アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 オーメン・ガールフレンド 第二特異点 』 2ページ ■
2021年8月15日




 ●ミドルフェイズ1/ミズ&八雲 〜森の中〜

ミズ/まず……ドンレミに居た組は、森のジュラに行ってみようと思います。
GM/ジュラララ!
ロア/デュラララみたいに言った(笑)

(1)ジュラ:森 【知力】10→12 ※ミズ&八雲のスタート地点ドンレミ近く

GM/ジュラの森です。木々ばかりの場所で探索をしましょう。ミドルフェイズは全て連続作業判定をすることになっているため、1度でも失敗するとシーン退場となります。探索に使えそうな特技があったら宣言してください。
ミズ/はーい。≪野獣の鼻≫は使いますか?
GM/クンカクンカ、調べる感があって良いね! オープニングフェイズで「うらめしやー」な幽霊達がいっぱいいたので、異端や怨霊を探そうと思うのは当然でしょう。なので達成値ボーナス+1していいよ。
八雲/≪いとしのシト≫は生かせないかな?
GM/幽霊がいっぱいいるのでOKにします。ボーナス+1!
八雲/いっぱいいるもんな。(ころころ)15で成功です。
ミズ/わふんわふん!(ころころ)達成値12で成功。
GM/1回目の判定は成功だ。2人とも迷子にならなかった!
ミズ/2回目の判定だ。せーの!(ころころ)達成値10……2たりない。シーン退場しちゃいました。
八雲/せっかくなのでミズ、≪逆転運命≫で振り直し!
ミズ/(ころころ)ふへへ、失敗。残念。違う所を探した!
八雲/では、八雲も2回目に挑戦します……私が頑張るしかないね。(ころころ)あ、成功!
GM/八雲さんが成功したのでOK! では……まだこの時代では開拓されていない鬱蒼とした木々の中を探索する八雲さん。そんな君は……なんということでしょう、禍々しい装置を発見します。森で、幽霊を発生させている魔道具が発見されました。
ロア/うえー!?

 『イベントキー:装置』
 A・B・Cの3つの装置を壊すことで、幽霊の発生を止めることができる。
 →ジュラに【A】の装置を発見、のちに破壊に成功!


ロア/Aが見付かった……ということは、BとCもどっかのマップにあるんだよね? 探さなきゃ!?
GM/その魔道具の形状を言いますね。……やや平べったいお皿のような、コップのような白い容器に、匂いの強いお酒。そこに血生臭い生肉が置かれています。
デュナ/……赤聖杯?
八雲/ま、禍々しいな……。護符をぺしっ! 破壊!
GM/すぐに破壊した方がいいと察した八雲さんは、Aを破壊しました。直感的に「BとCも同じことをした方がいい」と思います。しかしミドルフェイズ開始前にも言いましたが、別に破壊しなくてもシナリオクリアーはできます。
八雲/全て破壊しておいた方がPCが優勢になりそうな予感はしますね……。この幽霊についての対策はしておきたい。溜息をつきながら対処します。
GM/「びえー!」 またジャンヌの泣き声がします。
八雲/おや?
GM/またジャンヌが森に逃げてきたみたいです。オープニングフェイズの再来ですね。あ、幽霊は対処したので森はもう安全だよ。
八雲/また来ちゃったのか……。ミス・ジャンヌ。
GM/「ヒエッ!?」
八雲/一人でここに?
GM/「は……はい、また怖いのが見えたので……また怖い男の人達に追いかけられて……ぐすぐす」
八雲/追いかけてくるのはいつも男なのかい?
GM/「男です! 集団でウワァーッて襲ってくるんです!」
ミズ/集団で男性に……それは怖いな。
デュナ/……ジャンヌをピンポイントアタックしてくるんだね?
GM/そうですね、他の人達は一切狙ってないようです。「……あ、あの! ハーン先生は、以前ワンちゃんを連れて『仲間を探しに行く』って話していましたけど……」
八雲/はい。私達には逸れてしまった仲間がいますからね。
GM/「……良かったら、私も連れて行ってくれませんか?」
ミズ/おっ?
GM/「その、別の場所に行ってみたいというか……村や森には怖いものが多すぎるから、別の街なら怖くないかなって。それに、『このままではいけない』と思って……」
八雲/……勇敢だね、君は。お兄さんを説得できるかい?
GM/「バスターで説得します!」
ロア/意外と力強かった!(笑)
八雲/温厚に行こう!(笑)
ミズ/……≪インビジブルマン≫を使用します。シーンに登場してもいいですか?
GM/特技を使ってくれればOKです。どっかのカドっこからミッズが出没!
ミズ/その辺に落ちてるレンガのカケラから登場! わんっ! ……ついて来るのは構わないぞ。
GM/「シャベッタアアア!?」
ミズ/オレはこの通り、喋る犬だ。それで怖がらないならな?
GM/ジャンヌはミッズを怖がって八雲さんの後ろに隠れます。怖がりますけど……「い、いつも襲われたり襲われたり襲われたりしてるから、違う町に行けば怖くなくなるかなって思って……それに、このままじゃいけないって私だって思ってるんですよぉ!」
八雲/ミス・ジャンヌ。君は自分の事を解決したくて我々について行きたいのかい?
GM/「その通りです!」
八雲/であれば……そこまで脅すことはないんじゃないか、ミズ。
ミズ/脅す訳ではない。ただ……このままオレが喋れないのが大変だっただけだ。
八雲/それはそう、本当にそう(笑)
ミズ/この先いっしょに同行するなら、きちんと明かしておいた方がいいと思ってな。この方が意思疎通がしやすい。……別に怖がるのは当然だ。人間だから恐怖はつきもんだし。
GM/「う、うん……」 ビクビク、こわごわ。
ミズ/言うだろ、怖いものには怖いものをぶつけろって。そういう意味ではオレを信用してくれていい。
GM/「……ど、努力します!」
八雲/まあ、慣れだね。慣れるんじゃないかな。だって……最初は私の手も驚いていたのに、今ではこんなに近くに居られるようになったんだからね。
GM/はっ、そういえば。
八雲/ちょっと話題を変えよう。ミス・ジャンヌ、この辺りの地理は君の方が詳しい。行きたい町はあるかい?
GM/「わりとどこでも行きますし行けますよ! 昔は『男勝りのジャンヌ』って言われてたぐらいなんで馬とかブイブイ乗りこなせます!」
ロア/だよねー(笑)
デュナ/幽霊が見える前は活発な女の子だったんだね。
ミズ/幽霊発生の装置さえ無ければ、昔の意気を取り戻せるかもしれないな。
GM/「そうだ、リヨンに私の知り合いがいます! 知り合いとお話ができたら私がとてもテンション上がって嬉しいです!
ミズ/おおっ、リヨンか。やる気が上がるならいいじゃん! 大事だろ、行くぞ。
八雲/我々は一体どこに行ったらいいか見当もつかなかったんだ。助かるよ、ミス・ジャンヌ。
GM/「今すぐ兄をバスターで説得してきます!」
八雲/兄ぃー!?(一同笑)
GM/なお、その兄はバスター説得されて「10歳頃の元気なジャンヌが戻ってきてくれた!?」と大喜びで送り出します。
ミズ/きちんと元気な姿が戻ってきてくれたって嬉しいもんな!(笑) 喜んでくれたところで、行き先が決まったな。


 ●ミドルフェイズ2/ロア 〜自分磨きの日々〜

ロア/ロアはマルセイユの判定をしまーす。

(3)マルセイユ:街 【意志】12→14 ※ロアのスタート地点の港町

GM/マルセイユは港町です。人は盛んで仕事がまだまだいっぱいある町ですね。ミーチャンは町をお掃除したり、子供達に絡まれたり、おじさん達に構われて平和に過ごしてます。ロアくんとは「持ち主を探してあげる」という関係だから、ミーチャンが仕事中に腰に掛けてるバッグにロアくんを入れてくれてます。
八雲/かわいい!(笑)
ミズ/ポーチにマスコットが付いてるみたい(笑)
デュナ/(町の悪ガキになって)「ねーちゃんねーちゃん! なんか変なの付いてるー!」
GM/ミーチャンは「えへへカワイイでしょ〜?」と笑顔ですよ。「みんなも仲良くしてあげてね!」 小さな女の子が「かわいい〜」とロアくんを撫でたりする。
ロア/えへへ〜。
デュナ/(町の悪ガキになって)「こいつ、脱がしていい!?」
ロア/ぎぎぎぎぎ。
八雲/必死に抵抗してる(笑)
GM/ミーチャンが「こらっ! 服を脱がせるなんて破廉恥だよ!」と窘めたり……そんな感じで自由に【意志】判定をしてください。
ロア/ミーチャンのお仕事をお手伝いしながらなので……こういう感じのお掃除でいいかな? って≪同調録≫!
GM/なるほど、達成値ボーナス+1してください。
ロア/≪セルロイドの心≫を使用して、達成値13で確定成功させます。
GM/おおっ、1回目を成功させました!
ミズ/≪セルロイドの心≫、判定時に便利だよね。
ロア/2回目はダイスを振ろう。ミーチャン、見守っていて!(ころころ)達成値13……でも≪友の華≫で入手した≪コネ「特命課」≫を使用してさらに+1、成功させます!
GM/凄い! 特命課って、お巡りさん的な立場のミーチャンそのものだよね?
デュナ/確かに。ピッタリな成功だ。
ロア/ミーチャンミーチャン! お掃除ってこれでいいの?
GM/「ロアくん、ありがとう! 小さな体で人探しもしなきゃなのに、私のお手伝いまでしてくれて嬉しいわ」
ロア/ミーチャンといっしょにお掃除できて嬉しいな! キレイになってとっても気持ち良いよ!
GM/「……私ね、まだこの町に来たばかりのとき、みんなに受け入れられるかとっても不安な日々を送っていたの。よそ者だった私はみんな優しくできるか長いこと心配だった。だというのに、ロアくんはほんの数日でこの町に馴染んで、お仕事までしてくれて……本当に尊敬するわ」
ロア/ボクはミーチャンにとても助けてもらったんだよ。ミーチャンのその笑顔はボクを幸せにしてくれる。きっとその笑顔、町のみんなも幸せを貰っているよ。
GM/「……そうだと嬉しいな」 ぎゅうっとロアくんを抱き締めます。胸は無いです。
ミズ/固い。
八雲/スレンダーなんですね(笑)
デュナ/モデル体型ってやつだ!(笑)
ロア/ミーチャンカッコイイ〜!
GM/「……実は私、会いたい人がいるの。でもその人、私の声を全然聞いてくれなくって……まだ心配性は治ってないわ」
ロア/それは、どういう人なんだい?
GM/「かわいい女の子よ。私が声を掛けてもすぐ泣いて逃げちゃう……。もしかして私の話し掛け方が悪いのかなって思ったから、まず私は信頼されるヒトになろうと考えて、それでお掃除屋さんになったの」
ロア/へー、なるほど? 今から会いに行ってみるかい?
GM/「会いたい。凄く会いたい! ……ロアくんが笑顔を褒めてくれた今なら、その子も私の声を聞いてくれる気がする。私、その子に会いに行きたいわ!」 マルセイユの判定に成功したロアくんに、イベントキーを差し上げます。

 『イベントキー:ミーチャン』
 このイベントキーを所有しているPCが「ハンドアウト赤のPC」と同一シーンになった場合、ミーチャンとジャンヌのイベントが発生する。
 また、「タイミング:オート」「対象:自身」「回数:1」の振り直しが可能。


GM/このイベントキーを持ったロアくんが、八雲&ミズのコンビと合流した場合、ミーチャンの特別イベントが発生します。また、ロアくんのみ使用できる振り直し権利をゲットできました。
ロア/やったー、嬉しい!
ミズ/ミズ&八雲とロアが接触すればいいのか。次のシーンで会えたらいいね?
GM/会うタイミングは相談して決めていいよ。「いつか会えたらいいな……。その子の名前はね、ジャンヌっていうの」
ロア/ジャンヌちゃんかー! じゃあ何か手土産を持って行こう! きっとジャンヌちゃんも喜んでくれるよ。
GM/「そうね、ジャンヌは何が好きかしら? ロアくんだったら何が欲しい?」 そんな風に1人と1体はお掃除のお仕事を終え、お土産屋さんに踊りながら行くのでした〜。


 ●ミドルフェイズ3/デュナ&千早 〜パリの秘密〜

GM/「次はこの呉用のターンですね!」
デュナ/違います! ノー呉用のターンです!(笑) デュナとマスターはパリで【体力】判定をします。
ミズ/凱旋門でシャトルランでもする?
デュナ/凱旋門はまだこの時代無いから!(笑)

(7)パリ:街 【体力】12→14 ※デュナ&千早のスタート地点の都心

デュナ/≪神託≫……主よ、我々はこれからどこへ行けばよいのでしょうか。
GM/主は「その辺で頑張って」と言います。
ロア/主、雑!(笑)
デュナ/そんな+1を貰って頑張ります! 意気消沈しているパリの人々に聞き込みをしながら……(ころころ)出目が良い。16で成功です。
GM/凄い〜。そんなデュナさんですが見れば見る程「やる気が無い人達が多い」と思いました。
デュナ/やっぱり雰囲気が良くないな……。マスターがいる時代のパリってどんな感じだったんですか?
GM/「え? オシャレでシャランラ〜って感じ……?
八雲/オーウ、マドワゼール?」みたいな?(笑)
GM/『マリトッツォ〜?』みたいな?
ミズ/マリトッツォはイタリアかなぁ?(笑)
デュナ/元いた時代の美味しい物の話をしたと!(笑・ころころ)ふむ……≪見えざる手≫を使用して、達成値16で成功します!
ミズ/掌くるり!
GM/成功ですね。ではパリの街中を行くデュナ達。……人が集まるところというと、物も集まるようで。商売が集まる小さな路地裏に、それがありました。

 『イベントキー:装置』
 A・B・Cの3つの装置を壊すことで、幽霊の発生を止めることができる。
 →パリに【B】の装置を発見、のちに破壊に成功!


デュナ/こんな所に赤聖杯のミニチュア版が!? 破壊せねば! 罪ありき! ……もしかして、ネガティブなアーティファクトがあったから必要以上に人が怯えているのでは?
GM/まったくもってその通りです。デュナさん達が魔道具を破壊して路地から出ると、道を歩いていたどんよりした人々の顔色が心無しか回復している気がします。
デュナ/負の感情が高まると悪いものを呼び寄せてしまう……それをを目的にパリに設置していたのでしょうね。マスターも見るからに怪しいアイテムを見つけたら、触らないですぐ私達に報告するんですよ。
GM/「判りました。『見つけた〜!』って持ってきたらダメですね
ミズ/素手で触っちゃダメ!(笑)
八雲/まっくろくろすけを見つけても「パァーン!」って潰して持って来ちゃダメですからね(笑)
デュナ/逸れた仲間達を探すのと同時進行で、このミニチュア赤聖杯を発見していきましょう。


 ●ミドルフェイズ4/ミズ&八雲 〜ペンフレンド〜

GM/3陣営が1回ずつシーンを終えたので、2ラウンド目になりました。どこからいこうか?
ミズ/では……ジャンヌを連れて、リヨンに行こうかー!

(2)リヨン:街 【幸運】10→12

GM/リヨン、そこはフランス第二の規模を持つ都市です。港町マルセイユからの商品が運ばれ、現在は戦地にもなってないことから平和に盛況しているようです。イメージは埼玉。
ロア/なるほど、フランスの埼玉(笑)
デュナ/いきなり親近感がわいたな(笑)
ミズ/ちなみに、リヨンに居るというジャンヌの知り合いってどんな人なんだ?
GM/(ジャンヌになって)「文通仲間の男性です」
八雲/おや、隅に置けないね?
GM/「そ、そんなそんな……凄く頭の良い銀行員さんなんですよ」 ちなみにリヨンって金融の街らしいよ。「物知りで、社交的な人で……私なんかにも優しくしてくれる人で、名前はシャーリーっていいます」
ミズ/シャーリーくんか。
GM/さて、そんな街での判定は【幸運】です。どうしますか?
八雲/……普段はマスターに使っている≪絆の両眼≫を、一次的にミズくんと共有していることにしたいです。共に調べるということで、できますか?
GM/≪絆の両眼≫は元々『契約』同士専用ではあるけど、面白いアイデアだね。凄くサイキックな感じでカッコイイし、千早以外と視覚共有してもOKとします。
ミズ/上からと下からで視点が違う情報が入りそうだな。ぽめ!(笑) その視点をさらに強化する≪獲物を狙う眼≫を使おう。
GM/OKです。どちらも達成値ボーナス+1して判定どうぞ。
八雲/そうだ……ラウンド始めに≪魂装支援≫でダイスロール+2することはできますか?
GM/OKとします!
ミズ/(ころころ)ファンブル。
GM/いきなり迷子の犬になった!(笑)
八雲/視界を共有してるので「ミズが迷子になったな」と判りました(笑) 自分が頑張るしかないな。(ころころ)ピッタリ成功です。続けて2回目!(ころころ)13で成功!
ミズ/良かった! ありがとう!
GM/一番気になるのは「この街にジャンヌを狙う幽霊はいないかな? 装置はないかな?」だと思いますが……どうやらこの街には無いようです。安全ですね。
八雲/装置は無いぞ!
GM/なんならミッズ、≪インビジブルマン≫を使ってシーン登場して迷子のジャンヌを拾ってシャーリーくんの家に行ってくれ(笑)
デュナ/ジャンヌもいつの間にか迷子になってる!(笑)
ミズ/路地のカドっこからシュッと出て、ジャンヌと一緒に行くぞー(笑)
GM/では、みんなはなんやかんやシャーリーくんの家に到着! ジャンヌの文通友達のお家に遊びに行けました。シャーリーは身なりが良い格好の、銀行員……一般的な20代の男性です。
八雲/うんうん。
GM/ジャンヌから八雲さんとミズくんの話は既に通っていることにしますね。(シャーリーになって)「貴方が、ジャンヌの手紙にあったお姉様ですか」
八雲/……お姉様……。
ミズ/今の小泉八雲は女性だからね?(笑)
八雲/……そうだった、自分はTS鯖だった(笑)
GM/では……まずは、NPC同士の会話をさせてください。

 ジャンヌ「シャーリーくん、お久しぶりです。お手紙いつもありがとうございます」
 シャーリー「よく来てくれたね、ジャンヌ。元気な君を見ることができてとても嬉しいよ」

 その姿は、恋人同士というより……まるで兄が妹を可愛がるような、はたからみれば家族に見える2人だ。
 幽霊がいないリヨンでは、本来の明るいジャンヌの顔が出せるため、イキイキとした表情でシャーリーと話をする。
 最近ジャンヌの様子がおかしいと聞いていたシャーリーだが、そんな噂を微塵も感じさせない様子にほっとして大変嬉しそうだ。


GM/【知覚】判定、難易度8をどうぞ。
八雲/【知覚】?(ころころ)失敗です。
ミズ/おっと?(ころころ)達成値10で成功です。
GM/ミズは……仲良しな2人をじっと見ている男性達の存在に気づきます。
ミズ/おーん? なんだあいつら? ……八雲をつんつん。知らせます。
八雲/おっ? ……[霊媒師]的に見ちゃうんですけど、生身の人間ですか?
GM/はい、生身の人間です。幽霊ではありません。
デュナ/ストーカーかな?
ミズ/……ぐるるるる。ストーカーの皆さんに気付かれるぐらいの視線を向けます。
GM/番犬が仕事してる(笑)

 ジャンヌ「あの……最近ずっと怖いことばかり続いていたんですが……ハーン先生やミズくんと一緒に過ごすようになってから、とても前向きに戻れてきたと思います。今回も、ハーン先生達がいたからリヨンに来る気になって……。
 おかげで、シャーリーくんとも元気な状態で会えました。……すっごく嬉しい!」
 朗らかに、明るい笑顔を見せるジャンヌ。
 本来のジャンヌは人の中心にいるような、明るく元気な女の子。そのことを思わせる美しい笑顔を見せる。

 ジャンヌ「ハーン先生とミズくんがいてくれて、本当に助かっています。
 怖いものを見る機会は減ったし、ドンレミ村を出て遊びに来ることのも久々にできて……。とても感謝しています」
 シャーリーと話しながらも、気恥ずかしそうにジャンヌは八雲とミズに感謝を述べる。


ミズ/よ、よせやーい。ぱたぱた。
八雲/ミズが尻尾を丸めてる(笑)
GM/その話を聞くシャーリーも、「ジャンヌはいい人に出会えたんだね」と笑顔で話を聞いてくれます。

 シャーリー「ジャンヌが立ち直ってくれて僕も嬉しい。ジャンヌはジャンヌらしく、君が出来ることをやっていってほしいな」
 ジャンヌ「あっ、ありがとうございます。
 私……シャーリーくんに会えて良かった。皆さんに会えて良かった……本気でそう思います! 私、立ち直ります!」


GM/ジャンヌは元々、前向きで元気な女の子でした。それが5年間、村の中で追い詰められていた訳で……。八雲とミズという外の風が吹いたことで、彼女は立ち直っていきます。リヨンの判定に成功したミズ&八雲に、イベントキーを差し上げます。

 『イベントキー:ジャンヌ』
 ジャンヌ「立ち直ります!!! ……頑張ります……多分……」
 また、「タイミング:オート」「対象:自身」「回数:1」のダイスの出目+1が可能となる。

八雲/これは強い特技が貰えた!
ミズ/そしてかわいいイベントキーだ!(笑) ……きちんと恐怖を乗り越えるのは、生半可な人間が出来ることじゃねえ。だから凄いことだと思うよ、ジャンヌ。
八雲/前向きな姿を見て、ほっとします。……ほっとしながら、外のストーカー達を見ちゃうな。
GM/ストーカー、まだ居ます。
ミズ/じぃっ! ぐるるるる!
GM/シャーリーくんが「……彼らのことは気にしなくていいよ」って呟きます。
ミズ/え? ……なんでって顔をします。シャーリーの膝の上にのしっと乗る。
GM/ポメに乗られた(笑) ではジャンヌが感激のあまり顔が涙でグシャグシャになっちゃったので「か、顔を洗ってきます〜!」と席を外します。シャーリーくん、八雲、ミズの3名だけのシーンになります。
八雲/では……話を聞きます。
GM/「あれは、僕の……私の護衛だ」
八雲/護衛?
ミズ/……お前、何者だぁ?
GM/「……驚かないで聞いてほしいのだが、私は、護衛が付くようなお坊ちゃんなんだ。本名はシャルルという
デュナ/……王太子か!?

 シャルル7世
 フランス・ヴァロワ朝の第5代目国王。
 一介の農民であるジャンヌ・ダルクの起用という英断により、フランスを危機的状況から勝利により百年戦争を終結させた人物。
 百年戦争によってフランスを復興させた「勝利王」。

GM/ジャンヌ・ダルクは王太子に会いに行ったとき、大々的に座っていた影武者を無視し、「一般人の格好をしていた本物のシャルル7世のもとに向かった」というエピソードがあります。このエピソードから「ジャンヌ・ダルクは前々からシャルル7世と知り合いだったのでは?」と噂されており……このセッションではその説を採用した「ジャンヌ・ダルクとシャルル7世はペンフレンド仲間だった」設定にしております。
ロア/ほー、凄いエピソードだ!
GM/また、シャルル7世のお母さんは性に奔放な人で有名で……「腹違いの妹を村に住まわせていたのでは? シャルル7世とジャンヌ・ダルクは兄妹なんじゃ?」説もあります。「実の兄妹なら村人の筈のジャンヌの言うことを積極的に聞いてもおかしくないよね!」という話ですね。
ミズ/お父さん違いの兄妹の可能性があるのか! だから兄と妹のような関係……!
八雲/それはそれは……察しが悪くて失礼した。
GM/「いや、察しが良すぎると逆に困るんだが(笑) あの護衛、ちょっとバレバレでゴメンな?」
ミズ/てっきりジャンヌを追いかけている幽霊の一味だと思ったぞ……。
GM/それ、完全なブラフですね。彼らはストーカー幽霊とは別物で、身分を隠して第二の都市で暮らす王太子の親衛隊です。
デュナ/でもあいつら、護衛ヘタクソすぎっすよ(笑)
GM/「私は王太子という身分だ。敗戦濃厚のこの国だが、その中でも自由に生きられる人間だろう。……それでも、ただの女の子を元気づけることができずにいた。ジャンヌの心を救うことを私はできなかった。君達には感謝してもしきれない。彼女のもとに来てくれて、ありがとう……」
八雲/光栄です。……ジャンヌの仲間になってくれる、これ以上無い存在だな。
ミズ/尻尾ぱたぱた! すりすり、ぐりぐり。ミズ的にはサービス!
GM/かわいいー(笑) 「その、君達は旅をしていると言っていたな? もしまだ旅を続けるというのなら気を付けてくれ。ボルドーの方ではまたペストが流行り始めたそうだぞ」
ミズ/ペストが!?
GM/「ああ。現状、戦争にも負けそうで、ペストも再発している。この国は散々な状況だ。もう藁にも縋りたい気分だよ……」
八雲/大変な状況ですね。……あの、フランスで「男性の幽霊」について何か逸話はありますか? シャルルさんなら知っているかなって。
GM/その質問に関して彼は「判らないな、見当もつかない」と答えます。全然知らなそうですね。
八雲/そっか。……なんでジャンヌだけ男性の幽霊に襲われているか不思議だったので。
ミズ/うーん? ペストが流行っているというし、そっちも何か絡んでいるのかな?
GM/……では、すっかり笑顔を出せるようになってジャンヌがお手洗いから戻ってきます。まだまだ彼女と楽しいおしゃべりを続けてくださいね。


 ●ミドルフェイズ5/デュナ&千早 〜願い〜

デュナ/さっき使用宣言を忘れていたので……今度こそ、町に移動するときに≪物品調達≫を使用します。≪興奮剤≫を2シーン目にゲットします!
GM/≪物品調達≫了解でーす。
デュナ/では……街から砦に行くより、マスターもいるから街から街に行くのが安心かな? ラ・シャリテに向かいましょう。……別れた呉用さんのことも気になりますが……。

(8)ラ・シャリテ:街 【幸運】10→12

GM/ラ・シャリテ、絵に描いたような修道院がある街です。綺麗な街ですね〜。
デュナ/うんうん、人の信仰を感じる! なんか凄く息がしやすいです(笑)
ミズ/ツヤツヤしてそう(笑) 主、サイコー!
GM/「メイヴちゃんサイコー!」みたいに言ったな(笑) さあ、情報収集しましょうか。
デュナ/仲間の情報がないかな?(ころころ)残念、失敗です……が、≪見えざる手≫で掌ひっくり返します。そして達成値11で成功!
GM/さっくりと掌返しましたね。
デュナ/修道院があるんだから≪主の恵み≫で+1ください! ツヤッツヤだぞ!
ミズ/なんか毛並みも良さそう。
デュナ/油断してたら羽根が出そう! こんな所で羽根を出したら大騒ぎだ(笑・ころころ)13で成功!
ロア/凄い! ハネ出ちゃった!
デュナ/ゴッホちゃんの「咲いちゃった!」みたいに言われた(笑) これも主のお力ですね!
GM/貴族の人、軍の人が神に祈りながらも……話をすることは、戦争のことばかりです。戦場が近いせいもあってか、「最近どうよ?」「ダメだよ」の話も多いです。「やっぱ金が無いのがダメだよな」という声もちらほら。
デュナ/うん、やっぱそうだよな……。
GM/どうしてこんなにフランス軍はやる気が無いのか? 理由は、金が無いからです。
ロア/えっ? そうなの?
GM/傭兵を雇うにもお金が必要。お金が無いから戦えないんです。
デュナ/基本的にこの時代の領主は兵を持ってないんですよ。傭兵団にお金を出して「うちの土地を守ってください」ってお願いをしなきゃいけない。傭兵で一番有名なのがスイスの傭兵団ですね。スイスは田畑で稼げないので傭兵の出張で出稼ぎするから「質の良い傭兵」が出来上がったんです。
GM/そうですね。お金が無いから質の良い傭兵団が雇えず、戦う兵士もお金が貰えないからやる気が無く、だからこそ百年もの膠着状態が続いているんです。そんなとき意表を突くジャンヌ・ダルクという爆発的活性剤が投与されたことで、半年で解決したんですね。歴史の授業でした。
ミズ/へー! 勉強になる!
ロア/中の人は歴史全然ダメだったんですけど、こういうことを授業で聞けたらもっと覚えられたんだろうな〜。
八雲/デュナさんの歴史の授業でした、きっと千早ちゃんも「ほへー」って聞いてる……(笑)
GM/「やる気ねーなー」「金ねーもんなー」 そうダベってるダメ人間達に、「そんなことではいけません」と苦言を呈す男が現れます。「旅の者の前でそのような話をしてはなりません。まったく……失礼致しました」 貴族や軍人の中でも、特にしっかりとした身なりの男性ですね。
デュナ/おや……? いえ。こちらも過ぎた言葉でした。
GM/「外の人から見てもこの国の状況は散々なものだという率直なご意見、重々お受け致しますとも。突然失礼しました、私の名はジル・ド・レェと申します」
デュナ/元帥!?(笑)

 ジル・ド・レェ
 百年戦争期のフランス貴族・軍人。ブルターニュ地方ナントの男爵であり、フランス元帥。
 1429年のオルレアン包囲戦でジャンヌ・ダルクに協力し、戦争の終結に貢献した「救国の英雄」。始めはジャンヌの監視という立場であったが、いつしかジャンヌに惹かれ、彼女の理解者になったという。
 元ネタ『FGO』ではセイバーとして登場。そしてさらにその元ネタ『Fate/Zero』では、狂気のキャスターとして登場している。


GM/普通の人間の、英霊じゃない剣ジルだよ。GMの推しだよ。
デュナ/存じております、まだ狂ってない方のジル・ド・レェですね!(笑)

 ※ちなみにGMは、セイバーのジル・ド・レェに聖杯を捧げてレベル100にしているFGOユーザーである。

GM/「今は国が堕ちてしまうというときなのに……私の財力だけで国を立て直すことなど……」と真っ当なご意見を言っております。では千早がいるからテンションを決めますね。
デュナ/千早テンションのお時間ですね!(ころころ)3……好意的だ。マスター、あれがかの有名なジル・ド・レェ元帥ですよ。
GM/「凄い……元帥、元帥って、偉い人って意味ですよね!
デュナ/そうですね!(一同笑) 軍の指揮官ですから一番偉い人ですね!
ミズ/すごーい。……マスター、さっきから人に対してポジティブでめっちゃかわいい(笑)
GM/「手を振っちゃおうー」 手を振られたジル・ド・レェ元帥、伊達男で子供が好きな彼はニコッとにこやかに手を振り返します……あ、「良い意味で子供好き」ですよ。
八雲/良い意味で、ですよね(笑)
デュナ/村娘が見たら「キャー!」って言っちゃうような良い意味で、ですよね(笑)
GM/手を振りながら、元帥は一言。「……ああ、そうか。偶像……アイドルを立てるという手もあるな」 そんなことを言いながらも、旅行者には気さくに話し掛けましょう。「貴方達の目には、この世界はどんな風に見えますか」
デュナ/そうですね……長い戦が続いて、人々が落ち込んでいるのがどの街に行っても見受けられます。しかしこの街の人々のように信仰に厚い者達が集まれば、きっと神は貴方達に力を貸してくれることでしょう。
GM/元帥は、礼拝堂を仰ぎ見ます。「……神も我々を最後まで見守ってくれている。ええ、ならば決して私達は諦めません。神が懸命に生きる我らの国を見捨てるなどありえない。この国は、未来も続く消えない国であるべきなのです。今まで続く歴史を壊させる訳にはいかない、これから続く歴史も歪ませる訳にはいかないのです」 英霊ではないただの人間である男も、そう言います。
デュナ/気高き騎士である貴方に、神の御心がありますように。十字を切ります。
GM/「最近はペストも再流行の兆しを見せている。衛生保護局に力を尽くしたい、人々の暮らしの為に金を使いたいものですよ。……ふふ、なんだかやる気が出てきました。旅の人達よ、貴重なお時間をありがとうございます」

 『イベントキー:ジル・ド・レェ』
 ジル「戦うぞ!!!」
 また、「タイミング:オート」「対象:自身」「回数:1」のダイスロール+2D6が可能となる。

デュナ/これはダメージロールでも回復ロールでも使える! 便利なイベントキーだ! ……戦も病も尊い人命が失われるもの、どうぞ貴方達のお力で人々をお救いください。
GM/「貴重なご意見、心強いお言葉、ありがたく頂戴します。よろしければお名前を頂いても?」
デュナ/……デュナと申します。こちらは東の地より来た旅人の千早。
GM/(千早になって)「千早です。その……が、頑張ってくださいっ!」 (ジルになって)「はい。貴方も頑張ってくださいね。……うん、かわいい。やっぱ少女って良いなぁ
デュナ/いつか貴方だけのアイドルに出会えますよ(笑)
ミズ/気付いた頃にはドルオタになってるから(笑)


 ●ミドルフェイズ6/ロア 〜リヨン〜

ロア/じゃあ、ロアがリヨンに行きますね! ミズ達と合流しよう〜。
デュナ/ミーチャンと一緒に馬車に乗って街を移動するんだろうな。
ミズ/ガタンゴトン〜。
GM/ミーチャンのバッグに入ったロアくん、お出かけだよ。(ミーチャンになって)「マルセイユの北にあるリヨンはね、お金の匂いがいっぱいする街なんだよー」
ロア/お金の匂い〜?
GM/「人形は嗅いだことないから判んないよね。私もよく判んない、嗅いだことないから
デュナ/なんか寂しいこと言ってる(笑)
GM/そんな感じでリヨンにやって来たロアくん。……嫌な感じがする。
ロア/……うん? あれ……?

『AF判定:あっちいけ!!』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:50

※「怨霊を退治する」演出に成功すること。
 成功した場合、イベントが進行する。


ロア/なんだかこの街は……人じゃないものが多いね。
GM/「……うん。そう思う」
ロア/ミーチャンもそう思うの?
GM/「わ、私……信心深いから分かるの!」
ロア/そうなの? デュナが喜びそうだ!
GM/では、一方その頃。リヨンに先に到着していた八雲&ミズは……「この街は安全だな」と思っていた矢先、「安全じゃなくなったな!?」と察します。さっきまでいなかったおどろおどろしいゴースト達が現れる気配を感じる。
ミズ/あれ? おっかしいなー?
八雲/西洋的妖怪の気配。
デュナ/それ、妖精かな?(笑)
GM/このまま怨霊が街中に出始めたらアカンのではないか。ロアと八雲とミズの3名は察して、AF判定を攻略してください。それではどうぞ! 倒すときっとゴーストランタンがドロップできるよ!
ミズ/八雲先生はレベルアップ素材にランタンめっちゃ使うだろ?
GM/あ、あとブック系エネミーも襲ってきますね。
ミズ/ページも素材で使うだろ? 倒さなきゃ!(笑)
八雲/ゴースト系かぁ……NPを減らしてくる攻撃は嫌だなぁ(笑)

 街中で突如現れたエネミーのゴースト達を、それぞれ倒そうとするPC達。
 ロア「ボクは仲間がいるかどうか探してくるよ! ミーチャンは気を付けて!」
 ミズ「すんすん! ≪野獣の鼻≫で怪しい奴らの気配を探す!」
 八雲「≪清浄の使徒≫で街を綺麗にする!」
 ロア「わー! ミズ! 八雲さん! 久しぶり! やっと合流できた〜!」
 そうして薄暗い霧に囲まれた街でいきなり始まった戦闘を収めていき……。


ロア/【幸運】で判定します!(ころころ)これで……判定成功です! えーいっ!
GM/ロアくん達に追い詰められた怨霊達は「なんじゃあオマエらケッタイなコトしやがってグワァー!」とガラ悪く絡んで消えました。
デュナ/ガラ悪すぎでは?(笑)
ミズ/ガブ。
GM/「こちとら戦闘不能なんじゃナニ噛んでんじゃふざけんなゴルァ!」と逝きました。
八雲/なんでチンピラみたいな言動なんだ?(笑)
GM/戦闘、お疲れ様です!(笑) ……怨霊達を倒したことで、街の暗かった天気が次第に明るくなっていきます。
ロア/わあ、良かった良かったー。しかも合流できてやったー! ……まったく、なんでいきなりこんなことになったのかな?
八雲/とんでもない目に遭った。
ミズ/な。ゴーストエネミーだと思ったら新宿のチンピラエネミーだったよ(笑)
GM/では、戦闘が終わったことですし……ミーチャンの声がします。(ミーチャンになって)「ロアくーん? ロアくん大丈夫ー?」
ロア/あっ、ミーチャンこっちこっち! こっちだよ! 友達が見つかったんだ!
GM/「まあ! ロアくんのお友達に会えたのね!」 満面の笑みでやって来て、八雲さん達に挨拶をするミーチャンです。
ミズ/ロアと喋っている……ってことは、オレと喋っても平気だな? アンタがロアが言ってたミーチャンか?
GM/「わ、犬も喋るのね! なんで人形が喋るか分からないけど犬も喋るからいっか〜!
ミズ/物分かりが早くて助かるー(一同笑)
GM/「いきなり街に入ったら雨が降りそうな天気になったけど、また晴れて良かったわね。ロアくんが濡れなくて良かった!」
ロア/良かったよね! ……あ、そうだミーチャン! ミーチャンが言っていたジャンヌちゃんだけど、ボクの友達が知ってるみたいだよ! すぐ近くに居るみたい!
GM/「本当なの?」
ミズ/ああ、知ってるぞ。今、知り合いの家にいる。
GM/「つまり……ジャンヌは、村から出てきたんですね? ……お出かけが出来るぐらいには回復したってことかしら……」
八雲/うん、そういうことですよ。事情を説明しますね。
ミズ/ジャンヌ、ちょっとずつ回復したんだぞ〜。
ロア/へ〜、そっちも大変だったね! あの怨霊達に追われていたのかぁ……あれは精霊になれない奴らだね。
GM/「……ジャンヌがついに声を聞いてくれるようになったのね。私……ジャンヌに会ってくる」
ロア/ミーチャン。ボクの仲間を一緒に探してくれたお礼だ。ジャンヌちゃんと会うまでボクもミーチャンと一緒にいるよ。いい?
GM/「……いいの? 時間、取らせちゃうわよ。それでもいいなら……最後までよろしくね」
ロア/うん! 嬉しいな、まだミーチャンと一緒に居られる!
GM/「もう〜、嬉しいこと言ってくれるわね〜! ロアくんをぎゅ〜って抱き締めちゃう!」 胸は無い。
ロア/ぎゅ〜!
デュナ/……見た目に惑わされないロアさんはかわいい。魂で物を言っている(笑)
八雲/全部平等に接してますね(笑) では……ジャンヌのもとに、ミーチャンを連れて行きましょう。
ミズ/こっちだよ。……ジャンヌ〜、ミーチャンが来たぞ〜。ぽめぽめ。
ロア/ミズの背にジャンプ!
ミズ/ぽめぽめ、てこてこ。
ロア/久々にミズの背中に乗れた〜。
八雲/か、かわいい……(笑)
GM/それでは……ミーチャンを連れて、八雲さん達はシャーリーの家に居るジャンヌのもとへ会いに行きます。ジャンヌはいきなりミズくん達が出て行ったことが不安で、家から出てきます。なので……家の前でジャンヌが君達を出迎えたような形になります。

 ジャンヌ「ハーン先生、ミズくん、大丈夫かな……。あ、帰ってきた!」
 ミーチャン「……ああ、あの姿は……」
 ジャンヌ「お帰りなさい、みんな! ……えっと、そちらの人は?」
 ミーチャン「元気な顔になったわね。……ジャンヌ・ダルク」
 ジャンヌ「はい?」


GM/ジャンヌはミーチャンのことを全然知らないようです。
ロア/……あれ?
ミズ/知り合いじゃない?

 ミーチャン「ジャンヌ・ダルク。貴方に話したいことがあります。……王太子シャルルを助けてイングランドに占領されたフランスを奪還しなさい。フランスを救うのです」

ミズ/……あ。
ロア/あ。
デュナ/……やっぱりな……。
GM/(ジャンヌになって)「あ、貴方は……」 真名開放。

 ミカエル
 大天使。旧約聖書などに名を連ねる四大天使の一人。歴史上、一番有名な天使。
 品格の高さから神の御前の天使ともいわれ、悪魔との戦いでは最前列で指揮を執るとされる。堕天使ルシファーとは双子の兄弟。
 右手に剣、左手に秤を持ち、現代のカトリック教会では警官、消防官、救急隊員のシンボルとなっている。


八雲/ミカエルだから……ミーチャン。
ミズ/だから、胸が無い……性別が無いもんな!
デュナ/デュナと立ち絵のメーカーが同じなのもそういうことですね!(笑)
GM/ミカエルの声を、妨害する怨霊がいなくなったジャンヌはしっかりと聞き入れます。
デュナ/あ……つまり、神託を怨霊達に邪魔されていたんですね!?
ロア/なるほど!?
GM/「ジャンヌ・ダルク。貴方には未来を切り開く力がある。貴方がこの国を救うのです……」 ミカエルは、その言葉と同時に消え始めます。直接的に『この世の者』と接触した『上階の神の使い』は、『直接ヒトに手助けをするとペナルティを食らう』ため、消えていきます。
ミズ/ああっ……!?
GM/ミーチャンは仕事を終えます。しっかりとジャンヌに声を届けるという仕事を終え、世界から消えてなってしまいます……が。その前にニッコリとロアくんへと微笑みます。「ロアくん、私を見届けてくれてありがとう。慰めてくれてありがとう、ここまで一緒にいてくれてありがとう」
ロア/……うん! ありがとありがと、楽しかったよ! また会えるといいね!
GM/「そうね! また会えたら私も嬉しい。一つ上の世界から貴方のことを見守ってるわ……あと部下のデュナメスによろしくー!
デュナ/上司ぃー!?(一同爆笑)
ロア/分かった、デュナに伝えておくねー!(笑) デュナがここに居ないの残念だったね〜。
ミズ/デュナ……上司とニアミスしちゃった(笑) まあ、オフの日に上司に会うのは気まずいよな。
デュナ/マジでハンドアウトの赤と青を選ばなくて良かった……いや、途中から判っていたので敢えて会わないようにはしてたけど!(笑)
ミズ/ちょいちょい「胸が無い」って言ってたから「女性ではないな」とは思っていた。むしろ性別が無かった(笑)
GM/さて、状況をまとめてお伝えしますね。……信心深いジャンヌ・ダルクは12歳頃から、神の声を聞いていたと言われます。ですが大勢の怨霊によってジャンヌはミカエルの声を聞くことができませんでした。PC達がジャンヌを守り、怨霊を退治し、立ち直らせてくれたおかげで彼女は救世の乙女として覚醒したのです。
ミズ/良かった……。
GM/ジャンヌ・ダルクが覚醒しないままだと、「フランスが無くなるという歴史改変」が発生するところでした。君達のおかげでその大きな歪みが解消されていきます。……神の声を聞いたジャンヌは、しばらくその言葉を噛み締めた後、八雲&ミズに振り向きます。
八雲/うん……。
GM/「ハーン先生、ミズくん。私……この声を、しっかりと伝えなくちゃいけません。シャーリーくんによろしくお伝えしておいてください! 私は今からシャルル王太子の所に行きます!
ミズ/すぐ後ろの家に居るよ!?(一同爆笑)
八雲/と、とりあえずシャーリーくんにいきなり何も言わずに出て行くのは不安にさせるから……挨拶してから行こうか?(笑)
GM/では馬鹿正直なジャンヌは「シャーリーくん! 私は今からシャルル王太子に会いに行ってきます!」と馬鹿正直に言います。シャーリーは「ウン、ソッカー」って棒読みです。
ミズ/うん、そういう反応だよね!(笑)
GM/という訳で、彼女は歴史通りのジャンヌ・ダルクの行動に移ります。泣き虫で引っ付き虫の彼女ではなく、王太子に会いに行き、おそらくこのままオルレアン包囲戦に出向くことでしょう。……これからシーン除外させていただきますね。
ロア/ジャンヌちゃん、行ってらっしゃーい!(笑)


 ●ミドルフェイズ7/デュナ&千早 〜??〜

デュナ/ヴォ―クルールに向かいます。……あ、2シーンが経ったから≪興奮剤≫をゲットだ。行商人から買ったんでしょうね。
GM/(千早になって)「ゲットだー、やったー!」
デュナ/これをロアさんにお渡ししないとな。……ロアさん達はどこで何をしているんでしょうね(笑)

(4)ヴォークルール:砦 【体力】10→12

デュナ/(ころころ)あ、ファンブル。……≪見えざる手≫を使います。
ミズ/くるっくる掌を変えそう!(笑)
GM/1回目は成功ですね。2回目の判定もファンブルを出してください。
デュナ/ファンブルなんて無かった! 2回目の判定!(ころころ)えっ……2回目の判定もファンブルだ。
八雲/えっ。
ロア/ええっ!? こ、このシーンで厄払いができたと思おう!?(笑)
GM/……2回目もファンブルですか。このシーンは失敗でいいですか?
デュナ/……あっ、まだ≪見えざる手≫は使えます! もう≪見えざる手≫を使ったシーンを失敗させるのは惜しいから! なので2回目の判定も成功させます! さっき「上司が来た」という神託を聞いたデュナは動揺しています(一同笑)
GM/そんなー、あんなに優しい上司なのにー。怒ると物理で雷が落ちるけど。
ロア/うんうん、ミーチャンは怒ると怖そう!(笑)
デュナ/天使は何で機嫌を損ねるか判らないから余計に怖いんだよ!(笑)
GM/成功したデュナさんに蠅がたかります。
デュナ/え?
GM/ぶーんぶーんぶーん。
デュナ/……ベルゼバブ?
GM/ぶーんぶーんぶーん。通り魔のように蠅にたかられました。
デュナ/……どういうこと?
GM/デュナさんのシーンは以上です。マスターシーンこと断章に入ります。
ミズ/ええっ!?

 ――ここは、とあるお店。そこでミドルフェイズをしている人達がいる。
 昼間は食堂、夜は居酒屋をやっている飲食店。その名は
「居酒屋さきがけ」。食事をしながら……しをん、柚弦、奏志、アンラは情報収集中だ。

奏志/あっ、さきがけだ……。
しをん/あたし居酒屋って初めて来たよー! 楽しい〜!
柚弦/昼間はお酒出さないただの定食屋だからね(笑) ここの定食ランチは美味しいんだよ〜。
しをん/ホントだ、すっごく美味しいね! もぐもぐ!
アンラ/うんうん、おかわりー!
奏志/よく食べるねー(笑)

 GM/店主である、穏やかそうな男性――「宋江」と名札を付けた店主が、おかわりをよそってくれます。「ふふっ、素敵な食べっぷりですね。お嬢さんは初めて来店してくれたのかな? じゃあサービスのビール……はダメだから、ジンジャエールをどうぞ〜」

しをん/やったー!
アンラ/お兄さん、俺はビール!
奏志/緊急事態宣言中だからお酒の提供は無いですよ〜(笑)
アンラ/ええー!? ったく、仕方ないかー。
GM/「でも……こっそり提供しちゃう! なんてったってアライメントが『混沌・悪』の魔王だから!
柚弦/こら!(笑) 今はミドルフェイズ中なんだから麦茶で我慢してくださいよ〜! もぐもぐ!
GM/居酒屋さきがけでランチをしている4人。異端を追いかけて、この街の平和を取り戻すために頑張る4人。なんてアナザーワールドらしい光景でしょう。
しをん/うんうん、もぐもぐ。

 アンラ「そういえば……店主さんは『人外のお友達が多い』って聞きましたよ。この居酒屋って人外の就労支援とかしてるっていう話しですし。……その、ロリのことって知ってますか?」
 店主「うん? ああ、お世話になったこともあるよ。そういえば最近彼女……見かけないね。でも彼女が現れないってことは、平和な証拠だよ」
 奏志「そうですね……異端が悪さをしたら世界を助けてくれるのがロリだから、いないってことは良いことなのか。ちょっと寂しい気もするけど……」
 店主「もし寂しかったら彼女の方からお友達に会いに行く筈だよ。そうじゃないってことは、本当に何事もなく安心できる日々だってことだ。何かあったとしたら……君達のような勇敢な子達が、何とかしてくれるだろ?」
 柚弦「ま、そうっすね」
 店主「信頼してるよ。何かあったらこの店を頼ってくれるといい。ここは[異端者]や[稀人]を助けるお店だからね。さあ、今は飲んだ飲んだ!」
 しをん「イエーイ! カンパーイ!」


しをん/イエーイ! カンパーイ!
GM/本当のしをんちゃんが楽しんでくれて嬉しい(笑)
しをん/……あ、しをんなら先日『アワフェス』で、孫(アクセン)じぅ(店主)と一緒だったわ。でも居酒屋さきがけに来たのは初めてだよね! カンパーイ!
柚弦/きっとロリも夏休みみたいな長期休暇を取ってるのかも。働きすぎだから、あの子!
アンラ/何年も何十年も仕事してる子なんだろ? ちょっとぐらい長い休みを取るべきなんだよ、あいつも!
柚弦/それに……ロリが休みでも、金髪の眼鏡のお兄さんが頑張るかもだし?
しをん/そうそう! そっちもいるから大丈夫〜!
奏志/……本当に、そうかなあ……?(笑)
GM/「楽観的にいこう。そんな……大惨事とか、世界が終わる問題なんて、滅多に起きるもんじゃないから! 何かあったら言ってね、助けに行くから〜」 マスターシーンを終わりにします。
デュナ/…………。
GM/では、次のシーンにいきましょうか。
デュナ/…………。これ、ヤバイ状況なのでは?(笑)
ロア/……ロリがいなかったら、ヤバイことを感知する手段が無いってことですよね?
ミズ/もし異端事件が起きてたくさん人が死んでも……時間を戻して助けてくれる人が、いない。ルージィルさんはちょっと違うから……(笑)
八雲/やっぱり何か、とんでもないことが起きてるっぽいですよね……?