シノビガミ -忍神- ・ リプレイ
■ 『 ロードムービー リアクト 』 3ページ目 ■
2012年1月25日




 ●2サイクル−1/時臣

時臣/おおい! みんな、思わせぶりな行動がうまいなー! 一体どうして俺の元に来るのかさっぱり判らないぞ!(笑)
宵春/みんな、【感情】を結ぶことばかり考えてるからな。……凛厘、ジャンヌ、金田は時臣と【感情】を結んでいるから、時臣が【秘密】を抜けばみんなに知られ放題だ。
時臣/そっか、じゃあ話を進めるためにも【秘密】を取りに行こう。そうだな……意味深な行動をするPC4の金田の【秘密】を取る! シーン表は……(ころころ)7。

 都市シーン表7:無機質な感じのするオフィスビル。それは、まるで都市の墓標のようだ。

時臣/凛厘に時姫を任せて、金田に会いに行きます。
金田/こっちに来てくれるんだ。
凛厘/って、えええっ!?(笑) あたしに時姫を任せちゃうの!?
時臣/だって凛厘、味方だろ? 味方だから良い人っぽいキャラロールするんだろ? それにプライズは戦闘に勝利しない限り奪われないから、凛厘が時姫をどうしようが俺の被害にはならないし。
宵春/基本はシーンプレイヤーに世界創造の権利が与えられるからね。他の人の思惑なんて怖くない。だからもし敵だとしてもプライズ預けてもOK。
時臣/それとは別に凛厘のこと、信頼してる。
凛厘/し、信頼されっぱなしもツライよー!(笑)
時臣/……真夜中。さっき会った男を探して、とあるビル街までやって来る。そこで再会すると。「……金田、だったな?」と某路地裏で会おうか。
金田/さっきの今で再会した(笑) 「時臣……さん。時姫を1人にして大丈夫なんですか? 彼女を取り戻すために三派閥が奮闘しているというのに。そういうシナリオでしょう?」(一同笑)
時臣/「時姫なら凛厘がなんとかしてくれる」
凛厘/うわーん! 全面信頼がツライー!(笑)
時臣/「彼女を守るためには追手を警戒するのも必要なことだ。どの追手も油断は出来ない。あの宵春という比良坂の男は危険極まりないし、ジャンヌとかいう女も何を考えているか判らない……」
金田/「そうだね」
時臣/「でも、時姫は対隠忍用呪術兵器だ」……と、PC4のハンドアウトに書いてあるので知ってることにする。「やはり一番に時姫を狙ってくるのは、隠忍の陣営なんじゃないかと思った。俺の前に現れたお前を警戒するのは無駄じゃない」
金田/「……それが、色々考えてくれた結果か」
時臣/「お前は一体何者だ?」ということで、PC4の金田の【秘密】を取ります。≪第六感≫で!
宵春/真正面から会いに行ったのに、結局勘で取りにいくんだ(笑)
時臣/コイツが一番ヤバイんじゃないかっていう勘を警戒しながらってことで!(ころころ)よし、8で成功!
GM/初めて【秘密】の受け渡しだね。ここで補足説明しますが、それぞれの【秘密】には「プレイヤーによる自由記述項目」があります。これは元々のハンドアウトにある【使命】と【秘密】が入れ替わることで生じる矛盾を解消するために、プレイヤー達自身が「無理のない改変を入れた設定」を作って書いてもらっています。
宵春/ぶっちゃけ、「プレイヤーが作るオリジナル【秘密】」ってことだね。
時臣/ふむふむ。そんな訳で俺は金田の【秘密】ゲットした、と……。

 時臣、金田の【秘密】を入手。
 ジャンヌ、金田の【秘密】を入手。
 凛厘、金田の【秘密】を入手。

時臣/(金田の【秘密】を読んで)お、お前かよ!?
凛厘/(金田の【秘密】を読んで)……ええっ!?(笑)
ジャンヌ/(金田の【秘密】を読んで)……なるほど、良いアレンジだなー。
宵春/ちくしょー、なんで時臣、【感情】結ぶの失敗したんだよー。宵春だけ【秘密】読めないじゃないかー。これも全部時臣のせい!(一同笑)
金田/では……笑って時臣に言おう。「『憧憬』だろ?」
時臣/(困惑した声で)「ど……『憧憬』、だな……」
宵春/どういうこっちゃ。
ジャンヌ/【秘密】を読んでない宵春には何にも言えないけど、『憧憬』なんだよ……(笑)
金田/「時臣……さん、もう一度訊くけど。時姫をどうするつもりなの?」
時臣/「どうするって、俺は時姫を守る。彼女をあの場所に戻しはしない。それだけだ」
金田/「一目会っただけでそう思えるほど、彼女に心を奪われてしまったのか……。彼女は隠忍用の兵器だと聞いていたけど、普通の人間の心まで奪うだなんて、恐ろしい兵器だな」
時臣/「お前は……時姫をどうする気だ」
金田/「隠忍用兵器を隠忍がなんとかするのは普通だろう? だから、僕は時姫の破壊を目的としようと思う」
時臣/「そうはさせない!」
金田/「時臣さんはそう言うと思った。けど、脅威になるものを放置するほど優しくもないし……それに」
時臣/それに?
金田/「……猶予は無い。それに、どうにかする手段も『さっき』終いえてしまった」
時臣/「……クッ……」
金田/「……僕はまさしく隠忍らしく、時姫破壊を目的とするよ。時姫を守ろうとする時臣さんも狙う……いや、時臣さんを狙えば自然と」
時臣/「だから、そうはさせないと言っている!」
金田/「……ごめん、もう行くね」 今は何もしないで去って行きます。
時臣/……何も言えず、そのまま見送ります。
金田/「……『憧憬』だって、思い出してくれてありがとう」
時臣/「……すまん」
宵春/うーん、なんか良く判らないけど凄いことになっていることは判ったー(笑)


 ●2サイクル目−2/凛厘

凛厘/金田さんがあんなことになっているとは思ってなかったので、善は急げ! 時臣の【秘密】を取りにいきます!
時臣/俺の方に来るのか。
凛厘/いきますよ! シーンに出たい人はお好きに手を上げて出てください。
宵春/はーい。仲良くなりましょー。
凛厘/……あたし、宵春さんと仲良くなれるかな(笑) シーン表を振ります。(ころころ)4でした。

 日常シーン表4:美味しそうなスイーツを食べることになる。たまには甘い物を食べて息抜き息抜き♪

ジャンヌ/なんでそのシーン表を選んじゃったかなぁ!?(一同笑)
宵春/か、カワイイ……凛厘ちゃんカワイイ!(笑) そのカワイイスイーツタイムに宵春が出ちゃって良いのかな!?
凛厘/良いですよ。凛厘は……時姫にシュークリームを食べさせてあげてます。実際に目の前にシュークリームがあるから!(笑)

 プレイヤー達のテーブルの前には、ちょっとリッチなシュークリームが実際に並んでいるのである。

凛厘/時臣が金田さんの元に行ってしまった間、ホテルで2人で待ってます。
GM/時姫は食べたことのないシュークリームを一生懸命、箸で食べようとする。
凛厘/ああっ、これは手掴みで食べて良い物なんだよー。実際に自分が食べて教えます。
GM/一生懸命、時姫はシュークリームを頬張る。
凛厘/カワイイ♪ でも、この子が……はぁ。
GM/不安げな顔に無言で心配する時姫。……最初は凛厘のことを警戒してたけど、時臣が仲良くしている姿を見て、凛厘にも心を許してきたようだ。
凛厘/……ああ、心を許されてしまった。この子を連れて帰らなきゃいけないのに。
宵春/なんかとっても最悪だね、凛厘ちゃん。……そんなホテルの一室。2人がほのぼのとシュークリームを食べてるとき、コンコンと部屋をノックされる。
凛厘/警戒する。時臣はわざわざノックして入ってこない! 「おーい帰ったぞー」とか言うのに!
時臣/俺、ちっとも優雅じゃない!(笑)
ジャンヌ/「時臣」なのに全然優雅じゃない!(笑)
宵春/宵春は時姫の隣の席でシュークリームを摘んで食べてます。親指と人差し指だけで摘んで、『デスノート』のLみたいに。
凛厘/えーっ!?(笑) ちょっ、いつの間に!? っていうか今のノックは何っ!?(笑)
宵春/残像だ。
時臣/質量を持った残像だ!
ジャンヌ/しかしその残像は、何の意味もなかった(一同笑)
宵春/時臣と時姫の【居所】はどっちもゲットしてるからね。狙った獲物の元にいつでもどこでも現れることが出来る、けどしないという恐怖演出をします。
凛厘/このヒトやっぱ怖いよー!?(笑) でも、今は襲ってこないから平気……かな?
宵春/「凛厘さんよぉ、なんで時姫を見付けたのに連れて帰らないんですー?」 シュークリームはぐはぐ。
凛厘/「そ、それは貴方も同じじゃないですか……宵春さん! あのとき、いつでも時姫を連れて帰ることが出来たのに!」
宵春/「今でも連れて帰ることは出来るよなぁ?」 シュークリームを掴んでない左手で、銃をチャキッ。
凛厘/「やめて!」と時姫を庇う! 「……貴方、時姫を連れ戻すという忍務にあたってるっていうの……嘘でしょ」
宵春/エクレアはぐはぐ。
凛厘/「連れ戻すのが本当の使命だったら、すぐにしている筈だもの。……違う目的があるんでしょ?」
宵春/指についたチョコぺろぺろ。
凛厘/人の話聞けーッ! しかもなんでさっきから仕草が妖艶なんですか!? 妖艶ですよ皆さん! 多分リプレイにしたら全然伝わらないじゃないですかー!?(一同笑)

 まったくである。凛厘がキャラロールしている最中、円柱のエクレアを使って「それにしてもこの宵春ノリノリである」をしていた。
 楽しそうで何よりだが、話を進めろ。


宵春/「オレのことはともかく、ちょっと時臣のことを気にしたらどうなんだぁ?」
凛厘/「……時臣のこと?」
宵春/「あの男が『ただ女に惚れただけで忍務を放棄した』と思うの? そんなことはしない真面目な男だってアンタは思ってたんじゃなかったっけぇ?」 ニヤニヤ。
凛厘/「そ、それは……」
宵春/世の中にはホントに『時姫を愛していた』しか【秘密】が無いPC1がいるけどさ(一同爆笑) ……オレが怪しいのなんて最初っから判ってるだろぉ? でも怪しい怪しいと思ってるとオレの正体が判ったとき、きっと拍子抜けすると思うなぁ。それよりは怪しくない奴をホントに怪しいかどうか調べるべきだと思うなぁ?」と、PC2よりPC1を調べるべきだとニヤニヤ。
凛厘/うう、その行動が思わせぶりで巧いなぁ……(笑) 宵春さんの【秘密】を取りにいっても良いと思ったけど、ここは予定通り時臣の【秘密】を抜きますね。≪見敵術≫で……(ころころ)5で成功!
金田/ギリギリだな。
凛厘/宵春さんに惑わされながらだから、心が揺れてたんですよ〜。
時臣/はい、俺の【秘密】。(言いながら、【秘密】を凛厘に渡す)

 凛厘、時臣の【秘密】を入手。

凛厘/(時臣の【秘密】を読み終えて)……あ、あー! なるほど! そっかぁ!
ジャンヌ/【秘密】を読んだ結果、「なるほど」なんだ?(笑)
凛厘/って、それはそれで……えーっ!? あ、でも凛厘のやることは変わらない……か?
宵春/ちなみに、その【秘密】は≪見敵術≫をどう使って入手したことにする?
凛厘/えっと……1サイクル目にも使ったことですが、自分の中にある時臣の記憶と最近得た記録を合わせて……気付いちゃうことにします。あくまで予想だけど、多分きっとこういうことだって!
宵春/「服部時臣は危険な男だって判ったかい?」
凛厘/「いえ、そんなに……」
宵春/「ホントに?」
凛厘/「ホントに時臣は無害で……」って、アレ?
金田/……どうした?
凛厘/…………。違う、時臣……もしかして、有害だぁ!?
宵春/「ふふ、そうだろう? あの男は有害だろ?」 オレは時臣の【秘密】なんて知らないけどな!
時臣/知ったかぶりロールもいいかげんにしろよ!(一同笑)
宵春/「あっ! ……気付いちゃった……」
凛厘/「え? ……な、何に?」
宵春/「……時臣……凛厘……」
凛厘/「は、はい……?」
宵春/時臣と凛だぁ!? お前ら親子みたいな名前してるじゃねーかぁ!
時臣ジャンヌ/今更気付いたのかよッ!?(一同笑)

 『Fate/Zero』に出てくる炎の魔術師・時臣の娘の名前は、凛である。
 PCの名前で被ったのは全くの偶然らしい。
だからなんだ。

凛厘/シナリオと全く関係無いことにシリアスに気付かれても困りますッ!(笑)
宵春/ではここで宵春は、凛厘に自分の【居所】を渡します。
凛厘/……えっ!?

 凛厘、宵春の【居所】を入手。
 時臣、宵春の【居所】を入手。


宵春/「いつでもオレと協力したかったら言いな」
凛厘/「え……えっ……?」
宵春/「ま、時臣がどんな人間であれ、そんなところまで愛してみせるっていうならオレと敵のままでもいいけど。そしたら危険な男であるオレの情報を手にしたってことで、その【居所】を時臣に流して、愛してもらいな。良くやったぞって頭でも撫でてもらいな、二番手ちゃん」
凛厘/「あ、貴方って嫌な人ね」
宵春/……とか言って挑発するけど、良かったら時臣の【秘密】くださいお願いします!(一同爆笑)
時臣/キャラロールと中の人の方針が違いすぎるだろ!?(一同爆笑)
宵春/宵春はフリーダムに生きる男子です。でも中の人は謙虚に生きてます。
凛厘/えっと……じゃあ、時臣の【秘密】を宵春さんに渡します。
宵春/お、テキトーに妄言吐いてたら【秘密】ゲットできた。ラッキー(笑)

 宵春、時臣の【秘密】を入手。

宵春/(時臣の【秘密】を読んで)あー、なるほどこれは無害……いや、有害だぁ!?
ジャンヌ/どういうことなの!?(笑)
GM/……そんなに驚くほどだった?
宵春/いや、だって……宵春的にはスッゴク! GM、この「自由記述項目の欄」を見て!
GM/プレイヤーに書かせた設定のところか。(時臣の【秘密】を読んで)……ああ、うん。
金田/GMも気になる反応しやがって(笑)
宵春/…………。やりたいシーンを思いつきました。凛厘はどうする?
凛厘/【秘密】を見る判定ができたので、そろそろシーンを切りたいです。
宵春/じゃあ宵春は「シュークリームとエクレア、ごちそうさーん」と言って、最初から誰も居なかったかのように……幻のように消えますね。


 ●2サイクル−3/宵春

宵春/シーンプレイヤーは宵春。登場人物指定は、全員です。
時臣/全員?
宵春/ただし、シーンの描写はしません。シーンに登場しているという処理だけでお願いします。一応シーン表は振る。(ころころ)7だ。

 日常シーン表7:コンビニ。商品に手を伸ばしたら、同時にその商品をとろうとした別の人物と手が触れ合う。何という偶然!

宵春/誰かに出会っちゃった。じゃあ……ジャンヌさん、出てくれますか? ジャンヌの【秘密】を取る判定をしようと思っていたので。
ジャンヌ/コンビニで同じ商品を取ればいいのか(笑)
宵春/それもこれからの行動で変わるかもしれないんだけど。まずはしたかったことを先にしますね。時臣の【秘密】を全公開します。
時臣/……おおいっ!?(一同笑)
GM/どうやって全公開する?
宵春/2ちゃんねるにカキコミます。もしくはツイッターで「拡散希望」。
時臣/おおい!?(一同爆笑)

 ジャンヌ、時臣の【秘密】を入手。
 金田、時臣の【秘密】を入手。

GM/時臣の【秘密】が全公開になったので、読み上げます。

 PC1:服部時臣の【秘密】
 実は時姫は貴方の妹である。
 貴方の【本当の使命】は、時姫の本当の幸せを探すことである。


ジャンヌ/……ッ!?
金田/時臣が、時姫の兄ちゃんだったのか!
宵春/だから「時臣」と「時姫」で似ているような名前に設定したんだね。しかも恋人になるような設定なのに「好きだ」とか「愛してる」とかも言わなかったのは……兄妹愛だったからか。
凛厘/うまいですよねー(笑)
時臣/……あと、俺自作の「自由記述項目」を読み上げるぞ。

 服部時臣は、呪術兵器・時姫と同じ力を持つ。
 だが妹の時姫の方が力が強かったため(時臣が弱かったためという理由が強いが)、三派閥に連れていかれることになった。
 時姫は記憶を消されているため、時臣という兄がいることを知らない。
 時臣は「妹奪還」という単独作戦のため、比良坂機関に何気なくコネクションを作り、呪術兵器を独り占めしようとした比良坂機関に選ばれるように仕向けた。


GM/……で、宵春。なんでいきなり全公開にしたの?
宵春/単に2ちゃんねるにカキコミたかっただけ! というのは半分冗談で(笑) ……PC1の身の潔白を明かして動きやすくしたかったのと、宵春の【秘密】的に公開した方が動きやすいのと、手を組む相手の顔色を見るためです。
GM/……ふむ?
宵春/元からジャンヌさんと話がしたいなーとは思ってたけど……今の時臣の【秘密】を見たときの反応からして、宵春が手を組んでも良いなーと思える材料になった。これで自信を持ってジャンヌさんの【秘密】を取りにいける。
ジャンヌ/…………。
金田/なんかすっごく、ジャンヌが考えている顔してる(笑)
宵春/では、宵春は何気なーく入ったコンビニで、すっごく考えてる顔のジャンヌに会ってしまうと。
ジャンヌ/エクレアを買ってます。
宵春/自分も甘い物を食べてたけどもっと欲しくなっちゃったので、エクレアに手を出しちゃいます。キャッ、手と手がゴッツンコ!
ジャンヌ/「…………」 宵春を見ます。
宵春/「そのエクレア、うまいよね。さっき初めて食べたけど。オレの居たトコじゃなかなか食べさせてくれなくてさー」
ジャンヌ/「私もよ。なかなか甘い物なんて食べられなかったけど、食べさせてもらったらいつの間にか好きになった。コンビニに行けばこんな簡単に買える物なのに……こんなに美味しい物がこの世にあるなんて知らなかった」
宵春/「アンタ、仕事一筋っぽいからねぇ。忍務絶対主義だったところに現れた思い出の食べ物ってカンジ?」
凛厘/……ジャンヌさん、カワイイ(笑)
宵春/「で、知ってます? 例のハグレモノが実はトンデモナイってこと。比良坂がお宝独り占めをしようとしていたっていうのも笑えるけど、呪術兵器の材料となる血がもう1つあるっていうのも有害な話ですよねー?」
金田/……あ、それで「有害」って騒いだのか。
宵春/力は弱くても、時姫と同じ力を持ってるから。普通の攫うだけのハグレモノより、危険度が高いんじゃないかな。
GM/本来のハンドアウトなら「単なる兄」で済むけど、自由項目に「呪術兵器と同じ能力」と書いちゃってるからね。こりゃ一瞬、無害そうに見えて実は凄い【秘密】だ。
ジャンヌ/「コンビニで、大声で話をすると店員に迷惑よ」
宵春/「迷惑なんて考えてたら、他人の内部を犯す忍者なんてやってられねぇよ」 そんな感じで事態が興奮してくる展開になったところで、ジャンヌの【秘密】を取る判定をしよう。≪調査術≫でいきまーす。(ころころ)7で成功。
ジャンヌ/「……服部時臣が、あの時姫と兄妹だったなんて驚きね」
宵春/「そうだね。でも単なる斜歯の駒だったら、2人とも連れ戻すって考えるんじゃね?」
ジャンヌ/「……それもそうだ」
宵春/「そう考えないアンタは、一体何者なのかなー?」(ジャンヌから【秘密】を受け取る)

 宵春、ジャンヌの【秘密】を入手。

宵春/(ジャンヌの【秘密】を読んで)……は? え……ちょ、GMぅ!?
GM/GMは悪くありません。主に「自由記述項目」が悪いんです。
ジャンヌ/ジャンヌは悪くありません。何も考えずGMをしてるGMが悪いんです。
時臣/どういうこっちゃ!?(笑)
凛厘/何が書いてあったんだー?(笑)
宵春/(【秘密】を読みながら)そ、そっかぁ……そういうことなんだぁ。じゃあコンビニで語らってるときに調査を任せていた「何か」がやって来て……ジャンヌの【秘密】を知る、と。
凛厘/「何か」って、アバウトすぎる(笑)
宵春/「……あははははは!」 コンビニで大爆笑しちゃうよ。店員さんに迷惑な顔されるけど気にしない!
金田/せめてコンビニから出ろよ! 全国のコンビニバイトの人がそう思うぞ!(一同笑)
宵春/コンビニから出ます。駐車場で、「あはははははは!」。
ジャンヌ/黙ってそれを見てます。エクレアもぐもぐ。
宵春/「ウマイ? それウマイ? サイコーだよね! すっげぇウマイよね! さっき食べたから知ってる! あはははは!」
ジャンヌ/「……貴方は、時臣をどうしたいの? どうやら『時姫を連れ戻す』という使命ではないように見えるけど」
宵春/「凛厘ちゃんと同じことを訊くんだねぇ? そのシーンも見てた? いや……そうじゃないか!?」
ジャンヌ/「どうなの?」
宵春/「そんなの言えないなぁ! 何故ってオレの【秘密】に関わることだから! あ、でもコレだけは言える。『アンタのやりたいこと』を否定はしないってことは!」
ジャンヌ/「…………」
宵春/「という訳でぇ、オレの【居所】プレゼント! お近づきの証にね!」

 ジャンヌ、宵春の【居所】を入手。

宵春/「あとさっき買ったエクレアもやるよ! 思い出いっぱいの大好きなお菓子なんだしあーげる!」
ジャンヌ/「……これで恩を売って手を組めってこと?」
宵春/「手を組みたければ連絡よろしくー。襲いたかったらいつでも待ってる。夜這いでもなんでもいつでも録画できる準備しとくから!」 手や口をチョコでベタベタにしながら、宵春はジャンヌの前から去っていきます。
ジャンヌ/「…………」 こくりと頷いて、エクレアを食べ終えます。


 ●2サイクル−4/ジャンヌ

GM/次は誰がシーン立てる?
ジャンヌ/はい、ジャンヌのシーンがしたいです。……宵春を連れて、PC1の時臣に戦闘を仕掛けにいきます。
時臣/俺に!? また!?
凛厘/時臣が出るなら凛厘も出ます!
金田/……自分も、時臣と【感情】を結んでいるので出ます!
GM/なんだ、5人全員で戦闘か。じゃあジャンヌ、シーンを演出してくれ。
ジャンヌ/まずはシーン表を振ります。(ころころ)6だ。

 戦国シーン表6:不気味な気配が漂う森の中。何か得体の知れぬものが潜んでいそうだ。

金田/なんでここで『戦国シーン表』!?(一同笑)
ジャンヌ/いや、なんか6でしっくりくるシーン表が無かったから(笑) 時臣と時姫が海を目指している道の途中で、戦闘が出来そうなところで待ってます。
時臣/時姫の手を引いて急いでいるところに待ち構えているのか。「お、お前は……!」
凛厘/凛厘は時臣と一緒に居たってことでいいですか?
GM/凛厘はすっかり時臣と仲良くなっちゃって……(笑) 時臣がOKならそういう処理でいいよ。
時臣/凛厘のことを味方だと思っているので、もちろんOKです。
宵春/それじゃ、宵春はジャンヌ側に立ってよう。……まだ共同戦線は張ってなくても、いかにも「手を組みましたー」って顔をして立ってる。
ジャンヌ/それについては何も言わない。ただジャンヌは待ち構えてる。
時臣/「……アンタ、ここを通してくれないか? 通してくれないなら、力で排除するだけだ」
ジャンヌ/「海が見たいというだけのために、貴方はそこまで頑張るのね」
時臣/「な、何故そのことを知ってる!?」
ジャンヌ/あれ、公開情報じゃなかったっけ?
宵春/時姫がPC1に「海が見たい」というのは、一応マスターシーンだったね(笑)
ジャンヌ/「……。そのシーンも、私は居たから
時臣/ウッカリをカッコイイシーンに変えやがった!?
宵春/ふふふ、それはどうかな?(笑) まあそれはともかく、宵春はジャンヌよりも先に二丁拳銃を構えます。思いっきり時臣と時姫に襲い掛かるような動きをします。
ジャンヌ/自分も、殺意を剥き出しにします。
凛厘/刀を出します!
時臣/自分も構える! ……そのとき。
金田/金田が、時臣側に駆けつけます。そして、時臣を庇うようにして立ちます。
宵春/「おんやあぁ? ……時臣ぃ、隠忍の味方なんていつの間につけたんだぁ? さっすが時姫と同じ能力を持ってるだけあるねぇ! 隠忍も尻尾巻いて味方しちゃうかぁ!」
金田/……何も言わず、完全獣化。狼に変身します。
ジャンヌ/「……行くわ。覚悟して……時臣、時姫」 戦闘、始めます。

 戦闘開始:PC5人+NPC時姫の6人戦闘。
 第1ラウンド:凛厘は【影法師】を使用し、成功。宵春と同じプロットに入った。
 プロット5にジャンヌ、プロット4に宵春と凛厘、プロット3に時臣と金田と時姫を配置。


GM/では、一番プロット値の高いジャンヌから行動開始。どうぞ。
ジャンヌ/凛厘に対して【爆破】で攻撃。(ころころ)あ、失敗。逆凪いでファンブルエリアにいきます。
宵春/いきなりかよ!?(笑)
ジャンヌ/いきなりだよ。5以上って出ないもんだねぇ。宵春、がんばれー。
宵春/はーい……という訳で、プロット4の宵春が動きます。≪奥義≫の【範囲攻撃】! 『フィクションパラノイア』!
時臣/「奥義破り判定」をする!
宵春/≪奥義≫の指定特技は、≪拷問術≫だよ。
凛厘/≪拷問術≫なら近い……(ころころ)ってあれぇ!? 成功しなかったー!?
時臣/≪第六感≫からなら9で成功……(ころころ)よし、10で成功! その奥義、破った!
宵春/時臣に「遁甲符」使用! 振り直して!
時臣/(ころころ)……10で成功!
ジャンヌ/時臣に「遁甲符」使用。振り直して。
時臣/またぁ!?(ころころ)5で失敗だ!
金田/……やっべ、距離が近いから破れると思ってたのに無理だった! 一応「見切り判定」をしておくよ。(ころころ)10で成功。
宵春/よしよし、【範囲攻撃】なので3以内のキャラ……時臣と凛厘と金田と時姫に2点ダメージを与えます。
時臣/あーっ!? ……くそ、[謀術]と[戦術]を潰します。
金田/[謀術]と[戦術]を潰します。ここで【逆鱗】を発動しておきます。
凛厘/[忍術]と[器術]を潰します。
GM/時姫は、[謀術]と[忍術]を潰します。……ダメージ、全員入ったね。
凛厘/でも凛厘もプロット4なので同時行動です! ≪痛打≫+≪時雨≫+≪砲術≫で……宵春さんとジャンヌさんに!(ころころ)全部成功!
宵春/≪砲術≫なら自分も持っているので(ころころ)余裕で回避します。
ジャンヌ/射撃戦ダメージなら【矢止めの術】を使用。(ころころ)成功。回避します。
凛厘/うわーん、1点も当てられなかったー!
金田/な、何にも出来なかった……(笑)

 【範囲攻撃】を食らってしまった時臣、金田、凛厘、時姫が退場。
 2ラウンドに移行するが、ここで宵春がリタイアを宣言。


宵春/離脱するので、ジャンヌに勝利させます。≪奥義≫の指定特技がみんなと近いから破られても仕方ないなと思っていただけに、この展開はラッキーだった……!
時臣/絶対破れる誰かしら破れると思ったんだけどな。「クッ……また同じ技に負けちまった……!」
凛厘/反撃も出来ると思ったのに……!
GM/ジャンヌが勝利しました。何か好きな情報をゲットしてください。
ジャンヌ/では、時姫の【居所】を貰います。
凛厘/えっ。
時臣/またかよ!?(笑)
金田/……プライズは、貰わないの?
ジャンヌ/いりません。時姫の【居所】を貰います。

 ジャンヌ、時姫の【居所】を入手。

ジャンヌ/倒れている時臣の前に立つ。背の高い女が時臣を見下ろす。
時臣/「と、時姫は……妹は、絶対に渡さない……!」 前の戦闘では時姫が俺を庇ってくれたので、今度は倒れる時姫を庇うように覆い重なる!
ジャンヌ/「……そんなに時姫が大事?」
時臣/「大事さ! たった1人の家族だったんだ……奪われた後も時姫は家族の中心だった! ずっと俺は妹を救出できる日を夢見ていた!」
凛厘/「と、時臣……」
時臣/「お前達は俺のことを『時姫を奪ったハグレモノ』と言うだろう! お前達だって俺達家族から時姫を奪ったんだ! 取り戻して何が悪い!」
ジャンヌ/「貴方の両親は?」
時臣/「……もう死んださ」
ジャンヌ/「…………。そう。時姫のこと、大事にしてあげてね」 そう言って……去ります。
金田/去るんだ。……その後ろ姿を見送ります。
宵春/宵春はその後ろ姿を、楽しそうに笑いながらついて行きます。「……おおやぁ、そんだけで良いのぉ?」
ジャンヌ/「…………」
宵春/「そんなんじゃ何も伝わらないよぉ? いや……伝える気なんてアンタには無いか! 自分の目的を叶えれば良いだけの身勝手ちゃんには関係無い話だったなぁ!」
ジャンヌ/「うるさい」
宵春/叱られてもニヤニヤしながら、全員が倒れて血を流しているところを見て、宵春は満足して去ります。……いやぁ、今回は【範囲攻撃】が決まったけど「遁甲符」はもう何度も使えないし、次はちゃんと行動を考えなきゃな(笑)


 ●2サイクル−5/金田

GM/2サイクル目のラスト、金田のシーンだね。
金田/はい。どうしようかな……凛厘が気になるんだけど。
凛厘/ここであたしが気になりますか!?(笑)
金田/だって凛厘、いつの間にか時臣に味方してるけどさ……本当のところどうなのか判ってないし。ということなので、凛厘の【秘密】を取りにいきます。まずはシーン表を振ろう。(ころころ)8。

 シーン表8:凄まじい人混み。喧騒。影の世界のことを知らない無邪気な人々の手柄話しや無駄話が騒がしい。

宵春/森で戦っていたのに、今度は人混みの多い場所に行ったよ。
金田/あんな所を通ったから変な2人組に襲われたんだ、ということでなるべく人通りのある方に向かったんだよ。その方が良い。
時臣/って、凛厘だけじゃなくいつの間にか金田も味方になってるじゃねえか。
凛厘/え、えー? 金田さんって味方なんですか? 【秘密】知らないから判断出来ないんですけど……。
時臣/いや……味方だと思いたいけど、実際は味方じゃないっていうか、まだ……うーん。
金田/金田が傷を負った時臣に提案するよ。「人通りのあるところをなるべく通った方が良い。じゃないとまた狙われるかもしれない」
時臣/……その意見には賛成して、従う。
凛厘/「ちょっ、時臣! この人、信用して良いの?」
時臣/「……いや」
凛厘/「『いや』って! 信用している相手に言う言葉じゃないでしょ! それにその顔、ちゃんと信用できてない顔よ!」
金田/「それを君が言うかな。凛厘さんこそ本当に時臣さんの信頼に値する人なのか?」
凛厘/えー、なに!? そんなに親しい仲なの、2人!?
金田/この辺で、凛厘を確かめるべく……≪千里眼の術≫で凛厘の【秘密】を取りに行きます。(ころころ)5……ギリギリ成功。ふう。
凛厘/成功してくれてありがとー!(言いながら、自分の【秘密】を差し出す)
金田/時臣さん、一緒に読もうか。
時臣/おう。

 金田、凛厘の【秘密】を入手。
 時臣、凛厘の【秘密】を入手。


金田/(凛厘の【秘密】を読んで)へえ、そうなんだ。
時臣/(凛厘の【秘密】を読んで)……えっ!? あ、これは……時臣的にはヤバイ展開になる!
凛厘/ふふ、時臣……ついにあたしの【秘密】を知っちゃいましたねー。
金田/……凛厘のことを調べるつもりが、凛厘の持っている情報全てが時臣に筒抜けになったと。
時臣/「凛厘……」 呟きながら、時姫の手をぎゅっと握る。
GM/時姫はいきなり手を握られて、キョトンとした顔をする。
凛厘/「時臣。あたしは時臣の味方よ」
宵春/お、言い切った。
凛厘/「でも、時姫は元居た場所に帰すべきだと思っている」
時臣/「俺の妹だって知ってそれを言うか!?」
凛厘/「言うよ! 味方である時臣のことを考えて言ってるよ!」
金田/「本当に時臣さんの味方なら、時臣さんの意思に従うべきじゃないのか?」
凛厘/「それが時臣のためにならなかったらどうするの! ……隠忍である貴方は、時姫を狙っているんでしょ」
金田/頷く。
凛厘/「貴方達のような危険な存在から時臣の大切な妹を守るために、彼女を厳重な警備の場所に戻す。これって間違いじゃないでしょ? だから私は時臣の味方で、時姫を連れ戻す!」
時臣/「……時姫。君は、まだ海が見たいと思う?」
GM/「…………」 あまり自己主張しない彼女は、すぐにこくりと頷くことは出来ない。
時臣/「……でも海が見たいって俺に伝えてくれたよね? なら、その夢、叶えてあげるよ」 そう言って、凛厘の方を向く。「夢を叶えるまでは待ってくれ」
凛厘/「叶えた後はどうするの?」
時臣/「それは……どうすれば良いか、まだ判らない。でもそのうちちゃんと言う」 それと金田の方を向いて、「絶対に時姫は守る」と断言する。
金田/「……それが良いよ。みんなから……僕からも、時姫を守ってあげて」


 ●3サイクル目−1/凛厘

GM/ラストのサイクルになったよ。誰からシーンを立てる?
凛厘/……もういっそ、あたしの【秘密】をさっさと全公開にしちゃいたいです。宵春さんとジャンヌさん、シーン出てきてくれませんか?
ジャンヌ/なんかぶっちゃけたな(笑)
宵春/こっちが出てくる分には良いけど、完全敵対モードになるけど良い?
凛厘/良いです。襲ってくる演出でもなんでもしてください。シーンの目的としては、PC2の宵春さんの【秘密】をゲットしにいきます!
宵春/【秘密】を明かされにシーンに出ます(笑) 最初にシーン表を振ろうか。
凛厘/はーい。(ころころ)6でした。

 トラブルシーン表6:危機一髪! 同行者を死神の魔手から救い出す。……ここも油断できないな。

宵春/「どーもー! 死神の宵春さんDEATH!」って銃ブッ放しながら大爆笑して出てくれば良いんだね!?
凛厘/いやいやいや! ここは普通に登場してください!(笑)
宵春/じゃ、「死神の登場だよ」って銃構えながら静かにシーン登場します。
凛厘/台詞変わったでであんまり変わってなーい!(笑)
ジャンヌ/時臣達が泊まっていたホテルを爆破しましょう。我々、死神だし。
凛厘/大被害だー!? 流石トラブルシーン表ー!?(笑)
ジャンヌ/いや……爆破すると後が大変だから、シーンの終わりに爆破することにしよう。
凛厘/どっちにしろ大被害だー!?(笑)
宵春/俺の銃撃でメチャクチャにした後、爆弾で木端微塵! ナイスコンビネーション! さあ、仲良くシーンを始めようか!
凛厘/凛厘は始めたくなーい!(笑)
金田/頑張れ、凛厘……シーンを進めようか(笑)
宵春/はいはい。では……ホテルに泊まっている時臣達の部屋に、コンコンとノック。
凛厘/どなた様ですかー……なんて簡単に開けないよ!
宵春/開けないの? シーンが進まないよ?
凛厘/ううう!(笑) 開ーけーまーすーっ!
宵春/するとそこには、無害なボーイに銃を突き付けて登場する宵春。後ろにジャンヌ。
凛厘/凶悪犯が出たぞぉー!?(笑)
時臣/「よ、宵春! またお前達、ムチャクチャなことを……!」
宵春/いきなりテンションの上がりきった声で)「よおおおおお、会いたかったよおおお時臣いいいいいぃ! この無害なボーイと有害な時姫を物々交換はどうだああああぁい!?」
凛厘/テンション高っ!(笑)
時臣/「そんなこと、出来る訳ないだろ!」
宵春/「良いのおおおぉその選択肢で良いのかなああああぁ!? ボーイの頭に銃弾がインしちゃうよおおおシュートしちゃうよおおおおぉ綺麗なお花が咲いちゃうよおおおぉぉぉ!?」
凛厘/あ、あたし、宵春さんの【秘密】が知りたいだけなんですが!?(笑)
ジャンヌ/ここはカッコ良く人質を解放して我々を撃退すれば良いんだよ、凛厘がシーンプレイヤーなんだから。
凛厘/あ、そっか。……でもだからってこんなシーン!(笑)
金田/テンションが上がりきっている宵春の後ろに犬が回り込み、素早く爪で切り裂く! すると宵春は避ける……から、その一瞬を見計らって!
凛厘/あたしがボーイを救出っ!
時臣/避けた宵春に≪火術≫!
ジャンヌ/その≪火術≫を、ジャンヌの≪火術≫が打ち消し。
凛厘/≪火術≫使い同士の戦いか!
時臣/「一般人に危害を加えるなんてふざけたことをするな!」
宵春/「一般人? 誰のことだい?」と笑って指をパッチンとすると、ボーイは居なくなっている。
凛厘/「あ、あれ!?」
金田/また≪幻術≫か。
凛厘/「もおー! また心臓に悪いことをー! 一体、貴方……何者なんですか!?」と言いながら≪見敵術≫で宵春さんの【秘密】を取ります!(ころころ)はい、5! 成功!
宵春/ホントにこのメンバーは全員出目が低いな(言いながら、自分の【秘密】を渡す)

 凛厘、宵春の【秘密】を入手。
 時臣、宵春の【秘密】を入手。

凛厘/(宵春の【秘密】を読んで)……あ、貴方が……!?
金田/何か衝撃的なことでも書いてあった?
時臣/(宵春の【秘密】を読んで)…………。今、全員登場しているシーンだよな? この【秘密】、全公開にします!
ジャンヌ/良いの?
時臣/良い! ……というか、金田とジャンヌに読ませたい!
宵春/ありゃりゃ、一発で全公開になっちゃった。でもその方がキャラロールしやすくて嬉しいけどね。

 PC2:宵春鉄秋の【秘密】
 貴方は、実は隠忍の血統である。
 貴方の【本当の使命】は時姫を死亡させることだ。
 「隠忍」の血を強く受け継いだものが彼女を見ると彼女に強く心惹かれてしまう。彼女の存在は隠忍にとって大変危険なので殺さなければならない。


金田/「貴方は、実は隠忍の血統である」……!?
GM/うん、ハンドアウトをそう変更させてもらった。だって比良坂機関的には時姫が隠忍の脅威だからって殺す理由にはならないし。「実は比良坂に忍び込んでいた草の1人だった」というのを想定してる。
凛厘/ところが、そうじゃなくて……「自由記述項目」にはこうあります。

 宵春鉄秋は幼い頃に、政府直轄の異能力者開発機関「超人類開発総合研究所(通称「OM研」)」に保護(捕獲)された隠忍の血統である。
 普段は比良坂機関に身を置き、忠実に命令をこなしているが、時姫の存在は隠忍の勘で危険なものだと察し、自分の意思で「殺さなければならない」と判断した。時姫を殺そうとしているのは比良坂は関係なく、宵春の独断である。


宵春/宵春は度重なる強化手術の結果、重度の精神汚染が見受けられる強化人間となりました。イメージ的には、シャニ=アンドラスとか、ゼロ=ムラサメとか、後期のマシュマー様みたいな感じです。
時臣/研究者に「強化しすぎたか……」って言われたいんだな?(笑)
宵春/そうそう、そういう強化人間大好き(笑) 研究者達に薬で飼われてはいるんだけど、ある程度、意思を持って活動させてもらっている。でも隠忍の勘で「時姫はヤベーなー。見るだけで蕁麻疹とかヤベーなー」と思ったので、今回だけは身勝手に目標を殺そうとしてます。
ジャンヌ/そこで時臣の【秘密】に「時姫と同等の力を持っている」とあったら……。
宵春/時臣も殺すしかないよね!
金田/……あ、最初の戦闘で【居所】だけ貰った理由って、「いつでも時姫に戦闘仕掛けるために」そうしたのか。
宵春/うん。目的は「時姫を殺すこと」なのでプライズの時姫はいらない。サイクルごとに戦闘を仕掛けてクライマックスには殺す算段でした。
凛厘/な、なるほどー。
時臣/……では、まず金田を見る。「金田。お前が時姫を狙っている本当の理由は……隠忍だからじゃないよな?」
ジャンヌ/……どういうこと?
金田/そこは金田の【秘密】に関わることなので曖昧にしか答えられない。「……僕は、僕の理由で時姫を殺さなければならない」 苦々しい顔になります。ちなみにGM、僕は時姫を見るとどういう反応になるんでしょう?
GM/金田は隠忍だから、時姫を見ていると自然と言うことを聞きたくなるような気分になる。今はその程度だけど、そのうち無条件でお願いを聞いてしまうようになるだろうね。
時臣/次に、ジャンヌを見る。
ジャンヌ/私?
時臣/「お前は、宵春の目的を知っていたか?」
ジャンヌ/「知らなかったわ」 ……宵春の【秘密】取りに行かなかったし。
時臣/「お前の目的は『時姫を連れ帰る』だろう? こんな危険な奴の隣に居たんだぞ!」
ジャンヌ/「それが何?」
時臣/「……『それが何』って言うのか……」
ジャンヌ/「私の目的も、宵春と同じく別のところにある。だから、それが何、よ」
時臣/「お前は……時姫が殺されても良い、と?」
ジャンヌ/「ええ。寧ろ……今ここで殺したいぐらいよ」
凛厘/わわわ!? と、時姫を守るーっ!
宵春/「とりあえず一暴れすんぜえええぇぇ!」と銃弾乱射!
金田/時臣達を【かばう】!
ジャンヌ/そして最後に、ホテルを爆破。
時臣/ホントに爆破しやがった!(笑)
ジャンヌ/本気で時姫を殺そうとしているっていう意思表現の爆弾だよ。「今度は……息の根を止める」と言って、去ります。
宵春/「また来るぜ、時臣……時姫ぇ!」 シーンから退場します。
凛厘/は、はーい……って、当初の目的である『あたしの【秘密】全公開』してないじゃん!?
時臣/あっ(笑)
ジャンヌ/あっ。……ま、いっか(笑)


 ●3サイクル−2/金田

凛厘/時臣がジャンヌの【秘密】を抜きに行けば、あっという間に公開されますよね。
時臣/いや、その前に……やっておきたいことがあるんだ。
金田/うん。先に金田がシーンプレイヤーにならせてください。
宵春/何するの?
金田/金田が時臣に戦闘を仕掛けます。時臣さん、勝ってください。
時臣/ああ。
凛厘/え……えええ!?
金田/シーン表を振ります。(ころころ)8だった。

 出島シーン表8:薄汚い路地裏。巨大な黒犬が何かを貪っている。あなたの気配を感じて黒犬は去るが、そこに遺されていたのは……。

宵春/『出島シーン表』採用なんだ!?(笑)
金田/単に路地裏で戦闘って良いかなと思って(笑)
時臣/路地裏に連れて来られます。
金田/誰にも邪魔されないような路地裏で、金田は完全獣化。禍々しい狼の姿に変身して、時臣と対峙する。
時臣/殺気に溢れた狼の前に立ちつくす。
凛厘/よ、よく判らないけど……そのシーンをあたしは見てます。
宵春/……こっちも異様な光景を、遠くから見ていようか。
ジャンヌ/私も見ています。

 戦闘は開始。
 そして、呆気無く戦闘は終了する。
 相談の結果、同じプロットになり……相談の結果、金田が時臣に【接近戦攻撃】を仕掛けた。
 ――勝者は、金田。


GM/勝者は戦果を1つゲットしてください。
金田/はい。時臣から【感情】を、『愛情』に書き換えさせます。

 時臣、金田に対して『愛情』の【感情】を結ぶ。

凛厘/いきなり2人が戦い始めて、あっという間に戦闘が終わった……。「えっと、何をしたの……?」
時臣/「説明するよ」 と言って、金田の【秘密】を全公開にします。
GM/シーンに全員居るので可能です。

 PC4:金田鷹士の【秘密】
 実は貴方はPC1を愛している。
 クライマックスフェイズに、互いに『愛情』か『狂信』の【感情】を結んでいなければ、貴方の【使命】はPC1、もしくはPC1が『愛情』か『狂信』を抱いているキャラクターを殺害するに変更される。


凛厘/えー!? 金田がPC5ハンドアウトだったのー!?
宵春/わーい、ヤンホモだー!(笑)
金田/なんでこうなったか……「自由記述項目」にはこう書かせてもらいました。

 金田鷹士は、『クライマックスフェイズまでに愛する者から愛情を貰えなければ、愛する人を殺さなければならないという呪い』を受けている。
 この呪いは、自分の意思とは関係無く相手を殺してしまうものである。
 金田が何故PC1を愛しているかというと、子犬だった頃にPC1に可愛がられたからだ(子犬の頃は人型に変身できなかったので、PC1は金田の姿は知らない)。


宵春/なん、だと……カワイイ! 金田の設定カワイイ!(笑)
ジャンヌ/なるほど……PC5の【秘密】と異能の種族っぽい設定が絡んで、うまい設定だなー。
金田/凛厘に向かって、「少し思い出話をしようか」。
凛厘/「うん……」
金田/「僕が、まだ幼かった頃の話だ」 ……時臣と時姫が離れ離れになったのって、具体的には何年ぐらい前?
時臣/10年ぐらい前かな。俺が7歳だった頃。
宵春/小学1〜2年のときか。確か時姫と時臣って同い年か年子だったよね?
時臣/個人的には時臣は時姫より1つ上だと良いな。
金田/じゃあ「10年前。僕は、段ボール箱に入れられ、川に流されていたところを……ある兄妹に助けられた」
宵春/こ、子犬が流されているところを助けるお兄ちゃんの図……泣けるなぁ(笑)
凛厘/「その、いつ溺れてもおかしくない絶体絶命のところを助けてくれたのが……?」
金田/「そう、時臣お兄ちゃんだ
時臣/時臣『お兄ちゃん』!?(笑)
宵春/24歳にお兄ちゃんと呼ばれる17歳男子!(笑)
GM/「お兄ちゃんと妹はいつも一緒で、弱っていた僕を看病してくれた。その後も、凄く可愛がってくれた。……僕は直ぐに家族の元に戻ることが出来たけど、それまでの間、ずっと僕と遊んでくれたんだ」
ジャンヌ/だから、『PC1を愛している』か。
金田/「でも僕は……ある日、『愛する者から愛情を貰えなければ、愛する人を殺さなければならないという呪い』を受けてしまった。僕にとっての大切な人は、小さいときに助けてくれた時臣お兄ちゃんだったから……」
凛厘/「……救いを求めて時臣に会いに来た?」
金田/「そうだよ。まさか隠忍達の話で服部時臣と時姫の名前が出てくるとは思わなかった。凄く運が良かったって思う。……時臣お兄ちゃんは僕のこと、覚えてくれてなかったけどね」
時臣/いや、だってあのときは子犬モードだったし、大人の男になってるとは思わないし(笑)
金田/そして1サイクル目の【感情】を結びにいったけど、案の定、解呪は失敗。こっちが運良く『愛情』を結べたけど、時臣からは結んでもらえなかったので……。
時臣/だから戦闘にわざと金田に勝ってもらって、無理矢理【感情】を結んでもらったんだ。もう一回ドラマシーンで【感情】を結んでも、ダイスで決めるから『愛情』になるとも限らないし。
宵春/戦闘の戦果なら、好きな種類を選べるからね。
凛厘/なるほどー。だからこのタイミングでの戦闘だったんですね。……てっきりジャンヌさんがPC5の【秘密】だと思ってたんですが、違いましたねー。
金田/ということなので……持っていた「兵糧丸」をPC1に使用します。
時臣/お、回復した。
金田/「ありがとう……呪いを解いてくれて」 そのお礼だと思って。
時臣/「これでお前は、もう時姫を殺すなんて言わないな?」
金田/「うん。……元から僕には時姫を殺すつもりはない。ただ呪いで、愛する人と、その愛する人が愛する人を殺さなければならなかったから、あんなことを言っちゃっただけで……」
時臣/「俺が時臣お兄ちゃんなんだから、時姫は時姫お姉ちゃんだもんな」
金田/「……うん」
時臣/「金田、お願いだ。一緒に時姫を守ってくれないか。……いや、守るのはお兄ちゃんの役目だった。お前は時姫と仲良くしてやってくれ」
金田/「そんなの、言われなくてもする」
時臣/「よーし、良い子だ!」 子犬だったときのように、金田の頭を撫でます。「それにしてもでっかくなったなぁ!?」
金田/「……わん」
凛厘/……か、カワイイ(笑)
宵春/うーむ、実に良い光景だ(笑)