アリアンロッドRPG・リプレイ・ミラクルモンブランズ
■ 第4話『白霧に消えて』 2ページ目 ■
2012年9月4日





【戦闘マップ】
 エンゲージ1:ターラ、ミルフィ、ホリア、スグリ、クラエル
  (↑15メートル離れている↓)
 エンゲージ2:カンガルー
 エンゲージ3:妖精の女

【行動値】
 妖精の女:15
 カンガルー:15
 クラエル:11
 スグリ:10
 ミルフィ:8
 ホリア:7
 ターラ:6


GM/それでは戦闘開始。まずは第1ラウンド、セットアッププロセス。敵側はセットアップにする行動はありません。
ホリア/ホリアは≪エンサイクロペディア≫+≪トゥルースサイト≫+≪コンコーダンス≫で、エネミーを2体識別します!(ころころ)23です!
GM/残念、2体ともギリギリ判りません。
スグリ/判らないんだ!? ここでフェイトを使って振り直しは勿体ないよね……。
ホリア/そうですね……なので振り直しはしません。判らないままにします。
ターラ/ターラはセットアッププロセスで、≪ディフェンダー≫+≪フルディフェンス≫を使用します。【物理防御値】がにょきにょきプラス6されました!
GM/セットアッププロセスが終わったのでメインプロセスに参りましょう。まず妖精の女のターンから。君達5人の顔を見て「キャアアア!」と絶叫する。
ターラ/……バンシーだ!
GM/≪嘆きの悲鳴≫というスキルを使用。20メートルの範囲選択攻撃で、対象は【幸運】判定で失敗すると[12D6]の魔法ダメージと重圧のバッドステータスが入ります。(ころころ)難易度は、17です。
ターラ/じ、重圧か! 2D6で14を出さないと無理だ!(ころころ)無理です。
ミルフィ/(ころころ)失敗です〜。
スグリ/(ころころ)おっ、クリティカル!
ホリア/(ころころ)あ、クリティカルです!
クラエル/2人ともクリティカル!? すげー!(ころころ)ボクは無理!
GM/おお、ターラとミルフィとクラエルの3人だけになったか。ダメージロールいくよ。(ころころ)42点の魔法ダメージだね。
ホリア/ターラに対して≪プロテクション≫を使用します!(ころころ)19点マイナスしてください。
ターラ/うん……あとちょっとあったらダメージ0だったけど、惜しい。
GM/1点でもダメージを受けた人は重圧になってください。次はカンガルーのターン。カンガルーはなんと【移動力】が20メートルもあるので、ダッと5人のエンゲージまで駆け込んでくる。
クラエル/流石カンガルーだー!(笑)
GM/重圧になったクラエルに攻撃をします。≪バッドステータス付与:麻痺≫の攻撃!(ころころ)命中27で当てます。
クラエル/(ころころ)回避は……10。そんなの当たるわーい!
GM/カンガルーは≪ジャンピングパンチ≫を使用。ダメージロール前にダメージ+20します。
クラエル/えええっ!? あの、死にます!
ターラ/か、庇うよ……!
ホリア/でも、ターラは重圧だからスキルが使えないんじゃ!?
ターラ/そうだった! なら、ターラは『他人をかばう』を使用します! ≪カバーリング≫ではなく、クララをガードします!
クラエル/ごめん、ありがとう……!
スグリ/……ということは、ターラが重圧に加えて麻痺になったな。
GM/そうだね。(ころころ)ターラは物理ダメージ69点を受けてね。
ホリア/ターラに≪プロテクション≫を使用します!(ころころ)ダメージを20点マイナスしてください!
ターラ/なら≪ガードオーラ≫を使いま……って、これもスキルだから使えないや! そのままダメージが入ります!
GM/ターラは重圧かつ麻痺でピリピリして動けなくなりました。いやぁ、重圧って怖いね。
スグリ/重圧は恐ろしいもんですよ、私の大好きな戦法です!(笑)
クラエル/ボクのターンいくよ。マイナーで重圧を解除して、カンガルーさんに≪ダブルショット≫で攻撃!(ころころ)命中クリティカルです!
GM/おお!(ころころ)カンガルーは回避無理でした。
クラエル/わーい、ダメージダイスが増えた。嬉しいな!(ころころ)37点の物理ダメージです!
スグリ/ダメージが1点でも入ったなら≪ディストラント≫を使用! 放心になってください!
GM/放心になった。次の回避が1D6になってしまうな。
クラエル/2回目の命中判定します!(ころころ)17で命中です。
GM/(ころころ)1D6しか振れないので、当たります。
ホリア/そのダメージロールに≪チェックメイト≫を使用!(ころころ)11点ダメージプラスしてください。
クラエル/(ころころ)43点のダメージです!
ホリア/1点でもダメージが入ったなら≪シックネス≫を使用! 重圧になってください!
GM/これは……凄い! クラエルとスグリのコンボが決まると怖いね!(笑)
ターラ/重圧祭りだー!(笑) 2回攻撃で2発バステを与えられるのは怖いね!
クラエル/イエーイ、ドヤ顔ダブルピース!(笑)

 スグリは≪マジックブラスト≫+≪ヒール≫で全員の【HP】を36点回復。
 ミルフィはマイナーで重圧を解除し、メジャーで≪バッシュ≫を使用してカンガルーに攻撃。49点のダメージを与えた。
 ホリアは待機を選択。そうしてクリンナッププロセスに移行し、放心のバッドステータスが解除された。


ホリア/第2ラウンドのセットアッププロセスで≪ウィークポイント≫を使用します。(ころころ)成功、全員【攻撃力】にプラス9してください。
クラエル/では、イニシアチブプロセスにクラエルが≪カリキュレイト≫を使用! ≪シュアショット≫+≪ファニング≫を使用して、カンガルーに攻撃!(ころころ)良い出目だな、命中21!
GM/(ころころ)当たります。
ホリア/確実に倒そう! そのダメージに≪チェックメイト≫を使用します!(ころころ)ダメージを16点プラスしてください。
クラエル/(ころころ)63点のダメージです!
GM/カンガルーはヘトヘトになってきました。
スグリ/まだ倒せないか……。
GM/では、妖精さんの攻撃。≪ウォータースピア≫で……。
ターラ/攻撃だ! 来るならあたしに来いー!
GM/……お姉ちゃんのカッコイイ姿が見たい! スグリに攻撃します。
スグリ/ざ、ザワッ!?(笑)
GM/でもどうせ防いでもらえるんだろ?(ころころ)命中20です。
スグリ/(ころころ)回避10です。お姉ちゃんは避けてカッコイイキャラじゃないんだよ! お姉ちゃんのカッコイイパーティーをごらんなさい!(笑)
GM/≪ウォータースピア≫!(ころころ)21点の魔法ダメージです。
ホリア/≪プロテクション≫を使用します。(ころころ)22点弾いてください。
スグリ/OK、カッキンした! お姉ちゃんの仲間はカッコイイんだぞー!(笑)
GM/おおー。ではカンガルーの攻撃シュッシュ! ターラに……マイナーで重圧を解除して、ダメージ上昇をする勢いで攻撃!

 カンガルーは、ターラに≪ジャンピングパンチ≫を使用した攻撃を行なう。
 だがターラへのダメージは、ホリアの≪プロテクション≫のおかげで殆ど弾くことが出来た。


スグリ/カンガルーに向かって≪アースブレッド≫で攻撃します!(ころころ)すぐりーん……命中14です。
GM/(ころころ)回避16なの。
クラエル/スグリちゃん、妹さんが見ているよー(笑)
スグリ/ウサァ……。なるほど、流石カンガルーなだけはある! 早いわね!
クラエル/負けない子ロール、可愛いなぁ!(笑) きっとミルフィが落としてくれるよー!

 その宣言通り、ミルフィはカンガルーに攻撃を繰り出す……が、体力の高いカンガルーはしぶとく生き残った。
 ホリアは待機、ターラは重圧のバッドステータスを解除してメインプロセスは終了する。


クラエル/しぶといな。カンガルーだと思って甘く見ていた!

 第3ラウンドセットアップに移行し、ホリアは≪ウィークポイント≫で全員のダメージアップを行なう。
 クラエルが≪ファニング≫+ホリアの≪チェックメイト≫付きの攻撃を行なうことで……総攻撃の結果、やっとカンガルーを撃退することができた。


GM/さて、同じエンゲージ内に居たカンガルーがやっと落ちた訳だが……もう1匹の敵は、15メートル先の単独エンゲージに居るぞ。
スグリ/クラエル。アレに対して≪ダブルショット≫を撃たない?
クラエル/うん、出来るならするよ。
スグリ/じゃあ、スグリがメジャーアクションで≪ジョイフルジョイフル≫をクラエルに対して使用します。
クラエル/やったー、未行動になったよ!

 クラエルが未行動になっても、自分のターンがやってくるのは一番最後。
 その前に妖精の女が命中クリティカルの攻撃を行なう。だが、そのダメージもホリアの鉄壁≪プロテクション≫によって大半が阻まれることになった。


ミルフィ/ミルフィは……まず動かないと攻撃できませんね。10メートルだけ接敵して、≪ソニックブーム≫で攻撃します〜。(ころころ)命中16です。
GM/(ころころ)当たります。
ミルフィ/(ころころ)ダメージは、46点です〜!
GM/妖精さんに初ダメージが入ります。
スグリ/うーん、バステをかけるならどれにしようかなー? クラエルがこの後に動くんだから……≪ディストラント≫にしよう! 放心になってください!
ホリア/では、ホリアはマイナーアクションで10メートル移動。ミルフィさんと同じ場所まで移動します。
ターラ/ターラはマイナーアクションで麻痺を解除。メジャーアクションで……フィと同じエンゲージまで移動します!
クラエル/クラ子も≪キャリバー≫の射程が10メートルだから、みんなと同じ所に行くんだよ。
ターラ/同じエンゲージに居ると庇いやすくて良いよ。
クラエル/安心感があるなー、ターラちゃんの隣は!(笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:スグリ
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:ターラ、ミルフィ、ホリア、クラエル
  (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ3:妖精の女


スグリ/私、ぼっちじゃねぇか……。
クラエル/すぐに一緒のエンゲージに来るといいよ!(笑) ではメジャーアクションで≪ダブルショット≫を使って妖精さんに攻撃します!(ころころ)命中17。
GM/(ころころ)当たります。
クラエル/1回目の攻撃!(ころころ)39点の物理ダメージです。
スグリ/そこに≪シックネス≫を使用、重圧が入りまーす。
クラエル/2回目の命中判定!(ころころ)命中21ですね。
GM/(ころころ)当たります。
クラエル/2回目の攻撃。(ころころ)43点の物理ダメージです。
スグリ/≪アニスゼティク≫を使用、麻痺になってください。
GM/放心、重圧、麻痺、なう!
ホリア/バステばっかりだ! ひでぇ!(笑)
GM/攻撃手番が沢山あるパーティーにスグリがいると強いなぁ。これで全員のターンが終わったね? クリンナッププロセスで敵の放心を解除して、次のセットアップに移行するよ。
ホリア/はい。セットアップで誰か動く人はいますか?
GM/いないみたいだね。
ホリア/では、ホリアがセットアップで≪ルアーリング≫を使用します。
スグリ/あっ……!(←パァッと明るい顔になる
クラエル/や、優しい! ホリア君、優しいなー!(笑)
GM/そこで≪ウィークポイント≫ではなく≪ルアーリング≫を使用なんだ?
ホリア/はい。妖精さん、こっち来てください。

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:スグリ
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:ターラ、ミルフィ、ホリア、クラエル、妖精の女


スグリ/そっちかよ!?(一同爆笑)
ターラ/か、肩すかしされた!(笑)
クラエル/一気に上げて落としたよね!?(笑)
ホリア/だってこの方がミルフィとターラがマイナーアクションを無駄にしないで攻撃できるだろ!?
スグリ/凄く正しいよ! でも後で≪アースブレッド≫叩き込んでやる!(笑)

 妖精の女のターンになったが、バッドステータス解除に1ターンを費やすだけで行動を終了した。

クラエル/うーん、流石に【MP】の減りが怖くなってきた……≪ダブルショット≫使用はやめておこう。≪インヴェナム≫+≪ファニング≫で攻撃します。(ころころ)命中22です。
GM/(ころころ)当たります。
クラエル/(ころころ)ダメージは37点ですね。1点でもダメージが入ったら毒のバステになります。
GM/わー、バッドステータスの玉手箱やー(笑)
スグリ/スグリは……10メートル移動してみんなが居る所まで行きます。エンゲージに入ったら、ホリアを蹴り飛ばします!(笑)
ミルフィ/えっと……妖精さんの様子はヘトヘトですか?
GM/ヘトヘトだね。
ミルフィ/ヘトヘトかぁ……なら≪インヴィジブルアタック≫で攻撃します!(ころころ)命中17です〜。
GM/(ころころ)当たります。
ミルフィ/(ころころ)良い出目だな〜、ダメージ45点です〜!
GM/ミルフィのその一撃を食らって、妖精さんの【HP】は0になります。

【ドロップ品】
 キラーカンガルー:動物の皮(400G)×2
 バンシー:悲哀の欠片(500G)

GM/2体を倒した、というより、2人が「お疲れ様でした。試験は合格です」と言って戦闘を終えるという感じだね。「我々イジンデルの民は貴方達を歓迎します」と試験合格を認めてくれます。
ターラ/ありがとうございますー! ドロップ品は、カンガルーの子供がお腹からごそごそと出してくれたんですね!(笑)
クラエル/可愛い!(笑) しっかし、【MP】がゴッソリ削られたよー。
GM/(ライチになって)「バンシーさんとカンガルーさん、お疲れ様でした。お姉ちゃん達も……ミラクルモンブランズの皆さんもどうぞ村においでください!」
スグリ/うさー! やったー!
GM/そして戦闘をした林の広間から、また鬱葱とした森の中へと進んで行き……。
ターラ/あ、またロープで電車ごっこをしなきゃ!(笑)
GM/その電車ごっこにバンシーとカンガルーも加わって、君達はイジンデルまで向かうのでした。
ホリア/可愛いー!(笑)


 ●ミドルフェイズ2/薔薇の武具

GM/森の中で自給自足をしている簡素な村に到着しました。……ダイナストカバル友好の証である大首領の像が見えたりする村です。
スグリ/ふう、ここは凄く良い村ね!(笑)
クラエル/10Gで買った大首領マスクを被って村に入った方が良いのかな?(笑)
ホリア/いや、そんなことしなくてもいいんじゃ(笑)
GM/村の光景ですが、まるで文明が止まったかのような、テント暮らしの家々です。村人達は「あ、バンシーさんとカンガルーさんが帰ってきた」と出迎え、顔見知りのライチちゃんにも「おかえりなさい」と言う。そして君達を見ても、にこやかに……。
ターラ/こんにちは! ミラクル、はーと、モンブランズですっ!
GM/「ようこそいらっしゃいました」と出迎える村人達は、ほぼエルダナーン。
ターラ/エルダナーンばっかり……霧の森だからかな?
GM/かもね。ライチちゃんが「村長のお家はこちらです」と……大きめなテントまで案内します。「どうぞ、お入りください」
ターラ/お、お邪魔します!
GM/村長宅の中に入ると……奥に、黒いローブを頭から身に纏った皺くちゃな老人がデンと座っているのが見えます。
クラエル/おおっ、すっごい偉そうな人だ! 重圧を食らっておきます!(笑)
ミルフィ/じ、重圧だ〜……(笑)
GM/(ライチになって)「彼がこのイジンデルの長老、ユージン様です」
ターラ/おじいちゃんということで好感度を上げておきます。
スグリ/おじいちゃん、好きだね!?(笑)
GM/おじいさんは「ようこそいらっしゃった……」と口を開く。みんなの一般知識でも「エルダナーンのおじいさん」と言ったら、相当な長生きだということは判るね。
ホリア/軽く数百年は生きてそうですね……?
GM/ここで、【知力】判定難易度12。
ターラホリアスグリクラエル/(ころころ)成功。
ミルフィ/(ころころ)11……惜しい、失敗です〜。
GM/ちょうどミルフィちゃんの前にライチちゃんがお茶を出してたからあることに気付かなかった(笑) だけど4人には判った。この老人……エルダナーンじゃない。
ホリア/エルダナーンじゃない?
GM/魔族だ。
クラエル/おおっ!?
スグリ/ということは……ここはエルダナーンの村じゃなくて、魔族の村!?
ターラ/……つまり、ダイナストカバルって魔族と手を組んでることになるの?
スグリ/は、初めて知った! 初耳だよ!?
ホリア/ですが、確かにこの辺りは魔物や魔族が多く出る地域です……ヴェンガルド峡谷に近い場所ですから、おかしな話ではありません。
GM/4人が気付いたので、ユージンは口を開きます。「お前達が察している通り、儂は魔族と呼ばれる種族じゃ」
ミルフィ/ええっ!?
クラエル/うん、ミルフィちゃんは気付いてなかったね!(笑)
GM/ユージンはターラが付けているカフヴァールを、ホリアが身に付けているウィガールを、スグリが付けているアガートラームを確認する。
ターラ/それと、ミルフィの背中のカラドボルグたんを……(笑)
GM/それぞれが装備している……と勘違いします(笑) 「まさか、伝説の武具が生まれ故郷に戻ってくるとはな」
ホリア/……生まれ故郷? 伝説の武具はこの村で生まれたのですか?
GM/「その通り。この村で伝説の武具は造られた。魔族とエルダナーンの一部が手を組み興した村がこのイジンデルだ」 なので、村人はエルダナーン「も」いますが、魔族「も」います。
スグリ/……ダイナストカバル、凄いな。
ターラ/ホントだよ。……あ、毎回ダイナストカバルって武具の情報を手に入れてきてたよね。あれって同盟関係の村があったからなの!?
ホリア/武具が保管されていた場所は全て判っていたんだ……?
GM/ダイナストカバルがウィガールの所在だけ知らなかった理由も判るね。ウィガールはクラエルの主人が個人所有していたんだもの。
ホリア/だからダイナストカバルは「武具が欲しい」ではなく「2人が欲しい」だったんだ……。
スグリ/そうだ、私の目的は「あの2人を守って連れて来い」だった。伝説の武具の封印は、ターラとミルフィじゃないと解けないから……。
クラエル/……でも、ガーベラさんも封印を解いていたよね?
ターラ/ガーベラさんとフィと同じような存在らしいから……やっぱりガーベラさんは、お母さんの関係者なのかな。
GM/(ユージンになって)「ふむ。おぬしらは伝説の武具を扱っているようだが……まだ真の力は解放していないようじゃな」
ホリア/真の力とは?
GM/「具体的に言うとウィガールが10D6点ダメージを軽減するぐらいの力じゃ」
クラエル/具体的だ!(笑) あ、じゃあガーベラさんって真の力を解放してるんだ?
ホリア/僕達のウィガールは5D6点しかダメージ軽減できませんからね……。
GM/「しかし、第五の武具マビノギオンを手にすれば、全ての力を解放できるだろう」
クラエル/マビノギオンって……どういう力を持った物なんです?
GM/「簡単に言ってしまえば、伝説の武具の取扱説明書じゃ
スグリ/取説かい!?(笑)
ターラ/そっか、取説を読まずにノリで使っているのが今の我らなんだね!(笑)
ホリア/それなら本来の10D6点軽減が使えなくても仕方ないですねー(笑)
クラエル/……でもさ、今でもこんなに代償があるのに、真の力が解放されたら一体どうなっちゃうの?
GM/「それこそ、神をも殺せるほどの力が手に入るだろう」
クラエル/……やだなー、怖いことを聞いちゃったなー!
GM/「この村に封印されるマビノギオンは、伝説の武具を求める者達の為にあるもの。我々が力を認めた伝説の武具を操るお前達がマビノギオンを求めるというなら、喜んでマビノギオンを封印した場所を教えよう」 もう試験に合格したからマビノギオンをあげるよと彼は言うよ。
スグリ/……ねえ、どうしてそれぞれの上は武具を欲しがっているんだろう? 色んな勢力が武具を欲しがっている理由って何だろう?
クラエル/そりゃ欲しいよ。こんだけ強い力があれば、持ってたら無敵じゃん。
ターラ/でも、武具を手にしたときの代償が大きいよ……絶対不幸になるぐらい大きいものなんだよ。
クラエル/武具の封印を解放できるのはミルフィちゃんとターラちゃんだけだけどね。2人を利用しなきゃ手に入らないんだよなぁ……。
GM/その利用しようとした三勢力が、ホリアとスグリとクラエルなんだけど。
クラエル/ボクはもう一抜けただから!(笑)
スグリ/私は利用じゃなくお願いしに来たんです!(笑)
ターラ/大首領もマティアス様もガーベラさんも解放してどうするんだろう……。
GM/では……ライチちゃんが、「皆さん、お疲れですよね? ご飯の準備が出来ましたのでどうぞ」と言ってくれます。
ミルフィ/わ〜い、ありがとうございます〜!
GM/バンシーさんも「長旅でお疲れでしょう、どうぞ沢山食べていってくださいね」と笑って言います。
スグリ/ああ、すみません。さっきドロップ品を剥いだというのに……(笑)
GM/「いえいえ、お気になさらず。私の役割は序盤から皆さんの【MP】を削ることですから
クラエル/凄い仕事っぷりでしたよ、既にカツカツです! GMの狙い通りだよ!(笑)
GM/ゆっくりとご飯を食べて休む時間を与えます。なので、1D6点のボーナス回復を行なってください。ポーションの使用も許可します。
スグリ/ポーションなどは買い足せませんか?
GM/ここは村として最低限の機能は出来る場所なので、マジックアイテムは無いけど一般アイテムなら購入は可能です。
ターラ/今のうちにポーションを買っておこう!

 5人はそれぞれ回復行為を行なう。
 足りないところはアイテム購入を行ない、また回復。そうして5人の【HP】と【MP】は、ほぼ全快になった。


GM/お食事中、ライチがお酌をしに来るよ。お酌というお仕事をしてるけど、「お姉ちゃん、お疲れ様!」と少々甘えモードになってる。
スグリ/ライチもお疲れ様。……うおー、撫でさせろー! なでなでなでー!(笑)
GM/「お仕事がちゃんと終わったからいいよ!」 10年前から「撫でさせろー!」が口癖のお姉ちゃんでした。
クラエル/ああ、可愛いなぁー(笑)
スグリ/だって10年ぶりなんだよ! 久々に会えてすっごく嬉しいんだよー!
ターラ/運命の再会だね! ていうかグリリン、なんで10年間も離れ離れだったの?
GM/そうだ、スグリの過去の話をここでしておくのはどうだろう? GMは設定をメールで貰って知ってるけど、ちゃんと話しておこうか。
スグリ/そうですね……。これはね、私の村の風習なの。
ミルフィ/風習?
ターラ/風習……シャーマンだもの、さぞかし変わった風習だよね。
スグリ/うん。私はキルディア共和国の、シャーマンが多い集落で生まれたんだけど、そこって子供を沢山作るところなのよ。この子以外にも私には弟や妹が4人いるの。私は6人姉妹の長女。
ターラ/す、凄いいっぱい兄弟がいるんだね!
スグリ/だからどうしても村の数調整のために『巣立ち』という風習をするの。定期的に何人かを村の外に出して村の文化を外に出して生き残らせるんだけど……私は12歳のときに巣立ちをしたの。
クラエル/スグリって何歳だっけ?
スグリ/今22歳。だから10年ぶりに妹に会えて嬉しい。どうも、自慢の妹です!(笑)
GM/(ライチになって)「お姉ちゃんは12歳のときに『巣立ち』をしたけど、私の場合は13歳のときに出ました」と2年前に巣立ちをしたんだよと言います。「私の他にもね、おばあちゃんも巣立ちをしたんだよ」
スグリ/やっぱりそうだったんだ。
ターラ/……おばあちゃんも巣立ちするの?
スグリ/年齢関係無くするんだよ。集落の長は出ないんだけどね。ちなみにスグリは集落の長の娘です。
GM/などなどの設定を、スグリから事前にメールで貰っていました。(ライチになって)「それでね、集落を出てこれからどうやって自立していこうと考えてたとき……」
クラエル/ダイナストカバルに?
GM/「はい。『ダイナストカバルー、ダイナストカバルを宜しくお願いしまーす!』と選挙カーのような屋台を見付けまして」
スグリ/血を感じる!(笑) 私もそうやって拾われたのよ!
ターラ/ダイナストカバルって、行く所が無い人にはありがたい所だよね……(笑)
クラエル/そっか、ターラちゃんとミルフィちゃんが孤児院に行かなかったらダイナストカバルに拾われてたかもしれないんだ(笑)
ターラ/逆に、グリリンがダイナストカバルに拾われなかったら孤児院に来ていた可能性もあるかもよ?
スグリ/うーん……私はダイナストカバルに拾われなかったらもっと捻くれてたと思うよ(笑) スグリは子供のうちに外に出されちゃって、誰かに構ってもらわないと寂しかったからダイナストカバルという悪の組織にいるんだよ。
ミルフィ/か、可愛い〜(笑)
スグリ/それと、スグリは子供が泣いてるのを放っておけないんです。妹達だけじゃなく、自分にも重ねちゃうから。
ターラ/だから子供なターラ達を構ってくれるんだね!(笑)
GM/ライチがこのノリで尋ねようか。「ターラお姉ちゃん達の家族はどんな人だったの?」
ターラ/えっと、グリーンフィールド孤児院という所があってね、そこに色んな人がいてね……。そうだ、リア君も孤児院にいたんだよね?
ホリア/はい、そうですね。
GM/そっか、ホリアもグリーンフィールド孤児院出身設定だったか。
ターラ/……あ、思い出したよ! リア君が寝るときタオルケットをずっと離さなかったっていう話を聞いたことがある!(笑)
GM/甘えん坊設定を生やされたぞ(笑)
ホリア/お、お恥ずかしい話を……(笑)
GM/(ライチになって、ホリアの方を向き)「へー、お兄ちゃんの家族はどんな人だったの?」
ホリア/僕の家族は……えっと……。
GM/「えっと?」
ホリア/…………。
ターラ/……複雑な家庭だったの?
GM/「えっ? あ、ごめんなさい……」と、事情を察したライチは口ごもる。
ターラ/……そうだ! あたし、グリリンの家族の話がもっと聞きたいな。
GM/「じ、じゃあお父さんとお母さんとおじいちゃんとおばあちゃんと妹と妹と弟と弟の話をするね!」
クラエル/わー、いっぱい家族が居すぎて覚えられないなー(笑)
GM/……そんな感じでみんなでご飯を沢山食べ、いっぱいみんなのお話をしたところで回復ターンを終わりにしましょうか。


 ●ミドルフェイズ3/夜に抜けだして

GM/次のシーンだけど……女の子限定の登場シーンです。
クラエル/わーい、ガールズトークの時間だぞー!(笑)
GM/女子達は、バンシーさんのご自宅のテントに招かれます。男子達はまた別のテントで寝ることになってます。
ターラ/男女が分かれている部屋に来るのは久々やね(笑)
スグリ/最近ずっと一緒だったしね……これが本来あるべき姿なんだけど(笑)
GM/宿屋の夜でパーティー分断って、TRPGでは結構致命傷から回避したいもんね(笑) だけどここが魔族の村だと知った君達は「霧の森がどうして人々を拒むように霧に包まれていたか」判る。霧に魔法がかけられていて、外からの侵略者を拒んでいたからだ。
スグリ/つまり、この村に居る限り安全なのね……。
ターラ/のびのび出来るんだ。よし、思う存分ガールズトークだ! ガールズトークって何を話したらいいか判らないけど響きだけが楽しい!(笑)
GM/では、ライチがおずおずと口を開きます。「あの……先程、お食事をしていて思ったことなんですけど」
ターラ/なあに?
GM/「ターラお姉ちゃん……元気が無いです」
ターラ/……えっ。えっと……が、ガールズトークだから色々本音とか言っちゃおうかな?
スグリ/うん、言っちゃえ言っちゃえ!(笑)
ターラ/……さっき、家族って話をしたときにね。咄嗟に思い浮かぶのって孤児院のみんなだったんだ。これは生まれてから16年のあれそれがあるから。
スグリ/それは仕方ないよね。
ターラ/お父さんとお母さんはいるかもしれないけど……でも、あたしにとっての家族は孤児院のみんなだし。お母さんに会ったら、あたしは知りたくないことまで知っちゃう気がする……ああ、お父さんが古代竜だったらマジどうしよう!?(笑)
GM/(ライチになって)「げ、元気が無いなら! 私、マッサージします!」
ターラ/ありがとう、なでなで(笑) ……あのね、悩んでいることはもう一つあってね。
ミルフィ/なあに?
ターラ/……伝説武具を集めたら良くないことが起こると思うんだ。なら武具を集めているガーベラさんは、不幸になろうとしているのかな?
スグリ/でも、武具を集めなきゃいけないらしいんだよね……。
ターラ/……「あたし達に幸せになってほしいとあの御方は思っている」って言ってた。あの人は、不幸を被る気なのかな。
スグリ/……スカした野郎だなぁ。
ターラ/そんなことをするなら、あたしはサムライにクラスチェンジして≪レイジ≫をドーンとやりたい。
スグリ/凄く具体的だった!(笑)
ターラ/あたし、今思った。ガーベラさん、いけすかない!(笑) 何を考えてるのか全然判らない! そうだ、武具を全部集めたらガーベラさんが仲間に入らないかな!?
スグリ/それだッ!(笑)
ミルフィ/ミラクルモンブランズに勧誘だ〜!(笑)
ターラ/武具を集めてガーベラさんをとっちめて理由を聞く! こうすればスッキリできる!(笑)
GM/スッキリできると言って、難しいことを解決できたんだなーと思ったライチが言います。「あの、お姉ちゃん達にはマビノギオンを手に入れるための第2の試練を受けてもらうことになるんです」
ミルフィ/え、第2の試練を……?
ターラ/今までも武具を手に入れるためには、数々の試練を乗り越えなきゃいけなかったもんね。
GM/「第2の試験は、森の中にあるマビノギオンが封印された洞窟まで行けるかというものなんだけど……その洞窟まで右左右左右右右右左右左右左右右右左って行かなきゃいけないんです」
スグリ/ふ、複雑そうだ!?
GM/「それをクリアーすればマビノギオンを手に入れることができるですけど……私、洞窟までの近道を教えます!」
ミルフィ/や、優しい〜!(笑)
GM/「だから、ちょっと外に出ましょう!」
ミルフィ/えっ。村から離れるの? それは心配だよ……。
GM/「ちょっとだけ教えるだけですよー!」 ……では男子2人、【感知】判定をしてください。難易度12に成功しないと彼女らが外に出たことに気付けません。
ターラ/こ、この判定怖いよ!? 2人とも、気付いて!(笑)
クラエル/(ころころ)成功!
ホリア/(ころころ)≪スタンドバイ≫があるので、こちらも成功です。
GM/なら、ホリアとクラエルには見えるね。とあるテントから……「夜だから静かに出ようね〜」と村から離れた方向に走って行く女性陣の姿が。
クラエル/使い魔の鷹が教えてくれました。
ホリア/鳥なのに夜でも目がきくんだ?(笑)
クラエル/ボク達は「彼女達が洞窟への近道を教えてもらっている」って知らないんだから、村から出て行こうとする彼女達を危ないと思うよね。そしたらついて行くよ。
ホリア/…………。
クラエル/ホリアは?
ホリア/……彼女達はどこに行こうとしているんですか?
GM/村の外。鬱葱と茂った霧の森の方に出て行こうとしているのが見えるよ。
ホリア/……僕は、残ります。
クラエル/残るの?
ホリア/……夜の森は怖いんです。
クラエル/でも彼女達を放っておく訳にはいかないし……あ、けど、ホリアを1人にするのも嫌だなぁ!
ターラ/……ライチちゃんは近道を教えてくれてるんですよね?
GM/そうだよ。元気が無いターラを元気づけるためと、お姉ちゃんのためを思っての善意の行動だよ。
ターラ/……あの、試練の近道を教えてもらうのって……ズルなんじゃないかな?
スグリ/ズル?
ターラ/だって、試練なのにラクな方法を教えてもらっていいのかな?
スグリ/……スグリとしては妹の善意は受け取りたいんだけど。確実に武具は手にしたいからね!
ターラ/グリリンがそう言うのもよく判るよ。今までのあたしだったらそう考えてたかもしれない。でも……ガーベラさんがしていたようなズルや卑怯な手が、アレルギーに近いレベルで嫌になってるの。
スグリ/……そっか。
ターラ/プレイヤー視点で考えると、効率良く攻略するためにはターラが行った方がいいと思うんだけど……我儘なことを言うけど、ごめん、あたしは行けない。ああ、全部ガーベラさんのせいだ!(笑)
GM/ガーベラさんは本当にターラの試練になったな(笑) ミルフィはどうなの?
ミルフィ/ミルフィはですね……ターラがひたすら心配です。ミルフィもターラが立ち止まるなら止まる……けど、スグリさん1人で行くのは心配だよね。
スグリ/うん。流石に私1人でライチは守れないよ……。
ミルフィ/それに……近道が判るのは良いことですよね。
GM/ターラは行かない派だけど、ミルフィは行きたい派か。
ターラ/なら……フィ、グリリンと一緒に行ってあげて。
ミルフィ/……うん、判った。行くよ。村に残る分にはターラが安全だもの! それにライチちゃんの好意を受け取ってあげたいしね。
GM/ライチのことを思ってくれてありがとね。では、ターラは森と村の境で立ち止まり、森の中に消えて行くミルフィ達を見送ったと。
ターラ/ターラはフィ達の背中を見送って……村に戻ります。
GM/ライチはミルフィとスグリを連れて、森の中に入っていく。ターラが村に戻ると……ホリアとクラエルに発見されます。
クラエル/あ、ターラちゃん。戻ってきたの? ていうか何をしに行ったの!?
ターラ/あ、あのね……ライチちゃんがマビノギオンを封印している洞窟への近道を教えてくれるって言うから……フィとグリリンがその近道を教わりに行って、あたしは帰ってきたの……。
クラエル/…………。手を振り上げます。
ターラ/せ、正座しますっ! 怒られる準備はできてます!
クラエル/その手で……ゆっくりターラちゃんの頭を撫でます。
ターラ/あう……?
クラエル/……ボクはミルフィちゃん達が心配だから、追うよ。
ターラ/う、うん……いくら案内役で森に慣れてるライチちゃんがいると言っても、シーフのクララが一緒に行った方が良いと思う。
クラエル/ターラちゃんは黙って出て行った罰として、ホリア君と一緒に居てね。
ターラ/リア君と?
ホリア/……すみません、僕も行けません。ホリアは、森の方をじっと見てます。
ターラ/じ、じゃああたしはリア君と一緒に村に居るね。
クラエル/あとは若い2人で仲良く!(笑) 頼んだよ。全速力で走って行きます! ミルフィちゃん達を追うのに判定はいりますか?
GM/本来なら必要無かったんだけど……ホリアと話したりターラを叱ったりで結構時間が掛かったよね? その間にも、足の速いライチちゃん達は霧の森を走って行っちゃったと思うんだ。
ミルフィ/で、ですよね〜(笑)
GM/なので、先に迷いの霧の森に行ってしまった女性陣を追いかける【敏捷】判定をしましょう。難易度は高めの15。
クラエル/10以上出さないと無理だよ!? それなら……フェイトを2点消費します!(ころころ)おっし、クリティカル!
ホリア/おお、流石クラエルさん!(笑)
GM/クラエルは、すぐに先に行った女性陣を発見して追いつくことが出来ました。
スグリ/あれ、クラエルも来たの?
クラエル/「来たの?」じゃなーいっ!(笑) 勝手に村を出て行くなんて何してんだー!?
ミルフィ/わぁ〜、怒られたぁ〜!(笑)
GM/(ライチになって)「うわーん! ごめんなさいごめんなさいー! あの、このまま村に戻った方がいいですか……?」
クラエル/進もう。じゃないとボクのフェイトが無駄になる!
GM/だよねー(笑) じゃあライチは、ミルフィとスグリとクラエルを連れて洞窟への近道を歩き始めます。
スグリ/よっし行くぞぉー!
クラエル/お前も反省しろぉー!(笑)