アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 オーメン・ガールフレンド 第二特異点 』 ３ページ ■
2021年8月15日
●ミドルフェイズ８／ミズ＆八雲＆ロア＆デュナ 〜再会〜
ロア／よーし、みんなと再会するよー！
ミズ／すんすん！ こっちこっち……手羽の匂いがする！
デュナ／手羽先って言うな！（笑）
八雲／これで全員集まれましたね、情報共有しましょう。
ロア／デュナ！ ミーチャンがよろしくって言ってたよ！ ミカエルって名前の人だよ！
デュナ／上司ぃ！？（笑） お会いしたかったような、お会いしたくないような……。怒らせると雷がリアルで落とせる人ですからね、粗相が無いように！（一同笑）
全員集合したので、このタイミングで『供給』を行なった。
ＰＣは全員３Ｄ６点回復することに。
また、デュナは入手した≪興奮剤≫をロアに譲渡。八雲は≪食物錬成≫＋千早の≪信心深き供≫で『供給』回復量が少なかったロアを回復させた。
デュナ／マスターが八雲さんと作っためちゃくちゃ美味しいおにぎりを食べてください。
ＧＭ／「八雲先生と一緒に作りました！」（笑）
ロア／美味しい！ ……え、これ、美味しい……。
ＧＭ／マジレス声だ（笑） ではここで、改めて分断のご相談をしようか。
ロア／（相談の結果）じゃあ……ロアとミズがティエールに行くことにします！
ミズ／ロア、オレの背中に乗る？
ロア／乗るー！（笑）
（６）ティエール：街 【反射】１０→１２
ＧＭ／ティエールは工業都市で刃物の街だそうだよ。なんか有名な刃物メーカーがあって、洗練されたデザインの刃物・金物・食器などを生産しているらしい。
ミズ／尖った物がいっぱいある。元気〜！ 最高〜！
ロア／ミズがなんだかツヤツヤしてるね！（笑）
ミズ／凄い、街に尖がった物しか無い（笑） 切っ先がいっぱいあるんで≪切っ先は世界の敵へ≫でプラスしていいですか（笑）
ロア／装置を探したいな。属性を見極めるってことで≪還り名≫を使用！
デュナ／ソナーみたい。
八雲／イマジナリ・アラウンドの刑部姫みたい。
ミズ／（ころころ）１回目判定成功。ロアを尻尾でポーンと飛ばす。
ロア／あーれー！？（笑・ころころ）１回目成功！
ミズ／２回目の判定にいこう。（ころころ）出目が良い、１５で成功！
ロア／イキが良い！（ころころ）１０で失敗だけど、ミズが成功したから良し！ ソナーは仕事した！
ミズ／ああっ、大丈夫かー！？（笑）
ＧＭ／「大丈夫かー！？」と走ろうとするミズくん……アレを発見します。
『イベントキー：装置』
Ａ・Ｂ・Ｃの３つの装置を壊すことで、幽霊の発生を止めることができる。
→ティエールに【Ｃ】の装置を発見、のちに破壊に成功！
ミズ／あ、やべ。≪渦巻く混沌≫の中にボッシュートします。後足で砂をかける。
ＧＭ／かわいい（笑） さくっと一仕事終わらせるのでした！
ロア／でかしたよ、ミズー！ これでマスター達の所に行けるねー！
ミズ／おう、帰るか！ ……あの尖った物、お土産に欲しいな（笑）
●ミドルフェイズ９／デュナ＆千早 〜ぺスト〜
デュナ／じゃあ……ボルドーに行って、ペストをどうにかしてくるか。
（９）ボルドー：街 【理知】１０→１２
ＧＭ／ボルドーは三日月形をしており、「月の港」と言われております。狭く曲がりくねった不思議な街並みだそうだよ。
八雲／へー、不思議な所ですね。
ＧＭ／そんな街の様子は……どんよりというか、緊急事態宣言の真っ只中。戦争してる場合じゃねえ！
ロア／うわー、病気が流行してる……。
デュナ／行商人から医薬品を取り寄せて街に入りますね……≪物品調達≫の演出です。マスター、大丈夫でしょうけどペストにかからないように気を付けましょう。
ＧＭ／達成値＋１のボーナスをどうぞ。
デュナ／（ころころ）１回目１３で成功です。（ころころ）２回目……失敗です。仕方ない、掌を返すか。
ロア／【正気度】回復手段があるから、合流すれば回復しますよ！
デュナ／≪見えざる手≫を使います。達成値１４で成功します！ ……ひとまずマスター、≪トランキライザー≫で回復していただけますか？
ＧＭ／千早が≪トランキライザー≫を使用します。なむ〜。では……判定成功したデュナさん達の目の前に、シャドウサーヴァントが現れます。
デュナ／えっ。
ＧＭ／両斧を持った大きな男性のシャドウサーヴァントです。そのシャドウサーヴァントと斧を振り回すと、病原菌がまき散らされます。どうやらペストの原因はあのシャドウサーヴァントのようです。
ミズ／…………。あっ。
デュナ／……ああ……。
ＧＭ／……そこのプレイヤー達は、先に判っちゃったみたいですね？
ミズ／だって……ねえ？
デュナ／呉用が……いるんだもんね？ しかも、ペストだもんな……うん、彼か。
『ＡＦ判定：黒死病』
・使用能力値：【反射】【意志】
・難易度：４０
※「黒死病の原因であるシャドウサーヴァントを退治する」演出に成功すること。
成功した場合、クライマックスフェイズの戦闘で発生するバッドステータストラップが全て解除される。
デュナ／バッドステータストラップの解除！？ それは絶対解除しておかないといけないやつですよ！
ロア／キレイキレイにしましょ！（笑）
ＧＭ／クリアーには問題ないＡＦ判定ですが、クリアーしておくと戦闘がラクになるタイプのイベントですね。なお、今回は千早もＡＦ判定の協調行動に参加してＯＫです。シーンに参加できないプレイヤーさん達は千早の演出を手伝ってあげてね。
デュナ／マスター、お下がりください！ マスターを安全な所に避難させます！
≪緊急支援≫でマスターを避難させるデュナ。後方からサーヴァントであるデュナを援助しつつサーヴァント戦に臨む千早。
武器を持った病原菌の化身に対し、デュナは一騎打ちに挑む。
ミズ「もうその姿はまさに≪マイヒーロー≫じゃん（笑）」
ロア「本当に信心深い人の力って凄いよね！ ≪信心深き供≫だ……いや、そのものだった（笑）」
八雲「マスターが『デュナさん！ そこはこうした方が……！』と≪戦術指揮≫！」
デュナ／という訳で、≪力強き隣人≫の一撃を李逵ちゃんに……あ、言っちゃった。
ミズ／プレイヤーが真名開放！（一同笑）
ＧＭ／えーと……先に解説しましょうか（笑） このシャドウサーヴァントの名称は「黒死病」。その姿は、とある英霊の姿と同一のものとされています。その名は、天殺星黒旋風 李逵。
ミズ／クロちゃんです！
ＧＭ／黒死病は、皮膚が黒くなる特徴的な症状で１４世紀に大流行した感染病、黒き台風。黒旋風とは、黒い肌をした大男の殺戮者である李逵の二つ名。このことから、李逵＝ペストの隠喩ネタとして扱われます。
デュナ／病気の擬人化ってイラストありますよね。
ＧＭ／あと……これはこの時点で明かしておきましょうかね。黒旋風 李逵の主人の名前は、宋江。ところでこのセッションに、既にその「宋江」という名はどこかで出てきましたよね。
ミズ／……呉用。
ロア／えっ？ ……あっ！？ 呉用くんの紹介文に「宋江」ってある……。ええっ、つまり「同じ主人に仕えた仲間」ってこと！？
デュナ／「フランスに呉用がいる」、「沈静化している筈のペストがまたフランスで流行っている」、「そのペストが呉用のかつての同僚である」……。
八雲／……あの男、怪しいんだが？
ＧＭ／そんなシャドウサーヴァント……斧を持った黒い影は、マスター千早を狙うようにドスドスと駆け寄ってきます。何故ならこの戦闘にはＰＣが１人しかいないから。ＰＣが２人以上いた場合はマスターが狙われませんが、今は……。
デュナ／あっ、マスターが！？ マスターに当たりそうな攻撃を逸らす、≪見えざる手≫！ 悪しき者よ、この地から去りなさい！（ころころ）成功、エクストラアタック！
ロア／単騎戦だからエクストラアタックが組めるー！（笑）
ＧＭ／シャドウサーヴァント撃退、トラップ解除成功です！ おめでとうございます。
デュナ／マスター。ペストをまき散らしていたシャドウサーヴァントは倒しました。きっとこの街の病も落ち着くことでしょう。
ＧＭ／「そうですね。既に収まることができた病なんですから……もう人々が対処する手段を持っている状態の時代なら、パンデミックは収まるんじゃないでしょうか」
デュナ／元帥も心配事が一つ減ってくれることでしょう。これにはジル・ド・レェもニッコリ！（一同笑）
●マスターシーン
ＧＭ／ではここで、マスターシーンに参ります。……ジャンヌはＰＣ達と離れました。彼女は有力者のコネを使い、礼拝堂でとある人物と会うという約束を取り付けます。
ミズ／うん……。
ＧＭ／そして、ある日。礼拝堂でジャンヌは向かいました。そこにはジャンヌの他に何人もいました。詐欺師のモブおじさん達です。「私は神の声を聞きました！ お金ください！」「自分こそが神の声を聞きました！ 雇ってくださーい！」
八雲／うんうん……。
ＧＭ／そんなモブ詐欺師とジャンヌの前に、王太子が現れます。彼らの前にででんと現れたのは……八雲さん達をストーカーしていた護衛さん。影武者です。
デュナ／ヘタクソな影武者さんだ（笑）
ＧＭ／ニセ王太子に融資の話を始める詐欺師達。でもジャンヌは……首を傾げて、ニセ王太子の方ではなく……礼拝堂の隅っこに居る人物のもとに行きます。「なんで……シャーリーくんがここに居るの？」
ロア／わあっ！
ＧＭ／「もしかして……シャーりーくん、貴方こそが……！」 こうしてジャンヌ・ダルクはシャルル７世と出会い、神託を告げた。これが本来の歴史である。だがしかし。
ミズ／……はい。
ＧＭ／この世界ではそんなことは起きない。……分岐は、数分前。礼拝堂でジャンヌは向かいました。詐欺師達やニセ王太子やシャーリーくんが待っている礼拝堂に入る……その前に、ジャンヌへ声を掛ける人物がいます。
「僕の声をお聞きください！」
ロア／あっ……！？
「これから貴方は大変な運命を辿る！ 貴方はただの平民なのに！ ただただ優しい農民なのに！ 神の声を聞いただけで、多くの声に祀り上げられて……結局は権力者に貶められ殺される！ そんなの僕は嫌です！」
「えっ……？ ええっ？ あの……？」
「優しい人よ、貴方は優しい人生を送るべきなのです！ そうでしょう、貴方は普通の人間！ 普通の村人！ 故郷で静かに畑を耕して家族と共に幸せに生きることを望んでいる筈だ！ か弱い人を救うために僕はいます！ 貴方は救われるべきなんです！ 神の声なんてバカバカしい！ そんな声に従ってはいけない！」
デュナ／ほーん！？ 「神の声なんてバカバカしい」！？ 何てことを言うんですかー！？
ロア／デュナがアップを始めました（笑）
「そう、貴方を救いたい。人を救いたい、これが僕の本心です。……優しい人を無惨に殺された僕は、貴方のような優しい人こそ救いたいのです！」
ミズ／だ……だよね……だよね、そうだよね……。
ＧＭ／そんなマスターシーンでした。……さて、ちょっとここで呉用のマテリアル・プロフィールを公開する意味合いで、呉用のことを話したいと思います。
デュナ／はい……。
ＧＭ／呉用がかつて仕えていた主人・宋江。彼は農村出身の庶民で、色々あって義勇軍のリーダーになり、大勢を率いて大勝利の大活躍をしたのち……悪徳政府に殺されてしまいます。
ロア／まんまジャンヌと同じだ！？
ミズ／そう……同じなんだよ。人気があったのに殺されちゃうんだよ……。
デュナ／むしろ、政府的には「人気があったから邪魔で殺した」とも言えますね……。
ＧＭ／これは中国で放映していたドラマ版の一節なんですが、宋江は「大きな名誉とかいらない。父親が継いできた先祖の農村に戻って平和に暮らしたい」と願っていたのに、それも叶わず罠にハメられて殺されてしまいます。なお宋江は女神様の声も聞いており、そこも神の声を聞いたジャンヌと同じですね。
八雲／そっか……。でも、ジャンヌがここでジャンヌ・ダルクとしてフランスを救わなかったら？
デュナ／フランス滅亡ですね。全部イギリスのものになりますわ。つまりフランス料理が食べられなくなりますよ。
ロア／そんなー！？ それは困るー！（一同笑）
●ミドルフェイズ１０／八雲 〜オルレアンへ〜
ＧＭ／それでは……ついに、オルレアンですね。戦地なう！
八雲／【意志】が高い私がいきましょう。
（５）オルレアン：砦 【意志】１５→【正気度】１４
ＧＭ／状況ですが、ここだけ何故か天気がどんより、不穏なＢＧＭが流れるような雰囲気でございます。……［霊媒師］の八雲さんなら判定せずとも「怨霊めっちゃ多いな！？」と思えますね。
八雲／これは……。では、判定前に≪魂装支援≫を使ってダイスロール＋２をしてから、いきます。（ころころ）１回目成功。
ＧＭ／１回目おめでとうございます。疲れた兵隊さんの周囲に怨霊の大群が纏わり付き、やる気を削いでいるような現状ですが……特別「怨霊が何か悪さをしている」ような気はしませんね。
デュナ／おや？
ＧＭ／柄の悪い男達の幽霊がウェーイウェーイといるだけです。まあ、それだけでウザくて視えない人達ですら大変そうではあるんですが、特に襲ってくることも襲わせたりもしてないです。
ロア／どういうこと？
ミズ／でも、ジャンヌを襲ったりはしてるんだよな、こいつら……ジャンヌをピンポイントに襲ってはいたけど。
ＧＭ／オルレアンの判定に成功したおかげで、ウェーイウェーイとフランスの邪魔をしていた怨霊をナイナイすることができました。良かったね！ ではそんな八雲さんのところに速報です。シャーリーくんから「ジャンヌが行方不明になった！ 君は知らないか！？」という連絡が入ります。
八雲／えっ。
ＧＭ／「先日、礼拝堂で会う約束をしていたのにいつまで経っても来なかったんだ！」とのことです。ハーン先生は何か知らないかい、と訊かれますがもちろん初耳ですね。
ミズ／……ジャンヌが、行方不明。やべーじゃん！
ロア／ミーチャンが知ったら怒りそう。
デュナ／何故か私に直接「ジャンヌが行方不明になってますよ？ どうして？ どうして？」って上司の声が聞こえてくるんですが！？（一同笑）
ＧＭ／そりゃそうですわ、ミカエル様が歴史通り仕事してるのにジャンヌ・ダルクがいなくなったら大問題ですよ。どうしてくれます天使。
デュナ／至急なんとかしますから！ 聖女を見つけたら折り返しお電話という名の神託しますから！（一同爆笑）
ミズ／中間管理職、大変そうだなー（笑）
ＧＭ／では……変則的になりましたが、ここでオルレアンの２回目判定をお願いします。
八雲／はい、ここでは【正気度】判定ですね。（ころころ）２回目も、成功！
ＧＭ／１回目の判定で怨霊の群れを退散させた。その退散していく男達は……ある方角へと、軍隊のように消えていきます。禍々しい光景で正気を保っていないと見ていられないような、名状しがたい様子を見る君は……オルレアンの北東方面の森に、彼らが向かって逃げていると判ります。
八雲／…………。ドンレミ村に、向かっているのか……。
ロア／あっ……方角的に。
八雲／≪絆の両眼≫で今までずっと一緒にいたジャンヌと視覚共有してもいいですか。
ＧＭ／……とても良いと思います！ マスターの千早だけじゃなく、ミズくんと≪絆の両眼≫で共有していた展開が伏線ぽく使ってる！（笑） では……ジャンヌは現在、街にいるのではなくドンレミ村に向かう街道を歩いているのが判ります。呉用に手を引かれながら。
デュナ／……ただの村娘に戻そうとしているんだ！
ロア／追いかけよう！
八雲／マスター。この特異点を解決するために必要なことです。全員をあの男のもとまで呼び出していただけますか？
デュナ／「みんな行って！」って感じで！
ミズ／全員集合で行く！ カッコイイー！（笑）
ＧＭ／とても素敵な展開だと思います！ 令呪を使っていくと！
ロア／エクストラクラス、ここに召喚！
八雲／私以外全員エクストラクラスなんだよなあ（笑）
ＧＭ／よし……展開的にちょうど良いので、みんなで呉用の所に飛んでクライマックスフェイズに入ってもいいですかね！
●クライマックスフェイズ 〜決意〜
ＧＭ／では、シーンを改めて……とある街道を歩いている男性と少女がおります。都会や戦地ではなく、平凡な村へと続く田舎道。そこに「さあさ、お家に帰りましょう」と言わんばかりのおじさんに連れられる少女の姿が。……君達は、その２人のもとに降り立ちます。
八雲／ジャンヌ。
ＧＭ／（ジャンヌになって）「あっ……ハーン先生？」
八雲／どちらに行かれるのです？
ＧＭ／「そ、その……お家に帰る途中でして……」
八雲／シャルル王太子にお会いしなくてよろしいのですか。
ＧＭ／「そうなんですけど、ちょっと……」 ジャンヌが話そうとすると、横から口を出す呉用がいます。「色々とゴタついてしまって申し訳ございませんね！ ですが僕が『お家に帰りたい』と言った彼女を丁重に故郷のドンレミ村までお送りします！ 貴方達は心配しなくて大丈夫ですよ！ 彼女をしっかりお父様のもとへ送り返し、危険なことが一切無いように言って聞かせますから！ うら若き乙女を戦場に連れていくような輩には近寄らせませんとも！ そう、きっちり彼女と彼女のご家族ともお話させていただきますので！」
デュナ／台詞が長い長い（笑）
ミズ／……お前……。何を吹き込んだんだ？
ＧＭ／「はい？ いったい何のことです？」
ミズ／お前は、心変わりをさせたな？
ロア／ボク達がジャンヌと別れたとき、ジャンヌはそれを望んでいなかった。君の導きは本当に正しいものかい？
ＧＭ／「正しいものですとも！ 彼女はただの農民！ ただの少女！ 剣も振るえぬ怯えた子供！ そんな子が戦場に向かう馬鹿がどこにおりますか？ 僕はただ、彼女に平和な人生を送っていただきたいからこの時代の女性として正しい姿を説いただけです。そうですよね、ジャンヌ？ 貴方は納得した筈だ、故郷で大人しく実家で閉じこもっている方が正しいのだと！ そう頷きましたよね、ジャンヌ！」「……あ、えっと……」
ミズ／なあ、ジャンヌ。
ＧＭ／「は、はい……」
ミズ／お前は何の為にドンレミ村を出ようとしたんだ？
ＧＭ／「……あ……」
ミズ／解決したいからじゃなかったか？ 自分の臆病を何とかしようとしてたんじゃないのか？ なんで今、別の臆病風に吹かれてるんだ？
ＧＭ／「……う……」
デュナ／ジャンヌ。貴方が聞いた声は、間違いなく神の声を代弁した者のお言葉です。貴方を生家に戻そうという声は悪魔の声ですよ。……貴方は今、神からの試練を与えられているのです。それを乗り越えなくてどうするのですか？
ＧＭ／「何を仰られるか！」 呉用が割って入ります。「彼女は平和な村に生まれた！ 穏やかな家族のもとで、裕福に過ごしてきた！ そんな彼女を戦場に出るなんておかしいではありませんか！ 国を導くためだなんだで軍の中央に立たされるかもしれない！ このままではいけません、王太子のもとに行ってはなりません！ 彼女の人生は彼女だけのものです！ 清らかで優しい彼女を権力者の罠に貶めてもいいと！？ 何故そんな酷いことを貴方達はするのです！？ か弱き人を救う者こそ僕達では！ 貴方は彼女を殺したいのですか！？」
ミズ／そりゃ、いつかは人間死ぬ。どこで死ぬかは本人が決めるべきだ。
ＧＭ／呉用はぐるっとジャンヌに振り返ります。「ジャンヌ、貴方は死にたくない筈だ！ 現に今も怯えているぐらいだ！ さあ、恐ろしい神の声など放っておいて優しいお家に戻りましょう。貴方は普通に生きたい筈だ、故郷の父親のもとで生きたい筈だ。何もしない人生、それが貴方の幸せだ！」
八雲／いや。それで幸せになりたいのは貴方だろ？
ＧＭ／「…………」
八雲／貴方はジャンヌを幸せにしたいんじゃない。何か罪滅ぼしをしたいんじゃないですか？
ＧＭ／「はああああああああ！？」
八雲／…………。あ、図星をついたんですね私。
デュナ／図星というか完全なド地雷でしたよ！？（一同爆笑） いいぞ！ 八雲さんいいぞ！（笑）
ロア／もっと言え！ もっと言ってー！（笑）
ＧＭ／「なに、を、なに僕を分かったような口を、いえ貴方は何も分かってませんねただ僕に適当なことを言って吹っ掛けてるだけですよねえ！？」
ミズ／煽り耐性が無い。
ロア／クリティカルヒットしてる！（一同笑） 八雲さんサイコー！
デュナ／見てください！ あの呉用が、言葉が出なくなってますよ！ インテリ野郎の言葉が失っている。これにしか摂取できない栄養がありますよ！（笑）
ロア／さっきまでペラッペラだったのに！ 何も言えなくなってるよ！（笑）
ミズ／先生やるやん。超楽しい（笑）
八雲／貴方は完全にジャンヌを捻じ曲げて自分に引き入れようとしている。違うんですか？ ……という訳で、ジャンヌ。どうしますか？ ジャンヌはどう決断しますか？
ミズ／うん。結局選ぶのは、お前だよ。
ＧＭ／「…………」 ジャンヌは黙って、黙って黙って……そしてゆっくりと、口を開きます。「ドンレミ村には、戻ります」
ミズ／うん。
ＧＭ／「お父さんやお兄さん達に……神の声を聞いたことを、話します。家族に話してから、自分の行動を見つめ直して、シャルル王太子に会うか決めます。優しいお父さんやお兄さん達なら私を馬鹿にしない。しっかりと考えてから……私がしたいことを決めます。故郷に残るか、シャルル王太子に会うかは、まだ決められません。でも」
八雲／……でも？
ＧＭ／「私が、決めます。私自身がどうするか、どっちにするか、決めてみせます」
八雲／……うん。それがいい。
ミズ／それならいい。
ＧＭ／「……すぐにどっちにするか決められなくて、ごめんなさい。でも……私は時間を掛けてでも、自分で決めるべきだと思います。もしかしたら時間が掛かっちゃって……１７歳になっちゃうかもしれないけど」
八雲／そうですね。貴方の道を阻むものは何も無い。だから、誰かの手を握らなければならないこともないでしょう。……いかがでしょう、そちらの御仁？
デュナ／貴方。ジャンヌの旅立ちを邪魔するために、自分の配下を操っていましたね？
ロア／怨霊に襲わせてたの、全部お前のせいだなー！？
デュナ／フランス中に怨霊がいましたが、異端がフランス自体を滅亡させるため攻撃していたのではなく、ジャンヌをピンポイントに狙っていたのは……貴方は、ジャンヌだけどうにかできれば良かったんですね。
ミズ／ジャンヌを守りたいがために……。
デュナ／ですが、怨霊を発生させていた力は間違いなく赤聖杯によるもの。それはフランス中に設置された３つの存在が指し示しています。貴方が赤聖杯の持ち主で、人理を歪まそうとしている張本人ですね。自演、乙！（一同爆笑）
ミズ／１０８星のみんながヒャッハーしてジャンヌを邪魔してたんだな？ １０８星にディフェンスされたらそりゃ怖いよ！（笑）
ＧＭ／そうですね。ミカエルがジャンヌに近寄ろうとするものなら、呉用が指揮する１０８人の好漢達が邪魔していました。ミーチャンが「ジャンヌ……貴方の脳内に直接語り掛け……られない！ なんか怖い中国人達が中国語の歌を唄って邪魔してくる！？」って困ってたのも全部呉用のせいです。
八雲／それを５年近くしていたんですか？ 随分長いことやっていましたね……！
ＧＭ／呉用に手を引かれていたジャンヌは、自分の力で彼の手を振りほどき……トトトと走ってミズくんと八雲さんのもとへやって来ます。逃げてきたというよりは、「私はこちら側」と自己表現をするように。
ミズ／うん。
ロア／ジャンヌちゃん、強い子だね。自分が進む道を決められる子だ。
ＧＭ／呉用はそれを……悲しそうに見つめていましたが、目を覆います。「はあ……台無しですよ。なんてことをしてくれたんですか」
八雲／貴方が周到に準備する人なのは存じておりますが、それはそれですので。
ミズ／ああ。全部計画が……うっかりポシャったな？
ＧＭ／「ええ、僕の『うっかり軍師』っぷりがこんな大成功直前で発動してしまうとは！ うっかりうっかり、これも仕方ないと笑ってうっかり軍師の喜劇っぽく幕を引く……なんてことも出来ないほど、僕の復讐心は抑えきれるものではありません！」 呉用、ウズマキの中から赤聖杯を取り出します。
デュナ／あっ！？
ＧＭ／赤聖杯に力を使用。呉用の周りには荒くれ者達の影がバババと現れます。クライマックス戦闘を始めます。
ミズ／口に勝てないからって暴力に訴える気だな！？（笑）
【行動値】
ミズ：１５
呉用：１５
デュナ：１４
好漢×２：１３
八雲：１１
千早：１１
ロア：８
【分類】
呉用：神霊／ボス／異端犯罪者
好漢×２：異端／従魔／モブ
【戦闘マップ】
エンゲージ１：ロア、ミズ、デュナ、八雲、千早
(↑１０メートル離れている↓)
エンゲージ２：呉用、好漢Ａ、好漢Ｂ
ＧＭ／今回の戦闘終了条件は「呉用を倒すこと」です。従者である好漢×２は呉用を倒せば自然消滅します。シャドウサーヴァントの好漢２体と表記してますが、実際は数十人単位のトループとして演出してください。
ロア／合わせて１０８体分いるんだね？
デュナ／つまり……５４体と５４体のトループだ。
ミズ／密です！（笑）
ＧＭ／あ、ここでＧＭの萌えを語ってもいいですか？ ……そのトループ、１０８体ではなく１０６体です。魔星は第三位呉用を含めて１０８人なので呉用自身がいるため除外されているのと、あと……主人だけは、召喚されていません。
ミズ／あっ。……そうだね……。
八雲／５３体と５３体のトループなんですね。
そんなこんなで、クライマックス戦闘の第１ラウンドセットアッププロセスがスタート。
セットアッププロセスで、ミズは≪カーリー≫、呉用は≪空間歪曲≫を使用宣言。
好漢Ａは≪空の片足≫を使用し１体がＰＣがいるエンゲージまで戦闘移動、もう１体の好漢Ｂは≪天元突破≫を使用して【行動値】を上昇させる。
続けて八雲は≪魂装支援≫をミズに使用。千早が≪飛行の札≫をデュナに使用し、【行動値】１９に。
ロアは≪空間知識≫を使用宣言した。
ＧＭ／メインプロセスに移行します。トップバッターはデュナさん……なんですが、［闘士］である好漢２体が≪鳥躍≫を宣言。
デュナ／イニシアチブで動かれた。先にどうぞ。
ＧＭ／先に≪空の片足≫で突っ込んできた方の好漢Ａが、≪殺法：重圧≫＋≪疾風迅雷≫＋≪両手武器≫でＰＣの４人全員を範囲攻撃します。（ころころ）命中１６です。
ミズとデュナが回避成功。
ロアが回避失敗だったが、八雲の≪逆転運命≫を使用して振り直し。その結果クリティカル回避した。
八雲は回避１３のところ、デュナから≪叱咤激励≫を貰って＋２、さらに『イベントキー：ジャンヌ』を使用して＋１し、回避成功させた。
ＧＭ／千早がジャンヌを「こっちこっち！」と庇って戦闘回避させております。ジャンヌが無事だと判った八雲さんも避けられて、全員回避成功！
八雲／良かった！
ＧＭ／もう１体の好漢Ｂも攻撃します。≪殺法：重圧≫＋≪アンドショック≫＋≪パイロキネシス≫で、八雲さんを攻撃。（ころころ）命中１３。
八雲／とりあえず振ってみるか。（ころころ）１４で回避成功……。
ＧＭ／呉用が「そこです、当てなさい！」と命令。令呪を使用して命中３３にします。
八雲／うわ、令呪を使ってきた！？ これは……令呪には令呪でしょ！ 千早から令呪を貰って回避３４にして、避けます！
ＧＭ／ＯＫです。荒くれ者達の猛攻は無事避けられました！ 次は、デュナさんのターンです。
デュナ／≪力強き隣人≫＋≪浄化の一撃≫＋≪瞑目の力≫で敵全員を攻撃！ 避けないでください！（ころころ）命中１８。
ミズ／これは高い！
ＧＭ／（３体分ころころ）全員当たりました。
ミズ／よし、そのダメージロールに≪インドラ≫を使用！ ダメージ＋１９！
デュナ／≪瞑目の力≫で＋２０。令呪も使います！ さらにジル・ド・レェのイベントキーも使います。貴方のジャンヌがピンチですよ！ 聖女の道行きを邪魔するんじゃありませーん！（ころころ）霊力ダメージ１０３点、天使ビーム！
八雲／バスター全体宝具でドーン！
ＧＭ／デュナさんってバスター宝具なんだ？（笑）
デュナ／エクスカリバーとかロンゴミニアド的なバスター宝具ですね（笑） 翼を広げて天から光が降り注ぐ！
ＧＭ／カッコイイ〜。そんなカッコイイデュナさんの宝具に、呉用が≪金色の讃歌≫を使用。９３点のダメージを攻撃してきたデュナさんに与えます。
八雲／９３点ダメージ跳ね返し！？
デュナ／……これは、使おう。≪光の一手≫を使用。≪金色の讃歌≫を打ち消します！
ＧＭ／かしこまりました。特技打ち消しを使用したため、デュナさんにダメージはいきません。好漢達はヘトヘトで「なんじゃいワレ……なんじゃいワレ……」って感じです。
デュナ／ささやかな「なんじゃいワレ」になってるの面白いな！？（一同笑） くっそー、≪式神返し≫を取っておけばモブだから一掃できたのに……。
ミズ／モブ一掃特技はあると便利だよな……。ではミズの番、≪毒の魔弾≫＋≪戦場の華≫＋≪渦巻く混沌≫で、全体攻撃を！
デュナ／その全体攻撃は、我々全員が含まれる可能性があります（笑）
ＧＭ／［世界遣い］の≪渦巻く混沌≫だからね。はい、誰に当たるか１Ｄ６をしようね！
ミズ／１と６が出たら味方に当たる……。（１Ｄ６ころころ）５、敵全員！ 呉用の５！（一同爆笑） では命中判定に≪獲物を狙う眼≫を使用、クリティカル命中にします。マスターにあだなす者を狙う！
ＧＭ／うまいな、クリティカル命中か。（３体分ころころ）こちらはクリティカル回避できません。全員当たります。
デュナ／マスター、ミズさんに令呪を！ そしてマスターも≪戦術指揮≫を使用！
八雲／マスターの≪戦術指揮≫分ダメージロールを振りますね。（ころころ）ダメージ＋７！
ミズ／ここで≪インドラ≫を使用。（ころころ）全部で……物理ダメージ１２９点！
ＧＭ／それを受けた好漢は２体とも戦闘不能になりますが……どちらも≪ライフコイン≫で立ち上がります。【ＨＰ】１！
ロア／ガッツ持ちだ！（笑）
ミズ／でも、みんな毒バステが入るよね？
八雲／つまり……モブは毒で自動的に死ぬ、と（笑）
ロア／モブはそのままスリップダメージで死ぬんだ！ これなら放っておいていいね！（笑）
ＧＭ／それなんだよな〜、バステ毒はガッツを殺してくるからそこが強い（笑） なお、ボスである呉用は≪ＥＰ：バステ回復≫で毒を回復しておきます。次は呉用のターンいきますよ。マイナーアクションで≪ＥＰ：精神粉砕≫を使用、ＭＰダメージを与えます。
デュナ／やだー！ ＭＰダメージー！？
ＧＭ／さらにメジャーアクション≪破魔矢≫＋≪暗器≫。命中判定は≪未来の吐息≫を使用し、クリティカル命中にします。
八雲／わー！ クリティカル回避をしろと！？
ＧＭ／はい。ＰＣ全員にＭＰダメージを与えて気絶させる戦法です。
ミズ／普通の大ダメージ攻撃より怖いな！？
ロア／……どうする？ 打ち消す？
八雲／これは……打ち消さないと、全滅するかもです。
ロア／分かった！ クリティカル化の≪未来の吐息≫を≪光の一手≫で打ち消します！
ＧＭ／了解です、それでは通常の命中判定を行ないますね。（ころころ）命中２０ピッタリです。
デュナ／命中判定の出目を聞いていいですか？
ＧＭ／３・３でした。呉用は［狩人］なので［魔術師］に次ぐ命中の高さのクラス編成なんですよ。
デュナ／≪見えざる手≫を使っても命中１８にしかならないか……どっちにしろクリティカル回避しないと避けられないな。
全員、回避判定チャレンジ。
ロアの回避判定に千早の≪幻想式≫を使用。達成値＋４したことで、ロアは回避に成功する。
さらにミズの回避判定に千早の≪シェイクスピア≫を使用。ミズのクリティカル値を５にするが……。
ミズ／２Ｄ６で５以上が出ればクリティカルする！（ころころ）えっ、１・１でファンブル！
デュナ／その回避判定、≪悔改めよ≫！
ミズ／も、もう一度いきます！（ころころ）ええっ……出目が４！ １足りない！？
ロア／ど、どうする！？ ≪コネ「特命課」≫を使う！？
ミズ／いや……『イベントキー：ジャンヌ』を使って出目＋１！ 出目５にして、クリティカル回避にします！ ……ふぅ、危なかった（笑）
ＧＭ／ピッタリな場面でピッタリなイベントキーを使えるのって嬉しいな〜（笑）
八雲は回避判定に≪英霊「キャスター」≫を使用。ダイスロール＋５をし、回避１５。令呪を貰って回避３５になり、回避成功させた。
デュナは出目が６・５だったため、≪見えざる手≫を使用して５の出目を６に変更。クリティカル回避にする。
その後、千早の≪トランキライザー≫を使用し、≪見えざる手≫で減った【正気度】を回復させた。
ロア／素晴らしい！ 全員避けた！
ミズ／令呪１つでなんとか乗り切れた！ すごーい！
八雲／だいぶリソースもカツカツしてきました……。でもＭＰダメージを受けたら何もできなくなるから避けて良かったです。
ＧＭ／では……呉用はボス特典≪異端堕ち：未行動化≫を宣言。続けて普通の全体攻撃をします。ひたすらに物理で殴る！
デュナ／言葉を捨ててかかってこいよ！（笑）
≪力強い隣人≫で強化した呉用の全体攻撃の命中は、１７。
ロアとミズは回避成功。八雲は令呪を使って回避。デュナは６の出目が出たため、≪見えざる手≫＋≪トランキライザー≫を使って回避成功させた。
八雲／令呪を使い切った！ 避けた！
ロア／はー、死ぬかと思った（笑）
八雲はマイナーアクションで移動し、エンゲージ離脱した。
千早は≪さきもりの声≫をデュナに使用。クリティカル値を−２した。
ロアはマイナーアクションで≪興奮剤≫＋令呪で【ＭＰ】を２５点回復、メジャーアクションで≪現とめる抱擁≫をデュナに使用して【正気度】を１点回復した。また、オートアクションで≪還り名≫を使用し、クラスは［狩人］を指定した。
ＧＭ／クリンナッププロセスになり、毒ダメージが入ります。１Ｄ６で０以下が出ろ！（ころころ）ダメ。好漢達が倒れます。
ミズ／やったー（笑）
八雲／スリップダメージは強いな、ありがたい（笑）
ＧＭ／呉用は≪還り名≫のダメージを（ころころ）最大の３点ガッツリ食らいます。そして≪ＥＰ：二回攻撃≫を使用。呉用がまたまた動くよ！
デュナ／軍師なんだから落ち着きなよ（笑）
ＧＭ／そんな呉用は鎖鎌で攻撃する軍師ですよ。いっくぞー、≪狂気の世界≫で重圧攻撃！ エンゲージから離れた八雲さん以外の３体に！（ころころ）命中１８。
ロアとミズは回避成功。
さらに、デュナも≪さきもりの声≫の効果でクリティカル値が下がっていたため、クリティカル回避成功する。
ＧＭ／……よし、使うならここだな。呉用がミズに≪逆転運命≫を使用！
ミズ／えっ、振り直し！？
ＧＭ／敵には１回使える振り直し特技です。もう一度回避判定を頑張れ。
ミズ／……せーの！（ころころ）失敗……ですが。
ＧＭ／この攻撃に当たったらバステ：重圧になってミズは特技が使えなくなるよ。
デュナ／テノヒラクルーします！ さっきロアさんに【正気度】を回復してもらったので使える≪見えざる手≫！ 回避成功させてください！
ミズがバッドステータスを受けずに済んだところで、第２ラウンドセットアップに突入。
セットアップでミズは≪カーリー≫を使用し……。
ＧＭ／呉用はセットアップで、今回のオリジナル特技≪真の遣い手：改≫を使用します。シーン間、全ての判定クリティカル値を８にするものです。
ロア／全ての判定クリティカル値が８！？
ＧＭ／ＧＭは出目が高いのでこの特技を使えば無双する自信があります。ですが……まず、ある対象をダイスで決定します。（ころころ）前回のセッションに引き続き、八雲さん。
八雲／はい？ 何でしょう。
ＧＭ／呉用と【意志】または【幸運】判定で対決してください。八雲さんが勝利しないと呉用はクリティカル無双を始めます。
ロア／おおー！ これは、良い対決だな！（笑） あれだけ言い負かしたからな〜。
デュナ／これは呉用にラップバトルを挑まれたのでは？（笑）
ミズ／オルレアン・ディヴィジョン？（笑）
ＧＭ／「梁山泊をナメないでくださいね！ 壁に詩とか書いちゃいますよ！」
ミズ／そして炎上する。
八雲／あ、その文法は誤用ですね。
デュナ／呉用だけに？
ＧＭ／審議中！ 審議中！（ころころ）こっちの達成値は１２……これは目標値設定ロールなので、八雲さんは達成値１２以上を出さなければなりません。
八雲／【意志】でいきましょう。２Ｄ６で７が出れば成功です。（ころころ）出た、達成値１５で成功！
デュナ／ラップバトルに勝ったよ！ 文豪と軍師だよ、勝つに決まってる！（一同笑）
続けて、セットアッププロセスで八雲は≪魂装支援≫をデュナに使用。千早が≪飛行の札≫を八雲に使用、【行動値】１５で動くようになる。
そしてロアは≪突然変異≫を使用し、ダメージアップの≪致命葉≫を取得した。
デュナ／みんなに支援を貰ったデュナは、≪力強き隣人≫＋≪浄化の一撃≫で呉用に当てよう！ クリティカル値は８！（ころころ）……クリティカルならず。命中１６ですね。
ＧＭ／（ころころ）……呉用の回避、１６。
ミズ／あ、同値だ。
八雲／デュナさん、≪逆転運命≫をどうぞ。
デュナ／いただきます。（ころころ）命中１７！ 当たります、ダメージに令呪をください！
ロア／そのダメージロールに≪致命葉≫！（ころころ）ダメージ＋４！
デュナ／さらにその≪致命葉≫に令呪を使用しよう！ ダメージ＋２４にする！
ミズ／≪インドラ≫を使用！ ダメージ＋１９！
デュナ／≪瞑目の力≫を使います。ダメージ＋６０！ 主よ、お力をお貸しください！（ころころ）霊力ダメージ１７０点！
ミズ／気持ちが良いダイスロール〜！
ＧＭ／霊力ダメージ１７０点を受け……呉用、倒れます。倒れた直後に≪決死の射弾≫を使用。カウンターにメインプロセス攻撃をしますよ。（ころころ）命中１８！
しかし、デュナはクリティカル回避。ミズは令呪での回避。ロアは≪叱咤激励≫を貰っての回避で……全員ダメージ０。
≪決死の射弾≫によるラストダメージは、不発となった。
ＧＭ／「フハハハハ！ ここで≪腐敗の庭園：改≫を使用です！ 全員をバステ地獄に落としてやるわー！ 大ダメージを食らった上に毒のスリップダメージでトドメを刺します！」 ……が、そのトラップは発動しません。
デュナ／既にそれは解除しました。
ミズ／マスターと解除したもんね！
ＧＭ／「あれ、なんで発動しない？ え、トラップ解除された？ これは確認不足、うっかりうっかり……」 戦闘終了でーす。
●エンディングフェイズ 〜また一歩〜
ＧＭ／うっかりトラップが発動しなかった呉用は、デュナさんの攻撃を受け……昇華の光に囲まれます。
八雲／はい……。
ＧＭ／呉用はジャンヌを見て、叫びます。「ジャンヌ、貴方は……それでいいのですか！？ 貴方の人生は、貴方が決めるものなのではないのですか！？ 平和な暮らしが欲しいでしょう！？ 優しい家族に囲まれいつまでも守られて過ごすことに何がいけない！？ 貴方は聖人ではない、ただの一般人だッ！」
ミズ／ああ……。
ＧＭ／さっきは俯きながら自己主張したジャンヌですが、今度は……呉用の顔を見ながら、叫び返します。「私が決めます！ 私の人生は私が決めるってハーン先生とミズくんに約束しました！ 時間が掛かるかもしれないけど、私が選んでみせますから……！」 それを聞いた呉用は、名状しがたい表情を浮かべ……消滅します。
ロア／……うん。
ＧＭ／涙目で叫んだジャンヌを、千早がぎゅっとします。千早はみんなを「お疲れ様」と回復しますね。
ロア／終わって良かった。良かった。
ＧＭ／そして……千早が、呉用の消えた近くに残っていた赤聖杯を回収します。「じゃあ……ドンレミ村に戻ろう」 そうして君達はドンレミ村を目指す。変な霧や黒い空は無い、怨霊達ももういない、平和な農村へ向かいます。
デュナ／誰にも襲われないよう、みんなでジャンヌを守りながら行きましょう。
ＧＭ／ジャンヌが歩きながら、ぽつぽつと話し始めます。もうすぐドンレミ村、あと数分で彼女の故郷に入るところです。「……さっきあの人が言っていた言葉は、無視しちゃいけないものだと思います。しっかりと私は覚えておきます。それでもなお、私は私自身で考えて、今後の身の振り方を決めます……」
ミズ／そうだな。
ＧＭ／村の敷地に入りました。彼女は将来を決める話をお父さん達にしようと歩いていく。その力強い小さな背中を見た君達は……自分達がいつの間にか光を纏っていることに気付きます。異常が解決したことによる、レイシフトの終了を告げる光です。
ミズ／そっか、終わりか……。
デュナ／ジャンヌ。これからの道で、貴方を惑わす甘言やつらい試練が待ち構えていることでしょう。ですが、これだけは覚えておいてください。
ＧＭ／「はい……」
デュナ／貴方は主に選ばれ、ミカエル様のお言葉を聞いた、天に選ばれた者です。……自分の羽根をバサッと広げて、羽根を１本彼女に渡します。
ＧＭ／「わあっ……天使様……」
デュナ／貴方に神のご加護があらんことを。
ＧＭ／ロアくんは「イイコト言うわね〜」という声が聞こえます。
ロア／上司の声だ！（一同笑） ミーチャンも同じこと言ってた！ ジャンヌちゃんは大丈夫だよ！ 何も心配しないで自分を信じてね！
ＧＭ／ジャンヌは微笑む。……誰に何も言われなくても、彼女は「お世話になった人達と、最後の時間なんだ」と察する。だから視線を１人と１匹に向ける。
ミズ／……オルレアンの聖女ジャンヌ・ダルクがどんな結末を迎えるか、知識で知っている。
ＧＭ／うん。歴史的な知識をインストールされたか、この時代にレイシフトする前に蛍に話されたかもしれないね。
ミズ／…………。あもっ。あもあも。ジャンヌを甘噛みします。
ＧＭ／「ぴぃ？」
ミズ／離します。じゃあな。
ＧＭ／「え？ ……えへ。ありがと、ミズくん。すりすりさせてくれて」
ミズ／……ジャンヌ・ダルクは最期、悲惨な目に遭わされるんだよな。
ＧＭ／そうだね。
ミズ／……それを考えたら、「自分がここで食べちゃった方がいいのかも」と思った。
ＧＭ／食べるの？
ミズ／……食べないよ。
八雲／ミズが、葛藤してる……。ミス・ジャンヌ。泣き虫な君の勇敢な姿をこの目で見届けられないのは残念だけど、それは後々文章として残るだろう。それを読み解くのを楽しみにしています。頑張ってください。
ＧＭ／「わ、私が文章に残る……？ そんな大それたこと、私のことだからならないと思いますが……」
八雲／おや？ 大それたことをしないのですか？
ＧＭ／「…………。神様の声を聞いたんですから、しますね」
八雲／ええ。楽しみにしています。
そうして、レイシフトは終わる。
彼女はさっきまで話していた３人と１匹と１体がいた道を、１人で眺める。
村からは兄のジャクマンや父親の声がした。さらにあっちの街道からは、ジャンヌの無事を叫ぶ声も聞こえてくる。
それは、居なくなったことを心配して駆けつけてくれたシャーリーことシャルル王太子……と、慌てた王太子によって色々駆り出された軍人こと、通りすがりのジル・ド・レェ元帥。
ジャンヌはまだ歴史を動かさない。もう少し彼女には、決意の準備時間が必要だ。
だけど、歴史は確実に未来へ進んでいく。ジャンヌ・ダルクは決意して、型破りな未来を突き進んでいく。
どんな風に進めていくのかは、八雲が言っていた通り、後世に伝わる文章が教えてくれる筈――。
ＧＭ／さて、カルデアこと夜城家に戻ってきたよ。今回のレイシフト、お疲れ様でした。
八雲／はい、お疲れ様ですよ。
ＧＭ／（千早になって）「赤聖杯、回収できました！ ……最初はバラバラだったけど、みんな一緒に戻ってこられて良かった」
デュナ／うんうん、最初バラバラになったときはどうしたもんかと（笑）
八雲／合流するまで結構日にちが掛かりましたね。
ロア／海に落ちたらどうしようかと思った〜（笑）
ミズ／波に流されなくて良かったな〜。
ＧＭ／「お兄ちゃん〜！ 次レイシフトするときは空を飛ばないようにして〜」 そんな風に笑顔でみんなは帰ってきた。さあ、第三特異点はどうなるか。次の冒険をお楽しみに――。
アナザーワールドＳＲＳ
〜 Omen Girl Friend 第二特異点 〜 定礎復元
→第三特異点にレイシフトする
→ＡＷリプレイページ・トップページへ戻る