迷宮キングダム ・ リプレイ ・ 夢魔炎上
■ 第6話『 哭が今消えゆく風に千切れて 』 2ページ目 ■
8回目 2009年9月18日




●<2クォーター目> & 自由時間選択A

 義人→部屋を才覚で成功。トラップ「びっくり箱」を発見。千晶の探索で成功させる。その後、魅力休憩表で「6」が出る。星の灯りが綺麗に義人を照らしだし、鉄弥がそれを目撃し、鉄弥から義人に対する≪好意≫が1点上昇する。
 < 自由時間選択/義人→「弁慶」を選択>

 千晶→通路を探索で成功。トラップ「難民」を発見する。失敗するとランダムで施設が1軒破壊されるものだが、鉄弥が〔魅力〕でトラップ回避を成功させ難を逃れる。怨霊が襲い掛かって来た演出とした。その後、魅力休憩表で「6」が出る。星の灯りが照らしだすという義人と同じ休憩表で判定を行い、クリティカルが出る。そのため、片思い状態になっている旭人と義人の≪気力≫が1点回復し、鉄弥からの≪好意≫を1点上昇される。
 < 自由時間選択/千晶→「弁慶」を選択>

 旭人→武勇休憩表で「4」が出る。部屋の片隅に惨たらしい死体を発見する。宮廷全員、清盛への≪敵意≫を1点上昇させた。
 < 自由時間選択/旭人→「弁慶」を選択>

 鉄弥→魅力休憩表で「4」が出る。みんなが毛布をかけてくれた。≪好意≫を持っているだけHPと≪気力≫を回復した。
 < 自由時間選択/鉄弥→「弁慶」を選択>

GM/さて、4人全員弁慶さんのシーンを選んでくれた訳だが……。
義人/今までのシーンでそれぞれ訊きたいことがあるよな。ここで弁慶に全部訊いて解決してしまおうという魂胆です!
GM/(弁慶になって)「なんだか一度こういう場面に立ち会ったことあるような気がしますが……講座を始めます」
義人/あるとしたら、夢かループかのどっちかです!(一同笑)
GM/「まず……皆さんの訊きたいことは何でしょうか。一つ一つ確認をしていきましょう」
千晶/はーい、怨霊について聞きたいでーす! 怨霊は平家が作ったものらしいですが、詳しく教えてください!
GM/「怨霊は死者を蘇らせたものです。陰陽師が発案し、今現在では貴族達の元で操っている者が多い。現在戦っている怨霊達は平家のものですから、怨霊のトップは清盛ということになります。彼らは清盛に操られていると言えます」
千晶/そうだ、僕が遭った怨霊はいかにもゾンビっぽいやつだったんですけど……そうでない怨霊ってどんな風なんですか?
GM/「『怨霊作成の判定』の達成値が高いものは、生前の姿に近いもので蘇ると言われています。人に近い怨霊と人との見分け方はありませんね。……頭の先から末端まで調べてみなければ判りません」
旭人/つまり……脱がせと?(笑)
義人/……おばあ様が『怨霊は1つのことしか考えられない』って言っていた。怨霊になった人間はどんどん頭がおかしくなっていくらしいが、何か自我を保つ方法は無いのか。
GM/「ある程度そういう術式はあるでしょう」
旭人/……その術式ってのは何なのか判らないか? 例えば鎖とか……って俺、何言った?
義人/デジャブか。……旭人も少し覚えているみたいだな。
旭人/そういえばさ! ヤケに頼朝が草薙剣にこだわっていたけどなんでー? 凄く軽く訊きます。
GM/「草薙剣には、怨霊を祓うだけの力があるのです。元々浄化の力が草薙剣にありまして」
旭人/なんでそれ欲しいの、頼朝は?
GM/「……どうかこのことはご内密に。実は政子様は怨霊なのです」
旭人/カミカゼガール! ……ctrlキーを押して省略します(笑)
GM/その際に清盛と忠度、経正も一度死に怨霊になっている可能性が高いという話をします。「きっとこの噂は確定的でしょう。現に何度も戦っていますからね」
千晶/では、草薙剣でサクーッとされると怨霊になった人は浄化される……と?
GM/「はい。しかし強い想いが無ければいけません」……と、感情値4についてを話します。「三種の神器には3つ全部集まると大きな力が使えます。それは願いが叶う力にもなり……」と、1億Dの話と、【エレベーター】の話をします。
鉄弥/それで帰れるって敦盛さんは言ってたんだー……願いっていうのも1億Dのことだったんだ。
旭人/ハーイセンセイ! ……義経の病気って、何?
義人/凄く具合が悪そうにしていたし、今では治らない病気だと言っていたが。
GM/「……義経様の口から聞いたのですか? そうですか……。ええ、義経様は不治の病と言われている……『迷宮病』を患っています
義人/迷宮病!? それは確かに不治だ!
旭人/迷宮病ってアレだよね、なんでもかんでも迷宮になってしまうってやつで……もしや義経の手を見たら指紋がおかしなことになってるの!?
GM/「はい。尚且つ、義経様の体内は……内臓部分が迷宮と化しつつあります。形が変貌し、苦痛を伴っており、ここに居る限りは何らかの影響を受けているものです」
千晶/うわあ、怖いわ……痛そう。
GM/「本人も自分は不治の病だ、そういう運命なんだと割り切っています。だから私は痛みを抑える薬を渡しております」……トリカブトか何かをあげてるんじゃない?
義人/そうか……ここに居る限りは、絶対に治らないんだな。
旭人/つまり他に行けば軽減されるし、今の状態で進行がしなければ絶対に生きてこられる! ……俺達のところに行けば治るかもしれない。少なくとも俺らの世界には迷宮病は無い!
GM/「……義経様は頼朝様に一生仕えると言っておりました。……けれども」
千晶/けれども?
GM/「……前に一緒にお茶をしたとき『上に行きたいんだけどどういう風に言ったらいいかな。きゃっ!』って言われたんです」(一同笑)
義人/……そういや、お前は三種の神器のことを知っているし物知りだな。弁慶、お前は何者だ?
GM/「ただ昔に勉強熱心だっただけですよ。私個人に興味でも?」
旭人/……無いことはないですよ。
義人/……寧ろ、全員あります(笑)
GM/うん、全員フラグが1立つ音がした。

 ※ 【 鉄弥:弁慶フラグ(1)を入手 】
 ※ 【 旭人:弁慶フラグ(1)を入手 】
 ※ 【 千晶:弁慶フラグ(1)を入手】
 ※ 【 義人:弁慶フラグ(1)を入手 】


義人/千晶、電子辞書貸してー!(笑)
千晶/どーぞー!(笑)
義人/(電子辞書を見て)……うわあ。
千晶/(電子辞書を見て)……へええ。
義人/(電子辞書を見て)ふうん、そうかぁ。弁慶さんって熊野のご出身なんですか! …………うわ、すっごい嫌な顔された!(一同爆笑)

 リプレイを作ると判っているセッションで、顔芸は控えましょう。

鉄弥/なにその反応!?(一同爆笑) 何なんですか、俺達にも教えてくださいよっ!
旭人/「そこまで調べて何がしたかったんだ。丸裸にしたかっただけか?」っていう変なオーラが出てるんですけど!?(笑) 熊野って何かあんの?
義人/【エレベーター】があるような場所だって言ってたっけ。
GM/「ええ、その通りですよ。私は、熊野の出です。それが何か?」
義人/(電子辞書を見ながら)『熊野別当の子』って書いてあるなー。おおー。熊野って中立らしいな、源氏も平家もどっちも知っているんだろ?
GM/「ええ、平家の方々と親しいですよ。元平家といえば前に挨拶をした景時さんもそうですし、あの人やあの人やあの人などもそうですよ」
旭人/……そういえば、あっつんってどこの人なん? 弁ちゃんって最初敦盛に会った時に意味ありげな顔してたよね。……もしかして深い仲? 恋人!?
鉄弥/ええっ!?
GM/「……知り合いと言っておきましょう」
旭人/言っておきましょう、ってことはもっと深い仲なんだな!? なんなんだよ、吐いちゃえよ!
GM/言葉に表せないぐらい小馬鹿にしたような声で)フンッ……〔魅力〕で難易度7(一同爆笑)
旭人/なんだその反応!?(ころころ)俺だってやるときはやるぞ、13だ!(笑)
GM/なんだよなんだよーっと尋ねたら弁慶は口を割りました。「……敦盛とは親戚ですよ。平家はあそこの生まれが多いですからね。母方に関係があるのです」
鉄弥/親戚でしたか……ほっ。
GM/「なんだ……驚いてくれたのは私に興味があったのではなく、敦盛の方でしたか」
旭人/……なんだ弁ちゃん、構ってほしいの!?
GM/やっぱり小馬鹿にしたような声で)「……私に来れるんですか?」
旭人/……べ、別にどっちでも(笑)
GM/失言です、忘れなさい。……そうだ、旭人。これは余談なのですが、敦盛と話してみてはいかがですか?」
旭人/俺が?
GM/「あの子は自分から話すことはないですからね。誰かが積極的にならないと何かを教えるということもありませんから」
鉄弥/ぎ、ギリギリギリ……。
義人/……なんだ鉄弥、その音は嫉妬か?(笑) 敦盛なら誰も見てないところで他に誰かと会っているんじゃないか?
鉄弥/あ、そういえば! ……あの、誰だか名前は聞かなかったんですが……弓を持っていてこんな外見の人が敦盛さんを探していたんです。
千晶/それって与一のことだよね。へー、与一が……あっつんをいいこいいこしてたぁ?
義人/……カシャーン(←湯呑みを落とす音)
旭人/ふーん、敦盛も仲が良い人もいるみたいじゃないか。弁ちゃん、そうなんだろ?
GM/「……そうなんですか? 那須与一が敦盛と知り合い……?」と、弁慶が知らない顔をします。
旭人/弁ちゃんでも知らないことがあるんだな!(笑)
GM/貴方の方が知らないことあるでしょう? 羨ましい限りです。何も考えてない方が知識が入りやすいですから
義人/頭カラッポの方が夢詰め込めるって言うしな。
旭人/そんな褒めるなよ。
千晶/……凄い嫌味だ(笑)
GM/「他に質問が無いなら私は帰りますよ」
鉄弥/あ、あの……どうやったら敦盛さんはデレてくれますか(笑)
GM/「……それは、私個人のアドバイスでいいんですか。それとも、GMからのヒントでいいんですか」
鉄弥/えっと、それって……?
GM/「前者を選択したなら……GMが頑張って弁慶のキャラロールをするだけです」(一同爆笑)
鉄弥/凄いコマンドがきた!(笑) え、ええっ、どっちにしよう?
義人/(素になって)弁慶さんが見たい!
千晶/(同じく素になって)弁慶を出せ! 弁慶をっ!(一同爆笑)
鉄弥/じゃあ……弁慶さん、アドバイスをください(笑)

 これから先の台詞。
 最初に息を吸いこんだら持てるだけの低い声で一気に読みきってください(きくたけ風に)。

(怒涛の勢いで)
「私の出来るアドバイスは数少ないと思いますがあの子は昔から人見知りをする子でしたからなんでも話をしてあげてください特に自分自身の話をしてあげればきっと興味を持ってくれるでしょうしかし話すだけではだめです敦盛自身のことも親身なって話に乗ってあげるそして一番大事なのは調子に乗らせないことです」

鉄弥/あ、ありがとうございます……!(笑)
義人/……なんでそんなに弁慶さんの台詞がポンポン出てくるんですか、GM(一同笑)


●<3クォーター目> & 自由時間選択B

 義人→部屋探索成功。トラップ「悪意の暴走」を発見。義人が才覚で解除。その後、魅力休憩表で「9」が出る。野営に最適な場所を見つけたが、全員の≪気力≫が全回復していたので義経と話し合うことにした。
 < 自由時間選択/義人→「黒那須」を選択>

 千晶→通路を探索で失敗……するが、割込の【王杓】で成功させる。トラップ「巨大岩石」を発見。探索で成功しなければダメージがくるものだったが、全員成功する。その後、魅力休憩表で「4」が出る。冷たい床が体温を奪っていくがみんなが守ってくれたので≪好意≫の分だけ回復した。
 < 自由時間選択/千晶→「与一」を選択>

 鉄弥→魅力休憩表で「7」が出る。鉄弥は旭人と目が遭う。鉄弥からの≪好意≫が1点上昇した。
 < 自由時間選択/鉄弥→「平家」を選択>

 旭人→武勇休憩表で「6」が出る。トカゲが旭人に襲いかかるところを鉄弥が石で撃退した。旭人が鉄弥に持っていた≪敵意≫を0にして≪好意≫を上昇させる。
 < 自由時間選択/旭人→「敦盛」を選択>

GM/一番最初に千晶と与一のシーンいきます。――もうお茶を一緒に出し合う仲になってるんだね。
千晶/はーい。友情を再結成しにいきます。給湯室でお茶をコポコポコポ。あのさ……与一。この鱗さ、覚えてる?
GM/「……覚えてるよ。と言っても俺は教えてもらっているだけで……ちょっと説明するのが難しいんだけれど」
千晶/舟の中に誰かがいるんでしょ。
GM/「なんで知ってるの?」
千晶/…………。義人兄さんから教えてもらったんだ。
GM/「え、なんで……古川様から?」
千晶/……ごめんなさい。言っちゃいますね。義人兄さんは与一から聞いたらしいんだ。
GM/「……どうして?」
千晶/義人兄さん、この鱗と似たようなものを持ってた。コレ、与一のものだよね?
GM/「そうだけど……親しい人にしかあげちゃダメだって……ということは以前、俺は古川様にそれをあげたってことかな」
千晶/うん。
GM/「なんでだろ」
千晶/……なんでだろうね。
旭人/……心に突き刺さる! なんで俺、関係無いのに泣きそうなの!?(笑)
義人/酷いことをした報いを受けてる気分だ。なんかスッキリするわー(一同笑)
GM/「俺、古川様と仲良くなれたのかな。……でもそんなお話するような人じゃないのに……なんか事故でもあったのかなぁ?」
千晶/そうだね、いつだったか与一のことを飛び蹴りしてたし……(笑)
GM/ええっ、なんでそんな人の事を好きになるんだ!?
義人/だよね。……どんどんやっちゃって!(一同笑)
GM/「そ、そういえばさ。三草山に平家の陣が集結しているらしいよ。これから実戦になるけど千晶は大丈夫か?」
千晶/うん、大丈夫。僕には槍があるし! あ、以前の与一に「道場に遊びに来ない?」って言われたことがあるんだよ。
GM/「あ、それは言った気がする!」……千晶のことに関しては覚えていてもいいことになったので言われればポンポン思い出していきますね。
旭人/ああ、ブラック与一が記憶の引き出しから引いてきてくれるのか。
GM/「後で来るといいよ。鎌倉にあるんだけど大きな蔵もあってきっと楽しめる場所だから。今の仕事をちゃんと片付けたら招待するよ」
千晶/うんっ! これから大仕事があるから頑張れよ! ……あ、そういや……。
GM/「どうした?」
千晶/……あっつんのことを切り出してみよう。なんで与一、一緒に居たの?
GM/「ん? あー……ちょっと、知り合いだったみたいで」
千晶/だったみたい? ……中の人が?
GM/「よく判らないんだ。けど、彼と敦盛って人は関係があるみたいだね。必死に探させるようなことをしたから……でも命に危害を加えさせることはしないよ!」
千晶/……ホントに?
GM/「うん、ホントに。頭の良くって、いいひとだから」
義人/……そんな、『自分、頭良くないんです宣言』しなくていいんだよ(笑)
千晶/その与一は殺されちゃうんだよな。与一は怨霊じゃないよね、人間だよね! ぺたぺた!
GM/あふん
千晶/あふんって言った!(笑) ……与一ならゴメンネって言えるんですけど、義経だと「変な声を出すな!」って言いたくなるよな(一同笑) そうだ……現代でね、ウチの家系図を見たんだよ。
GM/「うん?」
千晶/でね、その中に資隆っていう人がいて……与一の名前も……。
GM/「資隆っていうのは俺の父さんの名前だ。じゃあ……は、はわわ! そっかぁ! だから俺達仲良かったんだね。じゃあもしかしたら白石様や三剣様とも仲良くなれるかもしれないなぁ!」
千晶/そうそう、なれるよー!
旭人/……ここまでに義人の名前、無し(笑)
義人/…………。
GM/「えっ、じゃあ、まさかあの怖い人も千晶のお兄さんだから同じなんだよね……はわわ」
義人/……怖い人呼ばわりされたね。
旭人/ほぼ初対面で飛び蹴りした男って怖いでしょ(笑)
千晶/よ、義人兄さんは優しい人だよ! 何かあったんだよきっと!
GM/「だ、だっていつもムーッとして睨んでくるし……」
千晶/それは目が悪いから! 目を細めないと見えないんだよ。きっと仲良くなれるよ!
GM/「そうかなぁ……出来なそうな気もするし……でも千晶が言ってくれるなら良いお兄さんなんだろうね」
千晶/そ、そんなー(笑)
義人/…………どうしよう、胸の痛みが心地良い(一同爆笑) 酷くした分、ツケがまわってきて清算されていくのが気持ち良いな。そっか、罪滅ぼしってこういうことかぁ(笑)

 ※ 【 千晶:与一フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪友情≫4点を獲得。与一と「親友」関係となる。


義人/じゃあ給湯室の前に来て……与一が「怖い人っぽいし」って言ったところだけを聞いて去っていこう(笑)
千晶/よ、義人兄さんはいいひとだからー!(笑)

    ◆

GM/次に鉄弥のシーン。三草山にやって来てキャンプで駐在する鉄弥は……山奥から楽器の音が聞こえてくることに気が付きます。
鉄弥/追いかけて、踏みます(一同爆笑)
GM/トモリンを踏んでチャリーンとワンアップ音がしたのを越えると、鉄弥は川を越えます。……そしてその先で、ある男性……楽師のような服装をしている、兵士には見えない男、経正を見かけます。
鉄弥/楽器を弾いているんですよね? ……聴き終わってから声を掛けます。綺麗な音でしたね。
GM/声を掛けられて、振り返る男性。「……君は?」
鉄弥/俺も楽器をやっている者なんです。貴方の音色を聞いて、ついここまで……。
GM/「……君は源氏か?」
鉄弥/は、はい……一応そこに籍を置いている形になっています。
GM/「……ならばここから先は立ち入らない方がいいぞ。お前達の、敵対している組織だ」……男性は2歩3歩下がりながら言う。
鉄弥/平家……なんですね。
旭人/……教えてくれるとか、超いいひとだ(笑)
GM/前回は「前に神社でトモリンと話していた子だな?」って言えるんだけど、今回のループは初対面なんでね。だからやや警戒しつつ下がります。
鉄弥/貴方のような素晴らしい演奏が出来る人に会えたので、少し一緒に吹いてみたいなぁって思ったんです。
GM/「そんなことをしたらスパイだと誤解されるぞ。こんな所で密会していたと発覚したら……それともなんだ。源氏に愛想を尽かせてこっち側に来たいと言うのか?」
鉄弥/もし……そうだと言ったらどうします?
GM/「ほう、そのような考えをお持ちか。……興味があるならついて来ればいい。別にこのまま源氏に戻っても構わないんだよ。そのうちワタシ達は戦う運命なんだから」
旭人/……優しいな。
GM/特に止めることもなく、そう言って男性はゆっくりと去って行きます。鉄弥が追いかけられる速度で。
鉄弥/その歩いて行く背中に言います。……音楽を愛する人に悪い人はいません。貴方の所について行ってもいいですか?
GM/…………。なんかさ鉄弥、ツネリンに一目惚れしているみたいだよ?(笑)
旭人/ツネリンって敦盛のお兄さんだし雰囲気は似ていると思うけど……このまま駆け落ちしてツネリンルートにいくのか(笑)
GM/では、鉄弥は平家側の陣に来ます。……あっちの方で網をかけて一生懸命引っ張っている少年がいます。(忠度になって)「ツネリン、先に行ったでしょ! 酔っぱらいを一人で川から引き上げるの大変だったんだから!
鉄弥/ずーるずーる……って、えっ!?(笑) 大漁っていうか大物だ!?
GM/180センチぐらいのオカマ(?)をタダリンが頑張って陣まで引きずっている図を鉄弥は見る。網の中からトモリンが「やぁ、ハレルヤー」(一同爆笑)
鉄弥/大丈夫ですか、昇天しないで生きてくださいっ!(笑)
GM/忠度が訊きます。「……ツネリン、コイツ誰?」。経正は「客人だ」と言う。そして経正は自分の琵琶を出し……「この楽器と合わせたことはあるか?」
鉄弥/は、初めてです……多分。
GM/「きっと君の腕なら大丈夫だ」と皆と音楽を合わせ始めます。……では、平家のとっても耳の肥えた人達に対して〔魅力〕判定!
鉄弥/はーい。(ころころ)……普通だ、12です。
GM/充分高いわ。鉄弥が笛を吹き終えますと、周囲の者達から歓声がわき上がる。「……不思議な音色を奏でるんだな」と経正も鉄弥の西洋タッチに感想をこぼします。
鉄弥/あ、ありがとうございます。
GM/網の中から涅槃のポーズで聴いていた知盛もちゃんと聴いてるよ。(知盛になって)「その笛、いつからやってんだ?」
鉄弥/これは幼い頃から。テレビで笛を吹いている人を見て、やってみたいと両親に頼みこんだらOKしてもらえたので。
GM/与えてみたら思いのほか優秀だったのか。コンクールに入賞したり音大行ったりりすることになったんだな。
千晶/きっと両親は「おばあ様もやっていたし音楽の才でもあるんじゃね?」って思ったのかな。
旭人/(いきなり鉄弥のお母さんになって)「三つ子の魂百まで」ってこういうことを言うのかしらねー!」
鉄弥/お母さんもピアノとかやってたりするんですよ。ずっと音楽は小さい頃から傍にあったんです。
GM/(忠度になって)「ねえねえ、それだったらここをこうしてみたら? もっと吹いてみせてよ!」少年が強請ってきます。
鉄弥/はいっ、好んで頂けたならもっと吹きます!
GM/もっと吹く。吹いておりますと……ある少年が入室してきます。その姿を見て演奏を聴いていた人々が畏まりますが、鉄弥には「続けろ」と手で合図をする。
鉄弥/は、はい……じゃあ演奏続けますね。
GM/15〜16歳ぐらいの、鉄弥より少し年下ぐらいの少年だ。鉄弥の目の前まで来てその演奏を聴いている……そんな行為を周囲が許しているということは。
鉄弥/……とても偉い人だ。
旭人/清盛が……網で寝ているトモリンの上に座った(一同笑)
千晶/(いきなり清盛になって)「ああ、ちょうどいい。こんな所に椅子が」「ぐえっ」。息子だし遠慮無しだよ!(笑)
GM/笛が終わり、経正も演奏を終えます。……上品な拍手をする少年。
鉄弥/あ、ありがとうございます……。
GM/「お前は、どこからやって来た?」……少年が素性を質します。
鉄弥/どこから? な、長野から……? こことはちょっと違う長野かもしれませんけど……。
GM/長野からって言っても把握できないよ。……では、経正が口を開きます。「……源氏軍です」
鉄弥/い、言っちゃった……!?
GM/周りにいた女性が「きゃーっ!」っと隠れ、聴いていた男性たちも刀に手を掛ける。
鉄弥/か、囲まれてしまった……あわあわあわ!?
GM/経正は続けます。「ですが、彼は源氏を裏切りました。何度もワタシから確認しましたがこちらにつくと強い意思を伺えられます。……そうだよな?」やんわりと経正は言う。
鉄弥/はい……苦笑いしながら頷きます。
GM/うっとりとした経正の声で)「……君は、源氏を裏切るんだよね?」
鉄弥/……ぶっ!?(一同笑)
義人/なんか、メッチャ良い声がしたぞ!(笑)
GM/同じようにうっとりとした経正の声で)「まさかこのような中央で堂々と顔を出して演奏をしておきながらスパイ活動を続けるなんてことはありえない。源氏に戻ったときのため情報を引き出そう……とは、考えていないね?」
鉄弥/……こ……こちらで、いっしょに居させてくださいっ!
GM/「……と言っております」。清盛の方に向く経正。(清盛になって)「ではお前……何が出来る?」
鉄弥/ふ、笛を……今の演奏を聴いていたでしょう?
GM/「…………。まずは源氏のことについて吐いてもらおうか。それから、その音色のことについて訊こう」。少年がそう命令すると周囲の者達は去って行きます。残ったのは、清盛、経正、忠度、椅子のトモリン。
鉄弥/まだ椅子継続中!?(笑)
旭人/トモリンなかなか喋ってないんですけど! 死んだんじゃないかな!?(笑)
義人/……いや、トモリンならそのうち安らかな寝息が聞こえてくるよ(一同笑)
GM/トモリン大好き!(笑) では、清盛が尋ねます。「その音色を奏でるということは……お前は違う世界から来たのだろう?」
鉄弥/ここで隠してもしょうがない。……そうです。
GM/「……そうか。ということは、お前は加護を受けた者か。その音色は我々にとって懐かしいものだ。平家を導くため、他の者にも聴かせてやれ。士気が上がる」
鉄弥/以前も誰かが来たような口ぶりで……もしかして、この笛と同じ音を聴いたことがお有りですか?
GM/「……昔な」
鉄弥/それは……カツさんという人ではありませんでしたか。
GM/「何故そう思う」
鉄弥/……俺のおばあ様がカツという名前で、こちらに来る前に話を聞いたんです。貴方のことかは判らないですが、それらしいことをちょくちょく聞いてました。
GM/「ああ。お前と同じような笛の音の女がいた。私が知っているのは老女ではなかったが……確かにカツという宮村優子ヴォイスの女がここにいたよ」(一同爆笑)
千晶/「アンタ、バカァ?」ですね!?(笑)
鉄弥/やはりそうでしたか……。俺達と同じ名前の人が居たっていう話も聞きました。貴方達から名前を貰ったと……義人とか、旭人とか。
GM/清盛の下から「呼んだー?」(一同笑)
鉄弥/椅子から聞こえた!?(笑) ……それに俺の名前も、鉄弥です。
GM/(清盛になって)「……ああ、そのようなことを言っていたよ。『もしアタシの子が産まれたら名前でも貰ってあげるわ』とな」
旭人/……宮村優子ヴォイスで「貰ってあげるわ」!? 想像できます!(笑)
GM/「あんな女でも行き遅れになることなく子を持てたか」
鉄弥/ええ、幸せそうに……とてもビックになってますよ(笑)
旭人/行き遅れっていうか、旦那を選んでたんだろうね。だってダイス目で恋愛なんてどうにでもなれただろうし。……おじい様は超好きだったんだろうね。
義人/超好きだったんだろうな。「魅力に7D6!」とかやってたんだろ(笑)
GM/「さて、源氏についても話してもらおうか。……その前に、経正。その見すぼらしい格好をなんとかさせろ」
鉄弥/み、見すぼらしいですか……(笑)
GM/ということで経正と呼ばれた男性にとある部屋に連れて行かれます。経正が「これに着替えるといい」と戦闘員ではない風な着物を渡してくれます。
鉄弥/経正さんと同じ感じですか。サイズはだぶだぶ……羽織っておきます。
GM/……二人きりのところで、経正が言います。「裏切ったね」
鉄弥/え……と。なんのことでしょう?
GM/「源氏を、裏切ったね。自分でそう言ったんじゃないか」……うさぎさんのような優しい笑顔と声で言いますよ。
鉄弥/そ、そうですね……はい。どうしても知りたかったものですから。
GM/「それほど源氏には愛着は無かったかい? 好きな人もいなかったのか」
鉄弥/一応敦盛さんが源氏だし……好きな人はいましたが。
GM/「その人と別れてでも、平家に来たかったんだろう?」
鉄弥/……はい。
GM/「そうか。……ここに来た意義があったかな?」
鉄弥/はい。果たせたと思います。……まあ、まだ判らないことも沢山ありますが。
GM/「もう源氏には戻らない? それとも今後源氏に帰る?」
鉄弥/正直に言えば……帰りたいと思います。
GM/「では何故ここに居る? ……今の君は危うい。ここでワタシが君の首を刈ってもいいんだぞ」
鉄弥/でも、どうしてもおばあ様の話が気になっているんです。その謎が解けたら何かが変わるんじゃないかと思ったので……。
GM/「変わったか?」
鉄弥/少なくとも俺の中では変わりました。
GM/……ナイフを出し、鉄弥に突き出します。
鉄弥/わあっ……。
GM/「そんな答え方では、我々にとって何もメリットにならない。……今のままでは、ワタシは君を刺すしかないな」
鉄弥/その気持ちは判ります。でも……今から俺が言うことが貴方達の未来にも繋がるんです。
GM/「ほう……?」
鉄弥/パッと、和議の手紙を出します。これは……清盛様がずっと以前に書かれた直筆の和議の書状です。このまま争うよりも一度話し合いの場を持っておくべきです!
GM/……鉄弥に向けていたナイフを下げましょう。「これから清盛の叔父上と話をするんだ、そこでゆっくりと聞かせてもらおう」

 ※ 【 鉄弥:平家フラグ(1)を入手 】

    ◆

GM/では敦盛のシーンにいく旭人。……どうやら鉄弥が三草山のキャンプ中に行方不明になったそうです。これから平家との合戦があるというのに見当たりません。
旭人/さっきの弁慶の話で「敦盛を構ってやれよ」と言われた直後なのに……鉄弥が居なくなったなんて! 俺、ちょっと敦盛のところに行ってくるわ!
義人/鉄弥……ふー、またか。
千晶/……平家の方に行っちゃったんですかねぇ。
旭人/そんなこと知らないんで学級代表な気分で敦盛のところに行きまーす! ……川辺に!(笑)
GM/旭人が言った通り川辺の方に行くと、敦盛は居るよ。
旭人/(いきなり声を張って)まあ、気を落とすなよ!
GM/(敦盛になって)「……なんだ、お前は?」
旭人/鉄弥と仲良くしていたみたいだから心配になって来た。
GM/(低い声で)「……鉄弥にはただ声を掛けてもらっていただけだよ」
旭人/今、若干悲しそうな顔しただろ!? 声のトーンが沈んでいたぞ!?
GM/「……用が無いなら、私は義経の陣と共に一ヶ谷に行く」
旭人/用が無いとか言ってないじゃーん! なんでそんなにみんなに対してツンケンすんのさ!
GM/「親しくする必要が無い」
旭人/あるよ! みんなと仲良くした方が人生楽しいだろ!
GM/「鉄弥とは話す価値があったが、お前には無い。眼中に無い。……だがその中にお前は入って来た。だから何故だ?」
旭人/眼中に無かったのが対象内に入ってるんだよね? ……お前のことが気になっているからに決まってるだろがっ!
GM/「気になる? どういう意味で? ……スパイだと思っているのか?」
旭人/……スパイなの?
GM/「そんな訳ないだろう。私を怪しんでいるのかと訊いたんだ」
旭人/だからそんな態度を取るから怪しまれるんでしょ! もう弁ちゃんから聞いたわよ、親戚なんだって!?
義人/旭人、おばちゃんか!?(一同笑) ……子供って兄弟の話を出されるの嫌うよね(笑)
GM/しかしその引き出し方はウマイな(笑) ……敦盛はそれを聞くと表情を崩し「弁慶、喋ったの!?」という顔をします。
旭人/なんでそんな心底嫌そうな顔するの!? 弁ちゃんに謝りなさい!
GM/「お前は……アイツが、叔父だとしたら、どう思う?
旭人/ごめん!(一同爆笑) 敦盛、それはゴメン! 俺が悪かった!
千晶/何故謝った! 何が悪かったー!?(笑)
旭人/だって俺、弁ちゃんのコトは好きだけど叔父ちゃんはイヤだわ! 他人だからキャーキャー言えるんだよね! ……あ、三種の神器を集めているんだって? 俺、トップシークレットまで仕入れて来ましたぜ、おやびん!(笑)
GM/「なんだ。お前は三種の神器を求めているのか」
旭人/聞いてよ! 草薙剣が凄いらしいよ! 浄化の剣だってさ! 凄くない!? アレで怨霊を浄化できるんだって! アレ、単体で効力があるなんて知らなかったよ。
GM/「…………」。そこまで話してしまっていいのか?
旭人/ダメだったの?  あっつんはいいひとだから誰にも言わないよね?
GM/「…………」。

 ここでちょっとしたフラグのネタ晴らし。
 今までのループをご覧になれば判るが、敦盛が「三種の神器を探せ」「三種の神器を手に入れれば願い事を叶える(手段を教える)」と言う理由は、自分が三種の神器を手に入れるため。最も仲の良いPCを誘惑するために告白する。
 だが、三種の神器の1億Dを使って敦盛の目的である「怨霊浄化を行う」のは間違いだと『第4ループ』で判明している。
 敦盛の願いを叶えるための正解は、「草薙剣自体の効果を使う」。この情報を敦盛に伝えることで敦盛はPCに心を許していくのである。
 しかし、この時点で旭人の敦盛への感情値は0だ。特別ルールで2回のイベントシーン終了時に4になるようにはしていても、シーン中に感情値が上昇する訳ではない。つまり、この時点では赤の他人である。
 ……全くの赤の他人に自分の救済方法を教えられてしまったら、どうなるかは考えるまでもない。


GM/(敦盛になって)「失礼する。もう話す理由もここに居る理由も無くなった。教えてくれてありがとう。誰にも言わず私の中で収めておこう」
旭人/事の過ちに気付いてわあぁー!? ごめんっ!? ここ重要な分岐点だよね!? 全然仲良くないのに言っちゃった! ごめん!
GM/「本当にありがとう。為になったよ。じゃあな」
旭人/やっぱり喋っちゃいけないやつだった!? 弁ちゃんにゴメンナサイして来なくちゃいけない!?
義人/いや、まあ……旭人だし。予想はしていた(笑)
旭人/……なんか悪いコトに使う気だな、お前!? せめて目的を言ってから行けよ! じゃないと俺が弁ちゃんに怒られるだろー!? このまま消えるとか超怖いんですけど、あっつん!
義人/でも……フラグ1回も立ってないんだぞ。
GM/という訳で敦盛は去って行きます。どうでもいい奴から棚からボタ餅貰っちゃったよ、ラッキー。
旭人/ああっ!? どうしよう!? このまま居なくなっちゃったりとかしないよねっ!?
義人/……酒とか持っていったら? 敦盛は飲まなそうだけど。
旭人/いっぱい持参の酒を持ってきます! まあ飲めやずずずずっ!
GM/…………。ずず、って何をしたの?
旭人/自室に引っ張って行って酒を飲ませます! ずずずずずずずずずっ!
GM/ごふごふっ!?
義人/お前……それは半ばレイプだよ(笑)
旭人/超慌てて)ごめんねごめんね! 酒飲ませる! わかった、お前がどっか行って何かしないように見張ってればいいんだよね!? つまりは酔い潰してずっとここに居ればいいんだよね! 他に行かなければ大丈夫だよね! 俺、弁ちゃんに怒られないよね!?
GM/ごふごふごふっ!? そ、それはなんだ……私を出撃させないつもりか」
旭人/それはそれでいっかなー。さあ飲め飲めー! まだ2樽ぐらいあるぞー!
GM/……敦盛が抵抗します。〔武勇〕で判定してください。(ころころ)敦盛は10です。
旭人/(ころころ)……8だ。2点足りないっ!?
義人/≪希望≫と≪民の声≫を使えば【王杓】で達成値が上げられるけど? ……『旭人が敦盛を連れ込んだ』『鉄弥が居ない』『敦盛』……旭人頑張れ!(笑) そっと部屋の外にツマミと酒の樽を置いていきます!
旭人/という訳で2点上がって達成値10です! 飲め飲めぇー! もっと飲め、もっと飲むんだぁー!
GM/頑張って抵抗するけど、旭人の力に敵う訳もなく……。「ひっく……」
旭人/もっと、イケるよね!?(笑) 酒がもう1樽来たぞ、ダメ!?
GM/……ふるふる。
旭人/ここの部屋に居るよね! 外にも出ないよね!?
GM/「……もう、ヤだ……」
旭人/出ない? 出撃しない? 平気っ!? 源氏の陣地から出ないっ!?
GM/涙目で頷きます。「……もう……出ないから……」
旭人/ごめんね! ごめんね、酷いことしたね!(一同笑)
GM/そのとき、ガラって部屋に走って入って来る人がいます。ダッダッダ……与一が旭人をバコォッ!(一同爆笑)
旭人/殴られた!? 痛いっ!?
千晶/与一ぃっ!? 与一、どうしたの!?
旭人/1D6点HPを減らしておきます!(勝手にサイコロをころころ)……6点もダメージ入りました!(一同笑)
GM/「ふう。……動かないな?」
旭人/うん?
GM/「ターンエンドだな?」。……2回目のバコォッ!(一同爆笑)
千晶/やめて与一ー! コレも僕のお兄ちゃんだからーっ!(笑) 真っ赤になって服を乱して泣いてるあっつんを見たらお兄ちゃん怒るのも判るけどー!(笑)
旭人/(また勝手にダメージをころころ)……1点だけ入った! でも痛いっ! 俺、ヒドイことしたけどもう実家に帰る!(笑)
義人/どう見ても間男と被害者と助けにきた保護者だろ! ……旭人、お前、やったな!(笑)
千晶/旭人さん……ま、まさか……敦盛さんを!?
旭人/うん、俺……酷いことをしたと思っている。
GM/(物凄く低い声で)「……3ターン目、入ります
義人/イニシアチブ取ります!(笑) 落ち着け、与一!
GM/間に入ってきた義人に向かって与一が言います。「邪魔だ、退け」
千晶/こ、これが噂のブラック!? よ、与一ー!?
義人/……抑えろ!
GM/「…………」。敦盛にバサリと着物を掛けて、足早に与一は去って行きます。
旭人/なんか与一に凄い怒られた……俺、酒を飲ましていただけなのに!(笑)
義人/……旭人を聞かずに、黒い方の与一を追いかけます!
千晶/とりあえず酷いことをしたって言うから旭人さんは放っておいて(笑) 敦盛さんを看病します。いっぱい水を飲ませて布団に寝かせて……そのままシーンを退場します。
GM/寝かせた布団は千晶は知らない……旭人の寝床に彼を寝かせてしまうのでした。……酒が入って、泣いて、疲れて、布団に入れられたら……寝るな(笑)
旭人/自分も一緒に飲みながら訳判らない感じになって殴られているので、お水飲みながら……自分の布団にそのまま一緒に添い寝します!(笑)
義人/で、間違った朝チュンを迎えると(笑)
GM/……そのまま朝になります。ちゅんちゅん……。
旭人/……バッ!?
GM/隣には、やや乱れた感じの敦盛。
旭人/……俺、昨日の記憶が無い。
義人/無いんだっ!?(笑)
旭人/殴られたショックもあってね!(笑) ……すまなかった、この責任は取る! 一生幸せにするから! うんっ!(一同笑)

 ※ 【 旭人:敦盛フラグ(1)を入手 】

義人/勘違いから始まる恋っておいしいよね……(笑)

    ◆

GM/朝チュンになる前の夜。……義人が走り去っていくブラック与一を追いかけるシーンです。
義人/待て、黒い方! 〔武勇〕2桁ありそうな奴に追いつけるか!
GM/黒那須さんは大変苛立って、追いかけてくる義人さんを不機嫌そうに見ます。
義人/鉄弥が居なくなって旭人が敦盛を慰めてくれるかと思ったんだが……ちょっと計画とは違う方にいってしまったな。すまなかった……とりあえず部屋にでも入れて、巧くない茶を出します。
GM/「はー……3ターン目行ってくるか」
義人/後で俺が【王杓】で殴っておくから!(笑) ……それにしても、初めてお前を人間らしいと思ったよ。
GM/「ワタシだって怒るときもある」
義人/……鉄弥も言っていたが、お前は敦盛と随分親しいみたいだな? 知り合い……というか、お前の『幸せになってほしい人』は敦盛なのか?
GM/「…………」。
義人/そうなんだな……お前の正体を当ててみようか。
GM/義人を見ます。
義人/……平家側の、義人だな。
旭人/…………。「義人だな」ってところにフリガナで「オレだな」って出た!(笑)
GM/……うわ、そこは「経正だな」って言われると思ったから驚いたわ。うまいな!(経正のような口調になって)「その通りだ。ワタシは……この世界がどうにかなればいいと考えてない。一番は、あの子が幸せになるだけを考えている。大切な、弟だからな」
義人/旭人か鉄弥が、ちゃんと敦盛を幸せにしてあげることが出来ると思う。今回はそれなりに自信を持って言うぞ。……旭人に関しては俺が謝っておく、すまなかった。
GM/「……今回のループのお前は情報量が多いな」
義人/……鉄弥は元気か?
GM/「……殺してしまうところだったよ。ワタシの手でな」
義人/手を握ります。……殺さないでいてくれてありがとう!
GM/え、まずそこなんだ? 「まさかお前、なんてことを!」じゃなくて、そこなんだ。
義人/今回の鉄弥は清盛が書いた手紙を持っているしあの子が上手くしてくれる。……みんなを幸せにできる子だから大丈夫だ! お前同様、弟を想う気持ちはいっしょで、俺は誰も死んでほしくないし、そのために頑張っている。俺は俺の家族を幸せにするためにやっているだけだよ。
GM/「……ワタシもいっしょだ」……確か敦盛が22歳設定なんだよね。なら経正も25歳ぐらいでいいと思った。
義人/……同い年なのか(笑)
GM/「一度……どうしてこの世界がループしているか、君は聖剣に説明されたか?」
義人/……どうだったかな、聖剣? 虚空に向かって話しかけてみます。
GM/……入口の方に女の子が居ますが、部屋に入って来ません。
義人/ん?
旭人/……怨霊が居るから? 「怨霊は嫌いよ」って言ってたからね。
GM/うん、経正が入った与一を見て、睨んでますね。ぷいっとあっちに歩いて行ってしまいます。
義人/あらら……。
GM/「……一番最初にワタシは世界に選ばれた。この世界を救うためにループの中心になり、ワタシが失敗すれば……ワタシが死ねば『世界を救うためにやり直してもいい権利』を得た。体ではなく、ワタシ自身が消滅すればこの世界は真っ白になり、ループするようになっている」
義人/…………。
GM/「だから三草山でワタシが消えてもループはしない。魂だけを那須与一に移し、与一の中に潜んだ状態で与一が死ねば……ループのスイッチは作動する」。
義人/リセットボタンが与一の死になっているのか。……聖剣は「誰かに頼んたけどダメだった。もう嫌になっている人がいる」と言っていたぞ。
GM/「彼女の目的……いや、世界の目的としては『最善の世界を作る』だった。だが、ワタシ自身はそんなのどうでも良くてな。ワタシが大切なのは敦盛だけだ」
義人/……お前は全員ではなく、敦盛だけを幸せにするために動いたから聖剣に嫌われたのか。
GM/「そうだ。……この階では、お前達の住む世界と極端に似ているが、『ある重要な強い意志』のせいでかけ離れたものになっている。一番の原因は、北条政子だ」
義人/北条政子が……?
GM/「そちらの北条政子は特攻などしないだろう。だが、毎度この世界の政子は『とても強い意思』で運命に打ち勝っている。その結果、源氏は更に平家との戦いに有利になり、平家は怨霊を推奨する狂った攻撃ばかりを仕掛けるようになった」
義人/成程……ロリも言っていた『強い意志で運命を書き換える人』が政子か。だからお前は毎回怨霊として蘇っている……世界の計画は確実に狂っていっているんだな。
GM/「ワタシは怨霊になろうが構わない。……だが、敦盛は怨霊になったことを悲しんでいるし、そうでなくても悲劇の死を迎える。それは許さない。ワタシが怨霊の力を使えば助かるのなら、怨霊のままでいい!」
義人/そっか、三草山の戦いが終わったらどっちみち……。それで与一を使って熊谷直実を狙ったのか。
GM/「ワタシには特別な力があってな。……魂が薄弱なんだ」
旭人/……飛べるんだ。定着が薄弱なんだね。
義人/……その憑依の力があるから、聖剣に選ばれたんだな。
GM/「特殊な能力を持っていると選ばれやすいという。……そこで世界にとっては重要でない宗高に憑き、三種の神器の効果を蘇らせるためにお前達を召喚した」
旭人/『世界にとっては重要でない宗高』って良い響きだよね。3回ぐらい言いたいよね(笑)
GM/三種の神器の効果は、使い始めてからは減っていくだけ。0に近くなっていく≪民の声≫を初期値に戻すためには……状況を変えるほどの強力な介入者がいなければならない。
義人/一度強い力で介入しやり直させることで、三種の神器の力を取り戻させる……100%の状況で獲得しなければ願いは叶わないからか?
GM/「そうだ。だからこそお前達を喚んだ」……FEARゲーで説明すると、メインプロセスをずっと繰り返してる、もしそこに「戦闘介入します!」と言うと、ラウンドの途中だとしてもクリンナッププロセスになって一時終了、セットアップに戻るんです。……レース中に参加者が増えたら、まずは仕切り直しをしない?
旭人/普通は「もう一度スタート地点に立って! よーいドン!」だよね……。
義人/数十年前に使い続けてきた三種の神器を回復するためには新たな介入者を呼ばなければならなかった。そのために一度会ったことあるカツと、似たような血筋である与一を媒体にして……少しでも与一やカツの関係者である俺達を召喚する……。
GM/介入された世界は1ラウンドが終わってクリンナップへ。1シナリオでいうと終了フェイズへ。……新しいシナリオが始まれば、≪民の声≫は回復した状態で使える。
義人/……与一は世界に重要ではないかもしれないが俺達を結ぶ媒体だったんだろ。重要でもない訳ではないみたいだぞ……と、与一の頭を撫でておきます。
GM/「……ワタシは敦盛に、『おそらくこの辺りに居れば召喚した誰か一人が現れる』と伝えた。敦盛はそれに従って、平家ではない場所で三種の神器を手にする。……それが彼の幸せの近道だと信じて」
義人/今回でまた幸せになればいいんだろ。……敦盛への気持ちを聞いたら、俺もお前のことが憎いとは思わなくなったよ。
GM/「そうか?」……義人に近寄ります。
義人/なんだ?
GM/……ちゅっ。
義人/うぇっ!?

 ※ 【 義人:平家フラグ(1)を入手 】

義人/なんてこった、フラグが1立つ音がした(笑) ……顔が与一だからモヤモヤするじゃないか。
GM/「何か他に訊きたいことはあるか?」
義人/個人的な質問だ。……今、与一は幸せか?
GM/「そんなの、本人に訊いてみないと判らない。ワタシは、敦盛以外の幸せを考えたことはない」
義人/だよな、与一にあんなことするお前だもんな……。俺は、気まぐれのような約束を245回も繰り返してくれたアイツを愛おしく思うから、幸せにしてやりたいんだ。だから……俺の家族と含めて、アイツの幸せも願っている。
GM/……。
義人/そのために頑張っているんだ。……まぁ、千晶とも仲良さそうだし、それで楽しそうな姿を見ただけでもまたループした甲斐があったな。
GM/……。
旭人/……GM、これは与一のフラグを1個あげてもいいと思うんですけど?(笑)
GM/「……奴と代わってやってもいいぞ」
義人/そんなことをしても怯えるだけじゃないのか。
GM/怯える与一を見たくないですか。
義人/光の早さで)見たいですけど。
千晶/今、GMが言い終えてないところで言いましたよ!?(一同爆笑)
GM/「では、おやすみ。……ふぁああああああああああああああ!?
旭人/GM! 動物園みたいな声を出さないでください!(笑)
義人/まあ、落ち着け。
GM/「ふぁ、ふぁあ、ふぁあああ!?」
義人/千晶と仲良い奴だろ? 何もしないから。……なんだ、その顔は。
GM/……与一の表情が少しずつ変わっていきます。
義人/どうした、欲しいのはお茶か水か【ポーション】か?
GM/「い、いりません。あ……はい……その」
義人/どうしたんだ、頭を打ったわけでもないのに。
GM/「私のことを好いていらっしゃるのですか?」
義人/…………。
GM/「好いていらっしゃったのですか?」
義人/……経正が教えたのか(笑) ……そうだな、好きだ。
GM/「…………」。
義人/好きだ。愛してる。とても好きだ。お前を幸せにしたいし、ずっとお前に笑っていてほしい。……思い付く限り滔々と言います。
GM/「…………」。
義人/1分半ぐらいダーッと呟き続けて。……でも縛るつもりはない。俺を想ってくれていたお前に報いたいんだ。お前を幸せにしたい。
GM/「……不思議です。貴方のことを知らない筈なのに……その言葉がとても嬉しい」
義人/……。
GM/「……私の中には貴方の記憶がありません。だけど、貴方の中には……一緒に過ごした時間があるんですよね?」
義人/ある。俺がお前にどんな酷いことをしたかもよく覚えている。……お前が俺を凄く想っていてくれたことも、よく覚えている。
GM/「……で、でもでも! 今の俺は本当に……そのことを一切覚えてないんですよ」
義人/判ってる。
GM/「あ、貴方と一緒に居たことを知っていても、日記を読んだようなものです! 本で読んだだけの知識みたいなんです。貴方のことは……知っているけど判らない!」
義人/……じゃあ、もう一度言おうか。昔……好きだった男だから好きだというのもあるが、もう一度お前に会ってやっぱり愛おしいと思った。多分何度会っても、何回かに1回かはきっとお前に惚れる。というか、今回の俺はやっぱりお前に惚れてるんだ。
GM/「は……はあ」
義人/……と言っても、俺もいいかげん我儘を言わないことを覚えたから本当に縛るつもりはないんだよ。
GM/「……ここでこんなことを言ったら笑われてしまいますかね」
義人/なんだ?
GM/「…………お友達から始めませんか?」(一同爆笑)
旭人/ですよね、宗高ですもの!(笑)
GM/「だ、だだだってそうじゃないですか! いきなりそんなね、2段3段飛ばしなんて俺は出来ませんよ! でも、なんだか嬉しいって思ってるんです! 本当に嬉しがっている自分がいるんです! だからこれって……ずっと前、貴方のことを抱きしめたいなって思っていたからだと思うんです!」
義人/……そうなのか。
GM/「色んなことを話したいとか、一緒に歩きたいなとか、食事をしたいなとか思ってたに違いないんです!」
義人/なんてささやかな男なんだ!(笑)
GM/「判らないけれど、ひとつひとつやっていけばきっと戻るんだと思うんです……だって、今の俺もイヤだと感じないんですから!」
義人/……ああ。その言葉が聞けて本当に嬉しいよ……項垂れます。
GM/…………ギュッって抱きしめます。
義人/わ、わぁっ!?
GM/ぎゅーっと抱きしめます。「えっと……まずは、こんなぐらいしかできないんですけど……はい」
義人/ち、ちくしょー……泣いていいか。
GM/「ど、どうぞ! もう俺も泣いてますから!
義人/泣いてるの!?(笑) まずはな、俺専属のお茶汲みパートタイム制からでどうだ。また……今回も俺のことを知りたいと思ってくれているなら、一緒に居よう。
GM/「これから知っていかなければ貴方の事を知ることができません。……私も努力をします」
義人/……そうだな。ありがとう……と胸の中でべそべそ泣きつきます。

 ※ 【 義人:与一フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。与一と「恋人」関係となる。


GM/……まだキスもしないよ。「義人くん」とも言わないから!
旭人/言わないの? 頑張れよ、お前らー!(笑)

    ◆

GM/これで個別の自由時間は全部終わったけど……三草山のマップが終わったことで、あるイベントが発生します。鉄弥は忠度が「出撃してきまーす!」と言っている姿を目撃する。
鉄弥/あ、出陣しちゃう……。待ってください!
GM/(忠度になって)「どしたの、握り拳なんかして。なーに?」
鉄弥/貴方達はここで出撃すると、死んでしまうんですよ……。
GM/「んなワケないじゃん。死にに行くんじゃなくてボクらは勝ちに行くんだよ」
鉄弥/でもっ! 俺の知っている歴史ではそうなってしまうんです!
GM/「そんなんどうとでも変えられるよ。ボクがそうなるとは限らないだろ。絶対に勝ってくる自信があるもんね」
鉄弥/もし行くんだとしても止めます!
GM/「行くなと言いたいの?」
鉄弥/はいっ。
GM/「こちらに負けろと?」
鉄弥/負けろとは言いません!
GM/「目の前に鏡があるのに? ボク達に行くなって言うんだから負けろって言ってるようなもんじゃん」
鉄弥/この戦に出撃したら死んでしまいます、どうしても行ってほしくないです! 死ぬかもしれない相手を行かせることはできません……!
GM/「……そんなの出来る訳ないじゃないか! ボク達は戦うためにやって来てるんだよ!」
旭人/……ましてや清盛の弟だしな。
鉄弥/……じゃあ、せめて絶対に死なないで帰ってくるっていうことを約束してくれますか。
GM/「だから当然じゃないか。帰ってくるに決まってるだろ!」
鉄弥/絶対にですか。
GM/「もちろん! なにそんなに不安がっているのさ。負ける訳がないでしょ。君のような加護を持った人間が平家にいるのに!」
鉄弥/ホントに……帰って来てくれるのかな。
GM/忠度が出て行った後……経正が鉄弥の元に来ます。「あそこまでテンションの上がった忠度が負ける訳がないよ。激励しただけ君はよくやった。あまり不安がるな」
鉄弥/貴方も……必ず生きて帰って来てくれますよね。
GM/「君がそう言ってくれるのなら。せいぜいスパイ活動を我らが居ないときにでも頑張っておくんだな」
鉄弥/う、うわあ……。
GM/……両者が出撃します。では、三草山の合戦ですが(旭人達の方を見て)源氏が鏡をゲットする方向でいいですよね?
旭人/……ゲットします。
GM/旭人が鏡を手に入れました。そして、忠度と経正が撤退します。
義人/その前に経正に話しておきたい! ……逃げる直前に声を掛けます。鉄弥は無事だな!?
GM/「……なんのことだろうね」
義人/壇ノ浦で会おう。
GM/……こうして、平家の陣に二人は生還してきたのでした。


●<4クォーター目> & 自由時間選択C

 義人→部屋を才覚で成功。トラップ「遭難」を発見。とても大きな台風が襲ってきたが、余分に【お弁当】を消費することでトラップを難越すことができた。その後、武勇休憩表で「7」が出る。壇ノ浦に向かって士気が高まっているようだ。清盛に対して≪敵意≫を持つ。
 < 自由時間選択/義人→「与一」を選択>

 千晶→通路を探索で成功。トラップ「スリットアロー(レベル5)」を発見。解除成功し、その後【お弁当】&【迷宮全席】を使用した。
 < 自由時間選択/千晶→「安徳天皇」を選択>

 旭人→武勇休憩表で「7」が出る。義人と同じように、清盛に対して≪敵意≫を持ち、次の戦いに備えた。
 < 自由時間選択/旭人→「敦盛」を選択>
 
 < 自由時間選択/鉄弥→「平家」を選択>

GM/鉄弥のシーンになります。……屋島の戦いだ。戦はまだ続いている。……しかし、清盛が鉄弥を呼びます。
鉄弥/はい……? 呼ばれて行きます。
GM/呼ばれた部屋には、経正、知盛、忠度が居る。清盛が話しだします。「この手紙を読ませてもらった。というより……自分で書いたものだがな」
鉄弥/は、はい……やはり貴方が書いたものなんですね。
GM/「お前は今更コレを私に見せて……我々に負けろと言うのか? 戦わぬなど、自分から負けを認めろと言っているものだろうが」
鉄弥/違います、勝ち負けじゃないです。……戦い以外にも解決の方法はあると思います!
GM/「我らが和議を申し出ても源氏の連中がどう出てくる。我らに危険な賭けをしろと言うのか!?」
鉄弥/……向こうには俺の兄達がいます! 兄達に頼んで、あちら方にも話をつけてきます!
GM/(忠度になって)「そんなコトまで用意してたんだ……最初からこっちに来た目的はそれだったんだね?」とボソリと言う。
旭人/疑ってくる子だよね、忠度は。……良いショタだ!(笑)
GM/(清盛に戻って)「皆、手を取り合い……そのまま生暖かく生きろ、と?」
鉄弥/俺は、それが一番良い方法だと思います。平和なところから来たからそういう風に思うからかもしれないけど……それが一番なんです!
GM/「……一度はワタシも考えたことだ。考えてやってもいい」
鉄弥/ほ、本当ですか!?
GM/「遣いを出してやろう。あちらが応じるか否かだがな。用意させろ、経正!」

 ※ 【 鉄弥:平家フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪忠誠≫4点を獲得。平家と「忠義」関係となる。


GM/と言ってもまだ戦の準備はやってるけどね、安心するのは早い。……清盛達の話し合いは終わって部屋に戻ります。ここにいるのは……鉄弥と経正のみということで。
鉄弥/……経正さんの方を向きます。
GM/(経正になって)「……あの言葉は昨日から考えていた? それともパッとあんな素晴らしい展開を用意できたのかな?」
鉄弥/俺は深く考えられるようなタイプじゃないですよ……。
GM/「清盛の叔父上は、一度は和議を考えたお方だ。本当に一番最初は……とても心優しい方だったからな」
鉄弥/……ですよね、じゃなかったら頼朝達を生かさないですよね。昔の心を取り戻してくれて、このまま良い方向に進めばいいんですけど……。
GM/「……まあ、どうなろうとワタシは知ったことではないが。なるようになるしかない。お前が忠度と同じように声を掛けてくれなければワタシも前の戦で死んでいたぐらいだ。お前が行動を取らなければ平家は終わる」
鉄弥/は、はい……。
GM/「しかし覚悟をしろ。源氏へ遣いを送ったが、戦が無くなると決まった訳ではない」
鉄弥/そうですね、まだ何も判らない……。
GM/「この和議が失敗したら……お前は逃げるのかな? これからもずっと両家の和議を結ぶよう暗躍していくか?」
鉄弥/……はい。みんなが手を取り合って幸せに暮らせるような方法を探します。
GM/「それは難しいぞ」
鉄弥/そうかもしれませんけど……。
GM/「こんな難しいこと、何十回やっても何百回やっても出来ないことかもしれないぞ」
鉄弥/でも! きっと……何回もやっていけば1回は幸せな未来があるでしょう? それがいつになるかは判らないけど。
GM/「……とても入りたい学校があったとしよう」
鉄弥/はい?
GM/「……二十年連続で落ちたらどうする? 俗な考えで言ったぞ、お前でも判るようにな」
鉄弥/……とても判りやすいです(笑) 心が折れますし……でも、それが本当にその人がしたいことでしたら、多分……諦めないと思います!
GM/「…………。ワタシはな……1万回も続かなかったよ」
鉄弥/……え?
GM/「最初は頑張ってみたが、1万に届く前に諦めてしまった。だから自分に素直に進むことにした。そしたら『聖剣にも』諦められたさ……」よく判らないことを言います。
鉄弥/あ……そうなの、か……。
旭人/……245回の与一に付き合ってるぐらいだもん。そりゃもっとしてたよね。
千晶/……でも、あっつんを幸せにするのは続けてるじゃん。
鉄弥/貴方は……もう諦めるんですか? 今、この状態で……もしかしたら1万回とは違う未来に進んでいるかもしれないのに。
GM/「そろそろな、ワタシも怨霊でいる年月が長いからか……絶望的なことしか考えられなくなっていたんだよ。それでも単一の考えのおかげで『ある人が幸せ』だけで立っていられる」
鉄弥/……。
GM/「……ああ、こんなことを言うのはもう何千年ぶりかな」
鉄弥/……せめて今回だけは明るい方に考えてみませんか?
GM/「……今回だけ、か?」
鉄弥/1万回も繰り返してるんだったら諦めたいと思うのも判ります。でも、今回は今までの1万回にあった展開ですか?
GM/「…………いいや」
鉄弥/なら今回は信じてください! 今回ぐらいは賭けてみてもいいですよね!?
GM/「……お前は綺麗なことしか言えないようだな。嫌じゃない。寧ろ好意に値する……が、これで失敗したら次の世界でお前を恨み続けることになるよ」
鉄弥/ま、まあ……そんなこと言われても俺にはその実感が無いですけど。
GM/「永遠に、怨霊の如く恨み続けるよ。……真っ直ぐ、ワタシの目が見られるか? こんな歪んだ目を」
鉄弥/見られますよ。
GM/顎を引き上げます。
鉄弥/おっと……(笑)
GM/凝視します。「結構、怖い色をしているだろ?」
鉄弥/……でも、貴方の眼の中には優しい色が混ざってますよ。
GM/「…………」。そのまま口付けようとします。
鉄弥/て、抵抗はしないです。
GM/しないんだ。
鉄弥/こんだけ悲しい想いをしている人を拒んだら……。
GM/「……同情か」
鉄弥/もしかしたらそうかもしれません。でも、純粋に……不思議なことを言う貴方が少し気になってきましたよ。
GM/「素直だな、君は。……だけれども、ワタシにそんな言葉を言ったのはお前が生まれて初めてだ」
千晶/……今までのループで、ツネリンとこんなに話せたのはないですよ。
GM/理由はあるよ。『経正はボケっとしている=意識を飛ばしているから人がなかなか近寄ってこない』ってのもあるし、時間を無駄にしないように敦盛以上にガードを固めているから。
鉄弥/敦盛さんはまだ近くにいるだけ話せましたしね。
GM/「まだまだ時間があるな。…………一本いっとく?
鉄弥/なんか、栄養ドリンクが出た!?(笑)
千晶/夜啼き鳥、しとく!? 愛情一本、恋のリポビタンD!?(一同爆笑)
GM/「抱いておかれるか?」……と、なんか弟を彷彿とさせる台詞を言います(笑)




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