アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 Re/Advent 』 4ページ ■
2025年2月14日




 ●ミドルフェイズ6/オーウェル 〜家〜

GM/では……襲撃事件があった翌日か。オーウェルさんは病室へ刀宇さんの面会に。氷ちゃんは高坂さんと会います。(高坂になって)「あ、調子はどう?」
氷/おかげ様でだいぶ自然に話せるようになりました。もう2週間はご一緒してるので。……名前は、高坂さん、でしたね。実はお話したいことが。
GM/「名前覚えてくれたんだね、嬉しいな。僕も氷ちゃんって呼んでもいいかな?」 カフェに案内してくれますね。
氷/はい、ご自由に。AF判定をしながら話します。

 『メッセージについて』 難易度:20 使用能力値:理知 or 体力

氷/≪空と心のリング1・2・3≫を3つ使って調子良いですアピール。……高坂さんは機関も精通していると聞きました。ぜひお話を聞かせていただきたい。
GM/「うん? 何だい?」
氷/このギガースに関しての任務、取り組んでいる人たちの顔が皆、重い。オーウェルさんは特にです。
GM/……お店の端っこの方の、あまり人目が来ないような席を選んで座ります。
氷/私はギガースのおそらく生体ユニットにされるべくして生み出された強化人間、なんだと思います。記憶は薄いですが、おそらく。
GM/「……うん」 ちょっと言い難そうに、高坂さんの口が重くなる。
刀宇/……高坂さんって、ベルちゃんみたいな機関に囚われた人外を救ってきた人なんだよね。氷ちゃんみたいな子、絶対守る対象だよ。
氷/ギガースを再度運用して機関の真似事をしている人たち、リードベンドは……私がいたところは、やはり「悪いことをしている人たち」なんでしょうか? 率直に言うと、「私の親・実家は容赦なく潰すべきなんでしょうか?」
オーウェル/……氷にとってリードベンドは、親・実家だったか。そうだな……。
刀宇/氷ちゃんのハンドアウトには「研究所以外の記憶はほとんどなく」とある。拠り所がリードベンドだったとしても何ら不思議じゃない。そのリードベンドを僕らは潰しに行くスタンスでいたけど……氷ちゃんの立場からすると、複雑だよね?
氷/とはいえ、どこにいても実感が無いですけど。……「実家を潰しに行け!」と命令されれば、行きます。でもそれでは自由は無い。判断材料として、外部の声が欲しいです。
GM/「機関……『超人類能力開発研究所』は異能力を研究し発展させ、人類に貢献しようとしていた組織、だった。けれどその思想や理念は失われ……非道な実験や研究を行う場に成り果てた」 ぽつぽつ、言葉少なに語ります。
氷/……はい。≪銀の水晶玉≫のようなカフェのグラスに氷の目を映しながら聞く。
オーウェル/綺麗だ。
GM/「10年前、機関に対して抵抗した人たちがいた。彼らは様々な組織や種族を超えて結託し、多くの犠牲を出しながらも機関の幹部を逮捕あるいは打倒し、彼らの悪行に終止符を打った。オーウェルさんは、その大事件の中心に居た人だよ」
氷/悪行に終止符を打った人ですね。過去を知っていく時間、≪過去視≫。
オーウェル/……打ったんだよ。もう終止符は打たれたんだ。
GM/「でもね、機関の影響力というのはとても大きかったんだ」 苦々しそうに言う。「例えば機関が開発した魔道具で現在も使われているものはいくらでもあるし、彼らが開発した魔術式は魔術師の間ではよく使われてたりする」
オーウェル/ゾルトラークとかな。
刀宇/フリーレン様どういうことですか、今のは一般攻撃魔法です。
GM/一般攻撃魔法(笑) まあでも、そういうことです。「そういった凄くて便利なものを作っていた集団・研究者・術者たちを尊敬し、崇拝してしまう人たちというのはどうしても残ってしまう」
氷/≪セルロイドの心≫……強い言葉に妄信してしまう人がいることは、分かってしまう。
GM/「あるいは、危険な思想……『自分たちは優秀な人間なんだ、優秀な人間は何をしても良いんだ』なんて考えてしまう人たちは、機関の環境や思想に同調しやすい傾向にある。ナチスという組織は壊滅したけど、ネオナチという形で未だ残っている。機関もね、そういう存在になってしまった」
刀宇/歴史〜。
GM/「それが、いずれ第二の機関になることを恐れている人間は多い。僕や鶴瀬さん、オーウェルさんのように」
氷/……機関を憎んでいる・恐れている人がいる事実を、この数週間で肌に感じています。知りましたが、実感は少し疎かった。ですが、貴方の……貴方の心苦しそうな笑い方をしながら話すその姿で、とてもおつらい記憶の正体がそれなんだと肌で実感します。
GM/「……顔に出ちゃってた?」 苦笑。
氷/はい。私は当事者であって当事者ではない。あの中にいたけど言えることが少ない。数日前に突っかかってきた男性の言いたいことも、判るのです。今まさに機関の派生組織にいたのに何も言えないのかよ、そう言いたくなる気持ちも判るのです。
GM/「機関で、あの日保護した子たちも、そういう子が多かったよ。何も知らず、何も知らされず、ただ実験されるだけだった子たちが……だから氷ちゃんは何も悪くない。君にそんな言葉を投げかける人が居ることに、申し訳なく思う」 頭を下げる。
氷/そういう気持ちがどういうものなのかを誰かに聞きたかったのです。私は知れて嬉しい。……ですが、傷を抉るような真似だというなら、叱ってください。≪同調録≫、記憶や思いを貰い受けました。実感が無かった氷に実感をありがとう。
GM/「君には知る権利がある。知ろうとすること聞こうとする姿勢は良いことだよ。でも、そうだね。人によっては機関の記憶は生々しい傷の人もいる。だから、出来ればそういう話は僕に聞いてくれると助かるな」
氷/了解しました。
GM/「僕以外の話が聞きたいというのであれば、僕の方から紹介しよう。それでいいかい? コーディネーターだからね!」
氷/はい。よろしければ、高坂さんもまたお話を。
GM/「うん、またゆっくりお喋りしようね」
氷/ちなみに演出の特技を7個使ったので あとはオーウェルたちにのシーンにパスします! ありがと(^ε^)-☆Chu!!
GM/では氷さんと別れた後に、高坂さんが溜息をつく。「……ふう。……まだ冷静には話せない、かあ」
オーウェル/高坂、かっこいい。
刀宇/中の人はこのシーンに瀕死です。高坂が心の傷を負ってるの大好き。死ぬ!
GM/マーサーさんは死んでるけど、刀宇さんは生き返って(笑) という訳で、パスされたオーウェルさんと刀宇さんの病室シーンにいきます。
刀宇/≪強化手術:知覚2≫……病室に誰かが入ってきたことに【知覚】判定成功、気付く〜。
オーウェル/ん。
GM/オーウェルさんが病室に行くと、刀宇さんが身を起こして出迎えてくれました。
刀宇/ああ……オーウェルくん。例の報告ならちゃんと高坂さんから聞いたよ〜。色々とあの後の処理やってくれてありがとう。
オーウェル/わりと深刻だったみたいだな……。
刀宇/いやあ、あちらもキャラクターレベル20のPCたちに襲い掛かってくるだけの強さがあったね〜。
オーウェル/それでも、戦った甲斐はあった。重要参考人の話もいくつか聞けたしな。≪見通す眼≫。
刀宇/そうだね。とにかく僕のことは心配しなくていい、明日には復帰できる。≪コネ「エルス高級装備」≫のバトルスーツも完全修復してもらったし、今からでも復帰できるよ。
オーウェル/…………。俺は……。
刀宇/俺は?
オーウェル/…………。
氷/俺は?
GM/な〜に〜!?
オーウェル/俺は……。凄い悩んだ結果、言います。
刀宇/なーに?
オーウェル/心配性だ。……顔を背けます。
刀宇/知ってるよ。心配性で優しい人からお見舞いに来てくれたんだよね。ありがと〜。でもね、本当にちょっと傷ができただけだから! 娘も「心配するほどじゃなかった!」ってすぐ帰っちゃったぐらいだよ、≪バディ≫。
氷/娘さんも来てくれたんだ。
GM/通りすがりの看護婦さんが「そんなこと言って! 重傷だったんですからね!」って言うよ。
刀宇/ああっ、そういうの言わないで〜! ほら、丈夫だし! 元気だよ! ≪興奮剤PRE≫相応のドリンクも飲んでるから! 問題無いからお顔見せて〜!
オーウェル/…………。
GM/オーウェルさん、ずっとそっぽ向いて窓の外を見てそう……。
オーウェル/…………。俺はそう簡単に取り繕えない。一度心配し始めると……言葉が出ない。無視したい訳じゃない。……心配した以外に何も言えないだけなんだ。
刀宇/……ん〜。
オーウェル/……良かった、無事で。すぐに復帰してくれ。頼む。安心するから。じゃないと、この汗……無駄に止まらないから。冷静沈着に俺が動けるために、頼むよ。早くそのベッド……出てくれ。
刀宇/出ます。
オーウェル/今じゃなくていいから。……今だと嬉しいけど。
氷/嬉しいじゃん。
刀宇/嬉しいなら出るよ! 出るよ、出るからね、ちょっと待っててね? あと30分で退院だ。私がそう判断したからだ。
GM/デリング総裁?(一同笑)
刀宇/これから退院して一緒にご飯でも食べに行こう!? 居酒屋さきがけに行くのはどう!? 僕おいしい物が食べたいな〜!
オーウェル/居酒屋は、ちょっと。……俺、未成年の顔だし。
GM/年確されるのを気にしてる!?(一同爆笑)
刀宇/そうだね!(笑) 年齢確認されるの気にしてるんだね!? かわいいね!
オーウェル/お前より年上だけど、職質されるから……。パンを数日、貰ってただろ。
刀宇/うん、また食べたい!? 作ろっか!?
オーウェル/怪我人なんだから作らんでいい。それは後で。……退院して、すぐいいもん食べたいなら……俺の住んでるとこに、来る? なんか作るから。≪寝台確保≫+≪命の糧≫。
刀宇/「うち来る」?
氷/招待だ。
オーウェル/招待だよ。……居酒屋で問題にされるよりいいから。
刀宇/……それ、心のテリトリー、かなり、広げてくれてる? ネコチャンが懐いてくれたやつ?
GM/野良猫が懐いた瞬間みたいだ。
オーウェル/お礼が考えられないからそれぐらいしか。……色々お前の話も真剣に聞いておくべきだな、と思ったから。うちに来て話をしないか。今晩はうちに泊まっていけ。
刀宇/泊まります。行きます。GM、我々は今からお泊まりイベントをします!
GM/あっはい(笑) 前回は手から餌を食べてくれなかった猫ちゃんだったのに、今回は仲良しになれて良かったね。
刀宇/いい子だねナデナデしたいねー! よし退院準備オッケー! 家族に連絡した! さぁ買い出しに成城石井でも行こうか〜!
オーウェル/子ども扱いするな、俺の方が年上だ。……これで判定できるぐらい難易度が減っているので判定をします。『現在難易度:1』なので(ころころ)10で成功。帰るときにちょうど良く何かの報告が来たってことにしてください(笑)
GM/OK〜! では2人がお泊まりフラグを立てたところに、鶴瀬さんが通りがかります。(鶴瀬になって)「あれ、水守さん。もう退院でしたか。オーウェルさんはお見舞いですか」
オーウェル/鶴瀬総支配人……?
刀宇/はい、おかげさまで! 長くお世話になったので、もう復帰しようかと。
オーウェル/そっちは……何かあったか。
GM/「ちょうど良かった。今、サイバー班から報告が上がってきました。例の機体が送信したと思われるメッセージが解読されたんです」 そう言って、鶴瀬さんがレポートを二人に差し出します。
刀宇/おお〜! さすがの仕事っぷりですね。ちょうだいしまーす。

 『メッセージについて』
 「erimusrenascentis」
 「nosrestitui」
 「deusnosterredibit」
 そのようなメッセージが送られていた。

▼『カルト組織を壊滅せよ』の難易度を60点減少させる=AF判定難易度60減少(8040−60=7980)

GM/「これは『我々は再誕する、我々は復権する、我らの神は再臨する』という意味のラテン語の文章だそうです」
刀宇/えっと……これはガブリエーレさんのモットー、朝礼挨拶の定例句とかかな?
GM/「ええ。リードベントの基本理念というか、標語のようです。先日捕縛したエージェントにも確認を取りました」
オーウェル/あいつらの思想か。「機関のバカが再び現れたぞ」っていうアピールか? ……これ、後々何かに使うとかだったら嫌だな。
刀宇/後々使う? 合言葉みたいに?
オーウェル/さあな。なんとなくそう思っただけ。
GM/「そういう勘は大事にして良いのでは? 大事ですよ、勘」
刀宇/学級目標みたいに掲げられている言葉なら何かの合図としても使われているかもしれない。習字の授業で書くかもね?
オーウェル/シュウジ……?
刀宇/あれ、習字のこと知らない? 良い言葉を書き写して心を洗う修行だよ。
オーウェル/ノルウェーのエルフには無い文化だよ……。
GM/「ノルウェーのエルフには無いんだ……」
オーウェル/エルフが習字やってると思うか!?(笑)
刀宇/と、とりあえずそのメッセージはメモっておこうね! ありがとう総支配人! これから重要な仕事がありますので一旦失礼しますね〜! オーウェルくんをずるずると引っ張っていきます。
オーウェル/そんな逃げる仕事は無いだろ……。
刀宇/成城石井にも閉店時間はあるんだよ!? 早く帰ろう!
GM/「はわ、オーウェルさんが引きずられて(笑) 引き留めて申し訳ない。……水守さん」
刀宇/はい?
GM/「オーウェルさんのこと、よろしくお願いしますね。目を離すと無茶するタイプだって聞いてますから」
オーウェル/おい。
刀宇/はい、よく覚えました。しかと気を付けまーす。
オーウェル/おい。はわわ。俺はお前がこんな小さかったときから知ってるんだぞ。
GM/はわわ呼び(笑) 鶴瀬さんはブリーフィングルームの方に消えます。
オーウェル/こーんなちっちゃかったときから知ってるんだぞ、こーんなちっちゃかったときから! 俺はお前が中坊のときから知ってるんだぞ!?
刀宇/言い方が親戚のおじちゃんだよ。今ではあっちが大人だから(笑)
オーウェル/ちなみに、オーウェルは人を招くような家には住んでいないのでよろしく。
GM/オーウェルさんの家ってどんなの? 詳しく。
オーウェル/……かつてはホテル暮らしで転々としていたけど、この10年はさすがに定住している場所があると思う。教会、墓地近くの……築が古そうな鉄筋剥き出しの廃墟かな。『らっきょ』の式の部屋みたいな。
刀宇/ち、ちゃんとした場所に住んで……ふかふかの寝床で寝て(笑) という訳で、式みたいと聞いてお土産はハーゲンダッツのストロベリーにしました!
GM/猫でも抱いてあったかくして。にゃーお。
オーウェル/まあ、猫が勝手に入って来てしまうぐらい戸締まりしていない家ということで。
GM/なら猫を増やしておこう。4匹ぐらいに囲まれて寝て。
氷/(←ライフパスに「猫好き」と書いたPC)猫だ! 猫がいっぱい! 猫わくわく!(笑)
刀宇/猫集会場所になってるオーウェルくんの家が可愛すぎるので刀宇はスマホで写真を撮って氷ちゃんがいるグループに送ります。
GM/高坂さんが「水守さんから猫画像が送られてきたよ〜」って氷ちゃんに見せます(笑)
氷/スタンプ連打。
刀宇/高坂さんからスタンプがいっぱい送られてきてるよ。多分氷ちゃんが押してる(笑)
氷/連打。連打連打連打。
刀宇/いっぱいいっぱいかわいいを主張するスタンプが送られてくるよ。後でここの存在教えてあげようね〜(笑)
氷/連打連打連打。
オーウェル/これ、スマホ奪われてる高坂が困ってるやつだろ……(笑)
GM/(高坂になって)「氷ちゃん! 落ち着いて氷ちゃん!」(笑)
刀宇/高坂さんが買ってるありったけのスタンプを送られてきそう(笑)


 ●ミドルフェイズ7/刀宇 〜記憶〜

GM/次の日、ブリーフィングルームに3人で集まりましょうか。
氷/ふう……昨日はお楽しみでしたね。猫と。
オーウェル/ただ俺の家に猫が乱入してきただけなんだが……(笑)
氷/私はあの後、高坂さんにユーチューブで猫動画を見せてもらってました。8時間ぐらい。
刀宇/寝て(笑)
GM/「氷ちゃん、今度スマホ支給するからそろそろ返してもらっても良いかな〜?」って困った高坂さんによって翌日、スマホが支給されました(笑)
氷/ありがとうございます。アプリアイコンはこみゃくさんに着せ替えしました。
オーウェル/あ、待ち受け画像を猫にしてる……(笑)
氷/という訳で、残りのAF判定のまだらの勾玉について調べます。これはスマホスタンド代わりにポケットから出された勾玉です。
刀宇/スマホスタンド代わり!?(笑)
GM/金色と緑色にまだらに光る勾玉がー!?(笑)
オーウェル/スマホスタンドは100均で買ってこい!(笑)

 『まだらの勾玉について』 難易度:30 使用能力値:意志 or 幸運

氷/≪銀の水晶玉:上級感応力≫、綺麗な光を放つ勾玉をテーブルに置きます。これ、スマホを立てるのにちょうど良いサイズの勾玉なんですよ。猫動画が見やすくなります。
GM/これにはオープニングの青年も苦笑い。
オーウェル/話題を猫動画にするな! 勾玉の話をしよう! ≪光の一手≫で打ち消し!(笑)
氷/ちなみに……この勾玉は、知らない所で知らん人に貰った知らない物でして。かくかくしかじかと≪同調録≫で記憶を共有しました。
刀宇/しかしね君ぃ、私たちとしては君の勾玉という重要アイテムを調べる立場にいるのだから……。
オーウェル/閃光のハサウェイか(笑) ≪熱血の防壁≫で触れてみる。……これ、触れば判る。普通の石じゃないぞ。
氷/熱や寒さに強い、普通じゃない石ですか。お風呂場でも使えますね。
オーウェル/入浴スマホするタイプか。
GM/防水機能は無いよ!(笑)
刀宇/≪コネ「エルス高級装備」≫のガジェットをいくつも持っている身としては、しっかりとどんな効果のものか調べてみたいな〜。
氷/勾玉のことといっしょに、あの謎の人物のことも話しました。私には、覚えのない人でした。
オーウェル/ほうほう。
氷/でも……敵とか、嫌な人ではありませんでした。≪現とめる抱擁≫、ほっとするような……助けてくれる人な気がしました。
刀宇/氷ちゃんのことを想って言葉を選んでくれる、きっと気持ち良い人だったんじゃないかな? ≪君に幸あれ≫。
氷/……嫌な感じは、しませんでした。比較的涼やかな頬を自分で撫でながら。
オーウェル/ちょっと勾玉を間近に掴んで見る。……俺が≪コネ「レジスタンス」≫で見たもの、機関が研究対象にしていたものの色とは違うな。
GM/オーウェルさんは10年前、勾玉を見たことがありましたっけ?
オーウェル/そこそこ見ています。ただ自分が所有者ではありませんでした。
GM/ふむ。では「当時目にしたものに似ているな」と感じても良いでしょう。
氷/これもまた私と同じ研究対象だったとか……いや、そういう場所で渡されたのではないです。あの人は研究者とは違ったみたいだから……。
GM/ですね。よく判らない場所で渡されました。ウズウズマキマキ。
オーウェル/危険な物じゃないとは思う。きっと氷を守ってくれる物だと思う、≪戦の切り札≫。
氷/……なんで私、これを渡されたんでしょうか。そもそもなんで私……ここに居るんでしょうか。
刀宇/……それは、判らないな。判らないんだよね、だって君……前の世界では居なかったから。
オーウェル/居なかった、んだよな。
刀宇/居なかったねえ。こんな可愛い≪アイドルオーラ≫を放つ女の子が居たら、常に目立って≪スポットライト≫を浴びて3ヶ月間アイドル生活だっただろうよ。見てごらん、この美少女オーラを!
オーウェル/今はこみゃくさんを胸に抱いてスマホで猫動画を見てるだけだが。
GM/ぷににゃーん(笑)
氷/昨日オーウェルさんが猫に絡まれている動画を流しています。
オーウェル/動画で送ったのかよ!?
刀宇/送りました! ≪興奮剤PRE≫並みの【MP】回復量の動画です! 4D6点ぐらいの【MP】が回復する動画だね!
GM/猫まみれになって困ってるオーウェルさんの動画、GMにもください(笑・4D6ころころ)11点分癒されました。
オーウェル/俺の心労が11点増えました。
刀宇/使用特技は13個、『現在難易度:4』になったから[世界遣い]の勘を働かせて勾玉をよく見てみよ〜。(ころころ)達成値8で成功です。
オーウェル/成功だな、よし。猫動画は停止します。スマホ没収。
氷/ああ、ショート動画をずっと再生してたのに……(笑)

 『まだらの勾玉について』
 氷が謎の空間で謎の青年から貰った、金と緑のまだらに光る勾玉。非常に多くの魔力が込められていた形跡がある。
 また、オープニングで記憶を取り戻していないPCが勾玉の光が強くなり、オープニングシーンの記憶を取り戻す。


刀宇/…………。オーウェルくん、これ握って。
オーウェル/……うっ。こ、これは。
GM/途端、オーウェルさんに前回の世界の記憶が流れ込む。今よりも情報が少ない中で始まった作戦、突入、そしてギガースの姿を思い出す。ギガースの姿を確認したところで、前回の貴方の記憶はプツリと途切れています。
刀宇/早く気付くべきだったね。気分はどう?
オーウェル/……心地悪い。あんまりこの感覚、好きになるもんじゃない。本当に……刀宇と3ヶ月いっしょに過ごしていたんだな。
刀宇/そうだよ。前回の3ヶ月間は今ほど情報が集まってなかった。仲良くもなってなかった。かなりギリギリの状態で突撃したんだね。
氷/2人はギガースを見たんですね……?
オーウェル/ああ。基地が自爆するまでな。……そして氷は本当に居なかった。なんで今回から居るんだ……?
氷/それは……判りません。
GM/氷ちゃんも一つ思い出す。『ここ』に至るまで何度もいくつも扉を開け続けたことに。
氷/そういえば……90ぐらい扉を抜けたような。
オーウェル/扉多くないか?(笑)
氷/価格.comだとドアって1つ10万円ぐらいするんですけどたくさん扉を開けました。
刀宇/いきなりスマホ使って価格.comで相場を調べてる氷ちゃんに爆笑しちゃった(一同笑) 元いた世界とはだいぶ違う世界を渡ってきたのかな。
氷/ありえない世界を90回も越えてきたとでも? シュタゲ的に言うと「世界線変動率があまりにズレすぎた数値の世界」みたいな?
オーウェル/0.1桁どころか3桁近いズレの世界線に来たのか。凄まじい世界の移動じゃないか?
氷/……そこまでする価値、あったのかな。私が実験の場から移動するだけの価値が……。
GM/では、勾玉を触ったり握ったりスマホ置き場にしている皆さん。貴方たちがそれに触れていると、勾玉の光が3人を包み込むように段々と強く大きくなっていきます。
オーウェル/え?
氷/……なんか、いつもと違いますね。めちゃ光ってます。
刀宇/勾玉さんをずっとスマホスタンドにしてたから怒ってるのでは!?
GM/視界が白く染まっていく。白く、黒く、青く、そして……炎の記憶が、貴方たちの目の前に現れる。

 『連続作業判定「いつかの終末」』
 【意志】判定(難易度8)→【知覚】判定(難易度10)の連続作業判定に成功すると、貴方たちが見る事が叶わなかったその後を垣間見れる。


氷/これにはこみゃくさんもんビックリ。こみゃくさんたちを守る!
刀宇/偉いね可愛い!(笑) ホワイトアウトして……終わった世界の記憶を見ちゃうやつか。
オーウェル/……幻か、これは。それとも……。
刀宇/現実だ。いつかの僕たちが経験した世界の記憶。でもこれは記憶が流れ込んできているだけ。実際に炎に焼かれることはないから安心して。
氷/でも……あのときの閃光と炎! 怖いのは、怖い! 死ぬかもしれないと思う……!
オーウェル/……意識をはっきり持とうとする。
GM/連続作業判定に成功した人だけが最後まで記憶を見られます。ではまず【意志】判定、難易度8をどうぞ!
一同/(ころころ)成功。
GM/みんな成功! ――炎の海を、機神が見下ろしている。ほんの数秒前まで、そこには島があり、建物があり、100名以上の人間が居た。
刀宇/ギガース、誰か乗ってるのか……?
氷/誰かが、何をしている……?
GM/それらは一瞬にして地上から消失し、代わりに荒れ狂う並みと暴れ踊る焔が一面を覆っていた。【知覚】判定で難易度10、どうぞ。
オーウェル/バカ火力め……。(ころころ)8で失敗。
氷/(ころころ)9で失敗。ダメだ〜。
刀宇/(ころころ)あ、刀宇は14で成功だ。まずオーウェルくんに≪逆転運命≫を使用、判定を振り直して。
オーウェル/ありがとう。(ころころ)達成値10、成功した!
刀宇/続いて氷ちゃんに≪神聖言語:ミネルヴァ≫を使用。(1D6ころころ)氷ちゃんの達成値に+2して。
氷/1MPしか消費しない≪ミネルヴァ≫だ〜。達成値11になって成功です。
刀宇/みんな見て。これは見るべきだ。2人を声で後押しします。
氷/……じっと耐える。
オーウェル/ああ……ありがとう。少し導いてくれ。
GM/では、氷ちゃんとオーウェルさんは一瞬その炎の記憶に焼かれそうになる。それを刀宇さんの声で耐える。そして3人は続きの光景を見る。

 「確かに計画は失敗だ。それなりの月日、相応の実験体、莫大な予算をつぎ込んで…結果このザマだ。
 はぁ、でも幸いにも目的は果たせそうかな」
 機神の裡側で、少年が独り言ちる。
 「生贄は十分。呪文の解読も完了。儀式の手順不足は、生贄の数とギガースの炉心で補える」
 赤く染まった水面に浮かび上がるは、幾重もの巨大な魔法陣。

 「では再び”僕”が神を呼ぼう。――死を供なす永劫の呪縛」
 詠唱が終わる。揺らめく炎が無数の蛇の形を取る。
 それは、主の降臨を歓ぶ舞のように見えた――……。


GM/暗転、そして目を覚ますと見慣れたブリーフィングルーム。炎の熱さも、機神の姿も、もうありません。
刀宇/少年が、ギガースで呪文を唱えていた。『あの呪文』を? 『ワンアンドアナザー』航先生が邪神を復活させたあの呪文を?
オーウェル/…………。
氷/ドッと汗が噴き出す。少年の声、でしたね。
刀宇/や〜な声だったね。誰だろう、あんな終わりかけの世界であんな悪い台詞言っちゃうような子は。って氷ちゃん、大丈夫〜?
氷/私は、かろうじて。
オーウェル/顔、伏せてる。
GM/貴方たちは直感的に理解するでしょう。あれは、以前の自分たちの世界が終わった光景だと。
氷/あの少年……報告にあった「コート」という人物でしょうか。
刀宇/そうなのかも。ふんぞり返ってそうな嫌な感じの子だったね。しかしあんな呪文を詠唱して、何がしたいんだ……。ギガースと邪神召喚、まるで機関解体事件そのものじゃないか。
オーウェル/…………。
刀宇/オーウェルくんも平気? 顔を上げられる?
氷/ダメそうですね。
オーウェル/……怒りと憎さしか出ない。一番腹立つ男の腹立つ言動をそのままを焼き回しされた気分だ。
刀宇/それはそれは……。

▼『カルト組織を壊滅せよ』の難易度を300点減少させる。また、連続作業判定をクリアーしたため、さらに難易度を180点減少させる。=AF判定難易度480減少(7980−480=7500)

オーウェル/嫌なやつがいて、そいつが世界を滅ぼした。そいつを倒せば平和になる。そういう方針でいく。いいな。
刀宇/まあ、そういうことだね。まだ詳細は判ってないけどゴールはそれでいいかも。
オーウェル/ああ。あの声の奴を倒せばいい。
GM/オーウェルさんの殺意がマシマシだ〜。
刀宇/ちょま、脳筋思考になってるよ〜? 顔を洗ってきなさい。
氷/オーウェルさんが興奮していますね。≪サイコメトリー≫で感情を鎮静化させることができます。
GM/お、ピッタリな特技ですね。
氷/オーウェルさんに触れようとしますよ。
オーウェル/振り払う。
氷/振り払われました。
刀宇/こら。
オーウェル/……顔、洗ってくる。その鎮静作用は、自分たちにでも使っておけばいい。ブリーティングルームを出る。
氷/……ふにに。
刀宇/もうっ。……氷ちゃん、気遣いしてくれてありがと。
氷/刀宇さんは必要ですか?
刀宇/必要〜。さすがに……恐怖体験のVRだったからね。前回の世界の僕らはすぐに死ねて良かったよ、あんな怖い炎を直視したら【正気度】判定に失敗して気が狂って死んでいただろうから。
氷/「すぐに死ねて良かった」という言葉は、嫌……かもです。撤回してほしいかと。
刀宇/おや。……ふふ、ごめんね。反省します。嫌な言葉を聞かせちゃってごめん。
GM/刀宇さんは大人だなぁ……。
刀宇/大人だからね。
氷/刀宇さんと自分に≪サイコメトリー≫を使用。小さな雪がちらりと目の前を巡って、落ち着きます。
GM/綺麗だ〜。
氷/怖かった。この感情が……今の私を自由に突き動かしています。だからあの閃光には感謝はしていますけど、あってはないものだと、本能が叫んでいます。
刀宇/氷ちゃんもよく耐えた。偉い偉い。
氷/……ちゃんとオーウェルさんも顔を洗えているといいんですが。
刀宇/おじさんがフォローしにいくよ。今からね。
GM/オーウェルさんはどこに行きましたか? 顔を洗いに行ったから洗面所とかかな?
オーウェル/教会にある洗面所に居ます。顔を洗って頭から雑に水を被っています。
氷/ざば〜。
刀宇/じゃあ、氷ちゃんはこみゃくさんとブリーティングルームで休んでいてねと声を掛けて……刀宇は一人で洗面所に向かいます。そこでオーウェルくんを発見。
オーウェル/…………。
刀宇/あーあ、タオルも持たず頭から水を被って……もうすぐ年末なのに寒いだろう?
オーウェル/頭を冷やしてる。後で氷には謝る。そのために頭を冷やしている。
刀宇/うんうん判るよ、行動で示せて偉い。
オーウェル/あの口調、あの呪文。
刀宇/うん。あの景色のこと?
オーウェル/10年前、俺は聞いてる。機関解体事件で、忘れたくても忘れられない声と炎、無数の腕、そのものだ。
刀宇/…………。凄惨な事件というのは知ってるよ、資料で読んだから。僕は機関解体事件には直接関わってないからすぐそれと結び付けられなかったけど、オーウェルくんはそれを思い出すんだね。
オーウェル/刀宇は【知覚】判定で難易度12に挑戦できる。
GM/突然のGM!?(一同爆笑)
刀宇/【知覚】判定するよ! 成功させるよ! 成功しなかったら≪禍福のさざなみ≫使ってでもさせるよ!?(ころころ)はい12で成功!
氷/ぴったり成功!
オーウェル/成功しやがった……なんで成功するんですか?
刀宇/絶対に成功させるし特技だって使うぞ!?
GM/もし失敗してたらGM権限を行使してでも成功させたよ!(笑) はい、ではオーウェルさんは成功した描写してくださいね〜。
オーウェル/なんで成功するんですか。俺が頭から水を被ったから体を震わせているのではないことにどうして気付いた?
刀宇/ひっ。
氷/あ。
GM/かっ……。
オーウェル/気付くな。怖かったのを誤魔化すために水を被ってるんだ。……気付くな……。
刀宇/ん。…………。
オーウェル/以上です。シーンを終えてもいいです。
刀宇/終えませんダメです。はい。そう言って自分の上着を脱いでオーウェルくんの頭に掛ける。
オーウェル/……邪魔だよ。
刀宇/タオルが無いからその代わり。カーディガンならいいだろ? 水気を取ろう。
オーウェル/人の服、濡らして申し訳ない……。
刀宇/いいよ、洗えばいいんだし。僕って熱血漢だよ。体温高いの。平気。それに僕が凍えるより大事なことあるよ。仲間にあったかくしてほしい。それぐらいのこと思うし、させてよ。
オーウェル/……じゃ、借りる。
刀宇/今度、氷ちゃんとさ……僕の家に来ない? 氷ちゃんに本物の出来立てパンを食べさせたいんだ。君にもね。君が家に招待してくれたみたいに、今度は僕の家であったまろう。
オーウェル/……気遣わせて、ごめん。
刀宇/気遣いは仲間だからする当然のこと。しない人いる? 君の仲間だってそういうことしてくれただろ?
オーウェル/……してくれた、かもしれない。もうみんな、いなくなったけど。
刀宇/…………。
オーウェル/だから、ひとり。
刀宇/ひとりで震えている仲間を放っておけるかよ。おいで。
オーウェル/……情けないだろ。
刀宇/ああ、情けないかもしれない、君は自分のことをそう思うかもしれないね。でも、もう一度僕は言うよ。ひとりで震えている仲間を放っておけるかよ。
オーウェル/………………。
刀宇/だからカーディガンを貸すね。パンも食べてもらいたいな。うちに、おいで? 氷ちゃんとおいで。彼女もきっと一人だと凍えちゃうから。カーディガンを被った頭を抱いて、ぽんぽんして行きます。
オーウェル/……しばらく。
刀宇/ん……。
オーウェル/しばらくそうしていてくれないか。氷には、ちゃんと謝るように……まずは自分を取り戻したい。
刀宇/うん。このままでいいなら。しばらく僕の体、貸すね?
オーウェル/……ありがと。……刀宇の胸で泣きました。