迷宮キングダム・リプレイ・夢魔炎上
■ 第3話『 望みは漂うだけ凍える哭が今 』 2ページ目 ■
5回目 2009年8月10日




●<2クォーター目> & 自由時間選択A

 義人→部屋を才覚で成功。トラップ「きこりの泉」を発見し、全員で〔才覚〕で難易度9の判定を行う。失敗するとアイテムを落してしまうトラップだったが……全員成功し、無事に怪しげな三草川を越えることができた。その後、2回目の行動では探索休憩表で「8」が出て、【エレベーター】を発見する。
 < 自由時間選択/義人→「義経」を選択>

義人/実は初めてなんだよな、義経と単独で行動するのは……。
GM/でも初期の専属NPCだから既に義経とはフラグが立ってるんだよね。……義経の所にどういう理由で行く?
義人/王宮フェイズのときに千晶が琵琶法師がいるという情報を得たマップに入るので、対策を練ろうと報告しに行きます。義経様が義経様のお部屋に行くぞー。
GM/お付きの犬がクゥーンクゥーン後ろをついて来る。
義人/よしよし、外で待っているんだぞ……ってコレ、クガネじゃなくて与一でいいんですよね?(笑)
GM/与一だよ!(笑) では義経の元に行こうとする……と、見たことのない衛視がいる。誰かお客人が来ているみたいだ。そこで弁慶が現れます。「現在、義経様の義姉上様がお越しになっておられます」
義人/……今回は初出だけど、ループの中で政子のことは知ってるので頷きます。義経の格好でなくて、普通の格好して眼鏡を掛けて行きます。失礼する……。
GM/本陣に入ると、12歳ぐらいの少女が義経の頭をふみふみしてる。
義人/…………。
GM/ふみふみふみ。「何奴?」
義人/えーと、これからのマップで平家の琵琶法師が超ヤベーから作戦会議をしたいと思いまして。
GM/「そうか……それは仕方ない。可哀想な頭がもっと可哀想になる前にやめましょう」ふみふみふみ。
義人/義経、〔才覚〕は2ぐらいかな……(笑)
GM/貴方の顔を見て、義経から足を下げ義人の方に近づいてきます。「……ああ、影の。噂には聞いていたが本当に似てらっしゃる。頼朝様の弟を名乗るのにも最適ですわね」
義人/……光栄です。
GM/「では頑張ってくださいませ」と、裾を翻してスタスタと去って行きます。政子退場。
義人/……九郎、頭を上げていいんだぞ。
GM/「めりこんで、外れないんだ」
義人/お前〔武勇〕いくらでもあるだろ! 自分で出て来い!(一同笑)
GM/「……ち、ちょっと甘えたかっただけプー!」
義人/めそめそふきふきよしよし! 同じ顔でグスグスすんな!
GM/「う、うわーん姉上はいつもあんなコトする! 俺のコト嫌いなのか! でもコレって愛だよね愛なら仕方ないんだよなっ!?
鉄弥/ち、違うと思うなぁ……(笑)
義人/九郎。……政子様は、頼朝様大好き。義経は、頼朝様大好き。判るな?
GM/「何が?」
義人/三角関係だよ! 弁慶も交じって四角関係だ、めんどくせえっ!(笑) 政子様はお前が有能だからちょっとヤキモチ焼いてるんだよ……。
GM/「そ、そうなのか。いや、みっともないところを見せて悪かった」……直ぐにゴシゴシと涙を拭きます。「あれって親愛の証だよな!」
義人/だからどうかな!(笑)
GM/「今の話は黙っておいてくれるといいんだが」
義人/事と次第による。
GM/なんで!? バラしても俺が傷付くだけでいいんだぞ!? ……で、何の話に来たんだ? 耳まで埋まってたからよく聞こえなかった」
義人/耳まで!?(笑) 砂粒を取ってやりながら、琵琶法師が現れるという報告をします。
GM/では作戦会議的な時間を設けます。これからの方針をある程度話し合い終わります……。「ところでお前、体は平気か? お前は体が強くないと旭人から聞いたんだが」
旭人/なんでも喋るよ!(笑)
義人/千晶のときといい何でもペラッペラ喋りやがって!(笑) 俺はすぐに病気になるだけで、大きな持病がある訳ではないんだ。
GM/「そうか。旭人のことだから、とても深刻なことをおちゃらけて言っているのかと思った」
旭人/いや、普通のことをただおちゃらけて言ってるだけだ(笑)
義人/大層な病気だったら影武者は断るさ。
GM/「そうだな……しかしこれから大きな戦いになるぞ。もし体調が悪いと感じたら弁慶に言え。薬を調合してくれる筈だ。アイツは俺の主治医みたいなもんだからな」
義人/……ヤケに心配するな?
GM/「んー……俺とお前は顔も似てるし、共通点が多い。もしかしたら体のことで苦しんでいるんじゃないかと思った」
義人/……ということは、九郎……お体の具合が?
GM/やや真剣な顔になります。「……良いとは言えない。神器集めと平家との合戦を両立したいという考えから影を頼んだが、半分は俺の体力の為でもあった」
義人/その割には物凄く獅子奮迅の働きじゃないか。
GM/「そりゃあ、俺がやらないと兄上が困るからな」
義人/……本当にお前は兄上が好きなんだな。俺には兄はいないからその気持ちが判らないよ。
GM/「お前が弟達を大切にする気持ちと同じだよ。俺は兄上のことが大好きだし、無理をしても弁慶がくれた薬があればあと数年はもつ」
義人/……深刻じゃないか!?
GM/「何を言う。あと数年はもつんだ、その間に兄上が天下を取ればいい」
義人/そんな……直ぐ死ぬようなことを言うな。縁起でもない。
GM/「そこは弁慶と俺自身に頑張ってもらうしかないな」
義人/……そこまで弟が尽くしてるんだ。お前のお兄さんも報いてくれるといいな。
GM/「ああ、きっと良くしてくれるさ!」ニコニコニコ!
義人/ううぅ……。ところで俺は知ってるんだが、お前、どっかの役人に取り立てられる噂があるらしいぞ。
GM/「光栄だ!」ニコニコニコ!
義人/何かの策略かもしれないから気を付けろよ!
GM/「そんなことある訳ないじゃないか、何かあったら兄上が守ってくれるさ!」ニコニコニコ!
義人/お、俺はそう思わないー! ホントに大事な弟だったら嫁に踏ませとくかー!(笑)
GM/「………………そうだな。ずーん
義人/なんでそんな深刻な顔をっ!?(笑) き、厳しいことを言うようだが、こんな世の中だから裏があるかもと疑うことも覚えておくべきだ……兄属性で年上の俺が言うぞ。
GM/「やはり弟が居ると同じ顔でも逞しいんだな……」
義人/弟が居るから逞しくなれるんだ。弟が守ってくれるのも良いもんだ。……お前のその気持ち、兄に届いてるといいな。
GM/「ああっ!」と、気を取り直して茶碗を持とうとします。……その瞬間、コトンと茶碗を落とす。
義人/…………。
GM/「…………」。震える右手を、左手が必死に止めている。
義人/……九郎?
GM/「……う、うん。大丈夫大丈夫!」
義人/……九郎、無理をするな! 与一、茶を持て!
GM/与一はお茶を淹れ直してます。
義人/既に居た! 流石俺の与一!(笑) ……お互い無理はしないようにしよう、なっ!
GM/「あ、ああ……無理はしない。出来る限りのことを俺はしているだけだ」
義人/それが無理だというんだムキィー!(笑)

 ※ 【 義人:義経フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪友情≫4点を獲得。義経と「親友」関係となる。


GM/……では、ここで義人は〔才覚〕判定難易度12をお願いします。
義人/ん、〔才覚〕? ≪希望≫を使って3D6振って(ころころ)……14です。
GM/成功か。描写を戻ります……。「大丈夫だって! あ、それと俺のことは気兼ねなく九郎って呼んでくれよ。ってもう呼んでるかぁ!」
義人/はは、その通りだろ。何言ってるんだ。
GM/……君は気付く。後ろで、義経にお茶を出していた与一が……無表情な顔でこちらを見ていたのを。
義人/……振り返っていいですか!?
GM/いつも通りの与一の顔に戻って、「義経様。新しいお茶が入りました。また私は外に待機しておりますね」
義人/……何か居たぞ、今何かがいたぞ!?
鉄弥/与一怖いよーっ!(笑)

    ◆

 旭人→探索休憩表で「11」が出る。迷宮の綻びを発見しそうになるが……失敗。何も見つからなかった。
 < 自由時間選択/旭人→「安徳天皇」を選択>

GM/次は旭人。……言大さんの別荘に行きます。時間系列的には三草山より休暇時間ですね。
千晶/旭人さん、会いに行くなら手紙のお返事も持って行ってください。
旭人/手紙のやり取りなんてしやがって、このオトメンどもめ!(笑) 土産に酒や魚を持って行ってきまーす!
GM/……では言大さんが教えてくれた山の別荘に行ってみると、「これが避暑地ってやつか」と思える超広い敷地に辿り着きます。
旭人/か、金持ちだ……古川も別荘の1個ぐらいあるけどさ! すみませーん、千晶の兄の三剣旭人です。言大さんに招かれてきたんですけど!
GM/衛視が槍を構えながらも旭人を見ます。……口には出さないけど「なんじゃいワレ? なんで天皇陛下のところに来てるんじゃあ!?」と内心思ってます(笑)
旭人/俺、友達なんです! 伝えてくださいますか。
GM/……ではそこに、偶然通りかかったらしい女性がやって来ます。確かこの人は前に言大さんがニイの尼とか言ってた人だ!
旭人/あ、ニイの尼さん……!
GM/「ようこそいらっしゃいました。まさかあんな田舎からわざわざ来るとは思いませんでしたわ」
旭人/京都風だ!(一同笑) 関東の人間だからワカンネ! そんな気を遣わなくてもいいっすよー! コレ、土地で取れたモノなんですけどどうぞ食べてください。
GM/「ああ、こんなに沢山……犬畜生か何かに食べさせましょう」と一部ボリュームを下げて言います。
旭人/そういえば言大さんは?
GM/「そうですねえ。今お仕事の方が忙し……」とニイの尼が言ったところで、現れます。「おお、よく来てくれたな!」
旭人/あれ、言大さん!?(笑) 仕事が忙しくて邪魔なら俺、帰りますよ。
GM/「いや、ちょうどよく今は何もしていない。入れ」……周囲が総ビキビキします(一同笑)
旭人/ラップ音のようにこの家ビキビキしてるのは……これが噂の鳴床ってヤツか! さっすが金持ち、違うなぁ!(笑)
GM/という訳で旭人は客間らしい大きな部屋に通されます。「こちらも少々急かしていてな。折角来てくれたのに大層な物も出せないんだが……」
旭人/いっスよそんな! 俺、言大さんと話に来ただけだし。
GM/「しかし会いに来てくれた人に対して何かを……。それにしてもお前は不思議な物を持ってきてくれたな」と、旭人が持ってきた土産品に大変感動します。……スイカに種があることを知らない系だから。
旭人/葡萄をそのまま食べるタイプか!(笑) ワリとそれ、ウマイんですよー。
GM/「ではこれは後で楽しませてもらおう。感謝するぞ、旭人殿」
旭人/あ、呼び捨てでいいです。俺、そんな大層な人じゃねーし!
GM/「旭人……か。そうだ、訊きたかったんだがお前はどういった仕事をしているんだ?」
旭人/……幼馴染の護衛?
GM/「そういえば千晶が武術をやっていたそうだな。その相手をしていたのはお前のことだったか」
旭人/小さい頃からウチは、当主を守るためにあるんですよ。昔からそう教えられてきたから疑問を持つことも無いですよ。今はやってて良かったって思ってます。
GM/「そうか……」
旭人/……あ、ホントに大した理由とか無くてすみません! 家族の話じゃなくてもっと面白い話しろってカンジですよね!
GM/「そんなことはない。さぞお前達の家族は楽しいのだろうな」
旭人/……言大さんは、親父さん達と話さないんですか?
GM/「……一緒に居るようでいるが、会える人にも会えない状態だ」
旭人/……そうなんすか、寂しいっすね。あ、その分……俺が会いに来ますよ!(笑)
GM/「お前は、本当に面白いことを言うな」
旭人/そっすかね、普通のつもりですけど?
GM/「私の中の普通でもないよ。……お前のような奴が友として隣にいてくれるのは、私は幸せ者だな」
旭人/なんでそんなガチガチなんすかー! もっと軽く考えるぐらいでちょうどいいんじゃないっすかー?
GM/「……そう考えられるのは尊敬する。羨ましくも想う」褒め称えます。
旭人/……あ、ありがとうございます? ちょっと照れておきます。
GM/「もしお前が……本当に私の傍に居てくれたら、楽しいんだろうな」
旭人/キョトン。……傍に居ますよ?
GM/「お前は強いな。……護衛として私を守ってくれたらとても心強いことだろう」
旭人/はあ……? 事情が呑み込めてないので聞き返します。
GM/「お前が仕えている主が羨ましいよ。もし良かったら我が家に雇われに来ないか?」
旭人/……千晶を拾ってくれたなら判りますよね。俺達、未来から来てるんですよ。
GM/「ああ、そうだったな……。お前、帰りたいと思っているのか」
旭人/ええ、帰りたいんですけど……それには三種の神器というのが必要で!
義人/ボンボン吐いちゃうな!?(笑)
旭人/だって何も知らないもん!(笑) それを集めなきゃいけないし、集める為には今んとこ居なきゃなんないとですねー……キナ臭いんですけどね、こっちはこっちで!
GM/……深刻そうにその言葉を聞きます。
旭人/そういうのが無ければ言大さんのところに居たいんですけどねー!
GM/「…………」。黙った後、突然スッと立ち上がります。「暫し待っていてくれ」
旭人/はーい。
GM/言大さんが去って行きます。そして旭人の見えないところで……こんな話をニイの尼としています。
旭人/聞いていいんですか?
GM/聞きたいならどうぞ。「あのさ、アレ飼いたいんだけど」「何言ってるんですかアンタ! あんなキタナイの引っこ抜くとかやめなさい!」「カレがウチに居ると良いな。だって強そうだよ?」「バカ言ってんじゃありませーん!」
旭人/犬を拾ってきちゃダメって言うお母さんか!(笑) ……じゃ、俺は聞こえなかったことにします!
GM/では、耳を下げてトボトボと帰って来ます(笑)
旭人/ど、どうしたんですか言大さん! 落ち込んでるみたいですけど……。
GM/「うむ……思わぬところで思い通りにならないと、正直気が沈むな……」
旭人/な、なんかあったんですか!? 言大さんってお金持ちだしイケメンだし何でも出来そうなのに!
GM/「人を手に入れるということは手間がかかるんだな」
旭人/……まさか、思い人ですか? 俺、手伝いますよ!(笑)
GM/「手伝ってくれるのか?」
旭人/はい。俺、言大さんの友達ですし!
GM/「……金で買えるということができないということは、情に訴えるしかできないんだ」
旭人/なるほどー……つまり金では動かない相手ってことですね。
GM/「是非ともお前と仲良くなりたい」
旭人/なんすか、俺の知ってる人っすか?
GM/「いや、お前自身だ」……と言って、旭人の両肩を持ちます。
旭人/……へっ?
GM/目の前に肩を持っている言大さんが、真剣な顔を向けてきます。「お前の言葉はとても私の中に響く。その声、その言葉……全部、私が引き受けたい」
旭人/……え、ええっ?(笑)
千晶/「私のモノになれ」ということですね……!(笑)
GM/「金で買えるものだと思っていないし、お前の事情があることも判っている。欲しいからといってお前を閉じ込めることも私はしたくない。だから私は情に訴えるしかないんだよ」
義人/……良い男だなぁ、32歳(笑)
旭人/えー……と、何か一つ誤解してるようなので言いますけど、俺は別に帰りたいっていうよりは……弟や幼馴染を帰してあげたいだけで……でね。
GM/「私はお前と一緒に居たいと思った。まだ何もお前のことを知らないが、その誠意のある声に私は惹かれる。今後も一緒に居たいと思う」
旭人/それは……アレですよね……『好き』とか、そういうコト……ですかね?
GM/「そうだ。お前のことは好きだよ」
旭人/……真っ赤になって何も話せなくなります! お、俺自身はですね……離れるとか考えてなくてですね……ですね……。
GM/「……困らせてしまってすまん。こんなこと言ったら困らせるって判っているつもりだったんだが」
旭人/いや、じゃ、あのですね! ……戸惑うっていうか! 俺、も、その……好きだと、思います。いや、気持ち悪いですよね! 男から好きとか言われたら……!
GM/「まだ出会って数日なんだ。……私もお前に好意を抱いているが、その気持ちが何なのか自分でも判っていない」
旭人/あ、ですよね……俺、なに先走ってるんだろ……!
GM/「でも、今後ともお前と話し合っていきたいと思ったんだ。これからがどうなるか判らん、私にはお前の未来が気になる」
旭人/……お、俺……出来る限り言大さんのトコ、来ます。……それじゃあ、ダメですか? まだ弟達のこととかありますし……あそこを離れる訳にはいかないから。
GM/「……良かった。前向きな言葉を聞かせてくれるだけでいい。お前の時間が許す限り傍に居てくれ」
旭人/はい……俺、いつでも来ますから!
GM/「……そうだ、お前には教えていいだろうな……。私の本当の名前は、時仁という」……安徳天皇とは名乗りません。
旭人/ときひとさん……か。
GM/「ここまでしつこく言ったら気持ち悪いか?」
旭人/違います違います! ……俺がちょっと恥ずかしかっただけです!(笑)
GM/「そうやって声を荒げるところが年相応で可愛いな」
旭人/か、可愛いとか言われたことないっすよ……そんなこと言うの、貴方だけです。
GM/「そうか。私だけか……満足した」

 ※ 【 旭人:安徳天皇フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。安徳天皇と「恋人」関係となる。


    ◆

 千晶→通路を探索で成功。トラップ「迷い道」を発見。その後、探索休憩表で「7」が出る。好きなものがあれば気力1D6を回復するもので、義人が先に発見したトラップ「きこりの泉」が、千秋の「好きなもの:不思議なもの」にあたるとして回復させた。
 < 自由時間選択/千晶→「敦盛」を選択>

GM/先に千晶。……敦盛だし、川に行きますか(笑)
千晶/ラッキープレイス、川辺!(笑) あれ、敦盛さん……こんな所でどうしたんですか?
GM/バッと振り向く! 敦盛は、どこかいつもと違う表情ですね。
千晶/な、何か落としました? 探し物ですか?
GM/「……お前は聴こえてないのか?」
千晶/何が……?
GM/「……楽器の音だ」
千晶/じゃあ……聴こえないことにします。僕には何も聴こえなかったです。あ、でも琵琶法師が居るマップだからそろそろかも!
GM/そういや千晶が見つけた情報だっけ(笑) 「お前が見てきた通りここは戦いから免れないようだな……川も瘴気が出ている」
千晶/瘴気がもわーん? 悪い空気だってことですか……?
GM/川をずっと見ていると……おどろおどろしく、気味が悪いと思うね。
千晶/と、トラウマスイッチが……一歩手前! あ、敦盛さん! 向こうに行きませんか、ここは気味悪いですよ!
GM/その提案に乗ります。「やはり……気分の良いものではないか。普通の人間ではそうか」
千晶/……敦盛さんは違うんですか?
GM/「……私には、あまり不快には感じない。ただ、察知することは出来る。心地よいとは思わないが……あれは私と同類だからかな」
千晶/同類……?
GM/「禍々しい瘴気が私にも出ているのかな?」と、冗談めかしたように言います。
千晶/そ、そんなコトないですよ。敦盛さんは普通にお話できますもん。お話すれば返してくれるじゃないですか。
GM/「…………」。君の顔を見ます。
千晶/にゅん?
GM/「お前は……義経、いや古川義人の弟だったな。……近しい者だった」
千晶/な、なんだろなんだろ?(笑)
GM/「…………。そうだ、ここに居ると体が病むだろう? ここは寒い。あちらで暖まるか」……優しく笑います。
千晶/は、はい……? ここ川辺から風も寒いですしね。
GM/「私は何とも思わないが、お前は苦痛に感じるだろう。なら……」……と、優しい言葉をかけます。
千晶/は、初めて優しくされた! じゃあ僕、お茶でも淹れますから!
GM/「それだったら、私が淹れてやろう」
千晶/……優しい!(笑) 
鉄弥/あ、怪しい!(一同笑)
GM/色々声を掛けてくれますね。「お前は茶を淹れるのは趣味でやっているのか?」
千晶/はい、趣味です。……もう体に染みついちゃっている習慣です(笑)
GM/「ならお前は休んでいろ。待っているのは久々だろう? ずっとお前は頑張っているようだからな」
千晶/い、淹れてもらうなんて新鮮だ……ありがとうございますー。
GM/「……暫くすれば戦いが始まるが、これを飲め落ち着くだろう」
千晶/はい……。これって何てお茶なんですか?
GM/「名前はよく覚えていない。勘で淹れているようなもんだからな。……昔、兄に教えてもらってな」
千晶/おー、勘でこんなに美味しいお茶が淹れられるなんていいなー。
GM/「……千晶。お前は頑張りすぎだ」
千晶/……そうですか?
GM/「私のような者に気がまわり過ぎている。お前は気が張り過ぎているんだ」
千晶/そ、そんなことないですよ。
GM/……敦盛は自分の手をちょっと見ます。そして、意を決したかのように、千晶の頭を撫でます。「気に障ったならすまない。こうすると喜ぶかな?」……そのとき、シャラッという鎖の音がした。
千晶/しゃら? ……い、いえ嬉しいです! わーいよしよしされたー。
GM/「……変な感じがするな。お前に触りたくなってきた。すまん」……席を立ちます。
千晶/…………ぎ、ぎゅっ!
GM/「何か?」
千晶/うー。……さ、触って……いいんですよ?
GM/「忠告する。……汚れてしまうぞ?」
千晶/汚れる? ……だ、大丈夫ですっ! よく判ってないけど大丈夫です!
GM/「苦しめてしまうかもしれないぞ?」
千晶/んー……だ、大丈夫ですって。
GM/3度目。「本当にいいのか?」
千晶/3度目の正直!?(笑) もういいって言ってるじゃないですかぁっ!
GM/笑いましょう。……それは、今までの笑顔とはまた違う、本当に君だけに向ける笑顔に見えた。優しく撫でる間も「……気持ち悪くはないか? 気味は悪くないか?」と尋ねてきます。
千晶/ぷるぷる……はい。
GM/「少しでもお前のことを大事にしたいからな……気遣い判ってくれよ」
千晶/や、優しい……。そのまま朝を迎えます。
GM/「なんともないな」……着物を正します。「……今は、お前が出来ることをしておけ」
千晶/……はい。これから毎日お茶を持ってきますので、飲んでください!
GM/「ああ、毎日お茶を頂こう」

 ※ 【 千晶:敦盛フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。敦盛と「恋人」関係となる。
 関係が構築できたので、散策表で決定した、1回につき≪民の声≫2点回復を達成することができた。


    ◆

 鉄弥→魅力休憩表で「3」が出る。≪好意≫と≪敵意≫を自由に入れ替えることができるが、スルーした。
 < 自由時間選択/鉄弥→「平家」を選択>

GM/鉄弥の番です。……君は三草山で音を聴いた。楽器の音だ……何故こんなところで?
鉄弥/なんだ……? 音のしている方向に行くことはできますか。
GM/できます。ただし、陣から離れるようです。
鉄弥/その音の方を聞きながら陣から出て行きます。
GM/ここで2つの選択肢が出ます。……『@知盛を踏む』と『A音だけを辿る』!
鉄弥/知盛を……踏むっ!?(笑) 踏むのはもう結末判ってるんで音の方に行こうかな……。
義人/『B知盛を踏んで音の方に行く』!(一同笑)
鉄弥/それだっ! 「ぐえっ」とか聞こえた気がするけどまあいいやで走っていきます!(一同爆笑)
GM/では……森を抜けて川があり、それを越えて行きます。流石にこれ以上行くと本陣に帰れなくなるんじゃないかと思えるぐらい遠くに来てしまいました。
鉄弥/そこまで遠かったのか……?
GM/川は、川と森が接近している。やや暗い道を通り抜けて行くと……。あ、川辺に……見たことある男性がいた。……少年の後ろに居たような気がするな。
鉄弥/えっ? ……あー、ボーッとしていた人ですね。
GM/鉄弥が近付くと、彼の弾いていた琵琶の音がピタリと止まります。……そのまま視線が宙を浮く。
鉄弥/んんっ? ……そっちの方に視線を向けると何かありますか?
GM/何も無い、空ですね。
鉄弥/こ、声を掛けていいんだろうか……。き、綺麗な音色ですねって言ってみます。
GM/それにハッと気付いて、ぶんぶんと頭を振るう。そして鉄弥の方を見る。「君は……よくここまで来たな……。ワタシの音色が誰かに聴こえればいいと思ってはいたが……まさか、君のような人が来てくれるなんて」
鉄弥/は、はあ……。
GM/「この前、知盛と共に居た子だろう? まさかこの辺りの人間だったか」
鉄弥/いえ、ちょっと事情があって来ているだけで普段住んでいる訳じゃなくて……。貴方は?
GM/「ワタシは京の人間だ……いや、生まれは熊野だな。……君は知盛と仲良かったな。会いに来たのか」
鉄弥/会いに?
GM/「前に会ってからもう数日も経っている。……遊びに来てくれるならきっと知盛も喜ぶよ。来るかい?」……ズバリ言います。平家側の陣地に遊びに来ないかと誘われます。
鉄弥/えっ……ついて行っても大丈夫かな? それならば行きます。
GM/そう答えると、あっちの方からパタパタやって来る少年がいます。「ちょっとツネリン! そこの川に流れてる奴止めてー!」(一同笑)
鉄弥/はっ!?(笑) ひ、人が流れてるー!

 よっさこらせと一生懸命川からトモリンを引き上げ作業を手伝う鉄弥。。
 その後、鉄弥はあんな道やこんな道……迷い道を通りつつも、とある陣地にやって来た。
 そこはズバリ、――平家側のキャンプだった。


鉄弥/どきどき……ここが平家の……。
GM/トモリンが言います。「まあ、なんだ。……お前流石にあーれーな目は遭いたくないだろ?」
鉄弥/え……えええっ!?
GM/「『何持ってるか判らないからぜーんぶ脱いで確かめないとなぁ?』……っていう展開もアリなんだが」
鉄弥/そんなっ! 頑張って抵抗しますよ!?(笑)
GM/「武蔵坊弁慶の知り合いってだけでお前を宿敵視する奴もいるだろうさ。でも俺の友人だから遊びに来たんだよな? お前が変なことしなきゃ何もしない」
鉄弥/は、はい! もちろん他に他意はありませんよ。……ちょっと政治的だなぁ。
GM/ということで平家の陣営に入ります。……そこの陣営は、源氏側のキャンプは野暮だったけど、ここではみんなでフルコースを食べている感じ。
鉄弥/お金があるんですね、羨ましいです……
GM/さて、その陣地の中で最も奥の場所……おそらく武将が居るんだろうなってところに招かれます。一体どんな人が待っているんだろう。
鉄弥/どきどきどき。
GM/入りますけど、誰も居ません。
鉄弥/あれ?
GM/その代わり……君の周りに居た人達が座ります。
鉄弥/……あああー!(笑)
義人/……良い演出だな、今の!(笑)
GM/知盛が酒瓶を置きます。「よっしゃ、遊びに来たんだから酒でも飲もうか! 名前はクラッシャーじゃなくてキャシャーンじゃなくてシャキーンだっけ?」
鉄弥/もうメチャクチャだ!(笑) 普通に鉄弥でお願いします……。
GM/「じゃあシャキーン鉄弥、そこに座れ」
鉄弥/シャキーンいらない! デューク更家みたいな名前付けないで!(笑)
GM/そんなカンジでワイワイと色々と料理やら持て成されます。
鉄弥/……一応料理に何か盛ってないか確認できますか。
GM/『……だんだん体が痺れてきたな、熱くなってきただろう?』(一同爆笑) ないない。それはおいといて忠度が尋ねてきます。「調子はどう? あ、別に源氏のこと聞いてるんじゃないからね」
鉄弥/ま、まあ……みんな元気ですよ。
GM/「やっぱり……大層なお宝を手に入れたんだから優雅に暮らしてるんでしょ」
旭人/……お前らの方がよっぽど優雅だ!(笑)
鉄弥/この食卓を見る限り、こちらの方が凄く豪華な生活をしているんですけど……。こっちなんて沢庵4切れと焼き魚半身!
GM/源氏可愛いな。すっかり貧乏部隊になってるじゃないか(笑)
義人/質素! 堅実!
GM/エコだね!(笑)「そっちの大将は期待のルーキーと言われてるんでしょ。さぞ怖いリーダーなんだろうねぇ」
鉄弥/ん、んー……。いえ、噂より可愛い人でしたよ。
GM/「可愛い? 既に可愛いキミが言うんだから、もっと可愛い子って言うの?」
鉄弥/可愛いですよ、オチャメですし。
GM/「ふーん。……あ、そうだ!」……ポンと笛を出します。その笛は、普段敦盛が持っているような笛ではなく、フルートのような物……君がいつも吹いている物に非常に近いですね。
鉄弥/えっ? 近代的……?
GM/「是非とも、この笛を吹ける人に会いたかったんだ。舞台で聴かせてくれたように吹いてくれないかな」……手に取ると、君がよく知る楽器と同じものです。
鉄弥/演奏してみますね。……いつも通りの音が出て、パッと見ますよ。なんで俺の時代と同じような物が……?
GM/音色にパチパチと手を叩く3人。「それね、ウチに伝わる家宝なんだ。でも、どうも吹ける人がいなくって」
鉄弥/家宝なんですか?
GM/「うん。他の世界から来た宝って言われてるんだ。……それを吹けるってことはキミもやっぱり!」
鉄弥/え、ええ……。
GM/「やっぱりその音、斬新だね。こっちが聴いたことのない音階だし、面白いや」
鉄弥/確かに……西洋のオーケストラのような音色を奏でていたから。
GM/――ザッと何者かが入ってきます。
鉄弥/はっ? 見ます!
GM/いかにも公達って感じの、見る限り隠すことのない衣装を着ている少年ですね。年齢は15歳ぐらいか。……周囲に居た知盛達がその少年に向かって礼をする。
鉄弥/こちらの人の方が立場が上なんだと感じ取ります。
GM/「その笛を吹いたか!」
鉄弥/は、はい? え……?
GM/「お前、上の世界から来たな!」
鉄弥/う、上の世界?
GM/「その笛がある場所からだ」
鉄弥/あ……ど、どうなんでしょ? そういうことになるんでしょうか? でもこの笛は俺の知っている物によく似てます……。
GM/「う、うむ。お前……天皇が言っていた奴の仲間か」と、ボソリと言う。
鉄弥/え……?
GM/「……何か、ワタシの為に曲を吹いてはくれないか!」と、熱心に『お願い』してきます。「もう一度同じ曲でも良い!」
鉄弥/……吹けばいいんですか? さっき聴かせたのと同じような曲をもう一度吹きます。
GM/聴き入ります。……それは、とても懐かしかむような表情。昔を思い出すようなぼーっとした顔ですね。……ああ、この人はこの曲が好きなのかなと思える。
鉄弥/吹き終わって、どうでしたと尋ねてみます。
GM/「…………良い音色だ」
鉄弥/それは良かった。
GM/「……旭人! 褒美を取らせい!」
旭人/(いきなり呼ばれて)はい?
千晶/……って、違っ!(笑)
旭人/そうだった! 同じ名前だった!? ゲームに集中してなくてすみませんって思っちゃった!?(一同爆笑)
GM/その声で、ハイパートモリンと名乗った酒飲みの川に流れていた男性が「ハイハイ、2MGぐらいでいっかなー?」
鉄弥/あ、あさとぉ? ……ってそんなに!?(笑)
GM/少年がタダリンに続けます。「千里も何か持って来てやれ」
鉄弥/ち、ちさとぉ……?
GM/少年は、もう一人の青年の方に向きます。「義人、お前も……先程の音色は似ていたと思うよな?」
義人/…………ちょっ!?(笑)
鉄弥/え、あ、はい? ……どこがどうなってるの?
旭人/えーと……『経正が義人』『忠度が千里』『知盛が旭人』……?
GM/話を続けるよ。「……義人、お前の琵琶と合わせてはくれないか」
鉄弥/は、じゃあ……同じ曲を吹きます。
GM/ちょっと軽いタッチでいつもの琵琶と違う音色と違う……鉄弥の音色に合わせたセッションを、経正……ボーッとした男性はやってくれます。
鉄弥/その音につられて調子を取り戻します。
GM/いつものように楽しく吹いていたのを思い出す。
鉄弥/懐かしい。おばあ様の為に練習していたけどこんなところで役に立つとは。
GM/その間も15歳ぐらいの少年は感心したような目で見ています。上品な拍手を送る。でも満面の笑みを見せてくれる。「久しぶりに感動したぞ、ずっと聴けなかったんだ、その音色は」
鉄弥/ずっと……ですか? 前に聴いたことがあったと?
GM/「もう20年も30年前だ。それは……お前の国から持って来られた物なのだ」
鉄弥/それはつまり……俺達以外に俺達の時代からこの世界に来た人がいるってことですか。
GM/「そういうことに……なるんだな?」と、経正の方を見て、経正がゆっくり頷く。
鉄弥/ん……? なんか、謎が謎を呼んでいる?
GM/「いつかのアイツも……お前のように素敵な音色を奏でてくれたものだ」
鉄弥/あ、アイツ……誰?
GM/悩みつつ、「言っても何も詮索されないだろう」と思ったのか、諦めた調子で言いますね。「……カツという」
義人/……おばあ様の名前は、カツだ。
鉄弥/か、カツ? ええっ、おばあちゃんどうした!?(笑)
旭人/あ……おばば様って音楽が好きなんだっけ。だからこそ鉄弥を呼んだんだよな?
義人/おばあ様、俄然重要性が上がったな。既読スキップしてる場合じゃねえぞ!(笑)
GM/「もうあの女の音色を聴くことが出来なくなってしまったが、久しぶりに思い出の品の音を聴けた」というやっていますと、ハイパートモリンが「こんなカンジはどうよ」。スーパータダリンが「馬を出しておいたから」と帰る準備をします。
鉄弥/あ、ありがとうございます。随分と気に入られたな……。
GM/あとはそうだな……「キミは生きなよ」
鉄弥/……えっ?
GM/「死ぬなってことだよ。これから戦うんでしょ? まっ、源氏は全部潰すけどキミぐらいは生きていていいと思うよ」
鉄弥/え、ええ……これから戦うことになりますね。
GM/「それとも、ここに居る?」――ぶっちゃけ、第1ループの頃から『音色を探し続ける』選択肢を選んでくれさえいれば用意してました。なので、ここで『平家側にずっと居る』という選択肢が選べるようになります。その代わり……宮廷メンバーとして壇ノ浦の決戦まで不参加となります。つまりは休憩表は振れなくなりますね。
千晶/か、回復役がいない!(笑)
旭人/でもボス戦までいないだけなら、大丈夫だ。探索で義人と千晶がいるんだから、平家の側にいても構わない。
義人/今まで一度も誰も行ったことのないフラグをバンバンいけるからね。
鉄弥/……じゃ、このまま突き進んでみます。もう少し……こちらに居させてもらっても宜しいですか?
旭人/そこで平家の誰かと深い仲になっても構わない! 清盛とか4Pとか5Pとか!(笑)
GM/ではでは平家に残るというのが決定したところでタダリンが言いますよ。「判った判った。馬を戻すよ」ハイパートモリンがジャラリとお金を渡します。収支報告で2MG追加になります。
義人/……鉄弥、戻ってきてぇー!(一同爆笑)

 ※ 【 鉄弥:平家フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に4点を獲得。平家との関係が「恋人」「親友」関係となる。


旭人/知盛の名前が「旭人」って時点で怪しいとは思ってたんだ……まさか、おばば様……(笑)
鉄弥/だ、だから旭人か! でもまだ判りませんよ!?
GM/……ちなみに、GMは第1話にとある台詞を言っている。

 どうしておばあ様はこんなに大きなお家を持っているのかというと、昔は流通の商売やらをして、とても世渡り上手で運の良い美人さんだったみたいです。もうお亡くなりになった旦那さんが代議士をやっていて……。おばあ様は勝気で活発的で、イベントも好きだったようです。

旭人/世渡り上手で、運が良い……か(笑)


●<3クォーター目>

GM/今回の自由時間は、強制的に『千晶は敦盛』、『鉄弥は平家』とのイベントが発生します……彼がいなくなったので彼の休憩は無しです。そして強制的に平家イベントが発生します。
義人/鉄弥が帰ってこないえっぐえっぐ! 旭人、お前は居なくならないよな!?
旭人/だ、大丈夫だって! ……だ、大丈夫だって……。
千晶/そういえば楽器の音を追いかけて消えてしまったんですという情報が……なんという神隠し! でもなんか「ぐえっ」て声が(笑)
旭人/当て身とか食らわせられた声だったのかな……鉄弥の声じゃなかったような気もするけど(笑)

 千晶→通路を探索で成功。トラップ「スリットアロー」を発見し、解除する。その後、探索休憩表で「6」が出る。好きな素材を好意の合計値だけ手に入るが、鉄弥が宮廷にいないのでいつもより少ない5個だけ【肉】を入手した。
 旭人→探索休憩表で「7」が出る。好きなものがあれば気力が1D6回復という結果が出る。旭人の好きなものは『家族』だが1人足りない……だから頑張るぞということで、全快した。
 義人→部屋のトラップは既に発見されているので、解除を行い、成功。2つ目の行動で、才覚休憩表で「10」が出る。配下が群がり話を聞きたがってきた。現在の≪民の声≫+3の判定を行い、成功させ、≪民の声≫が1D6回復した。

GM/じゃあ、これから起きることを知っているから配下達に今後のことを簡単に話したんだね。
義人/そうだな、あそこにスリットアローがあって千晶が解除して……。
GM/しかし。……貴方の記憶には『鉄弥がいなくなる』なんて事態は、無い。
義人/……なんで? なんでいなくなったんだ?
旭人/……だからより不安だよね。今まで無かった記憶だし。
義人/これも改変可能なイベントだったのか……きっとこの先はみんなで生き残れる、筈なんだ……うう。

    ◆

GM/では、先に千晶のシーン。――これから平家と戦うをしています。今まで戦っていたのは勾玉を守っている怨霊だったので、本当の戦いはこの合戦からです。
千晶/人対人かぁ……うーん、千里のソックリなアイツとも戦うのかぁ。
GM/そこに敦盛が声をかけてきます。「……何か心配事があるのか?」
千晶/そうですね……ちょっとこれからのことが不安です。
GM/ポンと肩に手を置く。「案ずるな。この戦いはきっと源氏が勝つ」
千晶/な……なんか予言者っぽいですね?
GM/「今の情勢を見ると、平家より源氏側の方が圧倒的有利だ」と、もっともらしいことを言います。「だから、お前はなるべく怪我を負わないようにこの戦を生き抜け」
千晶/死ぬなってことですよね……。
GM/「そうだ。源氏は勝っても千晶が死んだら困る」
千晶/……少し元気になりました。ありがとうございます!
GM/「ああ……この戦いで、三種の神器が2つ揃う。まだ言うのが早いかもしれないが……」
千晶/はい……?
GM/「……お前。三種の神器を、その手に集める気はないか?」
千晶/え……なんでですか?
GM/「お前の兄、現在の義経に頼めば、お前が手にすることができるだろう」
千晶/ん、んー……でも僕が持っていてもどうせ義経さんが必要としてますし。
GM/「良いことを教えてやろう。……三種の神器を持っていると、願いが叶うんだ」
千晶/ね、願いが叶う……?
GM/「欲しくはなってこないか?」
千晶/で、でも僕は帰りたいだけですし……。
GM/「お前は不憫な子だろう。お前の思い通りにしたい、この境遇をし返してやりたい……思わないのか? 大学に行きたいとか願いを叶えるのに1億D分の5000Dぐらいは使ってもいいんじゃないか」
義人/半分か……。って、そんなモンお兄ちゃんがお金出してあげるよ!(笑)
千晶/敦盛さんは知ってるんですか。
GM/「……実を言うとオレはそれを求めていた。だから源氏に加わっているようなもんだ。これは……ナイショだぞ」
千晶/は、はあ……釘を刺された……。
GM/「集めて、くれないか?」……お願いをするような言い方で言います。
旭人/強制力のあるお願い……それは命令と言う!(笑)
GM/「返事は?」
千晶/う、う……か、考えてみますっ! それじゃあダメですか……?
GM/「それは、好意的にとっていいんだな。だって……。信頼しているからな?」
千晶/おおっと呪いが来る!(笑) が、頑張ります……ど、どうしようかなどうしようかな!?
GM/ポンと置いた肩の手が、やや鎖のように感じた……。もう一度三種の神器の説明をするけど、この世界の達成値は12〜30で何でもできるシステムだから、どのタイミングでも使える民の声が1億Dがあったらほぼ使いたい放題な訳ですよ。
千晶/た、確かにそれはウマイ……。
GM/敦盛は「お前に帰った後に半分分けてやるから、私に三種の神器を渡せ。悪い話じゃない」と言ってるんですね。
千晶/残り5000Dを何に使うんだ……。手に入れたとして、敦盛さんは何をお願いするんですか。
GM/「…………」。
千晶/て、てんてんが怖い!(笑) 無言が怖い! 何をお願いするんですか!?
GM/「……この世界の為になることだよ」
千晶/ほ、ホントですか……?
GM/「今……息苦しいものを感じているだろう? 三草川は……」
千晶/ちょっと……穢れって言ってましたよね、敦盛さんは。
GM/「ああ。私はアレを綺麗にしたいんだ。だからこの世界の為に、穢れを無くしたい。誰かがやらねばならないことをオレがやろうとしているだけだ。……それに協力してほしいと思ったんだが」
千晶/……何も知らないから説得されそうだぁ(笑)
GM/「どうか、頼む」
千晶/わ、判りました……頑張ります!
GM/「ああ。……お前の答えはもう判っているけどな」
旭人/「○○していいよね? 答えは聞いてない!」ってヤツだよね!(笑)

    ◆

GM/一方その頃鉄弥。……どうやら平家側も出陣の準備をしているようです。けれど鉄弥は悠々自適に客人として迎えられています。平家達な怒声などここでは聞こえてこない……。
鉄弥/優雅だ……戦場であることを忘れそうだ。清盛さんの為に笛を吹きます。
GM/千里が入って来て「兄上!」と頭領っぽい少年に言います。「これより出陣致します!」
鉄弥/し、出陣……何事ですか?
GM/「これから源氏との戦になるよ。ボクは出陣してくるから」
鉄弥/そ、そうですか……そんな所で戦いを……。って、ちょっと待って!
GM/「なにさ?」
鉄弥/袖をグッと引っ張って……。なんか、嫌な予感がするから心配になって……。
GM/「嫌な予感って言わないで。三種の神器を賭けた戦いをするんだから」
鉄弥/それなら……ちゃんと生きて帰って来てくださいよ。
GM/「モチロン生きて帰って来るに決まってるじゃないか。いつか言おうと思ったけど……ボク、キミの笛をこれから教えてもらうつもりでいるんだよ」
鉄弥/そ、そんなのいくらでも教えますよ……!
GM/――では、ここで鉄弥は平家との感情値が4になっているので……鉄弥が『本当に行かないで』とお願いするのであれば、忠度と経正を生かす選択肢ができます。
鉄弥/止め……たいですね。断固として止めたい! 引っ張っていた袖をグッと強く握ります。
GM/忠度は困った顔をします。「そんなコトされてもなぁ……」
鉄弥/貴方達には行ってほしくないんです……。
GM/「大丈夫だって。ボクが負けるワケないじゃん!」……と言って、鉄弥のオデコにキスします。
鉄弥/……も、萌えてしまうやないかー!(笑)
千晶/(いきなりモノローグ風に)――ショタにチュッとされてしまい、萌えてしまった鉄弥! さて次号どうなる!?
義人/なんで先送りにしたぁ!?(一同爆笑)
GM/「大丈夫、帰ってくるって。そこまで応援してくれるキミがいるんだから、死なないよ」
鉄弥/本当に……約束できます?
GM/コクリコクリ。……では、経正もその話を聞いていたのか、鉄弥の元にやって来ます。「お前は……帰りたくなったら帰っていいんだぞ」
鉄弥/か、帰って……うおう、板挟み状態!
千晶/(ドス黒い声を出しながら)辛いだろう……ちーくんのスパイの気持ちが判ったかぁ!?(一同笑)
鉄弥/凄く判ったような気がします!(笑) 貴方も……行くんですね。
GM/経正はポンポンと鉄弥の頭を撫でる。「ここに居る限りは安心しなさい。あそこまでテンションが上がっている忠度ならきっと平気だよ。気に病むな」
鉄弥/は、はい……貴方も戻って来てくださいね。
GM/「善処しよう」
鉄弥/日本人っ!(笑) ああっ、ちゃんと止めたいよぅ……!
GM/何度も宥めながらも。そのまま去って行きます……けど。一瞬、経正がピタリと止まります。
鉄弥/……ん?
GM/ジーッと止まって……カクリ。首を折る。……そしてそのまま去っていく。
鉄弥/……なんか今、トリップしてた?

    ◆

GM/では、実際に三草山で戦闘をしないので演出合戦をします(笑) ああ我々は鉄弥は見つけることができなかった……。だけれども君達は戦う!
義人/代わりの神官はいるけど……あんなに役に立つ星術師はいない……えっぐえっぐ!(笑)
千晶/よ、義人さん泣かないでくださいー!
旭人/泣いてる場合じゃねえぞ、敵が来る!
義人/ちっくしょー! 【勅命】の為のHPはマンタンだー!(笑)
GM/出陣する鎧の武将。後ろの琵琶法師達。その他大勢の怨霊達……戦闘開始です。
旭人/一番前に居る奴に【武勲】を立てます! で、カブトを弾く! ち、千里ぉー!?(笑)
GM/な、なんてことだ千里と同じ顔じゃないかー!(笑) ……そのとき、鉄弥の心配そうな顔のコマが入ったり!
義人/平家側に居る鉄弥の茶碗が割れたりする!(いきなり鉄弥になって)「こ、これは、忠度さんから貰った……!」
GM/……そうして戦いが終わります。旭人が忠度と戦い、トドメを刺す! 大きな一撃が旭人が繰り出す! 「ウッ!」と忠度が倒れるところで……シュンと消えます。経正と共に撤退したようだ。
旭人/……すまない、逃げられた!
義人/いや、上出来だ! いくらなんでも家族と似た顔の者を殺すのは心苦しい。
旭人/そう……だな、俺も目覚めが悪いし。三種の神器も2つ目を手に入れることができたし……あとは鉄弥が見つかれば、帰れるな。
GM/……ではここで、マスターシーンを挟みます。

 ――それは谷の上。
 あちらでは三草山の戦いが終わった。源氏軍はもう一つの戦いをする。
 崖から走り降りる馬達。追われる平氏。
 ……だが崖の上で、弓を構える人物がいた。矢が放たれる。……源氏の武士が負傷した。
「ぐああ……!」
 呻き声を上げながら……熊谷直実は倒れた。


義人/…………え? 何やってんの、与一……?
GM/次のシーンは鉄弥の番です。……平家の陣で心配して待機していると、忠度と経正怪我を負って帰ってきます。
鉄弥/ふ、二人とも……! 【祈り】を使います!
GM/使うんだ、【祈り】?
鉄弥/……怪我してたら放っておけないんだよー!
GM/いいこだな。「……ダイジョブ、まだ生きてるよ。ちゃんと鉄弥の約束通り帰ってきたけど、勝利まで勝ちとることはできなかったなぁ……」
鉄弥/でも、お二人が戻ってこられて良かった……。
GM/「怪我を治してくれてありがと。……まずは兄上のところに行ってくるさ。負けちゃったんだもん」
鉄弥/うう……これは……。俺もついて行っていいですか?
GM/忠度の体を支えてあげる役っていうのでいいんじゃないかな。……では、平家側のお偉いさんおところに顔を出しに行きます。
鉄弥/肩を貸しながら行きます……。
GM/「俺達負けてきました」をそう簡単に許す者はいない。家族だからといって帰ってきたことだけを喜ぶ者もいない。会議の内容は要訳すると、「三種の神器を奪われ、我々は撤退してきました。生き恥をかきました」「そのまま帰って来るということは、覚悟が出来ているのだな?」
鉄弥/ち、ちょっと待って……! お、恐れながら!
GM/「なんだ貴様」と、清盛が……いつもより怖い声で言います。
鉄弥/お二人がこのように帰って来たのは俺のせいでもあるので……お二人だけに罪をきせるのは……なんというか……どうぞご勘弁を!
GM/「お前はこの世界のことを判っていないようだが、負けたのだからコイツらは死んだも同然。彼らが死ぬというのはもう運命で決められたようなものだ。ここで死ぬのも拒めまい」
鉄弥/う、うー……。
GM/けれどそんなことは勿論、忠度達も承知している。経正もずっと頭を下げて「もう一度機会を」と懇願する。忠度も続けて「これ以上の失態は二度としない。次の戦で必ず勝利を掴み取る。兄上の顔に泥を塗るようなことは……」
義人/…………あ、コレって……壇ノ浦で戦力が増えるフラグ?
旭人/だな。「次の戦を頑張る」だもんな。
GM/……そうして、とりあえずはその場を凌ぎます。「今後取り戻せばいい話だな。それにもう既に……草薙剣は我が手にあるようなもの」
鉄弥/…………。
GM/会議が終わり……鉄弥の元に忠度が来ます。「やっぱり……キミ如きの言葉を聞いたらあんだけ怒られるのは当然だよねー」
鉄弥/そ、そうですよね……やっぱ下っ端とかダメだなぁ。
GM/「今後平家は勝つつもりだから……いや、勝つから! そん時、兄上のお付きの楽師になればいいじゃん。すっげえ偉い人になれるよ」
鉄弥/トップの楽師か……。いやだがしかし……。
GM/「ねえ、折角ボク達帰って来たんだから祝ってよ。他の人たちには嫌な顔をされてもさ、キミには良い顔見せてほしいよ」
鉄弥/あ、それなら音楽で。これぐらいしか出来ることはないし。
GM/「もー、音楽以外にも出来ることはあるよーバンバン!」
千晶/(物凄く声を細めて)……ナイチンゲール的なこととかな!
鉄弥/またかっ! また言うのか!(笑)
義人/……そうか、この台詞を言うのも運命で決まったことなのか(笑)
千晶/そ、そんな!? またナイチンゲールって言わなきゃっ!(笑)
旭人/俺のコーラみたいにしなくてもいいんだよ!(笑) 頑張らなくていいんだよ、ガンバレ!(一同笑)
GM/その後も経正も鉄弥の元にやって来ます。「お前の声があったからワタシも帰って来る気になったんだ。これからも我々を支えてやってくれ」
鉄弥/は、はい……。
GM/そこで、忠度が言います。「……ところで経正って鉄弥のコト好きなの? ボクは結構好きなんだけど」
鉄弥/あ……ありゃりゃ?
GM/「あ、知盛は誰とでも寝るから気を付けてねー? ……で、鉄弥は誰のコトは好きなのさ?」
義人/……考えろ、これは重要な選択肢だぞ!(笑)
鉄弥/え、えーと……その……。
GM/じゃあメッセージウィンドウが出るよ。

 『@忠度が好き』
 『A経正が好き』
 『B知盛が好き』
 『C実は清盛が……』
(一同爆笑)

鉄弥/で、でも……俺は……みんな好きですよ!
GM/……むう、それは優柔不断だなぁ。「……みんなで仲良くなるっていうシュミ?」
鉄弥/は、はあ……仲良くなりたいなぁと思います。
GM/……ニヤーリ。「それじゃ、一人でボク達をどうか慰めてあげてねー。今夜、○時、○の部屋に来いよ、ここに居ない知盛も誘っておくから!」
鉄弥/さそ、われ、た!? ……勿論行きますけどね!
旭人/……みんな好きだから、みんなでアッー!?(笑)
義人/原画師大変だなぁ。肌色面積多いんだよっ!(笑)
GM/ということで、酒でも飲んでみんなにアッーされてください……(笑)


●<4クォーター目>

 義人→部屋を才覚で成功。トラップ「自爆装置」を発見。3D6のダメージが入るものだったが、千晶が≪希望≫と【勅命】でトラップ解除。5が出たが鉄弥がいなかったので楽器が使えないので希望にならず……。鉄弥がいないと大変なことを思い知る。
 その後、才覚休憩表で「5」が出る。人眠りするときに青い顔をして配下がいるので慰めてあげると≪民の声≫が2点回復するのだが……。

義人/(凄く男前っぽい声で)与一、何を震えているんだ……(ころころ)……6が出たので自分の≪希望≫も回復しておきます!
GM/お、配下は与一か。このマップになったら与一のイベントを起こそうと思っていたのでちょうどいいです。……義経側は崖から馬で降りるという斬新な戦法で一ヶ谷の戦いを終え、合流。これから壇ノ浦の戦いに備えます。
義人/頼朝と政子と一緒に「これからメチャクチャ平家ボコるからよろしくね会議」をするんですね。
GM/「【エレベーター】をお前達に使わせてやるぞ」の会話もします。義経も壇ノ浦で参戦するので、今後は古川義人として戦えと言われます。
義人/判った、と既読スキップします。
GM/……で、例の与一が怯えているシーンになるんだね。寝室で待機しているとき、お茶を出してくれて……「三草山の合戦はいかがでしたか?」
義人/ああ、大丈夫だったぞ……ちょっと星術師がいなくて寂しかったけどな。
GM/「は、はい……そうですね。ショボーン」……大切な弟君が居なくなったことを知っているので悲しみます。「家族は……私にとっても宝ですから」
義人/……ここで鉄弥が居なくなるだなんて予想外だったんだ! どこで何をしてるんだ……。
GM/(ちょっとだけ声のトーンを落として)「ああそうだな。うん。……確かに、ここで居なくなるのは無かった」(震えた声で)「……確かに心配です」
義人/…………。今、もう一人出てこなかったか?
GM/「えっ、古川様は俺よりもう一人の方がいいですか……?」
義人/いや、そんな予感がしたから言ったんだけど。
GM/「私よりも……あちらの方にお話しますか……」悲しそうな顔をします。
旭人/卑怯だ! 仔犬のような目は卑怯だっ!(笑)
義人/ああ……心苦しいが、奴に色々訊きたいこともあるから代わってくれないか。
GM/「……くぅーん……」
義人/後で俺の相手をしろ!(笑)
GM/喜んでいいのか判らないけど、一瞬……与一が首をカクリと落とします。そして目の色が変わる。「……何かワタシに訊きたいことでも?」
義人/与一のクセにタメ口きいたな!?(笑) ……いや、訊きたいことは山ほどあるんだ。
GM/「……何でしょう?」
義人/藁をも掴む気持ちで尋ねる。……鉄弥はどこに行ったかお前は手がかりを掴んでいないか! 〔才覚〕か〔魅力〕か!? 判定の準備はできてるぞ!
GM/「ハハハ、まさかそのようなことは。教えてほしいのなら〔魅力〕の難易度12で勘弁してあげるよ
義人/ハハハ、3D振ってやる!(ころころ)……チッ、10か。ダメです。
GM/「どうしたんだ? 【王杓】は使わないのか?」
義人/持ってないんだよ!(笑)
GM/「知ってるよ」
義人/……鉄弥がどこに居るか、知ってるのか!?
GM/「あ? ああ、そうだ。知ってるよ」
義人/……鉄弥は、生きているんだな?
GM/「生きている。彼の力で皆を救っているよ」
義人/お前……なんでそんなことを知ってるんだ?
GM/「黙秘権を行使する。……また後の機会に来れば教えてやるかもな。那須与一はお前を気に入っているから今後とも『鱗を持っていてください』と言うんだろう」
義人/そうか……今まで通りフラグを2回立てれば貰えるのか。
GM/「そうだ。……このままでいくと苦しい目に遭うぞ、お前は」
義人/……どういうことだ?
GM/「きっと……また、同じ目に遭う。いや、それとも新しい世界に行けるのかな?」
義人/……正直、聖剣が言っていた通り巧くやれると思っていたが、思いのほか巧くいかないものだな。
GM/「……それで、幾人も倒れてきたからな」
義人/…………。
GM/「何も話すことがないなら、与一に変わろうか?」
義人/……もう一つ。俺の知っている与一は、お前が『どっかから入って来た』と言っていた。お前は……どっから来たんだ?
GM/〔魅力〕判定、難易度12。
義人/またか……(ころころ)お、6・6・6……!?
GM/与一関係になるとクリティカルが出るな!(笑)

 二度目のスーパー写メタイム入ります。
 パシャリ。


GM/「どこから来たか、か……。とりあえず、ワタシは与一から生まれた訳ではない。与一の精神が分裂して出来た人格でないとハッキリと公言しておこう」
義人/……そうか。
GM/そうだな、折角のクリティカルだし。「来たのは……平家からだ」
義人/平家から……!? 驚いた顔をします。
GM/「ああ、源氏の仮頭領に言うのは失礼だったな。愛した人が平家の人間と繋がっていたと言っているようなものだしね……」
義人/び、ビキビキ! お前、スパイなのか?
GM/「言い得て妙だな」
義人/何の目的があって……よりにもよって何でこんな地味な男に? もっとこう……色々あるだろ、義経とか。
GM/「……コイツは、直接的に世界に関わることのない男だ。判るか、この意味が?」
義人/……世界のイベント的に重要でない?
GM/「そう。世界にとって重要な人物を改変しようとすると、セカイが制約をかけて抑止力を働かせる。もしかしたらワタシも相手も消滅してしまうかもしれない」
義人/重要な人物では出来ない何かをお前はしたい……のか?
GM/「そう。良い素体が彼だっただけ。……ワタシは、ワタシ達の目的を遂行するだけだ。これから先は、黙秘権を行使させてもらおう」
義人/……『達』ってことは、もう一人……ないし複数いるんだな?
GM/禁則事項です。「これまで通りなら平家はこれから負ける。ワタシはそこまで抗わない」
義人/だな。源氏が破れることはありえない。これは聖剣の言うところの『引っくり返らないイベント』だろう。
GM/「それはどうかな? ……まあ、ワタシには興味の無いこと」
義人/お前の目的は……平家の勝利ではない、と?
GM/「そうだよ」……そういや、部屋は2人きりなの?
義人/ですよ。
GM/……一本いっとく?
義人/ナイチンゲール的な意味で?(笑)
GM/うん(笑) 与一じゃない彼は、義人をドンと押し倒します。「与一は今、ワタシの中で寝ている。……いや、起こしてそのままにしてもいいな」
義人/そんな……酷いっ!(笑) 〔武勇〕で抵抗しておきます!
GM/けどこっちだって〔武勇〕あるし。「寝かせておくのも可哀想だ……見せつけてやろうぜ」(一同爆笑)
旭人/なんで「見せつけてやろうぜ」ってこんなに笑えるんだろうね!?(笑)
義人/抵抗しても無意味だということが判明したので……睨みつけます。
GM/じゃあそのまま抱きます……寧ろ、犯します。着物を剥かれ……バックでされていると、背中に何かポタリとあたたかいものが落ちたとかにしておこう。
義人/宗高……? 頑張ってるのか……なんとか普通の体位に戻って、抱きしめます。
GM/目からはボロボロ涙を流しながら、普段より乱暴に倒してきますよ。
義人/……ああ、可哀想な宗高。可哀想な宗高っ!(一同笑)
GM/2回言った!(笑) ……そのまま朝を迎えます。
旭人/……宗高ってもっと不幸になればいいと思うよ。もっとね!
GM/夏コミでそういう本買って来いよ!(一同爆笑)