迷宮キングダム・リプレイ・夢魔炎上
■ 第3話『 望みは漂うだけ凍える哭が今 』 3ページ目 ■
5回目 2009年8月10日




 千晶→【お弁当】を食べる。そのときに【迷宮全席】を使用し、成功。2回目の行動では【お弁当】1個作成する。
 旭人→探索休憩表で「6」が出る。好きな素材を≪好意≫の合計値だけ手に入るものなので、今後の【お弁当】作成のために合計6点分の【肉】を入手した。

旭人/もう一度、時仁さんの屋敷に行きたいんですが……いいですか?
GM/いいよ。……それでは屋敷の方に向かう旭人。屋敷は「そろそろ別荘暮らしはやめるのかな?」と思うぐらいに閑散としてます。
旭人/……本宅の方に帰るんですか? 寂しそうに言います。
GM/「ああ、そうだな。ここからずっと遠い場所だ」……本宅をドコとは言いません。
旭人/と、遠くても行きます!
GM/「でも……お前には帰らなきゃいけない場所があるんだろ?」
旭人/弟達は帰さなきゃいけないって思ってますけど、俺は……貴方の傍に居たいです!
GM/……そんな会話を時仁さんとしていると、とある人が部屋に現れます。旭人は思う。『なに、この女モノ着てる人』?
旭人/知盛だ!(笑) うわあ……メッチャ歌舞いてる!
GM/初めて会う人だから全然知らない人だけど、その男性が時仁さんと話します。「……もう会えなくなるんだ。ここでちゃんと別れの言葉を吐いておけよ」……そう言って去って行きます。
旭人/それを聞いて……。やっぱ俺、邪魔ですか?
GM/「そ、そんなことはない!」
旭人/だって、今の人……。会えなくなるって……別れるって……俺いらないってことじゃ……。
GM/「いや! 私は用事があって遠い所に行く……だけだ」と、嘘をつきます。
旭人/だから俺も一緒に行くって言ってるじゃないですか! どこ行く気ですか、俺はしつこいから追いかけますよ!?
GM/「…………」。
旭人/なんでみんな勝手に行こうとするんですか……アイツも居なくなっちゃったし! 家族だって繋がってるって思ってたのに、勝手に居なくなるんですよ! 残された側の気持ちなんて何にも知らないで!
GM/……じゃあ、覚悟をしたような顔で言います。「ハッキリと言った方がいいんだな。もう、来るな。お前とは……会いたくない」と……思いっきり嘘をついた顔で言います。
旭人/時仁さんのバカ! なんでそんな嘘つくんですか! 時仁さんが会いたくないって思っても俺が会いたいんですからね!
GM/「今のは嘘だ」と言いたいのを、必死に我慢します。
旭人/なんで会いたくないだなんて言うんですか……離れるなって言ってくれないんですか。言ってくれたらどこにだって行きますよ! 家族とも離れる決心をしたのに……俺、邪魔なんですか!
GM/「なあ、私の顔で……判ってはくれないか」
旭人/そんなに物判り良くないです! 我儘だっていっぱい言います、だってそれが俺だもの!
GM/「私は……我儘を言える身分ではないんだ」
旭人/そんなの知らないです! 俺が知ってるのは時仁さんだもの! 時仁さんは多分偉い人だっていうのも判る……それに……平家に関係する人だっていうのも、なんとなく判る。
GM/……どうしていいのか判らないというのと、何と応えても彼は傷付くし、知盛から釘を刺されたことでウチに来ないかとも言えない。だから……呟くように言います。「ここから、二人で居なくなりたいな」
旭人/……駆け落ち?
GM/「私の居る立場とお前のことを考えた結果……あのような嘘を言った。けど、私の本音を言えば……二人で、誰も知らない世界に行ってしまいたい」
旭人/ここで新世界願望!(笑) ……そ、そうか。アントンって外の世界に行きたがっていたもんな……。ハッと思い付いた顔をして、三種の神器の話をします!
GM/「ああ、私もよく知っている」
旭人/……時仁さんも来ませんか? 俺達の、世界へ。
GM/「それだと、お前が責められるだろう。私は平家のシンボルなんだよ。私は……安徳天皇と呼ばれている者だ」
旭人/……ああ、やっぱり凄い人だったんですね。
GM/「……お前はそう優しく言ってくれるとは思っていた。だが、源氏にいるお前の兄達がそれを許さないだろうよ。お前の兄が帰るだろう世界に私は顔向けできない。行くなら違う場所だ」
旭人/時仁さんは頭がカタイなぁ。……そこがいいんですけどね!(笑) 俺は貴方が居てくれるならどこでもいいです。貴方と一緒に生きていけるならどこでもいい。だって……俺達出会ってこれだけしか時間が経っていない。一緒に居るためだったら俺はなんでも出来る!
GM/「そうか。……我らが笑える未来に行くために……誰も知らない世界に行かないか。三種の神器は一つだけだが、我が手にある。二つ足りないが……」
旭人/……そっか。時仁さん、頭良いですね。
GM/……ぶっちゃけ言いましょう。『あと2つの神器、源氏から奪ってきて。でもって違う階に二人きりで行こう!』
義人/……スッゴイなぁ。流石水の都とか行っちゃうだけあるわぁ!(笑) 中世ヨーロッパとか、ロボットが跋扈する世界に行きたいのかなぁ。
GM/一番下に『ゲヘナ』があるんだろうな(笑)
義人/……なあ、千晶。神官と騎士がいないパーティーになってしまったよ(笑)
千晶/判りました、今日こそ僕の【特攻】を使う日が来ましたね!(一同笑)
旭人/……時仁さん、これだけは覚えておいてね。どこに行ったって俺は貴方の傍なら笑ってられるから……好きです。
GM/「ああ、それは私も一緒だ……愛してるよ」

    ◆

GM/それでは決戦前の家族会議を始めます。……今回は3人だけだね。
義人/草薙剣は安徳天皇が持っている。それと、……敦盛がキナ臭いということをここで言っておきます。鱗のこと触れずに。
GM/あっ、敦盛のこと言うんだ。
千晶/敦盛さんが……? しゅーん。
義人/どうした千晶、戦の前で疲れているのか? ……とにかく、史実でもあるように安徳天皇は草薙剣を持って飛び降りようとするから気を付けろ。
旭人/うわ、あの人そんなことをしようとしてたんだ……。
義人/けどうまくすれば奪えるかもしれない。安徳天皇なら説得したら来てくれるかもしれないな……と、おぼろげな記憶で言います。鏡を千晶に、旭人に勾玉を渡して。……ああ、もう帰れなくっていいからみんなでいられればいいのに。
旭人/……そうだよな。みんなで幸せになれればいいのにな。
義人/そのために動いてきたつもりだったんだけどな……うう。他に何かここで報告しておきたいことはあるか?
旭人/あ、そういえば好きな奴ができたよ。
義人/なんだ、虎か猫か?
旭人/いやー……どっちかっていうと大型犬?
義人/……好み変わったなぁ(一同笑) 千晶はどうだ?
千晶/あ、敦盛さんとラブラブなんですけど……。
義人/笑顔で千晶の頭を撫でながら、もう一回言ってくれないか?(一同爆笑) ……いや、一度危なかったからって疑うのは良くないよな! 千晶の好きにしていいぞ、俺はお前のお兄さんだからな!
千晶/ううー……敦盛さんは確かに不思議な感じはするけど。それより与一とどうなってるんですか、義人兄さんは?
義人/兄さんって言ってくれた!? 兄さんって言ってくれたよ! 初めてだよぅ!?(笑)
千晶/言っちゃったー!

    ◆

GM/一方その頃の鉄弥は、屋島の戦いを終え……素人目にしても平家の情勢は危ういんじゃないかと思うぐらい敗戦していると思った。まあ、平家は貴族だし、義経はやや卑怯な前衛的な戦い方を編み出した人だし。
鉄弥/そろそろ決戦……なのかな。
GM/忠度がやって来ます。「今度こそ義経の首を取るような戦が始まる。だから一度はここを出て、ボクらが勝利するのを待っててよ」
鉄弥/う……うん。
GM/忠度はあくまで勝つ気でいるから自信満々に言います。「ちゃんとボク達が勝つところを見ていてよ。これからボクは教わるんだからね、笛を」
鉄弥/……こんなときに言うのもアレですが、あなたも無理をなさらずに。
GM/「今回ばかりは無理するよ。勝って鉄弥を喜ばせるからね!」
鉄弥/……わあ、複雑……。
GM/「ボクが精一杯言ってるんだよ、ちったあポッとか惚れなよ! もし見かけたとしてもボクは鉄弥のことを助けてあげるから」……そのとき、鉄弥にチョークスクリーパーをかけるハイパートモリン。
鉄弥/うおおっ!?(笑) 痛い痛い苦しいです!
GM/鉄弥を抱きしめつつ……「賢明な判断をしたなぁ? お前の居る場所ってヤツがあるんだから、そっちに行ってりゃ平気だろうよ。……苦しいのは俺達に情をうつしたお前が悪いんだ」
鉄弥/は、はあ……。
GM/ボソッと、忠度に聞こえないように知盛は言います。「……骨を拾えなんて言わない。手を合わせてくれるだけでいい。それだけで幸せだ」
鉄弥/う。……ううう……その言葉で固まりますよ……。
GM/最後に、経正と清盛が鉄弥の前に現れます。鉄弥は陣から離れると聞いたからね。
鉄弥/じゃあ畏まります。
GM/清盛が頭を下げます。
鉄弥/……ええっ!?
GM/それを見た周囲の人達も驚く。けれど清盛は頭を下げて、「私の為に演奏をしてくれたことをありがたく思う」
鉄弥/そんな……貴方が頭を下げるまでのことはしてません。
GM/「いいや、私は本当に嬉しかったんだ」と……少年の声だけど尊大な態度をしていた彼が言います。
鉄弥/じゃ、じゃあ……最後に一つだけ訊いていいですか。……その楽器を吹いてくれたカツという人は……どうなさったんですか?
GM/「なんでも答えてやるのに、そんな話でいいのか? ……懐かしい話だ。彼女は元の階に帰りたがっていた……だから、5000D分けてやったんだ」
鉄弥/……三種の神器、ですか?
GM/「いくら義朝を討ったとしても我々は負傷しすぎていた。だから私は……大いなる力を得て、死んでいったものを蘇らせ、この姿になった。もう我らは人の身ではない。しかし我らはこの地を治める使命にある」……平家であらずは人であらずと言います。
鉄弥/そんな……。
GM/「彼女は裕福になりたいと思っていたし、その力できっと成功し……今も幸せに暮らしているんだろうな」――例えば、営業に行って「交渉判定に10D6ぐらい使っちゃえ!」……そりゃ、成功しますね。
鉄弥/悪女だ!(笑) ま、間違いなく……おばあ様のことですね。商売上手ってこういう理由だったのかぁ……(笑)
旭人/地盤が出来れば名前が知れてくるんだから使わなくても済んでくる……。本当に失敗しそうなときだけに使えばいいし。
GM/「しかし今の我らにはその力がもう無い。だから……神器を取り戻して我が一族を復興させなければならない。あのとき情けで生かした小僧が刃向かってきたからな」……可哀想だと思って生かしておいたらこのザマだよ!
鉄弥/あの……そのカツという人なんですが、俺のいた時代で……大きな財閥を経営していて、俺達の面倒を見てくれた人と同じ名前なんですよ。
GM/「ほう、それは奇遇だな」
鉄弥/もしかしたら……その人が貴方の言った人物と同じなんじゃないかと。
GM/驚きます。「……お前は、奴の血と同じなのか」
鉄弥/……そういうことになります。
GM/「お前の家族は源氏側にいるんだったな」
鉄弥/……はい。
GM/黙ります……そして、顔を上げます。「ならば、一度死んだとしても我らの力を使い蘇らせてやろう!」
鉄弥/どっちみちそこはそうなるのか!(笑) とりあえず倒される運命なんだな!
GM/これは逃亡資金だと1MGを渡します。合計3MGを持っていてください。という訳で、壇ノ浦に行きます――!


●<7クォーター目>

GM/鉄弥は源氏に合流してください。
鉄弥/み、みなさん! 良かった、元気そうで……。
旭人/て、鉄弥! お前、どこに行ってたんだよー!
鉄弥/……あの、平家で音楽を聴かせていたときに、何十年か前におばあ様が……。
千晶/へ、平家にいたの!?
鉄弥/みんな良くしてくれましたよ。
義人/……お、お前は良い子だからな。うんうん!(笑)
旭人/お前を良くしてくれるなんて……俺達も出来ることなら討ちたくないな。
鉄弥/本名に関しても言いますね。旭人と千里と義人と……。ホントにおばあ様、何してたんだろ……5000Dもあったら白寿にもなりますよね。
義人/生存判定に毎回振ってるんじゃないか……流石だな(笑)
GM/――では、壇ノ浦の合戦は始ります。例のここまで追い込めた、与一が矢を射つは前回と同じ。千晶と義人は神業みてえ、まるで神の力のようだと思った。
千晶/ただの茶汲みライバルだと思った与一……凄いじゃないか!(笑)
旭人/あそこにニイの尼が居るってことは……そうか。
GM/そして前に出るのは公達の姿をした少年――清盛。そして多くの軍隊が出陣します。(戦闘マップを用意する)

 敵本陣に、清盛。
 敵後衛に、経正。
 敵前衛に、忠度、知盛、ザコ2体。合計6隊。


義人/前回ラクだった分、今回は来るな……。イニシアチブ(ころころ)15です。
GM/では、1ターン目は源氏が先制を取ったよ。

 まず義人がザコ敵2体を【怪物学】で見るが、早速ファンブル。
 次に戦闘準備ということで、鉄弥が【灯り星】を≪民の声≫と【勅命】を使いつつ判定を成功させる。これで【星の欠片】のレベルを5アップさせ、全マップを明るく照らし、全員の回避値を1上昇させた。
 前衛である千晶は自軍前衛につき、1マス先のザコAへ攻撃を命中させる。
 旭人は清盛に【武勲】を使用し、まずは前を塞ぐザコAに攻撃し、千晶と共に1匹撃破した。
 平家のターンになり、ザコBは1マス先の千晶にあてに来るが、回避される。
 しかしこれからが平家の本気。忠度が1マス先の千晶に【武勲】を使用しながらの命中させ、ダメージ12。
 知盛も1マス先の千晶に命中、ダメージは20。旭人が庇い、鉄弥の【祈り】を≪希望≫と【勅命】を使って11点回復させる。
 経正は2マス先から千晶を攻撃させ、知盛と同じくダメージは20。これも旭人が庇い、鉄弥の【星の欠片】を2つ消費した【勅命】付きの【祈り】で18点回復した。
 清盛は、行動放棄。
 最後に……経正が【命の砂時計】で全員に1D6ダメージを図る。そこで義人が【分析】を≪民の声≫を2点使用し、成功。無効化された。


旭人/せ、戦闘カッツカツだなぁ……!
GM/そりゃボスクラスの敵が4人もいるんだもん。2ターン目のイニシアチブ判定をどうぞ。
義人/ボスを生かすと大変なんだな……(ころころ)11です。
GM/……今度は平家のターンからです。

 今度は千晶ではなく、旭人総攻撃を繰り出してきた。
 ザコBは旭人を狙い、命中させ、7のダメージ。
 忠度が旭人を攻撃を命中させ、11のダメージ。そこで鉄弥が【星の欠片】を【勅命】と共に使用して、11の回復。
 知盛が総攻撃という意味で【ブレス】を使用。範囲攻撃で、旭人と千晶に探索難易度9を行う。義人は≪希望≫を使う旭人に【勅命】を渡し、二人とも成功する。周囲が薙ぎ倒されていく知盛無双。その後、知盛自身の攻撃として旭人に命中させ、15のダメージを負わせる。この際鉄弥は≪希望≫と【勅命】を使って15点回復させる。
 経正が旭人に14のダメージ。鉄弥が≪希望≫と【星の欠片】と【勅命】で18点の回復。


鉄弥/回復の固定値があって本当に良かった……!
義人/【魔杖】おいしいわ……ロリありがとう、ロリがとう!

 そうして、チャージしていた清盛のタ行動となる。
 清盛は【爆撃】を使用。探索で難易度10の判定を行い、失敗すると1D6のダメージを受け、ランダムにアイテムが1個破壊されるというものだった。旭人と千晶は2人ともなんとか成功させる。
 最後に経正が【命の砂時計】で全員に1D6のダメージ。義人がHP0になりそうになるところで鉄弥が【祈り】を使用した。


鉄弥/えっと……これ、≪希望≫も≪民の声≫も尽きちゃうんじゃ……。

 嫌な予感をしながらも、鉄弥は≪民の声≫2点と【勅命】を使い、千晶を18点の全快。
 義人は忠度に対して【怪物学】を成功させる。
 旭人は……。


旭人/1マス進んで忠度に攻撃します!
GM/ストップ。……『敵前衛』のマスに入りましたね? トラップレベル4「地雷原」が発動します。探索難易度10の判定を!
旭人/うおっ、自分の≪希望≫を使ってやります……【勅命】を貰って(ころころ)14で避けた! キャサリン避けたー!
鉄弥/キャサリンが優秀だ!(笑)
千晶/(キャサリンになって)「地雷原あるって判らなかったの!? なんで入ったのよーっ!」(笑)

 トラップを回避した旭人は、忠度に命中させ、16のダメージ。
 続いて千晶は忠度に攻撃……だが命中当たらず。
 鉄弥、敵後衛を探索で調べると……そこにもトラップ「地雷原」があることを発見した。

 3ターン目のイニシアチブは、源氏側勝利。
 義人は、経正の【抗魔式】で【命の砂時計】を封印しようと≪民の声≫と配下を使用するが、失敗してしまう。
 旭人は再度敵前衛に入って、知盛に攻撃。19点のダメージを負わせた。
 千晶は忠度に攻撃、配下を使用して命中させようとするが、またもや回避される。
 鉄弥は敵本陣を探索で判定するが、失敗。
 ……平家側の攻撃になると、まだ生き残っていたザコBが旭人に8のダメージを与える。
 忠度は千晶に14のダメージ。鉄弥がすぐさま【勅命】を使って9点の回復。そこで忠度は【鬼神の一撃】で配下を減らそうとするが、なんとか探索で成功し何事もなく済んだ。
 知盛は旭人に16のダメージ。鉄弥が割込で≪民の声≫を使っての14点回復させた。


旭人/これはドロ試合だな……やられるかもしれない。
義人/3ターン経過して、敵が1匹しか潰せてないなんて……。
GM/でも、人数が多い分1体のレベルやHPは前回よりも下がってるんだよ。

 終わらない平家の攻撃は続く。経正は旭人に15のダメージ。≪民の声≫と【勅命】を使って14点を回復。
 清盛はまたもやチャージ、攻撃放棄をした。

 4ターン目のイニシアチブ判定は、平家側の勝利をおさめてしまう。
 ザコBは旭人ダメージは4点。忠度が千晶に14のダメージ&旭人が庇って、【勅命】付き【祈り】で11の回復。
 旭人が千晶を庇ったことで同マスになったので、知盛の範囲攻撃。その後、旭人に14のダメージ。
 経正も旭人に13のダメージを与え、鉄弥が13点回復。
 清盛は再度【爆撃】で旭人と千晶を狙うが、≪希望≫を使いながら、二人とも回避した。
 そして経正の【命の砂時計】で全員に1D6ダメージ。直後に鉄弥が義人を6点回復……。


鉄弥/【星の欠片】も≪希望≫も無くなってきました! もう回復手段が……!
義人/……【命の砂時計】が思いのほか強い。【抗魔式】を経正にしよう。
旭人/そうだ、鉄弥! 義人に協調行動をしろ!
鉄弥/は、はい! 義人さんへの≪好意≫2点を達成値に加えてください。
義人/(ころころ)おお、6・6・6……! 今日だけで何回見せ場があるんだ!(笑)
旭人/3回目の6・6・6か……死ぬな、お前。サヨナラ!(笑)

 なんとか2人かかりによって経正の【命の砂時計】が封じられた。全員、安堵の笑みを浮かべる。
 追い返せと言わんばかりに旭人は忠度に、1マス進んで攻撃。≪希望≫と【勅命】を受け、ダメージ31点!


GM/ダメージ31は大きい! 経正が【転移】を使って、同マスにいるキャラにダメージを転送させます。
旭人/……お前!? あ、そっか同じマスに入ってんだ……死んだ! しまった……だから今まで逃げてたのに!

 しかし……あと一歩のところで経正の【転移】は成功ならず。
 ダイスが1つ違っていたら……絶望的だと思われていたところに光が差した。
 失敗したため31ダメージをくらった忠度は倒れた。


旭人/良かった、良かった! ……ブレス圏内に入るけど1マス外れておきます!
千晶/僕はザコ敵に攻撃を……(ころころ)お、6ゾロ……クリった!?
鉄弥/ここに来て怒涛の展開!?
千晶/痛打表は……(ころころ)8です。

 敵の勢いを利用して大ダメージ。攻撃の威力が、攻撃対象のレベル値上昇するもので、ザコのレベルは7だったため一撃で敗れた。

鉄弥/うわあ、やったー! スゴイ、見事な無双っぷり!(笑)
義人/これで勝利率がグッと上がったよ! ≪民の声≫は、もう……残り2点しかないんだ。

 5ターン目のイニシアチブ判定は平家からのターン。
 知盛はブレスで範囲攻撃するが2人は避け、その後、知盛自身が旭人に19のダメージを与える。


旭人/俺、HPは6しかないんだ……12回復してくれないと死ぬ。
鉄弥/でも、もう……【星の欠片】が無くて……。
義人/じゃあ≪民の声≫だな。……これが最後だ。【勅命】も出すぞ。
鉄弥/これが最後の回復……でもまだ攻撃は2人来るし……(ころころ)14の回復です。
千晶/知盛を戦闘に参加させるとさせないとは凄い差がありますね。前回ラクだったもん……。
GM/じゃあ回復してくれたところで、経正が普通の攻撃を旭人にいきます。
鉄弥/……もうムリ!

 経正は旭人に命中させ、ダメージは、15……。
 鉄弥は最後の【星の欠片】を使って14点回復。なんとか4点で生き残る旭人。
 清盛はチャージで終了。

 源氏側のターンになり、義人は知盛に対して【怪物学】を使い、成功させる。
 旭人は2マス進み、敵後衛に入った。トラップ「地雷原」を≪希望≫を使い華麗に回避し、敵本陣にいる清盛に攻撃する。命中し……初ダメージは、24点! そのまま旭人は知盛のいる敵前衛に戻った。


GM/……24点か、これが清盛にとって初ダメージです。

 だが、大きなダメージであることには変わりなかった。
 千晶は知盛に≪希望≫を使って命中させ、8点のダメージを与える。
 鉄弥は本陣のトラップを調べる……が、6が出たので≪希望≫に変換し、探索は失敗した。


GM/じゃあ、6ターン目のイニシアチブ判定をしよう。……いやあ、実にカッツカツだなぁ。
義人/(ころころ)……ごめん、1と2……失敗だ。
GM/それでは知盛、旭人に攻撃。(ころころ)……命中して、14のダメージを与えます。
旭人/……死にます、マイナス8でオーバーキルです。……配下に庇わせるスキル、取っておけば良かったー!
義人/……これは仕方ない、俺の【勅命】を乗せるから回復してくれ!
鉄弥/回復いきます。(ころころ)14点回復です! でももう回復できなくなります……。
旭人/6点まで……回復した。
GM/経正が、旭人を攻撃。(ころころ)命中させて、16のダメージ。
旭人/……無理です、死にました。
GM/では、旭人の戦闘コマをマップから外してください。……これで、源氏側の壁が無くなりましたね。
千晶/旭人さんが……ぶ、ぶわっ!
GM/あ、旭人が前に来てくれたからトラップを解除してくれたんだよね。……ってことは、清盛は敵本陣から出て前進します。
千晶/なんだとぉー!? 【足止め】は≪希望≫が無いから使えない……!
GM/では、2マス進んで千晶を攻撃。(ころころ)……命中させて9のダメージです。
千晶/……マイナス1で死にます。(戦闘コマをマップから外す)
鉄弥/旭人さんと千晶がやられた! ど、どうしよう……!?
義人/……俺が配下を使って、総力で攻撃してみる。鉄弥は協調行動してくれ。まずは命中判定!(ころころ)……12で当たりますか?
GM/こちら……回避値12なんだ。受動優先だ。
鉄弥/わ……うわあ、惜しいなぁっ! もう俺は協調行動をしたから動けないし……。
義人/……まだこのターンを凌げばなんとかなる! ここで降参したら2人に申し訳にいかない!

 7ターンに渡る長い戦闘。
 既に勝負は見えていた……訳ではない。実は1つでも何かが違えば源氏側が勝利する事態だった。
 戦闘は続く……。


GM/知盛と清盛が2マス、経正が1マス進む。知盛が……イニシアチブを取る敵将に攻撃します。(ころころ)義人に命中させて、18のダメージ。
義人/……マイナス4で倒れる……さよなら、鉄弥。
鉄弥/あ、あーっ……!
GM/ここで、戦闘終了になります! ではここでネタ晴らしをしましょう……。

 清盛のデータ公開。
 清盛の残りHP……6。


鉄弥/6ぅ!?
旭人/6だったんだ!? あのときもっとダメージ与えてりゃ……うわあ、勝てたのに!
義人/もし鉄砲が当たって……威力が1D6だから……運が良ければ!
鉄弥/うわあ、悔しい……負けた! 一人残されたどうなる!?

 鉄弥の目の前で義人を斬る知盛。
 その刀が鉄弥の前に向けられた。斬られる、と思った刀は違った動きを見せ、鉄弥は打ち身を食らわせられる。


GM/まるで倒されたかのように鉄弥は倒れ、知盛に抱えられます。……鉄弥を殺したくないと言ってる子がいるからね。
鉄弥/ああ……捕まった……。


 ★エンディング


GM/旭人はどこで倒れてたっけ?
旭人/敵後衛です。敵の本陣手前ですね……。
GM/では、キャサリンがブルルと警戒しつつ……やって来た影を見る。どうやら敵の衛視ではないらしい。
旭人/……うっすらと目を開けます。
GM/立っているのは、美しい衣装を身に纏った……「この人が天皇か」と思われる男性。旭人に近寄って、血まみれの体を抱き寄せる。
旭人/おぼろげな見えない視界で……とき、ひとさん……ごめんね……うまくいかなかったよ。
GM/「……もう……いいんだよ、旭人」。
旭人/時仁さん、どっか行けるかな……俺、やっと自由になれた気がするんだ……。
GM/「一つ質問だ。……このまま私と一緒に遠い世界に行くか、それとも……この世界で汚く生きるか。どっちがいい?」
旭人/俺、時仁さんと……一緒に行くなら……どっちでもいいです。
GM/「どちらでも私は構わない! ……お前に選んでほしい。二人きりでも、お前には苦しい想いをさせるだろうがみんなに囲まれてでも……私は構わない」
旭人/俺……我儘だから……みんな一緒がいいな……。

 彼は旭人を抱き寄せる。
 抱き寄せたときに、旭人の耳には微かに鎖のシャラッという音が聞こえた。
 ……彼が、清盛に叫ぶ。何を、『頼んだ』のかはもう判らないことだったけれど。


GM/旭人は勾玉持っていたね。……安徳天皇は草薙剣を持っているので、平家が2つゲットします。

    ◆

GM/次に千晶。……君が倒れているのは前衛か。体が動かない。血が水に流れているのも判る。このままで死んでしまうだろう……。
千晶/鏡……どうしよう。これを持ったまま死ぬのも……うう……。
GM/そこに、汚れの無い服装の男性がザッと現れる。……敦盛だ。
千晶/あ、敦盛さん……。
GM/千晶に近寄ります。「すまない、私は……お前を助けるすべは無い」
千晶/い、いいです……もう自分のせいですし、この鏡だけでも持っていってください……。
GM/「そんなことを言わなくていいんだ。今は、安らかに眠れ」
千晶/今は……? でも……はい。寒くて疲れちゃったから……寝ますね。
GM/そのまま口付けますね。「お前を、死者の姿で生き返らせることなど……私は望まない。だから、お前はここで安らかに逝くんだ」
千晶/うん……。
GM/「美しいお前のままで、どうかお前のままでこの世界にあってほしい。……また今度会うことがあったら、そのときも私に声をかけておくれ」
千晶/はい……ありがとうございます。そのまま意識を失います……。

 千晶の持っていた鏡は敦盛の手に渡る。
 ……その後、源氏軍の中に敦盛の姿を見たものは居ないという。


    ◆

GM/……宮廷が負けましたので、源氏側が負けたという事実になります。義人は薄れゆく意識の中である声を聞く。「義経の首、討ち取ったぞ!」……それは、自分の居る側ではない場所で言われた。
義人/く、九郎……!?
GM/源義経が討たれたようです。
義人/九郎が死んだってことは、弁慶も死んだ……立ち往生……! ……これは、案外改変可能なイベントだったんだ……ロリぃ!?
旭人/改変可能なの!? ……そ、そっか! 敵人数だって散々変わってきたもんな……そりゃそうだ!
GM/義人は倒れて、傷を負っているところを……義人を連れ出し肩に抱きながら、大急ぎで走る姿があります。
義人/……運ばれた?
GM/……与一によってですね。完全後衛なので前に出て戦うことがなかったんでしょう。でも後ろでやられていく姿を見ていられなくて、義人の居る本陣へやって来たようです。
義人/……ちょっと嬉しい。宗高か……?
GM/「古川様! 気をお確かに……!」声を掛けながら陣から逃げるように走ります。傷だらけの、死亡寸前の義人を引きずって。
義人/どこに……行くんだ?
GM/「何処でも構いません。谷の下でも、源氏の落ち武者だと罵られようと……貴方様には生きてほしい!」……平家が負けたとき、平家の落ち武者が集落を作ったりするんだし。とにかく、与一は走ります。
義人/……折角お前も名を上げられるチャンスだったのに……すまないな。負けてしまったよ……。
GM/「そのようなことは言わないでください!」……と、人の居ない森までやってきます。「ここで暫く休みましょう、傷の手当をします!」
義人/与一、ありがとう……。
GM/しかし与一にHPを回復する手段など無い。【蘇生】なんて持ってないから気休め程度の治療しかできません。
義人/そこで【蘇生】できちゃう与一なんて、有能すぎる……。
GM/傷の手当をする。でも義人が行動不能である……ぶっちゃけ死ぬというのが判っているので、言葉が詰まります。
義人/……ああ……。
GM/俯いて、ふるふると肩を震えさせます。
旭人/……何も言えないよ、与一だもん。
義人/……宗高。俺の家族は無事か?
GM/「あ……み、三剣様は……最期まで……素晴らしいお方でした! ち、千晶も……。て、白石様は、無事です……っ!」
義人/そうか、無事か……。ここで死に逝く俺を気遣って「全員無事です!」って言わない与一が可愛いよ……。
GM/死期を勘づいたところで与一は涙目で顔を上げる。「……失礼致します! 古川様、鱗を持っていますか!?」
義人/……ああ、持っている。大事に持っているよ。
GM/「それを握っていてください……眠るときにそれを持っていると、良い夢を見られるんです。……苦しみなど、感じさせません!」
義人/……言ってたなぁ、そんなこと。
GM/「我が家のおまじないのようなものですけど……せめて、せめて貴方様には苦しみなど……!」
義人/……あの、与一の折角の気持ちを不意にするような感じなんですけど、この鱗ってNPCが持っていても記憶継続するんですか?
GM/…………。
義人/…………。
GM/…………。えっ?
鉄弥/え、えええっ!?
千晶/完全に記憶を留めたまま……そ、その発想は無かった!
旭人/だ、だって……既に与一には半記憶サポーターの彼が付いているのにっ? つ、辛いよ! そんなことしたら与一がかわいそう!(笑)
GM/……その発想は無かった……。えっと、可能と言えば可能だよ……?
義人/次のループがメチャメチャ大変になると思う。その場合、記憶を継続した与一の扱いはGMに頑張って考えてもらうことになるんですが。
鉄弥/や、やりますか……?
旭人/与一は義人のこと好きだから、絶対来るよ!
義人/絶対来るって言ってるけど、どうですか。
GM/…………うん、超萌える。
鉄弥/GMが食い付いた!(笑)
義人/(プレイヤー全員の顔を見て)最終確認だけど、やっていいかな?
旭人/与一がヤンデレ化もメじゃないぜ! 元々お前のものなんだから好きにしろ!
義人/鱗が? 与一が?
千晶/両方だな!(笑)
GM/……じ、じゃあシーン戻すよ。「貴方様が握っていてください。そうすれば苦しまずに……」
義人/首を振って、そっと抱き寄せる。……お前がこうしていてくれるだけで、俺はラクに死ねる。……鱗を胸に押し込みます。……俺を忘れるな。
鉄弥/……押しつけた……。
旭人/……重いよ、この愛……(笑)
GM/その瞬間、与一の顔が変わります。「……いいのかい? 折角の記憶が全部無くなってしまうぞ」……与一ではない声で言いますよ。
義人/……もう一人の与一には軽く笑って。どうにも、簡単なデジャブくらいはあるみたいだしな……お前らが思い出させてくれれば、また俺は……お前を、宗高と呼ぶだろう。
GM/顔がボロッと変わります。涙で声に出来ないような顔ですが……「絶対に! 貴方のところ……キミのとこに戻ってくるから……! だから、待っていて……くれるかな。義人くん……!」
義人/……うん、頭を撫でて、口付けをする。また会おう……。目を閉じて、フェードアウトします。

    ◆

GM/旭人は目を覚まします。
旭人/ぱち。
GM/……そこは大変美しい部屋ですね。だけれども、妙に禍々しいお札のような物も見える。こんな貴族の部屋みたいなところなのに興が醒めるよ。
旭人/……シュミ?(笑) あれ、なんか色々あったんじゃなかったっけ……。
GM/立ち上がろうとすると……体が重い。あれ……金属質なものが。動きずらいぞ。
旭人/大リーグ養成ベルトか?(笑) よく判らないから鎖に手を掛けようとする……。
GM/「触るな。新しい組織を触ったら苦しいだろ?」
旭人/鎖なんかどうでもいいようにアントンの方を向きます! 時仁さん……時仁さんだ!
GM/「……ああ、いつも通りの旭人だな」
旭人/近寄って、そこに居ることを確認して、抱きしめます!
GM/確認できますよ。……ただ、なんとなく体が重いだけ。それ以外は変わりません。
旭人/時仁さん、俺……どうしたんだろう? なんか体がだるいんだけど……。
GM/「良い話があるんだ」
旭人/……なに、時仁さん?
GM/「簡潔に言おう。……我々は、もうずっと一緒だ」
旭人/……そっか。なら……いいや!
GM/……では、旭人が知っている歴史とはまた違う世界の中で君は生きていくことになります。……同時に鉄弥のシーンになるけど、忠度が鉄弥に話しかけます。旭人が目覚めたという話をしにね。「今は二人っきりにしておいてあげてね」
鉄弥/旭人さん良かった、生き残っ……て?
GM/「……千晶も探してるんだけどね、見当たらないらしいんだ……でも見つかったらまた仲良くしようね!」
鉄弥/う、うん……。うわーんいいのかなぁ!
GM/遠くから見える旭人はとても元気そうです。ニコニコしてるし嬉しそう。……千晶は行方不明のまま、もう数日が経っている状態だ。
鉄弥/千晶……どこ行ったんだろう。三種の神器も1つ鏡が足りないし……。
GM/「……そんなに落ち込まないで。ボク達、約束守れたでしょう?」
鉄弥/うん……そうだけど……。
GM/「仲の良かった家族が居なくなっちゃって沈むのも判るけど、今度はボク達が新しい家族だよ。そんな苦しそうな顔、ふっ飛ばしちゃいなよ」
鉄弥/新しい家族……なれたらいいな。
GM/「なれたらいいなじゃなくて、なるの! ……イヤなの?」
鉄弥/イヤという訳では! ……ああ、複雑すぎる……家族を殺したのは変わりなくて……うう。
GM/知盛が「旭人って奴はお前の話によると酒が飲めるらしいからな、楽しみだ!」と言ってたり、みんなが君の笑顔を見せるために頑張りますよ。鉄弥のことが、大好きだから。
鉄弥/明るく……できるかな。引き摺るけど、頑張る。
GM/そして君は、清盛専属の楽師になるでしょう。大変有名で素晴らしい楽師として歴史に名が残るのかもしれませんね……。みんなに囲まれて幸せ者ー!
義人/でもこれは……ロリが言っていた『みんながそれなりに幸せ』をクリアしてないよな?
旭人/死亡者出てるし、あっつんは何か影あるし、アントンなんて超後悔してるだろ。「なんでそんな悲しそうな顔ばかりするの?」ってシーンが今後絶対あるよ!(笑)
GM/……では、ここでちょっとしたマスターシーンを一つ。

 明らかに変わった世界。まず訪れなかった未来。
 勝利した平家の豪勢な館の前に立つ男がいた。
 名は、敦盛。
 手には、確かに千晶から授かった緑色に輝く鏡が……。

 ――その先の物語は、今の鉄弥達には何の関係もないこと。

 あるといえば…………。


GM/道場でコーラばっしゃーん。
旭人/あれ、やっぱりコレって改変不可なんだな!?(笑)
義人/たとえコーラとウーロン茶とサイダーがあっても、コーラを被る!(一同笑) ベタつくから脱げ脱げー!(笑)
千晶/旭人さん。ヒラヒラの上着とフリフリの上着、どっちがいいですか?
旭人/どっちも同じじゃね!?(笑) 通気性の無いフリルで! 肩に掛ければないこともない!
鉄弥/ケーキいただきまーす……。
GM/少年が目の前に。
鉄弥/……う、うわぁっ!?
義人/なんだ。君、……退きなさい。
GM/忠告する義人。鉄弥の目の前には、無表情な少年。それが、ニターリ……と笑う筈なんですけど。
鉄弥/……なんですけど?
GM/振り返ります。……義人の方に。
義人/……こっち見た。
GM/振り返ったその少年の顔を、義人は見る。……とても悲しそうで、だけれども、何か違う感情を秘めている表情。
義人/キョトンとした顔で見ます。……誰だ、お前は?

 悲しくて切なそうな表情には変わりない。
 けどその目には愛おしむような優しい色が含まれている。

「……それでいいんだ。後で、絶対に思い出させてみせる……」

 瞬間、少年の目が変わる。
 光が周囲を包みだす。そうして――。


GM/――第3ループ、これにて終了いたします。…………なあ。これは、いいぞ。
旭人/萌えたぞ! これは良いバッドエンド!(笑)
義人/完璧なGMイジメですみません!(笑)
GM/いや、次が楽しみになった。GMは新しく与一の動きを考えてきます。それではお疲れ様でしたー!



to be continue...