう!
 通常の特技宣言による難易度減少とは別に、「プロフィールを1つ開示」することで難易度を−4減少できる。
 全てのプロフィールを明かす必要は無い(まだ絆が上がっていないという演出になる)。


八雲/「成功した場合、豪華特典をプレゼント! かつ、第五特異点のシナリオに移行できる」……(笑)
GM/つまりずっとこのAF判定をクリアーしないでいると「このマスター、ずっとイベントばっか遊んで本編を進めないな……」というFGOでありがちなことになります。
八雲/いやー、本編はいつでも進められるから期間限定イベントをするべきかなって(笑)
GM/AF判定で『設定してもらったプロフィールを明かすことで難易度減少』ができます。通常のAF判定と同じように「プロフィールに書いた好きなものに絡めて演出することで難易度−4!」ができます。
ミズ/へー、これ面白いシステムだな。
GM/秋イベントなんでハロウィン仕様にします。なので呉用が作り出した特異点はハロウィン梁山泊ですね。
八雲/ここにプレーンな梁山泊があります。
GM/盛られる前提でプレーンって言うな(一同笑)
ロア/これからピラミッドとか姫路城とか足して魔改造していいの!?(笑)
デュナ/来年はルルイエ梁山泊になるかもしれません(一同笑) チェイテピラミッド姫路城みたいに上に重なっていかないで下からせり上がってくるのかも(笑)
GM/では呉用が悪さをしてスタコラサッサとハロウィン特異点に逃げて行ったところで、マスターである千早が「みんな、集まってどうしたの?」とやって来ます。
デュナ/マスター! 呉用さんに私の聖杯を取られました! 先生あいつ私のモノ取ったぁー!
ミズ/言いつけた!(笑) 呉用を捕まえろー……ってことは、星4呉用がハロウィン配布実装?
ロア/配布呉用さん、バーサーカーで実装かなぁ?(笑)
GM/市場の需要を考えない運営だな(笑) 蛍は「ええっと……第五特異点の捜索が大変だから、そっちのトンチキ特異点は任せていいかな?」と言います。
八雲/はーい(笑) さて、そんな訳でハロウィン特典にレイシフトした我々ですが……。
デュナ/何が出てくる特異点なんですかね?
八雲/ハロウィンといえば、ゾンビですかね? 道々に≪護符≫をペッと貼る。ゾンビが襲い掛かってきたら≪清浄の使者≫。
ロア/お帰りくださーい! ≪還り名≫で帰すー!
デュナ/こらー、私の聖杯を返しなさーいと追いかけます! ≪悔改めよ≫!
ミズ/≪野獣の鼻≫で、多分こっちだぞって先導する。呉用を≪アシストオーブ≫で転ばせようとする。
GM/≪アシストオーブ≫ってそういう使い方なんだ!?(笑) 犬のボール遊びか。
ミズ/モヤッとボールです。ハッ!? ≪ソウルデバイス≫がハロウィン仕様にデコられている!?
デュナ/キラキラして綺麗ですね、≪鏡の加護≫でミラーボールが置いてある(笑)
ロア/≪友の華≫で、みんなおいでおいでー。こっちこっちーってカボチャ達を仲間にします。その中のカボチャが≪突然変異≫。
デュナ/いきなり変異種が生まれた!(笑)
八雲/カボチャがいっぱいあるなら≪秘伝のレシピ≫と≪食物錬成≫で美味しい物を作ります。
GM/カボチャメニューがいっぱいだ。
ミズ/わーい! ≪グリーディ≫!
ロア/強欲に食べた!(笑) いっぱい食べて頑張れー! ≪空間知識≫で周りを見たら、マップの半分まで来たねー。こっちだよこっちだよー、みんなに知らせる≪同調録≫!
GM/……ではここで、ダーレスの「好きなもの」を公開するロールをします。ダーレスの好きなものは「正義・王道・うちのこ」です。(ダーレスになって)「もうちょっと正統派なハロウィンの背景にしたいな。ドラキュラとか狼男とか魔女みたいなパーツも欲しい」 言いながらモンスターを召喚します。
デュナ/たのもー! 聖杯を返してくださーい!(笑) 中ボスのシャドウサーヴァントの李逵ちゃんを≪浄化の一撃≫で倒したりします。
ミズ/李逵ちゃんを倒したー!(笑) これで順調に周回ポイントが貯まるー!
八雲/……せっかくなのでここで「自分が聖杯についてどう思うか」を開放します。今の在り方は悪くないので問題ありません。マスターから貰った大事な物なので大切にしたいですね。
デュナ/私も「聖杯について」を開放します。……私達天使にとって、聖杯とは神の血を受けたものを差します。それはそれとしてマスターから頂いた大事な物。なので返してください!(笑)
ミズ/ミズも「聖杯について」を開示しよう。そうだそうだー! デュナの「メシの茶碗」を返せー!
GM/茶碗扱い!(一同笑)
デュナ/聖杯うどんとかそういう扱いですか!(笑)
ロア/みんな明かしているなら、ロアも「聖杯について」を明かそう! ……千早のために聖杯を使いたい気持ちは判る! けど、でもね、何かを願うときは対価が必要だけど大丈夫〜? ボスの呉用さん、みんなにボコられる未来になるけど。
八雲/覚悟はできているか?(笑)
ミズ/歯を食いしばれ(笑)
デュナ/シュッシュッ!(笑)
GM/(呉用になって)「おおっ、なんということでしょう! みんなが聖杯に対して気持ちを吐露してる! これは一致団結の流れですね! なんと良いシナリオの期間限定イベント!
デュナ/なんで良い風に受け取るかな!?(笑)
GM/これでイベント完走していいと思うなら呉用をボコってください。デュナさんには特攻50%の権利があります(一同笑)
デュナ/もう! いいかげんに! しなさい!(ころころ)……ほぼクリティカル成功なんですけど。
ロア/相当のお怒りだよー(笑)
GM/無事ボコれました。綺麗に呉用はキラーンと空に輝くことになりましたとさ。おしまい。
ミズ/良かったな、茶碗が戻ってきて。
デュナ/茶碗ではないですが……(笑)
GM/ラストバトルが終わると李逵ちゃんが「宴の準備できてるぜ! みんな食ってけよー!」とハロウィンパーティーにお誘いします。
ロア/わーい!
八雲/芋栗カボチャが並んでますね。
GM/「料理ならいっぱい作ったぜー! 余った料理はみんな御衣にあげるぜ
ミズ→御衣/タッパーでいっぱい持ってこられる流れ(一同笑) 『サクラ卓』のみんなにお裾分けするしかない……(笑)
八雲/無事聖杯を取り返したのでハロウィンイベント完、ですね。
デュナ/これ、また来年もやる気がします……(笑)
GM/千早もハロウィンディナーをいっぱい食べました! イベント完走! 今回のセッションお疲れ様でした!
八雲/ハンドアウトの3分の1しか終わってない!(笑)
GM/ではでは蛍から通信が入ります。「そちらの問題は解決したかい? 第五特異点の反応が発見された。突然ですまないが、そちらのイベント特異点から新しい特異点に直接向かってくれないか?」
八雲/レイシフトも斬新になったものですね?
GM/単なる時間短縮です(笑)
ミズ/OK。異議は無い。行く先は?
GM/「時代は、1177年の日本」
ロア/日本? 千早の故郷だね!
GM/(千早になって)「芋栗カボチャいっぱい食べたし、みんなもそのまま向かって大丈夫だよね? じゃあ次の特異点に行っちゃおう! お兄ちゃん、新特異点に飛ばして〜」 (蛍になって)「判った、頼むよ」 それでは皆さん、レイシフトびゅわわわーん。
デュナ/……今度こそみんな一緒にレイシフトできるかな?(笑)


 ●オープニングフェイズ2 〜メインシナリオ・スタート〜

GM/レイシフトが完了。君達が目を開くと、そこは……中世日本の海辺の景色が広がっていました。800年前として普通の景色の町々に到着したようです。
ミズ/海辺の町か。
GM/「おおーいどこ行ったー!?」「ちゃんと捕まえろぉー!」とモブ男達の大声が聞こえてきます。
ロア/おん?
GM/平安時代末期の武家っぽい武装した男がダバダバ走っていたり、街の人がドタドタはわわ〜と慌てていたり。武装はしていて大慌ての様子ですが、どうやら戦場ではないっぽいです。どちらかと言うと「何か問題が起きておまわりさんが大混乱」してる感じ。
デュナ/何かあったんでしょうか?
ミズ/訊いてみるか? おーい、そこのそこの〜。
GM/ミズくんは≪偽りの太陽≫を取得してるので怪しまれることなく自然と会話に入り込めます。「うわーん犬ッコロー! お願いだから犬の手でも借りたいんだ手伝ってくれー!」 犬だからお腹をわしゃわしゃされます。
ミズ/あーこら、真面目に聞いてるんだからさ〜、あぁ〜(笑)
ロア/ロアもミズのお腹わしゃわしゃに参加する! もふもふ!(笑)
ミズ/で……なんか探しているみたいだけど、何が逃げたんだ?
GM/「姫様が脱走した!」
八雲/姫様が!?
ミズ/へー、随分とお転婆な姫だな?
デュナ/私達は旅の者で、この辺りに着いたばかりで何も知らないのです。そんなにお転婆なお姫様なのですか?
GM/「そ、そうなんだよ! 良ければ事情を説明するから助けてくれないか〜。旅の者でこの伊豆に来たってことは山とかも行き慣れてるだろ? あの姫様ったら単身で山の中に行きやがった! 追いかけてくれ〜!」
八雲/頷きます。どんな人なんですか? お名前は?
GM/北条政子様だよ!」
ミズ/おお、北条政子!?

 北条 政子
 平安時代末期から鎌倉時代初期の女性。鎌倉幕府を開いた源頼朝の御台所。周囲の反対を押し切り、伊豆の流人だった頼朝の妻となった。
 征夷大将軍となった夫・子の後見となって幕政の実権を握り、世に「尼将軍」と称された。
 日本初の将軍・頼朝を作り、神とも言える絶対の象徴であった朝廷の声を拒否。その後、600年続く武家政権の始まりを作った人物。


ロア/わあ、北条政子かー!?(笑)
デュナ/まさに女傑(笑) 立ち絵イラストからもう気が強そうな女性だと判りますね……。
GM/この時代のトップは平清盛。「平家じゃなきゃ人間じゃないよね〜」という暴言を放った人です。その平家に負けたのが、源氏です。
ロア/うんうん。
GM/その源氏の……亡国の王子様の名前が、源頼朝です。負けた国の王子様である頼朝は囚われ、伊豆の北条時政……政子のお父さんに監視されることになりました。そして……囚われの王子様と、王子様をいつでも殺せる偉い人の娘・お姫様は、恋に落ちます。
ミズ/わー、ロミジュリー(笑)
GM/ラブロマンスって感じだよね(笑) 2人は恋仲になりますが、お父さんとしてみれば敵国の王子と良い仲なんて言語道断。姫である政子を閉じ込めて外に出さないようにしました。「お前にはちゃんとした婚約者を充てるからあの男なんて忘れろ!」と言って。
八雲/ふむふむ。
GM/普通の姫様なら幽閉されてシクシク、なんですけど……政子は「ふっざけんなこのクソオヤジィ! ああん脱走してやるわぁッ!」と中指立ててブチ切れ(一同爆笑) 単身、女性が、支度もしないで、800年前の舗装されていない山を越え、頼朝に会いに行きます。
デュナ/ロックだなぁ!(一同笑) 脱走して成功しちゃうあたりが凄いな!?
ミズ/めちゃくちゃカッコイイな! 凄すぎでは!? バーサーカーか何かか!?(笑)
GM/北条政子は「とても嫉妬深く束縛したがりな性格」だったらしく、これ以外の逸話でも「私だけを見て! 他に女を作るとか絶対許さない!」と言っていたそうです。この時代は跡取りを作るため側室がいるのは当然だったのですが、頼朝には側室がいません。……そのせいで鎌倉幕府は跡取りがいなくなり、短命で終わります。
ロア/ふえー、そうなんだ……。
ミズ/いや、でも……良いね。とても良い(笑)
GM/あと、頼朝と良い仲だと噂された女性がいたら「ここがあの女のハウスね!」と破壊しに行ったという逸話もあります。
デュナ/ひぃ、サーチアンドデストロイ(笑) 噂でも絶対許さない!
GM/そんな過激な北条政子ですが、この脱走事件後に頼朝とゴールイン。その後、「政子の近くにいる男は全て日本の頂点に立つ」という屈指のキングメーカーになります。「あの女ならいつか脱走はすると思ってたけど! 山を女一人で行くなんて自殺行為だよ! 追いかけなきゃ!」 モブさんは常識的に考えてそう焦っております。
八雲/それはそう、心配するのはごもっともだ(笑) 山賊に狙われるかもしれませんしね。
デュナ/我々的に見ればここで政子様を捕まえてしまうと歴史が変わってしまうので……探しているふりをして、逆に彼女が山を越えるのを手伝うぐらいをしないとですね。
ミズ/障害を排除するとかな。
八雲/そうですね、何が特異点になっているか判らないし。
GM/「あの女、エキセントリックとはいえこの一帯のトップの娘だから! 救出してくれれば一攫千金だよ! 旅の人達だって悪い話じゃないだろ?」 ぷにぷに。
ミズ/オレの肉球を揉むな!(笑)
八雲/では、全員で政子様を追っかけてみるでよろしいか?
ロア/うん! 行ってみよう!
デュナ/姫が着けていた物とかありますか? あればミズさんにクンカクンカして追いかけてもらえるかも。
GM/「櫛があります!」 実際に北条政子が使っていた櫛が結構な量、発見されてたりするんですよ。エキセントリックな姫でも身嗜みはわりと気を遣っていたらしい。
ミズ/くんくん。どこに居そうだ?
GM/山。
ミズ/普通に山で単身だったわ……(笑)
デュナ/紛れもなくバーサーカーだったわ……(笑)
GM/では君達は、鬱蒼とした森が茂る山へと登っていくのでした。……匂いを追いかけて山に入った瞬間、悪寒がする。普通の日本の山とは思えない、魔力の波動や妙な感覚がします。
ロア/うん?
GM/うようよとする怨霊……それは[霊媒師]である八雲さんならよく判る。そうでなくても「普通の一般人女子がこんな所に入ったらヤバイ」と全員察します。
八雲/な、なんかいるー。
ロア/良くないものがいるね……。
ミズ/これは早いとこ見つけてやんねーと。何が起こるか判ったもんじゃねー。
GM/そして……突然! 君達が通った道の土がボコボコボコと盛り上がる! まるで来た道を塞ぐように壁になった。
デュナ/む!?
ロア/わー、森の出口が無くなっちゃったー。
ミズ/明らかに誰かの領域に足を踏み入れたかもしれないな。……すんすん、多分こっちに行ったかなー。
GM/先を進むと、お姫様の和風ドレスが脱ぎ捨てられています。
ロア/あった。
デュナ/……十二単って、スポンッて虚蝉の術みたいに抜けられるんですよね(笑) これは、機動力が上がってるのでは……?
GM/「ぎゃー!」 大変だ! 近くのあっちから悲鳴がしたぞ!
ミズ/悲鳴? ……ちょっと雄々しい悲鳴だったぞ?(笑)
GM/なんと君達が視線を向けた先には……軽装であられのない姿になった女性と、禍々しい異端の姿!
八雲/騙されないぞ。
GM/ご明察。禍々しい異端を! 女が! 殴ったぁー!(一同笑)
ロア/ブラボー!(笑)
GM/女性は「邪魔邪魔ァッ!」と異端を踏みつけて森の奥へと突き進んでいきます。
ミズ/もうあいつ1人でいいんじゃね?
八雲/おそらく単体宝具ですよ! 一気に複数体敵が出て来られると困るので!(笑)
デュナ/い、一応保護しましょ!(笑)
GM/誰が話し掛ける? フラガラックのポーズをします。
ロア/明らかに反撃で殴られるじゃん!(一同笑)
デュナ/こ、ここは……同じ女性である八雲さんから!(笑)
ミズ/先生、頼む!(笑)
八雲/なんでだよ!?(笑) そ、そんなことを言っていると……足元にあった枝をパキッと踏んだ音がします!
GM/小枝を踏んだ八雲さんの方を睨みます。「追っ手!? 私を捕まえに来たか!? 邪魔者は消す!
デュナ/怖い怖い!(笑)
八雲/邪魔は致しません!(笑)
ミズ/女1人の山越えが危ないなと思ったんで、安全に降りる手伝いをしようと思っているんだが……!
GM/「私を手伝う? ハッ、珍しいことを言う奴もいたものだな!」
デュナ/そこまでして会いに行きたい人がいらっしゃるのですよね? 安全に会いたい人のもとへ送り届けた方が皆が安心しますし、被害も少なくて良いと思うのですが……どうでしょう!?
GM/「よく回る口の旅人だな!」 そう喋っている皆さん、みんな……酸素が薄くなってきていることに気付きます。
ロア/おお?
GM/よく「森は空気が澄んでいて酸素が美味しい!」という言葉がありますが、あれは整備された綺麗な森だから言えることです。鬱蒼として胞子が溜まった森ではガスだまりなどもあり、危険です。
ロア/ほうほう。
GM/尚且つ、大人数で興奮状態であると……二酸化炭素中毒や急激な血糖値減少が発生し、長時間そのまま過ごすと何も無くパタッと倒れてしまいます。皆さんはサーヴァントかつ人外カウントPCなので影響は少ないですが、暫くここに居ると「バッドステータス:毒」になるだろうと察してください。
ミズ/なるほど。
GM/政子は血気盛んなバーサーカーに見えますが、ただの一般人です。能力者ではない……つまりは、バステ:毒のマップに居続けたら死んでしまうと考えられます。
ミズ/一般人なのにさっき異端を倒してたが?
GM/ほら、≪異常鉱物≫みたいなモブは【HP】5点だし1D6でワンパンできるから……(笑)
八雲/こんなに強そうでも、実は命からがらなのではと察します。……ここで事を荒立てても仕方がありません。貴方はこの場を離れるのがお互いの為では?
GM/「ああ、追っ手が来てまた私を閉じ込める前に……!」 そう興奮して叫んだ政子は、「ウッ」と息が詰まったような顔をする。やっぱり呼吸は難しいようだ。
八雲/強化を貰ったばっかりの≪再生の閃光≫を使います。
GM/ありがとう、それをするなら政子は少しずつ落ち着いていきます。「……私は、この山をどうしても越えたい。早くあそこから逃げないと知らない男に私はキズモノにされる。それだけは嫌……私は、頼朝くんに会いたい!」
ロア/……よりとも、くん(笑)
八雲/一途ですね……。頼朝公のもとへ我々と向かいましょう。身体に異常があったらおっしゃってください。パワーアップした力を試したいし!(笑)
GM/「……ありがとう。手伝って。お願いします」
ミズ/異論は無ぇ。
デュナ/では、山越えをしよう。
GM/それでは……皆さん、【意志】判定で難易度10をどうぞ。
デュナ/(ころころ)ファンブル!
GM/おや、デュナさんは毒の効果が効いてきたかな?(笑)
ミズ/(ころころ)うう、失敗。
八雲/(ころころ)ピッタリ成功!
ロア/(ころころ)出目が高かった。成功。
GM/成功したのはロアくんと八雲さんか。君達2人は……ある声の存在に気付いた。「イーッヒッヒッヒ!」
ミズ/ねるねるねるねか?(一同笑)
ロア/なんか気が抜ける声が聞こえるなあ……?(笑) 声の方に向かって、誰ー?

 GM/「苦しめ苦しめ……ハッ、気付かれたー!?」 顔も判らぬ真っ黒な存在が潜んでいると判ります。そしてその黒頭巾、赤聖杯を抱えてます。

八雲/判りやすい黒幕ー!(一同笑) この一帯をおかしなことにしているのは貴方ですか?
GM/「おおおお!? バレてしまっては仕方ない! 誰もが知っているだろうが名乗るしかない! そう、我が名はヒダル神!
ミズ/……あー! 山の中の!?

 ヒダル神
 人間に空腹感をもたらす悪霊・憑き物で、行逢神または餓鬼憑きの一種。
 山道などを歩いている人間に憑き、突然にして空虚感を与え、思考能力や記憶を奪い、激しい空腹感、飢餓感、疲労を覚え、手足が痺れたり自由を奪い、死に至らしめる。
 科学的には、山中での急激な血糖値の低下や二酸化炭素中毒の症状の擬人化(=妖怪)とされている。


GM/「なんで山に入ると苦しくなるの?」「妖怪のせいだよ!」という、現象そのものです。
ミズ/「何かしらを口に含むとヒダル神が祓える」という言葉があるけど、これって血糖値低下をカバーしているからなんだよね。
GM/そうそう。とりあえず登山にはキットカットとかスニッカーズを持っていこうね。
ロア/なるほどー! ここは神様が多いな〜。
八雲/よ、妖怪だ……本物に会えたのは嬉しいですね。
GM/サイン貰っておく?
八雲/ください。サイン色紙を渡します。
ロア/あ、サイン書くのに赤聖杯が邪魔ならボクが持ちます(一同爆笑)
八雲/純粋にサインが欲しかっただけなのに!(笑)
GM/「サインこんなんでいいですか〜……ハッ、返せー!」 一応まだ赤聖杯ゲットしないでください(笑) 「改めまして自己紹介しよう! 我が名はヒダル神! 山に入って来た者を頂く悪霊もとい異端だー! 今回ある御方に赤聖杯を貰ったからもっと人間に酷いことをするぞー!」
デュナ/誰から貰った?
GM/「そんなの簡単に言う訳ないだろうがー!」
八雲/えー。でもサインを頂くほど尊敬している貴方様のお考えに我々は到底及ばないので教えて頂くほかに手段が無いのです……。
GM/「ちょいと蠅の王から貰いました」
ミズ/どストレートに教えてくれた(一同笑)
GM/ところで、ヒダル神と似たような奴がヨーロッパにもいるんですよ。サルガタナスっていう……。

 サルガタナス
 ヨーロッパの伝承に伝わる悪魔のひとり。
 地獄の支配者ルシファー、ベルゼブブ、アスタルトに仕える6柱の上級精霊であり、旅団長とされる。数旅団の精霊を率いており、人の姿を見えなくする力を持つ。
 また、人をあらゆる場所に移動させる力、あらゆる鍵を開けて家の中で起こっていることを見せる力、羊飼いの技などを持つ。


GM/サルガタナスという悪魔が、ベルゼブブの配下なんですよね。移動させたり鍵を掛けたり誘拐がお得意でして……。
デュナ/ベルゼブブは魔界の侯爵だもんね。……ああ、だからさっき出口を塞いでたんだ?
ロア/誘拐がお得意なのか。誰かに似てる。
デュナ/呉用さんもサルガタナスなのでは?(笑)
GM/「我は日本の妖怪だけどなんか上司っぽかったので従うことにしましたー! そんな感じでノコノコとやって来た女! たった1人で軽装で女が来たのでカモ……ってちょっとドン引きなんですけど囮か罠か?
ロア/愛じゃよ。
GM/「愛怖いなぁ!」
デュナ/イバラギンみたいなこと言うじゃん(笑)
GM/「と、とりあえず! 異端は人間を苦しめて殺す! それが異端の役割だー! って分類:異端ってゲロっちゃったー!」(一同笑) ドドドドと伊豆のお山が地殻変動していきます。
ミズ/おおっ。
GM/本来のヒダル神にはそんな力は無い筈。空気を調整する力はあれど、地形まで動かすのは……魔力ブースト装置である赤聖杯のおかげです。という訳でドドドドドと君達の行く手を阻む伊豆のお山!



GM/まるで鬼ヶ島のように激しい地形に変わってしまったぞー!
ロア/日本が大変なことにー!?(笑)
GM/という訳で、今回のテーマは聖杯戦線です。このような特殊マップを使用した戦闘をします。
ミズ/おおおー!

 【戦闘ルール】
(1)「政子を山のてっぺんにあるゴールのマスまで移動」させ、「ボスを討伐する」2点が達成すれば勝利となる。
(2)同じマスを「0マス/同一エンゲージ/至近距離」とする。
 隣接1マスにつき、5メートル換算とする。2マス離れたら10メートル。ただし、描写としては「戦闘移動1メートルにつき1キロ換算」とする。
(3)斜め移動はできない。
(4)ラウンド開始時(セットアップ前)に、ランダムで選んだ対象に『呪い判定』が発生する。
 判定に失敗した場合、「プロフィールの書き換え」「ライフパス変更によるGMの指示」「特技1つ封印のペナルティ(GMが任意選択)」が発生する。
 この呪いはバッドステータス扱いとする。バステ回復特技でしか回復できない(毒と同じ)。
(5)政子は、「PCのメインプロセスごとに」1マス移動できる。
 政子の意思で1マス移動していくが、PCの指示は聞くものとする。
 動くタイミングは、「メインプロセスを終了して行動済み状態になった直後」とする。
 政子のデータは、一般人のものとする。「HP:10 MP:10 防御点:0 全能力値2 全戦闘値1 正気度4 分類:人間」


GM/この卓には≪クリエイトゲイト≫や≪籠脱け≫といったワープ系特技を持っているPCはいないため、地道にマップ移動をして「お山のてっぺんゴール」を目指してください。
ロア/はーい。
GM/政子はPCのメインプロセス終了後ごとに移動ができるため、普通ならば2ラウンドあれば山を完走することができます。でも各マップにはヒダル神が操作する敵が配置してあるので、邪魔者を排除しながら完走を目指してください。
ミズ/うんうん。
GM/そして、今回の目玉『呪い判定』について。この判定に失敗すると、ライフパスの書き換えなどが発生します。
ロア/ええー!?
GM/ヒダル神は身体の自由を奪う以外に、記憶を奪ったり、やる気を無くしたり、広義に言えば「廃人にさせてしまう」力を持つ恐ろしい妖怪です。もし政子がこのバステを受けたら? 頼朝くんへの恋心を失うようなことがあれば……?
デュナ/歴史が、変化する!
GM/政子は日本のキングメーカーです。ただの一般女性ですが、彼女が今日動くことで日本の歴史が大きく変わります。つまり……守ってください。
ロア/絶対にバステは受けない方がいいよ……。
八雲/これ、バステだからバステ回復で解除できるんですね……。だから強化クエストがあったんだ。
デュナ/しかし政子、「分類:人間」以外納得できない(一同笑)
ミズ/絶対サバを読んでるな(笑)
GM/政子だけでなく、PC達もこのバステを受けると……せっかく設定したプロフィール台詞が変更されちゃうからね。ここで呉用が口を開きます。「そういえばハロウィン特異点の報酬を渡し忘れておりました! ここで開示しましょう! これです!」

 ≪カバーの禁書≫
 タイミング:ダメージロール直前  判定:自動成功  対象:単体※  射程:本文  代償:本文  回数:1回の判定につき1回まで

 効果:仲間を庇う≪カバー≫の上位版を取得できる禁書。
 対象のダメージを代わりに自身が受ける。ダメージ算出時は自身の【防御点】を用いる。代償を選択することで、効果が変動する。
 代償2MP:射程至近。
 代償1D6+2MP:射程10m。
 代償2D6+2MP:射程20m。
 以下、1D6ごとに射程+10m。


GM/代償によって射程が変わるタイプの≪カバー≫です。もしものときにご利用ください。
デュナ/GM、≪物品調達≫や≪突然変異≫はいつ使用できますか?
GM/今回はこの聖杯戦線でクライマックスフェイズに突入しますので、ミドルフェイズがございません。なのでこの時点で判定に成功したら使用可能とします。

 戦闘前に、特技の初動判定に成功する一同。
 ロアは≪突然変異≫を使用し、≪オグマ≫を取得。
 八雲は≪清浄の使者≫でロアが≪突然変異≫を使用して減った【HP】を17点回復した。
 八雲は≪食物錬成≫を使って自分の【MP】を回復。
 デュナは≪物品調達≫の使用を宣言し、【幸運】判定難易度10に挑戦。達成値7だったため≪ちいさな呪い≫を使用して≪興奮剤PRE≫を入手した。
 入手した≪興奮剤PRE≫をロアにを4つ、八雲に1つ渡した。


デュナ/出目が低かった……案外だるいのでは? ヒダル神に邪魔されたのかな?(笑)