アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 SKYFIRE! 』 3ページ ■
2025年3月9日




 2025年3月9日、第2回『スカイファイア!』セッション日。本編が始まる前の、参加者たちの会話より。

巻/俺たちの主題歌『BOW AND ARROW』のミュージックビデオが公開されて、羽生結弦が出ましたね。
GM/あのMV見た。すげー見た。良かった。
すがら/本当に凄かったですよね、あのMV。凄いコラボでお送りされて嬉しかった。
スリジェ/羽生くんの演技をフル尺で見せてくれんか! 頼む、金なら払う!
GM/いつ歌う米津がトラックに轢かれないかハラハラしてた。
結芽/チェンソーマンじゃないか(笑)
カナエ/悪魔合体すぎる(笑)
結芽/この『スカイファイア!』卓の主題歌だって教えてもらってから嬉しくて再生していたときに、MVも公開されて、ずっと見ていたよ。良い主題歌だよね〜。
GM/早速ですが続きをやっていこうか。次は……世界遣いのターン!
結芽/シーンプレイヤーさん頑張れ〜。死んだ結芽はデスルームこたつに入ってます。
すがら/デスルームこたつで蜜柑食べてる。人数揃ったらボドゲやろうね。
結芽/アナザーワールドSRSっていうTRPGやらない?
スリジェ/『ウズ美』なら3人いれば遊べるしな〜(笑)
カナエ/待ってろデスルーム!(笑)


 ●ミドルフェイズ4/巻 〜空に吠える〜

『AF判定:台風に向かう君』
 ・使用能力値:【体力】【意志】
 ・難易度:20

※「台風に向かうまでの君の姿」演出に成功すること。
 成功した場合、ミドルフェイズが終了する。
※仲間PCは1シーン1回、特技を1つ使ってシーンプレイヤーの演出に介入することができる。介入すると、いいことが後で起きる、かも?


巻/虹尾の一族は天気の拝み屋だ。力の及ぶ範囲の天気を変えて生計を立てている、龍神の末裔の一族だ。ところで天気を変えるってのは簡単にやっていいことではない。考えてもみな、「明日天気にして」「学校休みにしてほしいから台風来て」「敵陣を崩したいから敵地を長期間豪雨にして」全部叶えてたら世の中はぐちゃぐちゃになるだろ? ≪女神のいたずら≫。
GM/農業の人たちには天気を操れるの、超助かりそう。
結芽/「気象兵器があれば世界征服できるから恐ろしい」ってSFな話もありますね。
スリジェ/天気に関することが軍事機密だった時代もあるしね……。
巻/全部を叶えるだけの人材と【MP】も、正直足りてないしな。天候を操れるのは神の七色を持つ者だけだ。まあ、一族内にはゴロゴロいるっちゃいるんだが、一族内の比率は高くとも絶対数がね。≪紫の眼≫。俺は幸運なことに生まれつき神の色を二色持っている。目の上のたんこぶこと兄貴がいなけりゃ俺が跡取りで良かったんだ。閑話休題。
結芽/閑話休題。
巻/天候操作の力は希少。だから必要があるやつに、高く売りつけている。金持ちの政治家を相手取るなら高い金額を吹っ掛ける。台風をなくして、なんて大掛かりな願いには、億単位の金が動くのさ。ちなみに病気の母に窓から虹を見せてあげたいなんて子供の願いは飴玉1つで叶えてあげたりもする。そう、ブラックジャック形式だ。≪君に幸あれ≫。
すがら/素敵だな〜!
カナエ/良い人だなあ。
巻/さて、此度の台風、まだ普通の台風だと思われていた時分から、一般人より依頼があった。いつものように、不自然でない程度に台風の進路を変えればいいかと思われていた。ところが、任務にあたった血族が【MP】を使い果たして倒れてしまった。
結芽/ガハッ(笑)
巻/みんな天気を操る判定に+50できるのに……≪+50天候操作≫。これは普通の台風ではないと気づくまでに2人が再起不能、1人は重症。
GM/「いったい何が起きたんだ?」ってなる。
巻/……それからやっと教会と情報交換。遅すぎたくらいだ。虹尾の一族の祈祷は成功報酬なんだぜ。このままじゃ損も損、評判もがた落ち、一族にとっちゃ未曽有の危機だ。尊敬すべきお兄様はこの危機に自分が立ち上がらなくてはと、病床の身を起そうとしていたがね。無理なんてするもんじゃない。それで失敗したらそれこそお仕舞いなんだから。お兄様は賭けにゃ勝てないよ、向いてないもん。固定値派だろお兄様、≪輪廻の扇≫。
スリジェ/お兄様は「固定値は正義」派だったんだ(笑)
巻/俺はダイスを振らせる派です。マーサー先輩が参加プレイヤーにいるから≪輪廻の扇≫を取りました。
すがら/メタ読みしてる!(笑)
結芽/私はドラマティックな出目に定評があるリアル世界遣いだからな。
GM/出目が高いマーサーに≪輪廻の扇≫を使われたらほぼ成功されるじゃねーか。
結芽/結芽は回復特化でダイスを振らないキャラなんですよ!?(一同笑)
巻/幸い俺はアーティファクトに適合した。良かったね、一族に適合者がいて。いなかったら一族の名誉はその時点で終わってた。俺って生まれつきラッキーな上に≪L:感性上昇・幸運≫、人事まで尽くしているからさあ……≪強化手術:幸運≫。そして、出撃の時は来た。
GM/来た。
巻/祈りの間から一族たちに見守られ、アーティファクトの力で天に運ばれる。龍神の眺める景色とはこんなものだろうか。
結芽/≪空間知識≫、龍神様のような開けた視界を見る巻さん。
巻/視界が広い! 余談ながらお兄様は幼いころ、龍神様によく遊んでもらっていたらしい。俺と遊べばいいのに。別に? 龍神様がね? 俺と遊べばいいのにって話でね? お兄様のことはどうでもいいですけど? 誤解すんなよ?
カナエ/よしよししたくなる可愛さ(笑)
巻/さて……天高き異端の根城で、揃った仲間に声を掛けよう。よろしくお仲間。どうか死んでくれるなよ。幸運は俺が引き寄せてやる。
カナエ/幸運投げてくれるの、最早ファンサ!
巻/≪未来の吐息≫、露払いは任せな! 自分が引き寄せた雷雲に灼かれて死ねッ! ≪渦巻く混沌≫。
すがら/≪見えざる手≫、されども確かな助力の手。引き寄せられた幸運で、雷のひとむれが逸れる。反撃の雷霆の轟く中、片手を上げて応える。……感謝を。
GM/カッコイイ仲間同士が揃った(笑)
巻/始まる。前線の仲間を支援し、全体攻撃で余計な火の粉を蹴散らす。片手をあげて感謝を受け取り、その手で別の者に幸運を投げる。
GM/嵐が形になって襲い掛かってくる。1D3を振ってみよう。
巻/(1D3ころころ)1です。

 1:鋭い風の攻撃。何者か悪意ある影が剣のような風で身を突き刺される。追加で1D2を振る。

巻/(1D2ころころ)1。
GM/あ、奇数か。ありがたい。
巻/ありがたい……!?

 奇数→NPCの出番あり。通信機から声が聞こえる。風瑠の支援だ。

スリジェ/おー、NPCによる支援だ!
巻/おおお、熱い!
GM/色んなシーンが出来てありがたいです! 風瑠からの通信がアーティファクトから入ります。「中央に膨大な魔力反応! 5秒後、来ます!」 5・4・3……。
結芽/来る!
巻/まずい。アレは≪破却の装具≫を貫く。一か八か幸運を引き寄せろ……! ≪禍福のさざなみ≫。
GM/ザンッ! 放たれた風はまるで悪意そのもののように鋭く、冷徹な刃となって空気を切り裂いていく。無数の剣のような風が目の前に迫る。
巻/≪禍福のさざなみ≫の1D6を振ってみていいですかね。(1D6ころころ)4、成功。幸運は俺のもん!
GM/避けられた! かつ反撃もできる!
スリジェ/≪偏執≫的に生けるもの全てを切り裂かんとする無数の刃を、引き寄せた幸運で全て回避する!
GM/「虹尾さん、戦闘中にタイミングは難しいかと思いますが……フォース・オブ・ハヴォックに魔力を集中してみてください! あちらに有利な戦場、悪しき魔力渦巻くを、貴方が変更できるかもしれません」 フォース・オブ・ハヴォックを使用した行動を取ってみると、多少演出が変更されます。
カナエ/ほうほう?
巻/OK、やってみる。難しいことをやってこそ一発逆転の目があるってもんだよな、≪逆転運命≫。隙を見て……いや、隙は作る! 作った隙で、フォース・オブ・ハヴォックに魔力を集中させる! この一瞬、頼むぜみんな! 自力で回避してくれ!
カナエ/お兄さん頑張れ! 空中旋回して応えておきますね! ≪飛行の札≫
結芽/こちらこそ支援しまーす!
すがら/魔力の流れが変わったのを感じて、そちらに邪魔が行かないよう、雷霆や風刃を刃で弾いていこう。
GM/もともとここま異端だと思われるほど膨大な魔力の環境だ。それを自分たちのフィールドにできるとしたら、好機に違いない。
巻/虹尾の一族の力を使うのに、呪文はいらない。この血と祈りがあればいい。異端の力で作られた、本来なら虹尾の力が及ばない雷雲にも……今なら届く! 蹴散らせ! 放った雷が、異端の雷雲を弾き飛ばす。
GM/バリバリと世界が光で散る。稲妻の中で戦う。
すがら/神話みたいな戦いだ……!
巻/今だ。敵の親玉の顔、拝んでやるぜ!
GM/魔力の渦を自分のものにする動き。そこに明らかに怒気を含んだ声が、耳に貫く。「儂を動かすとは何たる愚行か! その身に災いを呼び込むことになると知れ、愚かな者よ!」
結芽/ボ様、おこなの?
スリジェ/めっちゃ怒ってる。
GM/「儂の意志を揺るがすことなど決して許されぬ! その身で我が絶望を味わうがよい」
巻/やってみな、俺に尻尾を見せてみろよ。災いなんざ生まれた時から抱えてる! ナメんじゃねえ!
すがら/いい啖呵だ……!
巻/……ギリギリまで引き付けて、その姿を拝みさえすれば。せっかく格好いい演出させてもらったので、+2を添えられるようにしたい。≪女神のいたずら≫を使用して、【幸運】判定に変更します。
カナエ/おお!
巻/≪L:感性上昇・幸運≫で常に達成値+2。≪君に幸あれ≫で【幸運】判定の達成値に+4。(ころころ)達成値23!
結芽/出目も高い! これは世界を遣った!(笑) これには全世界遣いがニッコリ。
スリジェ/これにはボ様もビックリ。
巻/偉すぎ。いいこいいこダイスたち(笑)
GM/達成値が20を越えてる(笑) ルール的に死んでもらうことになるけど、何か色々演出したいですね。
巻/はっはっはー! お前の姿が見えたらここで≪覚醒:時間停止≫だ! くらえ、一撃!
GM/じゃあ、姿を現してタイムストップされちゃおう。……台風の王の間に、人影が見えた。奴が腕を振り、数々の稲妻を向ける。奴こそがここの黒幕だ。目が虹尾の姿をとらえる。
巻/いた! はは、すげえプレッシャー。……時間停止!
GM/全ての動きが、止まる。
巻/そして≪狂気の世界≫のバステ付き攻撃でダメージ伸ばして、≪渦巻く混沌≫! この一撃が入るだけで情報が手に入る。けど! ここでやられてくれたっていいんだぜ!
GM/停止した体。
巻/くらええーッ! 刃のように鋭い雷が敵を貫く!
GM/しかし力づくで、奴は口を開く。「……小癪な真似を。先に『貴様の兄』の方に稲妻をくれてやろうか?
巻/殺すぞ。
GM/腕を上へ掲げる魔王。ぴしゃん。稲妻があらぬ方向へ向かう。そしてそれは、とある屋敷へ直撃した。
結芽/わ。
スリジェ/わ、わあ……。
GM/直撃しました。屋敷から炎が上がります。
カナエ/そんなあ……。
すがら/え、えげつない。
巻/お前……お前! ふざけんな! お前……!
GM/家族は寝込んでたんだっけ? じゃあ屋敷に居たかな? 直撃ですね〜。
巻/…………。魔王。お前の名を名乗れ。俺の敬愛すべきお兄様を屠った魔王の名、覚えてやる。
GM/「我が名は獣王ボルガノン。獣の力を宿し、荒ぶる大地を支配する者。恐怖と破壊の象徴、そして終焉をもたらす者だ」
巻/は、残念だな。これは終焉なんかじゃない。呪いと憎悪と、逆転劇の始まりだ。虹尾の一族がここまででも、……俺がお前を呪えずとも。人間の希望がお前を灼くだろう。
GM/「吠えておれ」 稲妻が、虹尾に向かって放たれる。直撃。まるで魂までも焼き尽くすかのように、容赦なく体を包み込もうとする。
巻/……もう1ラウンドあれば、≪無限の解放≫してやったんだけど。手番が足りんな。誇り高き龍神の末裔の一族は、何もできずに焼かれ、骨も残らない。
GM/「我らの歩みを邪魔する忌々しい凡人、愚かな『世界に固執する勇者』よ。貴様の存在が我が眼前に現れたことすら無駄であったと知れ。今、永遠の絶望へと沈むがよい」 死んでください。
巻/……死にました。呪いも残せない。ただ、残る人類に一縷の希望を託して。
GM/さよなら。
結芽/……『世界に固執する勇者』と書いて、「世界遣い」かな……。
カナエ/最後まで格好良かった……。
すがら/巻さんの最期の全て格好良すぎて傾げ過ぎた首が床と水平になってる……。
結芽/いやー……それにしても演出が凄いな。まさかのNPCに直接攻撃するとか……。
GM/家族という設定を出してくれたから攻撃するべきかなって。
結芽/ファンサが凄い。
カナエ/エグいてエグいて!(笑)
巻/「そうきたかー!」という気持ちと「病弱な身内のNPCなんて殺してくれと言ってるようなもんだもんなー!」という気持ちがあるので、納得です(笑)
すがら/桐生さんは光のGMだけど、たまに業が混ざりますよね。
GM/稲妻の光でお兄さんを殺したので俺は光のGMなのでは?
巻/光(物理)じゃないですか!(一同爆笑)


 ●ミドルフェイズ5/カナエ 〜空を燃やす〜

GM/ではついに、ミドルフェイズもラストになりました。
結芽/巻さんお疲れです! デスルームへようこそ!
スリジェ/おつー、お茶飲む?
巻/みんな! TRPGしようぜ!
結芽/もうデスルームには4人もいるしね! セッションしよう!
すがら/おみかんありますよ。
カナエ/私もみかん食べたーい!
結芽/生きてる奴はダメ。
スリジェ/ごめんな、このみかんデスルーム専用なんだ。
カナエ/くっ、死ぬしかない……!
巻/頑張って生き切って(笑)
すがら/命の輝き、わくわく!(笑)

『AF判定:台風に向かう君』
 ・使用能力値:【体力】【意志】
 ・難易度:20

※「台風に向かうまでの君の姿」演出に成功すること。
 成功した場合、ミドルフェイズが終了する。
※仲間PCは1シーン1回、特技を1つ使ってシーンプレイヤーの演出に介入することができる。介入すると、いいことが後で起きる、かも?


カナエ/出撃の前、カナエは遊園地にいます。
スリジェ/魔法少女と遊園地、映えるなあ。
カナエ/記憶の中の遊園地、いつだってお空は青くて綺麗。遊園地、大好きだったな……くるくる回る観覧車も、メリーゴーランドもよくお母さんと一緒にいったっけ。
結芽/「大好きだったな」……?
カナエ/甘いにおいのする、ふわふわのかわいい女の子になりたかった。遊園地も、おしゃれなカフェも、たくさんたくさんお母さんに連れて行ってもらった。かわいいかわいい、女の子のお洋服を着て……。お母さん、男の子じゃなくて女の子が欲しかったって、僕が言葉を覚える前から毎日言っていたんだって。
すがら/おっ、闇。
巻/話変わったな。
カナエ/だから物心ついたときには、期待に応えなきゃって、毎日女の子の洋服を着て小さい頃から過ごしていた。でも、それって、なんだか本当の自分じゃダメなんだって突きつけられてるような気は、どこかでしていた。≪幻惑の衣≫。
スリジェ/もしもし児相。
巻/児相! こっちです!
結芽/おい魔王! 稲妻こちらです!(一同笑)
カナエ/見ないふりをして、お母さんが言うこんなのじゃないって言葉も、聞かないふりしてた。かわいいお洋服、かわいいお部屋、かわいいかわいい、かわいいぬいぐるみにたくさん囲まれて……幸せなお部屋。
結芽/かわいい……かわいそう。
カナエ/毎日毎日かわいい服を着て、叩かれるだけの……「幸せ?」 ≪幻想式≫。
巻/俺が雷落としてもいいよ、お礼はそのリボン一つでいいよ。
すがら/辻ブラックジャックだ。
結芽/ちょっとレベル20エージェントの父も呼んできますね。もしもーしお父さーん!
GM/辻介入が多い(笑)

 カナエ/意識がふわふわしてもう何も痛くなくてもう死んじゃうんだなって思ったとき、人形がしゃべったんだ。≪ホムンクルス生成≫。黒くてあらぬところが長いぬいぐるみが……「本当に幸せ?」って。

結芽/そんな……そんなの救世主じゃん。
巻/「あらぬところが」って言い方がめちゃくちゃ好き。
すがら/救いの手だね。長いから手を取りやすいね。
カナエ/甘いにおいのする、ふわふわのかわいい女の子になりたかった。けど、本当はそうじゃなくて、そうじゃなくて、僕は僕でいいんだって、認めてもらえれば何になったって良かったんだ。
巻/だよねえ、自分の望みがちゃんと判っていて偉いね……。
すがら/聡い子だ。
カナエ/お母さんときた遊園地、今日はこの嵐だから閉園してるね。
GM/それでも遊園地に来たんだ。
カナエ/最後になるかもしれないし。
スリジェ/ええい、こんな遊園地なんて破壊してしまえ! ボ様お願いします!
巻/お願いします! 高い建造物いっぱいあるし! どうぞ!
すがら/≪悔改めよ≫、母親(一同笑)
GM/でむでむが「でもゴンドラゆらゆらしてて踊ってるみたい、楽しそうでむ!」って言います。
カナエ/そうだね……楽しそう、本当に、楽しそう。でむでむをぎゅむぎゅむします。乗っちゃおうかな、ゴンドラの上。
GM/「ぴょーんって行っちゃうでむ!」
結芽/魔法使いになった今なら鳥さんにもなれるね! ≪鳥躍≫
カナエ/ぴょーん!
スリジェ/メリーゴーランドも観覧車もジェットコースターもコーヒーカップもベンチも売店も区別なく、ギシギシと根こそぎ取っ払ってしまうかのような強風……≪那由多の武器≫
カナエ/嵐で灰色の空だけど、それでも変わらず遊園地は綺麗。吹き荒ぶ風の中、手のひらに握りしめた宝石のような石を見つめる。
GM/「キレイな石でむ!」
カナエ/今日、選んでもらえるなんて思ってなかったから、嬉しい。こんな僕でも選んでもらえたんだ。
GM/……ああ、メンバーに選ばれたのが嬉しいのか。「カナエは選ばれし勇者でむ!」
カナエ/「ありがとうでむでむ、勇者ってかっこいいね。いいな、魔法少女じゃなくて勇者ってなってみたかった」
GM/「なったでむ!」
カナエ/未熟で、力もなくて、自信もない……明日生きていけるか分からない、死んじゃうのかもしれない。でも、勇者になれたんだ。願うように、石を握りしめる。
巻/ここから100年生きるし勇者にもなれるよ! ≪逆転運命≫
カナエ/指先から燃える上がる炎が僕の全てを燃やし尽くし、そして新しく体を作り替えていく≪紅蓮の指≫。
GM/変身!
すがら/変身バンクがかっこいいな。
カナエ/明日はないかもしれないけど、怖い思いをするかもしれないけど、けど今は、今だけは笑顔でいなくちゃ。だって魔法少女ってみんなの希望でしょ? 燃える炎が翼となって、空を駆け上る! ≪飛行の札≫。
スリジェ/まどマギだあ……。
GM/かっこいいぞ、魔法少女。
カナエ/空をどんどんと上昇していく。息が冷たい、肺がすぐにでも凍ってしまいそう。風が強い、今にでも折れてしまいそうな気持ち。でも……みんな頑張ってるんだから! 心を震え立たせてステッキを構える! ≪魔杖≫。
GM/行こうか、本格的な戦場へ。上空へ飛ぶと仲間が見えてくる。同時に、敵の嵐も見えてくる。
カナエ/カナエ、いきます! ステッキには教会から貰ったアーティファクトの石が嵌められてますよ。
巻/きらきらだ!
GM/格好良くパワーアップしてる。ぜひ戦闘描写したいんで1D3どうぞ。
カナエ/(1D3ころころ)1。

 1:鋭い風の攻撃。何者か悪意ある影が剣のような風で身を突き刺される。追加で1D2を振る。

カナエ/(1D2ころころ)2です。

 偶数→仲間PCの出番あり。GMはダイスを振って誰かをシーンに演出させよう。

カナエ/わーい、仲間だ!
GM/(2回ころころ)すがらとスリジェ、出てください!
すがら/おっ、了解です!
スリジェ/ご指名だ!
結芽/仲間のお姉さん突然加わった仲間さんだ。
スリジェ/好き勝手暴れさせてもらってます〜(笑)
カナエ/こんなに凍えてしまいそうな空の上だけど、仲間がいる! 肺が凍るほど息は冷たいけど、体は燃えるように熱い。今なら、こんなかまいたちでも心強さでなんとかなる! ≪刻印増強≫。
すがら/身を切るような冷気の中、炎の翼が竦む身に熱を灯す。その炎が掻き消えないように、守ろうと指揮を。……右へ! 行けますか!
カナエ/右! いきまーす! 空中旋回! 助かる!
スリジェ/おいそこのふわふわしたの! そっちに雷行ってんぞ!
カナエ/わわわ! 雷困る〜!
GM/「こっちに飛ぶでむ〜!」 スリジェの頭の上にでむでむが着地。
スリジェ/なんか乗った!? うわ何だこの……この、何?(笑)
カナエ/みんなのおかげでかろうじて生きてます! ありがとうお兄さん……お姉さん……どっち!?(笑)
結芽/性別があやふやな人達が多い卓だな(笑)
すがら/絶縁体のチェーンがついた刀の一刀を飛ばす。こっちに落ちろ、雷。
カナエ/ナイスアシスト!
スリジェ/そこの包帯、雲が薄いとこどこだ。切ってやる。
すがら/助かりますよ、第三勢力の貴方。こちらも、助力の声は掛けさせていただきますので。
スリジェ/教会は好きじゃねえが、呉越同舟だ。ちょっとの間は手伝ってや。
カナエ/……みんな頑張ってる、生きるために。生き残るために。
GM/「みんなをみんなアシストするでむ!」 今度はすがらの頭の上にでむでむ着地。
すがら/わ、ちょっと、こらっ(笑) ……ああもう、落ちないように掴まっててくださいね! 相棒と逸れちゃだめですよ。
GM/「やっぱカナエの頭が一番でむ!」 カナエの頭にでむ着地。
カナエ/えへへ、そうなの! 最高の相棒だよ! ……あったかいやりとりだなぁ。深呼吸をして、まっすぐと上を見つめる。
GM/和んだ会話もこれまでか。凶悪な負のエネルギーが眼前に広がっている。この嵐の雲も全部、全部吹き飛ばしてやる!
巻/かっこいいよ……。
結芽/勇者の台詞なんだわ。
GM/負のエネルギーが凝縮し、霧はまるで生き物のように蠢きながら物質化していく。目も眩むような暗黒の力が広がっていく……だが、負けずに君は飛ぶだろう。
カナエ/アーティファクトに意識を集中して、魔力を、ありったけに魔力をこめていく。
GM/渦の動きが、変わる。この戦場を自分たちの思うように魔力を操作していく。
カナエ/【MP】は満タン! 魔力値上昇! 今持てるありったけの全てを、この空の彼方に! ≪刻印増強2≫+≪刻印増強3≫!
結芽/スキルぎゅいーん!
スリジェ/NPチャージ!
すがら/宝具準備!
カナエ/青空を見せて! ……ファイアー! ≪礼装≫で攻撃。雲を一閃の青い炎が、切り裂いていく!
GM/稲妻すら押し切る炎! 黒い雲を青空に変える正義の光!
カナエ/全ての炎が、空気を巻き込んで音さえも奪って……そして静寂。
GM/やったか! 世界が静寂に包まれ、君は息を上げて続きの音を待つ。その結果は……(判定いく?)
カナエ/全力を出した一撃、見上げる空。せっかく良いシーンだし、≪コネ「魔法少女」≫を使って振りたい気分です。(6D6ころころ)6・5・2・2・2・1……。6と5の出目を採用で!
すがら/良い出目〜!
カナエ/(1D6ころころ)ただし代償が5。でかいです(笑)
結芽/力の反動もでかい、まさにまどマギって感じ(笑)
カナエ/カナエの【意志】は6なので、6+5+6で達成値17です! 全力出しきった! ……息も絶え絶え。
スリジェ/厚い雲が裂かれて、一瞬青空が覗く!
GM/全力の必殺技で、玉座までの道ができた。この道を作った君は……そう、「今回は近くに居てくれたすがらとスリジェと一緒に会いに行こう」
巻/今回は……?
GM/どうぞ、3人で玉座へ。
スリジェ/お? ……これは、もしやPCごとに違うループであることの示唆?
結芽/そういうことかな……PCたちごとに見ている世界が違うのかな。
GM/攻撃を放っていた危険な存在がそこにいる。「先ほどの一撃、見事であった」
カナエ/褒めてくれてありがとう!
スリジェ/お礼が言えて偉い!(笑) ……あれが、嵐の王!
すがら/目標、確認。
GM/「だが、それまでだ」 稲妻が魔王の周囲に柱のようにいくつも落ちる。その稲妻が槍のように物質化し、焼かれた雲が黒い霧となり、負のエネルギー波が纏う。
カナエ/息つく間もなく、稲妻の振動によろけそうになる。まだまだあんなもんじゃないよ! まだ……まだ!
スリジェ/しゃあねえな。お前の息が整うまで時間稼いでやる。
カナエ/おね、おに……さん!
スリジェ/迷うなよ!
すがら/迷うよねえ(笑)
GM/稲妻が放たれた瞬間、周囲を吹き飛ばす。
すがら/……咄嗟に横に飛び、稲妻とカナエさんの間に割って入る!
GM/庇ったその体、黒焦げにしちゃうぞ。
すがら/……ああ、うん。性別も判らなくなるだろうね。咄嗟に、防御も成さずに庇った体は、炭化した。
カナエ/あっ……!
GM/すがら、即死。
結芽/炭化!? 即死!?
すがら/……意識が、途切れる前に思ったことは……ああ、やっと、仲間を一人は救えたかな……。
カナエ/目の前で、人が消えていく……灰になって消えていく。やだ……。
スリジェ/カナエちゃんの準備が整うまで雷をいなす。異端には異端をぶつけんだよ!
GM/次から次へと攻撃を繰り出すスリジェ。だがその軌道を読んだかのような稲妻の槍がいくつもスリジェの体を襲う。
スリジェ/がはっ!
GM/すがらが即死したなら、スリジェの方はゆっくり焼いていこっか?
巻/弱火でじっくり!?
スリジェ/じゃあ、じんわり低温調理で。
GM/稲妻の槍が刺されたスリジェは、刃の先からジュワワと肉を焼かれる。
カナエ/やだ!
スリジェ/鳥だしな、サラダチキンだ。誰がサラダチキンか(一同笑) 捌き切れなかった稲妻の槍に貫かれ、じりじりと身の内から焼かれていく。あ、が、ぐああああああ……!
カナエ/やだ、やだ、やめて……!
GM/「悲鳴を聞くがよい、小娘。そして絶望せよ。絶望こそが我の力となるのだからな」
スリジェ/く、そ、が……怯んでんじゃ、ねえ! あっちがこっちを、いたぶってる間に、さっさと撃て!
カナエ/お兄さん……! そうだ、そうだ、立ち上がらなくちゃ……みんなが命を使ってくれたんだから、僕も!
GM/「もう逝っていいぞ。良き味付けだった」 スリジェを焼き殺します。カナエを絶望に味付けしてくれてありがとう。
スリジェ/……墜落する。
カナエ/ステッキを構えます。いけ……いけ! ……ファイアー!
GM/「もう見切ったわ」 いつの間にかカナエの炎は風に呑まれ、間近に立つ巨体。
カナエ/二度目の追撃、届くことはなく……なす術はなく。
GM/「貴様の恐怖を貰うぞ」
カナエ/……僕、怖かったんだ……本当は死にたくなかったんだ。
GM/小さな頭を大きな手が、撫でる。親のように。そして、力をこめる。まるで親に撫でられたかのような掌が、カナエの頭を潰した。
カナエ/意識が、途絶えた。
結芽/……親の描写をするか、ここで。最高(笑)
すがら/心を追い詰めるのが上手いGMだな。賞賛(笑)
GM/「貴様の最後の呪文すら無駄に終わる。魔術師よ、その奇術に酔いしれていようと死に様は変わらない。恐れることはない。いかなる道筋であろうとも、ただ冷徹なる眠りへと引き摺り込んでやるだけだ」

 『イベントキー:玉座』
 アビサル・ティフォンの中央には魔王がいる。
 魔王がいる台風の中央は魔王にとって一番活動しやすいフィールドとなっている。適した高度、快適な気温、最高の環境ということ。よって無敵。

 『イベントキー:ボルガノンの能力』
 邪神八柱ツヴァイククオウターの加護によるボルガノン独自の能力。
 シーン内の対象が自ら発した感情・記憶・情報(レベル・特技・イベントキー)を吸収し、自分のものにしてしまう。
 今までPCが発したものは全部ボルガノンの力になる(例:≪片手武器≫を演出に使ったなら≪片手武器≫を取得、≪這いよる混沌≫で攻撃したなら≪這いよる混沌≫を取得など)


GM/最期にカナエは思った。「あのままでは勝てる訳が無い」と。
カナエ/パワーアップしてイベントとかないと無理。
すがら/ラーニング能力か、これは強いな……。
カナエ/つまりボルガノンも魔法少女になれるってこと?
巻/「お前が魔法少女になるんだよ!」ってこと!?(笑)
すがら/魔法少女ボ様、見たすぎる(笑)
スリジェ/あ、そうするとボ様も≪+50魔王強火担≫ですね!
結芽/自分が魔王やろがい(笑) ……マジレスすると≪コネ「魔法少女」≫をラーニングされるとボ様が10D6判定とか始めてしまうから、この能力はかなり厄介ですね。
GM/そんな訳で、5人お疲れ様でした。魔王を倒せなかったからのこのセッションはバッドエンドですね〜。
巻/お疲れさまでした!
カナエ/やっとデスルームに行けたよ!
結芽/デスルーム最後の1人いらっしゃーい!(笑)
すがら/ちょっと良いみかん、せとか食べる?
巻/せとか! おいしい(笑)


 ●????

GM/死んでしまったカナエは……右か左か上か下か判らない空間にいる。ここはどこだろう、天国か。無音の闇が包み込み、体は重くも軽くも感じられず、ただ漂うしかない。
カナエ/めそめそ……。
結芽/1人でめそめそ泣いている……。
カナエ/めそめそふわふわ。死にたくないよう、暗くて怖いよう、みんな……。
GM/目の前に奇妙に湧く渦のみ。心は無限の虚無が広がるばかり。魔王の言葉が耳にこだまし、己の無力さを痛感しながら、永遠に続くような静寂に呑み込まれていく。カナエは不可思議な場所で自分の死を見た。ねえねえどんな気分?
カナエ/くやしいでずうう! お父さんの顔も見たことないのになでなでされたあああ!
すがら/かわいいね(笑)
結芽/悲しいけどかわいいね(笑)
カナエ/みんな死んじゃったあああ顔向けできないいいい! 大丈夫って風瑠ちゃんに言ったのに……大丈夫じゃなかった……めそ。
GM/結芽は不可思議な場所で自分の死を見た。どんな気分?
結芽/……なんも出来なかった。なんも役立ててない……不甲斐ない。なーんも出来なかったら、意味無い! 戦った意味なんて無い! ……あのとき逃げておけば良かったかな? 適正テスト合格しても「やっぱ無理です」って正直に言えば良かった? でも。
GM/でも?
結芽/……あそこから逃げて走り出すのは、走るのは得意でも、やりたくなかったな。後悔モヤモヤ〜!
GM/逃げたいけど、逃げ出すのは嫌なんだな。
巻/かっこいいよ……。
すがら/走る者としての矜持を感じる。
スリジェ/スタートしたらゴールしたいもんね!
GM/すがらは不可思議な場所で自分の死を見た。さあ、どう思う?
すがら/……届かなかった。それ以上に。守れなかったな。特に、二度目の散り際が。……守るというのは、本来。自分が生き延びることを勘定に入れなければいけない。それが出来ずに、仲間に徒に絶望を与えてしまった。
結芽/おおお、大人の考えだ……。
巻/戦闘訓練をきちんと受けているタイプの人だ……。
すがら/戦の熱が引いた今、冷静に己を省みて。……拳を握りしめる。痛いほどに。だから、思うのは……もう一度、ですね。
GM/もう一度。それも、叶わない。……普通は。
すがら/そう。本来は、無謀な想いだ。それでも願ってしまう。もう一度を。今度は誰一人、欠かさずに。あの嵐を越えたい。
GM/巻は不可思議な場所で自分の死を見た。そう、最初から何度も見たが、何を思う?
巻/殺す。
GM/率直。
巻/殺す殺す殺す殺す! あの野郎! この手で縊り殺してやるッ! 許されてなるものか、あんなものが! あんな生態の存在が! クソ! 死ね! よくも俺の大事なモンを台無しにして、無茶苦茶にしやがって! ぶっ殺す!
カナエ/心地良い殺意だ。
GM/異端冥利につきます。
巻/諦めねえぞ俺は、意識のある限り。祈り一つで天気を変えられる血族なんだ。意識ある限り、呪い一つでテメェを殺してやるボルガノン……死ね! 殺す!
すがら/清々しい程の殺意だな。かっこいい。
GM/スリジェは不可思議な場所で自分の死を見た。みんな同じように、何を思った?
スリジェ/……むすう。
結芽/むすーってしてる。
スリジェ/悔しい、悔しい、悔しい! 啖呵切っておきながらのあの体たらく! 無様にもほどがある! 例え獣王が相手でも、片腕一本斬り落としてから死ぬぐらい出来ずなんと見っともない死にざまか! 我らが王に顔向けできん!
巻/矜持が高い。かっこいい(笑)
カナエ/これには魔王もにっこり。
スリジェ/でも獣王が御自ら出陣とは……確かにアクセン様が手出しをしないのも納得がいく。
GM/じゃあ、諦める?
スリジェ/いや、アクセン様は好きにせよと仰った。なら俺のすることは変わらない。
GM/死ぬかもしれない、いや死んだとしても? 諦めない?
スリジェ/大将首は誉なのに諦める道理があるか? 獣王だろ! 首置いてけ!
GM/……世界を歪める「異端」の強い『正の感情』。スリジェの声が、介して、届いた。マスターシーン入ります。


 ●マスターシーン

 君達は死を経験し、嘆いた。
 その叫びは、ある歪みの主によって空を抜け、届く。どうして?
 超技術で生成された石を介して、声は通信機としてある人物まで伝わっていた。
 石を渡した研究者である風瑠は、石越しに「彼らの声」を聞く。
 死の間際の声を、いいや、それだけではない。……それぞれが石を受け取ってから想った声そのものを。

 「自分にできることは、石を開発することだけ。あとは通信を通して少しでもサポートをするぐらい……。
 できることと言ったらそれぐらいで、死闘は彼らに任せるしかない」

 石を介して死を聞く彼女は、まるで自分が経験したような恐怖をいっしょに味わっていた。

 「役に立ちたい。彼らの人生を無駄にしたくない。どのような生き方で、どのような感情で嵐に立ち向かうのか。あの死闘の声から伝わってくる。
 何か……私も役に立ちたい!」


結芽/風瑠さん、良い人すぎる……。
GM/そう強く思った彼女のもとに、何か声が聞こえた。

 「えっ……彼らを無傷にしたまま協力できることがある? 『私がループの代償になれば』? 彼らは万全な状態で戦わなければならない! 私が、やります!」

すがら/えっ。
カナエ/ええええ!?

 『イベントキー:風瑠の代償』
 PCたちが死亡した際、ループが発生する代償を風瑠が消費する。
 ループ1回につき【正気度】を[1D6+n]点減少。


すがら/だ、代償を肩代わり……?
巻/そういうの良くないと思いますよ!?
結芽/……PCが5人でループを5回やってるとして、平均8点前後の【正気度】を[5D6+5n]点減少してますね。死よ。
カナエ/こ、壊れちゃうよう……!?
スリジェ/固定値が−100とかじゃないと許されないよ!

 5回世界があった。それでも終わらない。
 終わらず、彼女は応援する。
 もう終わればいいのに?
 でも、悔しい、諦めたくない、もう一度という声を聞いているのだから、終わらせられない!
 石を持って声を聞く誰かの人生が、ここにあった。


結芽/なんて熱い……。

 それは、一人だけではない。もう一人いる可能性だってある。

 「……他人のために、世界のために自分のリソースを削るなんて……人ひとりの人生など、その人生にこめられた意味や価値など、他人が知ることなどできない。
 言葉で伝え聞くことはできても、どんなに叫んでみせたとしても、真に実感することなどできない。そういうものだろう?
 だというのに、死闘の声を聞いただけで……ほんの少しヒトの一生を伺えただけで……こうして感情を突き動かされ、我が身を捧げようとする者はいる。愚かしいと思うよ」

 赤毛の男は、愚かな女を見ていた。

「だが、『正の感情』に突き動かされることが無いとは言えない、誰だとしても、気迫に突き動かされてて、『この人を一緒になって助けたい』と、『その人物の世界に介入する』ことだってある。
 死ぬと分かっていても感情のまま動かされるなんて、実に面白い。
 そんな面白い生き物を、世界を、私はもうしばらく……あと100年ぐらいはそれらの姿を見ていてもいいと思うよ」


スリジェ/ちょ……。
すがら/アクセンさん……?

 『EX判定:「もう一度!」』
 【体力】(難易度30)→【反射】(難易度30)→【知覚】(難易度30)→【意志】(難易度30)→【幸運】(難易度30)の連続作業判定に成功すると、クライマックスバトルへ突入できる。
 このとき、「自分のシーンプレイヤー時の達成値」分、難易度をマイナスできる。
 達成値9で成功した場合、「30−9」で難易度21に挑戦する。
 1人1回、どれかの判定に挑戦する。なお失敗したらHPに5D6の物理防御有効ダメージ。再挑戦OK。判定順はミドルフェイズをこなした順番。
 なお、「世界に介入された特技分だけAF判定のように演出に使えば難易度減少できる」。


すがら/そうだ、もう一度。
結芽/もう一度……。
スリジェ/もう一度!
巻/……もう一度!
カナエ/もう一度っ!
GM/もう一度。目を覚ますとそこは空。嵐の中央直前だ。自分は死んだんじゃないかという悪い予感がある。いや、今は夢見心地になっている場合じゃない! 魔王にもう一度挑もう!
結芽/……はっ! ぶんぶん! ここは……出撃の最中?
スリジェ/なんか2回ぐらい死んだ気がするんだが……。
巻/……死んだはずだ。予感の通りに。でも今、確かに俺たちはここにいる。
すがら/自覚がある。この世界は時に、廻る事がある。……戻って来たのか。ならば。
結芽/どうして……? そんなの言ってる場合じゃない! みんなに再バリアー!
すがら/ああ、そうだ! 両頬を張り、双刀を構える。……望んだとおりに、もう一度!
スリジェ/よく判らんが、再挑戦できるってことだな!
巻/悪い夢を見せられたんだ。ハッピーエンドを見せてやんねえとな!
カナエ/今度こそ……あの空ごと獣王を突き上げてやる!
GM/誰かが犠牲になったとか誰かが何を思ったのか、そんなの各々には関係無いね。自分たちの人生を想い直したりしたけど、そんなのも関係無いいね。今はただ、前に進むのみ。
結芽/……今やることをやる! 今できることをやる!
巻/殺させない。生きてやる。

 担当するPCと能力難易度は以下の通り。
 結芽:【体力】(難易度30−13=17)
 すがら:【反射】(難易度30−9=21)
 スリジェ:【知覚】(難易度30−9=21)
 巻:【意志】(難易度30−23=7)
 カナエ:【幸運】(難易度30−17=13)


GM/あと、ここで便宜上『契約』相談をOKにします。
すがら/『契約』しましょしましょ!
スリジェ/仲間に入ーれーろー! 乱入!(笑)

 『契約』の相談の結果……。
 結芽はすがらのマスターに、すがらはスリジェのマスターに、スリジェは巻のマスターに、巻はカナエのマスターに、カナエは結芽とでむでむのマスターになった。


結芽/すがらさんには、結芽は教会で何度もご挨拶はしてるかもしれない。教会っ子なので。
すがら/……水守さんですね、先ほどは見事な障壁をありがとうございました。貴方であれば、きっと、仲間を守り抜く力がある。そう、信を置きます。
結芽/はい! お父さんほどお役に立てるか判りませんけど、すがらさんのサポート、サポートのサポート、いっぱい頑張ります……!
スリジェ/すがら、あの包帯か。悪くない指揮だった、言うことを聞いてやってもいいぜ。
すがら/光栄ですね、毒の君。ええ、今ひとたび、預けてください。存分に動けるように致しますよ。気兼ねなく、暴れて。
巻/スリジェだっけ。どうもあんたのとこの魔王に世話になったような気が気がしてるから、世話になってやってもいいぜ。
スリジェ/おう、龍神の裔。手を貸してやるからよろしく頼むぜ。
巻/カナエは俺の庇護下に入れ。よ
カナエ/かっこいいおね、お兄さんだ……! 懐に収まります! そして結芽ちゃん、実は高校の後輩なんだ〜。
結芽/え、私の方が後輩だった!? ……ほんとだ、魔法少女18歳だった!(笑)
カナエ/へへへ、いつもグラウンドで頑張ってるの見てたよ……。
結芽/あ〜! 私も見たことあるかも……女子に隠れた人気の先輩! 大騒ぎなファンクラブほどではないが「かわいい……」「かわいいよね……」って噂になってた。
カナエ/初耳だが?(笑) なんにせよ契約、よろしくね。

 難易度減少に使用できる「介入された特技」は以下の通り。
 結芽:君に幸あれ、飛行の札、愚者どもの手、陣形:跳躍移動。
 すがら:獣のごとく、幻惑の衣、君に幸あれ、運命の宿敵。
 スリジェ:紅蓮の指、鳥躍、未来の吐息、力強き隣人。
 巻:空間知識、見えざる手、偏執、飛行の札。
 カナエ:那由多の武器、逆転運命、鳥躍、悔改めよ。


GM/みんな律儀に1回ずついいことをしていたので、判定前にこの特技を使った演出をすればさらに難易度を8は下げられる筈。
結芽/あとは≪幻想式≫や≪血の媚薬≫のような支援特技を使って成功していこう。
カナエ/どんとこい!
巻/これが仲間の力。俺は既に難易度7なので8下げると−1になります。
GM/絶対負けないという意思を感じる(笑)
すがら/「難易度:−1」は強い(笑) 私は難易度21で戦ったけど、8下げれば難易度13になるから……うん、目はある。
GM/では……もう一度、いきましょう!


 ●トリガーイベント

GM/「いざ魔王!」と君たちは飛ぶ。1回目の連続作業判定、【体力】担当の結芽どうぞ!
結芽/出陣しても結芽は真っ先に前へ行くタイプではない。いざと駆け出していく彼らの後ろを追う後衛。だからまずすることと言ったら、応援。≪君に幸あれ≫。
GM/がんばれ〜。
巻/自分の特技を演出に使ってもらえるの、めちゃくちゃ嬉しいな(笑)
結芽/がんばれ。がんばって。負けないで。勝って。お願い。……それでも危機は迫ってくる。道を塞ぐ異端たち、≪愚者どもの手≫。
スリジェ/ぐしゃー。
巻/愚者たちの擬音(笑)
結芽/……それでも、走る! ≪陣形:跳躍移動≫。私も走る! 私も……その背中を追う。私も、走らせて! 私も……戦わせて! 追うのは一番最後のしんがりでも、誰よりも早くにバリアを張る。だって飛ぶのは、この中なら私が一番! ≪飛行の札≫。
すがら/かっこいいな……熱い!
結芽/みんなを追いかけて! みんなを守るために! 難易度9の【体力】判定を振ります。(ころころ)達成値8!? んな〜!? 失敗!?
すがら/≪叱咤激励≫あるよ!
結芽/……さっき『契約』してくれたすがらさんからの≪叱咤激励≫が欲しいな。
すがら/OK! ……飛ぶ君に、守ろうとする君に、声を張る。駆けて! 貴方なら届く! +2どうぞ!
結芽/……そのすがらさんの声に思い出されるのは、「頑張れー!」「あともうちょい!」「水守ファイーッ!」という陸上部の応援。諦めめちゃいけないという心。達成値10成功になります!
GM/「これ、わざと失敗したんか?」ってぐらい良いですね(笑)
結芽/ふふふ、実はリアル世界遣いの私がぷぇとエモいロールをしたくてわざと失敗したんだありがとう(一同笑) お次は、声を掛けてくださったすがらさーん!
すがら/は〜い! ≪獣のごとく≫、一条、空を跳ねる姿はそう見えただろう。戦い方としては派手さはない。守り、弾き、指揮を飛ばし、皆を助く。地道なそれこそが、嵐を越える術だと。……けれど、≪幻惑の衣≫……ああ、そうだ。時間だ。プレミア配信の。
GM/プレミア配信の!
カナエ/ここで!?
すがら/たった今、あるアーティストから支援が届きました……いえ、応援が届きました。良かったら聴いてください。そう、長くはないので、後押しする正の感情を。配信が始まる。
巻/配信、つけなきゃ!
GM/あるVチューバ―が正の感情を届けにくる。歌は、正の感情だから。後押しできるように。

 「みんな〜! 嵐の上で戦う皆さん! 頑張ってください!
 少しでも後押しできればと思って! 良かったら、聴いてください!
 
『BOW AND ARROW』!」 ≪君に幸あれ≫!

巻/しゅ、主題歌……!
結芽/主題歌が、流れた! 勝利用BGMが流れたわ!(笑)
すがら/配信では設定は大事にする。正体は伏せている。盛ることもある。それでも、ただ一度として嘘はついたことない。

 “君たちは嵐を越える輝きに、選ばれたんだ。”
 “その輝きを、自分を、信じてほしい!”


巻/歌詞と合わさって、やばい……!
すがら/全部、全部、本心だ。仲間に向けたエールだった。自分に向けたエールでもある。だから、今や≪運命の宿敵≫である嵐の前で。幽かにずっとあった震えが止まった。
GM/うわあ、これ、やばいな……主題歌を流しながら戦うしかない!
カナエ/ぬわあ……見えてきたぞ、希望が! すがらさんに≪幻想式≫を使用、+4! あのとき助けてくれたお礼!
すがら/真摯な人ですね、ありがとう。判定いけます!(ころころ)達成値15、成功!
GM/助けたお礼。いつの世界のことだか、いや全部の世界かもしれない。次は【知覚】、スリジェのターン!
スリジェ/すがらの流した配信を聞きながら「あ、そういやプレミアム配信あったな。あとでアーカイブ見るか」なんて思う。こういうやる気の出方もあるもんだな、≪力強き隣人≫。
すがら/喫茶店で配信を見ていてくれてたもんな、スリジェさん。嬉しい(笑)
GM/これがおつはねの力(笑)
スリジェ/≪未来の吐息≫で配信で流れてる曲の鼻歌なんて口ずさみながら、サビの入りの前でパチンと指を鳴らす≪紅蓮の指≫。同時に毒の霧を身に纏う。黒のヨロイと黒のカブトで完全武装! 魔王に挑むならこちらも正装で征かねば失礼というもの!
巻/くぁっこいー!(笑)
スリジェ/スリジェ・モルガニット・コカドリーユ、一番槍頂戴する! 天を蹴って突貫! ≪鳥躍≫。俺も≪幻想式≫を貰えたら助かります!
カナエ/もちろんどうぞ! ≪幻想式≫で+4、その背中を後押しする!
スリジェ/難易度は13!(ころころ)達成値15で成功。≪幻想式≫が無かったら失敗だった〜!
カナエ/いえーい! みんなの希望になれたかな!?
巻/魔法少女、みんなに希望与えてるよー!(笑)
GM/突撃していく。そろそろ玉座に近く、稲妻が全員を攻撃していく。ついに王の前のモブ戦闘かな?
結芽/お、ラストダンジョン突入だ!
スリジェ/稲妻を切り払い、次に繋げる! ……龍神の裔!
結芽/バトンパスが良すぎる、お次は【意志】判定の巻さんのターン!
巻/既に難易度7で俺の【意志】は4ありますが難易度を−1にします(笑) ……下手を打つと一族(かぞく)が一網打尽にされちまう。させねえぞ。あいつはここで斃す。≪偏執≫。
結芽/決意が強い。
巻/≪偏執:魔王ボルガノン≫かもしれない。
GM/「奴を倒す!」という強い意思。
巻/仲間の姿を今までよりも鮮明に感じる。おかげで頭が冴えて、今までよりも状況がよく分かる。誰がどこでどんな風に戦い、どんな幸運を求めているのか。≪空間知識≫。その上やっぱ魔法少女謹製の≪飛行の札≫はいい! 寒々とした上空でも、嵐の中でも動きやすい。
カナエ/いえいえい、特許申請中だい!(笑)
スリジェ/特許、しっかりしてる(笑)
巻/さあ……ボルガノンの直接攻撃ならいざ知らず、雑魚雷は俺たちに勝てねえってところ見せてやろうじゃんウチの龍神さま! 薙ぎ払え! ≪見えざる手≫が払ったかのように、雑魚の雷たちは吹き飛ばされて散っていく。今だ、進むぞ皆!
結芽/おー!
巻/判定をします!(ころころ)達成値15で成功。
すがら/めちゃめちゃ出目が高い、強い(笑)
GM/ダイスが生きてる(笑) ザコなんて一掃しました。道も割れた、モブも倒れた、仲間は元気。あとは勝機を掴むのみ。……ラスト、【幸運】判定のターン。
カナエ/もうすぐだ! ……もうすぐ、またあの怖い獣王と相対さなきゃいけない。怖い、怖い、怖い、汗が首を伝って、足が震える。でも!
GM/それでも!
カナエ/今度こそは倒れないって決めた! ≪悔改めよ≫。
巻/自分の決意にしてる、良い。
カナエ/色んな人が戦ってる、色んな人が祈ってる。その希望を背負って! 駆け上がる! ≪鳥躍≫。空を落ちて、雷に打たれて、灰になって、骨すら残らなくて、砕け散った、そんな運命があったかもしれない。
巻/泣ける……。
すがら/熱い……べしょべしょになっちゃうな。
カナエ/でもそんな運命、無かったことにしてやる。今度こそ、人類が勝つんだって! ≪逆転運命≫。……僕の武器はこのステッキだけじゃない。みんなが、この運命を変えようとするみんな全員が武器なんだから! ≪那由多の武器≫。
スリジェ/かっこいい!
カナエ/難易度は1、いくぞー!
GM/成功を!
カナエ/(ころころ)達成値14、成功。最大火力! 展開! ぶっ飛ばせ! ファイアー!
巻/人類見た? うちの魔法少女マジでカッコ良くて世界の宝なんですけど〜!
GM/そのままファイアーして玉座を吹き飛ばしてもいいな。
結芽/中央に向かって、ファイアー!
すがら/快適な部屋バイバイ!
GM/ズババーと放たれる一撃! ……しかし、そう簡単には奴はやられることはない。それは5人が一番知っている。
結芽/知っている……けど! それでも少しはいけたんじゃないかな!?
GM/「……フンッ」 放った火力の中央。魔王の周囲から、黒い霧が湧き上がり、空気自体が異常をきたす。
スリジェ/……お出ましか。
カナエ/やっぱりあの快適ルームごと壊さないとか……!



GM/「馬鹿め……そのような悪あがきをしても無駄だと知れ!」 稲妻が至るところに落ちる。その稲妻を纏い始める巨体。
結芽/特別スチル!?
すがら/ボ様の特別スチルが出た!(笑)



GM/「いかなる攻撃を受けようとも……貴様らが何をどう足掻こうとも絶望によって死を迎えるという結末は決まっている!」
カナエ/ひええ顔がかっけえ!?(笑) 熱い〜!
GM/しかしカナエたちの必殺技を受けた体は、少しよろめいて見えた。
結芽/ちゃんと効いてる……!
スリジェ/御身には響いてるようだが!
すがら/無駄かどうかはその身でとくと確かめるが良い、魔の王。
GM/だからこそ迫力がより強い。覇気が、怒気が、殺気が、空間全土を覆う。
結芽/強がったって……これからもっといきますよ、もーっとつよーい攻撃が!
巻/いつの時代も魔王ってのは、勇者に倒されてジ・エンドだ。あんたにこそ思い知ってもらう。
GM/「黙れ!」 熱いのに殺意により冷たい空気が一瞬で周囲を包み込み、目も眩むような暗黒の力が叩きつけられるかのよう。魔王の意志そのものであるその殺意は、絶望的な力で命を削り取るかのように……皆の体を襲う。
結芽/でも、もう負けない。
カナエ/ビリビリする、肌が粟立つ……けど! 怖くても、一人じゃないから……立ってられる!
結芽/そう、負けたけど……5人で揃って玉座に来たから、もう負けない。
GM/「数が増えたところで何だ? 儂の前では矮小な塵どものただの戯れに過ぎぬ。無駄な抵抗はただ時を無駄にするだけだということを思い知るがいい!」
スリジェ/無為か否かはその身で確かめられるが良かろう、獣王!
すがら/塵と侮るなかれ。その足元を掬われますよ。
GM/「そうだな、すくってやろう」 石を介して、嵐とは無縁な遠く異国の声が流れる。
巻/……あ?



スリジェ/ぎゃあああああ!?(笑)
結芽/ひ……ひえ、この声は……(笑)
巻/何? 俺、英語2だから判んないんだよね。



結芽/ルーマニア語!?
カナエ/何を言ってるか判んないけど、かっこいい声がする! 顔が良い〜!(笑)

 「自然の力を操り、自然の中で生きる獣の王。立つ戦場を無敵の空間に造り替えているのだろう。
 邪神八柱ツヴァイククオウターの加護もあるだろうが……それでもこの世界に降り立っている以上、生者だ。弱点はある。
 ……嵐の玉座、絶対的なフィールドを吹き飛ばして、さらなる空へ行ってみてはいかがかな?」


GM/炎が上がる。足場から炎。炎によって上昇する。圧倒的火柱!
結芽/ひゃ〜!?
巻/まったく判らんが助力か!? 助かるぜ!
すがら/今は助力を受けておきましょう! ありがとうございます!
GM/「飛べ」 足元の雲を焦がすように赤く染まる。下方から猛烈な火柱が立ち上り、空気が歪む。炎は次第に膨れ上がり、まるで生き物のように暴れながら、圧倒的な力で上昇を続ける。
巻/おお、文字通り足元をすくわれている。いいねえ、炎の龍みたい!
GM/あれ? 君たちも一緒に上昇するぞー!
カナエ/あれー!?
GM/――そこは、上も下も右も下もない……どこかでよく知るその空間。目の前に広がるのは、無限の闇と煌めく星々。暗黒の中に、無数の光点が浮かび上がり、まるで宇宙そのもの。というか宇宙だ。
結芽/宇宙!?
スリジェ/宇宙に来ちゃった!? 成層圏突破しちゃった!?
すがら/宇宙と書いてスカイと読むやつになっちゃった!?
GM/(ボルガノンになって)「うううう!? なんだ体が……動かぬ!?」 宇宙空間に放り出されたボルガノンの体が動かなくなる。どんどん凍っていく。そもそも空気が無いので活動が難しそうだ。
結芽/これ、ジョジョで見た。
スリジェ/カーズ様じゃん!(笑)
すがら/今までちょっと良い部屋で甘やかされてたからキツかろう!(笑)
巻/そのうち考えるのをやめるといいよボルガノン!(笑) というか……大気圏外に来たのは初めてだ。
カナエ/宇宙戦闘、AW史上初では?
すがら/宇宙戦、確かに経験無いかも(笑)
スリジェ/いや獣王がこれなんだから、俺たちもヤバでは?
GM/でも君たちは動けます。あの石があるから。
スリジェ/宇宙服兼用!?
巻/この石、凄くね!?(笑)
GM/だって空でも飛べるんだよ? 君たちを守る石なんで。
カナエ/さぞかし凄い魔王みたいな人が開発協力したんだろうなあ!(笑)
巻/でもまあ、確かに。上空でも好きに動けて、呼吸できてたもんな……(笑)
結芽/マッハ行き交う上空に快適な通信だってできてたもんね(笑)
スリジェ/さすが我らの王! このことを見越して!?
すがら/適合者が必要なブツなだけあるよ(笑)
GM/という訳で、宇宙に飛ばされて超弱体化魔王と、宇宙でも空だからオッケーな君達の宇宙バトルが始まります。
カナエ/ウキウキスペースバトルじゃん!(笑)
巻/よし。……行くぞボルガノン。その野望の芽、摘み取ってやんよ!
結芽/ここで決めてやる〜!


 ●クライマックスフェイズ 〜宇宙決戦〜

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:カナエ、でむでむ、結芽、すがら、巻、スリジェ
 (↑10メートル離れている)
 エンゲージ2:ボルガノン

【行動値】
 ボルガノン1回目:33
 ボルガノン2回目:23
 スリジェ:15
 結芽:14
 すがら:13
 ボルガノン3回目:13
 カナエ:12
 巻:11
 でむでむ:9

【分類】
 ボルガノン:異端/魔族/ボス


GM/それでは、第1ラウンドセットアッププロセス。まずは【行動値】最速のスリジェから。
スリジェ/≪生体侵入≫しても大丈夫な人、いる〜!? ≪生体侵入≫するとダメージが上がります。
カナエ/でむでむと同居でいいならいいですよ!
GM/……≪生体侵入≫って、1体のPCに複数侵入できるんですか?
結芽/GMがOK許可を出すならOKなんじゃないかな。
GM/同棲スタート許可します。
すがら/同棲の許しが出た!
スリジェ/やったー。カナエちゃんちにでむと同居します。
カナエ/わーい、大所帯だ!(笑) スリジェさんはカナエの胃の辺りにいる。
巻/胃なのか……?(笑)
スリジェ/悪玉菌じゃない?(笑) スリジェはカナエちゃんと同一になり、以降攻撃の対象になりません。

 セットアップに結芽は≪空間知識≫を使用。
 すがらは≪陣形:跳躍移動≫を自分に使用し、ボルガノンと同じエンゲージにセットアッププロセス中に移動する。


すがら/ボ様に接敵します!
スリジェ/ボ様の接敵を許さないようになるのはデカいな!
GM/ボルガノンと同じエンゲージに入ったことで、ボルガノンは優先的にすがらを狙うようになりました。

 カナエは≪飛行の札≫を使用。【行動値】+4したことで、【行動値】が16。PCの中ではトップになる。
 でむでむもスリジェと同じようにカナエに≪生体侵入≫をした。


巻/俺はセットアップに時を止めることしかできないので何もしません!
GM/強いな(笑) では、メインプロセスにいきますね。早速ボルガノンの1回目の攻撃をします。
スリジェ/ボ様 慢心して
GM/ボルガノンは≪オリジナル特技:雷帝顕現≫を使用。1ラウンドに1回まで使用可能で、主に【行動値】33のときに使います。ランダムに選択した対象を攻撃するものですが、優先的にすがらを選択。残り2体はランダム決定します。
スリジェ/かっけえ特技名!
GM/スリジェとでむでむは≪生体侵入≫で対象外になっているので、3人から2人を選びます。(2回ころころ)結芽と巻に決定。
巻/来たか。
結芽/うわ〜!? 範囲稲妻だ〜!
スリジェ/回復役と[世界遣い]を狙ってくるボ様、戦いが上手い(笑)
GM/≪獣化≫+≪戦場の華≫+≪巨大武器≫で腕ぶーん! 雷どーん! な攻撃をします。
結芽/効果音がかわいい。
スリジェ/ダメージは可愛くねえんだよなあ!(笑)
巻/では、俺は命中判定に≪輪廻の扇≫を使用します。これの発動条件として魔王ボルガノンは【幸運】を振ってください。失敗するとクリティカル値とファンブル値が変動します。
GM/【幸運】振りますね〜。(ころころ)7。運がねえ(笑)
巻/(ころころ)12で成功。≪君に幸あれ≫を使うまでもないぜ! 今回のお前のクリティカル値は8、ファンブル値は7だー!
GM/な、なんだってー!(ころころ)出目が5と3。8が出たのでクリティカル命中です。
巻/ダイス操作ができる皆様はいらっしゃいますかー!?
すがら/≪見えざる手≫します! 5の出目を4の出目にくるっとな!
スリジェ/掌くるっとな!
カナエ/つまりー!?
巻/これで命中ファンブルだー!
結芽/最高〜!(笑)
GM/稲妻が3人をずばばばーんと狙いましたが、巻やすがらの連携によって全て回避されました。
すがら/あと3発は≪見えざる手≫は使える! ……いやごめん、2発だ。3発使ったら【正気度】0で倒れます。
結芽/風瑠さんのおかげで我々【正気度】を1点も減らさずにここまできたからね、大切に使おう!
GM/では、【行動値】23のボルガノン2回目メインプロセスにいきます。
スリジェ/もう一回動けるドン! 動くな。
GM/ここでは、目の前を狙おう。すがらに攻撃。
すがら/よっしゃ来い!
GM/≪殺法:重圧≫+≪戦場の華≫+≪巨大武器≫で攻撃。
結芽/[闘士]で[狂戦士]か。ガッチガチの攻撃派だな。
カナエ/さすが獣王!
GM/命中判定しますよ〜。(ころころ)命中17。
すがら/躱したいところ……(ころころ)回避12、失敗。≪ミネルヴァ≫を切るか!(1D6ころころ)+3! あと2で避けられる!
スリジェ/≪コネ「カフェアリス」≫+≪血の媚薬≫を使用。【HP】を8点消費してす、がらさんの達成値に+2!
すがら/ざす! 回避成功しました! 血+アリスコンボ助かる!
スリジェ/まあ、宇宙空間だと血液沸騰しちゃうんですけどね。
GM/君達には石があるので問題無い。
結芽/石つえ〜(笑)
GM/ボルガノン2回目のメインプロセスが終わったので、次はスリジェ……ではなく、【行動値】16になったカナエのターン!
カナエ/≪幻惑の衣≫を使用します。命中判定直前に、使用者の【幸運】と見破る側の【反射】で対決するんですが……。
GM/見破る判定があるのか。……提案なんですけど、これ、見破らなくてもいいですか? 一応ボルガノンは「宇宙でうまく動けねえ〜」って状態なんですよ。でもそのデバフが数値弱体でしか表現できないので、≪幻惑の衣≫確定勝利にしてもいいですか?
カナエ/ありがた演出すぎる! では≪礼装≫で攻撃しますね。(ころころ)命中19!
GM/回避判定します。(ころころ)回避12……って、カナエの命中値高くない?(笑)
スリジェ/さすが[魔術師]特化。
GM/[魔術師]は頼りになるな〜(笑) 宇宙空間で必殺技放つ魔法少女、ダメージどうぞ。
カナエ/令呪くださーい!
巻/やる! ぶっ飛ばしちまえ令呪! ≪禍福のさざなみ≫も使用、見せてやれカナエの火力!(1D6ころころ)6で成功! ダメージ+20!
スリジェ/打ち穿て〜!
結芽/宇宙に放て、真の魔法!
すがら/がんばれ!
カナエ/力がみなぎってくる……いくぞ!(ころころ)霊力ダメージ80点! いっけー!
GM/80!? どぉーんされました。続いて、スリジェのターン。
スリジェ/なんかもう作画が『なのは』(笑) ≪愚者どもの手≫+≪コネ「カフェアリス」≫+≪那由多の武器≫で攻撃。ところでボ様のクラスは[異端者]ですか?
GM/残念、クラス[異端者]ではないです。分類は異端なんですが。
スリジェ/≪運命の宿敵≫の効果は乗らんか、残念。(ころころ)命中23です。
巻/命中固定値、凄いな(笑)
GM/(ころころ)回避11です!
スリジェ/≪機関「チルドレン」≫をダメージロールに使用します。令呪もお願いします!
すがら/固定値マシマシ! 令呪おーけー!
スリジェ/(ころころ)合計、71点霊力ダメージ! 実ダメージ入ったらバステ麻痺が入るぞ! アクセン様の子飼いの刃だ、とくと味わえ。
GM/でっか〜。麻痺、入ります。「おのれ、おのれ……! 何という愚か者たちめ、儂に傷を付けたことを後悔させてやろう!」 せっかくなので負け惜しみ台詞言っておきますね。
結芽/ボ様、エンタメがうめえ(一同笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:カナエ(スリジェ&でむでむ)、結芽、巻
 (↑10メートル離れている)
 エンゲージ2:ボルガノン、すがら

【行動値】
 ボルガノン1回目:33
 ボルガノン2回目:23
 カナエ:16

 スリジェ:15
 結芽:14
 すがら:13
 ボルガノン3回目:13
 巻:11
 でむでむ:9