アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 Re/Advent 』 8ページ ■
2025年3月19日
全員のターンが終了したため、第2ラウンドに突入。
氷はセットアップに≪空間知識≫を使用し、攻撃に備えた。
GM/ではコートから行動します。「あっちもこっちもまあまあ頑張ってるみたいだ。元気で羨ましいよ」(ころころ)命中20です。≪思念の刃+蒼の衝撃≫でオーウェルさんを攻撃!
オーウェル/(ころころ)回避22。
GM/「あー、また避けられた。随分しぶといね」
オーウェル/…………。
GM/「お喋りする気はない? はあ、つまらないなあ」
オーウェル/……俺はお前を殺す。でも、殺したい訳じゃない。
GM/「矛盾してない?」
オーウェル/お前を止めたい。それは前から変わってない。お前の所業を止めたいだけなんだ。……コートという少年の息の根を止めたい訳じゃない。
刀宇/え。……や、優しすぎる!
GM/「君、学習能力ないのかい?」 心底呆れた顔で、少年が言う。「あのときのこと、忘れた訳じゃあないんだろう?」
オーウェル/≪太古の縁≫、≪命の糧≫、≪歪みを正す者≫……確かに俺はあのとき、夜須庭 航と戦った。お前と戦った。≪コネ「レジスタンス」≫として。
氷/なら……。
オーウェル/でもコート、お前は今、傷を負った。コンピュータも俺の仲間が掌握した。ギガースだってもう無傷じゃない。降伏しろ。……呼びかけます。≪片手武器≫を握ってますが、力は込めてません。
GM/あまりにも秩序・善……。「ふ、ふふ、あはははは! 君! 面白いことを言うねぇ。あー、ふう、ちょっと久々に大声を出して笑っちゃった」
オーウェル/…………。
GM/「ねえ、君、レポート読んでるなら分かると思うけど、僕はあの当時の夜須庭 航の記憶や魂をそのまま持っているんだよ。だから、君があの時何をしたか僕はちゃんと覚えてる」
オーウェル/あのときの行動を覚えている……それは分かってる。≪強化手術:意志≫。
GM/「君の判断が、どういう結果を呼び起こしたのか。思い出させてあげようか?」
オーウェル/……やめろ。思い出させてあげようかなんて言われなくても、俺は覚えている。昨日のことのように。
GM/「ならどうして、また同じ轍を踏む? まったく、いっそ可愛らしいぐらい愚かだね君は。僕が、夜須庭 航という人間が、そんなものを受け入れるとまだ期待しているのかい?」
オーウェル/……期待している! 願っている! ここで……俺がお前を斬ることだってできる、けど! せっかく生まれてきたコートを斬って終わるのと、お前が降伏して終わるのは大違いなんだ。≪武闘家の血≫+≪聖戦士の血≫、戦うことはいつだってできる。でも……。
GM/「僕からしたら、斬って死ぬのも降伏して終わるのも同じだ。降伏して、身柄を拘束されて、全ての研究を奪われるのは僕にとっての死と等しい。結局君は、僕に死ねと言っているのさ」
オーウェル/…………。
GM/というGMなりの航先生解釈なんですが、大丈夫ですか?
オーウェル/あちらのお客様からキスをどうぞ。
氷/お届けよォ〜!三三三(^ε^)-☆Chu!!(一同爆笑)
GM/キスが流れて来た!(笑)
刀宇/流しキスがきた! 物凄く航先生ロールがハマって良いですって主張ですね!(笑)
GM/「善良さは人の美徳なんていうけれど、善良すぎるのは暴力だよ。それで、駄々はもうお終い? こっちも時間が無いんだ。無駄なことで時間を食うなら、さっさと終わらせよう」
オーウェル/別の場所での戦闘音が聞こえる。……刀宇と氷を守るためにも、戦士としての動きに戻る。≪戦術指揮≫+≪戦乙女の知恵≫、戦いに戻ります。
氷/……オーウェルさん、優しすぎます。コートがあまりの優しさに苛ついているぐらいに。
GM/「降伏しろ」は彼にとって人格否定に近いと思いました。オリジナル航先生も「降伏しろ」や「研究を手放せ」と言われたらキレるだろうな。
刀宇/オーウェルくんが戦闘に戻る理由が「刀宇と氷を守るために」であって、オーウェルくん自身はまだ戦闘回避を願っているのが……切ないね。ドォーン! あっちでは戦闘が白熱して物凄い音を出してることにします、≪+50仮面ヒーロー≫!
氷/ドカーン! あちこちでドンパチしてるとオーウェルさんも気付いてしまいます、≪空間知識≫。≪過去視≫……過去の話はとても良いです、が。
刀宇/オーウェルくんとコートの会話に≪スポットライト≫が当たっている、でも、今はそれどころじゃない!
オーウェル/降伏してもらって戦闘を終えて、お互いの傷を癒し合う……≪寝台確保≫、そういう未来があってもいいと思った。
GM/や、優しい……。
オーウェル/無駄だ。無駄だった。無駄と分かっていた。それでも、無駄だと思いたくなかった。
刀宇/優しすぎるだろ……。
GM/なんだこの優しい生き物は……早く保護しなきゃ。なお『現在難易度:440』です。
オーウェル/命中判定をします。≪上級闘術≫+≪撃滅≫+≪戦乙女の知恵≫+≪殺界≫+≪片手武器≫で攻撃。(2回ころころ)26……こちらの命中を採用。クリティカルはしない。
刀宇/≪合成回数:未来の吐息≫を使用、その命中をクリティカルにする!
GM/AF判定のクリティカルなので、+30してください。
オーウェル/命中クリティカルになったなら、≪戦術指揮≫を使用。ダメージアップ!
氷/≪致命葉≫を使用します。(ころころ)ダメージ+6してください。
オーウェル/これに、イベントキー+令呪使用を使用。(ころころ)物理ダメージ198点!
GM/ダメージロールのダイス、6が多くない?(笑) 『コート現在難易度:440分の361』になりました。
氷/あと一撃ぐらいですね……。
GM/オーウェルさん、今もコートを攻撃した、で良いですかね?
オーウェル/攻撃の描写は……してないことにします。
GM/了解です。ではオーウェルさんとの問答を終えた後、コートが激しく咳き込みます。「ごほっ!」
オーウェル/なっ!? お前……!?
GM/「……ああ、流石にそろそろこの身体も終わりかな。研究レポート読んでなかった? 成長促進術式の副作用で、活動限界も早まってるんだよ」
オーウェル/じゃあ、他にすることが……あるだろ!
GM/「ここを脱出するまでは保つかなと思ってたけど、意外と君に時間を掛けてしまったみたいだ。まあ、ちゃんと次の手は用意してあるから」
オーウェル/次の手……何をするつもりだ。
GM/そう言うと同時に、ガクンと少年の身体がその場に崩れ落ちる。崩れ落ち、床に転がった少年の身体は動かない。そのかわり……
氷/そのかわり……?
GM/奥の部屋から、一人の男性が姿を現す。「あーあ、このスペアはもう少し先に使いたかったんだけどなあ」 はあ、と溜息。
オーウェル/…………。
GM/コートを10年ばかり成長させたような、オーウェルさんの記憶にある姿よりも20年ばかり若いような、そんな姿です。
刀宇/まるで……オーウェルくんと夜須庭 航が初めて接触した時代の彼。
オーウェル/ん。
GM/はい。
オーウェル/ぐ。
氷/はい。
オーウェル/ンッ。
刀宇/息をして。
オーウェル/ううううううう〜!? んんんんんん〜ッ!
GM/予想外の呻き声!(一同爆笑)
刀宇/威嚇の声なのそれ!?(笑) オーウェルくん落ち着いて息して! スーハーして!
オーウェル/ぐう……じ、自分を落ち着けるために……こ、こみゃくさんを揉みます……。
刀宇/ついでにこみゃくさんを吸って。
氷/ふにふにスーハー。
GM/「子供の姿は不便だからね。そりゃあ大人の身体ぐらい用意するさ」
オーウェル/…………。
GM/「とはいえ、だ。これも無理に成長させて外見だけ取り繕ってるだけだから、耐久度はアレと大して変わらないんだよねえ」 床に転がっている少年の身体を見下ろしながら男は言う。
オーウェル/……剣を向ける。少年に対しておいた剣を、青年へ。
GM/「はあ、大人の姿になった途端容赦がないな」
オーウェル/……さっきの続き、なんだろ。なら……いくぞ……。
刀宇/GM、突然ですが質問です。PCは3シーンに分かれて行動していますが、別のシーンに移動はできますか?
GM/担当しているAF判定をクリアーしたら移動可能です。
刀宇/提案します。刀宇がコートの判定に参加できませんか。
GM/んー、そうですね……。オーウェルさんがシーン参入に同意した上で、【幸運】判定で難易度18に成功したらシーン移動をOKにしても良いかな。
オーウェル/自分はOKですが……。
刀宇/(ころころ)【幸運】達成値13。≪君に幸あれ≫を使用して+4、達成値17。≪ミネルヴァ≫を使用。(1D6ころころ)+2して達成値19にします。
GM/成功した!
氷/お〜、行動が早い。
刀宇/刀宇は、ギガースからコートの判定に移動します。ずばり言います。刀宇がコートにとどめを刺します。
オーウェル/ん!?
氷/それか……。
GM/ずばり言ったねえ。
刀宇/変にプレイヤーたちを混乱させたくないので先に白状します。……自分は、長年オーウェルというキャラクターが活躍する『ワンアンドアナザー』を見ていて、20年ぶりのオーウェルが活躍するこのセッションで、かつて倒せなかったラスボス・夜須庭 航と戦うのを心待ちにしてました。
オーウェル/はい。
刀宇/だから「オーウェルと航先生はバトルすべきだろ!」と思い、2人の一騎打ちの判定をしてほしいと先ほどお願いしました。
GM/はい。
刀宇/ですが、今の会話で「オーウェルは航先生を倒すべきではない」と考えを改めました。
氷/はい……。
刀宇/刀宇がそう思いました。だから、刀宇がその判定をクリアーさせます。刀宇が夜須庭 航を殺します。
オーウェル/…………。
刀宇/AF判定の難易度減少演出よりも先に、ダメージリソースの使用宣言をさせてください。≪メルクリウス≫+≪アテナ≫で攻撃します。もし命中がクリティカルならオーウェルくんの≪戦術指揮≫をください、と言いたいところですが、オーウェルくんがしたくないなら結構です。
オーウェル/え……。
刀宇/加勢するかの判断は任せます。
氷/任せられちゃった……。
GM/オラ、わくわくしてきたぞ……。
刀宇/GMへ、2つ目の提案です。刀宇にはこんな特技があります。
≪時を越えた一品≫
命中判定でクリティカルした場合、その攻撃によるHPダメージを特技によって軽減できないものに変更する。
刀宇/シーン1回しか使えない貴重な特技を、今回のAF判定用に調整していただけませんか?
GM/じゃあ、他のAF判定に同ダメージを入れてもいいことにします。元々は共有していた1つのAF判定の難易度を分割してる判断なので。
氷/え、強い! コートに100点ダメージを与えたら、ギガースと魔力炉にも100点ダメージが入る!
GM/画面が派手になるから良いかなって。あとマップ兵器っぽくて良い。GM、マップ兵器大好き人間(笑)
刀宇/ありがとうございます。最後に、このダメージロールに『異端堕ち』を使用します。
氷/本気だ……。
GM/では……刀宇さんがギガースを振り切って研究室に戻ると、そこにはコートによく似た青年が立っています。
刀宇/さっき並べた特技を、ボスを倒すために使う。≪君に幸あれ≫+≪ミネルヴァ≫+≪神聖言語≫+≪オンリーワン≫+≪メルクリウス≫+≪アテナ≫+≪時を越えた一品≫+≪イノセントヒット≫分の8つ、難易度16減少させてください。
氷/≪クリヤボヤンス≫と≪空間知識≫で、刀宇さんに「あの青年がコートです」と伝達しておく!
オーウェル/≪受芸≫……このシーンでの行動は全て受け身でいます。ただオーウェルが≪片手武器≫を向けている青年がコートだということは伝わると思います。
GM/特技はさらに4つ使用、つまり難易度24減少……『現在難易度:416』です。
刀宇/攻撃します。(ころころ)命中ダイスが6と4。≪限の遣い手≫の効果でクリティカル値10のため命中クリティカルです。≪時を越えた一品≫発動。
氷/判断が早い!(笑)
GM/エルスのパワードスーツが限界まで稼働する!
刀宇/腕に魔力を込める。最大限まで込める。あまりの衝撃の強さに腕部分以外……顔のパーツが半パージするかもしれない。
GM/やったー! 拙者マスク割れ演出大好き侍と申す!(一同笑) 命中クリティカルなので+30してください。
刀宇/(ころころ)ダメージ80点。『異端堕ち』を宣言。(ころころ)31……つまり、合計ダメージ111点です。
GM/一応ルール上の確認をしますが、オーウェルさんは≪戦術指揮≫を使いますか?
オーウェル/……使います。(ころころ)ダメージに+7してくれ。
GM/合計ダメージ118点を全てのAF判定に。
氷/『魔力炉:476分の239』、『ギガース:514分の225』です。
刀宇/そして、『コート現在難易度:416分の479』で、判定成功。
オーウェル/…………。
GM/刀宇さんの攻撃が、青年の身体を貫く。
刀宇/ざっとコートの背後に現れて、後ろから胸部をざくっと手刀で突き刺す。
GM/「……あれ」 こふ、とコートになった青年が口から血を吐く。オーウェルさんの前で。
オーウェル/…………。
GM/「……あ、ああ、なるほど、ギガースを放ってきた、のか」
刀宇/僕の魔力を全て腕一本に一極集中させた。コートを、夜須庭 航を止めなければという想いを抱いて、殺す。
オーウェル/……刀宇……。
刀宇/オーウェルくん。論外だ。戦場に立っているのに一瞬でも武器に力を込めずに持っていただけなんて。こんなにも危険な状況だというのに君は戦闘を放棄した。
オーウェル/そんなこと、は……。
刀宇/君にはもう戦意が無かった。だから僕がとどめを刺した。
オーウェル/だから、そんな、ことは……。
刀宇/君の手柄を奪ったんじゃない、これは戦略的行動だよ。……コートと思われる青年に尋ねます。もう悪さはしない? できないね?
GM/「人の、胸に穴を空けておいて、よく言う、ね……」
刀宇/言い残したいことは、ある? ……いや。そんなことは言わせちゃダメだ。絶対に。
GM/「……ふ、はあ」
オーウェル/目の前で、刀宇の手が貫通している夜須庭 航を、見てる……。
刀宇/……腕を引き抜いて、もう一度、今度は首を持つ。喉を潰す!
GM/では、その喉を潰される瞬間。「今回は、判断を間違えなかったねえ」 そう言って、青年は喉を潰され事切れます。
オーウェル/……ぁ……。
刀宇/……こんな優しい子に、背負わせちゃいけない。長生きの戦士だから? レジスタンスの古株だから? 鶴瀬層支配人も一目置く歴戦の覇者だから……? そんな期待で僕は「彼にコートを任せよう」と願った。けれど通信から聞こえてきたあの説得は、悲鳴そのものだった。
GM/わあ……。
氷/うわぁ……。
刀宇/彼は僕より年上の人外だと言うけど、僕の娘と変わらないぐらいの子供だ。泣きながら懇願している子供に全部を背負わせるなんて大人の僕はできない。だから、僕が殺った。
オーウェル/…………。
刀宇/コートの遺体を地に置きます。……これで、一つ目。まだ僕らには二つ、やらなきゃいけないことがある。
オーウェル/……ああ……。
刀宇/まだ二つ、やらなきゃいけないことがある、だろ。オーウェルくん、しっかりなさい。オーウェルくんの肩を掴んで言います。
オーウェル/……ぅ。……すまん。……同じだ。……俺は……震えて何もできずに止まってしまった。なんて、女々しい……。
刀宇/いい。とりあえず、先のことだけ考えて。僕らはいつ死ぬかもしれない基地の真ん中にいる。だから……何も考えず無心で、魔力炉とギガースを止めよう。
オーウェル/……無言で頷く。
GM/では、ギガースの行動は最後にします。次は氷ちゃんのシーンです。
氷/ふに〜。……どうしよう、今のシーンの衝撃でやろうとしていたことが全部吹っ飛んだ(笑)
GM/まず魔力炉なんですが、突如魔力炉内部に侵入してきた異物を攻撃するという攻性プログラムが氷ちゃんを攻撃します。(ころころ)命中22。「なんだお前インフルエンザかー!?」
氷/ドーモ、白血球ぶっ殺しウーマンです。
GM/物騒なウーマンだな!?(一同笑)
氷/(ころころ)回避18、失敗。
刀宇/≪逆転運命≫を使用、回避判定を振り直して!
氷/振り直します。(ころころ)回避23で成功。ドーモ、ガン細胞ばらまきウーマンです。
GM/最悪だ!(一同爆笑) 「あ〜! 細胞変質しちゃううううう!」
氷/アポトーシス! 最悪な決め台詞を編み出してしまった(一同笑) ≪アンドショック≫+≪パスアウト≫でコンピュータ内のデータを次から次へとダメにしていきます。
刀宇/あああ〜! データがバステ:重圧になっちゃう〜!(笑)
GM/らめえええバックアップまで逝っちゃううううう!(笑)
オーウェル/こ、怖い攻撃だ(笑)
氷/≪空と心のリング1・2・3≫でデータ武装を次々していきます。≪超越精神≫、どんなに私自身にデータが膨れ上がっても処理能力は変わりません。
刀宇/氷ちゃん、おもしろ生体になってきたな(笑) 格好良すぎる!
GM/攻殻機動隊みたいになってきた(笑)
氷/≪テレポート≫、次から次へと本体システムへと進んでいきます。目標は、全ての掌握。……ギガースの停止。
オーウェル/ひとりSFしてる(笑)
氷/≪一心同体≫……確かに私はこの研究、プロジェクトの中身一部になる筈だった。だけど全て受動的に受け入れているだけではダメだと、アニメでいっぱい教わりました。自分の視野が広がりました、≪同調録≫+≪空間知識≫。
オーウェル/アニメの力って凄いな。
刀宇/「宇宙世紀ガンダム制覇したなら次はアナザーガンダムも見よう!?」と勧めたオタクは僕です、≪+50仮面ヒーロー≫(笑)
氷/≪致命葉≫……大きく自分に響いたもの、それは「オーウェルさんみたいな人を守りたい」ということ。≪念動障壁≫。
オーウェル/俺……?
氷/オーウェルさんだけじゃない。刀宇さんや高坂さんや……お世話になってくれた人が苦い顔をしないようにしたい。私は「死にたくない」しか考えていなかった、≪セルロイドの心≫。でも様々な出会いを経て、それ以外のことも考えるようになれたのです。
刀宇/氷ちゃんの心が、成長している……。
氷/おっと興奮しちゃいけない、落ち着いて≪サイコメトリー≫。……システムを掌握する。みんなのために。危険を止めるために! ≪銀の水晶玉≫、全てを見通して、みんなを救うために!
オーウェル/≪貫きの紫電≫……氷はついに核心に触れた。防御無視!
刀宇/核心みっけ! ≪スポットライト≫、そこを探るんだ!
GM/使用特技は18個ですね、『現在難易度:443』です。
氷/【意志】判定をします。(ころころ)出目が6・1……これは、イベントキー≪上級世界操作≫の使いどき!
GM/6を1にしてファンブルに!?
氷/6を1にする邪悪なGMはこみゃくさんでふにふにして、1を6にします。6ゾロでクリティカル!
GM/クリティカルならAF判定の達成値に+30してください!
氷/≪アポート:肉体復元≫+≪銀の水晶玉:上級感応力≫を使用します。(ころころ)100点。
オーウェル/ぴったり100!
刀宇/いっちゃえ! 令呪使用!
氷/最後の令呪も使いましょう。令呪とクリティカル分の+30を足して、合計150点です。
刀宇/よくよく考えなくても固定値80点の回復量はヤバイよ(笑)
GM/死ぬほど回復するな……(笑) 『魔力炉現在難易度:443分の389』です。どんどん氷ちゃんにコンピューターが浸食されていく〜。
氷/みんな氷になれ〜。
GM/だが炉心は止まらない、ギガースもまだ動いている! という訳でギガースのターンです。目の前にPCがいなくなったので、攻撃対象をランダムに1名選びます。(ころころ)刀宇さんでした。
刀宇/よしきた、≪歪んだ奇跡≫持ちだからピッタリだ!
GM/ギガースの胸部から閃光が放たれ、刀宇さんを襲う!(ころころ)命中24です。
刀宇/(ころころ)回避20で失敗。
オーウェル/≪光の一手≫……これで攻撃を打ち消せませんか?
GM/なるほど。戦闘処理簡略化してるので、使用OKにします。厳密には特技を使用してないけど、それで≪光の一手≫使用不可はフェアじゃないので。
オーウェル/ありがとうございます。じゃあ、刀宇を庇います。
刀宇/庇うな!(笑) ≪光の一手≫なんだから打ち消して! ……先ほどのとどめの一撃で動力は全て持っていかれていたので、咄嗟に行動ができない刀宇!
GM/刀宇さんにビームが直撃……するかと思いきや、その閃光をオーウェルさんが受けとめる!
オーウェル/スーツが剥がれた刀宇の前に出て、剣で光を斬る。
刀宇/オーウェルくん、ありがとう!
GM/素振りで良いので、ダメージダイスを振ってみてもらえます?
オーウェル/(ころころ)46点です。
GM/出目が良いなあ。46点、ギガースにカウンターが入ります。『ギガース現在難易度:466分の225』になりました。
刀宇/よしっ! ……ありがとうオーウェルくん。そして、もう全力を出せない僕はこれから君しか頼れない。10D6のイベントキーを持ってるからね!
GM/具体的!(笑)
オーウェル/あと1回だけ使えるからな!(笑) 分かった……俺が決める。
全員のターンが終了し、第3ラウンドに突入。
セットアッププロセスに刀宇は≪歪んだ奇跡≫を使用し、ギガースの攻撃対象を自身に向けさせる。
氷は変わらず≪空間知識≫で攻撃に備えることにした。
GM/難易度減少から見てギガース本体もかなりダメージを負っています。もう少し攻撃を加えれば、動力源であるメインユニットを破壊できると思われます。概ね半壊。
刀宇/いける?
オーウェル/……いく。≪片手武器≫、剣を握り締める。≪合成回数:ライフコイン≫、立ち上がる。≪強化手術:意志≫、ふり絞る。
GM/不屈の戦士!
オーウェル/≪光の一手≫……さっき刀宇を庇えた。まだ剣を握れた。……俺はまだ剣を持てる。≪武闘家の血≫+≪聖戦士の血≫……刀宇の問いかけに頷けたのだから、もう一度血を滾らせろ。戦うため、動き出せ。≪熱血の防壁≫、雄志を燃やせ!
GM/かっけええええ!
オーウェル/≪貫きの紫電≫。……刀宇。さっきの技、教えてくれ。お前がやってたこと……。GM、俺も似たようなことしたい!
≪貫きの紫電≫
命中判定でクリティカルした場合、【防御点】無視ダメージになる。
刀宇/素通しダメージにする特技だ!
GM/いいよっ! 残りのAF判定どちらもダメージが入るようにしましょう。
オーウェル/これでもしクリティカルできたらどっちにもダメージが入る。
刀宇/僕がさせる!
氷/「させる」!(笑)
GM/刀宇さんは≪未来の吐息≫を2回使えるから(笑)
オーウェル/≪殺法:麻痺≫、ギガースは半壊して動きが鈍い。ビームの軌道も読めてきた、もう当たらない≪殺法崩し≫。コクピット……心臓部を睨む、≪見通す眼≫。……刀宇。
刀宇/うん。
オーウェル/さっきのお前の攻撃を真似てみる。何かアドバイスはあるか? 絶対に倒すためにも教えてほしい、≪戦術指揮≫。
刀宇/たとえ正気を失ってでも倒したいと思う気合の力があればなんとかなるよ。
オーウェル/……根性論じゃないか。
氷/特撮だから。
刀宇/それで僕、十数年やってきたからね! ≪+50仮面ヒーロー≫+≪ヒーロータイム≫。……僕も全力で支援するから、オーウェルくんは好きにやってごらん。支えるよ。
氷/もちろん、私も。≪不滅の声援≫+≪祝福の詩≫……9割掌握した状態でサポートします。
オーウェル/力強い……≪強化手術:意志≫。≪鳥躍≫+≪受芸≫、体格差のあるギガースのもとへ飛び上がる。≪疾風迅雷≫+≪彼方へ馳せる刃≫……この一撃を、絶対に当てる。
刀宇/行けぇ!
氷/行って……!
オーウェル/≪命の糧≫、俺の命の全てを賭ける。異端堕ちだってしてみせる、≪戦の切り札≫。持てる全て出し尽くして……!
GM/命を燃やせー!
オーウェル/≪撃滅≫+≪戦乙女の知恵≫+≪殺界≫+≪上級闘術≫+≪歪みを正す者≫! あの巨大な……忌まわしい悪夢を倒すために!
氷/特技30個使って、難易度60減少。
刀宇/30個も演出で使ったの!? 凄い!(笑) これで『現在難易度:406』だ!
オーウェル/命中判定をする!(2回ころころ)どっちも命中26……。
刀宇/≪合成回数:未来の吐息≫を使用。2回目のクリティカル化です。
GM/クリティカルになったので、AF判定の達成値に+30してください。
オーウェル/≪貫きの紫電≫発動。2つのAF判定にダメージを与えます。さらに≪戦術指揮≫を使用。
氷/≪致命葉≫を使用!(ころころ)ダメージ+8です。
GM/≪致命葉≫の出目も良い! ガンガン攻めるな!
オーウェル/イベントキーも使用。異端堕ちを使用。全てを使って……(ころころ)合計ダメージは、194点!
GM/『魔力炉現在難易度:443分の583』。魔力炉は余裕でクリアー。オーウェルさん渾身の一撃が、魔力炉の炉心にも届く!
氷/魔力炉、停止しました!
GM/そして『ギガース現在難易度:406分の419』……クリアーです。渾身の一撃、演出どうぞ。
オーウェル/黒く赤い巨体に向けて、刀宇がやっていた足への魔力ブーストのように自分も高く空を裂いて飛ぶ。恐ろしい相手に。でも、恐れている場合じゃない。剣を握る手に最後の力を込めた。全身を駆け巡る魔力を全身全霊、一閃を放つ!
刀宇/オーウェルくん……!
オーウェル/やらなければ。やれなかったんだ。やってみせなければ。巨体が裂ける一撃を……以前は放てなかった一撃を……今度こそ、失敗のない一撃を……2人に見せてあげたい。その一心で、振りかざした。
氷/オーウェルさん……。
GM/一閃が、漆黒の機体の胸部を貫く。渾身の一撃はギガースのみならず、基地機能を停止させるには十分なものだった。巨体が、倒れる。
氷/爆破はさせない! ギガースに全方位障壁を張ります!
刀宇/落下してきたオーウェルくんを刀宇がキャッチする!
オーウェル/うっ……。支えられます。
刀宇/そのまま退避だ!
GM/魔力が急激に高まっていた炉心は、氷ちゃんの尽力により徐々に正常な値へと戻っていく。氷ちゃんは好きなタイミングで元に戻ってください。
氷/もう危険は無いですか? ではオーウェルさんを抱えて退避をしていた刀宇さんの前で、≪肉体復元≫〜。
刀宇/うわスワンプマン凄い!(笑) 氷ちゃん、変わりない?
氷/はい。復元はどこでもドアと同じ原理です。
オーウェル/怖い話じゃねーか(笑) ……ん。刀宇、下ろしてくれ。
刀宇/もう平気だね?
オーウェル/……うん。
GM/魔力炉が元に戻り、ギガースが停止したことで外部との通信も復活します。「もし……もしもし、きこえ、聞こえるかい……!?」
氷/ふにふに〜! ふにふに
ふに
通信回復により喜びの舞を踊るこみゃくさん。
刀宇/すっかり通信担当になってるこみゃくさん(笑) もしもし、その声は高坂さんかな?
GM/そうです。(高坂になって)「ああ、良かった! 途中で通信が途絶してしまって心配したんだよ!」
オーウェル/……聞こえてる。ギガースは止めた。……いい成果の報告をされて良かったな。
GM/「こちらでも魔力炉の鎮静化と、ギガースの破壊を確認した。……お疲れ様。まずは最大限の感謝を。さすが歴戦の猛者たちだね」
氷/ありがとうございます。
刀宇/ふふ、なんとかなりました。
オーウェル/運が良かっただけだ……。
GM/「ギガースの発進に備えて鶴瀬総支配人と緊急招集されたエージェントたちが基地周辺で待機している。彼らに事後処理は任せて、君たちは引き上げてゆっくり休んでくれ。といっても、その後は諸々の事情聴取とか報告書作成に協力してもらわないと、だけどね」 通信越しに苦笑する。
刀宇/大丈夫、優秀な人しか集まってない作戦だから滞りなく終われるよ〜。
氷/ふに! ぴょーん。
刀宇/ほら、事後処理ならこみゃくさんするって顔してるよ。
オーウェル/ほんとこいつ、働き者だな……(笑)
GM/では、3人とこみゃくさんは基地内部から脱出します。外に出ると、鶴瀬さんと出会うでしょう。(鶴瀬になって)「本当にお疲れ様です」
氷/ぺこり。A班、帰還しました。
刀宇/そちらも別件で色々大変でしたでしょう? お疲れ様です。
GM/「通信が途絶えた時は、覚悟を決めましたけどね。そうならなくて良かった」 なお鶴瀬さんが現場に赴いたのは、万が一の際『死を供なす永劫の呪縛』を使うためです。
刀宇/ですよねー……。
氷/でも、なんとか世界が終わることはありませんでした。
オーウェル/刀宇のおかげだ。総支配人自ら労ってやってくれ。……最悪にならなかったのは刀宇のおかげなんだ。ときわにでも言って特別ボーナスでもあげてやれ。
GM/「水守さんもオーウェルさんも氷さんも、スペシャルボーナスですよ」
刀宇/ふふ、そりゃ嬉しいな。来月の明細、期待してまーす。
氷/初任給です。
オーウェル/氷にとってはそうだった(笑)
GM/「今はまず心身を休めてください。では」 そう言って鶴瀬さんは他のエージェントチームを連れて事後処理に移ります。
オーウェル/……後は頼んだ。信頼してるぞ。鶴瀬にそう声を掛けて、去ります。
GM/鶴瀬さんは少し振り返って、微かに笑って応えました。
●エンディングフェイズ1/氷 〜新生活〜
氷/うさぎに会うエンディングシーンがしたいです。あと救助した人たちがどうなったかとかの経過が聞きたいです!
GM/了解です。……場所は教会の談話室。リードベントで保護された人たちもここで休憩したり、オリエンテーション的なものを受けたりしています。
氷/時間がしばらくあいて、ようやく会えるかもしれない……そんな日。オーウェルさんと刀宇さんは一緒に付き合ってください。
GM/後方保護者の2人がいます。
刀宇/氷ちゃん! 例の彼と面談ができるって! またおしゃべりできて嬉しいねえ。
オーウェル/ちゃんと後方で腕組みして見守ってるぞ。
氷/はい。…………。
GM/そんな訳で、氷ちゃんは例のうさぎと再会します。
氷/……生活は……。
GM/「あ、お前、名前YK-66じゃなくなったって……」
氷/あう。話そうとしたらGMと声が被ったので黙ります。
刀宇/コミュ障の会話か?(一同笑)
GM/「あー、先どうぞ?」
氷/えー、先どうぞ。
GM/「…………」
氷/…………。
GM/「…………」
氷/……氷。
GM/「え?」
氷/氷と呼ばれています。
GM/「こおり、氷か」
氷/名前、氷にしました。……貴方にそう呼ばれた気がしたから。気のせいだったかもしれないけど……。
GM/「ああ、そういやそんなこと言った……かも?」
氷/貴方にとってはそんなこと、だったとしても、私には……何かの繋がりの記憶って言ったらそんなもので。一番最初に自分から得たもの、名前、それが氷……でした。
GM/「そっか、うん、氷な。……いい名前だな」
氷/かなり珍しい名前だと思っています。
GM/「お前だけの名前、だな」
氷/うん。……うさぎは? 名前、何? ある?
GM/「あー、なんだろ。まだUS-33とかだから、うさとかミミとか適当に言ってる」 いま決めました。
刀宇/いい形式番号だな?(笑)
オーウェル/よく考えられたな、そんなナンバー(笑)
GM/「高坂さんが引き取ってくれる施設とか探してくれていて、多分そこで名前が貰えるんじゃねえかなあ」
氷/じゃあ、その名前、決まったら教えて。貴方のこと知りたい。もっと貴方の名前呼んで……会話がしたいから。
GM/「お、おう。……お前、変わったなー」
氷/やっぱグイグイいきすぎたか〜!? メジャーデビューしたから〜! という顔。
刀宇/だからメジャーデビューじゃなくて高校デビューだよ!(一同笑)
GM/「なんか、生きてるーって感じになったな」
氷/「生きたいー」ってなったから。うさも、なるといい。……結構、楽しい。
GM/「うん、そうだな。お前に、氷に助けてもらったんだもんな。俺も頑張って生きるよ」
氷/……うん。どんっとテーブルの上にシュトーレンを置きます。
GM/シュトーレンを!? 「なんだこの、塊」
氷/刀宇さんが「クリスマスの話題をするといいよ」と言ってたので……。
刀宇/みずもりパンで作ったシュトーレンです。刀宇はやりきったパン職人の顔をしています。
氷/とても重たいです。3キロぐらいあります。
刀宇/2キロのお米の袋より重いもん持ってきたな。
オーウェル/手作りシュトーレンってそんなに重いんだ……?(笑)
GM/「外の人間は、こんな塊を食うのか……」
氷/そう。クリスマスまでに全部食べ切る。1D6日ぐらい掛ければ食べられる。
GM/「どうやって食うんだ?」
氷/口を開けて……?(一同笑) これはうさぎへのクリスマスプレゼントです。食べて!
GM/「もごごごご!?」 口にシュトーレン詰め込まれているうさぎ!(笑)
氷/現代のことを学んだエンドでした!
刀宇/氷ちゃん、おもしれー女……エンド!(笑)
オーウェル/だいぶ初期の頃から変わったな(笑)
GM/研究所で出会った友達と、こんな風に過ごすなんて。あのときの貴方は思いもよらなかっただろう。でも今の貴方なら、研究所の外で自由に思いのまま過ごすことが出来る。……勾玉の力が無くても。
氷/……死にたくない、それを考えなくてもいい毎日が送れる。ありがとう、名前も判らない人。……でもやっぱ名前って無いと面倒。やっぱ必要だから、早くうさぎにも付けてあげて。
GM/「もうお前が付けろよ〜! それで申請するからさあ〜!」(笑)
●エンディングフェイズ2/刀宇 〜仲間〜
刀宇/刀宇はエンディングで氷ちゃんとオーウェルくんに「これからのこと」について話がしたいです。自宅に2人を招きます。
GM/刀宇さんの自宅でお呼ばれですね。
刀宇/クリスマスディナー会をします。打ち上げってことでご飯を食べにおいで! お疲れ様会だよ!
氷/おお〜、ディナーだ。テーブルに色々ご馳走が並んでいるんですね。
オーウェル/全部刀宇が作ったパンとかが並んでいると……。
刀宇/パンだけじゃない、それに合うスープもあるよ。お肉やお魚だって用意した! めしあがれ!
オーウェル/凄いご馳走だ。綺麗な食卓に、食事が3人前……凄いな。
氷/しかもどのパンも可愛らしい。嬉しいです。
刀宇/うちの娘は年頃なのか「家族で過ごすより友達とパーティーしたい〜!」って言う派でね。もうお父さんに付き合ってくれないんだよ。大学進学したら一人暮らししたいとか言うし、親離れが早い娘でさ〜。
オーウェル/もう大人なんだな。……家族仲は良いのか?
刀宇/うん、良好のつもり。あの子って凄くさっぱりした性格だから、お父さんに甘えないでマイペースに外に行っちゃうんだよね。
氷/話を聞いているだけで良い家族関係なんだと伝わります、パンもぐもぐ。私には家族がいないのでよく判りませんが。
オーウェル/……俺は家族を失った身なので、少しそういう話を聞くだけで羨ましく思う。もぐもぐ。……その、刀宇。お前、嫁さんは?
刀宇/いないよ。娘一人だけ。
オーウェル/いないのか。……そりゃ、娘も外に出たら寂しいな。
刀宇/うんうん、それもあって君たちを呼んだのは嘘じゃない。じゃあ本題に入るね。……氷ちゃん、クリスマスパーティーは初めてだろ?
氷/はい。
刀宇/そんな氷ちゃんに気兼ねなくクリスマスパーティーを楽しんでもらいたかった。
氷/楽しいです。
刀宇/オーウェルくんは? こういうパーティーにはよく参加する?
オーウェル/……参加するように見えるか? ベーコンエピを食べる。もぐ。
刀宇/久々のディナー会ならいっぱい楽しんでほしいな。……任務のお疲れ様会ってことで君たちを呼んだけど、まあなんだ、A班はもう解散だ。
オーウェル/……もぐ。
氷/はい。
刀宇/リードベンド事件は、先日の報告書提出で全て終わった。来年になる前には決着が全部つく。
氷/はい。
オーウェル/……もぐもぐ。
刀宇/それでも僕は、君たちが心配だよ。
オーウェル/…………。
氷/……はい。
GM/お、お父さんだ……(笑)
刀宇/氷ちゃんはこれから勉強することが多くなる。複雑な手続きに振り回されるだろう。新生活は楽しいけど、難しくて嫌になることもある。もちろん高坂さんや止まり木のスタッフがサポートしてくれるけどね。
氷/……頑張れると思います。頑張りたいとも思ってます。うさぎたちよりは1ヶ月は先輩なのでいい姿は見せたい、から。
刀宇/困ったらうちに来てもいい。僕のこと、お父さんだと思って頼ってほしい。……お父さん業、やらせてくれてもいいよ?
氷/ふふ。……刀宇さんはやりたいんですね、お父さん業。
刀宇/まあ、うん。娘が結構独り立ちが早かったからさ〜。
氷/刀宇さんにはこれからも頼ります。でも……一人で頑張るのも、私にとっては楽しみですので。頑張れるだけ私一人で頑張らせてください。……どうか私の成果を聞くのを待っていてくださいね。
刀宇/ああ、君は強い子になったなぁ。
氷/はい。流暢に喋れるようになりました。ではクリスマスケーキを食べます!
刀宇/……オーウェルくん。
オーウェル/……もぐ。
刀宇/オーウェルくんには、そうだね……氷ちゃんみたいに言わないよ。
オーウェル/ん……。
刀宇/僕の家に住みなさい。
オーウェル/は? ……は?
GM/あら〜(笑)
オーウェル/……えっと?
刀宇/ここでみんなにお聞きしたい。野良猫も入り込むような廃墟に住んでいる18歳は、いかがなものか? そして……いくらエルフが魔力があれば生きていけると言っても、君、わりともぐもぐ食べてるじゃないか!
オーウェル/もぐも……ぐ。
刀宇/ということは、君は本当は食べたいんじゃないか! ご飯を!
氷/そういや……さっきからずっと食べてる描写してますね?(笑)
刀宇/ちゃんとしたベッドで寝てない。ご飯を食べてない。その上で、墓守やハンターの仕事を受けている! 鶴瀬総支配人のような上層部からレベルが高いキツい仕事を! 僕は思いました。「オーウェルくんって普通に疲れが取れてないからストレス抱えて悪夢を見てるのでは!?」
オーウェル/それだ。納得した。
氷/本人が納得しちゃった!(笑)
刀宇/納得するな!(笑) つまりオーウェルくんがダウナーな理由はちゃんとベッドで寝てないからだよ! ちゃんとあったかいご飯を食べてないからだよ!
オーウェル/だって……光と水があればエルフは生きていけるし……。
氷/ベーコンエピおいしいですか?
オーウェル/めっちゃうまい。
刀宇/ありがとう自慢のベーコンエピです!(笑) 僕は思ったんです、「この小動物、保護しなきゃ……」と!
GM/住所変更は教会の事務局に届け出て下さいね〜。
刀宇/せめてオーウェルくんがぐっすり寝られてまともな食生活を送れるようになるまで、僕の家で生活しよ?
オーウェル/いやでも、エルフは寝なくても食べなくても生きていけるから……森林浴してれば魔力を蓄えて……。
刀宇/エルフって便利だなー。ダ・メ! そもそも墓場で森林浴するな! 気が滅入るだろ! あとベーコンエピおかわりあげる!(笑)
GM/せめてもっと良い環境で森林浴しなよ(笑)
氷/エルフ、木の実とか食べてそう。
オーウェル/食べる。
氷/でもベーコンエピおいしい?
オーウェル/めっちゃうまい。
GM/ベーコンエピばっか食ってるな、このエルフ(笑)
氷/オーウェルさん、もしかして……肉、もっと食べたいんじゃないですか?
オーウェル/(1D6ころころ)肉なんて5年は食べてないし……。
刀宇/タンパク質! 摂取して!(笑)
氷/健康を改めるべきかと。……いや、私が言えたことではないのですが(笑)
GM/やっぱ元気を出すなら肉だよな!(笑)
オーウェル/ん……でも、迷惑に……。
刀宇/迷惑じゃない。言ったろ、君を支えたいって。僕に支えさせて。……君は頑張ったんだから、幸せになるべきだ。
オーウェル/…………。
刀宇/リードベンドの基地で頑張った。10年前も頑張った。ずっと頑張ってる。だから……普通の家族で囲むような食事をして、あたたかいお布団の中で休もう。墓守として死者に償い続けなくていい。君には幸せに生きる権利があるんだよ。
オーウェル/……ありがとう。席を立ちます。
刀宇/オーウェルくん!
氷/まだデザートもあります。食べないんですか。
オーウェル/席を立ちます。出口へ向かいます。
刀宇/オーウェルくん。引き止めます。
オーウェル/刀宇、ありがとう。……生活必需品、回収してくる。
GM/おお……?
オーウェル/すぐ戻るよ。……すぐ戻ると言って、刀宇の家を出ます。
GM/俊敏なエルフだからすぐ帰ってくるね!
刀宇/……うん、分かった。行ってらっしゃい、オーウェルくん。
氷/お待ちしています。うわベーコンエピうまっ!?
刀宇/どんだけみずもりパンのベーコンエピうまいんだ?(笑)
●エンディングフェイズ3/オーウェル 〜いつか〜
オーウェル/夜道を一人で歩くエンディングシーンがしたいです。
GM/一人で夜道を歩くオーウェルくん、絵になる……。
氷/いいですね……少し物悲しくて。
オーウェル/……僕の家に住みなさい、か。……いいのかな。独り言を呟きながら歩きます。
GM/一緒に住む、誰かと一緒に過ごすのは、何年ぶり?
オーウェル/……少なくとも、10年は無い。10年前は、集まって寝泊まりすることもあった。でも今は、避けてたから……。
刀宇/避けてたんだね……。
オーウェル/……チームを組んで仕事を受けるのも久々だったんだ。鶴瀬の頼みじゃなかったら断ってた。……臆病になり過ぎてたな。自分でも気づかなかった。十数年ぶりに、俺は俺のことを考え直した気がする。
氷/十数年ぶりに自分を見つめ直せた……。
オーウェル/今まで別のことで精一杯で、俺自身を考えるなんて久しぶりで。……俺ってこんなに弱かったんだな。自分のことなのに、知らなかったよ……。10年前はがむしゃらに仲間と復讐の相手を倒すことばかりを考えてた。けど……。
GM/けど……。
オーウェル/……仲間と別れた。ひとりぼっちになった。……寂しかったんだな、俺。寂しさに気付かせてくれたのは、刀宇と氷といたからだ。……楽しかったんだ、仲間と戦うのって。……仲間というものを10年避けてきたけど、楽しかったんだな。
刀宇/気付けて良かったよ……。
オーウェル/……甘えてもいいのかな。楽しい日々に、少しでも戻りたいなって思うのは……ガキかな。
GM/それを喜ぶ人はいるのでは? 喜んでくれる人がいたのでは?
オーウェル/…………。
氷/それを喜ぶ人はいるのでは? GMと同じことを言ってもいいですか。
GM/いいよ!
オーウェル/……ん、それは……。
ドレーク/喜んでくれる人がいたのでは?
GM/ぎゃあああああー!?(笑)
刀宇/えええっ!? ドレークなんで!? 弟殿下だ〜!?(笑) び、美人! めちゃ美人!
GM/APPが180000000000の吸血鬼がいる! 美じゃん。美美美ー美・美ー美美じゃん。
オーウェル/…………。(←ゆっくりと無言で消えていくオーウェル)
ドレーク/おい、消えるな(笑) 再会だろ、喜べ。
オーウェル/ど、動揺して……。ドレーク、なんで、ここに……?
ドレーク/鶴瀬から連絡があった。
オーウェル/え、連絡……?
ドレーク/「はわ〜。オーウェルさんがかなり弱ってます〜」みたいな泣き言電話だ。
オーウェル/絶対違うだろ。
GM/「オーウェルさんが少しばかり参っているようなので、もしお時間があったら様子を見に来てはくれませんか?」 こうかな。「自分よりも貴方の方が話しやすいでしょうから」って。
ドレーク/知らなかったぞ。お前、そんなに……カワイイ奴だったんだな?
オーウェル/可愛くはないよ! ……いきなり戻ってくるとか、驚く。
ドレーク/知らなかったんだ。お前がそんなに傷ついていることも。
オーウェル/う。
ドレーク/お前が一人になって苦しんでることも。
オーウェル/……すまん、女々しいよな。
ドレーク/同じ立場だったのに、勝手においていってごめん。
オーウェル/いや、ドレークが謝るのは違う……! 謝ってほしい訳じゃない。
ドレーク/俺にはすることがあるとか言ってこの国を出た。この国は異端が活発になったからな、色々手回しは必要だろって本国に戻った。
オーウェル/それは、邪神や魔王を放置してしまった俺たちのせいで……いや、邪神を復活させてしまった俺のせいで。
ドレーク/だいたいあの愚兄のせいだよ!(笑) ……そう、仕方なかったんだ。
オーウェル/…………。お前にはやるべきことがあった。だから国に戻った。そもそもお前は日本とは関係無かったんだからここを出るのは普通だよ……お前は家族も祖国に戻ればいるんだし。
ドレーク/でも、傷ついているオーウェルを一人残して悲しませたのは罪だ。ごめんな。
オーウェル/…………。謝ってほしい訳わけじゃ……ない。でも……寂しかった……かも、しれない……な。
ドレーク/慰めに来た。
オーウェル/……女々しい俺を?
ドレーク/俺は性別なんて気にしねえよ。1話の時点から気にしてねえ。
刀宇/ドレークの隣にいる子が性別可変だったしな(笑)
GM/やはりこれはアクセンさんの弟君(笑)
オーウェル/……俺にそういう趣味はない。
ドレーク/俺はある。
オーウェル/あるの!?(一同笑)
ドレーク/酒を飲ませて忘れさせる楽しい話題ができるぐらいには社交スキルを磨いてきたよ。俺は昔ながらの仲間としてお前を慰めることはできる。けど、お前は今の仲間と楽しいクリスマスは送れるんじゃないか。
オーウェル/…………。
ドレーク/そこは邪魔しない。だから、早く行けって。今の仲間のもとに。
オーウェル/…………。俺は……俺はお前と……お前たちと過ごす時間、大好きだったよ。
ドレーク/うん。俺も。バカ騒ぎ、好き。好きだったよ。
オーウェル/またしたい。……また、できそうなんだ。……新しい仲間が、できたから。
ドレーク/じゃあ、しなよ。俺もしてる。お前もするべきだ。お前はこれからも長く……幸せに生きていくだろうから。
オーウェル/……ああ。しに行くよ。今から。背中、押してくれ。
ドレーク/とんっ。オーウェルの背中を、拳で押す。
オーウェル/歩く。水守の家へ。氷に全部のパンを食べられる前に。……刀宇に「遅い」って外を探される前に。……新しい家に、バカ騒ぎがまたできそうな家に、戻っていく。
アナザーワールドSRS
『 Re/Advent 』 END
GM/セッション終了です、お疲れさまでした!
一同/お疲れさまでした〜!
GM/3人とも良いエンディングありがとうございました! ……最後にサプライズゲストのドレークさんはズルいわ!(笑)
氷/楽しかった〜。実はドレークはクライマックスフェイズに登場させる予定でした。
GM/クライマックス戦闘に!?(笑)
オーウェル/ドレークをバトルに出るつもりだったんだ?
氷/氷が肉体を失くしたあたりで。でも刀宇さんがとどめを刺すあたりで「ドレークが出るのはここじゃないな」と思ったので、エンディングまで引っ張りました。
刀宇/ひえ、サプライズすぎる(笑) オーウェルくんありがとう……ドラマが凄いセッションだったよ!
オーウェル/何度でも言うけど、ありがとうございました。ずっとオーウェルのやりとりが長くてすみません(笑)
氷/長くできて嬉しかった。楽しかったのでセッションが終わるのが惜しいぐらいです。
GM/みんな良い演出してくれて良かったです〜!
刀宇/『ワンアンドアナザー』補完シナリオ良すぎました! 『ワンアンドアナザー』で青春を燃やした結果、オリジナルTRPGを作った私、大歓喜です!
オーウェル/リアル20年の月日の変化を遊ばせてもらえました。20年前は自分も若かったのでオーウェルを「クールな男性」と思ってプレイしていたけど、20年経ったら「18歳はただの子供だ」としか思えなくなったのでこう変化しました。こんな楽しいシナリオやっていいんですか?
氷/20年越しにこんなシナリオが来るとは。感激しました。
刀宇/鶴瀬と高坂とルージィルのネタもどれも良かった! ありがとうございます! GMは完結記念に肉でも食べて〜!
オーウェル/肉食べて(笑)
氷/肉食べて! ……自分、オーウェルが「今は一人」と言い出したシーンでハッとしたんです。「あれ? オーウェルを孤独にしたのって、ドレークなんじゃ……」って。
オーウェル/いや、別にドレークに責任を押し付けたい訳じゃないです。これ本心です。
氷/でも言われた瞬間「あ、やべ!?」って20年ぶりに血の気がサァーッと引きました(笑) そして急いでドレークを出す準備を整えました。
GM/GMの「令和のオーウェルさんが見たい!」という我儘を叶えていただいて本当ありがとうございました! 刀宇さんも氷ちゃんも最高でした! 3人のバランスが凄く良かった。
オーウェル/令和のオーウェルを楽しめたのは、刀宇の大人っぷりと氷の面白さがあったからです。
氷/キャラ変して良かった。
刀宇/氷ちゃんはキャラ変しておもしれー女になったな(笑) 刀宇は「見た目18歳だけど長寿のエルフ」と「生まれたての美少女」がいるからのアラフォー男性にしたんですが、結果……父性爆発で大正解になれました。「オーウェルくんは孤独にしちゃダメ!」って気付けて良かったよ……。
GM/刀宇さんがとどめを刺すシーン、良かったです。もしあそこでオーウェルさんがとどめを刺していたら、傷が膿んでた気がする。
刀宇/はい。刀宇も、刀宇が殺せて良かったと思います。
オーウェル/ごめんな。
刀宇/あれは僕の仕事だったんだよ。
オーウェル/……うん。
氷/そういえば……わりとオーウェル、俯いて「自分は女々しい」って言うの、口癖だったんですね。
オーウェル/つい使ってたな……。
GM/でも、これからはあまり言わなくなりそう。前を向けるようになったしね。
刀宇/僕が支えてあげられるからね。
氷/新しい居場所、大切にしていってほしい。
オーウェル/ん……。
GM/あとはパンと肉食ってよく寝て。
オーウェル/ソレナ。
END
→サプライズ来日したドレークが活躍する『チェックメイト・ホテル』を読む
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