アリアンロッドRPG・リプレイ・ミラクルモンブランズ
■ 第4話『白霧に消えて』 1ページ目 ■
2012年9月4日





 ●プリプレイ

GM/『ミラクルモンブランズ』第4回セッション、始めたいと思いまーす。
一同/宜しくお願いしまーす!
ミルフィ/ターラとミルフィがとうとうキャラクターレベル7で、他の3人に追いつきました〜!
スグリ/やっと全員同じレベルになったんだね……長かった。
ターラ/ターラは今回のレベルアップで【HP】が99いうと惜しいことに!(笑) それと装備を一新したことにより、回避修正がガン上がりしました。
GM/具体的には?
ターラ/前回までのターラは[2D6+1]で避けてたんですよ。これがなんと[2D6+7]に!
スグリ/早い、素晴らしい!(笑)
GM/それぐらいあったら≪ダンシングヒーロー≫を使えば攻撃を普通に避けられるかも。【防御値】はカバー役だから相変わらず高いけど、それに加えて避けられるようになったのは大きい変化だ。
ターラ/それと、グリリンに『生命の呪符』を買ってもらいました。
スグリ/お金が余ったのでターラに買い与えました!
GM/カバー役が戦闘不能回復の『生命の呪符』を持ってるのは、良い選択だと思うよ。
ターラ/あと装備を買い揃えるにあたって、クララに3000G借金をしてます!
ミルフィ/ターラ、貢がれてる〜(笑) ミルフィもレベル7になって……菊一文字が天に還り、村正がやってきました。
クラエル/菊一文字、帰っちゃったんだ!?(一同爆笑)
ミルフィ/バスターソードは売りましたが、カラドボルグは相変わらず背中に背負ってます。お前の運命、オレが背負ってやるよ……!
ターラ/き、きゅーん! なんかカッコイイこと言ってるー!(笑)
クラエル/クラエルはですね、サモナーを経由した後にレンジャーに転職しました。前に一度、レンジャーにはなったことがあるんですけど……。
GM/戻ったんだ。
クラエル/「なんであのとき取らなかったんだ!?」っていうスキルがいくつもあったので泣きながら戻りましたよ!(笑) ≪モンスターロア≫、≪カリキュレイト≫、≪シュアショット≫、≪ダブルショット≫を取ったので、頑張れば1ターンに100点ダメージは出せそう!
スグリ/スグリは≪ジョイフルジョイフル≫と≪ファイトソング≫を覚えました。その後にアコライトに転職したので、≪ヒール≫を使えるようになりました。なんとミラクルモンブランズに範囲回復がやってきた!
ホリア/それがあれば凄く安定する!
スグリ/アコライトになっても信仰しているのは自然の神様とかだよ、シャーマンだもん!(笑) それとホリアが前回手に入れたウィガールを装備することになったんで、ミスリルクロークをお下がりとしてブン取って装備してます。
クラエル/「お下がりをブン取って」って……(笑)
ホリア/ホリアの成長ですが、セージの≪エフィシエント≫のレベルを上げきったので、サモナーに転職しました。……使い魔は何を連れるんだろうね?
ターラ/……『携帯マティアス様』とか?(笑)

 各々、レベルアップ報告をする5人。ちなみに今回のギルドスキルは、以下の通り。
 ≪加護≫ ≪祝福≫ ≪蘇生≫ ≪目利き≫ ≪結束≫。


GM/では、第4話の今回予告を読むよ。

 次なる伝説の武具『マビノギオン』は霧の森にある。
 その情報を元に北へと向かう5人。
 白霧に包まれたその場所で、スグリは懐かしき顔に、ホリアは運命と邂逅した。
 そして、5人は多くの人々の命を懸け、大きな岐路に立たされる。


 
『アリアンロッド・リプレイ・ミラクルモンブランズ 〜第4話「白霧に消えて」〜』

 冒険の舞台が、君達を待つ!


GM/元ネタ『ルージュ』では……このシナリオでPCが1人、キャラロストします。
スグリ/は、はい……。
GM/そのキャラロストは「プレイヤーの致命的な間違い」によって引き起こされたものです。だからミラモンは同じ目に遭うかどうか判らない……けど、誰か死ぬぐらいのバランスで作られているのは確かです。
ターラ/ひ、ひえー……。みんな、死なないでー!
クラエル/ボクらには≪ヒール≫を使える人が2人もいる! きっと大丈夫だよ!
GM/そうだよ、お前らモンクが何人いると思ってんだ(笑)
スグリ/サモナーだって3人もいるんだもんね!(笑)
ホリア/ホリアなんてモンクでサモナーですよ!(笑)


 ●オープニングフェイズ1/大首領は言った

GM/単独でオープニングシーンを始めるよ。まずはスグリ!
スグリ/はうあっ!?
GM/なんでそんなに驚くの(笑) さて、ルネスで何日も過ごしている君ですが……。
スグリ/あー、スイートルームのお布団以外で寝たくねー。温泉玉子うめー。もっさもっさ(笑)
GM/携帯大首領の目がピカーピカーと光って着信。
スグリ/パッと持ちます! お部屋をこそこそ1人で出ます……。携帯大首領様っ!
GM/ボタンをピッと押すと、ホログラム映像がピカーと映し出される。(大首領になって)「……ルネスで1週間。てかてかしているようだな」
スグリ/お、お恥ずかしいお話です(笑)
GM/「そろそろ次の任務に行ってもらうぞ。第五の武具『マビノギオン』を手に入れろ。マビノギオンの形状は魔導書だ」
スグリ/……キュンッ! 本の形ですか!
GM/武具というより、装身具のくくりだろうね。「マビノギオンの所在は既に判っている。我がダイナストカバルの同盟関係にある村にあるのだ」
スグリ/なんと! それはつまりもうダイナストカバルの物であるのと同じ!(笑)
GM/「その村の名は、イジンデル」 スグリはその名前を聞いても、ダイナストカバルの同盟関係であるというのに全然知らない名前だと思うよ。
スグリ/あれ、聞き覚えないんだ? そんな所があったんですね。
GM/「霧の森は知っているな。ラインやパリス同盟の北にある霧の森だ。その西にはキルディア砂漠があるだろう」 キルディア砂漠は、シャーマンであるスグリの出身地だね。
スグリ/はい。
GM/霧の森の北には、妖魔達の要塞があるという魔都ベルヴェ。その近くには大変危険な場所とされているヴェンガルド峡谷があります。この辺りは魔物や魔族が多く、戦いが長年続いていて、何年も何年も戦いが終わってない危険地帯として有名です。
スグリ/そんな場所の近くなんですね……。
GM/霧の森の西にはルディオン山脈があり、その山脈を越えた先がキルディア共和国。なのでスグリの出身地キルディアに比較的近い場所に、幻の村・イジンデルがあると説明されます。
スグリ/なんだか……キルディアの名前を聞くこともなかなか無かったから、しみじみとしてしまいますね。
クラエル/でも、「幻の村」だってさ。
スグリ/「幻の村」! そんな不思議な村とダイナストカバルは同盟関係。やはりダイナストカバルは素晴らしい!
ホリア/ある意味、スグリもホリアとどっこいの狂信ぷりだよね。どっこいどっこいだよ!(笑)
GM/「霧の森はその名前の通り、霧に包まれていて、迷子にならずに森を抜けるのは難しいと言われている」 ところでスグリ。相談なんだけど、スグリに妹っている?
スグリ/えっと……兄妹は沢山いる設定です。
GM/妹の名前はパッと思い浮かぶ?
スグリ/うーん……赤い果実っぽくザクロとか、リンゴとか。あ、ライチって可愛くないですか?
ターラ/ライチちゃんか、可愛い!(笑)
クラエル/他にもイチゴちゃんとかいるんだね、可愛い!(笑)
GM/「そのイジンデルに派遣しているダイナストカバルのメンバーの名前を教えておこう。名前はライチという」
スグリ/ぶはっ!?(一同笑)
ホリア/いきなり使われたね!? 思ったより登場が早かった!(笑)
GM/「ウサギのヴァーナでキルディア共和国出身でシャーマンだ。しかも年齢はスグリ、お前より下だ」
クラエル/もしかしなくても妹!(笑)
スグリ/あ、あの子、いつのまにダイナストカバルに入ったんだ!?(笑) そうか、あの子も巣立ちで村を出たんだなぁ……。
GM/「キルディアに近い霧の森の入口に行くがよい。そこでライチがお前達を出迎えるようにする」 大首領は詳しい地図を言います。そこまで行けばライチがイジンデルまで案内してくれるそうだよ。
スグリ/妹に案内してもらうことになるんだ……は、恥ずかしい(笑)
GM/「イジンデルは同盟関係ではあるが、伝説の武具を預かっている村、そう簡単には渡してはくれないだろう。だがしかし、既に伝説の武具を4つも手に入れたお前なら認めてくれるだろう!」
スグリ/は、はい。でも前回、あの話があったからなぁ……。
GM/「どうした?」
スグリ/あ、あの……伝説の武具を全て集めてしまって、本当に良いのでしょうか?
GM/「何故そのようなことを訊く?」
スグリ/色々とありまして……「もしかしたら」の話も多かったのですが……うーん。すみません、何でもございません。
GM/「……悩みがあるなら聞くぞ。この携帯大首領を使えば話ができる。いつでも相談に乗る」
スグリ/好きぃ!(一同笑) あ、ありがとうございます!
GM/「スグリよ、頼むぞ。お前の任務は伝説の武具を集めること。そして……伝説の武具の加護を受けている、あの少女達を守ることだ。更にダイナストカバルに勧誘を!」
スグリ/いっそミラクルモンブランズごと勧誘を!(笑) まかせてください! 深々とお辞儀をして会話を切ってから……。ターラ達は来てくれるかなと思いながら部屋に戻ります。


 ●オープニングフェイズ2/マティアス、立つ

GM/ホリアのオープニングシーンをするよ。暫くゆったり過ごしていたホリアだったけど、「近くの神殿に寄るように」とお呼び出しがかかるよ。
ホリア/そそくさと準備を整えて、神殿に向かいます。
GM/神殿に向かってみると……おや、神殿の前に神殿騎士団が集まって出陣準備をしているようだよ。
ホリア/おや? 近くに知っている人はいますか?
GM/同じ修行をした仲間の顔が見かけられるかも。
ホリア/では、兄貴分的な人がいたことにしてもいいですか?
GM/OK。その兄貴分さんが、「ホリアじゃないか」と声を掛けてくるよ。
ホリア/お久しぶりです。あの……一体何をなさっているのですか?
GM/「ヴァンスター帝国の神殿騎士達に通達が渡っているんだが、ホリアは特別な任務を受けていたから知らないんだな。……神殿長マティアス様が、ヴェンガルド峡谷に騎士団を派遣なさることをお決めになった」
ホリア/マティアス様が?
GM/「ああ。ヴェンガルド峡谷に巣食う魔物達を討伐するためにな」 これは判定の必要が無くみんな知っていてもいい情報です。ヴェンガルド峡谷は魔物や魔族が生息しているため大変危険な場所です。なんとかあそこの魔物達を討伐して落ち着かせたい、平和にしたいというのは長年の願いでしょう。
ホリア/なるほど。魔物が多く生息しているということは、それだけ街の人達にも被害があるでしょう……それを救おうとしているなんてとても素晴らしいことです!
GM/騎士団のみんなもそう思ってるね。そんな訳で多くの神殿騎士達が動き始めたんだけど、ホリアは特別な任務を受けているのはみんな知ってるので「ホリアはホリアの任務を頑張れよ」と激励するだけです。
ホリア/ありがとうございます。そちらもどうかお気を付けて!
GM/そんな風に挨拶をしている姿に、後ろから「ホリアか」と聞き覚えのある男性の声がする。
ホリア/ばっと後ろを振り返ります。マティアス様!
GM/GMが名乗る前に言ってくれた(笑)
ホリア/そのキャラロールはマティアス様以外にありません!(笑)
GM/だよねー(笑) そう、ヴェンガルド峡谷に自ら出向くらしい彼が、鎧を身に纏って現れます。
ホリア/マティアス様……まさか、マティアス様自身も出撃なさるとは。
GM/(マティアスになって)「ホリア、お前はお前の任務である『伝説の武具集め』に尽力すればよい」
ホリア/はい! ですが……全ての武具を集めて神殿に持って行かなければいけないんですよね?
GM/「それが何か?」
ホリア/……一つがとても強い力を持っています。全てを集めずともその力は強いものです。それでも、全てを集めなくてはいけませんか?
GM/「……後でお前にも話をするつもりだったが、先に言っておこう」
ホリア/は、はい。
GM/「伝説の武具は、神をも殺す力を持っている。あれは神を恐れた魔族によって造られた物だ。その恐ろしい武器を、神殿の統治下に置いておかないのはおかしな話だとは思わんか」
ホリア/全てを集めて……確実に守れる神殿の元に置いておく、それによって神を守る……ということですか?
GM/「その通りだ」
ホリア/……そうですね。一つでも置いておけば万が一ということがあります。判りました、全力を尽くします。
GM/「活躍を期待している。しかしもう既にお前は4つの武具を手に入れたようなもの。残り1つの任務も怠らず臨むように。……この任務を終えたら、お前に褒美を取らせよう」
ホリア/ほ、褒美などいりません! 僕は役に立てれば、誰かを守れればそれでいいんです!
GM/「誰かを守るにも権力は必要だ。だからこそ、優秀で皆を使う力があるお前に騎士団の一つでも任せても良いと思ったんだが」
ホリア/そ、それは嬉しいです(笑) ですが、僕にはまだ……。今は、少しでもマティアス様のお力になれるよう頑張ります!
GM/……32歳マティアス様ってあまり笑わないイメージがあるんだけど、唇を微かに歪ませます。「これをやろう」と言って、とある勲章をホリアに付けるよ。
ホリア/わっ……。
GM/「仮の勲章だ。全ての武具を集め任務を果たしたとき、お前は一人前になると思え」
ホリア/う、嬉しそうに笑います。ありがとうございます! 第5の武具を見付けて参ります! ですが今、どこにあるのか判らないのですが……。
GM/「残念ながら我らはヴェンガルド峡谷に向かうため、お前に伝説の武具の情報を渡す協力はできない」
スグリ/でも私は知ってるもんねー!(笑)
GM/(うんうんとスグリに頷きながら)「ホリアであれば必ずや伝説の武具の情報に辿り着くであろう」
ホリア/が、頑張ります(笑) では僕はこれで失礼します……。マティアス様も兄様達もお気を付けて!
GM/「お前にも武運を」 十字を切って、マティアス達は去って行きます。
ターラ/……うーん。ターラが「ホリアってカッコイイ!」という気持ちと「ホリア、マティアス様達の方に行かないでー!」っていう気持ちが戦ってるよぉ(笑)


 ●オープニングフェイズ3/苦しみの向こうに運命が見える

GM/スグリとホリアが3人と合流して共通のオープニングシーン……をやりたいんだけど。スグリが先導して「みんなー! 霧の森に行こうー!」「霧の森に着きましたー!」までのシーンをやってくれないかな。
スグリ/はい、ぶっちゃけましたね!(笑)
ターラ/プレイヤー的には霧の森に行くのはいいんですが……やりたいシーンがあるんです。
GM/どんなシーン?
ターラ/ターラが「このまま冒険を続けるか?」の相談をしたいです。
ミルフィ/た、ターラ〜……。
GM/確かに、そこはちゃんとシーン演出しておいた方がいいよね。どうぞ。
ターラ/ターラはおじいちゃんの話があった日以来……時折暗い顔をしたり、部屋の隅っこで考え事をしたりするようになりました。
ミルフィ/アタシはずっとターラの傍に居るよ〜。
スグリ/そんな所に……ターラー! 話があるのー!
ターラ/……グリリン。
スグリ/ど、どうしたの!? そんな思いつめた顔をして! 何かあった!?
ターラ/……あたし、凄いことを思いついてしまったの。
スグリ/わっつ?
ターラ/あのね、おじいちゃんが『古代竜がいる』って話をしてたやん……。
ミルフィ/う、うん……。
ターラ/古代竜があたしのお父さんだったらどうしよう!?
クラエル/もしかしたらありえるかもしれない!(一同爆笑) そうなるとミルフィちゃんは古代竜レベルの大きさまで成長するかもね!?
ミルフィ/え、ええ〜っ!?(笑)
ターラ/そ、そんな! そんなに大きくなったらフィと一緒に寝られなくなる!(笑)
スグリ/う、うーん……それが全部判るのも、実際会ってみなきゃ判らない話だよね。もし古代竜がお父さんだとしたら、「2人にはお父さんがいたんだ」って私は凄く嬉しいよ。
ターラ/うっ……。
スグリ/私は、だけど。
ターラ/……え、えっとね、あのね……悩んでいることをみんなの前で言うのは恥ずかしくて……あのね。
ミルフィ/うんうん〜。
ターラ/……伝説の武具って、5つだよね。
クラエル/うん。
ターラ/アガートラーム、カフヴァール、ウィガール、あと…………あれっ?
GM/カラドボルグ。
ホリア/カラドボルグたんを忘れないであげて!(一同爆笑)
ミルフィ/カラドボルグたんはまだ売られてないよ〜!(笑)
ターラ/ごめん、今のは素だった!(笑) え、えっと……あと1つが最後なんだよね。
スグリ/うん、マビノギオンのことね。さらっと言うよ。
ターラ/あれっ、知ってたん!?(笑) そ、それでさ……最後の1つが手に入ったら……冒険、終わっちゃうのかな。
スグリ/…………。それを聞いて、水を被せられたような顔をしちゃう。
ターラ/涙目でフィの手をぎゅっと握ってるよ。……ターラの心境的に、「自分が求められている冒険が終わること」は凄く怖いことだから。
ミルフィ/た、ターラがしょんぼりしてる……フィもしょんぼりしてます。
クラエル/ボクも隣でしょんぼりしてようかな。
スグリ/クラエルを退けて私もしょんぼりする!(笑)
クラエル/退けられちゃったよー!(笑) ターラちゃん、大丈夫? ボクはずっとこのギルドのメンバーで一緒にいるよ!
ターラ/あ、ありがとう、クララ……。右手にフィ、左手にクララの手を持ちます。……このことを整理しないと、ターラのモチベーションが上がらないの。
スグリ/そうね、このことをクリアーしないと次の話題にもいけないわ。うーん、そうだなぁ。ターラ、私がいないと悲しい?
ターラ/うん……。
スグリ/すんごい悲しい?
ターラ/うんっ! ふえええん!
ミルフィ/た、ターラが泣いた〜!(笑) よしよし〜!
スグリ/私にとってダイナストカバルって家族なの。だから私がダイナストカバルを抜けてここにいるってことは出来ないけど、出来る限りターラの傍にいることは出来るよ。
ターラ/……いたいと思ってくれる?
スグリ/うん! だってこんなに大きくなってこんなに強くなったんだもの! 私は望んでくれるならいっしょにいるよ。ぎゅっぎゅっ!
ミルフィ/ミルフィも冒険の中で3回ぐらい脱皮をしたのよ〜!
クラエル/このままいけば3メートルの大台まで突破だねー!(笑)
ターラ/……ありがとう……。あとは、リア君に訊いてみなきゃだね。
GM/うん。そろそろホリアも登場しようか?
ホリア/では……。神殿から帰ってきて、何をしているんですかって言いながら部屋に入ってきますね。
スグリ/ホリア、逃げるんじゃないわよ! ターラの前に引っ張っていきます!
ホリア/えっ!? いきなり何ですか!?(笑)
ターラ/リア君の手を繋ぎます。
ホリア/は、はい?
ターラ/あのね……あのね。伝説の武具があと1個になりました……。
ホリア/はい。
ターラ/全部揃えたら……揃ったら……。り、リア君! 行っちゃやだー!
GM/支離滅裂になってる(笑)
ホリア/…………。
ターラ/う、ううう……。ターラはリア君の手をぎゅっと握っておりますよ……。
ホリア/…………。
スグリ/下を見てないでターラの目を見ろよ! ぎぎぎ!(笑)
ホリア/……そう、ですね。ターラさん。僕の目的は、伝説の武具を集めることです。
ターラ/うん……。
ホリア/何故そんなことをするかというと、先程『伝説の武具を危なくないように神殿に保管するのが義務』だと判明しました。
ターラ/神殿に保管……? でも、神殿の守りは絶対じゃないよ。実際にカフヴァールは盗まれたでしょ……。
ホリア/だからと言って他が安全という話ではありません。神殿自体が大きい組織なので、神殿管轄でバラバラに保存すれば……。
ターラ/せやね、神殿は大陸中にあるし……。大陸中の神殿でちゃんと保管すれば今よりも安全……?
スグリ/あー、神殿の連中全員に500円ハゲ作ってやりてー。
クラエル/そんなことしたらホリア君が泣いちゃうでしょ! ごめんなさいはー!?
スグリ/やーだー!(一同笑)
ホリア/……僕にとって貴方が守るべき存在であるうちは、一緒に居ましょう。
ターラ/……それは「武具を集めきるまでは」と解釈します。そして落ち込みます。
ホリア/マティアス様は「武具が集め終わったら褒美をやる」とおっしゃりました。この任務が終わったら褒美として……おそらく暫くの間、神殿を離れることを許してくれるんじゃないでしょうか。
ターラ/し、暫くってどのくらい? 10年くらい!?
ホリア/それはどうでしょう。
ターラ/あ、貰った勲章に気付いていいですか? こ、これ……? そうだよね、リア君、出世したいよね……。
ホリア/あの、別に出世がしたい訳ではなく。僕は一人でも多くの人を救いたいんです。苦しんでいる人を何とかできる場所が、神殿なんです。
スグリ/神殿の手が届かない場所もあるよ。他のことは神殿がなんとかしてくれるんだからその人達に任せてさ、冒険をして色んな人を救おうよ!?
ホリア/……すみません。
ターラ/……うん。リア君にはやりたいことがあるんだから、仕方ないよね。でも、今のあたしは……。ううん、ターラはいっぱい考えて成長しようとしてるよ! 褒めて!
ホリア/なでなで。
ターラ/ヨッシャ、リア君が初めて身体的接触を図ってくれたよー!?
クラエル/リア君とターラはズッ友だよー!(一同爆笑)
ターラ/(笑) よし、もう大丈夫! 残り1つの情報収集を頑張ろう!
スグリ/その残り1つのマビノギオンについての情報は私が既に握っているのだーッ! 大首領様が教えてくださったのですー!
ターラ/な、なんだってー!?(笑)
ミルフィ/わ〜、大首領さんって何でも知ってるのね〜。
スグリ/凄いでしょー! ほら、携帯大首領をパカッ!
GM/突然の出番に困惑する大首領。
ターラ/えっ!? こ、こんにちは!?(笑)
ホリア/えっ! 今のが大首領!?(笑)
スグリ/でね、霧の森の中にダイナストカバルの同盟関係であるイジンデルという村があって……そこに第五の武具があるの!
ターラ/霧の森……。「そこに入った旅人は出てこなかったのです」という話を孤児院の子供達に聞かせたことがあったような?
スグリ/キルディア側の霧の森の入口に、ダイナストカバルのメンバーが待っていてくれるらしいの! 案内役と合流したいから霧の森に行かないかウサァ!?
ターラ/よし行こう!
クラエル/軽いね、ターラちゃん!(笑)
ミルフィ/……ミルフィは、ちょっと心配そうにターラを見ています。
スグリ/あとね……森に行ければ私の可愛い妹が来てくれるらしいんだ!
ターラ/えっ。実の妹?
スグリ/うん。10年ぶりぐらいに会う。
ターラ/どんな感じの子やったん?
GM/どんな感じの子やったん?
スグリ/あの頃は甘えん坊でね……。
GM/他にどんな感じの子やったん?
クラエル/GMが真剣に聞き出そうとしてるよ(笑)
スグリ/え、えっと、私やお母さんに引っ付いていてね……でも10年経ってるから変わってるかもしれませんよ、GM!(笑)
GM/詳しく言っていいんだよ、『CVイメージ:子安武人』とか言ったらそれ風にキャラロールするから。
スグリ/子安声の妹は嫌です!(一同笑) ちなみに、妹の年齢は?
GM/子安になってなければ無事15歳。
スグリ/子安になってないので15歳で!(一同笑)
ミルフィ/10年ぶりに会ったら妹じゃなくて弟になってました〜(笑)
スグリ/そういう文化もありそうで嫌だな!?(笑) という訳で、うちの妹が粗相をしたらごめんなさい! ではみんな、霧の森に行ってくれるかなー!?
一同/いいともー!(笑)


 ●ミドルフェイズ1/霧の道にたたずむ少女

GM/「霧の森に行くぞー!」「おーっ!」と言った君達は今、霧の森の前に居ます。
ミルフィ/今まで大変な道のりでした〜(笑)
クラエル/まったく、あんな所に落とし穴があるとはねー(笑)
ホリア/本当に恐ろしい道のりでしたねぇ(笑) そうだ、この時点で自動取得スキルの≪インテンション≫と≪スタンドバイ≫と≪エンサイクロペディア≫を解放させておきますね。
スグリ/スグリも≪ディベレテイト≫と≪ディスコード≫と≪ファミリア≫を解放します。
ターラ/ターラは≪ガードオーラ≫と≪ダンシングヒーロー≫を解放します。
クラエル/ボクは≪キャリバー≫と≪ファミリア≫を解放します。使い魔は、砂漠で鷹を連れてきたことにしますー!(笑)
GM/おお、鷹のファミリアとはカッコイイ。ミルフィは何か解放しておく?
ミルフィ/ミルフィは特に解放するスキルは無いです〜。
スグリ/ミルフィはフェイトを消費する必要が無いんだ。便利だね!
GM/サムライ特化で現在モンクだもんね。では、君達は大変危険なヴェンガルド峡谷近く、砂漠側の霧の森の入口にやってきます。
ターラ/……あ。「ヴェンガルド峡谷の近くにマティアス様がいる」って話をリア君から聞いてないよね?
クラエル/ああ、そうだね。マティアス様も近くに居るんだ……。
ホリア/でもホリアは今回の件は関係無いと思っているので話しませんよ。ヴェンガルド峡谷の近くまで来たらそわそわし始めるけど。
GM/そうしていると、スグリは……森から草を踏みしめながら歩いてくる1人の少女を見付けます。
スグリ/そ、そわぁ、そわぁ!
GM/それは小さなウサギの女の子でした。顔を見ると、スグリと顔が似てることから「妹さんだ」と全員気付けます。
クラエル/うわ、耳の形がいっしょだ!
スグリ/どこ見てるんだよ!?(笑) あ、現れたら速攻抱きつきにきたくなってしまった……でもそれはダメだ!(笑)
GM/少女はキリッとした顔でご挨拶をするよ。「ようこそいらっしゃいました! 案内役を務めさせていただきます、ライチと申します。宜しくお願いします!」
ターラ/しっかりした妹さんだなー。
スグリ/でしょー! でしょー!?(笑)
ターラ/あたしがミラクルモンブランズのターラです。よろしくね!
GM/「噂にはかねがね聞いております。ターラさんとミルフィーユさん、ホリアさんにクラエルさん、そして……」
スグリ/そして……?
GM/「……スグリ、お姉ちゃん!」
スグリ/もきゅうううぅ!(笑)
クラエル/……なんか、いつもよりスグリちゃんのテンションが高いなー(笑)
ターラ/り、リア君。グリリンがあたしに対してやるのもあんな感じだよね?(笑)
ホリア/はい、大体あってます。でもいつもの2割増しぐらいですが(笑)
スグリ/2割どころか3割増しだよ! 10年ぶりだもん!
クラエル/スグリちゃんってシスコーンだったんだね!
スグリ/シスコーンでブラコーンだよ!(笑)
GM/ライチも10年ぶりだから「久しぶり」と挨拶したい気持ちがあるだろう。でも今はダイナストカバルのメンバーとしてお仕事をしているので、キリッとした顔で「迷わないように私について来てください」と言うだけです。
ミルフィ/は〜い! 宜しくね〜。
GM/キリッと仕事顔のライチちゃん。でも、「……あのね、お姉ちゃん」。
スグリ/な、なに……!?
GM/「……まさか再会できるとは思わなかったよ。お姉ちゃんはダイナストカバルの偉い人になってたんだね」
スグリ/うんうん! 私もダイナストカバルになってから会えるとは思ってなかった!
GM/「私が生まれ育った集落を出てダイナストカバルに入ったのは偶然だったけど……お姉ちゃんが四天王として活躍しているなんて知らなかったよ。私のお姉ちゃんはやっぱり凄い人だったんだね!」
スグリ/オッシャー! ああもう抱きしめたい抱きしめたいー!(笑)
GM/「ま、まだお仕事中なんだからダメーッ!」
ターラ/でも、案内のお仕事を始める前にちょっとぐらいいいじゃない。10年ぶりの感動の再会だよ!
GM/「……だ、ダメです! ちゃんとお仕事をしてからします! 公私混同はしません!」
ホリア/「お仕事をしてから」するんだね(笑) 素晴らしいですね、しっかり者だなぁ。
GM/一方のお姉ちゃんは公私混同しまくりである。
クラエル/お姉ちゃん、しっかり!(一同笑)
GM/君達は森の中に入っていきます。森の中は道は無く、鬱葱とした木々の中を突っ込んでいきます。
ターラ/お、おお……。剣でバッサバッサ掻き分けて行くような感じですか。
スグリ/これは本当に……一度入ったら出られない森ね。
ターラ/振り返って……掻き分けた草が戻っているんだ。みんな、手を繋いで行こう! ぎゅーっ!
ミルフィ/ぎゅ〜っ!(笑)
ターラ/ロープでも繋ごうか? 離れないようにするためにも電車ごっこみたいにしよう!
スグリ/線路は続くよどこまでも、ってか!(笑)
ホリア/ライチさんを先頭にして、みんな電車ごっこみたいに一直線になるんですね。……可愛い(笑)
クラエル/ちょっと恥ずかしいよ!(笑)
GM/……休憩を挟みつつ2時間ほど森の中を歩き続けます。するとだんだんと木々が少なくなり、少しだけ広場になった場所に出ます。
ホリア/おっ?
GM/森から林になる程度の開け方だけどね。そこでライチがくるっと振り返る。「……ここで、イジンデルの長老からの言伝を伝えたいと思います」
ターラ/は、はい……。
GM/「貴方達が村に入る人間に相応しい者達か、試験を受けて頂きたい」
クラエル/ほうほう、村に入るのに試験が必要なのか。
GM/「ダイナストカバルのメンバーであるスグリがいても、他の方々の力を認めなければ村に招き入れることはできません」 ライチのキリッという効果音とともに、ライチの後ろから何者かがササッと出てきます。
ホリア/なんだっ?
GM/1人は、妖精さんのような女性。もう1人は、カンガルーです。
クラエル/カンガルー!?(笑)
GM/カンガルーは手にボクサーグローブを付けて、シュッシュとシャドーボクシングをしています。「彼女達と戦ってください。勝利した者を村に通します!」 キリッ!
スグリ/おお、戦闘で試験なのね! よーし、お姉ちゃんはカッコイイ姿を見せちゃうぞー!
ホリア/戦闘ですか……試験というから謎かけとばかり思っていました。
スグリ/その場合は【知力】がバカ高いホリアに投げるところだった!(笑)
ミルフィ/神殿は謎かけで、イジンデルは体力勝負なんだね〜。
ホリア/……神殿はみんな、頭がカタイなぁ(笑)