アリアンロッドサガ・リプレイ・ゼウス
■ 第1話『動乱デイブレイク』 4ページ目 ■
2011年12月11日




 ●クライマックスフェイズ/最奥の研究室

GM/厳重に閉ざされた扉の前に来ました。どうやら、先程手に入れた鍵で開くようです。
トム/じゃあ開けますね。がちゃり……。
GM/開けてみると……そこは、薄暗い禍々しい部屋です。
レンス/どのような……?
GM/大きな本棚があったり、床に大きな魔法陣があったり。奥には画面のようなものがあったり、色んなところに魔術的な物や機械装置があったり……。
エドガー/ま、禍々しい……何だこれは?
GM/そして、奥から……カツーンカツーンという靴音。
トム/嫌な予感に全身の毛が逆立っちゃう!
エドガー/お、お前は……誰だ!?
GM/(甲高い声で)イーッヒッヒッヒッヒッヒ!」(一同爆笑)

 GMが笑うだけで、一同爆笑。
 「おいお前ら、笑うの早すぎだぞ!? まだ何も言ってねーだろッ!」


GM/甲高いじいさんの声になって)「貴様らがここにやって来ることはシステムを通して判っていたッ! マジックキャノンの攻撃を受けても生き残っているとは! 並みの賊ではあるまいな!?」
レンス/あ、貴方は……?
GM/白衣のじいさんは、手に持っていたエクスマキナの残骸をポイッ。がしゃん。
トム/むっ!
シムーン/我らは襲われたから抵抗しただけだが、そちらはどなた様で、ここは何処かな?
GM/「…………」
シムーン/……。決めてなかった? 
GM/決めてませんでした。ボスなのに。
シムーン/「プロフェッサー」とでも呼べばいいかな?(笑)
トム/なんか唐突に「斜歯」って言いたくなった。
GM/それだ! プロフェッサー=ハスヴァーンで!(一同爆笑)
エドガー/そうか、お前はニンジャか! ニンジャなのか!? 忍者の科学力に造られた施設なら仕方ない!
トム/「忍者の科学力」って凄い言霊……!(笑)
GM/「ワシはプロフェッサー=ハスヴァーン! そしてここは……崇高なる『ネオバルムンク』の研究施設だ!」
エドガー/……ね、ネオ!?
トム/ネオぉ!?(一同爆笑)

 やっぱり生じる、一同爆笑。

GM/何故笑われたか判らない。お前ら、こういうキャンペーンがやりたかったんだろぉ!?
エドガー/うん! ありがとう! こういうキャンペーンがやりたかったんだよ!(笑)
シムーン/その筈だったのに『ネオバルムンク』という響きに笑ってしまった。続けよう。(やたら重苦しいシリアスな声で)……ネオバルムンク……だと?
GM/ありがたい反応だ!」(一同爆笑)
エドガー/(同じく重苦しそうな焦った声で)バルムンク? 古くから伝わる伝承の一つだろ? あんなの実際ある訳がないっ!
GM/「ククク、貴様らはモノを知らんなぁ! この大陸のどこにもバルムンクの根は張り込んでいる! だがしかし! 我々はそのバルムンクを更に越えた、ネオバルムンク!」(一同爆笑)
トム/言ってることはおかしくないのに笑っちゃう!(笑) えっと、バルムンクって……?
シムーン/そこはロロに説明してもらおう。ロロ、頼む。
ロロ/神竜王セフィロス様のことは知ってるよな? このアルディオン大陸の神様だ。
トム/うん、知ってる!
ロロ/バルムンクというのは「竜殺し」を意味する言葉、その名の通り、神竜王セフィロスの力に対抗している組織だ。アルディオンの様々な国の中枢へ密かに入り込み、戦争を起こしたり悪事を引き起こしたりと暗躍していると、噂されている謎の集団なんだが……。
シムーン/それの、ネオ。
ロロ/ネオというのは……正直、ボクにもよく判らない!(笑)
トム/よく判らないけど、気持ちが悪くていやな実験をしていることは判ったから……キライだっ!
レンス/事情は後で聞けば良いかと思います。同胞の仇! 身構えます!
GM/「フェリタニアの混乱に乗じて施設を構え、研究を進めるのには良いかと思ったが……貴様らはフェリタニア軍の兵士か。ちょうど良い、ワシの研究成果第1号が誕生したところだ、その力をとっくり味わって頂こう!」
トム/とっくり!? 味わいます!(笑)
GM/「我々の崇高なる研究の礎にしてくれるわ!」 ハスヴァーンがポチッとスイッチを押すと、ウイーンとガードロボットのようなものが2体ずつ現れます。そして……。
エドガー/ハスヴァーンは? ハスヴァーンは?
GM/ちゃんといるよ。お前、ハスヴァーンって言いたいだけだろ!?
トム/声に出して言いたい日本語です!(笑)
GM/部屋の中央にあった魔法陣の中から、何やら大きなものが出現します。魔法陣の中に打ち捨てられていた廃棄物……動物だったりエクスマキナの残骸だったりするものがガチャガチャと寄り集まり、1つの形を作っていく。それは竜を模した、とても醜悪なものです。
シムーン/なんか……メカゴジラっぽい?
GM/我々の感性で言うとメカゴジラです。(ハスヴァーンになって)「ヒャッホー! やっちまえー!」(一同笑)
シムーン/では、我々ゼウスがお相手しよう……。戦闘に入ろうか。

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:トム、シムーン、エドガー、レンス
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:模造の竜
 エンゲージ3:ガードロボットA
 エンゲージ4:ガードロボットB
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ5:ハスヴァーン

【行動値】

 模造の竜:30
 トム:13
 ハスヴァーン:10
 シムーン:8
 ガードロボット:7
 エドガー:3
 レンス:2


トム/竜の【行動値】30!? デタラメだっ!
エドガー/ハスヴァーンのくせに【行動値】10とか生意気だ! ジジイなのになんでそんなに早いんだよ!(笑)
GM/そういうレベルなんだよ。では第1ラウンド、セットアップ開始!
シムーン/早めにエンゲージを詰めた方が良いよね。≪陣形≫を使う。移動しよう!
トム/はい! トム、竜に接敵します!
GM/ストップ。竜に近付こうと魔法陣に入ったとき……そこで封鎖されます。
トム/えっ?
GM/何かぽよんとした透明なものに阻まれて先に行けません。
エドガー/ぽよんっ!?
レンス/……ゼラチナスウォールか!

 「ゼラチナスウォール」
 分類:人造生物。属性:なし。レベル:2。
 大昔の魔法使いが作ったといわれる、ゼリー状の生命体。「見えない壁」と言われ、存在に気付かずに不用意に近付いた者を足止めする。


GM/気付かれたか、さすがMUMAちゃん(笑) トムとエドガーが移動した5メートル地点で、エンゲージが形成されて封鎖状態になります。ぽよん。
トム/気持ち良いー!(笑) ……ゼラチナスウォールの【行動値】は?
GM/【行動値】8です。≪陣形≫封じには良いトラップだよね。次に、セットアップで動く人は……。
シムーン/シムーンが動きます。ゼラチナスウォールを早く壊せば、トム君達が動けるな……。なら、レンスに≪ヘイスト≫を使用。(ころころ)【行動値】に15点プラスしてくれ。
レンス/はい。【行動値】が17になりました。
エドガー/エドガーは、≪グレートコネクト≫を使用して【攻撃力】と【防御力】を上げます。
レンス/レンスは≪エンサイクロペディア≫でエネミー識別をします。(ころころ)えっと……22で、竜を識別します。
GM/竜の詳細が判明しました。データは、ブロンズドラゴン(アルディオン大陸ガイドP.150)をオリジナル改良したものです。名前は、そうだな……『ブロンズドラゴンH』。
レンス/ブロンズドラゴン・ハスヴァーン!(笑)
GM/分類は竜。属性はなし。レベルは32。このエネミーのブレスを食らい、1点でもダメージが入ると移動が出来なくなります。
エドガー/動けねぇのはイタイな……。
レンス/そうですか……ではセットプロセスが終わったので、メインプロセス。ブロンズドラゴンHのターンからです。
GM/容赦なく竜が動き始めます。≪ブレス:風≫を……20メートル以内の範囲選択可能の攻撃なので、5メートル先にいるトムとエドガーに攻撃します。ゼラチナスウォールは≪妨害≫という能力を持っているから、判定ダイス−1してね。
エドガー/それはヤバイ! 僕はトムを守る! トムに≪カバーリング≫!
トム/え、エドガーさん……生きてー!
GM/(ころころ)≪ブレス≫の命中22です。ダメージは、32点。
エドガー/範囲攻撃を庇ったからダメージ2倍で……64点の魔法ダメージか。
シムーン/エドガーに≪プロテクション≫使用。(ころころ)22点軽減してくれ。
レンス/更に≪サモン・アラクネ≫を重ねます。(ころころ)9点軽減してください。
エドガー/……【HP】が24点まで削れます。
トム/ひゃ、ひゃあ……エドガーさんカッコイイ……。
エドガー/壁ですから! 行け、トム!
トム/が、頑張るもんーっ!
レンス/その前に、レンスが動きます。壁に≪マジックサークル≫+≪サモン・ヨルムンガンド≫!(ころころ)ハッ、クリった! 2回目ですよ、クリティカル!(笑)
シムーン/それは凄い! ダメージロールに≪チェックメイト≫使用!
レンス/15D分ですね!(ころころ)これはイケるだろう……77点の魔法ダメージです!
GM/……あのー、壁が粉々になりました。
トム/やったー! 散ったー! みんなカッコイイー! トムは≪パリィ≫をして竜に接近して……終わりです。お、大きいし怖いー!(笑)
GM/ヴァーナと竜の差だもんな。では……ハスヴァーンが攻撃します(何故か一同爆笑)
エドガー/ゴメン! ハスヴァーンの名前に吹いちゃった!(笑)
GM/意外なほど凶悪な名前だ(笑) ハスヴァーンは、ガードロボに≪ホーリーウェポン≫を使用。
シムーン/≪ホーリーウェポン≫か……シーン間、ダメージアップされるね。
レンス/そ、それは……打ち消してしまいたい。
トム/でも≪ホーリーウェポン≫って何度でも使えるんですよね? 1回の手番を失わせることはできますが……。
エドガー/……何回も使われるかもしれないけど、大丈夫! 僕が≪カバームーブ≫で頑張る!

 ≪ホーリーウェポン≫打ち消しは見送り、竜のダメージが15点上昇した。
 シムーンは、エドガーに≪ヒール≫を使用して【HP】を全回復させる。
 2体いるガードロボットは、トムとエドガーのいるエンゲージへ移動してきた。


トム/きゃー! 来たー……でも≪パリィ≫してあるから大丈夫!
GM/ではガードロボAは(ころころ)エドガーを攻撃。マイナーで移動したガードロボは、メジャーで≪バッシュ≫を使って攻撃。(ころころ)命中19。
エドガー/ありがとう、僕の元に来てくれて!(ころころ)回避は10だよ。
GM/固定値と≪バッシュ≫分と≪ホーリーウェポン≫分のダメージがいきます。(ころころ)物理39点です。
エドガー/それなら6点ダメージが入るだけだ。
シムーン/≪プロテクション≫使用で5D6点軽減。(ころころ)はい、カッキン。
GM/ふんぬー!?(笑) 遅れてやってきたガードロボBは、トムに≪バッシュ≫を使って攻撃します。(ころころ)命中17。
トム/(ころころ)よしよし、回避29! ドヤァ!
GM/くそー、ダメージ入らねぇ……(笑) 次は、エドガーのターン。
エドガー/エドガーはマイナーで≪ディフェンダー≫、その後に【MP】10点消費して魔剣に力を込めてガードロボに斬りかかります!(ころころ)うっ……。
GM/(ころころ)こちら、回避13。
エドガー/……フェイトを使って振り直します!(ころころ)……命中13。当たらない、失敗だ。

 第2ラウンド目。セットアッププロセスで、ハスヴァーンは≪ギャンビット≫を使用。竜の【行動値】を10点下げ、ガードルークAの【行動値】を10点上昇させる。
 レンスは≪エンサイクロペディア≫をガードロボに使用、エネミー識別を成功させた。


GM/ガードルーク(アルディオン大陸ガイドP.155)という人造生命です。特殊能力は≪カバーリング≫や≪バッシュ≫。あと≪自爆≫を持っていて、こいつが倒れたとき同じエンゲージに居るキャラクターは、【幸運】判定難易度12に成功しないとダメージを受けます。
トム/じ、自爆するのか……怖い。

 メインプロセスで竜は、トムに攻撃。命中22で当てようとするが、トムは23というギリギリで回避に成功。
 引き続き、ガードルークが≪バッシュ≫を使用しトムに攻撃するが、これもトムは回避し続けた。


トム/回避の固定値16は凄い! トムはガードロボに≪ビースティング≫を使用して攻撃します。(ころころ)命中32で当てる!
GM/(ころころ)回避14で当たります。
トム/ダメージ7Dドーン!(ころころ)36点のダメージです。

 ハスヴァーンは、≪ホ−リーウェポン≫をもう1体のガードロボに使用。
 シムーンは、次に来るであろう敵のダメージロールのために待機を選択した。


GM/ガードロボのターンだけど……エドガーの天馬の兜があるから、エンゲージは封鎖になってるんだっけ? じゃあ、そこから離れる判定をしようか。
エドガー/対決する?
GM/うん、対決する。ガードロボの【行動値】は7です。
エドガー/エドガーは【行動値】3です。≪ギフト≫を使用して4D6で振ります。(ころころ)15です。
GM/うえ、≪ギフト≫まで使うのか。(ころころ)13、失敗なのでガードルークは動こうとするけど動けないまま終わります。
エドガー/じゃあエドガーは、マイナーで≪コネクトフォース≫を使用してガードロボに攻撃します!(ころころ)命中13……。
GM/(ころころ)回避13。
トム/……さっきも同じようなことがあったね。
エドガー/命中低いなぁ! またフェイトを使って振り直す!(ころころ)命中14! (ころころ)ダメージは32点!
レンス/良かった、ギリギリセーフですね。ではレンスは≪アンタッチャブル≫+≪サモン・ヨルムンガンド≫をガード2体に命中させます。(ころころ)命中は21です。
GM/(ころころ)回避が13と15、避けられない……。
シムーン/レンスのダメージロールに≪チェックメイト≫を使用。
レンス/ありがとうございます、そのダメージに≪マジックフォージ≫も使用します。(ころころ)19D分の魔法ダメージ……93点を2体にドン!
GM/うお……ガードロボが吹っ飛びました。同時に≪自爆≫します。エンゲージしているトムは【幸運】判定を。
トム/(ころころ)8です。
GM/失敗か。(ころころ)トムに20の物理ダメージ。
シムーン/トムに≪プロテクション≫使用!(ころころ)11点軽減してくれ。
トム/カッキンです。わーい、みんなに守られている!

 訪れた第3ラウンド目。
 セットアッププロセスにシムーンは、トムに対し≪タクティカルプレイ≫を使用。12点ダメージを上昇させた。
 レンスは≪エンサイクロペディア≫で、ハスヴァーンをエネミー識別した。


エドガー/ハスヴァーン! ハスヴァーン、何者!?
GM/本当にお前、「ハスヴァーン」って言いたいだけだろ(笑) データ的には、軍師(アルディオン大陸ガイドP.142)です。特殊能力は≪ホーリーウェポン≫、≪キャスリング≫のみとなっています。……ホントは≪ヒール≫を持ってたんだけど流石に消した。
シムーン/うん、ありがたい判断だ(笑)
トム/7D6の回復があったら泣いちゃう(笑)
GM/では、竜のターン。対象は(ころころ)シムーンにブレスを吐きます。(ころころ)命中クリティカルしました。
シムーン/(ころころ)……ふう、こんなものか。
GM/なんでちょっとカッコつけたんですか!?(笑・ころころ)36点の魔法ダメージです。
シムーン/それぐらいならイケる、≪プロテクション≫使用。(ころころ)……う、低かったのでフェイトで振り直す。(ころころ)OK、ダメージ0にした!
GM/ちくしょう、またダメージ0か! 次はトムのターンだよ。
トム/トムは……≪インヴィジブルアタック≫+≪ビースティング≫+≪フェイント≫でクリティカル狙ってみます!(ころころ)クリティカルは出ないか……でも1回目の命中判定31で当てます!
GM/(ころころ)避けきれません。
シムーン/今のトムには≪タクティカルプレイ≫も乗ってることだし、ダメージロールに≪チェックメイト≫を使用!
トム/じゃあ≪ボルテクスアタック≫と、ダメージにフェイト1点消費! 攻撃いきます!(ころころ)わ!? 6が多い……106点の物理ダメージです!
レンス/ついに100越えダメージ!(笑)
エドガー/やったか!?
GM/……い、生きてる。でも興奮したな(笑) 次はハスヴァーンのターン。≪ホーリーウェポン≫を竜に使用します。
トム/武器ダメージアップか……でもトムが良ければ大丈夫!
GM/ガードロボは順当にエドガーを狙っていくよ。≪バッシュ≫で攻撃!(ころころ)命中は22。
エドガー/(ころころ)回避12です、攻撃どうぞ。……知ってるか、今のエドガーは【物理防御力】53なんだ。
GM/(ころころ)……ダメージ43点だったよ。
シムーン/ダメージは0じゃ。カッキン。
トム/通らねーっ!(笑)
エドガー/僕はラウンドが進むごとに強くなっていくタイプだからな! マイナーさえ潰れなければ大丈夫! で、エドガーはマイナーで≪コネクトフォース≫を使用してガードロボに攻撃。(ころころ)命中は16!
GM/(ころころ)回避11。
エドガー/命中したって1D6しかダイス振れないけどな!(ころころ)ダメージは、50点ピッタリ!
GM/それでも固定値が凄いな。……ガードロボは、まだ生きています。
レンス/次はレンスのターンですね。……竜に対して、≪マジックサークル≫+≪サモン・ヨルムンガンド≫を打ちます。(ころころ)命中22です!
GM/(ころころ)回避18で失敗。
レンス/(ころころ)56点の魔法ダメージです。まだ落ちないか……。

 第4ラウンド目、スタート。
 ハスヴァーンは≪ギャンビット≫を使用し、竜の【行動値】をガードロボに与えた。
 シムーンは、再度トムに≪タクティカルプレイ≫を使用しダメージを上昇させる。


シムーン/ここでロロの≪ギャンビット≫を使うかい? シムーンの【行動値】を減らして誰かの【行動値】にプラス10することができるけど。
GM/するとどうなるんですか?
レンス/竜の【行動値】が下がっている今、竜より早く動けるようになりますね。
トム/それは面白い……折角ですし≪まほろば≫を使ってみたいです!
シムーン/そうだね。じゃあギルドスキル≪まほろば≫を使用。……ロロ、今までの戦いを見てきた君なら今どう動くべきだと思う?
ロロ/なんかシムーンおじさんに「ロロ」と言われるとドキッとする!(笑) じゃあ……行け、トム! 魔法の光でルートを指し示すようにします!
トム/ありがとロロ助!
ロロ/ロロ助って言うなッ!(一同笑)
トム/【行動値】がプラス10されたので……トムのターンいきます! クリティカル狙いで竜に攻撃いくよ!(ころころ)命中34で当てにいきます!
GM/(ころころ)回避14です。
シムーン/トムに≪チェックメイト≫!(ころころ)ダメージ16点プラス!
トム/(ころころ)凄い、70点の物理ダメージです!
GM/……まだ竜は、生きてます。
エドガー/でもきっともうちょっとだ!
GM/その竜のターンいきます。目の前に居るトムに(ころころ)命中27で攻撃。
トム/(ころころ)26で回避します。
エドガー/トムに≪カバーリング≫+≪カバームーブ≫!
GM/(ころころ)竜の出したダメージは……物理101点!
トム/トムなら一撃で吹っ飛んだ!(笑)
シムーン/エドガーに≪プロテクション≫!(ころころ)15点軽減してくれ。
レンス/更に≪サモン・アラクネ≫使用します!(ころころ)9点軽減してください!
エドガー/全然OK! 16点ダメージ受けました。元気です!
トム/101点ダメージが16点まで軽減された……凄いなぁ……(笑)
GM/どういうことだ(笑) ……では、≪ギャンビット≫していたガードロボのターンです。【行動値】で対決して離脱。現在の【行動値】は17なので(ころころ)こちら21です。
エドガー/じゃあフェイト使い切りますね。(ころころ)あ、13だった……。
GM/ではガードロボは移動した。ハスヴァーンは……行動待機します。
エドガー/いいんだよ、僕のいるエンゲージに来たって!
GM/ヤだよ!(笑)
エドガー/ちぇー。そのエドガーは……このターン、全力移動をするだけで終了です。
レンス/では……≪マジックサークル≫+≪サモン・ヨルムンガンド≫で竜とガードロボを攻撃します。(ころころ)命中20です!
GM/(ころころ)竜は当たるけど、ガードロボは20ピッタリで避けた!
レンス/……ならフェイトを1点使って命中判定を振り直し、更にフェイト1点命中に使います!(ころころ)命中23です!
GM/それだと……両方当たる!
レンス/このままダメージロールします!(ころころ)60点の魔法ダメージ!
GM/ガードロボが吹っ飛んで……竜も、落ちます!
シムーン/やった。でも自爆はする……よね?
GM/します。竜とガードロボのいるエンゲージにいたトムとエドガーは【幸運】判定難易度12をどうぞ。
トム/(ころころ)トムは失敗しました。
エドガー/(ころころ)12で成功。でもトムを庇います!
GM/(ころころ)11点のダメージです。
エドガー/カキン。
トム/トムでもカッキンでしたよ!(笑)

 その後、ギルドスキル≪祝福≫を使用して【MP】を全回復。
 戦場に残ったのは、軍師のデータ(思いっきり戦闘向きではない)のハスヴァーンただ1人。
 ギルドスキル≪陣形≫を使用し、更にシムーンはトムに≪タクティカルプレイ≫を使用。
 一気に間合いを詰めたトムは≪インヴィジブルアタック≫+≪ビースティング≫+≪フェイント≫+シムーンの≪チェックメイト≫+≪モンスターロア≫のコンボを決め、64点のダメージを与える。
 続いてエドガー、レンスの攻撃が次々と決まり……。


レンス/≪マジックサークル≫+≪サモン・ヨルムンガンド≫で、ダメージは……57点です。
GM/ハハハ、死ぬわ。

 壮絶な戦いの末、5人は勝利した。

【ドロップ品】
 ブロンズドラゴンH:竜の血(4000G)
 ガードルークA:カラクリ人形(130G)
 ガードルークB:ウォーハンマー(200G/売価100G)
 ハスヴァーン:現金500G
 レンスは竜に対してフェイトを使用し、ドロップ判定を行った。


トム/竜の……血? 獣の血とオイルなのかな……?
エドガー/魔力的なものが凝縮されてるんだろうね。
レンス/では、プロフェッサー=ハスヴァーンを縛って連行しましょう。冒険者セットのロープで……。
エドガー/……じいさん、ネオバルムンクって何なんだ!? そう言わなきゃいけない気がした。次回のGMのために教えてくれ!(一同爆笑)
GM/だよね、こういう時のNPCって何でもゲロるから(笑・ハスヴァーンになって)「ククク、ネオバルムンクとはバルムンクを越えた組織……そう、竜を殺すバルムンクを越えた我々は、新たな竜を創り出すことに成功……しそうなのだ!」(一同爆笑)
トム/でも竜ならトム達が倒したよ!
GM/「アレは血晶石を媒体にして造った試作品。所詮は人造生命なぞ、かような紛い物よ」
エドガー/血晶石をバカにすんなー!(笑)
GM/「しかぁし! 我々の手には、竜輝石がある!」
レンス/えっ。
GM/「聞こえなかったか? 我々の手に竜輝石があると言ったのだ!」
エドガー/……な、なんだってー!?
GM/「あれを媒介に……クククッ! 我らがネオバルムンク四天王が、もはや動き出していることだろう!」(笑)
レンス/四天王……!?
エドガー/し、四天王!? おい、その竜輝石はどこにあるんだ!?
GM/「ククク! 貴様らが知る必要は無ぁい! ……カチッ!」 すると、何処からか爆発の音。
トム/ええっ!?
シムーン/自爆装置を用意してたのか。……どこが爆発?
GM/施設の至る所が爆発します。トラップ「ダンジョン崩壊」です。
エドガー/お約束ですよねー!(笑) く、くそ、このじいさんを担いで逃げるぞ!
GM/残念。ハスヴァーンは自爆します。お約束ですよね。
シムーン/……ここまで喋っちゃったザコを『あの』四天王様達が黙っておくとは思えない。そこはいきなり「うっ!?」って苦しみ出すのはどうだろう?
GM/それだぁー!(一同爆笑)
エドガー/いきなりハスヴァーンになって)「ぐうぅっ!? な、何故ですか四天王様……ぐああっ!」 カチッ! ドーン!(笑)
トム/ああっ、目の前で爆発しちゃったー!?(笑・ころころ)【幸運】で13です。
レンス/(ころころ)7です。
エドガー/(ころころ)11です。
シムーン/(ころころ)7だ。
GM/【幸運】12以下の3人は(ころころ)18点の物理ダメージを受けてください。
シムーン/自分に≪プロテクション≫。(ころころ)ダメージ0にします。
エドガー/レンスちゃんを≪カバーリング≫! 自分に≪プロテクション≫でダメージ0! 大丈夫かい、ミューズ?
レンス/ありがとうございます、助かりました……が、私の名前はレンスです(笑)
エドガー/そういうつれないトコロもステキさ!(笑)
GM/そうこう言ってる間にも施設が壊れていきます。難易度15の【敏捷】判定と難易度16の【幸運】判定を行ってください。
トム/どっちも高いよーっ!?

 一同はどちらも判定に挑戦してみるが、全員2回とも失敗。
 20点のダメージを受けてしまう……が、シムーンとエドガーの≪プロテクション≫、レンスの≪サモン・アラクネ≫で、ダメージ0まで軽減することができた。


GM/チームワークで全ダメージカットされた!(笑)
シムーン/今回は【防御力】が高いパーテぃーだったからね。瓦礫に押し潰されそうになりながらも、ギリギリのところを逃げるよ。
GM/という訳で、君達は命からがら研究所から逃げることが出来ます。森まで抜けてくると……「じゅどーん!」という爆発音が2方向からします。さっきまで居た研究施設と、もうひとつは……本隊が居る城の方ですね。
エドガー/ど、同時刻に爆発……? ヨン様達が頑張ってくれたのかな?
トム/あっちもみんな無事だと良いなぁ……。
GM/じゃあみんなであっちに向かおうか。
トム/……こっちの道が近い、行こう! 森の風の通り道で判るよ!
レンス/流石、森人。カッコイイ!(笑)


 ●エンディングフェイズ/再会

GM/ゲリラ活動を行っていた反フェリタニア勢力の居城が、燃え上がり、炎に包まれ崩壊していくのが見えてきます。
トム/みんな……無事!?
GM/そこには逃げ惑うゲリラ達と……謎の黒装束の集団に襲われ倒れる、微笑みの貴公子。
トム/よ、ヨン様ー!?(一同爆笑)
エドガー/ヨーン!?(笑)
シムーン/三十二将の微笑み軍師ヨンが……微笑みながら倒れていく!(一同爆笑)
レンス/あ、あいつらは……? 黒装束の人達を見ます。
GM/黒装束の集団は、君達の姿を見ると立ち去り始めます。どうやら奴らはゲリラもフェリタニア軍も関係無く襲っていたようです。
エドガー/お前達は何なんだ、ネオバルムンクなのか!?
GM/遠くから、「その名前を知っているとは……」と声がします。石田彰の。
トム/石田彰の!?(笑)
レンス/石田彰だ!(笑)
GM/失礼、石田彰っぽい声の……青年です。燃え盛る炎の逆光になって、顔は若干見えないけど。
エドガー/お前は……プロフェッサー=ハスヴァーンが言っていた、ネオバルムンク四天王なのか!?
GM/「……やれやれ、彼もおしゃべりが過ぎる。死んでくれて良かったよ」
トム/石田彰声って……あの石田彰声!?
シムーン/重要キャストに石田彰を2人使うとしたら双子設定か、もしくはスタッフの怠慢だよ(一同笑)
トム/じゃあ……その声は! ……えっと……名前が判らないから……『昔会ったトモダチ』としか呼べない!(笑)
GM/「名前を思い出すことは、出来ない筈だよ。キミにはそういう呪いを掛けたんだから」
レンス/呪い?
GM/『アルディオン大陸ガイド』の呪詛データをご覧ください。

 『No.6 記憶封印』
 対象:単体。効果時間:永続。解除方法:破壊、物品、キーワード。
 対象のキャラクターから任意の事象、人物、一定期間などの記憶を奪う。

エドガー/(アルディオン大陸ガイドを読みながら)「決して思い出せないようにされていることもあるし、何かのキーワードや刺激を受けることで思い出せる、もしくは命令を実行するようにしてあることもある」……?
トム/……これまでずっと貴方の名前が思い出せなかったのも、コレのせい? ……ああっ、何から言っていいのか判らないっ!
GM/「そうだね……まずは。久しぶり、トム」
トム/……うううっ、貴方の名前が呼べないじゃない!
GM/「そうでいいんだ。今のキミはそれでいい。……キミがボクの名前を思い出すとき、竜輝石の封印は解かれる
トム/マジでぇ!?(笑) よ、余計に名前が呼べないじゃないですかー!?
レンス/名前を呼んじゃダメなんだ……わ、ワクワクしてきた!(←トム回のGM
GM/「折角手に入れた竜輝石を、組織の誰にも渡したくなかったからね。キミを利用させてもらったよ。竜輝石の封印は、ボク以外に解くことはできない。キミがボクの名前を思い出さない限り、ね」
トム/……こんなに沢山……人を殺して、何がしたいの!?
GM/「今はまだ、知らなくて良いことだよ」
エドガー/「次回のGMに回す」ってか!?(一同笑)
GM/「いつかのGMが回収してくれることさ」(笑) 「ただ一つ言っておこう。……ボク達が創るのは、新しい世界だ」
トム/うう……うう……言いたいことが多すぎて……でも言えない!
エドガー/トム、大丈夫か! ……おい! お前はトムの何なんだ!?
GM/「ボクはトムのトモダチだよ」
エドガー/トム、本当か?
トム/……震えながらもコクリと頷きます。でも……トムが知ってるトモダチは……えっと……あのとき、あの人は何をしに来たのかな……?
GM/「戦争が嫌いなキミが、戦火の真っ只中であるフェリタニアに居るなんて、フシギな話だね。これも運命かもしれないな。……さて、ボクもこのパーティーから退場させてもらうよ。今夜は久しぶりに会えて楽しかったよ、トム」
トム/……もうちょっと嬉しい形で会いたかったよ……。
GM/「じゃあ、またボクに会いにおいで」
トム/……会いに行くよ……うううううっ! うあーん!
GM/「また会えるのを、楽しみにしているよ」と青年は言って姿を消そうとします。そのとき「行くよ」とある方向に声を掛けます。……そこに駆け寄って来るのは、剣を持った赤い髪の少女。
レンス/お、お嬢様っ!?
GM/レンスの声に、一瞬だけその少女が足を止めた……気がしたけど、彼に従って走り出します。
レンス/お嬢様! ま、待ってください! 凄く取り乱します!
エドガー/待て、逃げるのか!? 追いかけようとします!
GM/追いつくなら難易度:∞の判定です。
レンス/(ころころ)くそう、クリティカルが出ても難易度:∞なら仕方ないな!(一同笑)
エドガー/GM! 追いかけようとして深い傷を負いたいです! 次回参加できないようにするために!(笑)
GM/了解(笑) じゃあ……クリティカルを出して成功したレンスの手は、一瞬赤い髪の少女を捕らえる。でも彼女は振り向き様にレンスを斬りつける!
エドガー/そこを≪カバーリング≫!
レンス/ハッ!?
トム/え、エドガーさん!?
レンス/……お嬢様が自分を斬りつけるなんて……。その事実がショックで、動けません。
GM/エドガーが庇ったおかげで、レンスに傷は無い。湧き上がる炎によって、少女の本当の表情は見えないまま……走り去ってしまいます。
レンス/お、お嬢様……。
トム/え、エドガーさんーっ!
GM/炎の中へ消えて行くかのように、姿を消していきます。城が崩れ始めて、君達も早くしないとまたダンジョン崩壊に巻き込まれますよ。
レンス/……呆然としたまま、お嬢様の去った方向を見つめてみます。
トム/……レンスちゃんの手を取る。
シムーン/……黙って、その一部始終を見てます。その後、エドガーを抱えます。
エドガー/す、すまない……。
シムーン/陣に戻る。掴まれ。
エドガー/うん……。
シムーン/……ロロ。頼む。
ロロ/ロロが≪フライト≫をかけます。早く走れ!
トム/えっと……帰るの……?
ロロ/帰るんだよ。……お前はもうフェリタニアの、うちの国の人間なんだから! 帰るに決まってんだろ! トムの手を引きながら、走ります。
トム/ろ、ロロ助……う……うわーんっ!
エドガー/その間にも、城が崩れていく……。
GM/そこでシーンを切りたいと思いま……。
シムーン/炎が上がっていく城を見ながら。シムーンは「情報と違うじゃないか……」と呟きます。
GM/えっ!?
トム/……何ぃっ!?(一同爆笑)
エドガー/何言ってるのこの人!?(笑)
ロロ/し、シムーンおじさんが何か呟いてるの、聞きたい!(笑)
シムーン/じゃあ、【感知】判定で難易度15。
レンス/(ころころ)ダメ、14だった……!
エドガー/(ころころ)こっちもダメだった、既に意識が無いです(笑)
トム/(ころころ)14、届かない!
ロロ/≪スタンドバイ≫使って(ころころ)よし成功! おじさん……何か言いましたか?
シムーン/じゃあ改めてロロの耳には、「ルッツ家のお嬢がここに来るなんて、聞いてないぞ。情報と違うじゃないか」と聞こえましたとさ。
ロロ/……お、おじさん?(笑)
シムーン/早く行こう。帰って詳しい話を聞かなくちゃな。これからどうするか考えないといけないよ。
ロロ/……はい。みんなを引き連れて帰ります。な、ナチュラルなGM交代劇だった(一同笑)

 フェリタニアの本土に戻り、一晩が経過した。
 治療を行い、報告を終える一同。訪れたのは勝利を分かち合う宴ではなく、戦火に散っていった者達の眠りを祈る時間だった……。


GM/そうしてヨン様達のお葬式が済みます……。
エドガー/ああ、あのヨン様が逝ってしまうとは……(笑) エドガーは包帯に巻かれて病室で横になってます。
レンス/……目覚めるまで横で看病しています。……すみません、エドガー様。取り乱してしまい、咄嗟に≪ガーディアン≫が使えませんでした……申し訳御座いません。
エドガー/気にすることないよ。……彼女が君の大切な人かもしれないんでしょ?
レンス/……はい。あれは、間違いなくお嬢様でした。
エドガー/だったら、辛いのは判るよ。僕も……守りたい人がいるから。
レンス/……そこで、初めてエドガーさんの過去に興味を示します。
シムーン/レンスの無表情だった顔が崩れた(笑) じゃあ2人が落ち着いたときに、報告も兼ねて部屋を訪れます。
トム/え、エドガーさん……大丈夫ー? HPポーション使う……?
エドガー/むせて飲めない。
トム/ああっ、ごめんなさい!
ロロ/怪我の具合はどうだ。
エドガー/大丈夫に決まってんじゃーん……ゲホゲホッ(笑) 暫くは無理かもしれないなー。あー、ドジ踏んじゃったなー!
GM/そんなとき、コンコンとノックの後、病室にナヴァールが入ってきます。
シムーン/礼をしてナヴァールを迎え入れます。
GM/(ナヴァールになって)「この度の任務、御苦労だった。もう一つのチームは全滅してしまったが、君達は無事生き残ってくれて嬉しいよ」
エドガー/よ、ヨン様……三十二将の1人である彼が落とされるだなんて……(笑)
GM/「報告は聞いている。どうやらネオバルムンクなる謎の組織が、フェリタニア国内で暗躍していたようだな」
レンス/……はい。
GM/「それと、ヨンが率いていたもう1チームの遺した情報により、今回の反乱分子にはレイウォールとの繋がりがあることが判明した」
シムーン/……レイウォールの、ですか。
GM/「旧アヴェルシアに、トゥルーン商会という商売人の連合があるのは知っているか。そこはかつてアヴェルシアがレイウォールの属領だった時代に、レイウォールの貴族達と癒着して金稼ぎをしていた経緯がある。今でもレイウォールに太いパイプを持つ彼らが、フェリタニアの弱体化をもくろみ、ゲリラ組織に物品を流していたらしい」
エドガー/そうだったんだ……。
GM/「正体を掴めたヨン達はゲリラの拠点である城に向かったが……そこで、別の組織に襲われた。その組織はゲリラ組織まで襲っていたようだ。何が起きて、何故そうなっていたのか、まだよく判っていない」
トム/ふむ……。
シムーン/我々はこれからどうすれば良いでしょうか。お言葉を頂きたい。
GM/「ああ、早速だが新たな任務を渡したい。この件に関することを、君達のチームで追ってほしいのだ」
シムーン/……ネオバルムンクの件?
GM/「ああ。ネオバルムンクの研究施設を実際目にしているのは、君達だけだ。それに、施設の中にはあのノーバッド製のエクスマキナがあったそうだな?」と、レンスちゃんをちらり。
レンス/……肩を抑えます。
GM/「しかも、カムロートの血晶石が多く運び込まれていた。これはエドガー君がよく知っているな」
エドガー/うん……。
GM/「尚且つ、今回襲撃されたレイウォール寄りのゲリラ組織。レイウォール出身であるシムーン君ならよく知っているだろう?」
シムーン/そうですね、ある程度検討はつきます。
GM/真顔で言い切られた(笑) 「そして、ネオバルムンクの構成員と……トム君には、面識があるという」
トム/はい……。
GM/「以上のことから、君達4人がネオバルムンクを追跡してほしいのだ。事件の背後に各国の思惑が絡んでいるとなると、純然たるフェリタニアの人間よりも、様々な国の人間が混在したチームの方が、事態に対処しやすいだろう?」
シムーン/はい。……ですが、一つお願いしたい。4人ではなく、ロロも連れて行って宜しいですか。
エドガー/だな。僕は今度の任務は出られそうにないし、ロロを連れて行ってやってくれよ!
GM/……自分で招いた事態だけど、そう言われるとちょっと恥ずかしい(笑) 「では、君達4人のパーティーに彼を同行させよう。それでいいかな?」
シムーン/はい。ありがとうございます。
トム/わーい! ロロ助と一緒だー!
ロロ/「謹んで任務をお受けします」と、ナヴァールに頭を下げます。……国で働きたい気持ちもあるけど、外にも出たいという……微妙なウキウキ感を隠せない顔をしておきますね!
トム/わーいロロ助ー!
ロロ/今はナヴァール様の前だ、落ち着け!(笑)
トム/お、おすわりっ!
ロロ/よし、お前は出来る子だ!
トム/と、トムはいつだって出来る子だ!
レンス/……か、可愛い(笑)
GM/(ナヴァールになって)「敵の内部を見てしまったんだ、彼らが君達を放っておく訳が無い。君達には危険を強いることになってすまないが、まずは自分の身を護ることを最優先に任務に当たってくれ。君達は、これから新しいフェリタニアを作っていく、我が国の宝なのだから」
シムーン/ありがとうございます。
GM/「まずは……エドガー君。傷をしっかり治すんだな」 そう言って、ナヴァールは去っていきます。
エドガー/ちーっす、休んでまーす! 大丈夫、1回休めば大丈夫ですよー!(笑)
シムーン/エドガーだけじゃない。レンスも一度休んだ方がいい。……心に大きな傷を負ったようだしね。
レンス/……いえ、大丈夫です。強がった声で言います。
トム/レンスちゃん……大丈夫じゃないよ。
レンス/……それを聞いて黙りますね。
エドガー/お嬢様が生きてるって判って良かったじゃないか!
レンス/……睨みつけます。
エドガー/死ぬよりつらいことはないぞ。
レンス/…………。すみません。少しだけ時間をください。
シムーン/トム君も昨日1日頑張ってくれたから、充分休息を取るんだよ。
トム/これからも頑張りますっ!
エドガー/トム、おいで。よーしよしよし、僕は次回の任務は行けないけど、頑張ってくれよな!
トム/頑張る! トムなら出来るーっ!
ロロ/おい、怪我した体で騒ぐんじゃない。
エドガー/だな! じゃあちょっと寝ることにするわ! みんなを部屋から出そうとします。
トム/エドガーさん、おやすみ! お大事にね!
レンス/おやすみなさい……。
ロロ/……しっかり休めよ。
シムーン/おやすみ。パタンと扉を閉めます。
エドガー/……ふあーあぁ……。部屋から出て行くみんなを見送って、居ないことを確認して、窓に手紙をそっと投げます。
レンス/おっ……?
エドガー/すると手紙を受けた何かが飛んで行く。これでもカムロートの密使っていう設定なんでね!(笑)
GM/ああ、なるほど。
エドガー/……あーあ、こんな傷負っちまうとはなぁ。でも休めるのは都合良かったかもな、流石にあそこでは騒げないし……あー、とにかく寝よーっと!(笑)
GM/それでは。プレイヤー達のエンディングシーンは、これで終わりになります……。


 ●マスターシーン/ネオバルムンクの会合

GM/終わりになりますが、さて。
エドガー/最後に四天王のシーンやろうぜ!(笑)
ロロ/だな。「ククク、奴は一番の小物……」のシーンはまだやれないけど。
レンス/でも四天王が4人揃ったシーンは、今じゃないと出来ませんよ(笑)
ロロ/では、エドガーの病室のシーンと同じぐらいの時刻……。真っ暗でどこかよく判らない場所で、誰か判らぬ人物達が、顔を合わせて話している……。
トム/ロウソクがゆらゆら揺れたり、顔の一部がチラチラ映ったり、口元だけが映ったり……(笑)
エドガー/いきなり、明るい少年の声で)「プロフェッサーなんて、あーんなザコを使うからいけないんだよ! あーあ! オレに任せてくれたらもっとうまくヤるのに! まったくさぁ、そろそろオレに行かせてくれよ!」
トム/一番の小物さんだー!(笑)
エドガー/私は「四天王一番の小物」をやるって言ってるからね! 下っ端ながらみんなを出し抜こうとしている下っ端です!(笑)
レンス/か、可愛い! やはり一番の下っ端!(笑・大人しい石田彰っぽい声で)「いいんじゃないかな、彼に任せてみても? やる気はあるみたいだし」
エドガー/石田彰っぽい人だ!(笑)
レンス/今回のGMが演じてくれた四天王そのままでやりますね。ビックリなぐらい事前に考えていた四天王と同じだったので、このままのキャラでいきます。
ロロ/よ、良かった。今日のロールがそのまま採用された……。
レンス/ビックリするほど考えていたシナリオと今回のシナリオが辻褄が合ったんですよ、今から四天王を動かすのが楽しみです(笑)
トム/そこに……ハニートラップを使いそうな女性がユラーリ(笑・妖艶な女性の声で)「まあ、小物の台詞ですわね……」
ロロ/おお、女性の四天王だ……。
エドガー/きっとおっぱいが大きいに違いない……(笑)
シムーン/そんな3人の四天王が話し合っている部屋の扉が、ガチャリと開き、入って行く……シムーン。
トム/え?
シムーン/情報が違うじゃないか。ちゃんと伝えてくれなきゃ困るだろ? じゃあ、四天王の会議……始めようか。
ロロ/……え。
トム/え、えええええっ!?
レンス/お、おじさん!?
シムーン/どうも、四天王です(一同爆笑)
エドガー/おじさぁーん!?(大爆笑した後、明るい小物の声になって)「なんだよぉ、自分で行くって言ったじゃねーか! それぐらい自分で調べろよな!」
シムーン/久々に表舞台に立ったんだ、本気が出せないことぐらい判ってくれ。
ロロ/←テーブルに突っ伏して動かなくなるプレイヤー
トム/……あの、ロロ助がピクピクして動かなくなりましたよ?(笑)
エドガー/ロロ助、しっかりして!(笑)
ロロ/想定外だよ! GMも知らなかったよそんなの! なんだよこの展開ー!?(笑)
シムーン/だって四天王の4人目は大抵『実はいいひと』か『主人公側の身内』でしょ? それに『本当はレベル60ぐらい』って言ったじゃん。
レンス/ですよね! ……ロロさんより経験豊富なのにロロさんとレベルが同じって、おかしいとは思ってましたけど!(笑)
エドガー/そういうことだったのかよ、おじさん!?(笑) 胸に入れてた聖印って……?
シムーン/黒い聖印かな。ネオバルムンクは邪信教らしいし、シムーンもアコライトだしね。
トム/ヤバイ、仲間の1人が四天王、ヤバイ……核爆弾を落とされた気分だ(笑)
ロロ/信頼しきってたロロのハートがズタボロですよ!?(笑) ちゃんと最終回にシムーンおじさんが参戦できるようなシナリオにしてくださいね!?
シムーン/それはプレイヤーによります。もしくはお嬢様とレンスによります。
レンス/お、お嬢様と私!?(笑)
シムーン/他のGM回でお嬢様の伏線を回収して頂いた場合は、ロロによります。
ロロ/何なの!? …………よっし、ここから先は何も考えずにプレイできるからマジ楽しみだなー! チクショーッ!(一同爆笑)




第1話『動乱デイブレイク』 完


【レベルアップ】
※1人あたり、成長点81点獲得&2026G入手。
※GMは、成長点109点獲得。





第2話に続く