アナザーワールドSRS・リプレイ・アウトロウ ファミリア
■ 第2話『龍の謀』 2ページ目 ■
2017年6月10日




 ●ミドルフェイズ1/円子 〜出会い〜

円子/得意な能力値の分野で決めるなら、円子は会場の下見に行くのがいいかな。「交渉」のAF判定はいきなりやらない方がいい気がします。
小夏/ああうん、確かに難しいかもしれない。じゃあ円子が下見に行きます? 小夏はまずは調査に行こうかなー。
円子/はい、もしよろしければ。調査は早めにした方がいいかな。一番手、円子が祭り会場の下見に行きます。

『AF判定:祭り会場の下見』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「中央神社で行なわれる五頭龍例大祭の下見に行く」演出に成功すること。


小夏/円子、悪いけど頼むなー。代わりに俺が調査を頑張ってくるから!
GM/(ひなたになって)「江の島の中央にある神社までいっぱい階段を登るからね、気を付けてー」
円子/ひなちゃんもありがとう、狐のお兄ちゃん頑張る!
小夏/めっちゃ階段あるから気をつけて!
円子/では……みんなに見送られて暗くなっていく中を、円子はずんずん進んでいきます
GM/目立つ神社は山を登ればすぐに到着できるけど、至る所に祠があるからね。がんばがんば。
円子/≪−50ナンパ≫で人見知りだけど、人が少ない時間帯だから臆せず進める。念のため≪異常鉱物≫で≪麗しき犠牲の盾≫狐3号を作っておきます。
小夏/こんこんお!
円子/階段がいっぱいあって疲れるけど≪幻想式≫で自分を強化。そのとき、狐3号が階段を転げ落ちていって……≪L:ファンブル無効化≫で何事も無かったかのように、狐3号を3コマ目で復活させます。
小夏/3コマ復活! ギャグマンガの様式!(笑)
円子/中央神社というだけあってきっと魔力も麓より漂ってそうだ。≪魔の感知≫で濃度の勾配を調べよう。何か変調がないかどうか……。もう中央神社ではお祭りの飾りつけは済んでいるのでしょうか?
小夏/お祭りは明日だものね。準備はもう済んでるのかな、まだ途中かな?
GM/準備は終わっています。既に煌びやかにドンチャンしてるよ。あとは本番のみ!
円子/おおー、煌びやか! 狐3号が気ままに自由行動をとって飾りの奥に入り込んでしまった。「何か見つけたのか3号!」と≪すりぬけの式≫で自分もひょいひょいと奥まで進みます
小夏/かわいい、フリーダム3号(笑)
円子/狐3号イズフリーダム。そんなこんなで隅々まで会場を調べました。魔力もだいたい把握できたかな? ってところで判定したいです。
GM/使用特技は7つなので、難易度は14下がって『現在難易度:6』だね。
円子/はい、【知覚】で判定します。(ころころ)1・1。
小夏/あ。
GM/あ。ファンブルだ。
円子/まっ、待って、≪L:ファンブル無効化≫を使う……! GM、ライフパス特技のファンブル無効化を使いたいです!
GM/ファンブルを「2」として扱う特技だっけ? 2として算出すれば成功になるのか。それで成功するなら使いどきです、使用してください!
円子/あぶねー!(笑)
小夏/良かったー! 心の臓がヒュッとなった!(笑) でも成功、結果オーライ!
GM/大失敗っぽい演出をしつつ成功しましょう。円子くんは何をしたんだ。一人で海鮮丼でも食べたのか、山の森を彷徨ったのか?
円子/奥に進むうちに帰り道が判らなくなった! ど、どうしよう!? 「こんこん(任せなァ!)」
GM/突然のCV:クーフーリン臭!(一同笑)
円子/という感じで狐3号を引率するつもりが引率されました。男らしいじゃないの3号!(笑)
小夏/ナイスフォロー3号!(笑)
GM/迷子になった円子くんは、なんとか3号のおかげで遭難はしないでお祭りの会場へ戻ってきました。魔力を感知してみると、やはり神聖な場所。それなりに感じるものはあります。ですが特別不可解なものは発見できず、この辺りは安全だと安心してください。遭難の危険以外は。
円子/安心しました。遭難以外は。
小夏/遭難以外は(笑)
GM/AF判定の結果を開示します。円子くんは、とある男性に会います。

 『AF判定:祭り会場の下見』で判明する情報。
(1)祭り会場である中央神社に向かってみると、とある男性に出会う。40代ぐらいのオッサンだ。ずんだ餅を食べている甘味好きそうなオッサンは君に話し掛けてきた。≪+50明朗快活≫を持つオッサンは、親しくなった君に自己紹介をする。「俺は
青森 恐一(あおもり・きょういち)! よろしくな!」
(2)青森のオッサンは愉快な話をたくさんしてくれた。どうやら七里ヶ浜に住んでいるらしく、不動産関係にとても強いコネクションを持っているという。「実は、五頭龍例大祭を毎年恒例行事にしたのも俺のアイディアなんだよ! だってドラゴンとプリンセスのフェスティバルなんて、観光客向きだと思わないか?」 悪気は無さそうに言う。
(3)【理知】判定(交渉/難易度:10)、もしくは【意志】判定(魔力探知/難易度:12)の判定を行なうこと。失敗すると、何か違和感を抱くだけだが……?


小夏/あ、青森さんだ!? まさかの遭遇!

 青森 恐一
 フリーのジャーナリスト。古川財閥の分家、霊能力(イタコ)の一族『青森』の生まれ。非常に明るい性格の中年男性。
 現地に赴いては霊能力を使ってその場の霊から情報収集を行ない、記事を書くというスタイルのジャーナリスト。
 詳しくは『NPCパーソナリティーズ』参照。リプレイでも『パラドックスの椿』『ドロリア』シリーズ、『古川家の酒宴』などに登場している。


円子/青森さんだ! シナリオの舞台が江の島ですものね、青森さんも登場しますよね! やったぜー!(笑)
GM/『ドロリアホロアタ』で七里ヶ浜にマイホームを買っている男です。鎌倉近辺が舞台のシナリオを作るとしたら、古川家の背景はどこかで出したくてね(笑)
小夏/確かに近所だけどもさ!(笑)
円子/で、追加の判定ですが……。≪魔の感知≫があるからボーナスもあるし、これに≪幻想式≫を追加すれば手堅くいけそう。
小夏/もしこれが重要な判定ならば≪幻想式≫の切りどきではある。ボーナス合わせて+7あれば確実に成功しそうだ。
円子/では代償を減らして判定します!(ころころ)わーい、達成値16で成功です!
小夏/グッド!
GM/グッドです!
円子/えっと、初めまして! 俺、円子 慎也っていいます!
GM/(青森になって)「おうおうなんだかCV:タラコみたいな名前だなー!」
円子/……タラコ……?
小夏/ちびまる子ちゃんの声優か!?(笑)
円子/な、なるほど!?(笑)
GM/(青森になって)「明日のお祭りの観光に来たのかな? いやー嬉しいねー! ジモッティーとしちゃぁお祭りで楽しんでくれると嬉しいさぁ! オッサン達が準備やら何やら頑張った甲斐があったってもんよ! 森の中から出てくるなんて化け物の類かと思ったけどな!
円子/HAHAHAそんないやそんなまさか〜!(笑)
小夏/ただの異端者かつ遭難者ですものな……(笑)
GM/腹の立つオッサンロールをしながら、続きのAF判定結果を開示します。

(4)例大祭開催の話をした青森のオッサンが少しポカンとした上の空の顔をした気がする。
「俺が自治体と掛け合って例大祭を毎年やろうぜって提案したのは確かなんだが、実は……あの頃の記憶、曖昧なんだよ。酔っ払ったテンションだったのかな?」
 何だか歯切れの悪い話だ。引っかかるものがある。
 
『イベントキー:オッサンの思い出』を入手する。

『イベントキー:オッサンの思い出』
 青森のオッサンの様子が少しおかしかったと思ったことを表わすイベントキー。
 青森のオッサンについて相応しいロールをすることで、あらゆる難易度を「÷2(切捨)」することができる。1シナリオに1回まで。代償無し。マルコナツ共通どちらでも使用可能。


小夏/ほほう、難易度減少アイテムを貰った。……記憶が曖昧っていうのがな、こうな……。
円子/初対面の俺にそんなことまで話してくれるこの人はきっといい人だ(笑) お祭りは楽しみです。でも、なんだか不思議な話ですね……。
GM/(青森になって)「まあ気にすんな! 祭りは楽しんでいけよぉ! 友達と来てるんだろ? ドンチャンやってけよぉ、江の島ビールとか飲んでさ! って学ランだから学生かぁ?」 青森はマシンガントークのいいひとです。
円子/ビールは飲めませんが思いっきり楽しみますよ! また明日会ったらそのときはよろしくお願いしますね!
GM/「いよっ、好青年! 良い返事だねぇ! 狐面なのは気になるが!
円子/自作です。
GM/「……お、おぅ。昨今のハンドメイドブームを考えりゃな? あれだろ、デザフェスとかコミティアで出すんだろ?
小夏/キャンピングカーに工房じゃないけど作業スペースの一角があるんだろうな(笑)
円子/えーっと、特に売るつもりはないですけど……あ、えっと、明日のお祭りに使いますか? 狐面を差し出す。
小夏/広めていく!(笑)
円子/狐面が増えれば不審な目で見られないかなって!(笑)
GM/普及活動か(笑) ここは悪ノリで交渉だ。難易度8の【理知】に成功すれば、青森のオッサンが狐と化す。
円子/(ころころ)出目が5・5で達成値14。なんだよその気合!?(笑)
小夏/やる気すっげぇ! 木を隠すなら森の中的な発想しおって!(笑)
GM/誰か青森のオッサンの絵に狐面を貼り付ける雑コラをお願いします。(青森になって)「ちょwwwこれwwwなんかwwwテンション上がるwwww祭り前日なのにwwわりと楽しいwwwww」
円子/似合ってますよ。狐面いいですよね! 毎日楽しい気分になれますよ!
GM/「ありがとうww狐の親友wwwぶほっwwwwちょっとこのまま酒飲んでくるわwお面つけてるから飲めねーっつーのwwww」 とか言いながらオッサンは元気に手を振って去っていくね。
小夏/セルフツッコミ……楽しくなって喜んでくれるオッサンほんといいオッサンだよなぁ(笑)
円子/ハーフフェイスタイプも増産しよう……と思いつつ、今の判定結果などを狐3号に持たせて自分も戻ります(笑)


 ●ミドルフェイズ2/小夏 〜過去〜

小夏/調査ってどの辺で出来そう? 資料館も探せばありそうだけどもそういう所かな。
GM/探せばあるよ。AF判定はあるって言えば大体ある。歴史のある土地だし、観光客向けのセンターがあるでしょう!

『AF判定:五頭龍伝説の調査』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「五頭龍伝説の調査をする」演出に成功すること。


円子/頑張れ小夏さん! おやつの禁書(コピー)をひらひらします!
GM/お弁当(禁書)。
小夏/モンスターエナジー並みに効くわ、その応援!(笑) センターに行ってきます!
GM/小夏さん一人で行くのかな? それとも幼女2人&運転手も連れてるのかな?
小夏/カオルさんには麓で待っていてもらって、ひなちゃんと五幾ちゃんを連れてセンターに行ってこようかと思います。
GM/3人でか。ちまちまとひなたと五幾はついて行きます。
円子/後にてくてくちっちゃい子が2人。かわいい。
GM/ひなちゃんは五幾の手を引く。「紫芋コロッケが美味しそう」とか「冷凍パイナップルが美味しそう」とか言ってる。でも小夏さんの邪魔はしないよ!
小夏/それに気付いてコロッケ5人分と、冷凍フルーツは溶けちゃうのでとりあえず2人分買って、ひなちゃんと五幾ちゃんに渡す。センターの休憩スペースとかなら飲食自由だろう。
GM/あ、買ってくれた。コロッケほくほくほく。(ひなたになって)「円子お兄ちゃんにもあげようねー」
円子/優しい妹だ……(笑) もぐもぐコロッケ! 小夏さんの気配りスマートにできるところ大人って感じでとてもカッコイイ!
小夏/ありかとう、人数分は買っといたから!(笑) センターに入って、まずは置いてある資料や古物などから≪過去視≫で読み取っていく! ≪−50天真爛漫≫なので「触れないでください」の展示もこっそり触れて調べちゃうぞ!
GM/お客様困ります、あー、お客様ー。
小夏/調査に来た学者さんから≪生体侵入≫で情報を掠め取ったり、2人が迷子にならないようにつけた≪魔印≫で確認しつつ……。そういや円子の奴、また迷子になってねえよな? もしそうなったとしても≪一心同体≫のあいつのことならきっと探し出せる! 心配だけども今は≪単一化≫で調査に集中だ!
円子/絶賛迷子中。
GM/迷子なう。
小夏/小夏の予感は的中したのだった……(笑) 資料とか置いてあるセンターにいるからね、当然お腹はぐうって鳴る訳で。
GM/いつものぐうだ。円子くんはここに居ないから一人で頑張れよ。
円子/ここにはひなちゃんと五幾ちゃんのつぶらな瞳しかない!(笑)
小夏/お腹の中の≪食鬼≫がね、≪暴食≫に走れってせっつくもんだからね。だから自分の捕食から守るため、理性がある内に資料に≪念動障壁≫を張っておきます!
円子/ワガママボディな≪食鬼≫(笑) 
小夏/もし駄目そうだったら、自分にボディーブローして正気に戻ろう。≪肉体復元≫があるから怪我なら治る……すげぇ力技で自分を押し留める! いきなり小夏が自分にボディーブローし始めたらひなちゃん心配するかもしれんし! 理性があるうちに判定いこうか!
円子/小夏さんの物理で食欲をどうにかするアプローチ!(笑)
GM/使用特技は10個なので、難易度は20も減って『現在難易度:1』かな?
小夏/はい、【幸運】で振りますねー!(ころころ)ほっ、達成値14。食べずに読めた! ここは奇跡の世界線かな!?(笑)
円子/理性が幸運にも勝っていた!(笑)
小夏/でも太腿めっちゃ抓ってたと思う。円子がいないと痣まみれになるな(笑)
GM/小夏さんはラッキーにもいっぱい資料が読めました。いや、ラッキーにも資料を食べずに読めました。ひなちゃんが「だいじょぶー?」って言ってくるぞ(笑)
小夏/へいきへいきぐうなんももんだいないぐぐうううう。
GM/頑張っている小夏をよそにGMはAF判定結果を出すぞ(笑)

 『AF判定:五頭龍伝説の調査』で判明する情報。
(1)君は江の島に伝わる五頭龍伝説の詳細を更に知ることができた。
「人々に災害に巻き込む悪龍がこの島には住まっており、人々は苦悩していた。
 どうにかして龍には鎮まってほしいと考えた人々は、天女を天界から招いた。天女は人々の願いを聞き入れ、龍に会いに行く。すると龍は天女に恋をし、求婚した。
 『それならば良い龍になれば貴方と一緒になりましょう』。
 天女の言葉に頷いた彼は、良き龍となった。二人は島の中央にある洞窟の中の祠で一緒に暮らし、眠りについた。
 以来、悪しき龍の災害は起こらなくなり人々は平和になった。めでたしめでたし」
(2)あらすじは、以前調べたものと変わらない。しかし、改めて伝説を読んで『ある可能性』を思いつく。
「『災害を起こす悪龍』とは異端なのか? 『天界から招いた天女』とは、超越的存在なのか?」
 伝承に登場する天女とは、神々が棲むという『上階』から堕天してきた者ではないか。つまり『正なる神』の遣いか……?
(3)【知覚】判定(気配察知/難易度:8)か【幸運】判定(難易度:8)の判定を行なう。失敗すると、何も判らない。再挑戦したい場合は【MP】を1D6点消費することで可能。


小夏/ほむ……ふーむ……。
GM/この間、ずっと鳴り響くお腹の音。
小夏/周りの人からうるさいって目で見られてしまうやつだ!(笑) 【幸運】で判定いきますね!(ころころ)達成値12で成功! ぐっぐっ!
円子/やったー! でも小夏さんの空腹が限界に近付きつつある!(笑)
GM/限界に達する前に成功したので、続きの情報を公開します。

(4)成功した場合、五幾の様子がおかしいことに気付く。
 五頭龍の話題を挙げるたびに気難しそうな顔をしていた。何か話をすることがあるだろうか?
 特に話したいことがない場合、シーンを終了する。再び五幾と話したい場合、即座に【HP】を1D6点消費させることで特別にシーンを立てることができる(この会話は、ミドルフェイズに換算しない)。


GM/五幾、気難しそうな顔なう。
円子/おや?
小夏/えっ? 普通に訊ねちゃうよ。五幾、どうしたんだ? 何か気になることあるのか?
GM/「別に」
小夏/別に、って顔じゃなかったぞ。
GM/「別に」 突っぱねるロール
小夏/うーん……話したくないことか?
GM/「…………」 ふんだーっていう顔。
小夏/ふむ。……屈んで目線を合わせながら、ゆっくり尋ねますね。今は少しでも情報が欲しいんだ。五幾って、長く生きてる凄い奴なんだろ。じゃあもちろん色んなことを知ってるよな。頼む。教えてくれると、助かるんだ。
GM/GMとしては真摯に語り掛けてくれる小夏さんを無碍にはしたくはない。けど、五幾は「私から話すようなことはない」と顔を背けてしまう。ただし、言葉に否定は無い。「色んなことを知ってるよな」ってことは否定しなかったね。
円子/なぬう。
小夏/ほほう。しょうがないなー……あんまし使いたくなかったけれど、そういわずにさーって言いながら顔を覗き込むようにして。
GM/おっ?
小夏/ごくさりげなく五幾ちゃんの手に触れてから、≪過去視≫を使用しますね!

 ≪過去視≫
 知らない過去を見ることができる[感応力師]の副特技。
 対象1つの情報を読み取ることができる。


GM/オッケーです。でも一般人なら抵抗の手段は無いけど、五幾は抵抗の意思がある人外キャラなので判定を要求します。
小夏/抵抗されるのはしゃーないですね、対決いきましょっか!
GM/特に設定の無い能力者キャラクターや人外キャラクターは全能力値オール4です。一般人の場合はオール2なんだけどね。五幾の能力値はオール4なので、2D6+4で抵抗します。五幾側が受動側になるので、五幾の達成値を上回る必要があります。(ころころ)……ひえ、出目が高かった。達成値15。
円子/うわあ!?
GM/なので、難易度は16だね。
小夏/むむむ、高いなー!?
円子/円子はこの判定のシーンに登場は……間に合わないですかね? ズダダダーっと駆け寄りたいです。
小夏/お、円子が来てくれる!?
GM/【体力】か【反射】の判定でオーソドックスシンプルな難易度10に成功したら、駆けつけたことにしましょう。
円子/はい、では【体力】判定で!(ころころ)達成値11で成功!
小夏/やったー! うれしみ! 迷わずに来てくれたのか!(笑)
GM/円子くんは、偶然にもそのやり取りを発見する時間帯に合流した。センターに来られます。
円子/小夏さん、ひなちゃんも五幾ちゃんも! 探しましたよー。3号が得意げな顔をしている。
小夏/3号の健闘!(笑) ちなみに円子くんが駆けつけた後、何かプラスになる特技があるのか?
円子/令呪で支援できそうかなーと。ここまで頑なになるということは、よっぽど重要なのかと思いますし。
小夏/ありがたい! 令呪なら確実だ! やって来た円子に一瞬視線を向けて、それから五幾ちゃんに向き直って……≪過去視≫の判定をします。(ころころ)達成値13。
GM/出目は良い。
小夏/ただ、おっついてない! 令呪ください!
円子/はい、1回目の令呪を使います!
小夏/令呪ブーストを頂いたので、達成値33です! ほいほい教えたくないものがあったけど勝手に読み取る。
円子/ちょっと手荒だけど、五幾ちゃんに協力したいという気持ちは本当なんだ。判ってくれ……と念を送ります。
GM/小夏さんは五幾に過去視びびびー。手に触れながらだからかなり直接的に抜き取った。達成値33で……令呪まで使用してくれたことし、達成値が20以上の場合はほぼクリティカル扱いとして情報を開示します。
円子/ありがとうございますっ!

 ――過去視の能力は発動した。
 小夏の脳裏に浮かぶのは、おそらく五幾の記憶の世界だろう。
 目の前に広がる場所は、中央神社のあった山だった。煌びやかな神社や、観光客向けの読みやすい看板、絵馬や記念グッズなどの商売をしている店や、朱色が目立つ鳥居などは無い。数十年前……いや、数百年前の江の島だと思われた。

小夏/今の整備された江の島とはまた違う光景……。彼女は人外だし、先程自分も言った通りに長生きだろうしこういう景色が見えるものだよな。不自然には思わず、さりげなく触れた手をもう少し優しい持ち方にしつつ先を読んでいく。

 君の目線は、いつもより低い。おそらく五幾の目線になっているからだ。五幾が見たものを、小夏は見ていた。
 彼女は、誰かと会うために島の中央地にやってきたらしい。目的の場所へ歩いていく。
 辿り着いた場所には、とある男がいた。彼女は彼に会うためにやって来たようだ。
 彼は人間ではない。彼が腕を一振りすれば風が巻き起こる。ここはすべて吹き飛ぶ。人ではない力を備えた強大な存在。
 彼女は召喚された理由を果たすために、彼に近づく。
 雄々しい彼は現れる者すべてをなぎ倒してきた。この地こそが自分のものだと豪語していたからだ。そして突如現れた彼女を見るなり一言。

「……うわめっちゃ好み……」

小夏/(爆笑)
円子/素直〜!(笑)
GM/以上です。過去視おしまーい。本来であればここで手に入らない情報をいっぱい出したよ。
小夏/えーと……。もしかして、五幾ってあの伝説の……天女、だったりする?
GM/小夏さん。声に出してそれ言っちゃう?
小夏/一応五幾ちゃんにしか聞こえないよう小声にはしたつもりですが言っちゃいますよ。
GM/だそうです。円子くん、聞いた?
円子/令呪を使うためにさりげなく近寄っていたと思うので、聞こえていてもおかしくない……かな?
GM/言ったなら、五幾の耳に届いた瞬間「はあ!? なななななな何を言っているんだそんなことはないしぃー私ただの稀人だし昔からここにいるだけの精霊だしぃー!」って感じの反応をします。目標値は12。(ころころ)達成値10、失敗。
円子/ダイスを振った。しかしかわいい。
小夏/すげぇかわいい(笑) あー、えっと、見えちゃったというか見ちゃったというか。
GM/君達の前にはワタワタしている五幾がいます。
小夏/勝手に見たのは悪かった。それは謝る。一発くらいならどつかれてもいいし。でも……言わずに隠してた理由って、なんで?
GM/小夏さんが声に出してツッコんだので、再びGMはある判定をします。目標値は12。(ころころ)達成値15で成功。
円子/今度は出目が高い。何か成功した。
GM/突然ですが、このシーンに登場している2人とも……【幸運】判定で難易度12に成功してください。1人でも成功したら何か良いこと起きる。むしろ2人失敗したら、悪いこと起きると言っていい。
小夏/ふむ、判定いきます。(ころころ)達成値13。小夏成功!
円子/さすが小夏さん!(ころころ)出目が1・2……危ない……。
GM/円子くんはファンブルではなかったか、ならセーフだ。円子くんは気付かなかった。小夏と五幾のやり取りを普通に聞いていただけだった。……一方で、小夏は会話をしているうちに「あ、これいっぱい話したらアカン気がする。悪寒がする」と思い始める。しかし幸運にも「一番の危機は去った」。
小夏/幸運にも……?
GM/五幾は理由を小声で話し始めます。「毎年毎年魔力を与えていたという問題を話しただろう? この島は、お供えものの魔力が飽和状態になっている。元々数十年に一度、儀式をして魔力をお供えするのは……気性の激しい龍を鎮めるために眠ってもらっていて、その眠りの更新料として魔力を払っているんだ」
円子/うん……。
GM/「しかし、毎年どんどん魔力を投与してきたおかげで……五頭龍は寝ながら興奮状態になっている。いつ爆発してもおかしくないほど、気が立っている状態だ
小夏/キレやすい状態なう?
GM/「そんな目覚めたら暴発しそうなぐらい興奮状態なところに……お、想い人である私まで起きて活動しているとなったら……興奮が興奮を呼んで、ただの爆発が大爆発になるぞ」
小夏/大爆発……?
GM/「私が起きている事実は知られてはならない。奴の興奮を最小限にするためにも、隠しておくべきだ。……この島全体に奴の目がある。運が良ければ見つからないが、もし『天女が今、島にいるぞ』と口に出したり公にしたら、龍は難易度12の判定に成功して、PCが【幸運】判定12に成功しなければ、凄いイベントを起こす』ところだったぞ」
小夏/ありがとう、凄くよく判った! せふせふ!
GM/うん、今はセフセフだよ。ただし2人とも失敗したら大爆発イベントが起こるという危ないトラップでした
円子/あ、危なかった……!?
GM/最初に五幾がひなちゃんの体を乗っ取ったのも、観光客のちんちくりんの女の子の体でいれば「ワタシ天女ジャナイヨー」って誤魔化すことができるからという意図です。剥き出しの魂フヨフヨモードだと、天女だって丸判りだからね。
円子/魔力が垂れ流しになっちゃって、姿も丸見えですものね……。
GM/きっとプレイヤーの皆さんは「ひなちゃんの体を貸してくれる」か「別のものに魂を移してくれる」とGMは信じてました。なので≪異常鉱物≫で新しい体を与えるというアイディアはありがたかったです。
小夏/円子の≪異常鉱物≫はMVPだな。
円子/持ってて良かった、≪異常鉱物≫! ……君はいっぱい考えて動いてくれてたんだね。ごめん。
小夏/この話はここだけの、ってことにしよう。キレさせちまって大暴れってのは俺らも困るし。大変なのに、教えてくれてありがとうな。でも色々と判ったからこれで改めて注意できる。キレやすい状態っていうことと、方々に目があることが判明したのは大きい。
GM/「今後も、私が…………であるということは、秘密にするように」 五幾は頑張って核心を伏せて話します。
円子/もちろんです。
小夏/内緒にしよう。……ひなちゃんって一連の話は聞いてた? ひなちゃん。今ここでしていたお話ね、とっても大事な内緒のお話なんだけれども俺らと一緒に口に出さず内緒にできるかな?
GM/(ひなたになって)「うん……ないしょ、判ったよ。話しちゃダメ。じゃないと大変なことになっちゃう」 お口チャック!
円子/狐1号と2号と0号の約束だ! ゆびきりげんまん!
GM/「ゆびきりげんまん!」
小夏/ありがとな! って順番でゆびきりに混ざります! 五幾ちゃんもおいで!
GM/(五幾になって)「えぇー?」
小夏/まあまあ、ほらいっしょにー。五幾ちゃんともゆびきりー!
円子/ぎゅうぎゅうになりながらゆびきりげんまん!
GM/ぎゅうぎゅうにされた(笑) 3号もまざる! 鍋いっぱいに猫だまりのような図だ。
小夏/猫だまり感……狐だまりかもしれない(笑) あとでカオルさんも囲もう!


 ●マスターシーン

GM/2人のシーンが1回ずつ終わって1ラウンド終了し、2ラウンド目に移行する前に……ちょっとしたシーンを挟みます。

 ひなたは、江の島旅行の2日目を楽しんでいた。
 円子と小夏には『魔王のお使い』という任務があるが、彼女は江の島の旅をとても楽しんでいた。
 しかし、彼女が立ち止まる。笑顔が強張った。
 魔力の渦巻く江の島の地。充満した膨大な魔の島。そこで、『ある記憶』を受け取ってしまったのは偶然だったのだろうか。


GM/彼女は≪電波受信≫をしてしまった。[世界遣い]のひなたは、突然GMから酷い光景を見せられたりする。……さて、2人はそんなひなちゃんに気付いて、肩をポンなりユサユサなりギュッギュなりできる。もし気付いて接触したいなら、【知覚】か【幸運】判定で難易度10をどうぞ。成功した場合、ひなたが見た電波を、どこかの記憶を、一緒に見ることができる。
円子/【幸運】判定したいです!
小夏/俺も気付きたいなぁ。【幸運】で判定したいです。
GM/2人とも挙手だね。はた、と立ち止まったひなちゃん。それに気付く2人。
小夏/(ころころ)達成値16。小夏はハッとして、ひなちゃんの背中をぽんぽん。ひなちゃん、どうした?
円子/(ころころ)出目が1と3……うわぁ、達成値8だ。円子は首を傾げてるだけですね。お腹空いたのかな?
GM/えっと……もし円子くんがどうしても成功したいというなら、ひなたが≪叱咤激励≫でダイスロール+2することもできるよ? ただし既に小夏さんが成功しているので、一緒に情報を共有したいならで。
小夏/おお、ひなちゃんが≪叱咤激励≫を持ってた!
円子/うおー! ひなちゃん、できるなら貰いたい! 小夏さんがひなちゃんを気にかけていたので「おや?」と思って円子も屈みます。
GM/じゃあ……小夏さんはひなたの背中をぽんぽんと触ったから、見えた。円子くんはただ屈んだだけだったから、見えなかった。けどひなたが屈んだ円子くんにぎゅーしちゃったから、見えた……というダイスロール+2の演出ね。円子くんを巻き込んだような形で接触しよう。
小夏/かわいい。微笑ましい(笑)
円子/ぎゅっと抱きしめます。

 ――突然、竜巻が現れた。
 全てを巻き込んで空へ上げてしまい、全てがぐちゃぐちゃに混ぜこぜになってしまう。さながらそれは、この島全部をミキサーに掛けたような光景だった。
 さて想像しよう。ミキサーの中に家を、車を、おじさんをおばさんを観光客を、猫を食べ物を海水を泥を鉄をありとあらゆる物を入れてスイッチを入れたらどうなるか。
 真っ赤なのか真っ黒なのか、ドロドロなのかサラサラなのか。悪趣味には違いない光景だ。常人ならば目を覆いたくなる情景。
 こんな世界、あっていいのだろうか。こんな世界、どこにあるのだろうか。……ここではない世界で……?


GM/夢を共有してしまったみんな! 【正気度】判定、難易度13をお願いします!
小夏/ああ、確かにこれは正気度にくるやつだ……!(ころころ)クリティカルで成功!
円子/小夏さんスゲー!(笑) きつい夢だ……(ころころ)でも達成値15で成功!
GM/よし、どっちも成功! しかも小夏さんはクリティカルだ。お腹が空きすぎて悟りを開いた。
円子/感覚が冴え渡っている……(笑) ひなちゃん、大丈夫、俺も小夏さん、カオルさんももいる。五幾ちゃんもいるからね。
小夏/大丈夫、ただの昼間の夢だから。頭を撫でて、ひなちゃんに演出的に≪サイコメトリー≫してあげたい。
GM/ありがとう、ひなちゃんも怖がるけど大丈夫です。円子くんにギューしてもらっているからね。……そんな電波を受信する3人。ひなたと同じ夢を見た君達は、思った。あの世界こそ、五幾の恐れていた事態。あんなことになりませんように、と。マスターシーンは以上、2ラウンド目に移行しましょう。