ルリルラ ノイシュタルトハイ・リプレイ
■ 『 女王と7人の恋人達 - 前編 』 2ページ目 ■
2010年12月20日




 ●オープニング2

GM/お次。4人の出るオープニングをしてしまったので、残り3人のオープニングシーンをしましょう。3人が居る場所っていったらどこだろう?
スレイ/そうですねー。スレイはご主人の家に泊まり込んでいる設定なので……。
GM/スレイの弟のアルフォードもリアンさんのお家に住んでるのか。それなら好都合だ。このシーンでは4人と同じように「長老の元へ行け」という指令を出したいんだけど……。
ポーシャ/朝の鍛錬でもしてれば?
スレイ/ああ、それ良い! ご主人の家の庭で朝の鍛錬! カッコイイ!(笑)
GM/ご主人と鍛錬? ……じゃないか。
リアン/俺は【筋力】2なので見てるだけです(笑)
スレイ/弟と剣で鍛錬をしています!
GM/カキンカキンと剣の音が朝日の中、鋭く響く。爽やかな青空が顔を出す頃、どこからかシャウトが聞こえてくるけどそんなの気にせず手合わせをする君達(一同爆笑)
スレイ/さえずりなんか気にしません!(笑)
アルフォード/今日もあっちは元気だなぁ(笑)
リアン/自分は、お茶を飲みながら手合わせを見てますね。
GM/ご主人が優雅に美しい剣術を見ている、と。[剣技スキル]でお互い判定しようか。この手合わせに勝利したかどうか判定です。
スレイ/はい。(ころころ)96です……失敗だ。
アルフォード/(ころころ)14で成功です!
GM/アルフォードがスレイの剣をカキンと弾く。
スレイ/うっ! ……アル、上達したな。
アルフォード/光栄です、姉上。オレだって毎日頑張っているんだ!
スレイ/う、可愛い(笑) よしよしと撫でたいな。
アルフォード/そんな、姉上の方が可愛いですよ。
スレイ/何を言う、そんなことお前しか言わないぞ。照れながら落とされた剣を取りに行きます。
リアン/お前達、鍛錬はその辺にしておいてお茶でもどうだ? 淹れておいたぞ。
スレイ/はいっ。ありがとうございます、ご主人!
ラント/……なんて高貴な世界だ(笑)
GM/……GMは今、この耽美な世界に誰が「長老の家に来い」と伝えに行こうか悩んでいる。
メーア/執事さんやメイドさんとかじゃないですか?
ポーシャ/……伝書バトとか?
GM/では「くるっぽーくるっぽー」とハトがやって来る。
ポーシャ/あ、ハトが採用された(笑)
GM/「手紙くるっぽー、早く取れくるっぽー」
アルフォード/姉上! 今日の食材が来ましたよ!
GM/くるっぽー!?」(一同笑)
スレイ/落ち着け、あれは食べちゃいけないぞ。
GM/「早く手紙取れや。くるっぽー」
リアン/ハトから手紙を取ります(笑) 手紙を開きますけど……。
GM/ハトが朗読します。
リアン/朗読っ!?(笑)
GM/「11時過ぎ、お昼頃に長老の家に来い。メンバーはいつもの7人でくるっぽー」
リアン/……おーい、お前ら。長老から手紙が来たぞ。見せます。
アルフォード/か、漢字が多すぎる!
スレイ/アルの隣に立って一字一字教えていきます!(笑)
アルフォード/ハッ、コレはそういう意味だったのか!? じゃあ朝のジョギングついでにダッシュして行きましょうよ!
GM/11時って言ったろくるっぽー!」(一同笑)
アルフォード/ああっ、しまった! 姉上、ごはんを忘れてました! ごはんを忘れてダッシュしちゃうところでしたっ!
GM/「……なあ、ご主人」
リアン/うん?
GM/「この呼び出し、真面目な内容っぽいぜ」とハトが言います。
リアン/ハトが!?(笑)
GM/「だってよ、手紙の最後……立派な判子が押してあるだろ。これって公の書類にしか使わないんだぜ。普段お使いさせる呼び出しには使わねーよ」とハトが言います。
スレイ/は、ハト……(笑)
GM/奏甲に乗ることが出来る若者である君達は、たびたびお使いに呼ばれることがありました。奏甲は気力を消費するけど、我々の言うところの車のような移動手段として使われているからね。でも……。
リアン/……ふむ。何かありそうだな。感づいておきます。
GM/「感づいておけよ」とハトが言います。
アルフォード/は、ハト〜(笑)


 ●シーン1

GM/全員分のオープニングが終わったので、今度は7人が集る長老の家のシーンをやります。長老の家は、村の中の家屋にしては比較的大きな建物です。そんなやや金持ちの家にみんな集まってください。
ポーシャ/アルちゃんに会ったら、アルちゃんにおんぶしてもらいます。
アルフォード/ポーシャー! ほーら、肩車だぞー。
ポーシャ/わーい! 鼻血吹きながら喜ぶー!
ヒンメル/……ああ、血の雨が降ってる(笑) アルフォードはサンバイザーが必要だね。
ポーシャ/あっ、スレイお姉ちゃん! おはようございまーす!
スレイ/おはよう。……ポーシャ、ハンカチ使うか?
アルフォード/ああっ、ダメですよ姉上! ポーシャに与えていいのはオレのハンカチだけなんだからっ!
GM/なにその独占欲。
ポーシャ/獲得チェックよいしょっとぉ!(ころころ)……よし、08で成功!(笑)
メーア/じゃあアル、早くティッシュを使ってやれよ。
ポーシャ/えーっ。ティッシュじゃなくてハンカチがいいなー。だってハンカチならアルちゃんの香りが染みついてるもんー。
スレイ/それはどうかと思う。……ご主人、気にしないでください。ポーシャはいつもあんなんです。
リアン/う、うん。いいのか……って言いながら全員集まって、長老さんの家に行きます。
ラント/長老さんの家って大きいけど、リアンさんの家の方がもっと大きいよね。
ヒンメル/シィー! シィーッ!(笑)
GM/リアンさんの家は何者なんだ。まあそんな風に君達が長老さんのお家に招かれると、「今日も元気な鼻血を吹き出してるのぉ〜」とおじいさん長老が登場します。
リアン/おはようございます、長老。
GM/おじいさんの長老はどっこいしょっと席に着きます。「今日、お前さん達7人に集まってもらったのは言うまでもない……いや、言わなきゃダメだな
ポーシャ/ちゃんと言ってください!(笑)
メーア/そうだなジジイ! 用件を言ってくれよ!(笑)
GM/「ふむ、実はな。お前さん達若いモンに頼みたいことがあるんじゃ」
ラント/頼みたいことー?
GM/「ああ、その前に。この話は他の者には話すでないぞ」 この部屋に居るのは7人と、長老さんのみです。
リアン/他言無用ですか……。
ヒンメル/あら、重要な話なのね。
GM/「まあ、村の者に混乱を与えたくないからのぉ。実は我が村のオヤシロに……最高評議会からの連絡が来たんじゃ」
リアン/最高評議会から? こんな田舎に珍しい。
GM/「お前らの知ってるかもしれんな。最高評議会には『予知の歌姫』なる者がおる。未来視の能力を持った歌姫じゃ。彼女のお告げによって『この町に何か悪いことが起きますよー』と連絡してくれるという機関があるんじゃが……」
スレイ/凄い歌姫だー。
GM/もちろん全部予知出来る訳じゃないけどね。「その予知の歌姫様曰く、『オルヴァス村に大いなる災害が訪れる』というお告げが入ったそうじゃ……」
リアン/大いなる災害……?
ヒンメル/…………まさかね。
ポーシャ/どうしたの、ヒメちゃん? 輸血する?
ヒンメル/……ううん、なんでもないわ。
メーア/大丈夫か。2日目か?
ヒンメル/黙れ。
ラント/兄ちゃん、2日目って何?
メーア/気にしなくていいぞ、弟よ。
スレイ/……ちょっとメーアを軽蔑の目で見ておきます(笑)
GM/「さて、話は変わるがこの村の話をしよう。お前ら、この村の四方に塔が建ってることは知っておるか?」
ヒンメル/塔?
GM/「300年ほど前に建てられた塔じゃ。蟲を追い払う効果を持つ[蟲香]は知っておるな? 塔からその[蟲香]がバラまくような仕掛けになっておる。このような施設は世界各国、集落の近くにはどこにでもあるもんじゃ」
ポーシャ/ふんふん。
GM/「それはこのオルヴァスの集落が出来た際に、当時のお偉いさん達が建ててくれたんじゃが、それから既に……300年以上が経つ。後は言わずとも判るな?」 キラッ。
リアン/……はあ。老朽化ですか。
GM/「おそらく塔が老朽化し、効果を無くし、蟲が発生する……それが予知の歌姫の言う『災厄』ではないか。村の歴史を知っている儂はそう思った」
スレイ/流石長老、物知りですね。
GM/キララッ。
メーア/蟲を追い払う仕掛けの効果が切れちまうって……。蟲が一気に村にやって来る可能性があるってことか? 相当、一大事じゃないか。
ポーシャ/塔を新しくしなきゃね。きんちょーる!
GM/[現世知識スキル]のある人は大体のオルヴァスの周辺地図は判るんじゃないかな。(言いながら、マップを提示する)

【オルヴァスの周辺地図】
・北の砦(崖に面した砦。かつて数百年前の大戦の際に使われていた。砦の奥に塔が建っている)
・南の森(鬱葱とした深い森。しかしその木々の背よりも高い高い塔が建っているので目立っている)
・西の川(大きく激しい川。川の前、村側に塔が建っている)
・東の遺跡(廃墟。1000年近く前のものだと思われるが、詳細は不明。遺跡の中に塔が建っている)

 
ラント/あ、オープニングに早口でババッと言ってたマップだ……。
ヒンメル/遺跡は……謎だらけなんだなぁ。
ポーシャ/塔は4つとも老朽化なの?
GM/それは判らない。同時期に建てられたのは確かだけど、1つの塔を建てるのに一体何十年かかっただろうね。
ラント/どれかが新しくて、どれかが古いってことか。
ポーシャ/築310年と築350年なら、後者の方が壊れやすそうだよね。
ヒンメル/でもどっちにしろ壊れるわね。300年という数字が全てを最悪に表わしてるわ(笑)
GM/「お前達に頼みたいことというのは、塔を直接目で見て確認しに行ってほしいのじゃ。一体どの塔がヤバイのか調べてほしい。もし本当にヤバかったなら、多少なりとも[鍛冶工作スキル]補修をしてもらいたい」
ラント/[鍛冶工作スキル]で?
GM/「最高評議会は塔再建を約束してくれた。だがこの田舎まで技術者達が来るのに一体いつになることやら……。それならば、少しでも奏甲の知識のある者達で出来るだけのことはしておいた方がいいだろう! 若くて知恵もあるお前達の力を借りたいのじゃ」
メーア/力があるってさ。やーい、馬鹿力。
ヒンメル/潰されたいのかしら。
ラント/ヒメちゃん、人の頭潰しちゃダメだよ。
スレイ/……ご主人! 人の頭を捻り潰せるヒメちゃんと同じ【筋力】の私のことはお嫌いですか!?
リアン/そんなことはないぞ!?(笑) 今のはムネキュンだよな?(←ころころと獲得チェック
GM/「では皆がイチャつき始めたところで儂は去るぞ(一同笑) ああ、歴史書のある書庫は開放しておくから好きに使えよ」
ラント/お、書庫があるのかー。頭の良い組が行かないとだねー。
メーア/音楽が生かせる場所は無いのか。
ヒンメル/アンタ、知恵も使わない上に働かないつもりなの?
ラント/ち、知恵もあるし爆弾もあるよー!
ヒンメル/爆弾はまだいい!(笑)
GM/ではそこに、コンコンとノックの音。
ポーシャ/はーい?
GM/扉が開きます。すると……男性が1人入ってきます。
メーア/見覚えは?
GM/ありません。名前は…………えっと……。
ポーシャ/名前募集中?(笑)
GM/……えっと、うん……NPCの名前、誰か付けて。
メーア/じ、じゃあ……(カルピスを目の前にして)ルピスさんとかどうですか? 男の人の名前にしては可愛いかもしれないけど。
GM/ありがとう、ルピスさんにします。「初めまして、長老さんの手伝いをしているルピスと申します。そろそろお話が終わるかなと思いお茶を用意したのですが、まだ取り込み中でしたか?」
ポーシャ/お話は終わりましたか、村長ー?
GM/「終わったぞー。まとはお前達に任せるのじゃー」と村長。するとルピスさんがお茶を出してくれます。何がいい?
ポーシャ/ポーシャはミルクティーがいいー!
アルフォード/オレ、紅茶ー!
リアン/では俺はコーヒーを。
スレイ/私はご主人と同じものを! ご主人、砂糖とミルクはいりますか?
リアン/砂糖を5杯。
スレイ/はいっ! ヒメちゃん達は?
ヒンメル/私はコーヒーを。ブラックで。
メーア/よくお前、そんな苦い物飲めるな……。
ラント/僕は紅茶、紅茶〜♪ 砂糖ざーざー♪


 ●シーン2

GM/情報収集シーンにいく前に……先に、『ランダムイベント表』を振りましょう。描写的には「みんなで情報収集を開始しよう! オーッ!」と村長の家からバイバイと去った後です。どうぞ!
一同/はーい(ころころ)

◆アルフォード&ポーシャ→9−10『幸運』
 歌姫が簡単な濡れ手に粟の仕事を見つけてきました(クジに当たった、こっそり財テクをしていた、など)。所持金に1D10×5万を加えてください。


ポーシャ/村長の部屋からヘソクリ見付けたー!(一同笑・ころころ)40万Gゲットー!
アルフォード/ありがとポーシャー!(笑)
メーア/40万Gのヘソクリって……いいのか、貰って(笑)
ラント/村長なら許してくれるよー。ポーシャは可愛いし。
リアン/ヤバイ、可愛いって無敵だなぁ……(笑)
スレイ/『パーティーの誰かが悪事をした』ので、NG判定やっておきます(ころころ)あ、成功。うんうん、長老が許してくれるなら仕方ないよな。
GM/あ、許すことになったんだ(笑)
ポーシャ/で、村長。貰っちゃっていいですか?
GM/……長老が自分でヘソクリを隠していたことに覚えているかの【精神力】判定をします。(ころころ)99、ファンブル。「ばあさんや、今日の夕飯のポンデリングは美味いのぉ!」(一同爆笑)

◆ヒンメル&メーア&ラント→6−3『意外な弱点』
 ひょんなことから歌姫には弱点(苦手なもの・行為)があることが判明しました。歌姫はその弱点に関するNG行動を「×2倍」に新しく書き代えてください。肉体・気力・絆のいずれかであるかは、GMが対応して決定してください。


ラント/なに……苦手なもの?
メーア/何が苦手だったんだ……?
ヒンメル/……シャクトリ虫とか?
ラント/それはこれから蟲と戦いに行くのにツライ!(笑)
メーア/うーん、甘い物が苦手だとか? でもホットケーキは食べられたし、紅茶も砂糖を入れて飲んでたし……。
ラント/じゃあ、苦い物が苦手なんじゃないかな?
メーア/なるほど。……ならメーアのNG行動は『苦い物を食べさせられた』にしよう。
ラント/ラントは『甘い物を3時間食べていない』にします。
ポーシャ/ランちゃん可愛い!(笑) 飴常備してるんだね!
GM/どちらも「食べる」という動きのある行動なので、肉体のNG行動にしましょうか。

◆リアン&スレイ→5−1『肉体的過労』
 ストレスや激務がたたり、歌姫に過労の表情が出ています。肉体のダメージゲージを1残して全て消耗させてください。また、歌姫は【生命力】チェックを行なってください。失敗すると、シナリオ終了時まで肉体のダメージゲージを回復することができなくなります。


スレイ/なにっ!? 肉体ダメージゲージがマイナス2はツライ……。【生命力】判定をします。(ころころ)うわ、失敗です!
GM/ではスレイは今後、肉体ゲージを回復ができなくなります。
リアン/それはキツイな……スレイ、無理するなよ。
スレイ/そ、そんな! 私はご主人の為なら何だって出来るんです……これぐらいへっちゃらです!
リアン/ボロボロな状態で言わなくていいよ。俺が何でもするからお前は無理をするな。
スレイ/ご主人そんな…………キュン!(←ころころと獲得チェック)04でキュンキュン!(笑)
ポーシャ/だって【筋力】2に気遣われたんだからね(笑)
スレイ/そうだよ! 私は【筋力】20あるのにご主人が頑張ってくれるっていうんだからときめくしかない!(笑)


 ●シーン3

GM/では、情報収集シーンにいきましょう。今日は1日に2回まで情報収集をすることができます。みんな、何をする?
ポーシャ/まずは現地を見に行ってみたいかな。
スレイ/現地に行くのは危険だろう。……[蟲香]を誰か持ってるか?
ポーシャ/無いなら村長のヘソクリで買おうか?
アルフォード/ポーシャは金持ちだもんな。40万の金持ちだもんな。じゃあポーシャは買い物に行く、と……。
ポーシャ/ポーシャはアルちゃんも一緒に行かなきゃヤだよ!
アルフォード/もちろん行くよー!(←と言いながら既に獲得チェック
メーア/折角長老が歴史書があると言ったんだ。書庫に行きたい。
スレイ/それは【知力】高い組が行くべきだな。私はどこかに偵察に行ってみたいな。まず一番危なくない場所と言ったら……。
ヒンメル/『西の川』じゃないかな? 川だから拓けてるだろうし、川を渡らなくても塔は村側にあるそうだし。
スレイ/じゃあ体力がある組が川に行ってみるか。

 相談の結果、以下の行動を取ることに決定した。
 アルフォード&ポーシャ:村のお店に[蟲香]を3つ買いに行く。
 ヒンメル&スレイ:『西の川』へ偵察に行く。
 メーア&ラント&リアン:書庫で調べ物をする。


GM/まず、お買い物チームのシーンからしようか。ポーシャとアルフォードがお手々繋いで仲良くお店に行くのかな?
アルフォード/そこはポーシャを肩にパイルダーオンですよ。
ポーシャ/出撃だね! 前へー!(笑)
GM/元気いっぱい発進した後には、ポツポツと赤い血の痕が。……では、お店で[蟲香]を入手します。(店員のオバチャンになって)「どっかにお出かけかい? はいよ、蟲香3個」
ポーシャ/ありがとうございまーす。あと[約束の糸]くださーい。
GM/え? [約束の糸]?

 [約束の糸]。
 絆を深めてくれるという、2つで1セットの腕飾り。英雄と歌姫両者の絆ダメージゲージ上限+1。


GM/10万Gはあるから買えるんだね。「おやまぁ、誰かにプレゼントするのかい? 頑張るんだよー」
ポーシャ/はーい! ……とアルちゃんの頭の上でそのやり取りをします。
アルフォード/え、えっ?(笑) 一体上で何がー。ああ、でもポーシャの可愛い声がするなー。
ポーシャ/ポーシャはね、アルちゃんの上に居るともっと可愛くなるよ!
アルフォード/じゃあオレはポーシャの下でもっとカッコ良くなるよ。
ポーシャ/よっしゃあ!(←ガッツポーズで獲得チェック)好きだよアルちゃん! 手を出して! 頭上から[約束の糸]を掌の上に落とします!
アルフォード/おおおオレ! 徹夜でランニングしてくるぐらい好きだよおおおぉー!(←興奮しながら獲得チェック
メーア/……ああ、ポーシャへの愛が筋肉に変わっていく(笑)

 一方、その頃。
 長老の家に隣接している小屋の書庫にやって来た、インテリ男性3人組は……。

ラント/けふけふ。けむけむしてるなぁ。
GM/比較的掃除はしてあるけど、古い書物だらけの場所から重要そうな歴史書を探して解読しないとだね。調べたいことは何かな?
リアン/塔の歴史を調べよう。どこが一番古いかが知りたい。
GM/それでは、ちゃんとした資料を探し出すことができるか、[鑑定スキル]で判定してみようか。
リアン/(ころころ)よし、61で成功。
メーアラント/(ころころ)こちらも成功。
GM/3人とも成功したか。では全員分担して4つの塔を調べたということで……それぞれどの塔を調べたか決定してくれる?
リアン/じゃあ、スレイが今向かっている『西の川』の塔を調べます。
ラント/『東の遺跡』に調べようかな。
メーア/俺は『南の森』を調べよう。
GM/ではまず……『西の川』の塔から。どうやら一番新しく建てられた塔が『西の川』のもののようだ。
リアン/一番新しいのか。
GM/水辺なので地盤が緩く工事に苦労したという記録がある。でも水辺にわざわざ塔を建てたんだ、ちゃんとした工事をしているさ。
ラント/ですよねー。
GM/次に『東の遺跡』の記述だ。遺跡自体は物凄く古くからあったそうです。古くある遺跡に、早めのうちから工事は始まったらしい。
ラント/ということは、古いってことか。
GM/なお……「遺跡には幽霊が出没するらしく、工事の人達が連日うなされていた」という逸話が書かれています。
メーア/幽霊……?
GM/最後に『南の森』。どうやら森の塔は新しいそうです。記述の多さ、詳しさからして他よりも新しいというのは明らかです。ちなみに残った『北の砦』のことは調べられませんでした。
メーア/ふーん。じゃあ次に……この辺りの生息している蟲については判りますか?
GM/[蟲知識スキル]でお願いします。
メーア/(ころころ)よし55、ピッタリ成功!
GM/お、しかもゾロ目はクリティカルだよ! それはお兄ちゃんが一生懸命調べてくれたね。
ラント/兄ちゃんスゴーイ!
GM/……どうやらオルヴァスという地は、元々は蟲が大量に発生していたらしいよ。幻糸が濃い場所があったからね。
ラント/わーお。
GM/だけど300年以上前、とある大戦がこの地の舞台になった。同時に人間はこの地を欲しました。理由は、幻糸が濃かったから。
リアン/うん?
GM/人間は幻糸を吸いこみすぎると蟲化しちゃうけど、うまく使えば歌術も強くなるし、奏甲も扱いやすくなるんだよ。だからこの地に『北の砦』なんていう軍事施設があるんだね。
メーア/そこを中心拠点にしたってことか……?
GM/尚且つ、この辺りに生息していた蟲を駆除し、ちゃんと工事をして蟲が近付かないよう塔を立てました。幻糸が濃いところからちょっと離れて、比較的平穏な場所に集落を作りました。……その子孫達が、自分達なんでしょう。
リアン/なるほど。駆除作戦をしたのか……。
ラント/きんちょーる、きんちょーるー♪
メーア/……塔の効果が無くなったらドチャッと蟲が沸く可能性はあるってことだがな。
GM/……この判定、クリティカル成功なんだよね。ならもっと深く読み解こうか。
ラント/おっ。兄ちゃんの目の色変わってるー。
リアン/「歌が強くなる」っていう記述があったからかなぁ?(笑)
GM/かつて駆除作戦が行われたとき、多くの奏甲は女王種を退治することに成功しました。

 女王種。
 蟲の一種。奇声蟲たちの女王。
 巨大な奇声蟲だが、その鈍重そうな外見に見合わず、俊敏な動きを見せる。また外殻を覆う装甲の強度は相当なものと言われる。
 大抵は蟲の親玉を中心に群れになって行動している。女王種は人間の体に卵を産むことでも有名。蟲の卵は1週間ほどで孵化し、人間の身体を食い破り成長する。卵を植えつけられた人間は死を待つのみである。

GM/「物凄く大きくて禍々しくて強いやつを倒したぜ!」という記述を発見しました。その文章から明らかになったことは、「ああ、蟲を一掃したんじゃないんだな?」。
メーア/……怖っ!
リアン/それって、親玉を潰しただけってこと……?
GM/指揮能力を失ったから下っ端達は退散するしかなかったんだろうね。
メーア/つまり戻ってくることもウッカリあるかもしれないってことじゃないか、弟よ!
ラント/うっかりがっかりー!

 一方、その頃。
 インテリ男性チームに情報収集を任せた、【筋力】20の女性コンビは……。

GM/ヒンメルとスレイのシーンにしよう。君達は『西の川』に向かいました。川は大きく、船でもあちら側に行くのは困難で、とても流れも激しい川です。
ヒンメル/おお、それは渡れそうにもない……。
GM/まあ、渡る必要は無いけどね。川より村側に塔は建っているんだから。
スレイ/あ、そうでしたね。
GM/では、無事に塔のある所まで辿り着けるかの判定をしましょう。徒歩で行く場合は【肉体】の×1倍消耗チェックをしてください。2人とも成功しないと塔までは辿り着けないよ。
ヒンメル/(ころころ)ああっ、駄目でした!
スレイ/(ころころ)46で成功です。
GM/……ヒンメルは行けないことが発覚しました。はぐれることになります。もしくは、スレイが行くのをやめることも出来ますか?
スレイ/……ヒメちゃんの手を掴みますよ。行きません、1人にさせません! 騎士ですもん!
ヒンメル/スレイに獲得チェックしておきますーっ!(笑) でも、うう、ごめんなさい……。
スレイ/大丈夫。きっとこれからご主人達が立派な作戦を考えておいてくれる筈だから!

 これにて1日目の情報収集1回目は終了。
 シーン終了の前に、是認3D10分の蟲化チェック(村の外に出たヒンメルとスレイは4D10分)を行った。


 ●シーン4

GM/ヒンメルは村に帰ってきます。『西の川』に行けなくて残念だったね。
ヒンメル/はぁい……。
GM/では、ヒンメル限定の【精神力】判定をしてください。
ヒンメル/【精神力】?(ころころ)07で成功です。
GM/村に帰ってきた君は思う。「なんで村が燃えてるの!?
ヒンメル/えっ、燃えてる!?
GM/まばたきをしてもう一度見る。……何事も無い普通の、平和な村だ。
ヒンメル/……幻……?
スレイ/どうした、大丈夫か?
ヒンメル/……あたし、疲れてるのかしら。今朝からおかしいみたい……メーアのシャウトのせいかしら!?(笑)
スレイ/それは仕方ない(笑) ……でも何があったか言ってごらんよ。
ヒンメル/うーん……朝から変な夢を見て……。
スレイ/変ってどんな?
ヒンメル/……村が、燃えた後みたいになっていて……メーアとランちゃんの家が燃えてて……2人が……。
スレイ/しっかりするんだ。……今、この村は無事だろう?
ヒンメル/……でも、あの予言の話もあるし……。
スレイ/不吉な災厄なんて食いとめればいいんだよ。大丈夫! ……ほら、気を強く持って。
ヒンメル/……キュンッ! スレイに獲得チェックが振れないのが残念!(一同笑)
メーア/なんか急いでときめくようなことを言わなければならない気がした!(笑)
GM/メーアもヒンメルに会いたがっていることだし全員集合しましょうか。それぞれ入手した情報を共有してください。
ポーシャ/はーい。[蟲香]、買ってきたよーん!
アルフォード/愛が深まったよーん! どやー!(笑)
ポーシャ/おひとつ12万Gになりまーす。はいっ!
スレイ/ありがとう、ポーシャ。12万を渡します。……なお、お金の管理はスレイじゃなくてご主人がしています!(笑)
アルフォード/なお、オレのお金の管理はポーシャがしています。オレはお金が数えられないから!
ポーシャ/それって学校出てないレベルだよね!?(笑)
アルフォード/ポーシャ、世の中には体育の特殊選抜っていうものがあるんだよ。
スレイ/ちゃんと後で教えるからな、アル!(笑) 私達の方だが、偵察には行けなかったんだ……それはそれは厳しい道のりだった。覚悟をしていった方がいい!
リアン/しかしよくやったぞ、スレイ。
スレイ/は、はいっ、ご主人!(笑)
ヒンメル/それにしても……ちょっと遺跡が気になるよね。幽霊出るらしいし。
アルフォード/オレ、オカルト好きなんだ。
ポーシャ/じゃあアルちゃん、遺跡に行こっか!
スレイ/私は遺跡には……そんな、幽霊なんて非現実的なものは、ちちちちちちちょっと(笑)
アルフォード/姉上は昔からそういうモノは視えませんでしたからね。
リアン/……じゃあアルフォードは視えるんだ?
スレイ/だからそんな目で見るな、アル! そこには何も居ないから!(笑)
アルフォード/オレはポーシャしか見てないんだけどさ。オレ、死んだらポーシャの守護霊になるー!
ポーシャ/はあん! アルちゃん、ポーシャが蟲化するまで死んでも見守っててねー!(←叫びながら獲得チェック
メーア/……ところでヒンメル、何かあったのか?
ヒンメル/……なんでもないわよ。
ラント/何かあったらすぐに頼らなきゃイヤだよー?
ヒンメル/……うん、ありがと。

 2回目の情報収集はどうするか。相談の結果、以下の行動を取ることに決定した。
 アルフォード&ポーシャ:『東の遺跡』に向かう
 ヒンメル&メーア&ラント:『南の森』に向かう
 リアン&スレイ:『北の砦』に向かう


GM/まず、遺跡に向かうチームのシーンからいきましょう。
ポーシャ/2人でいくので奏甲に乗ります。
GM/では奏甲に乗って無事行けるのか、【気力】の消耗チェックをしてください。
アルフォード/はい。(ころころ)成功です。
ポーシャ/ポーシャは奏甲に乗るだけでNG行動が発生するのでその分も判定しておきます。(ころころ)どちらも成功です。
GM/奏甲に乗って、君達は無事『東の遺跡』のある場所へと入っていけます。遺跡の奥に行くたび薄暗くなって、まるで気分はゴーストハンター。
ポーシャ/暗いー。カビくさーい。アルちゃん、守ってね!
アルフォード/うん、まかせろー!
GM/遺跡の奥に行くには奏甲を下りなきゃいけないようだね。ということで一度奏甲を下りて自分の足で進んで行き、塔の麓まで辿り着きました。
ポーシャ/鼻血を道標のように垂らしながら行きます。塔ってどんな感じですか?
GM/骨組が剥き出しの……東京タワーの小さいタイプをイメージしてください。ちなみに見渡しても何も居ないね。
アルフォード/幽霊はいないのかー。
ポーシャ/幽霊さーん。いませんかー?
アルフォード/電波塔なんだからオレに電波が受信されてもいいのにー!
ポーシャ/ええっ。アルちゃん、電波は何て言ってるの?
アルフォード/ポーシャ大好きー!
ポーシャ/←一同爆笑の中、獲得チェック)ああっ、でも失敗したー! うわーん幽霊さんの声がうるさかったからだよぉー!
GM/(笑)。じゃあ、電波ゆんゆんのアルフォードだけ【精神力】のマイナス10%で判定してみようか?
アルフォード/はい。(ころころ)ゆんゆんしてる、成功です。
GM/……どこからともなく、歌声が聞こえた気がした。男性とも女性とも言えない、少し物悲しげな歌声だ。
アルフォード/ポーシャ、歌ってる?
ポーシャ/歌ってないよ。
アルフォード/ええっ! でも歌が聞こえるよ!?
ポーシャ/どんな歌?
アルフォード/なんか……泣いてるみたいだよ。
ポーシャ/じゃあポーシャが花びらの子守唄で慰めてあげるよー!
GM/ポーシャちゃんが歌い始めました。すると……歌声は聞こえなくなったよ。
ポーシャ/えっ、ポーシャの歌にドン引きした!?
アルフォード/喜んだんだよそこは。
ポーシャ/良かったー! 「空気読めない」ってたまに言われるから「邪魔すんなよー」って思われたかとー(笑)
アルフォード/オレのポーシャの歌声はサイコーだよ。
ポーシャ/←またガッツポーズで獲得チェック
GM/……暫くすると、アルフォードの耳にまた歌声が聞こえてくる。でも今度は悲しさじゃない。少し明るい声色だ。
アルフォード/あ……悲しくなくなったよ。
GM/では今度は[鍛冶工作スキル]をしてみようか。塔が修復しなきゃいけないか見なきゃだしね。
アルフォード/(ころころ)マイナス30で振りましたが失敗です。
ポーシャ/(ころころ)あ、クリティカルで成功です。
GM/お、クリティカルか。ズバリ言おう。「ここは平気だ!」
ポーシャ/クリティカルで判ったよ、ここは平気だよ!
アルフォード/幽霊がいないから平気ってこと?
ポーシャ/2人でラブラブしてるだけでも平気ってことだよ!
アルフォード/ドキーン! じゃあラブラブしようかー!(笑)

 らぶらぶ、らぶらぶ。
 一方、その頃。『北の砦』にやって来たリアン&スレイは……。


GM/自分の足で歩くなら【肉体】チェック、奏甲に乗っていくなら【気力】チェックだけど、こちらのチームは奏甲に乗るかな?
スレイ/そうですね。ご主人を歩かせるなんてそんなとんでもない!
リアン/いや、歩く分には問題無いんだがな……まあ、奏甲に乗るか。(ころころ)成功。
スレイ/(ころころ)私も【気力】は成功です。
GM/では奏甲に乗って『北の砦』に辿り着きます。ここは大戦時に使われていたという軍事施設のようだね。
スレイ/中を調べるためには奏甲から下りないといけませんね。下りましょうか。さあご主人、掴まって!
リアン/あ、ありがとう。
GM/ではパッと周囲を見渡してみようか。[盗賊スキル]か[偵察スキル]、もしくは[推理スキル]で判定をしてみて。
スレイ/[偵察]をします。(ころころ)42で成功です!
リアン/(ころころ)素振りで成功です。
GM/……足跡があるのを発見する。あっちこっちにあるね。
リアン/足跡? 明らかに新しいな、この足跡は……。
スレイ/どれくらいの大きさですか?
GM/ご主人と同じぐらい。一般的な男性のサイズですかね。
スレイ/……怪しい人が居るなら捕まえなければならない! 何故なら私は騎士だから! という訳でご主人、私は突入したいです!
リアン/よし。俺は[イケイケ]だから突入するぞ。
スレイ/はい、[イケイケ]だから!(笑) 流石はご主人です、行きましょう! イザというときはご主人だけでも逃げてくださいね。
リアン/いや、お前も逃げるんだ。お前に万が一のことがあったら俺はどうやって生きていけばいいんだ。
スレイ/←何も変わらぬ顔で獲得チェックをして、一同爆笑
ポーシャ/あ、スレイお姉ちゃん……。さっきから獲得チェックに全部成功しっぱなしだね(笑)
GM/それでは奥に進んで行きます。すると、中からカリカリという音がするよ。
スレイ/カリカリ? これは……誰かが居るみたいですね、ご主人。
リアン/そのようだな……偵察してみるか。
スレイ/はい、ご主人の言う通り[偵察スキル]で判定してみます!(ころころ)28で成功。
GM/スレイは「コソドロか何かか?」と思いながら音のする方……塔に近付いて行きます。するとそこには……塔をカリカリ、カリカリと傷付けている人影が見える。
スレイ/これは一大事!? ……人間の男性ですか?
GM/そうですね。人間の男性の後ろ姿に見えるよ。カリカリ。
スレイ/それなら放っておく訳にはいかない……。ご主人、捕まえて話を聞いてみましょうか?
リアン/そうだな。[冒険者セット]にロープもあることだし……行こうか!
スレイ/ハイッ。……貴様! 一体そこで何をしている!?
GM/カリカリ、ガリガリと一生懸命やっていた男性はスレイに呼び掛けられ、首を180度ぐるり回転させる。
スレイ/怖っ!?
GM/その目の穴からミミズみたいな蟲がうじょじょじょじょと出てくる。
リアン/こわあっ!?
アルフォード/なんかこっちの方がオカルトホラーだよ!?(一同笑)
ポーシャ/なんでそっちの方がゴーストハンターなんですか!?(笑)
GM/それを見た2人とも、【気力】消耗チェック×1倍をしてください! これは恐怖判定的なものだね。
リアン/(ころころ)せ、成功しました!
スレイ/(ころころ)失敗しました! で、でも……震えながら、ご主人下がってくださいって言います……!
リアン/スレイ! お前、震えてるじゃないか!
スレイ/大丈夫です、これぐらい……!
GM/そう言っている間にも目からはぶじゅじゅと出てくるミミズ。どう見ても普通の人間じゃない。体内から蟲がじゅるじゅると出てくる。
スレイ/こ、これは……。
GM/男は君達を見るけど……恐怖判定で固まっている君達を見て「何もしてこない」と判断した彼は、また塔を傷付け続ける。
リアン/塔を傷付けている?
スレイ/と、取り押さえるべきか……? それとも武器で戦うか……?
GM/取り押さえるなら【筋力】判定をしましょう。武器で戦うなら個人装備でダメージを与えてみましょう。問題が無いならこのまま帰りましょう。
ポーシャ/問題あるわぁ!(一同爆笑)
メーア/大丈夫だ、問題しかない!(笑)
スレイ/……蟲化した人間は救えない。なら……倒そうとします!
GM/では、個人武器で攻撃してみるんだね。
スレイ/はい。レイピアを向けます。(ころころ)成功!
GM/命中したならダメージ算出はいらない。ぶちゅっと男の体は潰れ、男は男としての形を無くす。蟲達はどれも元気が無く、動いていた体を無くしてしまうと灰になったかのように消えていった……。
スレイ/これは……。
GM/……では、この辺で『北の砦』のシーンは閉じておこうか。

 一方、その頃。
 『南の森』にやって来たヒンメル&メーア&ラントは……。


メーア/今度はちゃんと奏甲に乗って行こうな!(3人ともダイスをころころ)よし、全員【気力】チェック成功!
ラント/ヘビイチゴはあるかな〜♪
ヒンメル/奏甲からじゃ、ヘビイチゴなんて見付けられないでしょ……。
GM/ノリノリで君達は森の塔を目指します。森にある塔は、木々より背が高いから遠目で目立つね。だからすぐに向かうことが出来るよ。……君達は、塔の前までやって来ます。
メーア/奏甲を下りるか。よーし、俺が先に下りるから後で俺の胸に飛び込んでこーい。
ラント/ぽーん!
ヒンメル/弟が先に飛び込んじゃった!(笑)
メーア/それはそれで悪くない!(笑)
ラント/じゃあヒメちゃんごとギューッてすればいいよー!(笑)
GM/なにお前ら可愛い。……では、塔に大事がないかどうか判定してみようか。
ラント/[鍛冶工作スキル]で振ってみます。(ころころ)よし成功です。
メーア/[鑑定スキル]で判定します。(ころころ)おっ、66のクリティカル成功!
ヒンメル/(ころころ)なんも判らないわ。
メーア/お前はそこで座っているだけでいいんだよ。
ヒンメル/むう……(←いじけながら獲得チェック
GM/では、ラントの的確な鍛冶工作と、メーアの知識を総合したところ……塔を修復する必要のある箇所が発見できました。
メーア/やった!
GM/周りの木々が守っているような言い方も出来るけど、吹き抜けの木々以外は守る物が何一つ無いからね。あと100年は大丈夫かもしれないけど、災害が来たら崩れてもおかしくない風化具合だ。
ラント/風化は仕方ないのかー。
メーア/それって結構ヤバイってことなんじゃ……。
GM/クリティカル成功したお兄ちゃんはこんなことが判るよ。『【器用さ】判定で、5人以上が成功すれば自分達でも塔を修復作業が出来る』。
メーア/これは……みんなで来るしかないのか。
GM/では、ここで全員[歌術知識スキル]で判定してください。
メーア/(ころころ)失敗だ。
ラント/(ころころ)成功です。
ヒンメル/(ころころ)失敗。
GM/ラントのみが成功か。では……君は歌を聞く。
ラント/んにゃっ? なんか聞こえるよ。
GM/それは、男性とも女性とも言えない不思議な声。何の歌かも判らない、聞いたことのあるフレーズでもない歌が聞こえる。
ラント/歌が……聞こえる?
ヒンメル/じゃあラントも歌ってみたら?
ラント/うん。子守唄を歌ってみるね。
ポーシャ/……妹と同じことをしてる(笑)
GM/DNAが同じだからな(笑) 歌ってみると、聞こえていた物悲しい歌声は消えたね。……ラントは、ふっとヒンメルの顔を見る。
ラント/ん……?
ヒンメル/なに?
GM/ヒンメルの後ろに男性が立っている。
ラント/んにゃああああぁ!?(笑)
ヒンメル/いきなり顔見て叫ばれたよ!?(笑)
メーア/どうしたんだ弟よ!?(笑)
GM/ちなみに、男性の姿はヒンメルとメーアには視えません。
ラント/ちょっ!? なに!? なに!? こわいこわいんだけど!?(笑)
メーア/……あの、GM。[交感スキル]でメーアも視えることにはなりませんか?
GM/うーん、交感かぁ。元々は『英雄と歌姫同士の繋がり』なんだけど……双子設定だし特例の歌姫だし、OKにするかな。
メーア/ありがとうございます!(ころころ)……ああっ、でも88で失敗した!
GM/ゾロ目で失敗はファンブルなんだけど。
メーア/弟が何か叫んでいることぐらいしか判らない!(笑)
ラント/ううううう!? 誰か居るよぅ誰か居るよぅー!?
GM/……男性は、ただただヒンメルの近くに佇んでいるだけだね。
ラント/ひ、ヒメちゃんは僕のものだよ!?
ヒンメル/何にも視えないから判らないけどランちゃん可愛い!(←萌えながら獲得チェック) よく判らないけど幸せになっておくね!(笑)
ラント/ほら! ヒメちゃんは駄目だよー! ってヒメちゃんを抱きしめながら言います!
GM/ヒンメルを抱きしめている君を見て、クスッと男性が笑う。
ラント/笑われたーっ!? 笑われてるよぉーっ!?
ヒンメル/よく判らないけどランちゃんももうちょっとカッコイイことしなさいよ! 笑われたなら笑い返せばいいじゃない!(笑)
ラント/笑い返すの!? 笑え返せばいいの!? にかっ!
GM/「今の歌姫は君か」
ラント/ぴゃあああああぁ!?(一同笑) …………う、うん。
GM/「君は彼女を守れるのか」
ラント/……が、頑張るもん!
ヒンメル/え、なになに!? なんで良いシーンになってるの!?(笑)
GM/「……特別な存在。お前達はその身で、一体どういう運命を歩んでいく……?」 視線は決して交わることはないけど、男はメーアを見ます。
ラント/『特別な存在』?
ヒンメル/ヴェルターズオリジナル!?(笑)
ラント/に、兄ちゃん狙われてるよ! 気を付けて! 男に狙われてるよ!
ヒンメル/ええっ、どういう関係!? kwsk!(一同爆笑)
GM/ではラント限定で【精神力】判定をしてください。
ラント/(ころころ)ああっ、75でギリギリアウト! 失敗です。
GM/「彼女の住む場所を見つめろ」
ラント/……え? ……お家を見に行けばいいの?
GM/言い終えた男はパッと消えます。
ラント/ふああぁ!? 消えたぁ! 消えたあぁ! うわああああん消えたよぉ!
メーア/あー、よしよし。弟よ、よくやったぞー(笑)
GM/……それでは、3人のシーンもここで終了にしましょうか。

 情報収集シーンが終了したので、全員蟲化チェック分4D10を行った。

【現在の蓄積蟲ポイント】
 ヒンメル:32
 メーア:36
 ラント:25
 アルフォード:42
 ポーシャ:43
 リアン:26
 スレイ:53





→後編に続く