アリアンロッドサガ・リプレイ・ゼウス
■ 第2話『銀の麦☆危機一髪〜農民と騒ぐ回〜』 4ページ目 ■
2012年2月12日




 ●クライマックスフェイズ

GM/という訳で、ラストバトルの部屋までやって来ました。大きな扉の先には、誰か人がいるというのが……なんとなく判る!
トム/聞き耳を立ててみよっか? 何か独り言とか喋ってない……?(笑)
レンス/独り言、聞きたいです(笑)
トム/耳をペター!(笑)
GM/遅くね!? マジ遅くね!? 待ちくたびれたんだけど! 帰ろっかなー!? 超飽きた!
ロロ/……≪マジックロック≫で鍵掛けちゃおうかな(笑)
GM/そんなことしたら帰れなくなっちゃう!
シムーン/ボスなんだから≪テレポート≫ぐらい覚えろ!(笑) あ、そうだ。今のうちに≪ファミリア≫解放しておきまーす。
レンス/それと、減ってる【HP】と【MP】を回復しておきましょう(笑)
GM/あっ、扉の前まで来たら腐臭が漂っていることに気付いていいよ。
レンス/腐臭?
GM/エネミー知識のあるレンスちゃんなら、「これはエネミースキルの≪腐臭≫だ!」と判ります。
ロロ/まんまだ! ツッコミにも困るぐらいまんまだ!(笑)
GM/でも≪腐臭≫って「同じエンゲージに入ったら回避達成値マイナス4」っていう、結構キツいスキルなんだよ?
トム/……マイナス4ぐらいなら、トムだったら≪パリィ≫で帳消しかな。
ロロ/腐臭がするってことは、アンデッド系がいるってことか。……みんな、準備できたな? それじゃ扉を開けるぞ。ガチャリ。
GM/なんか四天王っぽい人がいるよ。
ロロ/判んねーよ!?(一同笑)
GM/フードを被った男が「遅かったじゃねーか! 待ちくたびれたよ!」って言います。
トム/待ちくたびれていたようだな!(笑) しかも、なんか嬉しそうだ!?
レンス/……あの、どちら様ですか?
GM/「ええいウルサイウルサイ! まあいい! ここまで来てしまったからには……」とフードを脱ぐ! 脱いだその顔は、村長さんだ。
シムーン/ロロ、衝撃的事実だね。
ロロ/ここは「ガーン!」でも「なんだってー!」でもない。やはりお前か!(笑) お前の目的は何だ!? 親切に訊いてやるよ!
GM/ありがとう!(笑) 「『銀の麦』から作られる『銀麦毒(ぎんばくどく)』という、猛毒の購入不可アイテムを作っていたんだよ! 1点でもダメージが入ったら毒のバステとともに回避ダイスがマイナス1D6されるもんだ!」
ロロ/……比較的、地味なバステだった(笑)
トム/でも、いっぱい作っちゃったら大変だよ?
ロロ/それならシーフをいっぱい呼んで≪インベナム≫を取らせた方が早いわ!(一同笑)
GM/「しかし、これを作ることで我が組織の軍備が大幅に増強されるのだ!」
ロロ/我が組織? 一介の村長が何を言ってるんだ?
GM/「こんな田舎村の村長など、仮の姿よ!」
レンス/こ、小物っぽい……!(笑)
GM/私はこの台詞を言うためだけに村長って設定した!(一同笑) 「我こそが、ネオバルムンク四天王が一人……スレイン様よ!」
トム/名乗り慣れてなさそーっ! おっぱいさんがすり潰す!(笑)
シムーン/……もうすこしがんばりましょう。判子ペタッ(笑)
GM/「オマエ達、プロフェッサー=ハスヴァーンを倒したからっていい気になるなよ! このオレ様が、直々にオマエらを倒してやる! フェリタニアなど所詮、新興国よ!」
シムーン/……うん!(一同爆笑) 事実だからなんの煽りにもなってない。そこは「所詮、小物の国よ!」とか言おうか(笑)
GM/「べ、別にそんなことはどうでもいい! アコライトから先に死ねー!」(一同爆笑)
ロロ/私怨バリバリだったぁー!?(笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:トム、ロロ、シムーン、レンス
  (↑40メートル離れている↓)
 エンゲージ2:なんかゴロゴロしてる奴
 エンゲージ3:なんか腐臭を放ってる奴
 エンゲージ4:スレイン
※エンゲージ2〜3は、5メートル間隔で離れている。

【行動値】
 スレイン:22
 なんかゴロゴロしてる奴:15
 トム:13
 ロロ:11
 なんか腐臭を放ってる奴:10
 シムーン:5
 レンス:2


トム/マップが40メートルか……広いな!
GM/元々、ここは王様の間だった所だからね。
レンス/遠すぎて……3回は移動しないと、射程が入らない……。
ロロ/それならロロの≪マジックブラスト≫+≪フライト≫で、シーンの間、全員の【移動力】をアップすることができるよ。
シムーン/まずは自分達を強化をしようか。本格的に動くのは2ラウンドからでもいいな。
GM/それでは、第1ラウンドセットアップ開始。敵はセットアップに何もしません。
トム/トムはセットアップで≪ランナップ≫を使用! 23メートル先まで動きます!
ロロ/おお、全ての魔法が届かない位置に行ってしまった。ロロは「理知の宝玉」を使って、【行動値】を18まで上げます。これで足も速くなった!
レンス/私は≪エンサイクロペディア≫を使って、スレインをエネミー識別します。(ころころ)27です。
GM/判明します。データは、ネクロマンサー(エネミーガイドP.82)を改変したものを使っています。そして、スレインは「バーカムステッド」を持っています。
シムーン/「バーカムステッド」?
レンス/……伝承武具の弓か!

 「バーカムステッド」
 秘法武具の一つ。透明なロングボウで、見えない矢で攻撃することができる。
 レイウォール王家が、この魔弓を「もっとも卑劣な武器」と札を付けて保存している……ことになっている。


GM/この後、バーカムステッドだと名乗りをして、エオフリの効果を失くす予定です。
ロロ/エオフリ?
GM/エオフリというのは、自分で名乗ってしまうとその効果が無くなるっていうやつ。名乗ると徐々に姿が見えてきてしまって……。
ロロ/それ、先に言わなくていいのに!(笑)
トム/なんで先に言っちゃうんですか!?(笑)
GM/だって、小物っぽいだろ?(笑)
ロロ/シーンを立てれば面白かったのに、先に言われちゃうとネタを言われたお笑いじゃねーか!?
GM/す、すまない……(笑) ちなみに持ってるスキルは、≪召喚:グール≫、≪禁忌魔術≫、≪ヘイスト≫、≪アンデッドペイン≫です。属性はアンデッドなので無いです。
シムーン/召喚ってことは、敵が増えるぞ。……ではメインプロセス、まずはスレインの行動だ。
GM/では、先程言っちゃいましたが……スレインは射撃をします。弓を引いているような、傍から見れば間抜けにも見える格好をして、それを放つ!
レンス/ま、まさか……あれは!
ロロ/知っているのか、レンス!(笑)
GM/「神官から死ね!」 シムーンに向けて、『銀の麦』の毒を塗った矢で攻撃!(ころころ)命中21です。
シムーン/(ころころ)回避13です、当たります。
GM/(ころころ)56点の物理ダメージ!
シムーン/エドガージュエル……は、【物理防御点】25になるんだっけ。シムーンの【物理防御点】は21だから、他の人が攻撃されたときのために残しておいた方が良いな。という訳で≪プロテクション≫。(ころころ)22点だけ受ける。
レンス/そこに≪サモン・アラクネ≫!(ころころ)6点ダメージをマイナスしてください!
シムーン/ありがとう、16点だけ食らった。おやおや、痛い。
GM/「これがバーカムステッドの恐ろしさよ! レイウォールで最も卑劣な武器と恐れられた真の力!」
レンス/しかしそれはエオフリの筈! それを言っては……!
GM/「あ」
トム/弓が見えるようになってくる……そして、見えたー(笑)
GM/(棒読みで)やったー、リアクションできるようになったぞー(笑) 「く、クソォ! こんなハズでは!」
ロロ/お、お前は! ……馬鹿か(笑) おじさん、大丈夫ですか!?
シムーン/苦悶の表情で傷を撫でます。大丈夫だ。これぐらい……全部、受けとめてあげるよ。
GM/ドキーンッ!?(笑)
ロロ/やだこの人、ひたすらカッコイイだけで腹立つ!(一同笑)
トム/後ろで危ない目に遭ってそうだけど、余裕っぽいから大丈夫!(笑) それに矢が見えてしまえば、避けられる!
ロロ/では、ロロのターンになったので≪マジックブラスト≫+≪フライト≫を使用。ロロ、シムーンおじさん、レンスを飛行状態にします。これで動きやすくなった!
レンス/少し動けるようになりました!
GM/では……無数の手足のある丸っこいゴロゴロは、目の前のトムに攻撃!
トム/目の前じゃないもーん! 16メートルも間があるもーん!(笑)
GM/そうだったね。マイナーアクションで、トムがいるエンゲージまで移動。その後、魔法攻撃をします。
トム/ま、魔法攻撃かぁ……。
シムーン/トムには≪プロテクション≫も≪サモン・アラクネ≫も届かないからね。でもイザとなったらエドガージュエルがあるよ!
トム/そっか、エドガーさんに頼ろう!
GM/エドガージュエルは【魔法防御点】3しかないよ。
トム/……トムの【魔法防御点】は2でした。素直に受けよう!(笑)
GM/(ころころ)命中は20でした。
トム/(ころころ)15で当たります! よし……15だったら≪パリィ≫をすれば避けられる!
GM/(ころころ)27点の魔法ダメージだよ。
トム/大丈夫! すっごい痛いの食らっても、次はトムのターン! マイナーアクションで≪パリィ≫、メジャーアクションで≪ビースティング≫! ゴロゴロに攻撃!(ころころ)25で当てます。
GM/(ころころ)18で当たります。
トム/(ころころ)21点の物理ダメージです。
GM/トムの次は、腐臭のするモノが……トムのエンゲージまで移動してきます。
レンス/……よしっ! 同じエンゲージに入った!
GM/攻撃するよ。(ころころ)命中18です。
トム/(ころころ)えっと、回避32で避けました!
シムーン/余裕だね。シムーンは、15メートル動きます。トムから8メートル離れた場所で、トムに≪ヒール≫。(ころころ)45点【HP】を回復しました。
トム/全回復ですー!
レンス/レンスのターンですね。まず13メートル動いて、10メートル離れたところで……≪サモン・ヨルムンガルド≫を撃ちます。
シムーン/トム、避けてー!(笑)
レンス/命中判定!(ころころ)19です。
GM/(ころころ)どっちも当たります。避けられなかった。
レンス/リソースって、当たったときにつぎ込むものですよね。≪マジックフォージ≫を使用、16D6!(ころころ)87点無属性ダメージです!
トム/うはっ! 怖っ!(笑)
GM/……ゴロゴロはまだ生きてるけど、腐臭がする奴は死んだ!
トム/えっ、もう!?(笑)
GM/もう少し頑張れると思った!(笑)
レンス/一撃か……高レベルの≪マジックフォージ≫って怖いんですね(笑)
シムーン/切り札だからねぇ。全員のターンは終わってクリンナッププロセスになるので、毒を食らいます。(ころころ)5点ダメージ。

 第2ラウンド、セットアッププロセスに移行。
 ロロが「理知の宝玉」で自身の【行動値】を上昇させた後、シムーンがギルドスキル≪陣形≫の仕様を宣言。レンスが10メートル、シムーンが8メートル前進。ロロは23メートル進み、トムとゴロゴロのいるエンゲージに入った。
 トムは≪ランナップ≫を使用。エンゲージを脱出し、20メートル動いて、スレインから2メートルのところで立ち止まった。


レンス/≪エンサイクロペディア≫でゴロゴロを調べます!(ころころ)達成値は27です。
GM/識別値が20なので判ります。ソウルイーター(エネミーガイドP.82)です。持っているスキルは、≪足止め≫、≪精神攻撃≫、≪属性攻撃:闇≫、≪ドレインパワー≫、≪飛行能力≫、≪変幻攻撃≫、≪妨害≫、≪融合≫です。
ロロ/ゴロゴロも浮いてるのか……地味に空中戦だったんだな。
GM/では、スレインのターンいきます! ……スレインは、グールを4体召喚。
トム/えーっ!? ……いや、成長点を貰おう!(笑)
GM/オレの手下を成長点って言うな!」(笑) ただね、グールは行動済み状態で、自分と同一エンゲージにしか召喚できないんだ。
レンス/よっし!(笑)
ロロ/レンス、行け!(笑) ロロはゴロゴロに向かって≪アースブレット≫!(ころころ)命中22です。
GM/(ころころ)回避、ファンブった!?
ロロ/よし、使い時だ。≪マジックフォージ≫を使用!(ころころ)ピッタリ60点の地属性ダメージだ!
GM/……ゴロゴロはオーバーキルで御座います。≪マジックフォージ≫怖い! せめてドレインしたかったぜー!(笑)
トム/そんなことしたら≪インタラプト≫してやるんだからー!(笑) トムは、≪インヴィジブルアタック≫+≪ビースティング≫+≪フェイント≫でスレインさんに射撃します!(ころころ)あ、命中クリティカル。
GM/(ころころ)……なあ、またファンブルが出たんだが、どうしたらいい?
シムーン/運の尽きだと思ってくらっておけ。
トム/フェイトを1点消費して≪ブルズアイ≫を解放します! ダメージにもフェイトを使って(ころころ)ダメージは84点! 【物理防御点】をマイナス10して算出してくださーい!
GM/グールは行動済で召喚されたから「庇え!」とも言えない! クソォ、そのまま食らいます!(笑)
シムーン/では、シムーンは待機して≪チェックメイト≫の準備。
レンス/レンスのターンですね。マイナーアクションで10メートル進みます。でもって、スレインさんとグール4体のエンゲージに範囲攻撃。命中にフェイトを使います。(ころころ)命中21です。
GM/(ころころ)全員当たります。
シムーン/≪チェックメイト≫を使用。これにフェイトを使います。(ころころ)よし、ダメージに19点プラスしてくれ。
レンス/(ころころ)よしよし、73点ダメージです!
GM/……おい、待ってくれ。グールだけ生き残ったんだが。
トム/えーっ!? グール、固いよー!
シムーン/いや、グールは初手だったから生き残ったんだろうけど……でもシナリオボスは倒れてしまった(笑)

 「クソ、このオレが倒れるなんて……!」
 そんなスレインの声を聞きながら、シムーンはクリンナッププロセス前に≪ヒール≫で自身を全回復。そして毒の効果で3点ダメージを受けた。


シムーン/第3ラウンドセットアップ。≪陣形≫使用宣言!

 ロロは2メートル前進し、トムはグール4体のいるエンゲージに入る。シムーンも15メートル移動し、ロロに≪タクティカルプレイ≫を使用。レンスは≪ウィークポイント≫でダメージをプラス10した。

トム/ロロ助やレンスちゃん達が範囲攻撃をしてくれるだろうけど……。とりあえず、トムもグール1体に攻撃します!
ロロ/それならトムに≪ドラゴニックシンボル≫。判定に+1D6してくれ。
トム/きゃ、嬉しい!(ころころ)命中クリティカルだー!
GM/(ころころ)1体、回避失敗……。
ロロ/(ころころ)24点のダメージです!
GM/……きっちり死んだ。
シムーン/ということは、残り【HP】24点ぐらいか。……シムーンは≪チェックメイト≫の準備をして待機。
ロロ/では……グール達に対して、≪マジックブラスト≫+≪アースブレット≫。フェイト1点消費して命中判定!(ころころ)クリティカらない、命中は24。
GM/(ころころ)全員回避失敗……。
シムーン/≪チェックメイト≫使用宣言。(ころころ)ロロのダメージに、20点プラス。
ロロ/(ころころ)今日は良い出目だな。……56点ダメージ!
GM/「わー?」「わー!」「わー!?」 ……3匹とも死んだよー!
シムーン/お疲れ様。みんな、残ったフェイトはドロップ品の判定に費やそうなー(笑)

【ドロップ品】
 ソウルイーター:EXHPポーション(売価5000G)
 グールA&B:禍々しい心臓(1000G)×2
 グールC&D:真紅のシャレコウベ(1200G)×2
 グールE:アンデットの爪(60G)×5
 スレイン:死霊召喚の書(12000G)
※腐臭を放つエネミーの正体は、スレインが召喚したものと同じ、グールであった。


GM/(スレインになって)「クソォ……だがしかし! オレが殺されても、第二、第三のオレが!
シムーン/お前かよ。
ロロ/それ、『スレイン=ノーバッド』とかになって再登場とかいうオチだろ(笑)
GM/「オレは何も情報なんて言わねーぞ!」
トム/ということは、持ってるんだ。
ロロ/おい……ネオバルムンクとは一体何の組織なんだ! 恐ろしい組織ということは判ったが……お前らは何なんだ。教えろ!
GM/このムチャぶりが一番恐ろしいぜ!(笑) だって私1人でそんな大事な設定付けていいの!?
シムーン/いいんだよ。みんなで作るキャンペーンなんだから。
ロロ/寧ろ設定を作ってくれないと、最終回をするメインGMが泣くぞ。
GM/つまり、ここはそれっぽい伏線を撒きまくればいいんだね!?
ロロ/せめて回収できる伏線にしてくれ(笑)
GM/「……ククク……ネオバルムンクとは、新たな技術を担うもの……
ロロ/え?(笑)
シムーン/……それ、文明開化で良いことだね。
GM/「国同士の戦いなど、生ぬるい! 全人類の戦いこそが我々の望み! ……なのか!?
トム/最後、疑問視したよ!?(笑)
シムーン/もっと自信持っていいんだよ! 後のGMに押し付けていいんだからね!(笑)
GM/「オレなどまだ生ぬるい……他の四天王は恐ろしいぞ!
シムーン/君はもっと上昇思考でいこう!?(一同爆笑)
GM/「ここでオマエらの命は狩り損なったが……いつかフェリタニアでも多くの命が失われることだろう! ハハハ! 既に争いの芽は世界中にバラ撒かれている! 種は撒かれた、後は根ぶくのみよ!」
ロロ/あ、それは『銀の麦』を使ったキャラの台詞っぽくて良いぞ(笑)
GM/そうしてスレインは、矢じりの毒でガッと首を突き……死にます。
トム/あっ……。
GM/所有者を失くしたバーカムステットと共に、スレインの体は消えて見えなくなりました。
レンス/……ネオバルムンク。また何かをしてくるようですね……。
トム/ネオバルムンク、良くないね!
シムーン/恐ろしい存在が、違う国にも似たような被害を生もうとしているようなことを言った。レイウォール以外にもその手は及んでいるに違いない。
レンス/フェリタニア、レイウォールときて……次は一体どこに?
トム/く、国が力いっぱい心配だ……!
レンス/お嬢様……。アークスタッフをぎゅっと握り締めます。
シムーン/……悪さをしていた張本人は倒れたんだ。魔法陣を見に行こう。きっと王様達が歓喜の声を上げているよ。
GM/(いきなり王様になって)「いやっほーい! 我々は自由だぁー!」(一同笑)
レンス/王様、元凶は退治しました。
トム/これからは村の人達も遊びに来てくれる筈だよ!
ロロ/自由になったんだから……上の村に危害を加えるのは、勘弁な?(笑)
シムーン/王様。魔法陣を設置した犯人を倒したんですが……呪いなどは解かれているんでしょうか?
GM/「呪い? ハッハッハ、豊穣の神にかかればそんなこと! 持ってて良かった≪キュア≫ー!
シムーン/範囲≪キュア≫か(笑)
GM/王様の力によって、地上にある麦の呪いは全て無効化されました。今後は問題が無いようです。
トム/良かった良かったー!
シムーン/これで一件落着か。このこと、ユージさんにはちゃんと話しておこうか。
レンス/ですね。
シムーン/四天王のスレインが村長を殺して成り代わったこととか、王様のこととか……色々話さなければならないことが多いな。
ロロ/……あの。そんなこと、あの四天王……話してましたっけ?
シムーン/えっ。してなかったっけ?
GM/……マスターシーンの2人きりのときに、「村長を殺した」とは言ったけど……他は言ってないね。
シムーン/そっか、言ってなかったよね。
ロロ/……おじさん、なんで知ってるんですか?
レンス/本当の村長さんって、いないんですか……? 戸惑っておきますね(笑)
シムーン/ここは伏線にしておきます(笑) 上に戻ってみれば判るよ。何かあっても、ユージさんが何とかしてくれる。
GM/コージさんと2人で何とかするよ。
ロロ/誰だよッ!?(一同笑)
GM/市庁舎の前にいたオッサンの名前。そんな2人の成り上がりストーリーをご期待ください。……なお、地上に戻って村に行くと、村の人々が「フードの男が、村長を刺して逃げたらしい」と話しています。
レンス/あっ……記憶操作の魔法が解けた!?
シムーン/フードの男であるスレインが村長を刺したのは事実で、その後に村中の人達を記憶操作してたのかな。……そのスレインがいなくなったから、逃げたってことになってるのか。
トム/なるほど……。
GM/ユージさんが「だから皆さん、フードの男について聞いてまわってたんですね! 犯人を探してくれていたんですね!」と勘違いします。
レンス/……その通りです(笑)
ロロ/……ネオバルムンクのことは一切伏せて、都合良いようにユージさんに話をしておこう。地下で、『銀麦毒』を精製して悪いことしようとしてたんだよ。
シムーン/そうそう。フードの男は悪い奴で、村長に成り代わってお金儲けをしていたんだよ。
GM/「な、なんだってー!? やっぱり『銀の麦』さはいけねー風習だったんか! ご先祖様、すまねーさぁ!」
トム/ご先祖様も怒らないで待っていてくれるから、会いに行ってあげてくださいー。
レンス/これからは、この村独自の風習をちゃんと守り伝えていってくださいね。
GM/「オラ、ハートブレイクしたけど……アンタの言う通り、守っていくだよ! 早速オラ、謝ってくるだー!」
シムーン/……全然危険じゃないから「気を付けろよ」とも言えない。寧ろ、頑張れよー(笑)
ロロ/ユージさん、何が得意なんだろ。
シムーン/……お笑い、かな?(笑)
GM/相方のコージさんと一緒に奉納漫才を見せに行くんだよ。知ってるか、漫才は昔、神事だったんだぞ。……そうして来年ぐらいには、『アンダルテルカの漫才師』の話が皆さんの耳にも届くでしょう。独特の話し方がたまらないと好評です!
ロロ/アンダルテルカ語、流行っちゃうじゃねーか(笑)
シムーン/村起こしになるね、良かった。こうしてアンダルテルカの村にも、新たな時代とともに平和が戻ったのでしたー。
ロロ/戻ると……いいなぁ。
トム/戻れ戻れー。豊穣の神様が本気を出せー!(笑)


 ●マスターシーン2/1つ欠けた四天王の間

ロロ/さて、舞台裏のシーンをしようか!
GM/四天王の間で……真っ暗な部屋の中、ロウソクの火が1人1人の顔を映し出していく……。
トム/その中で、スレインが座っていた席のロウソクが……フッと掻き消える。
レンス/(青年の四天王になって)「アイツがやられたか……」
トム/(女性の四天王になって)「そう……こうなるだろうとは、少しだけ思っていたわ」
レンス/(青年の四天王になって)「確かに。何せ奴は我ら四天王の中でも、一番の小物……!
シムーン/その台詞が聞きたかったんだ!(一同爆笑)
GM/ありがとう! ありがとう!(笑)
ロロ/ありがとう!(一同で拍手をしながら)数年越しの夢が叶って満足した! ありがとう、後輩!(笑)
シムーン/このセッション……いや、このキャンペーンを終わりにしてもいいぐらい、やりたかったことが今、成されたよ!(笑) 
トム/(女性の四天王になって)「一番の小物を倒せないようでは、我らネオバルムンクの足元にも及ばないわ……」
レンス/(青年の四天王になって)「さて、次はキミが動くのかな?」
トム/(女性の四天王になって)「モチロン。そのための準備は、もう整っているわ」
レンス/(青年の四天王になって)「では、キミに任せよう。ボクには……まだまだ時間が必要だ」
トム/(女性の四天王になって)「ええ、任せてちょうだい。あんな5人を捻り潰すことぐらい……私だけで充分よ」
ロロ/……立ち上がった瞬間、ぷるんと揺れるおっぱい(一同爆笑)
トム/「楽しみに待っていなさい!」と言いながら、女性はその場を離れて行きましょう……。
GM/どっぷるん!
トム/でけー音がしたなぁ!?(笑) カッカッカとヒールの音とともに……ぷるんぷるんぷるんっ!(一同笑)
ロロ/……そうして四天王の1人が、この世を去り。1人がこの場を去り。1人は現れない……そんな中、1人残っている石田彰(笑)
レンス/(青年の四天王になって)「……さて、ボクの方も準備を進めなくちゃね。早く、迎えに行ってあげなくちゃ」
ロロ/い、意味深ー!(笑)
シムーン/……場面は変わって。先程、四天王の2人が居た場所とは別の場所……ゴウン、ゴウンという鈍く重い、機械の音。研究所のような施設……。
トム/な、何!?(笑)
ロロ/まーた研究所ネタ、好きですね!(笑)
シムーン/うん、中の人は大好きだよ(笑) ……スレインは、とあるカプセルの中で目を覚ます。
GM/(スレインになって)「……なんだ、ここは……」
シムーン/カプセルの中、満たされた水の中でゴポゴポと呼吸をするスレイン。
GM/(スレインになって)「……ゼッタイに、アイツら……コロ……」と言いながら、また目を閉じると(笑)
シムーン/それを目の前で見ている、眼鏡の男。(眼鏡を上げながら、抑揚の無い声で)「君にはもっと良い使い方がある。私がそれを示してあげよう……」
ロロ/……スレインさん、再登場フラグ?(笑)
シムーン/一番の小物は、パワーアップして復活するのが王道だよね。
ロロ/「再生怪人は弱い」というのもお約束ですけどね!(笑)
トム/もしくは、量産型スレインさんですね!(笑) もしかしたら体のどこかに「NOBAD」とか……可能性もあるよ!(笑)
GM/では、フェリタニアに戻った君達は、ナヴァールにアンダルテルカのことを報告しつつ……。
トム/一度もエドガージュエルが使えなかった……。トム達がエドガーさんを守ったのです!(笑)
シムーン/四天王のことも報告しつつ、エドガーに銀細工のお土産を渡しつつ……。
GM/(エドガーになって)「あざーす! 似合うー!?」 そうしてナヴァールから危険手当の1000Gを受け取りつつ、第2話を終わりにしたいと思いますー。
一同/お疲れ様でしたー!




第2話『銀の麦☆危機一髪〜農民と騒ぐ回』 完

【レベルアップ】
※トム:成長点104点獲得。
※ロロ:成長点106点獲得。
※シムーン:成長点105点獲得。
※レンス:成長点104点獲得。
※エドガー(今回のGM):成長点140点獲得。


第3話に続く