ガンドッグ・リプレイ・バーサスガンドッグ
■ 第2話 『警察サイド』 ■
2006年12月6日




【警察サイド】

 アウトローサイドのセッションから5日……。
今度は相手チームである『警察サイド』が集まり、新たな攻防を始めようとしていた!


GM/では警察サイドのプレイヤー4名が集まったところで、簡単に自己紹介をお願いします。
PC5(以降、狩護)/プレイヤー名は雷。デモリッション/メディックの狩護忠(カンゴ・タダシ)と申します。日本人で、回復と爆発物を扱います。特徴としてはクラスアーツ【エンドルフィン】を持っているので気絶と朦朧になりません。耐久力は60です。
GM/狩護さんは今回のメンバーで三十八歳最年長なので、この警察チームの隊長役をやってもらいたいんだけどいいかな?
狩護/構わない。実質的な【戦術】持ちリーダーは違う人になるけど。
PC6(以降、砂山)/プレイヤー名は楽田。PC名は砂山恭一(サヤマ・キョウイチ)です。クラスはアサルト/アサルトで、撃ちます。耐久力は60、年齢は三十五歳です。
PC7(以降、風洞)/えっと、プレイヤー名は水波。PC名は風洞水月(フウドウ・スイゲツ)です。アサルト/スカウトの、年齢三十四歳の女性で……耐久力が60です。
GM/みんなHP60かよ……3人もマックスなんですね。
PC8(以降、ジョヴァンニ)/最後になります、プレイヤー名ささら、PC名ジョヴァンニ=マウリヅィオ。コマンダー/アサルト、インターポール。HP39でこの中では一番低いけどコマンダーだからあんまり前には出ない。一応銃は持っているけど。壁3人もいるから出る必要ないな。三十四歳です。ちなみにカンパネルラという警察犬を連れています。
GM/データはありませんので演出のみになります。……ごめんなさい、期待に添えなくて。
ジョヴァンニ/あ、こっち日本語話せないからそれだけお願いします。日本人に対して交渉ができないんだ。
GM/一応共用語は英語なので皆さん英語で話しますね。では本編を始めていきましょう。
ジョヴァンニ/GM、何か言い残したことは?
GM/…………メガンテ。
ジョヴァンニ/オープニングシーンいこうか。
GM/はーい(笑)

 それは4日前のこと。日本の栄港にて……あと一歩というところで遠ざかる一団。
「ちくしょう、アイツらは一体どこへ!」
「に、逃げられましたー!」
「くそ、どうしますか、マウリヅィオさん!」


ジョヴァンニ/……え? あ、はい。こんにちは(一同爆笑)
GM/そんな感じのオープニングなんだけど皆さん、なんとなく判っていただけましたか。

狩護/はい、判りました!(笑)
GM/ミスターマウリヅィオ、貴方は任務で奴らを追っかけていたのです。名前は……言うまでもない。そいつらとは!?
ジョヴァンニ/アイツらだ!(一同爆笑)
風洞/一応、名前教えていただけますか!(笑)
GM/イタリアのマフィア『ベルガファミリー』です。現在日本にてある組織と闇の世界で活躍しておりました。そこで「マウリディオ、君に決めたー!」「いけー!」「しっぱーい!」……今に至ります。ではオープニングシーン2。

 人は、大地を離れても生きていけるのか。『豪華客船ライトランド』で行く世界横断の旅。20××年。○○万博にて、日本のロボット工学は世界にその名を知らせた。特に『マユダ』は義体を始め、警備ロボットの開発、設置を実現させようとしていた……。
 ライトランドは多くの企業が合同である目的を目指す実験的海上都市。人口が溢れる地球、更なる住処を人間は求められるのか。新たなる都市の警備として3人は配置されていた。

砂山/……「大地を離れて」って言うから空中都市かと思った(笑)
ジョヴァンニ/もしくは宇宙に行くのかと。
GM/まだ二千年初頭なんで(笑) ここは船だというのを忘れることができるような開発が多く取り入れられています。波を感じないし二十四時間空気清浄が徹底されている。海という宇宙のコロニーがライトランドです。そこに住む人たちは実験で呼ばれた試験員のようなものですが普通の街のように暮らしている。大半はお金持ちで、あとは抽選で選ばれた人達ですね。
砂山/コッカコーラを飲んで夢の海上都市ライトランドへご招待!』とか?(笑)
GM/ありがとう、そんな感じだ(笑)
 A地区【ガーデン】/広場。イベント会場。
 B地区【オフィス】/警備会社本部や多くの企業。高級住宅など。
 C地区【ショップ】/ショッピングモール。
 D地区【住居】/警察3人が住んでいる一般住居。
 Y地区【倉庫・機械室】
 Z地区【操舵室】

 では、ジョヴァンニはBオフィスの応接室にいます。目の前には警察の責任者。そこで話し合っていると……男性が入って来ます。
GM/「ミスターマウリヅィオ、紹介しよう。彼はロボット工学で名高いマユダの責任者だ」「ジョヴァンニ=マウリヅィオ。君の話は聞いているよ」
ジョヴァンニ/恐縮です。
GM/「君も聞いていると思うが、このライトランドにはベルガファミリーが入り込んでいる。『滝峰組』と呼ばれる者達が手引きしたと噂されているな。滝峰組はベルガファミリーと関連があるという。しかし確たる証拠を掴めないまま奴らを逃がしてしまっている現状だ」
ジョヴァンニ/……それは滝峰組を追えばベルガファミリーに辿り着くということですね?
GM/「ああ」……では狩護、砂山、風洞の3名は現在Bの警察本部にいます。ある事情で貴方達3名は呼ばれたのです。約束の部屋へ向かうと、一人の男性が貴方達を待っています。彼の名前は、伸治。
狩護/その人物と俺達の関係は?
GM/狩護は同僚、砂山と風洞にとっては上司にあたります。「お前らに特別任務だとさ。ライトランドの警備だけじゃなく、特殊部隊として活躍してもらうことになった」
狩護/そうなのか……? 一体何があった。
GM/「……よし、時間になったから入ろう。そこでまとめて話してくれる」伸治はそう言ってある部屋の扉をノックする。そこは応接室で、中にはライトランド警備の責任者と……四十ほどの男と、メガネの西洋人が座っている。
狩護/深々と頭を下げる。……何か私たちに御用でしょうか。
GM/「ああ……君達は現在ライトランドの警備をしているが、別任務を頼みたい」
狩護/なんでしょう。
GM/「……ある人物が誘拐された。その人物を探し出してほしい」
狩護/如何なる人物でしょうか。
GM/「このライトランドが日本の港を出て3日。その前日、4日前にある人物が行方不明になった。しかし昨夜、船の監視カメラに行方不明の人物がいた」証明書らしい真正面の写真には女子高生らしき子が無表情に映っています。
GM/「彼女の名前は田中コウ。彼女をどうか見つけ出してほしい」
狩護/監視カメラを見せていただけますか。
GM/すぐに小さなモニターが映し出される。そこに映っているのは、写真の彼女と思われる女性がCのショッピングモールで、男と二人で行動している。
狩護/もう一人の人物は?
GM/顔は見えない。画面の中の男女は小さくなっていきます。小さくなっていく姿をカメラは拡大する……と、彼女達は『大きな黒い車』に乗って行った。そのとき、何人かの男が車のドアを開けて、二人を先導した。
狩護/……無理矢理連れて行かれた感じか?
GM/画面は粗くなっているのでよく判らないが、そういう風にも見える。伸治が言います。「……彼女は、家族に二日も音信不通にするようなことはない真面目な子だった。それにここはライトランドだ。日本に住む彼女がここにいる。しかし彼女は招待された身ではない。……連れて行かれたとも考えられる」
狩護/……家族とは?
GM/伸治が苦い顔をして言います。「捜査に身内が関わるのはよくないと言われているが、俺と彼女は親戚にあたる。さっきの監視カメラからナンバープレートで車の照合を行ってみたところ……あまり好ましくない持ち主が出た」
狩護/……どのような?
GM/「滝峰公社。運航業などを行っている会社だが、『滝峰組』とも言われている」
狩護/……なるほど、ヤの付く人たちか。心配になる気持ちは判らんではない。
GM/ではその話を通訳がジョヴァンニにも聞かせる。「ミスターマウリヅィオ。今の話は聞いてくれたか?」
ジョヴァンニ/はい、聞いていましたとも。
GM/「彼らと一緒に探してはくれまいだろうか。彼らは滝峰を追うことになるだろう。そして君も目的が近くなるのではないかと思う」
ジョヴァンニ/ええ、協力者は多い方がボクとしては助かりますよ。
GM/伸治が言います。「狩護、砂山、風洞。彼は……インターポールのジョヴァンニさんだ。とっても有名人だぞ
狩護/……なんだその言い方は(笑)
GM/間違えた(笑)「彼はとても優秀な方だ。きっと力になってくれる」
ジョヴァンニ/やあ。ボクの名前はジョヴァンニ=マウリヅィオ。ひとつよろしく。
狩護/行方不明事件に協力してくれるのはとても助かる。宜しく頼む。
ジョヴァンニ/全員の名前を伺ってよいかな? ……うむ、ミスター狩護とミスター砂山、ミズ風洞か……。
GM/伸治は「竹中伸治だ」と名乗り、マユダの男は「竹中悟だ」と名乗ります。
狩護/あ……伸治の方を見ます。お前、偉かったんだな……今度メシ奢れよ(笑)
GM/「いやいやいや、俺は警察に入って、真っ当な道を進んで今の地位を築いて、竹中悟はマユダに就職して、真っ当な道を進んで偉くなっただけなんだぞ!」
狩護/なるほど。……偉くなった自覚あるなら奢れよ(笑)
GM/「狩護と同じぐらいだっつーの! お前が奢れよ!」
狩護/メディックとデモリッションだから金使って無いんだよ!
ジョヴァンニ/愉快な人たちだなぁ、人間関係が読めてきたぞ。
GM/それでは、これから情報収集のターンになります。
 朝のスロットは3つ。お昼休み(イベント)を挟んで、昼のスロットが3つ。また休憩(イベント)を挟み、夕方のスロットは2つ。
 それが終わると強制イベントが発動します。プレイヤーにはもう既に伝えてありますが、『最終的にはアウトローサイドの4人と対決することになっています』。それまでに『田中コウという女の子を探せ』というシナリオをこなしてもらいます。【調達】や【交渉術】スキルなどを駆使して夜まで過ごしてください。【調達】は『聞き込み』『情報の調達』としてお考えください。
ジョヴァンニ/ボクは日本語が喋れないから通訳として来てもらえると嬉しいな。もちろん銃の腕は期待しているよ。
砂山/……そう言われると遠い目をしたくなるなぁ(笑) 所詮は日本警察だし。

 ●朝・スロット1
ジョヴァンニ/まずは無難に『田中コウ』について調べるでいいんじゃないかね。情報の【調達】とやらを使わせてもらおう。(ころころ)成功、達成値は……8だ。
GM/田中コウについての情報が手に入ります。日本の栄港町に住んでいた〇○高等学校に通う十八歳の少女、。家族構成は自分と母親と義父。
砂山/義父……っていうのが、竹中悟か?
GM/そのようだ。どうやら田中コウの母の再婚相手が竹中悟らしい。……伸治は悟の親戚と思ってくださいな。だから田中コウとは直接的な繋がりがなくても親戚なんです。
狩護/なるほど、素行は悪いことはないっていうのは真実ですか?
GM/それには伸治が答える。「少しジャーナリスト気どりな傾向があってな……それも日本人だから情報社会が好きなのか判らなが、アングラにとても興味があったらしい。将来は俺と似たような仕事がしたいと思っていたようだ」
狩護/……良く言えば、正義感は強い子だな。
GM/「素性は良いと言えるが、危険な要素が完全に無かったかと言えば、そこが引っかかる」
砂山/自分の身を顧みないところがあったと。
風洞/うーん、困った子がいたもんだ。

 ●朝・スロット2
ジョヴァンニ/さっきは達成値が8しか出なかったからもう一度同じことを調べてみよう。(ころころ)……成功したんだけど、9です。
GM/あんまり変わらないな。「そうだな……友達はとても多かったようだ。色んなところに顔を出していたのだろう。自分はどこのグループに所属してなくても、不良グループと交流あるみたいだったな」
狩護/やっぱり少しアブナイ子じゃねえか?
風洞/ちょっと問題……ありすぎなんじゃないかしら、これ。

 ●朝・スロット3
ジョヴァンニ/基本情報を揃えるということで『滝峰組』の方を調べてみよう。(ころころ)成功、達成値は10。
GM/滝峰公社の実態は……滝峰組である。本当は名前を変えるべきなんだろうけどプレイヤーが混乱すると思って敢えて同じ名前にしてみました。疑わしいのは麻薬の取引と海産物の密輸をやっていると言われているが、まだ確定はせずシッポを未だ出さずにいる。滝峰公社のオフィスは同じB地区にあります。
ジョヴァンニ/ベルガについては、他の3人に話しても構わないのかな。
GM/自由ですよ、どうぞ。……でもスロット3つ終了したので打ち切らせえてもらいますね。

 ●昼イベント
GM/お昼頃になりました。午前から情報収集しましたが休憩としてBに集まってください。
狩護/じゃあ適当に溜まり場で食事でも。
GM/ではそこに……竹中悟が椅子に座り、何かをしている。【感知】で振ってみてください。これは成功するだけで構いません。
一同/(ころころ)成功。
GM/じゃあみんな気づきましたね。……なんだかフルーティで良い香りがしました。
砂山/ん? ジュースでも飲んでいるのか?
風洞/香水かな? 良い匂いするねー。
狩護/何をしておられるのですか。
GM/「ああ。……整備だ」
狩護/整備?
GM/「マユダの研究成果なんだが……。そうだな……君達には話しておこうか」
狩護/はい?
GM/「私には、肋骨が数本無い。だから内臓が体内で保っていられない。……障害者だ」
狩護/あ……義体なのか。
GM/「ああ、マユダの技術が無ければ私は生きていけない。衝撃を与えてしまうと私はすぐに死んでしまう。しかも定期的に整備もしなければならない。この香りは……キツイかね」
風洞/いやそんなことはないですよ。フルーツのような香りですね?
GM/「このクスリは『アンエッサ』という。私のような身体は世界中多いよ、その人たちのためにもマユダの工学をさらに発展させていきたいと思っている」……【精神力】か【教養系】で振ってください。
ジョヴァンニ/(ころころ)成功、12です。
狩護/(ころころ)こっちも成功、達成値は3。
GM/『アンエッサ』と聞いて、前に医療関係で聞いたことがあるかもしれない。……アンエッサというのは元は樹皮の油で、機械などの整備にも使われていますが、人体の麻酔にも使われます。特徴は、柑橘系の香りがするのであまり嫌悪感を抱かれないことです。
狩護/そういや麻酔の原料って麻薬として使われることってあったな。モルヒネとか。
GM/そういうのもあったね。「マユダ開発部はマシーナリー製造にアンエッサを使っている。まだ試作機のマシーナリーのために結構な量を注ぎ込んでいたな……それも仕方ないことだが」と。……ちなみに私もエステで似たようなものを使われて吸い込んでゲホゲホしたことがある。エステって医療行為じゃないけど体いじくるんで麻酔必要なのよ。
砂山/そこでヒントを得たんですな(笑)
GM/ですよ(笑)「マシーナリーの開発と整備を統括しているのは……E地区だ。教えておこう」マップが新たに1つ増えます。
風洞/あ、『Eがマユダ開発部』ですね。
ジョヴァンニ/ミスター竹中。今後、マユダ開発部に話を聞くことになる。我々のことも話を通しておいてくれないかな。
GM/「ああ、もちろんだとも。警備システム、警備ロボットの協力しているのはマユダだ。君達の助けになろう」と前向きなことを言います。

 ●昼・スロット1
ジョヴァンニ/ベルガファミリーをもう少し調べたいんだがわざわざ日本語でホームページやってるなんてコトないかなぁ(一同爆笑)
GM/べるがのぺーじ♪』で、注目コンテンツは「ボスのへや☆」なんですね。
ジョヴァンニ/ボスの趣味はハーブ栽培☆』とか。無難に一人でパソコン使って調べよ。みんな、聞き込みに行ってもらえないだろうか。
砂山/と言っても俺ら、【調達】スキルも無いし。
狩護/いや、『注意を引く』とか『金をばらまく』があるぞ。
GM/今回のゲームシステム的ですが、『金をばらまく』を選択しても「警察のメンツがー」などと悩まないでください。『資金という制限あるパラメータをやりくりして情報を求める』のですから、大がかりに警察が捜査しているような描写になります。
ジョヴァンニ/なら安心して金をバラまいてくれ。『田中コウ』を調べてほしいから頼むよ。
狩護/じゃあ、目撃されたショッピングモールに行ってみるか。一人で行くのは危ないし……砂山、来てくれるか?
砂山/了解。
狩護/ショッピングモールに行き、田中コウの情報を集めよう。金は……三百支払います。
GM/了解、では判定をどうぞ。
狩護/(ころころ)成功、達成値は13。
GM/貴方はこんな話を聞く。いかつい感じの車は、B地区の高級住宅に住んでる奴なんじゃないかという話……と、覚えていた店員からコウらしき女性と一緒にいた男について聞けます。
砂山/どんなカンジだった?
GM/「普通にカップルと思いましたよ。一緒にいた女の子は大人しい感じでしたね」
砂山/……んな訳ないってさっきのコウの性格からして判るよな。コソコソしてるのか?
狩護/そのカレシの顔、覚えているか?
GM/「結構若い子だったよ。二十歳前後ぐらいじゃないかな。ただ学生には見えなかったな。それよりも目立ったのが周囲の連中だったな。守られてるみたいだったから、どっかのボンボンじゃないかと」
狩護/あー……ああ。どっかのボンボンね。
GM/「……そうだ。提出したのは店内の監視カメラでしたが、道路の監視カメラを調べてみてはいかがでしょうか?」監視カメラなどを統括しているのは、機械室のあるYですね。
狩護/……Yの方に行ってみるか?
砂山/Aの方にも監視カメラはあるのか?
GM/「そりゃイベント会場ですからね、今夜も警備大変になるでしょうし」
狩護/……今夜もって、何かあるのか?
GM/ではここで思い出します。出港して3日、初めて船内でイベントがあります。小規模なお祭で時刻は十八時から開催。おそらく多くの人達が遊びに行くのではないでしょうか。……さて、一方その頃のジョヴァンニさんですが。
ジョヴァンニ/パソコンでベルガファミリーについて、【調達】を使って調べます。パソコンで金はばらまけないのか?
GM/やるなら振り込みになりますね(笑)
ジョヴァンニ/『更に情報を知りたい人は以下の項目にクリックしてね!』カチ。
砂山/それどこのワンクリックだよ!(笑)
ジョヴァンニ/しないしない。じゃあ普通にパソコンを使って(ころころ)……失敗です。
GM/残念でした。もう知っている情報しか絞れませんね

 ●昼・スロット2
ジョヴァンニ/もう一度ベルガファミリーについて調べるぞ。(ころころ)成功……達成値は7。
GM/ベルガファミリーは滝峰と組み、数日前に大きな仕事を完遂させた。滝峰組とは縁が深く滝峰の助はベルガもきいてやることだろう。
ジョヴァンニ/……日本の極道って感じだな。
GM/彼らは次から次へと何かにつけては仕事を求め、尚且つ縁があれば様々なところに顔を出す連中です。
ジョヴァンニ/働き者だな。
GM/冬も暖かく過ごせますよ。彼らは今、どこで何をやっているのだおる……では相手チームを調べたことによりオマケ要素です。現在ジョヴァンニと風洞ちゃんが一緒に調べているので、お2人のうち1人が2D10を振ってください。15以上が出たらオマケがつきます。
ジョヴァンニ/ミズ風洞。今回は君に譲る。
風洞/はいー。(ころころ)……ふぁ、ファンブル!? 00です!
GM/え。えーと、2D10のプラスだから……大失敗でなく純粋に足し算だから……。
ジョヴァンニ/それじゃあ……20?
風洞/わ、やったーっ!
GM/む、むー。複雑だけどおめでとう。……どうやらベルガファミリーは何かをしているよ。しかも、滝峰組の願いを叶えてやっているらしい。今回のベルガは滝峰に従ってやっているようだ。滝峰のライバルを、ベルガが潰しに行っているんじゃ……。と、直感が告げた。
風洞/あ、あのジョヴァンニさん。あくまで直感なんですけど……。
ジョヴァンニ/直感でもなんでも言ってくれ。
風洞/私、ベルガファミリーはもう何か仕出かしてると思うんです! 直感ですけど自信があります!
ジョヴァンニ/うわー、何か物凄いこと言ってる。……マイナーアクションメガネを上げる、メジャーアクションでコーヒーを飲んでミスター狩護にメールを送るよ(一同爆笑)
狩護/なんですか、それ(笑)
ジョヴァンニ/ミズ風洞が不思議なコトになった。日本の女性には神秘的な力があるそうなので君達も頑張ってはくれないか(一同爆笑)
狩護/……あいつ、病んでるのかな(笑)
砂山/デンパなのか?(笑) ……つーか戦闘じゃなくここで00が出て良かったな!(笑)
GM/では、狩護さん達の方のスロット1つはどうしますか。
狩護/Yに行って監視カメラを見に行こう。言えば見せるよな?
GM/見せる……けど、何かを発見するかは判定をしてもらいます。金をバラまいても構いません。イメージ的には「みんな、頑張ってくれ。とにかく探せ!」と総動員する資金です。
砂山/俺の金から出しますので、狩護さんが判定してください。六百出しますから。
狩護/助かる。(ころころ)う、それでも達成値が6か……『金で顔をはたく』ことにしよう。
砂山/……じゃあ、更に八百払います! これで何も情報掴めなかったらションボリだな!
GM/では、大量の監視カメラ記録の中から……例の車がB地区の、ある場所に入っていくのを見つけた。そこは『B’』という住所だ。ある高級住宅地に車は消えていく……。
砂山/よし、場所がわれた!

 ●昼・スロット3 
ジョヴァンニ/『滝峰組のライバル』が気になる。それは調べてみよう。(ころころ)普通に成功……けれど達成値は3です。
GM/滝峰組のライバルは、運航会社はたくさんあるけれど……同じ市場に名を並べた企業の山々の中で、目についた会社名があった。
ジョヴァンニ/それは?
GM/……『マユダ』。
ジョヴァンニ/おや。
GM/滝峰公社は、マユダに話を持ちかけにきたことがあるらしい。それは商売の話なのか、私事なのか、喧嘩なのか判りませんが。
ジョヴァンニ/……竹中悟本人はいませんか?
GM/いますよ。では、スロットが3つ終わったのでまた皆さん4名、Bのオフィスへお集まりください。

 ●夕方イベント
ジョヴァンニ/ミスター狩護と砂山が帰って来たら、今まで判ったことをすべて話すよ。
狩護/俺は既に店員の証言やB’住所について、メールで事前に送信連絡しておきます。
GM/……では皆が合流したとき、少し慌ただしげに竹中悟が携帯電話で応対している。「……それは大変なことではないか? ……わかった。Eのへ向かおう……ああ、配備を……」
狩護/何かありましたか?
GM/声を沈めて竹中は言います。「……船の空調が故障したらしい。それに倉庫の警備が関連しているんじゃないかと連絡が入った。大したことはないと思いたいが……EとYにも向かわなければならなくなった」
風洞/それは……大変ですね。
GM/「すまないが失礼する」と、彼は去っていきます。スタッフオンリーの道を通りながら。
風洞/あ、少しだけフルーティフレーバー漂ってる(笑)
GM/プシューっとかける気化物だからね、アンエッサは。
砂山/そういや今夜は祭があるそうですね。……奴らが何か仕出かすとしたら、祭に乗じてとか考えられませんか?
ジョヴァンニ/滝峰はベルガを使ってマユダを潰そうとしている……これは、いくら強敵のベルガファミリーとはいえ1つの警備会社を潰しにかかるなんて無茶だとは思わないか?
狩護/……違うものが目的だと?
ジョヴァンニ/滝峰にもマユダにも関係……?
砂山/……そういや、さっき竹中悟が電話で言ってた『空調の故障』が気になる。Eには顔出ししに行った方がいいんじゃないか?
ジョヴァンニ/マイナーアクションメガネを上げる。Eに様子を見てくるだけなら判定の必要は無い筈。砂山、行ってきてくれ。もしスキルを要されたときのために二千ドル渡しておこう。
砂山/それだけあればなんとかなります。
GM/二十万円パッと出せるってカッコイイな。
狩護/俺はB’について調べに行きたい。だがスキル値も金も無いから出来るだけ援助してくれないか。金はあるだけ欲しい!
風洞/いくら欲しいですか?
狩護/……二千ドルぐらいは……。
風洞/じゃあ五千ドル渡します。
狩護/マジで!? それは頂いておこう!
ジョヴァンニ/……ああ、日本ってこんな国だったのか(一同笑)

 ●夕方・スロット1
ジョヴァンニ/日本の女性の力に賭けて、ベルガファミリーについて実態と動向を調べたい。
GM/まずは、情報収集が無事行われたかどうかの判定を成功させてください。
ジョヴァンニ/(ころころ)達成値8で成功。
GM/では、相手チームの情報を……2D10をお願いします。
風洞/いきます!(ころころ)あ、8と9で……合計17です。
砂山/日本の女性スゲエなぁ!(笑)
風洞/普通にやっていたら大失敗ですよ!(笑)
GM/むー♪ 肩になんか青い生き物がやってきましたー(一同爆笑) もうムーミん教に目覚めるといいんじゃね。
風洞/いや! 洗脳しないで!(笑)
GM/では水色の生き物は貴方に呟きかける。「……あの女の子は誘拐されたように竹中伸治は言っていたけど、狩護達の情報によるとカレシカノジョの関係のようだった。彼女は、普通に滝峰さん家に住んでるんじゃねーの?」
風洞/あ、あーそうですね! 直感ですけど凄く自信があります!
ジョヴァンニ/あの子、捕まっているんじゃなくて過ごしてるのか。……日本の女の勘は当たるから困ったなぁ(一同笑)
GM/一方その頃。……Eのマユダ開発部に行った砂山さんのシーンに移ります。
砂山/すみません。さっき大変そうって聞いたけど何が起きたんだ?
GM/何人かの職員さんらが騒いでる。「倉庫の空調の方が故障したようです。苦情が来たので現在早急に復旧作業を行っています。空調は全ての地区に繋がってますからY以外にも不調が来してしまうかもしれませんが……今日中には修理するものなのでご安心ください」
砂山/Yで空調が故障って、何かあったのか?
GM/「実は今朝方、Yで配備していたマシーナリーが些細なミスにより中破してしまいました。それにより木箱が崩れたり大変でした……もう落ち着いたと思ったのですが、空調にもダメージを与えてしまったのでしょうか?」
砂山/まだ実地配備できない試験作だから、安定してないのか……。
GM/……では、砂山さん。十面体1個コロリとしてハイアンドローを行ってください。
砂山/ロウで。……9、ダメでした。コイツは賭け事に弱いことが判明します(笑)
GM/ではちょっと貴方はゲホッと咳きこむ。……さっき嗅いだアンエッサを吸いこんじゃったかな?
砂山/……苦しい?
GM/ちょっとだけ。これを大きく吸い込むと目の渋みと喉のイガイガ感を感じるだろう……消炎系にもヤバそうな気がするし。熱加えると危険なんだろうなぁ。
狩護/まあ……『油』とも言ってたからな。
GM/それとEは……流石マユダ、黒光りする警備ロボットが立ってます。Yにさっき行ったときも隅っこに配備されてましたね。
砂山/……気化する麻薬に、熱に弱い油に、空調の故障……。なんか嫌な予感しかしないな。
GM/……では最後に、『B’』に行って情報を集めようとしている狩護さんのターンです。
狩護/金をバラまいて聞き込みを行う。目立ったって構わないさ、千ドル払ってシッポを掴む。
GM/おお、現場に立ってカッコいい上司だ。
狩護/(ころころ)……うん、達成値3にしかならないから増やそう。千ドルまた払う!
ジョヴァンニ/そうか、判ったよカンパネルラ……こうやって経済というものは生まれるんだね(一同爆笑)
GM/では貴方は『B’の住所』が何者のものなのかを突きとめる。ここに住んでいる人の名前は……滝峰猿年。
狩護/滝峰か、やっぱりな……。
GM/名前をすぐに調べれば判る。現社長の滝峰佐吉の孫だ。高校卒業したぐらいの年で、家族代々受け継ぐ会社を手伝っているようだ。

 ●夕方・スロット2
ジョヴァンニ/もう一度『田中コウ』についてもう一度調べる。人間関係とかを……竹中伸治を相手に【交渉術】で!
GM/では描写的には、伸治がどれだけ信憑性のある思い出しをジョヴァンニの達成値で決めるようにします。どうぞ判定を。
ジョヴァンニ/(ころころ)成功、達成値12。
GM/おお、10越えた。「……ああ、そういえば田中コウは色んな人物と付き合っていた。男でも女でも、年齢を問わず様々な人に好かれている子だった……。それと、恋仲もいるみたいだった。確か栄港の方で出会った男と言っていたような気がする……」
ジョヴァンニ/流石に名前までは聞いて……?
GM/「流石にそこまでは。……彼女は明るく喧嘩の強い方で、疚しいことは決してしないだろうが、少し猪突猛進癖があるかもしれないな。自分の信念は曲げず、正しいと思ったら周りを気にせず突き進む……そんな子だった」
ジョヴァンニ/カレシの年齢は判るか?
GM/「……確か、高校を卒業して働いてるんだったかな」
風洞/……なんか、雲行きあやしくなってきたなぁ(笑)
GM/では次に砂山のシーン。何をするの?
砂山/詳細をメールで他の連中に送りつつ、Yに向かいます。
GM/Yの方に到着して改めて見ると……意識しなければ判らなかったけど、警備ロボットが確かに配備されているね。
砂山/竹中悟はどこに?
GM/悟さんはYの機械室の方に行けばいます。
砂山/アンエッサは消炎系に悪いって聞きましたが……大丈夫なんすか、こんなところにいて。
GM/「そこまで心配する必要は無い。多少吸いすぎで苦しくなってしまうこともあるが、コレがある……」と、竹中悟は服の中からアンプルを見せます。「これがあれば大事にはならない。支障が来すまで作業はしないよ。それに、『何かあったらいつでもどこでも機械室で見張れるし連絡も取れる』。まるでそこにいるかのように」
砂山/修理の作業ばかりは移動しないとできませんしね(笑) ……あの、すみませんが田中コウのコトについて話してもらえますか。
GM/「……私の、娘だ」
砂山/……ええ、そうですね。
GM/「捜索願は3日前に出した。1日経っても連絡をよこさないのは今まで無かった。そんなあの子がまさかこの船の監視カメラで発見されるとは思わなかった。コウを誘拐した相手がライトランドに乗せたのだろう。正式な手続きが無い人間がライトランドはそう簡単に乗れるものではない」
砂山/……貴方と娘さんの関係はぶっちゃけお聞きしますが。
GM/「……父親になりたいとは思っている」
砂山/……微妙な返答だなぁ。
GM/そんなこんなで、次のシーンは狩護さんです。いかがします?
狩護/では、『滝峰猿年』という社長の孫について調べさせてください。八百ドル出します。
砂山/湯水のように金を使ってるな(笑)
狩護/使ってるよチクショー!(笑・ころころ)成功、達成値は10。
砂山/おお、イイカンジ。これ以上アップさせなくても大丈夫かな?
狩護/いや、もう派手に動いてるんだ。これ以上顔を知らされても仕方がない。ツリでも取っておけってことで五百ドル払うよ。
GM/やるねえ。……滝峰孫こと滝峰猿年は、非常にコンピューターの腕に恵まれているらしい。クラスで言えばオペレーター/オペレーターで、将来有望な腕をもったお坊ちゃんだ。滝峰公社の滝峰猿年でライトランドで登録されていたことで、滝峰猿年の顔写真が表示できます。
狩護/よし、この写真をC地区の店員に持っていけば確実にいける!

 ●夜イベント
砂山/コレって要するにさ……コウがサルっていう奴のカノジョで、恋は盲目なんだろ? 猪突猛進な性格ってコトは、サルの元へコウが行っちゃって、父親としてはライバル社でヤーさんの妻になるのを許さないと思うんだよ。
狩護/……竹中悟がどう出るかが非常に怖いな。カノジョとデートに行くなら、今夜の祭に出かけると思うんだが。……俺らは田中コウと滝峰猿年を引き離すのが目的でなく、彼女を連れ戻せばいいんだし。
GM/では、時刻は十八時近くなります。人々はA地区に集まりだしましたね。
ジョヴァンニ/A地区に田中コウと滝峰猿年が来るのは高確率だ。発見し任意同行を求めよう。
GM/じゃあ早速向かいましょうか。……A地区にやって来ます。ビアガーデンや歌のステージやらで、非常に賑やかですね。
ジョヴァンニ/魔法の呪文ジョヴァンニオイデオイデ。犬を派遣します。
GM/派遣してどうするんですか。
ジョヴァンニ/寂しいから連れていく。
GM/そんだけですか(笑) ファミリアでMPが倍増してたらいいんですけどね(一同笑)
ジョヴァンニ/各々、田中コウと滝峰猿年を探すんだ。その際に滝峰猿年のSPがいるかもしれないから気をつけろ。寧ろそんな連中がいたらそこを重点的に調べればいい。
GM/では、人を探す判定で【感知】で振ってください。
風洞/(ころころ)よし、成功達成値10です。
GM/では風洞は……それっぽいカップルを発見した。
風洞/こ、コウさん!? 皆にメールで一斉送信します!
GM/では、人ごみでもあやしくないように武器を隠匿しておいてください。絵的には完全武装でなくてもきちんと装備している状態とします。……見つけた2人は、ごく普通のカップルに紛れるかのように談話しています。
ジョヴァンニ/……周りを見回してみますが。
GM/人がいっぱいいます。……あからさまに二人を守っている人物を見つけられません。
狩護/とりあえず任意同行を求めよう。コウの方に近寄ります。失礼……貴方は田中コウさんですね?
GM/声を掛けられてビックリ。固まる女の子。
狩護/貴方のことを捜している人がいます。ご同行願えますか。
GM/では連れの男性が飛んでやって来る。「またナンパか、行くよコウ!」
狩護/すみません……ナンパではなく、彼女をお連れするように言われています。
ジョヴァンニ/ミズ風洞、通訳を頼む。……ミズ田中。貴方はお父さんに何も言わずこっそりお家を出て行ってしまったね? お父様はとても心配しているのだよ。
GM/「……お父さんが? そんなコト……」ボソッと日本語で言うよ。「コウ、行こう!」と男の子が彼女の腕を引いて去ろうとする。
砂山/そこにヌッと入る! おい、男なら相手の親父さんに話をしておくのが筋だと思うぞ?
GM/では、おやっさん風の男達が間に割って出ます。「ちょっと兄さん達、若い子にケンカを吹っ掛けるなんて大人げないんじゃねーか?」
ジョヴァンニ/これは喧嘩というか……。
GM/「でもあの子達、嫌がってますよねえ?」
狩護/……埒あかないから警察手帳出そう。我々こうゆう者です。田中コウさんの消息願いを出されています。よって任意同行を願います。
GM/おやっさん風な人、及びその後ろにいた人たちは一瞬顔を顰めます。
狩護/申し訳ない、コウさん……お父さんとお話をしてやってくれないか。
GM/「こ、コウ」「……一度戻るぐらいだったら、大丈夫だから」ボソボソと話し合う2人。「……判りました。私、行きます」コウは頷く。
狩護/……ありがとうございます。
砂山/若いんだから家業に関係なく応援はしてやるから。あのオッサンも色々あるんだ。とりあえず会ってやれよ。
狩護/……その先は頑張れ。とにかく、無事に見つかったことを本部に報告しよう……。
GM/ドカーン。
一同/えっ?
GM/どこかで爆発の音。
砂山/なっ、何があった!?
GM/あの音は一体何だと人々は騒ぎ始めます。そして……船内がグラリと揺れる。今まで揺れなど感じてなかった海上都市が……。
ジョヴァンニ/どこで爆発した!?
GM/おそらく……YとZの方向だ!
ジョヴァンニ/カンパネルラ、ゴー!(一同爆笑) 動物の素敵本能で危険な場所を特定するんだ!
GM/じゃあ十面体振ってください(笑)ハイアンドローで当たったらカンパネルラの手柄にしましょう。
ジョヴァンニ/ローでいきます。(ころころ)……8。
狩護/カンパネルラがどっか行ったまま帰ってこない!(一同爆笑)
砂山/……多分Yが爆発したんだろ! 気化したアンエッサが何らかの理由で引火したんじゃないか! すぐに向かおう!
狩護/ちょっと待て。娘はどうする?
風洞/あ。
狩護/……仕方ない、今回の場合は確保できないけど安全を重視しよう。滝峰公社にいれば安全なことは間違いない。今は、連れて行けない。
砂山/そうだな……おい、お前! ちゃんとコウちゃんのコト守っておくんだぞ!
GM/「え……あ……判ってる!」男はコウの手を引き車に乗ります。その車はなんとなく見覚えのあるものですが……そこまで気付いている余裕はありませんか。
狩護/竹中悟に電話をする! アンタ無事か!
GM/電話は……繋がります。「私は今のところ無事だ……しかし」悟の声のバックから、ここよりも更に騒がしい雑音が入ってくる。
狩護/田中コウの姿を確認しました。彼女は今、最も安全なところに匿われています。……逃げられましたが彼女は安全です。
GM/「ああ……そうか。今は仕方ない、それでもあの子が無事なら良かった。逃がせ……」ザザザ。
ジョヴァンニ/ボクは本部の方に連絡しよう。一体どうなっている?
GM/それには伸治が応対します。「爆発が起きたのはDからYにかけてだ! Yには俺も向かう、悟もそこにいるだろうし……一緒に来てくれ! こっちはYの方にいると聞いても実際どこにいるか知らん!」
ジョヴァンニ/判った、合流しよう。その前に『警備を必ずこちらに遣しておくれ』。真っ直ぐYに向かいます。
GM/ではYの方へ向かうと……船内の気持ち悪い揺れに、頭が痛くなってくる匂い。倉庫の方では煙が上がっている。「こっちか……!」と伸治はYの機械室の方へ走る。
狩護/それを追います!
GM/走って、走って、走った先に見つけたのは。…………倒れている竹中悟の姿。その横に唖然と立っているサングラスの男性。
狩護/……ここからどんな状況か見えませんか?
GM/では【医療】スキルで感知してください。
狩護/ハイ、医療させてください!(ころころ)……30、やったクリった!
GM/クリったなら自信を持って判ります。竹中悟は、……死んでいる。
ジョヴァンニ/……。
GM/「悟……! お、お前らは!? よくも……!」倒れているところにいるのは、4人の男女。充満した焦げ臭さと不思議な香りと、慌てる声と、ジョヴァンニには見覚えのある顔の彼らは……。
というところで、『警察サイド』セッションを終了いたしまーす!