アリアンロッドRPG・リプレイ・ミラクルモンブランズ
■ 第2話『ダブラルの宴』 2ページ目 ■
2011年8月25日





 ●ミドルフェイズ1 〜世の中、なにが起こるかわからない〜

GM/まずはお祭りを楽しむシーンでもやりましょうか。みんなでお好きに過ごしてください!
ホリア/はい。その前に……ホリアとクラエルとで話をするシーンがしたいです。宿屋で話でもしませんか?
クラエル/えー? ボク、フランクフルトが食べたいんだけどー?
ホリア/じゃあフランクフルトを買いながら宿屋の部屋向かったってことで(笑) ……クラエルさん、一つ訊きたいことがあるんですが。
クラエル/なに?
ホリア/数日前、僕が出掛けている間に何処に行ってたんですか。
クラエル/知りたい? ならまずは君が行っていた所を教えなよ。
ホリア/僕が神殿以外に行く所があると思いますか。
クラエル/この男さびしーっ!(笑) ……で、神殿で何の話してたの?
ホリア/神殿で崇高なるマティアス様の御言葉を受け給っておりましてうんぬんかんぬん。怪しいことなんてありませんよ。……僕が知っている情報といったら『伝説の兜カフヴァールがディアスロンドの遺跡にある』程度しかありませんから。
クラエル/ふーん。じゃあそれに加えて一つ良いことを教えてあげようか。
ホリア/はい。
クラエル/そのカフヴァール、盗まれたらしいよ。
ホリア/……ガタガタンッ! ど、どういうことなんですか!?
クラエル/えっとねー、ボクの聞いた話によるとー。遺跡にシーフが立ち入って、カフヴァールを盗んで、それを貴族に売ったらしいんだ。でもって実はその兜には呪いがあってー、その呪いを解くにはターラちゃんがねー、そのためには遺跡にやっぱ行かなきゃねー。
ホリア/な、なるほど……。結局は遺跡に行かなければならないんですね。そのために、まずは大教皇様に認めてもらわなければならないのは必須。
クラエル/そっ。冒険者大会に参加しなければならないのも必須。ボク達の狙いはそのカフヴァールなんだから、今だけでも協力しようじゃないか。
ホリア/……はい。あと問題は、カフヴァールがどこにあるかを調べなければなりませんね。
ターラ/……その間、女子組はお祭りに出かけて屋台で楽しんでます。
スグリ/まさか伝説の武具について大事な話がされているとは露知らず(笑)
ミルフィ/タコヤキ〜。オムソバ〜。ヨーヨーすくい〜(笑)
ホリア/……って楽しんでいる彼女達にもちゃんと話さなきゃいけませんね。武具の正統な持ち主は彼女達なんですから。
クラエル/そうなんだよねー、何故か伝説の武具の持ち主は彼女達なんだよねー。とにかく。もう暫くの間、仲良くしようよー。
ホリア/……宜しくお願いします。
ミルフィ/ねえ、次は射的をやろう〜!
ターラ/うん、いいね! 射的やろう!
クラエル/射的ならボクにまかせろーっ!
ターラ/いきなり祭のシーンに現れた!? ねえクララ! あたし、あのぬいぐるみが欲しい!
クラエル/パーン。ハイ取ったー! これぐらいボクの手に掛かれば楽勝だよー!
GM/ではそこに射的屋のオッチャンが現れよう。「お兄さん、良い腕だねぇ……。超難解射的があるんだが、やってみないかい?」
クラエル/へえ、超難解なんて大きく出るねえ?
GM/なんせ具体的に言うと【幸運】難易度12だからな!
クラエル/ガンスリンガーで射的得意なのに【幸運】は3だった!(笑)
GM/ここはガンスリンガー以外の人にも楽しめるよう、全員参加できる仕様になってます。成功した人にはちょっとしたボーナスがあるよ。
スグリ/スグリは振りません。後ろで楽しそうねって笑っておっぱい揺らしながら見てます。
クラエル/よし、振ってみっかぁ!(ころころ)おっと、ファンブった!? クラエルの弾が兆弾してスグリちゃんの頭に当たりました!
スグリ/クラエルに≪アースブレッド≫ぉ!(笑)
ターラ/(ころころ)わあ、クリティカルだ! じゃあクララにコツを聞きます。こういうのってドコ狙ったら当たるんかなぁ?
クラエル/重心を狙うといいから、あのぬいぐるみで言うと心臓あたりかな。
ターラ/なるほどー。パンッ、やったクリティカル成功ー! クララ、ありがとうー!
ホリア/(ころころ)ホリアは残念、11で失敗です。
ミルフィ/(ころころ)お、12で成功です。ほ、ホリアさん〜! コレどうしたらいいの〜!?
ホリア/ととろ、とりあえずちょっと落ち着きましょう! しっかり持って! ……せーのっ!
スグリ/≪アースブレッド≫。
ミルフィ/あ、成功した〜!(笑)
GM/そんなのオッチャンはクシャミで気付かない(笑) 「スゲーな、お嬢ちゃん達! このぬいぐるみは珍しいモンなんだぜ!」
スグリ/ほほう? 珍しいって何が?
GM/「見た目はただのデッカイぬいぐるみ。重量は1。しかしMPポーション3回分の価値があるんだ!
ミルフィ/ええっ!?(笑) ……でもぬいぐるみだから、ぎゅ〜っ!
GM/「ただ、一つだけ忠告しておこう。【MP】を回復する際にまず1D6を振ってもらう。そのときに1が出たら、大変なことが起きるだろう」
スグリ/……コレ、呪いのアイテムなんじゃないの(笑) なんだか黒いオーラが出ているように見えてきたんだけど……。
GM/「しっかしお嬢ちゃん達、結構デカイぬいぐるみを落とすなんて腕だけじゃなく運も良い証拠だなぁ。明日の冒険者大会の賭けも参加してみたらどうだい?」
スグリ/賭け? レートの方は?
GM/「その話は専門家に聞いた方がいいぜ」と、オッチャンはちょっと遠く……人だかりが出来てる方を見る。
クラエル/おぬしも悪よのぉ。
GM/お前ほどじゃねーよ。
クラエル/だよねー(笑) その遠くの方を見てみますけど?
ターラ/人だかりって何だろ? 行ってみよっ……。
GM/(いきなり甲高い声で)「おぬしらあああああああああああぁ!」
ターラ/ふえっ!?(笑)
GM/おぬしらはああああぁぁ! あのときのおおおおおぉぉぉ! こんな所で会えたのもこれも運命じゃのおおおおおおぉぉ!」と、全身ローブ姿で顔が見えない水晶玉を持ったおばあさんが叫んでます。
ターラ/えっと……占い師の、おばあさん?(笑)
スグリ/お、思わずいつでもターラ達を庇えるような態勢になります(笑)
GM/「案ずるな! ワシは……単なる予想屋のばあさんじゃ!」
ホリア/よ、予想屋のばあさん……(笑)
ミルフィ/予想って、何を予想するの〜?
GM/「今から始まる戦争の勝利者が誰になるかを予測するのじゃ! ワシは当たるぞおおおぉぉ!」
クラエル/ほう。して、誰が勝利するんだい?
GM/ハッ!? 運命が見えなくなっている! まだ未来は判らぬ! もしかしたらPCが負ける運命があるかもしれん!
クラエル/なんかこのおばあさん、怖いこと予測してるよー!(笑)
GM/「それにしても。……お前さん達、2人とも冒険を始めたんじゃのぉ? 災いを振り払い、今はなんと清々しい顔じゃ。キラキラ輝いておるぞ」
ターラ/はい、随分逞しくなりましたよ! ……なんだ、ビックリしたけど良いおばあさんだなぁ。
GM/「ワシは驚かすようなことは言っとらん。ただ忠告してあげただけじゃ。『災いが後ろから来るぞ』というな」
クラエル/うん、災いが……プラカードとか持って来たよね。そういうこともあったよねー(笑)
ターラ/そうだった。最初はみんな、災い扱いだった(笑)
GM/「……さて。逞しく成長し続けているお嬢ちゃん達に良い情報をやろう!」
ミルフィ/まあ、なになに〜?
GM/「災いはこれからもおぬしら達の壁となり立ちはだかるであろう。だがしかし、今目の前にある問題を解決したとき……おぬしらの元にご褒美が待っておる」
ターラ/ご褒美? 何っ? わくわく!
ミルフィ/テンション上がる話ね〜。なになに〜?
GM/「なんとな! おそらく今回の冒険者大会の商品が……伝説クラスの商品であるだろう!」
ミルフィ/で、伝説クラス〜!?
ターラ/な、なんやろね、伝説クラスってー! やる気が出てきたぞー!
スグリ/……伝説クラス……。
ホリア/……クラエルさんと目を合わせます。まさか……。
クラエル/まさか……(笑)
スグリ/……って何よ、なに男だけでコソコソ話してるのよ! 話しなさいよ! 怪しいわよ!
ターラ/男だけで怪しい? 2人ってそういう関係なの!?
ミルフィ/アタシ【知力】が2だからよく判らないけどそういう関係なのね!?
クラエル/お母さん、女の人が怖いよー!?(笑)
ホリア/そういう関係ってどういう関係ですか!?(笑) それはともかく! ……次に集めようとしていた伝説の武具カフヴァールのことを、みんなにも話しておきましょう。
ターラ/え、集めようとしてたん? そーだったん? きょとーん(笑)
クラエル/ゴメン、言ってなかった!(笑)
スグリ/その伝説の武具がどうしたって?
クラエル/……そのカフヴァールがだね、ディアスロンドの遺跡にあるって言われてたんだけど、シーフさんに盗まれちゃったんだよねー。
ターラ/で、その盗まれたカフヴァールが巡り巡って、もしかしたら……ってコト?
ホリア/貴族様が持っていたやつを、使えないから商品にどうぞって差し出した……のかもしれない?
クラエル/いつの間にかダブラルの冒険者大会の商品なう、ってか!
スグリ/そしたらそれは一石二鳥ねぇ……。もし違ったとしても、伝説が付くぐらい上等な商品が貰えるんだし、良いことづくめね。
クラエル/ところでカフヴァールなんだけど、それには呪いが掛かっていてねぇ。その呪いはある少女に解けるそうなんだ。……そう言ってターラちゃんとミルフィちゃんを見る。
ターラ/えっ。
ミルフィ/はわ。
クラエル/ということで、2人の力を借りたい!
ホリア/この封印を解くには限定された場所でないといけないらしいんです。だからどちらにしろディアスロンドの遺跡に赴かなければいけません。……よって僕らは、遺跡に入る許可を下す大教皇様に認めてもらうため、冒険者大会に優勝しなければいけない。
GM/いきなり偉そうな野太い声で)「冒険者大会に優勝? お前達が新しく大会に参加することになったギルドか?」 いきなり声が掛かります。
スグリ/ん? 振り返ります。
GM/そこには、いかにも偉そうに腕組みしてフフンと自信満々の笑みを浮かべている、いやらしい騎士風情の男が立っています。後ろにはこっちも自信有りげな魔法使いっぽいの、僧侶っぽいのが立ってます。「我々におそれをなしてザコが1組棄権したというのに、またザコが1組増えたとはな!」と偉そうな口振り。
クラエル/ハハハ、ザコって言われちゃった。
ターラ/あーゆーコトを言う人の方がザコなのにね!(笑)
ミルフィ/そうよ、アナタ頭が悪いんじゃない? アタシ達が魚に見えるだなんて(一同爆笑)
ホリア/ミルフィさんはドラゴンだもんねー(笑) と、とりあえず……貴方達は?
GM/「俺の名は、『金色の鬣(たてがみ)』のライガ」 ふんぞり返っているけど迫力があって強そうに見えるね。
ターラ/こっちも対抗して偉そうに立ってみます!
ミルフィ/ドラゴネットの貫録を見せて立ちます〜!
クラエル/ミルフィちゃん、カッコイイー!(笑) ターラちゃん、名乗っちゃえよ。
ターラ/我ら! ミラクル、はーと、モンブランズっ! リーダーのターラでっす!
クラエル/やーい、こっちは萌え系だぞー!(笑)
GM/「ふん、お前達も怪我をしたくなければさっさと棄権して俺達に華を持たせるんだな! それに……君達は女性なんだ。剣を持つより花を持った方がいいよ」と持っていたお花を、ミルフィちゃんにプレゼントします。
ミルフィ/わ〜、ありがと〜。
ターラ/ちょっとぉ!? フィを口説くならあたしを倒してからにしなさーい!(笑)
GM/「ふふふ! まあ明日の大会を楽しみにしてるよ! 精々……夜に気を付けておくんだねー!」
スグリ/……なんだ。夜、体を冷やさないようにするななんて良いこと言うわね。
クラエル/腹出してるお前はちゃんと聞いておけよ(笑)
ホリア/「夜に気を付けろ」ってわざわざ忠告してくれたんですよ。……ありがとうございますって頭を下げておきましょう。ぺこり。
GM/そんなライガさん達は綺麗なキラキラトーンや薔薇を散りばめながら、彼らは去って行きます。……多分、挨拶まわりみたいなもんだよ。
スグリ/あのキラキラ、はにわトーンとかに貼りかえてやりたい……(笑)
ターラ/むう。あの人にだけは絶対負けたくなーい! ……あたし達が使えそうにないトーンを背景に貼るなんて許せない!(笑)
クラエル/ボクらはきゃるるんお花畑なトーンばっかだもんねー(笑)
GM/続いて、「おお〜、おぬしさん達も大会の参加者なのかい〜?」とおじいさんが話し掛けてきます。
スグリ/……今度は?
GM/メイジハットを被ったおじいさんだね。「ワシらも明日の大会に参加するんじゃよ〜。若い連中には負けんぞぉ〜。よろしくなぁ〜」と言うおじいちゃんの後ろには、おじいちゃんとおじいちゃんとおじいちゃん。
クラエル/全員おじいちゃんで現役引退組みたいなんですけど!?(笑)
ターラ/あ、明日は足腰に気を付けて大会に出てくださいね……?(笑)
GM/「いやぁ、ワシらも明日は楽しみにしてたんじゃ! 頑張るぞーい!」というおじいさん達の頭には全員メイジハット。
ホリア/なんて後ろのめりパーティー!(笑)
スグリ/なんでゲートボール大会みたいなノリで参加してるんだよ!?(笑)
GM/「ところで、おぬしさん達のギルド名はなんじゃ?」
ターラ/我ら、ミラクルはーとモンブランズでーす。
GM/「ほほう。ワシらは、『エレメンタラーズ』じゃ」 戦いや冒険を楽しみにしすぎた男達がそのまま大きくなりすぎて今に至っているギルドのようです。ちなみに4人のメイジハットの色は、まるで火、水、土、風を表わしているかのようだ。
ミルフィ/OB戦隊エラメンタラーズ!?(一同爆笑)
スグリ/全員メイジで全員おじいちゃんって……可愛い! しかもなんか強そうだよ!?(笑)
クラエル/さっきのタテガミさんより強そうだね!(笑)
ターラ/こっちも超にこやかに、お互い頑張りましょうねって言います。宜しくお願い致しますー。
GM/にこやかにおじいちゃんズは手を振って帰って行きます。
スグリ/……みんな、挨拶まわりなんてするのね。
クラエル/ボク達もする? プラカードを持って『我ら、ミラクルはーとモンブランズでーす』って(笑)
スグリ/プラカードならダイナストカバル製のがあるよ。メガホンもあるけど!(笑)
ホリア/そんなプラカード割ってやるー! バキィー!(笑)
GM/「貴方達がミラクルモン……わ、割れた」と1人の青年が言います。
ホリア/あ。
GM/「……貴方達が、ミラクルモンブランズですか?」
ターラ/はいっ! ミラクルはーとモンブランズですっ!
GM/「初めまして」 剣を腰に下げた金髪の青年がニコリと微笑んで頭を下げます。「僕達も明日、大会に参加するんです。宜しくお願いします」
ミルフィ/宜しくお願いしま〜す。お名前は〜?
GM/「僕は、『エメラルドの竜』のガーベラと申します。急遽入ったギルドがいるというのでどんな人達かと思ってたんですが……まさか、こんなに可愛い女の子がいるギルドだなんて思いませんでしたよ」
ターラ/そ、そんなー。……う、生まれて初めてナンパにあった(笑) 
GM/ナンパのつもりはないんだが(笑) ちなみにガーベラさんの後ろには、小さい男の子と女の子がいます。服装的にメイジとアコライトかな。
ホリア/ふむ、ウォーリアとメイジとアコライトか。
GM/「僕達も本気を出して優勝を狙っていきますので、お互いベストを尽くして頑張りましょう」 そう言ってるとちっちゃいメイジ君が「ボク、ヤキソバ食べるー!」って言い出したので、ガーベラさんは「それではまた」と去って行きます。
スグリ/か、可愛い……撫でたい! つい小さい子を見ると撫でたくなる癖が!(笑)
ターラ/グリリンって世話焼きお母さんみたいやねー(笑)
GM/……という訳で、参加者の皆さんとお話をするシーンが出来ました。受付係のフィルボルさん曰く、参加者は君達を含め4組。ミラクルモンブランズ、金色の鬣、エレメンタラーズ、エメラルドの竜の4組だそうです。
ホリア/なるほど、これで全組なんですね。
クラエル/そっかー。みんな良い人そうだけど、全員敵なんだよねー。
スグリ/そりゃそうよ。おじいちゃん達だって、ヤキソバ食べたがっていたあの子だって敵なんだから。
ターラ/……あ、そうだ! あたし達、ヤキソバまだ食べてなかった! ねえ、みんなで食べようよー!
ホリア/いいですね。僕達もヤキソバを買いに行きましょうか。


 ●ミドルフェイズ2 〜それはあまりにモロかった〜

GM/お祭を一通り楽しんだ後、宿に帰ってきて、そこでも君達は明日に向けてディナーを食べるのかな。
ミルフィ/はい〜。これぐらい入る入る〜。
ターラ/……げ、げふっ(笑)
クラエル/食べないならボクが食べちゃうよー。シチュー超おいしいー!(笑)
GM/そんな豪勢な食事の最中も、フィルボルのお兄さんが詳細を話しにきてくれたりするよ。ある程度説明が終わって、最後に「明日の冒険者大会、頑張ってくださいね!」って言ってくれます。
ターラ/はい、頑張りますー!
GM/……ちなみに、用意された宿の部屋はスイートルームのような、1つの部屋を男子用女子用に2つに分けた部屋です。
ターラ/わあ、良い所を用意してもらっちゃったー(笑)
スグリ/明日の準備を万全にしてから寝なきゃねー。ポーションの準備、おけおけー。
ターラ/あ、寝る前に神竜王様にお祈りをします。……我らが神竜王様、どうかミラクルモンブランズをお守りください……。
GM/おお、プリーチャーっぽい。
ミルフィ/アタシ、空から虎徹が来る夢が見たいわ〜。
スグリ/……虎徹に帰って来てほしいの、ミルフィ?(笑)
ミルフィ/帰って来てくれたら真剣白羽取りでキャッチしたいわ〜。
クラエル/……んじゃ、ホリア君。ボクは寝るよー。ん? 何か話したさそうな顔してるねぇ?
ホリア/いえ……金色の鬣のライガさんが言っていた「夜に気を付けろ」が気になって……。
クラエル/大丈夫大丈夫! そういうのはきっと【感知】で起きられるもんだよー(笑)
ホリア/そっか、シーフさん頼りにしてるよ(笑) 僕も≪スタンドバイ≫があるのでなんとかなりそうですけど。
クラエル/ボクよりホリアの方が危険感知できるじゃん! 大丈夫だよー、寝る気満々ですぴゃー!(笑)
GM/では皆さん、おやすみなさい。
ターラ/おやすみなさ〜い。
GM/…………ご察し通り、【感知】判定を振ってもらいます! 危険感知をしてください。
ホリア/(ころころ)あ、出目が低い。13です。
クラエル/熟睡しちゃったんじゃないかな?(ころころ)15です。
ターラ/(ころころ)12です。
スグリ/(ころころ)13です。
ミルフィ/(ころころ)8です。
GM/では……ミルフィちゃんはグーグー寝てる。
ミルフィ/すやすやすぴ〜(笑)
ターラ/ふ、フィが可愛い寝息をしてるよぉ(笑)
GM/達成値12以上の4人は気付いてください。……何かがコソコソと部屋に近付いてきているのに。宿屋には君達以外にも泊まっている客はいるけど、それにしても危険を帯びたカサカサという音がする。
スグリ/とりあえず、むくり。
クラエル/……ドンピシャだよ、ホリア。
ターラ/ふ、フィ! 起きてー! 戦闘準備よ!
ミルフィ/はうっ? な、なんなの〜。戦闘準備〜……ハッ、これはカラドボルグ! 違った! アタシの菊一文字〜!
スグリ/そんなこと言ったらカラドボルグたんが悲しそうな顔しちゃうよ!?(笑)
クラエル/おかしいな、伝説の剣なのに……(笑)
GM/そんなことをしている最中も、部屋の前まで何かが押し寄せる音がする。ズン、ズン……という音が。
スグリ/ずんっ? 重い音って何だ……?
クラエル/ち、ちょっとヤバイものが来てる……かな?
GM/バンッ! 誰かの手が君達の部屋のドアを開ける。その手が一瞬見えたけど、すぐに後ろに去った。代わりに何かがズンズンズンと入ってくる!
ターラ/み、みんなを庇うようにして立ちます!
GM/蝋燭で明かりを灯していたならもう判るね。……ドラゴンだ。
ミルフィ/ドラゴン!?
GM/みたいな顔をした何かだ。
ターラ/だ、誰かーっ! 叫んでおきます!
GM/ターラちゃんが叫んだところで、戦闘始めます!

 ズンズンと動く音は大きくても素早く動く何かは2体、部屋に入ってきた。
 危険感知で成功したため、不意打ちではない状態で戦闘はスタートされた。


ホリア/≪エンサイクロペディア≫でエネミー識別!(ころころ)22で識別します。
GM/2体とも同じエネミーで識別値は20なので、解明されます。名前はドラゴンパピー。ドラゴンの幼生体で、ブレスを吐いて範囲攻撃をしてくるエネミーです。
ターラ/ぱぴー!? ですよねー!

 ドラゴンパピーは重い動きながらも統率良く動き、ターラ&ミルフィ&クラエルにブラスを吐いた。ミルフィ以外の2人は回避に失敗し、30点のダメージを受けてしまう。だがホリアはターラに≪プロテクション≫で11点ダメージを軽減した。
 2体目のドラゴンパピーも3体に吐き、全員に当てる。今度は3人とも命中し、20点もの大ダメージを受けてしまった。


クラエル/うお、立っていられるかな……?

 20点のダメージを受ける。クラエルが窮地に追いやられていたが、「1人に回復を集中させたい」というホリアの判断からターラに≪プロテクション≫を使用。8点ダメージを軽減された。

ターラ/ここで≪ガードオーラ≫を使用します! 7点軽減、神竜王様のお力でガードします!

 自分のターンになったスグリは、ドラゴンパピーAに≪フラザイル≫を使用。防御力を下げる魔術の効果で、ドラゴンの装甲がみるみるボロきれのように劣化していった。

ターラ/今のドラゴンパピーの装甲はまるでプリンのよう!
クラエル/プリンか! 可愛いなぁ!?
GM/可愛い……か?

 すかさず弱体化したドラゴンパピーに、クラエルが≪インベナム≫+≪ファニング≫で攻撃。しかもクリティカルで命中成功。そこにホリアが≪チェックメイト≫を使用してダメージを7点上昇させ、最終的にクラエルは43点のダメージを与えた。

GM/装甲が無くなって素通しのところに43点は痛い! パピーはぷるぷるしてます。
ミルフィ/ぷるぷるしてるところにミルフィ行きます! そのプリン肌が羨ましい〜!(一同笑)
GM/それならお前も≪フラザイル≫食らえよ!(笑)

 ミルフィは≪インビジブルアタック≫+≪バッシュ≫で攻撃。命中は成功し、30点のダメージを与えた。
 怒涛のダメージの連続に、パピーAはあっという間に倒れた。


ミルフィ/これでプリン肌をゲットだぜ〜!
ホリア/いや、ゲットはできないと思う……(笑)

 続いて、ターラは≪マイティアーム≫+≪フォースストライク≫でドラゴンパピーBに水属性の魔法攻撃を仕掛ける。命中は成功し、28点のダメージを与えた。
 ホリアはクラエルに対して≪ヒール≫を使用。


ホリア/まずは魔術判定っと。(ころころ)ふう、1・2で成功だ。
クラエル/あぶねーよ!? 痛々しい≪ヒール≫で凄い震撼したわっ!(笑)
ホリア/でも5D6振りますよ(ころころ)【HP】を34点回復してください。
クラエル/……スゲー、ほぼ全回復したよ。これはマティアス様信仰しちゃうレベルだぜー!(笑)

 クリンナッププロセスで、クラエルから受けた毒ダメージを受けるドラゴンパピーB。
 第2ラウンドのセットアッププロセスに移行し、ホリアはターラ&ミルフィ&クラエルに≪ウィークポイント≫を使用。ドラゴンパピーの弱点が判るようになり、ダメージ+8した。
 【行動値】が一番早いドラゴンパピーBは、相も変わらず3人に対してブレスを吐きつける。3人は回避に失敗してしまい、18点のダメージを食らってしまった。


ミルフィ/あちち〜。ドラゴンなんて焼いたっておいしくないんだから〜。
クラエル/……いや、ちょっとドラゴンは美味しそうだよ(笑)

 ホリアはそのブレス攻撃を受けるターラに≪プロテクション≫を使用、9点ダメージを軽減させた。
 スグリは二度目の≪フラザイル≫をドラゴンパピーBにも使用し、プリン肌にチェンジ。
 クラエルは≪インベナム≫で攻撃、そして2度目のクリティカルで48点のダメージを与えた。さようなら、ドラゴンパピー。


GM/なんとか2体とも倒せたね。それじゃ、ドロップ判定にいこうか。
ミルフィ/仲間の鱗を剥ぎ取るのは、ちょっと……。
スグリ/大丈夫。それはプリンだから。
ミルフィ/そうだ! コレはプリン〜、プリン〜!(笑)

【ドロップ品】
 ドラゴンパピーA:竜鱗(500G)
 ドラゴンパピーB:逆鱗(800G)
 トドメを刺したミルフィとクラエルがドロップ判定を行った。


クラエル/いそいそと剥ぎ取りを終えた後に……これは何だって言いますね。夜にドラゴンパピーが出てくるなんてどういうことさー。
スグリ/……さっき、人の手が見えたよね? とりあえず廊下を見てみます。
GM/廊下に出ると、あちらの部屋で「ぱぴぃ〜!」とドラゴンパピーが倒されたような鳴き声を上げている。
ホリア/他のギルドの部屋にも来てたのか。急いで声のした方に向かいます!
GM/では……ある部屋からズル、ズル……と出てくるおじいちゃん。
スグリ/お、おじいちゃん!?(笑)
ターラ/おじいちゃん、大丈夫ですかーっ!?
GM/「ぶ、無事……じゃ……ガクッ!
スグリ/おじいちゃーんー!?(笑)
GM/すると部屋の中に居た2人目のおじいちゃんが「おぬしらは平気……じゃったか……ガクッ!」。
スグリ/2人目のおじいちゃーんー!?(一同笑)
GM/3人目のおじいちゃんが「おぬしらも襲われた……のか……ガクッ!」。
クラエル/ああああっ!? 3人目のおじいちゃーん!?(一同爆笑)
ホリア/4人目のおじいちゃんはお静かにー!(笑) ひ、≪ヒール≫をかけますっ!
GM/まあ、戦闘は終わったので全員おじいちゃん達は【HP】1で復活するんだけどね。……そして、この部屋でも2体のドラゴンパピーが倒れているのが見えます。
クラエル/ハッ、ドラゴンパピー2体分の剥ぎ取りしなきゃ!?
GM/それはおじいちゃん達のドロップ品だから取っちゃダメ!(一同笑) 4人目のおじいちゃんはヨレヨレになりながらも「おぬしら達も怪我をしているようじゃが平気そうじゃな……」と言います。
ターラ/はい……あたし達は全然大丈夫です!
GM/そうしていると、救護班らしき人達が「大丈夫ですか!」と駆けつけて来ます。彼らはおじいちゃん達4人と、ライガさん達を担架で連れて行きます。
ホリア/ライガぁ!?(一同笑) や、やられてるー!?
ターラ/な、何があったの。大丈夫ですかって声を掛けてみますが……?
GM/担架の上のライガは美しくガクッと散りました。
スグリ/あ、大丈夫そう(笑)
ミルフィ/さっき貰ったお花を捧げるべきかしら〜(笑)
GM/「それより貴方達も傷の手当てを!」と、救護班達が些細ですが治療をしてくれます。ではここで【HP】と【MP】を1D6点回復してください。
ターラ/はい。(ころころ)回復しました……けどまだ足りない。肉でも食べようかな?
ホリア/では調理器具を使って調理します。夜食を作るよ。
ターラ/ありがとう。リア君のご飯は美味しいよー(笑)

 救護班に治療してもらいつつ、ご飯を食べる5人。
 夜食で回復する他、ポーションを使って各々回復行為を行った。


GM/夜食を食べている君達の耳にいろんな噂が流れてきますが……どうやら警備の人達の話によると、宿には6体のドラゴンパピーが現れたそうだね。
クラエル/ああ……ボク達の所に2体、おじいちゃん達に2体、タテガミさんの方にも2体居たんだね。
GM/ではそこに。「……皆さん、平気ですか?」と青年が話し掛けてきます。
スグリ/ん?
GM/ガーベラさんです。その後ろには、ちびっこのメイジ君とアコライトちゃんもいます。「これはこれは、何か事件があったようですがどうなされたんですか?」
クラエル/それはこっちも聞きたいですよー(笑)
ホリア/宿の部屋にドラゴンパピーの群れが襲い掛かってきたんです。……貴方達は無事だったんですか?
GM/「ええ。僕達は……たまたま夜の散歩に出ていたものですから。助かりました」
ターラ/そうですか、良かったですね。大変だったんですよー、ドラゴンパピーが6体ぐらい出ちゃってー!
GM/「そうなんですか。……それなら大事を見て明日の大会に出場しない方が良いのでは?」
ターラ/え? ……あたし達はへっちゃらですよー。
スグリ/この通りピンピンですから。立ち退く理由は無いですよ。
GM/「無事なのは良かった。無理はしないでくださいね。ではまた明日、お手柔らかにお願いします」 男性はにこやかに去って行きます。
ターラ/……ご心配、ありがとうございます。
ホリア/……あ、怪しいですね。
GM/怪しいか。なら見えるかな……ガーベラさんの後ろに居たメイジ君が、「あっかんべー」したのに。
スグリ/むむっ! ……捕まえていいかな?
クラエル/男の子をガッシ! おーいキミキミー、キミ達はこんな真夜中に一体何をしてたのかなぁー?
GM/(メイジ君になって)「むうー? ガーベラ様と夜のお祭りに行ってたのー!」
ターラ/……あのさ、ドラゴンパピーは8体いる筈だよね。
クラエル/うん、その通りだよねー?
GM/「…………。る、ルーラ!」 ばびゅーんばびゅーんばびゅーん。
ホリア/あ、ルーラした(笑)
クラエル/逃げられた。ルーラを使われたんじゃ仕方ないなー(笑)


 ●ミドルフェイズ3 〜それはあまりに唐突な〜

 蒼く澄み切ったダブラルの街に、乾いた破裂音が鳴り響く。
 それは、大会の開始を告げるものだった。


GM/では翌日の朝になります。青いダブラルの空には花火が打ち上げられ、パンパンと鳴り響いています。
クラエル/うわー、大会日和の快晴だねー。
スグリ/そして快晴の中、パチンとフェイトを1点消費して地中から≪ファミリア≫の蜘蛛を出して……準備万端です!
ミルフィ/ぎゃあ、蜘蛛〜!
スグリ/く、蜘蛛だってカワイイじゃない! 毛もフサフサのタランチュラよ!?(笑)
ホリア/うん、趣味は人それぞれだし良いんじゃないかな……(笑)
GM/ではでは、会場に着いて開催時刻になると、マイクの人が高々と宣言します。「皆様長らくお待たせ致しました! これより第8回ダブラル冒険者大会ダンジョン部門を開催致します!」
スグリ/はーい。……今回の大会、2組だけの出場になったよねー。
GM/ですね。当初の予定では4組の予定だったけど、今日出場するのはミラクルモンブランズとエメラルドの竜の2組しかいません。「今回は不慮の事故により参加するのは2つのギルドのみとなってしまいました。お詫び致します」
スグリ/不慮の事故じゃ仕方ないなー。
ターラ/……ターラは不満そうな顔をしています。むー。
クラエル/どしたの、ターラちゃん? 色んな人と戦いたかった?
ターラ/違う。……闇打ちなんてサイテーだよ! 卑怯な手を使われたってあたし達は負けないもんね! ぷんぷんっ!
クラエル/ドラゴンパピーが街中の宿に6体も出現する訳が無いものんねー、ありゃ闇打ち確定だよねー。
ホリア/……なら、僕達は正々堂々戦いましょうね。
GM/そんな君達の気持ちも知らない司会者達は、観客達を盛り上げるように盛大にマイクパフォーマンスをしています。「今回の優勝賞品は、2000Gと、ルネスの温泉団体様御一行招待無料券、そしてこの水晶体が贈られます!」
スグリ/……水晶体?
GM/司会者の居る所を見ると、大きな水晶が掲げられています。その水晶の中には……兜のような物が。
クラエル/あ、あれー?(笑)
GM/ちなみに、第1話でカラドボルグとアガートラームが入っていた水晶体によく似ています。伝説の武具を保管しておく立派な水晶の入れ物のようだね。
スグリ/ほ、本当に伝説クラスの商品だ……これは負けられない!
クラエル/卑怯でも正々堂々にいこうね!
ホリア/卑怯と正々堂々は同列できないと思うけど……(笑)
クラエル/正々堂々と卑怯って、毒とか転倒とかじゃないかなぁ?
ターラ/よし、なら良い!(笑)
GM/「では早速解説に参りましょう! 今回のダンジョンは@、A、Bの3通りの入口があります。どの入口から入るかによってゲーム展開が大きく変わるでしょう!」

◆ダンジョンルール:入口の選択
 入口は@〜Bの、3つから任意のものを選んでよい。
 ただしライバルギルドは、A→B→@の順番で候補を選択する。

◆ダンジョンルール:勝利条件
 ダンジョン内のとある部屋にいるボスエネミーの【HP】を0にすること。これを成したギルドの勝利となる。
 証拠として、ボスのドロップ品を持ち帰ること。
(ボスの部屋にいき、ボスを倒し、ドロップ品を無事入手した時点でゲーム終了。入口に戻る必要は無い)

◆ダンジョンルール:単位時間について
 どちらのギルドが先にボスエネミーの部屋に辿り着くかは、ダンジョン攻略にどれだけの時間をかけたかで判定される。その時間の区切りを『単位時間』と呼ぶ。
 単位時間は、以下の条件で増加していく。
 ・移動:ダンジョン内でエリアを1つ移動するたびに+1。
 ・戦闘:戦闘1ラウンドが終了するたびに+1。
 ・イベント:エリアごとに指定されたイベントによってプラスされる。
 なお、ダンジョンスタートの地点の単位時間は0である。

GM/なお、ライバルギルドであるガーベラさん達の行動ですが、大体10単位ぐらいでボスのいる部屋に辿り着くものだと思ってください。
スグリ/ほうほう、10単位……。
GM/でも君達がどういう行動を取るかによってガーベラさん達の単位は前後します。

◆ダンジョンルール:入口の公開
 @の入り口:真正面の門へ突入していく。
 Aの入り口:鬱葱とした自然の中を突き進んでいく。
 Bの入り口:まるで裏口のような、真正面の門から一番遠い入口に入る。

ホリア/Bは一見近道そうに見えるけど、もし遠回りだったら怖いしな……「急がば回れ」って言うし、選ばない方がいいでしょう。
ターラ/この中だったら@がいい! 一直線に行きたいな!
クラエル/リーダーが真っ直ぐなんだし、ボクらは真っ直ぐ行こうよ。
GM/では、入口@を選ぶで良いかな? それを聞いたガーベラさんは「僕達はAの入口から参りましょう」と言います。「それでは、スタンバイをお願いしまーす!」と司会者の人が叫びます。
ミルフィ/はいは〜い! 頑張るぞぉ〜!
クラエル/きっと観客の皆さんが「うおおお頑張れえええええぇ!」って応援してくれてるよー。
ターラ/はーい、頑張りまーす!(笑) ……観客の皆さんから見たら、クラエルさんってハーレムだって思われてるよね。
GM/ホリアは完全に女の子カウントなんだ……(笑)

 それでは、冒険者大会スタート!
 ミラクルモンブランズは、@の入口からエリア1に侵入した。


GM/エリア1は、ダンジョンの入り口です。入口はシーフが見なくても判る、トラップは何も無いです。ちなみに、ダンジョンの大体のマップは、こうなっています。
スグリ/まずは進むしかないよね。
GM/そうだね。では、道沿いに次のエリア進もうか。

 エリア移動。カウント:0→1。

GM/君達は『エリア:鍵前の間』にやってきます。大きく開けたエリアの北側に鉄格子A、東側に鉄格子Bがあります。
ターラ/あの鉄格子、壊せないかな?
クラエル/とりあえずまずは北の鉄格子Aにトラップ探知!(ころころ)クリティカルで成功! この鉄格子は全てまるっとお見通しです!
GM/さっきからクリティカル多くね? もう何度目のクリティカルだよ(笑) ……どうやら鉄格子Aに振れると、上から毒ガスが発生する仕掛けになっているようだ。解除は出来るよ。
クラエル/よし、解除します。(ころころ)ガスマスクをシュコーシュコー付けて16です!
GM/成功です、毒ガスのトラップは解除されました。もしここで失敗しトラップが発生していたらカウントが+1されるところでしたが、成功したのでカウントされません。
スグリ/うわ怖い。凄い緊張感だ……クラエル、アンタの腕で私達の勝利が掛かってるわ。
クラエル/いやー、ちょっと怖いコト言わないでよー(笑)
GM/ではトラップが解除できたので次は鍵の開錠ができます。もしこれで失敗したらカウント+1です。
ホリア/本当にクラエルさんに全てが掛かってるな。
クラエル/そういうの言うのヤメてよー!(ころころ)15で開けます。
GM/鍵開け成功です。何事も無く先に進めますがどうしますか? 鉄格子Bも解除してると+1されるよ。
ターラ/……ここはカウントが惜しい。真っ直ぐ鉄格子Aに進もう!
GM/了解しました。では次のエリアに向かいましょう。

 エリア移動。『無の間』に侵入。カウント:1→2。

GM/『無の間』にやって来ました。ガラクタが散らかっているだけの部屋です。
ホリア/……無の間?
クラエル/ガラクタかぁ……何かありそうだね。とりあえずエリア全域をトラップ探知します。(ころころ)23で探知!
GM/達成値高いねー。ガラクタは、使い捨てられたポーションやボロボロになった武具が落ちている。いかにも何かありそうだけど……『無の間』という名の通り、何も無い!
クラエル/……何も無い! 先に向かおうか!