アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 オーメン・ガールフレンド 第四特異点 』 1ページ ■
2022年7月31日




 ●プリプレイ

GM/それでは、OGF第四特異点を始めます。
八雲/折り返し地点ですね。
GM/7つの特異点を攻略だから、今回でついに半分を越えるんだ。しかも今日は7月31日、『FGO』の周年イベント当日にセッションができるなんて運命ですね。ではでは、今回のハンドアウトを公開します!



 アナザーワールドSRS・キャンペーンシナリオ『Omen Girl Friend』
 第四特異点 女王絶滅領域 modアヴァロン・ル・フェ 人理定礎値:A+



【レギュレーション】
 キャラクターレベル9で開始。第三特異点から日にちが経過した夏の7月31日に、新たにレイシフトする。
 今回のシナリオイメージは、「ちょっと苦い本編をご歓談ください」。

【ハンドアウト:英霊A】
 コネクション:気高き女  関係:保護

 第四特異点に降り立った君達は、広大な平原をあるものを目にする。
 山林が豊かな未開発な土地にて、窮地に襲われる二人を発見した。
 一人は女性、一人は剣を持って戦う幼い子供。この状況、助けない訳にはいかないだろう。
▼セカイのイベント:襲われている二人に会う
▼コネクションNPC1:気高き女

 旅装に身を包む、高貴な雰囲気の女性。
 背が高く、理知的な風貌……だが、まだ社会を知らない幼さが残る。

【ハンドアウト:英霊B】
 コネクション:小さな戦士  関係:共感

 二人を助けた君達は、事情を聞く。
 襲われた経緯と旅を続けなければならない理由、話をする女性の隣で静かに聞いている子供は、間違いなく君達と「同類」だった。
▼セカイのイベント:小さな戦士の扱いを考える
▼コネクションNPC2:小さな戦士
 6〜8歳ぐらいの子供。
 剣を振るい、たった一人の女性を守ろうとしている。

【ハンドアウト:断章】
 コネクション:????  関係:友情

 N市は気温35度を当然のように越える夏を迎えていた。
 そうだ、アイスを食べに行こう。教会近くにサーティワンアイスクリームがあるし!
 みんなで行ってもいいな。何かあるかもしれないし誰に会うかも判らんし!
▼セカイのイベント:その日??に出会う
▼コネクションNPC3:????

 どんなことを想うかは君達の自由だ。



ミズ/舞台がアヴァロン!? ロンドンからアヴァロンまで飛ばすんだ!? 一気に特異点が飛んだなぁ……。
デュナ/あの……女王が、絶滅してる!?(笑)
ロア/しかも「A+」だ! 難易度が高い!?
八雲/「ご歓談ください」って書いてあるんだけど……やだー(笑)
GM/ご安心ください、私は奈須きのこみたいなストレス過多なシナリオは書けません。なによりこれはTRPGなので爽快感があるゲームシナリオとして作られています。あくまで「今回のストーリーはテンションが低くなる要素があります」程度の表記ですよ。
デュナ/本家アヴァロンのストレスは、ノベルゲームだから許されるのです(笑)
ミズ/前回のロンドンがトンチキイベント時空だったからその反動かな?(笑) 断章ハンドアウトの「??」も何だ……「その日、運命に出会う」?
GM/さーて、しをんちゃん達は何と出会うんだろうね〜。まずはレベルアップ報告をしていきましょうか!

 ロア・ラダ(プレイヤー名:現空)
 キャラクターレベル9:クラス[感応力師5/稀人2/アーティスト2]
 アーティストより、主特技≪ラブモーション≫、副特技≪シェイクスピア≫を取得。

 ティンダロスの猟犬 ミズ(プレイヤー名:ぷぇ)
 キャラクターレベル9:[世界遣い1/異端者3/イレギュラー5]
 異端者より、一般特技≪鏡の加護≫、副特技≪偽りの太陽≫を取得。

 力天使 デュナ(プレイヤー名:ピロ)
 キャラクターレベル9:クラス[霊媒師1/聖職者7/稀人1]
 聖職者より、主特技≪罰の解放≫、副特技≪戦闘聖衣≫を取得。

 小泉 八雲(プレイヤー名:ろって)
 キャラクターレベル9:クラス[霊媒師4/領域遣い2/世界遣い3]
 世界遣いより、主特技≪未来の吐息≫、副特技≪逆さ落ち≫を取得。

 霜月 千早(NPC)
 キャラクターレベル7:クラス[魔術師2/世界遣い1/聖職者2/アーティスト2]
 アーティストより、主特技≪トート≫、副特技≪アトリビュート≫を取得。

デュナ/≪罰の解放≫の指定特技は≪光の一手≫にしました。なので≪光の一手≫が2回打てるようになりました、イェーイ。
GM/ロアくんの分も含めると、3回も≪光の一手≫が使えますね。
ミズ/ミズは毎回描写で「喋る犬」であることに躓くので、≪偽りの太陽≫を取得したんですよ。これで初対面のNPCとも違和感なくおしゃべりができます。犬は喋るものです!
八雲/犬が喋っても誰も違和感を抱かないようになった(笑)
GM/それはNPCロールをするときありがたいですね。毎回「シャベッタアアア!?」な反応をしなきゃいけなかったから。
デュナ/それと、マスターが≪トート≫を覚えたので1ラウンド中にセットアップ&メインプロセスで2回も≪さきもりの声≫が使えるようになりました。≪アトリビュート≫を≪トート≫で使えばセットアップに【MP】を14点も回復できるようになります。
ロア/それは凄い! ゴリッと回復する!
ミズ/最速のミズが【MP】切れを起こしたときにセットアップで回復できるのはありがてえ。
デュナ/……あれ? ≪アトリビュート≫って「対象:視界」だ。これだと敵も【MP】を回復するよね?
GM/もしかして、≪アメノウズメ≫を取ってない?
ロア/ま、まあ、敵の【MP】なんてあって無いようなもんだから!(笑)
GM/敵が剣菱一本松みたいなカツカツ【MP】構成か、『狂気卓』みたいな【MP】が無ければ何も出来ないボスでない限り大丈夫!
デュナ/紅閻魔ちゃんのスキルのデメリットだと思いましょう。
ロア/そうそう、紅閻魔ちゃんの回復はまったくデメリットじゃないからね(笑)


 ●マスターシーン

GM/では最初に……断章パートです。英霊の皆さんではなく、しをんちゃん、ユズルン、奏志お兄ちゃん、アンラさんの4名でシーン登場をお願いします。
奏志/断章! いきなりこっちか。
しをん/サーティワンだー! やったー! 食べたーい! アイス食べたーい! 暑いけどアイスが待っているー! この炎天下を乗りきってやるー!
柚弦/しをんちゃん、めっちゃやる気(笑)
GM/もうしをんちゃんはアイスを買いに行く気満々だ(笑) 本日は7月31日。暑いね、気温は37度だそうだよ!
柚弦/うわー、アイス日和だ。
アンラ/もうアイスじゃなくていい、ただの氷でいい(笑)
奏志/アイスクリームじゃなくてアイスボックスでもいいですね。アイスボックスに炭酸を入れると美味しいですよ。
アンラ/いいなー、梅酒を入れてもいいー! あれも美味いんだよー!
しをん/それも飲みたーい!
奏志/こら、未成年(笑)
柚弦/俺も大人になったらやろ! あと2年〜!
GM/そんな暑い中、君達4人はどんぶらことサーティワンの店舗まで歩いております。すると……何故か、外なのに涼しい気配がします。
奏志/おっ?
GM/サーティワンの前で、何かがふよふよ浮いています。ポケモンサイズぐらいの、黄色いレインコートみたいなのを着た……名状しがたき黄衣の何か。
柚弦/なんか居るー!?(笑) なにあの黄色いてるてる坊主!?
しをん/何これカワイイ。ガシッ。取った。
奏志/名状しがたき物を遠慮なしに取った!(一同笑)
しをん/むにむに。質量がある。何これ? むにむに。黄色い! カワイイ!
アンラ/浮いている何か……何だ? 喋ります?
GM/「……アイス。アイス食べたい。アイス! あそこアイスがいっぱいあるー!」 名状しがたき黄色いてるてる坊主くんは、色とりどりのアイスに目をキラキラさせています。
アンラ/とりあえず涼しい店内に入るか?
柚弦/何味を食べる? ダブル? トリプル?
GM/「無限に食べる!」
アンラ/無限!?(笑)
GM/「アイス大好き! アイスは神の食べ物! アイスは神が愛した食べ物!」
しをん/分かる。
柚弦/よく分からん生き物と分かり合ってる……(笑) 俺も何を食べようかな? 夏限定フレーバーがいいかな〜。ラムネ味とか好きなんだよね。
アンラ/いいよな〜、シャーベット系にしようかな。
奏志/俺はチョコミントにしよ〜! あ、今……期間限定でポケモンコラボのイーブイアイスがある! 味はエクレア風味なんだ、これにしようかな?
しをん/イーブイかわいいー! 迷うな〜。黄色い君、色合い的にイーブイいっちゃおうぜ! トリプルで!
GM/ピカチュウのアイスもバナナチョコ味で美味しそう!
奏志/リンゴシャーベットもオススメだよ。
アンラ/あ、コーンだと落としそうだからカップで(笑)
GM/そんな風に黄色いてるてる坊主にアイスを買ってあげていると、あっちの方から……「ハスター? ハスターどこ〜?」という女の子の声がします。
しをん/ん?

 GM/黒髪で黒セーラー、黒タイツで黒いロングスカート……この辺りでは見ないような、16〜17歳ぐらいの女の子が何かを探しています。

アンラ/あ、千早。
柚弦/……いや。この断章パートの4人だと会ったことない。だから反応は「誰?」ですね。
アンラ/そ、そうだった……。「あの子、何か探しているな」って気付くんだな?
GM/はい。古風な見た目……というか、田舎っぽい感じの女子学生だなと思います。
柚弦/しをんちゃんと柚弦の間ぐらいの年の子だ。
しをん/かわいい。……もしかして、迷子を探している?
GM/黄色いてるてる坊主は「アイス食べたいアイス! 黄色いアイス!」ってカップを持ってるアンラさんに貼り付いてる。
アンラ/分かった分かった、落ち着け! アイスあげるから!
GM/「アイス〜! ……あっ、千早! アイス貰ったアイス貰った〜!」 ふよふよしたものはトリプルアイスを持って女の子の方へ行こうとする。
柚弦/絶対落としそう! 危ない! アイスを落としたらあいつ、全てを呪って周囲をSAN値直葬しそう!(一同爆笑)
しをん/アイスべちゃ〜ってやった瞬間泣き始めて名状しがたくなる(笑)
アンラ/そうならないように、アイスを持ってあげながら……迷子のこいつを探しているっぽい子に声を掛けます。
GM/汗だくで迷子を探していた千早と目が合います。「あっ、ハスターいた! ……アイスをごちそうになってたの!? ごめんなさい!」
しをん/大丈夫! アンラおっちゃんの奢りだから!
奏志/気にしないで。はい、リンゴシャーベットをどうぞ。
GM/「ありがとうございま……美味しいっ!」 大人しそうな見た目とは裏腹、彼女は話してみるととても社交的で人懐っこい感じです。キャラクターシートにも「誰とでも仲良くなる」と書いてあるぐらいなんで。
柚弦/そのままみんなでアイスを持って、イートインスペースで食べようぜ。
GM/「アイスごちそうさまです。この子ったら勝手に行っちゃうんだから〜」
奏志/この子、すぐウロウロしちゃうんですか?
GM/「凄く好奇心旺盛なんですよ。えっと、この子は……私の使い魔みたいなものです」
アンラ/ハスターが? ……ハスターが?(笑)
しをん/君、能力者なんだね。教会のエージェント? 見ない顔だけど。
GM/「私は教会の所属ではないです、教会には行ったことないです。……この街に引っ越してきてようやっと2ヶ月目、かな?」
柚弦/引っ越してきたばかりなんだ? どおりでこの辺では見ない子だとは思った。
GM/「あっ、自己紹介がまだでした。私、霜月 千早といいます。この子は……私の知り合いの使い魔のハスター」
柚弦/知り合いの、使い魔の、ハスター……(笑)
アンラ/使い魔というか分身というか……分霊、分神?(笑)
GM/うん、「分けられた神」だね。マスターの護衛としてハスターを連れてきたみたいです。
柚弦/護衛にしては過剰戦力では?(笑)
奏志/護衛ならマスターを置いてサーティワン来るの駄目でしょ! ちゃんとマスターを守って!(笑)
しをん/アイスには抗えないよ。
柚弦/力強く分かり合うな(笑)
しをん/その子、預かった子なんだ? 預かった子が居なくなるとか大変だったね!
GM/「そうそれ! ……元々はお買い物で……お店が多い、丸丸百貨店やバイエルやシャノアールがある駅前に来たんです。お土産を買いたくって……そうだ!」
奏志/はい?
GM/「あの、教えてください! ……さっき私『引っ越してきて2ヶ月ぐらい』と言いましたよね。引っ越し先の新居でお世話になっている人達がいまして」
奏志/ふんふん?
GM/「保護者のお兄ちゃんからお小遣いを貰ったので、その人達にプレゼントというか、日頃のお礼を渡したくって……そろそろお中元の時期なので」
しをん/いい子だなー!(笑)
GM/プレイヤーに判るように言うと、千早はロアくん・ミズくん・デュナさん・八雲さん……最近来たスト限召喚の呉用さんやプレボに入っていたダーレスおじさんにお土産を買いたいそうです。
奏志/ダーレス、プレボに詰まってたんだっけ?(笑)
柚弦/しばらくプレボでガタガタしてたね。先にコマンドコードのゆるふわハスターの方が開放された(笑)
しをん/プレボが開くまで触手がニュルニュル出たりガタガタずっと揺れてたな〜(笑)
アンラ/SANチェック! SANチェック!(笑)
GM/千早は夜城家で一緒に暮らしているみんなにお礼がしたくて、単身、駅前に来たそうです。でも知らないことだらけなので、この街に住むみんなに「何がいいかな?」と意見を募ります。

『AF判定:千早との時間』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:20

※「千早と一緒に過ごす」演出に成功すること。成功した場合、仲良くなる。
※協調行動OK。参加は自動成功。
※断章組の使用能力値は、プレイヤーたちがそれぞれ担当している英霊のキャラクターシートを使用すること。


GM/「私、田舎から引っ越してきたばかりでこの辺りのお店を全然知りません。……実はサーティワンも、テレビで『アメリカのアイスクリーム屋さん』だと見て知ってはいたけど、食べたのは初めてなんです」
アンラ/ほう。今時珍しいな?
しをん/それじゃあ、サーティワンはハイカラなお店に思えるでしょ?
GM/「うん! こんなにカラフルなアイス初めて!」 商店のアイスケースにあるガリガリくんぐらいしか知らないタイプです。
奏志/商店のアイスケースにあるアイスも美味しいけどね(笑)
しをん/しろくまとか美味しいよね! よし、お土産決めなら我らに任せろー!
奏志/そうだな……。みんなで食べるんだったら、アイスケーキはどうかな?
GM/「アイスケーキ、いいですね! お家は1時間半ぐらい歩いた先にあるので暑い中帰って食べるアイスは美味しそう!」
アンラ/1時間もかかるのか……その間に溶けるぞ(笑)
GM/「そうだ。お土産をあげたい相手なんですけど……『不思議な人達』なんですよ」
柚弦/不思議な人達? 例えば?
GM/例えばロアくん、君はブードゥー人形だけどアイス食べる?
ロア/ロアはお供え物といても頂けるよ! 何でも貰うー!(笑)
GM/例えばミズくん、ティンダロスの猟犬だけどアイス食べる?
ミズ/アイスを切る。角ができる。食べる(一同笑)
GM/千早は明言はしませんが、宗教的にも時代的にもバラバラの世代が集まっているので何をあげたらいいか迷っているようです。
柚弦/とりあえず……アイスを食べて体を冷やしなよ。≪主の恵み≫、神の食べ物だよ!(笑)
しをん/ねえねえ、コットンキャンディってマーブルでカワイイでしょ? ≪渦巻く混沌≫(一同笑)
GM/「わあ、綺麗。……しかも美味しい。色んな味をいっぱい食べさせてくれる。嬉しい!」 色んなものを味合わせてくれていること、その一つ一つに感動して、とても楽しそうにしています。
アンラ/もう1個ぐらいいっちゃう? お腹が空くように≪ラブモーション≫!
GM/「あっ、このラブポーションサーティワンってアイスも美味しそう!」
奏志/それ追加で行ってらっしゃい。≪食物錬成≫。
柚弦/オーダーしてくるな! ≪物品調達≫。
奏志/お家って歩いて1時間以上かかるんだよね? 結構遠いからアイスはヤメた方がいいよね。
柚弦/ケーキとかこの時期だと生クリームも怖いから……そしたら、ゼリーはどう?
奏志/ああ、いいね。ゼリーが売ってそうなお店はどこだろ? 駅前の案内板を見る、人がいっぱい居る、≪イバラの城≫(笑)
アンラ/ゼリーだったらここの店が美味いよ、≪空間知識≫。
しをん/そこ、めっちゃ美味しいよね! あたしもそこでいっぱい食べたことがある、≪グリーディ≫!
アンラ/強欲!(笑) マジ生き返るよな、あそこのゼリー! ≪肉体復元≫。
GM/では千早はそのゼリーのパンフレットを見ました。「わあ、綺麗! キラキラだ!」
柚弦/じゃあゼリーにしよっか! 荷物運びということで柚弦が判定をします、えいっ。(ころころ)達成値13で成功です。
GM/成功、ありがとうございます。もしここでファンブルだったら財布を落としたとかになる。
奏志/そのときはみんなで探そう、≪逆転運命≫!(笑)
GM/「無事ゼリーセットを買えました! やったー、ありがとうございます!」 色んな種類のゼリーが詰まったギフトを購入しました。これでPCのみんなのもとにゼリーが届くことでしょう。
ミズ/四角いゼリーがちゃんとある!(笑)
ロア/ロアは自分の体格の3分の1ぐらいあるゼリーがぷるぷるしてるのをずっと見ちゃうよ! 楽しい〜!(笑)
八雲/ぽよんぽよんしてそうでかわいい!(笑)
柚弦/……ところで、結構量があるけどそれ持って帰るの? 大丈夫?
GM/ずし。
アンラ/……結構、重そうだな?
GM/ずしし。
しをん/一緒に持っていこうか?
柚弦/送っていくよ。こんな大荷物を持って炎天下の中を歩くなんて大変だもん。
しをん/あたしは日傘を貸してあげるね。ウズマキから日傘を出す。
GM/「日傘を持ち歩いてる!? お嬢様みたい、大人ー!」 ……都会の方が暑いから必須アイテムだしね(笑)
柚弦/そういや、歩いて1時間以上って……バスとか使わないの?
GM/「…………。バス、使えば良かったんだ
柚弦/そうだよ!?(笑)
奏志/乗ったことがないとか言わないよね!?
GM/……リアルで電車が1時間1本の田舎育ちのGMの実家周辺には、バスが通ってない。上京するまで「バスに乗るという文化」がありませんでした(笑) マジで公共機関を使うという頭が無かったです。
柚弦/地方とはいえこの暑さの都会に1時間徒歩は駄目だよ! 近くまでバスを使おう!?
奏志/スマホで地図を出します! 千早ちゃんの家、どの辺?
GM/栄えた駅前から1時間、畑や山がメインとなる郊外です。バスも途中までありますが、バス停から曲がりくねった山道を歩くようです。『Fate』的に言うなら、外観は衛宮家のようなお屋敷だけど、郊外の森にそびえるアインツベルン城のような場所にあります。
奏志/スマホの地図で教えてもらって……わあ、結構距離があるぞ。バスを使って最寄りまで行く? それともタクシーを使う?
しをん/タクシー使っちゃう?
GM/質問です。断章組4人は、千早のお家まで行きますか?
しをん/行ってみたーい!
柚弦/荷物持ちで行くー!
奏志/……2人が行ってくれるならいいかな、って思っちゃった。
アンラ/キャラクター的には「行かない」だけど、プレイヤー的には「行った方がいい」って思う(笑)
柚弦/なら先に言っておきますね。しをんちゃんと柚弦のみだと、未成年2人だけです。
しをん/千早ちゃんも未成年。保護者が必要です。
奏志/行きます!(笑)
アンラ/保護者としてついて行こうか!(笑) いや、タクシーじゃなくて俺の車を出そう。その方がお金も掛からないしね。
奏志/太っ腹ですねー!(笑)
GM/いやあ、断章組は良いパーティーバランスだなー(笑) 「えっと、何から何まで本当にありがとうございます」
アンラ/気にすんな嬢ちゃん、甘えておけー。車、取って来る!
GM/では……これからGMは「ふわふわしたこと」を言います。「これからのセッションシナリオに関わることを演出する」のですが、断章組の人達には「それが何のことであるか判りません」。
奏志/ほう?
GM/まず。……アンラさんは、さっきから自分が「地に足つかない感覚」に陥っていることに気付きます。
アンラ/ふむ?
GM/「もしかして熱中症か?」と思ってくれていいです。嫌な予感、嫌な感覚、これは何だろう? そう思いながらもアンラさんは車を取りに行く。気を付けているので事故ることはありません。……その感覚は、奏志お兄ちゃんにも生じます。
奏志/はい?
GM/奏志お兄ちゃんは、地図アプリを見るためにスマホを開いた。タクシーを呼ぶかの相談で連絡ツールを見る。……変な感覚がする。自分には知り合いが……もうちょっといたような気がする。気のせいかな?
奏志/……えっと?
GM/……ぶっちゃけましょう。これから第四特異点の事件が始まり、とある歴史改変が発生しかけています。この改変により奏志&アンラの2名はキャラクターシート改変の危機に陥ってます。
アンラ/ええっ!?
GM/英霊PC達が今回の第四特異点をクリアーしなければ、奏志&アンラの設定が変更される恐れがあります。具体的に言うと「アンラさんはライフパスの変更が発生する可能性」「奏志お兄ちゃんは知り合いがいなくなる可能性」が発生します。
しをん/そっか! そりゃあ……やべえ!
GM/プレイヤーには危機感を植えつけるためにこういった演出であると明言しますが、PC達には何が起きてるか判りません。ふわふわと「何かがおかしい不安感」を抱く程度にしてください。……きっと熱中症の前兆だね、ちゃんと水分を摂ろう!
奏志/アンラさんが車を取りに行っているうちに、自販機で人数分の飲み物を買います! みんな、好きなのどうぞ!
しをん/コーラ!
柚弦/デカビタ!
アンラ/ミネラル麦茶!
GM/「ポカリスエット!」 千早が貰ったポカリにぴたっと貼り付くハスター。
アンラ/かわいい!(笑) よし、全員車に乗り込んだなー? 行くぞー。


 ●オープニングフェイズ1 〜おかえり〜

GM/英霊組のオープニングフェイズを始めましょう。場所は夜城家。蛍が「第四特異点についての話をしよう」と言い出した……けど、千早がまだ出かけたまま帰ってこないという状況です。
ミズ/あいつ、どこ行ったんだ?
ロア/あれ? 誰も千早について行かなかったんだっけ?
ミズ/いや、1匹……黄色いのがついて行った筈だぜ。
デュナ/ええ。マスターが「ハスターを連れて行くから大丈夫だよ〜」と言って出かけて……数時間(笑) 連絡は取れないんですか? スマホは? ……持ってない!?
GM/蛍が「そんなことはない、連絡手段はちゃんと持たせてある……」と言って千早に電話をしてみると、テーブルの上から着信音が聞こえてきます。
八雲/あー、忘れてるー(笑)
ロア/千早がどこに居るかおまじないで占ってみるよー!
GM/ロアくんのおまじないの結果、千早は「夜城家のお屋敷から500メートルの所に居る」と判明します。
ロア/近くに居た!
GM/その数分後、「送ってくれてありがとうございましたー!」と車から降りた千早が、誰かにバイバイした後……いっぱいの荷物を持って帰宅します。
ミズ/おーおー? 大丈夫かー?
デュナ/荷物を取りに向かいましょう!
GM/「ただいまー。お土産を買ってきたんですよー」 君達の心配をよそに、普通の顔で千早が帰ってきました。
ロア/千早ー! 何時間かかってるんだいー!?
八雲/はい、スマホ。お届け物です(笑)
デュナ/そんな大荷物で買い物に行くなら、それこそ私達の誰かを連れて行けばよろしかったのに。
ミズ/何かを買ってきたんだ?
GM/「…………。あ、お兄ちゃん! レイシフトの話をしたいって顔をしてるね! 第四特異点のお話聞きたいな!」
デュナ/マスター、≪悔改めよ≫(一同笑)
GM/千早は、夜城家の蛍が使役するホムンクルスメイド達に何かが入った紙袋を渡します。第四特異点から帰ってきてから開けるつもりなのでしょう。
ミズ/サプライズのつもりなのかな?(笑)
GM/危険な物ではないということは、断章組の4人が証明してくれます。
八雲/うんうん、奏志達が選んだからね(笑) ホムンクルスメイド達が冷蔵庫に持って行った……食べ物な気がするけど、何も見てないことにしよう。
ミズ/何だ何だ? すんすん?
GM/ハスターがササッとカバー! ミズくんに「同じクトゥルフ仲間として顔を立ててくれ、これ以上詮索はするな」と言うような雰囲気を出します。
ミズ/くっ、今日のところは引いてやろう……(笑)
GM/気を取り直して。蛍のもとに、千早を含めた全英霊達が集結します。(蛍になって)「それでは第四特異点の話をしよう。次のレイシフト先は、西暦60年。イエス・キリストが亡くなってまだ30年しか経っていない、1世紀のイギリス全土に時間跳躍してもらう」
八雲/へえ、西暦60年? 楽しみですね。
デュナ/今までで一番古い時代だ。また舞台がイギリスなんですね?
ミズ/前回はロンドン限定だったけど、今度はイギリス……全土?
デュナ/ロンドン・ディヴィジョン2回目とかだったらどうしましょう。
ロア/あれはあれで面白かったんだけどねー(笑)
GM/「そんなそんな、トンチキイベントが2回も続くことはないよ」 ……正直、あまりに今日が暑かったので「今日の『OGF』セッション、水着イベントにしてやろうか……」って思ったよ。でも「トンチキイベント2連続はダメでしょ!?」とGMの理性が止めた。
ロア/それはそれで楽しそうだよ!(笑)
八雲/西暦60年となると……どんな状況か想像ができませんね。
ミズ/神秘が多い時代だろうなあ……。
ロア/まだ神霊がいるかもしれないね!
GM/(千早になって)「ってことは、妖精さんがたくさんいるかも? かわいい妖精さんに会えるといいね」
八雲/取材旅行としてアヤカシの類には興味がありますが。……妖精ですか……。
GM/『FGO』の2部6章のせいで「妖精」という言葉がファンシーなものから禍々しいもののイメージに変貌しましたよね。弊害(笑)
ミズ/ミーム汚染だよ(笑)
GM/(蛍になって)「第二次大戦中の日本も、フランス百年戦争も、産業革命前のロンドンも、どれも文明がある程度発展した『常識の範囲内』の世界だった。だけど、西暦60年はまだ法や人々の暮らしが安定してない古代だ。ひょんなことで未来が改変してもおかしくない、何もかもが発達してない未開の時代になる。気を付けてくれ」
ロア/はーい。
GM/(千早になって)「特異点から戻ってきたら……今日は暑いから、涼しい物を食べようね!」 千早はフラグを立てました。
八雲/そうですね、冷蔵庫の中身が楽しみです(笑)
デュナ/……そういえばマスター。貴方はどうやって駅前まで行き、ここまで帰ってきたんですか?
GM/「えっと……駅前までは徒歩で。実は、そこでお友達ができまして、その人達で車で送ってもらいました」
ロア/おおっ、友達ができたの!? 良かったねー!
GM/「うん! 名前はしをんちゃんと、柚弦さんと、奏志さんと、アンラさんっていう人で〜。歩いて帰ろうとしたら、車で送ってあげるって言ってくれたからお言葉に甘えました〜」 それを聞いた蛍は「……いい人達だね。こんな郊外の森の中、近くまで送ってくれたなんて」と、「……すぐにでもお礼をしなきゃ」とも言います。
デュナ/この炎天下の中、歩いていくのは危険ですからね……(笑)
GM/「みんなからオススメのゼ…………ッタイ良い物を教えてもらったので! 後で見せますね!」
ミズ/おう、楽しみにしているな。
八雲/駅前に行ってきたのなら、今度はマスターが我々を案内してくれますか?
デュナ/ああ、それは良いアイディアですね。
GM/「はい。案内できるかな、緊張しちゃうな〜!」 はしゃぐ千早の隣で、蛍が咳払いします。(蛍になって)「外に出るなとは言わない。でも駅前まで1時間以上掛かる。言ってくれれば僕のホムンクルスが運転手としてつくから……」 軽くお説教はしますね。
ミズ/それはそう(笑)
デュナ/夜遅くに郊外の山まで一人で歩いて帰るとかマジでいけない(笑) いざとなったら防犯ブザーを引くんですよ。そしたら私は文字通り飛んで行きますから!
ロア/防犯ブザーがあれば完璧だね!(笑)
GM/呉用も蛍のお説教に参加します。(呉用になって)「マスター、連絡機器は持参してくれないと連絡できませんので必ず持ちましょう。主人がすぐ迷子になるのは困りますね。攫われて連れ戻しに行く我々のお気持ちをお判りください。マジで主人の迷子常習犯は困る!
デュナ/それはそう!(笑)
ミズ/呉用くん、生前は大変な主人を持ってたからな……(笑)
GM/呉用の生前の主人はトラブルメーカーだったからね(笑) 「とはいえ、我々英霊はマスターと令呪で繋がっております。これがある限り両者の様態は『なんとなく把握』できます、が、それ以上のことは判りません。通信手段は常備しておいてくださいね」
八雲/うんうん、大事。
GM/呉用の次に、ダーレスも口を開きます。(ダーレスになって)「ちゃんとしたマスターの自覚が持てるまで、お嬢ちゃんにはハスターを護衛として預けておくな。なんてったって俺のハスター! 最強のハスターだから安心だろ?」
ミズ/それはどうかな。
デュナ/コラそこ、対抗意識を持つんじゃない(笑)
GM/……なおダーレスはハスターのことが大好きすぎて、まだ「クトゥルフ神話」という名前が付いてない頃「この神話大系、ハスター神話って名称にしない!?」と提案して、ラブクラフトに「いや、ハスターは俺のキャラじゃないからヤダ……」と断られたことがあるらしい。
八雲/それはもっともです!(笑)
ミズ/原作者から乗っ取るなよ!(笑)
デュナ/社長ときのこの「セイバーを女にしようぜ!」「俺のセイバーを女にしたぁ!?」みたいなやり取りをしてるな(笑)
GM/そんな感じで千早は色んな人達に愛されております。では第四特異点にレイシフトしましょう! ばんっ、ブシュウウウウウウ。
デュナ/レイシフトの音だー(笑)