迷宮キングダム ・ リプレイ ・ 夢魔炎上
■ 第2話『 有事には再びその天地が返り 』 2ページ目 ■
4回目 2009年7月14日




 義人→部屋を探索で成功。トラップ「感染」を発見。解除を試みるが失敗し、義人は「肥満」のバッドステータスになった。
 < 自由時間選択/義人→「与一」を選択>

千晶→トラップを解除しようとするが、失敗。
 < 自由時間選択/千晶→「弁慶」を選択>

義人/太った!(笑) ナンテコッタイ。次のお食事のときに食わなきゃいいんだね。良い飯食わされるし与一がどんどんお茶持ってきてくれるし、良い環境だ(笑)
GM/ちょっと太ったのがみんなの目で判るぞ(笑)
千晶/ぷにぷにー。とても健康的ですね、義人さん。
義人/まだ解除されてないから、【マルチタスク】でもう一度解除を試みる! ≪希望≫1点消費して……(ころころ)ファンブルです。(ころころ)今度は「散漫」になった……(笑)
GM/みんなに太った太ったと言われたからだな。
旭人/やべえってその太り方はマジヤベエって!(笑)
GM/色々お茶といっしょに持って行くのに食べてくれないから与一がショボーンってしてるんだ。
義人/暫くはお茶だけで。……与一に世話されすぎだろ(笑)
千晶/トラップ解除を試みます。≪希望≫を使って〔才覚〕で(ころころ)……うわあ、失敗です。(ころころ)「睡眠」になっちゃいました。
鉄弥/寝ちゃう! 寝たら死ぬぞ寒空ー!(笑)
旭人/え、えーい! 1D6ダメージで起こします!(ころころ)……ごめん、4のダメージだ。
GM/……んじゃ、先に千晶シーンをやりますよ。君達は勾玉を手に入れることができました。北条政子の使いが「次のところ行けよ!」と伝言を伝えに来て、野戦病院状態のまま次のエリアに向かいます。
千晶/何か手伝うことはありますか?
GM/率先的に動いているのは軍師で薬師である弁慶です。
旭人/……弁慶、良い男だな!(笑)
千晶/じゃあ手伝いに行きます。
GM/「この薬を彼に、それとこの布を引きちぎって彼に渡してください」
千晶/はいー。ちゃんと働いておけるときに働いておかないと……。
GM/そうして何時間もしていると、弁慶が声を掛けてきます。「……江神」
千晶/は、次はなんですか?
GM/「そろそろ休みなさい。もうアナタは充分働きました」
千晶/あ……でもまだ大丈夫ですよ。
GM/「休む時間が無ければ次の戦いに行けないでしょう」
千晶/……はい。お茶でも飲みますか。弁慶さんもハイ、お茶です。
GM/「どうも」今度は口をそのままつけますよ。
千晶/……ちょっと嬉しい!(笑)
旭人/なんかノラ犬が懐いた気分だ!(笑)
GM/じゃあ、口つけた後で「あ、失敗した」って顔をします(笑)
千晶/何も入れてませんよ。
GM/「……アナタがワタシを狙うスパイだったら、素晴らしい忍者でしたね」
千晶/そ、そんなことはないですから大丈夫ですよ。僕、給仕係ですから(笑)
GM/「……これから三草山に行けと北条政子様の使いが来ましたけれども、まだ数日余裕があります。今はこの状態ですが、アナタも……帰る場所が確かあるんですよね?」
千晶/あ……こっちに来た時に初めて助けてくれた人にお手紙を書くことはしますけれど。
GM/「帰らないんですか? 手紙ぐらいでいいんですか? 折角休暇が出るんですよ」
千晶/あちらの方も忙しいみたいですし……あ、でも帰れたら顔を見せに行きたいとは思いますけど。この槍も貰いましたし。
GM/「とても良い槍ですね。アナタの戦いぶりは今回初めて見ましたけれど、まるで幾多の戦いを乗り越えてきたような歴戦の覇者のようだ」
千晶/……3シナリオ分やってますから(笑) なんか手に馴染むんですよね、どうしてでしょうか。……帰省は、1週間ぐらい後には行ってこようと思います。
GM/「では、この1週間は暇だということですね」
千晶/そう……ですね。
GM/「それは良かった。京の書物庫に一度戻ろうと思うんですが、宜しければそちらに行くのに付き合いませんか?」
千晶/え、いいんですか?
GM/「単に足が欲しいだけです」
千晶/素直じゃないなあ、ホントに(笑) でも、ご一緒させていただきます。
GM/「……アナタ、名前は?」
千晶/千晶です。
GM/「いえ、それは聞きました」
千晶/あ……僕達の世界ではこれが本名なんです。全員に名前が知られているんです。
GM/「馴れ馴れしい感じがしませんか。勿体無いですねえ。それだと、ワタシが何とお呼びすればいいか判らないじゃないですか」
千晶/じゃ……え、えっと……千晶でいいですよ。
GM/「それだと他の人と同じじゃないですか」
千晶/……弁慶さんが呼びたいように呼んでくれていいんですよ?
旭人/……いいじゃん、「ワタシの水晶」で(笑)
GM/よし、後で拾ってやろう(一同笑) 「同じ言葉もアナタに返しましょう。ワタシの名前は西白と言います。だから、アナタの呼びたいように呼んでください。京都まで共に足を運ぶのですから、教えておいて損は無いでしょう」
千晶/ありがとうございます。西白さん……で、いいですか?
GM/「そう呼びたければどうぞ。別に呼んでほしくて教えている訳じゃないんですからね」
旭人/……このツンデレ!(笑)
GM/「……京に行ったら何か一曲聞かせましょうか」
千晶/あ、弁慶さん。何か音楽を……。わーい、楽しみにしてますー。

 ※ 【 千晶:弁慶フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。弁慶と「恋人」関係となる。

    ◆

GM/三草山の終盤ぐらいに来た辺りですね。義人はここら辺で『旭人が敵陣とか発見しないかなー』と考えています。
義人/そろそろ旭人が見つけてもいい頃だよなー。【勅命】の準備しとくかーと血を吐きながら。
GM/手拭いをササッと持ってくる与一。
義人/ありがとう。あとお水も(笑)
GM/「……何故、古川様相手だと江神に勝てるんだろう……」(一同爆笑)
千晶/千晶は他のところに茶を出してるから(笑)
義人/それは……千晶が俺に引き目があるか、でなきゃお前が俺のこと好きなんだろう。
GM/「…………」。ちょっと……いや、ちょっとどころじゃなく赤くなる与一。
義人/どうした? 風邪か、薬か、お茶か?
GM/「…………もう一度、さっきの言葉聞きたいな」(一同笑)
義人/じゃあもう一回言っておく。……千晶が色々複雑な生まれだから俺に対して壁があるか、お前が俺に対して壁が無いかか、ぶっちゃけ好きかのどっちかだな。
GM/後ろ5秒をもう一度!」(一同爆笑)
義人/お前、千晶のこと嫌いか!?(笑)  ≪好意≫と≪敵意≫が半分ずつある状態か!? ……何度か言われるままに、お前が俺を好きかを繰り返しておきますよ。
GM/「……未来にはテレコというものがあると白石様から聞きましたよ……」
義人/カチッてスイッチを入れれば何度でも録音と再生ができるものだが、それが何か?
GM/「良い言葉は何度でも聞きたくなるものではないですか。あふん
義人/恋する乙女のような声を出すなっ!(笑)
GM/「……古川様。一部下と一主の仲にこんなことを言うのもアレなんですれども……。私のことをどう想っていますか」(一同笑)
義人/ストレートだ与一!(笑) ストレートを投げ返した方がいいのかホームランで打ち返した方がいいのか!?
GM/お好きにどうぞ。
義人/じゃあ、一息ついてから……。まずは、当主の顔をして。俺は俺の家に帰る気だ。もしお前が源氏に留まる気が無いのなら、ついて来てくれればいいのになと思っている。本当に良い部下だと思っている。
GM/「…………」
義人/……ま、義経の部下だけどな。個人的には、本当に良い奴だと思っている。ずっと一緒に居てくれたらなと思っているぞ。
GM/「良い奴というところを重視するべきか……ずっと一緒にというところを重視するべきか……」
義人/それはサイコロを振って決めろ。
GM/ではもう一回残り5秒を」(一同笑)
義人/……ずっと一緒に居てくれたらなと思っているぞ……と、ちょっと水が少なくなってきたなと思ってみる(笑)
GM/水を注がずに言葉を反芻します。「……今さっき言いましたけど……貴方様も元の国に帰るとのことでしたから……義経様の元から離れるということですね」
義人/義経には恩があるが、俺にも古川家という俺の国がある。
GM/「いずれここを離れるというのは言いましたが、確実に約束をしたいです。……私は……貴方に仕えたい」
義人/…………。お茶を置きます。
GM/お茶を注ぎます。
義人/違う、そういう意味じゃないっ! また飲まざるえなくなったじゃないか……(笑)
GM/「私には頼朝様にかわれた力もあります。何でもできます。どのようなことでも、申しつけてもらえれば私は出来ます」
義人/大変嬉しい申し出だな。だが……今は義経の部下なんだから、とりあえずは俺の専属茶汲みのパートタイムでどうだ?
GM/交換日記から始めましょうということでいいんですね?」(一同笑)
義人/そ、そういうことでいいのかな。俺の〔才覚〕5がそう理解したぞ。
GM/「もっと私を扱き使ってやってください。やらねばならないことがまだありますけれど、いずれ……その気持ちが変わらぬうちに。……そうだ……私の本当の名は、宗高(むねたか)と申します」
義人/……何という地味ネーム! 凄くいそうだ!(笑) お前の判定には俺のHPをやろう。だからどんどん≪希望≫を使え!
GM/「なんでもしますよ! 靴も磨きますし暖めますし色んな処理もしますよ!」
旭人/……どんな処理!? 今ピンクいことがサーッと駆け抜けていったんだけど!(笑)
義人/俺の〔才覚〕5もピンクいことしか出なかった……!(笑)

 ※ 【 義人:与一フラグ(2)を入手 】
 → フラグ全2種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。与一と「恋人」関係となる。

GM/――では、このシーンに登場する人はいますか。
千晶/……良いシーンだし、邪魔しないでおこう(笑)
旭人/(バッと現れて)猫拾っていい!?(笑)
義人/30センチまでな。
旭人/あー、無理だわー。1メートル80ぐらいはありそう(笑) 猫っていうか、虎? なんか強そうだし。
GM/では、いきなり現れた旭人に驚いた与一が、ワタワタと「お、おおお、どうぞお茶を!
旭人/OK、バシャッてお茶がかかって熱い!(笑)
鉄弥/じゃあ偶然俺も通りかかってことで……「猫飼っていい?」のトコを聞いてやって来ます……虎飼うんですか、旭人さん(笑)
義人/ちゃんと散歩は自分で行くんだぞ(笑)
旭人/ダイジョブダイジョブ、やるやる!(笑)
GM/はい、鉄弥。
鉄弥/はい?
GM/この部屋に居るのは義人と、旭人と……もう一人。
鉄弥/……もう一人の人。名前は知ってますよね?
GM/……それ以前に、スッゲエ見たことある。
鉄弥/自己紹介してくれましたからね、覚えて見たことはあっても……。
GM/屋敷で見たことあるよ。古川家の。この世界に来る前に出会った不思議な少年の顔と同じだ。
鉄弥/…………なんだとぉ!?
旭人/まさかの与一っ!?
義人/与一ぃ!?(笑) 安全牌だと思って遊んでたわ!(笑)
鉄弥/パッと顔を見た瞬間に驚きます。……あ……え、ええ? あの……前に、屋敷に居ましたか……?
GM/は、なんのことですか?
鉄弥/……流されたっ!?(笑)
旭人/与一……今、反応早くなかった!?
GM/「今は三剣様の方が大変ですよ! お茶を溢してしまって……手拭いを持ってきますね!」バタバタバタ。
鉄弥/あー……行っちゃった。
義人/……どうかしたのか?
鉄弥/前に言った……屋敷にいた少年と顔が……クリソツでした。
旭人/え、でも……寒かった記憶しか無いけど、少年と与一って年齢差開きすぎじゃね?
義人/与一ってそれなりに大人だよなぁ? ……俺は背中しか見てないから……でも、まさか。
旭人/でもあれ、屋敷に出る幽霊だよ? 与一な訳ねーべ?
鉄弥/……うーん、何なんだろうなぁ。
義人/……那須与一の子孫の幽霊? でも……アイツはとても安心感のある男だぞ。なんかモヤモヤしてきたけど……。


●<3クォーター目>
 義人→通路を才覚で成功。トラップは特に何も無いようだ。再行動で、武勇休憩表で「3」が出る。血に飢えた自分を発見してしまうが、判定に失敗し、特に何事もなく終わる。
 千晶→部屋を探索で成功。トラップ「落石注意」を発見。解除不可なので全員判定してみたところ、千晶以外の3人は1D6ダメージを受けてしまう。
 旭人→武勇休憩表で「12」が出る。……殺気! 毛布をはねのけ、戦闘態勢を整えるよう指示しモンスターを撃破。レアアイテム【災厄王の遺物】を入手する。
 鉄弥→魅力休憩表で「4」が出る。無意識のうちに体をを寄せ合って……≪気力≫と≪HP≫が3点回復した。


●<4クォーター目>
 義人→通路を才覚で成功。トラップ「スリットアロー」を発見。千晶が解除に成功。次に、部屋を才覚で成功。トラップ「水槽」を発見。千晶が解除に成功。
 旭人→探索休憩表で「8」が出る。奇妙な壁画が貴方を見つめているのに気付き、【エレベータ】を発見する。
 千晶→魅力休憩表で「7」が出る。誰かと目が遭った気がしたが、判定に失敗し何事もなく終わる。
 鉄弥→武勇休憩表で「5」が出る。敵が民に躍りかかった! なんとか追い払い、≪民の声≫1点回復させる。


●<5クォーター目>

 鉄弥→探索休憩表で「9」が出る。白骨化した死体からアイテム【お弁当】をゲットした。
 義人→才覚休憩表で「7」が出る。配下がお茶を出してくれた……ということで、毎度の如く与一が茶を出してくれる。また、再行動で魅力休憩表「11」が出る。ランダムエンカウント表で[死霊レベル8:吸血鬼]が現れ、取引に成功。[召喚師]の逸材として国に招いた。
千晶→【お弁当】使用。

千晶/【お弁当】をそろそろ食べますか。
義人/義人は「肥満」だからいらない(笑) 隅っ子でお茶飲んでるよ。これで「肥満」は回復するから……「散漫」はクリティカルかファンブルが出なきゃ回復しないんだよな。
千晶/じゃあ義人さんは我慢してください。ご飯食べるときに【迷宮全席】使います。(ころころ)……あ、ファンブル!
義人/そのファンブルを俺にくれ!(笑)
GM/ちょっと質素なお弁当を食べました……「頭領がダイエットしてるんだから俺達もダイエットするべきだ!」(笑)
義人/沢庵ガリガリ!(笑)
旭人/次に、魅力休憩表を振ります。(ころころ)……クリった。
義人/そのクリティカルくれよっ!(笑)
GM/クリったってことは6ゾロで12だね。12だから……『ふとした拍子に唇が触れあう★ 好きなキャラクター1体を選ぶ。その後、キャラクターの自分以外に対する≪好意≫をすべて0にする』
鉄弥/≪好意≫を0に……ですか。それって【かばう】が使えなくなっちゃうんじゃ……。
GM/……これさ、知盛にしない? 特別にイベントシーンを作るからさ。
旭人/ですね! PCの好意、大事! 奪えない!(笑)
GM/では、場所は壇ノ浦。旭人は平家の軍を見ます。……あ、偵察っていつも通りだ!?(笑)
旭人/ああ……ここまで来たのか。ちょっと離れて見てみます。
GM/その場所の名前は、舟島。名目としては偵察としてやってきましたが……ちょうど海辺に、彼が居たんでしょう。
旭人/なんだ黄昏て……また飲み過ぎたのか?
GM/「うん? なんでそこにお前がいんの?」
旭人/デキる騎士は偵察みたいなー?(笑)
GM/「忍者っすか。結構下っ端だったんですねー。上の人だと思ってたんだけど、だって5瓢箪も飲ませてくれたんだしー」
旭人/……後でさ、国の会議のときに怒られたんだけど! 使途不明金って怒られたんだけど!(笑)
GM/「じゃあ今のうちに返しておくわ。2MGぐらいあれば普通に家買えるんじゃね?
旭人/リアルに家が買える!(笑) これを貰ったら俺、男としてダメな気がする……! 酒の借りは酒で返せ!
GM/「折角お偉い貴族から貰ったんだかわ『わーい! 天から金が降ってきたー!』って喜べばいいんじゃねえの?」
旭人/俺はどこの愚民だよ!?(笑)
GM/要らないと言われたので海にポチャン。
旭人/……海に捨てたー!?(笑) そんなに水が好きだったら沈めやるわーガポガポガポ!(一同笑)
GM/ガポガポガポ。塩水を吸って奴は倒れます。
旭人/何がしたいの、お前っ!?
GM/「…………。倒れてるんだぜ、俺」
義人/……旭人、本来の目的を思い出せ!(笑)
旭人/このタイミングでするべきなのかどうなのか!?(笑)
GM/「……ここに倒れている平家の兵士がいるぜ?」
旭人/……。だーからさ、俺は……お前を拾うって言ったじゃん。
GM/「うん?」口から塩水出しながら目を開けます。「その会話は酒で忘れたな」
旭人/お前、俺の一世一代の告白を忘れたのっ!?
GM/「忘れたからもう一回聞かせろよ」
旭人/……だからさ。帰る場所無いんだろ、お前。
GM/「……そうだな、どうせ平家は敗れる。そっちが滅ぼしにくるんだから、帰るところなんて無くなる」
旭人/お前が帰るところ無いんだったら……俺が作ってやるよ。全然こことは違う世界、そういうの……興味無いか?
GM/「興味あるけど言ってやろうか。俺……清盛の息子だぜ?」
旭人/で、それが? だって俺、お前が何者かなんて関係ねえもん。……お前、見てると危なっかしいんだよ。俺のトコに、来いよ。
GM/「……。俺の名前は」
旭人/お、名前きた。
GM/「旭人だ」
旭人/…………。
鉄弥/……ええっ!?
義人/……え、マジでっ!?
旭人/……や、やだ奇遇。俺も旭人っていうの。同じ名前同士、一緒に帰りますか?
GM/「そうだなー。と言ってもな、一応やることはやってからじゃないと怒られるからさ。死体になったところをズルズル持ち帰ってドスッと蘇生してくれよ」
旭人/……わかったよ。だから、生き残れ。醜くてもいい、生き延びろ。その先は用意してやるからさ。そこまではお前の力でいけよ。
GM/「テキトーにやってみるさ。あ、テキトーが俺の本気だから」
旭人/じゃあな……カワイイ子猫ちゃんよぅ!(笑)


●<6クォーター目>

 義人→通路を才覚で失敗。しかも絶対失敗!

義人/やった、出ると思ったんだ!(笑)
GM/良かったじゃん、ラストバトル前にバッドステータスから回復して。
義人/流石俺のサイコロだ。絶妙なタイミングでファンブル出しやがって……死ね!(一同爆笑)

 義人→通路をもう一度才覚で判定し、今度は成功。トラップ「難所」を発見し、全員回避して通り抜ける。
 千晶→【お弁当】を作成。
 旭人→魅力休憩表で「11」が出る。ランダムエンカウントで噛みつき魔王に遭うが、判定に失敗。
 鉄弥→魅力休憩表で「11」が出る。またランダムエンカウントでバララカールに遭い、今度は取引成功。2体を民として迎い入れた。


●<7クォーター目>
GM/それでは壇ノ浦に来ました。例のやりとりの一式をやります。ここで全てが終わる……ところで、ある女性が舟の上で扇を立てる。
千晶/……与一だ。
GM/与一が呼ばれ、前に出ます。義人に頭を下げます。
義人/……ここは当てろ!
GM/「御意。この矢は源氏の名誉の為でもありますが……貴方の為に、あの扇を打ち落とします」
旭人/……野球選手のホームランみたいなもんですね!(笑)
義人/お前の忠誠に応えよう、という【勅命】を!
GM/そりゃ、成功しますよね……彼がとても美しい立ち振る舞いで、見事なまでの、本当に綺麗なトンッと扇を討つ。そのとき、鉄弥と義人は見た。
鉄弥/うん?
GM/一条の光、神々しい、とても人の業とは思えぬほど光輝く、その白い光が……まるで君達をこの世界に誘い込んだあの光のように見えた。
鉄弥/え……。
千晶/与一……何を隠しているんだ。お前は単なる茶汲みライバルじゃなかったのか!(笑)
GM/だけれども、それは鉄弥と義人以外には「凄い! あれは神業だ!」「これは勝負するに相応しい!」と源氏平家共々褒め称える。
旭人/マジぱねえ! あれ、超マト小さいじゃん!
千晶/アレは歴史の教科書に載りますよね!
義人/……あれ? 俺、1点しか血吐いてないのに……(笑) いくらなんでもあんなことできるか?
GM/平家の頭領であろう人が出陣を言い渡す。まがまがしい軍隊が襲い掛かる。だが、そのマップに現れたのは……平清盛と、ザコ3匹。
旭人/あれっ、知盛がいないぞ!?
GM/彼も演出的には戦に加わりますが、データとしては参加しません。
義人/よくやったぞ旭人! 戦力が減ってる!

 最初のイニシアチブは平家が勝利。
 3匹が千晶のいる前線に一斉に前進……するが、千晶が【足止め】で1匹を止める。そして2匹とも避けきった。
 清盛は義人に対して【魅了】しようとするが……失敗。
 義人は、【怪物学】を使ってザコ3匹への強化を行った。


旭人/【武勲】を使用。清盛に宣言します。……俺ちょっと欲しいもんがあるんだよね、この戦いが終わったら貰いに行くから!(笑)

 千晶はザコに攻撃するが、残念ながら命中せず。旭人は無事命中させ、1匹を撃破する。
 鉄弥は【灯り星】を使用し、敵の本陣までマップを照らし出した。

 2ターン目もイニシアチブは平家が勝利。
 ザコが前進しようとするが、【足止め】される。また、攻撃するが【星の欠片】の効果でパワーアップした千晶に当てることができなかった。
 しかし、前進できなかったザコが【毒針】で千晶を攻撃したところ、クリティカルが発生し、千晶の残りHPが1D6……5点になってしまう。


GM/次に、清盛が【音霊】を使用。(ころころ)成功……「う」の字が入っているアイテム数D6のダメージを食らってください。
旭人/【甲冑】と【乗機】で2Dだ!(ころころ)9点もダメージ入ったー!
千晶/【お弁当】が2個あるから……(ころころ)7点も入った〜。

 鉄弥は千晶を回復し、義人は清盛を【怪物学】を行い、成功させる。
 千晶と旭人は連続してザコ撃破し続けた。


義人/今度こそイニシアチブとりたい!(ころころ)ちぇ、9かよー。
GM/源氏側勝利。
義人/え? ……つまりイニシアチブ早かったのは知盛か。
GM/……うん。
義人/……旭人、ありがとう!(笑) お前が落としたからだな!

 千晶の槍無双で、ザコを一掃。知盛のいない戦場は、残すところ清盛1体となった。
 旭人が清盛に攻撃。反撃として清盛は千晶に大ダメージを命中させるが、旭人が庇って生き残らせる。

 4ターン目のイニシアチブ源氏側の勝利。
 2ターンに渡る壮絶な大ダメージ合戦を繰り返し……千晶の一撃で、清盛は撃沈した。


GM/……清盛が倒れると、おどろおどろしい影が皆消し去っていきます。
鉄弥/凄い光景だ……みんな崩れていく……。
GM/そこで大きな声が……「平知盛がやられたぞ!」
旭人/すまない! 知盛の元へ駆けていきます!
GM/では一方、千晶のシーン。君が最前線で清盛を討つ。そして、ひとつの舟が見当たります。「これを討ってみせよ」と扇を掲げたあの舟だ。……そこには、拾ってくれたあの方と、面倒を見てくれた尼僧がいる。
義人/あ……完璧にフラグが1ミリも立ってないから、助けられない?
GM/安徳天皇が千晶の姿を発見したのか、話しかけてきます「……今まですまなかったな。世話になった」
千晶/そんなことないです……拾ってくれてありがとうございました。
GM/「これで平家は終わる……だから、元々平家でないお前は、平和に……源氏側として達者に暮らせよ」
千晶/うう……ここでフラグが立っていないので止められない……。
GM/そうですね。「私には行かねばならぬところがある……私達の都に。ニイの尼が、剣を抱いているのが見える」
旭人/……草薙剣!? しまった、俺、どっか行っちゃってる! 戦って勝てば持てる気持ちでいた!
義人/……あ、そっか! 重要NPCは放置しちゃいけないんだ!?
GM/奪いたければ、千晶が〔武勇〕か〔魅力〕の20の判定で。
千晶/草薙剣を取り返さないと帰れないです!
義人/な、なるほど! ≪民の声≫をやる! 成功させてくれ!
千晶/(ころころ)最後に何をデレてるんだ! 6・6・5・5……25で成功です!(笑)
GM/……これは『奪い返す』のではなく、『安徳天皇が千晶に渡した』方が美しいよね。では、剣を抱いて都に旅立とうとしているニイの尼を止める。「待て……もうそれは我々には必要の無い物だ」
千晶/安徳天皇……いいひとだ……!(笑)
GM/けど、ザバーッとある人物がその場に現れる。
鉄弥/海の中から……!?(笑) ……そうだ! 今回、超放置しちゃった!(笑)
千晶/や、槍を持って構えます! なんですか、貴方は!?
GM/「そのままニイの尼が抱いて行ってくれれば、先が私が奪えたものを……余計な情に流されたな、天皇陛下」
旭人/……あ、そっか! そういう意味で潜んでたのか!
GM/「すまないがそれは私の物だ」敦盛から逃れるためには〔武勇〕の20……いや、敦盛は専用のNPCじゃないから難易度25だよ。
義人/残りの≪民の声≫2点……ラスト1点を使うか?
千晶/じ、じゃあ≪希望≫と≪民の声≫と【勅命】で……!(ころころ)18ですね……ああ……。
GM/失敗ですか。――では、安徳天皇が剣をニイの尼を止め千晶に渡そうとしましたけれど、敦盛が奪い取る。「これしか奪えないのも癪だが……あの女に渡すよりはよっぽどいい!」
鉄弥/……あの女?
GM/そのまま、敦盛は消えます。まるで……海の下に沈んだかのように……壇ノ浦の水辺で草薙剣は失われます。
千晶/歴史と同じに……。か、帰れなくなった……!

    ◆

GM/一方その頃。実質の旭人のエンディングにいこうか。――源氏の兵士達が声を荒げてます。「知盛が沈んだぞー!」「ここら辺で沈んだぞ!」「死体は?」「まだ上がっていない!」
旭人/知盛が居た場所までキャサリンで駆けつけて、飛び込みます!
GM/貴方は水の中に飛び込みます。……けど、発見できない。
旭人/なんだと……。
GM/そして……貴方は出てくる。
旭人/……。
GM/目の前に立ってる(一同爆笑)
旭人/はああああぁ!?(笑)
GM/「いや、生きろって言ったのはお前じゃん。入水する訳ねーだろ」
旭人/いや……うん……全部早とちりした俺が悪いんだけどさ……この頑張りを返せ!(笑)
GM/「何も難易度20とか≪希望≫とか使ってないくせに言うなよ」(笑)
旭人/使ってねえけどさ! この気持ちと濡れたのと水に浸かって不機嫌そうにしているキャサリンと!(笑)
GM/「あのさ、今んとこ俺……鎧も兜も全部外したし、愛用の剣も捨ててるから平家の落ち武者だぜ。カモフラージュはいつものコスプレ道具使えば逃げられるんだ」
旭人/ダメだ、あれはメッチャ目立つ!(笑) ……あ、俺、まだこの時点で草薙剣が奪われたことを知らないんだよね?
鉄弥/ですね。……帰れないことに気付いてないですね。
旭人/でも今は知らないんだから……。(知盛と向き合って)よし、一緒に来ますか?
GM/「行くつもりで個々に居るんだけど。水の都とかヴェネツィアかよ知らねーし(一同笑) ……アイツらは死ぬ覚悟出来てたみたいだけど、俺は出来なかったし。生きる覚悟でこの戦を生き抜いたしな」
旭人/……カッコイイこと言った(笑)
GM/「という訳で上がれよ。濡れるなや。あまり色男でもねーだろ」
旭人/そこはさ! 嘘でも言っておくべきじゃね!? 水の滴るなんとやらって!
GM/まあ逞しいものをお持ちで
旭人/セクハラや!(笑) バッて股間見るけどポロリしてないよね!?
GM/「どーでもいいよ。……さあ、連れて行ってくれや。俺の飼い主になってくれるんだろ?」
旭人/……ああ。行きますか。俺もお前を離さないからよ。

 → シナリオエンディングにより、敵陣営だった知盛へ特別に≪愛情≫4点を獲得。知盛と「恋人」関係となる。


 ★エンディング


GM/鉄弥のエンディングからです。――戦は勝ちました。あちらのシンボルであった平清盛や安徳天皇も海に消えた。頼朝も源氏側も喜んでいます。……ただし、三種の神器だけは見つからない。
鉄弥/もう……仕方の無いところなんだろうか。帰れなくなった……。
GM/ある一室の出来事。「源氏側の勝利で終わった。我々としてはとても喜ばしい結果になったが……」
鉄弥/そう……ですね。はあ……。
GM/「……お前、どうするんだ?」
鉄弥/もう帰れないというのが判った訳ですし……でも家族と一緒にいたいな。
GM/「彼らと……兄上である義人と?」
鉄弥/彼らの言う場所に一緒について行きたいです。
GM/「そうか……義人がいったいどこに行くかはこれからの話になるが……義人について行くということか……」
鉄弥/……その姿を見て、ちょっと迷います。
GM/で、迷っている姿を見て……「あああ!」とジタバタします。「まあ、つまりはだな! 本当に義人のところに行ってしまうのか、そうでないのか! ハッキリしてほしいんだ! 義人はどこに行くか判らんが!」
義人/……鉄弥くん。【勅命】、好きにしろ(一同爆笑)
鉄弥/あの……貴方について行ってもいいんですか?
GM/「……俺はこれから、出羽の国に行く」
鉄弥/そこで何を?
GM/「そこで……役職に就いたからな」
鉄弥/……あっ!
GM/「今後も兄上をサポートしていきたいし……俺も余生をそこで過ごせる。もしお前が良ければだが、一緒に来てくれないか? まだ混乱した地だが、お前が居てくれれば……」
鉄弥/ああ……胸が痛む……。でも……俺も、行きます!
GM/「……ありがとう! とりあえず、アレだけしておいていいか?」
鉄弥/はい?
GM/「抱きしめたい」
鉄弥/……ま、まあ……どうぞ(笑)
GM/「良かった! ホントに……今の今まで我慢していたからな! こっちに来い!」九郎は、手を引いて、抱きしめます。
鉄弥/はい、出来ることはお手伝いしますよ。
GM/「もっとこれから忙しくなるから頼むぞ!」……笑いながら新しい、輝かしい未来を語る九郎。……これからのストーリーは、君が解決してあげてください。

    ◆

GM/次に千晶。最後に安徳天皇が「自由になれ」と言われましたし、帰れなくなっても源氏に家族はここにいるし……。
旭人/……気になる人もここにいるし。
GM/ということで、部屋で休んでいる君の元に、誰かが訪れますよ。
千晶/わ、わあ、ビックリした。西白さんですか……?
GM/「……なかなかそう呼ばれるのも慣れませんね」
千晶/そ、そうですね。呼び方も慣れません。
GM/「これから……義経様の行く先が決まりました。私もそこへついて行きます」
千晶/はい。
GM/「……これからも野蛮な地であることは変わりありません」
千晶/僕もついて行っちゃダメですか?
GM/「私が言う前に言ってくれましたね」
千晶/言ったもん勝ちー! だ、だって……一緒に居たいです。
GM/「正直……それを言いにこちらに来たんですが、先に言われてしまいました。改めまして……一緒に共に来てくださいますか、ワタシの水晶?
旭人/……ぶっ!(一同爆笑)
千晶/言ったー! 言わせたー!(一同笑) 西白さん、お願いします!
GM/「……まだ慣れませんね。もう暫く慣れるまで私の名前を言い続けてください」
千晶/西白さん。
GM/「…………もっと」(一同笑)
千晶/西白さん!
GM/「……あと3か月は慣れませんね。それほど一緒に居続けてくれればいいんですよ」
千晶/はーい! ぎゅーってしちゃえ!(笑)

    ◆

GM/そして最後は義人のシーン。まず義経の方から。「お前は本当によくやってくれた。俺も信頼におけるし、配下達もお前を慕っている。だから……古川義人という武人として俺についてこないか? もちろん、ここで去ってくれても構わないが……」
義人/旭人。……知盛はどうするんだ?
旭人/現代に一緒に行く前提でいたんだけどなー。でも、知盛とならどこでも行けるんじゃね?(笑)
義人/だな。……鉄弥と千晶は義経について行って、我々は知盛と共に放浪の旅というのは面白いんじゃないか?(笑)
旭人/それ面白いな、じゃあそんなカンジで!(笑)
義人/九郎。弟達のことをよろしく頼む。年上二人は暫くどこかをふらついてみようと思う。……お前達が変えていく世界を見ていくのもいいだろう。
GM/「……判った。これから物事が大きく変わっていく時期だ、旅は楽しいだろうな。俺がサポートしてやるぞ。報酬ってことでコレを受け取ってくれよ」と、何MGかを渡します(笑)
義人/俺達も何かあったらすぐに駆けつけよう。『いざ鎌倉』ってヤツだ!(笑)
GM/「これから兄上が変えていくんだ。お前の言ってた未来通り、これからの輝かしい兄上の姿を見守ってやっていてくれ!」
鉄弥/義人さん……いつかどこかで!
義人/九郎のことを頼んだぞ。天然同士だし大変そうだし……お兄さんは心配だ(笑)
千晶/一年に一回ぐらいは家族会議しましょうよ、会いたいですから!(笑)
鉄弥/それは名案だ!(笑)
GM/そうだな……旅支度は義人と、旭人と、旭人のカレなのかな?
義人/……与一に会いたいです。
GM/では、そこはとある屋敷。……義人は、的を討つ矢の音を聞く。弓道の練習場にて、何者かが矢を討っているようだ。
義人/お茶を持って行こう。……道場の前で、声を掛けずにお茶を置いて待ってる。
GM/では、義人が居ることに気付いて、矢を打っていた……与一が頭を下げます。「……古川様は、義経様と共に行くことになりましたか?」
義人/首を横に振る。これからは旭人と、旭人の虎と……暫くは放浪してみることにした。
GM/「そうですか……頼朝様の元には留まらないのですね。私は元々頼朝様にかわれていた者ですから……」
義人/こちらに来るよう言います。座らせて……お茶を飲ませる。
GM/飲めません。
義人/飲め。
GM/……静かに口を付けます。
義人/飲んだのを見届けて。……飲んだな?
GM/……飲みましたとも。
義人/俺の茶を飲んだな? ……高くつくぞ。……[国王]と、前線の[騎士]2人、何か足りないと思わないか?
GM/「後衛ですね」
義人/俺にかわれる気はないか?
GM/「……それは……以前話したことのように、私をかって頂けるということですか」
義人/ただし、一つだけ条件がある。お前が当主としてではなく、俺個人を慕ってくれるのなら、だ。
GM/……頭を下げます。「もう答えは出ております。……私は……貴方の手足になりたい」
義人/……良い表現だ(笑) 俺は生まれつき当主だったから、誰かが傍にいて従ってくれているのが当然だと思っていた。けれど、本気でそう口にしてくれる人がいるのは嬉しいことだな。本当に嬉しい……と、頭を撫でます。
GM/「ありがとうございます。……私には任務がありました。しかし、それは……元の主に与えられるであろう任務でした。ですが、今は貴方様に言葉を聞きましょう。」
義人/元の主……頼朝か?
GM/「その任務とは……義経様の暗殺です」
義人/……残り5秒をもう一回!(笑)
GM/「義経様の暗殺です」
千晶/え、コレって……義経の死亡を阻止したってコト!?
GM/「前々から話は上がっていました。正式に命令は下る前だったのですが、おそらく数か月後……梶原様と共に義経様を悪行を裁けという任務が下ったでしょう」……何度も出ている『梶原』というですが、頼朝側の人間で、与一と仲良かったそうです。実際に義経討伐に与一が加わっていたかは知らないけどね。
義人/俺と頼朝どっちが大切か言ってみろ(笑)
GM/「貴方が大切に決まってるじゃないですか」
義人/敬語じゃなく言ってみろ。
GM/「…………」
義人/【勅命】だ、言ってみろ!
GM/「…………キミの方が好き、です」
義人/クソ、トキメいた!(一同笑) これからは俺についてくればいいんだ。それに……義経のところには鉄壁の回復と無双と弁慶が居るからやられることはないだろう。
GM/「はい……。そうだ、是非とも我が家に来てください」
義人/家? お前の家族に会えと?
GM/「そうじゃないんですが……見せたい物があります」と、義人は与一の屋敷に招待されますね。「こちらへどうぞ……」と蔵へ案内されます。
義人/……蔵?
GM/ぎぎぎぎ……と大きな扉を開けまると、暗い蔵の中には幾つもの箱や、宝らしき物がありますね。
義人/これは、凄い……。
GM/「私の父が大変面白い趣味を持っていまして、様々な場所で仕入れた物をここに保管していまして……」と、その中に、【水晶玉】や【悟りの書】などがあります。
義人/あ、オープニングのアレか……?
GM/与一は、白くて、薄っぺらい……まるで鱗のような物を見せます。「コレ、なんだか判りますか? お守りです」
義人/ん……?
GM/「名を、【龍神の鱗】と言います」
義人/な、なんか凄く大層っぽい物だな……?
GM/「とても大事な物です。……そ、それを貴方様に差し上げるのですから、私の気持ちを判っていただけるでしょうか……?」
義人/な、なんだこれは……エンゲージリングの代わりか!?(笑)
GM/顔を真っ赤にしながらも言葉を続けます。「……もし今後、貴方に大変な苦難がありましたら……これに祈ってください。貴方の知恵になる筈です」
義人/……うん、ありがたく受け取ろう。でも俺には返せるものが何も無いぞ。
GM/「私は貴方が居てくれるだけでいいんです……。いえ、敬語は禁止されてましたね。キミが居てくれるだけでいいんです」
義人/ありがとう……。胸に顔を埋める風に抱きしめます。
GM/「こちらこそありがとうございます……それを抱いて寝ると、とても良い夢が見られるんですよ」

 ……こうして義人達は、それぞれの旅に出る。
 これからまた一つ、大きな波乱がある世の中だけれど……大きな勢力の一つが無くなったのだから、もしかしたら歴史は変わるかもしれない。
 そんな希望を胸に抱きながら。


 そうして、時間はループする
 ……彼らは戻って来る。古川の屋敷まで……。


GM/「鉄弥くーん、おばあ様がとっても調子が悪いみたいだけど演奏はしてくれていいらしいよー!」
鉄弥/よ、良かったー! 是非とも演奏したいです! 道場でピプーピプー練習してます!(笑)
旭人/がらっ! ケーキ! コーラ! 紙コップ!(笑)
千晶/旭人さん、そんな乱暴な入り方ないでしょう!(笑)
義人/若いものを驚かすなー。カシャカシャカシャプシュー。ほら旭人、脱げ脱げー(笑)
GM/ケーキぱくぱくー……そんなとき。鉄弥の目の前に少年が現れる。謎の白装束の少年が。
鉄弥/わわっ、君は……?
GM/……そのとき、義人は思った。「見たことある。知っている。……この後姿は、誰か判る」
義人/思わず、バッと少年に手を出して掴みます!
GM/掴まれた少年は、貴方の方を向きます。……その顔は、与一です。
義人/……なん、で……?
GM/貴方の着物の中に、何か固い物があるのを感じた。
義人/……鱗?
GM/その鱗があること……彼が那須与一……宗高であること。それを知った状態で、パァッと白い光に包まれる!

 そうして始まる、新しい歴史。
 繰り返される迷宮の時間が、また始まろうとしていた……。


千晶/次のループは知った状態だー!(笑)
旭人/えっと、つまり……『与一とフラグを立てると、次ターンを知った状態で始められる』ってことですか!?(笑)
義人/鱗って、記憶サポーター!?
GM/では、『第3ループ』が始まります。……義人だけ、記憶引継状態でね。なので、義人に固定NPCが1人加わります。
義人/与一が! ……あ、義経は共有だから専用NPCはなかったんだよな。
GM/ただしこの記憶は鱗が消滅した時点で消えるので気を付けて。――『固有義人』の誕生です。
旭人/固有結界発動だーっ!(笑)
GM/それでは、第3ループ……新たなる世界をお楽しみに!



to be continue...