アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 七夕ディスコナイト 』 2ページ ■
2019年12月3日/12月14日/12月20日




 ●ミドルフェイズ1/億人 〜お茶会の給仕〜

 ミドルフェイズを開始する前に、『契約』について話し合う一同。
 億人はサラサのマスターに、サラサはロランのマスターに、ロランはイルカのマスターに、イルカは億人のマスターになった。


ロラン/とりあえずみんなぐるぐる契約しました〜! 七夕ドーナツの完成だ。
億人/七夕ドーナツ。Dポップみたいな四個詰めでこれは作れる。
サラサ/キラキラしていて美味しそう。
ロラン/コラボカフェ待ったなしですよ。「ロリちゃんのパンケーキ」を食べたい。
サラサ/「ティータイム組のきまぐれ○○」とかありそう。
イルカ/おいしそう……ロランモチーフのスイーツにイルカを乗せよう!
ロラン/スイーツでもイルカさんを載せられる光栄! 食べるのもったいないな!(笑)
サラサ/コースターをお持ち帰りできるやつだ……(笑)
億人/コースターグッズ全部集める為に通っちゃう……(笑)
イルカ/これ、アイディアが無限に出てくるやつですね!(笑)
ロラン/ってそうだった、AF判定だった! 悩ましいですけど、オープニングでお茶会してたから調査するのもアリだな〜。
GM/億人さんやサラサちゃんも茶会大歓迎だよ! おいでませティータイム。
サラサ/ほむほむ。七夕カフェ行きたい。
億人/それなら……先程の動揺を引き摺ってたということで心を落ち着ける為に、もう一つの仕事の料理がてら ティータイムの給仕側で話すのも有りだな。
サラサ/給仕側!
GM/あっ、そういや料理キャラだった!
イルカ/給仕と聞いて!
ロラン/うまいメシが食えるぞ〜!
GM/みんな同意してしまった(笑) では億人くん、シーンプレイヤーで茶会のAF判定をしましょうか。

▼『AF判定3:20年間の軌跡(1人目)』
 ・使用能力値:【自由】
 ・難易度:20
 ・回復しながらの難易度:30

※「お茶会に参加しながら、『自分自身の20年間』について回想する(1人目)」演出に成功すること。
 お茶会でこの20年間どのように生きたかを語ったり、こんなことがあったと過去の出来事を回想(演出)すること。
 このAF判定をしているシーンプレイヤー以外のPCは、「亞鋼婁鬼の封印を再調査」をしている描写となる。
 成功した場合、とあるイベントキーを入手する。


億人/みんな無事だ……調べ直しの前に、正直さっきのサラサがぐしゃってなったのが、俺は今とても心臓にきている。
サラサ/おにーちゃん、顔色悪いよ、へいき?
億人/いや、だいじょばない。
サラサ/サラサはへいきだけど、おにーちゃんはへいきじゃない! 休憩しよー!
イルカ/休むことも大事だ、大事!
億人/という訳で精神統一をしてくる。休憩ということで、エプロンきゅっ。
サラサ/あっちの方から良いにおいがするよー。ぐいぐい。
億人/向かっているのはティータイムの席だな。紅茶の匂いがする……良い茶葉だな。すまないがサラサと先生と兄いは先に行っててくれ! ≪コネ「古川財閥 田組家」≫料理人の血が騒いで、キッチンを借りますね!
GM/茶葉の違いが分かる給仕の鑑だ。
イルカ/僕たちも休憩しよっか、ロラン。頭に血が上がった状態では効率が落ちるものね!
ロラン/それもそうですね、エネルギーをいれて頭を回しましょう〜!
億人/≪+50料理≫の手際で、ときわさんのところに「よかったらどうぞ」とケーキを並べにいく!
イルカ/前回よりお菓子も豪華になる予感!
GM/(ときわになって)「ああ、ミスターノートルダム達、ティータイムに来てくださりましたか……って、いっぱい来てくださった!?」
イルカ/ぴちぴち。
サラサ/ぽてぽて。
ロラン/ぞろぞろ。えへへ、お邪魔しまぁす。
GM/「ケーキの追加サーヴィスなんてもの、教会はいつからしてくれるようになったんですか? わーい、いただきます!」
サラサ/おにーちゃんのお菓子とってもおいしいから楽しみー!
GM/「どうぞですよ。お座りください、レディ」 サラサちゃんをお席にご案内するときわです。
サラサ/ほっぺぽよぽよさせながら頬張る〜。
イルカ/癒し効果がスゴイ。
ロラン/既に【MP】が癒えた心地だな〜。
GM/なお、このティータイムの場にいるのは、PC4人と、ときわとアクセンです。

 アクセン。
 禁書研究家。正体は魔王。
 異端を指揮する王だが、その正体を隠し、多彩な知識をもって教会の資料作成に協力している。
 (PC達は知っている前提で構わない。知らなくても構わない。5版になってから隠しもしない)
 ときわと共にティータイムをよくしている。お茶や菓子が好きというより、人の話を、興味深く聞いて注意深く問いただすことが多いようだが……?


サラサ/隠さない魔王様……。
イルカ/5版になってから隠しもしない魔王……(笑)
GM/異端を指揮する王として『AW』のシナリオを陰ながら暗躍する彼ですが、普段は一般的な教会の協力者として礼拝堂にときわと共に入り浸っています。戦ったらわりと強い人だよ。まず戦わないけど。
億人/そんなことをしてたらケーキが足りなくなる! 追加でマドレーヌやクッキーや、焼き菓子をこさえにばたばた往復! 足だけ機動を上げようと機械鎧の≪闇の衣≫を纏います。わいわい賑々しいお茶をしていると……なんか、思い出すな。七夕のときの、あれ。星型の型抜きクッキーを並べながら……みんな見たことはきっとある、≪邪の道は此方≫。
GM/アクセンが「……『あれ』とは?」と言おうか。
億人/ああ……昔、この4人で七夕の時期に流星群を見たことがあるんですよ。連れて行ってもらって。
イルカ/懐かしいね〜、僕たちの出会いの場だ! ぴちぴち。
サラサ/サラサも覚えてるよ、ふふ。
ロラン/イルカさんとかくたすの熱いバトルも、あれが最初でしたね。
GM/(アクセンになって)「なるほど流星群はポケモンバトル」
イルカ/誰がポケモンだ。……あれは良い戦いだった。以降、我々はキュートなマスコットっぷりを競い合うライバルとなったのだ……(笑)
サラサ/2人ともずーっとバトルしてたもんね!
億人/≪封印の牙≫としての力も発する指で、繊細にチョコペンでイルカやサボテンの似姿を描きますね!(笑)
イルカ/インスタにあげよう。
ロラン/イルカさん、インスタやってるんだ(笑)
GM/(アクセンになって)「すぐ思い出として出てくるぐらい、印象深いものだったのかね」
億人/ええ、印象深いですよ。恩人に連れて行ってもらったんです。俺の目、当時は病気で見えなくなるころで。
GM/(ときわになって)「流星群……ええと、どれぐらい前の話ですかね。皆さんどれぐらいの仲なんです?」
億人/20年ですね。あの星空は今でも頭に焼き付いてます。
サラサ/もうそんなになるんだね。
億人/目が見えなくなっても、事故に巻き込まれても……望遠鏡で遠くの星を見るように、教え合うように、機械でおぎなったり仲間と補い合えばいいとその時に気付いたんです。≪那由多の武器≫に≪葬送の衣≫。もうすっかり体の一部だ。
サラサ/……昔はどこか思い詰めていたようなおにーちゃんが、今はこんなふうに笑ってみんなと一緒にいるのが、嬉しい。
イルカ/いい顔をするようになったなあ。イルカもにこにこ。
ロラン/老体の涙腺に響きますよこの話。ほろりとしながらイルカさんラテアートをずぞぞ。
サラサ/ラテアートだ〜!(笑)
億人/いや、目だけでなく、ほぼ全身機械になると思わなかったですけどね! ……戦闘のときは≪封印の角≫に覆われる頭を軽く描く真似する。そういえば先生のところに診てもらうようになったのも、それが切っ掛けだったな。本当に懐かしい。
ロラン/うんうん。それにしてもこんなに立派になってしまって……料理の腕も、まぐまぐ!
GM/(ときわになって)「……大変なことがあったようですね。お体、大丈夫なんですか?」 詳しいことを知らないから重症のことを気に掛けているときわ。
億人/よくある異端事件です。良い技術処に拾ってもらったので、お陰で料理の腕も腐らずに済みました。
GM/「……そんなのですか」 しんみり。
億人/へへ、その林檎のミルフィーユおいしいだろ。きっと隅に、あの日のような兎林檎が添えてある。いっぱいおあがり。
GM/「林檎ミルフィーユ! いっぱいおあがります!」
サラサ/サラサ、これ好きだよっ!
億人/……そういえば、さっきは守ってやれなかった。≪罪ありき≫。≪故に報いを≫、というには足りないけれど、サラサちゃんのお皿にもう一切れ。
サラサ/ありがとう、おにーちゃん!
GM/「ここまで美味しいお腕になさったのも、その体が表わすように苦労なされた積み重ねなんですね。もぐもぐ、ファンです!」
億人/どーぞどーぞ、まだまだ作りますんでー。
サラサ/えへへー。おにーちゃんのファン、また増えちゃったね!
億人/そこまで評価してくれるのも面映ゆいもんすよ、マドレーヌしか出ませんよ。≪惨撃≫、追撃の焼き菓子! 星型のマカロンもあるよ! 味の攻撃力が高い!(笑)
イルカ/おいしい!
ロラン/いいですねぇ……億人くんの、この、守りたい笑顔。
GM/マモレナカッタ……。
ロラン/まだ未遂! まだ未遂だから!(笑)
サラサ/今度こそ護る!
GM/「おいしいです、いやデリシャスです。素敵なトークもいっぱい聞かせてもらえて、いいフレンドを連れてきてくれましたね、ミスターイルカ達は」
ロラン/ふふ、なんと彼と彼女は自慢のフレンズなんですよ、トキリンサン! イルカさんを正面からまふまふしながらえっへんします。
イルカ/せやろせやろ〜、いいフレンドだろ〜! まふまふされながら笑顔でえっへんします。
サラサ/イルカさんまふまふ羨ましい……かくたすをまふまふ!
GM/「自慢のフレンズ、素敵な響きですね! そういうの大好きです! ちなみに僕ができることといったらアクセンさんをまふまふしながらエッヘンし返すぐらいです」
イルカ/まふまふされるアクセンと聞いて期待の眼差し!(笑)
ロラン/アクセンさんをまふまふするトキリンさん見たさすぎるのですが!(笑)
GM/「アクセンさん、視聴者サービスです! レッツそこにお座りしてください! まふまふまふまふまふまふまふまふ!
イルカ/まふまふの勢いが凄いー!(笑)
サラサ/生まふまふだー!
億人/まふまふしているその喧噪に目を細めながら、左胸に手を添える。……レンズが一つそこには埋っている。しっかりと時を刻むようにと≪死神の赤≫の動力。……ああ、俺にとって、皆も大事な友達だ……。判定、参ります。
GM/そこでレンズの演出を入れてくれる億人くんGJ。判定能力値は自由です。『現在難易度:8』で、お好きな能力値でどうぞ。
億人/厨房は体力仕事! 【体力】判定かな!(ころころ)達成値12で成功!
サラサ/やったー!
億人/ほっ、いけたか……。
GM/(アクセンになって)「君は私が『20年前に時を戻せることができる』と言ったとしたらどうする?」
サラサ/えっ。
億人/……給仕の手が止まる。それは、どういうことですか。
GM/「私が『20年前に時を戻せることができる』と言ったとしたら、どうする。それを尋ねているのだ」
イルカ/……ま〜たこの魔王は、人を誘惑して〜。
ロラン/アクセンさんは悪い男だぜ……(笑)
GM/「すぐに答えられぬか」 ときわは突然の発言におろおろしながら黙ってます。億人くんの回答を待つ。
サラサ/お、おにーちゃん……おろおろ。
億人/……異端の匂い。そんなもの、戻せるものなら……。
GM/「20年前に戻りたいかい? この20年間を無かったことにして、20年前に戻るか?」
億人/…………。いや……それは、きっと、駄々だ。
GM/「ふむ?」
億人/……あの人が好んでいたヒーローとは程遠い身だけれど、仲間と築き上げたものをおろそかにするのはヒーローのすることじゃないって、叱られるからな。……戻さない。
GM/「なるほど。戻さない。そうか」

 『20年間の軌跡(1人目)』で判明する情報。
 PCは『イベントキー:月日の想いA』を入手する。

 『イベントキー:月日の想いA』
 君にとっての20年が確かに存在することを表わすイベントキー。


億人/……ちょっと、いや、かなり迷った。……助けられるものなら正直助けたくはあるけれど、でも20年リセットしたくない……。
サラサ/おにーちゃんよしよし……。
イルカ/どや〜! 誘惑しても無駄だぞ〜!(笑)
サラサ/そうだ。回復行動が出来た筈だから……サラサ、おにーちゃんに≪興奮剤≫あげる!
億人/サラサは大丈夫だっけか?
サラサ/【MP】は17点あるから、あとでみんなで『供給』できたら平気だよ!
億人/大丈夫なら、貰う。ありがとう!(ころころ)ありがたく3点ごくごく。アールグレイこぽこぽ。健やかになれた。
GM/健やかな億人達の前に、青森のオッサンが現れる。(青森になって)「呑気なもんだなぁ、これから儀式だっていうのによぉ〜」
ロラン/健やかな青森さんだー。
GM/「そろそろ儀式の間に移動しようぜ。何事も無いだろうから、さっさと終わらせちまおう!」
サラサ/ぎくり……。
イルカ/もうそんな時間か……気合いを入れて行きます。
サラサ/……そういえばなんでお茶会で「20年前から現在まで」のことが話題になったんだろう。
ロラン/アクセンさんのあの質問も気になるよね。事件の裏には大体魔王がいるもんだってロリちゃんが言ってた。頭を抱える(笑)
イルカ/ロリちゃんがろりんぽいんと出てこなかった理由も気になるな〜。
GM/みんな深刻な顔で儀式の準備をしてるな〜。きっとすぐ終わる儀式だからその後に調べるといいよ〜……儀式スタート。というところで、GMは「特定の条件が揃ったか」を確認します。
億人/確認しますが……。
GM/……条件は、整いませんでした。という訳で、22時。亞鋼婁鬼、復活です! ガオー!
ロラン/そう! 整わなかったのである!(笑)
サラサ/やるぞー!(笑)
GM/儀式の準備をした。しっかりと呪文も唱えた。だがしかし、鏡は破られた。恐ろしい時間がまた始まる。
イルカ/残念! よっしゃ!やるぞぉ!
億人/身構える! 戦闘!

【亞鋼婁鬼のダメージダイスチャート(1D6)】
 1:正気度減少1D6点
 2:MPダメージ5D6点(軽減特技OK)
 3:物理ダメージ10D6+10点(軽減特技OK)
 4:霊力ダメージ10D6+10点(軽減特技OK)
 5:HP・MPともに防御無視ダメージ5D6(軽減不可)
 6:代償チャートへ移行する


億人/相変わらず、きっついチャートだ……。
GM/ループものあるあるですが、シナリオは一度見たものなので「ctrlキーを押しっぱなしでスキップスキップ」になります(笑) そして、2回目からは簡略化するために以下のような流れになります。

(1)PC4人の中から代表者が、ダメージダイスチャート1D6を振る。
(2)GMが、PC4人のうち誰か犠牲者を1D4(1→億人 2→サラサ 3→ロラン 4→イルカ)で決定する。
(3)その人をダメージダイスチャートの内容にしたがって殺る。
(4)ループ!


ロラン/チャートにしたがって殺る!(笑) 了解ですよ〜!
GM/前回は犠牲者がサラサちゃんだったので、今回の犠牲者はサラサちゃんに1D6を振ってもらおうかと思います。
サラサ/オワっ!?(笑) わ、分かりました……いきます!(ころころ)3!

 3:物理ダメージ10D6+10点(軽減特技OK)

GM/オーソドックスに剣をブンブンする亞鋼婁鬼です。
サラサ/物理ダメージだ。軽減できる!
億人/これなら比較的安全! ナイスだぞ!
GM/次に、1D4でPCのうち誰が犠牲者になるかGMがダイスを振って決めます。(ころころ)4……イルカさんに向かって、剣が!
サラサ/イルカさん!?
イルカ/ぐっ、うあ、こっち来たかぁ……! イルカに【防御力】は無いです!
GM/イルカはスベスベしています。そんな彼に10D6+10を振ります。(ころころ)イルカさんに、物理ダメージ45点!
億人/イルカにーい!? さっきから小さな子や小さな生き物から狙いやがって!(笑)
ロラン/なんて残酷な! なんて残酷な!(笑)
GM/それを聞いた青森が「じゃあ次は俺が狙われちゃう!?」とギャグを言って和ませようとしますが、魔法少女の存在を認識して倒れます。
サラサ/おじさんー!(笑)
ロラン/青森サーン!?(笑)
イルカ/僕の可愛さに嫉妬したか……(笑) ≪気迫の盾≫を使用!
サラサ/先にサラサの≪元素の陣形≫を受け取ってほしいのっ!(ころころ)12点軽減して! イルカさんを守るんだからーっ!
イルカ/ありがとー! 【MP】を6点削って≪清浄の盾≫+≪気迫の盾≫を使用。18点軽減して、ダメージ15点だけ受けます。これでギリ立ってられる!
億人/首の皮一枚で生きた!
GM/お見事。……巨大な魔力の塊の刃をイルカに振り下ろす。サラサの魔法によって軌道が変わり、イルカは一命を取留める。亞鋼婁鬼は人をいとも簡単に壊すように刃を振り回し……。
ロラン/イルカさんが、ぼろぼろに!
サラサ/き、厳しい……。
イルカ/【MP】を温存しつつギリギリ生き残れたが、これ長く続くと厳しいぞ……。
GM/またもイルカの脳天を狙うように、刃を、空間ごと切り裂くように……。そのとき。

 「……このぉ……!」
 龍の聖剣の、幼くも必死な声が響いた。

 ――イルカが目を見開いたまま、亞鋼婁鬼を睨みつけて刃を受ける前に、意識が遠退く。
 ――――気付けば、そこは亞鋼婁鬼が暴れる儀式の場所ではなく。

 ――――――16時、3度目の廊下の夕方に、戻っていた。


GM/ループしました。……16時。イルカは、ロランと共に教会の廊下に立っています。
イルカ/……しょっぱい顔をします。
億人/……仲間の死亡描写で、心がつらい。
ロラン/……絶望した顔で立ちすぐんでおります。……ごめんねイルカさん。僕、キミに何も出来ていない……めそ。
イルカ/ごめんねロラン。つらいものを見せてしまったね。尾っぽでロランをぺちぺち。……って、同時にごめんねって言ってしまったね(笑)
ロラン/笑ってるイルカさんを見て、ちょっとほっとする。うんうん、気をしっかり持とう……。
イルカ/君がいるから、まだ全然大丈夫だと思えるんだ、ロラン。……ここからだ、踏ん張っていこう。
ロラン/イルカさん……。僕もイルカさんがいるなら、まだ頑張れる! まだ出来ることが残ってる筈だ。……また、2人と合流しよう。どうするかまた、話し合おう。
イルカ/そうしよう! さしあたって僕は回復しないとヤバいぞ!
ロラン/あわわわ回復優先! 絆創膏を貼る!(笑)
GM/では、そろそろお墓参りから帰ってくるサラサちゃん達が現れるでしょう。
サラサ/ずびずびしながら合流! イルカさんっ! 生きてる〜! びえ〜!
イルカ/絆創膏を貼ったイルカがキリッとした顔でお待ちしております。
億人/……兄。良かった。
イルカ/この通りピンピンしているとも! 次こそ奴に目にもの見せてやろう! ぴっちぴっち尾びれを振って元気アピをします!
億人/はは、活きがいいな……その尾っぽ見て安心したよ。


 ●ミドルフェイズ2/イルカ 〜調べるイルカ〜

サラサ/サラサは≪食物錬成≫があるから回復するよ? サボテンおにぎり! ちょっと酸っぱいかくたすを取り出す!
億人/軽食だ! おやつ魔法!(笑)
ロラン/サボテンステーキとかこの世にはあるんですもんね(笑)
イルカ/おにぎり欲しい気持ち!(笑) では次は、イルカが回復しつつAF判定をします。調査ですね!

▼『AF判定1:亞鋼婁鬼の封印を再調査』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・通常難易度:50
 ・回復しながらの難易度:80

※「亞鋼婁鬼の封印の儀式について調べ直す」演出に成功すること。
 成功した場合、亞鋼婁鬼の詳細が判明する。


ロラン/イルカさんの足になる準備は万端だぞう!
イルカ/まずは、資料を改めて読み直そうか。ロランの頭にのっかったまま教会の資料室に向かいます。
億人/イルカにい・オン・ザ・ロラン先生。いつものスタイルだ(笑)
ロラン/資料室まですったかたー!
サラサ/ぽてぽて! ついてく!
イルカ/今回の仕事にあたってまとまった資料は読ませてもらったけど、まとめる前の資料も読み直しておこう。何かほころびが読み取れるかもしれない。魔術的な綻びの確認は、ロランに任せるぞ! ≪+50カリスマ≫顔で言います。
ロラン/もちろん任せて! キリ顔で引き受けます!
イルカ/魔術というより自然の因果による綻びなら……僕の精霊たちが黙っちゃいない! そう、僕は≪火霊操作≫、≪水霊操作≫、≪地霊操作≫、≪風霊操作≫の≪四大操作≫がが行える! 生まれつき精霊に愛された男なのだ!
サラサ/ワーワー!
億人/精霊に関してはプロイルカ。
イルカ/司書の顔に「火気厳禁」「水濡れかんべん」「風で資料が飛ぶ」「紙に泥汚れをつけるな」と書いてあるので気を付けようと思うイルカなのだった。
ロラン/司書さんの顔面が大変なことに(笑)
億人/四大元素それぞれに注意喚起!(笑)
イルカ/司書も能力者なので、≪英霊「ライダー」≫であるイルカが霊体化していたとしても見える。逃げられないことを悟るイルカ、おりこうさんにします。いやしかし……疲れた! 疲れたので作業前にまず≪興奮剤≫を飲みます。
サラサ/へろへろ、ふぁいといっぱつ!
イルカ/これで頑張れるぞ! もうあんなことは繰り返してはいけない……死ぬ思いには英霊だからそこそこ経験あるけど、自分に≪魂掬び≫は使えないから本当に気を付けなくては。次は≪神威の導き≫も辞さないぞ。自分を守らないと誰も守れないのが回復役のつらいとこだ! と思いながら資料を読みます。
GM/イルカさんもサラサちゃんも、みんなの戦の要だもんな。
イルカ/資料を読んでいたらロランの頭の上で寝そうになります。ハッとします。
ロラン/頭の上のイルカさんをシェイクします。
イルカ/うわ何をするんだロランやめおぼろろろろ!(一同笑) ≪清浄の盾≫が乗った≪清浄の使者≫を自分に掛けてロランのシェイクに≪気迫の盾≫を使いました。
サラサ/イルカさんたち楽しそうだね〜(笑)
GM/特技を13個使って、難易度が26減少。『現在難易度:54』です。
イルカ/よーし調査調査調査だぞー! 【理知】判定で振ります!(ころころ)達成値15!
GM/高い出目だ。『現在難易度:54分の15』です。とてもとても、頑張って資料を検索していきました。だが君は思った。「多い。読み終わらない!」「やることが……やることが、多すぎる!」(一同笑)
イルカ/そうだ。マイナーアクションで≪興奮剤≫を飲みます。回復をしておかないと!
GM/情報収集の成果は無くても回復はしておこうね。情報は手に入らなくても青森のオッサンがハグしてあげるから。
イルカ/ハグをすりぬけて≪興奮剤≫で(ころころ)5点回復。
億人/ハグキャンセルされた(笑)
ロラン/ハグ未遂だ。
イルカ/あっ、イニシアチブで使える≪四大操作≫をここで使っておこう。【MP】を3D6点回復できる!(ころころ)よしよしよし、精霊たち愛してる。11点回復して……使うと移動ができなくなるペナルティなので、イルカは伸びています。
サラサ/のびのびイルカー(笑)

 続いて、メジャーアクションでイルカは≪清浄の使者≫で自身の【HP】を24点回復した。
 また、サラサの≪食物錬成≫という名の
サボテンおにぎりによって、イルカの【MP】を追加で6点回復させた。

サラサ/おにぎりはここで食べるのはダメと司書さんの顔に書いてあるので、別の場所で食べよ〜! サボテンの漬物もあるよ〜!
億人/サボテンの漬物……旨そうだし珍しいな。味見したい(笑)
ロラン/天むすみたいに米からサボテンが出てるんだな、きっと(笑)
イルカ/本の間に米粒を零したら司書さんにめっちゃ怒られるので、外で食べました。6点という愛を感じる美味しさ……健康イルカ!
GM/(青森になって)「よーし、事前準備もばっちりか。お疲れムードも取っ払った! いっちょ一仕事終えようぜ!」

 ミドルフェイズが終わり、時刻は22時。亞鋼婁鬼の封印の条件を確認した結果……。
 ……残念ながら、またも儀式は、失敗となった。


ロラン/もぐもぐしながら儀式の間に立っていたけど、失敗!(笑)
イルカ/口の端っこに付いた米粒を器用に取りながら儀式の間に来たよ!(笑)
GM/残念でした、亞鋼婁鬼が復活。攻撃します。前回の犠牲者イルカさん、ダメージダイスチャートの1D6をお願いします。
イルカ/はい、いきます!(1D6ころころ)6。……おい。
GM/あ。
億人/うお。
サラサ/ほわ!?

【亞鋼婁鬼のダメージダイスチャート(1D6)】
 6:代償チャートへ移行する


イルカ/おい!? ちょっと!? ここは張り切らなくて良かったよ!?
ロラン/出目が走ってるな!?(笑)
GM/GMはハグしにいきます。せっかく作った代償チャートの出番ありがとう(笑)

【代償チャート(1D6)】
 1:体力基本値−1(片腕を失くした、力を出せなくなったなど)
 2:反射基本値−1(片足を失くした、素早く動けなくなったなど)
 3:知覚基本値−1(片目を失くした、感覚を失ったなど)
 4:理知基本値−1(記憶を失くした、頭を使えなくなったなど)
 5:意志基本値−1(魔力を失くした、心情の変化など)
 6:幸運基本値−1(その他、何らかの喪失を演出すること)
※本来であれば基本値が変動したことで戦闘値が即座に修正されるが、そのたびに計算をし直しているとプレイヤーの負担が増えるため、ミドルフェイズ内では戦闘値は変動しないものとする。
 クライマックスフェイズ前に、再計算を行なうこと。


GM/という訳で、代償チャートでは【能力基本値】が減少します。
億人/ほわー!?(笑)
GM/さて、運命の1D4……誰の【能力基本値】が減少するかを決定しましょう。(ころころ)……2、サラサちゃん!? 可愛い奴しか狙わねえ!?(笑)
イルカ/ああー!?
億人/またかー!?
ロラン/このひとでなし! このひとっでなしー!(笑)
サラサ/なんとなく、なんとなくそうなると思っていた……。でも、さっきイルカさんが死んじゃうところを見て思ったよ。他の人よりサラサの方がいい……。
億人/よくない、よくねぇよ……(笑)
GM/……サラサちゃん。ご自身で、どの【能力基本値】が減少するか決定する1D6をお願いします。
サラサ/はい!(ころころ)……5。

【代償チャート(1D6)】
 5:意志基本値−1(魔力を失くした、心情の変化など)


GM/ああああ!? 魔法少女の大切なもん奪っていきやがったな!?(笑) しかもまさかの【最大MP】を減らすという一番嫌なところを!
イルカ/えっえっ、魔法少女なのに、そんな……!?(笑)
ロラン/凄い! これ今季の欝アニメ!?(笑)
億人/ニチアサじゃない、深夜帯だよ……(笑)
サラサ/【MP】の最大値が減るのは痛いなぁ(笑) どういう代償にしよう……。変身ができなくなる、とか?
ロラン/魔法少女の大切なものを失うの!?
GM/……3回目だからいう慢心があったのか。動きが前と違ったのか。亞鋼婁鬼は、不可解な動きをした。刃の軌道が、的確にサラサの身体をとらえ、ザクリと、ある場所を抉ろうと刃が走る。
サラサ/パキリと空気が振動して、何かが壊れる音がする……するとサラサは元の姿に戻ってしまっていた!
億人/あ……。名前を呼ぼうとしたけれど、声が詰まって、出ない……。
サラサ/あ、あれ あ……変身! あれ? おろおろ……。
イルカ/サラサーっ! 貴様よくもー……!
GM/変身が解けた。その甘い動きを、強大な異端は見逃さない。刃はまた、脳天を、直撃する。
億人/咄嗟に庇おうと駆け出す! けれど……。
ロラン/サラサちゃん……!
サラサ/来ちゃダメっ! みんなの声を聴きながら、頭の中は「どうして」でいっぱい……。また、まともに刃を喰らう。
GM/どすん。身体が潰された音が、響く。
億人/くそぉっ……! ……≪他人をかばう≫が間に合わない。間に合わなかった。

 「……負けない……!」
 龍の聖剣の、幼くも必死な声が響いた。

 ――サラサが大きな刃に潰されて、億人の機械の耳にハッキリと潰された音が聞こえたその瞬間、意識が遠退く。
 ――――気付けば、そこは亞鋼婁鬼が暴れる儀式の場所ではなく。

 ――――――16時、4度目の墓地に、戻っていた。


ロラン/……ロリちゃんも戦っている……。
サラサ/ロリさんの人知れずの闘いが続いている……。
GM/……そんな訳でサラサちゃん、億人くん。君達は、16時の、竜子さんのお墓の前に立っている。サラサの【意志基本値】が−1されるような現象が、ループした後にも続いている。
億人/サラサ……涙声で名前を呼ぶ。
サラサ/しょんぼりして、お墓の前にしゃがむ。
億人/隣で、腰を下ろす。……苦しいか? 最後の攻撃、様子がおかしかったから。
サラサ/……どうしてかな、何度やっても変身できないの。
億人/変身が……。
サラサ/みんなのこと、守りたいのに、これからなのに……。胸が、ちょっと苦しいかな。
億人/…………。アニメの魔法少女って、よくパワーアップする前に、スランプになったりするだろ。
サラサ/うん。おねーちゃんのお家で見たね。
億人/……だから、これからだよ。守れる力そのものは、まだ残ってるんだろ? 守りたいって気持ちは、変わんないだろ。変身できなくても、サラサは戦うヒロインだ。
サラサ/……えへへ、おにーちゃんは優しいね。
億人/そうでもねえよ、不甲斐なかったし。何かのきっかけで、また元に戻るさ。……行こう。立ち上がります。
サラサ/……うん、いこういこう! イルカさんもロランおにーちゃんも待ってる!
GM/……2人は、ロランさん達のいる教会に向かう。


 ●ミドルフェイズ3/サラサ 〜結果〜

イルカ/サラサー! 無事か! 無事だった! 良かった、無事で偉いぞー!
サラサ/無事だよーっ!(笑) えへへ、またがんばろうねっサラサ諦めてないよ!
ロラン/か弱き少女と動物ばかりを狙うなんて……どんどんアゴウロウキへのヘイトがたまっていく!(笑)
億人/全くだ。硬い俺のもとに来い(笑) ……お兄ちゃんはサラサにめっちゃ回復してほしい。
ロラン/サラサちゃん、シーンプレイヤーいってらっしゃい! たくさん回復するんだよ!(笑)
サラサ/わーい! 回復アリの調査で、先ほどのイルカさんの調査を引き継ぎたいな。いいところまでいっている気がする!

▼『AF判定1:亞鋼婁鬼の封印を再調査』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・回復しながらの難易度:54分の15

※「亞鋼婁鬼の封印の儀式について調べ直す」演出に成功すること。
 成功した場合、亞鋼婁鬼の詳細が判明する。


サラサ/よーし頑張っちゃうぞ! えいえいおー! 気合を入れるため≪興奮剤≫を飲む! イルカさんの真似っこ! ≪恵みの蔦≫でいっぱい飲めるよ、ハーブティごくごく。ここは資料室じゃないからみんなも飲めるよ!
億人/お、美味いな。香りも良い。
ロラン/ぐびぐび!
サラサ/えへへー、プロに褒められると嬉しいな! ≪武装粒子≫……変身はできなくなっちゃったけど、だけどサラサのやることは変わらない。≪大地の守護者≫≪元素の陣形≫でみんなを守る。≪生命の叫び≫でみんなを癒す。力まで奪われなくて良かった。
GM/能力は使えるんだね。……ロランくんとイルカさんの目にも、少しサラサちゃんの能力者としての姿が変化……変貌してるなって分かるだろう。
ロラン/少し、胸がちくりと痛みますね……。
イルカ/察して、でも悲しい顔みせないようにします……。
サラサ/かくたすの元気が無い……。≪魂装支援≫をしてくれるかくたすが、しおしおになっている。
イルカ/かくたすに今なら勝てそうだけど、万全のかくたすとバトりたいんだ。
億人/熱いかくたすとのバトルだ(笑) かくたすの根っこにハーブティーちょいちょい浸す。元気なあれ!
サラサ/サラサも料理人を目指してみようかなー。≪食物錬成≫もさっき褒められたもん。
GM/6時間後のさっき、ね。
億人/サラサも料理人を目指すか? いい学校紹介するぞー?
サラサ/今からでもできるかな? いや、最近はやりのあれだよね。今でしょ、だよね。
GM/だいたい5年ぐらい前のブームを言うのがアラサーだ。
億人/……一昔前のネタだっけな(笑)
サラサ/それを言わないでよ!(笑) イルカさんが本を読んでたから、サラサは現場に行くよ〜。封印の儀式をする場所を調べる! ≪コネ「現場復旧委員会」≫で入らせてもらおうかな〜?
GM/数時間後に起きることだから、何かある訳ではないが……場所は儀式スタッフだし入れさせてもらえるだろう。
サラサ/≪原子の楼閣≫から逆転の発想で、なにか怪しいものはないか探すよ! ……ここが過去にも儀式の場であったなら、サラサ達みたいにうっかり死んじゃった人がいるかな。≪死霊使役≫で手伝ってくれないかな〜。
イルカ/まふられながら、現場とにらめっこだ!
サラサ/まふまふで気合チャージ完了、サラサもイルカさんも倒れてられないね! ≪大地の勅命≫で踏ん張る。……これで特技12個使用!
GM/難易度が24減少し、『現在難易度:30分の15』。あと15が2D6+5で出れば成功だ。……いけなくはないレベルか?
サラサ/クリティカル狙っていくぞー! 【理知】判定!(ころころ)……達成値9。
イルカ/ちょっと正気を失って振り直しさせます。≪神威の導き≫を使用!
ロラン/ではそこにさらに、≪幻想式≫を使用! そろそろアゴウロウキに一矢報いたいもんなー、達成値+4!
サラサ/ありがとうイルカさん、ロランおにーちゃん!(ころころ)ひい、出目が1と2……さっきより悪い……。
イルカ/ああっ……でもファンブルじゃなくて良かった。
ロラン/≪逆転運命≫もあるんだよ。もう1回振り直して! いけるいける三度目の正直!
億人/今度こそ! 頑張れ!
サラサ/(ころころ)達成値15! うわー!? やったよー!(笑)
億人/ナイス! 出目でドカンだ!
イルカ/いったー! すごい!
ロラン/えらいえらい!
GM/これはお見事。色々出し合って情報を勝ち取りました。ついに再調査が成功だね!

 『亞鋼婁鬼の封印を再調査』で判明する情報。
(1−6)西暦999年に鏡に封印された亞鋼婁鬼は、恐ろしい剣を操る異端だった。
 西暦970年ほどにはその存在を確認されており、封印されるまでの20年間、貯め込んだ魔力で編み上げた『星融剣(ほしとかすつるぎ)』は、一振るいで全てを無に帰す恐ろしい破壊力を持ったスキルウェポンである。これを手にした亞鋼婁鬼に勝つことはできない。

(2−6)22時に封印に失敗して現れた亞鋼婁鬼の手には、魔力がこもった星融剣が握られていた。既に亞鋼婁鬼は剣の魔力を集め、星融剣を持った最強形態になっていた。つまり亞鋼婁鬼に勝つことはできない。


イルカ/勝つことはできない!?
サラサ/か、勝てない……?
億人/20年間分の魔力の武器……。

(3−6)西暦999年に亞鋼婁鬼が封印された資料を読み解く。
 「陰陽寮(当時の退魔組織)の一級陰陽師・銀河辰七(かなかわ・たつしち)によって亞鋼婁鬼は封印された。
 だが封印の際、亞鋼婁鬼は呪詛を『忌まわしき術者(辰七)に呪いあれ。八代先まで血を遺さん。不和あれ、破滅あれ』とかけた。
 その呪いは解くことができず、有能な能力者の家系であった銀河辰七から数百年後、八代先の当主で血は断絶した」
 後継者は、一人もいないらしい。


イルカ/ほう、ほうほう……? おや?
億人/八代先の当主、呪い……ん? まさか、竜子さん?
サラサ/みんなと仲良くできないっていってたし……。

(4−6)銀河家は根絶してしまったが、当時発祥した退魔組織『教会(約500年ぐらいの歴史がある。ルルブ参照)』が封印の詳細や必要なアーティファクトが譲り受けた。
 また、銀河家は根絶する前に多くの有力能力者に文(ふみ。手紙)をしたため、なんとか亞鋼婁鬼の記録を遺そうと奮闘していたらしい。
 その甲斐があって呪文や必要器具が多く遺っている。

(5−6)優秀な能力者である銀河家の血は途切れてしまったが、養子を取って、記録やアーティファクトの保管は義務付けさせた。
 2019年7月7日の儀式に使用している物も、その養子の家系から貸してもらった物である。
 ……養子一族の家に行けば、もっと封印に適した情報や道具が見つかるかも?

(6−6)
『イベントキー:銀河の鍵』を入手する。

サラサ/てってれー!

 『イベントキー:銀河の鍵』
 養子一族の家(倉庫)の鍵と、家の住所が判明することを表わすイベントキー。
 養子一族の名前は、加納家。調べてみると、今は亡き加納竜子の家であった。
 20年前から誰も住んでいない、立ち入り禁止の空き家になっているが、退魔組織『教会』が保有者としているため取り壊しになっていない(結界完備で、鍵を持つ能力者以外入れなくなっている)。


ロラン/おおー! イベントキーだ!
億人/加納家……やっぱりか。
サラサ/加納家って、おねーちゃんの……!
イルカ/そっか、竜子さんは……養子のお家なのか。
GM/イルカさんが書物をあさり、サラサちゃんが現場復旧委員会に色々手を回した結果、アーティファクトを全面貸し出してくれた養子一家のお家の鍵をゲットします。これで『AF判定2:アーティファクトを求めて』が次のラウンドから選択可能になります。
サラサ/やったぜ! ……おねーちゃんも、ヒーローだったんだね。
億人/……ああ、そうだな。人知れず継いで守ってた人なんだ。

 AF判定を回復行動可能の難易度で成功したことで、サラサはマイナーで≪興奮剤≫を、メジャーで≪生命の叫び≫を使用。
 【MP】を3点、【HP】を11点回復した。


サラサ/サボテンアイスをみんなで食べよー!
億人/たんといえて サンドイッチもあるぞー! 生命のサンドイッチということで、炙りサーモンとレタスとフルーツサンドだ!(笑)
イルカ/おいしいー!(笑)
GM/……そして、君達にとって苦痛の時間がやって来る。「このまま儀式をボイコットして、そのまま竜子さんの家に行っても……」と思うかもしれない。だが違うことをしたら、自分達が4人記憶を継続してループが続くかどうか、その確証は無いだろう。
イルカ/そこなんですよね。もしかすると「あの儀式の場にいることが条件」なのかもしれないし……あの刃に屠られることが条件なのかもしれない。
サラサ/物凄いエネルギーでバッサリされることが……?
億人/確証が得られないなら、別の道に進むのは危ういか……。
ロラン/難しい問題だ……いずれにもしても受け止めるしかないよね。
イルカ/気が進まぬが、なぁに全力で守ってやるぞ!
サラサ/うん、まだまだいける!
GM/青森さんは、いつものように「ほらお腹いっぱいなったら仕事しろよ〜!」って進めるよ。……さあ、行こうか。何度目かのあそこに。
億人/そうだな、いつも通り行こう。……また、頼らせてもらうな。サラサ。兄ぃ。

 ミドルフェイズが終わり、時刻は22時。亞鋼婁鬼の封印の条件を確認した結果……。
 亞鋼婁鬼「来ちゃった」


サラサ/デスヨネ。
ロラン/シッテタ。
億人/カエレ。
イルカ/オカエリクダサイ。
GM/ハーイ、ダメージダイスチャートを振ろうねー。1D6を振ってもらうのは、前回の犠牲者……サラサちゃんだね。
サラサ/はい……いきます。(ころころ)6、ちょおおおおおおお!?
イルカ/ひっ!?(笑)
ロラン/キョッ!?(笑)
GM/ヒャッ。
億人/代償チャートか……(笑)

【亞鋼婁鬼のダメージダイスチャート(1D6)】
 6:代償チャートへ移行する


サラサ/あああ……ホットスターターの星に生まれてきてしまった……(笑)
イルカ/どうして僕たち、出目が走ってしまうんだろう、フフ……(笑)
GM/1D4の誰に当てるかはGMが決めるね……(ころころ)1、なので、億人くんが対象だ!
億人/良かった。
ロラン/良くないいいいいい!
サラサ/よくない! よくないよ! おにーちゃん!?
億人/はい! 1D6を振ります! (ころころ)……あ、5。

【代償チャート(1D6)】
 5:意志基本値−1(魔力を失くした、心情の変化など)


GM/最大【MP】が減ったー!?(笑)
イルカ/ひい!? しんどい!?(笑)
ロラン/意志を次々に失くしていく七夕卓……(笑)
億人/お揃いね私達……(笑)
GM/えーと、最大【MP】減少はクライマックスフェイズ戦闘前に修正してもらうとして、描写は辛くいこうな。……刃が再び皆を貫く。その切先は……サラサ、ではなく。
億人/こっちだ! ……きっと無理矢理に割って入って、庇ったんだ。……今度は、間に合った。
サラサ/お、おにーちゃ……!
GM/間に合った。助けることができた。……彼女の代わりに自分が犠牲になることで。
億人/安堵と同時に、何か自分にとって途方もないものを失うような予感が走る。……でも、良かった。悔いは無い……。
イルカ/よくないんだよなあ……よくないんだよなぁ……。

 そして億人は、意識を失う。
 満足? ……決して、そんなことはなく。
 億人は安堵とともに失った感覚を胸に、夕方の16時……竜子の墓前にいた。


GM/サラサちゃんは「変身能力」を失った訳だけど、億人くんの意志を失うような代償って何になるんだろ?
億人/竜子さんから貰った形見のレンズを想定していました。
サラサ/ひょえっ!?
ロラン/なんてこった!?
GM/まじで!? それを失っちゃうの!?(笑) ……君は装身具に埋め込んでいた、とある光が、無くなっていることに気付く。
億人/……あ、即興で考えついて言ったけど、これは……心にくる(笑)
GM/即興でエグいのをぶっこむな(笑) ……確かにあった筈なのに、いつもあった筈なのに。何故かそれが見当たらない。ウズマキにしまった訳でもなく、探すことができない。
億人/あ……あ? ない、どこにもない……助けられたと思ったのに、俺はまた、大事な人を失ったのか?
サラサ/しゃくりあげながら……おにーちゃん、どうしたの?
億人/……いない。いないんだ、竜子さんが。
サラサ/おねーちゃんが……?
億人/ここに、いつもいてくれたのに……。左胸に手を当て乍ら、自分も泣き出しそうな顔で、サラサちゃんを見る。
GM/さっきので、竜子さんのが、無くなった。
サラサ/…………。おねーちゃんはここにもいるし、お星さまになって、いつも見守ってくれてるよ。
億人/星……星、か……。空を見上げる。見守ってくれてるなら、頑張らないとと、だな。
サラサ/うん……。
億人/竜子さん、ずっとここにいるもんな。会いに行けるものな……。ありがと、な。
サラサ/がんばろ。ロランおにーちゃんとイルカさんのところに、行こ……。
億人/……うん、行こう。待ち惚けさせちゃうもんな。立ち上がる……。
GM/教会に、あの2人はまた同じ時間にいる筈。自分達と同じように……。


 ●ミドルフェイズ4/ロラン 〜思い出の家〜

ロラン/いつも通り廊下におりますが、表情は険しいだろうなあ……。
イルカ/愛くるしいマスコットの顔を投げ捨てたかのように、険しいしかめっ面をしてます。激おこぷんぷん丸の顔。
ロラン/激おこぷんぷん丸の顔を険しい顔でぐにぐに伸ばしています。
サラサ/2人とも……生きてるよ!(笑)
イルカ/億人、僕は怒っているよ。……君が刃を向けられたとき僕がどんな気持ちになったか、君は! 君は!
GM/ああ、そこ怒ってくれるんだ……。
億人/あっ、ごめんな、兄ぃ……。良かったなんて言ったことを猛省します!
イルカ/分かればいい! いいか、二度と自分の命を粗末に扱うんじゃないぞ! 伸ばされながら叱ります! よし!と
ロラン/言いたいことは全部イルカさんが言ってくれているので、ロランはひたすらイルカさんをこねています(笑)
億人/はい、もうしません……神妙にその場で正座します(笑)
ロラン/先生こねこねはしてますけど、この2人の情緒のぐらぐら具合はとっても心配なので……ここは2人の恩師のいた家に行って、魂をセラピーしてもらうのがいいんではないか。
サラサ/魂をセラピー!
ロラン/竜子さんは2人に色々なものを遺してくれている! まだきっと、遺しているものがある筈だ!
GM/お家訪問ルートかな?

▼『AF判定2:アーティファクトを求めて』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・通常難易度:15
 ・回復しながらの難易度:30

※条件:『イベントキー:銀河の鍵』があること。
※「眠っているアーティファクトを捜索する」演出に成功すること。
 成功した場合、亞鋼婁鬼の封印について前進する。


ロラン/僕一人だと探しきれないと思うから、手伝ってもらってもいい? イルカさんをこねつつお2人に伺いますよ!
サラサ/行きたい!
億人/もちろん、手伝う! 竜子さんのお宅なんてそれこそ20年前以来だ。
イルカ/そろそろこねるのをやめてほしいな!(笑)
GM/前回サラサちゃんが現場復旧委員会繋がりで調べてくれた住所へ、すぐ迎えます。鍵も即ゲットできたので、時間のロスも一切ありません。

 4人は、加納竜子が住んでいた家へ向かう。

 ……普通の一軒家。もう既に十数年は誰も立ち入りがない空き家だった。
 最後の居住者であった加納竜子が亡くなってから、退魔組織『教会』(の依頼を受けた、伊賀崎不動産)が保持者になり、そのまま残っている。
 億人達にとっては学生時代ぶりの加納家。サラサが受け取った鍵自体が結界解除の合図になっており、決められた能力者(つまりPC達)であれば、訪問できるようになっていた。


ロラン/結界が解かれると……ロランにとっては初めての場所だけど、あたたかい雰囲気を感じるんだろうな。
GM/もう何年も人が住んでないのに、気配がそう感じるかもね。
ロラン/迎え入れられてるような、そんな気がする……とお邪魔します。
億人/懐かしいなぁ……。目を細めて、こちらもお邪魔します。
サラサ/足しげく通ってたころは「ただいまー」って言ってたなぁ。……ただいま。
イルカ/邪魔するぞ! 尾びれをぴちぴち!
億人/改めて中を見て……ああ、こんなだっけな……。
サラサ/何にも変わってないね。
GM/思いながら億人くんとサラサちゃんが入った玄関を見ると、「あっ、魔導書発見。マジかよ」みたいな軽いノリでアーティファクトの類を発見できます。
サラサ/え!?(笑)
億人/うわっ、早速何かあったわ!?(笑)
サラサ/ロランおにーちゃん! みんな、魔導書がこんな、こんなところに! ジャンプとか花とゆめにまじって魔導書が!?
ロラン/カモフラージュが大雑把!(笑)
GM/子供の頃は気付かなかったけど、「わりと竜子さんちって、凄い家だったんだな!?」ということが判ります。
ロラン/玄関先にアーティファクトが……この人にとってはそのくらい魔導書が身近だったのか……この奥にはもっと、ゴクリ(笑) 
イルカ/そりゃ家ごと保護する訳だな!?(笑)
GM/まあ、毎日(?)ロランくん達がしている儀式の備品も、この家から拝借して儀式してますからね。数日前から関係者がこの部屋を立ち入ってますよ。ロランくんたちの知ってる人達も数日前に来て拝借した筈。
ロラン/ほう……?
億人/あー、なるほど。手入れ自体はしっかりされてそう……。
ロラン/ロランはそこまで【HP】や【MP】が削れてないので、通常の難易度15で挑戦しますよ。
GM/では難易度15で、十数年前のジャンプやガンガンやファンロードを読みましょう。
ロラン/十数年前のガンガン……Gファンタジー……最遊記、うっ頭が!(一同笑)
イルカ/ちゃんと燃やしてあげないといけなかったものまで残っているのでは?(笑)
ロラン/と言いながら、テキパキとファンロードの隣にあったアーティファクトらしき魔導書を次々かき集めていきますよ! ≪魔導書≫!
イルカ/さすがロラン! 手さばきに迷いがない!(笑)
サラサ/かくたすもお手伝いするー! たすたす!
ロラン/ロランもその道には精通しているので、若者達の性癖が歪む薄い本はそっと本棚の奥に再収用します。≪スペシャリスト≫。
サラサ/その道には精通しているので……?(笑)
億人/精通してるんだな……(笑)
ロラン/あっ、かくたすくん、その本は公式から出た本じゃないから! こっちの魔導書をサラサちゃんのところに届けてあげて〜! 道を踏み外さないように≪逆転運命≫。
億人/非公式を手に取って道を踏み外す経験はあるあるだもんねぇ、優しいねぇ。
GM/うん、ジュニアを許さない。
億人/うん、ファンロードを許さない。
イルカ/実体験が! ロランがいつのまにか僕より現代の日本に馴染んでいる件!(笑) ロランがよく読んでるけど、僕には見せない類の本だなぁ……。
ロラン/常からイルカさんにはそっと隠している薄い本ですが、「こっちの方が面白いよ!」と古今和歌集とか徒然草を渡すこともあります。これは≪堕落の訓え≫かな?(笑)
イルカ/未来の書籍って超面白いなーと思いながら分厚い本を読んでいます。薄い本など見向きもしない! 木簡と違ってかさばらない紙に感動だよ〜!(笑)
サラサ/教育に良い!(笑) ……扉を開けたらおねーちゃんがいたりして。
ロラン/竜子さんのお部屋を歩きながら感嘆の声を上げたりしてる。それを見るとなんだかますます元気が出てきますね、≪刻印増強≫。
億人/ああ……このパソコンで、ノストラダムス関係の話してたっけ。入り浸っていた部屋をぐるっと巡る。
ロラン/……ここに来て良かったな。どんどん笑顔を失くしていく2人を見ていたら、行かなきゃいけないと思った。きっとそうするべきなんだと、思った。≪未来視≫。
イルカ/ロランは人を幸せにする予言者なんだなぁ……。
サラサ/体だけじゃなく、心も癒してくれるお医者さん……。
ロラン/ちゃんとこの先もこの世界には未来がある。儀式を成功させられれば、きっと! ……みんなの幸せを願いつつそろそろ振ってもいい頃合いかな!
GM/『現在難易度:3』です。判定、しましょう。
ロラン/いいもの見つかりますように、えーい!(ころころ)達成値8でよしよし。
GM/……億人とサラサにとって、懐かしい部屋に来ました。屋根裏部屋です。仕事場のような、趣味の部屋のような、そんな部屋にはいっぱい物があるね。
サラサ/ロランおにーちゃんとイルカさんにも、おねーちゃんを紹介したかったな〜。
億人/絶対仲良くなれた筈だよ。
イルカ/そっか、僕たちも会ってゆっくり話をしてみたかったね〜。
ロラン/2人が信用するくらいの人だから、きっと素敵な人だったんだろうね。
GM/竜子さんのことを話しながら屋根裏部屋を探っていると……見つかります。色んなものが。

 『アーティファクトを求めて』で判明する情報。
(1−7)加納家を探索した結果、最期の居住者――銀河家の養子一族の末裔・加納竜子のワープロとフロッピーディスクを見つける。骨董品のようなワープロを起動すると、中には日記が記録されているのを発見する。
 竜子の日記。1999年7月1日。「BBSに面白いスレがあったので、今後の記事のネタのためにもフロッピーに写しておく。


イルカ/ワープロとフロッピーディスクの存在にも、ちょっとこう、胸にくるものが……(笑)
ロラン/フロッピーもまさしくアーティファクトだよね……(笑)

 インターネット記事1
『「1999年7か月、空から恐怖の大王が来るだろう」は、正しくは「1999年7か月には、空から恐怖の大王が来てるだろう」と翻訳できる。つまり、1999年7月だけを恐れる必要は無いのだ!』

 インターネット記事2
『ノストラダムスことミシェル・ド・ノートルダムは、若い頃からの長い放浪生活を続けており、多岐に渡る多くの国で交流関係を築いていた。遥か遠くの国の者と文通して多くの知識を得ていた。
 ……中には、日本人の文通者もいた。あの「1999年7の月、人類が滅亡する」の詩には、その日本人とのやり取りが大きく関わっているという!』


ロラン/こんなところでお父様の名前を見かけて、ウルトラびっくりしております(笑)
GM/ノストラダムスさんって、放浪生活で友達が多かった知識人らしいよ。
億人/ノストラダムスの話を竜子さん達としたとき、その息子さんと長い付き合いになるとは思わなかったもんなぁ(笑)
ロラン/お父様は本当に色んな所に行くのが好きで、よく連れて行かれたものですよ……という設定をこさえる!(笑)
サラサ/そうなんだ! ロランおにーちゃんのお話も今度聞きたいっ!(笑)

(2−7)「これはきっと、私のご先祖様とのやり取りのことだろう。
 私の先祖は鬼退治の手段を色んな人達にバラ撒いていた。そうすることで、封印した日から32188065600秒後に破れてしまう鏡の更新を忘れないでくれと訴えたらしい。
 その1人がノストラダムスで、私の先祖を応援したノストラダムスが先祖の代わりに訴えてくれたのだ。
 なんか親戚と有名人が繋がっていた事実が、ちょっと嬉しい(笑)」


サラサ/ノストラダムスと加納家……銀河家が繋がっていたとな!?

(3−7)「私は鬼を封印したご先祖様の血を継いでいない。あくまで養子の家だから、異端を倒すことができる能力者ではない。
 実際、儀式の日になったら、能力者の人に頑張ってもらうとして……。
 ……ところで。教会の人達が言うには封印の儀式は2019年らしいのだけど、ノストラダムスは1999年って言ってるのは、なんでだろ?  私は専門家じゃないから口出しできないけどさ」

 シーンプレイヤーは、【理知】判定(難易度8/頭の良さ)でをすることができる。成功したら、とある単純なことが分かる。


ロラン/ほむ?(ころころ)出目が6と5で……達成値16。
GM/高い。めっちゃ頭の良いことが分かった。
ロラン/ぽくぽくぽくちーん!
GM/999年から32188065600秒後。教会の人はこれを、2019年と計算した。しかしロランは「……違うよね? これ、20年ぐらい差がない?」と思った。これは単純な計算ミスである。
ロラン/頭を抱える。これ、ヒューマンエラー……!
イルカ/え? ……ああっ!?
ロラン/……本当に忌避すべきだったのは、もしかして、あの20年前の1999年の7月だったと?
サラサ/流星群を見に行ったあの頃に、封印儀式をしておかないと、駄目だったってこと……!?
億人/まあ、間違いは……起こるもの……(笑)

(4−7)『イベントキー:古書』を入手する。
 複写ではない銀河辰七が記した原本(計算ミスもしてない品物)を読んだ君は、気付いてしまう。
 ……封印更新儀式は、『2019年7月7日にしろ』という言い伝えではない。正しく翻訳してみたら、『1999年の7月7日にしろ』ではないか!

 亞鋼婁鬼は、既に20年前に自由の身だった。
 だが20年間、静観を保ち、魔力を蓄えるだけに集中していた……だから2019年に、星融剣を手にした亞鋼婁鬼が現れたのだ。


ロラン/その日、人類は気付いた……。
イルカ/致命的な計算ミスに。抗えないヒューマンエラーに……(笑)
GM/教会の人だけを責めないでね。1000年以上も前の記録を、数百年ごとに写しを作ったり、他者に分譲していた訳だしね。ノストラダムスは正しい数値を計算していたけど、複写を作る段階でミスった数値を記して数百年放置もあったとフォローしておくよ。
イルカ/原本を読まなかったのがいけなかったっていうやつだよ!(笑) これはつまり、20年前に戻らないとダメなのでは……?
億人/……魔王は……確か……。
サラサ/あ、そういえば、言ってたね……?

(6−7)竜子の日記。1999年7月7日。
「流星群を見に行った。楽しかった! サラサちゃん達も仲良くみんなと遊んで楽しそうだったし、億人くんもいつも以上にはしゃいでくれた。楽しい大道芸さんも来ていて……」
 とても楽しそうだ。


億人/……竜子さんの、日記……。咄嗟に、ぐいっと目元を腕で擦る。
サラサ/ぴたっとおにーちゃんにくっつく。……うん、とっても楽しかったね。
イルカ/楽しい大道芸人さん……(笑)

 竜子の日記。1999年7月8日。
 「逃げ 鬼が鬼が鬼が 怖い怖い 逃げなnaaa」(文書が正常に終了されませんでした。復元できません)


イルカ/うっ!?
サラサ/あ……あ?
ロラン/……流星群の、次の日……。

(7−7)……なんだ、これは。
 まるで恐ろしいものに追われて、怖がりながらも遺した、ダイイングメッセージのようだ。
 この後、彼女は逃げたのか。……車に乗って? 何かから?
 ……そういえば彼女の死因は「何も無い所に電柱に車でぶつかって一人で交通事故死」だった。


GM/君達は、日記の温度差から……「何者かに襲われて逃げるような竜子の姿」を想像できた。「本来なら1999年7月には、亞鋼婁鬼の封印を施さなくてはいけなかった」「つまり、20年前には、鬼が……表立って暴れていなかっただけで、封印から自由の身になっていたのでは」?
サラサ/そんな、ああ……。
GM/そして今、教会で儀式の間に鏡として「封印されている亞鋼婁鬼」は、ただ「封印されているフリをしているだけの亞鋼婁鬼」である。……君達がお茶会してるときも、君達が資料検索してるときも、君達がお墓参りしているときも、怒りに震えているときも、亞鋼婁鬼は封印されていないで……普通にあそこに居た。ただスキルウェポンが生成できるあの時間まで、目立った戦闘行為をしなかっただけで……。
億人/竜子さん……。くそっ!
ロラン/自分達が思っていた以上にアゴウロウキは、計算高い鬼だったんだな。……唯一の封印に関する情報を持った人間を、最初に狙うなんて……。
億人/……そうかよ。あいつ、仇って訳か、あの人の……。
イルカ/悪辣すぎて腹が立つ……。性格が、性格が悪い!
ロラン/絶句、絶望、と同時に怒りも沸いてくるな……。我々より一枚上手だったのも事実だ。……悔しいけれど。
イルカ/あの鬼やはり葬ってやりたい! 封印より葬りたい! 地団太のかわりに尾びれをぺちぺちする!
ロラン/僕たちはようやくここまで辿り着けたんだから、やっとあいつに一矢報いれるな……。
サラサ/……そうだよ、諦めないよ。絶対あの鬼を、なんとかするもん……。
億人/ああ。あいつに、どれだけの罪を犯したか思い知らせてやろう……!

 『イベントキー:古書』
 複写ではない銀河辰七が記した原本を表わすイベントキー。
 正しく翻訳すると、
「1999年7月7日22時〜24時までに亞鋼婁鬼の封印更新儀式をするのがベスト!
 それ以降は亞鋼婁鬼の意識が目覚めて、毎日ちまちま魔力をこめてスキルウェポン星融剣を作り始めるよ!
 20年後には星融剣が完成するよ! 完成したら強すぎて勝てないよ!」
 と書かれている。

 『AF判定2:アーティファクトを求めて』をクリアーした直後に【幸運】判定(難易度10)を全員すること。
 半数以上(4人なら2人)成功した場合、「早めに竜子宅探索を終えた!」ということで、違うAF判定をすることができる(儀式時間にならずに済む)。


GM/竜子さんち探索は特別なキーポイントなので、時間短縮ができるかのボーナス判定をもうけております。2人成功したらお茶会に行って、3人失敗したら亞鋼婁鬼に会おうな。
ロラン/成功したい!(ころころ)達成値8……失敗。
億人/(ころころ)達成値9で失敗。
イルカ/(ころころ)クリティカル成功!
サラサ/イルカさんすごーい!(ころころ)11で成功!
GM/半数成功だね。……現在時刻は18時ぐらいで、早めに加納家を退散できることにしましょう。そのまま残りのAF判定のシーンが可能です。
イルカ/やった〜!
GM/……ですが4人のシーンが終わり、2ラウンド目に突入。マスターシーンを挟みます。


 ●マスターシーン

 一方その頃、青森恐一。

恐一「いやー、儀式ってこんな簡単でいいのかねぇ。呪文唱えてくれるあいつらに全て任せちゃうしかないのが歯痒いなぁー。
 何も無いといいけど。……儀式が終わったら夜食にラーメンでも作ってやるかぁ!(笑)」


億人/青森のおっさんのラーメン食べたい(笑)

恐一「…………ん?
 今、声が……えっ、幽霊!? 鏡に宿った霊とか(笑) いやいやそんなのいたら霊媒師なんだから分かるって!(笑)
 ……いてっ! なんだぁ? 子供に殴られたような気が……」


イルカ/ロリちゃんに怒られているご様子(笑)
サラサ/ぽか! って音した(笑)
億人/おロリさま、ご立腹だ。
ロラン/ロリちゃん……ロリちゃんは今、何をしてるのか実は気になってるんだよな……。

 一方その頃、ときわとアクセン。

ときわ「誰も来ませんねぇ。……誰も来ないですねぇ」

アクセン「来ないな。つまらんか。
 ……このままでは、私の気が変わることもない。
 では、予定通り――このまま皆には死んでもらうとしよう」

ロラン/事件の裏にはアクセンさん! 予言回収!
サラサ/未来視すげー!(笑)
億人/ホントにそういうとこやぞ、魔王!(笑)