アリアンロッドサガ・リプレイ・ゼウス
■ 第?話『アヴェルシアの服属』 1ページ目 ■
2012年5月19日




GM(以降、マーサー)/それでは、『ゼウス』大規模戦闘お試し卓、始めるよ。
一同/宜しくお願いしまーす。

 まず最初に、このセッションの説明をしよう。
 GM交代制の長期キャンペーン『ゼウスアリアンロッド』で、第5話のGMを担当することになっているマーサーは、『ゼウス』開始前から「『アリアンロッド・サガ』のGMができるなら、大規模戦闘がしてみたい!」と言っていた。
 マーサーは『アリアンロッドRPG』のGM経験はあったが、『アリアンロッド・サガ』のGMは『ゼウス』が初めてなのである。
 だが、ぶっつけ本番『ゼウス』5話で大規模戦闘をする前に、試しにGMをしてみたいと企画した。
 企画に乗ってくれたのは、『ゼウス』でプレイヤー参加をしている
トム役の51レンス役のMUMAロロ役のすずかの3名。ここに『ゼウス』のリプレイを読んでくれているTRPGプレイヤーのの2名を加えて、今回のテストプレイに臨む。

GM/それでは……大体、キャラクターレベル11ぐらいのPCを作っていただけたでしょうか?
一同/はーい。
GM/今回は私が初めて大規模戦闘ルールを使用して戦闘をしてみるセッションなので、シナリオというシナリオはございません。『ゼウス』本編の5〜6年前を舞台とした外伝です。PCの皆さんにはレイウォール軍になってもらいます。ぶっちゃけ、『アヴェルシアの服属』を前提にしたシナリオをやります。

 『アヴェルシアの服属』
 レイウォール王国とグラスウェルズ王国の強国2つに挟まれたアヴェルシア王国は、帝紀807年に、グラスウェルズ軍に侵攻され、打ち破られてしまう。
 グラスウェルズ軍は援軍として駆けつけたレイウォール軍によって敗れ撤退するが、この戦いの中、アヴェルシア王ケネスは自害。后や関係者は行方不明になり、アヴェルシアの統治は難しいと考えたレイウォール王オーギュストはアヴェルシアをレイウォールの属領とした。

 
GM/『アヴェルシアの服属』に、当時レイウォール軍にいたシムーンも参加している設定にするので、PCの皆さんはシムーンの部下として戦ってもらいます。なお、戦闘は2回行なうつもりです。戦闘しかしないようなシナリオですよ。……それでは、キャラクターの自己紹介をしてくださいー。
MUMA(以降、ヴィクター)/はい。名前は、ヴィクター=アップルヤード。メインクラスはエクスプローラー、サポートクラスはウォーリア、種族はヒューリン。シーフですがあまり避けない前線タイプです。
GM/どんな人?
ヴィクター/26歳の男です。レイウォール国の、どっかの貴族の四男坊です。
GM/四男坊かー……比較的、のびのび生活できそうだね(笑) お次の人、どうぞ。
すずか(以降、キャロ)/名前は、キャロです。『キャリー=なんとか』を略してキャロと呼んでいます。
GM/ぱみゅぱみゅ……(笑)
キャロ/メインクラスはプリースト、サポートクラスは、フォーキャスターを経由してサモナーです。種族は、エクスマキナ。ギルドマスターをしています。20代前半のヤンパパ。ヤンパパです!
GM/前々からすずかは「ヤンパパがやりたい!」って言ってたもんねぇ(笑)
キャロ/ヤンパパってちゃんと設定しました。だから何かGMが設定を拾ってくれると信じてます!
GM/判ったよ、その辺りは後でちゃんと相談しよう(笑) お次の人どうぞ。
華(以降、マキアード)/はい、名前はマキアード。メインクラスはウォーロード、サポートクラスはプリーチャー。種族はドラゴネット、メディオンの女の子です。年齢は17歳。ダメージ特化ですが回避できる軽戦士です。【攻撃力】は素で56点ある!
GM/高いっ!
マキアード/強化すれば100点ぐらいはダメージを出せる筈です。だけど【HP】は前線PCにしては85で、ちょっと少ないですね。ドラゴネットですがライフパス「異種族の親」で、≪チューニング≫を取っています。メカ娘です。
キャロ/……ヤンパパ、エクスマキナだけどヤンパパの娘になる?
マキアード/なっちゃうよ? やったぁ、おとっつぁんが出来たー!(笑) 性格はヤンチャ系な感じでいきますー。
GM/では、お次の人。
雷(以降、チーマ)/名前は、チーマ=ノイズ。54歳の女の子で、種族はドゥアンです。メインクラスがパラディンで、サポートクラスがモンク。【HP】は≪インテンション≫込みで、175。
GM/壁役だね。
チーマ/【物理防御力】46、【魔法防御力】46あります。ハンマーで2回殴る攻撃スタイルでいきます。キャラクターとしては……「あらあらまあまあ、殺すわよ」みたいな感じで?
マキアード/殺伐なの?
チーマ/「あらあらそんなことしてたら怒るわよー」って言いながら振り被る、みたいな? みんなを優しく見守っていますよ。にこにこ。
GM/了解。それでは最後、お願い。
51(以降、ビリー)/はい、名前はビリー=テンペスト。メインクラスはウィザード、サポートクラスはセージ。エルダナーンです。外見は普通の成人男性ですよ。髪の色は……桜色。
マキアード/その書き方がカワイイー!(笑)
ヴィクター/なんだか、つけま付けたい顔してるねぇ(笑)
ビリー/……現時点で、つけまでいじられることが決定しております(笑)
マキアード/大丈夫! 絶望ビリーはやればできる子!
ビリー/絶望って付けられてるのが不安なんだけど!(笑) みんなを強化するスキルを主に取ってますが、テンペスト……風の魔法を打ちます。【HP】も【MP】もやや少なめですよ。
GM/以上、5人はレイウォール軍のとある部隊として戦ってもらいます。ギルドリーダーは、フォーキャスターのキャロさんだったね?
キャロ/はい。
GM/シナリオ中は「レイウォール軍」として呼ぶことが多いけど、ギルドの名前は?
キャロ/色々話し合った結果……『クロノス』にすることにしました。

 『クロノス』
 ギリシア神話の、大地および農耕の神。
 天空神ウーラノスと地母神ガイアの息子、天空神ゼウスを始めとする多くの神々の父でもある。

GM/おお、カッコイイ。『ゼウス』が始まる前のセッションぽくて良いねぇ……!
キャロ/ギルドスキルについてですが、今回持っていくのは以下のものにします。

 ≪蘇生≫、≪祝福≫、≪陣形≫、≪限界突破≫、≪耐性:重圧≫、≪防衛部隊≫。

GM/大規模戦闘に使う特別なスキルなどの説明は、また後でしましょう。それでは、早速だけどシナリオを始めます……。


 ●オープニングフェイズ1

 帝紀807年。フェリタニア王国がまだアヴェルシア王国だった頃。
 『ゼウス』はフェリタニア王国になってすぐの話。つまり本編から約5〜6年前のことだった……。


GM/君達は、レイウォール軍として所属しています。レイウォール王国とアヴェルシア王国は友好関係。君達はアヴェルシア内にレイウォールの基地を置き、何かあったときのために待機する軍人さん達です。
マキアード/駐屯地に滞在してるんですか?
GM/そう、「アヴェルシアを守ってあげている」ニュアンスで居てください。つい最近、レイウォールとグラスウェルズがぶつかる「神託戦争」という長い戦争が終わりました。終わったとはいえ、緊張状態はまだ続いています。強国2つに挟まれているアヴェルシアは、神託戦争が終わって5年以上経っても「とばっちり怖いよぉ、ぴるぴる……」と思ってます。
ビリー/いつまで経っても超ハラハラですね(笑)
GM/でももう5年は経ってるから、戦争は少しずつ過去のものになってきています。さて、君達はアヴェルシアのルーパスディルという町に駐在しています。
マキアード/はーい。アヴェルシアにいるよー。
GM/このような他国の駐在部隊は、半年に一度に別の部隊と交代します。6ヶ月間、アヴェルシアの駐屯地で支援活動をした後は、またレイウォールに戻って違う活動をするんですね。
チーマ/なるほどー。
GM/そして、君達クロノス隊がアヴェルシアのルーパスディルに来て……ちょうど5ヶ月目のこと。半年ごとに交代だから、あと1ヶ月もすれば祖国に戻れるね。
マキアード/もうすぐレイウォールに帰れるのかー。
GM/「駐屯地に他国の軍隊」って重々しく思えるけど、比較的自由で平和に暮らしてるよ。今はハッキリ言って、居ることが仕事だから。「緊張状態は続いている」とは言ってるけど、この5年間は何にも無かった。
マキアード/めっちゃヒマ。超ヒマじゃん!
GM/やることと言ったら、鍛錬を行なっていつでも出られるようにすることかな。でも、火事が数年起こっていない消防署みたいな感じ。
キャロ/訓練は怠らずにいますよ。……でも、自然とダレていく(笑)
ヴィクター/平和は良いことよねー。緊張状態をずっと保っているなんて、疲れますもんー。
マキアード/あーあ、あと1ヶ月でアヴェルシアともオサラバかー。ここの料理気に入っちゃったよー! レイウォールの料理も美味しいけどー!
ヴィクター/あ、そういえば実家のリンゴを送ってもらえることになったよ。
GM/アップルヤードさんって……リンゴ園やってそうな名前だね。きっとそのリンゴ園はアヴェルシア寄りのレイウォールにある(笑)
ヴィクター/毎月リンゴを実家から基地に送ってもらえてます(笑)
マキアード/わーい! アニキ、ありがとー!(笑)
ビリー/じゃあ、アップルティーをみんなに出します。
マキアード/ありがとビリー! ごくごくー!
ビリー/リンゴをウサギ風に剥きますよ。
ヴィクター/お茶を出してウサギカットしてくるなんて……なんて女子なんだ! この半年間でビリーの女子力が順調に上がっている!?
ビリー/リンゴがあったらウサギ風に剥きません!?(笑)
チーマ/あらあら、なかなかに良い腕ねー(笑)
キャロ/……この暇な時間が、レイウォール精鋭軍の士気をどんどん下げていく(笑)
マキアード/平和なのはいいじゃん! はい、おとっつぁん! あーん!
GM/……そういやキャロさんはヤンパパって言ってたけど、国に子供がいる設定なの? 種族はエクスマキナだけどさ。
キャロ/「レイウォールの孤児院のパパをやっている」という設定にしようと考えてました。
GM/ああ、なるほど。
マキアード/ならマキアードもその孤児院出身なんだ。シーフのスキルを取ってた荒んだ時代に拾われたんだー(笑)
キャロ/孤児院のときの優しいパパの顔と、軍人としての顔は分けたい! ……でも部隊に娘がいるからなかなか出来ない(笑) おとっつぁんって言わないでください!
マキアード/え〜! いいじゃん〜!(笑)
チーマ/あらあら、ホントに平和ねぇ〜(笑)
GM/……では、お茶をしている皆さんのところに「キャロさん、いますー?」と、駐屯地の寮母さん的なおばさんがやって来ます。
キャロ/はい。……皆さん、気を抜かずに待機してるんですよ!
ヴィクターマキアード/はーい!
ビリー/はーい……?(笑)
GM/寮母さんは、駐屯地の入り口までリーダーのキャロさんを連れて行きます。そこには何台もの馬車が停まってる。その馬車の一つから、とある子が手を振っている。
キャロ/知ってる顔ですか?
GM/知ってるも何も、キャロさんのお子さん……この場合、孤児院出身の子が現れるよ。所謂シナリオヒロインです。
キャロ/おっ……名前は?
GM/名前は君が自由に付けて。
キャロ/……えっと……。
チーマ/……もう、パミュちゃんとかでいいんじゃない?
GM/じゃあ、パフィちゃんにしよう(笑) 性別も女の子にしよう……って、孤児院出身の女の子ならマキアードちゃんは顔見知りかな?
マキアード/あっ、そうかも!
GM/(幼い女の子の声で)「あ〜! おとっつぁん、おとっつぁん〜!」
マキアード/パフィちゃんの声だぁー! がしゃーん!
ビリー/がしゃーんって何!?(笑)
キャロ/静かにしなさい!(笑) レイウォール精鋭軍なのに子供ばっかで騒がしい!
GM/(パフィになって)「わぁ〜い、おねーちゃんおねーちゃん〜!」 ヒューリンの女の子がマキアードちゃんにギュ。
マキアード/ギュー! たかいたかーい! ぐるぐるぐるぐるぅー!
GM/(パフィになって)「ぐるぐる〜! おとっつぁんにもぎゅーしにいく〜! ぎゅーってする〜!」
ヴィクター/……なんか、凄い可愛らしい光景になってきましたね(笑)
チーマ/大規模戦闘お試し卓とは思えない、平和ねえ……(笑)
キャロ/パフィ! ちゃんと国で待っていなさいって言ったでしょう!?
GM/それを聞いて、パフィちゃんはキリッとした顔をします。胸には、君達が付けているようなレイウォールの部隊章。
マキアード/おっ!?
キャロ/……ぱ、パパ、聞いてませんよ!?
GM/「言ってません!」
ビリー/凄いドヤ顔した!(笑)
GM/「パフィは、おねーちゃんと同じ立場になりますっ!」
マキアード/仲間だ!
キャロ/確かマキアードのときもこんな感じだったような……(笑) パパは反対です! 軍人なんてなるもんじゃありません!
GM/「なったんです! この勲章が証拠! 偽物だと思うなら【知力】判定! レベルは1です!」
ヴィクター/キャラクターレベル1なんだ……(笑)
GM/「レベル1だけど頑張ります!」
キャロ/…………。教官の言うことをよく聞いて、言葉の最後にサーと付けるぐらいの覚悟で頑張るんですよ。
GM/「イエッサー! 来月からここに配属、頑張りまーす!」
マキアード/あ、次から配属になるんだ。今日はその挨拶?
GM/「挨拶です!」 彼女はペーペーの初心者です。彼女と、その同僚となる人達は、来月から君達と交代でアヴェルシア配属になります。でも来月になっちゃったらおとっつぁんはレイウォールに帰国してしまうので、今会いにきたんです。
チーマ/事前に見学にきたようなもんね。
キャロ/平和な所とは言えども、軍人としてしっかり気を締めて任務に当たるんですよ! でも……ああ、平和な所に配属で良かった(笑)
GM/「他の人にも挨拶していくー!」と、パフィちゃんはみんながお茶をしている所に直撃しに行きます。
ビリー/テーブルにはウサギが量産されています。
ヴィクター/アップルティーとアップルジュースをどうぞー。
GM/「どっち飲めばいいの!?」
キャロ/どっちも飲んだら……お腹が緩くなりますね(笑)
ヴィクター/お好きな方をどうぞ(笑)
チーマ/……それにしても、平和な所が配属で良かったわねぇ?
キャロ/平和だからと言って気を抜いたらいけないんですからね。……これ、セッションなんですからね!(笑)
GM/「パフィだってやれるよ! ここの鍛錬についていけるよ! 血反吐をまき散らすような厳しい修行を毎日してるって聞いたよ!」
ヴィクター/う、うん、その通りだよ……毎日フェイトを使い切るような修行をしてるよ(笑)
GM/パフィ以外にも10チームほどの新しいレイウォールの方々が、駐屯地を見学しています。「これからやっていけるかな」と不安な顔をしている者もいれば、「来月からここに住むのかー」と呑気に見ている人も。普段の駐屯地より人数が2倍になるので、とても賑やかになります。
チーマ/もうじき、私達も荷物を整理する時期ね。半年は早いわねー。
ビリー/次の部隊の人達も、ちゃんと安全に居られるようだと良いですね……。
チーマ/引き継ぎもちゃんとしなきゃね。
キャロ/ちゃんと部屋を掃除しておくんですよ!
マキアード/散らかしてないもーん! 片付けるもーん!
ヴィクター/ま、片付けなんて前日にやれば何とか済むもんね?
マキアード/だよねー!
GM/では、賑やかになった駐屯地の中……このレイウォール基地の代表者の姿が見えます。名前は、ロックスさん。
ビリー/ロックスさん……。
GM/彼は年配のヒューリン男性で、アヴェルシア内の基地を預かる熟練者の隊長さんです。そのロックスさんが、とある人に対し「よくぞいらっしゃいました」と畏まって話をしている。
チーマ/お? 誰だろう。
マキアード/覗いちゃえーっ!
GM/薄い色の髪をした、細身で32歳ぐらいの男性です。
キャロ/…………で、出た!(笑)
ヴィクター/……シムーンさん、ですか?
GM/はい、シムーン=ブレンディという男性です。レイウォール国の軍師で、この当時はヒューバード直属の諜報部隊で活躍している設定です。
キャロ/おじさん、結構良い立場の人だよな……(笑)
ヴィクター/シムーンさんの顔は、知っていてもいいですか?
GM/いいですよ。ヴィクターさんはレイウォールの貴族だし、シムーンはレイウォール王家に親しくしていたという設定なので、知られていてもおかしくないです。
キャロ/キャロも同じフォーキャスター同士、知り合い設定がいいです。
チーマ/そんな有名な人だったら私も知っておきたいなー。……それにしても、こんな所にそんなお偉いさんが?
GM/そう思われても仕方ないですね。……シムーンさんと話をしているロックスさんの顔は、とても怪訝そうなものに見える。
マキアード/おやー……?
GM/でもそれは一瞬だけ。ロックスさんは何事も無かったかのように、表情を戻します。他の人に、何かを悟られないようにするかのように。
キャロ/……では、お声を掛けに行きます。お久しぶりです、シムーンさん。
GM/……ところでさ。『ゼウス』本編のシムーンの顔は、ゆるふわヘアーの眼鏡っていう設定だったんだけど……こんなぬいぐるみがあるんだ(と言って、バッグからあるぬいぐるみを取り出す)。



GM/すずかに誕生日プレゼントとして買ってもらいました!
ビリー/ふ、ふかふかしてるー!?(笑) きゃあ、結構大きいー!(笑)
マキアード/か、かわいいー! 眼鏡掛けてるー!(笑)
ヴィクター/し、シムーンさん……超ふかふかしてる! やわらかい!(ぬいぐるみを抱き上げて)お、大きい!?(笑)
チーマ/うわっ!? ふっかふかだー!?(笑)

 以下、暫し……数分の間、シムーンのぬいぐるみをふかふかするタイム。
 あまりにセッションを妨害するふかふか状況だったのをお伝えするために、忠実にふかふかシーンを再現させていただいております。


ビリー/←交代でふかふかしている
マキアード/←交代でふかふかしている
キャロ/……せ、セッションを再開しましょう! あ、相変わらず……ふ、ふかふかですね!?(←言いながら、ぬいぐるみをふかふかしている
ヴィクター/(←ふかふかした後に)シムーンさんの顔は知っているけど、初めて会ったことにしよう。お初にお目にかかります、ヴィクター=アップルヤードと申します(←でも交代でふかふかしている
GM/(シムーンになって)「ああ、あのアップルヤード家の……お兄さんにはお会いしたことがあったが、君は初めてだったね」 ふかふか。
ヴィクター/兄がお世話になっております。
GM/「お世話になっているだなんて、そんな……いつも助けてもらっているよ」 なんか、ヴィクターさんのお兄さんはやたら強いイメージがある(笑)
マキアード/アニキのアニキは強い!(←交代でふかふかしている
GM/「ああ……それに、キャロ。久しぶり。君は今、ここに配属だったね」と、軍師同士会ったことあるような挨拶をしますよ。
キャロ/ようこそいらっしゃいました、と畏まりますよ。
チーマ/でも、どうしてこんな所に? 何か用事でも?
GM/シムーンはふわっと笑います。「そんなにオオゴトじゃないよ。まだ息抜きをしていてくれ」
チーマ/……まだ?(←交代でふかふかしている
ビリー/まだ?(←交代でふかふかしている
GM/シムーンさんは、ロックスさんに連れられてどこかの部屋に案内されます。やはり何か事情があるのでしょう。その証拠として、やって来た人達は来月新しく配属される人達以外に、レベルの高そうな軍人さんが真面目な顔をして立っている。重々しい空気を醸し出している兵に気付いていいかも。
マキアード/なーんか、変な感じがするねー(←交代でふかふかしている
チーマ/そうねえ……何も無ければ良いのだけれど。
ヴィクター/なんか、一波乱ぐらいありそうだよねー。


 ●オープニングフェイズ2

GM/それでは、2つ目のオープニングシーンです。ギルドマスターのキャロさんは登場してください。キャロさんはロックスさんに、部屋に呼ばれます。キャロさんを指定するけど全員登場可能なので、他の人は出たいときにシーンに出ていいよ。
キャロ/はい。僕は1人で向かいます……が、壁の向こうで【感知】判定をする分には構いません!(笑)
ヴィクター/当然のようにキャロさんについて行きます。
チーマ/私も普通について行くわね。
ビリー/み、みんなが行くなら俺も行きますー!(笑)
マキアード/ドアの前でこっそり聞いてるよ!
ビリー/部屋の中に入らないんですか!?(笑)
キャロ/……騒がしくて失礼します(笑)
GM/「いいってことよ」と言ってくれるロックスさん。だけどロックスさんの顔は、とても難しいものだ。
チーマ/あら。何かあったの?
GM/胃痛の顔のロックスさんの奥では、紅茶を飲んでいるシムーンさんがいます。
キャロ/……ヒューバード様の側近である貴方がここにやって来るとは、よほどの事なのですね。
GM/先程まで何か長い話をしていたらしいシムーンさんは、お茶を飲んで一息つくと「真面目な話をしよう」とキャロさん達に向き直ります。「ほんの先程入ったばかりの情報だ。グラスウェルズ軍がアヴェルシアに宣戦布告をした」
マキアード/な、なんだってー!?(←交代でふかふかしている
GM/ぬいぐるみ、没収!(笑)
ビリー/ああっ!?(←交代でふかふか……できなくなった) アヴェルシアに宣戦布告、ですか!
GM/「既にアヴェルシアへ軍を侵攻させているらしい。本当に先程、数時間前に入った話だ」
チーマ/あらあら、いやだ……。貴方のような偉い人がこちらに来た時点で、予感はしていたけどねぇ。
GM/「嫌なことを言ってくれるね」と、シムーンは笑います。
キャロ/グラスウェルズが侵攻すると予想していたから、貴方が来たのでしょう?
GM/「そうだよ。そろそろグラスウェルズが何かをする時期なのは皆、考えていたさ。神託戦争の舞台となったクレスト諸島にはベルフト君……ヒューバード様の弟君がいるから、そちらへ攻め込むような馬鹿なことはしない」
ヴィクター/ベルフト様は、超強いで有名ですからね。
GM/『ベルフトと同じマップに入ったら死ぬ』っていう特殊能力の持ち主だもんね。「ゴルフォードへの侵攻は、友好関係を結んで久しいグラスウェルズとしては、したくないところ。メルトランドには脅威の城がある。だから……狙うなら数年のうちにアヴェルシアだろうと言われていた」
ビリー/は、はあ……。
GM/ところで、宣戦布告のやり方って知ってますか?
マキアード/どんなの?
GM/戦争にもルールというかマナーがあって、宣戦布告の仕方は……まず敵の本部に遣いを送り「これから戦争します! 準備をお願いします!」と言わせます。それから数日の準備の後、激突するのが普通なんだけど……。
チーマ/今回は……?
GM/グラスウェルズは「今、宣戦布告しました! 始めるって宣言したよ!? 侵攻しちゃうんだからー!」と、急な攻め方をしています。
ヴィクター/随分と荒いやり方だなぁ。どう思う、ビリー?
ビリー/ま、まずいですね……!
GM/……ちなみに。面白いもんで、『アヴェルシアの服属』を描いたリプレイ『アクロス』には「グラスウェルズが宣戦布告したぞー!」という描写があるのに、『アルディオン大陸ガイド』には「宣戦布告もなくグラスウェルズ王国に侵攻された」って書いてあるんだよね。
マキアード/歴史が書き変わってる?
キャロ/というより、「そんな宣戦布告、後世の目から見たらしてないようなもの」と見なされちゃったんでしょうね。開戦の準備もしてない状態で倒されちゃったら、そりゃ宣戦布告もしてないことになりますよ。
マキアード/なるほど……。グラスウェルズ軍は、今まさにこっちに向かってるんだよね。
GM/(シムーンになって)「すぐに……2日後には国境まで辿り着くだろう。いつかは来るとは思っていたが、ここまで準備をしているとはな」
ヴィクター/厳しい状況ですか?
GM/「アヴェルシアは、急ピッチで国境警備を進めている。とはいえ、急な話だ。2日で出来ることなんて、たかが知れている」
キャロ/急いたって間に合うものではない……ですね。
GM/そこで白羽の矢が立つのは、アヴェルシアを支援するためにいるレイウォール軍です。
キャロ/アヴェルシアの地において、我々レイウォールがグラスウェルズの後手にまわれば今後の情勢に大きく影響します。先手を練り迎え撃つことに我々は異存ありません。どうぞご命令ください。
GM/駐屯地代表者のロックスさんは、「国境警備の支援に出る部隊指揮は……キャロ、お前に任せる」と言います。
キャロ/謹んでお受け致します。
マキアード/さ、流石おとっつぁーん!
キャロ/しぃー!(笑)
ビリー/今、扉越しに「しぃー!」しましたよ!(笑)
GM/(ロックスになって)「ヴィクターもチーマも、平和ボケしてる場合じゃないぞ。準備をしてくれ」
ヴィクター/ははは、これでも毎日鍛錬を積んでいますからね。11レベル分の力を発揮しますよ!
チーマ/私のこの力は誰かを守るためにあるの。さあ、準備をしましょうか。
GM/心強い言葉にシムーンさんが「頼りにしているよ」と……言います(←ぬいぐるみをふかふかしながら
マキアード/……そのぬいぐるみ、ずるい! もっとふかふかするー!(笑)
ビリー/もっとふかふかしたいー!(笑)
GM/←交代でふかふかしながら)要約すると、「国境にグラスウェルズ軍の白竜騎士団が来る。勝て、ではなく、食い止めろ」という作戦を始めます。
キャロ/はい!
マキアード/防衛戦だね! むねあつーっ!
GM/グラスウェルズの大軍を倒せる見込みはありません。ですが、アヴェルシア本国が戦争準備をするまでの食い止めを、レイウォールが支援します。これから、戦術オブジェクトが設置されているアヴェルシアの国境まで向かいます。
チーマ/大きな盾をずざーっと出す!
マキアード/武器を準備ー!
GM/いくら平和ボケしてると言われても、君達は毎日鍛錬を積んでいた精鋭部隊。「出撃だ!」と命令されれば、プロの動きで出動準備をする。
キャロ/皆さん、勘は鈍ってはいませんね?
ヴィクター/もちろん。
チーマ/大丈夫、一撃も通さないわ。
キャロ/前衛は、チーマとマキアード……お二人にお任せします。
マキアード/おおっ! がんばろー!
ヴィクター/俺も前に立ちますよ。
マキアード/うん、アニキもがんばろーっ!
キャロ/ビリーも……貴方の支援が、我々の戦闘の要になります。宜しくお願いしますよ。
ビリー/……はいっ、頑張ります!
マキアード/がんばれー! ハイターッチ!
ビリー/は、ハイターッチ……!(笑)
GM/出撃するのはこの半年間、駐在していた部隊10チーム。今日来たばかりの新人達は、ここで待機命令が出されます。
マキアード/……パフィちゃんは、ちゃんとここに居てね!
GM/(パフィになって)「ここで待機と命令されたけど……うう? 大きな狼でも攻めてきたの?」
キャロ/狼というより、白竜が攻めてきました。
GM/その言葉を聞けば、いくらレベル1の子供とはいえ、1ヶ月後に配属される身。理解し、敬礼します。
キャロ/これは訓練ではありません。最終試験と思いなさい。父親としてだけではなく、軍人としても言います。……無事に生き延びて、ここを防衛しなさい。
GM/「……了解であります!」 パフィは5人を見て、「ご武運を!」。
ヴィクター/ありがとう……。
ビリー/……行ってきます!
GM/パフィの敬礼に見送られながら、他の部隊と共に、君達クロノスは出撃していきます。
キャロ/……立ち去りながら……ふにゃーっと「こういうの慣れてないんだよー!」って崩れ落ちます! 僕、こういうカッコイイシーンって苦手なんですよー!?(一同笑)
チーマ/ヘタレてる!(笑) よしよし、よく出来ていたわよー。
マキアード/おとっつぁん、カッコ良かったよー! めっちゃ輝いてたよー!(笑)
キャロ/……キリッとした顔を維持するために、あまり喋らない!(一同笑)
GM/では、最後に。……ロックスさんとシムーンさん、その他にお偉いさん達が話しているところに、「到着しました」と何か報告をする部下の人。
キャロ/うん……?
GM/新たな馬車が駐屯地に到着しているようです。その馬車から出てきたのは、ドラゴネットの男性。……【知力】判定をしてみてください。
ヴィクター/(ころころ)出目が1・2です!
ビリー/(ころころ)こっちも出目が1・2です! ファンブルじゃないけどいきなり酷い出目だなぁ!(笑)
GM/じゃあ、ヴィクターとビリーは判らなかったということで……今のうちにファンブルを出しておけば戦闘で出さないよ(笑)
キャロ/(ころころ)キャロは達成値14です。
GM/なら、キャロは知っています。……あのドラゴネットの男性の名は、アルヴィス=ロイエンタール。アヴェルシアの貴族です。
キャロ/…………。パパ、何してんだよ!?(一同爆笑)
GM/えーと、一応注釈しておくね。ロロの本名は、ロイド=ロイエンタールといいます。
チーマ/はい。……あー、なるほど。
マキアード/なるほどー! ……おとっつぁん、どうしたのー?
キャロ/彼らは……何をしてるんでしょうか?
GM/何か重要そうな話をするみたいだよ。アヴェルシアの今後を決めるような重要な話をね。
キャロ/…………。皆さん、先に行っていてください。
ヴィクター/あの人もきっとキャロさんの知り合いなんだろうなー……と思いながら、先に出撃します。
キャロ/では、一応……ロックスさんに言います。我々は今から国境に向かいます。ここを宜しくお願いします。ところで、そちらは……?
GM/それにはシムーンが答えるね。「これからアヴェルシアは戦地になる。だが、戦争が終わった後のことを今から考えておかないとダメなんだよ。だからその話をするのさ……」
キャロ/……この、胡散臭ぇ言い方!(笑)
GM/お前らと一緒に戦ってるPCだよ(一同笑) シムーンの隣に居るドラゴネットの男性……ロイエンタール卿は、無愛想に立っています。特にキャロさんと話をするつもりは無いようです。
キャロ/パパ、何するつもりなの……(笑) でもキャロも特別アルヴィスさんに何を話すということはないので、お辞儀だけしておきますね。
GM/(シムーンになって)「ほら、準備は出来たようだ。それじゃあ話をしようか、アロ……」
キャロ/(思わずロロのような口調で)愛称で呼び合ってんじゃねーよッ!(一同爆笑)


 ●ミドルフェイズ1

GM/それでは、大規模戦闘を始める前に……フィールドシートをギルドマスターに渡します。
キャロ/はい。
GM/大規模戦闘では、【戦力】(戦闘に参加する戦団が持つ力のこと)の削り合いをします。【戦力】とは単純に言えば、戦団というキャラクターの持つ【HP】だね。

 『レイウォール軍VSグラスウェルズ遠征軍』
 レイウォール軍の【戦力】:99(動員人数5000人+トーチカ+本陣)
 グラスウェルズ遠征軍の【戦力】:110(動員人数15000人)
 戦力差:11


チーマ/ええっ、動員人数……10000人差!?
GM/ですが、我々はアヴェルシアの地で戦います。砦のような「戦場オブジェクト」を武器に戦うので、戦力差はほぼ互角なんです。
ヴィクター/こちらに地の利はあるんですね。向こうは侵攻に疲れているとか……。
GM/そうそう。先程の説明風に言うなら、レイウォールさんは装備を整えているので、グラスウェルズさんの【HP】の方が少し高いけど同じぐらいということです。
マキアード/「戦力差」というのは?
GM/【戦力】の差で生じるペナルティルールです。レイウォールはグラスウェルスに11、負けているので……フィールドシートの「行為判定修正表」に基づき、マイナス1の修正が入ります。グラスウェルズの方が有利なのでタジタジ、みたいな感じです。
チーマ/ふむふむ。
GM/戦闘のやり方ですが、セットアッププロセスのときに、フィールドにキャラクターを配置します。GMが先に自分の陣営に敵を配置をし、後にPC達が自分の陣営に配置を行ないます。
キャロ/「前衛」「中衛」「本陣」というフィールドがありますね。
GM/「前衛」に至近攻撃のキャラ、「中衛」に射撃や支援のキャラ、「本陣」に戦闘以外の判定を行なうキャラを配置します。メインプロセス中にフィールドを移動することは可能ですが、セットアップに戻ったらまたGMがフィールドにキャラを配置をし、プレイヤーもフィールドに配置をし直すことができます。
マキアード/毎ラウンドごと、立つフィールドを選べるんだね。
GM/うん。クリンナッププロセスになったら、戦力が10分の1(切り上げ)分、減少します。戦力が0になるか、登場しているPCが全員戦闘不能になれば敗北です。また……この大規模戦闘は、戦闘に勝利することだけが勝利とは限りません。
ヴィクター/はい……。
GM/戦闘とは別にサブミッションがあり、それが終われば終了、逆に終わらなければ戦闘はいくらでも続く可能性があります。そのサブミッションというのが、フォーカス判定(以降、FC判定)です。
チーマ/そのFC判定って……。
GM/例えば「前衛と中衛で敵と戦闘している間、とあるPCが本陣で『お姫様を救う』FC判定を行なう。判定に成功し、無事お姫様を奪還することができたら敵は全軍撤退し、戦闘終了」……みたいなことができます。FC判定はメジャーアクションです。
チーマ/FC判定は、「本陣」フィールドにいるキャラがでやるんだね。
キャロ/本陣から前衛と中衛のフィールドに、支援は飛ばせるんですか?
GM/場合によっては却下されますが、今回の防衛戦ではOKです。本陣が戦闘フィールドから離れすぎてたら≪チェックメイト≫や≪インタラプト≫は使えないけど、今回の本陣フィールドは戦地そのものなのでOKです。
マキアード/わー、なんかわくわくしてきたぞー!
GM/今回の戦闘フィールドですが……。

【レイウォール側:フィールド】
 レイウォール本陣:本拠地を設置
 レイウォール中衛:≪トーチカ≫を設置
 レイウォール前衛:なし


キャロ/≪トーチカ≫……戦場オブジェクトですね。

 ≪トーチカ≫
 野戦タイプの戦場オブジェクト。土豪や丸太などを組み上げて造られた防衛施設。【戦力】に+10。また、同じフィールドにいるキャラクターの【物理防御力】+10。
 破壊可能オブジェクトで、【HP】50、【物理防御力】と【魔法防御力】30。


マキアード/バリケードかー。
GM/グラスウェルズ軍は、アヴェルシアが設置していた防衛施設を破壊しながら進撃してきます。……このような戦場オブジェクトがあるから、なんとかアヴェルシアも10000人差でも戦闘することができるのです。
ビリー/なるほどー。壊されないようにしないとですね。
GM/グラスウェルズ軍は切り込み部隊なので、血気盛んですね。死ぬ気でやって来る彼らを抑え込むのは難しいでしょう。では、今回のFC判定はこちら……。

 『FC判定:アヴェルシア国境防衛戦』
 彼らの戦力を半減、および、この地を防衛しろ。
 判定:【感知】
 難易度:12
 終了条件:5ラウンド経過
 完了値:12
 支援判定:すべての能力値
 適性人数:2人


GM/【感知】で相手の動きを読み、的確に敵を撃退する判定です。

 『FC判定』
 メジャーアクションを使用して行なえる判定。
 指定された難易度の判定に成功した場合、難易度進行判定チャートに照らし合わせながら進行値カウンターを増減させる。制限ラウンド以内に目標の完了値まで到達できれば、勝利する。


GM/現在は【感知】を使用能力としていますが、進行値の進み具合によって使用能力は途中で変更される可能性があります。
ヴィクター/……「適正人数」って?
GM/本陣でFC判定ができる人数です。この倍、2人まで【感知】判定で、敵を撃退することができます。
マキアード/「支援能力」というのは?
GM/その名の通り、FC判定を支援することです。難易度12の支援能力判定を行なうことで、FC判定を行なう人に+2のボーナスを与えることができます。
ビリー/支援判定は「すべての能力値」と書いてありますけど、好きな能力で良いんですね?
GM/うん。FC判定で頑張ってる人を応援してあげてください。

 FC判定は、進行判定チャートと呼ばれる表に照らし合わせて成功か失敗かを判断する。
 例えば、難易度12のFC判定で15で成功すれば、進行判定チャートの結果、進行値が2点上昇する。進行値が完了値の12点まで到達すれば、判定は終了する。
 クリティカルで成功すれば進行値+1D6点、ファンブルで失敗すると進行値−2点。また、達成値が難易度より−3以上下回ってしまうと、進行値は1点減少してしまう。


キャロ/失敗どころか、下回っちゃうといけないんですね……。
GM/ここは得意な人が達成値20ぐらいを叩き出して、どんどん進めちゃうのが良いよ。
キャロ/苦手な人がクリティカル狙いでダイスを振るのは、逆に悪いんですね。
GM/では……早速ですが戦闘を始めましょう! 第1ラウンドセットアッププロセスに参りますので、まずGMがグラスウェルズ側のフィールドに敵キャラクターを配置します。

【グラスウェルズ側:フィールド】
 グラスウェルズ本陣:大将
 グラスウェルズ中衛:魔法団、弓兵団
 グラスウェルズ前衛:騎士団×2


GM/前衛フィールドに、白竜騎士団が2体。中衛フィールドに、魔法団1体と弓兵団1体。本陣フィールドに大将1体を設置します。グラスウェルズ軍は遠征なので、戦術オブジェクトは配置できません。それでは、レイウォール軍の皆さんも置いてね。
ヴィクター/【感知】でしたら、俺が高いですね。本陣フィールドでFC判定をしましょう。
マキアード/前に出て戦うよー!