アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第7ループ4話 『 RAIN 』 5ページ ■
2010年6月1日




 ●プリプレイ

GM/ドロリア第7ループ中盤戦始めます。先週、怒濤の展開があったけど……みんな、おつです。
亜紀/今回はバッドエンドが確定してるから、みんなはっちゃけますねー(笑)
GM/PCである盟ちゃんが死んだ時点でハッピーエンドであるワケないからね。では、今回のハンドアウトを公開しまーす。

『PC1:秤谷航 用 ハンドアウト』
 コネクション:アサシン  関係:好意

 君は夢を見た。不思議で、不穏な夢だった。
 夢から覚めた夜、君と同じくエルに仕えるアサシンが『とあるモノ』を持ってきた。
 それとどう向き合うか。君の未来が決まる。


航/……スッゴイ重要そうなハンドアウトを渡された。
GM/次は、PC4とNPC5の共通ハンドアウトです。折角のPC内恋愛なんだし2人いっしょのオープニングが楽しいと思ったのでまとめてみました。

『PC4&NPC5:早乙女亜紀&青森恐一 用 ハンドアウト』
 コネクション:三剣旭人  関係:ウマが合う


亜紀/……んっ!?(笑)
相馬/旭人さーん!?(笑)

 君達は八木沼盟の葬式に出席する。
 表向き、悲しい事故の被害者として教会の手で施された盟と向き合う。
 そこで青森は、親戚の大学生と再会する。
 青森をよく知る、人懐っこくお節介焼きの……民俗学専攻の青年だった。


恐一/スターシステム!?(笑) この状況下に慣れるまでちょっと時間がかかるんだぜ!

 『三剣旭人』。
 鎌倉に本拠地を置く「古川財閥」分家の好青年。
 行動力があり周囲を引っ張っていく才能に長けた騎士で、超が付くほどおしゃべり。
 詳しくは、ロリループ前作である『迷宮キングダム・リプレイ〜夢魔炎上』参照。PCとして活躍している。
 中の人は、盟と恐一のプレイヤーである。


GM/……前回、青森さんは盟ちゃんが死んで凄く取り乱しました。凄く良かったです。でもそんな状況で青森さんが普段のループで言う「聖杯戦争の強制終了」というちゃんと調べなければ出ない情報を手に入れられると思う?
恐一/……無理ッスね!
GM/PC3のイベント的にどこかで「聖杯戦争は強制終了できる」を手に入れなければならなりません。誰かが青森さんに知らせに行くにも弁慶さんは相馬さんにつきっきりだし、完全な聖杯を目指す黒須やナグイェブは問題外だし……。青森さんが無条件で友好的に接してくれそうなNPCを用意しました。サーセン。
恐一/OKです! ……自分の設定では、旭人の父親と盟の父親がイトコなので、旭人と盟はハトコにあたるんです。だから絶対盟の葬式には来ますね。
GM/喪服姿の旭人が出てくるんだね。……亜紀くんも短い間だけど盟ちゃんと仲良くしてたから葬式に出席してください。
恐一/航は来るの?
航/……行きたいな。
GM/それはオープニングになったら決めてね。……では次に、PC2相馬用ハンドアウト。
相馬/はーい。

『PC2:相馬 用 ハンドアウト』
 コネクション:聖剣  関係:自由


相馬/はぁっ!? ロリ様がなんで!?

 君は夢を見た。自分の過去ではない記録。マスターの記憶を君は見てしまった。
 その先でマスター以外に出逢えるか。……すべては君の、運次第。


相馬/運次第!?(笑)
恐一/GM、なんでそんな難題出すんですか!?(笑)
GM/そんなそんな。別にこのハンドアウトは相馬さんの出目がいつも悪いことを意識して作ってないよ。
亜紀/今のうちにサイコロ磨いておいた方がいいですよ! じゃないと良い出目が出ない!(笑)
相馬/うん! 今のうちに磨いておくよ!(笑)
GM/ロリは【幸運】判定に成功しないと会えないキャラなんだよ。きっとファンブらなきゃ会ってくれるよ。
恐一/このリアル世界遣い! 「ファンブルが出なければ」って言うとファンブルは出るんだぞ!(笑)!(一同笑)
航/でもファンブルなんて出るか出ないかの2分の1だよ(笑)
相馬/確率高いな、50%か!(笑) り、了解しました……えぐえぐ。
GM/ファンブるなよ。
恐一/それ呪いの言葉じゃないですかっ!?(笑)
相馬/まごうことなき呪いだ。(←一心にサイコロをティッシュで磨き始める
亜紀/これで……盟ちゃん以外はロリと会ったことがある人になりましたね。
恐一/今、盟は死んでるからな。
GM/うん。それじゃあ、セッション始めようか。
相馬/←一心にサイコロをティッシュで磨いている
航/スゴイ勢いで磨いてる!(一同笑)


 ●オープニングフェイズ/航 〜新生活〜

GM/最初は航から。……君は夢を見る。それは夢だと自覚した夢だった。

 見たことのある部屋だった。ここは昔から知っている場所だ。
 でもその景色には違和感がある。視線が普段より高く感じる。大人なんだろうか。誰の視点なのか判らない。自分は一体何者なんだろう……?
 部屋に居るのは黒須、幼い頃の祐希、隣には小さな少年。少年はどことなく見たことのある顔だった。


GM/祐希の隣に居る小さな少年はとても悲しそうな顔をしている。しかも顔も洗っていないような、煤汚れた顔だ。
相馬/事件直後……あのときか。
航/……よく判らないまま、小さな男の子の頭を撫でます。
GM/撫でられた少年は、生気の無い目で撫でた君を見る。
航/そのまま……ぎゅっと抱き締めてあげます。
GM/少年は力無い声で口を開きます。その一言は本当にしぼり出したかのような声だった。「どうして、こんなことになったの……誰がやったの?」
航/っ!? やりおった、小さい頃の俺……(笑)
恐一/イタイ……致命傷だぜ!
GM/その後、少年はもう何も言わなくなる。……そのとき、部屋の奥に居た若い黒須が、抱きついている少年を引き離し、その頭に手を当てる。
航/な……何をするのか判らないけど、止めようとします。
GM/(黒須になって)「お前はこんな目のまま生かしておくつもりか?」
航/……グッと手を引いて、黙ります。
GM/君の目には黒須が少年に何か魔術を使ったのが判った。祐希も何も言わずその光景を受け入れている。……目を覚ましてください。
航/……はい。
GM/『黒須が航の記憶を消した理由』をちゃんとシーンにしてなかったので、やってみました。
亜紀/……そんな優しさを見せられたら「爆発しろ!」とか言えなくなるじゃないですか(笑)
GM/黒須はね、ドライなだけだよ。そして一途なだけだよ。
恐一/黒須厨の私、大喜び! でもその一途さが爆発しろ!(笑)
航/好意って難しいね(笑) 目を覚まして……自分の頭を抱えています。
GM/時刻はまだ夜。……盟ちゃんを殺して、1日経った頃です。
航/グッと我慢しながら……。2人は寝てますか?
GM/パッと隣を見ると、エルはちゃんと隣で寝ているね。安らかな寝息を立てています。
航/あー、いいもん見た(笑) ……変な夢見たけど、あの男の子って俺だったのかもしれないな……言いながら、エルの髪を撫でます。
GM/そうやっていると、カーテンを引いた窓からコンコンと音がする。カーテンを開くと、「よっ」っとアサシンが居ます。
航/ガラッと窓を開けます。どこ行ってたの?
GM/「教会のエージェント達の動きをテキトーに見てただけ。見張りみてーなもんだ」
航/……お疲れ。中に入れようとします。
GM/「いや、ちょっと外に出ようぜ。話がしたいから。別にここでもいいんだけどさ」
航/チラッと後ろを見ます。……エルを1人にしても大丈夫かな。
GM/「遠くになんか行かねーよ、すぐそこのボロ屋に行くだけさ」と、空き家のボロリアVを指さします。「マスターに何かあったらすぐに判る」
航/……エルの布団を掛け直して、外に出ます。
GM/ではアサシンにボロリアVのとある一室に連れて来られます。廃屋だから鍵なんてない筈だけど、ナイフで開けたのかな。
航/物理的に開けたね、トラップ解除じゃなくて【体力】判定で(笑)
GM/ドアを開けます。そこには、猿轡をされて後ろ手に結ばれている女の子がいる。
航/……えっ!? ……なんで? だ、誰っ?
GM/「どっかの魔術師さんだよ」
航/誰のマスター!?
GM/「アーチャーのかな。俺達を嗅ぎ回っていたから捕まえた。お前が殺せ」
航/…………。
GM/「お前が本当にマスターの為に人殺しできるのかちゃんと俺の目で判断したいんだよ。お前の親友を殺したのって、ノリでやったんだろ?」
航/……まあね。
GM/「興奮してたからできたんだ。冷静な今でも出来る? 殺せる?」
航/……。出来ない。
恐一/航……。
航/こんな所でやったら足がつくよ。
亜紀/わ、航が黒いよーっ!?
相馬/なんという理論的な……。
航/だって一番大事な友達を殺したらあとは……何だって虫みたいなモンだよ。
GM/……その答えに、アサシンは爆笑しよう。アッハッハと楽しげに笑います。
航/何かおかしいこと言ったかな。首を傾げます。
GM/「いや、イイネイイネ! そんなキレイな目で殺る覚悟があるなら、合格だ」……アサシンはナイフを女の子に投げ飛ばす。ストンと女の子の額に当たります。
航/あ……。
GM/すると女の子がパッと霧になります。「俺の従者だよ」
亜紀/あ、コフィンくんだったのか。
航/……偽物か。なんだ、ちょっとでも練習になると思ったんだけど。
相馬/……ピュアヤンデレロール(笑) もうあの頃の航に戻れないんだな……。
恐一/ブラック航イイ! もっとやれ!(笑)
GM/「これから練習なんていくらでも付き合ってやるさ。……俺は理性を抑える力が足りなくってね、ワタルみたいにストッパーになってくれる奴がいると俺も心強い」
航/良かった。俺も戦いには慣れてないから、アサシンみたいに引っ張ってくれる人がいると心強い。2人でエルの役に立とうね。
GM/「ああ、マスターの為に生きるのが俺達の仕事だからな。……じゃあ部屋に戻るか。見張りはこの辺りには必要無いぜ」
航/うん。剣をしまって出ます。
GM/アパートに戻りながら、アサシンは話します。「この辺の見張りは必要無いけど、ビル街で戦闘はあったみたいだぜ」
航/そうなんだ?
GM/「広範囲に渡って戦ったらしい。多分アーチャーとキャスターかな。俺が自覚無いんだからどっちも生き残ったんだろう」
航/そっか、死んだら同じサーヴァントなら判るもんね。……じゃあ、今行けば痛んでるから殺せるかな!?
GM/「マスターの体がまだ傷付いてるからダメだ」
航/……判った、大人しくしてる。
GM/航の部屋に帰ります。戻ると、エルが目覚めてます。
航/あ、ゴメン。起こしちゃった?
GM/(エルになって)「……ワタル、どこ行ってたの?」
航/ちょっと……外で気配がしたから見てきただけ。でもただの猫だったよとテキトーなコト言います。
亜紀/アサシンがニャーンと鳴きました(笑)
GM/「不審なものがいたなら俺が見に行くのに……起きたら誰も居なくて怖かったよ……」と、胸を抑えながら言います。
航/ゴメン……。
GM/「俺達は令呪で繋がっているけれど、実際に首輪付けた訳じゃないんだから、居なくなっちゃったら苦しいんだよ……」
恐一/……なら、ホントに首輪付けちゃえばいいのに!(笑)
GM/付けようか。
亜紀/えっ!?(笑)
GM/エルは金のアクセサリーとかいっぱい付けてる設定なんだよ。……エルはネックレスを外します。「コレ、ワタルにあげる」
航/わ、わあ……!? 急いでカチャカチャと付けます。……すっごく嬉しそうな顔でニコッと微笑んでおきます!
GM/「アサシンにもあげなきゃ」と、アサシンにも比較的似たデザインのネックレスを渡します。アサシンも超笑顔。
航/アサシンと一緒に笑います。いいだろいいだろー!(笑)
GM/(アサシンになって)「俺の首輪もいいだろー!」……お揃いのプレゼントを貰ってアサシンもずっとニヤニヤ。なんて幸せそうなんでしょう。
航/エルの手をきゅっと握ります。……俺、どこにも行かない。首輪が外れたって逃げたりしないから。
GM/その言葉を聞いてエルはえへーと笑いながら……ちょっとだけ影を落として、航を抱きしめます。
航/え、なんで……こんなに俺はデレデレなのになんでそんな顔するのー?(笑)
GM/(アサシンになって)「なんでそんな顔するのー?」
航/俺、何か間違ったこと言ったかなぁ?
GM/「全然言ってない!」
航/ねー?
GM/「ねー?」
相馬/……このヤンデレーズ(笑)
恐一/なんだ、このカワイイ共同生活は(笑)
GM/そして、翌日の朝。黒須から、親友の盟ちゃんのお葬式について連絡がありましたとさ。この辺で航のオープニングシーンは終わりにしようか。
航/……狂ってようがなんだろうが、一途なロールってやりやすいね(笑)


 ●オープニングフェイズ/亜紀&恐一 〜最期〜

GM/次は、亜紀くんと青森さんのオープニングです。
亜紀/墓地の前で聖書を読んで、死ぬ前にお花を入れたりするんですね。十字架の墓地の前で……。
GM/埋める前のシーンだね。棺の中には、綺麗な顔の盟ちゃんがいます。
恐一/顔は凄く綺麗だな。じゃあ……蓋、閉めるか。もう他に来る奴もいないだろ。
亜紀/うん……もうみんな一頻り見たようですし、俺達が一番最後ですね。花を入れて、バサバサ……。
GM/……航、好きなタイミングで出ていいよ。
航/はい。……イメージ的には雨降ってる感じですね。カツンと傘差しながら現れます。亜紀、久しぶり。
亜紀/あ……航。なんか久しぶりな気がする。
航/ちょっと学校休んでたから。
恐一/お前は……ああ、渚さんの息子だな。思い出した。
亜紀/俺、盟ちゃんとは航繋がりで友達になったんだ。
恐一/そうか……お前が盟の一番の友達だった奴か。花を入れてやってくれ。
航/……スッとお花を入れます。全然苦しくなさそうですね。
恐一/交通事故だったんだけど、顔だけは綺麗に残ってるな。
航/顔だけは、か。だって傷付けたの胸の辺りだったもんな……と思ってます。事故ってことになってるんだ。
恐一/……安らかな顔してるだろ。
航/うん。ちょっとだけ髪に触れて……「さよなら」と言います。それと聞こえるか聞こえないかの声で、「苦しかったよね、ごめん」。聞こえたか聞こえてないか【知覚】判定しておけー!(笑)
GM/難易度は航が決めて(笑)
航/じゃあ無難に難易度10で。
恐一/【知覚】ー!(ころころ)8です、青森は聞こえませーん。
亜紀/(ころころ)おっ、11です! わあ、凄い複雑!(笑)
GM/亜紀くんが聞こえちゃったね。青森さんは取り乱してるから余裕無かったんだろ。
亜紀/じゃあ……「えっ」という顔をします。航、今何か言った……?
航/お別れしてたんだよ? 亜紀に振り返ってキョトンとした顔をします。
亜紀/気のせい……か。ううん、ゴメンね。じゃあ俺も盟ちゃんにバイバイ言うよ。
恐一/なら、棺を閉めながら……絶対にお前を殺した犯人、見付けるからな……って言おう。
航/それを聞くのは【知覚】判定?
恐一/いや、普通の声の大きさで言う。だって普通なら交通事故の犯人って思うだろうし。轢き逃げで犯人が捕まってないことにしよう。
航/……犯人、捕まるといいですね。
恐一/ああ。絶対に、捕まえるさ。……何があっても。
航/……そのままテコテコ去って行きますよ。失礼しました。
GM/航、シーン退場します。
亜紀/……心中複雑。どうしよう、今聞いたことを青森さんに言うか言わないか……。
恐一/棺を打ちつけようとします。近くに黒須は居ますか。
GM/居るよ。……では君達があちらに目を向けると、青森さんの親戚の青年が車椅子の人とお話をしています。
恐一/車椅子の人って誰?
相馬/カツおばあさま? 違うか。
GM/黒須だよ。
亜紀/え。
GM/黒須だよ。
恐一/……車椅子、黒須?
亜紀/……えっ? ホワイ!?
GM/何言ってるの、青森さんも亜紀くんも航も知ってるよ。『黒須は車椅子だよ。だって足悪いもん。10年前からそうじゃん』。
亜紀/んっ!? な、なんか新しい要素が!?
恐一/そ、そういうことになっているんだ……?
航/今回……誰も黒須に直接会いに行ってないもんな。
亜紀/あ……そういえば、ナグイェブに言われたのに行ってない!
GM/ロリは『第6ループ』で言ったよ、「ペナルティを与えるわ」って。ナグイェブは言ったよ、「ちゃんと会っておいた方がいいんじゃないか」って。
亜紀/フラグは立てておいたぜって言われたけど行ってなかった……それが、これか!?
GM/10年前から黒須は足が不自由で車椅子を使っている、これは黒須柊を知っている人だったら周知の事実です。……黒須はアヴェンジャーという卑怯すぎる駒を手に入れたことによって次ループからペナルティが与えられました。それがコレです。
恐一/……へ、へえ……。黒須、最後に顔を合わせなくていいのか?
GM/(黒須になって)「昨日話してた。ずっとな。充分俺は話したから、最期はお前達の方が楽しいだろう」
亜紀/そう、ですか。……死んだ後で優しくしなくても。
恐一/馬鹿……生きてるうちにやれよ。ホントに閉めるぞ。いいのか。
亜紀/は、花ぐらい手向けませんか?
GM/じゃあ……ゆっくりと車椅子が近付いていって、本当に悲しそうな顔をして、花を手向けます。「こんな顔でも悲しんでない訳じゃないんだぞ。一晩……悩み続けたぐらいだ」
恐一/悩み続けた……?
GM/「こんなに早く逝ってしまうとは思わなかったということだ」と……彼の年齢を悲しむように言います。
恐一/……ガキが俺達より早く死ぬのは罪作りなことだ。仏教徒じゃないから賽ノ河原で石を積むなんてことにはなんねーんだろうけどな。……両親も向こうにいるんだ、辛くねーだろ。
亜紀/そうですよ。きっと、今頃会ってますよ。
恐一/だな。……アイツを殺したのとそれとこれとは別だけどな。
GM/……こうして全ての作業が終わります。一応解散の流れになります。黒須は仕事に戻ると去っていき……かわりに、青森さんの親戚の旭人くんが君達2人のもとにやって来ます。よく見ると顔が青森さんや盟ちゃんと似てるかもしれないね、中の人的な意味で(笑)
亜紀/青森さんのお知り合いですか?
恐一/ああ、盟のハトコだ。それと俺の妹の旦那がコイツの長男なんだ。ガキの頃から知ってるぞー。俺がオムツ付けてやってたんだぞー。
GM/(旭人になって)「キャーえっちー。今でも付けてやってくださいよー」
恐一/その年でやったらプレイじゃん!(笑) 流石にそーゆーシュミ無いっつーかー。
GM/「えー、あるかと思ってた! 最近男に走ったって噂聞いてるし」
恐一/亜紀を指差して)ハイ、コレが新しいカレシです。
亜紀/えー!? 俺ーっ!?(笑)
GM/「じゃあ俺も後で美人のカレシも紹介しますね!」
航/……敦盛のことか(笑)
GM/そんな冗談めかした話を暫くしますけど、旭人くんはふっと真面目な顔になるよ。「……聖杯戦争、やってたんですね。俺も一応、知識はありますよ」
恐一/……持ってる情報全部話してくれないか。後で奢る。
GM/「奢るとかそんなコト言わなくていいッスよ。俺だって単なる交通事故で盟が死ぬようなタマじゃないって判ってます。……そういうコトなんでしょ?」
恐一/……そういう、コトだな。
GM/「俺が調べて判ることなんて微々たるものですけど……俺が判っていることは全部話します」
恐一/すまないな、巻き込んで。
GM/「巻き込まれたんじゃない。コッチから入っていたんスよ」
亜紀/ふーっ! 旭人さんカッコイー!(笑)
相馬/……『夢魔炎上』は実際プレイしてないから判らないけど、旭人さんはシリアスへの転換がマジカッコイイな(笑)
恐一/そんなっ、ありがとうございます! ハズカシイ!(一同笑)
GM/「盟が死んだ後、俺なりに聖杯戦争について色々調べてみたんです。……義人に勅命で血吐いてもらって
航/いきなり義人っぽく口調が変わって)「もう探し物の手伝いはせんぞっ!?」(一同爆笑)
恐一/本家の長男に申し訳ないな……虚弱体質なんだけどデキる男なんだよな(笑)
GM/では旭人は知ってる限りの色んな情報を話します。「なんでも聖杯戦争って……すぐにでも終わらせることができるそうなんですよ」と、普段のループで青森が盟ちゃんに言っていたような情報を旭人が話します。
亜紀/な、なんだってー。そんなことがー。
GM/「あと聖杯が安置されている場所は……俺は行ったことないトコなんでよく判らないんですが、『遺跡』って呼ばれている場所です」。亜紀くんを見て、「地元の人なら判りますか?」
亜紀/遺跡って……もしかしてあそこが?
恐一/遺跡だったら車ですぐに行けるな。
GM/「行くのはいいけどレアアイテムが封印されているんだから、トラップがあったりメッチャ難易度の高い迷宮なんじゃないですか」
航/すっごく『迷宮キングダム』的な発言した!(笑)
恐一/きっと散策表を何回も振らなきゃいけないんだな(笑) ……判った、ありがとう。でも……今それを使う訳にはいかないんだ。盟を殺った相手がサーヴァントかもしれないから、ここで消えられたら困るんだよ。
亜紀/ちゃんと殺った相手のトドメを刺さないと……って感じなんですね。
GM/「そうスか。ホント些細な事でスミマセン。俺が調べられるのなんてホント、カスっ程度ですから」
恐一/いや、そんな卑下すんな。重要情報だぞ。お前【理知】低いだろうに頑張ったな!(笑)
GM/「血吐いてもらったから判ったんスよ」
航/やっぱり義人っぽく)「ゲホゲホ! 与一の茶がウマイなぁ!」(一同笑)
GM/「暫くはヘンリーさん達と話がしたいし、八木沼邸にお世話になろうと思います。テキトーに何か形見でも貰っていこうかなって。だから手伝ってほしいことがあったら何でも言ってくださいね」と、旭人が『普段のループにおける青森ポジション』であることを宣言します。
恐一/……短い間かもしれないけどよろしくな。
GM/「頑張ってくださいね。……おじさんも、マスターなんでしょ?」
航/……そういや旭人って、手に入れた情報をバンバン吐く男だったよな。
恐一/訊かれたら何にも躊躇なくゲロっちゃうぞコイツ!?(一同笑) 旭人に会えば情報がどんどん手に入るようになるぞ! 俺だからいいけど他のヤツにそんなパンパン言うなよ、あんまり他の奴と関わるなよ!?
GM/それは他のPCに任せます。
亜紀/旭人さんの身が危ない!(一同笑)
恐一/会いに行けば判定無しで話してくれるよ! 「聖杯戦争に参加してるんですか? じゃあコレ知ってますか?」って言っちゃうよ!? 情報収集しているつもりで情報収集されちゃうなんという危険分子! 早く鎌倉に帰れーッ!(一同爆笑)
GM/では旭人はシーン退場します。基本彼はマップ『八木沼邸』にいることでしょう。
亜紀/なんか……凄い方がいらっしゃるんですね。
恐一/ああ……俺も、忘れていたけど凄かった。めんどくせえ!(笑)
GM/お前のキャラだよ。
恐一/総じて私のキャラはめんどくさいですよ!(笑) ……とにかく、盟の墓の前で手を合わせて、亜紀と相合傘しながら去ろうとします。
亜紀/お墓の前で十字切ってから……青森さんについて行きます。
GM/偶然なのか運命なのか、ちょうどデートしようと言ったその日にこんな目に遭ってしまいました。
航/そうだったね……3日後とか言ってたよね。
恐一/色気のある場所に連れて来られなくてすまんな。
亜紀/……いいですよ。青森さんと一緒に居られるならどこでもいいです。
恐一/バッカ、俺がそれじゃ気が済まないんだって。
亜紀/えー。じゃあ……青森さんの家を掃除しに行きましょうよ。
恐一/……うん、まあ、待ってる。
亜紀/なんですか、その「待ってる」って。
恐一/45歳まで待ってたんだからそれ以上も待ってるって。


 ●オープニングフェイズ/相馬 〜輪廻〜

GM/次は相馬さんのオープニングです。……君は夢を見る。

 夢は、夢と自覚があるものだった。
 基礎知識として、『契約した相手の過去を覗き見る』ことは知っている。だから……この見たことない景色は、マスターである彼の記憶なんだろう。
 夜、ある公園、ライトの下で魔導書を読む女。
 ……何年前の彼の思い出なんだろうか。


相馬/ここが……あやつの記憶の中か。
GM/ベンチに座っている女が口を開きます。「……そろそろね、来るかしら」
相馬/来る?
GM/「どうしたの、ボケっとしちゃった?」
相馬/あ、いや……なんでもない。魔導書を持っているってことは魔術師か。……自分は今どんな状態ですか?
GM/公園で自分の顔が見るんだから……カーブミラーでも覗いたのかな。鏡は、自分の姿がミスターBであることを告げている。
相馬/やはり奴の過去か。……服装は?
GM/君の中にインストールされた記録の中では、『現代よりやや古いデザインの服』を着ている。一言で言えば、『昭和っぽい』。
相馬/昭和って……うむ? あやつの年は確か二十の後ろから三十手前の筈……二十年も三十年も昔なら計算が合わなくないか?
GM/女は立ち上がって凛とした顔で言います。「さあ、戦いに行きましょう。聖杯戦争もやっと中盤よ」
相馬/コイツ……ミスターBのサーヴァント、なのか?
GM/画面が変わります。シーンは全然繋がっていません。……さっきの女性が君の目の前で倒れている。敗北したのだろう、公園はボロボロで彼女も血まみれで虫の息だ。
相馬/彼女の元に駆け寄ります。
GM/「……ゴメンね。アナタみたいな強いサーヴァントを手に入れたのに……勝たせてあげられなくてゴメン」
相馬/口を開くな! すぐに治療をしてやるから!
GM/「いいの、あたしはどうせもう死ぬんだから……。もっとアナタには……あたしよりずっと良いマスターがいたんでしょうね……」
相馬/そんな事を言うな……おぬしがワシを召喚したのだからこれが定めというものじゃ。おぬしが自分の力を卑下することはない!
GM/クスッと笑います。「なに……その口調、いきなり武者みたいな喋り方をして……」
相馬/確かに奴はこのような喋り方はしなかったが……。
GM/シーンが変わります。……君はとある古めかしい洋館に居る。さっきの時代とは全く違う世界だ。
相馬/ん……?
GM/君の前の椅子に座っているのは、初老の男性。男は重々しく口を開く。「ついにアーチャーが倒れたか……儂らも本格的に事を始めなければならんな」
相馬/アーチャー? さっき見たものを考えて……すまぬが今は何年じゃ?
GM/「何をいきなり。明治になってもう何年経ったか」
相馬/こ、今度はそんなに昔になったか……! 部屋の中で鏡をキョロキョロと探す。
GM/壁に掛けられた鏡は、自分がミスターBであることを告げてくれます。
相馬/ということは、やはりミスターBは……ワシと同じ英霊であったのか。
GM/「オマエのおかげで儂はここまで生き延びることができた。さあ、もう一息だ。最後の戦いも儂らが勝ち進むに決まっている」
相馬/ああ、そうだな……ワシの力をもってすれば成せぬ事は無い。
GM/シーンが変わります。……それは、さっきの初老の男性が敵に殺されるシーンです。
相馬/……はい。
GM/シーンが変わります。次のマスターが現れます。シーンが変わります。次のマスターが殺されます。
相馬/……。それを、ずっと見るんですね。
亜紀/そりゃ……自分が消えたいと思うわ……。
相馬/そりゃな……ずっと自分の無力感に苛まれ続けてるんだから。
恐一/こんなにマスターを殺しているのに、尚も英霊として崇め奉られる。無力なのに……みたいな。
GM/それが君が夢を見ている間だけでも何回続いただろうね。
相馬/何度も自分を召喚して「お前となら聖杯取れる」と言ってくれた人達が、何度も何度も死んでいく……。そうか、あやつは……ずっとこんな想いを抱き続けてきたのか。愕然とします。
GM/シーンが変わります。……相馬さんが居た時代に少し似た雰囲気の世界です。上座には鎧を着た青年。
航/……義経か。
GM/青年は部隊を率いて戦っていたらしい。でも今の彼の顔は、これから戦いに行く大将の顔ではない憔悴しきった顔だ。
相馬/……怪我は無いか、マスター。
GM/「怪我か。俺もいっぱい負ったけど、みんなの方がずっと傷付いてきたよな。……だから、もう終わらせるべきだと思うんだ」
相馬/終わらせる、か。
GM/「ああ。俺が居たからこんだけ騒ぎになったんだ。なら……俺は、最初から居なけりゃ良かったのかな」
相馬/それは無い。おぬしだからこそ皆がついて来たのじゃ。それを否定するような事は言うてはならん。おぬしは大将じゃろ。……なんとなく場の状況を察して言います。
GM/……その言葉に大将は、ほにゃっと笑って、「ありがとう。清々しく逝くことにするよ」……誇らしげに言います。
相馬/……では、おぬしが綺麗に最期を迎えられるように、サーヴァントとしておぬしを最期まで護らねばならんな。立ち上がります。
GM/「ありがとう、ランサー。……いや、弁慶」
相馬/……振り返って一言。世話になったな、マスター。
GM/……君は戦いに赴きます。矢を受けながら、魔物の大群を薙ぎ払い、とある女性の前で……彼女に敗北する。
相馬/立ち往生……ですか。
GM/そのとき、君を倒した女の目の前に、金の髪の美しい女性が現れる。
相馬/なんと……。
GM/だが君は敗北したから意識が薄くなっていく。金の髪を見ながら。……【幸運】判定してください。
相馬/さあ、運命のときがやってきました! 第一走者相馬、2D6を握りしめました!(笑) GM、難易度をどうぞ!
GM/難易度はファンブらなきゃ成功。
相馬/ハイ頑張って頑張ってー! はっけよーいのこったー!(ころころ)……おおっ!? 6・5が出て15です!
航/空気読んだ出目だ!(笑)
恐一/このセッション分の運を使ったよ!(笑)
GM/相馬さんにしてはありえない出目の高さ。……クリティカル一歩手前だし、ボーナスしてもいいぐらいだな。
相馬/やった、ボーナス付き!
航/ロリが可愛い格好で現れてくれるって。
相馬/それだけ!?(笑) 可愛いけどちゃんとボーナスください!
GM/うん、これはボーナスあげよう。

 相馬は目を開ける。
 また夢が始まるのかと思っていたのに、そこは夢の実感の無い不思議な空間だった。
 上も下も右も左も無いような、渦を巻いた場所。
 ……ただ、見たことない筈なのに、『自分は確かにここに居た』気がした。


相馬/……なんじゃここは? キョロキョロします。あの世めいたところじゃのぉ。
GM/「あの世めいた」って相馬さんが言うとピッタリだな。……背後に気配がする。パッとそちらを見てみると、小さな幼子がおります。
相馬/むっ。
GM/金髪ツインテール6歳ぐらいの幼女。……その存在は、普通の子供ではないのが目に見えて判る。
相馬/おぬし……サーヴァントでもない、人でもない。何者じゃ。
GM/「私は、龍の聖剣。実際にこの世に居るものではないけれど、この世に在る者。貴方達と同じような念の具現化よ。……そして今は、貴方に対してアドバイスをする助っ人だと思って」
相馬/……ほう。
GM/「これから私は貴方の為になることを話すわ。その話は、貴方の為でもあり、貴方の周囲に居る人物に大きく関わってくること。無視してくれても構わないけど、知ってると知らないじゃこれから起こす行動は大きく変わる。とりあえずは大人しく聞いてよ」
相馬/……うむ、予言でもくれるのか。なんじゃ。
GM/達成値15も出したんだよね。じゃあオマケとして……「判りやすく説明するから、お茶でも飲んで落ち着きましょう。こっちに来て」
相馬/では馳走になるかの。ついて行きます。
GM/まるでティータイムを楽しむ庭園のような場所に辿り着きます。
相馬/ぽかん。……自分が想像している茶というものとは違った。茶室じゃないのか(笑) とりあえず椅子に失礼致すと言って座る。
GM/「あんなウズマキのところで立っているのはナンだからコッチの方がおしゃべりっぽくて良いでしょ」とロリも座る。……奥の席に、座っている人がいる。
相馬/うん?
GM/ロリと同じ、金の髪の女性だ。
相馬/お……およっ? ガタッと立って……お、おぬし、もしや……。
GM/その外見は、金の長い髪で……。
恐一/ボンキュッポーン!?
航/そこが最重要項目じゃないでしょ!?(一同爆笑)
亜紀/ウェーブのかかった髪の下がボンキュッポーンでしたね!(笑)
相馬/(爆笑した後で)……と、とりあえず……おぬしが聖杯、か?
GM/ティーカップに可愛らしく口付けてるよ。
相馬/優雅だ……。
GM/君がさっき『カーリー』と呼ばれていた女性と戦った後に出てきた、神々しい光を放っていたあの女性です。「これから、困ったコトになるかもしれない」と聖杯サマは口を開く。
相馬/困ったこと……?
GM/「きっとアナタも悲しい目に遭うわ。それではイケナイコトだと思う。だから……私達はアナタにアドバイスすることにした」と、とても綺麗な声で言います。
相馬/悲しい目……?
GM/まずロリが話します。「最初は世界のコトと、聖杯の話をしましょう」
相馬/ああ……。
GM/「この世界は1つしかない。どんなに可能性があったとしても採用される真の世界はたった1つだけ」
相馬/……うむ。
GM/「世界に住む者には、『必ず通らなければならないイベント』というものがある。必要最低限のイベントを通ればどんな生き方でもしていいけど、逆を言えばイベントは絶対に通らなければならない」
相馬/……そうだな。
GM/「それは世界が世界に住む人に決めたこと。覆ることはない。……けど、物事には必ず『例外』がある。それが聖杯。『絶対に通らなければならないイベントを無くすことができるシステム』。彼女の役目は、『イベントを改変すること』よ」
相馬/確かに……『なんでも願いが叶う』、それが聖杯じゃからの。
GM/「普段出来ないことは世界によって『道理が合わない』と却下されているから出来ないの。でも聖杯に与えられたシステムを発動すれば、どんなことも出来るようになる。世界によって死なないと決められた人間を殺すこともでき、死ぬ運命だった人間を蘇らせることすらできる」
相馬/いともたやすく……何でもできる、と。
恐一/「僕だけのアリス」を創ることも、「お父ちゃんの性格自体を変更」することもできるんですね?
GM/うん。「さて……聖杯は何でも願いを叶えるという前提条件をおいて、これから……貴方が目が覚めて、最も触れ合う人物の話をするわ」
相馬/……最も触れ合う? ミスターBのことか。と言ってもそれは本当の名前ではないがな。
GM/「ええ、名前は……何度も見た夢の中で聞いたかしら。とりあえずここでは『ランサー』と呼ぶわ」
相馬/ランサー……。
GM/ロリと変わって、聖杯サマが口を開きます。「ランサーは、自分の消滅を願っている」
相馬/……。それは、ただ死ぬだけでなく?
GM/「存在の消滅。この世に生きる人から彼という概念を消すこと。それを彼は願っている」
相馬/……その願いが判らなくはないのぉ。あれだけの死と無力感を見つめ続けていれば誰しもそうなってしまうであろう。
GM/「そうね……自由な願いを持つこと自体は否定しない。でも、考えて。この世界はいくら何度もやり直すシステムがあったとしても、『世界自体は1つしかない』の。この世界から存在が消えてしまうということは……聖杯による完全な力によって消滅してしまったら、ランサーは二度と世界に現れなくなるの」
恐一/あっ! そっか!
相馬/…………えっと?
GM/この世界は『ループ』という名で何度も同じ時間を繰り返し過ごしているけど、それって『1からやり直してる』だけであって、平行世界じゃないんだよ。第1ループも第2ループも、みんな同じゲーム盤で、別のゲーム盤を同時にプレイしているのとは違うんだ。ランサーが消滅を完全なる願いで叶えた場合、1つしかないゲーム盤からランサーという駒を抜くということになる。つまり、一度でも弁慶さんが完全なる聖杯で自分の願いを叶えたら、次ループから弁慶さんは現れないんだよ。
相馬/そもそも歴史の中から『弁慶という存在』が抹消されるということですか。
恐一/なにその弁慶厨にとって地獄の展開!?(笑)
亜紀/いやー! いやー! 絶対そんな願い叶えるもんかぁー!
恐一/もし願いが叶っちゃったら、デジャブ判定で弁慶さんのことを思い出して、そのループで完全な聖杯を手に入れて弁慶さん復活を願わなきゃ……めんどくさいっ!(一同爆笑)
亜紀/その前にパワーオブラヴでなんとかしないと!
相馬/パワーオブラヴ!?(笑)
GM/(聖杯になって)「……もう暫くこの舞台は続くでしょう。だけどその中から1つでも駒が無くなると、別の駒を用意しなければならなくなる。1から辻褄合わせをしないといけないの。……これは面倒だから頼んでるんじゃないの。ランサーが消えてしまうのは、アナタも嫌でしょう?」
相馬/それは……勿論じゃ。
GM/聖剣も頷きながら言います。「私も、貴方達には幸せになってもらいたいの。その為にはこのことは話しておいた方がいいと思った。だからこの機会を設けたのよ」
相馬/……奴のことを思い出す。ワシは、あやつの願いを叶えてやりとうはない。
GM/「彼の決意は堅いわ。それを止めることが出来るのは、愛の力だけよ」
相馬/……愛の力か。考えて、若干顔を赤らめます(笑) そういう言い方はだいぶ照れくさいのぉ。
GM/「愛の力は何よりも勝つものよ。何度もそういうのは見てきたわ。貴方にだって出来るわ」
相馬/どちらにしても……ワシのマスターが願いを叶えてしまうとなると、ワシの感情云々だけではなくおぬしらにも得な事は一つも無いということじゃな。……うむ、相判った。おぬしらの助言、無碍にはせん。立ち上がります。
GM/立ち上がって去ろうと思うと、ホテルの天井が目に映っている。
相馬/うぬ……?
GM/目が覚めたんでしょう。ホテルのベッドで寝ていました。今の時刻はまだ夜です。
相馬/ふぅ……。頭をボリボリと掻いて、ミスターBを探します。
GM/前と同じになっちゃうけど、彼なら暗い部屋の中、パソコンの前で休まずデスクに向かい情報収集をしています。
航/なんだ……弁慶さんの寝顔が見られたのかと思ったのに。
GM/じゃあスーツの上着は脱いでネクタイも外してボタンもいくつか外してるよ。
亜紀/キャーキャーキャーッ!?(笑)
相馬/僅かな違いにテンションだだ上がり!(笑) ……おぬしは昔から変わらず勤勉なようじゃの。過去を見たことを示唆するように言います。
GM/「私の過去を見ましたか」
相馬/ああ。おぬしもワシの過去を見たであろう。
GM/「ええ。貴方の『生きたい』という願い、判りましたよ。兄弟と信じていた者に殺されたのですから生に固執するのは当然ですね」
恐一/……なんでそんな吐き捨てるように言うの?
相馬/……そうじゃな。何度も自分の死と無力感を味わってきたおぬしにとっては考えられない事だろう。
GM/「それはそれでいいのではないですか。貴方は貴方という人間なのですから」……目頭を抑えてやや疲れた顔をしながら、「どうやら遺跡に聖杯が封印されているようです」
相馬/ふむ?
GM/「教会のデータからそのような情報が出てきました。そして、我らがセイバーと戦っている間、ビル街でアーチャーとキャスターと思われるサーヴァントが戦っていたという情報もありましたよ。聖杯戦争は着実に進んでいるようです」
相馬/僅かながらでも、少しでもじりじりと進んでいるのじゃな。
GM/「次の戦いは遠くないでしょう。バーサーカー、傷は完治しましたか」
相馬/ああ、万全じゃ。首をコキコキ。
GM/……口を閉ざします。
相馬/ん?
GM/傷を癒したのは自分だから。
相馬/……そうだな(笑) 弁慶の前にやって来て、顔を覗き込みます。
GM/口を手で隠しながら……「なんですか?」
相馬/いや、おぬし……可愛い顔もできるんじゃのぉ。おぬしのそのままの顔で良い。おぬしの自然体であればいいのじゃ。
GM/「……では、私が心から願っている……『私という存在の消滅』も、貴方は受け入れてくれるのですね」
相馬/それは困る。ワシはおぬしを気に入っておる。おぬしとしては辛いかもしれんが、勝手に消えてもらっては困るのじゃ。……弁慶に抱きつきます。
GM/抱きつかれたのを、押し返します。
相馬/自身の存在を抹消したいなど、そんなの嫌じゃ。
GM/「私は……その言葉を、何度も言われてきたんですよ。もう、聞き飽きました」
相馬/……。なら、あともう一度だけでいい。ワシに付き合ってくれ。ワシは誰かに対してこのような事を言うのは初めてじゃ。頼むから……あともう一回だけ、せめてワシがこの聖杯戦争に参加している間だけは付き合ってくれ。
GM/「…………」
相馬/……。
GM/令呪使用
相馬/え。
GM/「私の主になってください」
相馬/え……えっ?
GM/「以前にも言いましたが、私は人の下で従っていた方が楽なんです。どうか私に……命令してください」。一度自分で突き離した身体に、顔を寄せます。
相馬/では……命令致すぞ。ワシがこの世に現界し続けている間は絶対に死ぬな。命令じゃぞ。破るなよ。
GM/御意と頷きます。
相馬/……抱き返して、シーン終了にしておきます。


 ●ミドルフェイズ1/February 11th Scene 1

GM/ではミドルフェイズに入りますが……。
恐一/GM、弁慶と契約を解除するシーンがやりたいです。
相馬/……解除するんだ?
恐一/盟を殺した犯人を殺すっていう私怨で動くから、聖杯戦争のマスターであることを放棄したいんだ。そのままでいたら弁ちゃんに怒られるだろうし。それに弁ちゃんには相馬さんが出来たからフリーになるのも良いと思うんだよね。
GM/じゃそのシーンやろうか。弁慶さんに別れ話を持ちかけるけど……電話でするの?
恐一/直接しようかな。……近くの喫茶店で会う約束をします。
GM/約束の時間に彼はやって来ます。
恐一/テーブルにケーキの皿をいっぱい並べながら「よぉ!」と≪+50明朗快活≫!(笑) ……【知覚】判定に成功するとオッサンの目の下にクマがあることが判ります(笑)
亜紀/泣き腫らした後だ!(笑)
GM/弁慶さんは席に着き、コーヒーを注文します。「ご報告だけなら電話でも良かったのでは?」
恐一/真剣な話を電話でするのは俺の気が済まないっていうか。
GM/「ケーキを食べたかっただけではないんですね」
恐一/バレてる?(笑) あと4皿頼むつもりだよ!
亜紀/「糖分で死ね」って言われますよ!(笑)
恐一/……まあ、アレだ、あのだな……契約を解除しないか。「俺達別れようぜ」って感じで言います(笑)
航/別れ話だよね、まさに(笑)
GM/「……。どうして、また」
恐一/俺が別の目的を持っちまった。聖杯がどうでもよくなったんだ。
GM/「それは、困りますね。何をするおつもりですか」
恐一/セイバーのマスターを殺した人間を殺す。それだけだ。別に聖杯が欲しくて殺す訳でもない。ただ殺したいから殺す。
GM/「……セイバーのマスター。八木沼盟ですか」
恐一/聖杯戦争に参加した人間が殺されたからと言って大騒ぎするべきではない。だが俺はそいつを許せない。だから殺す。……あの場に弁慶も居たんだよな?
GM/「ええ、居ました」
恐一/本来ならばお前に対して責めるべきではない。でも俺は思っちまうんだよ。お前があの場に居て止めてくれたら……って。
GM/「私は今、聖杯戦争のマスターとして戦場に立っています。戦略としてマスターを討つ手も私にはあったでしょう。殺していたのは私かもしれない。助けることは考えないでしょう」
恐一/だから袂を分かちたい。もちろん、お前のことが嫌いになった訳でもねえ。でも、お前はもう、俺がいなくても大丈夫だろ?
GM/……バーサーカーのことを考えます。
恐一/俺ももう、お前がいなくても大丈夫だ。……亜紀がいるからな。
亜紀/い、いないところでデレないでください!(笑)
恐一/だってここで積み重ねていかないと裏街道45歳はなかなか踏み込めないんだよ!(笑)
GM/「……私はサーヴァントを手に入れました。マスターとしてこれから戦っていける。意見は合わなくなった貴方を手放しても惜しくはありません。貴方の目的に賛同できませんから別れることに賛成します」
恐一/ああ、だから別れようって言ってるんだ。……それに、お前の願いは俺も賛同しかねるからな。
GM/「…………」
恐一/俺は予見できるんだって。お前はアイツとなら大丈夫だって。生きろよ。……言って、会計を持って行きます。
亜紀/……ち、チキショー、カッコイイなぁ!(笑)
恐一/ケーキはちゃんとキレイになってるよ!
相馬/カッコイイ会話しながらいつの間に!?(笑)
GM/……弁慶は眼鏡を外して、ずっと俯いて考えてますよ。そんな状態でシーンエンドしておきます。
航/なんか、駅で亜紀くんが待っているような気がする。
亜紀/あ、それいい、そうしようか。駅前に居ます。……あ、青森さんっ!
恐一/車出してきます。ほら、乗れ乗れ。どっか行きたい所はある?
亜紀/お家直行!(笑)
恐一/そんなっ、亜紀ったらダイターン!(笑)
亜紀/いやだって聞いた話によると凄い話だっていうし、ゴチャゴチャしてるの嫌いなんです! 家事できる男を目指してます!
恐一/部屋汚いけど気にしないでねーって女子高生みたいな感じで車を発進させまーす(笑)
GM/ぼすん。
亜紀/ぼすん?
GM/車の上に、何かが乗ったような気がした。
恐一/ん? と、とりあえず……出て見る……。
GM/屋根の上に少年が乗ってます。「あちゃっ!
亜紀/あちゃぁ!?
恐一/子供っ!? どうした!?
GM/「……アンタら、八木沼盟の、ご親戚とお友達だよネ?」
恐一/……盟の友達か!? と、とりあえず屋根から下りろ! 車を路上に寄せます。
GM/「単刀直入に言っちゃうけど……盟ちゃん殺した犯人、知りたくない?」
恐一/なにっ!? お前、何者だ……サーヴァントか?
GM/「あちゃぁー、何者だろうねー」
亜紀/≪完視≫すんぞ!?
恐一/≪完視≫すんぞ!?(笑) ……2人とも[霊媒師]だからね。
航/……そっか、今回のループのインタールード編でアーチャーは直接出会ってないけど遠くからみんなを見てたんだっけ。
GM/「盟ちゃんを殺した犯人を言う前に約束してよ。オレと一緒に戦って。……オレね、盟ちゃんと仲良くしてたの」
亜紀/仲良くしてた……?
航/このループの盟ちゃん、頑張ってるな。黒須とジークとアーチャーの同時攻略か。
恐一/盟のくせに有能! 余裕あったな!(笑) ……判った、協力する。いいか、亜紀? 家は今度な。
亜紀/う、うん。いいよ。
GM/「……オッサン達、アッチッチ?」
恐一/そうだ、アッチッチだ。いいだろー?(笑)
GM/「加齢臭しない?」
恐一/オッサンからはフローラルな香りがブハッ!
航/自分で言って自分で笑うなよっ!?(一同爆笑)
GM/(笑った後にアーチャーのマジメな声になって)「実はさオレ、そいつから挑戦状を叩きつけられてるんだよね。多分そいつが犯人だ。……キャスターだよ」
亜紀/……き、キャスターが?
GM/「キャスターだよ」
亜紀/キャスターが、盟ちゃんを殺した犯人?
GM/「うん」
航/……アーチャー的には盟ちゃんから「キャスターが逃げたんだプンスカ!」っていう悪い情報を教わってるだろうな。
GM/では、アーチャーの口から「街中に仕掛けられたドクロはキャスターの陣地作成能力によるものじゃないか」とか「それがあると街の人達に被害があるよ」という話をします。
亜紀/あ、あのドクロはキャスターによるものなの!? いくつかドクロは壊しておいたけど……。
GM/「マジで!? ありがと! 街の人達みんな助かるよ!」
恐一/アーチャーいいこだな! 心が洗われる想いだ、サーヴァントにもこんな子がいるんだね(笑)
亜紀/いいこいいこしてあげたい!
恐一/じゃあ俺はそんな亜紀をいいこいいこ!
GM/じゃあアーチャーはそんなオッサンをいいこいいこ……しようとしたけど加齢臭がうつるとイヤだからやーめた!
恐一/なんだとガキ!(笑) クレヨンしんちゃんみたいにグリグリすんぞぉ!?
GM/「あちゃちゃちゃ!? ……キャスターってヤツ、わざわざオレが寝ているトコロに石投げ込んで教えてきたんだから確実だよ。早く倒さないと大変なコトになるよ」
恐一/なんか……自己顕示欲が強い奴だな。
GM/だって盟ちゃんの元サーヴァントだし。
恐一/盟の手で余る猫だったんだよ!
GM/ウサギだよ!
恐一/ウサギは追い詰められたら猟犬を足で殺すんだよ!(笑) ……で、キャスターの居場所の検討はついてるのか?
GM/「ビル街で戦ったとき、どーもアイツ人混みに紛れて過ごしてるっぽいこと言ってたよ」
恐一/人混みというと、アメ横か住宅地か。……怪しい館が新住宅地にあった。ドクロは藤原が用意したっていうし、陣地作成はキャスターがやったっぽいから……この2人が組んでるんだな。
亜紀/……前に行った新住宅地の屋敷が怪しいですね。
恐一/今、俺達が怪しいと思えるのはそこぐらいだな。
GM/「居場所の検討ついてるんだね! ドクロ壊すのといっしょにキャスター倒すの手伝ってよ! 盟ちゃんと一緒に居たのは2日ぐらいだけど仇討ちしたいんだ!」
亜紀/じゃあなんで盟ちゃんから逃げたの。
GM/「逃げたんじゃないよ。戦闘が始まる前に色々あったんだよ」
恐一/……何があったんだろう(笑) まあ、お前はお前の事情で聖杯戦争に参加してるんだよな」
GM/「そうだけど、良くしてもらったからその後も大切にしてあげたいの!」
亜紀/いいこだ……。ドクロを壊すのは賛成です。ドクロ捜索をしましょう!

 一方その頃。
 日常から離れていく航は……。


GM/航さんのシーンにいきます。……もう学校には通わなくなったかな?
相馬/……不登校?
航/テスト終わったからいっか。エルと一緒にいたいからアパートに居ます。
GM/アサシンが「なんだったら俺が調整してやってやろうか」って影を学校に送ってやったりするよ。学校に行った航は『航っぽいモノ』です(笑)
航/これで単位や出席日数も安心だ。能力者に見られたら一発でバレるだろうけど。
恐一/でも、もうクラスに盟はいないしな……。
GM/航がエルと一緒に昼間アパートで待機していると、見張りに出ていたアサシンが戻って来ます。「何か大きな結界張ろうとしている奴がいるみたいだぜ」
航/参加者の誰かが? それってあると何か困るもの?
GM/「作成者のレベルが上がる」
航/困るね。
GM/「陣地作成っていったら多分やったのはキャスターだ。きっとキャスターのマスターも強くなる」
航/すっごく困るね。……街のこととかどうでもいい会話をします(笑) でもキャスターって魔術師だよね、貧弱だから俺らなら殺せるよ。
相馬/……航、ホントに黒い子に……。
GM/エルが航の頭をいいこいいこします。(エルになって)「ワタルは作戦参謀になってくれるんだね。とっても心強いよ」
航/えへへ。大丈夫、エルの邪魔になるものはなんだって殺せるから。
GM/「多分こういう仕掛けだと思うんだ」とエルが基礎知識を教えてくれます。「どんな敵だったとしても……3人でいれば、誰だって殺せるよ」
航/うん!
GM/という訳で、一応例の『ドクロを壊していこう』のイベントを発生させます。「そうだ、ワタル……」
航/どうかした、エル?
GM/「変な夢を見なかった? 昨日、俺が真っ先に寝ちゃったから……その、怖い夢見てないかなって」と、≪夢の王≫を使用してないことをプレイヤーに言います。

 航は10年前の事件で大きなトラウマを持っていて、本来なら常に悪夢に魘されているという設定である。だがエルが10年間航の中にいる間は随時≪夢の王≫で悪夢から守っていることになっている。
 「エルが先に寝た」ということは、能力を使用せずに夜を越すことになるので航は必ず悪夢に近い夢を見ることになる。また、≪夢の王≫を使用しないとエルが隠している『エルの記憶(小さな航が登場しているもの)』も交感状態で見てしまう。オープニングで航が事件直後の記憶を見たのも、エルが≪夢の王≫を使用し損ねたからである。


航/怖くはないけど変な夢を見たよ。教会の部屋で、まだ歩けた頃の黒須先生や小っちゃい祐希がいて……誰かが小っちゃい俺を見てる夢だった。
GM/「……そっか、変な夢だね。いきなり変なコト聞いてゴメンね。今日帰って来たら良い夢を見ようね」
亜紀/……エル、必死に流そうとしてる(笑)
相馬/でも大好きなエルの言うことだよ。
航/だから全然気にしない!(笑) えへへ、ありがと。……とは言え、ちょっと夢のことが気になる。頭に引っ掛けておきます。
相馬/アサシンになって)「何話してるんだよー! 俺も混ぜろーっ!」って頭を擦り付けます(笑)
亜紀/可愛い! なんだこの仔犬3匹(笑)

 一方その頃。
 ホテルで待機していた相馬は、弁慶が帰って来るのを待っていた……。


GM/昼間、ホテルで相馬さんが待機していると、ミスターBがずーんと沈んで帰って来ます。
相馬/ん、如何した?
GM/「……私がランサーのサーヴァントだということは、もうご存知ですね」
相馬/うむ。
GM/「……ランサーを召喚したマスターと別れてきました」
相馬/……何故?
GM/「弔い合戦をしたいそうです」
相馬/何か大事な者が亡くなったのか。
GM/「ええ。彼にとってはとても大事な人でした。協力するつもりにはなれませんでしたし、一度決めた彼の決意を止めることなど出来ませんから……そのまま別れてきました」
相馬/そうか。
GM/「それと、前に破壊したシャレコウベは最高でも5つ街に設置されたようです。昼間のうちはそれを破壊することに専念するべきでしょう」
相馬/5つか……そうじゃの。ここで体を休めるのもアリじゃが、向こうが有利になる条件は潰しておかねばならん。行くとするか。……そういえば、ワシはおぬしの本当の名を知らんのだが?
GM/「武蔵坊弁慶と申します」……アッサリ言います。
相馬/弁慶か。人前で正体は言えんからこれからもミスターBと言わせてもらうか。……しかし、本当に変な名前じゃな(笑)
GM/確かに。……なら、あの名前を出しちゃおうか?
相馬/あの名前?
GM/「それでしたら私のことは『西白(にし)』とお呼びください」
相馬/にし?
GM/「かつて使っていた名です」
相馬/そうか。(すっごく愛おしげな声で)……可愛い名前じゃのぉ。
GM/…………ッ!(←フラッと揺れるGM)
航/GMにクリーンヒットした!(笑)
恐一/つまり、弁慶さんに響いた台詞だってことだ!(笑)

 このとき……本当に、相馬さんの言い方が深い声で優しくて愛しげだったのでキュンと来てしまったのでした。
 『第1ループ』での初登場での悶えを思い出すような衝撃っぷりだったのをここで大きく主張(笑)


GM/じ、じゃあそのまま弁慶さんに言わせてしまおう(笑) 「ば、馬鹿な事をおっしゃらないでください」
相馬/ワシだけがおぬしの幼名を呼ぶのもアレじゃ。かと言って『鬼王丸』と言うが、あまり響きが良くないというか。
航/……鬼若と鬼王丸か。名前が若干似てるね、禍々しい!(笑)
GM/「……貴方のことは、今後もバーサーカーと呼びますっ」
相馬/じゃが……。弁慶に近付いて、頭をコツンと寄せます。まあ、アレじゃ。ワシと2人きりのときは『小次郎』と呼んでくれ。
GM/「…………」。片手で顔を必死に隠しながら、「……命令ならば、仕方がありませんね」
亜紀/なにそのデレ! 耳まで赤いクセにー!(笑)
GM/ああ、今気付いたけど……『ドロリア』って恋愛ゲームだったんだね(一同爆笑)

【ルート選択:2月11日】
 航→『教会』へ、黒須と話をするためにエルとアサシンと共に侵入。
 相馬→『公園中央部』へ、ドクロを破壊するためにミスターBと共に侵入。
 亜紀&青森→『池』へ、ドクロを破壊するために侵入。


恐一/……もう一度、相馬さん達と合流できないかな。ドクロを一緒に探しているなら会えそうな気がするけど。
GM/じゃあ特別にシーンを作るか。『公園中央部』と『池』は隣接しているから探している途中で会えるだろうしね。
航/あと、みんなにもっと怪しまれたいです。エルとアサシンを連れて『教会』に向かっている最中に見られていいですか?(笑)