アリアンロッドRPG・リプレイ・ミラクルモンブランズ
■ 第3話『闇に咲く薔薇』 4ページ目 ■
2012年2月22日





【戦闘マップ】
 エンゲージ1:ターラ、ミルフィ、ホリア、スグリ、クラエル
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:ソーウェン
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ3:ガーベラ、犬×2

【行動値】
 犬:13
 ソーウェン:13
 スグリ:10
 クラエル:10
 ガーベラ:10
 ミルフィ:7
 ターラ:7
 ホリア:7


ホリア/犬の【行動値】、早いな……。
ミルフィ/思ったよりソーウェン公爵が早い。ソーメンは流れるから早いんだ〜!(笑)
GM/素早い動きだったら、いつまで経っても逮捕されなかったんだよ(笑)
スグリ/今度は逃げられると思うなよ……!
GM/早速だけど始めていこうか。第1ラウンド、セットアッププロセス! ソーウェンは≪グランディア≫を使用して、ダメージ+6。犬とガーベラは何もしません。
ホリア/ホリアが、≪エンサイクロペディア≫+≪トゥルースサイト≫+≪ホンコーダンス≫を使用。犬とガーベラを識別します!(ころころ)23です!
GM/ガーベラさんは識別できません。
ホリア/……ここで何も判らないのは惜しい。フェイトを使って振り直します!
スグリ/≪結束≫で、私のフェイトを使ってくれ!
ターラ/更に1D6、≪結束≫!
クラエル/ボクのも使って! ≪結束≫!
ホリア/1点使って振り直し、自分も使って……5D6で振ります!
GM/全員が「判れー!」って総攻撃してきた(笑)
ホリア/今度こそ識別してみせますよ!(ころころ)クリティカルは出なかったが……判るだろう! 35です!
GM/ガーベラの識別値は30なので、判明します。
ホリア/おおっ! ……30って高いよ!(笑) 良かった、≪結束≫使って。
ターラ/識別値26〜28ぐらいかなって思ってたのに、更に高かった……≪結束≫が無かったら判らなかったね! ≪結束≫って素晴らしいな!(笑)
GM/では、ガーベラの持ってるスキルを挙げていくよ。

 ≪二回行動≫、≪吹き飛ばし≫5、≪ボルテクスアタック≫、≪カバーリング≫、≪スマッシュ≫、≪ソードマスタリー≫、≪バッシュ≫5、≪ブランディッシュ≫、≪ソニックブーム≫、≪パワーブレイク≫、≪レイジ≫1、≪ハイパーゲイン≫、≪ファストセット≫、≪エイルフォーム≫5、≪エンハンスブレス:水≫、≪グランドバスター≫5、≪レジェンド≫3。
 フェイトを6点所持。伝説の鎧ウィガールを着用。


クラエル/……ガーベラさんって、何者?(笑)
スグリ/凄い人だよ……(笑)
GM/【物理防御力】は18、【魔法防御力】は6。ちなみに、1ラウンド目に≪二回行動≫を使わなかったのは、ソーウェン公爵との対決を待ってあげようという心遣いでした。
ホリア/先にソーウェンを叩けって言ってくれてますね……。
クラエル/紳士だねぇ……。
ターラ/く、くそぉ……中の人はガーベラさん大好き!(笑)
GM/次に犬のデータだけど、犬は識別値17で判明します。名前は、ケルベロス。≪オーバーパス≫、≪トリプルブロウ≫、≪ブレス:火≫など持ってます。
ホリア/ケルベロスが2体もいるだとぉ!?(笑)
クラエル/こいつら、ブレスを吐いてくるぞ! 早めにエンゲージを分けなきゃな!
GM/早めにエンゲージを分けないと、総攻撃が来ちゃうね。ではセットアップが終了したので、【行動値】13のソーウェンの攻撃から。ソーウェンはターラ達のいるエンゲージに突撃してきます。
ホリア/来た! ……しまった、これじゃあエンゲージ離脱が出来ない!?
ターラ/こ、こっちに来い! 口≪プロヴォック≫!(笑)
GM/そうだね、ソーウェンは伝説の兜を奪おうとターラに攻撃します。≪バッシュ≫で攻撃!(ころころ)16で命中。
ターラ/回避ー!(ころころ)10で避けようとします……が、失敗。
GM/「くらえ!」という野太い声とともに(ころころ)46点の物理ダメージ!
ターラ/26点もダメージが入ることになる……≪プロテクション≫ください!
ホリア/≪プロテクション≫!(ころころ)17点弾いてください。
ターラ/……これは使っておこう。フェイトを1点使用して、プリーチャーの≪ガードオーラ≫を解放します。そして使用! ダメージをマイナス8して、実質受けるのは1点にします!
GM/おお、強い強い。鉄壁の防御に、ソーウェンの剣なんて全然届かないね。「ぬう……!」とソーウェンが唸ったところで、わんわんおのターン!
クラエル/い、犬こえー!(笑)
GM/わんわんお! きゅーん……口パカッ。20メートル離れたところでもブレスは吐けます。
スグリ/キャーッ!?(笑)
GM/エンゲージにいる5人全員に範囲攻撃をするよ。ソーウェンは5人が倒すべきと考えているので、ソーウェンには攻撃しません。(ころころ)命中15。
一同/(ころころ)当たります。
ターラ/これは……誰かを≪カバーリング≫すべき!?
スグリ/下手したらスグリは落ちるかも……。
クラエル/いや、1回目ならまだ大丈夫な筈。ターラちゃんの【HP】を大事にしよう!
GM/……特に何もしないのね? では(ころころ)30点の魔法ダメージ!
スグリ/きゃんっ!? 【魔法防御力】を引いて……残り【HP】が19になった!
ホリア/……スグリさんに対して≪プロテクション≫!(ころころ)16点弾いてください!
スグリ/ありがとう、残り【HP】35!
GM/続いて、2体目のケルベロスも口パカッ。
スグリ/その命中判定に対して、≪ディベレテイト≫! 命中ダイスマイナス1個!
GM/か、カパッ……けほっ(笑・ころころ)あ、ファンブルだ……。
スグリ/良かったー! よっしゃー!(笑) 私のターンは、まず離脱して10メートル後ろに下がって、ソーウェンに対して≪フラザイル≫!(ころころ)命中17!
GM/ソーウェンが避けますね。(ころころ)13で当たっちゃう。
スグリ/防御力がめりっと剥がれてください! ぺいっ! お前はだんだん脱ぎたくなーる!(笑)
GM/結構ソーウェンは着込んでいたので、いやんまいっちんぐ状態になります。
クラエル/いやー、良い格好だねー!(笑)

 クラエルは、ソーウェンに≪インベナム≫+≪ファニング≫+ホリアの≪チェックメイト≫を使用し攻撃。46点の物理ダメージを与える。
 それに加えて、スグリがソーウェンに≪シックネス≫を使用。バッドステータス:重圧を与えた。


GM/……ソーウェンは足を引き摺り始める。数年前にクラエルさんが食らわせた銃弾が響いているようだね。
クラエル/嬉しいなぁ!
GM/では、ガーベラはマイナーで移動。メジャーで≪ソニックブーム≫。スグリは離脱されて遠くに行ってしまったので、ホリアを狙います。
ホリア/はいっ……。(ころころ)9の回避です。
GM/(ころころ)16の命中です。(ころころ)35点ダメージ!
ホリア/≪プロテクション≫!(ころころ)ダメージを15点軽減します……。残り【HP】は44です。

 ミルフィは≪バッシュ≫を使用し、ソーウェンに42点の物理ダメージを与える。更にスグリがそのタイミングで≪ディストラント≫を使用。ソーウェンにバッドステータス:放心を与えた。

ターラ/ソーウェンに命中判定します。ここで確実に倒しておいた方が良いよね……≪マイティアーム≫を使用で命中!(ころころ)15で当てにいきます!
GM/(ころころ)命中します。
ターラ/(ころころ)良い出目だ。33点の物理ダメージです!
GM/……バターン! ソーウェンは倒れます!
ターラ/やったぁ!
クラエル/それを蹴り上げます!
GM/ばっしーん!(笑) では次に、ホリアのターン。
ホリア/ホリアはエンゲージを離脱します。……これからのことを考えて、10メートル先のソーウェンが居た場所に移動!
GM/わー、突っ込んできたー。
ホリア/その状態から、クラエルさんに対して≪ヒール≫を使用します。(ころころ)【HP】を39点回復してください。
クラエル/全回復! 鼻血が滴るんですけど!(笑)

 第1ラウンドは終了。
 第2ラウンドセットアッププロセスへ移行。ソーウェンが倒れたことにより、ついにガーベラが動き出す……。


GM/ガーベラが、≪二回行動≫を宣言。
クラエル/……どうする?
スグリ/……ここでホリアが詰められたら困るかな。
ターラ/でも、まだ≪カバームーブ≫あるよ。……まだ≪二回行動≫を止めなくても大丈夫だね!
GM/ガーベラが動き始めるよ。≪ファストセット≫+≪エイルフォーム≫+≪エンハンスブレス:水≫を使って、飛行化と強化をします。
ホリア/飛んだー!(笑)
GM/うん。≪グランドバスター≫使用して命中判定いきます。(ころころ)命中は21。
ホリア/おそらく避けられない……。(ころころ)こちら、12です。
GM/ダメージに≪ボルテクスアタック≫を使用。
ターラ/……≪カバーリング≫をしよう。≪ボルテクスアタック≫を使われたら、絶対リア君が倒れるもん!
クラエル/≪ボルテクスアタック≫を≪インタラプト≫する?
ターラ/……≪ボルテクスアタック≫を消して≪カバーリング≫すれば、ターラが生き残れる可能性が上がる。それでいこう!
クラエル/よし、その≪ボルテクスアタック≫に≪インタラプト≫ー!
ターラ/≪カバーリング≫+≪カバームーブ≫で、リア君を庇います! そうはさせへんでー!
GM/10D6点ダメージが消えます。その上で攻撃!(ころころ)61点の魔法ダメージです。
ミルフィ/≪ボルテクスアタック≫を使われてたら、吹っ飛んでた……100点越えましたね(笑)
ホリア/ターラさんに対して≪プロテクション≫を使います。フェイトを1点使用。……誰か、フェイトが余っている人はいますか?
ミルフィ/は〜い! 渡すわ〜!
ターラ/自分のフェイトも渡す!
クラエル/ボクのも使って!
スグリ/使えば使うほど、ターラの【HP】が戻ってくる! ≪結束≫使用!
ホリア/全員分のフェイトを使います!(ころころ)ターラさん、ダメージを27点軽減してください!
ミルフィ/す、凄い〜……!(笑)
ターラ/……ターラの残り【HP】、26です!
GM/ガーベラのセットアップが終了します。では、セットアップで他に行動する人はいますか?
ホリア/はい。……ホリアが≪ルアーリング≫を使用して、ターラを自分のエンゲージまで呼び寄せます!
ターラ/リアくんのいるエンゲージまで行きます!

 中央のエンゲージに、ターラとホリアが立つことになった。
 それをケルベロスは見逃さず、ターラとホリアにブレスを吐きつける。


スグリ/≪ディベレテイト≫を使用! 命中ダイスを1個減少してください!
GM/了解。(ころころ)命中は、14!
ホリア/(ころころ)回避12……。
ターラ/≪ダンシングヒーロー≫を使用して避けます!(ころころ)ダメです、11です……惜しい。
ミルフィ/……あ、ターラ! カフヴァールの効果を使えば避けられるんじゃない〜!?
ターラ/フィー! それだー!(笑) ……カフヴァールの効果を使用します! 【MP】を10点減らして、ダイス1つを6にして……16で回避します!
GM/命中は14なので、ターラには避けられてしまいます。
スグリ/カフヴァール、ありがとう!(笑)
GM/クリティカルにした訳じゃなく、純粋に6にすることで回避したのか。それは凄いファインプレーだな! ではホリアにだけ……(ころころ)23点の魔法ダメージ!
ホリア/≪プロテクション≫!(ころころ)19点軽減するので……ダメージは0です!
GM/2体目の攻撃いきます。
スグリ/2体目にも≪ディベレテイト≫! 命中ダイスマイナス1個してください! コイツらにはバステが入る!
GM/了解(ころころ)こちら、命中14!
ターラ/(ころころ)あっ、受動側優先で避けます!
ホリア/(ころころ)こちらも、受動側優先で避けます!
クラエル/おーっ! 素晴らしい!
GM/素晴らしいチームプレイ! ……では、スグリのターン。
スグリ/えっと、私はケルベロスを……じゃなくて、ガーベラに対して≪フラザイル≫を使用しよう! マイナーアクションで10メートル移動して、命中判定!(ころころ)16で当てます!
GM/(ころころ)ガーベラは、20で避けます。
スグリ/……残り1点のフェイトを使って振り直す!(ころころ)……15です。
GM/残念だね。では次に、クラエルのターン。
クラエル/マイナーアクションでエンゲージを離脱します。メジャーで……フェイトを1点使用し、4D6で2匹に範囲命中いきます。(ころころ)命中は20!
GM/(ころころ)2匹とも当たります。
ホリア/そこに≪チェックメイト≫!(ころころ)クラエルさん、9点プラスしてください!
クラエル/≪ファニング≫を使用します。……うーん。ガーベラさんじゃなくて、ケルベロスに≪ブルズアイ≫を使用するべきか?
ターラ/……ここで切っていいんじゃない? 範囲攻撃で2体に攻撃できるんだよ!
クラエル/オッケー! ≪ブルズアイ≫を使用します! 7D6でダメージを振る!
スグリ/そこに≪ディスコード≫を使う!
ミルフィ/アタシも後で控えているけど、少しでも多く落としてください〜!
クラエル/いくよーっ!(ころころ)おっ……2匹ともに、74点の物理ダメージです!
スグリ/ケルベロス1体に≪アニスゼティク≫! 片方に麻痺を入れます!
GM/へ、へとへと……。ではクラエルが終わったんで、ガーベラのターンか。
クラエル/怖いね……どうくる?
GM/≪ファストセット≫で、≪パワーブレイク≫+≪スマッシュ≫を使用。ダメージを上げつつ、1点でもダメージが入ったら転倒させます。その状態で、≪ブランディッシュ≫で攻撃。
スグリ/げっ。範囲化か。
GM/ターラとホリアに対して、命中判定を行います。(ころころ)19で命中。
ホリア/(ころころ)ダメだ、回避8です!
ターラ/(ころころ)あたしも8です! リア君を≪カバーリング≫しますね。……正直倒れると思うけど、リア君が倒れるよりはマシ!
GM/(ころころ)では、物理ダメージ67点。
ターラ/……17点軽減してくれたら、生き残れる。
ホリア/≪プロテクション≫を使います。フェイトは1点だけ残ってるので、使います!
クラエル/そこに≪結束≫で1点渡します!
ターラ/あたしの残りのフェイトも渡そう!
ホリア/出ろ!(ころころ)……よし、23点軽減してください!
ターラ/……【HP】5点で生き残ってます! よしっ!
GM/では、ターラにダメージが1点入ったので、転倒してください。
ターラ/はい……。転倒って、マイナーで解除するまで行為判定のダイスが減るんだっけ?
GM/そうだね。マイナーアクションを消費して立ちあがってね。次は、ミルフィのターン。
ミルフィ/では……エンゲージから離脱して、麻痺を受けてないケルベロスに攻撃します! メジャーアクションで≪ソニックブーム≫を使って、フェイトを使って命中4D6!(ころころ)18だ!
GM/(ころころ)当たります。
ミルフィ/ここで≪ボルテクスアタック≫使うべき……?
スグリ/……ケルベロスに【物理防御力】があることを考えると、使ってもいいかな。
クラエル/でも……ガーベラさんが残っていること考えちゃうよね?
ターラ/けど、数を減らしていかないと厳しいよ。潰していこうか……!
ミルフィ/はいっ! ≪ボルテクスアタック≫を使って、確実に落とします!(ころころ)……39点のダメージです〜!
GM/……麻痺を受けていないケルベロスBは、倒れます。
ミルフィ/よ、良かった〜……!
スグリ/残すは、麻痺したケルベロスと……ガーベラさん!
ターラ/……次はターラのターンなんだけど。3D6+7でガーベラさんに命中できると思う?
スグリ/≪ディベレテイト≫を使うから、当たるんじゃないかな?
ターラ/それなら≪ダンシングヒーロー≫使って命中させるから、転倒は解除しないで。マイナーで≪マイティアーム≫を使いたいんだよ……!
スグリ/……それでイケると思う! ガーベラの回避判定に≪ディベレテイト≫を使って、マイナス1D6します!
ターラ/ターラは転倒したまま≪ダンシングヒーロー≫で普段通りの力を発揮します! てやぁっ!(ころころ)……あ、6が出た!
ミルフィ/か、カフヴァールを使おう〜!
ターラ/うんっ! カフヴァールの効果を使用します! クリティカル命中にします!
GM/(ころころ)こちら、クリティカルが出ないので当たります。ダメージアップした状態でどうぞ!
ターラ/カフヴァールのコスト10と、≪マイティアーム≫のコストを消費すると……残り【MP】1!(笑) ≪ボルテクスアタック≫を使用して、9D6のダメージいきます!(ころころ)おっ……57点の物理ダメージだ!
ホリア/……ガーベラさんの【物理防御力】って、まだプリンじゃないんだよね。
ターラ/あ、そうだっけ!?
スグリ/さっき私の命中が当たらなかったんだよ……!
ターラ/……仕方ない。ここで≪祝福≫を使用して、全員の【MP】を全回復させます!
スグリ/ありがとう! 【MP】が回復したから、ガーベラさんに≪シックネス≫を使う! 1点でも入ったら重圧を与……!
GM/待って。……ガーベラが叫びます。「ウィガール! 力を!
スグリ/えええっ!?(笑)
クラエル/な、何か効果があるんだろうなとは思っていたけどさぁ! 何っ!?(笑)

◆ウィガール
 種別:防具  胴部に装備する。ダメージを10D6点軽減する。
 この効果は、1シナリオに2回まで使用できる。

GM/(ころころ)……ダメージを、30点軽減します!
ミルフィ/あ……。
スグリ/……ガーベラの【防御力】は!?
ホリア/(メモを見ながら)……18!
GM/……1点以上ダメージが入った! ガーベラは重圧になります!
スグリ/よっしゃあ! スキルが使えなくなります!
GM/使えなくなっちゃいました。……では、ホリアのターン。
ホリア/メジャーでエンゲージを離脱します。ガーベラさんから10メートル離れます。メジャーを消費したので何もできません!

 第2ラウンドクリンナップまで終了。
 やって来た第3ラウンドセットアップだが……。


GM/ガーベラは≪二回行動≫を……。
スグリ/重圧は、スキルを使用することができません!
GM/あっ。……セットアップにスキルも使えないのか! それは凄い! では、そちらのセットアップです!
クラエル/やった、≪二回行動≫打ち消したよー!(笑)
ホリア/……確実にケルベロスにトドメを刺せるのは、クラエルさんだよね? ならクラエルさんに対して≪ウィークポイント≫を使用します。ダメージにプラス8してください!
GM/では、メインプロセスに移行します。麻痺したケルベロスが、マイナーアクションを使用してバステを解除。マイナーを潰されちゃったから移動して≪トリプルブロウ≫ができない。……ブレスを吐くしかないね。
スグリ/ですね……。
GM/範囲攻撃のブレスをしたいけど、2体以上いるエンゲージは無い。犬の頭は単純。目の前で転倒しているターラを攻撃する!
ターラ/ですよね。……死ぬかも。
GM/いくよ。(ころころ)命中13。
ターラ/(ころころ)避けられません……。
GM/(ころころ)18点の魔法ダメージです。
ホリア/≪プロテクション≫で、下手な数値を出さなければイケる!(ころころ)よし、15点軽減してください!
ターラ/あっ、ダメージ0です!
スグリ/よし! 我々のターンだ……。ガーベラを剥くよ!
クラエル/剥いて剥いて!(笑)
スグリ/ガーベラさんに≪フラザイル≫を使用! ガーベラさんが回避するときは≪ディベレテイト≫を使用しますからね!(ころころ)命中18!
GM/(ころころ)回避……失敗。参ったね、1D6減らされて、15で避けられませんでした。
クラエル/1D6振って15って高いよ!?(笑)
スグリ/よっしゃ! 防御力を剥いてください! やったね、あと1回≪ディベレテイト≫はあるよ!

 クラエルは、ケルベロスに≪インベナム≫+≪ファニング≫を使用し攻撃。残り1体のケルベロスを撃退した。

スグリ/よし、あとはガーベラだけ! 私はこれからもガーベラに重圧を入れ続けたい!
GM/重圧を与えれば≪二回行動≫を消せるからね……。では、ガーベラさんのターン。まずはマイナーアクションで重圧を解除。
クラエル/ひゃー、解除するか……。
GM/単純明快。メジャーアクションで、≪バッシュ≫を使用してターラちゃんに攻撃。(ころころ)16で当てます。
ターラ/(ころころ)回避6です! ……力いっぱい言うことしか元気を出せない!(笑)
GM/(ころころ)50点の物理ダメージ!
ターラ/……ダメージが来る前に、≪蘇生≫を使います! ミラクルモンブランズのみんなは【HP】を満タンにしてね!(笑) 【HP】を79まで全回復して……。リア君、≪プロテクション≫をください!
ホリア/はい!(ころころ)ダメージを15点軽減してください!
ターラ/残り【HP】は、67!
ミルフィ/じゃあ……ミルフィは、≪インヴィジブルアタック≫+≪ソニックブーム≫を使用、4D6で命中させます!
スグリ/……ここで重圧を入れておきたい。最後の≪ディベレテイト≫を使用します!
ミルフィ/(ころころ)命中……18、当てます〜!
GM/(ころころ)当たります。ダメージをどうぞ。
ミルフィ/(ころころ)34点のダメージ〜!
スグリ/そこに≪シックネス≫を使用! 重圧だー!
GM/ガーベラ、再び重圧になりました。では、ターラの番!
ターラ/まず、転倒から回復します。メジャーアクションで≪フォースストライク≫を使用して、ガーベラさんに攻撃します!
スグリ/立った! ターラが立った!(笑)
ターラ/当たらなきゃどうしようもない、命中判定に≪ダンシングヒーロー≫を使用!(ころころ)良い感じ、23で命中です!
GM/(ころころ)当たります。
ホリア/≪チェックメイト≫を使用します!(ころころ)12点ダメージプラスしてください!
ターラ/よっしゃあ! リア君、ありがとう!(ころころ)30点の……火属性魔法ダメージ!
スグリ/そのダメージロールの直後に≪アニスゼティク≫を使用! 麻痺のバッドステータスを受けてください!
GM/麻痺はメジャーアクションが不可、マイナーアクションで解除か。ひぃ、それはつらい。……次はホリアのターンだね。
クラエル/接敵しているのはターラちゃんだしなー……ターラちゃんを全回復しておくべきじゃない?
ホリア/そうですね、回復しておきましょう。≪ヒール≫を使用します。(ころころ)……1・2で成功。
ターラ/いつもの安心感ある1・2だった! 『ミラモン』で何度≪ヒール≫に殺されかけたか!?(一同笑)
ホリア/僕は何故こんなにも1・2が出るんでしょうね……(笑・ころころ)はい、全回復させます。

 そうしてクリンナップ、新しいセットアップ。
 ガーベラはセットアッププロセスに≪二回行動≫をしようとしたが、バッドステータス:重圧のために宣言できず。
 ホリアが≪ウィークポイント≫をターラに使用し、ダメージ+8して全力を出す。
 メインプロセスになり、クラエルがガーベラへフェイトを使って≪インヴェナム≫+≪ファニング≫で全力攻撃。スグリはミルフィの支援のため、待機した。


GM/ガーベラは、マイナーアクションで麻痺を解除。重圧でスキルが封印されているので……スキルは使わず、フェイトだけで攻撃します。
クラエル/フェイトだけで攻撃してくるのか……!
GM/目の前に居る、立ったターラちゃんに……2点フェイトを消費して、攻撃!
ターラ/これでフェイトを2点使わせたと考えよう……(ころころ)8で避けます。
GM/スキルが使えないんだから、クリティカル率を上げるためにフェイトは使うよ。(ころころ)命中成功、ダメージロールにもフェイトを2点使います。(ころころ)おう、51点ダメージ!
ホリア/≪プロテクション≫!(ころころ)13点マイナスしてください!
ターラ/……大丈夫、生きてる!
GM/ここで落とせないか……。では、ミルフィのターンだね。
ミルフィ/≪インヴィジブルアタック≫+≪ソニックブーム≫いきます!(ころころ)命中22です〜!
スグリ/そこに≪タングル≫を使用! ガーベラさんの回避の判定にマイナス1D6をしてください! それでスグリが行動済になります!
GM/では、少しでも長く生き延びるためにフェイトを使って回避判定。22なら出目が良ければ避けられる!(ころころ)……あ、出目が1・2で当たった!
ミルフィ/よ〜っし!(笑)
ホリア/≪チェックメイト≫を使用します! 当たったときに使っておきたい!
GM/じゃあ、言っておこう。……出目次第で落ちるからな。
ミルフィ/えっ!(ころころ)……うわあ!? 凄い6が出た……30点のダメージ!
ホリア/(ころころ)そこに、10点プラスしてください!
ミルフィ/なら……40点のダメージです〜!
GM/(計算した数値を見て)……あ。≪チェックメイト≫分で落ちた!
ホリア/ち、≪チェックメイト≫で落ちた!?(笑)
クラエル/やったー!
ターラ/リア君、カッコイイー! そしてトドメはいつもフィー!(一同笑)

【ドロップ品】
 ケルベロス:ケルベロスの首輪(1000G)×2
 ソーウェン:宝石類(1300G)
 ガーベラ:ミスリルバスターソード


GM/では見事、君達は……真ん中のターラを取り囲むようにして、全員で支援しつつ、ガーベラを撃退しました!
スグリ/長い……戦いだったわね!
GM/だけど、ガーベラは倒れることもなく……膝をちょっとつくだけ。「僕の負けですね」と、自分の敗北を認めます。「……ターラちゃん、ミルフィちゃん」
ターラ/は、はいっ。
ミルフィ/はいっ!
GM/「ウィガールの名を、君達が叫んでみるといい。そうすれば、ウィガールは君達の物になります」
ミルフィ/……ウィガールって叫べばいいの?
ターラ/……フィの方を見て、こくんと頷きます。せーのっ!

 「「ウィガール!」」
 ターラとミルフィが同時に叫ぶ。
 すると、ガーベラが身に付けていた白銀の鎧が光になり……2人の中央に現れた。


ターラ/は、はわっ!? 鎧に近付きます……!
ミルフィ/き、キャッチ〜!
GM/鎧の無くなったガーベラは、以前の緑色のローブ姿のまま、立ち上がります。そこに倒れていたケルベロス2体がよたよたとガーベラに近寄ったり……。ガーベラは、ふうと息をつきます。
スグリ/ほら、クラエル。「脱がされたご気分は?」とか言ってやれ!
クラエル/いやいや(笑) ……あのさ、なんで貴方がコレを着けられたの?
ターラ/せや。それを聞こうという話だった!
GM/「……ミルフィちゃんと同じような存在、と言っておきましょうか」
ミルフィ/……えっ。
クラエル/え。……け、血縁!? いやいや!?
GM/「……君達には幸せになってもらいたい。そう、あの御方も言っていましたよ」
ターラ/……あの御方!?
スグリ/あの御方、とは!?
GM/ガーベラは悲しげに笑って、そう言った。だけです。そして……遺跡の天井に向かって、≪ソニックブーム≫!
ターラ/うんっ!?
GM/天井が、ガラガラガラと崩れ落ちます。
ミルフィ/わわっ……!
GM/ガーベラの背後から「ガーベラ様……! ≪テレポート≫をします!」と、アコライトちゃんとメイジ君が出てくる。
スグリ/あ、あの子達……! 行き場を阻むように天井を壊したんですか?
GM/うん。「……君達が伝説の武具を探すのであれば、いずれまた会うでしょう。僕は武具を手にすることが目的ですから……!」
ターラ/ま、待って! まだ聞きたいことが……!
GM/手を伸ばすけど、ガラガラと崩れゆく遺跡の砂煙に姿を見失ってしまいます。アコライトちゃんの≪テレポート≫で、ケルベロス達と共に消えていきます……。
ホリア/て、天井が崩れていく……とりあえず、ここから出ましょう!
スグリ/そうだ、ヤバイ! 逃げよう!
ホリア/ソーウェン公爵とメイドさんを抱えて……ここから出ますよ!
クラエル/ヒゲを引き摺って連れて行く! ガガガガ!(笑)
GM/ソーウェン公爵とメイドさんを担いで、遺跡から出て行くことができます。とても立派な神殿でしたが、ガーベラさんの一撃を食らって天井が崩れ落ちていく……。
スグリ/げほげほっ!(笑)
GM/……では、ここでおまけの判定をしよう。【器用】判定で難易度22に成功したら、メイドさんを救える。
クラエル/えっ! ……【器用】判定? みんな、フェイト残ってる!?
ターラ/≪ダンシングヒーロー≫の残り1回を使って助けます! てやっ!(ころころ)っしゃあ! クリティカル!
GM/クリティカル!?
一同/おおおーっ!(一同拍手)
スグリ/ターラ、マジ良い女ー!(笑)
GM/これは……。ソーウェンは髭で引き摺られ、メイドさんは相当な重傷を負ったけど、ターラの懸命な治療により……一命を取り留めました。
ターラ/良かった……!
GM/……君達は転移装置に乗り込み、暖かいルネスの地に戻ってくることができます。転移した先は神殿、治療したメイドさんを搬送することも、ソーウェンをすぐに逮捕することも出来ました。


 ●エンディングフェイズ

GM/神殿に突き出されたソーウェンとメイド。裏社会では有名だった大犯罪者をやっと逮捕することができた。巷のニュースやワイドショーの格好の的になります。そしてそれを逮捕したギルド、ミラクルモンブランズは……。
スグリ/いやー、有名になるねー!(笑)
ターラ/新しいブロマイドが発売されちゃう!(笑)
GM/いっぱい雑誌の取材も来ちゃうんじゃないかな?(笑) どうやらメイドが、遺跡からカフヴァールを盗んだ張本人だったそうです。だから≪テレポート≫できたんだね……マークしておくということで。
クラエル/あー、既に忍び込んでたってことかー。
GM/……では、クラエルさん。慌ただしい後日を暮らしているとき、いつものお姉さんの呼び出しが掛かります。
クラエル/じゃあ、色々終えて……。夜、路地裏を歩いてます。
GM/「こっちに来ると思ったわ」と、声のした方に視線をやれば、ボンキュッボーンのお姉さんが路地裏に立ってる。
クラエル/……Iカップって、メロンやスイカというより白菜って感じだよね。
GM/「イリュージョンでインタレスティングカップよ(一同笑) さて、もしかしたらアタシとアナタの会話は、これで最後になるかもしれないわね。皇帝陛下の御言葉を言うわよ」
クラエル/ははあ。
GM/「殺人未遂は立派な罪。本当であれば投獄されるべきこと」
クラエル/ハハ、ホントだよ。
GM/「けど、世間の今の騒ぎよう……判るわね? アナタは大犯罪者に貶められた悲劇のヒロイン。世間が求める存在なの。アナタをこのまま投獄しておくとね……メディアが」
クラエル/大人の事情ってヤツ? 悲劇のヒロインって、そういう柄じゃないんだけどさー。
GM/「罪は罪だから罰しておかなきゃいけないんだけど、アナタを悪人として閉じ込めておくのは難しいのよ。もっと悪い人を際立てるためにはね」
クラエル/……ボクとしては好都合だね。
GM/「このまま逃がしてあげる。……と言うと、アタシ達とアナタの取引が成り立たなくなってしまうわ。だから改めて契約しましょ。……伝説の武具を集めて、皇帝陛下に献上なさい。そうすれば、アナタに一生遊んで暮らせる報酬を与えるわ」
クラエル/一生分の報酬ねぇ……。
GM/「もちろん断ってくれても構わないわ」
クラエル/そうだねー……良いでしょう。皇帝陛下とも付き合いが長いからね! ご期待に応えられるような仕事はするつもりですよ。……嘘を吐いてる顔をしながら言います(笑)
GM/「期待はしてるわよ。それじゃ、バーイ」と、彼女は……路上にキャラメルフルーリーを置いて、去って行きます。
クラエル/わーい! ボク、これ飲みたかったんだー! ギューッ!(笑)
ホリア/……クラエルさんって、何かとギューッとするの癖なの?(笑)
クラエル/ストローを噛むのは癖だよ!(笑) ……もう彼女とは会うことはないでしょう。
GM/ないんだ?
クラエル/ギルドのメンバーとしてね、これからやっていくからね……!

 そして、翌日。
 大忙しのミラクルモンブランズが泊まるホテルに、メイジハットを被ったおじいちゃんこと、大教皇ヴェラシオ=ハーヴェイがやって来た。


GM/おじいちゃんが「5人とお話したいのじゃー、させてくれのじゃー」とやって来ます。
ターラ/わーい、おじいちゃんきゃっきゃ!(笑)
GM/おじいちゃんもきゃっきゃ! 「色々と話をするのじゃー。……まずソーウェン公爵のじゃが、そのことに関しては新聞を見ているおぬしらも知っての通りじゃ」
クラエル/いやー、全部抜いたし剃ったよ! 睫毛も眉毛も無くなって、まるで化け物みたいだったねー!(笑)
スグリ/ゴミが目に入って苦しむがいいー!(笑)
GM/おじいちゃんは「大悪党ソーウェンをよくぞ捕まえてくれた」と、報酬6800Gを渡します。「すっかり有名になったのぉ」
ターラ/わーい、ありがとー! お役に立てて良かったですー。
GM/「……その、な。それとは全く関係無い話なんじゃが。一つ、おぬしらに話しておきたいことがあるんじゃ」
スグリ/何ですか?
GM/「……ターラ。おぬし、そんな名だったな」
ターラ/はい。
GM/「神聖ヴァンスター帝国の、グリーンフィールド孤児院にいたそうじゃな」 おじいちゃんは、深刻そうな顔をします。
ホリア/はい……?
GM/「800年ほど前、1頭の竜がこの世界に遣わされた」
クラエル/……いきなり凄い話が始まったね。
GM/「竜は神々に創られた『神の化身』として、この世に蔓延る魔族を滅すためにこの世界に送られたんじゃ。魔物達が人間の手におえぬほど増えてしまったときに、竜はやって来たんじゃ」
スグリ/ふむ……。
GM/「『魔を焼き滅ぼす者』と呼ばれた竜は、『北の最果て』の神殿にて、世界の守護者として今も尚存在しておる。魔族を倒した古代竜は、我々神殿も多くの人々も神として崇めている。その神殿の守護、古代竜の世話をしている一族が……『薔薇の巫女』と呼ばれる」
ターラ/薔薇の巫女……?
GM/「それから200年。薔薇の巫女が、魔族と手を組み……とある強大な力を使った。『神を殺すほどの力』を持ったという、伝説の武器じゃ」
スグリ/……あ。
ターラ/まさか……! 身に着けてるカフヴァールに触れます。
GM/そう、ターラが身に付けているカフヴァールや、ミルフィが背負っているカラドボ……。いや、カラドボルグは売られるバスターソードの隣に置いてあるか(一同爆笑)
ホリア/カラドボルグたんの扱いが酷い!(笑)
GM/「伝説の武具は、薔薇の巫女の1人が魔族と手を組んで作ったと言われている。伝説の武具を手にした巫女は、力を発揮しようとして……力が及ばず、武具に呑み込まれてしまい死亡した」 ちゃんとした力を使い切ることが出来ず、暴走して死亡……のようです。
スグリ/た、大変な物だった……? アガートラームが怖いぞ……。
ホリア/あ、確かに……アガートラームの効果も、代償がありますしね。カフヴァールも【MP】コストがありますね。
スグリ/確かに、全部いっぺんに使おうとしたら……なあ?
GM/「巫女の1人が反乱を起こそうとしたが、巫女の一族はその後も古代竜を世話し続けてきた。未だにその一族は、古代竜を守護し続けておった……筈じゃったんだが」
ミルフィ/……が?
GM/「……ターラや。おぬしはいくつじゃ?」
ターラ/16歳です。
GM/それを聞いて、おじいちゃんは苦々しい顔をする。
スグリ/た、ターラを不安にさせないっ!
GM/「す、すまぬ……(笑) 16年前、薔薇の巫女の1人が神殿に反逆した。薔薇の巫女の名は、タチアナと言う」
ホリア/たち、あな?
スグリ/穴が立ってる?
ターラ/あたしもそう思った。
GM/……た、タティアナに変更します!(一同笑) 「……その、タティアナという巫女の娘の名は、ターラじゃった」
ターラ/……お、お母さん!? ……お母さん……?
GM/ミルフィちゃんは、その名前を聞いて……聞いたことのない筈なのに、どことなく懐かしいような、変な心のもやもやを感じる。
ミルフィ/も、もや〜……。なんか、知っているような気がする……?
GM/「反逆とはな……。巫女タティアナは北の最果ての神殿で古代竜を守っていたんじゃが、その神殿には他にも人々が住んでいた。そこからタティアナの一派を除く全ての神官達を、追い出したんじゃ。古代竜の神殿に立ち入ろうとした者を殺そうとし、自分達以外を神殿に入れないようにしたんじゃ」
ホリア/えっ……。
GM/他の神殿の人達からしてみると「え、何やってるの? 神様を崇めてる場所でしょ? 占領するなんて何やってんの?」です。「……そして未だに、占領は続いておる。戦いは終わらず、16年前から冷戦状態なんじゃ」
ターラ/……ガーベラさんってもしかして、この一派の一人……?
GM/「……ターラという名には聞き覚えがあったのは、16年前から続く不法占領事件の主犯者の名前に似てた。そしてその女の娘と同じ名前じゃった」 もしかしてと思い、おじいちゃんはこのことを話に来ました。
スグリ/……なるほどね。
ホリア/巫女が、何故そのような事件を起こしたのかは……判らないんですか?
GM/おじいちゃんは、コクリと頷きます。
クラエル/何か思惑があるんじゃない? ……こちらが探るしかないかな。でもどうするかは、2人が決めることだよね。
ターラ/……おじいちゃん。この小箱って知ってる? 第1話でシスターから貰った小箱を出します。
GM/「これは……?」 おじいちゃんが「触っていいかのぉ?」と尋ねるよ。
ターラ/どうぞ。
GM/おじいちゃんが手にして、開けてみようとする。でも開かぬ。「……これは、どこで手に入れたんじゃ?」
ターラ/えっと……孤児院のシスターから貰って……。
ミルフィ/アタシ達が持ってたんじゃなかったっけ?
GM/2〜3歳のミルフィちゃんが、小箱を持ってターラを連れて孤児院に持ってきたんだよ。
ターラ/……もしかして、この小箱、薔薇の彫刻とかあります?
GM/うん、あります。
ターラ/……薔薇の小箱、っていうので何か知ってる?
GM/「薔薇の小箱というのは聞いたことがあるぞ。薔薇の一族の当主となる者が持つという、継承の証じゃな。……これが薔薇の小箱かどうかは判らぬが」
ターラ/……1話でね、光のゴーレムがフィの方を向いて「薔薇の小箱」と言ったの。
クラエル/そうだったね……。
ターラ/ガーベラさんは……「自分はミルフィと同じような存在」って言ってたね。
スグリ/な、なんと……。ミルフィって、薔薇の小箱なの!?
ミルフィ/ええっ!?(笑)
GM/「この小箱が何なのか言えんが、おぬしらの家族の形見であることには変わらん。大切に持っておくんじゃぞ……。家族と言われても、あまり実感が湧かんか?」
ターラ/うん……。そうだ、お父さんはどうしたんやろ?
スグリ/どうしたんだろうね。
GM/おじいちゃんも「ふむぅ?」と首を傾げる。
ターラ/大教皇のおじいちゃんですら、判らないんだ……。
スグリ/行って本人に訊くのが一番手っ取り早いんだけどねぇ。
ターラ/……会ってくれるかなぁ?
スグリ/会いに行ったら、会ってくれるんじゃない? 家族でしょ?
ターラ/う、う……うーん……。
スグリ/扉の前で子供が泣いていたら、母親は会ってくれるものよ。
ターラ/……母親、かぁ。
ミルフィ/……ターラ、お母さんに会いに行く? 大丈夫よ、ターラの家族だもの。受け入れてくれるわよ〜。
ターラ/……あたし、孤児院で育ってきたから……今まで孤児院のシスターや、世話をしてくれるみんながあたしの家族だったの。だから……家族って言われてもピンとこうへん気持ちがあって……。
クラエル/それは正論だよなぁ。見たことも会ったこともない人だもんね。
スグリ/……でも、行けば多分、自分達が何者かは判るよ。
ターラ/うん……うん……。
ミルフィ/……ターラ……。
GM/「……暫し、ルネスでゆっくりしておれ。ここに居ればみんなの人気者じゃ。それでは冒険者としてつまらないと思ったら、また新しい冒険に出ればいいのじゃ。自由気ままに旅をするのは悪くないぞ」と、5人を普通の旅人ギルドだと思っているおじいちゃんは言います。
ミルフィ/そうそう。ゆっくり考えましょ〜。
GM/……では、おじいちゃんは去っていきます。これからどうするかは、5人で相談してください。
ホリア/好きに冒険しろとは言われましたが……僕達の目的は、少なくとも僕の目的は、伝説の武具を集めることです。
クラエル/でも、ターラちゃんとミルフィちゃんは巻き込まれだよね? 2人として伝説の武具はどうでもいいんだよね。本人はそれって、どう思ってるの?
ターラ/……ターラ的にはね、第1話で「こんなに求められるなんて初めて」って言ったの。それが嬉しいから協力してた。だけです!
クラエル/だ、だよねー(笑)
ミルフィ/ミルフィは、ターラを守るためにいるだけです。……ターラが望むならお母さんの所に行ってもいいと思うけど、嫌だと思うなら行かなくてもいいかな。
ターラ/うう……考えすぎて、爆発しそうな顔をしてます……。
ミルフィ/ターラのお母さんが悪いことをしたんじゃなくて、何か理由があってやったんだろうと思う。絶対そんなんじゃないからって信じつつ行きたいかな〜?
ターラ/……「幸せになってほしい」か。
ホリア/「あの御方」が、そう言っていたようですね。
クラエル/……あの御方って誰だ?
スグリ/お母さん、じゃない? ……良かった、ターラはお母さんに「幸せになってほしい」って思われてるわよ!
クラエル/でも、幸せになるのに対してガーベラさんは自分たちで武具を集めようとしてるんだね。武具を集めたら幸せになれないんじゃない?
ターラ/……その武具について、ちゃんと知らなきゃいけないな。じゃなきゃ、みんなに危険が……!
クラエル/突然の死!?
ターラ/それが割と洒落にならないから!(笑) ……みんなは、何で伝説の武具を集めてるの?
スグリ/……我らがダイナストカバルの未来の栄光のために?(GMの方を見て)ですよねッ!?
GM/うん。スグリの目的は、未来の栄光のために、伝説の武具に関わる2人を勧誘することです。
スグリ/勧誘することです!
ターラ/勧誘……されてないね? 寧ろダイナストカバルからグリリンをミラクルモンブランズに引き抜いてるね(一同笑)
GM/ちなみに、クラエルは皇帝からの「伝説の武具という超強い兵器が欲しいなー」という圧力でした。でもそれはお姉さんから契約破棄してくれて構わないと言われたね。武具を皇帝にあげたら、一生分の報酬は貰えるけどね。
クラエル/オッケオッケ、と言いながらクラエルは集める気なんてありません! ボクは皇帝をおちょくりたいだけですー!(笑) ……本心を言うと、ギルドマスターの元でギルドのメンバーとしてこれからも居るつもりです。
ターラ/く、クララぁ〜……!(笑)
GM/神殿長マティアス様は、ホリアに「伝説の武具を集めろ」と言ってるだけです。
クラエル/……そっちはそっちで、思惑があるんだろうなぁ。
ターラ/マティアス様は何かご存知なの?
ホリア/マティアス様がご存知なのは、伝説の武具がとても強い力を持っていることだけだと思います。
クラエル/なんでそんなマティアス様について詳しいの?
ホリア/マティアス様の言葉を一問一句違えることはありません。
ターラ/本当に? 「今はまだ知るべきときではない」とかGMが言ってただけじゃないの!?(笑)
スグリ/そうだよ、最初っから情報をペラペラ話すNPCなんていないから!(笑)
ホリア/マティアス様は集めろと言われました。だから集めるんです。マティアス様がお使いになるのだから、間違った使い方はなさらないでしょう。
スグリ/……理由は? それが理由!?
クラエル/……ホリアの中心にいるのはマティアス様だもんね。それが理由になるよね。重症だねー!(笑)
ターラ/……ミラクルモンブランズとマティアス様のどっちを選ぶって訊いたら、即答でマティアス様って答えそうやね。
スグリ/そうねぇ。でもちょっとぐらいは悩んでくれるわよ。ちょっとぐらいは。
ターラ/ち、ちょっとぐらい……?(笑)
スグリ/小さい頃からずっと一緒だったマティアス様と私達を選ぶとき、ちょっとでも悩むぐらいにはなってるんじゃないの?
ターラ/……く、悔しい(笑)
ミルフィ/尋ねてみたら? 『崖からターラとマティアス様が落ちそうになっていたら』って言えば『崖からマティアス様が落ちる訳ないです』って……あれ?(一同爆笑)
ホリア/ミルフィさん、その通りです!(一同爆笑)
GM/私の32歳が崖から落ちるなんてありえません。
ホリア/落ちるなんてありえませんよね! 落ちたとしても≪フライト≫でも使ってフワッと優雅に降り立ちますよね!(一同笑) なので僕は安心してターラさんを助けます!
スグリ/それじゃ駄目なんだよーっ!(笑) ……ホリアはね、きっと全員大事なのよ。だからこれからちゃんとアイツのこと、モノにしよう!
クラエル/モノにしよう!?(笑)
GM/既にモノにしたクラエル、モノにされかけてるスグリがいるんだから、次はホリアをモノにする番だよ。
ターラ/よっしゃー! やるぞーっ!(笑)
GM/……ではこれで、エンディングフェイズを終わりにするけど……何かしたいことはある?
ホリア/じゃあ……独り言を言いたいです。
スグリ/独り言? 聞くぞッ!?
ホリア/聞きたい人は【敏捷】で判定してください。ホリアは【感知】で判定するので、勝った人は聞けます。
スグリ/≪スタンドバイ≫があるじゃねーかよ、お前!(笑)
ホリア/僕は≪スタンドバイ≫使わない、素値でいきますよ。(ころころ)11です。
ミルフィ/(ころころ)あ、12で成功です〜。
ターラスグリクラエル/(ころころ)失敗です。
GM/ミルフィちゃんだけ成功で聞けるのか。ターラとスグリとクラエルは、シーンに出ていなかったということでお願いします。
ホリア/では……。みんなが出掛けて、僕だけ部屋に居たんですね。
ミルフィ/ホリアさんを呼びに行きます〜。
ホリア/……朝の祈りの時間の後ですね。危うく死にそうだった、あのメイドさんのことを思い出して……。
ミルフィ/はい……。
ホリア/……僕は、また目の前で誰かを失うところでした。まったく知らない人ですが、それでも誰かが死にかけていました。僕は、本当に誰かを守れるのでしょうか……。
ミルフィ/…………。
ホリア/そこで、ふっと溜息を吐きます。……願わくば、伝説の武具が少しでも平和のために使われますように……。
ミルフィ/……ホリアさんの気持ちが、ちょっと判ったような気がしました。何か守れないのって……不安だよね。ミルフィはターラだけだけど、ホリアさんは色んな人を守りたいんですね。
ホリア/は、恥ずかしい……(笑)
ミルフィ/武具が本当に人の為になると良いな……って思っておきます。
クラエル/……では、3人で外に出たとき。「寄りたい所がある」って言って、1人でおじいちゃんの所に行きます。
GM/おじいちゃんなら、メイジハットを被って教会に居るよ。
クラエル/教会に入って……。この前は本当にありがとうございましたと頭を下げます。
GM/(おじいさんになって)「なんじゃ、わざわざ頭を下げに来たのか?」
クラエル/それだけじゃないんですよ。我儘を言いに来たんです。……これを。
GM/「なんじゃ?」
クラエル/白い薔薇の花束を渡します。
GM/キュンッ!
クラエル/貴方にあげる訳じゃない!(一同爆笑) 実を言うとですね、自分は主人の墓が何処にあるか知りません。貴方なら知っていると思って……この花束を主人の所にやってはくれませんか。
GM/「なんと。……我儘なんて言うな。彼女に会いたい気持ちは判る。きっと彼女もおぬしが来てくれるのを待っているぞ。おぬしに墓の場所を教えよう」
クラエル/ありがとうございます。
GM/「じゃが、墓はここから若干遠い。今はワシがおぬしの代理で渡してはおくが……必ず彼女の元に行くんじゃぞ。それと、おぬしは勝手に動かん方が良い。新しい主人が心配するぞ」
クラエル/……ちょっと顔を赤くしますね(笑)
GM/「おぬしは、新しい主人を守れ。そしてシンシア殿にも挨拶をしに行くのじゃ」
クラエル/はい。……では、行ってきます!

 爽やかな顔をして、教会の扉を閉めるクラエル。

 こうして、5人の旅は再び始まる。
 薔薇の武具。薔薇の小箱。竜の技を操る騎士。
 北の最果てにいるという、ターラの母の存在。
 全てが絡み、繋がるとき、そこに新たな真実が姿を現わす。
 そう、決して遠くはないその日に。

 今、ターラ達の希望は、未来へと繋がっていた。





第3話『闇に咲く薔薇』 終