アリアンロッドRPG・リプレイ・ミラクルモンブランズ
■ 第2話『ダブラルの宴』 1ページ目 ■
2011年8月25日





 ●プリプレイ

GM/『ミラクルモンブランズ』第2回セッション、始めますよー。まずはレベルアップ報告からいこうか。ターラとミルフィはレベル1から4に一気に上がって、他の3人はレベル1ずつ上昇したんだよね。
ターラ/はい。ターラは≪カバーリング≫系を取ったり……。フラムベルグと、あとハイクオリティシールドを買って≪シールドスラム≫でダメージの固定値が付いたりしましたー。
ミルフィ/ミルフィも1から4レベルになりましたけど相変わらずおバカさんです〜。
ホリア/ミルフィは可愛いなぁ(笑)

 なお、第1話で入手した伝説の武具カラドボルグとアガートラームのデータは、以下の通り。

◆カラドボルグ
 種別:両手剣  命中:−1  攻撃力:[CL+9]
 命中判定直前に【MP】を3点消費することで、対象の物理/魔法防御力を0としてダメージロールを行うことができる。
 この効果は、1シナリオに3回まで使用できる。効果が発動した際、剣の刃は雷光を纏い、青白く輝く。

◆アガートラーム
 種別:盾(バックラーと同じ)  防御力:3
 使用タイミングは、攻撃するタイプの魔術の使用宣言時。
 アガートラーム装着者に[(CL)D6]の【HP】ダメージを与える。その行動で与える魔法ダメージに、[装着者の受けたダメージ]を加える。
 この効果は、1シナリオに1回まで使用できる。

ミルフィ/あ、サムライなのでレベルアップして装備が変わりました。空から菊一文字が落ちてきました。
スグリ/…………空から!?(一同爆笑)
GM/それ、危なくね!?(笑)
ターラ/その菊一文字は、きっとセフィロス様が遣わせてくれた物です!(笑)
ミルフィ/だから虎徹さんは置いてけぼりにしました〜。
GM/虎徹は空に上がる訳ではないんだ!?(一同笑)
スグリ/伝説の武具ですが、アガートラームはスグリが頂くことになりました。
ミルフィ/カラドボルグはアタシが持ってます。でも諸々の事情でアタシの背中にカッコ良く刺さってます。
GM/装備しないんだ!?(笑)
ミルフィ/だってアタシ、サムライだし。
ターラ/だってあたし、盾持ちたいし。
GM/伝説の武具なのに、アクセサリー扱いなんだ……(笑)
ホリア/装身具ですらないという。背中にカッコイイ武器を背負ってそっちを抜くかと思いきや刀を出すって、凄いフェイントだよね……(笑)
クラエル/装備品と言えば、クラエルの防具がやたら充実しましたよ! 第1話は何も装備してなかったからバックラーとかグリーンベレーとかトラベラーズマントとか、あとシーブズツールすら持ってなかったのでセブン・ダブを買いました!
スグリ/脱獄したてでお金が無かったんだよね。
クラエル/うん、シャツ1枚で出てきたカンジ。
ターラ/……って、脱獄じゃないよね。より犯罪者っぽくなってるのに否定しないの?
クラエル/いや、否定したら負けかなって思って。
ホリア/負けじゃないってば……(笑)
GM/……よし、一通りリビルド有りレベルアップ報告をしてもらったところで、セッションにいこうか。先にPC1組に質問なんだけど、とある重要NPCの性別どっちがいい?
ターラ/性別?
GM/重要なNPCがいるんだけど、お好きな性別を選んでほしいんだよ。立ち位置は、ライバルかもしれないし仲間になるかもしれないキャラ。既に重要ポジションがターラとミルフィで女の子2人だから迷ってるんだ。
ターラ/……個人的な希望を言えば、男がいいな。だってここ、女子力高いパーティーだし。
スグリ/うん、女子多いし。
クラエル/なんだかんだでホリア君も女子力高いよね。っていうかホリア君は女子カウントだよね。寧ろ男の娘でもいいよね!?
GM/それは知らなかったよ……(笑) とりあえず男キャラで了解しました。まず、今回予告を読むよー。

 ヴァンスター帝国外れの遺跡から、伝説の剣カラドボルグ、伝説の盾アガートラームを手にした君達。
 これからの争奪戦に控え、一度宿に戻ってくると、ホリア、スグリ、クラエル、それぞれに伝令が下った。
 第三の武具を手にしろという新たな使命が。

ホリア/第三の武具……。
クラエル/第一と第二を手にしたなら第三も狙わなくちゃいけなくなるよねー。

 そんなとき、君達の耳に聞こえてきたのは、冒険者同士で優劣を競う大会の知らせであった。
 『アリアンロッド・リプレイ・ルージュレプリカ』、改め、
 
『アリアンロッド・リプレイ・ミラクルモンブランズ 〜第2話「ダブラルの宴」〜』

 冒険の舞台が、君達を待つ!



 ●オープニングフェイズ/スグリ&ホリア&クラエル

 はじめての冒険が、無事終わった。
 3人の仲間と共に旅へと出たターラとミルフィは、期待に胸をふくらませていた。
 これから自分達が綴るであろう、その冒険の物語に――。


GM/遺跡で光のゴーレムを倒し、大層なお告げを聞いた。そして君達は伝説の剣カラドボルグ、伝説の盾アガートラーム……と菊一文字を手に入れた(一同爆笑)
ミルフィ/わ〜。虎徹が空を登っていく〜。ありがと虎徹〜。
クラエル/結局空に登ることになったんだ!? 刀が空を登っていくぞー!?(一同笑)
スグリ/そして空から落ちてくる菊一文字。
クラエル/何故か虎徹になって)「菊一文字、これからもミルフィを頼んだぞ……!」
スグリ/あれ!? カラドボルグたんの立場は!? カラドボルグたんも「あれ!?」っていう顔してるよ!?(笑)
ミルフィ/だって浮気したら菊一文字たんが拗ねちゃうよ。
ホリア/カラドボルグはそのままでもいいんだ……(笑)
ミルフィ/カラドボルグは良い子だって信じてる〜。よしよし〜。
GM/……さて、そんなこんなで君達はとりあえずカラドボルグとアガートラームを持つことになった訳だが。ホリアとクラエルとスグリは覚えているだろうか。このダンジョンが入社採用第一次試験だということを(一同笑)
スグリ/わ、私がアガートラーム装備していいんでしょっ!?
ターラ/うん、グリリンが装備したらイイんとちゃうかな。どしたの? きょとん。
クラエル/こ、ここはそのまま装備しておくといいんじゃないかなー。……物欲しそうにアガートラームを見ておきます(笑)
GM/さてさて、そんな話をしながら遺跡を出ると、もう夜だ。街に戻って宿でも取ろうか……それとも孤児院に戻る?
ターラ/いえ、事情があって旅に出たんですから帰れませんっ! 宿屋に行きます!
ミルフィ/わ〜。アタシ、宿に泊まるの初めてよ〜。わくわく〜。
クラエル/ここはギルドリーダーが宿帳に名前を書くといいよ。
ターラ/あ、あたし書いてくるーっ!(笑)
GM/(宿の人になって)「お嬢ちゃん達、人数は?」
ターラ/5人ですっ!
GM/「部屋割りは?」
ターラ/女3人男2人っ!
GM/「夕食のコースと朝食のご予定は?」
ターラ/……ふ、フィ! 夕食どっちのコースにしよう!? コレも美味しそうだけどアレも美味しそうだよ!?
ミルフィ/わわ〜、バイキングメニューも良いわね〜。
ターラ/じ、じゃあ……コレとコレでお願いしまーす!
クラエル/ははは、微笑ましい光景だなぁ。
ホリア/……どんどんホテル代が上がっていきそうですけどね(笑)
GM/では宿の人が早速お夕飯を用意してくれます。君達はVIPルームで素晴らしいディナーを食します。
ターラ/何故か豚の丸焼きが運ばれてくるテーブル。
クラエル/わ、わーい、凄いコースだねー?(笑)
スグリ/……いくらするんだ、コレ(笑)
GM/そうして素晴らしいディナーを食べた結果、君達のフェイトが全回復しました(一同笑)
スグリ/お腹いっぱいになって運命力が高まってきたぞー!?(笑)

 やたらと豪華なご馳走を食べ終わった5人。
 大量のご馳走と豪勢すぎるデザートの山を切り抜けた一行は、楽しい夜の時間を過ごす。
 そしてターラとミルフィとスグリ、ホリアとクラエルの2部屋に分かれ、ゆっくりと休息を取ることにした……。


GM/では個別のシーンをやっていきましょう。ホリアとスグリとクラエルに依頼を渡しに行くシーンをやります。一番最初は、スグリから。ダイナストカバルの使者がやって来るシーンをするよ。
スグリ/はい。1人になった方が良いですか?
GM/ご自由に。最大限プレイヤーの希望に沿います。
スグリ/じゃあ……女の子だけで星を見に行こうか?
ターラ/夜の散歩か、イイなー! ……グリリン、1人で外に出ないで一緒に行こうよー。あたし達が居れば野党が出ても一発だよー!
スグリ/だよねー、女子力高いもんー(笑) 3人で散歩に行こうか。
ターラ/うんっ! ……シャワーを浴びた後、髪を下ろしてサービスカットになって外に出ます(笑)
ミルフィ/アタシ、髪の毛と鱗を乾かすのに時間掛かっちゃうからごめんね〜(笑)
GM/ではでは、3人がお風呂から上がって気持ち良く夜風に吹かれているとき。「……お姉ちゃん! スグリお姉ちゃん!」という声が。
スグリ/耳ピクッ。……誰?
GM/スグリはその声を知ってます。君と同じウサミミのちっちゃな女の子で、ご察しの通りダイナストカバルのメンバーの1人です。
クラエル/ショッカーの1人だ!(笑) 第1話のオープニングで千羽鶴を渡してきた子かな?
スグリ/きっとそうだ。ターラとミルフィには知り合いだって言います。
GM/(子供っぽい舌ったらずな喋りで)「はじめましてぇ。お姉ちゃんが、いつも、お世話になってまーす!」
ターラ/いえいえ、こちらこそー。
ミルフィ/お世話してます〜、助け合ってます〜。
スグリ/……どうしたの、こんな時間に?
GM/「あのねあのね! お姉ちゃん…………コレ!」と、ショッカーの女の子は手紙をスグリに渡します。「お父さんから! だよっ!」
ターラ/お父さん?
スグリ/あ……ああ、お父さんからかー。ここまで来るの大変だったでしょ? よしよしー。
GM/「えへへー。なでなでうれしー。あたしガンバったよー」
ターラ/ショッカーがカワイイ!(笑) ねえグリリン! あの子、ギュッてしていい!?
スグリ/壊しちゃダメだよ。
ターラ/搾らないもん!(笑・抱きしめるように)よーしよしよしよしよしー!
GM/「わわわわ〜、これからもお姉ちゃんをよろしくおねがいしますぅ〜」 でもって伝説の武具を是非ともスグリの元へ!
ターラ/素直な子だなぁ(笑) よく意味が判らないけどギューッて抱きしめながら頷いておくよー!
GM/「えへへ〜」と女の子は可愛さをアピールしております。ダイナストガバルは間接的にお姉ちゃんを全面的に応援しております。
スグリ/あ、ありがてえ!(笑) ショッカーの女の子をモフモフしてる2人から一旦離れて……手紙を確認します。
GM/なんとそれは魔法の手紙でした。開いた途端にダイナストカバルの大首領のホログラム映像がブンッと現れる。
スグリ/わあっ!?(笑) ……だ、大首領をお手々に乗せてお話をします。
GM/(大首領になって)「スグリよ。どうやら伝説の武具を無事2つ、手に入れたようだな」
スグリ/はい。確かにここに。……大首領を持ってるからアガートラームを出せないけど!(笑)
GM/「見える! 映像越しでもアガートラームのオーラが見えるぞ!」 ホログラム映像がスグリをよしよしします。
スグリ/か、カワイイ!(笑) 判るのですね、流石は大首領です!
GM/「さて。早速ではあるが次の任務の話をしよう。諜報部からの情報だ。第三の武具の在処が判明したぞ」
スグリ/3つ目の武具ですか。それはどこに?
GM/「ディアスロンドの遺跡。山奥の森深い所にある大神殿だ」 第1話のダンジョンは崖の遺跡にあったけど、今回の場所は山にあるそうだよ。
スグリ/それはまた、辺鄙な所に……。
GM/「この遺跡は、神殿の総本山であるディアスロンドの大教皇に認められた者しか通されることはないという」
スグリ/なんと。神殿の総本山……む、むう……。
GM/「我々が仇敵である神殿の元に行くのは、大変難易度の高いことである。それは察そう」
スグリ/実際難易度高いし、精神的な難易度もとっても高いです! どうしろっていうんですか!?
GM/「ダグラムに行け」
スグリ/……ダグラム?
GM/「ダグラムでは神殿が主体となって冒険者の大会が行われている。冒険者が優劣を競うという、『ダグラム冒険者大会』というそのままの名の競技大会だ」
スグリ/……た、楽しそうな名前ですね。
GM/「優勝者には1年間神殿から多大なバックアップが受けられるという。しかもこの大会、神殿が主催しているということで、大教皇が見に来るという。……つまり!」
スグリ/……その大会に勝ってしまえば、こちらのもの!
GM/「その通り! 神殿の力を利用してやることが出来るのだ。今年の冒険者大会は数日後に控えている。そこで幹部たるスグリが優勝してしまえば……!」
スグリ/げへげへ!(笑) ……お任せください! ダイナストカバルの幹部スグリ、必ずや冒険者大会に優勝しディアスロンドの大教皇から我らを認めさせてやりましょう!
GM/「アガートラームを手にしたお前であれば出来る筈だ! 必ずやダイナストカバルのものとしてみせろ! 頼んだぞ」と、手紙をパタンと閉じるとホログラム映像が消える。
スグリ/手紙を開くと。
GM/「なんだ」
スグリ/閉じると。
GM/消える。
スグリ/開くと。
GM/「通信料かかるぞ」
クラエル/定額制じゃなかった!(笑)
スグリ/でもこれでいつも1人じゃないという自信が持てました!(笑) 手紙を胸のところに挟んでしまって……そろりとターラ達の元に戻ります。
GM/戻るとウサミミ女子が2人にわしゃくしゃされています。
ターラ/ショッカーカワイイーっ! わしゃわしゃわしゃー!(笑) ターラがどんどんつややかになっていくよー!
スグリ/ウチの子がエナジードレインされてるんだけど!?(笑)

 それから数時間後。
 夜も更け、女子組がスヤスヤ眠る時間になった頃。ホリアは……。


GM/ホリアの場合、街の神殿に行けば連絡できるしお話も受けることができるけど。どんな演出がいい?
ホリア/じゃあ……夜の神殿に直接出向くことにします。夜中、寝てるクラエルさんを起こさないようにコソコソと部屋を出て行きます。
クラエル/グガガグガガー、今日のゴハンはハンバーグだグガガー。
ホリア/それ、寝言?(笑) 【敏捷】は無いから出て行くのに気付いてもいいんだよ。
クラエル/そこは知らないフリしてるよー。
GM/クラエルさんは良い大人だなぁ(笑) じゃあホリアは神殿に向かった訳だけど……折角だからマティアス様に会おうか?
ホリア/会えますかね。
GM/会えるよ、君はマティアス様のお気に入りだからね。では神殿の受付の人に「マティアス様に会いたいんです」とお願いすると「夜中なのでちょっと待ってくださいー」とバタバタ。だけどその後ろから、「……ホリア」。
ホリア/そ、その声はマティアス様! バッと振り返ります。
GM/こんな夜だというのに服も着替えず仕事真っ最中のマティアス様が居ます。
ホリア/すげえ、マティアス様がカッコイイ! 原作だと小物っぽいハゲなのに!(笑)
クラエル/GMがイケメンロールをしているからな!(笑)
GM/マティアス様の外見設定はPCが好き勝手決めてください。別にGM好みの32歳でもいいのよ。
クラエル/GMが「イケメンでもいいのよ」と圧力を掛けた!(一同笑)
ホリア/ならいっそ長髪で美形な男性でお願いします!(笑)
GM/ありがてえ。受付の人が居ないような部屋に移って2人きりで話しますよ。「グリーンフィールド孤児院の少女に合流できたな。その様子だと、任務にも成功したようだ」
ホリア/はい。カラドボルグとアガートラームを手にしました。……ですが、問題が一つ。
GM/「何か?」
ホリア/ダイナストカバルの手先がパーティーの中に入っています。
スグリ/……きしししし(笑)
ホリア/かつ、素性の知れない者も1人。
クラエル/きししししー(笑)
GM/「我々と同じように伝説の武具を手に入れようとする者か」
ホリア/おそらくは。
GM/「……我々の元にも伝説の武具の情報が入るのだから、神殿以外にも動き始める組織があったとしてもおかしい話ではない。しかし、『素性が割れぬ者』は気になる。私の方で何者か捜索してみることにしよう」
ホリア/勿体ないお言葉で御座います。
GM/「さて。次の伝説の武具の話をしよう」と、紅茶でも用意しながらゆっくり話そうか…………って優しいな、このマティアス様は(笑)
ホリア/流石、美形は違うぜ!(笑)
GM/「カラドボルグ、アガートラームに次ぐ、第三の武具。その名は伝説の兜カフヴァール。この兜はディアスロンド奥の遺跡に保管されている」
ホリア/聖都ディアスロンド……神殿の総本山ですね。確か大教皇様がいらっしゃる……。
GM/ホリアは大教皇と会ったことある設定にする?
ホリア/マティアス様がお会いしたことあるなら、会ったことある設定にします。
GM/一緒について来てたのか。お前、可愛いな(笑) 大教皇はお年を召した方……おじいさんで、隠居状態です。公務はしているけれど、お祝い事やイベント、重要な任務にしか表に顔を出しません。「ディアスロンドの神殿はそう簡単に入ることはできない。こちらからもコンタクトを取ってみるが、許可が出る可能性は低い」
ホリア/はい……。
GM/「お前が何か良い意見があるのであれば、それを採用しよう」
ホリア/……こちらでも手を尽くしてみます。ですが僕1人では……たとえ彼女達の力があっても武具を手に入れることは難しいと思います。ですので、パーティーとして行動しようと思いますが宜しいですか。
GM/「お前の判断に任せる。……素性の知らない者であっても利用してやれ。お前は頭の良い子だからな、それぐらいは出来るだろう?」
ホリア/…………。彼らは、良い人達ですよ。少なくとも今は。
GM/「情に流されるな」
ホリア/……はい、気を付けます。
スグリ/……こ、コイツ(笑)
クラエル/ボク達の居ないところで好感度上げようとしてるねー?(笑)
GM/「話は以上だ。健闘を祈る」 まだ仕事があるらしいマティアス様は去って行きます。君は宿に戻り、ハンバーグとか寝言を言ってる彼の元で休んでください。
クラエル/ぎゃあ! でっかいハンバーグだぁー!?
ターラ/……なんか、ハンバーグに食べられてる夢、見てる?(笑)

 最後に。『素性の知れない者』と言われたクラエルは……。

GM/クラエルさん……君、寝ていることになっちゃったけどオープニングどうするよ(笑)
クラエル/やだなー、さっきのは寝たフリだよー! ボクがホントにハンバーグが欲しいなんて言う訳ないじゃないかー! じゃあバーにハンバーグを食べに行こう!(一同笑)
ターラ/バーでハンバーグ?(笑)
クラエル/うん、雰囲気の良いバーで依頼を受けます。フフフ、ホリア君が居ない間にバーに行っちゃうよー!
GM/お腹の空いた君はバーに行き、席に座る……すると「あちらのお客様からです」とハンバーガーが(一同爆笑)
クラエル/すすすすす!?(笑) ハンバーガーがあっちから流れてきたよー!?
GM/お皿が流れてきた方を見ると、ボンキュッボーンのお姉さんがコーラ片手にウインク。
クラエル/お姉さんガッツリ系だねぇ!?(笑)
ホリア/しかも手にはコーラ! ワインとかでもなかった!(笑)
ターラ/もしかしたらここはバーじゃなくて赤と黄色の看板の24時間営業かもしれない!(笑)
GM/でもBGMはジャズです。
クラエル/そんなボクはQooを置きます!(笑) ……で、何の用かな。お姉さん?
GM/「アナタがクラエルで間違いないわね?」
クラエル/人違いです。なんてね、ウソウソ! なになにー?
GM/「皇帝の御言葉を預かっているわ。……第三の在処についてよ」
クラエル/ああ、あの人か。なんだって?
GM/「第三の武具は、ディアスロンドの遺跡にあった。ところが、盗賊達が神殿から盗んで武器商人に売ってしまったの。現在は、大層良い貴族に貰われちゃったみたいだわ」
クラエル/あ、あれー? それはそれはそれは……みんな予想外なんじゃないかなー?
GM/「そうね、世間一般にはあまり知られていない話よ。……で、その大層良い貴族の話なんだけど、『伝説の兜』を手に入れたはいいけど、全然使えない物だったらしいわ」
クラエル/使えない?
GM/「その兜を被ると動けなくなるんですって。持つだけなら普通の防具の重量と同じなのに、頭に被った途端、重すぎて動けなくなったらしいわ。……どうやら兜自体に何かの封印がされていて、その封印を解除しない限り兜として使用することが出来ないらしいの」
クラエル/ふうん、それは厄介だな。……チラッとターラちゃん達のことを思い出します。で、その封印については?
GM/「皇帝陛下は『あの少女』が関わっているのではないかと睨んでる」
クラエル/なるほど。まったくもう、あの子はフシギな子だなぁ。
GM/「貴族も貴族で金を使って封印を解く努力はしてみたんだけど、全然効果無し。今はただの置物になっているだけの伝説の武具。このままではいけないわ」
クラエル/だよねー、使えない武具なんてただの飾りだよね。
ホリア/……そこで、カラドボルグたん(笑)
ターラ/カラドボルグは使えないんじゃない、使わないんだ!(笑)
スグリ/拗ねないでカラドボルグたん! いいこいいこ!(笑)
GM/「伝説の武具は、ちゃんとした場所でちゃんとした封印の解き方をしなければ意味が無い。封印を解き、真の力を発揮できるようでなければ皇帝陛下が持つ意味など無い。……もうアナタのするべきことは判ったでしょ?」
クラエル/フフッ、つまり……ボクはその封印を解いて、皇帝陛下サマに差し上げればいいんですねぇ?
ホリア/……今、無意味に悪どい顔をした(笑)
クラエル/悪どくないよぉ。ボクの本性はCMの後で!
GM/CMの後に明かしてくれるんだ。「じゃあ頑張ってね。アナタはその任を遂行しないと刑期が減らないんだから」
クラエル/そうだねー、あの場所には戻りたくないからねー。とハンバーガーを大口で食べながら言います。
GM/という訳で『第三の武具はもう既にディアスロンドの遺跡にはない』ということ、でも『ちゃんとした場所じゃないと封印が解かなくちゃいけないから遺跡に行く必要はある』ということを話します。話し終えたお姉さんは妖艶に去って行きます。
クラエル/バイバーイ。お姉さんが消えていくのを見送って……ピクルスぽーい! トマトもいらなーい!
ホリア/ちゃんと食え!(笑)
スグリ/って、ピクルスとトマト嫌いなら何故ハンバーガーを食べようと思った!?(笑)
クラエル/ハッ!? そうだよ、今は皇帝にツケで美味しいステーキ食べ放題じゃーん!?(一同笑)


 ●オープニングフェイズ/ターラ&ミルフィ

 傭兵の街・ダブラル。
 粗野で荒々しく、どこか下品。そして自由。そんな明るい街に5人は向かう。


GM/翌日になりました。スグリとホリアとクラエルのオープニングをまとめて、『ダブラルに向かう』というシーンをやりましょう。
ホリア/はい。……あ、GM。この段階でフェイトを2点解放して≪インテンション≫と≪スタンドバイ≫を解放しておきます。
GM/いいですよ。ということで、ターラちゃんが大変良いモーニングセットを頼んでくれました。
スグリ/……これ、おいくら?
ターラ/これぐらいかな? 値段を見せます。
クラエル/わあ、口に出せないお値段だー! 全部食べた後に言いまーす(笑)
GM/そんなこんなで朝なのに豪勢に高いメニューを食べています。特にターラちゃんとミルフィちゃんはレベルが1から4ぐらいアップしたんだし、そりゃいっぱい食べるよね。
クラエル/なんだかミルフィちゃんが一周り大きくなって見えるよ。
ミルフィ/く、クラエルさん最低〜!
ターラ/クララ、最低ーっ!(笑)
スグリ/男子、サイテー!(笑)
クラエル/なんかいきなりスゲー言われようだよ!?(笑) だってボクは見たんだよ、廊下に転がる脱皮の皮をさ!
スグリ/そういうことを言わないのっ! 女の子なんだからちゃんと脱皮ぐらいシャワールームでやるでしょ!(笑)
ミルフィ/そうよ〜、脱皮した皮は畳んでお財布に入れるわ〜!
スグリ/……じゃあ、デザートを食べながら話そうか。ところで、これから行く宛はある?
ミルフィ/ショートケーキを食べながら……。行く宛か〜、どうしよ〜?
クラエル/地図ならあるよー! バッと広げます。
ターラ/……うーんと、そうだなぁ、折角ギルドを作ったんだから、冒険してみたいなぁって……。
ホリア/それなら、ディアスロンドに行くのはいかがでしょう? 神殿の総本山がある街なので、是非とも行ってみたいです。
ターラ/ディアスロンド? ……ああ、地図にはディアスロンドに行くまでの道にダブラルっていう街があるみたいだね。ここってなんかあるの?
スグリ/ダブラルかぁ。……ダブラルならもうすぐ、冒険者の大会が行われるらしいよ。
ターラ/大会っ? 運動会みたいな感じ!?
スグリ/そう、ワクワクするよね! なんでもそこで優勝すると賞金が貰えたり、大教皇様に認めてもらえるらしいよ!
ターラ/な、なんですって! 神殿から1年間のバックアップが貰える!? すごーい!
ミルフィ/ターラ、お金よ〜。お金が出るわよ〜。
ターラ/そうね! お金があれば……孤児院にいっぱいお金を入れられるね!
ミルフィ/妹や弟達にいっぱい美味しい物を食べさせてあげられるわ〜。
スグリ/……うっうっ!(笑)
クラエル/なんて清い目の子達なんだー!(笑)
スグリ/……これもお腹を空かせたダイナストカバルのショッカー達のため!(笑) ということで、ダブラルの冒険者大会に参加してみない?
ターラ/賛成っ!
ミルフィ/賛成〜っ!
ホリア/僕としても異存はないですよ。大教皇様に認められるということはとても名誉なことうんぬんかんぬん(笑)
クラエル/ボクもOKだよ。協力してあげようかなー!
ターラ/みんなのおかげですっごく強くなれたから、この力を試してみたいな! じゃあすぐ行こう!
ミルフィ/行こう〜!
スグリ/行こうーっ!
GM/全員で「行くぞ!」「おうっ!」と声を揃えると、ダブラルに到着しました。
クラエル/早っ!? 『番長学園』か!?(笑)
GM/で、そのダブラルなんですけど……普段なら普通の『冒険者が訪れる道沿いの街』なんだけど、大会の日が近いせいか人がいっぱいで賑やか、屋台も並んでたりするお祭りムード一色の街です。
ターラ/わー、屋台だー。
スグリ/賑やかねー。何か買ってあげよっか?
ターラ/か、買ってくれるの?
スグリ/うん。リンゴ飴がいい?
ターラ/うんっ! わーい、ありがとーっ!
ミルフィ/アタシ、スイカ飴でいいわ〜!
スグリ/ねーよ! っていうかスイカ飴ってデカイよ!?(笑)
GM/「……す、すみませーん。お取り込み中、すみませーん……」
ホリア/……ん?
GM/声のした方に目をやると、ちっちゃい人……フィルボルらしき男性が声を掛けてきます。「あのー……もしかして、ギルド御一行様ですかー?」
スグリ/はい。我らミラクルモンブランズです。
ターラ/ミラクルはーとモンブランズですっ!
GM/「そ、そうですか、ギルド様ですか! 実は僕、冒険者大会の受付係の者なんですけど……」
ホリア/はい? 主催の方ですか……?
GM/「冒険者大会が明日に控えてるのは皆様もご存知ですよね? ですが、実は……先日、参加するギルドが急遽キャンセルされちゃいまして! 大会を盛り下げる訳にもいかないので、もし良ければ皆様に参加していただけないでしょうか!?」
ターラ/な、なんというラッキー! 是非っ!
GM/「ほ、ホントですか!? 良かった、次々断られてばかりで落ち込んでたところだったんですよー! 助かりましたー!」
スグリ/良かったねー、頭よしよしー。
GM/ちなみに僕、娘がいます
スグリ/すみませんでしたーっ!(一同笑)
GM/「冒険者大会に出ていただけるのであれば、宿も警備がしっかりした所をこちらで準備します! ちなみに参加費は、1チーム500Gなんですけど……」
ホリア/それなら1人100G出せばいけるな。
GM/ちなみにこの100Gで宿代、ご飯代、警備代などが含まれているそうです。この前のディナーとモーニングセットの100分の1の値段です。お得だね。
クラエル/つまり、ボク達はディナーに10000Gもかけたんだね……(笑)
GM/ほら、伝説の武具がある遺跡だったじゃん。だから10000Gぐらい余裕で稼げたんだよ。
ホリア/ディナーに使わないで色んな物を買えよ……冷静になれよ、僕達(笑)
ターラ/『アリアンロッド』って1日10Gで暮らせた筈なのに、おかしいなぁ(笑)
GM/「では詳しい話はその宿でしましょうか! まずはギルドマスターの方、登録用紙にご記入をお願いしまーす!」
ターラ/はーい。『ミラクル、はーと、モンブランズ』っと。……ふう、我ながら可愛い名前を付けたもんだ(笑)
クラエル/そのファンシーなギルド名、20代にはちょっとツライなー(笑)