アリアンロッドサガ・リプレイ・ゼウス
■ 第2話『銀の麦☆危機一髪〜農民と騒ぐ回〜』 3ページ目 ■
2012年2月12日




 ●ミドルフェイズ7/アンダルテルカの宮司さん

レンス/トムちゃんと手を繋いで……子供の手を引くかのように、宮司さんのお家に向かいます。マダムのご様子を思い出しながら……。
トム/大丈夫、レンスちゃんはNOBAD!(笑)
GM/さて、教えられた住所を元に宮司さんのお家に向かってみると……他のお家に比べて一回りぐらいは大きいお屋敷が見えてきます。けど、庭の手入れにお金を掛けられていない。きっと昔は立派だったんだろう。
トム/最近は大変なんだねー。
レンス/……意を決して、コンコンとノックをします。
GM/「ハイ、どなたでしょうか……ハッ!? あ、貴方はマリア!?」
レンス/私はレンスです(笑) 先日はお世話になりました。
GM/「オラの家に嫁ぐ決心がついてくれたのかい!?」
レンス/いえ、そういうことではなく。
トム/勘違い、ダメーっ!
GM/「……こちらのお嬢さんは?」
レンス/娘です。
トム/キリリッ!
GM/ガーン!?(一同笑) つ、つまり……今もご結婚されていると……?」
レンス/え、ええ、まあ……うふふ。
GM/「ご主人はどこに!? 貴方のような魅力的な女性を一人にさせるなんて!?」
トム/お父さんはお家に置いてけぼりにしただけです!
GM/お父さん可哀想!(笑) 「そ、そうですか……しょぼん」
トム/だから、レンスちゃんはご結婚しませーん。
GM/「お母さんのこと、レンスちゃんって言ってるんだ?」
トム/おトモダチだから!
レンス/友達みたいに仲良しなんですよ!(笑) そのですね、昨日聞かせていただいた話がとても面白かったので、詳しく知りたいと思いまして来たんですが……。
GM/ユージさんのテンションはダダ下がりだけど、ちゃんと答えますよ。「昔のお祭のことについて聞きたいんですか? 立ち話もなんですから、席にかけてください」と、お家に招きます。
レンス/お邪魔します。
トム/はーい! レンスちゃんに変なことはさせないよーっ!
GM/「昔のお祭のことですが……。霊廟でお祭をして、王様に認めてもらうんですよ」
レンス/王様に、認めてもらう?
GM/「王様に芸を見せるんです。『我々は王様をこんなに楽しませました。だから今年も豊作にしてください』とお願いをするんですよ」
ロロ/奉納相撲みたいなものか。
GM/そうそう。「ですが……もう30年はしていません。それがとても心苦しいです……」と、宮司の彼は言います。「だというのにこんなにもこの村は豊か! うちの神様はどんだけ懐が広いんだ!」
レンス/ちなみに、どういった神様を信仰していたんですか?
GM/「スケルトンキングです」
トム/え。
レンス/……えっ?
GM/「ですから、スケルトンキングです」
トム/……んんっ!?(笑)
レンス/……スケルトンキングという名前で、エネミー識別はできませんか?
GM/できますよ。(エネミーガイドを開きながら)
レンス/し、しますね!(ころころ)達成値は……26です。
GM/識別値が25なので判ります。
トム/おおっ、ギリギリ!?(笑)

 『スケルトンキング(エネミーガイドP.82)』
 分類:アンデッド。レベル:19。属性:無し。
 強大な魔力を持った王が、死してアンデッドとなったスケルトン。スケルトンナイトを部下として連れていることが多い。

GM/「生前は村長さんで、普通の人間だったんですけどね。今はスケルトンキングとなって、この町を守っているのです」
ロロ/……いるの?
GM/いるよ。
トム/なう!? いらっしゃる!? かつての王様が、スケルトンキングなう!(笑)
レンス/じ、実在なさってる……?(笑) 今もスケルトンキングとしていらっしゃるのに、30年も放置なさっているのですか!?
GM/「そうです」
トム/みんな、お墓参りに行こうよー!?(笑) 王様が可哀想だよー!
レンス/こ、これって……由々しき事態ですよね? なんとしても庄屋さんを説得するべきです!(笑)
GM/「私も何度か出向こうと思ったんですが……流石に怖くて
ロロ/ひよってるんじゃねーよ!(笑)
レンス/でもアコライト1人では怖いでしょう(笑) ……庄屋さんは、このことをご存知なんですか?
GM/「はい。何度か進言はしました。それでも……『大丈夫だ、何とかなる』という一点張りで」」
トム/知ってるのに封じてる? いや、知ってるからこそ封じてる的な……?
GM/「他にも、色んな説得をされたように思うんですが……」と言いますが、どうやらユージさんは記憶が曖昧だそうです。
トム/これは……記憶操作? ≪キャンセルマジック≫があれば本当のことを聞ける? ここにロロ助を立てよう!(笑)
ロロ/おい、人をなんだと!(笑)
レンス/ロロ様には何とか出来るかもしれませんが、私には出来ませんので……。お、お話ありがとうございます。
GM/「いえいえ。……はあ、スケルトンキング様……申し訳ねぇ……」
トム/き、きっとみんな寂しがってるよぉ(笑)
シムーン/「お祭の時期だな、みんなそろそろ開けてくれるかな? 駄目か。……来年は開けてくれるかな?」 そうやって待ち続けて30年……(笑)
ロロ/豊穣をもたらす神様は怒らせると、怖いんだぞー(笑)


 ●ミドルフェイズ8/アンダルテルカの庄屋さん

シムーン/庄屋さんの家に行くにあたって……「我々は商人で、これからこの村で商売をしたいからご挨拶」ということにしようか。
ロロ/なるほど。おじさん、流石ですね。
シムーン/……なんか昨日からチクチクするよ。胸が痛いよ。苦しいよ。切ないよ。センチメンタルおじさんになりながら行くよ。手でも繋ぐかい?
ロロ/そんなに言っても甘やかしませんからね!?(笑)
シムーン/そんなこんなで、庄屋さんの家なのである。
GM/大きくて立派な家に到着しました。
ロロ/お金のニオイがしますね。
シムーン/うん、お金持ちだからね。コンコンとノック。
GM/(女性の声で)「どなたでしょうか?」
シムーン/(大真面目な声で)メイドキタコレ。
GM/メイドになんでそんなに驚いてるんだよ、いつもレンスちゃんで見てるだろ!?(一同笑)
シムーン/いや、「村なのにメイドがいるほどのお金持ちなんだ」って思っただけなんだけど……(笑)
ロロ/失礼しました(笑) 我々はこの村に初めてきた商人の一団なんですけど、庄屋さんにご挨拶しておこうと思いまして……。
GM/「そうですか。ではご案内致します」と、メイドさんは応接室っぽいお部屋に通してくれます。
シムーン/通されます。座ります。お茶出されます。飲みません。
トム/先手を打った!(笑)
ロロ/一応、出されたお茶を判定しておこう。(ころころ)17。
GM/紅茶だ。
ロロ/紅茶ですか、紅いお茶ですか。
シムーン/ロロ、疑心暗鬼になってるよ!?(笑)
ロロ/なんだかどんどん紅いものが嫌いになってきました!(笑)
GM/ただの良い香りのする紅茶です!(笑) ……暫く時間を置いて、年配の男性が来られます。
ロロ/立ち上がって頭を下げます。急なご来訪で申し訳無いです。
GM/「いやいや、ゆっくりしてくれていいよ」と、ヒューリンの男性は言います。「今回はどういったご用事かな? 祭の時期で忙しかったものでね、待たせてしまってすまない」
ロロ/ホントこんな時期にすみません(笑) こういう商売がしたいんですけど、と適当に作った書類を出しつつ……。
シムーン/その後に、この村ではどのように銀を取り扱っているか、麦の流通はどうしているのか、大体のことを訊きます。
GM/「銀は自由に販売している。年に1回だから規制はしていない。私はそれにはタッチしてないよ。麦は先に私共が買い上げて、そこから流通させている」
ロロ/村長さんが、庄屋さんの役割をしているんですね。
GM/「そうだ。この村では外の人間と交渉を持つ人達が少なかった。だから外から来た人間の私が引き受けている」
ロロ/へえ、外から。ご出身は?
GM/「……レイウォールだよ」
ロロ/レイウォールの、どこから?
GM/「レイウォールの、首都の近くだよ」
シムーン/私もレイウォール出身なんですよ。どちらでしょう?
GM/「……首都の、近くの、小さな村だよ」 庄屋さんは、言いたくなさそうな顔をします。
ロロ/隠すんだ。……何かありますね、とおじさんとアイコンタクトをします。
シムーン/だね。この村に尽力して早30年ですか……外から来たというのに、素晴らしい。
GM/……シムーンおじさんなら、アレだな。
シムーン/アレって何だよ。
GM/思い出し判定をしてみて。
シムーン/【知力】?(ころころ)19。
GM/彼はシムーンさんと、出来るだけ会話をしたくないような素振りをする。そんなシムーンおじさんは、「庄屋さんの若い頃の姿」をなんとなく思い描けるような気がする。
シムーン/若い頃の姿? ……失礼。お名前は? って、一番最初に名乗ってる筈だよね。
ロロ/すみません、こっちの書類にお名前を頂戴しても宜しいでしょうか?
GM/「……スレイン、です」
シムーン/スレインという名前を聞いて、何か思い出すことはありますか?
GM/……前の会議のときに居たな、コイツ。
シムーン/会議?
GM/そのときの彼は、若々しく三下っぽかった。口にはしてないけど庄屋さんは、「なんでオメーがココに居るんだよ!?」って言いたそう。
シムーン/……ああ、把握(笑)
ロロ/ロロ助、なんにもワカンナーイ!(笑) そうだ、銀商人さんにもご挨拶したいんです。どんな感じの人がいますかね?
GM/「そうだなぁ……例えば」とスレインさんが話す中に、フードの男は一切出てきません。
シムーン/一緒に居たとも言われてたのに……。
ロロ/……昨日、村の人々に「庄屋さんと親しくしている銀商人さんがいる」と聞いたんですが。その方とご挨拶は出来ませんか?
GM/「いや、彼は私的な友人でね……彼は口下手だし、会いに来られるのは嫌がるだろうよ」
ロロ/そうですか……。では、会ったら是非ご挨拶でも。
GM/「判った。そういう風に言付けしておくよ」 その顔には、「伝えねーよ」と言ってる(笑)
ロロ/「伝えておきますよ」は、8割伝わらないもんな(笑)
シムーン/そういえば、今は30年前のお祭のようなことはしないんですか?
GM/「今はする必要も無いだろう。それに……モンスターのいる場所に村民を連れて行けると思うのかい?」
ロロ/モンスター? プレイヤーは知っているけど、ロロは知らないので尋ねます。
GM/「知らないのかい? この村の地下には、アンデッドがわんさか居るんだよ。そんな所を解放するなど……」
シムーン/……外の国から来た人の意見としては、全うかな。
ロロ/でも、昔は大丈夫だったんですよね? 共存していたんじゃないですか。
GM/「さあ、そこまでは」
ロロ/……まあ、確かにアンデッドと一緒に暮らすなんて気持ち悪いですよね。ちょっと靡いて反応してみます。
シムーン/……やっぱり、それが普通の人の反応だよね。
ロロ/はい。危険なモノがいたら、封印したいと思うのが一般的ですよね。
シムーン/今は封印しているようですけど、彼らが出てくる可能性は無いと言い切れるのですか? 「出て来ちゃったらコワーイ!」って顔をするよ。
GM/「いや、そんなことにはならない」
ロロ/何故ですか? 何か特別な方法でも?
GM/「……さあ? 今までが大丈夫だったから大丈夫なんじゃないかな」
ロロ/……おじさん。この人、メッチャ怪しいですよ。
シムーン/うん、怪しいね。
ロロ/まったく、こういう人が四天王と繋がっていたらどうするんだ。
シムーン/ロロはどうする?
ロロ/戦争を起こしたり悪事を引き起こしたりするバルムンクですよ、そんなのがいたら……いや、倒せばいいだけですけどね! ねえ、おじさん!?
シムーン/しっとりとした声で)良いことを言うようになったな……ロイド。
ロロ/くそっ、笑顔で押し曲げやがった!(一同爆笑)
GM/スレインさんの顔は「もう言うことはねーから早く帰れやオラ」って言ってますよ。
シムーン/庄屋さんはお忙しいようだから、そろそろ去らせてもらおうか。ありがとうございます。それじゃあ……また後で。
ロロ/「また後で」……(笑)
GM/「また後で」と言う彼は……シムーンおじさんを見る目が、一瞬憎々しげになります。
シムーン/新参者だから、冷たい目で見られるのは仕方ないことだよねー。のらりくらり。
ロロ/ボクは直ぐに部屋を出たので、そんなの気付きません!(笑) おじさん、どうしたんですか?
シムーン/商売をするのは大変なんだねぇ。
ロロ/そうですね。商売人の家に生まれなくて良かったです。
シムーン/君ならきっと出来ると思うよ。
GM/では……シムーンおじさんの、何かそれっぽいシーンをしましょうか。
シムーン/いや、「しましょうか」と言われても。私とスレインがどんな関係なのかGMが説明しないと何も出来ないよ(笑)
GM/では、そこら辺の回想シーンでもしましょうか!(笑)


 ●マスターシーン1/四天王同士の対決

GM/それは……シムーンおじさんが四天王に入って、暫く経った頃のこと。
ロロ/四天王に入って!?(笑)
シムーン/組織で実力をつけて四天王と目され、とかじゃないの!?(笑)
GM/そ、そんな感じで(笑) スレインは前々から四天王の座に君臨していたんですが、突如現れたシムーンおじさんに追い抜かれてしまった!
レンス/抜かされたんだ!(笑)
ロロ/四天王ってそういうシステムなんだ!?(笑)
GM/「オレは超地道にやってきたのに! 新参者に追い越された! なんだコイツ!?」ということで、スレインはシムーンおじさんを恨んでます。
シムーン/恨んでます、って軽く言ったな!? そういうの、ちゃんと描写しなきゃキャラにならないでしょ!(笑)
GM/「クソー! 絶対アイツ負かす!」てな感じで、スレインは今までも、シムーンおじさんに対して突っかかり、時に殺し合い、小競り合いを続けてきました。そんな彼は、現在四天王第4位。一番下です。
トム/奴は、四天王の中でも一番の……(笑)
シムーン/なる……ほど……?
ロロ/……その様子だと、おじさん、彼のことは全然覚えてないんですね(笑)
GM/おじさんに突っかかるものの、ちっとも名前も覚えてもらえず、何度「スレインだっつーの!」と言ったことか。
トム/……か、カワイイ! スレインさんカワイイよ! 51、こういうキャラ好き!(笑)
シムーン/ていうか、村長の名前もスレインって名乗ってるのか。
GM/小物だからね。本名で活動しちゃうよ。
レンス/か、カワイイ! 小物臭がする!(笑)
シムーン/……なんとなくスレインのことは把握した(笑) では、一つシーンを演出していいかな?
GM/はい。
シムーン/ロロと屋敷を出て行った。それから……2分経った後。
GM/……はい?
シムーン/庄屋さんに成りすましているスレインは、「ふーっ! やっと帰りやがったよ−!」とソファでふんぞり返る。
GM/(スレインになって)「ったく、何なんだよアイツ!? 一体何しに来やがった! それに……オレのコトなんて全然覚えてないような顔しやがって!」
シムーン/抑揚の無い声で)そういうフリをしてただけだよ。
GM/っ!?
ロロ/……っ!?(一同爆笑)
GM/……良い声に、思わずスレインが「ドキッ」ってしちゃったよ!?(笑) 好感度が上がっちゃう声でしたよ、今!?(一同笑)
シムーン/スレインが驚いて見た先には……先程、出て行った筈のシムーンがソファに座っています。
GM/「か、帰ったんじゃねーのかよ!?」
シムーン/帰ったよ。君だって見ていただろう? 紅茶を毒なんて気にせず飲んでます。
GM/「お、オマエのそういう態度がイヤなんだよ!」 大の大人のような風体ですが、子供のような口調で喋ります。
シムーン/村長を装うために変身しているんだね。
トム/す、すり潰したいぐらいカワイイ……(笑)
シムーン/51ちゃんがGMをする回の四天王って、おっぱいさんだったっけ? ……おっぱいですり潰されるスレインが想像できるな(笑)
GM/(回想っぽくスレインになって)「お、おっぱい近付けんな! やめろし! 乳で窒息するし!」(笑)
トム/(回想っぽく女の四天王になって)「それが一番幸福な死に方よ!」(一同笑)
GM/(回想のスレインになって)「知らねーよ、年増っ!」(笑)
シムーン/まだおっぱいさんの名前が判らないから「年増」としか呼べない(笑) ……MUMAちゃん回の石田彰声の四天王は青年だし、シムーンはおじさんだし、少年キャラの四天王がいて、バランスが良いね。
レンス/一方、石田彰はおっぱいにすり潰されるスレインを見ながら、優雅に紅茶を飲んでます(一同笑)
シムーン/楽しいネオバルムンクは置いといて、話を戻そう。このシーンは情報収集なんてPCみたいなことはしない。そう、ここはあくどいマスターシーンだ。
GM/PCだけどマスターシーンを立てやがった!(笑)
シムーン/……君、何が目的だ?
GM/「『銀の麦』っていう時点で、大体判ってんだろ?」
シムーン/……あの計画の延長か。
GM/何!?
トム/なにッ!?(一同爆笑)
ロロ/メインGMも知らねーよッ!? なんの話だよ!?(笑)
GM/(爆笑した後に)「そうだよ、だからオレ様がこんな地味な計画をしてるんじゃねーか! ここまで来るのに時間掛かっちまったなぁ。村長の奴を殺して成り代わるのも手間取ったし!」
シムーン/紅茶を飲みながら、言います。……この村は、我が組織に何の利益をもたらす?
GM/「そんなモン、オレの総取りだよ! オマエにおいしいトコロなんて渡すか!」
シムーン/相談も何一つしてくれないのが、君の悪いところだったね。
GM/「オマエにだけはするか!」
ロロ/(即答で)うん、判る!(一同爆笑)
GM/「見てろよ! オマエにも吠え面かかせてやる!」
シムーン/楽しみにしてるよ。
GM/「……クソッ! だからオマエはキライなんだ!」
シムーン/なら、本気で殺しにかかっておいで。その方が君の出世になる。別に……自分は出世には興味無いんだ。
レンス/……出世には、興味無いんだ……(笑)
GM/……自分を押し退けて上にいった人が、お前なんか見てねーし、お前がこだわってる順位とかいらない、欲しいからあげようか、とか……んなこと言われたら怒るよね!?(笑)
トム/はい! 『シノビガミ』だったら完璧「殺意」の感情を結びます!(笑)
GM/もはや「殺意」は結んでます!(笑) 「……ゼッタイ殺してやる!」
シムーン/そんなシーンがあったことなんて、ロロは知らない。シムーンは屋敷から出てすぐ、屋台で銀細工が売っているのを見て、エドガーとトムの件もあるし、ロロにも銀細工でも買ってあげようかって話してます。
ロロ/なんでボクがそんなの付けなきゃいけないんですか。買うなら竜麟の首飾りを買ってください!(笑)
シムーン/私とお揃いにしたい?
ロロ/そういうコトじゃないんです!(一同笑) ……PCとして情報収集をせずに、スレインが黒幕であるということと、何か目的があるということを全部暴いた。あくどいシーンだなぁ!(笑)
シムーン/マスターシーンで情報収集はしたらアウトだしね。スレインのキャラを立てる方向にしました(笑)
トム/なんて愛くるしい村長さんだったんだろう……(笑)


 ●ミドルフェイズ9/アンダルテルカの霊廟

GM/4人は市庁舎に戻ってきました。午後のターンはどうしますか?
レンス/スケルトンキングが……。
トム/可哀想で……(笑)
ロロ/なんでお前ら、感情移入してるんだよ!(笑)
トム/でも……お墓参りしてあげなきゃいけない気が……。
ロロ/……一体、庄屋さんは何の目的で地下の霊廟を封印してるんだ? 何の利益で、誰に利益があるっていうんだ? 
シムーン/単純に考えて、元締めである庄屋さんの「麦作で成功し続けたい」というお金欲しさじゃないかな。
ロロ/だからって、昔の祭を封印することはないと思うんですが……。それに、モンスターを抑えつけるというリスクがあるんですよ?
トム/……いっそ、地下の霊廟に行ってみませんか? 呼び掛けてみたら、スケルトンキングの声が返ってくるかもしれない!(笑)
レンス/行き方なら、私が判ります。
シムーン/大抵、ハロウィンの時期は「霊界への道が開きやすい」というのがお約束だからね。鍵が無くても何か判るかもしれない。……午後のターンは全員で霊廟に行ってみるかい?
ロロ/ですね。立ち止まっているのも嫌だ、全員で行きましょう。
シムーン/その前に。……ポケットマネーで買った銀細工を、3人に渡します。トムには一番豪華なやつをあげよう。ギャンブルのときのアレがあるし(笑) 髪飾りとネックレスと指輪と……。
トム/わ、わあっ!(笑) ありがとうございますー。
レンス/トム様、付けてさしあげますね。お可愛らしいですよ。
トム/わーい! 気恥ずかしいー!(笑)
シムーン/女の子なんだから、お洒落はしておくもんだよ。
ロロ/馬子にも衣装って言うだろ。……微妙にフォローになってないことを言います(笑)
トム/……ロロ助にも髪飾りを付けてやるー!(笑)

 4人は、村から少し離れた所にある、石畳の広間に向かうことに。
 地下に下る階段を進んで行くと、そこには大きな扉があった。


トム/足跡はありますか?
GM/30年も封印されていると言う割には、ある。誰かが入ってる気がするね。大きな扉には鍵穴が2つあります。
トム/扉周辺にトラップ探知!(ころころ)達成値は24です。
GM/鍵穴の1つは、普通の鍵で開くものだ。もう1つの鍵穴は、「鍵B」的な魔術的なものだ。
ロロ/……「鍵B」か。≪マジックロック≫でも開けないな。
GM/【感知】判定してみて。
シムーン/(ころころ)達成値21です。
GM/扉の下に鍵が置いてあったよ。
トム/ちょっ!?(笑)
ロロ/そ、そんな……(笑) コレ、触っちゃっていいのかな?
トム/か、鍵にトラップ探知!(ころころ)24です。
GM/トラップ、あります。
ロロ/あ、あぶねー。
トム/それじゃトラップを解除!(ころころ)……とむーん、ファンブった!
GM/トラップ「落石」です。(ころころ)5点のダメージ。
トム/【物理防御点】有効ならダメージ0です。
GM/飴の入ったベレー帽のおかげで、石が落ちてきても助かった! 飴がトムの代わりに粉々に!
トム/飛び散る飴ー!(笑)
GM/トムは思う。……なんか、誘われているような気がする。こんな所に鍵が置いてあるんだから。
ロロ/……誰かが来ることを見越している、と? だったら、踏み込むのが礼儀かな。ドラゴネットは怒るとこういう思考になる(笑)
シムーン/このまま進んで良いんじゃないかな。こんなことがあったって村長さんに言うのもアレだろ? 「なんでお前ら、そこに入った!?」って話になるよ。
トム/そうだね、行こ行こ!
レンス/確か、同時に開けないと駄目なんですよね?
トム/「鍵A」の方もトラップ解除で開けます!(ころころ)とむーん、15です。
GM/鍵を解除したので、無事に開けられます。
レンス/それでは……同時に鍵を開けますか。
トム/安心して扉を開ける! ガチャリ!
GM/中にスケルトンナイト達がいっぱい居る。
トム/にゃあーっ!?(笑)
ロロ/し、閉めまーす!(笑)
GM/スケルトンナイト達になって)「ヤッタ!」「人が来たゾ!」「30年ぶりダー!」
シムーン/喜ばれたな。
トム/敵対心は無さそう!?(笑) えーと……そーっと開けてみると……。
GM/ガタガタガタガタガタガタ!
トム/怖いっ!(笑)
ロロ/も……もしもーし。ごめんくださーい?(笑) 我々はー、貴方達をー、倒しに来た者ではないでーす。
GM/「判っておりマス……挑戦者の方々デショウ!?
トム/何のッ!?(笑)
レンス/……あっ! もしかして、試練のですか!? 王様に認めてもらうっていう……!
シムーン/ああ、「奉納相撲みたい」って言ったやつか。
GM/「その通りデス! 外では長い年月が経っているハズ。アナタ達も忘れてしまったのは仕方がないコト……さあ、試練を受けてくだサイ!」
レンス/……試練のことに関して、詳しく教えてくれませんか?
GM/スケルトン達と判定で勝負します。4回ゲームをして、3回以上勝てばOKです。各自、自分の得意な能力値で戦ってください。「サァ、どなたからやりマスカー!?」
シムーン/じゃあ……試しに、おじさんから行こうか。
GM/「どの能力値で戦いマスカ!?」 好きな能力を決めてください。
シムーン/一番高い【知力】で。
GM/なんと【知力】勝負とは卑怯ナ! 我々が中身の無いスケルトンだと知ってデスカ!?」(一同笑)
レンス/と言ってもこのパーティー、殆ど【知力】特化なので(笑)
GM/すると、「儂がお相手しよう」とキングが出てきます。
レンス/キング居たんだ!?(一同爆笑)
GM/30年ぶりなので、キングもはしゃいでおります。ウキウキ。
トム/キ、キングもカワイイーっ!(笑)
シムーン/ど、どうも王様……お相手して頂けますか?
GM/「任せておれ! とりあえず部屋の中に入るのじゃ! 儂らはこの部屋から出られんからのぉ!」
トム/……そうなの?
GM/部屋の奥を見ると、魔法陣ぽいものが見えます。更にその先に、通路も見えます。
シムーン/その魔法陣は、かつての人が敷いたものですか? それとも、新しいもの?
GM/パッと見て「そんな昔のものじゃない」と判ります。
レンス/最近の魔法陣……王様達は、無理に縛られている……?
GM/「ほらほら! 何で勝負するんじゃ!?」
シムーン/何で勝負するんですか?
GM/「簡単じゃ! 【知力】と2D6を足せばいいんじゃ!」
シムーン/GMなんだから何の勝負かぐらい描写をしろよッ!(一同笑)
GM/民がしたい勝負に受けて立つ、優しい王様です。【知力】判定っぽいものなら何でも良いですよ。
シムーン/呆れたような口調で)チェスでもしようか。
ロロ/やだー! この人、フォーキャスターみたいなこと言ってるー!(笑)
シムーン/あっちも王様なんだしチェスぐらいしてるよ。(ころころ)低い、フェイトを使って振り直し。(ころころ)17……これ以上は高く出来ない。
GM/(ころころ)キングは、21です。「チェックメイトじゃ!」
シムーン/21か……これはフェイトを使ってダイスを増やさないと勝てないな、失敗。流石は王様です。
GM/「ふふーん!」「流石は王様デスー!」「王様ワーイ!」「王様ステキー!」(一同笑)
トム/……レンスちゃんも【知力】で振るよね。でも、11以上が出ないと勝てないよね?
レンス/うん……フェイトを使わないと無理ですね。
GM/魔術判定でもいいよ。「上手に火の玉を作れるか」の勝負にするとかね。
レンス/それがアリだというなら、エネミー識別判定で対決しましょう! 王様、魔物の名前でしりとり勝負をしましょう。
GM/おおっ、カッコイイ!
レンス/懐かしい……よくお嬢様とやった遊びです。2人で白熱してしまったあまり、いつの間にかこのエネミー識別値になっていました。
ロロ/なにその、アリアンロッド版「ポケモン言えるかな」(笑)
シムーン/それは、お嬢様も頑張ってるな(笑)
レンス/では、エネミー識別での対決です。(ころころ)26です!
GM/「儂だって今では魔物の端くれ、ここで言えない訳にはいかん!」(笑) キングはエネミー識別が出来ないので、【知力】で振ります。20でした。
レンス/よし! ……これぐらいしないと、王様に【知力】では勝てない!(笑)
GM/「腐っても王だからのぉ。いや、骨になっても王だからのぉ!」(一同笑)
シムーン/腐り落ちた後だった。……とりあえず、20以上の達成値が叩き出せるものじゃないと駄目だな。
トム/トムの得意分野は……≪パリィ≫かな?
GM/「ふむ、次は何で勝負するのじゃー?」
トム/……王様と骨の皆さん! 命中が高い方が、トムに一撃でも当ててみてください! 避けるよ、回避は3D6+18あるからね!
レンス/それならイケそうだ!
GM/命中か。スケルトンナイトが振ります。「実戦は我々にオマカセアレー!」 3D振るよ!(ころころ)……15。
トム/(ころころ)30です。2倍で避けました! 跳ねて、踏んで、避けるー! 勝ったー!(笑)
GM/「クッソー! 王様スミマセン! 無理デスー!」 いっぱいのナイト達が、わらわらとトムに群がります。
シムーン/凄い。これで2勝だ。よくやった! ……さあ、ロロの番だ。
ロロ/……ボクは得意分野が少ない。
レンス/「僕は友達が少ない」みたいに言いましたね(笑)
ロロ/なんでもそこそこ出来る代わりに、特化しているものが無いっていうのが地味にきてる……。20以上出せるものと言ったら危険感知ぐらいだけど、どんな勝負をしたら……。
シムーン/例えば、「ロロが目隠しをして攻撃してもらって白羽取る」……とか。
GM/「目隠し!? 目隠しするのか!? 目隠しが必要か! 誰か! 目隠しする布を持ってこーい!」
ロロ/ええいウルサイ!(笑) いいよ、目隠ししてやるよ! ……何でもいいからボクに当ててみろ。危険感知で判定します。
GM/「行くぞ!」と、王様は肘の骨をスポンと抜いて、ロロに投げる! 「えーいっ!
シムーン/肘を投げた!(笑)
ロロ/「えーいっ!」って言ってるじゃねーか!(笑)
GM/(ころころ)14。
ロロ/(ころころ)勝った。コンッと杖で骨を振り払います。……っていうか滅多なモンを投げんな!(笑)
GM/コロコロ……元の場所に骨がスポンッ(笑) 王様達は「実に良い勝負だった」と満足げです。「よし、通ると良い!」
シムーン/いや、待て。我々の本来の目的を思い出せ。これは試練をするためのシナリオではない!(笑)
レンス/そうだった(笑) 王様が怒ってないか確認するために来たんでした。
トム/全力で倒しちゃったよ!(笑)
ロロ/一体、何だってこんなことに……(笑) 王様、貴方達、何してるんですか。
GM/「儂らは【MP】を村のために流してただけじゃ」
ロロ/……はあ?(笑)
GM/「祭の日に【MP】を村に流す。すると村の作物が豊かになる。【MP】を流したら儂らは1年眠りにつく。祭の日に目を覚まして……『また来年も来てね! 遊んでね!』と毎年やってたんじゃが」
トム/……あー(笑)
GM/「けど、あそこの魔法陣が出来てからというもの……村に【MP】を流せなくなったんじゃ。勝手に違うところに【MP】が吸い取られていってしまうんじゃ。しかもこの部屋から動けなくなってしまった」
シムーン/……村人の為の魔力が、新しくできた魔法陣のせいで、違うことに使われてしまっている?
レンス/誰があの魔法陣を設置したんですか?
GM/「男じゃー。フードを被った男じゃー。顔は……」と王様が説明した顔は、どうやらスレインだと思います。
ロロ/……フードを被ったスレインさんか。
GM/「あやつが魔法陣を作ってから儂らはここから何も出来なくなった! だから今では、スケルトンナイト達とトランプで遊んでいることしか出来んのじゃ……」
トム/……しかも30年間、試練に来る人もいなくなった。
ロロ/それなのに、祟りを起こしたりもしない。なんて良い神様なんだ(笑)
レンス/……この魔法陣って、消せそうですか?
GM/魔法陣を作った人を倒せば消せるんじゃないか、と思える。
ロロ/消していいものなのかな?
レンス/……この魔力陣についてどんなものなのか、≪クウェリィ≫で判りませんか?
GM/判りますよ。
レンス/では、≪クウェリィ≫を使用します!
GM/魔法陣を調べてみます。……どうやらこの魔法陣は王様達の魔力だけじゃなく、王様達の闘争心や恨みの心も吸っているようです。だから王様達は大人しく遊んでいるだけのようだ。
ロロ/……それって、解除しちゃうとマズイってことか?(笑)
GM/うん。閉じ込められたり放置された「うらめしやー」が王様達に戻ってくる。ちなみに吸い取られた魔力は、地上のとある一定の作物に対して向けられている。
トム/それって……麦?
シムーン/つまり、あの紅い麦は、アンデッドの怨念がこもった呪いの作物……?
GM/そうっぽい。「あのフードの男は、『銀の麦』を集めてるんじゃ!」
ロロ/『銀の麦』を集めてる……?
GM/「この先の部屋で、『銀の麦』を集めて何かを作ってるんじゃ! きっと我々はその計画にコキ使われてるんじゃー」
レンス/この先の部屋で……何かを作ってる?
GM/「そうじゃ!」 王様達の【MP】や怨念を使って、地上の畑で『呪われた本物の銀の麦』を作る。獲れた『本物の銀の麦』を集めて、奥の部屋で何かを作っているんです。
ロロ/何かって……何だ?
GM/それは確かめてみないと判らない。
ロロ/……『本物の銀の麦』の根城がここだって判ったな。つまり、ここを叩けば『本物の銀の麦』は根絶できる?
トム/でも、これから麦を獲らないように村の人に言わなきゃ……?
ロロ/いや、呪いものだから、倒せば麦は呪いは解けて普通の麦になるんじゃないか?
シムーン/呪いをかけた人間を倒せば一番被害が少なくなる。それなら……一番怪しいのは魔法陣を作ったフードの男スレインなんだから、彼を倒せば何とかなるってことだな。
GM/「奴はきっとこの奥にいる! 儂はここから出られんが、おぬしらのことを応援しとるぞ!」と、王様達は奥の部屋まで通してくれます。
トム/が、頑張ります……!