アナザーワールドSRS
■ 『 時哭ノ声 』 1ページ ■
2025年6月6日




 ●プリプレイ

GM/それでは……初めましてのプレイヤーさんをお迎えしての『アナザーワールドSRS』セッション、よろしくお願いします〜!



 アナザーワールドSRS・シナリオ『時哭ノ声』(ときなきのこえ)



【レギュレーション】
 キャラクターレベル5で開始。
 PCは全員知り合い設定であると導入が楽なので推奨。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:5年前の知り合い  関係:親愛  推奨クラス:前衛系

 君は、廃校となった「旧私立月影学園」の調査に廃校舎に来た教会のエージェントだ。
 5年前に閉鎖された学園は、町では「生徒が消えた学校」として噂されている。
 現在立ち入り禁止区域になっているそこは、異常な現象が発生しているという。異端が生息しているのか、何者かが拠点にしているのか、その調査に自ら乗り出した。
 ――5年前あの学校にいた知り合いが失踪した。その謎を明かすために。
▼セカイのイベント:知り合い捜索のため、月影学園事件を解明する。
▼コネクションNPC1:5年前の知り合い

 PC1の知り合い。親友、恋人など親しい間柄。
 5年前に失踪してしまった。君はようやく、正式に事件を追える立場となれた。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:謎の放送  関係:探求  推奨クラス:後衛系

 君は、廃校となった「旧私立月影学園」の調査に廃校舎に来た教会のエージェントだ。
 君の任務は「封鎖区域内にて発生していると思われる異端の討伐、および、放送源の破壊」だ。
 立ち入り禁止区域にされている廃校舎で、近頃、謎の放送が流れているという。
 君はPC1と共に、5年前に起きた事件を究明しに行かなければならない。
▼セカイのイベント:異端討伐のため、月影学園へ赴く。
▼初期配布イベントキー:謎の放送

 近頃になって近隣地域にも聞こえるようになった、廃校舎の月影学園から聞こえる放送。
 「4時になりました。生徒の皆さん、気を付けて帰りましょう。地域の皆さん、子供たちの見守りをお願いします」

【その他】
・追加ライフパス「組織ライフパス」解禁。「英霊ライフパス」「神の力ライフパス」禁止。
・3人以上プレイの場合、ハンドアウト1〜2どれかを兼用する。



 神代 裕二(プレイヤー名:い〜ぐる)
 クラス:[魔術師1/感応力師1/異端者3]
  体力:10(+3)  反射:10(+3)  知覚:12(+4)
  理知:14(+4)  意志:15(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:27   MP最大値:33   正気度:9
  分類1:人間  分類2:異端
  使用命中値:8  回避値:5  行動値:9  物理防御点:0  霊力防御点:0
重要キーワード:魔女の血を引いている  背景:浮気性である  特徴:末裔
ライフパス特技:≪コネ「魔王の落とし子」・感性強化意志・特技取得・堕落の教え ≫  スキルウェポンのイメージ:
職業:喫茶店店主  性別:男  年齢:41  身長:161cm  髪色:茶色  瞳色:淡い赤
 スキルウェポン→なし
 魔術師→≪心身置換≫ ≪ヒュプノスの枝≫
 感応力師→≪愉悦の波≫ ≪肉体復元≫ ≪空間知識≫
 異端者→≪背徳の従者≫ ≪異端の集い≫ ≪抉る幻≫≪魅了の魔眼≫
 一般特技→≪興奮剤≫ ≪鎮静剤≫

▼神代 裕二(かみしろ・ゆうじ)の設定
 小柄だが肉付きがよく、胸尻が特にむっちりした体型で、無精ひげを生やした中年男性。
 表向き喫茶店を経営している魔女の末裔、ハーブを使った魔術や儀式魔術などに長けた魔女術師(ウィッチクラフト)。
 サバトの牡山羊・悪魔レオナールを信奉していた魔女団(カヴン)の魔女がサバトの中で産み落とした父親不明の子。桃色に近い薄い赤の瞳は魅了の魔眼であるため、普段は魔力を込めた眼鏡で封をしている。
 面倒見は良い方だが性根は面倒くさがりの無精者、頼れる人に乗っかっていたいタイプ。ヒモ気質とも言う。


 千々野 柊也(プレイヤー名:氷野水亜)
 クラス:[処刑人5]
  体力:16(+5)  反射:15(+5)  知覚: 9(+3)
  理知: 9(+3)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:29   MP最大値:27   正気度:7
  分類1:人間(MP+4)
  使用命中値:8  回避値:7  行動値:11  物理防御点:6  霊力防御点:6
重要キーワード:師匠に助けられた  背景:闇の衝動がある  特徴:先祖
ライフパス特技:≪特技取得:薬物調合≫  スキルウェポンのイメージ:血でできた剣
職業:専業エージェント  性別:24  年齢:男  身長:175cm  髪色:黒  瞳色:濃赤
 スキルウェポン→≪凶々しき武器≫
 処刑人→≪闇の衣≫ ≪血の彫像≫ ≪血のいざない≫ ≪血の宴≫ ≪惨撃≫ ≪罪ありき≫ ≪故に報いを≫ ≪闇の勇姿≫ ≪完全演技≫ ≪本能の拐引≫

▼千々野 柊也(ちぢの・しゅうや)の設定
 千々野家は先祖代々血を操る能力を伝承し、教会と協力して異端狩りを生業としてきた。血を操り人形として使役するほか、剣にしたり、毒や薬にしたりすることができる。特性上、自らを傷つけながら戦うため、苦痛を甘美とする異端を惹き寄せやすい。
 本家筋の柊也は強い力に伴う衝動を持っており、そのコントロールのために師匠に倣って感情を抑制している。師匠の百原九十九は分家筋の百原家で頭角を現し、教育係として柊也の師匠になった。
 実直で寡黙な人物で、柊也は彼を尊敬し、慕っていた。


 ジェズアルド・ジグラート(プレイヤー名:イガ)
 クラス:[領域遣い1/イレギュラー4]
  体力:10(+3)  反射:16(+5)  知覚:15(+5)
  理知: 9(+3)  意志:11(+3)  幸運:16(+5)
  HP最大値:24   MP最大値:24   正気度:2
  分類1:人外(HP+4)  分類2:魔族(MP+4)
  使用命中値:9  回避値:8  行動値:22  物理防御点:0  霊力防御点:0
重要キーワード:魔法使い  背景:教会の所有物だ  特徴:異端を愛している
ライフパス特技:≪コネ「裏社会」≫  スキルウェポンのイメージ:短剣・SDから使い魔を使役
職業:異能研究家  性別:男  年齢:157(見た目は20代)  身長:180cm  髪色:黒  瞳色:白
 スキルウェポン→スキルウェポン:バーストウェイブ
 領域遣い→≪成長促進≫ ≪テリトリー≫
 イレギュラー→ ≪オールラウンド≫ ≪ソウルデバイス≫ ≪ストリートワイズ≫ ≪インドラ≫ ≪プロパゲイト:トランキライザー≫ ≪チェルノボーグ≫ ≪マジックコスメ≫
 一般特技→≪コネ「リリルラケシス」≫

▼ジェズアルド・ジグラートの設定
 過去に色々ワケあって教会所有物のダークエルフ。綺麗で優秀で貴重だからね、仕方ない話だわ。普段は異能研究をしており、異端事件の際に情報を提供する。今回の月影事件でも学園を中心とした謎の事件ということで、領域に住まう何かを探るべく適任と判断されて派遣された。
 関西弁だか京都弁だか入り乱れた日本語を覚えてしまった人外。イヤやわぁ、日本の学校やなんて行ったこともあらしまへんのに、潜入調査やなんて……ホンマうちお役に立てるんどすやろか〜?


 ●オープニングフェイズ1/裕二&柊也 〜5年前の知人〜

GM/5年前の昔話、PC1のお二人とNPCのシーンをやっていきます。NPCがいなくなる前のお話ですね。裕二さんって喫茶店をしてますよね? そこにNPCが顔を見せに来るオープニングシーンでいいですか?
裕二/大丈夫です。ハーブティーがメインの喫茶店をしてます。
柊也/オシャレなお店だ。
GM/裕二さんと柊也さんのお友達である百原 九十九は、学校の教師をしています。35歳の男性で、月影学園の教師をしている彼がお店に来るとしたら……学校の仕事が終わってからの夜ですね。
裕二/夜はうちもちょっとアルコールも出したりしてるぜ。
GM/では……セッション開始5年前の1月。あっという間に夜が深くなる時期。アルコールが出される頃のお時間に九十九先生が来店しました。
柊也/師匠だ。師匠と書いてセンセイと読む。俺も一緒に来店します。
裕二/帰ったお客さんが使ったカップを洗いながら出迎えようかね。いらっしゃい。九十九くん、柊也くん。
GM/「儲かってるか」 思いっきり仕事終わりという雰囲気で九十九は来店し、いつもの席へ。お店は今ちょうど良く3人のみの空間です。
柊也/5年前だと高校生だから、卒業年か。……っす。
GM/1月だから、柊也くんの進路は決まってる頃?
柊也/この後は専業エージェントになるつもりだから、年内に進路も決まって1月はトレーニングに精を出している頃かな。
裕二/いつも通りだねぇ。今日はお茶にするかい? それともお酒? あ、柊也くんはアルコールは駄目よ、20歳になってから。
柊也/俺、アルコール頼んだことないじゃないすか。いつもの豆乳トマトシェイクで。
裕二/いつものって言いながらメニューに無いもの注文するのはおじさんどうかと思うの……作れるけど。出すよ! 豆乳トマトシェイク!
柊也/どもっす。
GM/「明日も早いからな……酒は控えるべきなんだろうけど、疲れてるから美味いやつなら何でもいい。おすすめはあるか?」
裕二/じゃあ九十九くんには、昨日良い感じのオレンジが入ってオレンジピール作ってあるから、それにちょっとブランデー垂らしたやつを淹れてあげる。
GM/「……豆乳シェイク、美味そうだな」
裕二/豆乳トマトシェイク2人前ね! オレンジピールはそのまま出してあげるから摘まみにすると良いよ! オレンジの皮の砂糖漬けと、あとクッキーでも一緒に出してあげようかな。
GM/「んー……癒される」 絶対おいしー!
柊也/師匠、あんまり表情変わらないけど、ここに来ると少し笑顔が増えるんだよな。
GM/落ち着くからでしょうね。「……そろそろ、受け持ってるクラスが卒業の話ばっかしてるんだ。中学3年の教室だから当然なんだが。今の学級はいい子が多いんだが、中学生にしちゃあ幼いなって思える子が多くてね」
裕二/中等部の先生なのね。
柊也/そんなん中坊なんすから当然でしょ。俺だって、俺の周りだってガキみたいな奴ばっかりだし。
GM/「……柊也みたいなのが稀有だったのかな」
裕二/柊也くんはまぁ、大人びてる方だよなぁ。
GM/受験シーズンも一区切りついて、ある生徒が『卒業したくなーい』って言い出したら……その時点でもう、『卒業したらみんなでやる企画』とか言い始めたんだ。気が早くないか?」 ちょっとゲッソリ。
ジェズアルド/気が早い。仲良しクラスなんだな?
裕二/生憎おじさん『普通の中学生』をやった覚えあんまりないから判断に困るけど。……でも、楽しんで先生してるんでしょ?
GM/「……ああ」 静か、だけど、確かに頷く。「大人になると時間の流れってやけに早くなるけど、子供はそうじゃないもんな。今が大事で、今の楽しさが大事で、今の思い出を全力で作っていて……羨ましいと思うよ」
柊也/何をそんな枯れたおっさんみたいな……師匠、まだまだ現役でしょ。
GM/「15歳たちに比べたら枯れてるよ」
裕二/……と、世のおじさんは申してますが。青春真っただ中の柊也くん的にはどうよ。早く大人になりたい?
柊也/嫌でも大人になる時はなるんで。でも、大人かどうかはともかく、一人前には早くなりたいすね。
GM/「教師やってるから、忘れていたかもしれない。毎年毎年、生徒たちは去っていく。それが普通だから、応援はしているけど俺は冷淡だった。忘れない思い出作りに必死になる生徒たちを見ていると……なんか、悪くないな」
裕二/ふはっ、立派に『せんせー』してるじゃねぇか。良いねぇ、素敵だねぇ。……一人前といえば『そっち』の方ではまだ師弟なんだろ。どんな感じなんだい?
柊也/本家筋で真面目に取り組んでるので、才能は感じるがまだ実戦経験に乏しく、搦め手に弱い……とかかな。
裕二/真面目な良い子!
柊也/まだ師匠から一本取ってないですよ。
GM/「実戦経験を詰めばそのうち輝くさ。最近は鍛錬に付き合ってやれずに申し訳ない」 何故って、受験シーズンだったからね!
ジェズアルド/ブラック職場っぽい。
GM/ブラックじゃない学校教師を知らない(笑) だから疲れてるのでこの店に癒されに来たのであった〜。
裕二/先生は今の時代もブラック臭が消えない職種ですものね……(笑) しかし、枯れてるなんて寂しいこと言うなよなぁ。ニヤニヤ!
柊也/俺は次に師匠と手合わせする時の作戦考えておくっす。
裕二/最近生徒ばっかり構ってるからおじさんは寂しい。でも偉うから我慢する、おじさんは良い異端!
GM/明日もお仕事!
柊也/毎日偉い!
GM/「……楽しんでいる生徒もいれば、まだ悩んでいる生徒もいる。そういう生徒に、背中を押してやる誰かは必ず必要だ。今は、そのターンなんだ……ちょっと待っていてくれ、な」
裕二/疲れたときにはここに来ればいいよ。……はい、じゃあ『次回のお会計』は、2人分で1260円。今回は650円な。って感じで、『次に来る理由ができるように』飲んだ会計を次の来店時に貰う感じにズラします。
GM/お〜、良いですね! 「……えっと」 ちょっと困惑、けどその後にいいのかという無言の問い掛け。
裕二/払いに戻ってきてね、という魔女との約束という形のおまじないだよ。
GM/「来週にはまた来る予定だけど……」
裕二/だから、ちゃーんと次も払いに来ておくれ。1回分ツケてるだけだから。
GM/「なんだ、お前なりの気遣いか。いじらしい奴。……ありがとう」 軽くそこは流して、静かに笑ってお店を出て行きました。
柊也/っす、ごちそうさまっす。師匠について行くように退店します。
裕二/柊也くんも、気をつけてな。まいどあり〜。……さぁて、片づけたら薬の調合でもするかなぁ。
GM/……それから数日後。事件は発生した。

 九十九が教員をしていた私立月影学園で――1月23日。突如として、人が消えた。
 23日の朝まで通っていた元気な生徒たちが、教師が、関係者が全員消失。綺麗さっぱり人が消えたのだ。
 誰がなんと言おうが異常だった。警察は調べた。退魔組織『教会』もエージェントを派遣し、多くの人達・能力者たちによって捜査が始まった。
 だが、1年、2年……何の音沙汰もなく、消えた「私立月影学園」があった場所は、現在立ち入り禁止区域となっている。
 町では「生徒が消えた学校」として噂されている……が、現場復旧委員会の記憶操作によって、一般人には目立った大きな騒ぎにならないように改変されていた。
 領域遣いたちによって被害が出ないよう、封鎖区域内となって、早5年。
 ――つまり裕二と柊也は、5年も彼に会えていないということである。


ジェズアルド/捜索しても5年間音沙汰無し……。多分裕二さんと柊也さんは2人とも捜査は参加してそうですよね。
裕二/協力しないほど薄情じゃないつもりなんでね。
柊也/異端の仕業か? 師匠がなす術もなくやられたとは信じられない。絶対に捜査に参加して、事件について調べてます。
ジェズアルド/3年ぐらいは必死になりそうだな〜。
GM/そこそこ騒ぎになった大きな事件。だけど何も出てこない。何も成果も得られないまま時は経ち、早5年……。
裕二/ツケ払ってもらってないからね、見つけないとね。


 ●オープニングフェイズ2/ジェズアルド 〜事件・依頼〜

GM/PC2のジェズさんのオープニングシーンいくよー! 礼拝堂で事件の詳細を渡すシーンをするよ!
ジェズアルド/ハーイ!
GM/では、ある依頼のために礼拝堂に集まってくれと言われたジェズアルドさん。礼拝堂には仕事斡旋人の高坂がお待ちしておりました。

 高坂
 様々な事件の仲介屋(コーディネーター)をしている男。PCのような能力者達に「仕事」を紹介することを仕事とする斡旋人。


GM/(高坂になって)「やあ、今日も来てくれてありがとう。相変わらず頼れる人が来てくれたようで嬉しいよ」
ジェズアルド/ドウモドウモ、ボチボチやっております〜。うち1人だけど聞いたで、ユージはんやシューヤはんが一緒やってね〜。おやぁ? そのお二方はおらんみたいやわぁ。
GM/……ダークエルフでこの口調、キャラ濃いな(笑)
ジェズアルド/まあええわ、今日の話はきっちり使い魔でお二人にお渡ししておきますからぁ、ちゃんと情報共有するどすえ〜。
裕二/京言葉のダークエルフ、実際に見るとインパクト凄いな……。
ジェズアルド/ええでしょ〜? ちなみに使い魔として双子の悪魔ちゃんを連れてるんよぉ。おっさんばっかだからね、カワイイ子が必要やろ〜?
柊也/何だと……(笑)
GM/かわいい悪魔ちゃんたちに高坂はチョコレートをあげながら話を始めます! 手に持っていたファイルをそっと机の上に置く。紙の束には「月影学園/封鎖区域調査記録」と記されている。
ジェズアルド/おやあ。ユージはんシューヤはんが調査の参加者だったやつやろ、それぇ。
GM/「よく知ってるね。まあ、ここ5年の事件ではかなり有名なものだから覚えている人も多いかな。5年前に廃校になった『旧私立月影学園』。生徒が忽然と姿を消した学校として、町ではまことしやかに噂されている場所さ」
ジェズアルド/うんうん。チョコレートうま〜。
GM/「誰も何もいなくなった学校。最初のうちは何度も調査が入ったよ。しかし音沙汰無し。今では完全に立ち入り禁止区域だ。普通の人間じゃ入れない……というのは、そっちも知っての通り」
ジェズアルド/高レベルの[領域遣い]が駆り出されて地域全体に記憶操作、大変だったって聞いたわ〜。そして……調査を続けたい人たちにとっては嫌な処置をされたね〜。
GM/「……そうだね、未だに調査を続けたいと訴える人は少なからずいた」
柊也/俺だー!
GM/「最近になって、奇妙な現象が報告されている」 高坂は、ある録音データを聞かせる。『4時になりました。生徒の皆さん、気を付けて帰りましょう。地域の皆さん、子供たちの見守りをお願いします』
ジェズアルド/……ほーん?
GM/「廃校舎からこんな放送が、最近になってまた流れるようになったんだ。無人の校舎から、だよ?」
ジェズアルド/[領域遣い]の結界、弱まってるんとちゃいます? 怖い話やね。
裕二/「怖い話やね」って言いながら、なんか笑顔っぽい。
ジェズアルド/にっこり!
GM/「結界が弱まってるのか、中のものが強まっているのか……。それはまだ分からないけど、毎日、かつて学校の放送部が放送しているものが流れているのは事実だ。しかも怖いのがこれ、『録音』じゃないらしい」
ジェズアルド/へえ?
GM/「録音だったら、同じイントネーションの放送が流れるものだろ。……ちゃんと子供の声で、一生懸命やっているみたいなんだよ」
ジェズアルド/怖くない?
GM/怖い。「おそらく……中の何かが活発化して、新たな動きを見せた兆候だ。という訳で今回は、廃校となった旧私立月影学園の現地調査、そしてもしそこに異端が潜んでいたなら討伐をお願いしたい」
ジェズアルド/ふむふむ。
GM/「参加メンバーはジェズアルド、そして神代 裕二と千々野 柊也のチームで考えている。どうかな?」
ジェズアルド/ええと思うよぉ。お二方は5年前からモヤモヤしてるみたいだったし……解決の糸口が見つかったなら、怖いけど二人には嬉しいことやろなぁ。
裕二/モヤモヤ……。
ジェズアルド/ああん、ユージはんのメンバー名簿からモヤモヤオーラが出てきましたわ〜。
裕二/もんもんもやもや〜。
ジェズアルド/そんな熱意あるメンバーなら、いけますってえ。うちも面白そうなんで参加しますよ エルフってみんな気が長い奴ばっかやからね、うちはせかせか生きるで〜。
GM/「……もし現地で『知っている顔』に出くわしたとしても、油断はしないこと。中はきっと……色々と仕組みが違っているだろうからね」
柊也/見た目は人間、中身は異端ってこともあるわけだな。
ジェズアルド/了解ですわぁ。うちの知り合いはいないだろうけど、お二人の顔色を気を付けて見ておきますよ〜。カワイイ顔がイヤンなことになるの、うちもあんま見たくはないですもんね〜。
GM/「頼むよ」 言いたいこと言ったらこのシーンは終わりだよ。学校に行くパートに移行します!
ジェズアルド/ユージはんとシューヤはんに優しくされたーい 言いたいこと言いました。
裕二/おじさんはみんなに優しいよ!
柊也/しごでき感。信頼してます。


 ●オープニングフェイズ3/合流 〜私立月影学園〜

GM/そんな訳でオープニングシーン3つ目、例の学校に行こうぜのシーンをやるよ。
ジェズアルド/資料を渡して翌日出発〜!
柊也/付箋を貼って読み込んできたぜ。ジェズアルドさん、資料どうもでした。
ジェズアルド/どうもどうも、いつも丁寧な子やね〜。
GM/住宅地から離れた、静かな自然多き学園への道。土地が広いことで自然豊かで人気があった中高一貫、私立月影学園。そこへ3人は向かう。
裕二/通学距離、長くない……? ヒィヒィ言う。
ジェズアルド/なーにユージはん。ゲッソリ顔してぇ〜。夜まで体力あるやろ?
裕二/おじさんのスタミナは、ベッドの上限定だからぁ!
柊也/裕二さん、いずれにせよ足腰は鍛えた方がいいすよ。
裕二/おじさんはほら、本当に遠いときは箒を使うから……。
ジェズアルド/箒なんか使わなくても20分歩けば到着するってえ。ところシュージはん、下ネタいけたっけ?
柊也/はぁ……。よく分からない顔。
ジェズアルド/カワイイ反応やん! 双子の悪魔がシューヤはんツンツンしちゃう
柊也/かわいい? っすか? 俺はそんな小さい方ではないと思うんすけど。
裕二/5年前から俺よりデカくてかわいかったよ。一緒になってツンツン。
柊也/特に抵抗することもないのでされておきます。使い魔がツンツンする指に指を合わせたり。
GM/かっ、かわいい〜。双子悪魔ちゃんが遊んでくれてキャッキャする〜(笑)
ジェズアルド/まあ、真面目に資料を読み込んできてるみたいだから事情は分かってると思うけどぉ、そちらさんたちは数年ぶりの学園調査になるんかなぁ?
GM/そうですね、結界で封じられてからしばらく経つので数年ぶりの来訪です。事件発生直後を知っている二人は「久々にこの通学路を通ったけど、昔はこんなに草木が生い茂ってなかったなぁ」って思うぐらいには道が廃れ始めています。
裕二/久々だ。一応アンテナは張ってたつもりだけど、まさか今になって進展があるとは思わなかった。
柊也/俺もいつも見てました。やっぱ気にならない訳ないんで……。
ジェズアルド/例えば……5年前になんかすっごい異端が現れてえ、それが5年ぐらい力を蓄えていてえ、ついに動き出した……とかだったら、面白いやろなぁ? そしたらどうする?
柊也/仏締(ぶっち)めます。
ジェズアルド/いいねえ!
裕二/めんどくせぇなぁそのパターン。……ま、仕事はするけど。仕事が楽なことに越したことはない、子供や九十九くんも無事ならなお良し……でも。期待薄だろうな、とは思ってしまう。閉鎖空間に5年とか普通に死ねるし。
ジェズアルド/せやね……なんか不思議なパゥワーで生き残ってるとかに賭けまっしょ。
柊也/これだけ自然豊かなら、閉じ込められてもDASH村式農業とかして生きてるかもしれないですよ。
裕二/行方不明者の中に不思議パゥワー持ちの[世界遣い]はいらっしゃいませんか〜。
ジェズアルド/うち結構イケてる[領域遣い]やねん。何かあったらすぐ気づきますのん〜! あ、これフラグです。
GM/わざわざフラグ建立ありがとう(笑)
裕二/俺は生憎、本格的な荒事は苦手だからサポートに徹させてもらうさね。スキルウェポン無いからね、仕方ないね。
GM/では……敷地の境界に警戒しつつ一同は進む。異常な結界のようなものを感じることはなかった。校門のアーチが見えてくる。鉄錆で赤茶けており看板には「私立月影学園」と風化した文字。さあ、いざ足を踏み入れよう……と思ったときだった。光が差す。
柊也/ん!? 敵襲かッ!?
ジェズアルド/早速フラグ回収してもうた!?
裕二/うー、目が……!
GM/光が、はけた。さっきまで普通の天気で、陽の傾きなど気にしていなかったのに、いつの間にかオレンジ色の夕方になっていた。
ジェズアルド/……あらあ?
柊也/……取り込まれた、か?
GM/見上げると、校舎の壁に埋め込まれた校庭の時計が、ゆっくりと針を刻むのが見える。時刻は、午後4時ちょうど。「午後四時になりました。生徒の皆さん、気を付けて帰りましょう。地域の皆さん、子供たちの見守りを、お願いします」 校庭のスピーカーから生徒らしい声がする。
裕二/自分の腕時計確認していい?
GM/腕時計は4時を指し示していますね。おかしいな、さっきまで正午ぐらいだったのに!
裕二/あるぇ〜? 壊れたのかな〜。
柊也/手をぐっぱぐっぱしてみる。感覚に異常は無いかな?
GM/感覚に異常なし! まあ、内部に無事入れたってことです。
ジェズアルド/ふへへ、不意打ちに取り込まれましたな。めんご
裕二/まぁ、これは仕方ない。どっちみち中に入らないと調査できないんだし。
柊也/無事に潜入できたと考えましょう。
GM/そうそれ。……中は夕方の世界になってるのか、思ったときだった。

 「ファイ、オー! ファイ、オー!」
 突然、グラウンドの向こう側から、声が響いた。
 男子生徒たちの掛け声。乾いた運動靴の音。整った呼吸と足音のリズム。軽やかに円を描くように、トラックを数人の生徒が駆けていた。
 何の変哲もない、ごく当たり前の――放課後の陸上部の練習風景が広がっていた。


裕二/無人だったはずなのに急に音や気配が湧き出て来たみたいなイメージ?
GM/そんな感じです! どう見ても普通の学校だよ。
ジェズアルド/あららぁ。なんか、普通の学校やねえ?
裕二/普通の学校は虚空から生徒が湧いて出たりしねぇけど。
柊也/そう、っすね……。てことは、もしかすると中に師匠も?
ジェズアルド/あ、いるかも? なるほ……ちょっと歩いてみよ。歩ける?
GM/歩けるよ〜。……師匠に会いたい?
柊也/会ってみたいです。
GM/4時だから授業はおそらく無い。いるとしたら……職員室かな。
裕二/俺が知る限りでは……中3だな、5年前に中学生の進路の話してたから。
ジェズアルド/じゃ、中等部の校舎に行ってみるう? 再会したらの台詞考えとき〜?
柊也/事務室の受付に日付表示があるかな?
GM/1月23日。日付は、5年前だ。
柊也/人が消えたその日、いやその瞬間の日付か……。
GM/君たちは職員室を向かう。ゆっくりとドアを開けると……そこに、彼はいた。
柊也/せん、せ……。
GM/「…………。おや?」 百原 九十九は、デスクの前に座り、書類に目を通していた。胸元にはネームプレート。その顔は5年前と、まったく変わっていなかった。
裕二/……あー、居たかぁ。嬉しいような、複雑なような……。
ジェズアルド/感動の再会やない。良かったねえ?
柊也/っすね。……少なくとも、ぽっかり空いた時間が少し埋まったような感覚で、言葉に詰まる。
GM/「あれ。え? お前ら、どうした? なんでここにいる?」 本気の驚愕顔。「え、裕二はともかく、柊也……」 柊也くんはちょっと成長しているので、やや戸惑いを見せる。本人かどうか怪しむ動きだ。
ジェズアルド/ふっつ〜の反応しとるわ〜。
裕二/嬉しいんだけど状況が状況なんで、どうしたもんかなぁ、みたいな顔してる。
柊也/師匠。仕事中にすいません。でも、大事なことなんで聞きます。俺を見て、何か思うところあるっすか?
GM/「……実戦を相当積んだような顔をしているな。それに、裕二まで……ツケを催促にし押しかけるには早すぎないか?」
ジェズアルド/押しかけたと思われてる?(笑)
柊也/ツケじゃないす。……昨日の今日で疑問に思いますか?
GM/「……とんでもない戦闘でもしたのか。この、たった数日で」
柊也/数日じゃないんす……5年は経ちました。
GM/「……は? 5年?」
裕二/まあ、そうだなぁ。もうここは腹割って話した方が良いか。流石に5年ツケ未払いはやばいから押しかけに来たぞー。って冗談はさておいて、まぁ『お仕事』ってことだよ。
GM/「……仕事……」 彼は決して頭が悪いわけではない察しはきっといいほうだ。だから……「何かあったのか」 顔色を変え、2人の顔を見た。
ジェズアルド/へえ、シューヤはんのお師匠ほどの男が気付かないなんて大変な事件ってことですなあ?
裕二/京言葉のせいかすごい含みを感じる。
ジェズアルド/いやーん 「能力者であるPCのお師匠さまって実力者」って設定は話が進めやすくてありがたいですわあ(笑)
柊也/俺たちにとって5年前、月影学園から一切の人が消えました。師匠も含め、生徒・職員・関係者……全てです。
裕二/ぶっちゃけると、九十九くん達、おじさん達の視点では5年間ずーっと行方不明なわけよ。ここも廃校になってる。
GM/真面目に聞く顔。「……まだ、仕事があるからそれを片づけたら話をしてくれないか。19時……いや、早めに済ませるようにするよ。18時には終わる」
柊也/17時定時とはいったい。
裕二/かわいそう(笑)
ジェズアルド/今すぐじゃだめえ? 悠長なこと言ってられんっぽいのよ。
GM/「確かに、こんなこと言ってる場合じゃないな」 九十九は、席を立って3人に改めて向き合おうとする……そのとき、ガラリ。職員室のドアが開いた。廊下の向こうから、夕暮れの赤を背に、数人の生徒たちが元気よく入ってくる。

 先頭で走り込んできたのは、ショートカットの女子。一橋 乙女(いちはし・おとめ)。放課後だというのに元気で明るいテンションで大きく手を振る。
 「せんせー、プリント持ってきましたーっ!」
 「一橋、うるさいな、走んなって〜」
 続いて、やや神経質そうな男子生徒、三吉 小太郎(みよし・こたろう)が入ってくる。
 背中に資料ファイルを抱えて先生のもとへ。
 「……すみません。少し、遅くなってしまって」
 そのすぐ後ろから、穏やかな少女が入ってくる。落ち着いた佇まいの女子生徒、二木 亜子(にき・あこ)。おずおずと皆の手伝いをしている。
 「先生、暮らすの意見をまとめてきました」
 最後に、ちょっと背の高い男子生徒、四葉 和男(よつは・かずお)が「クラス卒業旅行について!」という手書きノートを持って、現れた。


ジェズアルド/いっぱいNPCは来た!
裕二/新顔が4人も……!
柊也/犯人はこの中にいる!(笑)

 一橋「みんな、『自主卒業旅行』行く気満々ですよ! どうですかこれ! ちゃんとみんなの意見まとめてきました〜!」
 生徒たちから囲まれる先生の図。
 ごく普通の、ちょっと賑やかそうな中学3年クラスの光景だった。


ジェズアルド/めっちゃ良さげなクラスやね。……どう思う? お二人さん。
柊也/……まだ、分からないす。師匠も、生徒たちも、異端には、見えない……。
ジェズアルド/嬉しいわあ。ちゃんと異端かどうかとか見極める覚悟で見ていて。なんか感傷に耽るターンかと思ったわ〜。
柊也/……俺だって、思うところがない訳じゃないす。でも、それはそれ。これはこれっす。
裕二/できる男になっちゃってまぁ……。それと、おじさんとは縁遠い眩しい光景に涙が。
GM/縁遠いんだ(笑)
裕二/穿った目で見るのは大事よね。これから異端が何か起こす可能性もなくはないんだけど。
GM/では、何か起こしていきましょうか。――スピーカーが、金属音を吐くようにノイズを走らせた。

 「午後四時四十四分になりました。生徒の皆さん、気を付けて帰りましょう。地域の皆さん、子供たちの見守りを……――
 放送の声が歪む。
 割れたレコードのように引き伸ばされ、低く、ねっとりとした何かに変わる。
 「みまも……みまも、ミマ……ミ、マ、ミ、マ――」


柊也/きたー!
ジェズアルド/ぴえん!
裕二/うへぇ……。あ、魔眼を使えるように眼鏡に手を添えておきます。
ジェズアルド/眼鏡アクション! かっこいい!(笑)

 ――ズルゥ。肉の裂ける“世界の音”が鳴った。
 「あっ……!?」 少女が声を上げる。ある少女の体が、斜めに引き裂かれた。
 皮膚が剥がれ、内臓が一瞬露出し、骨と赤が花のように広がって、何者かに、一橋は頭から胸までを食い破られた。


柊也/なん……だと!?
ジェズアルド/わ!? 異端のおでまし!?
裕二/予兆なし!? いや、予兆はあったけど!

 「先生!? 先生!!」
 男子生徒が恐怖のあまり、大人を呼ぶ。
 「みんな! 離れ――」
 彼は生徒を守るため、立つ。
 君たちは察する。そして、思う。――勝てる相手か、これ?と。
 圧倒的迫力。強者の香り。――殺意。

裕二/いやぁ、思ったよりエグいの来たなぁ、コレ……。
ジェズアルド/これが全員食った異端やなー!?
柊也/瞬時に駆け出し、前線に飛び込む。そして師匠の隣に! ざっけんな……お前か、元凶は?
GM/返事は無く、それは女子生徒を食べた口を赤く染めて……君達を見る。ではでは『AW』のお手本を経験者プレイヤーでもあるジェズアルドさんから見せてもらいましょうか! 1D6を振って。

【1月23日4時44分チャート】
 1:体を引き千切られて死ぬ。 →【体力】難10
 2:目・鼻・耳から貫かれて死ぬ。 →【反射】難10
 3:幻覚が見える。夢見るように終わる。 →【知覚】難10
 4:走馬灯が見える。夢見るように終わる。 →【理知】難10
 5:忍耐強くじわじわと苦しんで死亡。 →【意志】難10
 6:幸運なことに即死 。→【幸運】難10
 能力値成功で【正気度】1点減少/失敗で【正気度】1D6点減少(最低値0)
 【正気度】が0になったら能力基本値どれかを−3することで+1復活。


裕二/この表、見たことある! 『夢幻の夜に鍵をかけて』で出てきたチャートだぁ!(笑)
ジェズアルド/やーだ(1D6ころころ)6。
GM/「6:幸運なことに即死」 即死してください。
ジェズアルド/ギャーッ!?
GM/化け物、何かの獣か人型か分からないけど「口がある何か」。ジジジジジと音を立てて、ジェズアルドに飛びつく。
ジェズアルド/一瞬だった。気づけば血の匂いすら残らず、ジェズアルドは消えていた。軽口も何一つ吐くこともできず。まるで初めから存在しなかったように。……ジェズアルドの長身の、上の部分が消えた。ぱっくんちょ(ころころ)【幸運】判定、達成値13で成功! 【正気度】減少は1点だけです。
GM/成功おめでとう! という訳で、ユージはんとシューヤはんは、ジェズアルドさんがぱっくんちょされるのを目の前で見ました。
ジェズアルド/下半身だけ残ってるよ 大切にしてね
柊也/んなっ、クソ……マジかよ!?
裕二/咄嗟に「止まれ!」って魔眼で命令しようとしたけど間に合わなかった……。
GM/お次は(ころころ)ダイスがシューヤはんを狙えと言っている。
柊也/じゃぁダイス振るよー。(1D6ころころ)1です。
GM/「1:体を引き千切られて死ぬ」 どうぞ死んでください
柊也/(ころころ)【体力】判定、達成値10で成功。一矢報いてやる!
GM/成功したから【正気度】減少は1点だけ! おめでとう!
柊也/ぎり! 殺意を滾らせて斬りかかり、逆にズタズタにされる。ガッ、ア!?
GM/ザクザクザクザクザク。ツメなのかハネなのかキバなのか、切り裂かれる体。
裕二/その動きを止めようと柊也の背後で必死に魔眼で睨みつけている……が、止まらない。
GM/必死に助けようとしている……が、切り刻む刃は止まらない。
柊也/初めて経験する死。千々野の赤い目を見開いて、逆流した血を口からゴボッと吐いて首と身体が前後左右別々に倒れていく。
ジェズアルド/いらっしゃい死。
裕二/じゃあ、おじさんも振りまーす。(1D6ころころ)3です。
GM/「3:幻覚が見える。夢見るように終わる」
裕二/(ころころ)達成値8……失敗だ。回復系の特技は取ったたけど、達成値操作は持ってなーい。
GM/他のPCも、同タイミング換算の判定だから特技使用を許可するけど……達成値上昇特技は無い? では失敗で決定なので、ユージはんは【正気度】1D6点減少です。
ジェズアルド/ユージはん、[魔術師]だから【正気度】9もあるやろ。いっぱいあるからいけるいける……。
裕二/(ころころ)6点減少です。あらま。
柊也/うほぉ!?
ジェズアルド/めっちゃ減ったー!?
裕二/魅了の魔眼で睨みつけ、ポケットから取り出した触媒で幻惑の魔術をかけ続ける、連続の酷使に神経が焼けつくような痛みが走る。
GM/「……っ!! ……!」 叫んで助けようとする動きをする誰かの影が、死ぬ前の裕二の目には見えるかもしれない。
裕二/魔力の消費を≪心身置換≫で代用してなお、この『何か』を止めるだけの魔力を搾り出せない。
柊也/粘った分だけ削られてしまったぁ!
裕二/……クソが。自分の目の前にソレの牙が届く寸前に……魔眼の負荷で脳神経が焼き切れて意識が飛んだ。
GM/意識が飛ぶ、守り切れない。訪れる、死。それだけ君の中には衝撃が走る。苦しい死を経験するという貴重な体験。そこにいる全員が、消える。消される。腹の中へ。

 そして、君たちは気づけば……。
 「午後四時になりました。生徒の皆さん、気を付けて帰りましょう」
 影が長く伸びている。周囲には、まだ放課後の声。
 ……君たちは立っていた。私立月影学園の校庭に。


GM/おはよぉーございまぁーす! 君たちは蘇って学校に入ってきた直後の校庭に立っております!
ジェズアルド/……。ぷはっ!?
柊也/は、ぁ……っ!? どっと冷や汗を吹き出させて流し、がひゅっと忘れていたかのように呼吸する。
ジェズアルド/ぶんぶん、ふるふる! 体さわさわ! あるー! うちのおっぱいから上、あるよー!
裕二/【正気度】6点も削れたし、ここは意識が戻った瞬間蹲ってケロケロしちゃおうかな。うぼぇ、っぐ、げほ……っ!
ジェズアルド/ああ生きてる〜……ってわあ!? ユージはん平気!? なワケないわ〜。
裕二/感覚的には直前まで酷使した魔眼、吐き気と頭痛が止まらず、その場で蹲って胃の内容物が溢れ出てくる。
柊也/何が起きた……!? 刻まれた恐怖に慄きつつ、安心するために人肌を求めて……戻す裕二の背中をさすり、自分の安定を得ようとする。
ジェズアルド/うち、死んだわ。そっちもやろ?
柊也/……ああ、死んだ。瞬殺された。クソの役にも立たなかったな……。
裕二/俺は食われる前に、魔眼の負荷で頭焼き切れたみたいで……っくそ、頭痛ぇ。
ジェズアルド/うふふ、いいこと教えてやろか?
GM/なーに?
ジェズアルド/ジェズアルド【正気度】、現在、1!
GM/これだからリリルラケシスは!(笑) ……見上げると、校舎の壁に埋め込まれた校庭の時計が、ゆっくりと針を刻むのが見える。時刻は、「午後四時ちょうど」。という訳で、ミドルフェイズがこれから開始されます!

『AF判定:月影学園探索』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・1回目難易度:20
 ・2回目難易度:30
 ・3回目難易度:30
 ・4回目難易度:20

※「月影学園探索」演出に成功すること。成功した場合、イベントが発生する。

【シナリオの流れ】
・舞台は16時〜16時44分。約30分間のループ。
・16時44分になったら1D6チャートを振り、全員死亡する。
・月影学園から外は結界が張ってあり出られないものとする。出たら即死。
・1シーンでできるAF判定では、30分間でできることを自由に描写する。
・AF判定は1人ずつ交代で1回目、2回目、3回目と順番にこなしていく。
・主従契約は、ミドルフェイズ開始前からOK。供給は1シナリオに1回まで(オート)とする。


GM/1シーン目、1回目のAF判定から順繰りに始めていきます。シーンが終わるとみんな死ぬよ。
ジェズアルド/どんなに頑張っても3回は【正気度】減る 死ぬ アカーン

 ミドルフェイズ開始前に、PCたちは『契約』の相談をした結果……。
 裕二が柊也のマスターに、柊也がジェズアルドのマスターに、ジェズアルドが裕二のマスターになった。