アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 ジェノサイド・デザート 』 3ページ ■
2018年1月16日




 ●クライマックスフェイズ 〜死のステージ〜

【ステージマップ】がPCの現在地点とする
Bの部屋
(倉庫っぽい部屋)
通路 Aの部屋
(PCのスタート地点)
隣の部屋
(少女が爆破された部屋)
Cの部屋
(広めの部屋)
通路
Dの部屋
(結界の部屋)
Eの部屋
(雑多な部屋)
Fの部屋
(不穏な部屋)
通路
Gの部屋
(??の部屋)

GM/Gの部屋はこれまた砂漠のように地平線彼方見える白くて広く、狩人と戦闘をしたCの部屋に似ています。……中には4つの影。床に倒れたひとりの人間を、グチャグチャぬちゃぬちゃとこねくり回している。
流羅/……もうヤバイ部屋確定じゃ!?
GM/4匹が男性の手足をもいだり、中を抉ったり、拷問死させています。
流羅/敵が4体もいる! ヤバイ!
GM/4体は男性をグチャグチャと弄びながら、「あれー、コイツもう動かないなー」「つまんなーい」「あ、新しいオモチャが来たよー!」「やったー!」とPC達の存在に気付きます。
夢叶/ば、化け物だ……凄く怖い! 大きな獣とか?
サジ/俺、なんかゾンビ的なものだと思った。
流羅/私は触手の化け物かと。
GM/カエルです。2メートルぐらいの。
流羅/なんでカエル!? でっかいな! 可愛い!?(笑)
夢叶/見事に全員イメージが違った!(笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:夢叶、サジ、流羅、茂
 (↑20メートル離れている↓)
 エンゲージ2:大カエル×2、小カエル×2

【行動値】
 大カエル×2:20
 サジ:18
 小カエル×2:17
 夢叶:13
 流羅:12
 茂:12


GM/一目で「奴らはめっちゃ強い。勝てるかどうか判らない」と思えます。とはいえ、戦闘スペックは高めですが【HP】はさほど多くないので、倒せるレベルです。……でも、倒さなくても戦闘は終了できます。AF判定に成功すれば、部屋の奥にある「出口」に逃げることができるからです。

『AF判定:すりぬけ』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:200

※「敵をすりぬけていく」演出に成功すること。
 成功した場合、狩人を追いこして戦闘回避することができる。
※協調行動NG。
※NPCの茂はAF判定に参加できないものとする。


GM/AF判定はメジャーアクションです。攻撃することを、または茂オジサンなら回復することを放棄して、AF判定に挑戦することができます。
サジ/「難易度:200」かぁ……。
流羅/4体を倒すか、それとも200を耐えきるか……。ルーラーの流羅的には倒したい。
サジ/俺はスキルウェポンが銃だからアーチャーかな?(笑)
夢叶/じゃあ私はキャスターで。
茂/ならオジサンはいま流行りのフォーリナーになっちゃおうかな。
サジ/マジかよ!(笑) バーサーカーに有利だ!
流羅/敵はどう見てもバーサーカーっぽいからオジサンだけでも有利でいきましょ(笑) ……私は4体と戦う方に1票です。ただ、倒しきれるかな?
サジ/4体もいるもんね……。1ラウンド目に戦ってみてヤバそうだったらAF判定に切り替えていく?
夢叶/はい。まずは様子を見ましょう。とりあえず戦う方向で!
GM/それでは戦闘を始めます。第1ラウンド、セットアッププロセスから!

 セットアッププロセスで、大カエル2体は≪空の片足≫。全員同じエンゲージに入った。
 次にサジはセットアップで≪蜂の唄≫を使用。敵が入ってきたエンゲージから離脱して5メートル移動、さらに自身のダメージ+1D6した。


GM/(大カエルになって)「ケロケロ、どっか行っちゃダメケロー」
サジ/ヤダよ! お前ら総攻撃してくるだろ!? まるっとお見通しだ!(笑)

 そして小カエルは、セットアッププロセスに≪瞬間思考≫+≪啓発の鎖≫+≪魅了の魔眼≫を使用を宣言。
 小カエル2体は命中対象に流羅と夢叶を選択した。


GM/小カエル1体目が≪啓発の鎖≫を使用します。対象はまず夢叶ちゃんに。(ころころ)あ、ファンブった。
流羅/やったー!
サジ/あいつ、良いカエルだ!(笑)
GM/≪啓発の鎖≫の【行動値】ダウンは失敗しましたが、お次の≪魅了の魔眼≫の判定をします。(ころころ)命中16、夢叶ちゃんは回避してください。
サジ/良いカエルじゃなかった。
夢叶/(ころころ)回避13……失敗。当たりました。
茂/≪逆転運命≫を使用! その回避判定を振り直し!
夢叶/(ころころ)……1足りない! 達成値15で失敗です!
流羅/なら令呪を使います! 回避35で避けてください!
サジ/さすがにアタッカーがいきなり機能不全になるのはアカン!

 2体目の小カエルも、≪瞬間思考≫+≪啓発の鎖≫+≪魅了の魔眼≫を使用を宣言。
 流羅は≪啓発の鎖≫を受けてしまい、3ラウンド間【行動値】を−9され、【行動値】3となる。そして≪魅了の魔眼≫の回避判定をした流羅は……。


流羅/(ころころ)あ、2たりない!
サジ/令呪を使おう! 避けて、ペイッ!
流羅/それなら≪魅了の魔眼≫を避けられます! こっち見んなーっ!(笑)

 敵のセットアップ特技を回避した後、茂は≪空間知識≫の使用を宣言。
 メインプロセスに移行して、一番最初に動くのは……大カエル2匹。


GM/1体目の大カエルは、夢叶ちゃんに≪英気の法力≫+≪毒の魔弾≫+≪革命の旗≫+≪神霊の一撃≫+≪蒼の衝撃≫で攻撃します。
夢叶/も、モリモリっと毒攻撃がきた……?
GM/大ダメージの毒だね。(ころころ)命中19!
夢叶/こちらの回避は7……自分に≪幻想式≫を使います!(ころころ)だからどうして回避しないかな!? 回避16で、失敗して当たります!
流羅/令呪を使わないと死にますよね!? 令呪で避けてください!
夢叶/令呪を使えば……回避36で避けます。
GM/2体目の大カエルのターンです。さっきと同じコンボに、また夢叶ちゃんにやります。(ころころ)命中17。
夢叶/頭の良いカエルだね!
流羅/ペットにしたいね!(笑)
夢叶/2D6で10が出れば回避ができる!(ころころ)……残念。あと1個しかない令呪を使うか……。
流羅/どうします? 攻撃に≪光の一手≫使います?
サジ/≪零力射撃≫だとファンブル化だから攻撃が無かったことになる。≪光の一手≫は特技1つを打ち消しだからダメージカットになる。どっちがいいだろう……。
夢叶/全部受けたら確実に死にます……なら、ファンブル化の方が。
サジ/分かった……≪零力射撃≫でファンブルにします! これは、戦闘して勝つのは難しい。AF判定に集中しよう!
GM/大カエルの攻撃がファンブルになりました。ターン終了なので、次はサジさんの行動ですね。どうぞ。
サジ/サジはAF判定をします。……≪零力射撃≫を使って敵の攻撃をファンブルにしました。それで味方を助けます。
夢叶/はい、いま助かりました!
サジ/それ以外の攻撃も≪光の一手≫で打ち消します! ≪蜂の唄≫で移動して、≪無の射撃≫+≪ソウルデバイス≫からの≪ロキ≫+≪インドラ≫で、敵の攻撃を阻害する!
GM/攻撃しながら阻害してる。
サジ/忌々しいけど≪機関「チルドレン」≫としての力が今の自分を支えてくれている。機関時代の≪強化手術≫と≪興奮剤≫で補い、敵からの攻撃は≪魔法のローブ≫で防ぎます。敵に攻撃をしつつ、周りを見て味方がどうやって逃げればいいのか調べる≪痕跡発見≫+≪狩猟感覚≫。過去に同じように逃げようとして成功した人がいるんじゃないか、≪水鏡≫で調べます。
GM/おおー、戦闘しながら探索をしてる。
サジ/それらのコストは≪心身置換≫で払います。……オジサン、回復して! オジサンに≪トリックカーズ≫を投げつける。
茂/もちろん回復するよー!
サジ/もし自分が倒れても≪ソウルデバイス≫に残した≪パミュートメモリ≫を誰かが拾って、俺達の犠牲を糧に誰かがクリアーしてくれたらいいな……! これで全部、特技を17個使った。
GM/さっき読んだ手紙も≪パミュートメモリ≫だったのかな。難易度が34減少した状態で、判定をどうぞ。ここでファンブルが出たら難易度減少が無かったことになります。
サジ/言うのはやめて!(笑) ……いきます。(ころころ)令呪を頂いていいですか。
夢叶/はい、令呪を使用します! 達成値+20点!
サジ/さらに自分の≪機関「チルドレン」≫を使います。達成値34点!
GM/小カエルが≪零力射撃≫を使用。AF判定をファンブルにします。
サジ/……その≪零力射撃≫に≪光の一手≫!
GM/OK、通ります。成功して『現在難易度:166分の34』です。
流羅/よ……良かったぁー!(笑)
夢叶/≪光の一手≫残しておいて良かったー!(笑)
サジ/さっき≪光の一手≫の方を切らないで良かった!(笑) こえー!?

 次に、小カエル2体のターン。
 小カエルは≪浄発≫+≪アンドショック≫+≪浄化の一撃≫+≪EP:武器射程≫で、夢叶と流羅と茂を狙う。命中は19で攻撃を行なった。


サジ/流羅ちゃんと茂オジサンに令呪を1つずつ切る! 避けさせます!
茂/癒しパワーメイクアップ! 回避します!
夢叶/私は回避判定に≪幻想式≫を使います。(ころころ)……無理、失敗。来るなら来い!
GM/では夢叶ちゃんへのダメージロールに≪致命葉≫を使用、ダメージアップします。(ころころ)霊力ダメージ39点を受けてください。
茂/そのダメージロールに≪念動障壁≫! 令呪を1つ使用!(ころころ)あ、39点ダメージ軽減だ。
夢叶/それならダメージ1点も食らいません!
GM/ダメージが入らなかったので≪アンドショック≫が発動しません。無傷ですね。
サジ/あっぶねー!

 もう1体の小カエルも、同じコンボを、夢叶と流羅と茂を攻撃。命中も先ほどと同じ19だった。

茂/(ころころ)あと2で避けられない!
流羅/(ころころ)あ、私もあと2点たりない……!
夢叶/(ころころ)夢叶もダメです! ほんと惜しい……!
GM/……この卓に必要なのは、≪叱咤激励≫と≪異端審問≫だな。
サジ/さっきと同じ攻撃コンボなら、ダメージは30〜40点だ。回避判定に令呪は使わないで、オジサンの≪念動障壁≫に使おう! さあ来い!
GM/≪致命葉≫を使用してダメージアップします。(ころころ)おっ、霊力ダメージ45点です。ちょっと増えた。
茂/最後の令呪を使って≪念動障壁≫!(ころころ)42点ダメージ軽減! 3点通っちゃうのは勘弁してほしい!
流羅/【霊力防御点】は4点あるので、カッキンです!
夢叶/夢叶もカッキンです!
茂/オジサンも【防御点】あるから無傷だよ。
流羅/よし! オジサン固ーい!
サジ/……「オジサン固ーい」って、エロイね。
茂/なんかドキドキしちゃうな(笑) ……なんとかここまで無傷で抑えたけど、これ、オジサンの【MP】耐久戦になるね。次は、夢叶ちゃんのターンだ。
夢叶/はい。夢叶もAF判定をします。……≪ツールマスタリー≫で、目の前にいる敵に攻撃! 私はたとえ死んでも仲間を生かすんだ、≪セケル≫! そんな自分を鼓舞するように≪スポットライト≫!
サジ/ピカーッ!(笑)
夢叶/力尽きて倒れそうな自分を≪ライナーブロウ≫で吹き飛ばす。さらにそこに≪興奮剤≫。こんなの三徹に比べたら屁でもねえ! 私の体力は無限大、≪耐久力上昇≫!
サジ/26歳で三徹できるのは凄いな(笑)
夢叶/あ、あの魔物……家にあった魔導書で見たことある気がする、≪本のクチ≫! 自分の体力もきっと魔術的な何かに守られているんだ、≪魔の寵児≫。
GM/≪耐久力上昇≫+≪魔の寵児≫持ちって、凄い健康的で元気な子ですね(笑)
サジ/24時間戦えますかって体だ(笑)
夢叶/寒くないように≪魔法のローブ1・2≫、2枚も着込んでいるよ!
GM/冬だったんだね……春コミの原稿をしてたのかな?(笑)
夢叶/≪魔の結界≫を作ってみんなを守ります! ≪タナトスの足枷≫で敵の足止めをします。≪火炎術式≫+≪幻想式≫で炎の壁を発生させる!
GM/ケロケロ、焼きケロ。
夢叶/さらに、今きっと一番不安がっている灯ちゃんに≪ミラクルドロー≫で「大丈夫だよ」ってメッセージを送ります。……これで使用特技は16個、難易度は32減少します。【体力】で振りますよ!(ころころ)……達成値11。『現在難易度:134分の45』です。
GM/3分の1クリアーできたよ。お次は、流羅ちゃんのターンだ。
流羅/私もAF判定をします。……≪物品調達≫でウズマキに手を突っ込んで、リンゴを出します。
夢叶/リンゴ?
サジ/「次はお前がこうなる番だ。パァーン!」って割るの?
流羅/そうですけど。
サジ/そうなの!? 冗談じゃないの!?(笑)
流羅/≪暴食≫+≪食鬼≫でリンゴを齧り、そのまま握り潰します。
GM/「キャー! 怖いケロー!」(笑)
流羅/もしかしたらこれから死ぬかもしれない……走馬燈のような≪夢想劇≫を見ます。≪母の腕≫に抱かれた日もあったな、≪主の恵み≫。……あんなカエルみたいなペットも飼ったこともあった、≪小さな眼≫。
GM/カエル2メートルだけどね(笑)
流羅/父親にボコられながら≪戦神の巣≫になるまで鍛えてもらった。≪強化手術:反射≫が身につくまでヘコたれたこともあったけど、≪ファンブル無効化≫で立ち上がった日々。
GM/スポ根だなぁ、絵柄が『明日のジョー』なんだけど(笑)
流羅/さあ、本番いきますか。着込んでいる≪戦闘聖衣≫をバサァと翻し……そのまま構えを取ります、≪狂舞≫。
サジ/か、カッコイイ……(笑)
流羅/ナックルの≪巨大武器≫を嵌めて、敵を見定める≪防圧警報≫+≪戦術指揮≫。目の間を殴るぞ!
GM/具体的な急所!(笑)
流羅/主よ、私に……力をください! ≪悔改めよ≫、殴ります! ……もしオジチャンが倒れても私さえ生き残っていれば≪蘇生薬≫があるから大丈夫! これで特技17個なので、難易度34減少。
サジ/令呪を使おう! 達成値+20点!
流羅/【体力】でいきます!(ころころ)達成値35です。『現在難易度:100分の90』になり……。
GM/小カエルが≪零力射撃≫を使用! ファンブルにします!
流羅/≪ファンブル無効化≫を使用します。
GM/それだと減少率はそのまま……出目を2として扱い、『現在難易度:100分の67』になりました。
サジ/達成値はそのままだったけど、あと……33だ!

 茂はマイナーアクションで≪興奮剤≫を使用宣言。サジが≪興奮剤≫に≪ソウルデバイス≫+≪トリックカーズ≫を3つ分使用し、全員の【MP】を8点回復した。
 また、メジャーアクションでエンゲージ離脱をして5メートル移動した。


GM/全員が行動済みになりましたね。カエル全員≪二回行動≫の宣言をします。もう1回ずつカエル4体が行動します。……行動、しちゃいます……。
流羅/……きっとここで全滅したんだなぁ……。
夢叶/GM、ここで全滅したんですね……。
GM/そ、そうなのよ……ううっ……(笑)

 大カエルは、≪革命の旗≫+≪神霊の一撃≫+≪蒼の衝撃≫を夢叶に攻撃。
 命中は18。夢叶の回避は12。攻撃は当たってしまう中、流羅が≪防圧警報≫をしてダメージ−1D6をした。


GM/ダメージロール!(ころころ)……ダメ押しをいきます。≪禍福のさざなみ≫を使用。
サジ/ば、バカヤロウ……!
GM/(1D6ころころ)2が出た、禍福は成功。なので、75点霊力ダメージ!
夢叶/な……75点……?
サジ/オジチャンの令呪は使い切ってる。やるとしたら、≪禍福のさざなみ≫を使って+20点できるが……。
茂/とりあえず≪念動障壁≫を振るか。(ころころ)18点軽減……焼け石に水。
夢叶/夢叶の【防御点】が8なので……【HP】は23点なので……。
サジ/……≪禍福のさざなみ≫が成功しても、2点オーバーで死ぬ。ここは倒れていただいて、≪創まりの熱≫で起こすしかない。
夢叶/はい……。
GM/では、夢叶ちゃんは戦闘不能になるでいいですか。
夢叶/……はい……。
GM/次に、カエル2体目が攻撃。流羅に(ころころ)命中17で攻撃します。
サジ/頑張れ! 頑張れ!
流羅/頑張れ!(ころころ)おっ、回避18で成功!
夢叶/やった、いけた! おめでとう!
GM/立ってる、素晴らしい! ……そして次は小カエルのターンですね。夢叶にトドメを刺します。
流羅/……あ……。
GM/メジャーアクション、トドメを刺す宣言。夢叶を死亡させます。
夢叶/あ……はい……。
GM/ご臨終です。キャラロストしてください。
サジ/……ほんとごめん!
流羅/ごめんなさい! 間に合わなかった……!
GM/小カエル2体目、流羅に攻撃。(ころころ)命中は18だ。
流羅/(ころころ)回避失敗! 自分には≪悔改めよ≫は使えないんだ……!
GM/流羅にダメージロールします。(ころころ)霊力45点……ここで≪禍福のさざなみ≫を使用。(1D6ころころ)1ぃ!?
流羅/よっしゃあ!(笑)
サジ/やったあ!
GM/ダメージ+20にはならない! なので、流羅ちゃんには霊力ダメージ45点のみです!
茂/≪念動障壁≫を使用! さらに≪禍福のさざなみ≫も使用!(ころころ)どっちも成功、流羅ちゃんへのダメージを0にする!
流羅/良かった、生き残れた……!
GM/全ターンが終わったので、クリンナッププロセスに移行します。大カエルがクリンナップに≪多重跳躍≫を使用。シーンを強制終了させ、シーン回数特技が全回復させます。≪魅了の魔眼≫などが回復しました。
サジ/て……てめえ!?
GM/もちろんPC側の特技も回復しますよ。シーン1回のみの特技をもう1回使えるようになりましたのでチェックしてください。
サジ/俺はシーン特技は無いんだ!
流羅/私は≪防圧警報≫しかない! 次のセットアップ、どうしよう……!?

 第2ラウンド、セットアッププロセスが開始。
 小カエルが、使用回数が回復した≪瞬間思考≫+≪啓発の鎖≫+≪魅了の魔眼≫の宣言をした。


GM/サジくんに≪啓発の鎖≫を使用します。(ころころ)命中12です、回避してください。当たると【行動値】が9下がります。
サジ/(ころころ)……回避失敗。振り直しをください。
茂/はい、≪逆転運命≫!
サジ/(ころころ)それでも3点足りない……。
流羅/サジさんの【行動値】が9も下がったら……相手の猛攻撃を食らうから……。
サジ/……それでも、ここで≪機関「チルドレン」≫を使う訳にはいかない。≪啓発の鎖≫は、受けます! 【行動値】マイナス9されます。
GM/続きまして、≪魅了の魔眼≫をサジくんに。(ころころ)命中16でした。
サジ/(ころころ)回避15……1足りない!
夢叶/また1足りない!?
流羅/……≪悔改めよ≫! 判定振り直して!
サジ/(ころころ)よし、避けました! 【MP】攻撃を受けたらさすがに無理なんで≪機関「チルドレン」≫を残しておいたけど、良かった……!
GM/まだ小カエルはもう1体います。サジくん、まずは≪啓発の鎖≫の回避をしましょう。(ころころ)命中17です。
サジ/(ころころ)17で避けました!
GM/続いて≪魅了の魔眼≫!(ころころ)命中、19です。
サジ/ファイト一発!(ころころ)回避17……【MP】3D6ダメージを受けたら死ぬ! 避けられないから、さすがに≪機関「チルドレン」≫を切ります! 27で回避を成功させる!

 【MP】で殺しにかかってくる小カエルのセットアップが終了。
 茂は【MP】不足のため、少しでも温存するために≪空間知識≫の宣言は無し。次のメインプロセスの≪念動障壁≫に備えることにした。


GM/大カエルのメインプロセスだケロ。流羅ちゃんに(ころころ)16で命中させるケロ。
流羅/(ころころ)回避14です、ダメでした。目の前にいる大カエルなら、≪防圧警報≫でダメージダイスを減らします!
GM/(ころころ)ダメージダイスが走ったなぁ。霊力ダメージ60点です。
茂/オジチャンが≪念動障壁≫を使用! ……で、いいよね?
流羅/はい、ください。ギリギリ立っていられる気が……。
茂/(ころころ)それなら……19点ダメージを弾きます! 期待値は出たけど……?
流羅/……3点、足りないな! ……【HP】0で、落ちます。うわー! 何もできない!
サジ/マジかー!?
流羅/ごめんなさい! サジさん! ……頑張って!
GM/もう1体、大カエルが流羅ちゃんの目の前にいます。……メジャーアクションで、トドメを刺す。流羅ちゃんを死亡させます。……ごめんなさい。
夢叶/はい……。
流羅/……ロストしました……。
GM/続きまして……小カエルのターン。サジくんに対して命中判定いきましょう。(ころころ)命中16です。
サジ/頼むで!(ころころ)16、同値回避! 神よ!

 小カエルの攻撃を、再度回避するサジ。
 茂はマイナーアクションで自身の【MP】を6点回復し、メジャーアクションで≪肉体復元≫をサジに使用。【HP】を33点回復した。


GM/それではサジくん、AF判定を頑張ってください。『現在難易度:100分の67』です。
サジ/……≪蜂の唄≫でカエルからの移動しつつ、自分のダメージを上げます。≪無の射撃≫+≪ソウルデバイス≫+≪ロキ≫+≪インドラ≫……。
GM/総攻撃ですね。
サジ/自分の力の源になっちゃってる≪機関「チルドレン」≫と、受けた≪強化手術:反射≫も今は忌まわしいながら自分が生き残るために使ってます! 敵を攻撃しつつ、敵の攻撃は≪零力射撃≫や≪光の一手≫などで阻害をします。……あかりちゃん!
GM/Gの部屋の外に待機しているという話でしたが、AF判定重視で逃げる方針をしていたことだし……声を掛けられる場所に居たことにします。
サジ/あかりちゃんの手を取りながら、部屋を見渡して抜け出せるところを探す! ≪痕跡発見≫+≪狩猟感覚≫、過去の戦闘を見て生き筋を探す≪水鏡≫! それらのコストは≪心身置換≫で変換して、血反吐を吐きながら戦場を駆け回ります。
GM/あかりちゃんの手を取って、君は走ります。
サジ/さっき飲んだ≪興奮剤≫+≪トリックカーズ≫で回復量を上げつつ、あかりちゃんに渡した手紙の≪パミュートメモリ≫を握り締めながら、走る……!
GM/特技を18個使用、難易度が36減って……『現在難易度:64』。あとは判定に成功すれば……ファンブルが出なければクリアーです。
サジ/やめてそれ言わないで怖い!(笑)
流羅/いける! もういけますよ!
夢叶/できる! ファンブらなければ成功です!
サジ/……俺は出来る! 俺はいける! 幼子の命も預かっているんだ、オッサン行くぞー!?
茂/おーっ! ファイト一発!
サジ/(ころころ)……っしゃあ! 出目が、1・5! 成功! こっちだ! こじ開けた隙をついて、全力疾走で出口まで行きます!
GM/『現在難易度:64分の78』。AF判定、成功しました。
流羅/おめでとうございます!
夢叶/おめでとうございます!
サジ/ごめん、本当にごめん! NPCしか助けられなかった……!
夢叶/大丈夫! 1人でも生き残れた! むしろ、NPCを2人も助けた!
GM/カエル達はどうやらGの部屋から出ることができないらしい。なので出口を見つけたサジくん、茂オジサン、あかりちゃんを追うことはなく……取り残された夢叶ちゃんと流羅ちゃんで遊ぶことにしました。
流羅/わあー……。
夢叶/わっちゃわっちゃ……。
サジ/ごめーん! 俺1人生き残ったー! うあー……本当にこの生還率低いシナリオだね!?
流羅/むしろNPCも生き残ったんですから、生存率が高い方ですよ!
サジ/しんどかった……「達成値が1足りない」って怖いね……。
夢叶/≪叱咤激励≫や≪異端審問≫、≪幻想式≫って本当に大事なんだね……(笑) 「生き残りたい」って一番言っていたサジさんが生き残ったのは良かったですよ。
サジ/生き残りたいって言ってたけど、一番死ぬのは自分だって思ってた……(笑)
GM/それでもサジくんは生き残りました。おめでとうございます、生還エンドです。……クライマックスフェイズを終わりに致します。


 ●エンディングフェイズ 〜ゲームエンド〜

【ステージマップ】がPCの現在地点とする
Bの部屋
(倉庫っぽい部屋)
通路 Aの部屋
(PCのスタート地点)
隣の部屋
(少女が爆破された部屋)
Cの部屋
(広めの部屋)
通路
Dの部屋
(結界の部屋)
Eの部屋
(雑多な部屋)
Fの部屋
(不穏な部屋)
通路
Gの部屋
(??の部屋)
出口

GM/Gの部屋の出口を飛び出す。するとそこは、ホテルのエントランスホールみたいな場所に辿り着きました。外の景色が見えるガラス張りの扉が正面に発見できます。
サジ/外が見えてホッとする! ……けど、あの機関のことだから絶対何かある! 警戒を解かずに2人の手や肩を握ります。
GM/よくぞ警戒してくれました。
流羅/で、ですよね……。
GM/「そのまま外へ出る!」と言ったなら【幸運】判定で難易度12でしたが、警戒して出ようとしなかったサジくんは……難易度8で判定してください。
サジ/ありがとうございます!(ころころ)8なら、成功してる!
夢叶/凄いですね! 良かったー!
GM/3つ判ったことがあります。1つ目、「君とあかりちゃんはともかく、このまま茂オジサンが外に出たら危ういのでは?」
サジ/あっ!? そっか、首輪を爆破されちゃう!
夢叶/オジサンあぶねー!?(笑)
GM/2つ目、「あの扉をそのまま出たらダメージロールが発生するだろう」 まあ、正直に申しますとそのダメージロールを耐え抜けば脱出成功します。【HP】さえ残っていればゲームクリアできます。
流羅/でも……≪念動障壁≫を使える茂オジサンが首輪爆破で死んじゃうから、危ういですね。
GM/そして最後、3つ目。「壁だと思っていたところに隠し部屋を発見します」

【ステージマップ】がPCの現在地点とする
Bの部屋
(倉庫っぽい部屋)
通路 Aの部屋
(PCのスタート地点)
隣の部屋
(少女が爆破された部屋)
Cの部屋
(広めの部屋)
通路
Dの部屋
(結界の部屋)
Eの部屋
(雑多な部屋)
Fの部屋
(不穏な部屋)
通路
Gの部屋
(??の部屋)
出口 隠し部屋

サジ/……隠し扉の方に、近寄ります。
GM/ザシュッ! ベキ! バタバタ! 「キャー! イヤー!」「ウワー! た、助けてくれー!」 戦闘の物音が部屋から聞こえる。
夢叶/ひっ!?
サジ/え、やだ、怖い! とりあえず……オジサン達に下がっていてと言って、銃を構えたままドアをすっと開けます。
GM/隠された扉を開けられます。「キャー殺さないでー!」「お助けを……ギャーッ!」 死屍累々。高級スーツの中年男性やセレブで偉そうなオバ様達が異端達によって殺されています。
サジ/えっ? 戦える準備をしつつ見ますけど……。
GM/中はカメラ映像がズラリと映し出されている。今まで君が行った場所が映ってます。部屋の外装は攻撃で剥げ、グラスが割られ、ワインが血といっしょに真っ赤に零れ落ち……。
流羅/あのモニタールームだ!
サジ/ここは、デスゲームの観戦席か! 銃を構えて敵を確認しますけど……。
GM/サジくんは1D6を振ってください。偶数だった場合、赤い髪の魔王が。奇数だった場合、レジスタンスのリーダーらしきスーツの男がいます。
夢叶/はあっ!?(笑)
サジ/す、スーツの方はヤダ! 赤い方がいいな!
GM/もうお分かりですか。偶数なら魔王アクセンが、奇数ならレジスタンスのリーダー・鶴瀬がいます。
サジ/俺は魔王の落とし子なんですよ! 異端絶対殺すマンに会ったら殺される! アカンねん!(笑)
夢叶/困る困る困る!(笑)
GM/アクセンだったらサジくんを助けに来た、鶴瀬だったら流羅ちゃんを助けに来たという描写になります。もし鶴瀬だったとしても「汝は異端! 罪ありき!」って即死させませんのでご安心を(笑)
サジ/(1D6ころころ)やったー、偶数だ! 赤毛の上司の方だー!(笑)

 GM/「喚くな、跪け」

夢叶/ひぇっ!?
流羅/ひぃっ!? ……う、うわ、今めっちゃ怖かった(笑)
GM/超ご立腹モードの魔王です。手下の下級吸血鬼を引き連れ、汚い人間どもを全員虐殺した後の……髪だけでなく真っ赤で冷酷な彼が、サジくんの前に居ます。
サジ/……ガッと膝をついて頭を下げます! これは失礼を致しました!
GM/えー、解説をしますと……魔王は、というかアクセンは機関が大嫌いです。過去に機関に捕まって30年ぐらい好き勝手なことされて、その後は異端の本能である「世界を滅ぼす」を優先せず復讐心の「機関をぶっ潰す」にシフトするぐらいには憎悪してます。よって、機関の息が掛かっている神成会は潰されました。
流羅/鶴瀬さんが登場した場合、「一般人を巻き込んでる神成会を潰しにきた」になるんですね。
GM/そうそう。……冷たい目の彼は、サジくんを見るなり「ゲームの生き残りか」と呟きます。
サジ/魔王様に銃を向けるなど大変失礼致しました。わたくしは以前そちらに属し、不覚にも機関の手に落ちた者でございます。こうべを垂れたまま、状況を説明します!
GM/「頭を上げたまえ」
サジ/すうっと上げますね……。
GM/魔王の手には、汚い人間の生首。恐怖しながら捩じ切られた生首から血がボタボタと零れ落ちてます。君達の苦しむ様を見て楽しんでいた饗宴の連中は、一人残らず相応の死を迎えたと、悟ってください。
サジ/さすが魔王様!
夢叶/ま、まさに魔王……。
流羅/魔王様さすが! フゥーッ! 会いたかったー……!(笑)
GM/ですが、首謀者……機関の幹部の遺体はありません。大山やその他偉い人はもう既にお帰りになっていたようです。なので機関の者を皆殺しにできた訳ではない。魔王は次の獲物を狩りに、歩き始めます。「奴らを潰す。一人残らずな。屍でなければ私について来るがよい」
サジ/ハッ。……ただ、その前にお一つお願いがございます。私以外に助かった者が2名います。その者達だけは人の世に帰したく思うのですが、どうか叶えてはいただけませんでしょうか?
GM/……鶴瀬さんなら無条件で引き受けてくれそうだけど、魔王は2名に一目も向けずに去って行く。
サジ/勝手にしていい、のかな? えっと、とりあえず……オジサン、どうしよう……首輪がヤバイ……。
茂/あ、そうだったね。
サジ/軽いねオジサン!?(笑)
夢叶/オジサンの開錠方法って……「■■■■を殺せ」なんだよね? 何を殺せだったんだろ……。
流羅/カエルを殺せとかだったら……もう達成不可なんじゃ?
サジ/このままだと、オジサンは……。
茂/…………。例のレポート、僕に渡してくれるかな?
サジ/これ……?
茂/うん。自分で自分の記憶を取り戻す。それで、自分で解決するよ。君には助けが来てくれた。あの人を追いかけて逃げるべきだ。……あかりちゃんを連れて行ってね。
サジ/……オジサン、大丈夫なの?
茂/ここで大きな騒ぎがあったなら、駆けつける連中もいると思う。機関だってやられっぱなしでここを放置するとは思えない。もう君とあかりちゃんは巻き込まれたくないだろ? 早くあの人について行ってここから離脱するべきだ。
サジ/ああ……。でも、オジサン……。
茂/あかりちゃんを助けてあげたかったんだろ。無事でいさせるためには逃げるのを優先して。それが、夢叶ちゃんと流羅ちゃんの願いでもあるよ。
夢叶/お、オジサン……。
流羅/オジサン、いい奴かよ……。
サジ/…………。レポートを渡す。
茂/レポートを受け取る。
サジ/……その、ごめん。本当に、ここまで助けてくれたのに、最後に手を離すようなことをして、本当にごめん。
茂/はぁ……気にしないで。とりあえずあの人達、去って行っちゃうから、あかりちゃんを連れて早く追いかけるんだ。
サジ/……出来れば、記憶を取り戻したオジサンがいいひとであることを願うよ。
茂/……そうだね。
サジ/いいひとだったら、また生きて、会おう。
茂/悪い人でもさ、悪運が強くて生き延びて、また会えるんじゃないかなぁ?
サジ/……あかりちゃんを抱き上げて、ダッと走って魔王の後ろについて行きます。……ここまで短いけど濃い時間、ありがとう!
GM/そう言って君は茂オジサンと別れ、魔王達に合流する。サジくん、あらためて生還おめでとうございます。あかりちゃんも生還できました。きっと彼女はライフパス特技として≪コネ「魔王の落とし子」≫を取得して新しい人生を歩むでしょう。
サジ/俺も魔王の落とし子として……魔王様の下で戦います!

    ◆

GM/では、夢叶ちゃんのエンディングシーンをします。……死者のエンディングでは、幽霊状態になって好きなことをしたり、回想シーンをする夢歩きをしたり、なんでも自由なシーンを演出していいことにしています。夢叶ちゃんのやりたいことをしてください。
夢叶/夢歩きかー……どうしようかな。
GM/……遺稿になった同人誌を友人が発行するのはどうでしょう?
夢叶/それでお願いします!(笑)
GM/夢叶ちゃんの遺体は、後々発見されます。色々と情報隠蔽が行なわれた結果、無残な遺体でひき逃げされた事件として処理されました。
夢叶/はい……。
サジ/ダンプカーに撥ねられたとかで、ご家族も見ることができないぐらい凄惨な遺体とかになったんだろうね……。
流羅/流羅も同じ処理にされてますね……。
GM/そして君の最後の漫画は、高校時代に漫研でいっしょだった友人が入稿してくれました。死んだこともブログに書かれます。「読者の皆様へ。友人の●●が代表してお伝えします。さる●月●日、彼女は交通事故により若くして亡くなりました」
サジ/「最後に入稿した本と、彼女が今まで出してきた本の再録を春のイベントで発行することに致しました。もし宜しければ生前お付き合いがあった皆様、お立ち寄りいただければ幸いです。敬具」……みたいな?(笑)
流羅/もしかしたら、そこから爆発的人気になってしまうかもしれない……(笑)
夢叶/わー……(笑) 自分の作品を多く見てもらえるならそれで幸せ。自分の萌えを世に広められたら私はいいよ!
GM/……完全に、同人女の最期になってしまったよ(笑) ちなみに夢叶ちゃん、活動ジャンルは?
夢叶/『封神演義』かな。
GM/時代を感じる!(一同笑)

     ◆

GM/次は、流羅ちゃんのエンディングシーンです。何か希望はありますか?
流羅/……特に自分でやりたいことが、無いんです。
サジ/あかりちゃんが教会に手紙をこっそり出すとかできるよ?
夢叶/家族の人が悼むとか……。
流羅/うーん……なんかそういうのも想像できないんですよね。本当にエンディングでやりたいことが思いつかないです。
GM/それなら、「流羅ちゃんの最期のシーン」を演出しましょうか。……君はGの部屋に取り残されました。君が倒れている隣では、夢叶ちゃんが散々な姿になってカエルに食べられています。君もまた、最期の最期まで苦しい想いで倒れています。
流羅/……最後に足掻けるんだったら。
GM/だったら?
流羅/一般人より私を先に殺れよ、テメェ。
GM/「ヒッ!?」「……ケロっ!」 カエルが流羅ちゃんに、最期のトドメを刺します。
流羅/…………。
GM/「ケロー、怖かった怖かったケロ」「さっさと食べるケロ、こいつ死体でも怖いケロ〜」 ……そんなカエルのやり取りをしているGの部屋に、一団がザザザッと入ってきます。
サジ/……誰だ?
GM/神成会の後処理を来た機関の部署……戦闘部隊であり、色んな隠蔽なども行ないながら人外や能力者をナイナイする『朱指』の一団ですね。「無力化しろ」「ハッ」「化け物、殺しちゃっていいですか」「生け捕りにできるならそのまま頭垓に戻せ。無理なら駆除だ」「了解」 カエル達、シーン退場します。
夢叶/あー、闇に葬られる……(笑)
GM/そんな全てが無かったことにされるGの部屋。夢叶ちゃんや流羅ちゃんの遺体は回収され、事故として隠蔽されて実家に送られます。……そこに一人、田中 茂という男が立っている。
流羅/はい……。

 「…………。ふ。ふふ、ふふふふふ。
 面白いことを考えるなぁ、僕は。そして生き残るなんて、悪運が強いねぇ。悪人ってことかなぁ。……はぁ……」


流羅/あ?
夢叶/ひえ……?
GM/自分にレポートを使用し、記憶を蘇らせた男が笑って溜息を吐いています。
サジ/…………。だろうなって、思ってましたよ。
流羅/……あ、あははははは! やっぱ、そういうことですかー!?
夢叶/え? ええっ?

 『イベントキー:田中 茂の記憶』
 田中 茂の正体は、超人類開発研究所機関の所属する主任研究員・
夜須庭 航である。

サジ/ほら、やっぱりそうだったー!(笑)
流羅/やっぱ! 「はぁ」って言ったらそうですよね!
夢叶/あ。……ああああー!?(笑)

 夜須庭 航は神成会に協力していたが、普通の生態研究から人々が愉悦を求め始めたこと自体に興味を見出すようになった。
 そんなにもこのゲームは魅力的なのか? 負の感情を摂取する側の調査を終わった彼は、被験者達と同じ立場になれば摂取される側の気持ちも判るのではと考えた。
 そうして記憶削除の能力≪忘却の末≫を自身に使用し、ゲームの駒になることにした。
 ゲームの駒の心が分かると信じて。
 ※このキャラクターは基本的に『世界の抑止力ルール』によって、死亡することはない。


夢叶/わあ……わああ……わああああ……(笑)
GM/生きている人間を発見した朱指の人が駆けつけます。「うわあ、誰か生きてるー! ……って航先生じゃないですか。こんな所で何やってるんですか?」
サジ/ですよね、ですよねー……(笑)
GM/「開錠条件の達成を確認。プレイヤーを解放します」 その声と共に、茂こと航の首に付けられていた首輪がガチャンと崩れ落ちます。……読めなかったトランプの開錠条件は、「記憶喪失を殺せ」。
夢叶/ええええー……!(笑)
GM/要は、レポート2を茂オジサンに使った時点で首輪は解除される仕組みでした。
サジ/薄々ね……航先生じゃないかなって思ってたんですよ(笑) だから記憶喪失を戻すのが怖かった……味方になるとは思わなかったから。
GM/やだなぁ、生き残るまでは味方ですよ。『契約』をしてなかったら離反するかもしれませんけど。
流羅/じゃあ……私達は正解ルートを進んでたってこと?(笑) 航先生がイマジナリー幼女とか言ってたんですか!? 濃い! ……機関の人達もビックリですよね?
夢叶/……航先生、このセッションで死んでも自分のスペアぐらい作ってそうですよね。
サジ/だ、第二第三の航先生が……!?(笑)
GM/「データ回収よろしく。もちろんその化け物も、死体も、全部ね。……はーあ。で、このゲームは面白かったかい……僕?」 宙に向けて、航は問い掛ける。とあるカメラに、研究熱心で熱意に溢れた科学者の透き通った目が映し出された……ところで、このセッションを終わりに致します。


 アナザーワールドSRS
    『 ジェノサイド・デザート 』   END





GM/戦闘特化シナリオ、以上で終わりになります。お疲れ様でした。
一同/お疲れ様でしたー……。
流羅/航先生って有給をくれない人という印象が強すぎるんですが。
GM/それは君が以前いらんところでファンブル出したからでしょ!(笑)
流羅/そんな印象しかなかったので「航先生といっしょにセッションしたい」と思っていたんですが……悔しいけど、もうその夢を叶ってしまいました(笑)
夢叶/私も叶えてしまった!(笑) 楽しかったです。スッキリしてます。悔いは無い! でも、もうちょっと生きたかったねー!
サジ/うん。もうちょっとは、いけたね! ≪叱咤激励≫って大事だ……。
GM/いやあ、よく死にました。本当に惜しかった。≪悔改めよ≫と≪逆転運命≫があったから生き延びたんだよ。
流羅/≪ファンブル無効化≫を取得しておいて大正解でした……。もう一戦やりたいぐらいです!
サジ/……私、今までやった魔王の落とし子キャラで初めて魔王にかしずいた。毎回、本のカドで殴っていたから!(笑)
夢叶/ひどい!(笑)
GM/生き残ったサジくんは魔王といっしょに機関解体事件に行こうな。ううっ、セレブのおばさんおじさんの血は美味しくないよ〜。
サジ/魔王様、もっと美味しい物を食べに行きましょ!(笑)
GM/14歳の処女が食べたい。
夢叶/あかりちゃんはダメゼッタイ!(笑) 血を吸われてしまう!
流羅/私、アクセンさん大好きなので最後に見られて嬉しい!
GM/さっき君、大山様が好きだって言ってなかったっけ?
流羅/大山様と一本松さんと銀ちゃんが大好きで、それとアクセンさんが大好きなんです。ライブがあったら行きますよ!
GM/なんで対バンしてるんだよ。
夢叶/何のライブ!?(笑)
サジ/機関幹部と魔王軍のライブ会場って血を見るね!?(笑) ある意味、今日のセッションがそうだったね!?
流羅/大山様とアクセンさんに会えて良かったー! あとは銀ちゃんと料理がしたい! いっしょにカレーを作りたい!
GM/いつかカレーを作るだけの機関シナリオをやりたいね。
サジ/それ、マトモな材料のカレーなのかなぁ?(笑) そんなに魔王が好きなら……流羅ちゃんは清浄なシスターの血なんだから吸ってもらえば良かったね。
流羅/鍛えているからマズくないですよ。
GM/処女でしょ。わかる。美味しいね。
サジ/この処女厨がっ!(一同爆笑) あかりちゃんは守らなきゃ……!




END

前日譚である「ジェノサイド・デザート・ゼロ」に続く

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