迷宮キングダム・リプレイ・夢魔炎上
■ 第4話『 無明の睡りに疲れ迷い誰そ彼る 』 2ページ目 ■
6回目 2009年8月21日




    ◆

GM/次、旭人のシーンにいこう。敦盛ルートだけどどうしますか?
旭人/スパイごっこのために川辺に行きます。――こちらスネーク! 段ボールを被って侵入するぞ!
GM/敦盛はあちらの川の方に行ったようです。追いかけてください。判定なら〔探索〕で……。
旭人/≪希望≫1点使います。
GM/ええっ! 勿体無いよ!??
義人/GMが「ええっ!」って言ったぞ!(笑)
旭人/だって探索2しかないもん!(ころころ)9です。メッチャ普通に探したね。
GM/……敦盛が、木に隠れたことに旭人は気付く。
旭人/俺のスパイ行為がバレただと!? ……まあいいや、普通に行こう。スネークごっこ飽きた!(笑) どうも、鉄弥の兄の旭人です!
GM/「……なにか?」。やや警戒した色を見せます。
旭人/いきなり確信ついていい? ……実はお前、平家だろ? 清盛さんの甥っこだよね?
GM/ギロッと睨む。「……私を頼朝に突き出す気か?」
旭人/違う違う。俺さ、未来から来てて……教科書に載っているような人に会うのは楽しいんだよ。平家がこんなところに単身乗り込んでくる、そこにロマンを感じる俺! スパイって楽しそうじゃん!?
GM/熱烈に猛弁をしている旭人を見て、一瞥します。「厄介だな。たとえお前が話す気が無かったとしても、私をお前を疑ってかからなければならない。この世界ではスパイをしていることがバレたら首を斬られてしまう」
旭人/んー……でもお前、てっちんの恩人だろ。俺も恩人を殺す気は無いから誰にも言わないよ。
GM/「お前が言わなくても他の連中はどうかな? 源氏に属しているのに何も言わない訳がない。……そもそも私は『元』平家だ。平家が勝利してほしいなどとは……考えない」
旭人/え、そうなの? なんだ、大スペクタクルに裏と繋がりながらスパイしてるのかと思った。
GM/「私がもし源氏に怪しまれるようなことがあったら、平家を離脱したと話すつもりだ。現に……那須与一の兄達は平家、梶原景時も元平家だ。武蔵坊弁慶だって中立からこちらに身を置いているしな」
旭人/結構そういうケース多いんだな……。あ、これだけ言おうと思ってたんだ。お前、一ヶ谷の戦い……気を付けろよ。未来人からの忠告だから。
GM/「……その優しさ、違う誰かに分けてやれ。私にはいらない」
旭人/……お前、もしかして……人を拒絶してるクチ?
GM/「私と一緒に居たって楽しくはないだろう」
旭人/なんだ、その構ってほしくないオーラは!? 全力で構いに行くぞー! そんなこと言うと俺ずっと来ちゃうぞー! 嫌がる猫を散々構い続けて噛まれた男だ!
GM/舐めてくれなかったんだ、猫(笑) 「……迷惑だ。私は、猫と同じように噛むかもしれないぞ」
旭人/あのときと違って俺はもう10年経った、立ち向かえる力はあるぞ!
GM/「…………」。敦盛が、旭人に近づきます。
旭人/うん?
GM/腕を持ちます。
旭人/うん。
GM/ガリッ!
旭人/イテッ!
GM/「こういうことをする男だぞ?」……そう言って、去って行きます。
旭人/もー、血出てるじゃんー。……義人ー、猫に引っかかれたー!
義人/(いきなり現れて)またか! お前これで17回目だ、1回ぐらいは勝って戻ってこい!
GM/1回ぐらいは勝って戻ってこられるといいね。……旭人が拾って来るのは虎、大型犬、猫……って動物ばっかだな(笑)

 ※ 【 旭人:敦盛フラグ(1)を入手 】

    ◆

GM/次に、千晶のシーン。義経と源氏のフラグを同時攻略していくんだよね……(暫しシナリオを練って)よし、これでいこう。
千晶/義経さんの居るところにお茶を持っていきますよー。よし、与一は居ないな!?(笑)
GM/既にライバル関係は成立してるんだ。陣の方に行きます。……ふみふみ。
千晶/失礼しまーす……って、んっ?
GM/ふみふみ、ふみふみ。「入れ」と女声だけれど低い声。
千晶/なんだろ、擬音が……(笑) お茶を持ってきましたー。カサッ。
GM/ふみふみふみふみふみチャリーンふみふみふみふみ。
千晶/1アップしてる!?(笑) 今の音は幻聴かなぁ、なんだろう……。
GM/千晶の背後に大きな男の影。
千晶/わあっ!? ど、どうも……。
GM/(低い声で)「…………退け」
千晶/す、すみません! わ、義経より大物きた……男の人の後を失礼しまーす……。
GM/そこに入ると、小さな女の子が義経の頭をふみふみしていて、義経が耳まで埋まっていってる。男性はその光景には目もくれず何事も無いかのように座ります。
千晶/お、お茶汲みに来たのでどうぞ……あ、あの義経さーん……?
GM/へんじがない、ただのよしつねのようだ。
千晶/だだだ大丈夫ですか義経さん!? 〔武勇〕でメリメリ剥がします! ぽーん!(笑)
GM/涙目の義経を掘り起こします。少女は、男性の膝の上に乗ってお茶を飲むよ。そして男性が千晶に話しかけてくる。「お前が……義経の影か」
千晶/い、いえ……僕じゃなくて兄がその役をやっております。
GM/「お前は何ができる?」
千晶/槍を少々……あとお茶汲みは負けないつもりです! 特に与一には!(笑)
GM/代わって少女が口を開きます。「頼朝様、わたくしも弁慶から聞きましたわ。大変、素晴らしい槍の腕だそうですよ」
千晶/ありがとうございます! 頭を下げておきます。なんか凄い人だー……ひしひし。
GM/お茶を飲み終えた少女は、男の膝から飛び降りまして、「では先に失礼」と去っていきます。そして残った男性が……「お前、名は何と言う?」
千晶/あっ、え、江神千晶と申します!
GM/「江神千晶……か。それなりに楽しめるものなのか、義経?」 (義経になって)「は、はい! 面白い男です!
千晶/なにをぉ!?(笑) お茶を頭に乗せてこんなんぐらいしかできませんよー!
GM/出来てるんじゃねえか、水芸。……頼朝は気だるそうというか、無表情のまま千晶を見る。
千晶/こ、怖い人だぁ……そ、その、義経さぁん……。
GM/(義経になって)「あ、兄上! こちらは戦略会議がこれからありますので失礼致します! 行くぞぉ、江神千晶ぃ!」
千晶/は、はいー! 一旦そこから離れますね……。
GM/「は、入って来てくれてアリガトウ……助かった。兄上と義姉上のことは嫌いじゃないんだけど、俺に対して厳しいところがあるからな……。お前達兄弟は仲良いから羨ましいよホント!」
千晶/……こっちも色々あるんですよ。
GM/えっ!? 訊いちゃいけないことだったか!? そ、相談だったら乗るぞ!? 俺は頼れるぞ!」
千晶/あ、ありがとうございます……頼れるって、頼っていいんですか?
GM/嘘かもしれない!
千晶/なんだと!?(笑)
GM/「俺は頼り無いかもしれないが……お前を抱ける胸はそれなりに大きい筈だ!」
千晶/そうなんですか? (胸元に)コンコン……。
GM/あふん
千晶/変な声出さないでください!(一同笑)
GM/「そうだ……さっきのことになるが。俺が義姉上に踏まれていたこと……アレはナイショにしてくれると嬉しい」
千晶/そんなの……誰にも言いませんよ。
GM/「でも尼将軍が俺のことを頼りないと武将を貶しているということは、『義経は出来ない奴だ』=『士気が下がる』=『民の声が減る』ことに繋がるぞ」
千晶/あ、そっか……ってそういう意味だったのか!?
GM/だからいつも口止めしてるんだよ。と、義経が君にワイワイしていると……頼朝が出てきます。義経がそれに敬礼するかのように背を正します。
千晶/ど、どうも……。
GM/頼朝は千晶の方を見る。……顎の下を持って、クイッと顔を上に向けられます。
千晶/はぅっ!?
GM/「…………一つ、オモチャが壊れてしまってな」
千晶/は、はぁ……?
GM/「……耐えられなかったのか、頭がイカレてしまってな。ちょうど新しいモノが欲しいと思っていた。戯れに茶汲みの一つでも貰っていこうと考えていたところだ」
千晶/あ。あの、……あああ、あの……ど、どんな遊び方したんですか……?(笑)
GM/まあ、お抱えの楽師とかが『そういう役割』をしていたのは普通だよ。有名なのは森蘭丸じゃないかな。
千晶/で、ですけど……!
GM/では、その頼朝の声に義経は猛反対します。「兄上! 千晶は我が軍の戦闘の要でもありますっ! ですから……!」。でもそんな義経の言葉に頼朝は「お前には聞いてない」
千晶/頼朝様、鬼畜!(笑) ち、ちゃんと僕が断らなきゃ! すみません、ここには兄が居るのでもう離ればなれになるのは……。
GM/「家族の絆など、他愛もないものだろう」
旭人/なんだとう!? お兄ちゃん、≪敵意≫上げちゃうぞう!
義人/このシーンに登場したい! できますか!?
GM/いいよ。……義人と旭人は、義経が必死に誰かを止めている姿を見かけます。頼朝の顔は知らないから、偉そうな人が義経と千晶を苛めているように見えます。
義人/後ろから千晶の肩をバッと引き寄せる。俺の弟に何か用か!?
旭人/ダメだよ、大切な弟なんだから! 粉掛けないでくれるー!?
GM/(頼朝になって)「……コイツらか、先ほど言ってた連中は」。(義経になって)「そ、そうですが……みんなあげませんよ! コイツらは俺の部下です! 仲良くなったんだからダメ、持ってっちゃダメ、兄上でもダメー!」
義人/よく言った、義経!(笑) どなたか知らないが、義経と千晶に感情値が高くなっている今、協調行動が使えるようになる。引き離すのは得策ではない筈だ!
GM/(頼朝になって)「…………政子を呼べ」
千晶/は、はあ……。
GM/「私は我らの陣に戻る。……江神千晶だったな、覚えておこう」……そうして頼朝は政子と共に去って行きます。
千晶/は、はあ、はあああああ……だらだら……どうも恐縮です……。
GM/……義経が千晶に振り返るよ。「守るからっ!」
千晶/えっ!?
GM/「大丈夫だから! 壊させたりしないから! うんっ、絶対守るから! 安心しろよ!」
千晶/う、うん……ありがと。なんか嬉しいな(笑)

 ※ 【 千晶:義経フラグ(1)を入手 】
 ※ 【 千晶:源氏フラグ(1)を入手 】


GM/――ではここで。全員の自由時間が終わったので、マスターシーンを一つ挟みましょう……。

 ――ざく、ざく、ざく。
 歩く男性の足音。
 ――ろり、ろり、ろり。
 歩くロリの足音。

「やっぱり貴方の元に来ないわね」
「…………うん」
「ちょっとは恨んだりしないの?」
 ロリの問い掛けに、男は首を振った。
 遠く……彼の居る方向を向いて、呟く。

「……義人くんがしたいことを、俺が止めることなんて出来ない」
「そうね。……なら、いちいち振り返らないでよ。貴方は貴方のやらなきゃいけないことがあるでしょう? 尚且つ、私のお願いを聞いてもらわなきゃいけないんだから」

 ろり、ろり、ろり――。
 ざく、ざく、ざく――――。


鉄弥/よ、与一……カワイソウ……。
義人/義人さんはやっぱり酷いことをしたよね……。


●<2クォーター目> & 自由時間選択A

 千晶→部屋を探索で失敗。仕掛けられていたトラップが「タイプ:接触」だったので、トラップ「びっくり箱」が自動発動してしまう。だが割込で千晶は【神の指】を使用し、トラップを未発動にさせた。
 その後、魅力の休憩表で「11」を出す。ランダムエンカウントで[レベル10:愛染明王]出会った千晶は、判定に成功し逸材としてスカウトした結果、[逸材:博士]をゲットする。
 散策表の目的も成功し、≪民の声≫が1点回復した。
 < 自由時間選択/千晶→「義経」&「源氏」を選択>

 義人→通路を才覚で成功。トラップ「迷い道」を発見。
 その後、武勇の休憩表で「6」が出る。義人を狙った毒蛇を千晶が包丁を投げて助け出し、≪敵意≫を≪好意≫に変換させ、千晶と義人の感情値が4になる。
 < 自由時間選択/義人→「与一」を選択>

 旭人→武勇の休憩表で「8」が出る。千晶が女っぽいと失言してしまい、。口論になってしまい≪敵意≫が1点上がる。
 < 自由時間選択/旭人→「敦盛」を選択>

 鉄弥→魅力の休憩表で「4」が出る。温もりを求め、≪気力≫を全部回復する。
 < 自由時間選択/鉄弥→「安徳天皇」を選択>

GM/では一番最初に……義人のシーンいこう。弁慶にいってフラグ立ててくる?
義人/次は1回限りの与一にいきます。
千晶/悲しいなぁ……。与一、やっと義人さんが来てくれたと思ったら2回目のフラグも立たないまま終わるんだよ……可哀想。
義人/……いや、もしかしたらやっぱり最後与一にいくかもしれないから(笑)
GM/では、義人はこれからの対戦の会議に出席します。義人達の舞台は三草山へ、義経の舞台は一ヶ谷に向かうと決定します。これからどうなるのか判りません。……まあ、どんなことやったって源氏が負けることはないけどな!
義人/ハハハ、まさか神官が寝返るなんてそんなことはハハハ!
GM/そう考えていると、会議が終わって皆が去っていく中、お茶を出している男性がいますね。「……どうぞ」
義人/「はわわ」って言わないのか。……ありがとう、茶汲みの顔を見る。
GM/前に話をした、例の無口な彼ですね。千晶と分担してお茶を汲んでいるようです。何かを義人に言いたそうに口を少しだけ動かすけど……俯いて去って行こうとします。
義人/待て。
GM/「……何かご用ですか」
義人/お前の方こそ俺に用があるんじゃないのか。……俺を見てたよな?
GM/……黙っています。
義人/……美味いお茶だな。
GM/「……ありがとうございます」
義人/そういえば千晶が「お茶汲みのライバルがいる」と言っていたけれど、名前は……那須与一だったか?
GM/「……はい」
義人/俺は歴史がそれほど得意じゃないんだが……。ただ、壇ノ浦の戦いで、お前は素晴らしい功績を上げることは覚えているよ。予言者のように言うぞ。
GM/「……そうですか。でも、そんな……私みたいなどうでもいいのが伝説になっていいのでしょうか」
義人/お前は伝説に残したいほど素晴らしいことをするんだ。少なくとも俺の世界では、お前は人気者だ。妬けるなぁ。
GM/「……俺は、そんなつもりでやったんじゃありません……」
義人/……うん?
GM/「俺は……ただ一人にだけ喜んでもらえれば良かったんです」
義人/…………。
GM/「他の人なんて……。いや……まだ何もしていない私が言うのはおかしいですね。すみません……」
義人/……お前、惚れた奴に死なれた過去でもあるのか?
GM/「…………。はい、実はそうなんですよ。……ごめんなさい、しんみりとした話をしてしまって」
義人/いや……こんな時代なら仕方ないな……頭を撫でる。
GM/「……。全てを頭領のせいにするつもりはありません。ですが、貴方の命令で下の者は生かされます。どうか、これからの戦い……我々を勝利にお導きください」
義人/……判った。全力で生き残らせてみせよう。
GM/「それでは私はこれにて失礼」……する前に。
義人/ん?
GM/思い出したかのように言います。「……私は……いつまでも源氏にいるつもりはありません。政子様がキナ臭い動きを……」という『いつもの話題』をします。『とりあえず』するかのように、まるで『しなきゃいけないことだ』と思っているように。
義人/……その不自然さに気付くことはできますか?
GM/〔才覚〕で6以上で可能です。義人さんならファンブラない限り大丈夫だよ!
義人/そういうこと言わないでくださいよ、ファンブルが出ますからっ!(ころころ)……成功です。
GM/では「コイツ……今の台詞、用意してたな?」と感じた。
義人/誰かに言わされているみたいだぞ、お前。
GM/「い、いえ……そんなことはないですよ」と、嘘を隠すように慌てて言います。「私は……今現在義経様のもとで戦いを続けていきます。そしてこれから義経様に仕えていく貴方にも聞いておいてほしくて……」
義人/そうか……歴史的にもあんなことになるんだからな当然か……。ありがたいことを話してくれたな。嬉しく思うぞ。
GM/今度こそ『自分の役割は終わったな』という顔をして、与一はその場を去って行きます。
義人/ちょっと待て。
GM/「……何か?」
義人/……初めて会った時に見ていたのは何だったんだ? 二度も三度も繰り返しになるが聞くぞ。
GM/「…………。貴方に気が合った、からでは……いけませんか?
義人/ぶっ。……お茶を吹きます。
GM/「……失礼しました。このようなことを主に言ってしまうなんて……」
義人/そ、その気持ちは嬉しいよ……。もし気があったら義経じゃなくて俺のところに来てもいいんだぞ。俺んち、後衛が足りないんだよ(笑)
GM/「……はい。そのときは……貴方から声を掛けてくださいね」……今度こそ去って行きます。
義人/判った、覚えておく。……与一だったな。なんか涙脆い男だったなぁ……気になるなぁ。

 ※ 【 義人:与一フラグ(1)を入手 】

GM/……では、マスターシーン入ります。

 ロリの怒声が彼の耳だけに響く。
「今……忘れてたでしょ、あのことを話すの!」
 うりうりと男を責める。
 男は子供の弱々しい攻撃も全て受け入れていた。
「……途中で教えてくれて、助かりました。ありがとうございます」
 ロリと話しながらもその目には必死に涙を溜める。
 義人の視界から完全に抜けたところで、男は壁に打ち当り、涙を零した。
「もうっ、次にやることがあるでしょ!」
 幼い声が冷たく急かす。
 けど、その声を聞きながらも……与一はずっと、ずっと涙を零しながら、壁に打ちひしがれていた。


GM/(マスターシーンを終えて)……なんか、ロリが凄く酷い奴に思えてきたんだが。
義人/そんなことはない! いやあ、ホントに与一には酷いことをしたと思ってます! 次、どうしようかな……。

    ◆

GM/次のシーンは鉄弥でいきましょう。……言大さんに紹介状を貰ったことだし、一人で行けるかな?
鉄弥/初めてのおつかいだ……一人で行けるかなー!
GM/では、紹介された場所まで一人で来てみると……そこは全然整備されていない世界なのに大変美しい人の手が加わった場所だ。
義人/文化レベル5、生活レベル5!(笑)
鉄弥/なんと人々が良い生活をしている! 風呂敷を背負って来たから田舎者みたいだなー(笑)
GM/ではそこに……パカラパカラと馬に乗って来た歌舞いている男性が現れて鉄弥の前にとまる!「よー、飲酒運転だけど失礼ー」
鉄弥/お、お酒飲んでるー!(笑)
GM/「お前、言大にひっかけられた奴だろ? アイツに会いに来たのか?」
鉄弥/はい。前回誘われたので……貴方は、確か……。
GM/俺の名前はマスタートモリンでいいよ
鉄弥/上がった!?(笑)
GM/「アイツの屋敷に連れて行ってやるから、早くフランソワーズに乗れよ
鉄弥/馬がカッコイイ名前だ!?(笑)
旭人/ウチのキャサリンを馬鹿にしたな!? 今、フランソワーズに≪敵意≫持ったぞ!
GM/フランソワーズが「しっかりお掴まりになられてくださいね……」と言ったような気がした。そしてパカラパカラと連れて来られたのは……とってもセコムがきいている立派なお屋敷に連れられてきます。
鉄弥/どひゃー……衛視さんが沢山立ってる。源氏は生活レベル1だもんなー……こんな所に来てしまって良かったんだろうか。
GM/ある部屋に案内されますね。「胸張って生きろよ、そんじゃま、しっぽりムフフとごゆっくり」
鉄弥/……は!?(一同笑)
GM/歩くセクハラですから。……では、待っていると言大さんがやって来る。「ああ、鉄弥。来てくれたか。残念ながら彼は今日も来られないんだけどな。……私はどうしてももう一度お前の音色が聴きたくて、今日にしてしまったよ」
鉄弥/はい、笛を準備しておきました。あのときと同じものを吹きましょうか?
GM/「ぜひとも宜しく頼む。経正もいっしょでいいか?」
鉄弥/はい、お願いします。……ぱーっと一緒にセッションします。
GM/以前、経正と一緒に合奏しましたが……今回はもっと素晴らしい演奏が出来ましたね。演奏を終えると、言大は上品な拍手を鉄弥達に送ります。「やはり……何度聴いても良い音だな」
鉄弥/いえいえ、まだまだ修行中の身です。
GM/「演奏のことばかり話をしてしまってすまない。……鉄弥は、一体何をしている人なんだ? 楽師を目指しているのか?」
鉄弥/はい、音楽で生計を立てるのが目標です。
GM/「だからあそこに居たんだな?」
鉄弥/あ……はい。色々な音楽の勉強ができればと思ったので。
GM/「そうか……。私の知り合いなんだが、そこに声を掛けてやってもいいぞ。きっと彼も喜んでくれる筈だ」……と、安徳天皇は清盛に一声かけてみようとしますね。
鉄弥/あ、えっと……それって……。
GM/「お前の腕は磨けばもっと素晴らしいものになるだろうし、何より珍しい音色を奏でることができるという才能は、私も素人ながら知っているから支援することができるぞ。ウチに来ないか?」
鉄弥/それって平家につくってことですよね……。そのお言葉はとても嬉しいのですが……やはり、俺はあっちに家族が居るのですぐには行けません。……前回のことがあるので帰る方向にしたいと思います(笑)
GM/「そうか……家族の方は重要だよな。お前の家族は、どういう人達なんだ?」
鉄弥/えっと、長男である義人さんと、次男ポジションの旭人と、同い年の千晶という……家族がいます。
GM/「義人に旭人に千晶? ……そういえば、君の名前は鉄弥だったな……?」
鉄弥/はい、ですけど……?
GM/「これは……はは、凄いな。大変気に入った。これも何かの縁なのかもしれない」
鉄弥/な、なにか……?
GM/「もっとお前のことが知りたくなったよ。このまま家に帰してしまうのが惜しいぐらいだ。そうだ……この酒でも持っていけ。家族の者と楽しむがいい」
鉄弥/ありがとうございます、兄が喜びます。
GM/そうして数時間が経ち……夜になる前に退散する時間になってしまいました。……外まで鉄弥を見送ります。護衛が居るけど、外まで彼もついてきますね。
鉄弥/何から何まですみません。今日は楽しかったですよ。
GM/「私もだ」……言大さんは、周囲のボディガードさんに「暫くあっちに行ってくれないか」と言います。もちろん護衛の人は渋るけど、何度も言大さんがお願いして、二人きりになれます。
鉄弥/……ど、どうしました?
GM/「……また……来てくれ。一度きりは嫌だ。私は……こうやって誰かと話したりすることがまずないんだ。味方をしてくれる者や血縁者、世話をする人以外と話すこともまず無くてな」
鉄弥/そうなんですか……それなら俺が話し相手になりますよ。
GM/「すまない……この年になって初めての友達だなんて聞かせてしまって。周囲の者も私のことに関して過保護すぎるとは思うんだが、それだけ……な」
旭人/……32歳の無邪気な笑顔か(笑)
義人/「一緒に蹴鞠しようよ! みんな手加減して勝っちゃうからつまんないんだ!」とか言うんだな(笑)
鉄弥/なら俺、〔武勇〕1ですけど本気で相手しますよ!(笑)
GM/「もちろん君には君の事情がある。私の事を思い出してくれらまた来る程度でいい。私は、君の音が気に入った。……これから君の願いを叶えてやりたくもある」そう言って鉄弥の頬を撫でる。「ありがとう、今日君が居てくれて」
鉄弥/こ、こちらこそ……とても楽しかったです。必ずまた行きますから。
GM/「では、失礼する」
鉄弥/それでは、また。
GM/言大さんは大きな屋敷へと去って行きます。……そこに酒飲みマスタートモリンが白馬から飛び降りて涅槃のポーズでスライディング。
鉄弥/ええっ!?(笑) だ、大丈夫ですか……?
GM/お楽しみだったかい? イイ音色奏でてたんじゃないのかよ?
鉄弥/確かに音色奏でていましたけど!(笑)
GM/「……一応言っておくけどなぁ。アイツ、ちょっと立場のある人でなあ。それはそれは偉い人でしてねえ、その偉い人に気に入られるというのは大変名誉なコトなんだぜ?」
鉄弥/そ、そうですか。
GM/「それを聞いて、引かないか?」
鉄弥/いえ? あの方はとても良い人ですし、そんな立場だけでどうこう変わることはないですよ。――友達ですから。
GM/「トモダチか。べっつに友達以上の階段を登っちゃってもいいんだぜ? ……アイツはさ、『偉い人だったんだ。じゃあやめておこう』というケースをいくつも知っているんだ」
義人/……逆に『偉い人なんだ。じゃあ食いつこう!』っていう人もいっぱい居るんだろうな。
鉄弥/そんなの関係無いですよ。彼は彼ですから!
GM/「そうかい。そのまんまでいろよ。その気持ちで、またアイツに会ってやってくれ」
鉄弥/……はいっ。
GM/「そんだけだ。じゃあな、涅槃のポーズのまま見守っておいてやるぜ」
鉄弥/送っていってくれたりはしないんだ!?(笑) 見られたまま去っていくのってスッゴイ行きにくいんですけど……!

 ※ 【 鉄弥:安徳天皇フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪友情≫4点を獲得。安徳天皇と「親友」関係となる。


    ◆

GM/次は源平ルート直通の千晶の番です。
千晶/よし、与一はいないな……。義経さーん、お茶持ってきましたー!
GM/千晶が元気よく飛び出していくと……そこにはまた頼朝が居ます。これから平家の大きな対戦もあるんだから会議に居てもおかしくないよな?
千晶/はうっ!? ど、どうも……よ、義経さん、お邪魔でしたか……?
GM/「いや、話はある程度まとまったところだ」と、義経が義経らしからぬシリアスな顔つきで答える。入って来た千晶を見て頼朝が、「ああ……お前か」とニヤリと笑う。
千晶/ひーっ! ど、どきどき……。
GM/現在居るのは、頼朝、義経、千晶の三名だけです。茶を置いた千晶を見て義経が言う。「そうだ。お前の意見も聞きたいから会議に加われ。お前がこのマップでトラップがあることを調べたんだろ?」
千晶/なら……次のマップではこんなトラップがありますよって情報収集で調べたことを教えます。
GM/調べた本人を交えての会議はもっと効果的になるでしょう。「なるほど、ではこの案はこうした方がいいな」と真面目に話し合います。
千晶/とても戦略会議ですね。
GM/さて、そろそろ俺達も去るか……と義経がアイコンタクトをします。
千晶/はい。頷きます。じゃあお茶も片付け……。
GM/義経の動きが止まる。
千晶/……義経さん?
GM/立ち上がろうとして、立ち上がれずにいる。
千晶/よ、義経さん? どうしました……ちょんちょん。
GM/バタンと倒れる。
千晶/えっ!? 足が痺れたとかじゃないですか!? え、ええっ……?
GM/凄く、冷や汗をかいている。尋常じゃないぐらいに。
千晶/ど、どうしよう……!? 僕、神官や医者じゃないから身体のこととか判らない……!
GM/頼朝が立ち上がります。
千晶/よ、頼朝さん、これはっ……?
GM/そのまま義経に近づいて、『何か』を奪った。
千晶/……薬ですか?
GM/(頼朝になって)「……軟弱な体だな。折角の戦闘の才があると皆から持て囃されておきながら、自分では実践が出来ないとは」
千晶/そ、そんなに体が弱いのか……? とにかくお、お茶の用意を……ぷるぷる!
GM/義経は苦しんでいます。
千晶/よ、頼朝さん! その薬を早く……!
GM/渡しません。
千晶/うーっ! 渡してくださいー!
GM/「……ああ、そういえば……オモチャが壊れてしまったんだった」
千晶/そ、それは……言えっていうのか!?
GM/「…………」。ニヤリと笑います。
千晶/あ、あの……ぼ、僕がオモチャになってもいいですからその薬あげてください……早くしないと義経さんが死んじゃうー!
GM/「もう少し……頼み方があるんじゃないか?」
千晶/……お、お願いします……義経さんにあげてください。
GM/「それだけか?」
千晶/なんというドS!(笑) あ、あの……僕を、貴方の好きにしていいですから……お薬、ください……。
GM/……瓶からバラバラと薬を溢します。
千晶/あっ! 薬を集めて……早く飲んでください、義経さんっ!
GM/千晶に飲ませてもらいます。そのまま……義経が顔を上げます。兄を睨むかのようにね。「兄上……そのやり方は、卑怯です……」
千晶/よ、義経さん……そんなにムリをしないでください。
GM/まだ薬を飲んですぐだから、その一言を言って言葉が出ないようです。……頼朝は千晶の腕を掴み、連れて行こうとするよ。
千晶/ちょ!? 義経さんがまだ……! 義経さんの方を振り返りながらも、自分で言っちゃったからそのまま連れて行かれちゃう……?
GM/ここで提案だけど。このまま頼朝とヤってもいいし、義経が身体を張って千晶を止めるのもいいけど、どっちにしたい?
千晶/……義経さんに助けてもらいたいです!(笑)
GM/そっか。(暫し悩んで、義人のプレイヤーの方向を向いて…………頼朝やんない?
義人/えっ?
GM/キャラロール。『千晶を連れてアッーな展開をしようと弟に見せつけてる人』をやってくれない? 流石にGMがNPC芝居するの大変なんだ。
義人/どんなカンジでやればいいですか?
GM/君がいつもやってる傲慢な義人でいいよ。
義人/オッケイ、5倍増しぐらいの義人をやればいいんだな!? 頼朝借ります!(笑)
旭人/ヨリトモのプラカードを持ってます!(一同笑)
GM/じゃあ、シーンスタート(笑) ……懸命に立ちあがろうとする義経。「お待ちください、兄上っ……!」
義人/(頼朝になって)……シリアスなBGMを流してチラリと義経を見る。(一同笑)
GM/「先程の千晶の言葉は……俺を助けるために言ってくれた言葉です。千晶は……俺のものですからそう言ったんです! 貴方に持って行かれる訳にはいかない!」
義人/(頼朝になって)……その言葉を聞いてフンと笑う。千晶の腕をバッと引く。「お前のものだというのに随分軽いな。こんな自力で立ち上がれない男より、私の方がいいんじゃないか?」
千晶/きゃー! モアヨリトモー!(一同爆笑)

 暫く、頼朝の中の人――曰く『5倍増し義人』絶賛のターン(笑)

GM/「あ、兄上は……その身で何を抱いたって相手を判ろうとはしない……そんな人に千晶をやるなんて……」
義人/(頼朝になって)「コレが大切なものだと判っている。……だから壊したくなるのだろう?」
GM/「兄上は、自分のオモチャだけじゃなく、俺の大切な人まで壊そうとするんですか!?」
義人/(頼朝になって)「そうでなければこんな男など価値などあるものか。……いや、それとも……布団にでも連れ込んでみたら変わるかな?」
旭人/(プラカードを持って)ガンバレヨシツネー!
義人/(旭人のプレイヤーに振り返って)キサマ、どっちの味方なんだ!?(笑)
旭人/俺はオーディエンスですから!(笑)
GM/義経は睨みます。手を上げることはありません。一切無いんです。……でも……頼朝にタックルします!
千晶/よ、義経さんっ!?
義人/……コレって、無様に倒れるのと華麗に受け流すの、どっちがいいんですか?
旭人/モアヨリトモ!
義人/視聴者からの声により避けることにしました(一同爆笑) ……脇に刀が差してあるから、その柄でカンッと受け止めます。
GM/義経は絶対に手を上げることのない相手にタックルしました。頼朝への立派な反逆です。「お、お願いです……他のことであれば……どんなに汚いことであろうが兄上の命令に従います! 今まで以上に兄上の為になります! いかなることにも従いますから……どうか千晶だけは許してくださいっ!」
義人/その表情を見て、暫く黙った後に……千晶を放します。
千晶/あっ!? よ、義経さんー! 駆け寄ります!
義人/千晶を見ながら言います。「その男がつまらなくなったら来い。いつまで空けておく」
GM/「あ、ありがとうございます!」……義経は頭を押しつけて何度も感謝の言葉を述べます。ごりごりと地に付けながらも何度も何度も。
義人/「その言葉、忘れるなよ」と言って……退場します。
千晶/よ、義経さん……大丈夫ですか!
GM/……頭をずっと下げたまま言います。「……平気か?」
千晶/あ、ありがとうございます……僕の為に……。
GM/「軟弱な男ですまない……『近寄るんじゃねえ!』とか言えたら男らしいのに……俺は兄上に刃向くことはできないから……カッコイイことも出来ずに、ゴメン」
千晶/い、いいんです……ホントにありがとうございます。
GM/「……ちなみに、勢いで言っちゃったのはあるけど嘘でもなんでもないんだからな」
千晶/……き、きゅーん。ぼ、僕も……義経さんのこと、好きです。
GM/「そっか。……良かったぁ。あんなに言ったんだからこれで『どうでもいいです』とか言われたらマジで泣けるわぁ……」
千晶/そ、そんなコト言いません!
GM/「嬉しいなぁ」と言いながらも、義経は頭をずっと下げたままです。
千晶/ん?
GM/理由は、赤いから。
千晶/……ちょんちょん、耳まで赤いですよ。
GM/「そ、それはなぁ……弁慶にちょっとイタズラされたんだよ!
千晶/いつどこでどんな風に!?(笑) ……さっきの義経さん、凄くカッコ良かったですよ。
GM/「良かった。カッコイイとか言ってもらえてマジ嬉しい。好きだって言ってもらえたら超しあわせ」……立ち上がりますけど、顔は腕で隠します。
千晶/手、どけてください。……チューできないじゃないですか。
GM/「ど、どけて……いいんだよな?」
千晶/いいんですよ。……チュッとします。
GM/……した後に、ニカァッと笑います。「弱々しいこんな俺で……ゴメンな。この体に関してのことは……もういいや!
千晶/いいや!?(笑) ちょ、言ってくださいよ! 僕が気になるじゃないですか!
GM/「別にいいさ! 『ここ』に居る限り病気は治らないんだからいいよ!」
千晶/……『居る限り治らない』? どういう病気なんですか?
GM/「弁慶が知ってるけど俺は忘れた。まあ、あと数年は持つから安心しろ。さっき兄上に言ったんだ、頑張らなきゃいけないなぁ俺は!」
千晶/それじゃあダメですよ……僕がダメです! 死ぬようなことがあったらダメですからね!
GM/「そう言われたら……他のことも考えたくなるじゃないか」
千晶/将来のことは考えないんですか。
GM/「今はとにかく、兄上が天下を掴んでほしい」
千晶/その後は?
GM/「……お前が一緒に居てくれればいいかな」
千晶/……じ、じゃあ、僕の為に生きてみてくれませんか。
GM/「……俺は……兄上のためにこの身を削っていくような男だぞ? お前のことを優先でき……るな! 今の俺なら!」
千晶/できる!? やったー!(笑) そうだ、元の世界に戻るとき……僕と一緒に行きませんか?
GM/「……そういうのもアリかな。あと……俺の病気は伝染することはないらしいから……もうちょっと密着してていいか?」
千晶/いいですよ。ぎゅー。……辛くないですか?
GM/「全然辛くない。どんな物よりずっとずっと回復できるもんをお前がくれたからな!」

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 → フラグ全2種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。義経と「恋人」関係となる。


    ◆

旭人/敦盛に会いに、いつものごとく川に行きます。
GM/では敦盛は……笛を吹いています。美しい音色を奏でているよ。
旭人/傍に座って、終わるまで待ってます。
GM/曲を終わらせるところで……敦盛がハッと目を開ける。キョロキョロと何かを探すように周囲を見渡した。
旭人/よう。……どうした?
GM/「……なんだ、お前か」
旭人/俺だよ、悪かったか。気になることあれば探せば? 俺も手伝うよ。
GM/「いや、いい……それほどでもない」
旭人/ホントにそんなんで後悔しても知らないぞ。
GM/「後悔なんて無いさ。……きっと、大丈夫だ」
旭人/つーか……次、一ヶ谷だな。
GM/「……お前が忠告してくれた場所だな。予言の力がどれほどのものかは判らんが、きっと大丈夫さ……」
旭人/そんな楽観的でいいの、平気?
GM/「死ぬときは死ぬ。元から、無いような命だ」
旭人/……それ、問題発言じゃないか? ダメだよ、人生はもっと前向きに生きなきゃ!
GM/「その通りだから仕方ないな。前向きに生きたい奴だけ生きればいい」
旭人/後ろ向きに生きたいの?
GM/「私なりに前向きに生きてるよ。ネガティブだと思われても仕方ないがな」
旭人/なんか……後ろ向きに歩いている感じだよね。
GM/「……さっきから何が言いたい」
旭人/だって……あっつんってなんか……生きてるうちに死んでるみたいだ。全部諦めてるよな。
GM/「諦めてなんかいないよ。希望を持って今の私がある。それを叶えるために私は戦っている」
旭人/……本当に? そういやお前色んなこと知ってるよな……そんな教養ある人が外に出ていたら平家の人も困るだろ。
GM/「……随分私のことを気にかけてくれているな。……なんだか心地良いよ」
旭人/デレてきたぞ!?(笑) 心地良いついでに俺の傍で生きてみてみませんかー……なんてな。
GM/「いいぞ」
旭人/……いいのっ!? 今、許容されるとは思ってなかったけど!
GM/「いいけれども、お前の方が嫌だろう? こんな辛気臭いような男と一緒に居るようなキャラではないだろ」
旭人/……嫌だと思ったら俺、ここに来てないんですけど。キャラを間違えてもらっちゃ困るよ!
GM/「…………。私のことを大切にしてくれるのか?」
旭人/充分大切にする気でいるよ。だって……アンタ、笑わないんだもん。満面の笑みとか浮かべてないでしょ。キャラじゃないしな! 自分の幸せを諦めている顔をしてるからさ……。
GM/「大切にしてくれるなら、なびいてやってもいいぞ」
旭人/「なびいてやっても」ですかぁ。……じゃあ、なびいてください。
GM/「男が女を守るようにでも構わん。男が男に熱い友情をかけてくれても構わん。父親が子供を大切に抱き上げるのでも構わん。……お前の愛し方で、私を愛することはできるか?」……その顔は、茶化すことなくちゃんと旭人を見ているよ。
旭人/……なんだ、お前……寂しいだけか。俺は……お前のことが好きだよ。
GM/「……その言葉、後悔するかもしれないぞ」。1回目の言葉を訊きます。
旭人/じゃあ逆に訊くよ。敦盛、お前は俺をどう想っている?
GM/「いいひとだな」
旭人/それってアレだよな……『都合の良い人』?
GM/笑います。「ついて来たければ来い。ここでは出来ない、愛の語らいでもしようか。別に来なくてもいいぞ?」……2回目の確認をします。
旭人/……ついて行きます。
GM/ザッと現れる影があります。
旭人/誰っ?
GM/与一です。
旭人/え。えーと……ああ、千晶と張り合ってる茶汲み!?
GM/旭人を見ずに敦盛の方を見て、与一らしからぬ声で口を開きます。「……それでいいんだよね?」
旭人/あ……?
GM/敦盛は頷く。それを与一は見ると……「そうかい。最後の決断を下すのはワタシじゃない。お前だ」と言って、去って行きます。
旭人/……何か深い御関係? ちょっと揶揄するかのように言います。
GM/「親しい関係は、お前にだっているだろう?」
旭人/……随分仲良さげに見えたけど? 嫉妬するかのように言ってみる。
GM/「妬いてくれるんだな……」と言って、部屋に入りますよ。「最後の確認だが……どうしてくれるんだ、この先?」
旭人/お前のことを愛しますよ。
GM/ファイナルアンサー?
旭人/最後にGMから確認された!(笑) ファイナルアンサー! 攻めてみます!
GM/旭人に抱きしめられます。……近くによると、シャラリという鎖のような音がした。
旭人/……何の音? 脱がしにかかりながら訊きます。
GM/「……お前は今、汚いものを触っているぞ」
旭人/俺が触っているのは、すっごい綺麗なものに見えるけどね。服を脱がします。
GM/衣服を剥がした肌の上に……鎖が、巻かれているのを見えた。アクセサリーとも思えないね。
旭人/……束縛されるのが好きな人? されたいならするけど。俺で繋ぎとめておくよ。
GM/「お前が私に繋がれろ」
旭人/……ごめん被るね!
GM/では、情事を終えます。シーンは全部省略するけど……抱きしめ終えた後に、敦盛は口を開く。「……繋ぎとめられたかな? 私の事を愛おしく思えたか?」
旭人/……愛おしくは思ってるよ。
GM/「私をどうして……そこまで言ってくれる?」
旭人/誰かに必要としてほしそうに見えたから。
GM/「そうか。……私にはな、手が必要なんだ」
旭人/もしかして三種の神器と関係ある?
GM/「是非とも、この手にしたいと思っている。三種の神器があると……願いが叶う。私には……三種の神器の力が必要なんだ」
旭人/……何がしたい。その願いが叶う力で。
GM/「世界を救いたい」
旭人/また大きく出たねぇ。
GM/「戦乱の世だろう? そして、禍々しいものが沢山いるだろう。私はそれを……なんとか浄化してやりたいんだ。高等な願いだとは思わないか」
旭人/すっごい聖人君主的な話だとは思うよ。でも、お前がそれだけで動く男だとは思えない。本当は何が理由なんだ?
GM/「……怨霊を滅したい」……以前、義経が『死人を蘇らせるなんてネーヨなぁ?』って言ってたのを思い出すね。「願いが叶うその力を使って、悪しきものを絶ちたい。……そのためには三種の神器が必要だ」
旭人/確かに。普通に考えれば、怨霊が居なくなれば主要な頭もいなくなるから平家も滅亡する。旭人としては拒む理由が無いな。
GM/「……この鎖は……私を人間として留めておくための封印だ。この言葉が何を意味しているか、頭の緩いお前でも判るよな?」
旭人/ヒデー言われよう……。そうなると手を貸すっていうのはちょっとキツくなるな。
GM/「愛する人の願いを叶えてやってはくれないか。それとも、それほど愛してはいないと言ってしまうのか?」
旭人/つーよりは……お前が消えるのは嫌だ。怨霊が消えるのも、三種の神器がどうなろうとも構わない。ただ……今の話だと、お前は消えるだろ。それは……嫌だ。
GM/「穢れがある世界など悲しいなと義経達も言っていただろう? その話は聞いていた筈だ」
旭人/俺は大多数より、今目の前にいるお前の方が大切だ……だから嫌だ。……子供のようだけどダダをこねるぞ。
GM/「私の願いだぞ。愛している人の願いを叶えてはくれないか?」
旭人/……それで本当にお前が幸せになる?
GM/「なる。それしか……ならない」
旭人/……なら、集めよう。
GM/敦盛から口付けます。「もし、三種の神器をこの手に集めてくれるのならば、過半数を分け与えてもいい。【エレベーター】でお前の家族を送り届けてもいい。お前自身の願いを叶えてやることもできる。そして、お前が望む愛を、私が作ってやろう」
旭人/それは、どういう意味で? ……恋人を亡くす俺への慰め?
GM/「良い言葉だな。今の段階では散々愛してくれて結構。……私は、手が欲しかったんだ」
旭人/……残酷なコトだ。
GM/では旭人、フラグ差し上げますので、呪われてください。敦盛はそれ以後、旭人にベタベタとひっ付いてくるようりなりました。
旭人/あー、呪われたー。……どうすれば呪われないの? 前回の千晶は呪われなかったよね?
義人/それはいいから敦盛に萌えろよ!
旭人/萌えてるよ! 敦盛おいしいですっ!(笑)
GM/ありがとう(笑) 「そうやって手を差し伸べてくれる人がいるのは、とても心地良い。これだけは嘘じゃない……いや、嘘なんて私は言ってないけどな」
旭人/覆い隠すように抱きしめます。……お前は、もっとラクな生き方があったんだ。何故そんな道ばかり選ぶんだろうな……。

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千晶/……あっつん、可哀想です……ホントに言ってること、嘘じゃないですもんね。
旭人/あっつんは言ってること、何一つ間違ってないんだよ。ただカワイソウなだけなんだよ! 怨霊が消えた方がいいのも判るし、でもテメエも消えるんだろー!(笑)
鉄弥/ああ、どうにかして助けてあげたいー!
旭人/あっつんを救う方法って何だ? ……今までの攻略、見直そうぜ!

 ここでプレイを一旦中断して、全員で攻略相談。
 第1ループでは鉄弥が、そして今回は旭人が『呪われてしまった』。
 そもそも呪いとは何なのか?
 敦盛にかけられた鎖は何なのか、呪いの境界線はどこなのか、敦盛を救うためにはどうしたらいいか。
 ……プレイヤー全員で話しあうこと数十分……。


千晶/……あれ。あっつんって、どうして怨霊になったんですかね?
旭人/あ……敦盛は一ヶ谷の戦いで死ぬ筈なんだよな? でも一回も死んだっていう記述がないんだけど……怨霊になってるってことは死ななきゃいけない筈だし。
鉄弥/一ヶ谷で助かるのはどうしてですっけ。
義人/『与一が熊谷直実を撃つから』……だと思う。
旭人/もしかしたらあっつんは死んでないのかもしれない? けど、不確定要素過ぎるな。鎖をムリヤリ取るなんて怖いことはしたくないし!
義人/『ギガマキ』における『アブソルートソウル(暴走してしまったNPCを浄化する技)』的なものは無いのか?
旭人/わかんね。……あるのかなぁ?
義人/『なんで敦盛は鉄弥が外の人間だって判ったのか』も気になる。敦盛が鉄弥が現れることを予期していたみたいだったし。何故敦盛は鉄弥に「違う世界から来たな?」って確認をとれたんだ?
千晶/その前に『なんで与一が屋敷に現れたのか』も判ってませんよ!
鉄弥/……敦盛とおばあ様が関係あるとか?
千晶/敦盛は清盛と関係ある。清盛はおばあ様と関係ある。……敦盛は経正とも関係あって、経正はブラック与一じゃないかっていうのが濃厚な説なんだよね。『屋敷に現れる与一』は与一とブラック与一が混ざってるみたいですし。
旭人/与一が泣きそうな顔をしたこともあったしね。……そういや、なんで忠度と清盛はショタなの?
義人/そういう年齢設定だからなんじゃね?
GM/…………。
義人/……あっ、その顔は何かあるって顔だぞ!?(笑)
GM/……あのさ。清盛の息子って、知盛なんだよ。
旭人/あ……ジジイの筈なんだよ、清盛は! でもって前、忠度に「私が小僧だと思ったか!」って言われたんだ!
義人/忠度と経正は怨霊っぽい死に方だったな……でも、敦盛が怨霊になった経歴、誰も知らないよね?
鉄弥/どうして怨霊になったか……誰もツッコんでません!
旭人/みんな訊いたつもりでいて訊いてないよね……そういえば!(笑)
千晶/史実だと死んでない筈なのに、何故怨霊!?
義人/なんか、アハってきた(笑) 敦盛がいつどこでどうして死んだのか我々は知らない。……あとアントンも死んでる!?
旭人/そう、アントンも史実では死んでないのにこの世界だと怨霊化している!
鉄弥/……普通に怨霊だって受け入れてましたねえ。
旭人/「怨霊ってそういうもんなんだ」って思ってた! 死の年齢を確認すればいいのに……今回電子辞書で調べたのにそれを確認しなかった!(笑)
義人/……もしかして、弁慶さんが図書館行きたがっていたのってそれを確認させるためじゃないんですか。どうなんですかGM、さっきからプスプス笑って!(笑)
旭人/じ、重要ですか! 正解してるんですか!?
GM/これぐらいは言っていいよね。
千晶/……なんですか。
GM/……『軍師で薬師で神職の息子でもあって平家にも源氏にも関係してる』弁慶、何の為にいるの? 
鉄弥/…………おおいっ!?(一同爆笑)
旭人/ですよねー! 「いらないNPCはいない」って言ってたもんねー! 何の為のチート!(笑)
GM/それに、弁慶固有の特別なイベント……今まであった?
千晶/無いですよね、……デートに連れ出すぐらいしか!(笑)
旭人/誰も調べなかったな……途中でみんなが萌えに突っ走りすぎただけだが(笑) 一番最初は疑問に思っていたけど、二回目以降は「そういうモンだろ」って認識で挑んでた!
GM/じゃあもう進めて良いかな? ……なんとか解決の糸口は見つけたみたいだね。


●<3クォーター目>

 義人→既に部屋に設置されていると判明されたトラップを、才覚で解除に成功。
 その後、魅力休憩表で「11」が出る。ランダムエンカウントで[レベル15:ドラゴン]と遭遇し、勧誘をしてみるが失敗。

 千晶→通路を探索で成功。レベル5のトラップ「鍵」を発見し、解除に成功する。
 その後、魅力休憩表で「7」が出る。義人と目が遭い、千晶から義人へ対する≪好意≫が1点上昇した。

 鉄弥→魅力休憩表で「9」が出る。野営に最適な場所を発見し、鉄弥は義人とおしゃべりして≪気力≫を1点回復させた。

 旭人→武勇休憩表で「7」が出る。旭人の中にドス黒い感情が湧きあがり、対象として弁慶に≪敵意≫を1点上がった。



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