アリアンロッドサガ・リプレイ・ゼウス
■ 第?話『アヴェルシアの服属』 3ページ目 ■
2012年5月19日




【グラスウェルズ側:フィールド】
 グラスウェルズ本陣:アーダン
 グラスウェルズ中衛:魔法団×2
 グラスウェルズ前衛:騎士団×2

【行動値】
 アーダン:31
 魔法団:22
 騎士団:20
 ヴィクター:14
 キャロ:11
 マキアード:9
 チーマ:7
 ビリー:7


ヴィクター/【行動値】31ぃ!?
ビリー/騎士団とかは、さっきと同じ敵ですか?
GM/いえ、さっきとは違うエネミーです。白竜騎士団であることは変わりないけどね。……では、グラスウェルズ遠征軍がザッザッと侵攻してきます。開始の合図とともに激突します!

 今回の戦場スキルは、≪かりそめの軍勢≫と≪堅守防衛≫を選択した。
 ≪かりそめの軍勢≫
 戦力の差で生じる修正に+1する。
 ≪堅守防衛≫
 進行判定で上昇する進行値に+1する。1ラウンドに1回まで使用可能。

【レイウォール側:フィールド】
 レイウォール本陣:キャロ
 レイウォール中衛:ビリー
 レイウォール前衛:ヴィクター、マキアード、チーマ


GM/それでは2回目の大規模戦闘、開始します! 第1ラウンド、セットアッププロセス!

 騎士団は、無難に≪グランディア≫でダメージアップを図る。
 キャロは、≪セイントブレッシング≫をマキアードに使用。マキアードは、≪グレードコネクト≫+≪コネクトフォース≫で自分を強化。チーマは、≪シャインストライク≫で自分を強化した。
 ビリーは、≪ウィークポイント≫を前衛フィールドにいるヴィクター、マキアード、チーマの3人に使用。


ビリー/≪ウィークポイント≫でダメージ10点アップをしておいてください!
マキアード/ありがとー! ごくごく、おいしー!
ビリー/なに飲んでるんですか!?(笑)
GM/リンゴジュースじゃない? ……なんだかんだでリンゴがこのセッションのMVPだね(笑) ではセットアップが終了したので、メインプロセスで本陣のアーダンが、FC判定をします。
キャロ/えっ!? どういうこと……?
GM/敵もFC判定をすることがあるんだよ。……敵も有利になりたいから、FC判定をしてPCより早くクリアー条件を満たそうとするケースもあります。なので先にあちらが完了値14に到達したら、グラスウェルズ側が有利になり勝利します。
キャロ/うわ……マジパパ、頑張って良い所を通ってほしいわ(笑)

 アーダンはFC判定の結果、ルッツ家の大将は指示を的確に回し、統率の取れた動きで……進行値2まで上昇させる。

GM/魔法団は前衛フィールドの3人を落とそうとする。≪マジックブラスト≫+≪インフェルノ≫+≪フライムクラック≫で、範囲攻撃をするので前衛3人は回避判定をしてね。
キャロ/燃える闘魂のルッツ!(笑)
GM/炎の軍団ぽくてカッコイイ(笑・ころころ)命中20です。
マキアード/(ころころ)よし、24で避けた!
ヴィクター/マイナス4の修正が怖いな。(ころころ)失敗。
チーマ/(ころころ)失敗。ダメージは何点くるかしらねー?
GM/(ころころ)炎魔法ダメージ、81点です。
ビリー/≪サモン・アラクネ≫!(ころころ)31点ダメージ弾いてください!
キャロ/ヴィクターに≪プロテクション≫!(ころころ)28点ダメージ軽減です!
ヴィクター/16点食らいます。でも大丈夫です。
チーマ/はい、ダメージ0でカッキンよー。
GM/炎で軍を焼き払おうと様子を見て……次は集中砲火をしてきます。対象はチーマさんに、≪クラッシュバリア≫を使用して【魔法防御力】を0として攻撃します。
チーマ/ぶっ!(笑) でも、ダメージ軽減をすれば……。
GM/≪集中砲火≫というダメージ+30のスキルを使います。
ビリー/……ダメージを聞いてから≪ガーディアン≫を使うか、決めましょう(笑)
GM/命中はそんなに高くないよ。(ころころ)こちら、19。
チーマ/(ころころ)回避は無理でーす。
GM/ダメージ算出いきます。(ころころ)ダメージは、133点! 1点でもダメージが通ったら、転倒してください。
チーマ/≪インデュア≫を持っているから転倒は即回復できる! でも133点、素通しねー。
ヴィクター/んー……≪ガーディアン≫を使うか、迷うところですね。
キャロ/これから来る騎士団の攻撃を考えると、難しいですね……。よし、≪プロテクション≫にします!(ころころ)33点のダメージ軽減!
ビリー/フェイトを使って≪サモン・アラクネ≫!(ころころ)……うっ、31点弾いてください!

 続いて騎士団は、前衛フィールドにいる3人に範囲攻撃。
 3人とも回避判定に失敗し、1回目として96点ダメージを受ける。2回目の攻撃ではマキアードは回避判定に成功。ヴィクターとチーマは87点のダメージを受けた。このときもキャロとビリーの定番コンボ、ヴィクターの≪ナイフパリィ≫によってダメージは少しずつ軽減していく。


ヴィクター/≪ナイフパリィ≫を使って、ダメージは0にしました!
キャロ/おお、無傷というのは素晴らしい……!
ヴィクター/では……ヴィクターが≪ピンポイントアタック≫+≪バッシュ≫+≪リバウンドバッシュ≫で、前衛フィールドの騎士団2体に攻撃します! 命中に≪ダンシングヒーロー≫を使って(ころころ)クリティカルしました。
マキアード/さっすがアニキー! カッコイー!(笑)
GM/しかも出目が6・6・5? 今までの戦いで待機していた甲斐があったね!(笑)
キャロ/そのヴィクターさんの攻撃に≪チェックメイト≫!(ころころ)16点ダメージプラスしてください!
ヴィクター/では11D6に……≪ボルテクスアタック≫使います! ダメージにフェイトも3点使います!
チーマ/おおっ、落とせー!
ヴィクター/(ころころ)……凄く良い出目!(笑)
GM/鬱憤溜まってるなぁ!(笑)
ヴィクター/ビリーの≪ウィークポイント≫とキャロさんの≪チェックメイト≫も乗って……ダメージ143点です! 【物理防御力】0で算出してください!
GM/素通しか……! 一気に部隊が、8割減しました。ヴィクター無双だね、カッコイイ!(笑)
キャロ/さて……≪ヒール≫でみんなを回復するべきか、FC判定をするべきか。
マキアード/追いかけっこで遅れを取るのはヤバイよ……!
チーマ/でも、回復してもらわないと次ラウンドは生きられないわよ……。
ビリー/……チーマさんが落ちるのはマズイです。≪ヒール≫に一票入れます。
キャロ/……ここは、≪ヒール≫にしましょう。≪マジックブラスト≫+≪ヒール≫!(ころころ)なかなか良い出目じゃないですかね、前衛3人に【HP】を52点回復してください!

 マキアードは、≪スマッシュ≫+≪バッシュ≫+≪リバウンドバッシュ≫を使用。≪ダンシングヒーロー≫で騎士団2体に命中判定成功させ、物理ダメージ113点を叩き出し、騎士団2体とも撃退した。

GM/前衛フィールドにいた騎士団が2体とも倒されたので……中衛フィールドにいた魔法団2体が、前衛フィールドに侵攻します!
ビリー/迫ってきた!
チーマ/はーい、魔法団こんにちはー! やっちゃえー!(笑)
GM/イメージ的には、マキアードが前衛の騎士達を叩きのめし、チーマが魔法団に突撃! ……って感じかな?

 ビリーは、≪マジックブラスト≫+≪フィジカルエンチャント≫で前衛3人の【器用】をアップさせた。
 チーマは、≪ハンマーフォージ≫+≪スマッシュ≫で攻撃。フェイト+≪ダンシングヒーロー≫で確実に命中させた。魔法団1体に≪ボルテクスアタック≫を使用し、ダメージ95点と60点の2回攻撃を与える。
 そうしてクリンナッププロセスになり、【戦力】が減少し……。


キャロ/戦力差が……27になりました。
GM/それだと、マイナス修正が2になるね。
キャロ/≪かりそめの軍勢≫の効果で、マイナス修正は1ですね! 戦力差があるところを「援軍がきたぞー!」と自軍を激励します!
マキアード/やった! これぐらいならイケるー!

【グラスウェルズ側:フィールド】
 グラスウェルズ本陣:軍師
 グラスウェルズ中衛:アーダン
 グラスウェルズ前衛:魔法団×2 


GM/軍師が本陣フィールドに現れ、ルッツ家のアーダンは中衛フィールドに立ちました。
ヴィクター/中衛にやって来た……!

【レイウォール側:フィールド】
 レイウォール本陣:ヴィクター、キャロ、ビリー
 レイウォール中衛:なし
 レイウォール前衛:マキアード、チーマ


GM/今まで炎で全体を焼いてきた人達の攻撃が、一旦止まる。
チーマ/ん……?
GM/そして「なんだ奴は!?」というレイウォール軍の声。本陣から中衛へ……タタタと素早く駆けてくる、銃を構えた赤毛の男性の姿が見えます。
ヴィクター/きゃあ、カッコイイー!(一同笑)
GM/どうやらルッツ家のアーダンさんは、≪キャリバー≫持ちのガンスリンガーのようですね。

【行動値】
 アーダン:31
 魔法団:22
 騎士団:20
 軍師:15
 ヴィクター:14
 キャロ:11
 マキアード:9
 チーマ:7
 ビリー:7

 第2ラウンドセットアップで、新たに現れた軍師が、≪ストラジテウム≫+≪タクティカルプレイ≫でダメージアップスキルを使用した。


キャロ/ダメージアップか……でもこれで軍師はラウンド中に動かないぞ!
GM/ですね。敵側のセットアップ終了だけど……ヴィクターさんはセットアップで何をする?
ヴィクター/ヴィクターは、セットアップでカッコつけます。俊足を生かして本陣に走り込みました!(笑)
キャロ/そんな走ってきたヴィクターさんに、まかせましたよと≪セイントブレッシング≫!
マキアード/2人ともカッコイー!(笑)
チーマ/じゃあ……チーマは≪シャインストライク≫で、相手の鼻先にハンマーを突き付けておきます。
ビリー/ビリーは、≪ウィークポイント≫を前衛の2人に使います。お二方、いけますね!
キャロ/おおっ。……ていうか、はよロロパパは援護してくださいよー。
GM/君達がFC判定しなきゃ、何も進まないんだってば(笑)

 こうして、第2ラウンドのメインプロセスに移行。
 アーダンは、≪トリックアタック≫を使いつつ範囲攻撃をしてきた。狙われたマキアードとチーマは、回避判定失敗。アーダンはダメージ直前に【防御力】を0にしてダメージを算出する≪サドンインパクト≫の使用を宣言する。


ヴィクター/≪サドンインパクト≫に≪インタラプト≫! アーダンに弓をパンッと撃ちます!
GM/その弓が来るのが判っていたかのように、アーダンはバックステップで矢を避けて、後ろに≪チェックメイト≫を使うよう指示を飛ばすアーダン。
キャロ/カッコイイ合戦か!(笑) ≪サドンインパクト≫が無いだけ良しとしよう……!
GM/(ころころ)では、アーダンは……140点の物理ダメージを与えます。

 キャロとビリーは、それぞれフェイトを使用したダメージ軽減を行なう。なんとかマキアードとチーマは生き延びた。
 魔法団は、前衛2人に炎で範囲攻撃。だが、チーマが見事クリティカル回避、マキアードも≪ダンシングヒーロー≫で回避に成功した。


チーマ/やったー! 避けられたぞー!
GM/今回の敵は、ダメージは高いけど命中値はそんなに高くないんだよねー……。

 魔法団2体目は、次に本陣フィールドにいる3人に範囲攻撃。ヴィクターは回避に成功したが、キャロとビリーは当たってしまう。
 このとき≪集中砲火≫が襲いかかり、104点の魔法ダメージを与えられてしまうが、キャロとビリーは決死のダメージ軽減により戦闘不能は免れた。だがダメージが1点以上入った2人は、転倒してしまう。


ヴィクター/今回はFC判定をします。≪ダンシングヒーロー≫とフェイトを使います!(ころころ)進行値が……4点上昇します!
GM/進行値4になったので、イベントが発生します。……援軍がやって来た! レイウォール軍動員人数に、2000人が追加されます! 人数が7000人になり、【戦力】が85になります。
ヴィクター/やったぁー!(笑)
GM/やって来た援軍は、レイウォール軍ですね。シムーンさんが新たな軍を連れてきたようで、グラスウェルズ軍を取り囲むようにして動きます。尚且つ、シムーンさんが「一度だけ≪プロテクション≫でダメージを5D6分軽減してあげるよ!」。
マキアード/わーい! ありがとうございますー!(←ぬいぐるみふかふか
GM/まあ、つまり……グラスウェルズ軍もFC判定で進行値4までいくと、あのような援軍が来るということです。
ビリー/うっ、それはなんとかしないと……!
GM/でも2ラウンド目は、グラスウェルズ軍はFC判定を放棄し≪タクティカルプレイ≫に徹しましたね。そういう戦法もあるのです。
キャロ/では……キャロのターンですね。FC判定をしたいところですが、≪マジックブラスト≫+≪ヒール≫で回復を優先……。
GM/ストップ。……アーダンが、その≪ヒール≫を≪インタラプト≫。
ビリー/えっ!?
GM/レイウォール側の本陣に突如アーダンが現れ、キャロさんを一発で落とそうとします。
キャロ/その銃弾を杖で打ち払いますよ!
GM/(アーダンになって)「……一撃で殺れるとは思っていない。次を覚悟しておくんだな」
キャロ/そのチャンスはありません! ……いやぁ、アーダンさんはカッコイイなぁ!(笑) つらいけど、逆に考えましょう! ≪インタラプト≫を切らせた!
マキアード/じゃあ……前衛の魔法団を2体とも落とすよ! ≪スマッシュ≫+≪バッシュ≫+≪リバウンドバッシュ≫! ≪ダンシングヒーロー≫を使用して命中させる!
キャロ/今、【MP】を回復すれば≪チェックメイト≫が打てます。だから≪祝福≫を使用!
マキアード/ありがとう、【MP】回復します。(ころころ)命中……クリティカル!
GM/おっ!?(ころころ)こちらは2体とも回避に失敗です。
マキアード/≪ボルテクスアタック≫と≪ドラゴンストライク≫を使用します!
キャロ/その剣戟に魔術を加える! ≪チェックメイト≫!(ころころ)15点ダメージプラスしてください!
マキアード/(ころころ)装甲無視ダメージいきます。ダメージは、物理177点!
GM/……魔法団、2体とも落ちます!
ビリー/おおおお……!(笑)
マキアード/首取り成功ーっ!
チーマ/前2体が潰れたから……アーダンが本陣フィールドに侵攻してきたね!

 チーマは、ビリーの【HP】を≪ヒール≫で回復。
 ビリーは、転倒を回復しFC判定に挑む。進行値を2点上昇させた。


キャロ/戦場スキルの≪堅守防衛≫を使います! 進行値7まで上昇させます!
GM/……では、イベントが発生します。君達は2日間かけてこの戦闘をしています。そして、とある捨てられた村にやって来ました。アヴェルシアのとある村を放棄して、そこで迎え撃つ作戦を行います。
ビリー/はいっ。
GM/その結果、戦場オブジェクトがフィールドに設置されます。……前衛に、≪トーチカ≫が置かれます。
マキアード/≪トーチカ≫きたー!(笑)
チーマ/やった、≪トーチカ≫がきたぞー!(笑)
キャロ/≪トーチカ≫モテモテですね!(笑) それに……≪トーチカ≫があれば、【戦力】が80になる!
GM/では、クリンナッププロセスになったので【戦力】が減少します。レイウォールが86、グラスウェルズが97で……。
ビリー/ほぼ互角ですね! ≪かりそめの軍勢≫で、マイナス修正が無くなった!
GM/……どうやらこの村は、つい2日前まではアヴェルシアの民が住んでいた所のようです。そこを放棄させるために政治的な力が働いたんでしょうね。

 そうして、第3ラウンドに移行。
 アーダンは前衛フィールド、軍師は本陣フィールドのまま。レイウォール側のフィールドも変更は無く、そのままセットアッププロセスへと進んでいく。


GM/グラスウェルズ軍はセットアッププロセスですることはありません。そちらは何かする?
キャロ/……【行動値】を上げれば、もしかしたら軍師に勝てるかもしれません。
チーマ/そうね、【行動値】15なら勝てるかも。
キャロ/……なので、ヴィクターさんに≪ヘイスト≫を使用します!(ころころ)【行動値】にプラス7です。
ヴィクター/【行動値】21になりました!
チーマ/アーダンさんは【行動値】31だったわね。でも軍師より早く動けるようになったわ。私は、≪シャインストライク≫をするわよ。

 ビリーは、≪ウィークポイント≫で前衛のマキアードとチーマの2人に使用。
 メインプロセスでは、アーダンは≪トリックアタック≫で前衛2人+≪トーチカ≫を攻撃してきた。アーダンは振った命中ダイスに、6を発見。すかさず≪ハードラック≫を使用し、命中をクリティカル成功にした。
 前衛2人はクリティカルを出すことができず、回避失敗。そこでアーダンは≪スーパートリック≫というダメージ+10D6の大技を使用。チーマはマキアードに≪カバーリング≫を宣言した。
 算出されたダメージは、160点。


マキアード/……大丈夫っ!?
キャロ/≪ガーディアン≫を切りましょう!

 160点×2倍のダメージを≪ガーディアン≫で0化し、なんとかチーマを生存させることに。
 そして、【行動値】が上昇したヴィクターのターンへ……。


ヴィクター/≪ダンシングヒーロー≫を使って、FC判定をします!(ころころ)達成値は22です!
GM/では、進行値は4点減少しました。現在の進行値は、11……。
キャロ/いえ、≪堅守防衛≫があります! 進行値+1なので……完了値の12までいきます!
GM/完了値の12に到達。……クリアーか。
ヴィクター/……お、終わった……。
GM/……アーダンはレイウォールの援軍を見たこと、地の利で圧倒的不利な現状を見て、舌打ちをし「全軍撤退だ!」と指示を飛ばし始めます。グラスウェルズ軍は撤退していきます。
チーマ/……ざまぁみなさいよ!
GM/それでは戦闘は終了します。……最後に、言いたいこと言っていいですか!
マキアード/はい?
GM/……【行動値】15の軍師は、次のターンがきたら≪ジョイフルジョイフル≫を使ってアーダンを再行動させるつもりでした!
ビリー/……あ、あぶねーっ!?(笑)
ヴィクター/へ、≪ヘイスト≫ありがとう!?(笑)
キャロ/こ、これは大成功だった……神判断だった! 流石にもう一度アーダンに撃たれたら大変なことになっていたぞー!(笑)


 ●エンディングフェイズ

GM/グラスウェルズ軍が撤退すると同時に、レイウォール軍の君達も撤退し始めます。撤退先はアヴェルシアの地ではございません。レイウォール王国です。
ビリー/レイウォールに帰るんですね……。
GM/グラスウェルズのアーダン達は撤退を決めたとはいえ、それも一時的なもの。多くのグラスウェルズ兵がアヴェルシアに侵攻中です。今日は一度落ち着いても、明日は更に苛烈な戦場になるでしょう。
キャロ/はい……。
GM/アヴェルシアを守っていたレイウォール軍は、最低限の役目を果たしました。これからレイウォール軍としてレイウォール王国を守らなければならないので、国に戻ります。……多くの犠牲が出ましたが、幸いクロノスは誰1人として欠けることなく、レイウォールに帰国できます。
マキアード/ねえ、パフィちゃんは無事!? 心配……。
GM/無事ですよ。グラスウェルズ側のFC判定が進行値2点以降全然進まなかったので、パフィちゃん達が殺されるイベントが発生しませんでした。
ビリー/よ、良かったー……!(笑)
GM/寧ろ君達のおかげで、村1つが地図から消えたぐらいで、それぐらいの被害はあまり出ませんでした。ですが史実では……今後、アヴェルシアは崩壊の道を辿ります。
キャロ/グラスウェルズ軍が侵攻していたところをレイウォール軍が押し返したことで、アヴェルシアはレイウォールの属領になってしまうんですよね。
GM/ええ。そこにはどんな政治的策略が絡んでいたのかは、君達には想像もできない世界でしょう。
キャロ/……相手の初手を挫くことが出来ただけ、レイウォールの勝利には重要な布石だったんですよ。
GM/では、君達がレイウォールに向かう最中……あの戦闘から2日後ぐらい経った後でしょうか。「ルッツ家のアーダンが戦死した」という報せが入ります。
マキアード/……そうなんだ。
GM/数日後、「アヴェルシアの服属」と呼ばれる事件は沈静化。また新しい時代が始まります。これから時代は一層忙しくなるので、クロノスは祖国で別の任務に当たることになります。
マキアード/とりあえず……みんなが揃ってレイウォールに帰れることができて、ホントに良かった!
チーマ/祖国の土を踏めないことは覚悟してたけどねぇ。
キャロ/負けなかっただけでも上々なのに、これだけの戦果を得て帰って来たのです。充分過ぎることですよ。
マキアード/うー……でも、アイツを倒したかったぁ……。拗ねたように言います。
チーマ/あのときは疲弊してたから、流石に私達には無理だったわ。
ヴィクター/でも……シムーンさんがアイツを倒したって聞いたよ(笑)
GM/あ、これでシムーンとレンスが[仇敵]になってくれた。ありがとう(笑) ……帰国するクロノスのみんなの元に、「おとっつぁーん!」がパフィが駆けてきます。
マキアード/パフィちゃん! 良かったー! ぎゅーっ!(笑)
キャロ/……抱き合っている姉妹を、抱きしめます。
GM/(パフィになって)「わーっ!」
マキアード/わーい!(笑)
キャロ/ポンポンと頭を撫でます。……でも今はまだお仕事中です。この生き残った命を、あのルッツ家のアーダン以上の大将を倒すために使いなさい。
マキアード/らじゃーっす! 了解しましたー!
GM/(パフィになって)「らじゃーっ! 難しい話は後にして、リンゴ食べて回復しよー!」(一同笑)
ヴィクター/アップルティーを飲むなら砂糖が必要だよねー? って用意してあげます(笑)
ビリー/い、一体どこから……(笑)
マキアード/わーい、いっぱーい! みんなでいただきまーすっ!(笑)


 ●マスターシーン

GM/ではここで、マスターシーンを入れておきましょう。……とある男性が、難しい顔をしているドラゴネットの男性と話をしています。
キャロ/ろ、ロロパパ……(笑)

「これで良かったんじゃないかな。今、アロはその国で落ち着いているんだろう?」

 とある一室で、男達は声を潜めて話をする。
 戦いは華々しく勝利したというのに、1人の男はいつも通り微笑んだまま変わらぬ表情。そしてもう1人、ドラゴネットの男性は、眉間に皺を寄せた怪訝そうな顔で男を見ていた。

「そちらこそ。……レイウォールに肩を入れすぎじゃないのか」
「うん。……ちょっと情が移り過ぎちゃったようだ。ヒューバード君が可愛すぎるのがいけない。でも、ちゃんと目的は達成してくるから。そんな顔をしないで。僕は、僕の約束を果たしにいくから……」


ビリー/……な、なに?(笑)
マキアード/お、おーっ……?(笑)
キャロ/シムーンおじさん……。一人称が「私」じゃなくて「僕」になってますよッ!?(一同爆笑)
チーマ/よくそんな細かいところに気付くな!?(笑)
GM/アヴェルシアのとある村を潰し、レイウォールに支援したという貴族の名は、アルヴィス=ロイエンタール。だが彼は、今回グラスウェルズ軍に参加していたルッツ家とも知り合いだった。明らかにこの件に縁がありすぎることから、アヴェルシア内から怪しまれてしまい……いつしか「裏切り者」と呼ばれるようになってしまいます。
キャロ/はい……。
GM/彼がどんな裏取引をしたのか。その取引にどんな意味があったのか。その真相はキャロさん達が一部知ってますが、大半は闇の中ですね。
キャロ/……では、何か話している部屋の前を、ドラゴネットの少年が通りかかります。「お客様でも来ているのかな……?」と、ドアの隙間をそっと覗きます。
ビリー/ちっちゃいロロ助だー!(笑)
GM/それが、ロロとシムーンのファーストコンタクトなのかな。ドアから覗いて見えるのは、君の父親と話す、青髪で眼鏡の男性だったとさ……この後は『ゼウス』本編をお楽しみに。ということで、大規模戦闘お試し卓、これにて終了致します。
一同/お疲れ様でしたー!(笑)




第?話『アヴェルシアの服属』 完

→第4話に続く