アリアンロッドRPG・リプレイ・ミラクルモンブランズ
■ 第3話『闇に咲く薔薇』 2ページ目 ■
2012年2月22日





 ●ミドルフェイズ1/ターラの情報収集

GM/ムーンスター劇団に訊き込みに行くターラのシーンからやりましょう。観光地らしく人に見せるように造られた、とても綺麗な校舎の劇団学校に来ました。
ターラ/す、ステキ……キラキラやわ!
GM/でも、どことなく暗い。事件があったせいかな、華やいでいる雰囲気ではないね。生徒達は何も知らないだろうけどね。
ターラ/で、では……正面玄関にそーっと入って行って、受付へ! え、えっと……あたし! 神殿から来ました! ミラクルはーとモンブランズのギルドマスター・ターラでっす!
GM/(受付のお姉さんになって)「も、もしかして……今年の冒険者大会で優勝したっていう、あの!?」
ターラ/ええ! ……ちょっと照れますね(笑)
GM/「私の娘もすっごく応援してて、ブロマイド買ったんですよ!」
スグリ/売れたんだ!?(笑)
クラエル/ブロマイドあったんだ!? はっずかしー!(笑)
ターラ/わーい、後で10枚ぐらい買おうー!(笑)
GM/M−1に優勝すれば次の日からテレビ取材のオファーがガンガン来るしね。いっぱい写真も撮られるしね。名も売れるよ。「あの方は……?」「ミラクルモンブランズですよ! あのダブラルの大会で優勝した……!」「あの……!」
ターラ/てれてれ。自分としてはこの前、旅に出たばかりなのに嬉し恥ずかし。ひゃーっ(笑)
GM/「ハッ。まさか……先日あった『あの件』についてですか?」
ターラ/はい、その件についてです……。
GM/子供達の目が入らない応接室に通されます。暫くして、合宿旅行に同伴していたという教師がやって来ます。
ターラ/こ、この度……わたくしたち、ミラクルモンブランズが解決のお手伝いをすることになりました! ので! 色々聞かせてもらえたらなと思ったんですけど……!
GM/「はい、是非とも」
ターラ/う、うわー! メモ帳を出します! いっぱい話されても覚えられないー!(笑)
ミルフィ/ターラは可愛いなぁ〜(笑)
GM/「我が校が使っている合宿舎が、ルネスの山間部にあるんです。そこに馬車で向かう途中でした。……元からあの道はあまり宜しくない所でして」
クラエル/ほう。人通りが少なくて、雪がいっぱい降りそうで、カメムシがいっぱい出そうな場所ですかねぇ(笑)
GM/まったくだ。「でも自然に囲まれていて、貴族の方々が避暑地として別荘を持っている場所で有名なんですよ。決して悪い所ではないんですが……」
ターラ/ですが?
GM/「正面からやって来た馬車の人達が、いきなり声を掛けてきたんです。困っているようだったので助けようと停まったところ……襲われてしまいまして」
ホリア/そういう演技だったんですね……。
GM/「馬車を運転していた男性は、男達に襲われ重症です。そして……子供達は攫われてしまいました」
ターラ/ええっ、重症……!? 子供達は何人居たんですか?
GM/「攫われた子供は、3人です」 どうやら小規模のサークル合宿だったみたいだね。渡された書類には、攫われた3人の子供達のことが書いてあります。エルダナーンの女の子、フィルボルの男の子、ヒューリンの女の子の……いずれも7〜8歳の子供達です。
ターラ/ち、ちっちゃい子達だー。弟や妹達を思い出す。他人事とは思えない! ……子供達の特徴はありますか?
GM/「ムーンスターの制服を着ています。脱がされている可能性もありますが……」 
ターラ/合宿舎の場所と、脅迫状にある指定場所って……近いですか?
GM/「そんなに近くはないですね……。ですがここは観光地。先程も『貴族が避暑地として買い求める』ような場所。頻繁に人の手が加わったり、名義が変わったりする場所です。賊が隠れるとしたら絶好の場所かもしれませんね」
ターラ/なるほど。聞けることはこれぐらいかな? ……よく判りました。この件の解決には全力を尽くします!
GM/「お願いします! 子供達も、今頑張って耐えていると思いますので……早く助けてあげてください!」
ターラ/最善を尽くします! いっぱいお話ありがとうございます! ……広場で待機しているリア君とフィの場所に戻ります。
ミルフィ/おかえり〜。ちっちゃい子が攫われて、うっうっ……絶対助けないとだよね〜!


 ●ミドルフェイズ2/スグリの情報収集

 一方、その頃。
 現地で活動している、ダイナストカバルのメンバーに会いに行ったスグリは……。


スグリ/どうしたら構成員に会えるんだろう?
ターラ/ダイナストカバルって地域密着型だから、看板とかあるんじゃない?(笑)
GM/スグリも屋台を引いて活動しているんだから、多分団員達もプールの屋台でソフトクリームを売ってるよ。
ホリア/ダイナストカバルアイス!?(笑) なんか黒いよ、そのアイス!
GM/黒ゴマソフトクリームなんだね(笑・屋台の男になって)「ヘイ、らっしゃーい」
スグリ/アイスを買ってから……ダイナストカバルパスを見せます。
GM/幹部だと判って店員は青ざめます(一同笑) 「スグリ様! い、いかがなさいましたか!」
スグリ/この現地で活動しているお前に訊きたい、ウサァ! ……ルネスで最近、賊が居たりするらしいのだが。そのことについて何か知っていることはないか?
GM/「それは……」と彼は話し始めます。彼がどれほどの情報を知っているか、スグリが【知力】か【幸運】で判定してください。
スグリ/【知力】で振ります。ここはちゃんと成功しておいた方が良いな。フェイトを使って(ころころ)……パスの効果も追加して、達成値16です!
GM/おおっ、高い。「そのことに関しては……」とペラペラ話し始めます。
スグリ/流石、地域密着しているだけはある!(笑)
GM/「ルネスは観光地として売っているため、評判が何よりも大事です。そのため神殿やギルドは治安を良いものにするため努力しているので、常に警備水準はとても高いものです」
スグリ/治安は良いのか。
GM/「もしルネスで山賊が出たとなったら『えっ! こんなところで犯罪!? 凄い勇気ある奴らだな! メッチャ警備スゲーのに!』と言われるほどです」
クラエル/もしかして……この賊って、馬鹿?(笑)
GM/それでも犯罪をしちゃうぐらい度胸があるか、しても捕まらない自信があるんじゃない? 「滅多にそんな連中は居ないから、このダイナストカバルも怪しいと思って調べておいたんです」
スグリ/流石!(笑)
GM/「その賊、どうやらとある貴族に雇われている下っ端のようです」
スグリ/……貴族?
GM/「その貴族の名は、ソーウェン公爵」
スグリ/ソーメン?
GM/そー、うぇん!(一同笑) その名を聞いて……裏組織であるダイナストカバルのスグリ様なら聞き覚えがあるかもしれないね。アイテムガイドで掲載されている一般アイテムを販売する道具屋のチェーン店の社長をしているけど、やや黒い噂が立っている人だ。
クラエル/ブラックな人だ……。
GM/良い物を不法に入手して販売しちゃう系です。密売とか密輸とかね。公になっていないから捕まらないけど、噂によると盗品を扱っているなんてことも……。
スグリ/……やはりアイツか、って言っておきます。ふん、汚い!
GM/「なんでもソーウェン公爵……冒険者大会の景品『でんせつのかぶと』に手を出していたというか、何やら変な話が上がってます」
スグリ/なんと……。
GM/「でもってソーウェン公爵が、賊を雇ったという噂も同時に生じている。……その山賊団、ルネス近辺でもで見かけられています。つまり」
スグリ/……なるほど。
GM/「ソーウェン公爵も、ルネスの避暑地に別荘を持っていますね」 ダイナストカバルのメンバーが指差した地図は、指定場所から1キロも離れていない場所です。
スグリ/こ、これは凄いことが判ってしまった……! 賊のデータは判りませんか? 何人いるとか!
GM/流石にそれは判らないかな。でもオマケで【幸運】で振ってみていいよ。
スグリ/はい。(ころころ)【幸運】で達成値13です!
GM/12以上か、なかなか高いな。……どうやら「レベルの高い賊」と噂されてるね。逮捕されないように痕跡を残さず暗躍できる連中だからね。良い金で雇われてるみたいだ。
スグリ/それはちょっと大変そうだ……。ありがとう。ダイナストカバルルネス支部、頑張って!
GM/「キー!」「キー!」「キー!」と戦闘員の挨拶をする面々。
スグリ/か、かわいい!(笑)


 ●ミドルフェイズ3/クラエルの情報収集

 一方、その頃。
 指定場所に事前に向かった、クラエルは……。


クラエル/歩く、歩く、歩くよー!
GM/山の中を歩いて行くと、とある広場に到着しました。昼間だから露天風呂を求めに歩いている人はちょくちょく居るけど、夜になったら人は全然居なさそうな山間部だね。
クラエル/よーし、待ち合わせ場所にトラップ探知しよっかなー!(ころころ)24です!
GM/……トラップは無いね。
クラエル/無いか。今現在は、怪しい人もいない?
GM/いないね。情景を描写するなら……山道から離れた、ちょっとした広場になっている場所です。現代風に言うなら数台、車を駐車できそうなスペースがあるけど……周囲は茂みが鬱葱としています。
クラエル/隠れられそうな所だってGMが言ってくれた! 待ち伏せできると判っただけ良いもんだな。
ターラ/……なんか、抜け道的なものはないのかな?
ホリア/その辺り一帯を探索しておくのは良いんじゃないかな。
クラエル/よし、何か無いか探します!
GM/探索なら【感知】判定かな?
クラエル/(ころころ)【感知】で達成値13だね。
GM/……山道があります。あちらに行けば宿街、あちらに行けば温泉、そしてあちらは遊び場……そんな中、一つの小路を見付けます。
クラエル/ほほう。
GM/とある別荘に繋がっている小路だ。……「私有地のため立入禁止」と書いてある看板がある。
クラエル/……こっそり! 入っていきます!(笑)
GM/頑丈そうな塀と門の先に、ご立派なお屋敷があります。
クラエル/入口に落とし穴を作りたいなぁ!(笑)
ターラ/作るなら、指定場所の近くに作った方がいいんじゃない?
クラエル/そうだね! トラップを作るとしたら【器用】判定ですか?
GM/トラップ設置は【器用】判定かな……。
クラエル/見付からないように穴掘ってやろーっと!(笑・ころころ)達成値12でトラップを作りました!
GM/……このトラップは難易度12、メモっておきます。
ホリア/……向こうが【感知】で12以上出さないといけないってことかな?(笑)
クラエル/デカい男が「ふふーん♪」と唄いながらそのまま去って行きます〜! 屋敷が誰の別荘なのかって判ります?
GM/別荘には表札は無いものが多いんだよ。でも情報収集は【知力】で判定できるんだ。
クラエル/聞き込みってことだね! 【知力】判定してみます!(ころころ)12です。
GM/お、聞き込みは10以上で成功だよ。……では、観光客ではなくルネスの現地民を発見しました。
ターラ/きっとヒーラーさんだ!(笑)
GM/そうだね、薬草を摘んでるヒーラーのおばちゃんが「何だい?」とクラエルの話を聞いてくれます。
クラエル/ボク、ヒーラーって初めて見ましたー!
GM/「おばさんだってエクスマキナは初めて見たよー」
クラエル/ですよねー!(笑) あそこの御屋敷、とっても大きいですね?
GM/「そうねー。ずっと前からあった御屋敷なんだけど、どうやら最近新しく買った貴族様がいらっしゃるみたいだよー」
クラエル/どういう貴族さんなんです?
GM/「多分名前を聞いたら判るわよー。ソーウェン公爵って聞いたことない? 道具チェーン店をやってる人よー」
クラエル/ああ、かの有名な……。
GM/「ソーウェン公爵」の名前を聞いたクラエルさん。プラス4のボーナス付き【知力】もしくは【精神】の、思い出し判定をしてください。
クラエル/(ころころ)13です。
GM/君はその名前に、物凄く聞き覚えがある。というか君は……『彼を襲ったことがある』。
クラエル/…………。
GM/…………。
クラエル/…………。ああ……。
スグリ/…………。えっと、どういうこと?
GM/それでは、クラエルさんの過去の話をしましょう!
クラエル/……まさか、ここでメールで送った伏線が回収されるとは(笑)
ミルフィ/メール?

 実は……GMは数ヶ月前、クラエルのプレイヤーから「とあるメール」を受け取っていた。
 ここで、事前にGMに送られたメールの文章を掲載しよう。

 送信者:クラエルの中の人
 件名:クラエルは冤罪です!

 本文:冤罪冤罪行ってるけど、実はクラエルは冤罪じゃありません。
 冤罪だって言ってるのは、刑期を短くしてもらいたいから。
 元々クラエルは、有力な貴族のボディガードとして雇われていた。
 しかしある日、雇い主が国家に不義を成す者として、何者かに暗殺される。
 暗殺を計画した人間は、クラエルに冤罪を着せ投獄を謀るが、クラエルは逃亡。のちに主人を殺した相手を突きとめることに成功し、秘密裏に暗殺を計画した人間を殺そうとするが、失敗。殺人未遂となる。
 また、その相手が国政に関わる大物だったため、国家反逆罪としての汚名も加わり、神聖ヴァンスター帝国王城地下へと放り込まされ、今に至る。


GM/折角プレイヤーから送ってもらった設定だからね。拾うことにしました。……クラエルさんは、とある人をボディガードしていたんだよね?
クラエル/はい。
GM/その雇い主って、どんな人でしたか?
クラエル/……女性です。未亡人の女性でした。今の情勢に反発する立場にいた人で、殺されました。……殺されました。
GM/君は、彼女を殺した相手を……。
クラエル/……殺そうとしました。未遂で終わったけど……。
GM/その殺そうとした人物の名は、道具商人として富を手にし、政治にも大きな影響力を持った大富豪。名をソーウェンと言います。顔もハッキリと覚えています。顔に髭、高そうなスーツ。「成金」という言葉がよく似合うオヤジでした。
クラエル/……うわあ。思い出しちゃった。
GM/ソーウェン公爵は当時から黒い噂は絶えず、しかし隠蔽も巧く逮捕されずにいました。君が彼女の復讐を果たす為に必死に調べた情報も、とても信憑性が高いものでした。ソーウェン公爵が彼女を殺したのは間違いない……でもソーウェンを討ち取ることが出来なかった君は、牢屋に入れられてしまいました。
クラエル/……思い出しちゃった瞬間から、それまで「あははー」って笑って食べていたルネスエッグを「グシャッ!」としちゃいます。
GM/ヒーラーのおばちゃんはその「グシャッ!」は、【感知】判定に失敗したので気付かなかったことにします(笑)
スグリ/そのルネスエッグを作ってるの、ヒーラーのおばちゃん達だぞ!(笑)
ターラ/おばちゃんが【感知】に失敗してホントに良かったね!(笑)
クラエル/でも今はそんなこと考えられないからね!(笑) ……なるほど、アイツがここに……と言っておきます。


 ●ミドルフェイズ4/ミルフィとホリアの情報収集

GM/3人のシーンが終わった訳だけど、残りのミルフィとホリアの2人はどうする? みんなの情報をまとめてから動いていいよ。
ミルフィ/町の広場で情報をまとめましょう〜。
ターラ/あのねー! 3人が連れていかれてー、こういう子達でー!
スグリ/なんでもソーウェン公爵って奴が黒いらしいよー。ダイナストカバルのメンバーがすっごい調べてくれたのよー!(笑)
クラエル/そのソーウェン公爵って奴の家の前に、落とし穴掘っちゃった。
ターラ/ええっ!? ……って驚きながら拍手します(笑)
クラエル/そんなクラエルは終始ニコニコしています! ここら辺に隠れられそうな所があったよー! 茂みがあってねー!
ホリア/……行動していない僕とミルフィさんが出来ることって、何でしょうかね。出来れば子供を事前に救いたいんですが。
クラエル/ソーウェン公爵の屋敷にこっそり入れたりしないものかね?
GM/それは、改めて屋敷を調べに行かないとダメだ。
ホリア/じゃあ、調べに行きましょうか。何かあれば危険感知で判ると思います。ミルフィさん、一緒に行きましょう。
ミルフィ/イザとなったらホリアさんを姫抱きするわ〜!
ホリア/姫抱きですか!?(笑)
ターラ/フィ、カッコイイー!(笑)
クラエル/ちゃんと落とし穴を掘った場所を教えておくよー(笑) 深さは3メートルあるから気を付けてねー。
ホリア/どれだけ怨念がこもってるんですか(笑)
クラエル/ちょっと無心に掘っちゃったー。褒・め・て!
ミルフィ/穴掘って、どうやって出たんだろう〜(一同笑) 屋敷の塀ってどんな感じですか。
GM/……では、ミルフィちゃんとホリアが屋敷に向かうと。2人は綺麗な林の中にある、頑丈そうな塀に囲まれた御屋敷にやって来ます。真正面から入れてもらえる雰囲気ではないね。
ミルフィ/ドラゴネットの身長なら塀の中を覗けるかな〜?
ホリア/そんな堂々としないで、隠れながら行った方が良いと思うんですが……(笑) 軽く周囲を歩いてみて……こっそり入れそうな場所は無いか、調べてみます。
GM/一見、入口以外は入れる場所は無いように見えます。ではトラップ探知を……と言いたいところなんですが。
ホリア/トラップ探知は出来ないので……【感知】素振りですかね。(ころころ)12です。
ミルフィ/(ころころ)ん〜……7です。
GM/ミルフィちゃんはぐるぐる塀の周りを回ります。
ミルフィ/何も無い〜。何も判らない〜(笑)
GM/……では、魔術判定ができるホリアは気付きます。入口のある塀とは真反対の所に、イリュージョン的なトラップがあることに。
ホリア/お……?
GM/何も無いように見えるけど、扉があるような気がした。
ターラ/……イリュージョンか。確かそのトラップって、エンゲージしたら解けるよ。
ホリア/マティアス様が「怪しいものは調べなさい!」って言ってました! 調べてみます!
ターラ/……いつかマティアス様を調べるべきだよね(笑)
ホリア/マティアス様に怪しいことなど微塵もありません!
ターラ/でも……32歳だよ! 32歳でバスローブ姿でワイン片手に現れそうな人だよ!?
GM/してないもん! まだそんなシーンしてないもん! 私がする32歳ならするけど!(一同爆笑)
ホリア/イケメンなら仕方ない。
クラエル/イケメンなら仕方ないよ。
ホリア/……と、とりあえず。イリュージョンの裏口にエンゲージしてみましょうか。ミルフィちゃん、こっちこっち。
ミルフィ/ぺ、ぺた〜。
GM/幻影に触れることで、そのトラップは解除されます。ただの塀だと思ったところから裏口が現れます。
ミルフィ/わあっ、急に裏口が現れた〜。
ホリア/……鍵は?
GM/ちゃんと戸締りしてあるよ。
ホリア/トラップ解除ならシーフじゃなくても出来る。鍵を開けてみるか……。
GM/……あのさ、そろそろこっちも【感知】していいかな? 私有地に勝手に入って、勝手口を開けようとしてるんだもの、怪しむよね。(ころころ)……出目が1・2でした。達成値8。
ホリア/危険感知があります。(ころころ)24!
GM/……外でわちゃわちゃしている2人の存在に、中の人は気付かなかったということで。
ミルフィ/アタシ達、ただの野生のドラゴネットですから〜。
GM/んなこと言ってるとエネミー識別するぞ!?(一同爆笑)
ホリア/……今、考えたんですが。僕が正面から「神殿から来ました!」と話をするのはどうでしょう?
クラエル/宗教の押し売り? 「マティアス様はいかがですかー!」って?(笑)
ホリア/違うよ! 神殿は宗教的なものではなく、ギルドを束ねていたりする警察組織なんだよ! つまり神殿は素晴らしいのですっ!
クラエル/最後のアレが宗教かー(笑)
ターラ/でも神殿に力があるのは事実だし、そんな警察を無碍に追い返すようだったら怪しいよね。正面からリア君が行って、裏口からフィ、とか?
ホリア/……ミルフィさん、僕は今から正面に向かいます。鍵が開かなかったらこれを使ってください。マジカルキーを渡します。

 「マジカルキー」
 さまざまな形式の鍵に対応した鍵。エンゲージにある鍵Aひとつを解除できる。使い捨てアイテム。


ミルフィ/マジカルキーなんて持ってたの〜?
ホリア/実は第1話から持ってたんですよ(笑) 1つしかないので……出来ればあまり使わないでください。
ミルフィ/わぁ〜、頑張ります〜。
ホリア/では、僕は表に向かいます。僕には聖印があるので大丈夫です。いつでもマティアス様が見守っていてくれますので!
ミルフィ/何かあったら「きゃ〜!」って叫んでくださいね〜!
ホリア/そこは普通に「うわあ!」ですよ!(笑)
GM/……ホリアは正面口に向かったということで。先にミルフィちゃん、扉を開けたいなら【器用】判定してみて。達成値13で解除可能だよ。
ミルフィ/(ころころ)ん〜……15。自力で、がしゃ〜ん! わ〜い、ドアノブが取れた〜!(一同笑) 息を潜めて、すっと中に入ります〜……。
GM/……同時刻、ホリアは。
ホリア/入口の扉を叩きます。
GM/ノックから数秒後、中からメイドさんらしき女性が出てきます。
ホリア/聖印を見せながら……すみません、神殿の者です。この辺りで事件が起きたのでお話を伺いたいのですが、宜しいですか。
GM/メイドさんは怪訝そうな顔をします。「生憎、家の者は留守にしておりますが……わたくしで良ければお話を」
ホリア/はい。ここの御屋敷は、ソーウェン公爵の別荘で間違いないですか?
GM/「その通りです」
ホリア/ご主人はいつ頃、お戻りになりますか?
GM/「夜には……。ソーウェン公爵のお名前を知っているなら察して頂けるでしょう? お忙しい方ですので……」
ホリア/……最近、何か怪しい動きを見ていませんかか?」
GM/「特には……。事件というのは、何があったんですか?」
ホリア/実は……ムーンスター劇団の子供達が攫われまして。神殿に捜索依頼が出されていまして……。何か知っていることがありましたら教えてほしいのです。
GM/「申し訳御座いません。そのことに関しては、わたくしはよく……」と、メイドさんは首を振ります。【知力】で交渉判定。
ホリア/(ころころ)達成値18です。
GM/(ころころ)……ホリアには勝てないな。「残念ながらお話できるようなことはありません。ごめんなさい」と口では言いますが、その顔は「お前に話すことなんてない。帰れよ」とさっさと追い出そうとしているね。
ホリア/……そうですか。
GM/普通、「手伝ってください!」と言ったら大抵の人達は社交辞令でも「何かしましょうか」と言うのに、明らかに追い出す意思の目をしてるね。
ホリア/……怪しい。ちなみに、この別荘は何人でお使いになられているんですか?
GM/「主人と、そのご家族がお使いになるぐらいです」
ホリア/ということは、今現在この屋敷に居るのは貴方だけですね? ……さあ、この話が進んでいる間にミルフィさん、頑張って!(笑)
ミルフィ/が、頑張るわ〜(笑)
GM/一方その頃、ミルフィ。裏口から屋敷に入っちゃった訳だけど……。
ミルフィ/うわ〜、入れちゃったよ〜。マリオが土管に入った気分でティウンティウンしてます〜(笑)
スグリ/初めてのシーフ体験!(笑)
ミルフィ/心ドキドキ、フゥ〜!(笑) いや、落ち着け……アタシは〜! 野生のドラゴネット〜!
ホリア/ミルフィさん、落ち着いてください!(一同笑)
GM/では、メイドさんが屋敷に入ってきたミルフィちゃんに気付くかの判定を行います。(ころころ)あれ、また出目が1・2だ……。
ミルフィ/【感知】で、野生の勘〜!(ころころ)達成値9です。
ターラ/……フィとはよく、孤児院でかくれんぼをしたっけなぁ(笑)
GM/メイドさんは気付かないね。ホリアに「さっさと帰れよー」と話している。そしてミルフィちゃんは……達成値9で、裏口に近いお勝手口に床下収納があることが気付く。
ミルフィ/床下収納? 広い御屋敷だからきっと色々何かがあるに違いない〜! 入ってみたいんですけど……?
GM/開けられるよ。
ミルフィ/音も無く静かにカパァ〜! 床下収納の中を見てみますよ〜?
GM/人が入れるほどの広さがあるね。……そして、床下収納の中にまた、床下収納と思わしき蓋。
ミルフィ/これは〜? やっぱそこは開けるしかない気がしますね〜! うお〜!
GM/触った?
ミルフィ/はい〜。
GM/床下収納の中に入って、更に下の床下収納に手を掛けたら……あれ? なんでか、手が外れないよ?
スグリ/あ。
クラエル/……トラップ探知。
ホリア/……し忘れてた?
GM/手が蓋から外れない。……動けなくなっちゃいました。
ミルフィ/……し、収納に収納された〜!?(一同笑)
GM/えっと……これは、「トラップ:鳥もち」の応用です。

 「トラップ:鳥もち」
 べたべたしたもので動きを阻害する、エンチャント型のトラップ。
 エンゲージしたキャラクターは、全行為判定のダイスを1個減少させる。このトラップはエンゲージから離脱するまで継続する。


ターラ/鳥もちは……トラップ解除できないんだよ……(笑)
GM/貼り付いちゃった手を引き剥がすなら、【筋力】で頑張るしかないね。……マイナス1D6された状態で、相当頑張らないとダメだけど。
ミルフィ/き、【筋力】〜!
GM/待って。もう2回ほど判定する時間が経過したので、再度GMが【感知】を振らせてください。ミルフィちゃんはマイナス1Dされた状態で隠れてください。
ミルフィ/きゃ〜! 6を出すんだ〜!(ころころ)だ、出せない……達成値6です(笑)
GM/(ころころ)……誰かがやって来る足音がする。そして、上から蓋をされます。
ミルフィ/あ。ホントに収納されちゃったぁ〜!(一同爆笑)
GM/尚且つ、ガチャという鍵の音。
スグリ/不法侵入しちゃう悪い子はしまっちゃおうね〜!(笑)
ホリア/……家の中に忍び込むときはシーフが一番適任ということですね!
クラエル/ですねー! ……じゃ、ねーよ!(一同爆笑)
スグリ/お前ら、忍びすぎだよ!(笑)
GM/一方その頃、正面のホリア。メイドさんは「何かありましたらご連絡下さい。こちらも何か有り次第ご連絡しますので」と言います。お帰り下さい。
ホリア/は、はい……。すみません、この辺りの警備を強化して良いですかね?
GM/「そうですね、わたくしも女ですのでそうして頂けるととても安心しますカエレ」(一同笑)
ホリア/そのように神殿に連絡しておきますね!(笑)
GM/「はい、是非ともカエレ宜しくお願いしますカエレ」(一同爆笑)
ホリア/それでは……お気を付けて。
GM/「そちらもお気を付けてカエレ
クラエル/もう本音が出てる! 隠す気も無いだろ!?(笑)
ホリア/ふう、屋敷から離れます。……ミルフィさん、来ないなぁ(笑)
GM/来ないですね。そろそろ空は薄暗くなってきたよ。
ホリア/……えっと……。1人で帰ります。
GM/ホテルのスイートルームで待っている3人の元に……ホリアが1人で帰ってきます。
スグリ/おかえりー。
クラエル/おかえり。……ミルフィちゃんは?
ホリア/ミルフィさんは、捕まってしまいました。
ターラ/ガシッとリア君を掴みます。
ホリア/おそらくは今は無事でしょう。
スグリ/何してやがる!?
ターラ/…………。掴んだ手を離して……床で三角座りをします。
クラエル/こ、こらっ!(笑) ミルフィちゃんは……ターラちゃんの片割れなんだぞぉ! 魂を半分持っていかれたようなもんだぞぉ!?
ターラ/……後で≪フラザイル≫かけてもらった後に≪ボルテクスアタック≫使って殴る……。
スグリ/ほら、怒ってるぞぉ!(笑)
ホリア/それは当然受けとめます。≪プロテクション≫も何もしませんよ。自分が招いたミスですからね。
スグリ/……とりあえず、今は……。
クラエル/受け渡しの時間になっちゃうね。……指定場所にはターラちゃんとミルフィちゃんの2人で行かなきゃいけないんだけど?
ホリア/それですが、どうやらあちらは……ミラクルモンブランズのパーティーのことまで判っていないようです。
スグリ/こっちのことが判ってない?
ターラ/あっ。……メイドさんは、ホリアの顔を知らなかった!
ホリア/そう、気付いているようなことはしてませんでした。だからミルフィさんの代理を立てることは可能です。でも、明らかにドラゴネットの代理を立てるのは不可能ですね(笑)
ターラ/薄暗い中なら被り物で誤魔化せるんじゃない?
クラエル/被り物をするとか?
スグリ/大首領マスクの出番だ!?
GM/えええーっ!?(一同爆笑)

 「大首領マスク(レプリカ)」
 種別:装飾品。
 ダイナストカバルの大首領が被っているマスクのレプリカ。ダイナストカバル構成員の中では、これを被って大首領になりきる遊びが微妙に流行っている。


クラエル/なんだこの展開は!? 面白いっ!(笑)
GM/ルージュ専用アイテムを、ルージュオマージュのセッションで使えるなんて……面白い展開だ!(笑) ところで、大首領マスクっておいくらなの?
スグリ/10Gです。
GM/10Gなんだ!?(一同笑) さっきの団員さんの元ですぐに買えるよ!
クラエル/説明文は?
スグリ/「ダイナストカバル構成員の中では、これを被って大首領になりきる遊びが微妙に流行っている」。
クラエル/それしかないの!?(笑) ボクも欲しいなぁ! これで「今ちょっと風邪引いてるんです〜」って更にマスクしておけばOKなんじゃね!?
ターラ/イケるよ、咳き込んでおけば! あたしも欲しい!(笑)
スグリ/……で、誰がミルフィに変装するの?
ターラ/……クララよりリア君の方が、女の子らしい動きが出来るかな?
ホリア/ぼ、僕ですか!?(笑)
ターラ/……リア君にダイナストカバルの大首領マスクを被せるって、面白すぎるね(笑)
GM/では、22時のシーンになるよ。……ミルフィ(ホリア)とターラが、現地に向かいます。


 ●ミドルフェイズ5/時刻は22時

GM/先に……ミルフィちゃん。
ミルフィ/鳥もちなう! 収納なう!(笑)
GM/君が収納されて、一体どれくらいの時間が経ったことでしょう。そろそろ君は再判定をしてみようと思いました。ここから抜け出そうとするなら【筋力】で判定しようか。どうする?
ミルフィ/【筋力】で頑張って取ります。フェイトを1点使います〜。2D6で〜(ころころ)あっ、クリティカル〜!
GM/クリティカルか、うまいな!
ミルフィ/脱皮しました〜! 上手に剥けました〜(一同爆笑)
GM/ここから離れることが出来ます。ところがどっこい。ここは狭いし暗い! 未だ収納なう!
ミルフィ/きっとみんなが助けてきてくれるだろうけど〜……【感知】判定してみていいですか? 人が居るかどうか……。
GM/可能です。2D6振れるよ。……あ、ここでファンブルが出たら再び鳥もちベチャだからね。
ミルフィ/いやぁ〜!(ころころ)達成値は、12です〜。
GM/君は耳を澄ませてみる。……まず、上の方から男性と思わしき声がガヤガヤと聞こえてくる。
ミルフィ/ガヤガヤ〜……?
GM/「……まさか、ホントに中に入って来るとは思わなかったぞ」「そんな奴がいるとは思わなかったぞ……」「こんな所に1人来るとか……」「トラップにかかるとか……」「マジで? 何しに来たのコイツ……」(一同笑)
ミルフィ/う〜ん、どうやらアタシだってバレてるみたい〜!(笑)
GM/「バレてる」というより「察することができる」だね(笑) 「今はトラップに引っかかってるから出てくることはない!」「そっか! 安心だ!」
クラエル/……今、ここで出ていったら大変なことになったね。
ミルフィ/良かった。……でも、出られない〜(笑)
GM/さっきの【感知】達成値は12だったね。……下の方からも声が聞こえます。
ミルフィ/え?
GM/……しくしく。しくしく。しくしく。
ミルフィ/な、泣いてる? 話を聞いてみ……いや、バレちゃうか〜!?
ホリア/多分……下に居るのは、攫われた子供達でしょう。
ミルフィ/ですよね〜。トラップが仕掛けてあるくらいの場所だもの……。でも鳥もちは解除できないトラップ? どうやれば助けることが出来るんだ〜?
GM/……まあ、メタ視点で考えてみてよ。ここに人を閉じ込めて、トラップを設置して出さないようにしているんだよ。一生閉じ込めておく訳じゃないんだから、トラップを解除する手段があるってことだよ。
ミルフィ/なるほど! どこかに鳥もちが解除できるスイッチがあるんですね〜? 鳥もちを吸い取るバキュームとか〜!(笑)
GM/では、トラップから抜け出すことが出来た君はどうしますか。上はガヤガヤ、下はしくしくです。
クラエル/なにそのなぞなぞみたいな質問!?(笑)
ミルフィ/上はガヤガヤ、下はしくしく、その答えはミルフィで〜す!(一同爆笑) ……現状維持が一番かな〜……どうしてよう〜。
クラエル/素数でも数えてるんだ!
ミルフィ/1! 3! 5! ……9?
クラエル/9は割り切れるから素数じゃない!(一同爆笑)

 一方、その頃。
 時刻は22時。脅迫状の指定時刻になろうとしていた……。


クラエル/ホリア君に厚底ブーツを履かせて、大首領マスクを被らせる! ホリア君を超可愛くメイクしてあげるよ! げらげらげら!(笑)
ミルフィ/今年トレンドのドラゴネットメイクでお願い〜!(一同笑)
スグリ/それでも、ガチでお美しい……!(笑)
GM/より精巧なミルフィとなったホリアは、ターラと手を繋ぎ、待ち合わせ場所に向かいます。
ターラ/『でんせつのかぶと』の入ったクリスタルを持って行きます。グリリンとクララはどうする?
スグリ/……私達は屋敷のミルフィ救出に向かおうか。良いアイテムがあったらかっぱらって来る!(笑)
ターラ/……グリリンとクララも気を付けてね。
クラエル/きっと大丈夫だよー。
GM/22時。指定時刻より少し早めに、ターラちゃんはマスクをしたドラゴネットの少女を連れて……人が全然来ないような広場に立っています。
ターラ/……クリスタルを抱えて、堂々と立っています。
GM/そちらに……ザッザッと複数の足音。ランタンの灯りを持った、柄の悪そうな男性達が現れます。
ターラ/こちらはランタンを持ってないけど、クリスタルが光り輝いています! ……それぐらいにしておいた方が、フィの顔が見えないからね!(笑)
ホリア/な、なるほど……ゴホンゴホンと咳き込んでおきます(笑)
GM/男性1人が口を開きます。「お前がターラ=グリーンフィールドか。後ろのが、ミルフィーユ=グリーンフィールドか?」
ターラ/せや!
GM/「腕に持っているそれが……『でんせつのかぶと』だな?」
ターラ/間違いあらへん!
GM/……男が、縛られた小柄な子を前に出します。
ターラ/1人ですか?
GM/1人です。小柄な男の子は目隠しと猿轡をされ、縛られています。男性は「まずはそちらを渡してもらおうか」と、お約束な言葉を吐きます。
ターラ/人質全員を解放してからが先や!
GM/「……こちらの誠意を見せてやろう」 男性は小柄な子を前に出し、蹴り倒します。君達と男達の真ん中に、縛られた子がうつ伏せに倒れます。
ターラ/うっ!? ……ど、どうしたらいいの……ってチラチラとリア君を見ます!
ホリア/……ここは、助けに行くべきでしょう!
ターラ/た、助けに行きます! クリスタルをリア君に持ってもらって、前へ出ます……!
GM/では2人とも、【感知】判定。難易度は14。
ターラ/(ころころ)あ、失敗です……。
ホリア/(ころころ)16で成功です!
GM/ターラちゃんは駆け出します。だけど、ホリアは思った。「……あれ? あの倒れてるのってフィルボルだけど……フィルボルの子供ってもっと小さいよな? 小さいけれど、あれは大人のフィルボルだ!」
ホリア/……声を出したらバレてしまう!? では……『でんせつのかぶと』を思いっきり下に叩きつけます!
スグリ/ええっ!?(笑)
GM/男達も『でんせつのかぶと』を乱暴に扱われて「な、なんてことを!」と慌てるよ(笑)
ホリア/この程度で『でんせつのかぶと』が傷付く訳ないだろう!(笑)
ターラ/そ、それはビックリして立ち止まります!(笑) どうしたの!? お、驚いて……フィルボルの方をじっと見てみます。
GM/じっとよく見たら判るよ。いくら小さいフィルボルだって、大人と子供の違いは「ランタンの光で確かめれば」すぐ判る筈だ。
ターラ/……リア君の至近に戻ります!
GM/バレちゃった。しかも戻っちゃった。「……奪え!」と男達は力づくの手段に出ます。戦闘を始めます!
ターラ/この卑怯者……許さない! 剣を引き抜きます!
GM/……というかね、ミルフィちゃんが居る鳥もちトラップの下にさ。
ミルフィ/はい、子供達が詰まってましたね〜。
スグリ/あそこに3人とも閉じ込められていたんですね……。
GM/そう。ターラ達の前にいる人質は偽物です。……では一方その頃、屋敷に向かったスグリとクラエルは、ホリアが言っていた裏口まで到着します。
クラエル/ここか……。扉の先には人は居る?
GM/聞き耳をしてみると、中から複数の話し声が聞こえます。「一応、武器の準備をしておけよ」とか言ってるね。
クラエル/……このまま突っ込む?
スグリ/「武器の準備をしておけよ」だからね、このまま待っててもどんどん準備を整えられるだけよ。
クラエル/ここをバーッと開けて、バーッと攻撃しちゃって、バーッと後ろから縛っちゃおっか!
スグリ/やっちゃお!(笑) ……奇襲で行きましょう! スグリが扉を開けて、すぐにクラエルが射撃で襲撃!
GM/やりますか?
スグリ/やりますよ。せーのっ!
クラエル/ガガガガガー!
GM/ちなみに、中には10人の男性が居ました。
スグリ/多いわっ!?(笑)
GM/全部モブだよ。不意打ちの状態から2人は戦闘開始します。2つの戦闘を同時進行でやっていきましょう。

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:ターラ、ホリア
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ2:囮役のフィルボル
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ3:男性達の集団×5

 エンゲージ4:スグリ、クラエル
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ5:男性達の集団×2
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ6:ミルフィ

【行動値】
 スグリ:10
 クラエル:10
 ミルフィ:7
 ターラ:7
 ホリア:7
 敵:2


ホリア/敵の【行動値】2!?(笑) これは、イケるな!
GM/でもダイナストカバルのメンバーが言ってたのを忘れないでね。ちょっと腕は立つ連中だって。

 しかし、ちょっと腕が立つと言っても所詮、山賊。
 元々、山賊のデータは「レベル:1のモブ」である。しかもスグリ&クラエルは不意打ちでの戦闘スタート、ターラ&ホリアもあちらの不意打ち攻撃を回避し、すぐに応戦することができた。
 ……そこから先は、早かった。


スグリ/≪マジックブラスト≫+≪アースブレッド≫を使用します!(ころころ)16で命中! ダメージは12点!
GM/「ぐああああ!?」と、全員転倒します。
クラエル/おー、圧巻だなー!(笑) スグリちゃんが打ったエンゲージに範囲攻撃!

 あっという間に、屋敷内の山賊を退治していく2人。

ホリア/モブ戦闘か……ミルフィの≪トルネードブラスト≫が欲しかった! スパッと終わったのに!(笑)
GM/ドドドと男達はターラに攻撃してくるよ!(ころころ)命中は……。

 5回も回避判定をするターラ。しかし。

ターラ/回避! ダメージ0! ダメージ0! ダメージ0! クリティカル回避です!

 1回もターラを傷付けることは出来ず。

GM/ミルフィちゃん。【筋力】判定をしてみようか。
ミルフィ/ちゃちゃちゃ〜ん!(ころころ)13です!
GM/あ、12以上だから成功だ。床下に掛けられた鍵が壊されます。スグリ達が男達を倒し終わったとき、ミルフィが床下から生まれました(一同爆笑)
ミルフィ/今、参戦するわよ〜! ……あれ?(笑)

 数こそは多かったが、ターラ達も無事、山賊を撃退することが出来た。

クラエル/またつまらぬものを撃ってしまった……(笑)
ターラ/チャキッ……。ターラも、フィのサムライの真似事をします(笑)