アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 黎明を待つ千夜一夜 』 1ページ ■
2024年12月18日




 ●プリプレイ

イガ(以降、GM)/「現代人と平安人の卓がしたい」という感情が高まったのでこんなハンドアウトを作ってきました。いかがでしょうか?



 アナザーワールドSRS・シナリオ『黎明を待つ千夜一夜』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル7で開始。
 PC1は現代人、PC2は平安時代の人間を想定。
 平安時代にタイムスリップしたPC1をPC2が世話をする様子になる予定。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:刀印護符  関係:自由  推奨クラス:魔術師・領域遣い・世界遣い

 君は現代に生きる能力者で、「呪い」に関する研究をしていた。
 強力な呪いとその解呪法を探る中、古の刀印護符について辿り着く。
 陰陽術の秘法で既に現代では廃れており……と落胆していたとき。
 君の体はいきなり転移していた。
▼セカイのイベント:呪詛、解呪について研究する。
▼イベントキー:刀印護符

 陰陽師秘法の護符について知識が長けていることを表すイベントキー。
 ≪交わる矢≫を自動取得する。このときの回数は、キャラクターレベルとする。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:藤原語子  関係:友人  推奨クラス:狩人・聖職者・処刑人

 君は西暦1000年頃の退魔組織「陰陽寮」に所属する能力者だ。
 貴族の少女 語子の友人として「修行に手伝ってほしい」と頼まれる。
 彼女は召喚術の素質があり、君に召喚を見守ってくれと言うのだ。
 そうして密会の夜、君は召喚されたPC1と出会ってしまった。
▼セカイのイベント:夜にPC2と出会い、匿う。
▼コネクションNPC2:藤原語子(ふじわらのかたこ)

 13〜15歳の少女で、重役の父を持つ令嬢。能力者。
 PC2に懐いており、一般人たちに話せない相談をよく持ち掛ける。




 鴨頭草 縹(プレイヤー名:ピロ)
 クラス:[感応力師3/霊媒師1/世界遣い3]
  体力:12(+4)  反射:12(+4)  知覚: 9(+3)
  理知:12(+4)  意志:13(+4)  幸運:16(+5)
  HP最大値:26   MP最大値:35   正気度:8
  分類1:人間(MP+4)
  使用命中値:11  回避値:7  行動値:12  物理防御点:5  霊力防御点:5
重要キーワード:一族(古川家の親戚)  背景:心強い相棒がいる  特徴:大屋敷に住んでいる
ライフパス特技:≪コネ「古川財閥 古川家」≫  スキルウェポンのイメージ:煙草の火、ライターの火
職業:探偵  性別:男  年齢:23  身長:180cm  髪色:茅色  瞳色:金青色
 スキルウェポン→≪パイロキネシス≫
 感応力師→≪肉体復元≫ ≪過去視≫ ≪バベルの唄い手≫ ≪真心の結晶≫ ≪超越感覚≫
 霊媒師→≪魂装支援≫ ≪断末魔の叫び≫
 世界遣い→≪逆転運命≫ ≪リライト≫ ≪未来の吐息≫ ≪禍福のさざなみ≫ ≪君に幸あれ≫ ≪未来視≫ ≪逆さ落ち≫
 アーティファクト→≪霊魂の鏡≫

▼鴨頭草 縹(つきくさ・ひょう)の設定
 正義の青年探偵! ……の見習い。ただいま修行中。
 古川財閥分家・青森家筋の一族であり、未来や過去を視る能力と幸運を操る術に長ける。
 多くの人を救うため一人前になる鍛錬を積む中で、古の呪詛に苦しめられる人を助けるべく解呪について学び始めた。


 健矢花(プレイヤー名:マーサー)
 クラス:[狩人4/聖職者2/処刑人1]
  体力:12(+4)  反射:12(+4)  知覚:15(+5)
  理知:12(+4)  意志:10(+3)  幸運:15(+5)
  HP最大値:33   MP最大値:30   正気度:7
  分類1:人間(HP+4)  分類2:魔族(MP+4)  分類3:異端(MP+4)
  使用命中値:10  回避値:9  行動値:14  物理防御点:0  霊力防御点:0
重要キーワード:魂  背景:語子だけは守る  特徴:闇の衝動を持つ
ライフパス特技:≪情報収集力≫  スキルウェポンのイメージ:蜂を使役
 スキルウェポン→≪暗器≫ ≪浄化の軍団≫
 狩人→≪兎の脚≫ ≪圧縮撃≫ ≪神域の眼≫ ≪神域の耳≫ ≪零力射撃≫ ≪蜂の唄≫ ≪交わる矢≫
 聖職者→≪特権階級≫ ≪悔改めよ≫ ≪心霊医学知識≫
 処刑人→≪血の媚薬≫ ≪封印の牙≫
 一般特技→≪覚醒:魔族の血脈≫

▼健矢花(すこやか)の設定
 元気印の女官。藤原の姫のお目付け役。お嬢様つきのお姉ちゃんメイドみたいな存在。
 蜂をメイン使役する虫使いの能力者。メイドとしての仕事だけでなく忍者的な活動もできる隠密型陰陽師。
 元は虫型の異端の生まれではあるが人間社会に擬態して溶け込んでいる。積極的に異能を学ぼうとしている面白そうな姫様に「いい子だな〜(可愛い人間だな〜)」と好感を抱いてただいまご執心。
 メイド長なので特権階級で住まいも良く、異端的な前衛思考なのでいきなり現れた未来人も寛容に受け入れる。蜂使いだからか蜂蜜を常備。


 雄子(プレイヤー名:トモ天丼)
 クラス:[魔術師7]
  体力:10(+3)  反射: 6(+2)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:18(+6)  幸運:12(+4)
  HP最大値:27   MP最大値:48   正気度:11
  分類1:人間(HP+4)  分類2:異端(MP+4)  分類3:魔族(MP+4)
  使用命中値:15  回避値:6  行動値:12  物理防御点:5  霊力防御点:5
重要キーワード:恩義  背景:配偶者を探している  特徴:エレガントである
ライフパス特技:≪特技取得:刻印増強2≫  スキルウェポンのイメージ:槍
職業:検非違使  性別:女  年齢:25  身長:186cm  髪色:明るい色  瞳色:暗い色
 スキルウェポン→≪魔法剣≫
 魔術師→≪魔法のローブ≫ ≪幻想式≫ ≪刻印増強1・2≫ ≪紅蓮の指≫ ≪火炎術式≫ ≪魔杖≫ ≪すりぬけの式≫ ≪稀有なる才能≫ ≪飛行の札≫ ≪暗黒の渦≫ ≪本のクチ≫ ≪魔道具1・2≫
 一般特技→≪特例権限の証≫

▼雄子(ゆうこ)の設定
 検非違使。適齢期をとうに過ぎた女。恋人募集中。
 家庭のことより異端を討伐するべく槍を振り回すのが得意。戦闘しか磨いてきていないのでやや常識知らずな明るい性格。
 一応、人間の女ではあるが、実は吸血鬼の生まれ。キャラクターイメージは、『月姫』のアルクェイド……というより、猫アルク。


GM/最初は「現代人が平安時代にタイムスリップするセッション」でシナリオを作っていたんですが、「タイムスリップものなら現代人と現地人が交流するセッション」が楽しそうだと思いまして、ハンドアウトで出身時代を分けました。
雄子/傍から見ていて面白そうと思えるハンドアウトですね。
縹/時代を隔てた交流、タイムスリップものの醍醐味ですよ。
健矢花/PC1とPC2、何かもっと接点が欲しいですね。特に何も無くても「NPCちゃんが召喚したサーヴァントなんだから仲良くなれる!」と思いますけど……例えば「先祖と子孫だった」とか「学んでいる呪いが同じものだった」みたいな共通点を作りませんか?
縹/うーん、それなら「実は血縁(父方のご先祖様)」あたりはどうでしょう? 縹は魔王の落とし子設定があるので、「父方は実は異端(魔族)の血筋だったんだよ!」にしたら魔族設定の健矢花ちゃんと噛み合いそう。
健矢花/まさかの落とし子設定が生きる!? じゃあ、「縹さんの父方由来のアイテムを健矢花が持っている」だと分かりやすく記号として「時を越えた身内だ〜!?」って気付けそうですね。
縹/平安時代の女御も持っていて、現代の術師も持ってそうなアイテム……『家紋の入った懐剣』とか?
健矢花/それだ。NPCちゃんがPC1を召喚する際「この短剣を握って頑張ってください」ってロールしますね(笑)
GM/……では第1回目のセッションは、PC1の縹とPC2の健矢花のオープニングシーンをしていきます。よろしくお願いします!


 ●オープニングフェイズ1/縹 〜呼び出し〜

 1990年、平成2年――縹が扉を押し開けると、かすかな線香の香りが漂う薄暗い部屋が広がった。
 壁一面に並ぶ古びた本棚や周囲に散らばる書物には、「呪術」や「禁忌」と刻まれた書物が無造作に積み重なっている。
 机には無数の資料。不気味な文様。研究者は同志である君を歓迎した。
 「どうも。一応、呪いというものの研究をしている者です」


GM/呪いを研究をしている研究者がPC1の縹に会釈し、歓迎します。「君は、呪いに関することが知りたいそうだね」
縹/はい。初めまして、鴨頭草といいます。
健矢花/有識者に会いに来た感じか。
GM/「よく訪ねて来てくれた。私が教えられることはお話しよう。しかし、君は呪いの研究を本業にはしていないみたいだね。じっくりこれから研究をしたい訳ではないように見えるが?」
縹/実は……とある血筋にかかっている呪詛を解く方法を探しています。その一族の始祖というものが自身の一族に課した命題……呪いを解呪する手立てを探して、先生のご意見を伺いに参りました。
GM/「なるほど……ある程度の君は既に知識はあるようだけど、授業でやっていることのおさらいでもしようかな」 では、前提知識を講釈していきます。
縹/大事! 俺も専門家じゃないから間違ってるかもしれないしね。
GM/「呪詛とは、神仏や悪霊などに祈願して相手に災いが及ぶようにすること。大本の意味はそれだが、現在の異能では『超越的な力を前借する形でバフを貰う』行為として現代の能力者たちは行使していることが多い。超越的存在と約束をして、それが守り続ける限りは超越的能力をレンタルする。アルスター伝説のゲッシュが有名だね」
健矢花/ゲッシュ……「犬を食べるな!」みたいなやつですか。
GM/それです。「東洋の呪詛は攻撃力は低い代わりに性質が攻撃的だ。『自分に課してバフを得る』ものより『他人に課してデバフを与える』ものの方が流行した。一応東洋でもどちらも存在はしていたが、日本の呪いのイメージと言ったら『うらめしやー』だろう? 西洋ほどダメージは高くないけど陰湿で周囲に迷惑をかけるものが多くなっている」
縹/戦勝祈願(バフ)とかもするけど、相手が負けること(デバフ)も祈願するもんな。丑の刻参りとか分かりやすく呪いだ。
GM/「そんな訳だから、古来日本では呪いへの対処法もそれなりに確立された。『デバフの回復法』はそこそこ有名なのがあったよ。シャナクとかエスナとかリフレッシュだ」
健矢花/キアリーとかポイゾナとかですね。
縹/先生の部屋、ゲーム機も転がってそう(笑) メガテンとか好き?
GM/民俗学のオタク、みんなメガテン好き!(笑) 「有名どころを言うと……そうだな、九字の切り方をお教えしようか。刀印は刀を模したものだ。右手が刀、下にくる左手は刀鞘を表し、手で空を縦横交互に切り邪を払う……こういうものだ」

▼イベントキー:刀印護符
 陰陽師秘法の護符について知識が長けていることを表すイベントキー。
 ≪交わる矢≫を自動取得する。このときの回数は、キャラクターレベルとする。


GM/ハンドアウトのやつです。あげます(^ε^)-☆Chu!!
縹/素人が九字切ると危ないらしいよ。
GM/正しく教えるから平気〜!(;^ε^)-☆Chu!! 「ここまでが基礎知識編なのだが、残念ながら応用編の解呪まではしっかりお教えできない。何故なら、解呪に関しては知識が現代まで伝授されてないんだ」
縹/そう、なんですか? どっかで口伝が途絶えたとか?
GM/「一家相伝の異能とかならまだ残っているそうだけど、知識は流行らなかったのか、文化の断絶が起きてしまったか、決定的な記録や教えが現代に伝わってないんだよ。西暦2000年近くなった現代でも呪詛の研究は残っているし、やればできる陰陽師もそこそこ数がいる。回復法がかつて流行ったのも伝承には確かなのだが、平成の今では『大昔の呪詛の解き方』は全然残っていないんだ」
縹/そうなんですね……。
GM/「そもそも約千年前の文書が残っている時点で世界的におかしいと言われているぐらいなんだが。普通は古の記録なんて残ってない」
縹/それはそう。日本、物持ち良すぎ問題。
GM/「千年前に行って実際に見られたらいいけど、それは無理だからな〜」 という訳で、縹は「完璧な解呪法は超天然プロか歴史に消えた方法を発掘しない限り無理」と教えられました。
縹/いっそ千年前にタイムスリップでも出来りゃ話は早いんだけどなあ〜。フラグ。
GM/そんなこと起きたらいいね〜って思って対談終了! そうして縹は帰路に着く。
縹/貴重なお話有難うございました! それでは……。席を離れます。
GM/大学の研究所から失礼した縹は、行きかう生徒が誰もいない廊下を歩く。
縹/とてとて。……じゃあ、家の者に「今から帰るね」って連絡しようと公衆電話でも探しましょうか。
GM/公衆電話を発見。
縹/お、あったあった。テレカ入れて、自宅に電話。
GM/ジーコジーコジーコ、ドゥルルルルドゥルルルルドゥルルルル。
縹/GMが出す音がリアルで懐かしい(笑)
健矢花/回すタイプの受話器か(笑) 中の人は子供の頃よく遊んだな〜!
縹/呪詛の件、ちょっとだけ分かったけど……解決には時間がかかりそうだなあ。
GM/『天地の理を巡りて集え』 声がした。
縹/え?
GM/『陰と陽の交わりにて形を成せ』 少女の声がする。
縹/あれ……電話先に誰かいる?
GM/『我が声に応え、汝の名をここに刻む』
縹/いや、受話器から聞こえる声じゃない……!?
GM/『古の契りを今ここに、現れよ、秘されし存在よ!』 縹の視界ががらっと変わる。
縹/な……。
GM/ウズマキに引きずり込まれたような感覚。奈落の落とされたような感覚。急激に落ちていく縹の体。ひゅーすとん!
縹/わ、わあああああ!? なんじゃこりゃあああああ!?
健矢花/探偵っぽい悲鳴だ!
GM/これからどうなっちゃうの〜!? というPC1のオープニングフェイズでした!


 ●オープニングフェイズ2/健矢花 〜提案〜

 ここは平安京 某所、検非違使庁と併設された陰陽寮――占いや天文の編纂を行う役所。
 几帳の向こうから穏やかな笑い声と衣擦れの音が響いてくる。香炉からはほのかな煙が立ち上り、ゆったりとした昼の時を彩っていた。まるで平和だ。
 のちに平安と言われる通り、穏やかな世界……という光景ではあったが。

GM/PC2・健矢花のシーンです。ここは陰陽寮のとある一室、いつもの『AW』でよくある「教会の礼拝堂にいます」みたいなシーンを始めます。
健矢花/はーい。呼ばれて行きまーす。
GM/健矢花は異能関係の事件の仕事斡旋人(コーディネーター)に「事件解決に協力してほしい」と言われて会議室に来ました。健矢花以外にも知り合いの能力者が何人もいる状況です。
縹/わいわいがやがや。
健矢花/わいわい〜。あ、この前はどうも! いつもお世話になってます〜! 異端退治大変だったね〜! みたいな会話しています。
縹/先日の鵺退治はご苦労様でした〜(笑)
GM/「この前の物怪ヤバかったわー」 わいわいがやがや! そう話し合っていると、仕事斡旋人の女性が皆の前に立ちます。
健矢花/お、コーディネーターが女性だ。平安時代でも高坂さんポジションみたいな人がいるんだな……(笑)
GM/「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。既にお耳に入っているかと思いますが、あらためて力ある皆様のご協力を願いたくお時間を頂きました」
健矢花/な〜に〜? 未成年の主張。
GM/「ここひと月前から京では変死事件が発生しています。ある日いきなり人が失踪し、やれ神隠しだと騒いでいると悲惨な姿で遺体が捨て置かれている事件が多発しています」
健矢花/それはそれは……。
縹/いとあわれ。
健矢花/まじあわれ(笑)
GM/「この陰陽寮への報告が入ったものだけでも、ひと月の間に十二名」
健矢花/1ヶ月で12名!?
縹/2日に1人は死んでる、こわ。
GM/「神隠しに遭う場所・発見される場所・殺された人物にも共通点が今のところ見当たりません。外れの村の女が被害と思えば、商店通りの亭主のこともあり、先日……貴族の家でも某家の次男坊様も被害に遭わられたとか」
健矢花/それはそれは……大規模な事件ですね。
縹/特定の家の人間や属性の人が狙われてる訳じゃないから大変だ。
健矢花/被害者は女だったり男だったり庶民だったり貴族だったり……? 節操ないね?
GM/「できる限り皆さんには警戒してほしいのです。広範囲・不特定多数の被害が出ていることから、多くの能力者のお力を頂戴したい」 以下、コーディネーターは何かあれば報告してくれや、協力してくれたら報酬いくら支払うよなどの事務的な話をします。
健矢花/これは確かに気を付けなければならない事件……。
GM/そんな話をしていると、一人の陰陽師が場を和ますような声で、真剣な話をします。

 陰陽師「物怪退治なら一年前の大がかりも解決した我らにお任せを!
 ……と言いたいところだが、まだ一年前の怪我や呪詛の治療も完了してない状況でね。もちろん警戒するし出来る限りの協力はするが、すぐに力になれそうにない」
 仕事斡旋人「うう、確かに皆さんそうですよね……無理はしないでくださーい」


▼イベントキー:一年前戦争
 約一年前、京で大々的な怨霊発生事件が発生し、多くの能力者が負傷した。
 当時の能力者が解決したが当時の爪痕はまだ残っており、治療待ちの人もいる。
 なお、現在の治療法(外科手術とか抗生物質とかワクチン)はまだ無い世界なので、現代なら1週間で治る怪我や病気は5倍の時間がかかる。超危険。

健矢花/一年戦争だ。ガンダムか?(笑)
GM/一年前戦争です。
縹/渋谷事変か? 呪術廻戦の(笑)
GM/一年前戦争です。そんな事件があったので、皆それなりに消耗した状態です。
縹/治療に時間が掛かっているのか……確かにこの時代、ちょっとの怪我ですぐ死ぬからね。消毒液すら無いもん。
GM/その通り。薬があっても民間伝承。伝える人が途切れれば作ることすらできない。病院みたいな所はあるけど医大はまだ無いので医者の数も少ないです。
健矢花/医大生が少ないよね……。しかも医学部や薬学部があったとしても、現代ほど教えられるものか……公伝だろうし。
縹/でも「物忌み」とか「方違え」とかの「ケガレ=不衛生なところには近づかない、出歩かない」という衛生管理が生まれているんだよ。
GM/現代には劣るけどゼロじゃないってことですね。さて、健矢花は【知覚】判定で難易度6、超カンタンな判定をしてください。
健矢花/はーい。(ころころ)達成値11で成功。ぴぴぴーん!
縹/ニュータイプ音!
GM/皆ががやがやと集まっている中、ネズミが足元にちちちと紛れ込んでいる。邪気は無い。≪小さな眼≫だ。
健矢花/おやあ?
縹/お、蜜柑にしようぜ。……逆か、蜜柑がネズミになるんだっけ(笑)
GM/成功した健矢花は、それが「自分が面倒を見ている藤原家の姫・藤原語子の使い魔である」と分かる。
健矢花/ありゃま?
GM/「ねーねー! まだ終わらないのー?」 どうやらと構ってほしいようだ。ちゅーちゅー!
縹/……健矢花ちゃんが戻ってこないから様子見に来たのかな?
健矢花/健矢花のお帰りが待ちきれなかったのかな〜? ネズミを手に乗せちゃう。
GM/(^ε^)-☆ちゅ!!
健矢花/まるで剛力百合人みたいなネズミだな(一同笑)
GM/(^ε^)-☆ちゅーちゅー!!
健矢花/ちょっと大きめなネズミと小さめなネズミと並んでネズミ三銃士にでもなって。
GM/じゃあネズミが3匹います(笑) 「ちゅ!」「ちゅ!」「ちゅ!」と健矢花を急かしているようです。コーディネーターからの話は以上ですけど、姫に会いに行きますか?
健矢花/行きまーす! まったく、陰陽寮のお話が終わったらすぐ向かいますって約束していたのに気が早いだから〜! 3匹のネズミといっしょにGO!
縹/健矢花ちゃん、ディズニープリンセスだったか。
健矢花/これは姫様の方がプリンセスですよ(笑)

 GM/そうして陰陽寮での話を終えた健矢花は、職場である貴族の家へ向かった。そこで待っていたのは、君が面倒を見ている藤原語子という娘だ。

縹/(←語子の立ち絵イラストを見て)おお、かわいいー!
健矢花/かわいい! あらやだかわいい! あらやだ〜! かわい〜! ネコちゃん系のお顔でかわいいね〜!
GM/凄いかわいいって言ってくれた(笑・語子になって)「健矢花、おかえりなさい! なんだか大変そうな話をしていたわね?」
健矢花/ただいまで〜すってもうー! お嬢様! 一応あそこは重要な会議の場なんですからね、盗み聞きはダメですよ〜!? 教会の会議盗み聞き絶対アカン!
GM/「えええ〜? でもみんなネズちゃん達が勝手に行っただけだし〜? 私のせいじゃないわ〜」
健矢花/だーめ。弱デコピン!
GM/「はわっ」 デコピンされた。
健矢花/健矢花は教育係ですのでそこで「仕方ないにゃ〜」って許す訳にはいきませーん。ご指導!
GM/デコピンされたおでこをさすります、さすさす。……平安百合、助かる。
縹/平安百合、良い(笑)
GM/「……けど、凄く大変な事件が起きているのね。村とか商店通りだけじゃなく、私達の近くでも被害が出てるって言ってたけど……」
健矢花/そうですよ、身分関係なく何者かに狙われております。今のところ女だから安全とか家に引きこもっていれば安全という条件も判ってません。お嬢様もお話を聞いていたならしっかり身を正せますね〜?
GM/「そこで、なんだけど!」(笑)
健矢花/(笑)を付けるな(一同爆笑)
GM/「あのね、私! ちょっと試してみたいことがあるの」 語子は書物を出します。彼女はいいとこのお嬢さんであり、能力者です。大々的おおっぴらに異能者であることは公開しないのは現代でも同じですが、健矢花には信頼して相談をします。
健矢花/嫌な予感。めっちゃ調子乗ってるときの顔をしてるわ。
縹/アグレッシブお嬢様か……(笑)
GM/「私ね、召喚術に挑戦してみたいの! 使い魔のネズミさんを自分の目にできたわ。ならもっと修行してみたくって! ネズミじゃなくてキツネや熊を使役する人もいるそうよ!」
健矢花/熊を連れて歩くのかわいいな。いや、熊はかわいくないよ(笑)
GM/「もっと色んなのに挑戦してみたいの。でも召喚するものは大きければ大きいだけ失敗したときが危ないから……念のため、健矢花にはいてほしいなって」 だめ〜?
健矢花/もちろんわたくしがサポートしますよ。
縹/ダメとは言わないんだな。
健矢花/したいことはできるだけさせてあげたいし、姫様の才能は伸ばしてあげたい。あとかわいい。
縹/一番の理由、最後(笑)
GM/「ありがとう! じゃあ今夜するわね!」
健矢花/ダメなときはダメと言うけどって早いな。
GM/「今夜するわね!」
健矢花/強調!
縹/2回言った(笑)
GM/「だって、召喚した新しい子を……健矢花の護衛にしたいの! これから健矢花は大変な事件を追うんでしょう? 私もいっしょに外へ出て戦いたいけど、さすがにそれはお父様が許さないから……召喚した子に『健矢花を守って』ってお願いしたいの」
健矢花/見て〜。かわいい。見て〜。かわいい。
縹/見てるよー!(笑)
健矢花/……お嬢様、わたくしへのお気遣いありがとうございます。そっか、お嬢様がわたくしを守ってくれるんですね。とても嬉しいですよ。
GM/ありがとうという健矢花の言葉に語子はニコリと邪気無く笑います。「早速準備を始めましょう! 頂いた書物にはこういう準備が必要とあって……!」 語子は召喚準備を始めます
健矢花/……まあ、もし変なモノが召喚されてもすぐに同僚が駆けつけるでしょうし、危険な異端が来たとしても健矢花自身も異端だから同志と思えば、なんとかなるっしょ!
縹/大らかだな〜(笑)
GM/「キツネが来るかな♪ クマが来るかな♪」
健矢花/しゃべれる子が召喚できると良いですね〜!
GM/「可愛い子だといいな〜。あとはネズミ三銃士と仲良くしてくれる子だといい!」 語子はお歌を唄いながらネズミ三銃士と儀式の準備をします。
健矢花/「「「ちゅ〜♪」」」 ……かわいいな、絵面がどう見てもディズニープリンセスじゃん。
縹/儀式の準備手伝ってくれる三ちゅう士かわいいな。
GM/三ちゅう士!? カワイイ(一同笑) ……そうして時間は20時すぎ。超深夜になりました。
縹/もうみんな寝てるね!
健矢花/深夜も深夜ですね。電気が無い時代は19時にはもう真っ暗闇だから、20時は現代で言うところの0時ぐらいですよ。
GM/準備に時間を掛けた。語子と健矢花しかいない部屋で、魔法陣も描いた。いざ、参る!
健矢花/なお、召喚の儀式はお嬢様が行ないますので健矢花は最低限の手伝いしかしません。
GM/「え〜ん! ここどうしたらいいの〜!? 助けて〜」
健矢花/助けませ〜ん。お嬢様がやりたいって言い出したことで〜す。
GM/「スパルタ〜!」
縹/がんばれちゅー!(笑)
健矢花/できるできるお嬢様ならできる〜! ……でも、ちょっとだけ手助けしましょうか。お嬢様にある物を渡します。
GM/「うん? なあに?」
健矢花/家紋が入った懐刀です。この短剣には健矢花のお家の魔力が数年分貯められています。健矢花は見守るだけと申しましたが、お嬢様の支えにはなりたいです。でも呪文詠唱はお嬢様自身が頑張ってくださいね!
GM/「が、頑張る……」 ナイフを両手で、胸の前でぎゅうっと握り締める。
健矢花/小さなおててかわいい。
縹/この主従がかわいい2024。
GM/この主従がかわいい西暦1000年だよ(笑) 語子は……深呼吸を何度もした。そして、ついに声を張る。「……天地の理を巡りて集え。陰と陽の交わりにて形を成せ……」
健矢花/いけるいける……!
GM/「我が声に応え、汝の名をここに刻む。古の契りを今ここに、現れよ、秘されし存在よ!」 召喚!
健矢花/ガチャ画面タップー! シュババーン! カードぐるっ!
GM/いらっしゃい縹さん。
縹/なんじゃこりゃあああああああ!? 運命構図になったまま叫びます。召喚の勢いでどってーん!
健矢花/縹さんが尻もちついている状態の運命構図ですね(笑)
縹/……え? なに? なになに?
GM/「……や、やったわ。やったー健矢花! 召喚できたー! やっぱ私天才!」
健矢花/凄いですよお嬢様! 召喚成功です! 抱き合って喜びます! 人型ですよ人型! キツネとか熊じゃないSSRが召喚ですよ〜!
GM/「人型ってレベル高いのよね!? 天狗とかレベル高いって聞いたわ! やった〜!」
縹/着物の女の子が2人でぴょこぴょこしてる!?(笑) ここどこ!? ねえここどこ!? なに!?
健矢花/あ、お嬢様! まずはちゃんとご挨拶しないと!
GM/「う、うん!」 語子は身なり正す。「と、問おう……私が貴方の……あれ? 違う!? その、私が貴方のマスターです!
健矢花/言えた〜! えらいっ!(笑)
GM/「私が! 貴方を! 召喚しました……!」
縹/しょ、召喚……!?
GM/「私は藤原語子、えっと、貴方は……お名前は?」
縹/え、えっと、俺は鴨頭草 縹……っていうんだけど。
GM/「まあ! ご立派なお名前! お強そう!」
縹/ええーと、あの……。
GM/「そんなに大きくて精悍な男性なんだからさず大柄な剣とか使うのでしょう!?」
縹/えっ。いや、俺はどっちかって言うと術者の方で……後方支援とか向きで……。
GM/「まあ! 術も使う!?」
健矢花/万能ですわ! 最高! バッファーもアタッカーもできるなんて最高物件ですね! FGO始めたてのマスターがモルガンを引いちゃった感じですね〜!
縹/いえ、得意なことはクリティカル化と人探しです……。
GM/「なんと! 人探しもできる! 本当になんでも出来るのね!」
縹/なんでもは出来ないです! すいません!(笑)
GM/「しかも威張らない! 謙遜してなんて慎まやか!」
縹/あの!? ここ、どこ!?(笑)
健矢花/あっ、それでしたらわたくし健矢花がお答えしましょう! 時空を越えてきた御方は混乱して状況把握ができないものであると「せかいつかい」の書物にはよく書かれております。
縹/世界遣いの説明書がある!?(笑)
GM/あるんだ!?(笑)
健矢花/そう、書物にはこのようにお答えすると理解が早くなると記してありました。……いいですか鴨頭草様。ただいま、長保の世。天皇は一条天皇陛下でございます。
縹/……いちじょうてんのう。
健矢花/未来人に「今は西暦1000年頃、平安時代だよ!」と伝えます。あとは察してね!
縹/へいあんじだい。宇宙猫顔。
健矢花/現在のトップが誰かを言うだけで今がどんな世界なのか理解してくれる人は多いそうなんですよ! せかいつかいの取り扱いにそう書いてありました〜!
GM/時間跳躍者に対するマニュアルなんてあるんだ……(笑)
健矢花/まあ、跳躍する人がたびたび現れる世界だからね。
縹/そのマニュアル作ったやつ、未来人では?
健矢花/いえ、この時代の人ですよ。確か著者は橘 川越……。
縹/さすが川越様!(笑) ……とりあえず、いつまでも床に座ってられないから立つか。
GM/「あ、立てますか? お手をどうぞ〜」 語子は縹に対して小さな手を差し伸べます。
健矢花/きゃっ、男性相手にも大胆に行動するなんて! さすが未来を生きるお嬢様ですね!
縹/うわ、ちっちゃ。なお縹は身長180センチぐらいあります。
GM/「お、おっきい! 普通の殿方より、おっきい……」
健矢花/凄く……大きいです……。
縹/なんか誤解を生みそうな言い方をしないで!(一同笑) えーっと、ここは平安時代で……2人は何かの目的があって俺を召喚したのかな?
GM/「はい! ……あのですね。そこの健矢花は、私の大事な人です」
縹/すこやかさん……?
健矢花/きゃっ! 大事な人だなんてそんな〜。
GM/「最近、この京では……かくかくしかじかなので守ってください!」 要約しました。
健矢花/いい省略です!(笑)
縹/事情、把握。
GM/「私は役に立ちたいけど役に立てないので、とってもお強くて逞しい貴方の力を貸してほしいの」
縹/……あっ。そうだ、ここが平安時代なら古い呪詛のことが判るかも!? ええっと、俺も実は呪詛について調べてて……。それがこの時代なら、もしかしたら呪詛について調べられるチャンス……好機かなって。
健矢花/ふむふむ? どんな呪詛なんですか〜って追及しちゃおう。
GM/「私もお勉強はそこそこしていてよ? 難しいものでは名前だけなら分かるかもしれないわ」
縹/一族の血筋にかけられた呪詛で〜と簡単に……。
GM/「……ほえ? そんなの、病院に行けば一発じゃない?」 あっけらかんと言います。だってそれ、最近流行の解呪法でしょう?」
縹/ほえ? ……刀印護符について詳しい人知ってます!? 呪詛について詳しい人、知ってるんですか!?
GM/「よくある……というとおかしいわね。高度なものであることは確かだから。でも解呪はしっかりできる人がいれば大丈夫かと……とりあえず、呪いや解呪について詳しい人をご紹介しましょうか?」
縹/紹介してください!
GM/「それでしたら典薬寮までの地図を……健矢花、書いてちょうだい」 語子はさささ〜と教えます。
健矢花/コネクション充分な藤原家ですもん、ご存じですよね〜。もちろん典薬寮のところまでのマップをさささ〜。
縹/おおお……瓢箪から駒……棚から牡丹餅……。
GM/「あ! だめ!」
健矢花/だめ?
GM/「貴方のお仕事は! 健矢花を守ること! それをしてくれなきゃ……ね?」
縹/えっ……。いや、うん。それは勿論。
健矢花/…………。えっと、鴨頭草様、でよろしかったかしら。
縹/うん。
健矢花/お嬢様はこうおっしゃってますけど、意地悪がしたいんじゃないですのよ。私は私で自分の仕事をしますから、鴨頭草様は無理なさらなくて結構。地図はちゃんと差し上げますわ。
縹/いや、俺の方こそ悪かったよ。ちょっと思い悩んでたことの解決策が目の前にあったもんだから……。でも、そもそも俺は健矢花さんの護衛のために呼ばれたんだもんな。ちゃんと依頼はこなさなきゃ。
健矢花/依頼? ふふ、確かに依頼ですね。
縹/その地図は、健矢花さんの護衛の報酬……ってことでいいかな?
健矢花/そうですね。マスターからの命令ではなく、ご依頼という形の方がしっくりします。しばらくわたくしと一緒に居てくれますか?
縹/勿論! まあ、俺どっちかっていうと戦いとかには不向きなんだけどねえ。
健矢花/またまたそんな謙遜して〜!
GM/「慎まやかなんだから〜!」
縹/いやマジで。回復系なんですけど(笑)
健矢花/……さて、もう夜が深すぎ! 召喚は大成功したところでお嬢様はお休みしますよ!
GM/「え〜。目が冴えて寝たくない」 語子はワガママを言う。「縹と一緒にいる〜」
健矢花/深夜! 深夜なう! そもそも真夜中に大声を出しまくりな我らギルティ! ……あ、鴨頭草様はお嬢様と一緒に寝たいです?
縹/ダメでしょ!?
健矢花/使い魔ではなく人間の男性としての自我がありますのね。ではわたくしと寝てね!
縹/それもダメでしょ!?(笑) いやでも護衛だしな……?
GM/GMとしてはどっちでもOKです(笑) とりあえず縹が寝られる男部屋があるので安心してください。
健矢花/客室みたいなとこお通ししますね!
縹/それで〜!(笑)
GM/では縹は専用の個室を用意されたのでした。その間も語子は縹にたくさん話をします。既に絆レベルは4ぐらいです。
縹/ちょろくない?
GM/だってクマみたいに大きい! クマ見たことないけど勝ったなこれは!
健矢花/喜べ、我々の勝利だ!
縹/責任重大だよ……(笑)


 ●オープニングフェイズ3/縹 〜秘密〜

GM/そんな訳で、召喚されてこれからどうなっちゃうの状態の縹。儀式の間という名の語子プライベートルームを出たところで……語子と縹の2人だけのシーンがしたいです。
健矢花/了解です。健矢花はお部屋の準備のためそそくさと退散しました〜。
GM/「健矢花が縹の部屋を準備してくれるまで、ちょっと待っててね」 外は真っ暗、真夜中です。「……ふわ〜あ」 テンション高くなっていた語子もあくびをする時間です。
縹/用意してくれてありがとう。でも君まで無理して起きてなくても大丈夫だよ?
GM/「でも……お話、あとちょっとだけさせてほしいな」 ちょっと真剣な声音。
縹/うん、いいよ。
GM/「私は、健矢花に死んでほしくありません。だから貴方の力をお借りしたいと思って召喚しました」
縹/…………。それは、健矢花さんが死ぬような目に遭う、と?
GM/「さっき説明もしましたが……ひと月に12名も亡くなっているそうです。そして今のところ被害者も犯人の検討もついていない。誰が犠牲になるかも判らない。……私は健矢花が好きなので、失いたくない。貴方もどうか気を付けて健矢花を守る依頼を完遂してください」
縹/……語子さんが危険な目に遭ったら、健矢花さんが悲しむ。だから俺は語子さんも守りたいな。
GM/「……まあ。ふふっ」
縹/召喚してくれたのは語子さんだからね。
GM/「……じゃあ、これも話しちゃおうかしら。貴方、素敵な人だから」
縹/なーにー?
GM/「私は、文字を読むのが大好きです。女ですけど大好きなんです。あ、もちろん最近は女性でも読むのはありだって風潮になってきてます。紫式部さんって偉大ですね」
縹/ちょうど源氏物語とか枕草子が流行した頃か。
健矢花/ですね。健矢花も愛読書です〜(笑)
GM/「だからありとあらゆるものを吸収したくって……あまり褒められたものではない召喚術にも手を出しました。健矢花の為だと言いながら、本音を言うと、私は好奇心で儀式を行いました」
縹/まあ……術師ってそういうとこあるよね。
健矢花/好奇心の塊でかわいいね〜(笑)
GM/「もちろんダメなものはダメですからやりません。でも、もし私が……好奇心に負けてダメなことをしてしまったら。そのときは、たとえ私がマスターだとしても……止めてください」
縹/…………。判った、約束するよ。でも出来ればそういうことする前に「これしたら健矢花さんがどう思うかな」って考えてほしい。そしたらきっと悪いことにはならないからさ。
GM/「うっ。……そ、そうですよね。そう、します」
縹/それでも好奇心の方が勝っちゃって、ダメなものに手を出したら……健矢花さんと俺が語子さんを叱るよ。だから、語子さんも危ない事しちゃダメだよ? する前にちゃんと相談してね? 約束。
GM/「……約束。約束をしましょう。おまじないを」
縹/おまじない?
GM/「指きりげんまんです」
健矢花/平安時代の最先端おまじないです!
縹/ああ、大事なおまじないだね。小指を出そう。
GM/「……ふふ。夜中に男性と密会して、小指を絡め合う。もうこの時点で私は悪い子なのに。……でも、約束、しましょ」
縹/指切りげんまん、嘘吐いたら針千本のーます。
GM/「ゆびきった!」
健矢花/……『夜中に男性と密会して小指を絡め合う』。確かにこれ、エロだな……時代が時代なら……。
縹/なんというか、イガさんの生産ラインの女の子だ。
健矢花/それな。危うくて純粋な少女、GMの好きなラインじゃん。
GM/純正品です。ここで縹、【知覚】判定で難易度12をどうぞ。
縹/(ころころ)達成値12。お、ピッタリ成功。
GM/ふわりと香りが舞う。夜の香りとは違う、お香を纏った人の匂いだと思った。
縹/……ん?
GM/だがここに人が行き来するわけがない。だって深夜も深夜なのだ。いるとしたら……物の怪なのか、それとも。
縹/誰か、来た?
GM/「あ、気付けちゃうんです?」
縹/え?
GM/語子が【知覚】判定に成功した縹に感激する顔を見せる。やっぱり凄いな、私は凄い人を召喚できたんだと言わんばかりに嬉しそうだ。
縹/な、なに?
GM/語子は縹に身を寄せ、こそこそと内緒話をするように声を潜める。「ふふ。健矢花にも内緒にしていることなんですけど……私、ネズミさんと貴方以外にも、お友達がいるんです」
健矢花/なんだって?
GM/「貴方は特別だから教えちゃお。……私の、もう一人の師匠!」「ここでご紹介されるとは、誰にも言わないと話していたのに。お転婆な姫だね」
縹/このねっとりとした感じの喋り方はッ!?
GM/彼女の背後にすぅと男の影は現れる。名乗ろうとしはしない。けれど、縹は一目で理解した。強力な呪い、古の呪詛、陰陽術の秘法、それらを薫らせる呪術師だ、と。



GM/――その名は、蘆屋 道満。


 アナザーワールドSRS・シナリオ 『黎明を待つ千夜一夜』  開幕