アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 オーメン・ガールフレンド 第七特異点 』 1ページ ■
2023年3月26日




 ●プリプレイ

GM/OGFの第七特異点・前半セッション、始めます。
ミズ/最終回だぜー。
GM/それでは前半戦のハンドアウトを公開します。……その前に、こんなものを作りました!



GM/OGF全員分のアクリルキーホルダーです。
ヴェド/ヤバイかわいいー! すごーい!(笑)
デュナ/マスターが可愛すぎる!
八雲/かわいい! ありがとうございますー! 凄い、セッションコマだ。このアクスタで戦闘ができますね!
ミズ/ちゃんと全員分あるのが嬉しいな! カワイイカワイイネ!



 アナザーワールドSRS・キャンペーンシナリオ『Omen Girl Friend』
 第七特異点 古代殺戮絵巻 邪馬台国 人理定礎値:EX




【レギュレーション】
 キャラクターレベル12で開始。
 第六特異点で霜月立香&横光ベルゼブブによる異端刑務所襲撃直後、最後の赤聖杯の気配を追って時間跳躍してきた。
 現在のメンバーは、千早・ロア・ミズ・デュナ・八雲・呉用・ダーレス・蛍・マリーゴールドの9名。

【ハンドアウト:英霊】
 コネクション:卑弥呼  関係:興味

 君達は、蛍の計測によると3世紀中期の日本にレイシフトした。
 目の前で名乗る少女は卑弥呼という。日本最古の名が残る偉人(※1)だ。
 「爾、我の足元に居る怪我人を治療せよ!」
 怪我人を治療しようとする普通の女性っぽい。だがその刹那、とんでもないことが起きてしまった……!
▼セカイのイベント:卑弥呼の声を聞く
▼コネクションNPC1:卑弥呼

 とても美しく神々しい少女。

 注釈※1→後漢王朝(当時の中国)時代の記録に、倭(当時の日本)の奴国(なのくに)の王「師升(すいしょう)」が最古の名前が残る日本人とされているが、中国と関わりをしっかり持った「歴史の中で活躍した歴史上の偉人」だと卑弥呼が最古という説もある。

 なお、第七特異点でOGF最終回を予定している。前後編、もしくは前中後編で展開。進み具合で相談しよう!



ヴェド/(ハイキングウォーキング調に)卑弥呼様ぁ〜!(笑)
デュナ/邪馬台国は九州説ですか? 関西説ですか?
GM/戦争が起きるのでごちゃ混ぜで不明にします(笑) そして今回……呉用とダーレスをヘルプイベントキー化することにしました。

 サーヴァントスキル(ヘルプイベントキー)
 パーティーのみんなの宣言で使える特技。1シナリオに1回まで使用可能。
 ただし、特技には発動判定(タイミング:オート)が必要。代表者による判定に失敗した場合、特技の効果は発動しない。


 ▼呉用(アヴェンジャー)のスキル
 (1)天機星[A+] ※交わる矢
 ダイスロール直後・単体・必須:代表者【知覚】10成功・対象のダイスロールに+1D6。
 (2)策謀[A] ※零力射撃
 オート・単体・必須:代表者【幸運】12成功・行為判定をファンブル化。
 (3)軍師の閃き[B] ※武器改造
 イニシアチブ・単体・必須:代表者【理知】10成功・シナリオ間、選択した【スキルウェポン】のダメージ+5。

 ▼ダーレス(キャスター)のスキル
 (1)風に乗りて歩むもの[A] ※インドラ
 ダメージロール直後・単体・代表者【反射】10成功・ダメージ+15。
 (2)闇に棲みつくもの[A++] ※失われた日々
 ダイスロール直前・単体・代表者【意志】12成功・ダイスロール+3D6。
 (3)潜伏するもの[S] ※不屈
 戦闘不能直後・単体・代表者【体力】12成功・戦闘不能状態から【HP】を1D6点まで回復。

ヴェド/わあ、すごーい! スキル一覧だ!
GM/FGO的にフレーバーテキストも付けようかなと思ったけど、データ集としてはいらない情報だなと思って削りました(笑)
ヴェド/でもそういうの考えるの楽しいよね。
デュナ/他人付与のガッツスキルとか強いな……凄い便利。ダーおじのスキル名がカッコイイ!
八雲/自分の著作名で良いですね。
GM/呉用のスキル名も全部漢詩にしようと思ったけど、GMの中国語知識が足りなすぎて断念しました。呉用が『水滸伝』で初登場したときの詩とかにしたかったな〜。

 ダムバラー・ヴェド(プレイヤー名:現空)
 キャラクターレベル12:クラス[感応力師5/稀人3/アーティスト4]
 稀人より、一般特技≪コネ「魔法少女」≫、副特技≪ちいさな呪い≫を取得。

 ティンダロスの猟犬 ミズ(プレイヤー名:ぷぇ)
 キャラクターレベル12:[世界遣い1/異端者3/イレギュラー8]
 イレギュラーより、≪合成武器:渦巻く混沌(デスブリンガー)≫、副特技≪−50人畜無害≫を取得。

 力天使 デュナ(プレイヤー名:ピロ)
 キャラクターレベル12:クラス[霊媒師1/聖職者8/稀人3]
 稀人より、主特技≪貫きの紫電≫、副特技≪テレパシー≫を取得。

 小泉 八雲(プレイヤー名:ろって)
 キャラクターレベル12:クラス[霊媒師5/領域遣い3/世界遣い4]
 霊媒師より、主特技≪清浄の盾≫、副特技≪死霊使役≫を取得。

 霜月 千早(NPC)
 キャラクターレベル10:クラス[魔術師3/世界遣い2/聖職者3/アーティスト2]
 世界遣いより、主特技≪上級世界操作≫、副特技≪禍福のさざなみ≫を取得。

ミズ/ついに渦巻くデスブリンガーが完成した!
デュナ/ダメージ量が怖いよ〜!(笑) 完全に絵面がアンリミテッドブレイドワークスなんだよな……。
GM/[世界遣い]のスキルウェポンがメインウェポンになっているため、「ダメージダイスを決めるSDの宣言後に対象決めロールが発生」になります。10D6で攻撃するよと宣言した後に味方に当たってもSDの数は撤回はできないのでお気をつけを。
ミズ/そこは神のみぞ知る……(笑)
デュナ/そして……なんとこの卓、≪ちいさな呪い≫持ちが2人もいるんじゃ。
GM/【幸運】判定は何でも使える万能能力値ですからね。超便利!


 ●マスターシーン

GM/マスターシーン……というか、この時代についての説明だよ。2〜3世紀。まだ日本が日本として活動していなかった古代の頃に存在したと言われている国、それが邪馬台国……。
デュナ/これから何かに襲われるとも知らず……。
八雲/四方八方を埴輪に囲まれ……。
ミズ/ぐだぐだレイドの埴輪、強かったな〜(笑)
GM/狩猟民族の原始時代から少し経ち、畑を耕したりする技術がだんだんと人々に広まり始め、人間に「知識の差」が生まれました。
ミズ/ふんふん?
GM/あっちの国では田畑を耕す知識が生じたけど、そっちの国では知識が無いから食物が穫れない。生活レベルの格差が生まれます。すると「あっちの国にはご飯がたくさんある。儲かってる。いいな〜」という感情が生まれ、生きることに必死な知識が無い国は「ご飯がある国から奪おう!」と略奪戦争が発生します。
ミズ/……うん、そうなるよな。知識や作物を育てるより奪った方が早いしな。
デュナ/ちょっと前までみんな狩猟民族だった訳ですしね。
GM/奪う国、奪われる国、強い国、弱い国が生まれ、戦争三昧の時代が始まります。あちこち戦争、戦争、戦争……。男達があっちで争い合い、ひたすら殺し合う時代。そんなあまりに戦争が起きすぎた頃、当時の中国・魏が「男のリーダー達が争いまくっている日本で、占いが得意な女をリーダーにした凄い国があるぞ」と記録に残しています。
八雲/ほほう。
GM/どうして中国がそんなことを書いているかと言うと、卑弥呼を中心にした国・邪馬台国は「もっと卑弥呼の権威を高めるため」さらに強い国に後ろ盾になってもらおうと、魏と交流を始めました。魏からはサポートOKを貰い、色んな物を贈ったと記されています。
デュナ/中国は先進国ですからね。あっちはもう『三国志』の世界ですし。
GM/この頃の中国は、既に文字が書けたり文化レベルが一足も二足も先の大国です。……あと、ハンドアウトにも解説文を掲載しているんですが、記録に残っている最古の日本人は「師升さん」らしいです。中国の記録に「師升っていう日本人がいるよ」って書いてあるから最古の人ですね。とある国の王様だけど、何をした人か不明だそうです。
八雲/へ〜。
ヴェド/謎の人なんだ?
ミズ/師升さんって……名前的に魏の人っぽいような?
GM/謎の男なので何をしたか判らないので、歴史上「何かをした」と記録が残っている中で最古の日本人は卑弥呼と言えます。日本史の授業で教わる最初の歴史上人物も卑弥呼なんじゃないかな? ……そんな感じで、戦争三昧の世の中。国が発展しては壊れて、作っては奪われてを繰り返す日々。人が住まう集落はボロボロ、造っては直しを何度も重ねながら生きています。
デュナ/ちょうど過渡期な訳ですね……。
GM/そんなボロッとしたある村々を、丘の上から見下ろしている……2人組がおります。横光ベルゼブブと立香です。



ヴェド/2人もアクスタあるんだ! かわいい〜!
デュナ/2人並べるとカワイイカワイイネ。
八雲/パモさんカラーですね。
ミズ/マジでパモさんじゃん(笑)
GM/オウ! 村の隙間ウォッチ! 立香カワイイカワイイネ!
デュナ/それ、状況的に横光ベルゼブブが言ってることになるのでは?(一同爆笑) ネットミームに犯されすぎでは!?(笑)
GM/横光利一は100年前のインフルエンサーなのでネット流行語ぐらい使いそう……(笑) 横光ベルゼブブは、とある一説を口遊みます。

 「ああ、地上の王よ。我を見よ。我は爾らの上に日輪の如く輝くであろう」
 彼がその一節を口にすると、風が吹く。野原に草が舞う。草が落ちた先から花が開く。
 開いた花弁に昇り始めた太陽光が降り注ぎ……ゆっくりと日輪が地平線の向こうから昇り始める。


ミズ/小説の一文……。
GM/はい。横光利一の小説『日輪』の台詞です。

 太陽が昇れば人々が動き出す。生命力溢れた人間達が生き急ぐ姿を、憎々しげに見つめる少女。
 行きとし生きる者が全て憎いというような表情で、少女は人間達を狙う。
 「そなたの望み通り、この世界を破壊しよう。破滅の基盤をこの時代に堕とそう。種は落ちた。いずれ芽生える。殺戮の時代が……」



 ●オープニングフェイズ 〜女王の御前〜

GM/前回のあらすじ! 邪馬台国にレイシフトしてきた君達! そこには怪我を負った男性と、君達に「我は卑弥呼! 爾、我の足元に居る怪我人を治療せよ!」と命令する美しい女性がいたのだった!
ミズ/女王様だ〜。

 卑弥呼
 『魏志倭人伝』等の古代中国の史書に記されている「倭国の女王」と称された人物。
 多くの男王が統治していた小国同士が抗争をしていた時代、卑弥呼が女王を中心とした連合国家的組織を作り、安定した。
 鬼道(占い)で人を導いたシャーマンであり、女王ではあるが生涯夫を持たず、政治は弟の補佐によって行なわれたとされている。


八雲/卑弥呼様の命なるぞ〜。
デュナ/のじゃロリ娘って感じがする……(笑)
GM/イメージは『ガンダム水星の魔女』のミオリネさんです。小さくて気が強そうなお嬢様、ただ未熟で真の女王と呼ぶにはまだ早いって感じの子です。シャーマンだからロアくんと同僚だね!

 GM/一方、男性は……毒蛇に噛まれたのか、ドクドクしてます。

八雲/バステ回復の≪再生の閃光≫!
GM/速攻、八雲さんに治療してもらいました。
デュナ/君達に必要なのは病院だ! ギュッ!(笑)
ミズ/血の匂いがしてお腹減ったけど我慢して耐えた!
ヴェド/ミズ、ステイステイ!(笑)

 「爾よ、平気であるか、大丈夫か! 帰れるか!」
 「助けていただきありがとうございます」
 「爾、奴国(なこく)の者か? このまま一人で帰れるか?」
 「……帰ってよろしいのですか? 本当に?」


GM/その会話から察するに、卑弥呼は「体調が良くなったなら自分の国に帰れ!」と言ってるけど、男性は「俺は他の国の者だけど、その俺をこのまま帰しちゃって大丈夫? 君が怒られたりしない?」と……気にしている様子。
デュナ/あー……。「スパイだと思われても仕方ない」って思っているのか。
GM/そうそう。どうやらこの土地は卑弥呼の国っぽい。訳あって、男性は卑弥呼の国にお邪魔してるとき、怪我をして大変になっちゃったみたい。状況は「他の国の人間がなんでいるんだよ!?」なんだけど、卑弥呼は「でも我は気にせぬ! 助かったなら祖国に帰れ!」と楽観的に言います。

 「……女王卑弥呼、感謝致します」 怪我を治療してもらった男性は、そそくさと集落から離れた方角……彼の国へと帰っていく。
 「達者でな!」 戦争状況を判っていないのか、判っていて自分に敵無しと考えているのか、卑弥呼は謎の男を帰してしまう。
 そして、振り返った。


GM/「ありがとうございました!」 口調を変えて、ぺこり。「いきなりだけどあの人を助けてくれてありがとう! ……って、見たことないから私の国の人じゃないわね? 違う集落から来た人達?」 さっきまでの女王語から打って変わって、普通の少女めいた話し方になります。
ミズ/おっ? ……まあ、旅の者と言うか、そんな感じだな。
GM/「旅の者……ここの人じゃない……ということは、また女王ロールをしなくてはいけないな!」 キリッ。「我は女王卑弥呼なり!」
八雲/判ります(笑)
GM/どうやら身内以外には女王としてロール……というより「男性的な威厳ある指導者ロール」を演じている女の子だと判ります。
デュナ/だ、大丈夫ですよ。楽にしていいですから。
GM/「爾らは一体……!?」 彼女が警戒し、君達を敵と認識した瞬間……全員にデバフの音がかかります。
ヴェド/うげえ!?
GM/びゅびゅびゅびゅびゅーんと大量のデバフSEが全員に入りました。解除不可デバフです。
八雲/なんでー!?(笑) け、警戒されたから……!?
GM/その通り。「卑弥呼を敵として認識された」ので、デバフがかかりました。卑弥呼はウズマキから赤聖杯を取り出して、君達を警戒します。
ミズ/あ。……持ってるじゃん!
GM/「爾らはこの国で暮らす家族ではない! だから……爾らは今から全員キャラクターレベル1だ!
八雲/……初心に返ります!?(笑)
デュナ/いやーん!?(笑) 生まれたての天使になってしまう! ぴよっ!
ミズ/ポメになるじゃん。

 卑弥呼デバフルール
 卑弥呼に「お前は敵! 味方じゃない、家族じゃない」と見なされたキャラクターは、キャラクターレベル1になる。
 キャラクターレベル1になったPCは、取得していた特技を2つ(主特技+副特技か、副特技+副特技)選択すること。選択した特技しか使用することができない。
 固定値が上がる特技(≪ハスター≫、≪水霊操作≫など)が使用不可になっても、能力値や戦闘値は変動しない。ただし、「特技が復活しない間はシナリオ上では使えない」という制約とする。
 もし第七特異点の戦闘イベントまでに数値変動がある特技が復活しなかった場合、戦闘直前にキャラクターシートの書き換えを行なう(「卑弥呼からの信頼を勝ち取れなかった」というゲーム的なペナルティとして扱う)。
 レベル規制やレベル回数などの条件は、一時的に適用しない。キャラクターレベル1でもクラスレベル3以上の特技を選択して構わない。


GM/ぶっちゃけて言うと、シナリオが進めばレベルはどんどん戻ります。なので深く考えず、安心して「オープニング段階で使える特技」を2つだけ選んでください。
デュナ/後々戻ってくるけど、どれを先に覚えておくかっていう問題がありますね……。
八雲/≪食物錬成≫と≪護符≫、どっちを残そう……?
デュナ/八雲さんはおにぎりというイメージがある。
ミズ/相手と仲良くなるためにはまず胃袋を掴もう!(笑)
ヴェド/アイデンティティであるアルターエゴの≪死の宣告≫は残したい〜! じゃないとただの呪物に戻ってしまう!(笑)
ミズ/ティンダロスの仔犬。
デュナ/オウ、ミッズベイビー! カワイイカワイイネ!(笑)

 相談した結果、オープニング段階で選択した特技2つは以下の通り。
 ロア→≪死の宣告≫、≪ちいさな呪い≫。ミズ→≪合成武器:渦巻く混沌≫、≪偽りの太陽≫。デュナ→≪叱咤激励≫、≪物品調達≫。八雲→≪逆転運命≫、≪食物錬成≫。


ヴェド→ロア/第三再臨から第一再臨に戻っちゃった。……八雲さんしか人型がいない。3匹を抱きかかえる八雲さんだね。
八雲/嘘でしょ!?(笑)
デュナ/御三家みたいになった!(笑)
ミズ(ポメ)/どっちかっていうとメガテンでは?(笑)
デュナ(チュン)/今のデュナ、サイズがチュンですよ! 雀です!(笑) ……我々はこの国の者ではなく旅の者ですが、決して貴方の国に危害を加えるつもりはありません。もしそのつもりでしたら先ほどの男性を助けなかったと思うのですが?
GM/「これでも一応は近付く者全員『敵認識しろ』って弟から言われているのだ! しかし! ……このまま仔犬たちを集落外に放置するのは心苦しい!
ミズ(ポメ)/わんっ! きゅーん!
GM/かわいい!(笑) 「いいコね〜ドチタノ〜? うちの国、来る?」
ミズ(ポメ)/くぅーん! きゃうーん!
八雲/大事にしてあげてね。
ミズ(ポメ)/なんで交換に出したの!?(一同笑) みんなで行こうよー!?
GM/卑弥呼は君達を自分の集落に連れて行ってくれるそうです。「味方じゃないなら縄とかで縛って連れていった方がいい? めんどくさいからそのまま行くわよ
デュナ(チュン)/なんか……この卑弥呼、不安になるな(笑) 自分で言うのも難なんですが、こんな得体の知れないものを領土に入れて大丈夫なんですか?
八雲/そのわりには、先ほどの男性を帰していたのは良かったのです?
GM/「正直良くない。絶対怒られる。特に弟にめちゃくちゃ怒られる」
八雲/弟……あー、いますよね、亀の弟。
GM/ぐだぐだ邪馬台国じゃないから亀ではないよ(笑) 「でもまあ、こんなかわいい仔犬や小鳥や呪物を放っておく訳にはいかないし」
ロア/呪物だけフォントが違わない?(一同笑)
GM/「これでも私、神託を受けるシャーマンなのよ。今とりあえず神に『どうよ?』と訊いてみたけど『大丈夫じゃない?』って返信来たから多分平気
ミズ(ポメ)/緩いね(笑)
GM/「でも神ってよくそういう≪神託≫するじゃん」
デュナ(チュン)/うん、判る(笑)
ロア/『ヨシヒコ』の仏みたいに「まあまあ! 良いじゃん良いじゃん!」って言うよね(笑)
GM/「もし貴方達がその姿になっても襲い掛かってきても、私がこれを持っている限りレベルは1。負ける訳ないから心配は無いわ」 卑弥呼は赤聖杯を抱えています。
デュナ(チュン)/そういえば、赤い……アーティファクトはどうなされたんですか?
ミズ(ポメ)/村の宝とかか?
GM/「これは私が個人的に貰ったやつ」
八雲/誰に?
GM/「先日集落にやって来て神託を下さった御方。村人に為になる色んなお話をたくさんしてくださって、身振り手振り激しくまくしたてる不思議な人。話を聞いてると何でも出来るように思えてくるような不思議な言葉を操る人で……なんか黒くて虫っぽい神様だった」
デュナ(チュン)/確定じゃん(笑)
GM/「でも悪いことは一切言わなかったし、私にこの聖杯なる物を与えてくださった。これがあるから『みんなレベルが下がって戦争を起こせない状態』にしてくれたのよ。これは神が与えてくださった素晴らしい呪物! 私が持ちなさいと言われたからいつも持っているの」
ロア/あ……他の人もみんなレベルが下がってるんだ!?
八雲/それは強い。あの……卑弥呼さん達は、何と戦っているんですか?
GM/「何って……全部よ。私の国、不弥(ふみ)の人達以外全部。どの男王も昔っから集落を見つけ次第戦争を仕掛けてくるんだから決まってるでしょ」
ミズ(ポメ)/全部敵か……。
GM/卑弥呼の国に入って行きますと、先日も争いがあったのか集落の周りは崩壊してボロボロです。人々が復興するべくトンカンと修繕してるところですね。集落の中央近くに大きめな家があり、そこから2人出てきます。

 

八雲/どっちが亀……じゃなくて、弟だ?(笑)
GM/1人は好青年って感じの男性。若く精悍なリーダーっぽい青年で、キャラクターイメージはプロトアーサー。声は櫻井孝宏。
ミズ(ポメ)/ガチの好青年じゃん。
GM/もう1人は、中学生ぐらいの年齢の年若い男の子。年下の方が卑弥呼を見つけると、「おい姉上! 女王なんだから外に出るときは誰かに言えって〜!」とプンスカしながら来て……君達がいるのを見て「女王様! ご無事でしたか!?」と忠臣ロールをする。
八雲/誰に教わったの、そのロール?(笑)
GM/青年の方もやって来ます。「卑弥呼。何か訳ありか?」「ヒコノオオエ、彼らは我を助けてくれた。処遇はヒコノオオエが決めて」
ロア/ひこのおおえ……?
ミズ(ポメ)/ふっ……今のオレは≪−50人畜無害≫が無いただの無害な仔犬だぞ! 怪しめるかな!?
デュナ(チュン)/データで裏付けがされてしまった無害な仔犬(笑)
ミズ(ポメ)/くぅーんくぅーん! まだレベル1だからベチャっとしてない仔犬だよ〜!
八雲/≪毒の魔弾≫が無いから本当に無害だ。
デュナ(チュン)/でもデスブリンガーは打つ。
八雲/ただただ番犬として優秀だ(笑)
GM/青年は言います。「卑弥呼が平気な顔して連れてきたんだろ? じゃあ大丈夫だよ」
ミズ(ポメ)/ゆるーい!(笑)
八雲/凄い信頼ですね。
デュナ(チュン)/なんか……ガバすぎて逆に不安になる。大丈夫か、この邪馬台国?(笑)
GM/「とりあえず自己紹介をさせてもらうよ。俺はヒコノオオエ(卑狗の大兄)。で、そちちにいるのは俺の花嫁の卑弥呼」 そう言われると顔を赤くする婚約者。
ロア/あらあら、かわいい。初々しいー(笑)
GM/「そこの小さいのはサノ。卑弥呼の弟だ」 なお、卑弥呼の弟は歴史に名前が残っていないので、今回のシナリオではサノくんという名前設定でいきます。「卑弥呼が招いた客だ。お礼に飯でもどうかな?」
ミズ(ポメ)/飯だ飯だー! わふわふ!
GM/ヒコノオオエは気さくに家に招いて、ご飯を出してくれます。……この時代、もう白米が食べられるんですよ。そこそこ美味しいお米をいただけますよ。
ロア/凄いなー! 白米だー!
八雲/何かお手伝いできることないかな? おにぎりぎゅっぎゅ。
ミズ(ポメ)/あ、カド作ってる!(笑)
八雲/……ご飯を食べながら訊きます。この国って戦争下なんですか?
GM/ヒコノオオエが答えましょう。「この国どころか、どこ行っても100年ぐらい戦続きだよ」
八雲/百年戦争だった……。
GM/「警戒した方がいいと女・子供には言い聞かせていても、警戒も戦争も日常さ。先日も攻め立てられて……集落のあっちの方は全部壊された」
デュナ(チュン)/直しては壊され、直しては壊され……ですか。
GM/「集落を離れればみんな敵だ。でも、俺は信頼できる奴はどんどん信頼した方がいいと思っている。仲間や家族を増やしていった方がいい。その方が後々……いいだろ?」
ミズ(ポメ)/戦争していると人間も物資もすり減ってくるから、増やす方にシフトした方がいいな。
GM/「まあ、それも卑弥呼が持つ聖杯のおかげで人的被害は激減したけどな」 にっこり。
デュナ(チュン)/……あの、レベルを戻してほしいんですが?
GM/(卑弥呼になって)「えー。味方じゃないんだからそのままレベル下がったままでいなさいよ。敵を作りたくないからこれでレベルを下げてるんだしー」
八雲/じゃあ……仲間になりますか。
デュナ(チュン)/我々は旅をしている最中です。この戦乱の中であちこち行くのは難儀をしておりまして、もしよろしければこちらで復興のお手伝いをするのでお世話になることはできませんか?
GM/「仲間になってくれる? それは大歓迎!」 ここで、呉用が発言します。(呉用になって)「まずお近づきのおしるしということで……少しその、赤聖杯というもの、お借りできませんか? そんな珍しい物、滅多に見られません! ぜひともお近くで拝見したく……」 何とか聖杯を奪えないか画策します。
ミズ(ポメ)/うんうん!
GM/それに対して卑弥呼は「めっ! 家族でもない人に渡せるわけがない!」と断ります。……逆を言えば、信頼を勝ち取ることが出来ればレベルも戻せるし……と思ってください。
八雲/……あ。第七特異点のウルクだこれ!
GM/はい、その通り。GMは邪馬台国でバビロニアのようなことがやりたいです。
ロア/あー、お使いイベントがあるぞこれ!(笑)
八雲/最初はひたすらお使いイベントをこなして信頼を勝ち取るやつですね。信じてもらうために良いことをしようか。
デュナ(チュン)/途中で夫婦喧嘩を仲裁しに行かないと(笑) どちらにしろ、この集落を調べるためにここに留まらなければいきません。
ミズ(ポメ)/なかなかに飯も美味かったし、オレは賛成!
ロア/既に胃袋を掴まされた(笑)
GM/(ヒコノオオエになって)「味方になってくれるって言うなら……あっちの家屋が半壊状態だけど、今日新たに造り直したからそこにみんな住んでもらっても構わないよ」
ミズ(ポメ)/まかせろ!
GM/では……ここでちょっと、NPCのロールをします。後ろでこのやり取りを聞いていた同行者のマリーゴールドが口を開きます。空気の読めないことを言いますね。
八雲/はい?
GM/「こんな所で住むの? こんな不衛生な所に!? 信じられない! 寝る所も無いような瓦礫の下で寝ろと!? ふざけてるの!?」 我儘お嬢様ロールをします。
ミズ(ポメ)/……はーい、嬢ちゃんこっちこっちー(笑)
デュナ(チュン)/集合! ……良いですか、人の子。
八雲/偉大なヒヨコのお言葉ですぞ!(笑)
GM/「なによサーヴァント?」
デュナ(チュン)/我々は全員レベル1で弱体化しております。おそらく束になってもあの卑弥呼には敵いませんことをご理解しておりますか? 卑弥呼のバスタークリティカルでワンパンされてしまいますよ!?
八雲/けっちょんけっちょんにされます(笑)
ミズ(ポメ)/指先一つでダウンだ(笑)
デュナ(チュン)/レベル1のまま彼らの不興を買って放り出されれば、誰も貴方を守れるサーヴァントもいなくなります。どちらにせよここの調査をしなければならないのですから……死の程言わずに郷に入っては郷に従えということわざが日本にはあるでしょう! 今は郷! ここは郷!(一同笑)
ミズ(ポメ)/まあまあ何事も経験だ、お嬢さん。たまには汗水たらして働こうぜ?
デュナ(チュン)/人の子よ、今は身を粉にして働き信頼を勝ち取ることこそが近道だと知りなさい!
GM/「判ったわよ、7人も8人もいるんだから頑張りなさいよね!
デュナ(チュン)/自分を頭数に入れなかったな!?(笑)
ロア/働かざるもの食うべからずだよー!(笑)
GM/蛍が「ちゃんと言い聞かせますので! 言い聞かせますので! シーンを進めてくださって大丈夫です!」と頭を下げます。
八雲/蛍さんが「ここは俺に任せて先に行け」ムーブをした!(笑)
GM/ヒコノオオエは「こっちとしてみれば生産力が上がるのはありがたい。男手もいるみたいだしな」とダーレスと呉用を見て、満足そうです。「この国は、物知りで神にも認められてるシャーマンの卑弥呼がリーダーでやっている。何かあったら卑弥呼か俺に言ってくれ」
八雲/ふんふん。
GM/「先日、卑弥呼のアイデアで、海外にでっかい国……魏って所から友好国になってくれないかって使者を派遣してる。今のところ『お前のところスゲーから鏡とかあげる』って返信があったぐらいなんだ。うちは女子がリーダーで凄いところなんだぞってアピール戦略も成功してるぐらいだから、もっと生産力を上げて良い国を作っていく真っ最中」
ロア/ほうほう!
GM/「あらためて、今日からよろしく頼むよ!」

 集落作りクエスト
 仲間として集落を復興させていくことで、仲間認識になり、レベルが戻っていく。
 集落に1日を費やすと、集中した箇所のポイントが蓄積していく。
 キャラクターは1人1つ、どこの仲間になって貢献するかを選択する。
▼1:作物を耕す  【体力】【理知】  →作物ポイントが上昇
▼2:住居を建てる  【反射】【意志】  →住居ポイントが上昇
▼3:集落を防衛する  【知覚】【幸運】  →防衛ポイントが上昇

 判定達成値1〜10が出たら+1、判定達成値11〜14が出たら+2、判定達成値15以上が出たら+1D6のポイントが上昇する。
※月下水木金土の6日間でポイントを貯める。
※日曜日はお休み。日曜も働くと判定達成値12以下で+2、12以上が出れば+1D6になるが、1週間休まなかったというペナルティが発生し、【HP】・【MP】ともに2D6点のダメージを受ける。

 週替わり事件
 ラウンド始めに代表者(設定的には、ロアor卑弥呼/GMが推奨)が1D6を振り、「事件が起きる曜日」を決定する。
 1:月 2:火 3:水 4:木 5:金 6:土

 【事件チャート(1D6)】
 1:働きすぎによる過労!病気! ランダム1体を選択。【体力】難易度10で失敗すると【HP】と【MP】が「2D6点」になってしまう。ロールは選択された対象が振ること。
 2:住民たちと仲良くなる。みんなで協力したおかげで好きなポイント+1。
 3:やる気が溢れまくり! 順調に作業が進んだおかげで好きなポイント+1。
 4:自然の猛威!災害! 【幸運】判定で難易度10に2人以上成功しなければランダムで選ばれたポイントが1D6減少する。
 5:この上ない幸運! 好きなPCが【幸運】判定難易度13に成功すると、好きなポイント+1D6
 6:話の途中で悪いが野生動物だ! 【反射】判定で難易度10に2人以上成功しなければ、【HP】と【MP】がともに2D6ダメージ。


 イベントリスト
▼作物イベント 【千早 作物P:5】 【卑弥呼 作物P:5】 【サノ 作物P:10】
▼住居イベント 【ヒコノオオエ 住居P:5】 【マリーゴールド 住居P:5】 【集落内 住居P:10】
▼防衛イベント 【集落外 防衛P:5】 【蛍 防衛P:5】 【ナガラ P:10】


GM/1日働いてポイントを稼ぎましょう。ポイントが貯まるとイベントリストから条件に合ったイベントが開放されます。例えば、【千早 作物P:5】は「作物ポイントが5点貯まっていれば千早に関するイベントが起こせる」という意味です。
ミズ(ポメ)/なるほど。
八雲/……「ナガラ」って何?
ロア/ながら? 人名とか? それとも「ながら作業」のこと?
デュナ(チュン)/川の名前しか判らないな……。
GM/また、1週間ごとに事件が起きます。設定的にはシャーマンの人……GMの卑弥呼かプレイヤーのロアくんが1D6を振って「何曜日に何かが起きるぞ!」を決めます。
ロア/ぴーん!
デュナ(チュン)/「事件チャート」で4が出ると、災害……。
ロア/わ〜!? せっかく育てたものが無くなっちゃう〜!
デュナ(チュン)/このポイントを増やしていくクエスト方式……サバフェスっぽい!(笑) 神も「7日目は休め」って言われているのでちゃんと休もうね!
GM/なにせ日が昇った朝から日が沈む晩までずっと肉体労働だからね。レベル1で一般人同様のみんな、ちゃんと休まないと疲れちゃうよ。
ミズ(ポメ)/休息は必要!
GM/という訳で、頑張って……建物を建てて作物を育てて集落を防衛して信頼を勝ち取ってください。
デュナ(チュン)/やることが! やることが多い!(笑)
八雲/本当に多いな!(笑)
GM/そして……実は皆さんには、集落を目に見えて物理的に建ててほしいんですよ。



ロア/小さいレゴだ!
GM/1ポイントにつき1ブロックを使って、好きな風に何かを作ってね。毎日全員成功できれば最低でも1日4ポイントは貯まる筈なので、君だけのオリジナル邪馬台国を作ろう!
ミズ(ポメ)/マインクラフトだ!(笑) 凄く楽しそうー!