用語説明
●絶対奏甲
 通称「奏甲(アブソリュート・フォノ・クラスタ)」。
 特殊な能力を持った10メートルを超える鋼鉄の巨人で、世界を襲う「奇声蟲」を撃退するために製造されたと伝わる。が、未だに謎多き存在である。
 英雄と歌姫の力をにより動かすことができる。設定としては現代の自動車の感覚で動かされている。

●英雄と歌姫
 奏甲を扱う者たち。
 機奏英雄(コンダクター)は、奏甲を動かすことができる勇者であり、歌姫(メイデン)は「歌」という特殊な能力を用いて奏甲を起動させることができる者である。
 「宿縁(フェイト)」と呼ばれる運命の糸で結ばれ、運命づけられたペアでなければ奏甲を動かすことはできない。英雄と歌姫は一生のうち、必ず何らかの形で出会うとされている。
 大半は男女だが、少ないケースで同性同士や、兄弟姉妹、親子などのケースも見受けられる。
 『ルリルラ・ノイシュタルト・ハイ』では、原作初心(1版TRPG版)に戻り、必ず奏甲を動かす際に英雄と歌姫が共に同乗(複座式である)しなければならないものとする。

●最高評議会
 全世界の政治を司る絶大な権力を持った組織。歌姫の育成や派遣も行っている。PCの上層部。
 評議会の行動原理は極めて保守的なもので、アーカイアの安定を第一とし、世界にもたらされる変化は「悪」であると断じている。評議会を支配する「十二の賢者」は、「アーカイアの安定のために私心を持たず、すべてを捧げる」ことを示すために全員が仮面を付けており、その素顔は殆ど知られていない。
 最高評議会により歌姫の育成を行っており、この学園で歌術を学ぶ歌姫は非常に多い。こういった歌姫は評議会が「黄金の工房」と呼ばれる、奏甲を製造する機関で作らせた金属製の首輪(チョーカー)を身に付けている。
 多くの英雄と歌姫はチームを組み、最高評議会に登録している。登録していれば最高評議会から「任務」を下される代わりに報酬の支払いや、万が一の救済措置を保障してくれるようになる。
 また、最高評議会はたびたび歌姫を招集することがあるが詳しくは不明である。
 GMは、最高評議会を通じての任務としてシナリオを展開させてもかまわない。

●10面体
 このゲームでは10面体を使用する。10面体の目の「0」を10と読む。

●nD10
 n個(nは1以上の整数)のサイコロ(ダイス)を振って出た目を合計すること。2D10とあった場合、2〜20の結果を得られる。

●行為判定
 サイコロを2つ振り、一方を十の位、もう一方を一の位として読む。01〜00(100)までの結果を得られる。00はファンブル(自動失敗)。
 指定されたパーセンテージ以下の結果が出れば行為判定成功とする。あらかじめサイコロのどちらかが十の位か一の位かを決めてから、サイコロを振ること。例えば、63の判定値があった場合、十の位が0〜6、一の位が1〜3までが出れば成功となる。

●表記形式
 本文中で次の記号を使ってゲーム用語を表す。
 ・能力値は【】
 ・スキルは[]
 ・タイトル、英雄&歌姫能力名は『』
 ・歌Ac、歌術名は<>

●「条件:〜〜」
 その能力を使うために必要な前提条件。
 「重複可」と書かれたもの以外は、基本的に二重習得しても重複効果を得られない。

●「時機:〜〜」
 その能力が使えるタイミングを表す。
 ・常時→常にその効力が発動する。
 ・宣言→手番を1つ支払って能力を適用させる。
 戦闘中での1行動カウント。
 ・割込→手番と手番の間に割り込んで使用することができる。例えば、相手からの命中とダメージの間に割り込んで身代わりをする、歌術を発動させる前に割り込んでその行動を絶対成功にさせる、など。
 ※割込の後に割込を発動させた場合は、後に割込を発動させたものを優先させる。ただし、発動させた全員が代償が払わなければならない。

●プレイヤー優先
 GMが操るキャラクターとプレイヤーが操るキャラクターが行為判定による対決をした際に、同値の場合はプレイヤー側を優先する。