ルールまとめ(ランダムイベント・蟲化ルール・判定)
■ランダムイベント
 英雄と歌姫が揃い、特にシナリオの妨げにならない自由時間があるときに発生させることができる。
 どちらかが上の位、下の位を担当し、1D10を振り、出目に対応したイベントを演出すること。

 →ランダムイベントリスト:(PDFデータ)


■蟲化ルール
 アーカイアの大気中には幻糸が含まれており、幻糸に冒されると奇声蟲になってしまう。
 シナリオ開始時は蟲化ポイントは「0」だが、以下のイベントが生じるとポイントが獲得される。
 ・幻糸濃度の濃い場所に行った:1D10
 ・MP0になった:1D10
 ・3ヶ月以上ペアが接触しない:1D10
 ・搭乗奏甲が破壊された:1D10
 ・絆のダメージゲージが印で埋まった:2D10
 ・深刻な病気や毒や呪いに冒された:2D10
 ・奇声蟲による特殊な攻撃を受けた:GM任意

●蟲化チェック:
 「(シナリオ中に獲得した蟲化ポイント合計値)−(【生命力】値)−(自身の絆獲得回数D10)」
 シナリオ終了時に最終的な数値を算出し、以下の蟲化判定表に当てはめる。

●蟲化進行度
・01-60 何もなし。
・61-110 :身体の不調を訴える。以後シナリオ開始時に蟲化ポイント+10。
・111-120 :知性が鈍化してきて【知力】−3。
・121-134 :感覚鋭敏になり[偵察スキル]+10。夢見が悪くなったり寝付けないなど、【精神力】−2。
・135-140 :【筋力】+3。周囲の者に暴力的な性格になる。奇声抵抗+20。
・141-142 :身体の一部が蟲化。自分の防御値+2。正常な思考が半日しか保てない。
・143-150 :身体の蟲化が進み通常の活動は不可。親しい者以外の判断ができなくなり破壊衝動が現れる。
・151以上 :蟲となり、NPC化。

●蟲化阻止「幻糸消滅儀式ノクターン」:
 最高評議会で行われる歌術儀式によって心身を浄化すれば蟲化を阻止(ポイント全消去)することができる。
 しかし、「全てのものを洗い流す」こととなり、1シナリオの経験値と記憶を全放棄しなければならない(そのセッションに起きたことを全て忘れること)


■判定
  2D10(01〜99)≦(50+修正)
 剣を扱えるかを判定するとき、「剣技スキル:15」の場合は2D10を持ち上下の位を決め「50+15=65」以下の出目を出せば成功とする。
・絶対成功:成功しゾロ目ならクリティカル
・絶対失敗:出目が「00」ならファンブル

▼【消耗チェック】

 歌術や歌Acの使用、NG行動での行為判定。
 指定された感情値パーセント以下を成功させることで発動するチェック。
 「×2回」とあったら2回判定し、2回とも成功しなければ成功とならない。1回でも失敗したら「肉体」「気力」「絆」に対応したダメージゲージを−1する。ゲージが0になるとペナルティを科せられる。

▼【獲得チェック】
 消耗チェックと同じように、獲得値パーセント以下を成功させれば「絆を獲得した」となる。
 獲得回数は必ず目もすること。絆を獲得すると、
@即座にダメージゲージを+1回復。
A現シナリオ中のみ、好きな消耗値を臨時に+1(シナリオ終了時に消滅)
Bシナリオ終了時の自身の蓄積蟲化ポイントを−1D10。
 以上の、いずれか1つを選択できる。

▼【HPとMP】
 ダメージを受けたら「通常HP→負傷HP→MP」の順に減らしていき、MPが0になったら死亡。MPだけが0になった場合は気絶する。(HPが0になってもピンチの演出でありペナルティは無い)
 もし全ての値が0になったら「80+【生命力】能力修正」の判定を行い、成功すれば瀕死の状態で生き延びたことになる。失敗すれば死亡、ペアPCともどもNPC化する。
 ※ 注意! 大ダメージを受け、通常HPが0以下になってもそのダメージは次段階の負傷HPに反映されない。必ず前段階のHPを0にし、次の攻撃から負傷HPを削っていくこと。

▼【範囲】
 @可聴範囲内:1km(2グリッド)まで
 A視 界 内:2km(4グリッド)まで

▼【回復】
 @自然回復:MPが0になって気絶したら、自動的に1D10×5分後、1回復する。
 Aスキル救急:1D10ターンかけスキルに成功すれば、「1D10HPを回復」か「即座にMP1回復」できる。
 B休息:一晩ぐっすり休めば、「1D10HP回復」+「1D10MP回復」+「肉体と気力ダメージ+1ずつ回復」ができる。
 C奏甲の修理:HPにダメージを負っていたり、破壊(部位HPが0)されたら、「歌術によって回復」か、「[スキル現世知識]もしくは[スキル鍛冶工作]15以上で判定に成功させれば2D10回復」、もしくは「町の工房で6時間以上預け、修理したい部位数×4000Gを払えば全回復」できる。

 ※ 注意! 戦闘中には[スキル鍛冶工作]で修理はできない。また、完全破壊された装備は修理できず、半額で再購入するしかない。

▼【戦闘:手順】
@先攻後攻の決定:PCの代表1名(リーダーか、知力が最も高いPCが望ましい)とGMが、1D10を振り合い、出目が高かったほうが先行となる。出目が同じ場合は、プレイヤー優先。
Aコマへの配置:先攻後攻の決定後、GMが用意した「戦闘マップ」に、奏甲や奇声蟲を示すコマを配置する。マスの中はいくつかのグリッドに分かれているので、敵と白兵戦を行う者は「PC」の前衛のグリッドに、射撃だけをするか守りたいものがある者は「PC」の後衛のグリッドに配置する。敵も同様に「敵(前衛)」「敵(後衛)」に配置する。
B行動:ターン中、奏甲が1回ずつ行動を終えたら、後攻側のターンとなる。

★移動:奏甲がいるマスの隣のマスに自分のコマを動かすことができる。基本、奏甲は1ターン1マスしか動かせない。動かす先は「前衛」「後衛」のどちらのグリッドでも構わない。同じマス内で「前衛」「後衛」グリッド間を移動することもできる。

★攻撃方法:「射程:白」と記されている場合、白兵武器を意味するので同じマスにいる対象しか攻撃できない。「射程:数」は射撃武器を意味し、「1」なら1つ隣、「2」なら2マス隣まで攻撃できる。
★味方内でのイニシアチブ:奏甲の動く順番は、「英雄と歌姫の【敏捷】合計値が高い順」で、かならず「歌姫→英雄」の順番で行動する。手番を遅らせた場合、最後の英雄の行動が完了したときに行動することができる。

★1ターン内で行動可能なこと:1ターンの間、歌姫→英雄の順にそれぞれ「A〜D」の2つを(2人で4つ行動)行える。「時機:〜〜」に注意。
 @歌姫:A/歌姫能力の使用
     B/歌姫アクション(歌Ac)
     C/歌術の使用
     D/スキルの使用
 A英雄:A/自分の奏甲の移動
     B/英雄能力の使用
     C/攻撃命中判定
     D/スキルの使用

★英雄の攻撃命中判定:
 2D10(01〜99)≦(命中値−相手の回避修正)
 ※ 命中値が66で相手の回避値が+10だったとする。攻撃を命中させるためには、56(66−10)以下を出さなくてはならない。
 ※ 命中値が45で相手の回避値が−20の場合、命中に必要な値は、45−(−20)だから、45+20=65。65以下の目を出せば攻撃は命中成功である。

★歌姫の奏甲回避:
 敵にダメージを宣告されたら、歌姫はどこの部位に命中したかを判定し、決定する。既に破壊(HP0)された部位に命中した場合、破壊されていない部位に命中の結果が得られるまで振り直す。[胴体]、[コクピット]、[サブコクピット]の3つのいずれかがHP0になれば奏甲は破壊され戦闘不能。最悪の場合、死亡する。
 ※ 注意! 修正によってダメージが0以下になってしまう場合は、「ダメージ1」として扱う。


▼特殊な攻撃方法

★ピンポイント攻撃:命中前に「ピンポイント射撃」を「時機:割込」で発言することで、英雄がMP1D10消費か、歌姫が消耗チェック:気力×1回に成功すると、自由な部位に命中できる。

★急降下:「飛行翼」装着など飛行状態時に、命中前に「急降下」を「時機:割込」で発言することで、ダメージ+1D10。次の手番まで地上にいるものと見なされ、次の急降下攻撃はさらにその次のターンになるまで行えない。