アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 Six Months Horizon 』 1ページ ■
2025年9月3日




 ●プリプレイ

マーサー(以降、GM)/『Woes unite foes』完走おめでとうございます〜。ピロ先輩にはずっと『OA外典』シリーズのGMをしてもらっていましたので、今度は私がGMをやらせてください! ピロ先輩はプレイヤー席にお座りください。
プレイヤー1・ピロ/わーい、プレイヤーやります!
GM/実は先日、実家に帰ったときに昔遊んだTRPGの記録ノートや録音カセットテープを発見したんですよ。20年前の『OA』を遊んでいた頃のノートとか懐かしくて読んでました。
オーウェル/マジか。よく記録が残っているな。
GM/そこで、過去に遊んだシナリオをリメイクしてまたやりたいです。スウィフトが■■■■したり■■■■だったシナリオ、覚えている?
スウィフト/……何も覚えてない。
GM/覚えてないってことは、もう一度遊べるってことだな。という訳で、ピロ先輩をプレイヤーにお迎えしてそのシナリオを現代ルールで改変したもので遊びまーす!



 アナザーワールドSRS・シナリオ『Six Months Horizon』



【レギュレーション】
 PC1はキャラクターレベル7で開始。OA組はレベル20。
 両者は初対面設定。偶然出会う展開となる。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:傷痕  関係:自由

 君は君の日常を送っていた普通の能力者だ。
 その日、たまたま人通りの少ない道を通ってしまったばっかりに、高レベルの能力者たちの死闘を繰り広げている場面に居合わせてしまう。
 そして君は殺された。戦いに巻き込まれたからだ。
 ……次に目を開いたとき、そこは間違いなく半年前の日常があった。
▼セカイのイベント:殺され、半年前に時間跳躍する。
▼初期配布イベントキー:傷痕

 目覚めた半年前の世界の体に刻まれていた真新しい傷痕。
 おそらく半年後の戦いで負わされた致命傷。どうして残っているのか不明。生活に支障はない(HPやMP、正気度の減少なし)

【ハンドアウト:スウィフト】
 コネクション:捜索依頼  関係:ビジネス

 君は機関の暗殺者によって襲撃され、殺され、毎度のごとく勾玉を使用して時間跳躍した。
 目覚めた先はちょうど半年前。しかし目を開いた先は、知人の家だった。
 「突然寝るから心配した。体に不調は無い? じゃあ捜索、頼むよ」
 ……どうやら時間跳躍する直前、この世界の自分は何かの依頼を受けたらしい。確認しよう。
▼セカイのイベント:時間跳躍してきた先の話を聞く。
▼コネクション:捜索依頼

 とある人物を捜索してくれという依頼。もう断れる空気ではない。

【ハンドアウト:オーウェル&ドレーク】
 コネクション:PC1  関係:庇護

 君は機関の暗殺者によって襲撃され、殺され、毎度のごとくスウィフトの勾玉で時間跳躍した。
 目覚めた先は半年前。状況を把握し、再び日常が始まる。
 ……あの戦いで巻き込まれたPC1が襲われている!?
 自分たちが巻き込んでしまった命だ。助けよう。
▼セカイのイベント:時間跳躍してきた先でPC1と会う
▼コネクション:PC1

 PC1も時間跳躍の際の記憶がある。
 スウィフトの持つ勾玉は、スウィフトの代償で近隣にいる仲間にも記憶継続の効果を及ぼす。おそらくその影響だろうか。


GM/新規のPC1と、OA男子たちの交流シナリオです。PC1が衛宮士郎や遠野志貴になるシナリオで、ベテランたちが巻き込まれたPC1を助けるストーリーになります。
プレイヤー1・ピロ/やったー、巻き込まれ系PC1だ!
スウィフト/……あ、少しだけ思い出した。シナリオのギミックとか覚えてないけど、確かPC2ハンドアウトの「知人の家」を「実家」にしていたかも……。
GM/うん、過去にスウィフトが遊んだときそうでした。そのままの設定で行くならご実家のヤのつく事務所で目覚めてもらいましょう。
ドレーク/やったー! スウィフトの兄が出てくる! 会える!? やったー!(笑)
オーウェル/スウィフトの実家の事務所って、つまりは嵐山組だよな。
GM/簡潔にご説明するとそうですね。スウィフトこと新座さんは機関の創設一族出身であり、新座さんの祖父の弟が嵐山照行です。なお、時代的に組長をしていた照行は既に引退していて、今は新座さんの兄の一人が組を継いでいます。『天塵卓』を遊んでたとき照行おじさんの中の人に「ねえ。嵐山組、貰っていい?」ってDMしたのは良い思い出。
オーウェル/(←照行の中の人)あの頃、照行も古いキャラだったのにいきなり「朱指の頭領になってもらっていい?」とか「組を継ぐキャラ作っていい?」とか言われて忙しい時期だったな(笑)
スウィフト/シナリオ内で兄と話した記憶はあるけど……うーん、やっぱりどんな内容だったか覚えてないな。
GM/記憶が無くなったままでいいよ。もし蘇ったら殴って忘れさせるから。

 纐纈 タクト(プレイヤー名:ピロ)
 クラス:[聖職者5/世界遣い1/稀人1]
  体力:16(+5)  反射:12(+4)  知覚:12(+4)
  理知:12(+4)  意志:15(+5)  幸運: 9(+3)
  HP最大値:41   MP最大値:29   正気度:9
  分類1:人間(HP+4)  分類2:人外(HP+4)
  使用命中値:10  回避値:6  行動値:12  物理防御点:0  霊力防御点:0
重要キーワード:妖精  背景:妖精の子供だ  特徴:心配性である
ライフパス特技:≪特技取得:洗礼付与≫  スキルウェポンのイメージ:近くにいた妖精が群がってタコ殴りにする
職業:学生  性別:男  年齢:16  身長:160cm  髪色:はちみつ色  瞳色:きいちご色
 スキルウェポン→≪浄化の軍団≫
 聖職者→≪さきもりの声≫ ≪叱咤激励≫ ≪緊急支援≫ ≪瞬間思考≫ ≪洗礼付与≫ ≪寝台確保≫ ≪聖者の友≫ ≪物品調達≫ ≪心霊治療≫ ≪見えざる手≫
 世界遣い→≪逆転運命≫ ≪禍福のさざなみ≫
 稀人→≪突然変異≫ ≪ちいさな呪い≫

▼纐纈 タクト(はなぶさ・たくと)の設定
 イギリス人と日本人のハーフで、小さい頃はイギリスの片田舎に住んでいた……以外はごく普通の高校生。
 だったはずなのだが、レベルが上がって稀人の力に目覚めた途端に髪の色と目の色が変わってしまい大慌てでいたら「あ〜、妖精になっちゃったか〜」と呑気に親に言われて一回気絶した。
 親曰く、チェンジリングされた子供だったらしい。マジか。
 とはいえ本人の自認は人間であり、妖精の自覚は殆どない。なんかやたらと妖精が手助けしてくれるけど。
 昔から物を失くしたりちょっとした怪我をすることが多く、鞄の中に色々詰め込んでいる。自分がうっかりなだけかと思っていたが、妖精のイタズラだったことが判明し流石に怒った。

プレイヤー1・ピロ(以降、タクト)/妖精な高校生男子です、よろしくね。
スウィフト/超働き者の[聖職者]っぽいデータで助かる。レミハ、カタリナに続いてカタカナな名前なのも嬉しいですね。
ドレーク/妖精設定が面白いな。「妖精でタコ殴り」とか「イタズラを流石に怒った」とか(笑) ……なんか妖精というからシナモロールなイメージなんだが。
タクト/サンリオのシナモン?(サンリオの公式紹介文を読む)……シナモンってお前、犬やったんか!? ウサギだと思ってた!
オーウェル/シナモロール、どこがとは言わないが非常に持ちやすそう。
GM/ハンギョドンの次はシナモロールを使い魔にすればいいんですか!?(笑) そんなタクトくんは、普通に日常を過ごしていたら大人たちのバトルに巻き込まれて死んでしまうポジションです。日常をしっかり描いていきたいので、「日常の象徴であるNPC」を作成したいと思います。衛宮士郎における桜や藤ねえみたいな。
スウィフト/日常を彩るNPCヒロインは基本だな。
GM/まずは失われる前の日常をしないとね。
タクト/失われる確定なんだ……。

 『イベントキー:隣人』
 君の親しい人物を表わすイベントキー。
 対象に関するロールをすることで、≪悔改めよ≫を使用できる。この特技は1シナリオに3回まで使用可能。


GM/PC1にはこのイベントキーを差し上げる予定なんですが……ここの特技、≪悔改めよ≫を指定しているんですよね。でもタクトくん、≪逆転運命≫をお持ちですよね。
タクト/振り直し特技はなんぼあってもええで?
GM/けど効果が似ている特技だし、ここは「≪悔改めよ≫を使用可能」ではなく「[レベル:1]の特技を1つ使用可能」に変更したいと思います。タクトくん的に「これ欲しいな〜」と思った特技をプレゼントしますよ。
スウィフト/おー、それは便利。
オーウェル/……それなら、オープニングフェイズが終わってから決めてみては?
GM/あ、それも素敵。日常を過ごしてもらって、実際失ってから「こうありたい!」と信条を決めてもらいたいので、それでいきましょうか。
タクト/そうします! オープニングシーンを実際やってキャラの方向性を決めてからで。妖精っぽい感じの演出できる特技がいいかな〜。

 『イベントキー:隣人』
 君の親しい人物を表わすイベントキー。
 対象に関するロールをすることで、「[レベル:1]の特技」を1シナリオに3回まで使用可能。


GM/実際オープニングシーンをやっていきましょう。……なおこのシナリオは、本日から解禁されたマクドナルドの月見バーガーを爆食しながら準備してきました。明日はケンタッキーの月見バーガーを! 明後日はロッテリアの月見バーガーを食べる予定! 週末にはコメダの月見バーガーも食べます!
タクト/月見三昧だ!
GM/そんな月見トークしてる9月ですが、皆さんは死んで半年前に行くので月見バーガーは食べられません。
スウィフト/月見キャンセルされた!(一同笑)
ドレーク/せっかくの月見の時期だったのに食えねえ!(笑)
タクト/9月の半年前ってことは、3月ごろか……てりたまかな。
オーウェル/てりたま、まぁそっちでも良いな(笑)
GM/どうして半年前に飛ぶのか。それは『OA7話』での「みんな各々活動してると暗殺者に狙われて2D6ヶ月前に勾玉の力で時間跳躍して生き延びるぜ!」の真っ最中だからです。2D6で6が出たんだね。そんな暗殺者とのバトル中にPC1は運悪く殺されてしまいます。
オーウェル/まんま『Fate/Staynight』で士郎がランサーに殺されるシーンみたいだ。
タクト/はっ!? ぼくが食べようとしていた月見バーガーは!?
ドレーク/買ってたか〜(笑)


 ●オープニングフェイズ1/タクト 〜ごく普通の男子高校生〜

GM/早速タクトくんの普通の日常オープニングシーンをしていきますよ。『イベントキー:隣人』に該当するのは誰? 藤ねえみたいな姉、桜みたいな妹、一成みたいな友人、お好きに設定どうぞ!
タクト/じゃあ、幼馴染のお姉さんにしようかな。桜と藤ねえを足して2で割ります。
GM/幼馴染のお姉さん、今なら設定作り放題だよ!
ドレーク/桜のように大きいといいです。
GM/胸が大きいお姉さんになりました。タクトくんがイギリス人と日本人のハーフだから、お姉さんも金髪の外人さん系にする?
タクト/あ、じゃあ従姉妹にしよう。2人並ぶと姉弟っぽくなるやつで。大学生のお姉ちゃんで、両親が仕事で不在がちだったから、従姉妹のお姉ちゃんの家に預けられることも多くて仲良しでした。
オーウェル/エロゲだ……(笑)
GM/ふむふむ。(突然ころころ)ダイスの結果、スウィフトがお姉さんの名前を決定してください。
スウィフト/いきなりぃ!?(一同笑) PC1と苗字は同じでいいですか? それじゃあ……ぱっと思いついたのは、レモン。
ドレーク/はなぶさレモン?
タクト/さわやかな名前だ。檸檬、れもん、レモン……どれも字面がいいな。レモンお姉ちゃんでお願いします! 高校に入ってから「レモン姉さん」って言うようになったけど、気を抜くと「レモンお姉ちゃん」って呼んじゃうやつ(笑)
GM/かわいい〜。ではレモンお姉ちゃんとの日常を描いていきましょう。……朝の光が差し込む通学路。まだ少し眠そうなタクトが玄関を出ると、近くに住んでいるレモンお姉さんとばったり会う。
タクト/あ、レモン姉さん。おはよう。
GM/「おっはよー。今日はいっしょに学校行こうか〜」
タクト/姉さんも学校?
GM/「うん、大学。今日は1限からで絶対落とせないやつ〜。だから高校生みたいな登校時間になっちゃった」 彼女は大学2年生、20歳の設定です。
ドレーク/JDだ。
オーウェル/しまった、食料にされてしまう!(笑)
スウィフト/PC1、守ってあげなきゃ!(笑)
タクト/大学生って大変だね。レモン姉さんと一緒に最寄り駅まで向かいます。
GM/自然と話は家族の話になり、自然と「秋なのにまだ暑いね〜」という話をしたり、本当に自然と、お互いの深いところや込み合った話もできる。彼女とはそんな仲です。
オーウェル/平和な……エロゲのオープニングだ(笑)
タクト/色んな話をするんだろうな。文化祭もそろそろだから、準備が大変だよとか。
GM/「文化祭の時期か〜! 大学も文化祭あるんだけどさ、高校とは全然違ってさ。私はクラス一丸ととか部活みんなでっていう高校の方が好きだったかな〜。たっくんのとこは何するの?」
ドレーク/たっくん!
タクト/えっと、ぼくのクラスはお化け屋敷だったかな。喫茶店の希望は落ちちゃったんだ。でもお化け屋敷だけでもう5クラスあるんだよ。
オーウェル/多い!(笑)
タクト/高校文化祭あるある、やたら多いお化け屋敷。喫茶店は、3年生が優先されやすいので……。
GM/「じゃあ自分たちの特色入れていかないとね。遊びに行くよ〜。知らない学校の文化祭に行くのって楽しそうだし!」
タクト/うん、良かったら来てよ。ぼくも姉さんの大学の文化祭行きたいな。
GM/もちろん誘うね、と話していると……向こうから「あ、纐纈いた〜!」と女性が声を張り上げる。その言動からして、レモンの大学のお友達なんでしょう。
タクト/あの人は……姉さんのお友達? 同じ大学の人?
GM/うんと頷くレモン。すると彼女は笑顔で近づいてきます。「それ弟さん? こんにちは! そういや弟とよく駅まで歩くって言ってたっけ! ええ〜!? かわいいっ! かわいいんですけどぉ〜!?」
タクト/はわあ? あっ、えっと、おはようございます……!?
スウィフト/グイグイ来る系だ。
GM/いきなり抱き着いてくるんじゃないかって思えるぐらいグイグイ来る系の元気JDです。
タクト/近いな!? 思春期男子に近いな!?(笑)
GM/「纐纈のお友達の青木っていいま〜す。よろしくね! 今何年生? え、私よりちっちゃい! かわいい〜!」 いきなり押し当てる系。
タクト/エロゲか!?(笑)
ドレーク/エロゲだ
タクト/えっと、16歳、高校1年生で……。
GM/「わっか! じゃあこれあげる!」 マックの紙クーポンです。今日から月見バーガー発売です。
タクト/紙のクーポン懐かしい!(一同笑) 令和の今は全部アプリだから……。わ、いいんですか?
GM/「朝から月見マフィンおいしかった! この感動を世の若人に!」
タクト/ありがとうございます、今度食べますね!
GM/友人と合流したレモンは、彼女と大学に向かうようです。(レモンになって)「たっくん、学校頑張ってね〜。クラスのみんなと文化祭の話し合いするのも青春だからいっぱい揉めるんだよ〜!」
タクト/うん、姉さんも授業頑張ってね。1限だからって寝たら駄目だよ。
GM/「えへ、応援していて〜」 寝ないとは言ってない。そんな感じで君は高校へ向かう。9月、新学期。夏休み後の高校だ。夏休みが終わって、学校が始まって文化祭の話をしたり、勉強の話題もたくさん。
タクト/文化祭やって〜。体育祭もあって〜。
GM/クラスメイトも変わりない。仲の良い友人たちと笑い合う普通の日。
オーウェル/ここらで新ヒロインとか出ない?
タクト/同級生ヒロインとか?
スウィフト/憧れの先輩ヒロインとか?
ドレーク/外人のギャルヒロインとか?
タクト/エッチな保健医とか?
オーウェル/異性を感じさせない女友人枠とか?
GM/マジでエロゲっぽくなってくるラインナップだな(笑) ホームルーム前に友達と駄弁っていると、ガラリと先生が入って来る。「夏休み後のお約束! プチテストの時間だぞー!」
オーウェル/「ぶーぶー!」
スウィフト/「引っこめー!」
ドレーク/「聞いてねえぞオラァー!」
GM/男子クラスメイトたち、柄悪いな(一同笑) 「聞いてないのはお前らだろがー! 先生はテストやりますって7月に宣言してましたぁ〜!」
タクト/絶対言ってたのに聞いてなかったな、このクラスメイトたち(笑)

 GM/教育実習生が「はいはいみんな落ち着いてー。テスト用紙まわしまーす」と配ったりする。

スウィフト/なんで?
オーウェル/……教育実習生?
GM/彼女は、9月の新学期からタクトくんのクラスでお世話になっている教育実習生です。
ドレーク/対魔忍の潜入捜査だ! 教育(に悪い)実習生だ!
タクト/この実習生、スケベすぎる……!
 男子がめちゃめちゃテンション上がるし、女子が「男子ってサイテー」って顔するやつ(笑)
スウィフト/絶対教育に悪いだろ。そのスカートとタイツは高校生にヤバすぎだろ。
オーウェル/しかもポニテ。やられる。
ドレーク/「なんだよあのネクタイ……谷間に挟まってる……やっべ……」
タクト/思春期には刺激が強すぎるな……。
GM/性にやたら飢えてる男子がいるのもエロゲっぽいな(笑) さて、そんな日常を過ごしているタクトくん。……ずばり夜道を歩いてほしいですけど、なんか理由は思いつきます?
スウィフト/死因作って。
タクト/死因ですね(笑) 文化祭準備で遅くなるとかかな? 衛宮士郎ポジションなので看板作りでギリギリまで作業してたとか。
オーウェル/確かにそれはピッタリな理由だ。
GM/自然な流れですね! 授業が終わった後、クラスメイトたちと話し合う。製作作業が始まる。買い出しに行ったり、悪ふざけをしたり。時間はやたら掛かるが、しかしそれが楽しい放課後。
タクト/赤いペンキって予備あったっけ? そろそろ無くなりそうだよ〜。
オーウェル/「ぎゃ〜! ペンキ飛んだ〜!」
スウィフト/「おい! 変なドラえもん描くなよ!
タクト/なんでお化け屋敷の看板にドラえもんとかアンパンマン描いてるのさ!?(一同爆笑)
GM/もっと効率的に時間は使える、けど、こうやってみんなでワイワイとバカなふざけ合いをしながらするのが楽しい。そんなこんなことやってると、もう下校時間をとっくに過ぎた夜間になる。「じゃあなー」「また明日続き頑張ろうねー」「うわ、外寒くなってきたなー」
タクト/気を付けてね〜。
GM/……その日、タクトは1人で通学路を歩くことになった。同じ方向の生徒はその日は偶然誰も居なかった。たったそれだけ。
ドレーク/それが、運命の分かれ目……。
タクト/お腹空いた〜。帰ったら月見バーガー食べよ〜。帰る途中で買っていったファストフード店の袋とか下げながら……。
GM/時間はいつもより遅い。でも怖くない。だってつい最近まで8月だった。そんなに夜も深くはない……にしては、世界が暗すぎた。
タクト/……どっか電灯が切れたのかな?
GM/急に天気が悪くなったのか? 夜空が曇天なのか? それぐらい夜が、暗い。……同時に、≪魔の結界≫が張られる感覚に襲われる。
タクト/え? 結界? 誰が……。
GM/ドガンっ! あっちで轟音。結界が張られる寸前の音だった。張られたおかげで気のせいに思えたけど、もし張られなければこの一帯が爆音に襲われていたのではないかというぐらい、激しい何かを感じる。
タクト/うわ!? な、なになに?
GM/何者かの叫び声。何者かの唸り声。何者かの……戦闘の音。
タクト/ひゃあ!? やばいやばい! なんか変なことに巻き込まれたかも!?
GM/そんな君は……。

 1.その音の方へ向かった。

GM/残念ながら選択肢は1つしかない。
ドレーク/他の選択肢が無い!(笑)
スウィフト/フラグ、ミスった?
GM/きっと他のフラグが立たなくて強制ルートしか選べなかったやつですね〜。
タクト/こんなとこ居られるか! ぼくは近道して帰るぞ! そう言って向かった先が、音の鳴る方向だった……。あ、あれ!? 近道したはずなのに!? 違うとこに出ちゃった!? なんで!? ≪魔の結界≫で空間が捻じれてた!?
GM/気を付けて帰ろう! というところで、タクトくんのオープニングはおしまいです。
タクト/次回! ランサーに刺された衛宮士郎なぼく!
ドレーク/デュエル・スタンバイ!


 ●オープニングフェイズ2/スウィフト&オーウェル&ドレーク 〜死闘〜

GM/OA組は何者かと戦闘をしてもらいます。いきなりホットスタートです。
スウィフト/……あの≪魔の結界≫、僕が張ったんだな。
GM/その通り、スウィフトが結界を張りました。何故なら襲撃を受けているからです。突然ですけどスウィフトとオーウェルとドレークが居たところにドカーン爆発!
ドレーク/ちぃ! スウィフトっ!
スウィフト/分かってるよ! 吸ってた煙草を投げ捨てる。地面に付いた煙草の火が黒い炎となってボボボと燃え広がり壁を作り、周囲を隔離する!
タクト/カッコ良すぎる! ぼくは今から電柱になります!(笑)
スウィフト/くっそ、僕の煙草ムダにしやがって!
GM/君たちは襲撃者と対峙している。その前に、受け入れなければならない事実がある。既にそこは、血の匂いがしていた。死体があるからだ。
オーウェル/死体……?
スウィフト/もう殺した後なのか。
GM/「西表島の土産いっぱい持ってきたから迎えに来てくれよな!」 そんな台詞を式神で送ってきた彼の、無惨な遺体が、待ち合わせ場所に転がっていた。
オーウェル/あ……。
ドレーク/…………。
タクト/わ、わ……。
スウィフト/…………。
GM/待ち合わせ場所に投げ捨てられていた無惨な遺体。そして始まる攻撃。罠だった。
ドレーク/ひどい演出するねえ!
オーウェル/ふざけ……てる。怒らせる天才がいるな……。
スウィフト/くそ……くっそ! 燃やす! 僕が結界を張ったのは周囲を守るためじゃない! お前を燃やすためだよッ! そう叫んで炎を繰り出す!
GM/かっけえ〜! タクトくんが聞いた轟音の正体は、もしかしたらスウィフトの魔法かもしれない。
ドレーク/燃やせ燃やせ、遠慮するな。俺も遠慮しない!
オーウェル/……一応ジークに駆け寄り、脈を取る。
GM/遺体です。
オーウェル/くっ……。
ドレーク/くっそー、久々だな……この感覚。最近楽しい旅行ばっかで忘れてたよ。ざっと電柱に飛び移る。狙撃の足場になって
タクト/キャー! 足場にしてー!(笑)
オーウェル/俺もすぐ剣を出す、構える。敵を見る。
スウィフト/殺ってから、戻すよ。ループは後だ。殺らなきゃ僕の気が済まない。燃やすったら燃やす!
GM/そう激昂するスウィフト。……目の前には、赤黒く脈動するスライム。それがうねりを上げて……スウィフトの身体を絡め取った!
スウィフト/なん……!?
GM/粘液が腕や脚を縛りつけ、逃げようとする力をじわじわと呑み込んでいく。口元にまで流れ込む粘質は詠唱の言葉を封じ、時間跳躍の術を阻んだ。
スウィフト/がはっ!?
ドレーク/スライム!? やば!?
オーウェル/スウィフト! こいつ、スウィフトの魔法と勾玉の使用を封じたのか……!?
スウィフト/く、口の中、入り込むな……変態っ!
GM/あざすっ!
タクト/ありがとうございます!
ドレーク/「変態っ!」いただきました! スライムプレイ感謝します!
スウィフト/この変態ども……!(笑) 呼吸を塞がれてガハガハッて藻掻きます。
GM/呪文は唱えられない。勾玉を使った時間跳躍も、スライムに捕らわれた今では不可能。だからまずは、戦わなくては。

『AF判定:黒衣との死闘』
 ・使用能力値:【体力】【意志】
 ・1ラウンド目 難易度:20
 ・2ラウンド目 難易度:10

※「襲撃に対抗する戦闘」演出に成功すること。
 1ラウンド目の判定に成功した場合、イベントが進行し、PC1タクトがシーンに登場できる。
 2ラウンド目の判定に成功した場合、イベントが進行し、PC1タクトが殺され、スウィフトがスライムから解放、時間跳躍ができる。


オーウェル/このAF判定に成功すると……タクトが死ぬ。そしてスウィフトが解放されると。
ドレーク/あ〜、「イレギュラーな存在が介入してくれたおかげで俺たちが助かる」って流れか。
スウィフト/ありがたいな……そのために通りすがりの子を犠牲にしなきゃだけど。
タクト/任せてください、ぼく死ねます! アーチャーとランサーの戦闘を目撃しちゃった士郎ですね、分かります!(笑)
GM/そんな訳で、まず1ラウンド目の戦闘描写はOA組の3人が行なってください。2ラウンド目になったらタクトくんも参戦します。タクトくんが死ぬ描写までできれば、オープニングAF判定は終了します。
オーウェル/……罪悪感が凄いな、これ。
GM/では、あともう一つ演出を追加します。……あそこに、黒衣の何者かが立っている。そいつが手を動かすと、スウィフトを呑み込むスライムが蠢く。
スウィフト/があ〜っ!? やめろ〜!
オーウェル/あいつが操ってるのか。
ドレーク/スライムの主人かよ。
GM/そして黒衣の奴もオーウェルとドレークを襲い始める。AF判定スタートです、戦闘開始!
オーウェル/≪彼方へ馳せる刃≫+≪片手武器≫。取り出した剣に白魔法の加護を授ける。魔力を高める。
GM/いきなり闘士の本気モード!
オーウェル/後ろに下げた剣を大きく振り回す。風が起こす、衝撃波で黒衣の男とスライムを弾き飛ばそうとする……! 衝撃波ズバー!
タクト/かっけ〜!
オーウェル/でも、きっと効かない。何故ならスライムは攻撃が無効っぽいから。
スウィフト/ぶよーんと揺らめくのみのスライム!
ドレーク/電柱の上に乗ってる俺は、≪狩猟感覚≫で夜間の方が見通しやすいんだ。≪長距離射撃≫……電柱の上からショットガン発射。ズドン!
タクト/これには電柱大喜び!
ドレーク/ズドン! ズドン! ズドンっ! 連撃する。そしてやっぱスライムには効かない
GM/ぷよ〜ん。あと黒衣の方はささっと避けました! 狙撃をね。
ドレーク/なん、だと……?
タクト/こいつ、早いぞ!?
GM/何か特殊な能力でも持っているのかな? どっちもなかなか攻撃が効かないね。
ドレーク/じゃあ、数撃っていくしかねえなあ! ジークの仇がこの程度で終わる訳ないもんなあ! 銃弾に魔力をこめて構える。
オーウェル/熱くなるなよ。
ドレーク/アツアツだよ
スウィフト/≪火炎術式≫……スライムの中で火炎を出そうとして、諦める。自分から灼熱風呂に入っちゃうから。
GM/スウィフトがアツアツになっちゃう〜。
スウィフト/くっそ、対策が良く出来てやがる……! いい暗殺部隊を送ってくるなあ! って心の中で……スライムの中で愚痴りながら、≪すりぬけの式≫を使用。僕は炎以外の魔法だって使えるんだよ! 小規模ワープ!
GM/おお〜、スライムから出た。
タクト/あっ、丸呑みスライムプレイから脱出した。チッ。
スウィフト/変態っ!
タクト/あざっす!
ドレーク/口が自由になったから電柱へ罵倒!(一同笑) いや〜、短いスライムプレイで残念だったな〜。
スウィフト/ゲホゲホしながら地面を転がり落ちます。
オーウェル/スウィフト、平気か!?
スウィフト/平気じゃない! くそがッ!
ドレーク/嬉しいよ、出てきてくれたおかげで狙撃がしやすくなった。
スウィフト/容赦なくスライムにもさっき射撃してたくせに! ゲホッ!
タクト/えずくスウィフトさん、助かる。
GM/『現在難易度:8』です。誰か1ラウンド目の判定を振りますか?
オーウェル/じゃ、俺が【体力】で振っておくか。スウィフトがスライムから脱した瞬間、きっと黒衣の何者もスウィフトを見る。その一瞬の隙を狙って、攻撃!(ころころ)えっ、出目が1・2!? あっぶな!?
ドレーク/せ、成功!? ギリギリ!?
オーウェル/達成値は……8だからギリギリ成功! き、斬りつける……が避けられた。それでも、すぐに反撃! 成功!
GM/剣で斬りつけたオーウェルは思った。相手の動きの軌道が読めない。だからオーウェルの剣は鈍った。それでもすぐに態勢を整え直したおかげで……!
オーウェル/斬る!
GM/しかし! 斬りつけられた黒衣は目の前にエネルギーシールドを張る! 障壁によりダメージは無し!
オーウェル/くっ……! だが、これも一撃だ。当たるなら、いつか殺せる。
スウィフト/……本気で入れてよ。じゃなきゃ許さない。ゲホゲホッ……立ち上がるよ。
オーウェル/スウィフト、無理するな。後ろへ。
スウィフト/やだね。無理する。
ドレーク/ワガママなお子ちゃま〜
スウィフト/ジークをこんな目にした奴、同じぐらい血まみれにしなきゃ気が済まない。僕はそういうタイプだよ。
オーウェル/そういうスウィフトは嫌いじゃないが、困る。冷静にな。
スウィフト/僕は元からそれなりに熱血漢だよ!
タクト/頭に血が昇ってるスウィフトさん、おいしい〜!(笑)
GM/地面に這いつくばって咳き込みながらも立ち上がるスウィフト、好き〜!(笑) そんなファンコールをしている1ラウンド終わりですが、結界内に異物が入ります。
ドレーク/……あ? なんか居るぞ。
オーウェル/えっ……!?
スウィフト/頭に血が昇っていたので周囲をよく見てなかった。部外者が入ってきたことに気付けなかった。
タクト/え、何が起きて……? 結界で迷った先では、血生臭い戦いが起きていた。
GM/タクトは見る。夜の街の真ん中、能力者らしき3人の男が、異形を連れた悪漢と戦っている。足元には血まみれの男。異常な世界だ。
ドレーク/どう見ても非日常だ。
オーウェル/日常から非日常の世界へ……。
タクト/やばい、どうしよう、逃げなきゃ!? あ、でも倒れてる人もいるし……!? 悩んで後退しようとしたけど、足が震えて上手く動かない!
GM/続きまして、2ラウンド目をやっていきましょう。AF判定の難易度は10です。シーンに参戦したタクトくん、演出をどうぞ。
スウィフト/はあ!? 今度は何!? 敵の加勢!? ふざけんなよ!
オーウェル/違う! あれはっ……。オーウェルはまず「あっちに向かって走れ!」って少年に怒鳴る。
タクト/≪瞬間思考≫。どうしよう!? 逃げなきゃ!? でも怪我してる人もいるし!? 色んな考えが頭を巡る。
ドレーク/混乱するよねー。電柱の上にはライフル銃を持ってる人がいるし。
オーウェル/剣を持って戦ってるエルフもいるし。
スウィフト/スライムまみれのおじさんもいます。
タクト/あざっす(一同笑) ≪緊急支援≫。そ、そうだ、せめて教会に通報だけでも! 近くの公衆電話にかけ込もうと動く!
GM/偉すぎる。
タクト/そう、迂闊にも、動く。息を潜めて隠れていれば、もしかしたらやり過ごせたかもしれないのに。善意から、正義感から、身体が動いてしまった。
GM/『現在難易度:6』です。もう振ってもいいし、もっと足掻いてもいいよ。
ドレーク/≪零力射撃≫、それが少年のファンブルだった……。
オーウェル/≪光の一手≫、それが少年の自動失敗だった……。
タクト/駆けた先にも敵が居たんでしょうね(笑) あれ、さっきはこんなの居なかったのに……!?
GM/さっきまでスウィフトを苦しめていたスライムが、いつの間にかタクトの目の前に!
スウィフト/あ〜っ!? ……僕、ダイスを振りたい!
GM/いいよー!
スウィフト/≪勾玉の加護≫。転がるようにダッと飛び出す。知らない少年の身体を抱いて、タックルして、スライムが放った手刀のような一撃から避ける。
GM/タックル救出!? スライムがバシュッと手を伸ばした攻撃を、間一髪のところ救出!
タクト/わ、わあ!? え、さっきのお兄さん!?
GM/『現在難易度:2』です。
スウィフト/タックルして回避!(ころころ)達成値8で成功。一時は助かった……けど、現在の状況は、2人して地面に転がっている状態です。
ドレーク/ダメなやつ。
GM/判定成功おめでとう。では……タクトくん。ハンドアウトにある通り、お好きに死の描写を入れてください。
タクト/スウィフトさん庇って死ぬか〜! ……スウィフトさんが庇ってくれた次の一瞬。分裂していたスライムが、水風船のように一瞬で大きく膨らんだかと思ったら……爆ぜた。
GM/バアアアアンッ!
タクト/危ない! つい勢いで、見知らぬ男に覆いかぶさるように身体が動く。
ドレーク/おまっ……!?
オーウェル/スウィフト!?
GM/生ぬるいスライムが、冷たい刃のように尖り、貫く。
タクト/弾けたスライムは身体を貫いて……庇われたスウィフトさんは無傷で……。
スウィフト/……は……?
GM/鋭い一撃がタクトの体を貫いた、結果……。
タクト/胸から大きく、花のように血を広げて……ぱたり、と見知らぬ男の上に倒れ込んだ。
スウィフト/は……。
タクト/に、げ……て。それだけ絞り出すように言うと、少年はもう何も言わなくなった。
スウィフト/…………。
GM/スライムは、生きてる方を狙おうとする。死んでしまった少年を無視して。
スウィフト/…………。そんなことされたら、そんなこと言われたら……邪魔、とか、愚痴れないじゃん。
GM/黒衣だってまだ動く。どうする?
スウィフト/邪魔。お前らだよ、化け物。その飼い主。……邪魔。僕らの邪魔、しないでくれる!? 思いっきり魔法を黒衣とスライムに撃って、叫びながら、勾玉を使います!
GM/勾玉の効果、発動。時間跳躍が始まります。
スウィフト/……覚えてろよな! 僕こういうの根に持つタイプだからなッ!
GM/勾玉に力をこめる。時間跳躍の術式が完成し、世界が歪む。目の前の体は崩れ落ちたまま。そして意識は確かに過去へ……。
ドレーク/暗転。
GM/これは、死を代償にした勝利だった。スウィフトも、近くにいたドレークとオーウェルも、意識が黒の世界へ引っ張られる。倒れ伏したその姿は、戦場に無言の絶望を刻んだまま……勾玉の光は抵抗の痕跡すら呑み込むように、路地の闇は再び沈黙へと戻っていった。
オーウェル/またな……。
スウィフト/ふーんだ! 後で仕返ししてやる! ……でもあの子、なんだったんだろ……申し訳ない事したな……。
GM/通りすがりの被害者じゃよ。
タクト/……これ、イベントキーで庇う特技を取りたいと思いました。≪カバー≫か≪影の軍勢≫を取得しよう。
オーウェル/わあ、それ良いアイデアだな。
ドレーク/演出に役立ちそう! NPCヒロインのお姉ちゃんも庇えそうだし良いと思う!
オーウェル/それなら≪影の軍勢≫がいいな。シナモロールの軍勢。
GM/然り! 然り! 然り!
タクト/1D6点もダメージを弾いてくれるシナモロールたち、強いな(笑)

 そうして意識を失ったタクトは、ハッと目を覚ます。
 嫌な夢だった。あれは夢だと確信する。だって今、自分は自宅のベッドの上にいるのだから。


タクト/はっ!? 汗びっしょりで起床!
GM/おはようたっくん。朝〜朝だよ〜。
タクト/思わずぺたぺたと自分の胸とか触る。血は、出てない。はあ、なんだ……夢か。
GM/さて、さっきの致命傷はどんなものですか?
タクト/胸のド真ん中を貫かれました。
GM/それが傷痕として残っています。胸のド真ん中に、花が咲いたみたいな大きな傷跡がありました。
タクト/血は出てないけど、傷はある? 夢だけど夢じゃなかった……? おかしいなあ、と思いながら制服に着替えます。うわ、冬服じゃねえか!
GM/着替えてリビングに向かい、テレビをつけると「春休みおすすめスポット!」なんて番組が。「3月25日のニュースのお時間です」
タクト/え? 春休み? だって今は9月……ほわ?
GM/お母さんが「3月25日の春休みでしょ。学校もないんだから、ふらふら毎日遊んでるんじゃないよ〜」って言ったりする。
タクト/あ、入学式前だ。卒業式後とも言う。
GM/ほ、本当だ。じゃあお母さんは「高校の制服、そんなに早く着てみたかったの〜?」と笑ってからかう。
スウィフト/入学式は来月!
タクト/と、とりあえず着替えてこよう! 私服に着替えました。
GM/ちょうどタクトが着替えを終えた頃、来訪者があります。「こんにちは〜。お邪魔しま〜す」「あらレモンちゃん、いらっしゃい!」「はい、これ、うちの一家からたっくんの中学卒業祝いです!」 その光景は、どう見ても半年前のものです。
タクト/…………。
GM/そして……日常です。さっきの怖い非日常ではない、ごく普通の日常です。「あれ、どうかしたのたっくん?」 タクトの顔色の変化にいち早く気付くレモン。
タクト/……ううん、ありがとう。
GM/「大丈夫? 季節の変わり目だからちょっと体調悪いとか……?」
タクト/……よく分かんないけど、あれは……? 半年前、春になってるのはなんでなんだろう……? 胸の傷跡も、あれが夢だったのならあるわけ無いし……。近付いてるレモンお姉ちゃんには気付かず、そのまま考え込んでいます。
GM/「……入学式ってドキドキしちゃうよね。たっくん、中学のときの友達があんまりいない高校に行くみたいだし……でもね、4月になったらお友達いっぱいできるよ」
タクト/うーん……全然分かんないや。もしかして妖精のイタズラかなあ。にしては、ちょっと悪趣味な夢過ぎるんだけど……。
GM/「ちょっとぉ!」
タクト/はわ!?
GM/「体調が良くないならそう言ってくれていいんだけど!? そうじゃないなら無視しないで!」 ズンズンと迫った結果、顔が間近。
タクト/わわわ!? レモンお姉ちゃん!? なに!? 近いよ!?
オーウェル/正ヒロインの動きだ(笑)
ドレーク/きっとデカいのが当たってる(笑)
スウィフト/よし、これはCGありイベントだな(笑)
タクト/近い近い近い! ご、ごめんって! ちょっと考えごとに夢中になってただけだからあ!
GM/目の前にある顔は、思いっきり心配の顔です。「……よーし。おばさーん! さっきあげた箱の中身、フルーツ缶なんでーす! それ使って今からフルーツケーキでも作っていいですか〜!? たっくんに思いっきり食べてもらいま〜す!」
ドレーク/おっ、手料理イベントだぞ。
GM/お母さんの返事は「OK!」。レモンお姉ちゃんはお料理を始めます。そんな訳で彼女が家でワイワイ。
タクト/……しまった、心配させちゃった。
GM/君は思う。「こんなこと半年前に無かった。自分の知ってる半年前は、彼女はプレゼントを置いてすぐ去っていったぞ」と。半年前だけど、見たことある半年前であっても……変わることもあるんだな。そう君は思いました。
タクト/……何か、変わってる?
GM/そんな君はちょっと違う半年前を再スタートすることになったのでした。
タクト/はっ! 半年前のテストの内容も覚えてる!? 勝ったなコレは!
オーウェル/半年分のチートだ。
スウィフト/半年間の内容、覚えてられるかな〜(笑)
タクト/……うーん、でもなんかスッキリしないので、ちょっと散歩してくるね〜と言って外出します。半年ぶりの桜を見て、本当に春だ……って思う。そして外に出ることでスウィフトさんや襲撃者に遭いやすくするってワケ。
ドレーク/最高の気遣いありがとう(笑)


 ●オープニングフェイズ3/スウィフト 〜依頼〜

 スウィフトは、重たい瞼をこじ開ける。
 視界にまず映ったのはどっか天井と、ソファーの革の感触だった。
 死の直後に訪れる、あの底なしの闇。そこから弾き戻されるように甦る感覚は、何度も時間跳躍を経験したスウィフトにはお馴染みのものだろう。


スウィフト/……むぐ。あー……やだやだ……きもちわる……最悪。体調だけじゃなく、気分も、最悪……。
タクト/スウィフトさんの愚痴、健康になる。
スウィフト/どこの誰だよ、あんな無茶な真似を見せてきて……ジークだってしないよ……いや、するかな。
オーウェル/するかもな(笑)
ドレーク/しそうだからな……(笑)
スウィフト/……で。ここ……どこだ? 首を振る。
GM/「目覚めたか」 低く無粋な声が耳に届く。その声音には抑えきれない安堵と心配が滲んでいた。視線を向ければ、そこに立っていたのは……君の兄にして、現 嵐山組の組長・仏田 志朗の姿だ。
ドレーク/やったー! スウィフトの兄だー! かっこいいー! 好きですー!
オーウェル/かっこいいシーンなのにドレークの反応に吹く。
タクト/あ、私は事務所に置いてある観葉植物になります。
ドレーク/ムシャムシャムシャ。
タクト/草、食われてる!?(笑)
スウィフト/……首をこきこきと鳴らしながら、起き上がります。えっと……おはよう? 挨拶します。
GM/「話を素直に聞いていたと思ったら、終わる頃には居眠りを始めて驚いたぞ。何の仕事をしているか知らないが、人前で寝るぐらい多忙か。体を削ってまでやることじゃない。まあ、お前の勝手だがな」
スウィフト/……無言で頬ぽりぽり。
GM/「俺は余計な口出しはせん。ただし倒れるなら俺の前じゃなく、布団の上で倒れろ」
タクト/お兄ちゃん、心配してるって素直に言いなよ。
オーウェル/こいつ、いい奴なの?
スウィフト/知ってる。こういうのツンデレって言うんでしょ。
GM/鏡、見る?(一同笑) 「話は以上だ。相江の件、よろしく頼む。お前がやれると俺は信じている。だから任せるぞ」 お話はこれでおしまいです。じゃあ頑張ってね〜!
スウィフト/待って。待って待って。お兄ちゃん待って。
GM/なんだよという顔をします。
スウィフト/どうしよ、素直に言うべき……だよね。何だこれ……どういう状況だここ? えー……ごめん、ちょっと寝ぼけてるんだ。話って何の話か、もう一度しゃべってくれると助かるな〜って。
GM/兄は溜息を吐く。
スウィフト/と、とりあえずナントカの件って何? もう一回説明お願いだよ。ほら、あくび〜。ふあー。寝ぼけてるからお願い!
タクト/かわいい。あざとい。
GM/仕方ないにゃあ〜。
スウィフト/っしゃ。
ドレーク/ガッツポーズするスウィフトもアレだけど、許してくれるお兄ちゃんもアレだな(笑)
GM/志朗は眉をひそめ、ゆっくりと煙草を灰皿に押し付ける。「さすがに同じことを2回話すのは骨が折れる。掻い摘んででいいか」
スウィフト/いいよ。思い出すかもだし。あ、僕も煙草貰うね。
オーウェル/同じ煙草を吸ってる兄弟っぽいな。
タクト/は〜! 最高〜! 良い空気〜!(笑)
GM/相江 葵(あいえ・あおい)という人物を捜索してほしい。名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれんが……お前なら探し当てられる」
スウィフト/……むぐ?
GM/「裏社会の事情はお前も詳しいだろう。ジャーナリストまがいに人の裏を嗅ぎ回ってるんだからな。……そういう足と耳を、こっちに貸してほしい」
スウィフト/……僕、探偵じゃないよ?
GM/「うちの組でも動いてはいる。だが、あいつは『能力者を狙った強盗』だ。普通の若い衆を走らせても、ただの的にしかならねえ。能力者に群がる奴なら、お前の方が自然に近づけるんだよ」
スウィフト/能力者を狙った強盗……。アイエっていうのはどういう人?
GM/「言った通り、『能力者を狙った強盗』だ。なんでか奴のポリシーで、それなりに強い能力者としか戦わない、狙わないようなんだ。魔力とか生命力ってやつが判断基準らしいが、俺にはさっぱりわからん。お前、魔力がある方だろ。狙われやすいってことは、会いやすいってことだ」
スウィフト/……むぐ。僕を、囮にしたいってこと?
GM/口に出さないけど、イエス!
タクト/人探し兼囮だ。……お兄ちゃんも人を使うのが上手いなぁ。
スウィフト/えっと、あと聞いておきたいことは……アイエの特徴は? どういう奴? 顔とかそういうの。
GM/志朗は近くにいた部下に目を寄越すと、写真を出させます。赤に染めた髪の、若い男の写真を見せられます。
スウィフト/……なんか派手。ヤンキー? ヤクザ?
GM/「しばらくうちにいたんだよ。組員ってほどじゃなかったが、顔を出す程度の下っ端だった。いいように使われていたらしいな。俺も見たことはあるが、話したことはねえ。だから性格までは知らん」
スウィフト/ふーん?
GM/「で、そいつはかなり手癖が悪かった。盗み癖だ」
タクト/半グレみたいなヤツだったのかな。
GM/「それがエスカレートして、うちの能力者の魔力や生命力を、説明も無しに勝手に奪ったんだ。謝りもしねえで逃走だ。さすがに主力陣を昏倒されたら、腹立つよなあ?」
オーウェル/盗みって、そっちか。
ドレーク/そういう強盗なんだ……って、嵐山組の主力が昏倒してる!?
タクト/ヤバ!? 異能のヤクザ集団なのに、みんな倒されちゃってるんだ?
スウィフト/主力陣を昏倒……うわ、さくっとヤバイことされてるじゃん。
タクト/脳内の鴒「情けねえ小僧どもが」って舌打ちをしてる。
オーウェル/(←元組長の中の人)鴒は手厳しいな〜(笑)
スウィフト/あ、だから一般人ヤクザしか生きてなくて、探せそうな能力者ヤクザがいないのか。なんとなく部外者の僕を使いたい理由も分かった。……探したら、どうするの?
GM/「捜索したらどうするのかって? ここにいるぞって報告してくれればいい。お前が確保する必要はない。してくれたらそりゃ助かるがな」 具体的には、イベントが進行したら『イベントキー:報告』を差し上げます。そしたら色々動くから問題無いよ、とのことです。
スウィフト/僕は見つけるだけでいい、と。
タクト/まあ、落とし前は組でつけるよね。どう考えても東京湾コース!
ドレーク/んだんだ。
オーウェル/決まってるよなあ。
ドレーク/ちょっと働かせちゃう? 夜のお店とか行かせちゃう?
タクト/え〜? 解体しようよ〜。
オーウェル/どうする? 誰が何する? 拷問? ウキウキ拷問AF判定?
タクト/拷問お任せコース一丁!
GM/プレイヤーたちがみんな機関目線である(一同笑) 「奴は魔力目的に、お前みたいに魔力が高い奴に近づくかもしれないと思っての依頼だ。……だが、関わらないで済むならその方が俺としては嬉しい」
スウィフト/嬉しいの? どうして? 捕まえたいのではあるんでしょ?
GM/いや、だって……弟を危険に晒したくないし(笑) 「とりあえず報告をしてくれ。うちで落とし前をつける。ごめんなさいを言わせて、ちょっとタダ働きでもさせるつもりだ」
スウィフト/生かすの?
GM/それはそのとき次第。
スウィフト/そっか。ありがと、おさらいしてくれて。……報酬は?
GM/組長である志朗の隣に居た部下が、「そんなん強請るじゃねえ」と文句がありそうな顔をする。
スウィフト/え、僕をタダ働きさせる気? 一応こっちも生活があるんだけど。
タクト/おねだり上手な弟だこと(笑)
GM/志朗は短く笑い、煙草の箱をいじりながら……「報酬は、お前の欲しいもの1年分。それで手を打とうじゃねえか」。
タクト/そして甘やかしすぎお兄ちゃん!
スウィフト/いいの聞いちゃった。どうしよっかな、チョコパイ1年分? カスタードケーキ1年分? うーん、ちょっと悩んでおくね。
ドレーク/カスタードケーキで交渉される人の命
GM/可愛い会話でいいね。さて、このシーンは以上です。他に質問ありますか?
ドレーク/観葉植物から質問です! 志朗さんご趣味は!?
GM/え、映画鑑賞……?
オーウェル/答えてくれた(笑) 普通じゃねーか。
タクト/志朗さんは普通の人なんだよ!(笑)
ドレーク/そこがいい! 志朗さん好きな食べ物は!?
GM/肉かな……ステーキとか?
スウィフト/本当に回答が普通だね、お兄ちゃん。
タクト/そろそろこの観葉植物、枯らすか。はい除草剤。
ドレーク/志朗さん好きな体位はアッー!?(一同爆笑)


  ●オープニングフェイズ4/タクト&オーウェル&ドレーク 〜救出〜

GM/再びカメラはタクトくんを移します。こんにちは、日常です。半年前の世界は、見事に半年前でした。散歩してそれを実感します。
タクト/うーん、駅前のマックはてりたまだったな……。
ドレーク/月見バーガー、無かったね(笑)
GM/なんと優しいプレイヤーのおかげで、襲われやすい野外のシーン再開でございます。春だと夜でもあったかいね! 今年は暖冬だったのかな? 日が落ちてきても涼しくないなあ〜。おや、あの道だ。君はあの道に来てしまう。
スウィフト/結界を感じた道だ。
タクト/……うわ、あの嫌な夢の道だ。まあ、あれは秋のことだったし。今は大丈夫だよな! ちょっと胸の辺りがズキズキするけど、帰り道にはここが近道なのである。
ドレーク/なら通るしかないな〜。
GM/うんうん、春で気持ちいい散歩の夜道にはピッタリな場所だよ! 黒衣の何者かが立っている。
タクト/通るしかないなってギャー!?
GM/いる。何か、いる。いた。あれが、いた。
タクト/あ、あれ、は……! あの時の!?
GM/真っ暗で顔は見えない。何も見えない姿。なのに、目が合って、こちらに近づいてきている気がした。
オーウェル/怖い!
タクト/う、こっち、来た!? なんで……!?
GM/ざ、ざざざ、ざざざざざざざ……タクト目掛けて奴は、来る。手には……刃を持って。
タクト/なんでだよー!? 逃げる!
GM/……殺される! そう思う君! しゅんと風が通る。刃は確実に、タクトの肌を斬っていた。
タクト/いっ……!? 走って逃げようとする、けど、急に胸が痛んで動けない。ヤバい! また、また殺されちゃう……!
GM/血が流れる。殺される。絶対殺される。
タクト/じわり、と腕から血が出てシャツに滲む。逃げなきゃ、でも、身体、動かない……!
GM/……どうか助けてあげてください、そこのエルフと吸血鬼!
ドレーク/≪乱れ撃ち≫ダン! ダンダンダンッ! ライフルで狙い打つ!
タクト/え!?
GM/いきなり撃った。じゃあ……障壁が黒衣の背後に現れ、カキーン! 黒衣は無傷! もちろんタクトくんも無傷!
ドレーク/連射はただの目くらましだよ!
オーウェル/ざっと駆け出して間に入りタクトを救出! 抱き上げて逃げる!
タクト/射撃された方を見ようとして、それよりも早く抱き上げられる! わー!?
オーウェル/体を抱き上げて、ザッと空を飛ぶ。
タクト/わー!? なに!? わあああー!?
オーウェル/壁を蹴って、建物の屋根まで駆け上がって、屋根から屋根まで飛ぶ!
GM/かっけえ〜(笑) 空中戦っぽいな〜!
タクト/助けてくれてありがとうございます誰ぇー!?
オーウェル/飛んで逃げて、助ける。喋るのはいいが、舌を噛むなよ。
タクト/オーウェルさんに抱えられたままひゃんひゃん騒いでる!
ドレーク/俺もオーウェルと並走しながら撃とう! ズドーンズドーン
タクト/えっ!? あっ!? なんか夢で見たことある人ですね!? やっぱ誰ー!?
GM/……走って追いかける黒衣が、走りながら手を前に出す。槍、発射! タクトくんの心臓めがけて投射しました。
タクト/槍ぃー!? うわー!? 何か飛んできたあ!?
オーウェル/ドレーク、任せた。
ドレーク/マシンガンで撃ち落とす! バラララララ! 銃弾行き交う空中戦!
オーウェル/少年を抱いて、今度は降下。壁の下へ逃げ込み、走る。
スウィフト/重力が凄そう(笑)
タクト/あああ〜!? タワーオブテラーじゃん!
ドレーク/乱射〜! ガガガガガ! 槍全部撃ち落とすついでに相手も当たれ〜! 戦線離脱……の前に、グレネード投げちゃお
GM/どかぁーん!
タクト/ちゅどーん!? 派手だなぁ!?
オーウェル/ドレークの応戦はいつも派手だな……(笑)
スウィフト/そしてこの2人、結界を張っていない。
GM/どう考えても結界を張ってない。君たちはなんとか黒衣をまいたけど……これ明日「街中で謎の爆発音!」ってニュースになるわね!(笑)
タクト/現場復旧委員の皆さーん!(笑)
ドレーク/爆弾投げて逃げまーす! ドカーン。きゃっきゃ(笑)
タクト/ぐ、ぐわんぐわん……ばたんきゅう。き、気持ち悪ぅ……。
オーウェル/……ここまで来れば安全か?
ドレーク/お疲れ〜。ドレークもマントを翻してシュタっと下りてきます。どうも美形の吸血鬼です。命に別状はないね?
タクト/挨拶(笑) うう、一応大丈夫……です。
オーウェル/平気か? 体を下ろします。埃も叩いてやる。ぱたぱた。
タクト/えっと、助けてくれてありがとうございます……。
GM/タクトくんの命に別状なし! ……そして、オーウェルさんとドレークさんは「いつも通り」勾玉の力で2D6ヶ月前に時間跳躍してきました。これからどうするかと相談しているとき、あの夜と同じ反応を察知。理由を考える前に、君たちは彼を助けたのでした。
ドレーク/なるほど……。
タクト/あの、あれって何ですか? なんでぼく、狙われて……?
ドレーク/GM、ちょっと調べられますか? 少年の体に≪魔印≫とか付いてません?
GM/お、データ的には大正解です。
ドレーク/≪野獣の鼻≫……少年の体にすんすんと鼻を近づけます。異常を察知できるということで。
GM/じゃあドレークさんは、「彼の心臓部が匂うな〜」って思いました。
ドレーク/すんすん、胸を嗅ぐ。
タクト/うわ、ちかっ。
オーウェル/女だったらアウトだったな。
スウィフト/男でもアレだよ(笑)
タクト/なになになに、なんですか!? オーウェルさんに助けを求めるような顔!
オーウェル/間に入ってあげます(笑)
GM/優しい山エルフだギョ(笑) ≪魔印≫、つまりは……獲物ターゲッティングです。どうやらタクトくんの心臓部、傷痕に見えるそれは「次の獲物はお前だ」と記すもののようです。
タクト/きょとーん。
GM/そしてオーウェルとドレークは……「勾玉の近くにいたものは、そのまま記憶や記録が次の世界へも引き継げる」という特性を知っているため、「あ、こいつの死の運命が、今の世界にも継承されちゃったんだな」と察せます。
ドレーク/あーあ。
オーウェル/……記憶だけじゃなく、呪いまで継承されたのか。勾玉の近くにいたせいか?
ドレーク/だろうね。こいつ、スウィフトを庇ったから「射程:至近」だったじゃん?
GM/密着するレベルでしたからね。
オーウェル/……掻い摘んで説明するとだな、お前は死ぬ。
タクト/は?
オーウェル/ほら、お前……死んだだろ。半年後。「死ぬ」という記録が、この世界でも続いているんだ。「死ぬ」って書き換わろうとしているんだよ。
ドレーク/ああ、これってもしや……≪魔印≫でもあるけど、ちょっと世界の抑止力も入ってねえ?
タクト/「半年後に死ぬから、今から死ね」ってこと!?
ドレーク/そう。
オーウェル/かもな。
GM/困るね〜。
タクト/あれって悪い夢じゃなかったんですかあ!? なんでー!?
オーウェル/……ごめん。頭を下げる。
タクト/ふえ?
オーウェル/俺たちが巻き込んだからだ。俺たちは、よく命を狙われていて……俺たちを狙っていた敵との戦いにお前は巻き込まれただけだ。
タクト/よく狙われてるんですか、こわ。
オーウェル/これは……明らかに、俺たちのせいだ。
ドレーク/責任とか感じたくないってよく考える俺でも……お前さんは、悪いとこなんてどこにもないよ。完全に巻き込まれだ。
タクト/……うーん。でもそれって、別にお兄さんたちのせいじゃないですよね?
オーウェル/……そうだな。殺しにかかってくる奴が一番悪い。そしてそいつを、倒しきれなかった弱い俺たちも悪い。お前は悪くない。
ドレーク/うん。お前はただ可哀想な奴だ。……だから、守っていい? 守りたいな。ほら、お前を殺した責任取らないとさ。
GM/吸血鬼っぽい台詞だ!(笑)
タクト/色合い的にはぼくが言いそうなセリフなんだよな(笑)
オーウェル/確かに責任は取らないとな……。お前を助けさせてくれないか、俺たちに。
ドレーク/シンプルにあいつを倒せばいい、そういう話だよ。とりあえず脅威を除去できればお前は無事になる。
タクト/まあ、確かにぼくじゃあの黒いのと戦う力はないですし……殺されたくもないですから、助けてもらえるのはありがたいです。
ドレーク/良かった。俺はドレーク。名前、長いからドレークでいいよ。
オーウェル/……オーウェルだ。ハンターをしている。
タクト/ドレークさんと、オーウェルさん、ですね。ぼくは纐纈 タクトです。そういえば、もう一人いませんでしたっけ? ほら、黒い髪のお兄さん……。
GM/よし、じゃあスウィフトもこのシーンにおいで!
スウィフト/……とつとつ、足音が近づいてくる。やあ。ドレーク、オーウェル。1日ぶり。
ドレーク/一応は半年ぶりらしいぞ?
オーウェル/今回の2D6ヶ月は6が出たんだな。
スウィフト/おかげで僕、ルール的には【正気度】が6点も減ってる状態だよ。
オーウェル/スウィフトのおかげで毎度時間跳躍ができてる。助かった。
タクト/あ、あのときの……ぼくを助けようとしてくれたお兄さん。
スウィフト/あー……君。どうも、君が助けた男です。スウィフトって名前でやってます。
タクト/お兄さんがぼくを助けてくれたんですよね?
スウィフト/ううん、君が時間を稼いでくれたおかげで僕らは助かったんだよ。君が僕を庇ってくれたから、6ヶ月前に意識を飛ばせた。だから生き残れたんだよ。勾玉を使わすそのまま死んだら、全員死亡だったからね。
タクト/そっか……お兄さんたちのお陰で、ぼくはとりあえず死なずに済んだんですね。ありがとうございます。
スウィフト/……まず、僕から言わなきゃいけないこと。
タクト/はい?
スウィフト/ありがとう。会えて良かった。会えずに他人のまま言えなかったら、僕、普通に嫌な奴になってたから。……言えてスッキリだよ。
ドレーク/言い方がお子ちゃまだな〜。
スウィフト/僕はおじさんだよ!
オーウェル/斜に構えた言い方をするな。かっこつけなくていいぞ。
タクト/それに……スッキリって言うわりには、なんか不機嫌そうな顔してますけど?
スウィフト/そりゃそうだよ、また殺されかけたんだし! なんなのあいつ、すぐにまた殺しに来るとか! めんどくさいなあ! ……もう殺させないよ。逆に殺ってやる!
ドレーク/スウィフトも、同意だよな? タクトを助けてあいつ倒すの。
スウィフト/もちろん。……まあ、ちょっとやらなきゃいけないこともあるけど。そう言って、人探しの依頼のこともみんなに話します。
タクト/人探ししながらぼくを守るとか……大変なんじゃあ?
スウィフト/じゃあ、君に協力してもらうことあるかもね?
タクト/あ! それならぼくも人探しのお手伝いしますよ! 助けてもらったお礼もあるし!
ドレーク/そっかー、じゃあ仲良くしてな! 肩を抱きます。
タクト/ひゃわ!?
オーウェル/いきなり吸うなよ。
ドレーク/さっきまでスンスンしてたのでありえます
タクト/ドレークさんってスキンシップ激しいタイプなんですか?
ドレーク/そうだよ 外国人だからね
タクト/ぼくも半分外国人ですけどぉ……(笑)
オーウェル/こういう奴だが、ちゃんとお前を守る気はある。これから頼むよ。
スウィフト/僕らは協力するってことが決定したし……どうしよっかな、とりあえず近くのホテルでも借りようか?
GM/あ、そんな話をしていると、ジークから連絡の式神が来ます。
ドレーク/ジークの連絡だ? あいつもちゃんとループしてたか。
GM/ジークの連絡を受け取ります。「ループ直後の住処手放しの手続き! 俺がやっておいたよ〜! アパートの荷物はウズマキの中に全部入れておいたから! 俺たち今ホームレスだよ! どうする!?」 君たちは暗殺者に狙われるたびに住居を変えていました。今回はジークがアパート近くで目を覚ましたため、彼が全部後片付けをしてくれたようです。
ドレーク/あいつ、やるじゃん。
スウィフト/確かにループしたらそういう処理をするって約束してたけどさ……家、無くなった。
オーウェル/いつものことだろ。
ドレーク/どっか泊まれるとこ探す?
スウィフト/…………。タクトだっけ、名前。
タクト/あ、はい。
スウィフト/家、部屋空いてない?
オーウェル/えっ。……居座る気か?(笑)
スウィフト/空き部屋、無い? 男4人が入れる1部屋ぐらい。
GM/ま、まさかのPC1と同居生活スタート?(笑)
オーウェル/ワンルームのアパートに男4人で居座っていたから、狭さは文句言わないが……(笑)
タクト/空き部屋……物置にしてる部屋ならあったと思いますけど。
ドレーク/あ、お母さんとかいい感じに洗脳するから安心して。
タクト/それ安心できなくない!?(笑)
GM/あれだよ、『Fate/Zero』のウェイバーちゃんが見ず知らずの老夫婦に「孫とその友人である」って洗脳して居候するようなやつだよ(笑)
ドレーク/いい感じに居座れるよう洗脳するだけだから! 先っちょだけ!
タクト/……じゃあ、とりあえずうち来ますか? ぼくがホテル暮らしする訳にもいかないし……ぼくの部屋に布団敷けばもう一人ぐらい寝れるだろうし。
オーウェル/よろしく頼む……と言いたくないが、よろしく頼む。
スウィフト/ご家族は責任持って僕らが守るよ。
オーウェル/迷惑は掛からないようにするから。
ドレーク/ところで姉妹にJDとかいない?
スウィフト/いきなり迷惑掛ける一言を言ったな。
ドレーク/JD有り物件!? 神じゃん!
GM/タクトくんの家にJDはいないよ! ご近所さんだよ!(笑)
スウィフト/最初にドレークの取扱説明をタクトにしておきます。ま、とりあえず……絶対に生かそうねえ。
オーウェル/もちろんだ。
スウィフト/あと、一番最後に来るロクデナシもいつでも追い出していいからね。
GM/ジークのことか(笑) まさかのOA4人がタクトくんのお家に突然居候することになりました! これなんてエロゲ?
タクト/ジークさん、巨女枠?(笑)
ドレーク/俺はタクトが朝目覚めたらベッドで一緒にいつの間にか寝てる枠!
GM/セクシー美女枠だ!(笑) スウィフトはツンデレ美少女枠、オーウェルはクール系女騎士枠。
オーウェル/どう考えてもエロゲじゃん(笑) 今から全員、女にならない? それで良くない?
タクト/困るよ!(笑)
GM/良くないよ!(笑) TSはまったく別のシナリオ味になっちゃうでしょうが! そんな訳でみんな、タクトくんの家で大人しくしようねー。