シノビガミ -忍神- ・ リプレイ
■ 『 ロードムービー リアクト 』 2ページ目 ■
2012年1月25日




 ●マスターシーン1/宵春&ジャンヌ&金田&凛厘

GM/ではまず、時姫を追う者達の捜索シーンをします。三機関の共同で開発していた呪術兵器の件に話し合うため、それぞれの陣営の代表者であるPC達がシーンに集まります。金田もシーン登場OKです。
凛厘/あたしは「集まれ!」と言われれば集まりますけど……他の人達、集まれるの?
金田/金田は隠忍だし、ミステリアス担当とアヒャってるの担当だし、全員集まれるのか?(笑)
宵春/宵春はちゃんとシーンに出るよ。
ジャンヌ/ジャンヌもちゃんと出るよ。
凛厘/2人とも、案外フツーにシーンに登場した。
GM/時姫を守っていたビルを管理していたのは斜歯だから、斜歯の手が掛かっているとある会社の一室が舞台にしようか? そこに集合する三機関の代表者3名というシーンで。
金田/金田は潜入捜査の得意な草を通じて、ここで話された情報を盗み聞きします。
凛厘/凛厘は誰よりも早く約束の場所に来て、時臣のことを考えてながら、人を待ってます。「時臣……」
宵春/ガチャリとその部屋に、学生服をちゃんと着こんだ男子が入ってきます。
凛厘/「はっ!?」
宵春/「ここが時姫奪還作戦会議場でいいのかな?」
凛厘/「……は、はい」 良かった、普通っぽい人だ。制服姿って学生さんなのか……。
宵春/「初めまして。宵春鉄秋です」 ニッコリ笑って、凛厘にある物を投げる。
凛厘/キャッチします。「一体、何……?」
宵春/カラオケのデンモクを投げてよこす。
時臣/実際に目の前にあった物をテキトーに口走るんじゃありませんッ!(一同爆笑)
凛厘/いきなりカラオケのデンモクを投げられてどうしろっていうんですかぁ!?(笑)
宵春/生卵の方が良かった?」
凛厘/「良くないです! 出会いがしらに生卵を投げられるってイジメですか!?」(笑)
宵春/それならゆで卵を投げるよ。
凛厘/びったん! 痛いっ! いや、微妙に柔らかいから痛くないっ! だからなんで卵投げたの!?(笑)
宵春/間違って卵のパック投げちゃった。
凛厘/あぶなーい!(笑) そんなの持ち歩かないでしょー!?
宵春/(いきなり大声で)じゃあ何投げればいいんだよッ!?
凛厘/キレイな逆ギレだ!? 何故何かを投げなきゃいけないって思ったんですかぁ!?(笑)
宵春/という情緒不安定な宵春さんの演出終了。
凛厘/……い、一体何だったんだ……(笑)
ジャンヌ/……そんな感じで元気にしてる2人のもとに、少し遅れて、スーツを着こんだ美女が現れます。イメージ画像は、「比良坂機関」のサンプルキャラのお姉さん。
凛厘/うわ、美人ー。……宵春さん、変なことまだしますか?
宵春/しないよ。凛厘の周りをゆで卵で包囲するだけで。
凛厘/意味が判らないッ!
宵春/意味など無いッ!
ジャンヌ/この電波はいいから話を進めよう!(一同笑) 「話し合うことなんて無いだろうけど、これが今回の事件に関する資料」と言って書類を見せます。「服部時臣というハグレモノが時姫を連れ去った。居所に関して現在調査中。斜歯の私から渡せる情報はこれだけ」
凛厘/書類に新しい情報が無いか、必死に確認します!
宵春/ぱらぱらと雑に資料を捲って楽しんでます。……その資料にあった時臣の顔写真を見て、ハッとする。
凛厘/「な、何?」
宵春/(深刻そうな声で)「こ、コイツ……!」
凛厘/「何か気になることでも……?」
宵春/(わなわなと震えながら)「……コイツ、時臣のくせに……服を着てやがるッ!
時臣/人間なんだから服ぐらい着るよぉ!?(一同笑)
金田/一体何を言い出すと思ったら!?(笑)
ジャンヌ/(笑)。……で、そろそろ≪調査術≫で振るべき?
GM/だな。このシーンではPC1以外が登場し、≪調査術≫の判定を行い、成功するとPC1の【居所】を入手することができます。
ジャンヌ/「貴方達の知り得る限りの情報を見せて」とお互いの情報を確認し合って、≪調査術≫をすることにしよう。使用するのは……≪盗聴術≫で。(ころころ)6で成功。
凛厘/あたしも負けない! ≪野戦術≫で(ころころ)6で成功です!
宵春/妥当に≪調査術≫で振る。(ころころ)7で成功。
金田/草がどんだけ頑張って調べてくれるかな。≪千里眼の術≫で(ころころ)はい、5で成功。
時臣/うわ、全員成功しやがった! PC1の【居所】抜かれ放題じゃねーか!(笑)
宵春/【居所】のバーゲンセールだねぇ(笑)
凛厘/みんな、時臣のことは大体検討がついてるんだろうな……と予想しちゃいます。協力できたらいいけど、みんな陣営が違うしそうも言ってられないんだろうな……とも思います。
ジャンヌ/「それではお互い頑張りましょうね」と言って去って行く感じかな。
金田/これでシーン終わり? 何か話をする? ……宵春さん、また暴走とかしないの?
宵春/いきなり二丁拳銃を抜いてジャンヌを撃ちます。
凛厘/……ええっ!?(笑)
ジャンヌ/【矢止めの術】で避けます。銃弾をかわします。
凛厘/ええっ!?(笑)
宵春/「そこのパツキンのお姉さんさ、ホントに斜歯のヒトかな?」
ジャンヌ/「…………」 黙って宵春を眺めます。
凛厘/え? えっ?(笑)
宵春/「聞こえない? そこの全裸のお姉さんさ、ホントに斜歯のヒトかな?」
凛厘/ごく普通にPC3を脱がしにかかった!?(一同爆笑)
ジャンヌ/「イメージ画像は比良坂機関のサンプルキャラよ」
金田/しかも冷静に対処した!?(一同笑)
宵春/宵春は尚もニヤニヤ笑いながら銃を向けます。「比良坂の超スゴーイ情報網で今日会う人達は全員を調べさせてもらった。でも、ジャンヌさんはなんだかミステリアスでなかなか身のある中身が出てこなかったんだよねー? もしかしたら、斜歯の代表者ってウソなんじゃないかなぁ?」
凛厘/え!?
ジャンヌ/「それを言ったら貴方もよ、宵春鉄秋。貴方は今は比良坂を名乗っているようだけど、実際は違うんでしょ」
宵春/「もうバレてんのか」
凛厘/ええーっ!?
金田/……さっきから凛厘が「え」しか言ってない(一同笑)
凛厘/だ、だってだってー!(笑)
宵春/実際の設定は知らないけどさ、せっかくの『【使命】と【秘密】ごちゃ混ぜセッション』だし、これぐらいの演出は必要だと思ってやってます。
ジャンヌ/必要だと思うから続けてます。適当なところで止めてください、凛厘が。
凛厘/あたしが!?(笑)
宵春/愉快そうに笑いながら銃口を向けて……「オレが比良坂じゃないって言いたいみたいだけど、残念ながらオレはれっきとした比良坂の人間ですよーだ。今は、ね!」
ジャンヌ/「そう。比良坂の情報網は大したことないって教えてくれてありがとう。ちゃんと調べれば私のことは出てくる筈よ。私は斜歯忍軍に身を置く忍である、宣言するわ」
宵春/「そうなんだ。そりゃ安心だ」と言って、撃ちます。
凛厘/そこで撃つの!?
宵春/撃ちます。銃を出してたら楽しくなったから。ダンダンダンダン撃ちまくります。会議室をグチャグチャにするので止めてください、凛厘が。
ジャンヌ/全部避けます。すっすと避けて会議室をメチャクチャにするので止めてください、凛厘が。
時臣/お前ら、凛厘をいじめるのはヤメロー!(一同笑)
凛厘/時臣、心配してくれてアリガトーッ!(笑) でも止め方って……えーとえーと!
GM/適当に止めてやってくれ。
凛厘/≪奥義≫【判定妨害】「破術・雪崩斬り」の指定特技である≪仕込み≫を使って!
一同/そこは言わなくていいんだよぉ!?
凛厘/えええ!?(笑)

 凛厘の奥義「破術・雪崩斬り」。エフェクトは【判定妨害】。指定特技は≪仕込み≫。
 サイクル開始前のオープニングシーンで≪奥義≫発覚という失態。


宵春/我慢できなくなってテーブルに突っ伏して)か、カワイイ……凛厘はカワイイなぁ……いじり甲斐があるなぁ!(笑)
ジャンヌ/うーん、ここは中の人も外の人も空気を読んで奥義情報をメモしないでおくわ(笑)
凛厘/あああああ……(笑)
金田/えーと……一部始終を見ている草が「コイツら、大丈夫なのか? 流石ハンドアウトに『なまくら忍者』って書かれてるだけはある!」って思ってます(笑)
宵春/じ、じゃあ……一瞬のことで判らなかったけど、凛厘が≪奥義≫ぽいのを使って2人を牽制したということで。あまりに一瞬すぎて奥義情報を掴むことも全然出来なかったと。(シリアスな声で)「肉眼で視えない……流石は鞍馬神流の刀立ち……」
凛厘/強そうにしてくれてありがとうございますーっ!(笑)
宵春/「……けど、一度見たモノを見破れない忍なんていないよなぁ。アンタ、とんでもない失態を犯しちゃったね?」 ニヤーリ。
凛厘/ひえーっ!?(笑)
宵春/凛厘の必殺技が『奥義・時臣クラッシュ! 効果:時臣は死ぬ』だということは判った!
凛厘/貴方、何を見てたんですか!? ……いえ、何も見てなくていいんですけど!」(一同爆笑)
ジャンヌ/「お二人の力がどれほどのものか計らせてくれてありがとう。性格に難アリと、足跡を残さない忍として難アリということが判ったわ。……それじゃあ忍務、頑張りましょう」とボロボロになった会議室を後にします。そのとき、天井からバサッと……。
凛厘/バサッと?
宵春/男が落ちてくるんだね?
ジャンヌ/うん。
凛厘/え?
宵春/金田の派遣した草が、無数の銃弾とジャンヌの攻撃を受けて倒れるのでした。
金田/草ぁーっ!?(笑)
凛厘/ええーっ!? 2人とも、いつの間にそんな打ち合わせをー!?(笑)
宵春/どうも、自分のPCを強そうに見せることが得意なプレイヤー達でした。
ジャンヌ/どうも、思わせぶりな行動に定評があるプレイヤー達でした。凛厘、後片付け宜しく。
時臣/だからお前ら、凛厘イジメはヤメロよーッ!(一同笑)


 ●マスターシーン2/時臣

GM/次はPC1と時姫のみ登場のマスターシーンです。
時臣/俺……あいつらから逃げなきゃいけないのか……(笑)
GM/ガンバレ。時臣は時姫を連れてどんな風に逃げてる?
時臣/折角だからシーン表を振っていいかな。(ころころ)6……。

 シーン表6:優しい時間が過ぎていく。影の世界のことを忘れてしまいそうだ。

時臣/あ、良いなぁ。忍務などすっかり忘れて時姫と逃避行してるって感じ。
宵春/他にも沢山シーン表があるけど、そっちも見てみる? 例えば……。

 京都シーン表6:京都はどこにでもおみやげ物屋があるなぁ。さて、あいつに何を買ってやるべきか……?

宵春/時臣は優雅に京都旅行中だッ!
金田/PC1が京都を逃避行先にしてるぞ!?(笑)
時臣/いやいやいや!? 京都になんか行かないし!(笑)

 トラブルシーン表6:危機一髪! 同行者を死神の魔手から救い出す。……ここも油断できないな。

時臣/いきなりピンチにすんなよー!?(笑) ……あ、でもコレが良いかな。隠忍の草らしきものを倒しました。「ゆっくりはしてられない……」と焦ります。
ジャンヌ/結局『トラブルシーン表』が採用された(笑)
GM/時姫は、時臣の戦いを見て……不安そうな顔になって、腕をぎゅっと掴みます。
時臣/「怖いか、時姫?」
GM/「…………」 こくり。
時臣/「大丈夫。君をもう誰にも渡さない。絶対俺が守ってみせる。誰にも渡さないから……」
GM/「…………」
宵春/おかしい、まるでPC1だ。
時臣/俺はPC1だよッ!(笑) 腕を掴んでくる時姫の手をしっかり掴んで、そこからまた必死に逃げ出します。
GM/ヒュウ。……そんな時臣を見て、時姫が【感情】を結んでおきます。ここは特別ルールで判定無しに、時姫は時臣に対して『愛情』の【感情】を結びます。
時臣/俺はダイスロールで時姫の【感情】を結ぶ、と。(ころころ)6。
金田/6だと、『狂信』か『殺意』だ。
時臣/『殺意』はないかな……じゃあ、「絶対に守ってみせる! 何があっても俺と一緒にいてみせるんだ! もう絶対時姫を誰にも渡さない」ということで、『狂信』にしよう。

 時姫、時臣に対して『愛情』の【感情】を結ぶ。
 時臣、時姫に対して『狂信』の【感情】を結ぶ。


GM/時姫は、自分を封印の間から連れ出してくれた時臣に、深い愛情を抱きます。では逃げてる最中……時姫は、とある駅に貼ってあったポスターを指差します。
時臣/「なんだい?」
GM/「…………」 無言で指差すポスターには、綺麗な海が描かれています。観光地のポスターだ。
時臣/「海? 時姫……海が見たいの?」
GM/「…………」 こくり。
時臣/「海か……まさか追手達も海を見に行くとは思わないだろう。いいよ、君が見たいというなら連れていってあげる」
GM/「……!」 嬉しそうに時姫は笑います。時臣の手をぎゅっと強く握り締めて、新たな目的に向かって歩き始めます。

 NPC:時姫 使命『逃げ延びる』

GM/という訳で1サイクル目をスタートするぞー。順番はやりたい人からするからなー。
一同/はーい。


 ●1サイクル−1/凛厘

凛厘/では、一番最初にPC5が行動させていただきます! ドラマシーンで、時臣と【感情】を結ぶのが目的です。
時臣/早速来たか。
凛厘/早速いきますよ! シーン表は(ころころ)4……ここは、『回想シーン表』を使います!

 回想シーン表4:記憶の中で揺らめくセピア色の風景。……見覚えがある。そう、わたしはここに来たことがあるはずだッ!!

宵春/「あるはずだッ!!」って、「ッ」とビックリマークが2つ付くぐらいテンション高いシーン表だな(笑)
凛厘/では回想します。……時臣とあたしは長い付き合いで、何度か忍務で一緒になることがありました。同い年だし、とっても仲良くしてました。
GM/時臣のことを、異性として意識してた?
凛厘/してませんでした。同じぐらいの年の人なら時臣以外にも大勢居ただろうし、時臣は誰にでも優しく接しそうな子だし、でもしっかり者だしあたしの身に何かあると心配してくれてるから、それなりに仲は良かったと思います。
時臣/時臣は誰にでも優しく優雅に接するよ。
ジャンヌ/何もそこで優雅にならんでも……(笑)
凛厘/優しいところはあるのが傍から見ていて心配だったけど、真面目でしっかり者だから信頼していた。信頼できるシーンをあたしは何度も見てきたんです。……だからこそ、忍務を無視して女の子を攫って逃げ出すなんて信じられない!
金田/ほうほう。
凛厘/そこであたしは色んなことを調べるんです。……何故、あの時臣が馬鹿なことをしたのか。
宵春/ほう?
凛厘/記憶の限り過去を遡ったり、彼が就いた忍務とやらを調べた結果……判るんです。
ジャンヌ/何が?
凛厘/……今回、時臣が受けたという極秘の任務。比良坂機関の依頼が、呪術兵器の奪還という名目の、女の子の誘拐だってことを。優しい彼との思い出を思い出しながらのその事実は、彼の暴走を納得させるものでした。
GM/ふむ。
凛厘/「優しさだけで身勝手に突っ走るなんて、やっぱり馬鹿だ……これはちゃんと、あたしが修正してあげないと」と回想しながら、時臣に【感情】を結びます。≪見敵術≫で(ころころ)……えっ、4で失敗!?
宵春/あちゃー。良い演出だったんだけどなぁ。
凛厘/……「神通丸」使って振り直します!(ころころ)7で成功しました……良かったぁ。
GM/じゃあ、何の【感情】を結ぶか1D6しようか。
凛厘/(ころころ)3です。
時臣/(ころころ)時臣は4でした。

 凛厘、時臣に対して『愛情』の【感情】を結ぶ。
 時臣、凛厘に対して『侮蔑』の【感情】を結ぶ。


宵春/『愛情』きた!
金田/これが普通の『ロードムービー』だったら、PC5が『愛情』を結んでPC1が『侮蔑』って……クライマックスにピッタリな条件が揃うんだけどな。
凛厘/うふふ、あたしの【秘密】はまだ判りませんよー(笑)


 ●1サイクル−2/時臣

時臣/その流れで、PC1の時臣が行動したいな。
GM/他にやりたいって言うプレイヤーが居ないのだったら、時臣のシーンを先にどうぞ。
時臣/誰も手を上げる人は居ないみたいだし、やらせてもらうよ。ドラマシーンで、PC2の宵春に【感情】を結びにいく。
宵春/あ、こっちに来るんだ?
時臣/うん、比良坂に【感情】を結びにいく! それに宵春の動きは怪しいし……ただ単に思わせぶりな行動をしているだけかもしれないけど(笑) という訳で、シーン表は(ころころ)6。

 学校シーン表6:校庭。体操服姿の生徒たちが、楽しそうにはしゃいでいる。

金田/なんでそこで『学校シーン表』?(笑)
時臣/時姫に外の世界を見せたくって学校を選んだんだよ。時姫は学校なんて通ったこともないだろうし、同い年ぐらいの子供達が大勢居るところも見たことないだろ?
凛厘/時姫って何歳?
GM/えーと……時臣と同い年ぐらいか、年下かな。その辺りの設定は、PC1の時臣に任せる。
時臣/なら同い年、17歳で。ワイワイと生徒達が部活動をしている学校を見せます。「ここ、俺が通っている学校なんだ」
GM/自分が通っている学校に来たのか。時姫は、無言で、でも見たことない光景に感動してキラキラした目で校庭を眺めている。
時臣/「俺もあそこで学んでいるんだよ。つまんないときもあるけど、楽しい時間もいっぱいある。君は入ったことない世界だろうけど、別の世界では君も同じように学生をしていたかもしれないね」
GM/そうですね、と言うかのように時姫は頷く。
時臣/「君と一緒に学校に通えたら良かったのに。君の制服姿、見たいな」
宵春/着せれば?
時臣/そんな、コスプレだなんて(笑)
ジャンヌ/逃亡生活なんだし変装ぐらいしてるだろ? 今の時姫がどんな格好か知らないけど、まさか同じ服をずっと着せてはいないだろうし。
時臣/あ、そっか。……堂々と時姫に制服を着せます!(笑)
GM/着たことのない服装に時姫、大慌て。でも楽しそう。
金田/そこに現れる魔の手!
時臣/現れるのかよ!?(笑)
GM/PC2の宵春に【感情】を結ぶなら宵春が登場しないと。『同じシーンに登場している好きなキャラクター1人を選んでください』ってルールブックにはあるし。
宵春/そうか、出なきゃいけないんだ。存分にイチャついてる平和を壊しにいくのでもっとイチャついてね!
時臣/最低だコイツ!(笑) ……じゃあ、放課後の時間。夕暮れ時になって、生徒達が下校して、誰も居なくなった教室に2人で入ります。
GM/時臣の教室に?
時臣/うん。電気が点いていないオレンジ色の教室に、制服姿の時姫の手を引いて連れてきます。
凛厘/ミニスカートに慣れなくてもじもじしてる時姫(笑)
宵春/下に黒タイツを履いていてもいい。清楚で可愛い!(笑)
時臣/そんな現代風な格好をしてる時姫を、自分の椅子に座らせます。教科書を開いて、「いつも、こうやって授業してるんだ」。
GM/時姫は見るもの全てに感動する。すごく嬉しそうだ。
時臣/「君とこんな時間が過ごせるとは思わなかった。夢みたいだ。俺も嬉しいよ」
GM/「そうなの?」と言うかのように、時姫は首を傾げる。
時臣/「君を連れ出したらすぐに身を隠さなきゃって思ってたから。何度も何者かに襲われたけど、ここに君を連れて来られるぐらいの余裕があって良かった。あんなところに閉じ込められていたんだ、君に色んな世界を見せたい」
GM/時姫は、ぽっと顔を赤くします。
時臣/「今日は俺の普段の姿は見せることが出来て良かった。俺の日常を知ってもらえて嬉しいよ。もっと色んな世界を見せてあげる」
GM/「ありがとう」と言うかのように時姫は笑って、時臣に近付く……。
宵春/……そこに、カツーンカツーンと廊下に響く足音。
凛厘/来た!(笑)
時臣/バッと警戒! 「時姫、後ろへ……!」
宵春/ガラガラガラ、と教室の入り口が開く。そこに入って来るのは、時臣が通っている学生服とは違う制服の男子。両手をポケットに突っ込んでる。
時臣/「お、お前は……!」 えっと、俺と宵春って面識あるの?
宵春/無い方が恐怖度が増すなら無くていいよ。
時臣/なんで恐怖度を増したいんだよ!?(一同笑)
宵春/時姫はこの顔に見覚えがあるらしく、顔を引き攣らせる。
GM/あ、時姫とは面識あるんだ。……宵春は一応、ハンドアウトが比良坂機関だしな。
時臣/時臣は宵春のことを知らない方向でいこう。「お、お前……追手か! くそ、こんな所まで嗅ぎつけてくるなんて……!」
宵春/あれ!? この時臣、服着てないよ!?
時臣/「着てるよ!?」 なにフツーに着てないように仕向けてるんだよ!?(一同爆笑)
宵春/「(わなわなしながら)う、うそ……資料にはパッシブ全裸だって書いて……!」
時臣/それはマスターシーンで却下されたんじゃなかったんかなぁ!?(一同笑)
宵春/「優雅と全裸って似てるよね」
時臣/「似てねーよ!?」
宵春/「ローマ字に直してみ」
時臣/「え?」(カリカリとノートに)YUUGAとZENRA……最後のAしか合ってねーじゃねーか全然似てねーよあっぶねー危うく騙されるトコだったぁ!?(一同爆笑)
ジャンヌ/(笑いながら)お前ら……いいかげん先に進めろよ……!(一同笑)
宵春/そろそろ落ち着きます。(うってかわって静かな声で)「服部……時臣……」
時臣/「あ、ああ……」
宵春/(甲高い声で)あははははははは!
時臣/いきなり笑い出すなよ、怖いだろっ!?(笑)
宵春/「服部時臣! とおぉおおきおみいいいいぃ! ダーメじゃないか、上の命令は絶対ってママに教えてもらえわなかったかああああ? そもそもママなんて居たっけ? ああ、もし居たらオレが先回りして殺しちゃってるかあああぁぁ!」
時臣/さっきからテンション高いなぁ!(笑) 「な、なんだコイツ……」 危ない奴だと判って、時姫を後ろに隠します。
宵春/「あーあーあー時姫ー。お前はあの封印の中でずっとお人形さんをしてた方が幸せじゃないのかなー!? そんな人間くさい笑顔なんて見せつけられても時臣が気持ち悪がるだけだってー!」
時臣/「と、時姫に酷いことを言うな!」
宵春/「それに。……時姫だけ外に逃げ出すなんて、許さない」
時臣/「……時姫……だけ? 一体何を言ってるんだ!?」
GM/一体何を言ってるんだ!?
時臣/まーたGMを無視した思わせぶり発言かよ!?(一同爆笑)
宵春/どうも、GMの予想斜めに向かうことが大好きなプレイヤーです。宵春は目をかっ開いて笑いながら二丁拳銃を出して、時臣と時姫に発砲します。ガンガンガンガンメチャクチャに撃ちます。
時臣/いきなり演出戦闘が始まった! ……手を振り払うようにして炎を起こして、銃弾を全部焼き払う。灰も残さず何事も無かったかのように弾は消える!
宵春/「流石は服部時臣! オレの銃弾なんて足元にも及ばない! 一年戦争のエースと謳われたことはあるッ!
時臣/変な経歴作るなよ!?(笑)
宵春/「だが100機を落とした経歴も、搭乗モビルスーツが極秘開発のものだったがために記録が表舞台に出ることはなく……」
時臣/マニアックな設定を付け足すなよ!? あとせめて付けるなら忍者っぽい設定にしろ!」(一同笑)
宵春/「オレも本気出さないと殺されちゃうなあああぁ! ヤだなー死ぬのはヤだなー本気で殺すしかないなー時姫まで殺しちゃったらどーしよー!?」
時臣/「う、うるさい、黙れ! 時姫に危害を加えるなら倒す!」 ……中の人がノリノリすぎて楽しくなってきたよ!(笑)
宵春/そろそろ中の人は自重するので【感情】結んでくれませんか。
時臣/あ、うん、ごめん(一同笑) 銃弾から時姫を守りつつ隠れつつ、≪隠形術≫で振ります。(ころころ)……げ、4で失敗だ。
GM/振り直しは?
時臣/しない。ていうか、「神通丸」は1つも持ってないから出来ない。
GM/じゃあ失敗だ。時姫とイチャついて、宵春に襲われるだけでシーンを切ろうか。


 ●1サイクル−3/宵春

宵春/流れるように宵春のシーンにします! 時臣の【居所】を持っていたので、PC1のシーンからそのまま戦闘を仕掛けにいく!
金田/綺麗な流れだ!(笑)
宵春/一応、シーン表は振っておこうか。(ころころ)……8だった。

 シーン表8:凄まじい人混み。喧騒。影の世界のことを知らない無邪気な人々の手柄話や無駄話が騒がしい。

ジャンヌ/あれ、誰も居ない教室じゃなかったっけ……?
宵春/きっと部活で残っていた生徒達が戻ってきたんだよ。生徒達は何も知らず、教室に入って来るんだ……。
時臣/「お、おい、ここで戦闘はヤバ……」
宵春/時臣が止めようとする目の前で、宵春は生徒達に向かって、発砲。
時臣/「あ」
宵春/ダンダンダンと何発も発砲。屍の山を作る。生き残った生徒達は、阿鼻叫喚。
時臣/「て、てめぇ……!」 全力で宵春を止めにかかる!
宵春/「ざあああんねえええん! ノロマな時臣は止めることも出来ず生徒を全滅させちゃったのでしたあああぁ!」
時臣/「こ、コノヤロウ!」
宵春/「平和ボケしてるから咄嗟の判断が出来なかったあぁ? 高速機動の仕方も忘れちゃうぐらい時姫にデレデレしてたぁ? だとしたらみんな死んじゃったのって時姫のせいだよなああぁ! うわあ、外に出ちゃったからこんなことになっちゃうなんて、時姫ってなんて悪い奴なんだああぁ! ヒドイ奴だな時姫ってえええぇぇ!」
時臣/「ふざけ……んなぁ!」
凛厘/……よ、宵春さん、ひどい!(笑)
GM/そんなこと聞いたら時姫は「ハッ」とした顔するぞ。
宵春/どうぞどうぞ、落ち込んだり憎んだりしてください。こっちは戦闘を始めるだけだ。
凛厘/……時臣と【感情】を結んでいるので、その戦闘乱入します! 時臣の学校にババッと参上!
時臣/「り、凛厘!? お前までなんでこんな所に……」
凛厘/「時臣のことだからこういう所に来るんじゃないかって思ったの! 正解だった! ……あたしのことはいいから、今は時姫を守ってあげて!」
宵春/ではそんな凛厘さん、教室の前で50人ぐらいの屍の上で銃持ってアヒャってる宵春を見てください。
金田/50人は多いよっ!?(笑)
凛厘/「……時姫は悪くない! どう考えたって宵春さんが悪いじゃないですか!」
宵春/「目の前に抜け忍が居るのに悪いとか悪くないとか言われたくないなあああぁ!? さあて、本番にいこうかぁ。……オレの銃声で演奏してやる。主役2人は素敵なダンスを踊ってくれよぉ?」
凛厘/キャーッ! 生ポエムだー!(一同笑)
宵春/……あの、ハイテンションにキャラロールをしちゃってるけど、みんなと仲良く楽しいプレイがしたいから「そういう演出は嫌だからヤメて」って思ったらすぐに言ってね。1人で暴走、イクナイ。
時臣ジャンヌ/すっごい今更だよ!(一同爆笑)

 戦闘開始:時臣VS宵春VS凛厘VS時姫
 第1ラウンド:プロット5に宵春、プロット3に時臣と凛厘、プロット2に時姫を配置し、スタート。


凛厘/宵春さん、早い……!
宵春/早いよ。素早く戦闘を終わらせるよ。……≪奥義≫使用。【範囲攻撃】。
時臣/げっ。

『フィクションパラノイア』! 撃って撃って撃ちまくれーッ!!」
 銃撃による、単純な総攻撃。
 二丁拳銃で撃ちまくる、奥義と言えないような滅茶苦茶な暴力。対象を倒すことしか考えない、ただただ狂った目で襲いかかるだけ!


宵春/という訳で、宵春のいるプロット値から3以内にいる全員にダメージ2点を与えます。先手必勝でした。
凛厘/い、いきなり負けた! でも≪見敵術≫で「見切り判定」します!(ころころ)はい、7で成功! 宵春さんの奥義情報ゲットです。
時臣/凛厘から感情の情報共有で、時臣にも宵春の奥義情報ゲットです。
GM/では、ダメージを受けた時臣と凛厘は【生命力】を2点減少してくれ。
時臣/ああ……[体術]と[妖術]を潰します。
凛厘/凛厘は……[謀術]と[妖術]を潰します。
GM/時姫は[器術]と[妖術]を潰します。1点以上ダメージを与えられたので、時臣と凛厘は戦闘退場。勝者の宵春だから、何か好きな戦果をゲットしてくれ。
宵春/はーい。その前に演出しよう。……無作為に撃ちまくる≪奥義≫を食らってしまって倒れる時臣と凛厘の前に、ニヤニヤしながら立ってます。
凛厘/「く、強い……!」
時臣/≪奥義≫を受けて倒れながらも、「時姫……逃げろ……」。
GM/時姫は……怖がりながらも、倒れた時臣のもとに駆け寄って、時臣を守るようにして宵春を睨む。
時臣/「と、時姫……!」 キュンッ!(一同笑)
宵春/いやぁ、これはキュンッてなるね(笑) ニヤニヤしながら銃口を時姫に向けます。
時臣/「時姫、逃げてくれ……!」
宵春/宵春は時姫の【居所】を入手して教室から去っていきます。
凛厘/え?
時臣/え?
宵春/去ります。宵春が去ると、グチャグチャになってしまった教室が元通り、静かなオレンジ色の平和な空間に戻ります。≪幻術≫で大暴れしてもいい結界を作ったという演出です。ちなみに入口の生徒達の死体なんてものもない。
ジャンヌ/……みんな、幻?
宵春/全部、幻です。放課後の廊下に50人もやって来るとか無いでしょ。
時臣/……時姫は?
宵春/連れていかない。置いていく。
時臣/……プライズは?
宵春/いらない。時姫の【居所】情報だけ貰って去ります。
時臣/……なんで?
凛厘/え……ただ【居所】貰うだけならドラマシーンですればいいだけなのに……うわ、怖い! 意味が判らなくて怖い! 宵春さんに対してすっごい恐怖感が増したよー!?(笑)

 宵春、時姫の【居所】を入手。


 ●1サイクル−4/ジャンヌ

GM/気を取り直して、次のシーンにいこうか。
ジャンヌ/そろそろジャンヌが行動したいです。シーン表、振るね。(ころころ)9。

 シーン表9:強い雨が降り出す。人々は、軒を求めて、大慌てで駆けだしていく。

ジャンヌ/宵春との戦闘が終わった後、時臣達はどうする?
時臣/生徒は誰も死んでいないと判ったけど、時姫は落ち込んでるだろうから……慰めながら学校を出ます。あと、凛厘とちょっと話をしていい?
ジャンヌ/必要なシーンだと思うし、先にやっていいよ。
時臣/「凛厘……折角出て来てくれたのに、ダメージを負わせちゃってごめん」(笑)
凛厘/「ううん」 いない方が良いなら凛厘は時臣と時姫を心配しつつ、去ります。
ジャンヌ/……いや、凛厘も居てくれていいや。シーンプレイヤーはジャンヌ、登場人物に時臣と時姫と凛厘を指定します。シーンの目的は、PC1の時臣に【感情】を結びにいく。
宵春/モテモテだな、PC1ー。
ジャンヌ/ジャンヌは先程の時臣と宵春の戦闘を見ていました。時臣達が学校を出ると、雨が降り出してしまいました。
時臣/「あ、雨だ……。雨に降られるぐらいだったら、学校で待機していた方が良かったかな」
凛厘/「でも、あそこには居たくなかったでしょう?」
時臣/「うん……。そうだ、凛厘。助けに来てくれたんだよな? ありがとう」 戦闘に参加してくれたことに礼を言う。「……何か言いたいこと、あるんだろ?」
凛厘/「あ……うん。つい前に出ちゃったけど、実際何を言うかあまり考えないで出てきちゃった」
宵春/凛厘はカワイイなぁ(笑)
凛厘/「……その子が、時姫?」
時臣/「うん」 きっと時姫は……さっきの件で怯えて時臣の後ろに隠れるだろうな。凛厘も追手の1人だし。
ジャンヌ/キリの良いところになったら乱入するけど、それまで時臣と凛厘で話していて。
凛厘/そうしますね。「時臣……どういう考えがあって彼女を攫ったか……なんとなく判るけど。忍務放棄は許されないことだよ」
時臣/「…………」 無言で凛厘の言葉を聞きます。
凛厘/「その子、あのビルに閉じ込められてたって、あたしも知ってる。呪術兵器の資料を読ませてもらったから。そんな可哀想な子がいたら、優しい時臣は助けたくなっちゃうのも判る。でも……」
時臣/「そんなんじゃない」
凛厘/「そんなんじゃなかったら、どういうことなの。抜け忍が許されないことぐらい判らない馬鹿じゃないでしょ!」 お姉さんみたいに叱ります。
時臣/「凛厘には判らないことを俺は抱えてるんだよ」
凛厘/「なによ、その言い方。あたしだって時臣の……彼女を想う気持ち、判るつもりよ」
時臣/「つもりじゃないか。それじゃ判ってないよ」
凛厘/「判るよ……。それに、このままじゃいけないことだって、あたしは知って……」
ジャンヌ/「その子をどうしたいの? 時臣」 いきなり女が現れます。
時臣/「ハッ! なんだと……気配を一切感じられなかった。今度は何者だ!?」
ジャンヌ/やたら強そうなロールをありがとう(一同笑) 3人の前に、スーツ姿の25歳ぐらいの女が現れる。「私の名前は、ジャンヌ。時臣、貴方が時姫を攫ったあの日、あのビルに居た者よ」
時臣/「追手の1人か!」 構えます!
ジャンヌ/凛厘はどうする? 構える?
凛厘/構えたい……けど、凛厘はジャンヌと同じ立場なんですよね。構えたら矛盾しちゃうから、「ジャンヌさん……」と名前を呼ぶだけで、何も出来ないかな。
時臣/「アンタ、ジャンヌっていうのか……。いや、今は誰だってどうでもいい。俺にとって今の問題は、俺と時姫を引き離すかそうでないかだ」
ジャンヌ/「そう……私はどうでもいいのね」
時臣/「ああ!」
ジャンヌ/「……でも、私にとって貴方は大切な人」 そう言って、≪衣装術≫で【感情】を結びます。(ころころ)判定成功。
凛厘/≪衣装術≫で【感情】を結ぶって、お色気攻撃ですか!?(笑)
ジャンヌ/そう、時臣は惑わされるんだよ。(ころころ)3だから……時臣に『愛情』を結びました。
時臣/(ころころ)こっちは4だ。

 ジャンヌ、時臣に対して『愛情』の【感情】を結ぶ。
 時臣、ジャンヌに対して『侮蔑』の【感情】を結ぶ。


ジャンヌ/以上でシーンを切ります。
時臣/え、それだけでいいのか?
ジャンヌ/いいんです。【感情】を結べたから。去って行きます。
時臣/そ、そんなことしたら気になる(笑 「ま、待てよ」と引き止めます。
ジャンヌ/「……なに?」
時臣/「……追手なのに、何もしてこないのか?」
ジャンヌ/「(凛厘を見ながら)そこの娘だって何もしてない」
凛厘/うん(笑)
ジャンヌ/「だから私も、今日は何もしないわ……」 時姫の方を見て、「彼女を、大事にしてあげてね」と言います。
時臣/「言われなくても」
ジャンヌ/……ついでに、自分の【居所】を時臣に渡します。
時臣/えっ。

 時臣、ジャンヌの【居所】を入手。
 感情の情報共有により凛厘、ジャンヌの【居所】を入手。


ジャンヌ/今度こそ、本当に去ります。雨の中に消えていきます。
時臣/え、えー……。「なんなんだよ、一体……」


 ●1サイクル−5/金田

GM/最後に、金田のシーンだけど。どうする?
金田/PC1の時臣と【感情】が結びたい。面識を作っておきたいので、そのシーンの続きに登場でもいいですか?
ジャンヌ/ジャンヌが去った後に登場する?
金田/はい。≪走法≫で走ってきます。
時臣/走って?
金田/はい。たったった……(ころころ)4で失敗。
宵春/失敗しちゃった!(笑)
金田/たったった……「神通丸」使用……たったった(ころころ)9で成功、時臣と【感情】を結べました!
凛厘/ただ走っているだけの人だよ!?(笑)
金田/いやいや、そこは……「見付けた!」と時臣の前に現れます。
時臣/「こ、今度は何だよ!?」(笑)
金田/20代前半ぐらいの男性が現れます。「初めまして、時臣……さん!」
時臣/「な、なんだ……凛厘、こいつも追手の1人か!?」
凛厘/「う、ううん、あたしは見たことない……」
金田/「会いたかったです!」
時臣/「えっ!?」
金田/「僕のこと、覚えてませんか!?」
宵春/なにこの勘違い系ホモ。
時臣/ホモとは限らないけど、なんか宵春とは違った方向で電波っぽいぞ!?(笑)
金田/「覚えて……ませんか」 しょんぼりする。でも、すぐに表情を変えて話し始める。「……呪術兵器・時姫を攫ったハグレモノということで、隠忍のみんなは貴方の噂ばかりしてますよ!」と、自分がどんな奴なのかというのをほのめかします。
時臣/「いきなり何を!(笑) お前……隠忍か?」
金田/「はい! 名前は金田です。僕は時姫に一目会ってどんなものか確かめたかったんです。同じぐらい、貴方にも会いたかったです!」
時臣/時姫を後ろに隠します!
凛厘/その時臣の前に、かばうように出ます!
宵春/君は実に積極的ホモだな。
金田/違う!(笑) 2人が時姫を隠したけど、時姫の姿は見えるよね? これで一応【使命】は達成、と。
ジャンヌ/隠忍のハンドアウトって案外【使命】は簡単にクリアできるだよな。……ちなみに、さっきの【感情】を結ぶ判定の結果は?
金田/そうだった、1D6振ります。(ころころ)……3。
時臣/(ころころ)こっちも5。

 金田、時臣に対して『愛情』の【感情】を結ぶ。
 時臣、金田に対して『憧憬』の【感情】を結ぶ。


金田/「時臣……さん。本当に覚えてませんか、僕のこと」
時臣/「へ?」
金田/「実は僕達、昔に会ったことがあるんですよ」
時臣/「えっ。……マジで?」
金田/「そんな気がしてきませんか。だって【感情】が『憧憬』ですし
時臣/アバウトな理由だな!(笑) 「すまん。少なくとも俺の記憶の中には……隠忍の知り合いはいない」
金田/「そうですか……残念です。折角良い【感情】が結べたのにお近づきになれたと思ったんですが。ところで、これから時姫をどうなさるおつもりですか?」
時臣/「……お前に言って何になる」 時姫の手をギュッ。
金田/「僕は隠忍ですよ」
宵春/なんだ、その微妙に怖い脅し方(笑)
時臣/「時姫を、元居た所に戻しはしない。俺はこのまま彼女を連れて逃げ続ける」 それは、凛厘に向かっても言います。
凛厘/「時臣……」
GM/時姫は、全てに怯えながらもぎゅっと時臣の腕だけを掴んでいます。
金田/……そうだ、ここでシーン表を振ってみてもいいかな?(ころころ)5。

 シーン表5:世界の終わりのような暗黒。暗闇の中、お前たちは密かに囁く。

宵春/放課後から雨が降って、夜になったな。
金田/それはちょうどいい。「時臣……さん。貴方はとんでもないものを盗んでしまった」
ジャンヌ/それは貴方の心です!
宵春/誰もが思ったことを言ってしまった!(一同笑)
金田/「僕以外の隠忍達も、彼ら以外にも……時姫を目の仇にする者達は居るでしょう。そんな重要な時姫を外に解放させてしまったんだ。ただでさえ大事な兵器を盗んだ貴方に追手が送られているのに……更に貴方は狙われる」
時臣/「……そんなの、百も承知だ。でも俺は、時姫をあそこから解放してあげたかった」
金田/「そこまでして彼女のことが……。夜が濃くなってきた。危険な時間だ。気を付けてくださいね、時臣さん。多くの者達が貴方達を狙う」
時臣/「狙われてるのは、時姫だろう。時姫を守るためなら、俺は……」
金田/「ううん。貴方ですよ、時臣さん」
時臣/「……なに?」
金田/「あと……色々考えてくださいね」 そう言って自分も去っていきます。シーンを切ります。