アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 ぼくのかんがえたさいきょうのカレーをたべてもらう機関シナリオ! 』 2ページ ■
2020年8月23日




 ●オープニングフェイズ1 〜死刑宣告〜

 GM/時刻は夕飯真っ只中。めっちゃ忙しい時間……食堂の片隅、君達はおります。君達の前に西大家 銀之助。死が目の前にいます。

マリア/今夜に夕飯おーれら!(笑)
波央/包丁の刃が鈍く光ってるう!(笑)
よな/ひえ……大人しく尻尾を足の間に丸めてます。
黄/正座するアル! いや、正座ではなく土下座をした方が……?
GM/(銀之助になって)「土下座するのはいいですが、涎で床を汚すことのないよう口を引き締めておきなさい」
波央/ハイッ!(笑)
マリア/きゅう!
GM/「私は大変怒っております。その理由は貴方達もお判りですね。お判りでない訳がない」
黄/無言で深刻な顔で頷きます……。
GM/「まずは……匠太郎。貴方の罪を告白なさい」 君達と一緒に正座する、越生 匠太郎が答えます。「はい! えーと俺は……食導の職員のタイムカード入れの棚に、ちょっとそこまで運ぶだけだった醤油瓶を、ぶっかけました! おかげで出勤退勤記録がパーです! いや復旧はわりとできますけど、シンプルに、迷惑かけました!」
マリア/醤油はポイント高い!(笑)
GM/「死ぬほど面倒なことをしました! 許してください!」「許しません。死になさい」
マリア/早い!(一同笑)
よな/即答の死!(笑)
GM/「このクソ忙しい12月に職員のローテを害する罪は死で贖いなさい。……ああもう死ねと言ったら死になさい! 丁寧に捌いてさしあげますから全身洗ってまな板の上に転がりなさい! 遺言を書く時間は必要無いですね! 以上!」
マリア/迅速な対応だ!
波央/簡易裁判ってコエーな(笑)
GM/「来海 波央。貴方の罪と自己紹介をプレイヤーに向けて告白しなさい」
波央/はいいいい!(一同爆笑)
よな/流れ作業のように下されてパスされる死の宣告!(笑)
マリア/一体どんな罪が出てくるのか! わくわく!
波央/えっと、自分、来海 波央は! 同僚に頼まれた醤油を取ろうとした際! 横着して≪サイコキネシス≫を使いました! したら、ちょっと手元が狂って……こう、醤油が……飛んで行って……幹部用のお吸い物の中にホールインワンしました。
よな/ナイッシュー!(笑)
黄/効率化が裏目に出たアルね!(笑)
GM/「ほう。横着したからこそ、手元が狂ったのですね。常日頃から貴方が怠惰であった。そのバチが当たってといっても過言ではないですね。これはもう死ぬしかないのでは? 怠惰な所属員が生きていていい理由がどこにあるというのです?
波央/仰る通りで!
マリア/スナック感覚で訪れる死!(笑)
GM/「自分の罪を認めましたね。ふむ素直で宜しい。閻魔大王に許してもらいなさい。私は許しませんが。……次、マリア
マリア/はひ!?
波央/次、って言いながら包丁を向けてるでしょ、これ(笑)
よな/矛先が満遍なくスッと向いてくるの、怖すぎる……(笑)
GM/「言語機能は作動してますね。人間語で言い訳してみなさい。できるでしょう、できないのでしたら結構。そのまま無言で終わるだけです。どうぞ人らしい言い訳を」
マリア/喋れます、喋れますう! そのですね、食堂にちょうど必要物資のサラダ油を運んでいたらですね……ちょうどアップデートが入りまして、強制シャットダウンしちゃってですね! 大事なアップデートだったもので即座に対応できず!
波央/急なアプデあるある〜(笑)
マリア/足の小指をぶつけるとおでこからディスクの挿入口が飛び出ちゃうバグの修正だったんです!
黄/前髪の下にディスク挿入口!?(一同爆笑)
よな/ディスクの挿入口そこ!?(笑) 小指ぶつけるたびにウィーンってしてたんだ!?
マリア/停止したはずみでサラダ油をこぼして! 中華鍋にイン! そして火柱へ! 天井を! 溶かしました! ごめんなさい!
GM/「口が回ってとても人間らしいですね。言い訳もお上手で。よくそこまでお育ちになった。日々成長するシステムは人間様も見習うべきですね」
マリア/えへへ。
GM/「……それで私が満足すると? 貴方の事情でご迷惑をかけることがあって良いと思うのですか人形殿? 人間様の大事なお家の屋根が焼いていい訳がありませんよね?」
波央/銀之助さんの言葉の大太刀が我々を薙ぎ払う!(一同笑)
マリア/はっ!? 褒めていなかった! だだだだめですねだめですだめだめ!
GM/「火柱、お好きなのです?」
マリア/お、お好きじゃないです!
GM/「そうですか、お好きでないのに火柱を立てる。本能的に求めているのでしょうね。こればかりは人間には判らないですねえ。唐揚げ、作ってさしあげましょう。マリアの唐揚げは初めてなので私もできるか判りませんが、まあ私ですからきっとできます」
よな/あつあつ……さくさく……?(笑)
マリア/銀之助さんに唐揚げにしていただけるような上等なパーツではないのですが! あわわお慈悲を! いやこれがむしろお慈悲!? 大人しく唐揚げのように丸くなって土下座します。
GM/「お慈悲なんて素敵な日本語を学習していて嬉しい限りです。メニューが決まったところで、次……黄 波浪。言い訳をしてみなさい」
黄/え〜、ワタシは……その……銀之助さんが子供たち用に作ったケーキをですね。
GM/「はい、私のケーキを」
黄/当主の奥さんにお出ししたアル。
GM/そうなの!?(一同笑) ……反応、どうでした?
黄/すばらしい出来だと思ったアルよ〜! よかれと! 思って! …………。申し訳ございませんでした!
波央/ちなみにどんなケーキだったんです?
黄/カブトムシが乗ってるブッシュドノエルです。
波央/冬なのに!?(笑)
よな/カブトムシケーキ……リアル指向だったのかな?(笑)
マリア/かっこいいですね! カブトムシは1年中かっこいいですもんね!(笑)
黄/お出しした瞬間に空気が冷えていくのが判ったアル。自分がやらかしたことを理解したアル。銀之助さんの気が済むまで虫けらのように木っ端みじんにしてほしいアル!
GM/「……私は、私の計算以外のことをされるのが、大変お嫌いなのです。勝手に貴方はそれをした。それだけで、私を怒らせるには充分です」
黄/ハイ。
GM/「私の料理の腕が至らず、皆様を楽しませることができなかった、それは大いに反省します。反省の機会を与えてくださった貴方には深く感謝しましょう。それはともかく腹が立つから死ね
よな/直球!?(一同爆笑)
黄/ハイ! 死ぬアル!(笑)
GM/「よろしい! 返事が良いことはポイントプラスです! 地獄でそのポイントを良く使いなさい!」
マリア/地獄はポイント制なんだなあ!(笑)

 GM/(一本松になって)「……なあ」 (銀之助に戻って)「はい次! ……最後の、そこ!」

波央/い、一本松さん……!?(笑)
マリア/一本松様! 無視されちゃってる!(一同笑)
GM/「よな、貴方です。何をなさったんです?」
よな/はい、ひえ、ごめんなさい、褪尾よながすいませんでした……っ! よなは食導勤務まもない身でありながら……特別なご飯の中に入っている、おめめにびっくりして気絶しました!
マリア/かわいい!(笑)
黄/それは、しょうがないよなあ……。
波央/っていうか、目玉そのまま入れる方に問題無いか!?(笑)
よな/そ、それだけでなく、他の特別なご馳走の上に倒れ込んでどんがらがっしゃんしましたー! 申し訳ありませんでしたー!
マリア/今日の食堂とっても賑やか!(笑)
GM/「人間の目玉は部位に2つしかない貴重な食材です。食導の厨房を立つものであればその程度常識だと思ったのですが?」
よな/ぞ、存じてはいたのですが、びっくりして……!
黄/今日だけで、我々と匠太郎さんでその貴重部位が10個も確保できるアル(笑)
GM/「そうですね、びっくりしましたね、驚くのは結構ですが……どんがらがっしゃん。どんがらがっしゃん、しましたね」
よな/ハイ……最早ちびりそう……ちびらない……尻尾で押さえる……。
波央/今、脳内の大山様が「漏らしても良いんだよ!?」って言った気がする。
よな/しません! 適合率0%なので!(笑) ひえ、ひえええ……あの、よなが代わりのハツになるのでしょうか?
マリア/よなちゃんからハツちゃんに改名に?(笑)
GM/「……はああああああ」 クソデカ溜息を至近距離でします。
波央/こわいこわいこわい!(一同笑)
GM/「貴方の大きなお耳に、この私の苦悩の詰まった溜息を聞かせてあげているんですよ! 死ぬまでしっかり脳に届かせなさい! ちゃんと聞いておりますか、褪尾ハツ!
黄/改名した!?(一同爆笑)
よな/ひゃ、ひゃい! これはもうハツ決定!(笑)
GM/(一本松になって)「おい。ちょっといいか」 (銀之助になって)「なんですか、人が大切な立ち合いをしているんですよ! 邪魔をなさらないで!」 (一本松になって)「話。いいか。少しでいい」
よな/う、うう、せめてセロリや玉ねぎと和えられませんように……! ん? え、あれ?
波央/お……?
よな/えと、えと、今の御方は、朱指の頭領さん……?
GM/そうですね、朱指の頭領・一本松が現れて、銀之助を連れていきます。一本松は銀之助のように機関の一部署のトップの男性です。波央くんは直接の上司で、銀之助に比べると物静かな男性ですね。
マリア/流暢な銀之助さんと短文で喋る一本松さんのコントラストが最高。
波央/わかる(笑) ああ、頭領にこんな姿を見られてしまった……。
黄/おっと、これは……逃亡チャンスアルか?
波央/逃げたら死では!?(笑)
マリア/土下座のまま唐揚げになってます。
よな/唐揚げ、気が早い!(笑)
マリア/黄さん、いま逃げたらカブトムシにされちゃいますよ!
波央/……一本松さん、なんでここに? 飯を食ってたのか。
GM/朱指の波央くんなら知ってるな。一本松は任務のため外に出ていておそらく今さっき帰還したころだ。帰還後のご飯を食べるところだったんじゃないかな。テーブルには手つかずのご飯の皿が並んでいます。
波央/あ〜!? 申し訳ねえ〜!
よな/いつもたくさん食べられる方が……そ、そっか、ご飯を食べずに……。
黄/これは由々しき事態アル。
マリア/お忙しい中で、お声を掛けていただいたんですねえ……。マリアも色んなマリアが一本松さんとお仕事で関わったことあります。
よな/色んなマリアくん、兄弟機がわんさかいるの?
マリア/ダイスを振って何台マリアがいるか決めますね。(ころころ)65体です。
GM/わりと居るね!?(笑) で……黄くんは逃げないの?
黄/逃げないアル。逃げたら成功したとしても、一緒に怒られているみんなに罪が上乗せされちゃうアル。倫理観を装備してきたので逃げないアル!
波央/逃げたら、活け造りとかにされそうだしね……(笑)
GM/それでは……待っている君達は、銀之助と一本松のこんな台詞が聞こえてきます。

 「貴方も朱指の頭領ならお判りの通り、無価値なものを価値あるよう脳を献上するのが聯合の在り方でしょう。そのやり方に何のご不満が?」
 「……あいつらだって、何かしら価値がある。お前の声に十分に反省している。その姿が、お前には見えなかったか。
 反省してこれからも機関に従事すると誓うなら、些細な仕事でもこなしてみせるだろうさ……」


マリア/ひん、一本松しゃん! 目と鼻からオイルを垂らします。
よな/い、いっぽんまつさん……ぷるぷるひぐびえ……。
黄/朱指に異動してえアル。
波央/朱指いいぞ、ホワイトだぞ。比較対象は頭垓だけど。
マリア/ぐすっ、一本松さんに何か恩義を返したい……!
黄/朱指の遠征時の食事担当になりたいアル〜。生き延びたら異動届を出すアル!

 「……どんな小さな仕事でも生きていればやってみせるだろうよ。例えば、カレーでも作れとかそういう小さい仕事でも……」
 「はあ? カレーを作れが? 小さい仕事ですって? はあ?」


よな/あっ(笑)
GM/(銀之助になって)「あのような連中が? 私が日々こなしている責務を? できるとでも? できるとでも!?」
マリア/そ……そうなるよね!?(笑)
波央/待って一本松さん、地雷踏んだね!?(笑)
黄/銀之助さんのプライドに触れたアル!(笑)

 「そうですね! 私を越える優秀な機関所属員なら聯合するだなんて失礼なことはできませんね! そりゃできませんね、私以上のカレーを作る者を殺すなんてできませんしね!」
 「…………えっと……」


マリア/ママを諌めようとして地雷踏むパパだ!(笑)
よな/やばいやばいやばい!(一同笑) たじってなってしまわれている一本松さん!
波央/良かれと思って! 良かれと思ったんですよね、一本松さん!(笑)
黄/……我々が至高のカレー作らんと、一本松さんまで危なくないアルか?(笑)
GM/「作ってもらいましょうかね、私を唸らせるほどのカレーを! ……失礼しました、冷静になります。私は神経質で直情でみっともない男です。自分が勝ちたいあまり、自分の料理を自分の好みで作り、自分採点で最高点を付けるのは当然のこと」
黄/自己分析が正しすぎて怖い。
GM/「だから私を基準にしてはなりません。そうだ、貴方好みのカレーを作ってもらいましょう。……貴方達ッ!
黄/ハイ!?(笑)
マリア/はひゅ!
よな/ひゃい!
GM/明日! 剣菱 一本松がこれという味のカレーを作ってみなさい! そうすれば聯合は無かったことにしてあげます! 拒否権はありません。これは温情です。拒否権などある筈がありません!」
黄/了解アル!(笑)
波央/はい喜んで!(笑) ご慈悲に感謝します!
GM/「もちろん自らの意思で聯合されたいという機関の脳に知識を捧げる献身的で優秀な所属員を拒みはしませんが!」
波央/いや、出来たら生きて機関に貢献したいです!(笑)
黄/銀之助さんの温情を無碍にするわけにも参りません!
マリア/恩情いただきました!
よな/必ずや! 必ずや挽回します!
GM/「皆さん良い返事ですね! よろしい! 明日、カレーを作るのか今日死ぬのか! ……覚悟しておきなさいよッ!」 銀之助、シーン退場します。
マリア/は、はわわ……!(笑)
波央/助け船出してくれた一本松さんのためにも! 美味しいカレーを作って生き残る……!
GM/一本松は「…………」と無言のまま、去ります。
黄/去っていく背中に深々とお辞儀!
よな/ありがとうございました! 明日、おいしいカレーでこのご恩は返します……!
マリア/ちゃ、ちゃんとカレー作らないとこれは、明日は無いですね!

『AF判定:さいきょうのカレーを作る』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:30

※「一本松好みのカレーを作り終える」演出に成功すること。
 成功した場合、カレーが完成する。
※令呪を使うな。毎日料理で令呪を使えると思うな。自分の力で勝て。
※協調行動NG。1人で作ること。
※カレーを作る際、描写を入れること。
 「おいしいカレーを作りました!」ではなく、「隠し味にリンゴを入れた、甘めのカレーを作りました!」と演出した方が、きっと幸せになれる。
※シーンプレイヤー以外のPC3人は、シーンに1回、特技1つを使ってAF判定に演出することで「支援」か「妨害」ができる。
 特技名と演出と同時に、支援か妨害の宣言をすること。
 支援した場合、一本松の好感度が上昇する。妨害した場合、銀之助の好感度が上昇する。


GM/それでは1シーン1人ずつ、カレーを作ってもらいます! 今回は協調行動は無しです。オンリーワンのカレーを作ってくださいね。
黄/妨害の選択肢がある!(笑)
波央/妨害することに意味は無いんだけど、銀之助さんの好感度が上がることには意味がありそうなんだよな。
マリア/どっちするかで悩みますね。
よな/妨害が……倫理に引っかかるか否か。
GM/妨害や支援の演出は、「ワンポイントアドバイスをしてあげる」とか「無意識にあんなことしちゃってさあ大変」とかでいいですよ。それっぽい描写をしてくださいね。


 ●オープニングフェイズ2 〜死刑巻き込まれ〜

GM/ミドルフェイズ……にいく前に、勝負直前のシーンをしましょう。さっきのシーンから一晩が過ぎ、明日になりました。翌朝の朝食シーンは……(ころころ)波央くんとよなちゃん、出てもらいませんか。
波央/はーい。
よな/は、はい!
GM/匠太郎が、朝食を食べている波央くんとよなちゃんに話し掛けてきます。(匠太郎になって)「やっほー、元気ー?」
波央/あ、昨日一緒に断罪されてた人だ。……元気に見えるか?(笑)
よな/わ、わ、おはようございます……! 元気というと、怪しいです。隠し味とか色々考えたら眠れず……。
波央/俺も昨日遅くまでレシピを調べてた……。
GM/「元気にカレー、作るんでしょ? 頑張って! おいしいカレーを作って生き残ってね!」
波央/お前もだろ!?
よな/貴方もカレー作るのですよね? お互いに頑張りましょう。
GM/「俺? 俺ね、命中対象を変える特技ってあるじゃん? あれで聯合相手を、俺じゃなくてテキトーなどっかの誰かにしちゃった!
よな/ひえ!?
GM/「頭垓で研究材料にされていた人外と、誰かが作った実験体か何かと、あとテキトーにフラついていた研究者? 3つあれば俺の代わりにはなるでしょ」
波央/ひでえ!?(笑) テロじゃん!?
よな/こ、怖い人だ……! ぴわっとなって尻尾をしぼめる!(笑)
黄/……あっ、それって……もしかして。
GM/「1匹はまだ試運転もしていないホムンクルスベビーだったけど、なんとかなるなる」 お察しの通り、匠太郎は自分の罪を燕とヨツと榑嗣に責任をなすりつけました。
マリア/なんてこった!(笑)
波央/自分の不始末を他人におっかぶせるなよ!?
よな/あっけらかんとしたサイコの香り……!(笑)
GM/「頭垓で研究材料にしていた人外ってのはジェイソンでね、一兄さんが元々引っこ抜くつもりだから目ぇ付けてたんだ」 一兄さんっていうのは、一本松のことですね。「一兄さんって天足の売れ残りとか頭垓の実験体をよく朱指に貰おうとするするだろ? 朱指は常に死にまくりで人材不足だしさ」
波央/確かに朱指は、すぐ死ぬ。
GM/「まあ、一兄さんがテキトーに殺したいから引っこ抜いてるんだろうけどねー。元から売れ残りとかそういうの朱指に呼んで散々働かせたら『どっか行け』って捨てるの、大好きな人だしさ」
波央/……そ、そんなことない!
GM/否定してくださるの?
波央/一本松さんは、戦闘中はちょっとアレだけど、ちゃんと部下のことを大事にしてくれてるぞ!
よな/朱指はめっちゃ死ぬけど、めっちゃ人間らしく生きられる部署だもんね……。
GM/匠太郎は、そんな波央くんを爆笑して馬鹿にします。
波央/おれ! こいつ! きらいっ!
マリア/かわいい……(笑)
よな/……よなはよく知らないし、そんなに直球には言えない身ゆえ……。でも一本松さんは助けてくださったので、あまり悪いことは言ってほしくないし、思いたくないです。感謝してますので……とモゴモゴしてます。
波央/それに、でなきゃ俺達のこと助けてくれたりしない! シャーッて威嚇する!
GM/「ふーん。ってな訳で、代わりに聯合されるの3体ぐらい見繕ったから俺は参加しないよ。みんなで頑張ってね! あの3体は……このまま銀兄さんが『激おこのままクライマックスフェイズを迎えたらキャラロストする』だろうけど、俺達には関係無い話だから考えなくていいよー!」 匠太郎、シーン退場します。
よな/プレイヤーには関係あるんだなあ。
波央/銀之助さんにチクってやる!(笑) くそ……あいつ、医務室に来てもヨードチンキの代わりにラー油かけてやるからな!
マリア/痛いやつじゃないですか!(笑)
よな/……自分達の命だけの話じゃなくなりましたね。
波央/自分達の失態のせいで、関係の無い人が聯合されるのは良くないよな。
マリア/セッション外で生殺与奪を握られるとは……。
黄/未来の蛍が悲しみますよ……(笑)
よな/自分達と、巻き込まれたお三方の命ためにも……美味しいカレーを作りましょう、波央さん。
波央/そうだな。めっちゃ美味いカレー作ろうな、ハツ……じゃなかった、よな。
よな/は、ハツって言わないでください〜!(笑)


 ●オープニングフェイズ3 〜死刑直前〜

GM/次のオープニングシーンは、マリアくんと黄くんです。シーンに登場してね。
黄/我々が犠牲になる番アル……(笑)
GM/黄くんとマリアくんはキッチンにおります。君達の戦場、クライマックス戦闘の舞台です。今日の気分はどうかな?
黄/二度と拝めなかったかもしれない朝日! 素晴らしいアル、目覚めの気分は良いアル!
マリア/昨日の晩は唐揚げの予行演習とカレーの気持ちになるので忙しかったです。
黄/自分が具になるんじゃないよ(笑)
マリア/そうでした! 我々は作る側に! なりましょう!
黄/キッチン! 割烹着を着るアル!
マリア/お着替えですね! お手伝いしましょ!
黄/服が白いから袖も覆いたいアルヨ。髪も落ちないようにするアル。髪なんか落としたら即死アル!

 GM/そんなところに、器守 大山が現れます。(大山になって)「やあ、元気にやってる?」

マリア/大山様だ!
黄/おはようございます! 元気アルヨ〜!
GM/「地獄卓のスピンオフだと聞いてね! 登場したよ!」
黄/メタい!(笑)
GM/「というのは冗談! 元気で何より。面白い勝負をすると聞いてね、ちょっと顔を出してみたんだ。面白い企画はアミューズメント部門の天足は常に勉強中なもんで」
黄/特殊なアミューズメント部門……(笑)
マリア/なんと、天足にまで噂が届いていたとは。
GM/「それにせっかくだから美味しいカレーをご馳走になりたいなぁと思って。ワンポイントアドバイスをしにきた訳だ」
黄/ほうほうほうほう! 詳しく聞かせていただきたいアル!
マリア/大山様が良きことを教えてくださるとは、今日は雨!
黄/マリアくんちゃん、コラッ(笑)
GM/「まずいことをすると、死ぬよ。シンプルにそれがアドバイス」
黄/……まずいことをすると、死ぬ。
よな/あまりにもシンプル……
マリア/り、倫理……。
GM/「でもウケ狙いは大歓迎! 楽しくて私の好感度が上がっちゃうな〜」
黄/大山さんの好感度は今回のシナリオに含まれてないアルヨ!(笑)
GM/「あと……きっと一番良くカレーを作れた子にはご褒美を貰えるんじゃないかな。頑張った子にご褒美が無い世界なんて悲しいしね」
マリア/ご褒美がある世界は素晴らしいですね! ありがとうございます、大山様。
GM/「ゲスト出演はこれにて退散するよ。みんな美しく生きてね〜」 死ぬなとは言わない。
黄/「最期の瞬間まで生きた」とかじゃなくて、我々ちゃんと生き残りたいアルネ……。
マリア/はい。アドバイスをくださった大山様にカレー風味ラムネをお渡しして背中を見送りますね
黄/カレーラムネ!? そんなのあるんだ(笑)
マリア/ビレヴァンとかによくあるんだなー!(笑) 生き残るために頑張りましょうね!
GM/それでは……そろそろ始めていきましょうか。皆さん並んでキッチンで作りますが譲り合ってくださいね。シーンは1回ずつ順番にしますが、描写的にはみんな一斉に作ります。
波央/ふむふむ。
GM/同時に調理してる訳だから、助け合い支援も邪魔な妨害もできる訳です。そして、最終的にあったかい料理を一斉で食べられるからね。
マリア/はいはい、なるほどな。
よな/冷めないのは大事。あつあつカレーが食べたいもんね!


 ●ミドルフェイズ1/よな 〜スイートビーフカレー〜

よな/よなからカレー戦闘をしていきます。【反射】で判定します。
波央/頑張れー!

『AF判定:さいきょうのカレーを作る』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:30

※「一本松好みのカレーを作り終える」演出に成功すること。
 成功した場合、カレーが完成する。


よな/したらば、まずは≪守護の石≫相応の簡素なエプロンを装着!
黄/エプロン大事!
よな/んで、≪獣の外套≫の影響で出ている尻尾もしっかり覆っていることを確認!
GM/しっぽぼふん、をセーフ。
マリア/毛が入るといけないもんね。
黄/『支援』をします。≪ステージドレス≫相当の三角巾で髪が落ちないように整えます。うんうん、これで完璧アルね!
よな/わ、わ! ありがとうございます! えへへ!
波央/調理実習っぽい〜(笑)
よな/……よし! 食材を用意しますね、≪盟約の痕≫から基本のお野菜にちょっと良いお肉、それからスパイス! スパイスを取り出すとカレーの香りがしてちょっとほわっとする。カレーは好きなのです。
波央/お、じゃあ『支援』したい。このスパイス、こういう配合で混ぜると良いぞ〜と≪最高調合術≫。
よな/おおー……波央さん凄い、勉強になります! 手元を真剣に見つめてしまう!
マリア/2人が『支援』しているので、ちょっと『妨害』という名のリクエストをしたい。むむ、このカレー、今から既に素敵なカレーに仕上がる予感んがしますが、何か隠し味が必要なのではと運営が言っております! ≪電波受信≫!
黄/運営?(笑)
よな/運営さんのアナウンスかな?(笑) 隠し味、カレーには必須ですね! 隠し味はちょっと迷ってたんですよね……珈琲を淹れると味に深みが出るとか、基本のハチミツと林檎かで。
GM/全部入れたっていいのよ。
波央/全部入れると悲惨では?(笑)
黄/絞った方がいいアルよ! 混ぜるな危険!
よな/よ、よーし! ≪仮面の暴君≫で無理やりに迷いを切り変える! 甘めのを作ります! 林檎にハチミツ、あとは味がぶつからなさそうにヨーグルトを少量。
マリア/美味しそう!
よな/一本松さんのお口に合うかは判らないですが、きっと糖分はエネルギーになりますので! えへへ、≪見通す眼≫で必要な調理器具を整え……ハッ、≪水鏡≫で口に合うカレーのヒントが映らないだろうか! 野菜を洗いながらちょっとチャレンジ!
GM/うまい演出だなぁ。
よな/でもやっぱりながら作業では上手く拾えなくて、自力で頑張ることに! お肉は牛の塊です! ……はっ、新鮮すぎて血がじんわり!
マリア/生肉あるある。
よな/一瞬、≪眠りの心臓≫しかけるけど我慢。こらえる!
黄/こらえた! 偉いぞ!
よな/ここで倒れたらデスルート直行ですもの!(笑) みじん切りのお野菜を炒めながら、こうして死の淵にいると、天足にいたほうが楽だったのかなって一瞬浮かぶけれど首をぶんぶん。≪機関「天足 所属」≫は前までのこと、新天地で頑張るんだ!
波央/どう考えても食導の方が良い職場……(笑)
よな/お肉の血をざっと流しながら≪精神緊縛術≫を掛けながらぐっと決意を新たにしてますね! 広いキッチンに並んでわいわいなので、お鍋用意などの移動の際はぶつからないように≪籠抜け≫を使ってます。そうだ、肝心のご飯は炊いてあるだろうか! 手を止めずに慌てて≪ドッペルゲンガー≫を確認に行くかせる!
GM/確認は偉い。
よな/とはいえ、炊き立てご飯は常にありそうな食導台所なので、ほっと安心! であれば後は≪食物錬成≫で最後までカレー作りに専念だー! よーし、判定します!
マリア/おいしいカレーが作れる予感!
よな/(ころころ)達成値9のカレーが作れました! 9か……うん、でも頑張った!
GM/さて、君は甘めと描写しました。「1が甘い」「5が普通」「10が辛い」の10段階でいうと、どれくらいでしょうか?
よな/そうですね……林檎・ハチミツ・ヨーグルトなので「3」を考えてます。
波央/甘口カレーだ。
GM/いい香りのスイートビーフカレーができました!
よな/やったあ、完成……!
GM/そんなことを言っていると、ちょうど他の3人も完成した頃だ。良い匂いが漂うキッチン、君は完成したカレーを持って次のフェイズに向かうのでした。


 ●ミドルフェイズ2/黄 〜激辛キーマカレー〜

黄/前々から銀之助さんとは料理の趣味が合わんと思ってたアル。この際だからワタシの好きなように作るアル〜!
GM/ぶっちゃけるなぁ(笑)
黄/「目玉そのままは無いわ〜」派アルヨ! このキッチンも≪マイガーデン≫同然アルヨ、≪マイガーデン≫を実際使います。熟練の腕を見せつけます!

『AF判定:さいきょうのカレーを作る』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:30

※「一本松好みのカレーを作り終える」演出に成功すること。
 成功した場合、カレーが完成する。


黄/ワタシ本来の所属は頭垓だけど、今はほとんど食導で過ごしてるアル、≪機関「食導 所属」≫。ワタシの庭同然のキッチンで≪ステージドレス≫相当の割烹着を着る。手には≪バディ≫という名の包丁アル。
波央/生死の掛かったカレー判定だもんな、出し惜しみ無しでいこうぜ。
よな/カレーのみの判定なセッション、ほんと斬新(笑)
黄/一本松さんは4人分のカレーを食うアルヨネ。なら変化をつけたほうが良いかと思うので、ワタシはキーマカレーを作るアルヨ。
よな/おおー、キーマカレー! おいしい!
黄/しょうが、にんにく、タマネギ、白ネギなどを適切な大きさに刻んでいくアル。油を熱してにんにくと生姜から炒めて、香辛料もいれるアル。マスタードシードとクミン……。
マリア/手際が良い。
波央/さすが食導。
黄/塩もちょっと入れる。スパイスは焦がさないように気を付ける。その後に挽肉を入れます。挽肉にスパイスを絡めて、唐辛子も入れるのですが……2つほど入れたときに、手を止めます。
GM/ぴたり?
黄/ちょっとだけ小皿によそって。波央クン、ちょっと味見してほしいアル〜。日本人の味覚わかんないアル!
波央/俺!? 小皿を受け取ります。
黄/唐辛子をもっと入れたらダメかなー。これは≪セイシンオウヤ≫相当のレシピなので食うと回復しますが、とても辛いかもしれない。
よな/辛味の強い味付けか。
黄/四川料理得意アル。
波央/うーん、そしたら妨害の意図はない『妨害』をしよう。一本松さんのお好みだとどうかな……もうちょっと辛い方が良いのかな? 煮え切らない感想、という≪安らぎへの助言≫。
黄/ふむふむ。食えるなら大丈夫アルネ。謝謝! 時間を取ってしまったので波央くんには≪セケル≫を使って未行動にします。
マリア/優しさ!(笑) ……マリアも何か『支援』したいな。
黄/お互い生きて帰りたいアルからネ! ≪ブラギ≫もあるので同時使用で誰かに≪レイリン≫を使っておこうと思います。マリアちゃんにしておこうかな、みじん切りが上手にできるように、食材への命中判定でクリティカル値が下がります。
マリア/おおー! スムーズに動く腕!
黄/挽肉からめっちゃ油が出てくるので少し捨ててから、野菜を入れて炒めていきます。
マリア/お礼に……もしも辛さの度合いが知りたいのでしたら、辛さを測る機能のついた我が指を差し出します! という『支援』で≪物品調達≫。
黄/便利な指アルネ!(笑) 小皿にとった肉の辛さを測定してもらいます。
波央/甘さ機能とかしょっぱさ機能もありそう(笑)
マリア/きゃっきゃ、お役に立てて嬉しい限り!
黄/お野菜はタマネギが甘くなるまで炒めるアル〜。タマネギは火を通すと甘くなるからおいしいアルよ。これはよなちゃんへの≪トランキライザー≫。
よな/あ、確かに……! カレーの玉ねぎは食べられますものね!
黄/トマト缶を入れたりケチャップを少し入れたり、時々水を足したりしつつ調理を進めて……カレールーを3ついれます。カレールーは企業努力の結晶アル。旨いアルヨ。チョット刻んでから入れると溶けやすいアル。
マリア/勉強になるなぁ。
よな/良いことを教えてもらったので、黄さんに『支援』! 4人いるしちょっと場所が広くなるように、近くの使い終わった小匙とか調理器具を≪ドッペルゲンガー≫で洗ってますね!
黄/素晴らしい! それこそ毎日の調理に必要なスキル! えらい!
よな/あわよくばセロリのおいしい食べ方が知りたいです。
波央/ギブアンドテイク!(笑)
黄/ルーに火が通ったら、チョットだけ砂糖も入れるアル。あとはナンプラーで味を整えるアルヨ〜。ご飯を平べったくよそって、その上にキーマカレーを乗せるイメージ。そして真ん中を凹ませて、卵の黄身だけを乗せます。
マリア/おいしい! 為になるセッションだ(笑)
黄/彩りでパセリを散らす……完璧! 判定します!(ころころ)達成値10……これに≪ミネルヴァ≫を使用。(1D6ころころ)達成値12のカレーができました! 楽しい戦いだったアル!
波央/飯テロだ!
黄/辛さの段階は文句なしの「10」です! でも卵の黄身でちょっと口どけやわらか!
よな/10は10でも卵で食べやすくなってるのいいなぁ。
GM/では次……といきたいところですが、ミドルフェイズ3の前にマスターシーンを挟ませてください。
マリア/お……?


 ●マスターシーン

 GM/「はあ。随分と頭痛薬をいっぱい飲んだみたいだねえ」

黄/ひっ!?(笑)
よな/うわ!
マリア/おあ!
波央/こ、航先生、どうして……(笑)

 「まあ、一本松くんの頭が壊れない程度のドラッグを渡してあるしね。多少ジャラジャラ飲んでも君の丈夫な体が壊れることはないし、そういう風に僕が調節してあるけど。
 にしたって、たった数日のお仕事で全部飲んじゃうなんて。何にそんなに傷ついちゃったかなぁ?」

 「…………それは。……必要なことでしょうか、話さなきゃいけない質問でしょうか」

 「いや別に話さなくて結構。どっかのスタッフが死んだという話なら、報告書を読めば分かることだから。
 人員が削られて朱指の頭領として頭が痛いという理由以外に何かあるのなら、聞いてあげてもいいけど。今後の参考に」

 「……それ以上の理由はありません。ただ、自分が指示を失敗しただけでしょう」

 「厄介な相手だった。それで失敗して、いや、全て終わらせてきたが・・・おめおめとひとりで帰ってきただけだった。
 ふーん。失敗。なら『最初からやり直せば』良かったじゃないか。
 君はその手段を持たされた者なんだから。
 成功するまで戻して、それで完璧な形で機関に土産を持ってきた方が世のため人のためになると思うけど?
 そこまで努力する必要は無いと判断した。君に切り捨てられたスタッフは、つまり君にとっては、その程度の人だったんだろうね。
 はぁ。これは別に君を煽りたい訳でも苛めたい訳でもなく、ただの感想。
 じゃあ……検診も終わったことだし、残りの諸々を終えようか。良い体調のまま、美味しいカレーでも食べに行きたいだろう……?」


波央/死んでいる。
黄/息してない。
GM/このシナリオを読んだとき「ひええ、推し達が会話してる」となったGMです。次のミドルフェイズにいきましょうか。
波央/えっ、この精神状態でカレーを作るの!?(笑)
マリア/キツくないですか!?
よな/つら……つらい……(笑)
波央/はー! 一本松さんに美味いカレー食わせてやっからなー!?(笑)


 ●ミドルフェイズ3/波央 〜パリパリ皮のチキンカレー〜

波央/マスターシーンのことなど知らぬ波央はキッチンに立つのであった!
黄/ここで自分の手番じゃなくて良かった(笑) 波央くん、ファイオーッ!

『AF判定:さいきょうのカレーを作る』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:30

※「一本松好みのカレーを作り終える」演出に成功すること。
 成功した場合、カレーが完成する。


波央/えっと、まず昨日調べたチキンカレーのレシピを懐から取り出して確認します、≪暗号解読≫。
マリア/チキンカレー! 美味しいやつだ。
波央/まずは鶏肉と玉ねぎを切ってー、フライパンで炒めてー。あ、チキンは皮から焼くんだっけ。≪安らぎへの助言≫。
黄/パリパリ皮のチキンカレーになる予感!
よな/よく焼いた鳥皮は絶対おいしい。
波央/玉ねぎが透明になるまで炒めて、ニンニクとショウガ入れて。玉ねぎが色づくまで炒めながら「一本松さんはどんな味付けが好きだったっけかなー、こないだカレービュッフェ行った時どんなの食ってったけー」と思い出す≪過去視≫。
黄/一本松さんと関わりのあるキャラは、好みを記憶から引き出せて強い(笑)
波央/朱指はよく食い放題とか行くんだよ、≪機関「朱指 出身」≫。なお、波央はスキルウェポン持ってないので朱指の効果使えません(笑)
GM/朱指のメンバーはな、定期的に一本松に外へ連れ出されてるからね。
マリア/いいなー!
よな/スイパラ通ってそうだもんな。
GM/週8は固い。
よな/1日2回も行ってる日がある!(笑)
波央/スパイスを混ぜようと思ったら、みんなが使うから欲しいスパイスが遠くに行ってしまった。が、横着はしない! ≪テレキネシス≫使わん、だってそれで死にかけてるからね!
GM/えらい。横着は死。
よな/『支援』します! スパイスに向けられた波央さんの視線に気付いて、ご入用ですか〜! ≪籠抜け≫でひとっ飛び!
波央/おっ、ありがとー! よなちゃんの支援を受けてちょっと調子が上がってきた気がするぞ、≪ちいさな呪い≫。
マリア/そしたらリクエストとと言う名の『妨害』してもいいですか? 先程、一本松様とスイパラに行ったと話してましたが、そこでのとんでもエピソードがあったら知りたいですって運営からコメントが来てます! ≪悔改めよ≫!
黄/運営からのコメント!?(笑)
波央/スイパラ!? スイパラの話すんの!?(笑)
GM/作業中に話が盛り上がっちゃうの、正しく妨害だなぁ(笑)
波央/え、えー……。スイパラで一本松さんと同僚何人かで行ったんだけど、気付いたらハーゲンダッツコーナーが空になっちゃってたんだよね。おかしいなあ、さっき見たときはいっぱいあったのになあ、って思ったら……一本松さんが大皿に大盛りでアイス乗っけてたんだよね。
マリア/かわいい、タイムアタック的な(笑)
よな/何分くらい保ったんだろう、ダッツ(笑)
波央/さすがに全員で「俺たちの分も残しておいてくださいよ!?」って抗議したよね。そしたら、ちょっとだけ分けてくれた。
黄/それは波央くん達も可愛くないですか?(笑)
よな/良い話だ。めっちゃホッコリ顔をしてしまう〜。
GM/まず朱指の数十名でスイパラに行ってる時点で可愛い。一本松は1つアイスを制覇したら≪修羅≫が発動してもう1つ食べるしな。
波央/≪修羅≫でアイスを食うな(一同笑) 気を取り直して、カレー作るよ! 数種類のスパイスを混ぜてルーを作るんだけど、これって薬の調合っぽいよな〜。≪薬物調合≫+≪強力調合術≫+≪最高調合術≫。
GM/お薬、入れちゃう?
波央/スパイスって漢方と同じやつ多いんですよ。カルダモンとーターメリックとークミンとーコリアンダーとーレッドスパイスをフライパンで炒めて≪血の媚薬≫。水分を飛ばしながら、以前任務の帰りに寄った定食屋のカレーが美味しかったなと思い出し、あそこの店主さん、良い人だったし生きてたらまた今度行こ〜と思う≪友の華≫。
よな/いい匂いがしてきた気がする……。
波央/あ、オートタイミングで≪友の華≫を使用します。≪コネ「居酒屋さきがけ」≫を取得します。
よな/あー、なるほど! 効果、便利ですものね。
波央/≪コネ「居酒屋さきがけ」≫の説明に「昼は定食屋」って書いてあったから! カレーぐらい出してるやろ!
黄/「これが終わったらみんなで行こう」ってフラグを立てておこ。あ、『妨害』します。調理中のところに「味見してほしいアルー」と≪セイシンオウヤ≫相当の作りかけのカレーを持って行く、という伏線回収です!
波央/なるほど(笑) ちょっと手と火を止めて黄さんのカレーの味見する〜。
GM/おしゃべりをねだられたり、味見をさせられたり、正しく妨害だね。
黄/味見してもらいました(笑) 唐辛子もっと入れても大丈夫そうアルね! 謝謝!
波央/水分がある程度飛んだルーにヨーグルトと塩を入れて混ぜ、鶏肉と一緒に煮込む! ぐつぐつ煮込んで30分。そろそろ良いかな〜と味見。んー、でも黄さんのカレーに比べるとパンチが足りない? ≪躍動の呪歌≫で再行動、最後にガラムマサラを加えて風味を足す!
黄/おいしそう、食べたい(笑)
波央/そんな感じで判定! 判定前に≪コネ「居酒屋さきがけ」≫を使用します。
GM/ここでのシーン登場人物はPCの4人。だから、4D6で判定をします。そこから2D6お好きなのを選択してね。
波央/(ころころ)3、3、2、2……ひっでえ!(笑) 3+3+【体力】で……≪血の媚薬≫を使用。【HP】20点消費、達成値+5して、達成値16にします!
よな/おおー、がつんと上げた!
マリア/身を削ったカレー食べたい!(笑)
波央/カレーの辛さは「7」で。ほどほどに辛い感じ。完成〜!


 ●ミドルフェイズ4/マリア 〜元気が出るトマトカツカレー〜

GM/ラストカレー勝負! いくぞ!
マリア/はい! まったりとみんなのカレーを横目に美味しそうって顔してますね〜。

『AF判定:さいきょうのカレーを作る』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:30

※「一本松好みのカレーを作り終える」演出に成功すること。
 成功した場合、カレーが完成する。


マリア/……マリアは昨日からずっと考えておりました。
GM/ほう、考えてたとは?
マリア/人間に喜んでもらうにはどうしたら良いのか、なにが人を喜ばせるのか。マリアを全員集合させてみんなで考えました。
黄/65人、全員集まったのか。
よな/密です!(笑)
マリア/≪機関「チルドレン」≫の65人みんな集まり、「最近、一本松様は元気が無さそうだった」「お忙しそうでした」なんて情報収集をした結果……「一本松様に元気になってもらえるような料理、カツカレーにしましょう!」と決まったのです!
よな/おおー! 絶対うまい!
マリア/≪電波受信≫+≪物品調達≫で仕入れてきた豚肉と具材がこちら! 最初に下ごしらえでお肉を叩きますね、味がしっかり馴染みますように!
よな/牛、鳥、豚とバランスよく揃ってるなあ。キーマカレーは挽肉だし!
波央/マジでカレービュッフェじゃん(笑)
GM/プレイヤーみんなで事前打ち合わせしたのかってGMが思うぐらい、種類色々になったね(笑)
マリア/カレーに使うお野菜の準備もしておきます。玉ねぎを剥きながら目が染みててしびびっとなりましたが、事前に用意しておいた水泳ゴーグルで事なきをえました! ≪逆転運命≫。
波央/水泳ゴーグルかよ(笑) じゃあ『支援』を……水泳ゴーグルちゃんと付けないと、隙間から玉ねぎの成分が入って涙が出るわゴーグルに涙溜まって見えずらくなるから気を付けなよ。実体験による≪安らぎへの助言≫。
黄/実体験!?(笑) ではさらに『支援』。タマネギの染みる成分って鼻から入るから、鼻にティッシュ詰めるといいアルヨ。あとこれは命中クリティカルに効く≪レイリン≫アル! 伏線回収!(笑)
マリア/ふごふごしながらカレー作ります!(笑)
よな/がんがん伏線回収していく黄さん(笑) よし、『妨害』しちゃおう。玉ねぎ成分で染みているのを見て、はっと……≪盟約の痕≫で刺激成分をナイナイしようとウズマキをちょっと開けておく。
黄/ウズマキさんが泣いちゃう!(笑)
波央/ウズマキさんが「ギャーッ!」って言っちゃうよ!?(笑)
よな/こうね、めっちゃいい感じの換気扇的なね、開けておいたウズマキに尻尾がしゅるっと入って、マリアくんちゃんのウズマキからにょきっと出て、ちょっとくすぐったい位置に当たりますね!
マリア/うふふ、こしょばゆい!(笑)
よな/つんつくつんつくこしょこしょ! ……はっ!? ま、マリアさんごめんなさいー! しゅいっと引っ込めますね!
波央/……よなちゃん、大山様成分1%ぐらいあるのでは?(笑)
マリア/えへへ、良い毛並みでした! そんなこんなで和やかに下ごしらえをしつつ、ところで今回はただのカレーでなくトマトカレーにしてみようと思います! トマトに含まれるリコピンが健康によいらしいので、きっと一本松様のお体にも良いものなのでしょう。≪+50 人の心中お察しします≫かな!
波央/お、さっぱり系だ。
よな/健康志向ですね。エネルギーと健やかさの同時接種! 夏場にほどよい酸味は元気の源です。
マリア/下ごしらえが終わったので、玉ねぎを黄金色になるまで炒めますよ! 具材を入れて、全体的に炒めていきます! トマトを入れて蓋をし、時々混ぜながら弱火でコトコト煮込みますよ。煮込んでる間にカツを揚げます。油物はちょっと怖い! けど頑張るぞ! ≪叱咤激励≫。
GM/すごい……よなちゃんと同じく、平和な料理だ(笑)
マリア/おいしいトンカツになってくださーい! えいや! ってしたのでちょっと油が跳ねますね!(笑) ≪逆さ落ち≫!
波央/揚げ物勢いよく入れるとまた火柱が立つぞ!(笑)
よな/ウズマキを開けておきますね。火柱が立っても吸い込めるように!
黄/ウズマキさん焦げちゃう!(笑)
波央/ウズマキさんが「あっつ!?」って悲鳴を上げちゃう!(笑) 頭垓の職員みたいに扱わないで!
マリア/ところで、一本松さんってがっつりしたもの好きですかね? 最近ガッツリしたものって何食べました? GMという名のデータサーバーに使用回数消費して質問します、≪運命の予感≫。
GM/おっ、実際その特技使うんですね? 代償を払って、【幸運】判定の難易度11に成功すれば教えますよ。
マリア/ほう、出るかなー!(ころころ)達成値12、出た!
GM/おめでとう。マリアくん限定に、秘匿DMをお送りしました。
黄/なんと!?
マリア/(DMを読んで)……おおー! サーバー凄い!
GM/「最近ガッツリしたものって何食べました?」という質問には答えませんでしたが、ちょっとしたヒントを送らせていただきました。ざっくり言うなら、カツカレーはきっと好いてもらえると思ったんじゃないかな? 毎日カツカレーぐらい食べられる。
マリア/私は一本松さんの胃だけが心配です(笑)
よな/一本松さんなら胃も強化されている筈。
GM/航先生、何してんの……(笑)
波央/分解酵素でも強化してるんだろうか。胃薬を用意しとこ(笑)
マリア/一本松さんの胃を案じてる間にカツが揚がり、カレーもいい塩梅になったと思うのでお皿に盛り付けますね! きっと美味しくできたことでしょうという≪未来の吐息≫。生のトマトを添えてもいいかな? と思ったんですけど、カツの味を楽しんでほしいので、やめました! シンプルイズベストの≪悔改めよ≫。
よな/方向性の悔い改め!
マリア/食べやすいようにカツをさくさく切っていきます。ちゃんと火が通っている! 生のままだと胃に≪リライト≫が必要だったと思うので、安心しました。
波央/サクサクのとんかつだ〜。
黄/なんという気遣い! 満点だ。
マリア/お肉って≪禍福のさざなみ≫チャレンジみたいなところありますよね。食中毒的な意味で。中の人は生レバーで食中毒をやりました。
GM/中の人ー!?(一同笑)
黄/生レバーはそうだなあ……生だもんな(笑)
マリア/というふんわりクッキングでしたが、トマトカツカレーの完成ですよ!(ころころ)【体力】で、達成値11でした。わーい!
GM/10段階の辛さは、どうしましょうか?
マリア/はい! 甘すぎず、酸味のあるカレーなので「4」で!
黄/我々のカレー辛さのバランスが良い(笑)
よな/甘口と酸味と中辛と激辛。どれもおいしそうで彩りきれいー!
マリア/普通にみんなでカレーパーティーしたいレベルですね、美味しそう! 成し遂げたー!
波央/イエーイ! ハイタッチするー!
GM/では、実食してもらいにいきましょう! クライマックスフェイズへ!
波央/実食っ!(笑)
よな/ふおおう……緊張する……(笑)
波央/うう、もう、一本松さんにカレー食べてもらえたらそれで良い……(笑)
マリア/それはとても分かる!
GM/ミドルフェイズが終了したので、運命の実食クライマックスフェイズに参ります。その前に……。
黄/どきどき……おや?