アリアンロッドサガ・リプレイ・ゼウス
■ 第?話『アヴェルシアの服属』 2ページ目 ■
2012年5月19日




【レイウォール側:フィールド】
 レイウォール本陣:本拠地、ヴィクター
 レイウォール中衛:トーチカ、キャロ、ビリー
 レイウォール前衛:マキアード、チーマ
 
【行動値】
 弓兵団:21
 騎士団:20
 魔法団:19
 大将:15
 ヴィクター:14
 キャロ:11
 マキアード:9
 チーマ:7
 ビリー:7


ヴィクター/みんな……【行動値】が超早いなー。
GM/それでは、次にこの大規模戦闘で使用する戦術スキルの2つまで選んでください。
キャロ/(相談した後)……それでは、≪食糧配給≫と≪神機妙算≫にします。

 ≪食糧配給≫
 戦団のキャラクター全員の【HP】と【MP】を[(GL+5)D6]点回復する。
 ≪神機妙算≫
 敵の戦団のキャラクター全員が行なうあらゆるダイスを−1個。1シーン1回まで。


ヴィクター/≪食糧配給≫は、うちのリンゴです。
マキアード/わーい! アニキのリンゴだー!(笑)

 フィールドシートに、それぞれのキャラクターを配置するクロノス。
 そうして……第1回目の大規模戦闘は開始された。


GM/では、第1ラウンドのセットアップ始めます!

 まず【行動値】が一番高い騎士団は、≪グランディア≫を使用し、ダメージを上昇させる。
 キャロは、≪セイントブレッシング≫+≪ブレッシング≫でヴィクターを強化。あらゆる判定に+1D6の支援を飛ばした。
 マキアードは、≪グレードコネクト≫+≪コネクトフォース≫で、自身のダメージと【物理防御力】をアップ、チーマも同じく≪シャインストライク≫で自身のダメージをアップさせた。
 ビリーは、≪エンサイクロペディア≫+≪コンコーダンス≫で2体にエネミー識別。騎士団と魔法団を識別した。


ビリー/(ころころ)達成値は33です。
GM/2つとも判明します。まず騎士団のデータですが、白竜騎士団(アルディオン大陸ガイドP.145)です。レベル:21(モブ)。≪スマッシュ≫+≪バッシュ≫を使いながら、範囲攻撃をしてくるタイプです。
ビリー/……怖い!
GM/魔法団のデータは、白竜魔法騎士団(アルディオン大陸ガイドP.145)。レベル:23(モブ)。≪ウォータースピア≫+≪マジックブラスト≫使い。点でもダメージが入った場合、回避がマイナス1D6されます。
チーマ/怖っ……!
GM/あと魔法団は、≪ダブルキャスト≫と≪ランニングセット≫で、マイナーアクションとメジャーアクションを2回ずつ使ってくるのが特徴だね。
キャロ/……つ、強い!
GM/それでは、メインプロセスに移行して……先に弓兵団が動きます。

 弓兵団は、マイナーで≪ディスアピア≫で隠密化。ビリーに対し、≪ホーミングヒット≫でリアクション不可の攻撃を行なう。

ビリー/リアクション不可!?(笑) 怖いけど……≪プロテクション≫と≪サモン・アラクネ≫でなんとか防げる筈!
GM/リアクション不可でも、一応命中判定します。(ころころ)26で命中しました。大将が≪チェックメイト≫を使用。
ビリー/うわっ、ですよねー!(笑) ……心を落ち着けるために、シムーンおじさんをふかふかしていいですか?
GM/あ、うん、どうぞ(笑)
ビリー/←ぬいぐるみふかふか
キャロ/←ぬいぐるみふかふか
GM/ほら、弓兵はまず脅しをしなきゃいけないじゃん? 一発目はこんな感じだから安心しておじさんをふかふかしてね……(笑) ダメージは(ころころ)物理85点です。
キャロ/≪プロテクション≫!(ころころ)26点ダメージを弾いてください。
ビリー/≪サモン・アラクネ≫!(ころころ)……よし、10点ダメージが入るだけで済みました!
チーマ/おおっ、80点をそんなに抑えられた!
マキアード/ビリー、すごーい!(笑)
GM/ダメージが1点でも入ったら……バッドステータス:重圧を受けてください。弓兵団は≪スピリットブレイク≫という重圧を与えるスキルを持っているので。
キャロ/ギルドスキルの≪耐性:重圧≫があります!
ビリー/やったー! やっぱ重圧って怖いですよねー!?(笑)
GM/うん、見事撃退されちゃったねー。

 騎士団は、前衛にいるマキアードとチーマに範囲攻撃。2人とも回避に失敗し、物理ダメージ88点を与えた。
 だが、ビリーが≪サモン・アラクネ≫を、キャロがマキアードに≪プロテクション≫を使用。2人が受けるダメージを0にした。


GM/おおっ、どっちもダメージ0か。それは凄い!

 2体目の騎士団の攻撃も、マキアードとチーマを対象にしたもの。78点の物理ダメージだったが、ダメージは見事0にされてしまう。

チーマ/あらあら、今ので攻撃きたのー?(笑)

 魔法団は、≪ダブルキャスト≫で2回攻撃を行なう。範囲攻撃化した魔法団は、中衛に居たキャロとビリーと……オブジェクトの≪トーチカ≫を対象に選んだ。

キャロ/ああっ、戦場オブジェクトがー!?(笑)
チーマ/≪インタラプト≫で≪ダブルキャスト≫を打ち消し! メジャーアクションを無かったことにする!
GM/おお、魔法団の行動が無かったことになってしまった……。

 大将は、≪ホーリーウェポン≫で味方を強化。これでグラスウェルズ側の行動は終了した。

ヴィクター/自分の番になったので、FC判定に挑戦します。【感知】判定に≪ダンシングヒーロー≫を使って判定!(ころころ)クリティカルは出なかったか、惜しいな……達成値は25です。
ビリー/でも25!? 高いよっ!(笑)
GM/おお、4点進行値が上昇します。進行値4になったので、イベントが発生します。
ヴィクター/おおっ……?
GM/……だんだんと、霧が発生してきました。戦場オブジェクトの地形効果≪霧≫が設置されます。発生した場所は、前衛フィールド。

 ≪霧≫
 そのフィールドが深い霧に包まれていることを表わす地形効果。
 そのフィールドに配置されているキャラクターの、射撃攻撃に対するリアクションの判定ダイス+1個。


チーマ/あら、避けやすくなったわね。それに私達は射撃攻撃が無いからラッキーね!
ビリー/良かったー! ……ヴィクターさん、どうやって霧を発生させたんですか?(笑)
GM/ヴィクターさんの指示の元、グラスウェルズ軍を霧が発生している地帯に誘導させたんだよ。
マキアード/カッコイー! アニキ、さっすがー!(笑)

 キャロは、≪マジックブラスト≫+≪マニフィカート≫で、マキアードとチーマの2人の命中を上昇させた。

キャロ/霧に乗じて狙いを定めてください!
マキアード/おとっつぁん、カッコイー!(笑)
キャロ/発動判定。(ころころ)……1・2。でも成功です。ふう、カッコイイ出目だ(笑)

 マキアードとチーマは、ビリーの強化を待って待機を選択。
 ビリーは、≪マジックブラスト≫+≪フィジカルエンチャント≫をマキアード&チーマに使用、【器用】を上昇させることで命中を大幅アップさせた。
 強化されたマキアードは、≪スマッシュ≫+≪バッシュ≫+≪リバウンドバッシュ≫で騎士団を攻撃。そのとき、キャロは騎士団1体に≪フォースドムーブ≫を使用し、回避をマイナスさせ確実に当てる。2つに命中させ、キャロの≪チェックメイト≫を追加して……。


マキアード/(ころころ)物理ダメージ、129点っ! うぉりゃー!
ビリー/いきなり129点! 俺だったら3回死んだ!(笑)
マキアード/これは、おとっつぁんの分だぁー!
キャロ/勝手に殺さないでください!(笑)

 キャラクターレベル11の一発目は、大きかった。
 続けてチーマも騎士団1つに2回攻撃を行い、53点と52点のダメージを与えた。


チーマ/右手でポカポカ、左手でポカポカ!(笑)
GM/騎士団1体と言ってますが、1体につき100人ぐらいなので……80人をボコスカ殴り倒されました。一騎当千って感じだね!
キャロ/それでクリンナッププロセス……【戦力】が減少しますね。
GM/レイウォール軍は【戦力】99が、10分の1(切り上げ)減って……10点減少します。
キャロ/それだと【戦力】89になりました。……惜しい人を沢山亡くしましたね。
GM/一方、グラスウェルズは【戦力】110から11減りまして、【戦力】99になります。
ヴィクター/これで第2ラウンドに移行しますね。
GM/では……GMはフィールド配置を行います。前衛フィールドに騎士団を追加1体、中衛フィールドに魔法団を追加1体、本陣フィールドに大将を追加1体します。
マキアード/ええっ!?
ビリー/敵が増えた……!?
GM/だって、15000人が国境に押し寄せて来てるんだよ。余裕余裕なんて言ってられないよ。奴らは数の暴力で戦うんだからね。
チーマ/これは……つらいわね。
ヴィクター/どれだけ持ち堪えられるか……どんどんFC判定をしましょう!
キャロ/ええ、そうじゃないと! 守ってるだけでは勝てません!

【グラスウェルズ側:フィールド】
 グラスウェルズ本陣:大将×2
 グラスウェルズ中衛:魔法団×2、弓兵団
 グラスウェルズ前衛:騎士団×3

 ドドドと大群が押し寄せてくる第2ラウンド。
 レイウォールの陣は、以下の通り。

【レイウォール側:フィールド】
 レイウォール本陣:本拠地、ヴィクター、キャロ
 レイウォール中衛:トーチカ、ビリー
 レイウォール前衛:マキアード、チーマ


GM/キャロさんが、本陣フィールドに移動したね。

 第2ラウンドセットアップが開始される。
 新たに現れた騎士団が≪グランディア≫を使用。彼らは「うおおおお!」と雄叫びを上げながら突進してきた。


チーマ/あらあら……叫ぶだけしか能が無いのかしら。

 大将1体は、≪集団統率≫を使用。セットアッププロセスに「モブ」にあたるキャラクターを全員行動させるスキルを使った。

キャロ/こ……これは≪インタラプト≫で打ち消します!?
チーマ/いや、セットアップに全員行動されても、我々より全員【行動値】が高いんだから意味無いんじゃない? メインプロセスでも攻撃してくる訳でもないんでしょ?
GM/うん、セットアップが終了したら行動済になるやつ。……セットアップに何もしないから「突撃せよー!」っていう演出のためだけに使用した(笑)
マキアード/な、なんだー(笑)
GM/で、新しく現れた大将が……いや、データは同じなんだけど大将が2ついるのはおかしいから、仮に軍師にするね。軍師が、≪タクティカルプレイ≫を使用。騎士団3体にダメージ+20。
キャロ/う、うわー……(笑)
GM/ちなみにセットアップも【行動値】順に処理されるので、PC側がセットアップスキルを使う前に、モブの敵がセットアップ行動をし始めます。モブにあたるのは、騎士団3体と魔法団2体です。

 騎士団3体は、3体とも前衛フィールドに居るマキアードとチーマに範囲攻撃。
 2人いずれも回避できず、1回目の攻撃で131点のダメージを受けた。


チーマ/ダメージ高っ!?
GM/≪タクティカルプレイ≫が乗ってるからね。これが3回分いくよ。

 すかさずその攻撃に、ビリーは≪サモン・アラクネ≫、キャロは≪プロテクション≫を使用し、ダメージを減少させる。
 2回目の騎士団の攻撃は、なんとクリティカル命中成功。チーマはマキアードに≪カバーリング≫を使用。139点の2倍ダメージをチーマは受け……軽減した後でも、【HP】は49まで減らしてしまう。
 3回目の騎士団の攻撃では、マキアードは回避に成功した。だがチーマは≪ダンシングヒーロー≫を使ったが、回避判定を失敗してしまう。

ビリー/≪ガーディアン≫でダメージ0化にしますか……?
チーマ/いや、でも大規模戦闘は2回やるってGMが言ってた……ここで≪ガーディアン≫を使うのは早い気も……?
キャロ/でも、もう一度130点のダメージがきた後、魔法団の攻撃もあるんですよ……!
ビリー/……出し惜しみはしない! ≪ガーディアン≫を使用します!
GM/3つ目の騎士団のダメージは無傷になりました。
ビリー/風圧で、全てを押し戻します!

 続いて、魔法団は≪マジックブラスト≫+≪ランニングセット≫+≪エキスパート:水≫で、中衛のビリーとトーチカに攻撃。≪ダブルキャスト≫を使用し、≪ウォータースピア≫を2回打ち、≪エイミングフォージ≫でダイスを増やす総攻撃をしてきた。

キャロ/≪トーチカ≫は砕けますね……。
マキアード/でも……しょうがないよ!

 ビリーは回避判定にフェイトを使用するが、失敗。
 魔法団のダメージに大将の≪チェックメイト≫を乗せ、水属性81点ダメージを与えてくる。


GM/魔法団1つ目の、1回目攻撃です。
ビリー/弾けるだけ弾きましょう! ≪サモン・アラクネ≫!(ころころ)おっ……6がいっぱい出た! 43点も弾いた!
チーマ/あ、≪トーチカ≫も≪サモン・アラクネ≫の対象になるから……11点ダメージを受けただけで残ってる!
GM/案外≪トーチカ≫って固いんだね。では魔法団1体目の、2回目攻撃にいきます。

 2回目もビリーの回避判定は、失敗。
 そこで、チーマがビリーを≪カバームーブ≫を宣言。チーマの【HP】は減っているが、少しでも生存の望みをかけてそう選択するが……。


GM/チーマが庇うを宣言した後、軍師が≪チェックメイト≫を使用。
ビリー/おおいっ!?(笑)
チーマ/ま、魔法ダメージには弱いのよねー……≪蘇生≫の切り時かしら?
GM/ダメージを算出します。(ころころ)ダメージは、110点でした。
チーマ/ぷしゅん。このままだと倒れます。
キャロ/…………。≪蘇生≫を、使います。
チーマ/≪蘇生≫を使えば、これで【HP】は175点! はぁー……後はダメージを削れるだけ削ってくれると嬉しいわ!
キャロ/フェイトを1点使用して≪プロテクション≫!(ころころ)30点軽減!
GM/あ、≪トーチカ≫は80点のダメージを受けて壊れました。
マキアード/ああっ、トぉーチカぁー!(笑)
ヴィクター/お、惜しい≪トーチカ≫を亡くした……!(笑)
キャロ/あの丸太の≪トーチカ≫は、アヴェルシアの子供達が建ててくれたんだ……(笑)
ビリー/うっうっ、トーチカぁ……(笑)
GM/……という訳で、≪トーチカ≫が無くなったことにより【戦力】がマイナス10されました。では、魔法団1つ目の行動が終わりました。
ヴィクター/まだもう1つ、いるんですよね……。
GM/ええ。2体目の魔法団が≪ラーニングセット≫+≪ダブルキャスト≫を使います。
ビリー/……≪ダブルキャスト≫を消しましょう!
マキアード/うんっ! ≪インタラプト≫を使用! ≪ダブルキャスト≫を打ち消す! ドラゴネットらしくガオッと吠えるよ!
GM/それだと……こちらのセットアッププロセスが終了します。では、PC達のセットアップが始まります。
キャロ/セットアップはまだ続く!(笑)

 キャロは、ヴィクターに≪ブレッシング≫を使用。
 チーマは、≪シャインストライク≫でダメージアップ。ビリーは、≪ウィークポイント≫でマキアード&チーマにダメージアップさせた。


キャロ/ここでギルドスキルの≪限界突破≫を使用します!
GM/追い詰められてきたけど、そんな進軍にもへこたれず指示を出すんだね。
キャロ/死ぬ気で迎え撃てー!
ビリー/ここで落ちる訳にはいきません……!
チーマ/もう、許さないんだからねー!
GM/……第1ラウンドは余裕ぽかったけど、2ラウンド目で焦りが見えてGMはほっとしたよ。これぐらいのバランスでちょうど良かったかなー?
キャロ/大規模戦闘用に作ったパーティーですらこの様ですよ、ゼウスのメンバーはもっとバランス悪いって判ってますか!(笑)
GM/うーん、ちょっと考えておくよー(←ぬいぐるみをふかふかしながら

 そうしてやっとメインプロセスに移行し……弓兵団は、中衛のビリーに攻撃し始める。

ビリー/俺のこと、好きですね!?(笑)
GM/そりゃね。40点も弾いちゃう範囲ダメージ軽減は好きだよ。
ビリー/俺もですよ!(笑)
チーマ/ああ、≪トーチカ≫があれば……トーチカ帰っておいでー!
ヴィクター/……なんかトーチカっていう名前の人間に思えてきた(笑)

 弓兵団は、物理72点と65点のダメージを与える。
 ビリーとキャロのダメージ軽減の結果、ダメージは……どちらもなんと0だった。


ビリー/いえーい! ダメージ0ー!(笑)
GM/流石「鉄壁のプロテクション」と言われたキャロさんだね。
キャロ/そ、そんなの初めて言われた……(笑)

 大将は≪ホーリーウェポン≫を使用し、終了。

GM/さて……ヴィクターさん、出番です!
マキアード/アーニキー! アニキ頑張ってー!
ヴィクター/≪限界突破≫と≪ブレッシング≫、それに≪ダンシングヒーロー≫を合わせて判定します!(ころころ)……よし、プラス4にいった!
GM/それだと進行値は8になって……イベントが発生するね。敵が大いに襲い掛かってきて、状況を引っかき回しています。そのとき、ドカンドカンと花火が上がりました。
ヴィクター/あれは……?
GM/閃光と怒号の中、君達の戦意が減少していきます。
ビリー/そんなことないもん!
GM/していくんです!(笑) 今まで【感知】で判定してましたが、今後より良く指令が出せるかどうか……FC判定が【精神】に変更されます。
キャロ/【精神】は高いから良かったー! でも≪スタンドバイ≫があるから【感知】の方が良かったー!(笑)
ヴィクター/使用能力が変更されたので……ヴィクターは次から前線に行きますね!
GM/その方が良いね。さて、そんな変更があったけど【行動値】順にキャロさんの番です。
ヴィクター/キャロさんならここでやってくれるって、俺……知ってますよ!
キャロ/プレッシャーをかけないで!(笑) ということで、ギルドマスターでフォーキャスターの僕は……負けない【精神】で判定する訳ですよ! アヴェルシアのためにフェイトも使っちゃうんですよ!
マキアード/おとっつぁん、カッコイー!(笑)
キャロ/判定しますよ!(ころころ)達成値は……21!
GM/難易度12から6以上差があるので、進行値が4点上昇します。
キャロ/……それだと、完了値12に到達! FC判定クリアー!
ビリー/終了条件を満たした!
マキアード/おおーっ! やったぁー!(笑)
GM/おめでとう。FC判定を成功したので、戦闘終了です。レイウォールの本陣に遣いが走ってきました。「アヴェルシア軍の準備が整いました! ここを捨てよという命令です、後退を! グラスウェルズを迎え撃つ街まで撤退しましょう!」
キャロ/戦略的撤退ですね。前線に……しんがりを任せますと伝えてください!
ヴィクター/了解しました、こちらにお任せください!
チーマ/はーい、任せなさいなー!
GM/撤退していくアヴェルシアとレイウォール軍。それを見たグラスウェルズ軍は「おっ、下がっていくぞ? 今だー!」と突撃していきますが……君達は、誘き寄せるように撤退していきましたとさ。


 ●ミドルフェイズ2

GM/「戦略的撤退」という言葉と共にアヴェルシアの国境警備施設を捨てたことにより、グラスウェルズは国内に侵攻してきます。では……リプレイ『アクロス』第1巻のとある一文を読みます。

 傭兵団のエルザが店の手伝いをしている、とある平和な酒場。
 彼女達が仲の良い傭兵団の仲間とわいわい賑やかに騒いでいると、突如、店の扉が大きな音を立てて開かれる。

「白竜王国がアヴェルシアに攻めてきたぞ!」

 ……傭兵団の隊長である女性・カテナが呟く。

「グラスウェルズ王国の白竜騎士団の一部が、突然アヴェルシア王国に進軍してきた。宣戦布告と同じタイミングで進軍だったため、国境警備にあたっていたアヴェルシアの陽動部隊は敗退してしまったそうだ……」


キャロ/は、敗退ではありません! 戦略的撤退ですよ!
マキアード/負けてないもん! ぷんぷんっ!
GM/こうして深刻な顔をする彼ら、傭兵団は知らせを聞き、動き出す……というシーンですね。それでは、君達は国境警備の砦から離れた場所、第二陣として構えた場所にやって来ました。
チーマ/はい……。その間に、MPポーションで回復をしておきますね。
GM/うん、OKだよ。君達は、オートニアと呼ばれる山脈の国境側に陣を構えます。再会できたロックスさんが「お前達、無事だったか!」と声を掛けてきます。
チーマ/無事でしたよ。危なかったですけどね。
GM/(ロックスになって)「お前達が何とか凌いでくれたおかげで、準備を整えることが出来た。またここでグラスウェルズ軍の侵攻を食い止める。奴らは……王都を狙ってくるだろうからな」
キャロ/王都バーラントですか。
GM/「現在、王と王妃が都から逃げている。傭兵団も加わり、足止めをしてもらってはいる。だが……」と、ロックスさんは後ろのキャンプを見る。
マキアード/後ろ?
GM/軍師……戦場予報士達が、あっちのテントで会議をしているね。ガヤガヤというか、あまり意見はまとまっていないようだ。ロックスさんは「指示が出たら、すぐお前達に追って連絡するよ」とテントに向かっていきます。
ヴィクター/行ってらっしゃーい……。
キャロ/……次の戦いに備えて、それぞれ回復をしておいてください。どこに移動させられるか判りませんよ。
マキアード/了解ー!
GM/今は休憩しましょう。……そこに、パフィちゃんがやって来ます。(パフィになって)「お疲れ様でーす!」
キャロ/思いっきりパパの顔で「無事だったか……!」と安心します!(笑)
マキアード/パフィちゃん、良かったー! 無事だったー!?
GM/(パフィになって)「無事でーす! ていうか何も戦闘行為はしてないでーす! これから初陣!」
チーマ/……これから初陣なのね。
GM/居る人はこの国を守らなきゃいけない状況だからね。「と言っても、支援だから前線に出ることはないんだけど! ……ところであたし、アコライトなの!」
ビリー/……おおっ!?(笑)
GM/「1レベル分の≪ヒール≫で【HP】回復できるの! あと初陣のために詰めてきたMPポーションを1本ずつ5人に渡すの!」
ヴィクター/あ、ありがとー!(笑)
マキアード/パフィちゃん、PCの心構えが出来てるよ! すごいよー!(笑)
キャロ/ポンッと肩を叩いて、パフィをぎゅっと抱き寄せます。
GM/「わっ!?」
マキアード/わっ。……い、いいな(笑)
キャロ/初陣が一番死ぬんです。気を付けて。
GM/「……う、うん。違う! イエッサー!」 では、それぞれ回復行為を行なってください。
ビリー/(ころころ)……さっきから【MP】を回復してるんですけど、出目が1とか2ばっかなんですよ。
キャロ/そのMPポーション、腐ってるんじゃない?(笑)
ビリー/半年間ずっと使ってなかったからですかね。(ころころ)……パフィちゃんから貰ったMPポーション、6・6を出しました。
ヴィクター/やっぱり腐ってたんだよ! 半年間持ってたら、ねえ……?(笑) ビリー、もっとMPポーション使う?
ビリー/はい、MPポーションを譲ってくれるなら貰いたいです。(ころころ)……超回復しました。
マキアード/アニキのリンゴ、超おいしい!(笑)
ビリー/アップルヤードのリンゴ、超回復します! っていうか回復期待値が10点のリンゴってどういうことだよ!?(一同笑)
キャロ/GM、ちょっとシムーンおじさんのぬいぐるみをもふもふさせてください(←ふかふか
マキアード/あっ。あたしももふもふするー!(←ふかふか)
GM/そのぬいぐるみね、お腹を押すと鳴くんだよ。
キャロ/(←ふかふか、ぎゅっ)……か、か細い声で鳴いた(笑)
マキアード/(←ふかふか、ぎゅっ)
ビリー/(←ふかふか、ぎゅっ)

 それぞれ(中の人も外の人も)回復行為を行なう、クロノスの5人。
 一度目の大きな戦いを終え……次の戦闘への準備を始めた。


チーマ/(←ふかふか、むぎゅっ
キャロ/ちょっ、頭からむぎゅっと持たないでくださいよ! シムーンおじさんは案外打たれ弱いから死んじゃいますよ!(笑)
GM/そんな弱いおじさんが出てくるよ。
ヴィクター/あ、出てくるんだ(笑)
GM/「やあ」と、細身の男がテントから出てきます。「君達が無事で良かった。まさかここまで持ってくれるとは思わなかったよ……どうやら名のある大将さんが出てきたようだよ」
チーマ/あら、そうなの?
GM/「名前は知っているかな。ルッツ家の……」
ヴィクター/……絶対出ると思った!(笑)
GM/そうMUMAちゃんなら言うと思った(笑) ……実は、シムーンとレンスのコネクションが[仇敵]でして、そのキッカケとなったドーリスお嬢様のご親戚を登場させたいと思います。名前は、アーダンさん。
ヴィクター/アーダン……。
GM/ドーリスお嬢様の、母方の叔父にあたる人です。
キャロ/旦那様ではなく?
GM/うん。叔父さん。
ヴィクター/旦那様ではなく、親戚の方を倒した……という設定でしたからね、シムーンさんは。
チーマ/つまり、これからその親戚の方を倒せということか。
キャロ/名前だけなら……と言いましょうか。あの赤髪の一族ですね。
GM/「そう。彼らにはレイウォール軍もいっぱい借りがあってね。神託戦争のときも大変な敵だったけど……」
ビリー/大変な敵なんですね……。
GM/そこでロックスさんが、「だがここで討ち取るチャンスが来たようだ! そんな大物が来る戦場だ、今度の作戦は苦しいものになるぞ!」。
マキアード/はいっ!

 『レイウォール軍VSグラスウェルズ遠征軍』
 レイウォール軍の【戦力】:79(動員人数5000人)
 グラスウェルズ遠征軍の【戦力】:125(動員人数20000人)
 戦力差:41


GM/レイウォール軍の動員人数は5000人のまま、グラスウェルズ軍は他の部隊と合流を果たし、動員人数20000人。
ヴィクター/わー……増えてる……。
チーマ/4倍か……これはつらいわね。戦力差50ぐらいあるってことは……。
GM/【戦力】に差がありすぎると、判定にマイナス修正が発生しますね。戦力差41なので、全行為判定にマイナス4が与えられます。
マキアード/うわ!? そんなに……!?
ビリー/ダイス1つ分はマイナスされたまま、戦えってことですか……!
GM/うん、それだけ大変ってことです。……正規の歴史を言うと、アヴェルシアはどうやっても敗北してしまいます。戦力差がある理由は、アヴェルシアはグラスウェルズと戦うより王様や街を守るために軍を使っているのも大いにあるね。
キャロ/うう、確かに……。
GM/シムーンが口を開きます。「……今、アヴェルシアのとある土地を管理している貴族さんと、お話をしている。こちらが有利になるよう支援をしてもらうために進めてはいるんだよ」
キャロ/そうなんですか……?
GM/「交渉はこれからも進めるし、最大限の努力はするが、苦しい戦いを強いることには変わりない。腹括って戦場に出てくれ」
チーマ/……そうね。
GM/地図を出しながら話し始めます。「山脈を後退しながら戦闘を行なう。国境から山脈、王都に動きながらの戦いだ」 今回のFC判定ですが、進行値によって地形が変化します。現在はフィールドタイプが野戦ですが、進行値次第では大変な地形で戦うことになります。
キャロ/ラウンドが進めば良いってもんでもないんですね。
GM/1ラウンドにつき1日の計算です。「支援はするよ。でもルッツ家の大将もやり手だからね。どうなるかは判らないな」……やり手なんだよ、ね!?(←レンスのプレイヤーを見ながら)
ヴィクター/そ、そうですね!(笑)
GM/では、シムーンは周りにアヴェルシアの民が居ないことを確認して言います。「負けるなよとは激励はしてるけど、あの撤退で勝った気になっている人なんて誰も居ない。……おそらく、この国はもう駄目だろう」
マキアード/うっ……。
チーマ/……まあ、これだけの戦火に巻き込まれたら確かにねぇ。
ヴィクター/厳しくはありますね……。
キャロ/場合によってはここを放棄するのも、レイウォールとしては正しい判断かもしれませんね。
GM/「上の人達はそう考えているようだ。アドルフィス卿も支援を飛ばすと言いながらも足止めを食らっていると言い訳をしている。どうやら支援以外に違うことを考えているようだ……」
キャロ/『アクロス』や『ブレイク』に出てくるカテナさんのお兄さんですね。
GM/うん。レイウォール側の貴族です。ある理由があって現れてはくれないんだけどね。
キャロ/まともにやりあって勝てる数じゃないのを、どうやって生き延びさせるか。今はそれを考えましょう。
ヴィクター/とりあえず、今後のレイウォールの為になることはしておきたいですね。
マキアード/そうだね。やられっぱなしは嫌だ! やってやろう!
ビリー/出来る限りのことをしたいですね……!
キャロ/ここで武勲を立てれば一気に出世コースですよ、皆さん。
チーマ/出世には興味無いんだけどね。やられっぱなしは癪だわ。
ヴィクター/いや、俺はここで出世する! そして家を再興するんだ!(笑)
キャロ/僕だってこんなところを守っているんじゃなくて、早く本国に戻りたいんです。……孤児院にいる娘達の為にも。
ヴィクター/わお、キャロさんカッコイイ!(笑)
マキアード/おとっつぁん、がんばれー! 応援するよー!
キャロ/ま、マキアードを抱きしめたい……(笑) でもそれは国に帰ってすることにしましょう!
ビリー/死亡フラグ言わないでください!(一同笑)
ヴィクター/……いつか言ってみたい台詞があるんですよね。
チーマ/なに?
ヴィクター/ルッツ家のアーダンだ。討ち取って名を上げろ!
GM/『ナウシカ』のユパ様だー!(一同爆笑)

 『FC判定:アヴェルシアの服属戦』
 グラスウェルズ軍をレイウォール側有利の地形に誘い込み、撤退させるまで戦力を落とせ。
 判定:【敏捷】
 難易度:12
 終了条件:5ラウンド経過
 完了値:14
 支援判定:すべての能力値
 適性人数:2人


キャロ/判定名からして負けフラグじゃないですか!(笑)
GM/だって史実だし……(笑) 今回は「巧く後退しながら敵の侵攻を食い止めることが出来るか」という【敏捷】判定をしてもらいます。平野や森や崖がある中、どのように後退していくかはアヴェルシアの貴族との交渉によって変わるようです。
キャロ/……ロロパパにはマジ頑張ってほしい。