ルリルラ ノイシュタルトハイ・リプレイ
■ 『 女王と7人の恋人達 - 前編 』 1ページ目 ■
2010年12月20日




 ●プリプレイ

GM/皆さん、お集まり頂きありがとうございます。『ルリルラ・ノイシュタルトハイ』のシナリオを始めます!
一同/宜しくお願いしまーす!

 この場に集まったのは、GMをするマーサー以外に、しゅうら犬熊猫シノハル51はるMUMAの7人のプレイヤー達。
 本来『ルリルラ』は2人1組に1体のロボットを操るゲームだが、今回は特別ルールを用いて7人でプレイしてみることにした。
 というのも、元々は「7人でゲームがしたい!」という企画のもと、集まった卓だからである。
 基本的に英雄&歌姫の2人1組であるところを
『英雄1人&歌姫2人』の特別なチームを1組作ってもらい、それを中心に展開するシナリオを開始することとなった。

GM/『ルリルラ・ノイシュタルト』のルールブックに「双子姉妹の歌姫」というサンプルキャラがいるぐらいなので、歌姫を2人で運営してもOKだと判断しました。なお、必然的に『歌姫2人のパートナーとなる英雄のPC』が、今回のシナリオの主人公になります。

 そういった詳しい説明ののち、7人にポジションを決めてもらうことに。相談の結果……。

しゅうら/PC1・英雄
犬熊猫/PC1・歌姫
聡/PC1・歌姫
シノハル/PC2・英雄
51/PC2・歌姫
はる/PC3・英雄
MUMA/PC3・歌姫

 以上の結果となった。

GM/シナリオを始める前に、PCの自己紹介をしましょう。主張したいことをババンと言ってください。まずは、PC1の英雄からどうぞ。
しゅうら(以降、ヒンメル)/はい。キャラクター名、ヒンメル。英雄です。英雄です。
51/大事なことなので2回言いました(笑)
GM/どんなキャラになった?
ヒンメル/体力特化の女の子です。年齢は19歳。通常HP、負傷HPともに40越えのハイオクバカですねー。普通の人と違って2人も歌姫がいるんだけど、どっちも男だったという変な女英雄をやります!
GM/女英雄にしたんだね。性格は?
ヒンメル/性格は[外道・鬼畜系]です。どんどんツッコんでいくタイプだと思います。奏甲もカタナを装備していて、かなり活発的です。あ、個人装備で愛用のカタナ『村正』を持ってますよ!(笑)

 ヒンメル(PL:しゅうら)
 英雄  性別:女  年齢:19  奏甲名:クーゲルシュライバー  レベル:1
  筋力:20(+10)  器用さ: 9(−1)
  敏捷:15(+ 5)  生命力:15(+5)
  知力: 8(− 2)  精神力: 7(−3)
通常HP:44  負傷HP:45  MP:18
肉体:65(NG1:通常HPが0になった/NG2:負傷HPが0になった)
気力:35(NG1:お願いを聞いてもらえなかった/NG2:パートナーとはぐれた)
絆:45(NG1:1人でお使いに行かせた/NG2:パートナーが自分の窮地を見捨てた)
獲得値:55
スキル:剣技(20) 盾防御(5) 回避(20) 偵察(10) 隠蔽(10) 交渉(5) 口説き(5) 交感(5)
英雄能力:[歌姫強化][運動好き][九死に一生][外道・鬼畜系][性的魅力][強き絆]
アイテム:個人装備武器(村正/白兵) 冒険者セット

GM/そのヒンメルのパートナーとなる歌姫……の1人目、自己紹介をどうぞ。
犬熊猫(以降、メーア)/はい! キャラクター名、メーア。歌をいっぱい歌う男歌姫です。具体的に言うとキャラクターシートの半分がビッチリ歌の項目で埋まるぐらい歌います!
聡/おお、すげー(笑)
メーア/いつも歌のことばっか考えて生きてます。朝起きたらまずシャウト!
51/うるせぇ!(笑)
ヒンメル/お隣さん大迷惑! って、お隣さんはあたしなんですけどね!(笑)
GM/ああ、お家がお隣さんっていう設定なんだね。
メーア/尚且つ、性格は[モラルレス]です。ちょっとモラルに欠けてますよ。「このパーティー、全員俺の嫁!」とか言っちゃいます。
MUMA/これ、『ルリルラ』なのになぁ……ムネキュンできるのは1人のみなのに(笑)
メーア/英雄は俺達の英雄です。嫁ではなく英雄なので区別してます。
GM/それはビジネスだけの関係ってことなのかな……。
メーア/いやいや、ちゃんとヒンメルのことは考えてますよ。弟がいて、それがもう1人の歌姫です。あと妹もいて、PC2の歌姫だったりします。弟と妹のことも超大好きです!

 メーア(PL:犬熊猫)
 歌姫  性別:男  年齢:20  奏甲名:クーゲルシュライバー  レベル:1
  筋力: 3(− 7)  器用さ: 2(− 8)
  敏捷:10(± 0)  生命力:10(± 0)
  知力:20(+10)  精神力:20(+10)
通常HP:5  負傷HP:20  MP:40
肉体:40(NG1:過酷な行動を行った/NG2:ここ1週間休みが1日も無い)
気力:85(NG1:命じられた役割を果たせなかった/NG2:8時間歌が歌えなかった)
絆:60(NG1:1週間何も事件が起きなかった/NG2:パートナーが自分の窮地を見捨てた)
獲得値:40
スキル:接近戦(10) 回避(5) 偵察(20) 口説き(30) 歌術知識(20) 虫知識(5) 交感(5) 演奏(5)
歌姫能力:[忌み歌使い][イケイケ][インテリ][歌術の素質][モラルレス][ワガママ・退屈]
歌Ac:[こっそりアクション]
歌術:[ストラーマイン序曲 ランク1][常しえの巨人の狂い歌 ランク1][小鳥のための小練習曲 ランク1][唾棄されし者どもの変奏曲 ランク1][神々の雄たけび ランク1][早足のワルツ ランク1]
アイテム:冒険者セット 楽器(アコーディオン)

GM/お次、ヒンメルのもう1人の歌姫の自己紹介どうぞ。
聡(以降、ラント)/はーい。キャラクター名は、ラントです。先程、自己紹介しましたメーアの双子の弟です。
メーア/普段は俺と双子の弟と、PC2の妹と3人で暮らしています。
GM/ほうほう。性格は?
ラント/[無垢]持ちの、[天然・不思議系]です。ぽややーんとして明るい性格です。少し子供っぽいです。特徴は……爆弾が大好きですっ!
ヒンメル/なんか物凄く無垢っぽい声で言った……(笑)
GM/なんかすっごい可愛い声で爆弾って言われた……(笑)
ラント/爆弾が大好きなのでヒメちゃん(ヒンメルのこと)の奏甲にグレネードを持ってもらいました! わくわく! わくわくわくっ!
GM/わくわくしすぎだろ、可愛いなぁ(笑)

 ラント(PL:聡)
 歌姫  性別:男  年齢:20  奏甲名:クーゲルシュライバー  レベル:1
  筋力: 5(−5)  器用さ:14(+ 4)
  敏捷: 2(−8)  生命力:13(+ 3)
  知力:16(−6)  精神力:24(+14)
通常HP:19  負傷HP:26  MP:40
肉体:45(NG1:戦闘に巻き込まれた/NG2:徹夜か、それに近いことをした)
気力:35(NG1:無し/NG2:仲間の誰かが嘘を吐いた/NG3:パーティー内に不和)
絆:45(NG1:仲間の誰かが悪いことをした/NG2:無し/NG3:パートナーが悪事を行った)
獲得値:60
スキル:爆発物(19) 回避(10) 鍛冶工作(5) 鑑定(16) 歌術知識(19) 救急(5) 交感(15) 演奏(21) 料理(5)
歌姫能力:[家事上手][家宝][強き絆][天然・不思議系][撫子][マスコット系・弟妹][無垢][やり手]
歌Ac:[ぷに][無心]
歌術:[花びらの子守唄 ランク1][夢見る白馬のアリア ランク1] 
アイテム:冒険者セット 冒険者セット 工具 治療キット 楽器(鍵盤ハーモニカ)

GM/ヒンメルとメーアとラントは、どんな関係なの?
ヒンメル/えーと、双子とは……近所の人です。隣の人です。
GM/……そんだけ?
メーア/勝手に家に上がり込んでくるような関係です(笑)
ヒンメル/なんかそう言われると疑われそうで嫌なんだけど。
ラント/ヒメちゃんは僕の家のお隣に引っ越してきて、それで仲良くなったんだよね。
GM/ほう、メーア達の住んでいる所じゃなくて外から来たんだ?
メーア/俺が朝からシャウトするのはいつものことだから近所の人達は変な顔をしないんですよ。けどヒンメルは怒るんです。
ヒンメル/そりゃ朝っぱらからマイクで大絶叫されたら怒るわ!(笑)
ラント/でも近所の人達は小鳥のさえずりだと思ってるよ。
GM/……外から来た者だからシャウトに慣れてないか。(言いながらメモを取る)なるほど、ありがとう。では次の自己紹介にいこうか。
シノハル(以降、アルフォード)/はい。キャラクター名は、アルフォードです。年は17歳、男性。【筋力】は20もあります。
GM/おお、前線タイプっぽい男性だー。性格は?
アルフォード/[デレデレ]で[天然・不思議系]の[騎士]です。騎士ってことでカッコイイですけど、【知力】が2でかなりバカなのでアホなこといっぱい言います。
51/アホの子ほど可愛いからOKだよー!(笑)
GM/どうやらデレデレ同士だってことは判った(笑)

 アルフォード(PL:シノハル)
 英雄  性別:男  年齢:17  奏甲名:フラワーガーデン  レベル:1
  筋力:20(+10)  器用さ:13(+3)
  敏捷:15(+ 5)  生命力: 6(−4)
  知力: 2(− 8)  精神力:18(+8)
通常HP:33  負傷HP:21  MP:20
肉体:65(NG1:重要な判定に失敗した/NG2:ここ1週間休みが1日も無い)
気力:50(NG1:命じられた役ありを果たせなかった/NG2:パートナーとはぐれた)
絆:55(NG1:1人でお使いに行かせた/NG2:パートナーが自分の窮地を見捨てた)
獲得値:65
スキル:剣技(23) 盾防御(15) 回避(20) 偵察(10) 隠蔽(5) 水泳(8) 救急(5) 料理(10)
英雄能力:[歌姫強化][おバカ][家事上手][騎士][強き絆][デレデレ][天然・不思議系][無垢]
アイテム:冒険者セット 治療キット

GM/アルフォードの歌姫の自己紹介をどうぞ。
51(以降、ポーシャ)/はーい! キャラクター名は、ポーシャです。メーアとラントの妹で、【気力】が90もあるのが売りの歌姫です!
GM/90は高い。どんなキャラにした?
ポーシャ/とりあえず……鼻血キャラです!(笑) 事あるごとに鼻血を出します!
GM/ふむ、[病弱]キャラか。
メーア/いや、[病弱]だから鼻血を出すっていうのもちょっと……(笑)
ポーシャ/【器用さ】と【知力】が20あるという、完全後衛型です。回復の効果が2倍だったり、ダメージゲージを1点回復することができます。みんなの役に立てると思いますー。

 ポーシャ(PL:51)
 歌姫  性別:女  年齢:16  奏甲名:フラワーガーデン  レベル:1
  筋力: 2(− 8)  器用さ:20(+10)
  敏捷:13(+ 3)  生命力: 5(− 8)
  知力:20(+10)  精神力:13(+ 3)
通常HP:22  負傷HP:18  MP:33
肉体:25(NG1:箸より重いものを持った/NG2:徹夜かそれに近いことをした/NG3:貧血になった)
気力:90(NG1:奏甲を起動させた/NG2:仲間の誰かが嘘を吐いた/NG3:パーティー内に不和)
絆:45(NG1:パートナーが異性と親密に会話・交渉をした/NG2:パートナーが約束を破った)
獲得値:75
スキル:銃(5) 盗賊(10) 隠蔽(5) 交渉(25) 虫知識(30) 現世知識(20) 交感(20) 演奏(5)
歌姫能力:[イケイケ][十八番][激情家][デレデレ][どじ][のーてんき][病弱][無垢]
歌Ac:[破壊工作]
歌術:[花びらの子守唄 ランク1][輝きの唄 ランク1〜2][剣と盾のノクターン ランク1]
アイテム:個人装備武器(マスケット/射撃) 七つ道具 楽器(ミニピアノ)

GM/ちなみに、アルフォードとポーシャのご関係は?
アルフォード/健全な関係です。
ポーシャ/健全な恋人です! 夜の営みとかなにそれおいしいのです!(笑)
アルフォード/「夜の営みってヤエイ? そっか、野営のことか!」とか思ってます。
ポーシャ/ということで野宿をしに出かける関係でーす(笑)
GM/了解しました。では次の英雄さん、自己紹介をパース。
はる(以降、リアン)/パスされました。キャラクター名は、リアン。【筋力】が無いんで剣を持っちゃいけない英雄です(笑)
ポーシャ/【筋力】2だもんなぁ(笑)
GM/(奏甲のデータを見ながら)ああ、クロスボウ持ちかぁ。遠距離タイプの英雄なんだね。
リアン/性格は、[インテリ]と[古風]を習得してます。頭が良いくせに若干時代遅れな発言をするかもしれません。
アルフォード/か、カッコイイー。
リアン/個人装備でピストルを持っていたり、弓を持っていたりします。
MUMA/か、カッコイイー。
リアン/あと交渉という名の恫喝をするかもしれません。どっちのスキルも70あるので!
GM/か、カッコイイー(笑)

 リアン(PL:はる)
 英雄  性別:男  年齢:24  奏甲名:ヴェールドゥヴァン  レベル:1
  筋力: 2(−8)  器用さ:20(+10)
  敏捷:10(±0)  生命力: 8(− 2)
  知力:16(+6)  精神力:14(+ 4)
通常HP:22  負傷HP:18  MP:30
肉体:40(NG1:重要な判定に失敗した/NG2:徹夜かそれに近いことをした)
気力:75(NG1:自分の価値観を追及された/NG2:自分がパーティーの足を引っ張った)
絆:45(NG1:パートナーが自分より他のことを優先した/NG2:パートナーが自分の窮地を見捨てた)
獲得値:55
スキル:弓術(20) 回避(20) 交渉(20) 恫喝(20) 鑑定(16) 現世知識(11) 交感(20) 演奏(5)
英雄能力:[イケイケ][インテリ][十八番][家宝][古風][高貴な生まれ]
アイテム:個人装備武器(ピストル/射撃) 冒険者セット 楽器 身代わり人形 守りのマント

GM/最後。リアンさんの歌姫さんどうぞ。
MUMA(以降、スレイ)/はい。キャラクター名が、スレイと申します。[戦闘系歌姫]です。
GM/おお、PCで初めて[戦闘系歌姫]見た! あんまり[戦闘系歌姫]をする人少ないからなぁ。
スレイ/年齢は19歳の女性。[騎士]の[撫子]です。英雄のリアンさんを主としています。ご主人を身を挺して守ります。
ヒンメル/カッコイイー!(笑)
スレイ/[変な語尾]を習得しても良かったんじゃないかってぐらい、「ご主人ご主人!」って言ってます。あ、仲間の誰かが悪いことをするとNGですよ。
メーア/←口笛を吹きながらそっぽを向く
スレイ/あと……アルフォードの姉という設定です。[騎士]同士の姉弟で、アルフォードのことは「アル」と呼びます。
アルフォード/オレは「姉上」と呼びますー(笑)

 スレイ(PL:MUMA)
 歌姫  性別:女  年齢:19  奏甲名:ヴェールドゥヴァン  レベル:1
  筋力:20(+10)  器用さ: 2(−8)
  敏捷:18(+ 8)  生命力:14(+4)
  知力: 8(− 2)  精神力: 8(−2)
通常HP:27  負傷HP:32  MP:16
肉体:65(NG1:通常HPが0になった/奏甲を1日8時間以上起動した/NG2:負傷HPが0になった)
気力:35(NG1:無し/NG2:苦手なことをした←歌姫能力によりNG1化)
絆:45(NG1:無し/NG2:仲間の誰かが悪事を行った/パートナーが悪事を行った)
獲得値:55
スキル:接近戦(5) 剣技(40) 盾防御(5) 回避(40) 偵察(15) 隠蔽(5) 水泳(5) 交感(5)
歌姫能力:[騎士][奇跡的回避][戦闘系歌姫][戦闘支援ダメージ][奏甲回避][撫子]
歌Ac:[戦闘支援ダメージ]
アイテム:個人装備武器(レイピア/白兵) 冒険者セット 身代わり人形

GM/もう説明されちゃったけど、リアンさんとスレイさんは主従同士なんだね。
スレイ/はい。私はご主人を守るためにご主人と一緒に住んでいます。あと……ヒンメルと同じ学校の出身だったらいいなって話し合いました。
ヒンメル/引っ越して来てから入った学校で、同い年の女の子同士仲良くなったんだと思います。
GM/なるほど。じゃあ先に君達の住んでいる場所について説明しようか。……君達は、『オルヴァス』という村に住んでいます。
メーア/(メモを取りながら)オルヴァス村ですか。
GM/あとちゃんとこれも説明しなきゃだね。……『ルリルラ』の世界は、他のRPGに比べてメッチャクチャ環境が劣悪です。具体的に言うと、[冒険者セット]を買うのに12000G必要です。
ポーシャ/物価が高い……(笑)
スレイ/基本、アイテムがどれも万単位ですからね。
GM/砂漠や崖や密林が当然、人が住む場所以外には、モンスター……蟲になってしまう空気『幻糸』が漂っています。その幻糸を使って歌術を使ったり奏甲を動かしたりするんですが。君達の住んでいるオルヴァスは、その地域だけ幻糸が薄くなっています。
ポーシャ/だから村ができたんですね。
GM/うん。北の砦があって南に森があって南に川があって東には廃墟があったりするけど、オルヴァス村にだけ人が住めるようになっているという田舎です。あ、この世界には携帯電話のような通信機は無いからね。
メーア/それに相応する歌術はあったような……。
GM/あるけど、歌術が届くのは戦闘グリッド的に2キロが限界だ。集落から集落の連絡手段はまず無い。だから四方八方色んなものに囲まれているオルヴァスにやって来る冒険者さんはまずいないし、最高評議会(歌姫達を統括している組織)も殆ど訪れることはない。
ラント/すっごく田舎なんですねー。
ポーシャ/田舎いいとこ一度は暮らせ〜♪
GM/もちろん集落を構成するために必要なものは全部あるよ。オヤシロ(最高評議会と連携を取っている役所)もあるし、娯楽施設もあるし、作物もちゃんと作っている。
メーア/特産品とか作ってるのかな。……メロンとかブドウとか?
リアン/リンゴとか?
スレイ/あと、ガラス工芸とか?
メーア/おお、キレイだ。ガラス工芸でオルゴールとかも良いな。
GM/そんな村で暮らしている7人が、君達です。……では、自己紹介と説明が終わったところでオープニングシーンをしましょうか。


 ●オープニング1

GM/1人だけ……ヒンメルのみ登場してください。
ヒンメル/はい。
GM/君は目を覚ます。そこは村の中、いつもだったらベッドから飛び起き……いや、飛び起きはしないか。
ヒンメル/いいえ飛び起きますよ。だって隣がいつもウルサイですからっ!(笑)
メーア/朝っぱらからシャウトしてますから!(笑)
ヒンメル/ええい! 今日もうるさぁい!(笑)
GM/そっか、君はそれを注意してたら仲良くなったんだっけ。
ヒンメル/いや、仲良くなったって言いたくないけど……。
GM/……では、今日はお隣さんがうるさいということもなく。君はただただ道端で立っていた。
ヒンメル/立ってる? ……なんで立ってるのかしら。
GM/立っている場所は確かに自分が住んでいるオルヴァス村。だけれども……なんでこんなに廃墟みたいなんだろう?
ヒンメル/……廃墟?
GM/周囲には炎。燃えつき灰になった家々。黒く煤に汚れた町並み。誰も居ない空間。そこに1人で立っている、君。
ヒンメル/……辺りをキョロキョロ見てみます。
GM/君はいつもの道を辿ってみる。君の家も破壊されていて、お隣さんのお家も燃えて無くなっている。
ヒンメル/も、燃えてる……。メーア! ランちゃん! 2人の名前を叫んでみます。
GM/声は無い。
ヒンメル/じ、じゃあ……家に入ってみます。
GM/燃え尽きた後だから崩れそうだけど辛うじて入って行ける。燃えカスになって扉の意味を成さない扉がギィと妙な音を立てている。誰か居る気配は全然しない。【知力】か【精神力】、どちらか好きな方で判定してみて。
ヒンメル/【精神力】で判定してみます。(ころころ)成功。
GM/直感的に君は悟る。黒く焼き焦がれた部屋の中に、黒い影を見付けた。その黒いものは……人型を成しているように見える。
ヒンメル/人型……。
GM/それはまるで、2人の人間が寄り添っていたような気がした。……何故かそれを見た君は、「その影があの2人ではないか」と思ってしまう。
ヒンメル/はっ……。
GM/仲の良いあの2人。宿縁の糸で結ばれたあの2人。……気付いた瞬間、喪失感を抱いてしまう。
ヒンメル/う、うわ、ああ……。震えます。
GM/「ヒンメル」 君の名を呼ぶ男性の声が背後からした。
ヒンメル/……振り返ります。
GM/髪は長く、中性的な印象を思わせる男性が立っている。君は見覚えがない、全然知らない人だ。
ヒンメル/貴方は……何故、ここに?
GM/「真実を君に伝えにきた。そう、これは真実だ」
ヒンメル/しん……じつ?
GM/「この村の者達は真実を覆い隠した。お前は知るべきだ。お前だから、知るべきなんだ」
ヒンメル/何故、あたし……?
GM/「特別な存在だからだよ、ヒンメル……」 その声がだんだんと、お隣さんのシャウトに聞こえてくる。
メーア/uuuUUUUUoooooOOOOOOaaaaaAAAAaaaaaaa!!!(←なんか文章には表現できない、なんか)
ヒンメル/うるせええええええぇ!(一同笑) 何にも考えられくなった! シャウト邪魔っ!(笑)
GM/ってことでいつも通りベッドから起きていいよ。
ヒンメル/いつも通り起きて、相棒の村正を持ってパジャマのまま出かけます!(一同爆笑)
ラント/そのまま隣の家に!(笑)
ヒンメル/うるさあぁいっ!
GM/カタナを振りまわす女がヤマンバのごとく参上か(笑)
ラント/あ、ヒメちゃん。おはようー。
ヒンメル/おはよう! あのバカはどこ!? ……って言いながら、いつも通りの朝にちょっと安心します。
ポーシャ/あー、ヒメちゃんだ。おっはよー。
ヒンメル/おはようポーシャ。鼻血は吹いた方がいいわ。
ポーシャ/朝起きたときに頭ぶつけたのー。
ヒンメル/頭ぶつけても鼻から血が出るの!?(笑) ねえちょっと、兄貴はどこよ。
ラント/(メーアのプレイヤーを指差しながら)あっちの部屋ー。
メーア/(扉を開けるようなジェスチャーをしながら)いやあっ! 今日もよく叫んだ! 良い朝だなぁ!
ヒンメル/朝からうるさい! 峰打ちします!
ラント/峰打ちだ!(笑)
メーア/がはっ!(笑) だがこれは俺のアイデンティティ! やめてしまったら俺が俺でなくなるじゃないか!?
ヒンメル/そんなものいらない捨ててしまえ!(笑)
メーア/嫌だね! お前の村正ぐらい重要だ!
ヒンメル/正直村正はどうでもいい!
メーア/いいんだ!?(一同爆笑)
GM/案外カタナガールとしてのアイデンティティは無いようだった。
ポーシャ/メーちゃんは今日も顔色バッチリね。……でもヒメちゃん、今日はなんだか顔色悪いよ?
ヒンメル/う、うん……なんか変な夢を見たというか……。
ラント/顔色悪いの!? ヒメちゃん、どうしたの? 心配しちゃうよ?
ヒンメル/ありがとう……でもこんな状況じゃ話せないわ(笑) 貴方達、何か悪いことしてない?
ラント/何かって?
ポーシャ/何かって?
ヒンメル/村を燃やしたりとか。
GM/どうやらこの女は夢の中の災厄をお隣さんのせいにしたいらしい(一同爆笑)
ラント/何もしてないよ。いつも通りだよ。
ヒンメル/貴方、爆弾とか使ってない?
ラント/うっ。
ヒンメル/ちょっと灰になるような物とか持ってない? 村を灰にするぐらいの爆弾とか持ってたりしない!?(一同爆笑)
メーア/案外、信憑性がある夢だった!(笑)
ラント/そ、そんなモノちょっとしか持ってないよー!(笑)
GM/あ、そういえばメーア達にご両親はいないんだっけ?
メーア/えーと……そうですね、3人暮らしなのでいないことにします。
GM/では、玄関から「メーアさーん、メーアさーん!」と呼ぶ声がします。近所のオバチャンの声だね。
メーア/はあああい!? とデカい声で返事をします。
ヒンメル/うるさいっ!(笑)
GM/「おやおや、みんな元気にお揃いだねぇ。こりゃオバチャン助かった。ちょうど良かったよぉ」
ポーシャ/おばさん、おはようございまーす。
GM/「おはようポーシャちゃん。……アンタ達、長老さんに呼ばれてるよ。お昼ぐらいに長老の家に来いってさ」
メーア/ほう、長老が? そんなにデカイ声を出した覚えは無いんだがな。
ヒンメル/いつも十分デカイ声だよ!?(笑)
メーア/まだラントも爆弾使ってないよな?
ラント/使ってないよー。
ヒンメル/「まだ」で許されてるんだ。
ポーシャ/許されてるよ。だってこの村の人達、みんな慣れて小鳥のさえずりにしか聞こえてないんだもん。
ヒンメル/それもそれでヒドイ村だなぁ!?(笑)
GM/『外から来た』設定のヒンメルは慣れてないから連日騒いでるんだね、可哀想に(笑)
ヒンメル/だかたコイツらのせいで毎日寝不足で! 変な夢も見ちゃうし! ホントーにコイツらのせいでー!(笑)
ポーシャ/じゃあラント兄ちゃんと一緒にポーシャが子守唄を歌ってあげようかー?
ラント/歌うー?
ヒンメル/うっ、可愛い(笑) それは嬉しいわ……。
ポーシャ/そうだヒメちゃん、今日も一緒に朝ごはん食べていってよー。
ラント/一緒に朝ごはん食べようよー♪
ヒンメル/うん、ありがと! わーい、ホットケーキだー!
メーア/お前、朝からホットケーキ食ったら太るだろ。
ヒンメル/うるさいわねぇ!
メーア/そんなにホットケーキ好きなら俺の分やるよ。
ヒンメル/っ!? ……あ、ありがとう。
GM/……今のはちゃんと獲得チェックしておきなよ(笑)
ヒンメル/(ころころ)せ、成功しちゃった……ホットケーキが美味しかったからよ!(笑)