ゲヘナ・リプレイ・前のめり☆乙女団
■ 第1話 『ロリとオカンとオカマとオスカル』 ■
2007年11月8日




 砂塵の舞う地。
 都市ごと煉獄――『ゲヘナ』に落ちた世界、ジャハンナム。
 天使と邪霊の力がこめられた果実酒を飲み、常人離れした力を持つ『享受者』達が訪れる街。

 そこは、街の奥にある小さな酒場。
 薄汚いマントに身を包んだ影が、カランと扉音を鳴らし訪れた。

「いらっしゃい。……今、出せる酒は無いよ」
 中性的な雰囲気を纏った店員が呟くように言い放つ。
 それに構わず、前カウンターに座る小さな影。店内に低い声が響く。
「構わん。マスター…………ミルクを」
酒場になんかミルク置いてあるワケないでしょ!? アンタ酒場に何しに来てんのよ! ミルクなんか無いっていうの知ってて入ったんでしょ! ちゃんとハッキリさせなさいよソコんとこ!
ちょっ! いきなりお客に怒鳴るんじゃないサラマっ!」
「あぁ〜らママぁ、小さい子には優しくしてあげなきゃダ・メ・よ♪」
「アンタこそ男かどうかハッキリさせなさい! 
とりあえずココ、そのマント脱ぎなさいっ!(剥ぎ取り)
……うっ、うあああああぁぁんちょっとカッコ良く言っただけなのにーっ!(薄汚いマントを脱いでゴミ箱にポイッ)」
「燃えるゴミに捨てるならそんなトコに捨てないのあっちでしょ! ちゃんとゴミは分別しなさいハッキリしないわねえっ!」
「うあああああんごめんなさいいいいぃ!!」
「ちょっ、まっ……! ほらほらよしよし悪かった泣きやめ、ミルクだぞー! あと落ち着けサラマ! ミシュアルもツッコめー!」

 開始3分で、
これはヒドイ。

 GMの説明無しに始めたオープニングは、最短5分で爆笑中断という快挙を作り出した。
 さて、このキャンペーンが始まるまでの回想に入ろう――。

 まずは、プレイヤー紹介。

▼GM・すずか
 今回初の長編シナリオに望む正規ゲームマスター。
 テープレコーダーに録音してあらためて気付く感情の無い声が特徴的。まさにゴッド、すなわちGM。第1話の名言は「戦闘の順番が決まってるゲームってスバラシイな」。そんなかつては特命転攻生プレイヤー。
 リズムに乗って唄いながらシナリオを展開させるという荒行をこなす。必殺技は、勝手に人のキャラクターに設定を作ること。

▼PL1・マーサー
 今回のメンバーの中では一番TRPG歴は長いが、実は「ゲヘナ」初参戦という色々不安の残るプレイヤー。
 過去3年の長編シナリオのキャラクターが「混沌」と称され、「今回こそは正統派を目指す」と意気込んでいる。
 なお、リプレイのメイン編集者に勝手になっている。リプレイ公開中。見てね。

▼PL2・りん
 今回初めて、TRPGの長編キャンペーンに参加する期待の新人。
 よく喋り、テンションの高い「空気読めない」演技は迫真モノ。実際は空気どころか世界を無視した発言をし、卓に笑いのボムを落とす。
 大勢から「お前どうした!? 何があった!?」と心配される発言は、平等に笑いを振りまいてくれて実に頼れる。時々ボムは地雷にも核爆弾にもなるので注意が必要。……プレイヤー内の。

▼PL3・水波
 こちらもTRPG歴は長いがマーサー同様「ゲヘナ」は初参戦。それでも早くも情報量の多いPCを作りデータマンになってくれている。暫く長編キャンペーンのGMをしていたので、久々のプレイヤー参加にワクテカしてる。データの扱いも上手く、また癒し系であり、ツッコミ上手なのでストッパーになってくれる。このメンバーに欠かせない存在。
 ツッコミイイ&ボケ通しイクナイ!

▼PL4・クロエ
 りん同様、こちらも今回初めて長編キャンペーンに参加する期待の新人2号。
 独特な声の使い方(効果音やクセのあるキャラクターの声を再現)で、変化球の笑いを届けてくれる。まるで音響担当。今回特にクセのある声を演じているが、文章だとその魅力が半減してしまう……実際のお聞かせできないのが残念な限りだ。
 不意打ちクラッシュと、ボソリとかますツッコミを装備した両刀使い。

 それは……キャラクターメイキング時に、起きた事件だった。

GM/それじゃ、それぞれの担当箇所が決まりましたので発表します。
  マーサー→魂装暗士
  りん→刀士
  水波→黒炎術士
  クロエ→白炎術士
 で、いいですね。シナリオはシリアスで考えているんですが、まだ改変は可能です。出来ればここで男女比と年齢、どんなキャラクターか簡単に作っちゃってください。
水波/はーい。じゃあ……男性キャラやりたい人、手を挙げてー。

 プレイヤー、4人全員手を挙げる。

りん/えーっと私、刀士だからやっぱ筋肉ムキムキの男を想像してたんです。
マーサー/いや、狼女の戦士もカッコイイと思うけどな。コッチは、ルールブックに載ってるサンプルキャラの「オス狼の魂装暗士」をそのままやろうと思ってた。でも男しかいないなら女にしてもいいよ。
クロエ/こっちは別に……男の方がやりやすかったから男にしただけです。
水波/私は元から「今度の長期キャンペーンは男をやる!」って決めてたんで。……いっそ全員男キャラにしちゃいます?
マーサー/あ、それヤメた方がいい。『パラつば』(マーサーがGMをした「ゴーストハンター02」キャンペーン)で全員男PCにしたら色んなところから不評が来たんだよ。せめて1人は女キャラ欲しいから、私が女性キャラにするわ。
クロエ/……いっそ、全員女キャラにすれば?

 この一言が、悪ノリという名の地獄(ゲヘナ)のはじまりだった。

りん/えー、筋肉ムキムキの女って……しかも獣人にすると【記憶術】が取れないから物忘れも激しい……嫌な女だ。「ホラ、さっさとする! コロスなら殺す! ハッキリしなさい!」で?
水波/チームのオカンだ!(笑) じゃあ、私は男装の麗人やります! 見た目は男なんだけど、最終回手前ぐらいで女に目覚めるみたいで……よろしくGM!(笑)
GM/よろしくされた。どうしろと。
クロエ/女だらけかー……じゃあコイツは、オカマで。心は女!
GM/それは女ではない。……あ、どうやってもIKKOさんにしか変換されなくなったぞ。どうしてくれる。
クロエ/身長186センチぐらいのオカマで……「悪☆即☆斬!」みたいなテンションで。うわあ、癒されたくねえ!
GM/っていうか良いのかクロエさん、初の長期キャラクターがそんなので。
クロエ/自分で言っておいて扱いきれるかどうかわからない! でも今更後には引けない!

 ある意味、男気のある決め方である。

マーサー/…………よし決めた。そう来たなら自分はロリータ6歳児をやろう。(カリカリとキャラクターシートの性別欄に「ロリ」と書き始める)
水波/魂装暗士なのに!? 暗殺者なのに!?(笑) そんな6歳児ってどんな人生ですか!(笑)
マーサー/過去設定は後で作るよ。もちろん外見は金髪ツインテールで、歩くと「ろり☆ ろりっ☆」と音がする系。あ、死に逝く者にしか聞こえない音だから安心してね。
クロエ/じゃあ身長は108センチにしてください。煩悩の数で。
りん/それならこっちは身長2メートル越えにしよ……いや、チェホンマン越えにしよう。これで誰にも負けない!
GM/誰に勝つ気だ。
マーサー/折角だからキャラシの性別欄はみんな変えようよ。ウチの子が「ロリ」だから、「オカマ」と「オカン」と……「オスカル」で。
水波/「オスカル」!?(笑) ああっ、判ったよそう書くから!(笑)
マーサー/よし、これで本当に誰にも負けない。
GM/だから誰に勝つ気だアンタら。……うーん、長編シリアスやろうと思ってたけど、無理だな。よし今から変えよう。

 そんなこんなで、決まったキャラクターズ。
 全員(心は)女性ということで、決定したチーム名は「前のめり☆乙女団」。
 まず悩んだのが「このメンツは一体どうやって出会ったのか?」だが、そこもキャラメが進むにつれて勝手に決定し……全員元から知り合い設定で――同じ店の従業員と常連客――という形をとることになった。

 ではあらためて、真面目にメインのキャラクター紹介である。


●ココ(プレイヤー・マーサー)
 本名はコール=ブラント。「硬い刃」という意味だが、実際に調べてみると某武器の名前である。愛称はココ。常にロリータ設定を強調している。
 魂装術と暗殺術をメインにして戦う魂装暗士。暗器(命名「デスティターニア」)と【裏知識】で活躍する。前・中・後、どこでも戦える盗賊的存在。
 街から街へ1人でふらふらと旅をしている人間の幼女。幼い頃(今でも充分幼いが)、ある青年に深い情を抱き、その情が間違った方向へと進み、欲望の道へと走り出したという。旅をしている最中に、舞台となる街――ある街の酒場へ辿り着いたという6歳児。

●サラマ(プレイヤー・りん)
 肉食獣人(狼)の、チェホンマンも顔負けな体格を持った女性。刀士で接近肉弾戦なら負けないパワータイプ。本人曰く「舌噛みそうな名前にした」。通称は「オカン」「ママ」。
 何事もハッキリさせないと落ち着かない性格。エクスクラメーションマークが常にお友達な「KYな女」。考えが真っ直ぐ働きすぎる正義のオカンで、合言葉は「○○なら○○!」。それ以外は認めない。
 色々問題はあるがサッパリした性格が街の人々に頼られている。過去に自分の子供を亡くしており、もう二度と過ちを繰り返さない為に享受者になり、資金を貯めて子供の為の施設を作ろうとしている。
 現在は、酒場経営中。

●リド(プレイヤー・水波)
 通称は「リド」「オスカル」。リドワーンと名乗る男装の麗人。本名はサハル。
 種族は人間の二十四歳。黒炎術士で後方火力。サラマとは違った戦闘の要になる。
 幼い頃、父親のDVにより兄を亡くす。父親に暴力を振るわれ、怯える母の姿が「女は弱い生き物」と考えるようになってしまった。強くありたいという意志が、黒炎と攻撃的な力を与えた。
 現在は、サラマの酒場でアルバイト中。

●ミシュアル(プレイヤー・クロエ)
 美しいオカマ。見た目は女だが、完全に女には見えない男らしさを持っている。「アタシはオネエサンよ!」
 人間の白炎術師。パーティに無くてはならない貴重な回復役。ショートボウも扱い、【魔物知識】など知力勝負がまかせられる。
 昔は、当然ながらオカマではなかった。体の弱い恋人の女が居たが、戦火に巻き込まれ息を引き取ってしまう。それ以後白炎を身に付け、暗い過去など感じさせない「明るいオカマ」として生きている。
 現在は、サラマの酒場で従業員をしている。

 こんなに設定を付けていいのだろうか。
 しかし「ゲヘナだし暗い過去付けてナンボでしょ」とGM許可もあり、基本は「乙女団」のテンションでキャンペーンを開始した。

 それにしてもこのメンツ、ノリノリである。


 ――ではでは、第1話セッションにシーンを戻してきて。
 既に、リド役の水波が爆笑の末に潰れ、開始5分でテレコ収録は中断された。「オスカルさんはいつもはツンとしていますがとっても笑い上戸」という設定がここで付いたとさ。ぱちぱちぱち。


GM/(気を取り直して)――さて。「前のめり☆乙女団」の貴方達が根城にしているのは、「マサラの街」と呼ばれる宿場街です。
サラマ/……マサラタウン?
GM/キャッチコピーは「マサラはまっさら、始まりの色!」ですよ?
ココ/ですよ、と言われても。
GM/で、その街で酒場経営をしているオカン……じゃなくてサラマさん。それからそこで働いているミシュアルちゃん、アルバイトのリドさん。あと……常連客のココちゃん。皆、享受者に色んな理由でなったばかりです。4人はなんとなく気が合ってつるんでいます。
 さて、マサラタウンは「首都のシェオール」から西に3日間ほど歩いた所にあるそこそこに栄えた街です。昼間は人通りも多く、夜となれば疲れた旅人達が回復してまた旅路に向かう……そんな街道沿いの街で、宿屋や酒場がとても発達しています。
 しかし、……最近ママはイライラしています。マサラの名産は、ビールに似た強いお酒で、この酒場でも人気のメニューだったんですが、ここ1ヶ月ほど業者さんから長家が卸売りされてきません。ということで、客もまばら。……ミルクなら多分あります。
リド/一向にオカンが出さないから気を利かして持ってくるよ。ハイ、ミルクだよ……。
サラマ/ちょっとそれドコで買ってきたの!? 誰が買ったのいつ買ったの!?
リド/お前だろ、マスターなんだからっ!(笑)
ミシュアル/……ママ、もしかしてアルツなの?
サラマ/だってホラ、獣人だから【記憶術】が取れないの。だから私は絶対買ってないっ! 勝手にリドちゃんが買ってきたんでしょ!
ココ/いや、おそらくオカマが搾ったんだよ。
ミシュアル/どこを!? 搾られても出ないんだけど!(笑)
ココ/まあいいや。オスカルが持ってきてくれたミルクを両手で持ってロリロリ飲みまーす。……その様子じゃお店の経営も大変みたいね、ママ?
GM/ですね。お店にも客がいないし、街道では妙に活気が無い感じ。ここのところ人があまり通らなくなってます。というかみんな、家からあまり出てこない傾向のようで……と、そんなところでいきなりガッシャーン!
リド/わっ、何の音だっ?
GM/お店の外で、タルを蹴飛ばされたような音が聞こえました。「なんじゃコンニャロー!」とかチンピラ同士の怒鳴り声が聞こえてくる。
サラマ/外に出ます。
GM/ゴロツキ達は出てきたオカンに気付く様子もなく「んだと! お前が先に因縁つけて……」
サラマ/(台詞が言い終わる前にドスのきいた声で)うっせーんだよ喧嘩ならヨソでやれやぁっ!
GM/うわっ!(←素で驚いた) す、すいませんしたっ!
ミシュアル/……ママ、強いな(笑) そそくさとゴロツキは退散し……。
サラマ/ちょっと、原因は何!? そこハッキリさせないで逃げる気っ!?
GM/ハッキリさせないとダメなんだ。じゃあ近くを通りかかっていた奥さんが話しかけてくる。「やーね。最近こういうの多くて……どこでも喧嘩が起きるし、みんなピリピリしてるわ。ヤクザみたいな連中が昼間っからウロウロしていることが多いし……」
サラマ/お酒のこともあるだろうけど、……ヤクザ?
GM/「ここ1ヶ月ぐらいウロウロしてるでしょう?」
サラマ/1ヶ月……ちょうどその頃からお酒がなくなり始めた頃じゃない?
GM/「そうなのよ、どうしたのかしら」……と、奥さんは洗濯物が取り込んでないからと立ち去ってしまいます。
サラマ/それじゃ、酒場に帰る。
リド/どうだった?
サラマ/ヤクザの人たちが喧嘩していたんだけど、喝入れたらすぐ逃げちゃった。
ココ/ママすごーい、ママがシメればいつでも街が安心だね。……GM、【裏知識】で治安について調べることは可能? ゴロツキってどんな奴らなのー?
GM/どうぞ。では達成値は……3で。
ココ/ロリは知ってるかなーっと。(ころころ)……あ、6個振って6個とも出目が3以上だ。クリティカルかな?
GM/じゃあ、ロリ……じゃなくてココちゃんには、彼らは昔からこの街にいるヤクザ『ガレフ組』と言われる集団ということが判る。このところいつもピリピリして落ち着きがなく、喧嘩を引き起こしては騒がしいわねと言われているようだ。
ココ/昔からいるけど最近になって調子乗ってきた……か。きっとロリにも商売を持ちかけてきたから知ってたのですねー。ママ、それってガレフ組じゃないかなぁ?
GM/あともう一つ。ココは……「なんか彼らの視線がフラフラしてるな」と思った。
ココ/……ふーん、ヤクチュウさんなのかなぁ?
ミシュアル/この街も物騒になってきたわねえ、前はこんなことなかったのに……。
GM/……と、ミシュアルが呟いているところに、カラーンと新しいお客が入ってくる。「酒はあるか、無いよな!?
サラマ/無いよ、バイバイ!
リド/ちょっ!(笑) オカン待て、断定するな! お客さんだろう!?
GM/ええ、客ですよ。入ってきたのは、浅黒い肌の人間の男で……貴方達も知っている人だ。この街での享受者達を束ねるリーダーのアフタール君です。
リド/な、なんだアフタールか。相変わらず威勢が良いな?
GM/オレは元気だけが取り得だ!
サラマ/その根性、気に入った!
リド/何いきなり意気投合してるの!?(笑)
GM/アフタールはオカマの肩をポンと叩いて「なんだよミっちゃん、そんな暗い顔してたら折角の美貌が台無しだぞ!」
ミシュアル/まあっ。アンタ、よく判ってるわね!
GM/「オレはキレイなオネエチャンがダイスキだけどな! キレイなオネエチャンが注いでくれた酒にしかキョウミはナイが! オマエはオニイチャンだけどな!」
ミシュアル/ア、アタシはオニイチャンじゃないわよっ!(笑)
サラマ/よく言ったアフタール! ……でも、最近はお酒が無いって知ってるでしょ?
ココ/ねーねーアフたん。最近街に活気が無かったり変なお兄さん達がいっぱいいるけど、享受者のリーダーさんとしてはどうお思いかな?
GM/「ああ……やっぱ酒で有名な街マサラとしては入ってこないのは困りゴトだよな。酒がナイのはオレもオマエらも困ったコトだし。お店のオネエチャン達も寂しそうで……」
ココ/コレってなんとかしなきゃイケナイよね、やっぱり?
GM/「そうだな。――というコトで、キミタチに仕事を持ってきたんだ! この街の、酒の醸造元のディネルさんからの依頼だ!」
リド/……酒組合の長から?
GM/酒屋なら当然知っている。ディネルさんというのはこの道数十年、祖父の代から酒を造り続けているという総元締めのジイサンです。「そこからな……酒蔵の警備をしてほしいという依頼が来たんだ」
ココ/……けいび?
GM/「細かいことはオマエらが直接訊いてこい。酒蔵の警備だって言ってた。……これはあんまり大きな声で言えないんだが、酒蔵から夜の間に……酒が盗まれているらしいぞ」
サラマ/ええっ、でも鍵はちゃんと掛けてるんでしょ?
GM/「無論鍵は掛けてるし、警備の者もつけている。それなのに夜になると酒がタルごと消えているんだ……何故か判らないが」
サラマ/キモチ悪いっ、ハッキリしないわねえっ!
ココ/ふぅん、重いのに大変だぁ。タルって1つ五十キロぐらいするよね?
サラマ/私でもタル2つで精一杯よ!
ミシュアル/……でもタル2つ持てるんだ、ママは(笑)
サラマ/【筋力】が2しかないオカマとは違うのよ! この街で喧嘩が起きるのは見飽きたし、何より経営が危ないから早く引き受けに行くわよ!
ココ/ママは即決だねぇ。……でも街も店もどちらも非常にアブナイから、その依頼受け取ったりー!
GM/「渡したりー!」……その前にお金の話になりますが、警備をして盗みを阻止したら五百Di、原因まで突きとめたら更に五百Diです。向こうもカツカツの中で工面してやったお金ですよ。
ココ/報酬もとっても大事なことだけど、街のみんなも私たちも困ることだからなんとかしたいよね?
サラマ/もちろんよ! このままじゃホントにミルク屋になっちゃうわ、儲からないでしょ!
ココ/でもオカマがいっぱい搾ればいいと思う。
ミシュアル/キモチ悪い言い方はヤメて! オカマからは出ないから!(笑)
ココ/えっと、どこから搾ってるなんて言ってないよ(笑) じゃあ早速行ってみよっか。
GM/ではでは……お店から4人はてくてく歩くと、いつもお世話になっているディネルさんのお家に着きました。この辺では割と知られた大きな屋敷です。けど今はなんとなく物寂しい感じがしたり……。
ココ/着いたなら早速入ろうー。たーのもー。
リド/コラ、たのもじゃない!(笑)
サラマ/そう! 「たのも」はもっと力強く「たのもおおおおぉ!
ココ/そ、そっか、じゃあママと声を揃えっていっせーの「たのもおぉーっ!
リド/だからたのもーじゃないって言ってるだろ!(笑)
ミシュアル/(指を1本出して)ピンポーン。
リド/そんなのゲヘナに無い!(笑) っていうか今のピンポーンって音、なに!?(笑)
GM/……『悪魔ピンポーン。それは、音を鳴らす為だけに生まれた存在』。
リド/何っ!?(笑) って、中はどうなってるんかな、GM!
GM/ハイ、進めますか。……門の前の勢いにビクビクしながら老人がそっと開けます。「き、享受者の皆様ですか……?」
リド/ええ、蔵の警備を受けに来た者です。
GM/相当疲れた顔で「それはそれはどうぞお入りくださ……」
サラマ/じゃあ遠慮なく!
ココ/ああ、この館は悪魔に憑かれてるらしいですよ。
GM/ひぃ、なんですと!
リド/お前ら黙ってろ!(笑) ……先程は門の前で失礼しました!
GM/「いえいえすみませんね……。酒蔵から酒が盗まれているというお話は伺っていますか?」
ココ/うん、アフたんから聞きましたよ。詳しく教えてくれる?
GM/「はい。今も用心棒たちを酒蔵の警備に当たらせていたのですが、夜中になると耐え切れない眠気が襲ってくるのです……。警備の者は昼間のうちに寝溜めたり、コーヒー的な物を飲み眠気を耐え忍んでいる筈なんですが、気がついたら朝になっていると言うのです」
ココ/わあ、奇妙奇天烈。
ミシュアル/……摩訶不思議。
ココ/魑魅魍魎?
GM/……焼肉定食。
ココ/釈由美子。
リド/それはいいから!(笑) しかし、明らかにおかしいですね……。GM、その眠気が魔術的なものかもしれないから【魔術知識】で調べていいかな。
GM/なら、達成値は3で。
リド/(ころころ)よし、3が出た。成功!
GM/ではリドちゃんは、「それは睡眠薬のようなものじゃないか?」と感づいた。……他にも何か判定していいよ。達成値は同じく3で。
ココ/それじゃ【裏知識】で!(ころころ)あ、5だ。
GM/ココには……「それは普通の人には出回ってないけど、裏社会ではちまちま出回っていることもある『火を点けて煙を流すタイプの睡眠薬』だ」と思った。他にする人いる?
サラマ/う〜ん。(キャラクターシートを見て)……ごめん、私は動物にしか乗れない!
ミシュアル/【騎乗】技能じゃ何にもできないねぇ(笑) あ、【土地勘】でその睡眠薬の扱っている場所や人達について調べられないかな?(ころころ)5が出たよ。
GM/おお、出目が高いな……オカマは「ちょっといかがわしいお店や、ヤクザ組織では普通に出回っているものだ」と思った。ただ、『朝までぐっすり昏睡してしまう』ほど強烈な物はあまり無い気がする。
ミシュアル/そこまで効果の強いものは無い……と?
ココ/へーえ、レア物かぁ。夜になればきっと判るよね、ボコるのだったらオカンの出番だし!
ミシュアル/一応酒蔵にも行ってみない? ディネルさん、案内してもらえる?
GM/ディネルさんの家から少し離れた場所に酒蔵があります。酒蔵は街の外れにあり、その先は岩石砂漠。もっと先に行けば一面砂の砂漠。……そしてそこから3日行った場所が、首都シェオールです。
ココ/とりあえず、盗まれた所である酒蔵へ連れて行って〜。
GM/そっちは直ぐに着く。――石造りの建物の酒蔵で、中に入ると小さな窓が高い位置にあるだけ。その他に出入りできる場所は無い建物だ。
ミシュアル/入り口付近に痕跡は残ってないかな?
GM/調べるなら【知力】で、……達成値は3。
リド/入り口を調べれみよう。(ころころ)おっ、6個振って全部3以上、クリティカル成功だ。
GM/うーん、じゃあ……ドアには壊された形跡も、細工された様子も無い。ただ、「複数の足跡」を発見した。……大きな足跡がいくつもあり、その中で小さな足跡が1つ見付かる。
ココ/……ちびっこ? ロリのライバル出現?
リド/ないから!(笑) ……でも酒蔵に確実に入ってはいるんだな……これだけ判ればなんとかなるか。
ココ/じゃあじゃあ、雇われてる用心棒さんにお話してみまーす! ハーイこーんにちはー!
GM/「おう、どうしたんだいお嬢ちゃん」
ココ/えっとねえっと、ロリはおじちゃん達とお話したいんですー!
GM/「おーおー、なんだなんだ!」
ココ/貴方達が寝過ごして襲われた失態の夜について教えなさい。
リド/急にシリアス口調になった!(笑)
GM/「うっ……あの夜は目をギンギンにしていたんだが、気がついたらフッと夢の中でな。目が覚めたらコレだよ……」悲しそうな顔で情けなそうにオジサンは言います。
ココ/そうかー、いいこいいこなのよー。……これからのお仕事を頑張ればいいんじゃないかなぁ。じゃないと貴方の帰りを待っている娘さんだって浮かばれないでしょう?
GM/「ありがとよ……クッ、俺にもお前さんぐらいの子どもがいてなぁ……懐かしい」――って、ただの用心棒に暗い過去を付けないでください。
サラマ/あぁごめんなさいウチの子がっ! ココ、変なオジサンに声掛けちゃダメって行ったでしょっ!
ミシュアル/……それを見て、「人間って面白!」と悪魔ピンポーンが言った――。
GM/(蚊を潰すようにパチーンと)てやっ!
ミシュアル/ぴ、ピンポーンが潰されたっ! ヒドイなGMッ!(笑)
GM/「……しかしな。ディネルさんから享受者の用心棒が来ているとは聞いていたが、まさかこんな小さなお嬢さんと、獣人のお姉さんと、キレイなあんちゃん(?)と、キレイなオ……ネ、……え……?」
ミシュアル/オネエサンよ!
GM/「……オネ……エ」
サラマ/お世辞言わなくていいから! この子にはバシッて真実を言ってあげて!
GM/「……オニ、イ……」
ミシュアル/ねっとりとした声で)オ・ネ・エ・サ・ン?
GM/「……オネエサンガ来テルナンテナ。犯人ガ捕マッタラアンタ達ノ店ニ飲ミニ行クカラ」
リド/それは助かる。……けど、変な声を出すな、変な目で見るな(笑)
ミシュアル/よーし、次の場所を調べに行くわよ! ――確か岩場があると言ってたわね?
GM/うん。街から離れた所に、岩ゴツゴツの砂漠があるよ。
ミシュアル/首都に続く砂漠の方は無いと思うんだけど、岩場は調べておく?
リド/ああ、その方が良いな。岩場なら隠れる場所もあるだろうし……行ってみよう。
GM/では岩石砂漠へ言ってみると――文字通りそこは岩場の崖です。谷に酒蔵があって、その壁になるかのように岩の坂がそびえ立っています。隠れられそうな場所はそこそこあるみたいですね……今日は風が強くて、砂が吹き付けて大変です。
リド/風はどっちから?
GM/上から下。……砂漠の方から、酒蔵のある谷の方へ向いている。
リド/…………なるほど、風が谷に吹き込んでくるのか。
ココ/うんうん成程、なんとなく読めたね。……じゃあここでも探索しよっか。ママー、そっちに何かあったー?
サラマ/無い!
ミシュアル/無いかー……って調べる前に端から無いと決め付けないで!(笑) GM、【土地勘】で人がいそうな場所に予想を立ててみてもいい?
GM/それなら、達成値は4で。成功したら煙草の吸殻とか、ゲヘナ的に言うと大麻の葉っぱを見つけたってことにしよう。
ミシュアル/(ころころ)よし、4だ! オカマが良い仕事したぞ!
GM/人がいた形跡は……ありました。自然に生えているものではない葉っぱが落ちています。それと、オカマさんには小さい頃この辺りでとても強烈に足を擦り剥いた記憶がある。
ミシュアル/嫌な過去を勝手に作りやがった!(笑) 滑りやすくなってるって思い出したから気をつけなさいよ!(笑)
リド/はーい(笑) 見つけたその葉っぱに関して調べたいんだけど、【知力】で判定していいかな?
GM/大麻の葉っぱのように見えるけど、少しお酒の香りがする……見たことの無い葉っぱだなと感じた。もっと調べたいなら達成値4で。
リド/やってみる!(ころころ)……ふ、ファンブルだ! ヒドイ!
GM/クスリには興味が無い良いオカマだ。リドちゃんは……小さい頃に作ったドライフラワーを思い出しました。
リド/そういえば母さんと一緒に作って「こんなの売れるか!」と父親に殴られたのを思い出した!(笑)
ココ/嫌な過去……っていうかGM、過去設定作るの上手いな。
GM/これからもどんどんやっていきます。……他に調べたいことは?
サラマ/岩があるって言ってたから、岩を持ち上げてみます。……もしかしたら秘密の入り口があるのかもしれない!
GM/想像力偏ってるな!(笑) じゃ【剛力】で達成値は4で振ってください。
サラマ/せーの、そいやあああぁっ!(ころころ)4だ!
リド/うわあっ!(笑) し、瞬間的に岩の下を見ますよ!
GM/なら、【感覚】か【知力】で達成数は3。
リド/【知力】で!(ころころ)よし、4で成功した!
GM/リドちゃんは、岩の陰に人が居た痕跡を発見……微かに砂が足跡を作り出している。
サラマ/ここに人が居たっていうのは確定情報ね! 持ち上げたままじゃツライから岩を戻すよ。どっさーん!
GM/……砂煙で、ロリの姿が見えなくなる。
ミシュアル/フェードアウトロリ!?(笑)
ココ/じゃあ「消えたロリの行方は!」ってトコロでCMを。
GM/ハイ、「番長学園〜前のめり乙女団〜続きは夜のパートで」!
リド/ゲームが違う!(笑)


 ◎〜 CM

ミシュアル/イエス☆ゲヘナ! 乙女団ファイブ!
GM/1人足りないんだけど。……いいじゃん、もう「オカマファイブ」で。
ミシュアル/あと4人足りないんだけど!?(笑)


――それでは、夜になり辺りは真っ暗の真夜中。
街も明かりは段々消えていき、迎えた夜。ヤル気ない星の明かりが輝いている暗闇だった……。


GM/では、4人はどこで敵を待ち伏せますか?
サラマ/……酒蔵の屋根に登って上から見張るのはどうかしら。
ココ/上から暗視持ちの狼が見れば発見も早くなるね。なら他の3人は物陰で隠れていよっか?
リド/物陰で隠れて、こっちは炎を出して合図を送ることができる。サラマは……。
ミシュアル/……狼なんだから、普通の犬っぽく「アオーン」と鳴けば判らないんじゃない?
サラマ/すげえ難しい注文だよ! オカンはアオーンって言うレベルじゃないと思うけど! でも頑張って犬になってみせる!
GM/――では、3人が物陰に隠れ、オカンが屋根に登る。……オカン、どの辺りを見てますか?
サラマ/獣なんで視野も広いから満遍なく見てます。蔵の周りと……岩石砂漠の方を。
GM/ロリは?
ココ/人の足音やカサカサって音がないか、聞き耳を立てます。
GM/オスカルは?
リド/普通の人間だからそんなに視野は広くないし……正面入り口付近を見ているしかないな。
GM/ミっちゃんは?
ミシュアル/ミっちゃんもオスカルと同じく、そんな感じです。……犯人はタイプの人だといいね、マッチョなガチムチ希望!
リド/別の方向に目を光らせているのか!(笑)
GM/だといいねえ。――ではオカンとロリ、【感覚】で判定してください。暗視を持ってるオカンは達成値1、ロリは3で。
ココ/(ころころ)うぐ、ダメだ失敗ぃ。
サラマ/(ころころ)よしいった、見える!
GM/――ではオカンの目には、……カチッと、火花が一瞬だけ見えた。岩場の辺りが一瞬だけど明るくなったのが!
サラマ/あッ! …………あぉおん……?

 実際にお聞かせできないのがとてもとてもとても残念で堪らないぐらい、可愛らしいオカンの声であった。

ココ/(素に戻って)か、かーわーいーいー!(笑)
リド/可愛いーっ! ……けど、リドちゃんはマジメにハッとします!(笑)
ミシュアル/息をいっぱい吸います!
サラマ/ガチムチが来るから興奮してるの!? オカマの鼻息が荒いんだけどっ!(笑)
ミシュアル/違うッ、まず一番最初に睡眠薬が来ると思ったから息をいっぱい吸うんだよッ!(笑)
サラマ/あ、そっか。てっきり……。
GM/ニヤリ)全員、なんだか甘い匂いを感じます……みんな【感覚】で振ってくださーい。オカンは嗅覚が鋭いので1、他の人は2でいきましょう!
ミシュアル/(ころころ)あ、成功。いったいった!
リド/(ころころ)達成値3で成功! 鼻をおさえる!
ココサラマ/(ころころ)成功!
GM/おじさんたちは甘い香りが漂っていることに気付かず、バタンと倒れる。……という事で、みんなも【肉体抵抗】で判定を! 基準値4、達成値2で!
ココ/【強靭力】で振るの!?(ころころ)……むぅ、失敗。ロリ寝ちゃったぁ!
ミシュアル/子どもだし、ロリッコには夜中はキツかったか。(ころころ)成功!
リドミシュアル/(ころころ)成功!
GM/ではロリだけ。……ちょうど強力な香りを嗅いでしまったようで、バタンとロリがその場で倒れる。
ココ/ばたーん。う、うーん……5人も食べられないよぅ。
ミシュアル/なんかヒドイ夢見てる!(笑) ま、周りに人影は見えるッ?
GM/捜すなら【感覚】で、達成値は4……暗視持ちの狼なら1でOKだ。
サラマ/(ころころ)成功! 四本足ででヒトを捨ててそちらに飛び降りる! ……来るぞ!
GM/岩場の方から小さな影が走ってくるのが見え、その目の前に飛び降りるオカン! 「うわあっ!」……オカンなら判る、それが小さな少年の声だというのが。
サラマ/……子ども?
GM/子どもは一瞬声を上げたけどすぐにナイフを構え、戦闘開始!
ココ/ううーん、ぐー。……肉片がふたつー、肉片がみっつー。
ミシュアル/肉片を数える夢を見るな!(笑) ロリを抱えてそっち行きます!

 オカンと少年の距離は至近。3人と少年の距離はおよそ十メートル。
 戦闘が始る前に子どもは「ピッ!」を小さな笛を吹いた。
 それは狼的には「ピイイイィ!」と激しい音だ!


サラマ/ぎゃああぁっ、耳が、耳があ!(笑)
GM/あ、眠ってるロリにも嫌な音が聞こえます。
ココ/ふみゅんっ!? ……ううーん、肉片が七十七個ー、七十八個ー……GM、まだ起きられないかな?
GM/えーと、【精神抵抗】で達成値3で起きてください。これで失敗したらターン毎ってコトで。
ココ/起きるよー!(ころころ)よし成功、ロリ起きた! に、肉片はドコッ!?
リド/(少年を指差して)肉片なら向こう!(笑)
ココ/よーし、そっち行っちゃうよーッ!
GM/こっち見られた。……少年のイニシアチブは13(少年→ロリ&オカン12→オスカル11→オカマ8)なので、誰よりも早く当てにいきます。目の前の狼に(ころころ)4で命中!
サラマ/【防御】で回避します。(ころころ)全成功、……あまっちょろいぜ、少年!
GM/攻撃をかわされます。フラつきながら少年は……ゼーハーと肩で息をしている。
リド/ゼーハー? 目がフラフラしていて変な感じ……とか?
ココ/では、少年に近寄ってロリロリ攻撃!(ころころ)2、……ショボーン低い。
GM/(ころころ)それは4で回避。ロリは攻撃したので『闘技チット』を貰ってください。
サラマ/折角だからオカンの愛の一撃を!(ころころ)命中4!
GM/(ころころ)少年、5で避けます。オカンもロリと同じように、『闘技チット』を貰ってね。
リド/……ファイアボールいきます。(ころころ)達成値5!
GM/黒炎だから【精神抵抗】で回避を(ころころ)……1だ。
リド/装甲値無視でダメージ10点! 黒い炎の玉を少年に投げつける!
GM/「う、うわぁっ!」と一声、……嫌な感じの悲鳴を上げて、倒れます。パタン。
ミシュアル/悪い子にはお仕置きよね。オカマ、何もしなくても済んだわ……。
GM/いいや、……イニシアチブ8のゴロツキ達が3体A・B・Cがやってくる! でも駆けつけて終了なので、ミっちゃんの番だ。
ミシュアル/ミっちゃんはあまり攻撃ができないんだよなぁ。でもとりあえずショートボウ撃ってみようか。じゃあAで……Aの体格は?
GM/――Aは、バスト98。そこそこガチムチの片手に刀、でもってやっぱり目はフラフラしている。
ミシュアル/ちょっとカッコイイけど目がイっちゃってるわねえ〜。(ころころ)命中3!
GM/真面目な男がお好みですか。(ころころ)1で当たります。
ミシュアル/ショートボウの基本ダメージがマイナス2だから……追加ダメージが1で……ダメージ入らないじゃんか!(笑) ちょっとぉ、気持ち悪いんだけどぉ!
ココ/さてと。1ターンが終わったから、ロリに手番が戻ってくるね。早速だけどさっきのターンでゲットした『闘技チット』を使用、【魂装・斬】でダメージプラス4にして、ザコAに攻撃!(ころころ)命中3!
GM/(ころころ)1で当たります。
ココ/じゃあ未達成ダイスを足して……6のダメージ、ザクゥッ! ロリの髪飾り・デスティターニアが胸のあたりを切り裂きまーす。
サラマ/じゃあオカンも闘技を……トオ……トオル……トオシ……?(キャラクターシートを覗きながら)
GM/刀士の闘技【徹刺】ですね。
サラマ/そう、それを使用! 攻撃追加ダメージを刀術レベル×2で出します!
ミシュアル/……トオルですか?
サラマ/トオルはアンタの恋人! 頭の中の!
ミシュアル/ありがとう!? 脳内恋人か!(笑)
GM/(ころころ)こちら2……うーん『お前の頭の中の恋人』かあ。
サラマ/ケシゴムかよ、削れ!(ころころ)命中4、当たったから4+4で8のダメージ、ぐちゃあっ!
GM/見事なオーバーキルです、おめでとう。
リド/では私は……Bさんに連撃当たるかな。(ころころ)4です。
GM/(ころころ)2で見事食らいました。
リド/それなら5点ダメージ! じゃあ連撃増加値でダイスを1個プラスしてもう一度……(ころころ)あ、命中2だ!
GM/(ころころ)こちらも2。受動側優先なので避けます。1回当たって2回目失敗か。……ではBさんからオカンに当てに行きます!(ころころ)2!
サラマ/(ころころ)回避、4です。
GM/フラフラした目で襲い掛かっても軽々避けられる。目の感じがこんなに凶暴になるのは見たことがないなと感じます。……ではCさんはロリッコに、変な息を吐きながら(ころころ)3!
ココ/ロリッ。(ころころ)4! オカマの手を煩わせないよ!
ミシュアル/でも攻撃に当たってもらえないとオカマのやることが!(笑) そうだな、折角だから【知力】でちょっと相手を調べてみますー。ガレフ組かどうか調べてみよう。ころころ)達成値3。
GM/喧嘩していたゴロツキの中で、見たことある顔だと思いました。
ミシュアル/まあ、ほぼガレフ組で決定ね。

 全員がヤバイクスリをやっている連中と似ていると感じ取る面々。
 しかし気力に制限をかけながらリドのファイアボルトが一向に食らい、現れた3体は焼肉と化すのだった……。


ココ/やったー。肉片がみっつー、焼肉ー!
サラマ/焼肉……これが今夜の晩メシね!
リド/ママ、食べないで!(笑) ……えっとGM、コイツラを調べていいですかね? 少年以外はオーバーキルされてますけど。
ミシュアル/なら好みのタイプを回復するよ! さっきはAさんしか調べてなかったけど、全員どんな感じですか!
GM/Aさんが一番ガチムチ、Bさんは美形だけどヒョロイ、Cさんはヤセマチョ。白炎使うなら、こちら抵抗しないんでオカマが成功できるかだけでいいけど?
ミシュアル/う〜ん、やっぱガチムチかな! 食らえ、癒し暖める炎ー!(ころころ)ジャスト成功!
ココ/じゃあ、回復しても逃げ出さないように旅装一式からロープ出して、みんな仲良くキュッキュ縛りまーす! そんじゃオカマ、好きなこと訊いてね。
ミシュアル/まず正確なスリーサイズを教えなさい。
GM/均整のとれた良い身体をしています。
ミシュアル/イイカンジッスか! あと、少年の方をジロジロ見ておきます。貴方、大きくなったら良い男になりそうねぇ。
リド/いつまで何やってんだよ!(笑) ……と、気を取り直してこっちはマジメに【交渉術】をするよ。ちゃんと話してくれれば何もしないから(ころころ)達成値4!
サラマ/…………『ガレフ組は二度死ぬ』。
リド/……一体いきなり何!?(笑) ママ、なんだ今のは!?(笑)
GM/気にせず先を進めますよ。「お、俺達は、俺達は……」と震えて、マトモにお話できる状況ではないことが判ります。オカマやロリさんには判ると思いますが、おクスリの影響で非常にハイになっています。治すなら【応急手当】か【裏知識】、達成値4で。
サラマ/【騎乗】なら持ってますよ。
ミシュアル/やらないで!(笑) それじゃ、Aさんに【応急手当】……(ころころ)達成値2で失敗だ。
ココ/こっちは少年を落ち着けてみよっと。(ころころ)……むう、失敗。
ミシュアル/……全員失敗しちゃったから、何かで振れませんか。【精神力】とか【知力】とかオカマパワーとかで。
サラマ/乗りかかって【騎乗】とかで。
リド/さっきからママ、【騎乗】使いたいだけだろ!?(笑)
ミシュアル/人間だって同じだもんね、男はケダモノだもんね。
サラマ/よし【騎乗】で(ころころ)2……失敗。あとは……【剛力】しか持ってないな。
ココ/【剛力】で何をするの?
サラマ/首を絞めて、二度コロス!
リド/二度も殺さないで!(笑)
ココ/もう、仕方ないなぁ。…………ピンポーン喚びます。ピンポーン! ハイ呼んだー、ハイ来たー!
GM/ピンポーンを何に使うんですか。
ココ/この悪魔は押すとピンポーンかブブーが出ます。これを押せばせめてイエスオアノーだけでも答えられるね。それだけだったら頭イっちゃっててもできるよね! ハーイ第1問、『貴方達はガレフ組ですかー?』
GM/「ピンポーン!」
ココ/『貴方達がお酒を盗んだんですかー?』
GM/「ピンポーン!」……あの。
ココ/なにか。
GM/……もう目覚めていいですか?
ココ/貴方達は目覚めたいですか!?
GM/ピンポーン」!(笑)
ミシュアル/ありがとうピンポーン、また来週ぅー!
サラマ/「人間って面白!」と言って去っていくピンポーン。……でも私、プラズマは信じないのよね。
リド/オカン、今更何を言うんだよ!(笑)
GM/……という訳で、皆さんの必死の看病のおかげで少年達は落ち着きを取り戻したとさ。
リド/コレ看病だったの!?(笑)

 GMはこのときをこう語る。
 「……そんなに失敗すると思わなかった」


GM/少年は、やっと意識がハッキリしたらしくギロッと貴方達を睨みつけています。
ミシュアル/ではオカマが少年をジロジロとヤバイ目で見つめ返します。
GM/「な、何がおかしいんだよ! オニ、おに、イ……?
ミシュアル/オ・ネ・エ・サ・ン、よ?
サラマ/言いたいならハッキリとオニイサンって言っちゃっていいから!
リド/ちょっとそこの二人黙れ、特にオカマ!(笑)
ココ/じゃあじゃあ、さっきピンポーン押してくれたけど改めて訊きますよ。……貴方はどうしてこんなコトしたのかなぁ?
GM/「……父さんに言われたんだよ、酒盗ってこいって」
サラマ/……父さん?
ミシュアル/……フーイズ父さん?
GM/「俺は……ガレフ組組長バドル=ガレフの息子、イナード=ガレフだ!」
ココ/GM、【知力】ですか【裏知識】ですか。
サラマ/【騎乗】ですか。
リド/どうしてそんなに乗りたいんだ!?(笑) ……イナード、何故そんな命令を親はしたんだ。わざわざ酒を盗みだすだなんて。
GM/そうすると少年はちょっと暗い顔をする。「……父さんは、なんかオカシイんだ! 1ヶ月前から組に変な男が出入りするようになってから……!」
ココ/1ヶ月前?
GM/「そいつが『酒を欲しい』と言ったんだ。酒をくれたら良いクスリをやるぞって……それまでウチの組は乱暴はしても盗みはしないヤンキーファンキーな一味だったのに!」
リド/……なんか可愛いよガレフ組(笑)
ミシュアル/僕らの街のガレフ組……地元密着型ヤクザだったんだ(笑)
ココ/元々ヤクザって外部から来る者から街を守る人達だしねぇ。悪いヤクザが先行イメージ付いちゃってるけど。……その『変な男』って、どんな奴?
GM/「名前は父さんも知らないらしい。アイツは、長い黒髪でいつも黒づくめの服を着ている」…………うーん。
ココ/どうしたの、GM。
GM/……自分で出して言ってなんだけど、口にしてみたら怪しいことこの上ない。
サラマ/いかにも怪しい男だしね。でも何でそんな奴を……?
GM/「父さんも最初は疑っていたんだけど、その男の持ってくる薬があんまり良く売れるもんだから言いなりになってきて。ピリピリして目つきもフラフラして、最近では頭が……」
ミシュアル/……ハゲてきた?
GM/元々だ!
リド/そりゃ失礼しました!(笑) あ、頭のネジが1本外れたんだな!(笑)
GM/「酒を盗んでくるようにと父さんに言われて、最初は嫌だったんだけど……俺もそのクスリを飲むとなんだか頭がボーっとして『やらなきゃ』って気分になって盗みを働いてしまうんだ」
サラマ/あれだけのタルはどうやって?
GM/「俺が窓まで登って鍵を開けた。普通のヒトなら届かないだろうが、あのクスリを飲むと高く飛べる気がしてくるんだ」……そう言って懐から葉っぱを出す。一見よく見かける大麻に似ているけど、微妙に変な感じがします。
ココ/【裏知識】で調べてみるよ。(ころころ)達成値4!
GM/紫色にツヤツヤと輝いていて……ココがよく知る流通しているクスリではない。それからイナードは香木の欠片を出して「これは睡眠薬で、この葉っぱと混ぜるとよく効くんだ」と言います。
ミシュアル/効果を促進させる? それで岩場に葉っぱが落ちてたのか。
ココ/……イナード君。この状況を何とかしたいと思わない?
GM/「……俺は昔の優しい父さんに戻って欲しい」……ボソリと呟きます。
ココ/……ここの、頼れる狼のオカンさんとオカマさんとオスカルさんが解決してくれると言ったらどう思う?
サラマ/もうっ、まだ何にも言ってないでしょう!
GM/「……か、金ならちょっとはある! お皿洗いをして貯めた金が!」と、クシャクシャの皮袋に100Diが。
ミシュアル/ウッ、そんな金受け取れねーよ!(笑)
サラマ/まあ100Diだけど、これがマサラタウンの騒動の根本ね。この事件の原因はそこにあるようだから、ガレフ組の所に行くわよ!
GM/――というところで、CMいいですか。休憩したいんですけど。
ココ/番長ポイント入りまーす!
リド/またゲームが違う!(笑)


 ◎〜 CM

ココ/消えたロリ。人間一人の中、森の謎の生物といっしょ……「ピンポーン! あなた、ピンポーンっていうのね!」
ミシュアル/「ピンポーン!」(笑)
サラマ/ピンポーンって本当に悪魔なの?
GM/「ピンポーン!」
ココ/ピンポーンはどこでも、来週でも出てくるんだよね?
GM/「ピンポーン!」
ミシュアル/「アタシのこと、ス・キ?」
GM/ブブー!
ミシュアル/ムキャアアアアアァァッ!(←パン、パンと蚊を潰すようにはたきだす)


 一向は、ガレフ組の酒場を向かう。
イナードの案内で根城にしている場所までやって来ると、そこはオカンの酒場よりずっと大きなお店で、普段なら騒がしい場所だった。


ココ/……普段なら? 今の中の様子は?
GM/……妙に静かです。
サラマ/静か?
GM/イナードが呟く。「なんか……ウ、ウウって変な声がする」実際に呻き声のような声が聞こえてくる……しかも、ヒトの呻き声とは違うような。
ミシュアル/【魔物知識】で調べます。オカマパワー!(ころころ)達成値4!
GM/ではオカマにはシャッキリ判ります。……『ディーブ』という、ゴブリンのような小さな鬼の声がした。
ココ/なら、このままヤクザさんに突撃しても「モンスターがいたから不法侵入したの!」って言えばなんとかなるかもね。
サラマ/じゃあ『突撃隣の晩オカン』していいですか!
ミシュアル/なんて語呂の良い!(笑) 多分早く行った方がいいわね、お邪魔しましょう。
GM/……イナードがオカマの服の裾を握る。「た、頼んだぞ。父さん達をどうか……!」
ミシュアル/……フッ、イイコで待ってな。
リド/か、カッコイイ!?(笑)
サラマ/男になってる!?(笑) やっぱアンタ男よ!
ミシュアル/ち、違うわよ! 心はオンナノコなんだから!(笑)
ココ/ということで出撃。先頭はオカンでズキュウウゥン。中の様子はどうですか?
GM/なんだその音。……突撃した酒場内には、ディーブが3体。それと1体……倒れている男。
リド/……えっ?
GM/そしてその横に立っている……黒づくめの男。
ココ/……倒れている男は?
GM/倒れているのは、バドル=ガレフ。なんだかしあわせそうな笑顔で倒れている。口からヨダレして……。
サラマ/毛布かけないと風邪引くわよ!
リド/オカン、もうそういう問題じゃないから!(笑)
GM/「お……誰だい、君達は?」立っていた男が涼やかな表情で言ってくる。
ココ/バッと前に出るよ!「我々はぁ……!
サラマ/前のめりぃ……!
ミシュアル/乙女団ーっ!

 ばばーん。

リド/……って、言うんだ言わなきゃダメなんだヤッパリ!?(笑)
GM/「……『前のめり乙女団』? お、オモシロイねソレ!」黒づくめの男は、大爆笑です。
ミシュアル/……男は、痩せ型ですか?
GM/痩せ型です。
ミシュアル/痩せ型かあ……チイッ、それは好みじゃない!
ココ/じゃあ、私が殺したくなるような顔ですか?
GM/タイプではないです。
ココ/ションボリー。
ミシュアル/殺したい顔でもないしオカマのタイプでもないって、この世にいてもらっちゃ困るよね!
リド/ちょ、おまっ!(笑) と、とにかく! お前が元凶だな!?
GM/「元凶? ボクはお酒が欲しかっただけだよ。働くのはイヤだけど、この街にはオイシイお酒があるって聞いて。でもお金持ってないんだよね〜」悪びれもせず、とても綺麗な顔の青年は言い放ちます。
サラマ/お金が無いなら働けばいいじゃない。
GM/「働くのイヤって言ってるじゃん? お金持ってないし、こんな葉っぱぐらいしかボク持ってないから」
リド/……その葉っぱにはどんな効果があるんだ?
GM/「ちょっと気持ち良くなって色んなコトが出来るようになるみたいだけど……。ワカラナイな、地獄から取ってきた葉っぱだから!」
サラマ/地獄から取ってくるような根性あるなら働けよ!
GM/「そんなこと言っても、地獄がボクの住処だしね」
ミシュアル/……地獄が? 【魔物知識】か【魔術知識】で調べられる?
サラマ/【騎乗】は!?
リド/ダメだって!(笑/ころころ)【魔術知識】で判定して、達成値は4!
GM/『地獄に住んでいる人なんていない』というのが確信できます。
リド/だよね……ともかく、これ以上会話を続けても無駄のようだな。
GM/「ボクはこの人に葉っぱあげるからお酒ちょうだいって言ったんだ。この人はいっぱい摂ってたから効き過ぎちゃったのかな?」男は、ピっと指を一振りすると……オジサンは立ち上がる。目はイっちゃっている様子で、知ってる限りではでっぷり太った大男だったけどゴゴゴと巨大化していく!
ミシュアル/えっ、2メートル越えですか!
GM/いいえ、1メートル98センチです。
サラマ/惜しい! でも良かった、チェホンマンよりまだ小さい!
ココ/……あのね、男。私達は、お金を受け取ってこの状況を打破したくて来たの。おとなしく捕まる気は無いかしら?
GM/「ナイよー!」……と言って彼の姿はフッ消え去ります!「『前のめり乙女団』だっけ? 覚えておくよ。ボクの名前はシェヘラザードあとはソイツらと遊んでやってね、ボクは別の街に行くよ!」
サラマ/あっ! お、覚えにくい名前ね、もっと判りやすいのにしなさい!
ココ/むぅ。……諸悪の根源を倒すコトは出来ないけど、今はイナード君のお父さん達を助けてあげることを優先してあげましょうか?
サラマ/もちろんよ、100Di貰ってるんだから!
GM/イナード君が隅っこでプルプル震えながら見てる。頑張って……!
ミシュアル/はんっ、坊主は引っ込んでな!
サラマ/カッコイイチェホンマン!
ミシュアル/チェホンマンを鳴き声にしないで!(笑)

 ディーブA・B・Cのイニシアティブ8。バドル=ガレフは12。
 お互いは十メートルの位置で戦闘は開始された。


ココ/この距離からディーブAに髪飾りを飛ばします。デスティターニア! ……ちなみにブーメランだから戻ってくるよ。(ころころ)命中は3で当てます。
GM/(ころころ)2なので当たりました、ダメージください。
ココ/ダメージが……そのまま3のダメージ! Aさんが食らったよ、ママ!
サラマ/よしでかした、殺すならコロス! Aの元まで走って、刀技【透刺】使います!(ころころ)命中1……。
GM/(ころころ)回避2です、避けちゃった。じゃオジサンは……がまんのこうげきだ。その後にオカンに近付いて攻撃。(ころころ)4です。
サラマ/欲しがりません勝つまでは!(ころころ)食らいます、かかって来な!
GM/オッサンのでかい拳がブンと殴りかかってきて、ダメージは8! ボコッ!
サラマ/装甲が1あるから、7点くらった。オカマ、出番よー!
リド/その前に、ディーブAにファイアボール!(ころころ)成功、ダメージが9点!
GM/ぐっ……もうAはいきそうだけど、ディーブAがオカンに襲い掛かる。(ころころ)命中3。
サラマ/(ころころ)当たります。来い、受け止める!
GM/ダメージ3いきます。ディーブBは、後衛まで走って……ロリに攻撃。
ココ/回避するロリ!(ころころ)1……あんまいかなかったぁ〜。
GM/(ころころ)でもこっちは0でした。Cも後衛まで走って、ロリに攻撃。(ころころ)……命中2。
ココ/(ころころ)3で回避! 避けるロリ、ふふーん!

 オカンが総攻撃を食らうが、まだ平気と持ちこたえる。
 ロリが【魂装・斬】を使うが、素早いディーブに避けられ闘技チットを無駄支払い。オカン&リド共に最高火力を使い続けるが、そう簡単に敵は落ちなかった。


サラマ/そろそろ誰か助けて!
ミシュアル/誰かって、アタシしかいないでしょお?(ころころ)達成値は5……10回復! どうよオカマの力!
サラマ/ミっちゃんミチミチで癒し系オカマ回復! でもちょっとイヤ!

 ディーブは、(ランダムサイコロで決めていた目標で)オカマを総攻撃することに決定。
 オカンの「
イイ男からの攻撃だと思って!」の声も空しく(寧ろその声あって?)オカマの血がべっちゃり。
 オカンの「
見たかオカンの力☆愛の鞭クスリダメゼッタイ」アタックを食らいAがやっと死亡。その後も、B・C共にオカマを狙う……。

GM/魅惑のCさん攻撃タイムいきまーす。(ころころ)……またオカマに攻撃だ。(ころころ)2で命中。
ミシュアル/アンタ、アタシに気があるの!?(ころころ)……3で回避! 2度も同じ手は食らわないわ!
リド/……ミっちゃん。私の気力が黒炎撃ちすぎてあと9点しかないから頂けないか。せめて、5点……。
ミシュアル/じゃあ、7点消費して5点ア・ゲ・ル!
ココ/(突然モノローグ口調になり)オカマのオーラが、オスカルをつつみこむ――!
サラマ/薔薇は薔薇はぁ〜♪」(←何故か突然唄いだす)
リド/微妙な光景!(笑) でもアリガトウ!
ココ/ココだってガンバるもーん! イエス☆オジサンファイブ! オジサン肉片5分割目指してガンバるー!

 ……だが、ロリの魂装術とオカンの刀術は、なかなか敵には届かなかった。唯一安定した火力を出せていたのはオスカルの黒炎のみ。気力が切れるのも無理のないラストバトルとなっていた。

リド/ファイアボール、当たれぇー!(ころころ)4で命中、闘技付けて14点のダメージ!
GM/ボッと燃えるディーブC。CさんのHPはヤバイ状態です。
リド/えっ、まだ生きてんのっ!?
GM/まだ生きてます。じゃあCさんの番になったので攻撃。今度は誰に行くかな……(ころころ)またオカマだよ。3で命中。
ミシュアル/大好きね、私のこと!
サラマ/ヒトではないもの好きですか、Cさん!
ミシュアル/ヒトではないって何よ!?(笑) アンタみたいなヤツは好みじゃないのよ!(ころころ)よし回避!
GM/Cさま、アプローチをスカされました。
ココ/ミっちゃんミチミチ。……回復以外に何かやることある?
ミシュアル/ナイッス、弓は弱いから使いたくないんだよね!
サラマ/とりあえず……誘惑するとか。脱ぐとか!
GM/脱ぐのか。(真剣に考え出して)えーと、じゃあ【交渉術】で達成値3してみようか。
ミシュアル/(ころころ)4です。
GM/成功だね。……Cさん、ヘロってなります。
ココ/……なにが起きたの?
GM/Cさんが貴方に加担します。……Cさんからオッサンへ攻撃。
リド/ええええぇっ!?(笑)
サラマ/オカマのフェロモンすげえ!?(笑) オカマ、ヒトではないものに好かれてるのねッ!
GM/(ころころ)……なんと、Cさんからオッサンへ3ダメージが。もう酔っ払ったようなテンションだな。

 もちろん平日の素面です。

ココ/Cは味方になってくれたから、オジサンに【魂装・斬】&【魂装・透】! 装甲値無視でそのまま5のダメージをオジサンへ!
サラマ/こっちもまた『闘技チット』を使って、脳内の恋人・トオルさんを使います!
ミシュアル/苗字は加藤なんで宜しくお願いします。
サラマ/誰っ!?(ころころ)命中5!
GM/(ころころ)こちら4。ダメージください。
サラマ/8のダメージ! ……うーんトオルさん、強いなぁ。
GM/オッサンの番。オカンに当てに行きます。(ころころ)3で命中。
サラマ/(ころころ)よーし、回避。最後いっちゃってー!
リド/殺したくないから手加減しつつ、オジサンにファイアボール!(ころころ)命中5!
GM/(ころころ)こちら1です。素通しでどうぞ。
リド/ここで自分も闘技を使います……13点のダメージ!
GM/……うん、これでオジサンは倒れます。イナード君がお父さんの元に駆けつける。「父さん父さん、ちょっと焦げてる父さん! 大丈夫!?」
ミシュアル/演出で白炎で回復するよ! 死んでないよね、お父さん。
ココ/手加減宣言したから大丈夫な筈だよ。――で、オジサンが目覚めたとき目の前にオカマ。
GM/うぎゃあああぁッ!」……さて、ボスがやられたので戦闘終了ですが、Cはどうしますか?
ミシュアル/もう、フルボッコで。
サラマ/じゃあ、オカンのお夕飯にしていいですか!
ココ/ボッコは残酷なのでピンポーンを呼びましょう。ピンポンパンポーン……!

 がぶがぶ、むしゃむしゃ!
 ディーブCはスタッフがおいしくいただきました。


 
◎〜 CM

ココ/シバラク、オ待チクダサイ。美しいピンポーンの映像をお楽しみクダサイ――。
ミシュアル/「ピイイイイイイイィ!」
サラマ/……美しいピンポーンってどんなの?
GM/パンポーンになった姿じゃないかな。
ココ/ピンポーンがクラスチェンジした!?


 そうして、一応事件はひとまずの解決。
 バドル=ガレフお父さんは死にかけたけど、意識を取り戻した後にイナード君からパンチやキックを貰えるだけ回復しましたとさ。


GM/それから一晩。犯人を突き止めた皆さんはディネルさんからはとてもとても感謝していただき、1000Diを頂けました。それとイナード君からの100Di、あと秘蔵のお酒を1本ずつ受け取りましたよ。お酒は50Diで売れます。
サラマ/今回の事件は無事解決、ね。
GM/活気が戻った酒場ではアフタール君が、「いやあ、お前ら凄いなあ!」とキレイなオネエチャンを両隣にはべながらメッチャ酒を飲んでます。
ココ/あのね、アフたん。
GM/「なんだー?」
ココ/えっと、しゃはらざー……シェヘラザードたんって知ってる?
GM/ピクッ。「……どこでそれを聞いた?」
ココ/びくり。え、えっとお……黒髪ロングモミアゲ縦ロールの……。
リド/縦ロールちゃうわ!(笑) あのな、今回の一連の事件はコイツが原因だったらしいだ。ガレフ組もその男が手引きしたもので……。
GM/「アイツ……趣味が変わったのか。判った、覚えておく」
サラマ/覚えておくじゃなくて教えろよ! イライラするわね、【騎乗】するわよ!?
GM/俺は乗る方が好きだ!
ミシュアル/昼間っからそんなこと言うな(笑) ……趣味が変わったって言ってるのは、知ってるってコトね?
GM/「……シェヘラザードっていうのは、今回みたいに色んな街で騒動の種を撒いているヤツでな。オレ達も全力で追ってる。ハア、そんな事件にブチあたっちまったってコトは、ウラがあるかな……」と酒を煽りながら「だよねー、ユリちゃーん?
サラマ/アンタ、さっきからどっちの女の子が好みなの!? ハッキリしなさいよ!
GM/美しい女の子は両方オレのモノだ!」
サラマ/ええっ、ウゼエッ!
リド/そんな、本人の目の前でハッキリと!(笑)
ミシュアル/美しいオ・ン・ナ・ノ・コならここにもいるけどぉ?
サラマ/アンタは全然美しくないから黙ってなさい!
ミシュアル/なぁんですってええぇーっ!?(笑)
リド/落ち着け落ち着けッ!(笑)
GM/「あ。……そういや、ディネルさんからもう一つ頼まれ事があるんだか。ディネルさんが作った酒でもとびきり上等なヤツを、歩いて3日ぐらいの『ワキトの街』に届けてくれっていうんだ。そこのオッサンまでな」
サラマ/……トキワタウン?
GM/「酒瓶を、『月の駱駝』という酒場に届ければ1人500Di出すってよ。ついでにまた酒の1本ぐらいオマケで付けてくれるんじゃないか?」
ココ/単なるお届け物ね。それぐらいなら直ぐに終わるし、いいんじゃないかな?
GM/「アソコはメシはウマイしネエチャンはキレイだしオレも行きたいぐらいなんだけど。まあディネルさんからたっての願いだしな。よろしく頼むぜ!」

 そうして、4人はディネルのおつかいという形で街を出た。リフレッシュがてら行ってこいというアフタールの軽い提案である。
 一般人であれば普通3日かかる道だが、享受者の足なら一晩野宿程度で到着できるものだった。
 ワキトの街の門をくぐったところで、――事件は起こった。


GM/街の門まで辿り着いたトコで、……ロリさんだけ【肉体抵抗】で判定を。
ココ/ろりっ? 【強靭力】は3だから3つ振って……(ころころ)2だよ。
GM/達成値は4です。3つじゃそもそも無理ですね。……ロリさんがいきなりバタンと倒れます。
ココ/へにょりぱたん。
リド/えっ!?
サラマ/ちょっと、大丈夫!?
ミシュアル/ココちゃん? ココちゃん!
ココ/う、うう……コンパ……肉へ……ん……ガクッ!
一同/えええええええぇ!?(笑)

 そんなこんなで、『前のめり☆乙女団』1話は終わりを告げる。
 最初は「0.8話ぐらいになるかも」とGMは言っていたが、立派な第1回目となって来週2話に続くのであった……。