ワールドガイド Q&A 一般教養編〜高坂が回答!


 
『AW』は、何をするゲームなの?
 『異端』と呼ばれる悪しきものと戦う、特殊能力者達の異能力バトルを演出するTRPGだ。
 現代日本を舞台に魔術や超能力を操るPC達が、人々を危機に陥れようとする化け物と戦う。特徴として「時間」がキーワードになっているRPGだ。「神様によって与えられた寿命を捻じ曲げてくる悪者に殺される前に事件を解決する」というのが一般的なスタイルかな。


 『異端』って、何?
 『異端』とは、魔物、化物、怪物、怨霊、悪霊などとも呼ばれている存在のことだ。共通しているのは「他者を傷付けることで己の欲望を満たそうとするもの」だということ。
 この世界の生き物は、「感情を得ること」で成長する。様々な経験を経てレベルアップするのは、人間も同じだ。
 だが異端は、「苦しい」「辛い」「痛い」「イヤだ」などの『負の感情』を好物としている。人を殺すという経験を積みレベルアップをするだけではなく、わざと人を苦しめ殺したいと本能的に考えている。自分の快楽のために他者を傷付ける、恐ろしい存在だ。
 退魔組織『教会』は、悪さをする異端達から人々を守るために立ち上がった能力者集団だ。異端達の出没情報を集め、見つけ次第、捕獲または処刑する。危険な仕事だが、誰かがやらなきゃいけないことだ。


 『異端』は、人外だけなの?
 人間でも異端と同じように、負の感情を手に入れて他者を傷付けて悦になる者達がいる。そいつらは『異端犯罪者』として己の快楽や探究のために人を巻き込み不幸にしようとする。能力を使って他者を傷付けたなら、種族が人間でもそいつは立派な異端だ。処刑の対象になる。
 逆に、種族が人外でも悪さをせず真っ当に生きようとするなら、それは異端ではない。実は、魔物や怨霊を異端と言うことが多いけど、「異端」というのは他者を傷付ける連中の総称なんだ。たとえ人外の種族でも、負の感情を得たいなど闇の衝動に溺れず日常を送ろうとするなら、[異端者]のクラスのPCとして扱うことができるぞ。


 『異端犯罪者』は事件後、どうなるの?
 人間として日常に戻れないほど破壊活動を行なうような異端なら、現行犯処刑される。そうしないと他者の日常が危ういからな。
 でも更正の余地があったり、罪を償わせることができる状態だったら『異端刑務所』に送られる。
 そこから先は、一般的な司法の世界と同じだ。犯罪者は裁判にかけられる。異能事件を取り扱う弁護士と、異能事件に詳しい検事と、決断を下す裁判官の元で、正しい処罰を下されよう。
 人間の意思を持ち、戸籍を持った人間であれば、普通の人間として罪を償う。能力者だからって身構える必要は無い。
 ちなみに、『異端刑務所』ってのは「能力者が逃げられないような細工がしてある刑務所」ってだけで、他は何も変わらないぞ。

 
異端と戦う組織『教会』って、何?
 日本で一番メジャーな、異端から人々を守る秘密組織が退魔組織『教会』だ。
 教会は日本各地に支部を置いている異能事件専門対策組織だ。能力者の集まりで、人々を襲う異端を討伐し、一般人を守ることを目的としている。一般的な事件を扱う警察とも繋がっているから、変な事件が起きたらすぐ教会が動けるように手を回してくれるよ。
 異端や異端犯罪者が引き起こした事件に対し、教会から派遣されたエージェント、あるいは協力関係にある能力者達が調査し、解決を行なう組織って言えば判りやすいかな?
 教会という名前だが、某宗教の建築物に限った話じゃない。これはただ同名なだけで、日本ならどこにでもある集落センター(教会、寺、学校、商店)を借りて活動しているんだ。
 秘密組織ではあるけれど、不可思議な事件の駆け込み寺だから一般人がやって来ることも多い。
 ゲーム的なことを言うと、能力値2の[一般人]でも期待値が出れば調べられる難易度6ぐらいで発見できる組織だ。能力者じゃなくてもインターネットの裏サイトや、情報通の人ならすぐに調べ出すことが出来るだろうな。

 
教会以外に退魔組織は無いの?
 退魔組織なら教会以外にもいっぱいあるぞ。
 日本で一番メジャーな組織が教会なだけで、他にも秘密結社や能力者組合は沢山ある。
 だが分かりやすく警察バックアップを得られるため、『AW』のPCは基本的に教会に所属している者達としよう。
 退魔組織とは違う話だが……現地の警察・軍事組織と協力することもあるけど、殆どの場合、現地の組織は情報提供などの支援のみを行い、事件の全貌は知らされない。秘匿義務があるからな。
 異能力による事件を対処できるのは能力者だけだし、異端に関する情報統制が徹底されているんだ。

 
教会の内情はどうなってるの?
 教会は『エージェント』と呼ばれる活動員によって支えられている。エージェントはスカウト形式で人員を採用しているんだ。
 教会にエージェントとして登録しておくと、事件を紹介されることがある。あくまで紹介なので強制的に事件を解決しなきゃいけないことはないが、事件解決にピッタリな人材に声を掛けているから是非仕事を受けてやってほしい。
 教会は表向きには、善意のボランティア団体として活動している。ゴミ拾いや地域イベント支援、街の相談所として動いてるな。
 一般人も教会に協力していることもあるが、大半は能力者が関わっている。異端と戦うにあたって、身を守る手段の無い一般人だと教会内で動きづらいだろうしな。
 ……余談だが。昔、教会と異端刑務所は、汚職を働いたことがある。刑務所に送られた受刑者を死刑にしたと見せかけて、とある異端の一族の元……『機関(きかん)』と呼ばれる研究所に送り、そこで人体実験に使われたり食材として卸されていた……という過去がある。
 2006年1月にこの事件は発覚し、それ以後、第三者組織の介入や警視庁の監視を義務付けるようになった。現在はクリーンな団体として胸を張っているから、安心するといいよ。

 
教会は、能力の扱い方を教えてくれる?
 一般人を守るのが我々の役目。もちろんその役を買って出よう。
 保護した能力者に能力の制御法を身につけさせるため訓練してくれる者達もいる。日常から離れてしまった人々が、無理なく社会に溶け込めるよう指導をすることもあるんだよ。
 能力制御を訓練してくれる道場もある。『三剣道場(みつるぎ・どうじょう)』というんだが、主にここは武術の鍛錬を行なってくれるところだ。


 
教会の仕事って、報酬が発生するの?
 ああ、給料は出るよ。
 下は時給600円前後の最低賃金レベルから、上は日給1億円まで。生命の危機と隣り合わせだから、1シナリオの相場は100〜200万円ぐらいだろう。
 学生や未成年のエージェント相手には、「大人になってから一括で払う」や「月に数万ずつ渡す」など対処している。いきなり通帳に200万が入ったら、能力者だって知らない親御さんはビックリするだろ? そこは人によって契約が異なるな。
 だけど、現実では無償報酬で活動しているエージェントが過半数を占めている。専業エージェントやアルバイトとして教会の仕事をしている子以外は、「人々のため」や「己の修行のために」など、無償で仕事を受ける人が多いんだ。
 毎日のように退魔業をしているエージェントなんていないからな。毎日200万円が稼げるとは思わないでくれ。
 ゲーム的にはお金のルールが無い。なので、きっちりと賃金を換算してプレイヤー達に公開するといった作業をGMがする必要は一切無い。報酬に関しては、あくまで演出程度に留めておいてくれ。

 
教会の経営はどうなってるの?
 教会はボランティア団体だ。寄付で成り立っている。
 「教会を支援すべき」と思っている財閥や組織が複数あるから、そこから経営資金を得ている。依頼人から金を取ることは、まず無い。
 かと言って、経営は困難かと言ったらそうでもないぞ。そんなに羽振りが良いとも言えないけどな……。

 
エージェントの登録ってどうするの?
 名前、連絡先、自分のできることなどを書く必要書類に記入をしてくれ。
 本名を書くのは嫌だ? 構わないよ、コードネームでも登録できる。呼ばれたい名前を書いてくれ。
 住所を書くのは嫌だ? 構わないよ、でも仕事を持って行くときの連絡先をちゃんと書いておいてくれ。
 ……そんな訳で、制約はとても緩い。どんな人物でも対応できるようになっているから、誰かのためになりたい人なら大歓迎だよ。
 余談だけど、今の教会総支配人になる前は、エージェントはみんなコードネームで呼び合っていたんだ。本名を出さずに会話をしていたんだよ。
 今は、そういった取り決めは無くなっている。だから十年以上活動しているエージェントにはコードネームがあって、その名で呼び合っているというケースもある。驚かないでくれ。
 そういえば……討伐する異端の名前が判らないとき、便宜上、教会のトップがつけたコードネームで呼ぶようにしている。判りやすくするためだけど、これはあの頃の名残な気もするな。
 異端のコードネームを付けているのは、教会の総支配人を中心とした上層部だぞ。

 
『能力者』って何?
 普通ではない力を扱う者、それを大まかに『能力者』と呼んでいる。
 能力者がどうして能力を使えるのか、それは人による。
 「自分の家は代々魔法を操る血を継いできた」という子もいれば、「生まれつき超能力が使えた」「突然、変身できるようになった」という子もいる。「吸血鬼に噛まれて吸血鬼の力を使えるようになった」「ジェイソンの子孫だ」「魔法使いの祖母から魔法を教わった」「異端の研究のせいで異端者になった」という人もいたな。そもそも「異世界から来た」っていう子もいるぐらいなんだ。
 能力者と呼ばれる人達に共通しているのは、「その力で誰かを傷付けないこと」と「誰かを守れること」。これが一番大事なんだ。

 
『ウズマキ』って何?
 不干渉の式、時空鞘、異界の貯蔵庫……色んな言い方があるけど、俺達は渦が巻いたような異空間だから『ウズマキ』と呼んでいる。
 ウズマキは、能力者なら持っている概念だな。異端を倒すための武器を保管できる、虚空のロッカーのことだ。いつでも物を仕舞えるし、好きなタイミングで取り出すことができる。
 【スキルウェポン】の特技を取得した能力者なら、ウズマキの扱い方をマスターしていると言っていい。……逆を言えば、【スキルウェポン】の特技を取得してない人は、少しウズマキの使い方が下手という話も……いや、これは個人差があるから気にしないでくれ!
 「ウズマキの中は、時間が流れていない」と言われている。だからって食べ物や生き物は入れたらダメだぞ! あそこは無限の空間なんだ。物を入れることができても、その物を正しく認識しないと取り出すことが出来ない。もし存在を忘れてしまったり、正確に知覚できなければ、一生ウズマキから取り出せなくなるんだ。
 だから、人間を入れるなんて絶対しちゃダメだ。ウズマキの中はどうなっているか判らない。意思のある者がウズマキから出てくることが可能なのかもまだ判ってない。一生出られなくなるかもしれないし、もしかしたら、あらぬ時代や異世界に飛ばされるかもしれないからな……。
 ちなみに、[稀人]の≪盟約の痕≫という特技を取得しているキャラクターは、自由にウズマキの中を行き来できる。これでも判る通り、やっぱり普通の人間はウズマキに入るのは無理だということなんだな。

 
『供給』って何?
 生命力を回復する手段のことだ。
 生命力は日々減少する。生命力が無ければ活動できない。回復するためには充分な食事と睡眠を取ること。それと『供給』だ。
 2人以上の人間が体液を交換するんだ。それだけで生命力はみるみるうちに回復していくぞ。
 握手での汗の交換、吸血、性交渉などの様々なやり方がある。お母さんが腹痛の子のお腹をさすってやることや、スポーツマンのハグやハイタッチで喝を入れるのも、供給行為の一つだな。

 
『契約』とは?
 魂と魂の結びつけて霊的な主従関係を作ることだ。
 主人(マスター)になった者は、配下(サーヴァント)になった者を従えることができる。サーヴァントはマスターの命令に絶対従わなければならなくなるが、その代わり、マスターから大きな力を授かることができる。それが令呪だ。サーヴァントはマスターに絶対服従という代償を支払う代わり、3回だけ超越的現象を起こせるようになるんだよ。
 契約は必ず、自分の意思で結ばなければ完了しない。洗脳状態のような意識が無い場合では契約できないんだ。
 契約するとマスターになった人間の体に「令呪刻印」が生じる。サーヴァント1人につき1つ、痣のようなものが発生するんだ。どこに浮かぶかは人によるな。
 体に生じているとはいえ、契約は魂の繋がりのこと。どんなことがあっても繋がりは消えることはない。だからもし時間が巻き戻っていても、マスターとサーヴァントの意思がハッキリしていれば(契約したという記憶を共有できていれば)、契約以前の時代でも契約状態にあるんだ。
 契約の破棄したい場合は、「刻印箇所を切り離す」「心霊治療を受ける」「令呪によって契約破棄の命令を下す」など方法があるよ。
 契約は計画的に!

 
教会はどれくらい昔からあるの?
 少なくとも500年は続いている組織じゃないかって説がある。1500年頃っていうと……室町幕府の時代か。そんな昔から人間と異端の戦いはあったんだな。
 代々創立者一族が世襲制で継いできたらしいけど、ここ数年は優秀なエージェント達が運営しているらしいな。今の総支配人の鶴瀬さん……教会で一番偉い人も、数年前まで現役エージェントだった男性だ。もしかしたら君も声が掛かる日が来るかもしれないぞ?

 『古川財閥』って何?
 古川財閥とは、さまざまな世界でその名を轟かせている一族、「古川」を中心とした団体のことだ。
 運営は、古川の名を持った個人資産家たちによって支えられている。現在古川財閥のトップは、古川将人(ふるかわ・まさと)という名の男性であり、彼の手腕によって日々多くのビジネスが展開されている。
 古川一族は、1000年前から続く由緒正しい貴族の出だ。その頃から当主は、さまざまな血族を取り込むことにより発展していくことを考えたらしい。そうして後世に「古川一族に無いものは無い」という言葉ができるほどに、多くの分野で特化した家を手中に入れていていったんだよ。
 でも、不思議なことに古川の直系一族には「何の特殊能力も無い」らしい。敢えていうなら、回りを取り込むカリスマ力こそが、古川の本来の武器なのかもしれないね。
 古川一族は、教会とも手を組んでいる。先にもあるように、古川財閥に無い分野は無い。PC達は古川財閥を利用して(または、自由に演出して)、情報収集(コネ「裏社会」「政治」など)をすることが可能だ。
 古川一族出身、または財閥に関係したPCをしても構わない。その場合は優先して、一般特技のコネを使用してもらいたい。
 ここで、古川の一部を紹介しておこうか。
●指導者の古川家。
 中央に立つ一族だ。異能力は無いが、多くの血を取り込んで束ねてきた財閥トップ。何人も優秀な有権者を輩出してきたって話だ。
●武術の三剣家。
 古川家を守る武術の家で、道場経営をしている。この道場は、能力者の能力制御の訓練をしてくれる場所だ。力をうまくコントロールできない人は、ここにお世話になるだろう。
●芸術の白石家。
 特に音楽に長けた芸術の一族だ。何人も有名なアーティストを世に送り出してきたんだよ。
●魔術と貿易の八木沼家。
 魔道具の輸出輸入でやりくりしている一族だね。海外からやって来る魔法のアイテムは、大抵八木沼のおかげと言ってもいい。
●霊能力の青森家。
 霊能力者で有名な一族だ。恐山のイタコと言えばこの家。もちろん本拠地は青森県だよ。
●不動産の伊賀崎家。
 多くの土地を管理している家だな。S市にある大きなお屋敷は、あそこの当主さんのものだよ。
●造船業と流通の鏡原家。
 「海の鏡原」ってCMでよく聞くんじゃないか? 先日、大きな事件があって大打撃を受けたみたいだけど、未だ業界トップの座は譲らないみたいだね。
●病院と新薬開発の永丘家。
 病院を経営している一族だね。能力開発の薬を研究しているっていう話も有名だ。
●出版とメディアの神木家。
 情報といえばこの家だろう。きっと読んだことあるあの情報誌やこの漫画雑誌も、神木が絡んでいるよ。

 
舞台となる街について教えて!
 舞台は『中央駅』と呼ばれる駅を中心にしていることが多い。どんな街でも『AW』は楽しめるが、ここはよく俺達が活動している街について紹介しよう。
 中央駅は、首都圏からやや離れた、とある地方都市にある駅だ。出口によって様々な場所に行けるという、まさしく街の中央地にそびえ立つ駅だな。
 駅の南口が、自然豊かで寺院や古墳などの多いN市。
 駅の西口が、数百年前から宿場町として栄え自衛隊基地や学校施設の多いA市。
 駅の東口が、首都圏のベッドタウンとなっているS市。
 駅の周囲には飲食店、食品取扱店、衣料品店、書店、薬局や、市役所や郵便局など日常に必要な施設が揃っている。
 駅の近く、徒歩10分のところに少し大きめの教会がある。礼拝堂にいつでも入ってきてくれ。大抵、誰かしら待っているから。

 
他にも、専門用語があったら教えて!
 それじゃあ、箇条書きで説明しようか。

●結界による監視・使い魔によるパトロール
 教会は常時、街に危険が無いか魔術結界による監視活動、使い魔によるパトロールを行なっている。何か異変を察知すれば、すぐの常駐のエージェントの元に情報が届くようなシステムを構成している。
●情報統制
 異端や異端犯罪者、異能力の存在自体の情報は、徹底して秘匿されている。先進国政府でも、ごく一部の高官しか把握していない。
 事件関係者やニュースの報道も、記憶操作を行われている。このときの記憶操作の方法も、異能力によるものである。
●禁書
 高度な魔導書。「特技ページ」の項目にない、強力な効果を記した本。禁忌の魔法などを記しているものが多く、非常に危険な魔術や儀式の詳細が書かれているため、教会本部が保存しているか、信頼できる能力者のウズマキの中に保管している。
●未来を読む御子(みこ)
 教会上層部の一人。[世界遣い]の力に長けた能力者。
 予知能力や遠隔視能力を持ち、常識では計れない未来を読むことができ、事件に関わる人間を見分けることができる。この能力を駆使して、異能力が関わる事件が発生したとき、御子がその事件に一番近しい人物を選別し、この情報をもとに事件解決のチーム編成を行なっている。ただし、予知が全て当たるとは限らず、あくまでチーム編成の材料にしている程度。
 正体は不明。決して誰の前にも立たないと言われている、謎の能力者である。
●機関
 数年前に教会によって解体された、能力開発研究所。元は、能力者による能力者のための研究組織であったが、いきすぎた非人道的能力開発、違法な魔道具開発の研究が行われていた。有益な実験結果を得るために、判っているだけで数百人以上の被害者を出している。
 更には、強力な力を追い求めるあまり、手段を選ばなければ無限の力を与える者――異端を生み出す『欺く神』を信仰するようになった。新たなる世界の変革を求め、『欺く神』を呼び寄せようとする彼らは、邪教と呼ぶに相応しい。
 現在は解体され、無くなったと言われているが、未だに残党や生き残りが問題になっている。
●欺く神
 異端を生み出す悪しき神。主な目的は、世界を負の感情で呑み込み、全ての存在を苦しみの中で消滅させようとしている。あらゆる生物と相容れない絶対的な悪である。


ワールドガイド Q&A 世界の謎編〜龍の聖剣が回答!


 
この世界って、どんな世界?
 この世界の名前は『ゼフィロス』というの。
 神様がそう名付けたのよ。他にも色んなTRPGがあるけど、この世界の特徴は「時が巻き戻りやすい」ってことかしら?

 
この世界の仕組みを教えて。
 この世界の生き物は、必ず神様によって寿命が設定されているわ。
 例えば、Aさんという男性がいる。神様が決めた彼の設定を見てみると「20歳のとき美術の学生。50歳のとき事故で入院。80歳で天寿を全う。ポニーテールの女性と結婚する」とあるわ。
 以上の決定事項『世界のイベント』さえこなせば、後は自由に生きていいとされているの。
 ところが、異端は神様が決めた世界のイベントを捻じ曲げる力を持っているわ。
 異端は18歳のAさんを殺すことができる。その結果、20歳のときに美術に関わろうとしていた彼がいなくなる。美術の大学の定員が1人空くから違う人を入学させるわ。50歳の彼がいない世界では、彼が入院させなかったことで病院の利益が下がるでしょう。そもそも結婚する筈のポニーテールの女性は誰と結婚するのかしら……?
 1人男性が死んだだけでも、最低でも3人の人生が変わる。こんなことを続けたら、いつしか世界は滅茶苦茶になるわ。
 だから神様は、「異端に殺される前まで」時間を巻き戻し、能力者達に異端を退治させるようにしているの。これがこの世界と『ループ』の仕組みよ。

 『ループ』って、どういうこと?
 時間を巻き戻す現象、または巻き戻す行為自体を『ループ』と呼んでいるわ。
 異端によって殺されたままだと、世界は綻び始めて滅茶苦茶になってしまう。だから殺される前に時間を戻す。戻した後は殺される前に異端を倒して、元通り平和に時間を過ごしてもらうわ。
 でも時間を戻しただけだと被害者はまた同じように異端に殺される。そこで「一度経験した世界の記憶」を持ったままループする特別ルールを作ったの。自分が殺されると判っていれば死を回避できるでしょ? 凄く有利になれるルールね。
 これは本来ならご法度行為。そもそも時間を巻き戻すこと自体、いけない行為だということを忘れないで。だってみんなが積み上げたものを無に帰すことだもの。一瞬一瞬を本気で生きていた人に失礼だわ。
 ……でも世界崩壊になったら意味が無いから、特別措置を作って頑張ってもらっているのよ。
 ギリギリのラインを許してもらっている状態だから、みんながみんなループできる訳じゃない。記憶継続できる人は限られるわ。全員が記憶を持ってループすることがあったら、それは相当頑張らないと回避できない事件ってことね。

 ループの『代償』って、何?
 時間跳躍は、本当ならやってはいけないことなの。でもペナルティを受ければ、「時間跳躍を行なう」という有利になることを許してくれる。『代償』を払えば、ループができると言っても過言ではないわ。
 有利になるとはいえ代償を払えばその分、動きづらくなることも多くなる。事件解決は大変かもしれない。1度目のループは無償でも世界は許してくれるかもしれないけど、2度も3度もループはさせてくれないわ。それでもループをするときは代償を払って。
 代償ってどうすればいいかって? 代表的なのは、身体的喪失。片腕や片目を無くすなどね。
 他にも、「その人によってペナルティとなるもの」であれば何でもいいわ。
 例えば「歌が得意だった歌手が声を無くす」なんて、その人の人生や価値観に関わる超ペナルティね。こんなに大きな代償だったら、ループだけじゃなく他にも好条件を貰えるでしょう。そう、ペナルティが大きければプラス情報が貰えることもあるのよ。
 決してやってはいけないのは、説得力の無いペナルティね。「男勝りな子が女の命と言われる髪を捨てる」、これは精神的苦痛ではないでしょ? 心が全然痛まないならペナルティにならないのだから、却下されるわよ。

 『ループの核』『ループの知覚者』って、何?
 時間を巻き戻しているなど「ループの中心」である者のことを『ループの核』。時間が巻き戻ってる、世界がループしてることに気付いてしまった者を『ループの知覚者』と呼ぶわ。
 時間が巻き戻っている事態でも世界中でそのことを知っているのは、時間を巻き戻している本人の『ループの核』だけ。事態に気付いてしまった人のことを『ループの知覚者』と言うの。それ以外の人達は、世界が重複していることなんて知らない。違うシナリオでループの核だった人でも、別のシナリオではループしていたなんて気付かず普通に暮らしているものよ。【幸運】判定で成功したなら「あれ? デジャブ?」って勘づくかもしれないけど。
 ちなみに、ループの知識や技術を持っていたり、妙に勘が良かったり第六感が働く人達のことを[世界遣い]と言うの。
 少しでも知識や技術を持っている方が私達のことを理解してくれるから、ついつい私達超越的存在と関わるのは[世界遣い]になってしまうのよ。

 ループの核になる条件はある?
 厳密な条件は無いけど、選ばれやすい特性はあるわ。
 一つ目は、愛情が深い人物であること。
 愛が無い人は、感情が無いから成長しない。愛を知らない人は生に執着しないことも多いわ。「生き返りたい?」と手を差し伸べたとしても「別に。死んだままでいいよ」と言うなら、私達は去るしかないわ。多くのものを守ろうとする愛に溢れた人の方が、私達も好ましいしね。
 二つ目は、社会的地位が高い人物であること。
 これは単純に、人生を変えるにあたって有利だからよ。異端に殺されないようにするためには、以前の生活とは違う生き方をしなきゃいけない。でも、例えば「刑務所に捕まっている人」が生活を変えることは出来るかしら? まず無理ね。義務教育中の子供も同じよ。変えようと思っても制約が掛かるわね。
 だから多くのループの核は、自分の人生を変えられる立場である人が多い。一番理想的なのは、20〜30代前後の大人かしら。その年頃だと立場に拘らず、周囲を動かす力を持つ人が多いしね。
 三つ目は……些細なことだけど、女性より男性の方が多いみたい。
 女性の体は弱い。それだけじゃなく、女性は狂気に逃げやすいの。元々強烈な痛みに耐性がある女性は、ループ生活での度重なる苦痛を防ぐよう、無自覚に防衛策を取ってしまう。これは「感情を捨て、成長しなくなってしまう」恐れがあるわ。成長しなくなってしまった人に世界を救える可能性は……残念だけど低くなるの。
 これは性別に限らず、度重なる苦痛の末に感情を失くしていって……痛みに強そうに見えて実は廃人だったというケースはいくつもあるわ。

 
どこまでループできるの?
 何年でも。魂があればどの時代にだって飛べるわ。
 我々がループと呼んでいる『時間跳躍』の種類は、大まかに二つある。
 一つは、過去の自分の体に今の自分の魂(記憶)を入れること。
 二つ目は、魂を含めた体ごとタイムスリップすること。
 一つ目の『記憶入れ替え法』は、私達に頼めば簡単にしてあげられるわ。本人の体に未来の魂を入れることは、結構簡単なことなの。老人の魂を若かった頃の体に入れるのはすぐに出来るわ。
 でも二つ目の『体ごとタイムスリップ法』は、移動させる物が多いから少し代償は多めに払ってもらわなきゃいけないかもね。
 余談だけど、知識や経験はすべて魂に記録されるものなの。そこに肉体は関与しない。「成人までに鍛え抜かれた体があるから[闘士]レベルが高い」ではなく、「[闘士]としての経験が高いから[闘士]レベルが高い」と考えた方が良いわ。だから成人男性の魂を未熟な子供に入れてループする際も、元からある[闘士]のレベルが低下することは無いわ。
 同じように、『契約』のような霊的な記録も全てループで引き継げるの。契約は『魂の繋がり』だから、契約した以前の時間へ跳躍したとしても「お互いが『契約している』という意識がある限り」関係は継続するわ。
 ただし、「契約は自意識が無いと結ばれない」のは判っているわね? お互いがマスターである、サーヴァントであると自覚をしたままループしているなら、主従関係のまま次の世界を送ることができるわ。

 
何故、異端は生まれるの?
 神様から生き物が生まれるように、異端にも親がいる。『欺く神』という親がね。
 欺く神とは元々、デカルトの『省察』に出てくる用語ね。「神とは全知全能完全無欠の超越的存在。その神から生まれる人間はどうして完全ではないのか? それは不完全を生み出す神がいるからだ。人間を苦しめる神がいるから我々は苦しまなければならない」という考えよ。
 欺く神という、人々を苦しめることを目的にした神がいる。彼らによって「幸せを壊すため生み出された存在」、それが異端よ。彼らは己の生まれた使命のため、本能的に破壊活動を行なうの。

 
神様が異端を倒せばいいんじゃないの?
 完全無欠の神様だもの、異端ぐらい倒せるでしょう。でもやってはいけないの。何故なら、神様自身が創作物をコントロールしてしまうと、世界が消滅してしまうからよ。
 TRPGで例えましょうか。GMがプレイヤーにアレしろコレしろと逐一、指示を出す。そんなことされたらプレイヤーは「GM、吟遊詩人すぎる!」って席を立つでしょうね。神の視点からステージ操作したら、PCを動かしている意味なんて無い。セッションをしている意味なんて無くなる。プレイヤー達が席を立ったら、その世界は継続不可能となり、セッションは消滅する……。
 神様は提案を出したりヒントを与えることはできても、生き物たちに「やりなさい」と強制することは出来ないの。だから私達はいつも「手助けしてくれる?」と手を差し伸べているのよ。

 
神様が直接、人を助けるとどうなるの?
 先に述べた通り、神様自身が創作物に手をかけようとすると世界は消滅してしまう。では、ギリギリのラインで手を貸すぐらいならどうか? ……可能よ。でもね、世界を消滅させないように手を貸そうとすると、神様自身がペナルティを受け、最終的には死んでしまうの。
 PC達がループするたびに肉体や精神的喪失の代償を払うとおり、神様も肉体的喪失を代償に払うことで事を有利に進められる。そう、神様は寿命を削ればどんなことだってできるのよ。ゲーム的に言うなら、寿命を50年減らせば達成値を[n×50]することができるの。
 なら「自分の命を投げうって、人々を助けなさいよ」って思った? 神様なんだから? ……ええ、私達が貴方達に話をすること自体、直接介入していることに変わりない。今こうして話している最中にも、私のような存在は寿命を1年ずつ削っているの。
 だからって黙らないで。私達のような存在は、命を削ってでも貴方達に会いたくてやって来ているんだから。貴方だってそうじゃない、1秒1秒を削りながら毎日生きているでしょう。超越的存在は億を生きているけど、単位が違うだけで貴方と同じ生き物よ。
 そんな訳で、私のような存在や神様達は急激に寿命を減らして手を貸すことができる。突然お腹が痛くなったり吐血したりするけど、私達にとっては普通のことだからあまり驚かないでね。……無理な話かしら?

 
神様はどんな人達なの?
 神様も、この世界に生きる生き物の一つ。生き物を生む仕事をして、ご飯を食べ、眠り、死んでいく。
 自分の姿は自由に変えられて、数千年は生きる。何でもできて、何でも知っていて、不完全など無い……全知全能完全無欠の存在。
 でも生き物だから、首を絞めれば死ぬの。「神殺し」という言葉がよく神話にはあるでしょ? 不老ではあるけど不死ではなく、死ぬときは死ぬわ。
 [稀人]のように神様も、人間界に紛れて生きていることがあるわ。もちろん、欺く神も。人間として暮らしている神様は、案外近くに居るのかもね……?
 ちなみに、神様は必ず目か髪の毛が「ある特定の色」を持っているの。≪六色の光≫のことね。紫、銀、金、赤、緑、橙。地毛やカラコンを点けずにその色の人がいたら、もしかしたらその人は……。
 そういえば私やルージィルも金髪碧眼ね。というより、普通の人間で有り得る組み合わせと言ったら金髪碧眼ぐらいだと思うわ。目が赤い人って、いかにも禍々しいでしょ?
 余談だけど、この六色って色んなところに現れてるの。≪赤の君≫、≪オレンジの記憶≫、≪紫神の宝玉≫……。ゼフィロス的に紫色は一番高貴な色でね、この世界の最高神の眼の色が紫なの。何かと紫色の物には曰くがあるものよ。

 
神様はどうやって生まれるの?
 生まれ方は全部で三つあるわ。
 一つ目は、神様が子供を作ること。神様同士が子供を作ることもあれば、人との混血の例もあるわね。
 二つ目は、神様によって神様にしてもらうこと。全知全能完全無欠の何でもできる神様が「チチンプイプイ、貴方は人間から神様になーれ」と言ってくれればその瞬間から、神と同等の力を手に入れることができるの。
 三つ目は、神様になるという試験をクリアーすること。「この試験に合格できれば神様になれる」という試験を、何でもできる神様が作り、それに受かればいいの。
 例えば、「46億個の魂を集めろ」とか「3万の人間の血肉を捧げて特定の呪文を唱えなさい」とかあるわね。「四つ葉のクローバーを5つ集めて満月の日にお祈りしなさい」なんて難易度が低いものでも、正式に神様が作ったものならばクリアーしたら神様になってしまうわ。
 あくまで理論的には可能だけど、試験を出す神様なんてまずいないわ。いたとしても、200年に1人いるかいないかの難易度でしょうね。
 私? 私は……一つ目と三つ目の複合ケース、かしら。

パーソナリティーズ

  • 龍の聖剣
    レベル1「貴方は死んだわ。だけど、世界は貴方の死を認めない」
    レベル2「まずは貴方が幸せになってみせてよ」
    レベル3「世界が幸福になっても……貴方達が不幸になっては意味が無いのよ」
    ■パーソナルデータ
    クラス:処刑人/世界遣い/異端者
    性別:女  年齢:6歳?  武器:黒い花の髪飾り
    髪色:金  瞳色:緑  人称:私/貴方/フルネーム

     6歳のゴスロリ幼女。通称「ロリ」。金髪ツインテールで、ゴシックロリータ服を着た、「ろりっ☆」という効果音が特徴的な女の子。剣に変身する。
     神が決定した運命を尊重し、誤ったルートを辿ってしまった不幸な人々を正しい在り方に修正す るために、神の配下として日々働いている。彼女が差し伸べる手を取ると、人生をリトライすることができる。異端に運命を奪われた者達にとって、彼女は救世主のように思うだろう。あくまで「世界が難なく稼動し続けるため」に動いているだけで、世界や神を守るためなら冷酷な面も見せる。
     6歳児の外見とは思えぬ冷静で大人びた言葉遣いをするが、本当はおしゃべり好きでよくお茶会を開催している。好物はアイスクリーム。普段はウズマキの中にいるため、呼べばどこにでも現れる。
  •  
  • 高坂
    レベル1「来てくれてありがとう。早速だが、仕事の話をするよ」
    レベル2「仕事も大事だけど、まずは日常を楽しむことが一番なんじゃないか?」
    レベル3「君達みたいに強くないけど……俺を頼ってくれてもいいんだぞ」
    ■パーソナルデータ
    クラス:狂戦士/狩人/霊媒師
    性別:男  年齢:33歳  武器:ピストル
    髪色:黒  瞳色:黒  人称:俺/君/くん、ちゃん

     様々な事件の仲介屋(コーディネーター)として活動している、裏社会に名の知れた腕を持つ男。
     厄介事を解決する探偵や、異端との戦いを生業とする退魔の一族、仕事を求めている何でも屋達へのコネを多く持ち、仕事を紹介することを仕事 とする斡旋人。事件が起こると、情報を事細かにまとめ、人数を集めてチームを作成、PC達に仕事を持ちかけてくる。仕事を斡旋するだけでなく事件後のアフターケアも優秀と評判が良い。
     真面目で少しのんびりした、マイペースな性格。能力者だったが若い頃のある事故がキッカケで力の大半を失い、それから裏方に徹しているという。
     一等地の高級マンションに住んでいる。好きなものは車とチョコレート。時折「頑張った自分へご褒美」を楽しんでいる、仕事が好きな独身男性。
  •  
  •  
  • ときわ
    レベル1「グッドです。相変わらず良い仕事をなさる」
    レベル2「グレイト。高坂さんが認めたお人なだけはありますね」
    レベル3「エクセレントです。もう言うことはございません」
    ■パーソナルデータ
    クラス:闘士/霊媒師/聖職者
    性別:男  年齢:19歳  武器:サブマシンガン
    髪色:染めた金  瞳色:黒  人称:僕/貴方/ミスター・ミズ

     小柄で年若い少年だが、退魔組織『教会』の上層部のひとり。旧き一族の生まれで、教会創始者と血縁関係になったことから教会の財政を管理している部署に所属している。つまりはPC達の給料を決定したり、それを支払っている人物である。
  •  裏社会の事情に詳しく、情報収集能力に長けているためエージェント達の仕事に必要な情報を集めにありとあらゆる場所を訪れることもある。
     非常に真面目で堅物。現実的で倹約家、特技は料理・洗濯・家事全般。得意料理は、肉じゃが。もしお宝があったとしても、素晴らしい食材があればそちらを手に入れようとするおかしな癖がある。
     生粋の日本人だが、誰に対しても英語交じりの不自然な丁寧語で話す。高坂とは遠縁の関係であり、彼のことをとても尊敬している。
  •  
  • 青森恐一
    レベル1「いよう! また会ったな!」
    レベル2「このオッサンに教えてやってくれよ〜、俺も知ってる事も話すからさ」
    レベル3「煮え切れない態度のまんま、世界を終わらせてたまるか!」
    ■パーソナルデータ
    クラス:感応力師/霊媒師/聖職者
    性別:男  年齢:45歳  武器:日本刀
    髪色:灰  瞳色:黒  人称:俺/お前/呼び捨て

     フリーのジャーナリスト。未婚。冗談好きで明るく、世話焼きな性格。
     古川財閥の分家、霊能力者の一族『青森』の生まれ。現地に赴いては霊能力を使ってその場の霊か ら情報収集を行ない、記事を書くという変わったスタイルのジャーナリスト。霊媒師だけでなく、メディア関係のコネクションや、旧き一族の中でも顔が知れている。龍の聖剣とも仲が良い。
     「主食はケーキ」と言うほどの甘党。独り暮らし生活も長いせいか、料理の腕も一流。昔は女性関係に大らかな遊び人だったが、とある事件のせいで女性が苦手。女性が視界内に居ると動けなくなるというほど、重度の女性恐怖症である。
  •  
  • ルージィル
    レベル1「もう一度、幸せになりたいとは思いませんか?」
    レベル2「おやおや、愛に身を焦がす人間はいつ見ても心が躍りますねぇ」
    レベル3「この力は貴方が幸福になるために。どうぞ好きにお使いください」
    ■パーソナルデータ
    クラス:感応力師/領域遣い/世界遣い
    性別:男  年齢:27歳?  武器:衝撃波
    髪色:金  瞳色:緑  人称:私/貴方/様

     常に微笑みを浮かべ、物腰柔らかい敬語を操る金髪碧眼の美青年。
     龍の聖剣と同じ能力を持つ、超越的存在。彼の差し伸べる手を取ると、人生をリトライすることが できる。しかし、龍の聖剣が神の命令で人々を助けていることに対し、ルージィルは対象が「人間的魅力に溢れ」、「世界を変革させるほど面白い才能を持ち」、「愛情に溢れた者」であれば、たとえ周囲に悪影響を及ばせる人物だとしても手助けをする。
     全ては世界に選ばれることのない、とても小さな存在を助けるために、彼は力を行使する。
     そのため、龍の聖剣とは軽口を叩き合うこともあるほど身近な存在が、少々険悪な仲。
  •  
  • 木ノ本御月
    レベル1「はーい、いらっしゃいな」
    レベル2「これから仕事だろう? 元気いっぱいご飯を食べてから行きなさい」
    レベル3「現役引退して久しいんだから、本気を出させないでおくれよ」
    ■パーソナルデータ
    クラス:聖職者/領域遣い/アーティスト
    性別:女  年齢:70歳  武器:宝石
    髪色:黒  瞳色:黒  人称:私/あんた/ちゃん

     教会の宿泊施設「木ノ本アパート」のオーナー。
     舞台となるN市・A市・S市にもいくつも不動産営業をしており、現役でアパート管理に日々奔走している力強いおばあちゃん。 お客が教会に登録している者なら、結界完備、使い魔ペットOKなど能力者向けの部屋を一緒になって探してくれる。エージェント達が住んでいるシェアハウス、家族で住める一軒家やマンション、家具一式が全て揃った賃貸アパートなど、あらゆる住居を取り揃えて迎え入れてくれるだろう。
     特技はビーズアクセサリー作りと、琴の演奏。そして趣味は、若いエージェント達の冒険譚を聞きながら一緒にご飯を食べることだという。
  •  
  • 鶴瀬
    レベル1「これより、本件は私達『教会』が引き継がせていただきます」
    レベル2「……はわぁ、次から次へと厄介事が増えていくなぁ……」
    レベル3「ご苦労。ここから先は俺らに任せろ。充分、休息を取ってくれ!」
    ■パーソナルデータ
    クラス:感応力師/闘士/狩人
    性別:男  年齢:28歳  武器:日本刀と和弓
    髪色:黒  瞳色:青  人称:私・俺/貴方/さん

     退魔組織『教会』日本支部総支配人。
     異端事件解決のシステムを生み出した創始者一族に生まれ、PC達が所属する組織の頂点に君臨する男性。彼もかつては一人のエージェントであ り、『異端討伐部隊アザーズ(現在は解散)』の副長を務め、未だに破られない歴代最多異端討伐数記録を持つ。数年前、教会上層部の汚職(通称『機関解体事件』)によりトップが退陣。事件解決の一人として総支配人に推薦され、今に至った。
     冷静で人並み外れた戦闘力・行動力・判断力の持ち主で、常にリーダーシップを発揮している。だが、本人的には「誰かの下で働く方が向いていた」と笑いながら愚痴をこぼすこともあるとか。
  •  
  • アイザック=ブラックモア
    レベル1「私は今、眠くて機嫌が悪いんだ。……話を進めてもいいか?」
    レベル2「人とは、短い間に成長する生き物だな」
    レベル3「……罪を償って、更正して、さっさと出てこい」
    ■パーソナルデータ
    クラス:聖職者/稀人
    性別:男  年齢:28歳?  武器:聖書による魔法
    髪色:金茶  瞳色:灰  人称:私/お前/呼び捨て

     N市を活動拠点にしている神父、兼、教会のエージェント。
     長い髪に長身、28歳ほどのクールな青年。その正体は、200年以上生きている吸血鬼。
  •  吸血鬼だが日中でも活動することができる。それでもメインの活動時間は夜間であり、昼間は睡眠を取っていることが多い。そのため昼間に会いに行くと難しい顔をされる。
     最近になって人事が異動。教会内で事件も発覚し、今では教会N市支部の責任者のようなこともやっている。なにかと多忙な男。普段から不機嫌な顔をしているが、仕事であればありとあらゆることを冷静にこなし、協力を仰げば快く力を貸す。
  •  
  • 小鳥遊ルカ&フォイ
    レベル1 ルカ「……なあに? アイザックさんなら奥で寝てるよ。起こして来たら?」
    レベル2 フォイ「フォイはレベルが上がってもフォフォフォフォーイだフォイ!」
    レベル3 ルカ「用がなくてもまたおいでよ。キミがいるとボク達も退屈しないからさ」
    ■パーソナルデータ(ルカ)
    クラス:感応力師/処刑人
    性別:男の娘  年齢:17歳  武器:メイス
    髪色:金  瞳色:緑  人称:ボク/キミ/愛称

    ■パーソナルデータ(フォイ)
    クラス:霊媒師/稀人
    性別:オス  年齢:17歳  武器:爆発
    髪色:肝臓色  瞳色:黒  人称:フォイ/フォイ/?
  •  A市を活動拠点にしている教会のエージェント。ミニスカシスター服の女装少年ルカと、彼に召喚された魔法生物フォイという異色のコンビ。
     フォイの生態は「ちぎると増える」「どこまでも伸びる」「なんでも食べる」「人型にもなる」など謎に包まれている。二人とも神出鬼没、《テレパシー》で常に感覚を共有しているため、様々な噂に詳しい。非常に気まぐれで助力を得ようとするなら、彼らに遊ばれる覚悟はしておくべきだろう。
  •  
  • 永丘燐音
    レベル1「おはようございます。永丘の燐音、参りました」
    レベル2「夜は何かと危ないから、帰るときは気を付けなさい」
    レベル3「私は好きでやっていることだから苦じゃないわ。これが生徒会長の仕事だからね」
    ■パーソナルデータ
    クラス:狂戦士/狩人/処刑人
    性別:女  年齢:15歳  武器:鎌
    髪色:黒  瞳色:青  人称:私/貴方/さん

     S市を活動拠点にしている教会のエージェント。古川財閥の一つ、永丘家の長女。兄がいる。
     中学校では生徒会長を務めている。堂々とした立ち振る舞いに生徒達からの人気の高い才女。
  •  永丘家は製薬会社を経営しており、自身も永丘家が開発した『基礎能力を高める薬』の実験に参加するなど、能力者開発研究に協力している。だが、同時に「一般人は裏社会に染まるものではない」と線引きをしている。ごく普通の生きることができる平和な者達を守るべく、日々活動中。
     年よりずっと大人びているが、恋バナが好き。恋愛相談を持ち掛けたなら《+50黄金律》を使って最高のデートをプロデュースしてくれるだろう。
  •  
  • 牧実
    レベル1「それじゃあ、まずはお話を聞かせてもらおうかな。コーヒーは平気?」
    レベル2「ああ、君か、いらっしゃい。疲れた顔だけど、なにかあったのかな」
    レベル3「君が私を頼ってくれるなら、それで報酬は充分だよ。……なんてね」
    ■パーソナルデータ
    クラス:魔術師/闘士
    性別:女  年齢:24歳  武器:二刀流のナイフ
    髪色:黒  瞳色:黒  人称:私/君/くん

     A市の裏通りに事務所を構える私立探偵。気さくで穏やかな女性。浮気調査と人探しが得意。
     地味ながら堅実な調査をモットーとしており、辛抱づよい張り込みには定評がある。高坂と縁が あるため、教会に助力することも多い。ナイフを用いた近接戦を得意とする武闘派魔術師。
     情に厚い性格で、人からの信頼がなによりの喜び。また、子供に関わる依頼や、近所の子供からの頼み事は、報酬の多寡に関わらず受けてしまうことがある。このため、堅実な仕事ぶりに反し、暮らし向きはあまり楽ではない模様。
     私生活ではズボラなところがあり、助手として事務所に通う小学生に日々助けられている。
  •  
  • アクセン=ロズワルド
    レベル1「ふむ、君は面白い子だな。なかなか興味深い話をする」
    レベル2「その文献なら以前、読んだことがある。少し待ちたまえ」
    レベル3「……今の世界は、守る価値のあるものなのかね?」
    ■パーソナルデータ
    クラス:聖職者/世界遣い/異端者
    性別:男  年齢:25歳  武器:声
    髪色:赤  瞳色:銀  人称:私/君/殿

     教会に協力している研究家。禁書の研究を中心に、世界についての知識を常に収集している。とても目立つ赤毛の、ルーマニア人の男性。
     過去の文献や世界各国に遺された禁書を研究し ているため、PC達に渡される『教会の資料』製作に度々携わっている。そもそもは教会上層部の人間・ときわと茶飲み仲間だったことから、そのような仕事を受け持つようになった。
     研究者独特の、真面目だが刹那的で気紛れな性格。本人は一般人だと言い張るほど、能力を表に見せない。世界各国様々な言語を(やや古風な言い回しだが)読み書きすることができるため、古文書やオーパーツなどの解読に一役買っている。
  •  
  • 藤原幸正
    レベル1「どうやら昨晩は大変な戦闘だったようですね?」
    レベル2「ここまで異端が暴れるとは……それほどここが良い世界という事かな」
    レベル3「元気なのは良い。しかし、下の者達に迷惑は掛けぬように」
    ■パーソナルデータ
    クラス:魔術師/領域遣い/異端者
    性別:男  年齢:35歳  武器:怨霊使役
    髪色:茶  瞳色:青  人称:私/貴方/さん

     教会の現場復旧委員会のメンバー。
     異端との戦いで破壊された建物や自然・街並みを元通りの姿に戻すべく、PC達の任務後に現場へ派遣される。古風な名前だがギリシャ人の男性。
  •  物腰柔らかく、誰にでも誠実に接する紳士。少し派手なスーツ姿で現れ、丁寧にどんな物でも修復してくれる。とても仕事が早いと評判である。
     その正体は、ギリシャ神話に登場する豊穣を司る冥府の神・ハーデス。絶対的なカリスマを武器とする『ライダーの英霊』として現界している。訳あって現在はとある洋館にて、使い魔の魔獣ケルベロスや召使カロン、そして日本三大怨霊である伴侶と共に現世を謳歌しているようだ。
  •  
  • 佐久間ゆたか & 伊伏野狛
    レベル1 ゆたか「ああっ、これだから能力者ってやつは!!」
    レベル2 狛「センパイ! どうやら事件みたいッスね!」
    レベル3 ゆたか「くそ。車を出せ、狛! すぐに現場に向かうぞ!」
    ■パーソナルデータ(ゆたか)
    クラス:霊媒師/世界遣い/イレギュラー
    性別:男  年齢:35歳  武器:霊能力
    髪色:黒  瞳色:黒  人称:俺/お前/呼び捨て

    ■パーソナルデータ(狛)
    クラス:闘士/狂戦士/イレギュラー
    性別:男  年齢:26歳  武器:銃
    髪色:黒  瞳色:黒  人称:俺/貴方/さん

     異能力関連事件担当の独立捜査課、通称『警視庁能力特命課』の検視官と刑事のコンビ。
     異端や異端犯罪者の関わる事件は世間一般には公表されない。それは警察内部でも同様である。そんな中、ごく少数の能力者で構成された特命課によって表向きの社会は守られている。
     今日もゆたかが検視官として異能力で殺された被害者を調べ、狛が刑事として教会の協力と共に事件を解決するべく街を駆けまわっている。
  •  
  • 魔鏡のカケラ
    レベル1「自分に素直になりなさい。あなたの願い、叶えてあげる」
    レベル2「殺しちゃった? あーあ……これであなたは、立派な異端ね」
    レベル3「あたしのカワイイ異端達に、敵うと思っているの?」
    ■パーソナルデータ
    クラス:魔術師/異端者/イレギュラー
    性別:女  年齢:14歳?  武器:腐敗の魔術
    髪色:銀  瞳色:緑  人称:あたし/あなた/フルネーム

     誰も居ない空間から現れる、謎の少女。
     14歳ほどの少女だが、幼さの中に高貴な振る舞いと残忍さを隠している。その正体は、異端を生み出す『欺く神』の体の一部である。
  •  迷える者のもとに楽しそうな話題を提供してくれる少女として突如現れ、導いてくれる。だが口にする言葉は凶暴そのもの。「殺したいなら殺せ」「奪いたいなら奪え」。時には力や手段も分け与えてくれる。全ては、負の感情を集めるため。異端にとって心地良い世界を作るため。更なる欺く神をこの世に招くため。単なる暇潰しのゲームのため……。
     優しく欲望を囁き、人々を異端堕ちさせる妖艶な悪魔だ。異端堕ちについては、P.65参照。


GMガイド

  •  ここでは、GM向けに書かれたテクニックについて解説している。戦闘の参考にしてもらいたい。

    ■敵の【HP】の量はどれくらいがいいか?
     敵キャラクターの【HP】の量を決定するには、2つの要素が関係してくる。
    ひとつは、戦闘に必要な時間(ラウンド数)だ。そしてもうひとつが、PCが敵キャラクターに与えられるダメージ量である。
     PCのデータがGMの手元にある場合は、一回の攻撃でキャラクターが出せる最大のダメージを計算してみるとよいだろう。PC全員分のダメージを合計すれば、そこからPC達が1ラウンドで与えられる大体のダメージ量が算出される筈だ。
     あとは、戦闘に必要なラウンド数をその数値に掛けることで、ボスキャラクターに必要な大体の【HP】が算出される。
     ただし、プレイヤー達のダイス目が悪く、平均値以上にダメージが出ないという事態もまま発生するので、ボスキャラクターの【HP】は算出された数値よりもやや低めに調整するとよい。
    ▼例:『ラブアゲイン』組こと、灯也&アイザック&奏志&琴子の4人パーティーのダメージ算出。
    ●灯也:片手武器/物理3D+5
    ●アイザック:浄化の一撃/霊力2D+1(2体)
    ●奏志:巨大武器/物理2D+19(範囲)
     1Dの期待値は4である。3Dということは期待値は12、つまり灯也は1回のダメージで17点を出すことになる。
     その計算で算出していくと、灯也&アイザック&奏志が一斉にダメージを算出すると17点+9点+26点、合計52点のダメージが与えられる。せめて2ラウンドをもたせたいと思ったなら、【HP】を80〜100点に設定しなければ総攻撃をされたらすぐに落されてしまうだろう。
     なお、この計算には令呪(達成値+20)が含まれていない。また、【HP】を増やすだけではなく【防御点】や敵キャラクターの数で対策を練ることができる。

    ■戦闘値を決定の仕方は?
     戦闘値を決定する際に、一概にこのようにせよというのは困難だ。なぜなら、ボスキャラクターの戦闘値は演出や戦闘スタイルにも左右されるからである。
     そのため、【回避値】、【防御点】は低めに、【命中値】、【攻撃力】、【HP】は高めに設定するというのが一般論としては基本といえる。
     PCの【回避値】より2以上高い【命中値】を持っているキャラクターは、PCたちに攻撃を当てることができるだろう。
     PCの【命中値】より2以上低い【回避値】を持っているキャラクターには、PC達は確実に攻撃を当ててくるということだ。
    ▼例:『ラブアゲイン』組こと、灯也&アイザック&奏志&琴子の4人パーティーの【HP】。
    ●灯也:21
    ●アイザック:22
    ●奏志:29
    ●琴子:15
    ●琴子の持つダメージ軽減の念動障壁1D+1点軽減)
     大抵のキャラクターの平均【防御点】は少なければ2、高ければ10である。灯也を一撃で倒すには、1回のダメージで30点を越さなければならない。
     しかしPC側にはダメージ軽減特技を持っていることが多い。琴子は1回で5点はダメージを軽減させる。なので、一撃で灯也を倒すには35点のダメージが必要になる。令呪(+20)を使用されれば55点が必要だ。
     どれくらいのラウンド間、戦闘を続けたいかに関わってくるが、大抵の戦闘は3〜4ラウンドが基本だ。令呪は2〜3ラウンドで無くなってしまうので調整が必要である。
    ▼例:『ラブアゲイン』組こと、灯也&アイザック&奏志&琴子の4人パーティーの【HP】。
    ●灯也:命中6、回避5
    ●アイザック:命中7、回避5
    ●奏志:命中9、回避6
    ●琴子:命中8、回避4
     回復支援役である琴子は念頭におかない。
    灯也が命中することができるキャラクターは「回避4」、灯也に攻撃を与えられるキャラクターは「命中7」だと算出できる。

    ■敵は令呪をどれくらい持っているべきか?
     PC達と同じ人数、もしくは+1人ぐらいが相応しい。
     『ラブアゲイン』組なら令呪を使えるのは2人。なので敵キャラクターも2人〜3人が妥当だ。この場合、達成値+20の恩恵が2人なら6回、3人なら9回も使えることになる。
     敵キャラクターの令呪は、ダメージに使った方が盛り上がるだろう。その際はPC側のダメージ軽減がどれぐらいか、戦闘不能回復ができるかを見極めてから使用すること。

    ■その他
     戦闘値以外にも戦闘を盛り上げる要素は多い。
    ●距離
     多くの攻撃は至近、PCが一度に移動できるのは20メートルである。つまり、30メートル程度距離を置くことで、移動という行動を挟まなければ攻撃することができない。
     遠距離から攻撃してくるキャラクターを用意するのも効果的だ。
    ●増援
     ラウンドの経過や敵キャラクターの行動により、増援の敵キャラクターが現れる。効率よく手早く敵を倒していかなければ不利な状況になるというわけだ。
    ●戦場
     戦闘を行なうシーンの状況設定で、刺激的な演出をすることができる。例えば、暴走する列車の上、吊り橋など危機的な状況では普通に戦闘をすることができない。状況に合わせたルールを設定するとよいだろう。
    ●AF判定
     戦闘値を駆使して戦う以外に、AF判定に参加させるのも手だ。他のPC達が戦っている横で爆弾解除のAF判定をさせたり、大勢の救助活動のために戦闘行為をせずAF判定をするといったシーン演出ができる。

     いかなる状況でも、GMはルールを明確にプレイヤー達に示さなければならない。事前に特別ルールは書き起こすなどして明文化しておくとよいだろう。

  • ▼最終的な確認
    @戦闘に掛けたいラウンド数を設定する。
    APC達の最大ダメージを確認する→敵【HP】を決定する。
    BPC達がどれほどのダメージで【HP】が0になるか確認する。
    C中心となるPC1人の【命中値】にマイナス2したものを敵の【回避値】とし、また、PC1人の【回避値】にプラス2したものを敵の【命中値】とする
    D令呪の数、戦闘の状況を設定する。