アナザーワールドSRS・リプレイ・アウトロウ ファミリア
■ 第4話『沖縄編』 1ページ目 ■
2019年8月11日/8月22日




 ●プリプレイ

GM/沖縄に行くよと言った『アウトロウファミリア』、再開していきましょうー!



 アナザーワールドSRS・シナリオ 『■■■沖縄■■■■■■』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル9で開始。
 前回の那須高原旅行から数日後の8月が舞台。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:儀間博士(プロフェッサーぎま)  関係:同僚

 君達は沖縄に行くことになった。
 真夏! 青空! 沖縄旅行! を命じたには、魔王にも不可解な事件が起きているかららしい。
 「偉武富島(いたけとみ・じま)にいる同志のもとへ向かった同僚達が、消息を絶っている。
 儀間博士のもとで何かが起きているのではないか。調査を頼めないか」
▼セカイのイベント:偉武富島の儀間博士に会いに行く。
▼コネクションNPC1:儀間博士

 魔王の落とし子。沖縄に住まう精霊で、魔術師。
 研究者として、偉武富島にある自宅の工房で日々励んでいる……らしいのだが?

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:金髪碧眼ツインテールゴシックロリータの幼女  関係:???

 君は沖縄上陸後、孤島である偉武富島に向かう道中で、6歳ぐらいの幼女に出会った。
 ひなたよりも小さい女の子だ。
 ひとりぼっちで迷子だろうか?
▼セカイのイベント:ロリを見かける。
▼コネクションNPC2:金髪碧眼ツインテールゴシックロリータの幼女

 真夏なのに涼しそうな、いや、人間の子供らしくない顔をしているロリータ。
 身長は108センチ。効果音は「ろりんぽいん」。おそらく好きな食べ物はアイスクリーム。


GM/ひなたは今回のレベルアップで、前回の公約通り≪インドラ≫と≪トイボックス≫を取りました。
小夏/いぇーい! ひなちゃんにトイボックス、すっごく似合う! かわいい!
円子/似合う、とても似合う! インドラもめっちゃ助かる! 天を仰ぐ!(笑)
小夏/≪害悪の式≫と≪絆の星≫を取りました。バステ対応が出来るようになりました! ≪絆の星≫は普通に便利だったのと、格好良いから。
円子/≪絆の星≫、名前が格好良いやつ! バステ対応も本当にありがたい。円子は≪本のクチ≫と範囲攻撃の≪法則拡大≫を取りました。≪本のクチ≫でみんなでお料理するときレシピが喋ってくれたら嬉しい!
小夏/読み上げ機能だ〜! どうしよう、「食べないで……」って言われたら。食べるけど。
円子/食べるんだ。
小夏/食べ物だから。
GM/食べるのは喋った本だけどな。

 円子 慎也(プレイヤー名:にとに子)
 キャラクターレベル9:クラス[魔術師4/異端者5]
 魔術師より、主特技≪法則拡大≫、副特技≪本のクチ≫を取得。

 美淑 小夏(プレイヤー名:ぷぇ)
 キャラクターレベル9:クラス[感応力師5/狂戦士1/異端者3]
 感応力師より、主特技≪害悪の式≫、副特技≪絆の星≫を取得。

 ひなた(プレイヤー名:マーサー・NPC)
 キャラクターレベル6:クラス[世界遣い2/聖職者1/イレギュラー3]
 イレギュラーより、主特技≪インドラ≫ 、副特技≪トイボックス≫を取得。


 ●オープニングフェイズ1 〜消息〜

GM/さて、那須高原ではお疲れ様でした。本日はあれからまだ1週間しか経っていない、8月11日です。
小夏/まだ一週間しか経ってなかった。ドースンの禁書を食べた後味なら残ってる。お代わりが欲しい頃合だ。
円子/禁書の後引く美味しさ。写経はもうすぐできますよ!
小夏/お代わりやったー! でかした円子っ!
GM/再び君達は、パトロンのもとにやってきた。新しい仕事の依頼……沖縄に行かないか、という話の詳細を聞くために、魔王が住む高層マンションにやって来ます。
円子/こんにちは、今日も暑いですね。
小夏/仕事の話と聞いて伺いました!
GM/「君達はいつも元気だな」 と、待っていた君達の前に、上司のアクセンがやって来るのだった。「先日、君達に沖縄に行ってほしい、と一声掛けたな」
小夏/はい、いつでも行けます。ふんすこぐう!
円子/小夏さんがお腹を空かせてる……! コンビニコピーの禁書を手渡します。
小夏/ストマックへのナイスフォロー! もぐもぐ!(笑)
GM/「君達に会ってほしい人物がいる。……しかし、正直、何から話していいものやら」 アクセンは少し首を傾げつつ、ゆったりと話し始める。
小夏/どういう方です?
GM/「我らの同志に、世界に関する研究をしている研究者がいる。名前は儀間(ぎま)。本人は、自らを博士と名乗っている」
円子/世界に関する研究をしている……儀間博士。
GM/「大変な知識人だ。そして我ら異端に援助をするべく、非常に興味深い研究を続けている。7月上旬から、儀間博士から『研究に、人が必要だ。何人か貸してほしい』と要請があった。私は数人、君達のように仕事を受け持ってくれる者達を派遣した」 もし君達に≪コネ「魔王の落とし子」≫なPCがいたら、駆り立てられているかもしれない。
小夏/あ、こちらからはかごめをお渡しできます。
GM/『カラミティレイン』のかごめちゃんだ、やったー!(笑)
円子/過去にもあったのですか、人を貸してほしいという要請は?
GM/「ああ、過去にも要請はあった。新しい異能や、魔道具の開発の、テストプレイヤーとしてな。……7月20日、数名を派遣。音沙汰が無くなった。「7月30日。連絡が無いのでもう一部隊を派遣。依然、音沙汰は無い」 そして8月10……いや11日、なう。
小夏/ふぅむ、2グループ分が行方不明ってのは大事ですね。
GM/「ああ。そこで3部体目として、君達に声を掛けた」
円子/はい……。派遣された人達だけでなく、儀間博士とも連絡は取れないのでしょうか?
GM/「電話、インターネット機器、伝書鳩、それぞれ使ってみたが音信不通だ。≪千里眼≫などシーン外から様子を見る特技も使用してみたが、元々研究所や工房に結界が張ってあるため、遠方からは様子を見ることができん」
小夏/デジタルからアナログまで駄目……。研究者だし、セコムは当然してるか。
円子/でも外側から観測できないから、内側から確かめてほしいと。
GM/そうです。「儀間博士が住んでいる工房は、偉武富島(いたけとみ・じま)という孤島の有人島にある」 偉武富島は、100人もいない村島を想定しています。
小夏/木乃伊取りが木乃伊にならないように行かないとですねぇ……。
GM/「ところで、前金は40万ぐらいでいいのだろうか
円子/ひょえ!?(笑) 燃料費を差し引いても凄い金額を!?
GM/前回の那須高原の前金は20万でした。「多くの落とし子達は、沖縄に行ってもらうぞと言うと『やったー!』と言った。つまりは良い所なのだろう?」
小夏/そら勿論ですよ! 海の綺麗な観光地ですから! お土産も大奮発だな(笑)
GM/「7月30日に発ったかごめ殿も、『沖縄は……ごーじゃすにいかなきゃ……』と言っていたぞ」
小夏/ふぇっとしたぽんやり娘が、「えへへぇ、ぜいたくしちゃうー」ってウキウキしていたことでしょう。
GM/かごめちゃんは可愛いなぁ(笑)
円子/今回もお土産を楽しみにしていてくださいね! ……あの、質問なのですが。儀間博士はどんな研究をしていたんですか? 興味深い研究とは、どんなものだったのですか?
GM/「……時間跳躍に関する研究だ」
小夏/時間跳躍……。
GM/「世界に関する、時間に関する研究をしている者は多い。だが、実際研究が進んでいる者は、非常に少ない。儀間博士は、少なくとも実になっている研究をしている異端者、である」
小夏/とすると……みんな別の時空に行っちゃってる可能性も、ありそうですよね。
GM/上司は「儀間博士の顔写真はこれだ」と言って、一枚の写真を渡す。そこには白黒の、でも今どきなパンクファッションで爬虫類と一緒に映った若い女性が写っています。キャラクターイメージは、『シャニマス』の田中摩美々。
円子/今どき! おじいさんかと思ってたけど可愛い! ぱっつん可愛い!(笑)
小夏/可愛いー! パンクファッションっぽいの可愛い!
GM/「若い女性だが、我らの同志は年齢や性別を気にしない者達が多いぞ」と、人外だらけの同僚達のことを言う。
小夏/確かに人外入ってたら実年齢は判んないすよねぇ。目の前の魔王様をちらりと見つつ納得(笑) とりま、外見は若い娘さん、と。
円子/儀間博士の顔、うん……覚えました! 研究内容、教えてくださってありがとうございます。
GM/「ではこれが、彼らの8人のリストだ」と書類を渡します。その中には、かごめちゃんの名前も入れさせていただきました。
小夏/あっ、そうだ、大事なこと! 儀間博士って禁書を持ってますかね!?
GM/「禁書か……持っていないことはないと思うが」 儀間博士が禁書所持者かは、そしてくれる本を持っているかは、不明とします。
小夏/そっかー。……ぐぅぅ……。
円子/あるといいですね、貰ええなくても、コピーさせてもらえたらいいですね。
GM/えーと、N市がある埼玉県から沖縄に行くんですが……どうやって沖縄に行くのかな。羽田から飛行機で行くのか、鹿児島からフェリーを使っていつものキャンピングカーで行くのか。
円子/東京から沖縄まで……長い旅路だ。飛行機でも船でもいいかなーと思うけど、キャンピングカーに愛着があるのと、飛行機は事故が……という気持ちも少し。
GM/飛行機にトラウマか。
小夏/飛行機苦手ならフェリーで行こう。
GM/なら日本半分横断して沖縄まで行こうか。きっと沖縄へ行くまでに名古屋を通りすぎたり九州を通ったり鹿児島を楽しんだりしたよ。
小夏/途中でみそカツとか! ちゃんぽんとか食べよう!
円子/ういろう! うどん! 芋焼酎とかも!
GM/そして気の迷いで四国も通る。都合良く青空とエメラルドグリーンの海に到着するよー!


 ●オープニングフェイズ2 〜再会〜

小夏/はーるばるー来たぞ、おっきなわー♪
円子/はるばるきたぜ、沖縄〜♪
小夏/はっぴーあいすくりーむ!
GM/そう、アイスクリームも美味しい真夏の南国へようこそ。めんそーれの看板が見えます。眩しい青空の沖縄です。
小夏/おー、絶景かな絶景かな!
円子/凄い、南国だ…! ≪異形の触手≫の日傘をさそう。しゅるしゅるしっぽ!
GM/気温は適温。暑いけど暑すぎず、痛い日光ではないので過ごしやすい良い日です。(カオルになって)「えーと、偉武富島に行くには、一番最寄りの偉武富港に行かなきゃなんだな。でも今日は……」
円子/一日何便あるんでしょう?
GM/(カオルになって)「今日は……もう、時間的に船は出てないな。そうか……仕方ないな。明日の出発に向けて、観光としゃれこんだ方がいいかな!」
円子/薫さん、ノリノリだあ!(笑)
小夏/せっかく来たし! 観光だ! 別ルートがあるかもしれないし、色々観てまわるのはあり!
円子/観光〜!
GM/(ひなたになって)「沖縄って言ったら、まず……何を食べるのがいいだろ? 沖縄そば?」
小夏/チャンプルー?
円子/タコライス?
小夏/ラフテー?
GM/「ブルーシール?」
円子/ブルーシール?
GM/沖縄県を中心に全国で展開されているアイスクリームブランドです。オリジナルアイスバーが作れる体験工場アイスパークという場所もあります。
小夏/暑いしアイスから始めるのもいいかもな! 熱中症対策で内側から冷やせる。
円子/ええ、では最寄りのブルーシールから行きましょうか!
GM/「やったー! ……あっ、あっちにアイス屋さんあったー!」 両手に2人の手を引っ張るひなちゃん。
円子/うん、行こう! 転ばないように歩調を合わせる。
小夏/アイスバーを作れるってさ、楽しそうだなー。のんびり引かれてこうー。

 GM/6歳ぐらいの女の子がいる。

円子/あ。
小夏/ろりんぽいん!
GM/金髪碧眼、ツインテール、ゴシックロリータ服の女の子。一目見れば「可愛い」と声を零すかもしれない。
小夏/かわいい。お人形さんみたい。
円子/外国の子かな?
GM/だが、夏場にあの格好を……涼しげな顔で立っていることに、何か違和感を抱くかもしれない。
円子/ゴスロリレベルが高い猛者。
小夏/猛者だ!(笑)
GM/ひなたよりも小さい女の子だ。ひとりぼっちで……迷子だろうか?
小夏/……やはり、違和感が気になったのとで、ちょっと声を掛けてみる。よ、こんにちは。お父さんとお母さん待ち?
GM/「………………」 幼女、怪訝そうな顔。眉根を寄せ、君達を見つめる幼女。
小夏/あ、ごめん。知らない人に声掛けられたら警戒するもんな……。
円子/あ、怪しくないよ。しゃがみます。こことっても暑いけど、具合悪くない? 大丈夫?
GM/「…………。貴方達に、声を掛けられる……なんて……」 いない。
円子/え。
GM/目を閉じたときには、彼女の姿は無くなっていた。忽然と消える幼女。
円子/……いない?
小夏/……俺らのことを、知っていた?
円子/どこかで会った覚えはない気がしますが、あの子が、一方的に俺達のことを知っていたのか……? 派遣された人達じゃないし、儀間博士でもない筈。
GM/はい、あの幼女は派遣された人のリストにはいないですね。「あれー? あれあれ? どっか行っちゃった……?」
小夏/うん? 声の方を見る。
GM/アイスクリームを2人分、持った少年……小学校1〜2年生ぐらいの男の子が、キョロキョロと誰かを探すように現れる。
円子/しゃがんで……。どうしたの?
GM/狐面をした大男におっかなびっくりする少年。
円子/ああっ、怖がらせてしまった!(笑) 小夏さんの後ろにちょっと隠れる
GM/その後ろにひなたも隠れる。「あ……あの、ここに、お姫様みたいな格好をした女の子、いませんでしたか?」
小夏/ここにいた、女の子の友達? ちょっとの間にどっか行っちゃったよ。
GM/「あ……友達……にはなってないんだけど……その」 円子くんの姿にビクビクおずおず。
小夏/ああ、顔が隠れてるけど、いい奴だよ。怖くないよ。円子を前にえーいと出す。
円子/わわ、小夏さんっ……。こんにちは、俺たち観光客だよ、コワクナイヨ!(笑)
GM/「えっと……僕、あの子を見つけて、あの子、ひとりで……ずーーっとアイスクリーム、見てたから……アイス食べたいんだろうな……暑そうな格好だったし、アイス食べたいんだろうなって……そう思ったら、よし買って、声を掛けようって、思って」 そうして手に、2人分のアイス。しかし彼女はもういない。
円子/そっか、君は優しいね。
GM/「い、いえ……別に『食べる?』とも訊いてないし、僕が勝手なことしただけなんですけどね!」
小夏/いい子だ。将来、いい男になるな。
円子/買って持ってくる勇気があるなんて凄いよ。今回はタイミングが悪かっただけだ。
GM/「……。あ、あの!」
円子/ん?
GM/「その、アイス、一緒に食べてくれませんか?」 アメリカンサイズなアイスが2つ。1人で食べたらお腹を冷やしそう。
小夏/いいのか? 片っぽだけだったら、手伝うけども。
GM/「2つも大きなアイスを食べてお腹を冷やしたら、お母さんに怒られちゃう……あ、溶けてきた」 あせあせ。
円子/あわあわ、ハンカチハンカチ! お母さんには内緒で一つだけお手伝いしようか。
小夏/うし、決まりだ。ひなちゃん、おいで。
GM/「はいどうぞ!」と渡す少年。ひなたは「あ、ありがとう! いただきます!」とお礼を言って食べます。
円子/お礼、えらい!
小夏/お礼ができる立派なレディ! 良かったね、ひなちゃん。
GM/ピーチ&グレープのアイスのアイスをパクリ。「おいしー! お兄ちゃん達も!」 アイスのスプーンをお口にひょいひょい。
円子/ありがとう! うわ、ひんやり美味しい……!
小夏/うん、つめてえ。美味しいな。カオルさんも一口しましょ。
GM/(カオルになって)「うん、一口な。みんなの分まで奪わないよ」 みんなで食べたら真夏のアイスはすぐ消えちゃう。みんながいるおかげで綺麗になりました。小2ぐらいの、しっかり者っぽい男の子は「今日から沖縄旅行なんですか?」とか世間話をしちゃう。
小夏/うん。俺ら、今日着いたとこなんだ。
GM/「良い天気の今年に来て良かったですね!」
小夏/君は地元の子? お薦めの観光スポットとか、ある?
円子/これから行ける範囲のおすすめスポットがあったら教えてほしいな。
GM/「僕は7月20日から夏休みで、お父さんの実家の沖縄に居て……だから詳しくはないんだけど、そうだな〜……やっぱり観光なら首里城とか、美ら海水族館とかかな?」
小夏/そっか、7月20日は夏休みの始まる頃合でもある。
円子/落とし子の皆さんは、観光客ラッシュに紛れて派遣されてきたのか(笑)
GM/「学校はお母さんのお仕事がある本土の方なんだけど、夏休みはこっちに居ようってことで来ていて……それで」 そこでひなたが、「ねえねえ、お名前、何ていうの?」と尋ねます。「あ、私、ひなただよ」
小夏/えらい!
円子/えらい!
GM/お兄ちゃん達はなんでも褒めてくれるbotかな?
小夏/だってちゃんと先にお名前言えたもん、褒めるよ!(笑) 俺は小夏だよ。
円子/レディに成長していってるよ……褒めずにはいられない(笑) 俺は円子。
GM/カオルさんも「おじさんはカオル」と自己紹介。男の子は、「僕は、田代レンです」
円子/レンくん、よろしくね。
GM/そこに女性が「レン」と彼の名を呼び、現れます。レンは、その声に「あ、お母さん」と好意的に振り返る。
円子/良かった。お母さんがお迎えに来てくれたね。
GM/「まったく、帽子ぐらいちゃんとしていきなさいな。今年も暑いってテレビで何度も言ってるでしょ……」 その声に、君達は、聞き覚えがあるかもしれない。
小夏/へ?
円子/え?

 田代マナ。
 年齢は30〜40代の、人妻。クラスは[魔術師/聖職者/処刑人]。
 隔離と保護のための特定精神医療施設『シズ』の元看護師。かつては教会のエージェントとして活動していた能力者の女性。


円子/あ、あ、あああー!? マナさん!
小夏/あー!? マナさん……!?
GM/「あ……?」 目を丸くする彼女。そうです、田代マナ……『アウファミ』0話こと『アウトレイジエリア』のNPCです。
円子/お、お久しぶりです、俺、円子です。ぺこー!
小夏/お久しぶりです。改めて、小夏です! いや、奇遇ですね!
GM/「……お久しぶり。元気? 元気って訊くまでもないか。元気そう。……良かったわ」 その顔は、笑顔である。しかし少し、微妙に何かを含んだものを感じずにはいられない。何故なら君達は……。
小夏/俺達は……見逃された立場だから。
GM/そう、彼女は、見逃してくれた。
円子/……マナさんは、見逃してくれた。……脩駕くんは、元気でしたか?
GM/「ええ、元気よ。病気なく、五体満足」 看護師として、カウンセラーとして、とても良いと返事してくれる。
円子/ほっ……良かった。
GM/彼女は、君達と過ごした時間を尊重し、君達の命を尊重して、君達が自由に楽しく生きることを応援する人だ。しかし、立場的にはそれを許さない人でもあった。……教会側のエージェントでもあり、食人鬼という危険な異端を「処理」する立場でもあった彼女が、危険な魂を放置するのは、本来であれば許されない。
円子/そうだよなあ……。
GM/だが、彼女は目を瞑り、逆に送り出し……君達が送る絵ハガキを、脩駕に渡している人物でもある。
小夏/信じられる人……絵ハガキを託せる人……。
円子/嬉しい。マナさんは、信頼できる人なのだ。マナさんがお元気そうで良かったです。
GM/レンは「もしかして、お母さんのお仕事関係の人?」と尋ねると、マナは「同僚……じゃないわ。お母さんの、職場で出会った人」とやんわりと説明する。
円子/ということはレンくん、お母さんのお仕事内容はある程度知っている?
GM/レンは「お母さんのお仕事は、なんか難しい病気専門の看護師」程度の認識です。バッドステータスとか呪いとかいう難しい病気の。
小夏/ふわっとぼかして伝えられているだけで、詳しくは知らないっぽい感じか。レンくん、とってもいい子ですね。ちょっとした観光案内もしてくれたんですよ。
円子/本当にいい子でした。
GM/「なに、アゲたって昼食奢ってあげるだけよ。……貴方達が良かったら。貴方達が、気兼ねをしないなら、一緒に食事でもどう? いっぱい貴方達の話、聞いてみたいわ」
小夏/ぜひ、ご一緒したいです! 積もる話もありますし!
円子/いいんですか? その、親子水入らずの時間じゃ……。
GM/「365日親子水入らずやってるのよ。夏休みは、特にね」 そう言って近くの、冷房が効いてるお食事処にでも……。あ、アナザーワールドだしA&Wに行きたい。
小夏/AWに!(笑) なら、気兼ねなく。ご一緒しちゃいますね。
GM/「飲めるサロンパス」で有名なルートビアを飲みに行こう。「今日は涼しい方とは言え、炎天下の下で話すもんじゃないわよ。行きましょう」
円子/はいっ。みんなで行こうー!
小夏/冷房が効いた所で、お話とご飯を! レッツゴー!
GM/「……ひなちゃん。そこのお店で、いいわね?」 ひなたに尋ねるマナさん。「もちろんです! 行きまーす!」とひなた。カオルさんもレンくんを連れて、お店の方へ。
円子/ひなちゃんにも確認を取ってくれるマナさん、気配りさんだな……。
GM/ひなちゃんにも、真面目に慎重に、確認を取って相手をするマナさんだよ。という訳で移動しましょう。
小夏/はーい。……マナさんの登場は予想外だった。再会は嬉しいなぁ。
円子/はい。マナさんにまたお会いできてとっても嬉しいです。ちょっと泣いてしまった……。
GM/一応ここでご説明をしておきましょう。……マナさんは、『アウファミ』0話で旦那さんを亡くしております。そして一人息子のレンくん、6歳がおります。
円子/旦那様は飛行機の機長さんでしたね。
GM/ええ。墜落寸前に嫁へメモを残した人です。
小夏/ああ、そうだったか……あのときに亡くしていた……。
GM/だからこそ、君達に会えば事件のことを思い出すので、立場の葛藤だけでなくつらいものだと思います。でもこれだけは言っておこう……マルコナツやひなちゃんカオルさんを、応援する人です。ここは嘘ないと言っておきたくて。
円子/はい……。それでも、応援してくれる。嬉しい。旅の話を聞きたいと言ってくれるんだ。
小夏/そういう気持ちでいてくれる人と、またお会いできるのって果報だよなぁ……。
GM/相庭脩駕とは今も交流があるという設定です。息子の夏休み中なので、故人である旦那の実家に帰っているようです。
円子/なるほど、墓参りも兼ねているのかな……。
小夏/かもしれない。お盆だもん、帰ってくるかもしれないからね……。

     ◆

GM/ファーストフード店に入り、食事をしながらマナさんは、君達の話す話題を真剣に聞いてくれる。「そう、色んな人に会ってきたのね」と落ち着いた雰囲気で聞いてくれる。
円子/勧められたメニューを注文する!
小夏/楽しい時間だからか、本じゃないけど……味が、ちゃんと美味しく感じそう。
円子/えへへ、一緒に食べるとおいしいですね! お仕事の内容は伏せつつ、お話したい。
小夏/事件のことよりも、旅先で見たものとか楽しかったこととか、出会った人のこととか、そういう話が中心になりそうだ。
円子/なりそう! どんな素敵な風景を見てきたのか、どんな人と出会ったかを話します。
GM/「伊香保温泉かー。都心から近くていいわね」とか「夏が始まる前の湘南っていいわね」とか、平和な会話になるかなー。
円子/はい。旅先で会う人たちはみんな優しくて、面白くて……友達もできたんですよ!
小夏/写真、見ますか? メモリにぎっしりちゃんと撮ってる。
円子/いつか脩駕くんにも写真を見せたいなぁ。
GM/「厳しい逃亡生活……ばっかりじゃないのね。なんだか落ち着けるお仕事に就けたようで何よりよ」
小夏/ええ、良い縁に恵まれましたので。
GM/「今日もその、お仕事で沖縄まで来たのでしょう?」
円子/はい。……頷いてどこまで話したもんか。
小夏/行方不明の探し人がいる、って話なら明かしても良さそうだ。
GM/カオルがマナに話そうかな。「仕事の関係で、まあ仕事なもんですから詳しいことは話せないのですが、実は自分達、偉武富島に行く船の出発待ちでして……」と話したカオルに、マナは「お仕事とはいえ、いま偉武富島に行くの、ちょっと大丈夫?」と尋ねます。
円子/大丈夫、というのは?
小夏/何か、あるんですか。
GM/「そこ、観光地じゃないのよ。村民がいるだけの、普通の村島なの。お盆時期に港は、動かないものよ
円子/えっ!? フェリーが出ていない、ということですか?
GM/本日8月12日。なお今年のお盆は11〜17日であり、今日までならともかく普通なら明日フェリー出ないよと言われます。それを聞いたカオルさん、マスオさんばりの「ええええ〜」と驚く。
小夏/マスオさんばり!(笑) そっか、お盆だものね……。
GM/「そこでね。……貴方達が心配してくれるの、言葉にしなくてもとっても伝わってくるんだけど。私物のモーターボートがあるんだけど、どう?」
小夏/えっ、いいんですか!? 文字通りの渡りに船!
円子/うまいことおっしゃる!(笑) ボートを貸してくれるんですか?
GM/「もちろん私が操舵主よ。モーターボートは車と違ってそう簡単には運転できないわよ」 私物のボートであれば、明日を待たず今日今すぐにでも行けます。
円子/ということは、運転はマナさん? 専用の免許必要ですもんね……。
GM/「私だって多少の案内はできるわ。それに、ある程度……危険があるって判っている状態なら自衛できるもんね」
円子/マナさんなら自衛の手段を持っている……。しかしマナさんを巻き込むのはとても気が引ける……けど漁師さんを一軒ずつ回ってお願いするのも現実的に考えるととても難しい……。
GM/「あのね」 マナさんは円子くんの姿勢にずずいと身を乗り出す。
円子/は、はい!?
小夏/美人にずずいとされたらドギマギ案件!(笑)
GM/「自衛できるって、言ってるでしょ? お仕事に守秘義務があるって知ってるけど、そういうのに首突っ込んで馬鹿を見るほど出来てない大人じゃないから、安心して。むしろ、都合よく知り合いに出会えたんだから利用できるものは利用しようって考えなさいな」
円子/……強い。強い人だ……。
小夏/……全く、敵わないですね。頭を掻いて苦笑いしつつ、ルートビアずずー。湿布っぽい。
GM/やっぱ湿布っぽいのか(笑) もちろん、「ついて来ないで」と本気で拒絶されたらGMも考えます。
円子/いえ……ありがとございます。俺、マナさんのこと利用しようだなんて思っていません。信じられる人だから、えっと、頼りたいです。よろしくお願いします! しっかり頭を下げる!
小夏/俺からも、マナさんの凛々しさに甘えて、協力をお願いします。
GM/「……良かった。そう言ってもらえて、実はとっても安心して、とっても嬉しいんだから」 心配して守ってもらえるより、声を掛けて頼ってもらえるほうが安心するタイプの女性のようだよ。小夏さんにとりあえず握手。円子くんにとりあえず、なでなで。
円子/握手しようとして手を差し出したらなでなでされた! 照れる!(笑)
小夏/弟の真摯さに、マナさんの女性らしい逞しさに、まぶしそうに目を細めて、手を握り返すよ。
GM/……正直、GMはアウファミ沖縄編でやりたかった「マナとマルコナツの交流」が終わったので80%満足! 大の字!
小夏/まだ20%残ってるでしょ! GM、起こす!
GM/むくり。
円子/起きた!(笑)
GM/カオルさんは「レンくん、お夕飯のお買い物でオススメスポットある? お母さんやお兄ちゃん達が帰ってくるまでの間、沖縄料理を用意しておきたいんだけど」とレンに話を始める。マルコナツひなたマナが島に行ってる間、カオルレンがお留守番、という話でまとめます。
小夏/沖縄料理をカオルさんとレンくんが用意してくれるのか! いっぱいおいしく食べるぅ!(笑)
円子/沖縄料理、楽しみにしてます! お腹を空かせておきますね!


 ●オープニングフェイズ3 〜到着〜

GM/という訳で、モーターボートに乗って海の上を走るよ! 青空! 青い海! 走る船!
小夏/船の上だー! 海ぃー!(笑)
円子/ひゃっほーう!(笑) 海が近い! エメラルドグリーンの海だー!
GM/ここで【体力】判定難易度9をどうぞ。失敗したら、酔う。
小夏/船酔い判定!?(笑・ころころ)達成値16で成功!
円子/なんと!?(笑・ころころ)達成値9……あっぶない!
GM/円子お兄ちゃんがピンチ!(ころころ)ひなたも平気。水面の上をずっと見てられるタイプみたい。(ひなたになって)「お兄ちゃん、平気?」
円子/だ、大丈夫……酔い止めを飲んできたから!
小夏/ガム噛むか? ちょっと楽になると思うぜ。ひなちゃんも食べる?
GM/(ひなたになって)「大丈夫ー! いらなーい! 元気ー!」 水面を見てきゃっきゃしてる方が元気なひなた。
円子/ひなちゃんも小夏さんも平気そうで良かった。ブルーベリー味のガムを食べて目を良くしておく!
GM/ボートを運転するマナは「そんなに時間掛からないわよ。遠い孤島じゃないからすぐに着くわ」と声を張ります。
円子/結構近いんですね。向こう岸から見ると海の向こうにあるみたいに見えるのに。イルカやクジラとかいますかね?
小夏/魚っぽいのが跳ねたぞ! ほらあれ!
GM/なお、ここで酔ったら看護師としてのマナの姿がちょっと見られました。そんだけですが。
円子/ああ、それは惜しいことをした!
小夏/船酔い予防のコツを訊くのもありだな?
GM/「呪いやバッドステータス、異端の仕掛けとかを解くのが専門といっても、一応は医療学校は出ている身だからねー! ……ほら、もう島が見えてきた!」 あっという間に到着します。
円子/あ、島の周りを一周とかできますかね? 外から何か変わった様子がないかどうか見れないかな。
小夏/円子ナイス。異変が外から見えるなら確認しておきたいものな。
GM/なるほど……そうだね、ボートで島をぐるりと観察するのは可能でしょう。緑が多い、小さな島です。……【意志】判定難易度10、魔力感知が可能です。結界的なもの、特技で関連づけても判定しても良いですよ。
円子/≪魔の感知≫で達成値に+3をしながら、判定します!(ころころ)達成値14。キリッ!
GM/一見のどかな島である。島の外からは異変など感じない。なんだ、何も無いのかと思う。
円子/辺りを注意して観察……。
GM/……だが、成功した君は、「何も感じないな」と思った矢先。その隣、ひなたがブルッと身体を震わせた。
円子/ひなちゃん!?
小夏/ひなちゃんの方!?
円子/ひ、ひなちゃん、どうかした? 屈んでひなちゃんに尋ねます!
GM/(ひなたになって)「……う、うん……? ちょっと、なんか寒気がして……」 ぷるぷる。
小夏/寒気? 何かの影響が……それとも何かを感じ取った?
円子/俺達がいるから、怖くないよ。ひなちゃんの手を優しく握る
GM/手を優しく握られて、ふわっと笑う。「なんか嫌な予感がした、だけ」 言葉にならない、理屈ではない、嫌な予感が彼女を襲ったようです。「ひなたの嫌な予感、ちょっと当たりやすいから。やっぱり……あそこは危険なところってことなのかな。お兄ちゃん達も気を付けてね」 周りを警戒する判定に成功してくれたので、イベントキーを配布します。

 『イベントキー:ひなたへ警告』
 [世界遣い]のひなたが警戒をしている。何かあるのだろうか。気を付けろと君はひなたに注意を促したことを表わすイベントキー。
 ひなたの「トラップ探知・抵抗」判定の達成値に+3。


小夏/大丈夫。みんなでいれば、百人力だ。ひなちゃんが教えてくれたから、ちゃんと心構えもできる!
円子/また嫌な予感がしたらすぐに言ってね。
GM/「うん。百人力。マナさんもいるしね!」 警戒しながら、島に到着。ボートを降りましょう。のどかな真夏の村だぜ。マルコナツは、魔王から受け取った資料から、儀間博士の自宅の住所を辿ることができます。村人はのどかに何事も無くいつも過ごしています。
円子/のどかで村人はその辺にいるのか……元気そうでなによりです。
小夏/警戒しつつ潜んでいますが、道中になにかありますか?
GM/正直に申しますと、儀間宅まで何もありません。儀間宅は島の奥、海から遠い林の中にあります。
小夏/のどか!
円子/へいわ!
GM/君達はまっすぐ、住所に向かう。……住所を見る限り、儀間宅は田舎らしい平屋のお家だと思っただろう。だが実際に住所に到着してみると、そこは家というより、木だった。鬱蒼としたガジュマルの木の中に、家がある。
円子/おおお、ジブリ!
小夏/ガジュマルの木の中にお家って、雰囲気があって凄く良いな! 生体侵入ならぬ樹体侵入ハウス(笑)
円子/ちょっとわくわくしてしまう!
GM/ひなたもマナも「なんだか、魔法使いのおじいさんが住んでいてもおかしくない感じ」と、ジブリチックなメルヘンなお家にわくわくしてます。
円子/かわいい、ひなちゃんがぴょこぴょこ飛び跳ねてそう(笑) 木のブランコとかありそう。
GM/あ、それかわいい。きっとブランコもあります!(笑) 木でできたらせん階段を登っていって、2階部分が玄関になっています。(ひなたになって)「警戒! 警戒してるけど! あの木のらせん階段! 登ろう!」 わくわく。
円子/の、登りたい〜!(笑)
小夏/よし、みんなで昇れば怖くない!(笑) ロマンの塊みたいなお家だなぁ!
GM/玄関も木造。本土にはあまりない木の上に作られたお家。その戸の前に立つ君達。戸の隣にはチャイムがある。
円子/よし、じゃあ押してみますね? ゆっくりチャイムを鳴らします。……ごめんくださいー!
GM/自動ドアです。
円子/見た目にそぐわぬハイテクノロジー!(笑)
小夏/外と中のギャップありすぎだろ!?(笑)
GM/自動ドアが開いた先は、研究所っぽい自宅です。
円子/クーラーがちゃんと効いてる気配を察知!?(笑)
小夏/普通にパソコンあるぞ!(笑) ……中は、誰も居ない?
GM/いない。……そうと思ったけど、奥に女性の姿が見えました。
円子/おおっ。……あの、こんにちは?
GM/「…………」
小夏/……あの? 一応、≪念動障壁≫の支度をしておくぞ。
円子/勝手に入ってきてすみません、俺達は魔王様の使いで……。
GM/「…………」 チッチッチ。
円子/ちっちっち?
GM/ポーン。「めんそーれーめんそーれー私はプロフェッサ儀間で貴方達が無事私の工房に来てくれたことをとてもとても感謝するわさて早速だけど今回私の実験に協力してちょうだい私は我々異端にとって最大級の革命を引き起こすほどの成果を得るためある実験を設けたそのためには貴方達の協力が力が犠牲が必要けれど命に別条は無い貴方の魂に傷がつくことはない実験が成功すれば、何も変わらず、むしろ大きな力を我ら異端にもたらすことになる」
円子/お、うおおお!?
GM/「というわけで、実験スタート! にんじみそーれー!」

 『イベントキー:儀間博士の実験』
 ポチッとなと始まったプロフェッサー儀間のとんでもない実験! を表わすイベントキー。
 【反射】か【幸運】判定(難易度11/素早く回避する行為)をすること。 成功した場合、ワープに巻き込まれない。失敗すると、どこかにワープされてしまう。
 わざと失敗したい場合、成功後に「失敗を選択します」と宣言すること。


小夏/物凄いマシンガントーカー!? という訳でスタートじゃないんだが!?
円子/にんじみそーれーってなんだろう!?(ころころ)15で成功!
GM/ひなた、トラップ+3のイベントキーを使用して判定します。(ころころ)14で成功。
小夏/ひなちゃん良かった!(ころころ)12で成功!
GM/一方、マナは……「え? え? えええああああああー!?」 マナ、失敗します。その体は、消えて無くなりました。
円子/消えたー!?
小夏/あー!? マナさん!?
GM/GMは、PCの成否を確認します。PCは全員成功です。成功すれば、成功のイベントが発生します。失敗した場合、失敗したイベント……マナさんがいるであろうシーンでのイベントが発生します。
小夏/……円子! 行くか!?
円子/俺は、行きたいです! マナさんを一人にさせたくない、です!
小夏/俺も同じ気持ちだ。俺は≪過去視≫や≪最奥の記憶≫で工房を調べる! こっちは任せろ。俺も、ひなちゃんを一人にしない!
円子/そうだ、小夏さんは探索のスペシャリストだ。……俺は落とし子の皆さんを探します。消えた先で何があるのかも! ひなちゃんのこと、お願いします!
小夏/円子の背中をぽんと叩いて、背を押す!
円子/……俺達、一心同体ですからね! 背を押されるままマナさんの後を追いかけたいです。失敗に変更!
GM/この間の会話、3秒。……円子は判定失敗になりました。円子くんのみ『イベントキー:謎の空間』をゲットしてください。マナに続いて円子、消えます。
小夏/こっちは成功でお願いします!
GM/「やったぁ。成功。わんもばいならー」 儀間博士、消失。消えます。この空間には、小夏とひなたのみが取り残されます。
小夏/……博士の方も、居なくなったか……。
GM/(ひなたになって)「き、消えちゃった……」 途端、目じりに涙が溜まるひなた。
小夏/……ひなちゃん、無事か?
GM/トトト、とひなたは小夏さんの傍に寄る。
小夏/……絶対に、大丈夫だよ。円子は、強くて、タフだ。
GM/「……お兄ちゃんは警戒しよって言ってたんだから、大丈夫に決まってる」
小夏/ああ! きちんと気ぃつけて臨んで……あっという間にマナさんやみんなを連れて帰ってくるよ。
GM/……もう、ここには誰もいない。小夏は、儀間宅……儀間博士の工房を、見渡すことができます。

『AF判定:謎の空間にて』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:60

※「謎の空間で動く」演出に成功すること。
※「イベントキー:謎の空間」を所持しているキャラクターのみ可能。
 成功した場合、何かを発見する。

『AF判定:工房捜索』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・難易度:20

※「工房(儀間博士の自宅)を探索する」演出に成功すること。
 成功した場合、儀間博士の自宅から手がかりを発見する。

『AF判定:研究資料「神々の装具」』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30

※「『神々は自ら世界に手出しができない。しかし……』から始まる文書を読み込む」演出に成功すること。
 成功した場合、先の文章が読める。

『AF判定:研究資料「時間跳躍」』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30

※「『我々異端は時間跳躍ができない。そこで……』から始まる文書を読み込む」演出に成功すること。
 成功した場合、先の文章が読める。


GM/現状、円子くんは『AF判定:謎の空間にて』しか挑戦できません。小夏さんは、それ以外のAF判定しか選択できません。PC2人は別々行動となります。
小夏/どれから手を付けようか迷うやつだな……。俺らの出来ることを頑張っていこう!
GM/円子くんは……現状、一言で説明するなら「何も無い暗い空間にただひとりぽつん。マナさんすらいない」でしょうか。イメージは、『Fate/Extra CCC』の犬空間。
円子/ああ〜、理解。マナさんすらいない……小夏さんとひなちゃん、頑張って!