迷宮キングダム ・ リプレイ ・ 夢魔炎上
■ 第1話『 虚ろなる闇を睡り醒ます様に 』 3ページ目 ■
2回目 2009年6月16日




 ★シーン4/三草山へ


GM/鉄弥のシーンになります。鉄弥は本陣で手伝いをしつつ、走りまわる日々を送っていると……丹波道でのキャンプにて、久し振りに敦盛の姿を見ます。
鉄弥/あれ……帰って来たのかな? あ、敦盛さん……?
GM/「……ああ、お前か」
鉄弥/……今までどこに?
GM/「……軍に加わって身を投じてはいたよ。義経側の陣に居た」
鉄弥/心配していたんですよ、貴方が急に居なくなったから……何かありましたか?
GM/「いや……私は何も無いが」。すると君に近づき、耳元で話をします。「……1つ、手に入れたようだな?」
鉄弥/は……はい。
GM/「私が言ったことは覚えているな」
鉄弥/3つ……全て集めれば元の世界に帰れると。
GM/「忘れてはいないようだな」
鉄弥/また……これから、もう一つが隠されているという場所に行くそうです。
GM/そのとき。……君は、何か遠くで楽器の音を聞こえた。
鉄弥/楽器?
GM/それは、現代で言うとこの琴っぽい音。風に乗って聴こえて来たようだ。ここはガヤガヤと人が騒いでいるところだから、琴なんて聞こえたら絶対おかしいと思う。……そして、敦盛もその音に強く反応する。
鉄弥/あ……敦盛さんも聞こえました?
GM/無言で頷きます。
鉄弥/演奏が聴こえてくるなんて……どうして。
GM/……暫し考えて、敦盛はちょっと人気の無い場所に去っていきます。
鉄弥/あ、追いかけます……。
GM/彼についていき……村のちょっと斜に来ると、自然の音が聞こえる。……川のようです。
鉄弥/ここは……。
GM/「三草山にあるんだから、三草川だ。……本陣から離れ過ぎるのはよくないな」と彼が言います。
鉄弥/そうですね……。
GM/そのときの敦盛の表情は、とても苦々しいものと思えた。「それに、わかった。大丈夫だ、まだ……敵じゃない」
鉄弥/まだ……敵じゃない? ど、どういう意味ですか。
GM/「……農民や野暮な源氏の武士が、楽器なんか弾く訳ないぞ」
鉄弥/……位が上の者、か?

    ◆

GM/次に千晶のシーン。一つの合戦が終わり、村に帰る農民達同様、自由時間を与えられます。合い言葉を言えば平家側に帰してくれるよ。
千晶/スマップのメンバーで全裸になったのは?
GM/「……聖剣と同じ名の、クサナギ」
旭人/お前ら、ジャニーさんに消されるぞ!(一同笑)
GM/ではでは屋敷に入れられて、君は尼さんの格好をした女性に会います。「おや……確か江神殿でしたね」
千晶/は、はい……初めまして。
GM/ニコリと女性が笑う。「私はニイの尼と申します。ウチのコがいつもお世話になってますね」
千晶/あ、時仁さんのお母様ですか?
GM/「育ての母……乳母ですよ。よく貴方のことは彼から聞いていましたから。元々珍しいものが好きなコでしたから……」
千晶/数日しかいなかったのに……珍獣扱いか(笑)
GM/「確かに可愛らしい顔をしてらっしゃる。物好きなあの子が囲いそうな顔です」
義人/……なんて容赦のない人だ(笑)
GM/話がしてみたかったからお座りと言われますよ。「あの子は今……お仕事をしています。難しいことを言っても判りませんよね。だからもう暫く待っていれば顔を出してくるでしょう」
千晶/そっかー……あ、報告をしたいんですけど。
GM/じゃ、そこに忠度がドタドタやって来る。「おお、帰ったか! 任務ご苦労だった。報告を聞かせてもらおう!」
千晶/青い勾玉を手に入れました。今こっちの手元に……僕は持ってないんですけど。
GM/忠度は笑顔になります。……その笑顔が何を意味しているのか、なんとなく察していただきたい。
千晶/……盗んでこいってか。
GM/「そういえば、親密な奴が源氏に居たそうだな。手紙で見たよ」
千晶/あ、うん。ちょうどいっしょに居た人たちも合流できたんです。
GM/「それは好都合だな!」
千晶/う……うーん、ちょっと複雑。あと2個目の神器が三草山にあるってことで、今向かってるんですよ。
GM/「ほう。確かに……忍びの者が探していたが、そうか。……よし。我々も三草山に進行する」
千晶/……平家さん達も来るんですか?
GM/「そりゃあ、探しているからな。ある程度強いもの……あやつでも連れようか」
千晶/あやつ? 誰を……言っても判らないかな。
GM/「そうだな……適任だと思うのは資盛……いや、武勇に長けている知盛、それと経正かな。新しい情報をありがとう! 今から計画を練ろう」
千晶/どういう人だろ。……忠度が居なくなったら電子辞書で調べてたいです。
GM/じゃあニイの尼、忠度は去っていきます。
千晶/ごそごそ、ピッピッピ。……知盛さんってどんな人かな。
GM/まず知盛の方から調べよっか?

 『平知盛(たいらの・とももり)』
 平安時代末期の武将。世に新中納言と称された。清盛の次男。


義人/……平清盛って、凄い偉い人?
千晶/あ、最初に太政大臣になった人?
GM/平清盛は、平安末期の武将。超偉い人で、平家で最も活躍した人。知盛は、権中納言であり、武将として活躍した戦闘のプロ。この人も曲や浄瑠璃などで戯曲化されています。何故なら、最期がとても壮絶だったから。
千晶/どんな最後? 気になる……。
GM/彼は、壇ノ浦の戦いまで生き残ります。
義人/源平の最期の……?
GM/つまり、三草山では『正規の歴史であれば』死ぬことのない武将ですね。
千晶/正規の……ど、どうなるんだろう。あと経正さんも調べます。

 『平経正(たいらの・つねまさ)』
 平安時代末期の武将、歌人。一門の中の俊才として知られ、歌人、また琵琶の名手として名を挙げた。


GM/歌の方で有名だそうだよ。……そんな感じで君が調べ終わると、二人分の足音が聞こえてくる。
千晶/二人分?
GM/「帰ったのか千晶。怪我は無かったか……というのはおかしいな。無事で何よりだ」と入って来たのは時仁。顔を覗き込んだり頭をぺんぺんやったりする。
千晶/大丈夫です。……なんか子供扱いされてるなぁ。
GM/「どう見たって子供だろうが」
千晶/むー……もうすぐ20歳なんだぞ。成人なんだぞ。
GM/「私はそれより10年年上だからな。こちらの方が上に決まっているだろう」
千晶/どう考えても越えられない(笑) しかもこっちは未来から来ているし。
GM/「調べものをしてくれるのは嬉しいが、あまり危険なことはするなよ。忠度の奴がお前に任務を渡したようだが……危険なことがあったらやめるんだぞ」
千晶/うん、わかった。ダイジョブ。
GM/「あくまでお前の自由意志でやったらいいな。だって、知り合いがいたんだろ?」
千晶/じー。
GM/「何か?」
千晶/……ちょっと頑張ってみる。
GM/「だ、だから頑張らなくていいんだぞ?」
千晶/頑張ってみるの!
GM/む、むうと困った顔をする時仁。……すると、後ろの方でプッと笑う男性がいます。
千晶/あ、そっちの方は?
GM/「あー、面白い奴を拾って来たみたんだな」……思いっきり、ニヤニヤ笑っている感じ。その姿は、歌舞伎者。不良って感じだね。着てるのが女モノっぽいし、化粧してるし。
千晶/……現代で言うところの『チャラ男』?(笑) あの、僕は……江神千晶っていいます。
GM/「いや、話は聞いてる話は聞いてる。で、こっち来い」
千晶/はいはい。
GM/「どういう風に手なづけた?」
千晶/な、何がですか?
GM/「床上手ってワケでもねーんだよな? ……いやらしい奴め」
千晶/……何が!?(一同笑) あ、うう……初対面の人にそんなこと言われる筋合いはありません!
GM/ちなみに時仁さんにはこの会話は聞かれてません(笑) 「俺も名乗った方が良かったか。俺は、平知盛という」
千晶/ぎにゃー! そんな人に口ごたえしちゃったー!(笑)
GM/「あのさ、天皇もラクしろって言ってるんだからラクしとけよ。変に死にたくもないし、裏切られたくもないだろう?」
千晶/そうですけど……。
GM/「生きたくなったら行きたい場所に行けばいいんだよ」
千晶/でも、時仁さんには助けてもらったし、お手伝いができることがあれば……。
GM/「ちゃんと惚れてるって訳でもないんだろ?」
千晶/…………。ど、どうなんだろ。
旭人/知らねーよ。それは、お前のキャラクターとお前しか知らねーよ(笑)
千晶/ですよね。……うーん。
GM/「別に主従の契約を結んだ訳でもないんだし、命なんて投げ出した方が馬鹿だ。……あ、あと変なことを言ってたみたいだから訂正しとくが。俺は今回の三草山、行かないからな」
千晶/……さっき忠度が言ってたけど、行かないんだ?
GM/「めんどい」
千晶/ちょっ!(笑) 武将がそんなこと言って……。
GM/「ムリヤリ連れて行かれたらしょーがねーなーやってやるかーって仕事はするけど。とりあえず、安徳天皇も俺も、貴方の自由意志に任せるって言ってんだ」……忠度的には「お前仕事してこーい!」っていう命令ですけど。
千晶/そうですね。色々考えてみる……。
GM/「まあ、助けてくれるのは嬉しいには決まっているけどな。だって俺達の勝利だし。戦っている以上、良い手札は欲しいけど、別の手を使ってまで手に入れたくはない。……あと今のうちに色々媚を売っておけよ。色々買ってくれるって言うぜ」
千晶/も、もう槍、貰ったし。
GM/「槍なんかでいいのか。もっと太いもんでもあるだろ」
千晶/ちょっ……バンバンって知盛を叩きます!(笑)
GM/励ましつつ、頑張ってこいとナデナデしつつ。知盛は退場して時仁さんが出てきます。「何か酷いことでも言われたか?」
千晶/いえ……でもセクハラチックな発言が多い方ですね……。
GM/「お前が可愛いから仕方ないだろ」
鉄弥/デレデレだー!(一同笑)

    ◆

GM/次に、旭人と義人のシーン。本陣で待機していると、違う任務を終えた義経が来ます。「三種の神器を発見したと聞いたぞ、よくやった!」
義人/よくやったぞ。勾玉を見せる。
旭人/今はコレ、俺達が預かっているけどさ……いいの、本当に?
GM/「信頼しているからいいに決まっているじゃないか。何をそんなに怪しむ必要がある? 神器を平家に奪われる前に我らの天下の為にやっているんだし、配下を信頼しなくてどうする」
旭人/全幅の信頼……危機管理とか色々ツッコみたいところはあるが!(笑) いいの弁ちゃん!? 持っちゃうよ!?
GM/「…………主の下した命令は絶対ですよ」
義人/凄い不本意みたいな顔で言われた!(笑) けど、その信頼に応えるよう頑張ろう。ここに勾玉を狙っている奴がいるとは思えないしな。
千晶/…………ニヤリ(笑)
義人/それに、俺達には権力なんて興味は無いしな。
旭人/……第一、それさ。俺らにとって何の意味も無くね?
義人/……確かにな。
GM/では、弁慶が忍者から話を聞いていて義経に言います。「義経様。三草山にて平家の旗を持った怨霊が……」「そうか。あちらも嗅ぎつけたようだな……」
旭人/…………怨霊?
義人/……俺ら、怨霊について何も知らないよな?
GM/訊いてもいないしね。
義人/く、九郎先生。質問!
GM/なにプー?
旭人/九郎ちゃん、若干マジメな話!(笑)
義人/怨霊っていうのは『怨む霊』と書いての怨霊か? 怨霊とかいるんだ?
GM/「…………説明してなかったか。平成という国はさぞ田舎なんだろうな」
旭人/田舎じゃなくてせめて平和って言って! なんか不本意!(笑) 俺らのところそういうもんはない!
GM/「怨霊と言ったら、平家の作り出した兵器のことだ」
義人/兵器? ……生物兵器か?
GM/「一回死んだ者を蘇らせ、悪霊として仕える……おどろおどろしいものには変わりないな」
旭人/そういうオカルティックなの? そんなファンタジックなの!?
義人/元々タイムスリップ自体がファンタジーだから何が起きてもおかしくないと思うぞ……旭人が藁を被っていてもおかしくないしな。
GM/ふっくらしたクガネがやって来たりする。
義人/よしよしよし(笑)
GM/「怨霊は、いつ頃からか判らないが兄上が兵を上げたときから復活していたようだ。……頭領さえも蘇ったという話もある」
義人/……頭領?
GM/「平清盛だ。それ以外にもあの武将やあの軍人が復活している。倒した奴がまた戻るというのも厄介な話だぞ。折角倒したレベルの高い武将を倒しても、あっちの儀式で蘇られたら……だから兄上は平家を根絶やしにしろとは言っている」
義人/……う、うん、頼朝がか。
GM/「……兄上は、メッチャ怖い。義姉上は……えっと……可愛らしい人だぞぉ?」とフォローします。
義人/どこに忍者がいるか判らないからな!(笑)
千晶/どこに式神飛ばしているかも判りませんよ!(笑)
GM/そうそう(笑) どちらかと言えば陰陽師が多いのは平家の方なんだけどね。
旭人/武士は「そういう呪術的なモンには屈しない! 俺カッコイイ! なよっちい貴族ププー!」ってことで名前を名乗ったらしいよ。
義人/なるほど……ニュージェネレーションってやつか。勉強になるセッションだな(笑)。
旭人/だって義経も歌舞伎者だし、弁ちゃんは元ヤンだし(笑)
GM/(弁慶になって)「過去の話ですよ、それは」
旭人/……弁ちゃん、更生したの?
GM/「主に仕えているだけです。詳しい話は二人きりでしましょうか……夜に
旭人/うわあ! 誘われたー!(笑)
GM/(義経になって)「他に判らないことがあったらいつだって応えるぞ。弁慶が
義人/弁慶が! 九郎は答えないのかっ!(笑)


 ★第2回/王国フェイズ


 < 王国フェイズ /千晶→情報収集>
 配下を使って判定してみるが、失敗。だが生き残りの配下の報告により、トラップを1つ発見した。

 < 王国フェイズ /旭人→【厩】>
旭人/前回ファンブって蹴られた馬のキャサリンを。(ころころ)……失敗。またキャサリンと仲良くなれませんでした!(笑) 物凄い睨まれた訳ですね!
GM/(ギャル口調で)「……アタシ、今デート中なんだけど? デザートに乾し草食べてるの判んない? ちょ、マジタイミング悪いんだけど、ハア?」
義人/……『スイーツ(藁)』
旭人/だれウマ!(一同爆笑)

 < 王国フェイズ /義人→治安散策表:6>
 王国の民たちが、ランドメーカーの留守を守る人間が少ないことを心配している。ゲーム中に逸材1人を獲得するたび、≪民の声≫が1点回復する。終了フェイズに収支報告までに1人も逸材が獲得できないと、維持費が1MG上昇する。

 < 王国フェイズ /鉄弥→生活散策表:10 >
 王国内で民とともに汗を流す。[生活レベル]で難易度9の判定に成功させ、1MGを獲得する。

 <道中表/5>
 義人が判定した結果「5」が出る。迷宮厄災のせいか、道に迷いそうになる。全員、【才覚】で難易度9の判定を行う。「1D6−成功したキャラクター数」クォーター、時間が経過する。

義人/山奥の森だからな……ごめん。(ころころ)成功した。
千晶/(ころころ)……失敗。
鉄弥/(ころころ)失敗です!
旭人/(ころころ)失敗です。
GM/……あまりにあまりの結果なので、義経、弁慶、敦盛分のサイコロを振ります。(ころころ)敦盛失敗、義経失敗……弁慶は成功。
義人/流石弁慶!(笑) 頼りになるなぁ!
GM/当然のことをしたような顔をしています。ということなので2人しか成功してないね……最後に1D6をして。
旭人/(ころころ)お……2だ。2−2で、1クォーターだけの経過になる!
GM/弁慶と義人があっちだと軍を率いているときに、旭人が良いアイディアを出した!
旭人/俺、勘だけど向こう行けばいい気がする! 俺の勘は結構当たるんだって!
義人/よし判ったそっちに行こう……と言って、弁ちゃんが物凄い嫌な顔をする(笑)
GM/(弁慶になって)「……確かに、野生児はそういう力に長けているといいますからね」


 ★第2回/迷宮フェイズ


●<1クォーター目>
 義人→部屋を才覚で成功。トラップ「毒ばり」を発見。千晶が解除成功。
 千晶→通路を探索に失敗。
 義人→【マルチタスク】の効果で再行動。通路を才覚で調べるが、失敗。
 旭人→探索休憩表で「7」が出る。部屋の中に好きなもの(「無駄な料理」から「食材」という解釈で)があったので、≪気力≫を1D6点回復する。
 鉄弥→スキル【星占い】を使用。クリティカル成功で、B1の部屋を調べ、トラップが何も無いことを知る。

    ◆

GM/では1つシーンを作りましょう。『義人さんが勾玉をどうするか』のシーンです。
義人/全員集合ー。みんな、正座しろ。家族会議だ。……九郎殿にこの勾玉の管理を預かったんだが、この勾玉はみんなも知っている通りとても大切な物らしい。だが、俺達にとってはあまり価値の無いものだ……。
鉄弥/あ、そこでちょっと……言います。あの、敦盛さんに訊いたんですけど……全部集めると、元の世界に帰れると聞いたんです。
旭人/一気に重要性が増したな!?(笑) つーかさ、あっつん凄くね? その情報はどっから仕入れてきたの?
鉄弥/……確かに。今度訊いてみようかな。
旭人/今まで取られても何とも思わなかったけどさ、帰れるのか……希望が少しでも見えると帰りたいよな。おばば様待ってるし。
千晶/そうだ、白寿のお祝が……。そういえば、帰る話なんて一度もしたことなかったですね。
義人/帰れないものと諦めで割と定着してたからな。……これは俺が持ってていいかな? これを持っているということは狙われる可能性が格段に高まるし、預かろう。俺のことは旭人が守ってくれる。
旭人/ん、了解。っていうかいつものことでしょ。
義人/ああ、ありがとう。
鉄弥/俺も出来るだけ支援しますよ。


●<2クォーター目>
 義人→通路へ才覚で成功。トラップ「スリットアロー」を発見し、千晶が解除成功。【マルチタスク】の効果で再行動。魅力休憩表で「11」が出る。ランダムエンカウント表で取引を成功させ、自軍に[迷宮職人]の逸材が加わった。
 鉄弥→魅力休憩表で「4」が出る。好意を持っている人の数だけ≪気力≫と≪HP≫が回復するということで、3人に持っているから3点ずつ回復した。
 旭人→魅力休憩表で「7」が出る。千晶と偶然目が遭い、≪好意≫が1点上昇した。
 千晶→探索休憩表で「8」が出る。奇妙な壁画が【エレベータ】だということが発覚し、本陣への近道を発見した。


●<3クォーター目> & 自由時間選択A
 義人→部屋を才覚で成功。トラップ「恐怖」を発見。義人が無事トラップを解除する。また、再行動で、才覚休憩表「7」が出る。
  < 自由時間選択/義人→「??」を選択>

GM/休憩表『くたくたになって、あくびをすると配下がお茶を差し入れてくれた。≪民の声≫が1点回復する』……ここでとあるイベントが発生します。休憩している義人の元に、「どうぞ」と1人の兵士がお茶を出します。
義人/ありがとう。受け取ります。
GM/この配下は義人が義経の影武者であることを知っています。「古川様。もう少し気をラクにした方が皆も安心します。義経様ももう少し落ち着けと言っておられましたよ」
義人/そうか……頑張って気をラクにしよう。九郎も心配してくれてるのか、な?
GM/「そうでしょう。あの方も昔から大変な目に遭って、様々な戦場を駆け抜けた人ですから。……申し遅れました。私、那須与一(なすの・よいち)と申します」
義人/与一っ!?(笑) 貴方があの有名な那須与一さんですか!
旭人/……最期の平家との戦いで「あの的を射てみよ」で舟の上の扇を落とした人!(笑)
鉄弥/あ、それは聞いたことあります!
義人/こ、これはこれは……教科書で何度も拝見しました(笑) 義経殿にも宜しくお伝えください。

 ※ 【 義人:与一フラグ(1)を入手 】

    ◆

 千晶→通路(三草川)を探索で成功。トラップは特に無し。
 < 自由時間選択/千晶→「安徳天皇」を選択>

GM/三草山まで来ましたので、千晶にあるイベントが発生します。……とある兵士が千晶のところにやって来ます。「おーい江神、なんかあっちの方で呼んでるぜ」
千晶/ん? わかった。行ってみます。
GM/そこは本陣から離れた場所ですね。ちょこんと座っている……少年がいます。まるで村の少年のような格好だ。
千晶/どうしたの?
GM/「わからんか?」
千晶/…………忠度か!(笑) ど、どうしたんですか? 隠密行動ですか。
GM/「こう紛れていればこちらもスパイと気付かれないからな。……お前が元気かどうか心配している人がいてな」
千晶/……きゅん(笑)
GM/「全く……天皇にどういう風に取り込んだんだ、お前は」
千晶/ぶー。そんなことはしてません!
GM/……ここで、素振りで難易度7以上を出したPCはこのシーンに登場できます。
鉄弥/(ころころ)7、出た!
旭人/(ころころ)10!
義人/(ころころ)ダメだ……与一とお茶飲んでる(笑)
GM/では、旭人と鉄弥は「あれ……なんであんなところにアイツが……千里と居るんだよ!?」って思います。
旭人/……ええっ!? ダブルちーくんじゃん! ダッシュで行きます。お前も来てたのか!?
GM/(作った子供の声で)「ううん、人違いだよ!」
千晶/本家の方に居たイトコに似てるんだけど……違う人なんです。
旭人/超似てる! よしよしよし、すげー似てるなぁ。
GM/「もう〜。やめてよ、おじちゃん〜」
旭人/あはは、お兄さんと呼べー!(笑)
千晶/ちょっと忠度の演技にプククと笑います。……村の子なんだけど、千里にソックリだったからビックリしてたんだ……。
旭人/でも、ここは危ないからあんまり来ちゃダメだぞ。
GM/「うん、大丈夫だよ。怖いトコロなんていかないし〜」
旭人/それにしても、言えば言うほど千里に似てる……。この子生意気そうな感じとか……猫かぶりしてそうなトコロとか……スッゴイ似てる!(笑)
GM/「そんなに似てるの? ……そうなんだそうなんだ、へぇ〜。ふぅ〜ん」
千晶/旭人さん、初対面で色々言ったら失礼ですよ。
GM/「千晶、この人達が昔の知り合い?」
千晶/家族だよ。
GM/「ふうん、家族なのか……やっぱ抵抗はあるかな」とポソリと呟くけど、旭人達には聞こえない。「あっ。ボク、そろそろ行くね。弟が待っているから!」
鉄弥/じゃあね〜。
千晶/じ、じゃあね……。

 ※ 【 千晶:平家フラグ(1)を入手 】

    ◆

 旭人→魅力休憩表で「9」が出る。野営に最適な場所に見つけ、鉄弥と話し合い≪気力≫を1点回復してあげる。
 < 自由時間選択/旭人→「弁慶」を選択>

GM/旭人は、キャンプ中……珍しく仕事をしていない弁慶を見つけます。
旭人/いいんすか弁慶さん。仕事しなくて。
GM/「……休んでいるところに仕事をする必要がありますか。休むのも仕事ですよ」
旭人/いやぁ、弁慶さん言うことカッコイー。と茶化すように入って行きます。なんか珍しく暇してそうな弁慶さんがいたんで。
GM/「休むのも仕事の一つです。何か用ですか」
旭人/だから、俺と一緒に休みましょうよ!
GM/「…………。どうぞ、お座りください」
旭人/義人、お前も座っちゃえよ。両脇にかためちゃおうぜ!
義人/あ、ああ……弁慶の隣に座るという、命知らずなことを。
旭人/アレっすよね、昔ヤンチャしてたんでしょ? 刀狩りとか……。
GM/「……子供の頃の考えと今の考えは違います。大人になれば変化するのは当然でしょう?」
旭人/……つまり、昔はヤンチャしてて、あの頃の俺は青かった……ってコトですね!(笑)
GM/「まさかあなたも子供の頃と同じということはないでしょう?」
義人/いや、だいたい同じだ(一同笑)
旭人/俺は子供心を忘れない大人だから!(笑)
GM/これがピーターパンシンドロームか(一同笑)「……古川様は昔からキッチリされてそうですね。達振る舞いが全く違う。高貴なお家で生まれたというのは伺っています。平成という世界のとある領主であることは聞いております」
義人/まあ……九郎殿に比べたら全然といったところだが。
旭人/それでも、こっちの一領主ぐらいの力は持っているんだけどね。凄く人ごとのように話す。
GM/「こちらも色々ありましてね……女を取っ換え引っ換えしてたヤンチャな頃もありましたが、……まさか東の方に来るとは思いませんでしたし」
旭人/……弁ちゃん、ヤンチャ……エローイ!(笑)
義人/ということは、弁慶は西の方の人なのか?
GM/「元は熊野の出です」
旭人/弁慶さん、女を取っ換え引っ換えしてたのも……全部情報を買うため?
GM/「今はこちらで落ち着いているだけですから……趣味も兼ねてましたけど
旭人/その言い方は7割趣味でしょ!(笑) 訊いちゃうぞ、今はお盛んじゃないのっ?
GM/「……あの橋の戦いで、私は主についていくと決めましたから」
旭人/つまり、今は義経ゾッコンということで……ファイナルアンサー?
GM/「愛してますよ」
旭人/……直球キタ! 訊いた俺が恥ずかしい!(笑) あ、つまり俺も義人と主従だから「愛している」とか言わなきゃいけないワケ!? 判った、これから極力、愛を囁くようにする!
義人/その度にベチンて叩けばいいんだな。俺は自由意志を尊重するぞ……というか、義経殿と弁慶殿は……そういうことなのか。
GM/「違います、私はあの方に断られていますから。……いいですよ、貴方でも」
旭人/…………それは、どういう意味?
GM/『私が、貴方に、乗り換えてやっても』です」
旭人/やっても! やっても!? やってもなんだ!? 俺、完全にイニシアチブ無いよね!?(一同笑)
義人/……完璧に取られたな。
GM/「押してもダメなら壊すぐらいなことをしなければ効果が無いのは知ってますけど、壊してはいけない人というのも判ってますから。そのままの関係でいるしかないんですよ」
千晶/……このシーン、出たい(笑) お茶持って行きます。どうもどうも〜。
旭人/……精神的に疲れたわ、今。どうしよ、弁慶さん、超エロイんだけど。
千晶/ええっ、旭人さんが押されている……珍しい! 凄い光景だ……。
旭人/千晶! 寄ると孕むから近寄っちゃダメだぞ!
GM/「実際に見てもいないんですから変なことを言わないでください」

 ※ 【 旭人:弁慶フラグ(1)を入手 】

    ◆

 鉄弥→魅力休憩表「11」が出る。美味しそうな食べ物に誘われて[呪物レベル5:ガーゴイル]が現れるが、取引は失敗。何事もなく去っていった。
 < 自由時間選択/鉄弥→「敦盛」を選択 >

鉄弥/敦盛さんと話がしたいです。話していたことが気になります。
GM/では……あまり人を近づけない雰囲気の彼が、一人で休んでいますよ。
鉄弥/後ろから近づいてみて声を掛けてみます。あの……。
GM/「なんだ……お前か」
鉄弥/ちょっと訊きたいことがあって……。
GM/「……重要な話であれば、二人きりで話した方がいいか? あちらへ行こう、川の方へ……」……ってまた川かよ(笑)
義人/我々、今、三草川の上に居ますからね。敦盛、ホント川好きだよね(笑)
鉄弥/……前に、俺に「三種の神器を全て集めると元の世界に帰れる」って……貴方は言いましたよね。
GM/体を摩りながら「ああ」と言います。
鉄弥/あの話って……敦盛さん、どこから聞いたんですか?
GM/「……知りたいか」
鉄弥/ええ。あの……今よくよく考えてみると、なんでそんな話を貴方が知っているのかとても気になって……。
GM/「……今更だな」
鉄弥/で、ですよねー(笑)
GM/「知らないと、お前はもう三種の神器を集めてはくれないか?」
鉄弥/知っていた方が集める気にはなると思います。
GM/「……私は、お前らを元の世界に戻してやる気がある。そのためには……お前が三種の神器を持っていてほしい。……これ以上は言えば幻滅される。だから言いたくない」
鉄弥/それでも……聞きたいです。
GM/「…………なら、もう少し深い仲になりたいな」
千晶/……いきなりですか!(一同笑)
鉄弥/とてもプレイヤー発言していいですか。……エッロイっすねぇ!(一同爆笑)
GM/だけど、それにもちゃんと理由があるようですね。……無計画にエロさをアピールしているのではない(笑)
千晶/……こういう話をするにはもうちょっとこういう仲になっておきたい……みたいな?
鉄弥/では……貴方が……そう言うのなら。でも、先に教えてもらえるということはないんでしょうか?
GM/「それはダメだな」
鉄弥/……そうですか。……もう少し、考えさせてくれませんか。
GM/「そう……だな。ただ、こんなものを交換条件にするのも賤しいかもしれないが、そういうことにしておいてくれ。……深い関係にならない限り話せない」
鉄弥/……そこまで重要な事というんですね。判りました。
GM/「すまない。……もう暫く私はここで笛を吹きたい。用が済んだなら去ってくれても構わない」
鉄弥/えっと……俺が知っている曲でしたら一緒に吹いていいですか?
GM/「そうだな……もしかしたら『応えてくれるかもしれないな』。では共に音を奏でてくれ」
鉄弥/笛を吹きます。
GM/……そうすると、楽器の音がどこからともなく聴こえたような気がした。
鉄弥/…………えっ?


●<3クォーター目>
 義人→部屋を才覚で判定するが、失敗。再行動で、通路を才覚で成功。トラップは特に無し。
 千晶→部屋を探索で判定し、成功。トラップ「きこりの泉」を発見。全員≪希望≫や≪民の声≫を消費しトラップ回避に成功。
 旭人→武勇休憩表で「10」が出る。しっかりと身体を休め、≪HP≫を2D回復。
 鉄弥→探索休憩表で「12」が出る。秘密の扉を発見するが、判定に失敗し開けることができなかった。


●<4クォーター目> & 自由時間選択B
 旭人→探索休憩表で「6」が出る。モンスターの墓場を発見し、好きな素材(【お弁当】作成の為の「肉」)を5つ入手。
 < 自由時間選択/旭人→「義経」を選択>

GM/旭人は、とあるキャンプ別任務で動いている九郎の元に行きます。
旭人/くろくろくろ、九郎たーん! 犬を呼ぶように九郎を探します。
GM/九郎は……何かを飲んでいるようだ。
旭人/なんすか、晩酌っすか。
GM/苦しそうに飲んでます。
旭人/えっ!? 苦しそう、大丈夫っ? 近寄って行きます。
GM/丸薬を飲んで、落ち着けるようにしています。「あ、ああ……すまない。いつものことだ……」
旭人/いつもなの!? 寧ろそれは大丈夫じゃねえから! 何を飲んでるの? ……病気?
GM/「……絶対に言うなよ? ダチョウ倶楽部じゃないけど、絶対に言うなよ!?」
旭人/あ、はい……走れない鳥か……(笑)
GM/「これを知っているのはホントに一部の奴だけだからな。義人にもまだ言ってないぞ……自分の言ったことを記憶しない俺だが!」
旭人/……で、大丈夫なの?
GM/「……俺は戦術は名将と言われているが、鞍馬寺に預けられたのもある人から身を隠すよう慈悲を貰った以外に……体が弱かったからもある」
義人/……お前もか、義経(笑)
GM/そういや本を読んだときに、確か義経伝説で……『義経の影武者説』がいっぱいあったと思います。義経は、幼少期に病死したという説もあって……という漫画もあったような気がした。
旭人/……この義経は義経だよね?
GM/「あ、ああ……俺はまだ生きている。弁慶が作ってくれた薬を投与しないと動けないがな……」
旭人/弁慶……薬師……薬漬けか、エロイな(一同笑) いや、茶化して事態を転換しようとはするけど。
GM/「あまり病弱な武将というのも笑いものだからな。義人もそうらしいが、俺の体を休めるためにも優秀な義経像として活躍してもらっている」
旭人/……アイツだって体は強い方じゃないしな。ま、義人には俺もついてますし!
GM/「……本当に、お前が居てくれて心強い。義人の為にもなるし……俺もとても頼もしく思う」
旭人/なっ……真顔で言うと恥ずかしいだろ!
GM/「俺は……兄上の為にここの兵をあげている。兄上に天下を取ってもらいたいがために今ここで病死する訳にはいかない」
旭人/でも……兄貴兄貴って言ってもさ、どっちにしろこれ、お前の人生なんだからお前のために生きろよ。
GM/「それは……いや」
旭人/俺だって、それに弁ちゃんだって、お前のことを助けたいって思ってる。だからこそ弁ちゃん仕えてるんだし。……俺だってアイツに仕えてるから判るけど、アイツが死んだら多分生きていけねえよ。
GM/「……そうだな。俺が偉くなればもっとみんなが動きやすくなるし、俺が強くなれば、兄上の為にもなるし源氏全体の為にもなる。……それは、俺の為でもあるだろう?」
旭人/……うん……。
義人/……自己犠牲だな……。
旭人/……倒れる前に言えよ?
GM/「倒れたら何事も出来ないからな。ちゃんと俺は俺らしく生きていくさ。……それで歴史に名が残ればいいさ」
旭人/絶対残るだろ、お前。未来人の俺が言っちゃう。
GM/「未来の詳細を聞いたら楽しくなくなると思うが、俺は良い人生を送れるんだよな?」
旭人/ああ。お前は絶対……数々の戦で色んな功績を上げる。それに、もし悪くなるとしたって未来から来た俺達がついてるんだ。辛い目には絶対させねえさ。
GM/「……うん。未来人のお前が言っているんだから……そうなんだろうな」

 ※ 【 旭人:義経フラグ(2)を入手 】

    ◆

 千晶→探索休憩表で「2」が出る。道具の手入れを行い、槍のレベルが1上昇した。
 < 自由時間選択/千晶→「安徳天皇」を選択>

千晶/『槍の使い方がもっと巧くなりました。それともう少しで目的地に着きそうです』という現状報告をつらつらとお手紙します。
GM/炊き出しに化けている女性に渡しますね。「必ずお届け致します。……しかし、警備が厳重になってきましたから、少し自重した方がいいかもしれませんね」心配心から女性は言います。
千晶/そ、そうですか……。
GM/「訊いていいことなのか判らないですけど……江神様は、あの方の何です?」
千晶/え?
GM/「どのような御関係なのですか?」
千晶/あ……僕は別の世界から飛ばされてきたんですけど、そのときに一番最初に助けてもらった人が彼で……。
GM/「それでは……単なる主君と言うことなのですか?」
千晶/主君……。
GM/「こう言ってはなんですが、あの方はとても尊い存在でございます。私は仕事ですから届けろと言われたら届けますが……貴方は一体どのようなお方なのですか?」
千晶/……尊い人だって聞いたときに、そんな人とお話ししちゃったと言ったらそういうことを言われるかと思って本当は身分を言いたくなかったといわれて……ああ、そういう風にされるのが辛いんだろうなって……とても気さくな人なんだなって思って……ちょっと惹かれてる部分はありますよ。
GM/「……好いてらっしゃるのですか?」
千晶/そう……ですね。一番最初に優しくしてくれた人ですし。僕、私生児で……他の人に必要とされたいというのがあるので。
GM/貴方のちょっとした過去を匂わせる程度に聞いて、ああ、もしや、なるほどと頷きます。「あの方と私は親しいものではございませんが、とても大変なお生まれであったとは聞いております。生まれてから天皇になることを命じられていて、赤ん坊の頃からその状態でしたから。何も知らない方が目の前に現れたとき……自分のことを知らない人を好ましく思ったのかもしれませんね」
千晶/気兼ねなく……接してほしいと?
GM/「あの方が毎度手紙を書いているのも、貴方への返事をとても大切にしているのも、大切にしているというのは間違いなく、貴方自身に向いているということなのではないでしょうか」
千晶/……そっか、良かったぁ。
GM/「それだけ、貴方に渡す手紙には愛情が含まれているんですよ」

 ※ 【 千晶:安徳天皇フラグ(3)を入手 】
 → フラグ全3種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。安徳天皇と「恋人」関係となる。


    ◆

 鉄弥→才覚休憩表で「5」が出る。1人の民が青い顔をして震えていたが、判定に失敗し、安心させることができなかった。
 < 自由時間選択/鉄弥→「敦盛」を選択 >

GM/鉄弥。敦盛を部屋に呼び出すっていうのはどうだろ? 毎度君が行ってるから。
鉄弥/じゃあ呼び出します。さっきの答えを……。
GM/「交換条件を出したな。それをのむということか?」
鉄弥/……そうです。貴方が望むなら。俺はやっぱり……知りたいです。貴方の言ったことを……。
GM/頷いて、近寄ります。
鉄弥/抵抗しませんよ。
GM/至近距離です。
鉄弥/はい。
GM/口付けようとしますよ。
鉄弥/そのまま受け入れます。
GM/……寸前で止まります。
鉄弥/ん? ……薄目を開けて……敦盛さん?
GM/「試すようなことをしてしまってすまない。……抵抗するなら、今だぞ?」
鉄弥/……抵抗なんてしませんよ。構いません。
GM/本当に唇に口付けます。布団に横たわらせ、服を脱がせます。
鉄弥/抵抗しません。
GM/するすると脱がされていきます。ですが、彼は着物を脱ぎません。
鉄弥/ま、まあ……目を瞑っているかな。
GM/そのまま……事を終わらせます。気持ち良く撫でられる。刺激される。でもそれは決して辛い行為ではありません。あたたかく。若干彼の手はひんやりと冷たいけれど。細い指と滑らかさを感じる。
鉄弥/はい……。
GM/そして、ジャラリという音。
鉄弥/……あ。その音に気付いてふっと彼を見ます。
GM/「……何か?」着物の、いつもの変わらない……君を愛撫する姿が見えます。
鉄弥/い、いえ……なんでも……。
GM/「何も考えるな。こちらに身を委ねてくれたのだから私が先導してやる」……そのまま事を終えます。
鉄弥/ふう……。
GM/体を横たわらせたままですね。「話……何がしてほしいんだったんかな」
鉄弥/えっと……貴方が、何故神器の情報を知っていたかということ……聞きたいと思いまして。
GM/「……神器には伝説がある。それを知っているのは一部。私はそれを知っていた」
鉄弥/貴方は……どういったお方なんですか?
GM/「目を開けて私を見てほしい」
鉄弥/目の前にあるんであろう顔を見ます。
GM/すっと着物をはだけます。……鎖にまみれています。
鉄弥/鎖に……まみれている? 身体中が? 息をのみます。
GM/「私は穢れそのものだ」
鉄弥/穢れ……そのもの?
GM/「平敦盛という男は、もう亡くなっている。ただ、清盛伯父上が……平家の頭領が幾人もの人間を復活させた。その一人が私だ」
鉄弥/ああ……話に聞いていた……。
GM/「私の目的は、この戦を混乱に落としたい」
鉄弥/それは、その清盛という人の意志ですか?
GM/「いや、私自身の意志だ。……三種の神器には力がある。それは確かだ。集めれば……お前が望む誰かと共に帰ることができる。それだけの力を持ったものだ」
鉄弥/それは……
GM/「元々は天使が持っていたものを、私……がバラした」
鉄弥/あ、貴方が……。
GM/「さて……ここまで私の言うことを聞くようになったんだから、もう離れなくなっただろう?
鉄弥/え?
GM/「私の言うことを聞くようになるだろう? いや、もうなったと言うべきか」
鉄弥/は、はい……?
GM/「ここまで結ばれてしまったのだから、私の願を叶えてくれない訳がないだろう?」
旭人/おっと……これは……ヤンデルか!?(笑)
GM/「お前が3つ手に入れたら、その願い、私にも分けてくれ。もう逆らうことなんて絶対に出来ないとは思うがな」
鉄弥/こ、これは……(笑)
GM/「もうこんなに深い仲になったんだから、まさか、逃げることなんてしないだろう?」
義人/敦盛……今までの流れ、計画的か!?(笑)

 ※ 【 鉄弥:敦盛フラグ(3)を入手 】
 → フラグ全3種類回収により、特別に≪愛情≫4点を獲得。敦盛と「恋人」関係となる。


GM/「お前はオレの言う通り三種の神器を集めて、帰るがいいさ。ついでに私の願いを叶えてからな」
鉄弥/わ、わかりました……。一つ聞いていいでしょうか。
GM/「何だ?」
鉄弥/貴方の願いは、この世界を混乱に陥れてることだと言いましたが……その後はどうするんですか。
GM/「……混乱に陥れるというのはもう叶った。一番の願いは、怨霊自体の……消滅だ。つまりは私自身の消滅」と着物を着て去っていきます。
鉄弥/ちょ、ちょっと……!
GM/そのまま去って行ってしまいます……。関係の『恋人』のところにカッコ書きで『呪い』って書いておいてね(一同笑)

    ◆

 義人→1回目の行動は【お弁当】を食す。千晶が割込でスキル【迷宮全席】を使用し、成功。2回目の行動として、通路を才覚で成功。トラップ「迷い道」を発見、同時に解除。
 < 自由時間選択/義人→「敦盛」を選択>

義人/GM、すみません……<自由時間選択>に敦盛を選んだんですけど、敦盛と鉄弥のシーンに割り込むの気まずいんで、敦盛に会いに行くの無しにできますか?
GM/いいけど。……敦盛が鉄弥のところから去ったのを、君はすれ違って見た……それだけになるけど、どこかのシーンにいく?
義人/じゃあ……一番≪好意≫が高い旭人と、勾玉の処遇について旭人と話し合いたいです。
GM/なら。……旭人と九郎の会話が終わった後にに義人が旭人のもとを現れるってことで。
旭人/なに、夜這い? どうしたの、改まって俺の所に来て。
義人/話がある。勾玉のことだ。
旭人/……やっぱ俺が勾玉持っておく? 今のまんまだと義人、寝れなくない?
義人/…………これは、お前だから話すんだぞ。弓の那須与一に「もっと気楽にやれ」と言われた。だから俺はちょっと弱音を吐くぞ。いいな。俺の生涯初の弱音だからな!
旭人/う、うん。別にお前がどんなお前でも、俺はお前を信頼していくし、それにそんなことぐらいで壊れるような仲でもないだろ?
義人/ありがたい話だ。……古川の人間は全て俺の弟たちだと思っているし、俺も守らなきゃいけないと思っていたが、正直そろそろ荷が重い。……だから……俺を甘えさせろ!(笑)
旭人/……ほら、おいでおいで。
義人/ボスンと寄りかかって、ハアと溜息をつきます。
旭人/義人くんはお疲れですねえ。何かあったんだろ?
義人/……旭人、カッコイイな。……弟達を守るのが俺の仕事だし、義務だと25年間育ってきたけれど、それは平和な平成の世だからであって……こんなところにいてもういいかげんちょっと疲れた! もう嫌だ!(一同笑)
旭人/あー、よしよし!(笑) そんなお前を守るのが俺の役目なんだから!
義人/本当にすまない……
旭人/どんな義人でも俺は好きだから。
義人/ありが、とう……。お前がそう言ってくれるだけで、俺はまだやっていける。
旭人/俺も、ちーもてっちんも、俺の弟でもあるんだから……兄貴二人でならなんとかなるだろ!
義人/……こくり
旭人/……さあ、じゃ、戻りますか。
義人/そうだな。じゃあ……家長命令だ。同じ部屋で寝ろ。
旭人/……それは同意と受け取っていい……のかな? じゃ、俺は俺で好きに動かせてもらうよ。ごちそうさまでーす!
義人/旭人はいつもそういう奴だ! ……と、未来の希望を残して終わります(笑)


●<5クォーター目> & 自由時間選択C
 千晶→部屋を探索し成功。トラップ「水槽」を発見。解除成功。
 < 自由時間選択/千晶→「義経」を選択>

千晶/義経さんのところにお茶を出しに行きます。給仕係に徹しております。
GM/なんか兵士が騒いでいるような気がした。
千晶/な、なんだろ? すみません、何があったのですか?
GM/「道をお通しください!」そうすると、黒髪のポニーテールの女の子がぞっぞっぞっとやって来て、中に通っていきます。入って行くのは義経のところですね。
千晶/女の子が義経のところに……。すみませーんお茶持ってきましたー。
GM/義経が女の子に対して頭を下げている。
千晶/おおっ!? 初めて見る光景だ……(笑) お、お茶です。
GM/「まずは姉上にも出してくれ!」
千晶/出します! ……って、姉上?
GM/義経の前には、ふんぞり返っているかのような10〜12歳ほどのロリータ体形の少女。
千晶/ロリータ!?(笑) ……これが政子!?
旭人/政子ロリ!
義人/ロリ政子!
GM/「ああ、新しく入った者ですか?」
千晶/は、そうです。ぺこぺこ。
GM/「どこの骨のもんか判らぬ奴を連れて来ていると聞いてはいたが、使えるのかコヤツは?」「ハッ、とても槍の腕が立つ者です」
義人/九郎が真面目だ……(笑)
旭人/……兄上様のド変態!(笑)
GM/「表を上げい。名は何と言う? とても可愛らしい顔をしておりますね」
千晶/え、江神千晶と申します。
GM/「まるで女子のような名前だ」
千晶/よく言われます……(笑)
GM/適当に一口つけてポイっと捨てる。「話はもう終わりました、ご友人と仲良くしておきなさい。貴方の兄上を、どうか失望なされぬよう頑張りなさい」と声を掛けて……少女は去って行きます
千晶/怖い……!(笑) 義経さん、お疲れ様です。
GM/頭を下げて、真面目な顔をしていたう義経が……ぶわっ!「来てくれてありがとう! 5分ぐらい寿命が伸びた良いタイミングGJ!」ギュっと抱きしめます。
千晶/う、うわーい(笑)
GM/「今のは俺が獲得チェックするところだったよ! 窮地を助けてくれた! 命を救われる瞬間って誰でも仏に見えるよね……嗚呼、南無阿弥陀仏!
千晶/僕まだ死んでません!(笑) ……お姉さん、苦手なんですか?
GM/「いや、義姉上はとてもカッコ良くて素敵で可愛らしい方なんだけど、あの人の言葉イコール兄上の言葉になるから……と、とにかく! 今ので俺はお前に好感度が上がったよ。ありがとう!」
千晶/わ、必要にされてる……やったー。
GM/「義姉上にはお前が給仕の者だと知られたから、もし今後義姉上に来たときに即座に俺のところに来てくれ! 本当にお前のこと、大切にするから!」
千晶/将来を約束されたぞ!(笑)、
GM/「何でも言ってくれよな! お前は俺の恩人だから!」と超ラブコールをしています。

 ※ 【 千晶:義経フラグ(1)を入手 】

    ◆

 義人→魅力休憩表で「8」が出る。うたた寝をしていると、千晶が毛布をかけてくれた。≪好意≫が上昇。
 旭人→魅力休憩表「9」が出る。野営に最適な場所を見つける、鉄弥の≪気力≫を1点回復させる。

義人/大人の階段を昇っちゃった鉄弥くんと話すのか(笑) 平気か?
鉄弥/あ、はい、大丈夫です。顔持ちは暗いまま言います。
旭人/腰痛そうだし歩き方がぎこちないけど、馬に乗る?
GM/「いや、結構だ。私が抱えて歩く」と、敦盛が出てきます(笑)
鉄弥/ははは、逆らえないです(笑) いや、そんな……俺は、特に何もありませんよ。
義人/何かしたのか。敦盛に訊きます。
GM/「そうかもな……」。含み笑いをしますが、何も言わずに去ります。
義人/……1個ぐらいネガティブ感情が欲しかったので≪不信≫を抱いていいですか(笑)
旭人/義人さん、そういうのは言わないのが大人のマナー!(笑)
GM/……まあ、そんな風なキャンプシーンなんだけど。旭人と義人は自由時間、どうする?
旭人/ここまで来たら義人と『昨夜もお楽しみましたね……』をしたいです! いや、これは旭人の妄言にしてもいいけど(笑)
義人/じゃあ……子供のころみたいだなと言ってみる。
旭人/……そういうこと言うと手を出しづらくなるんですけどー。まったく、俺がどういう想いで隣で寝てると思って(笑)
義人/……半分は護衛を頼んだつもりだった。半分はお前に任せる。
旭人/じゃあ……この戦いが終わったらってやつですか?
義人/だな。この戦いが終わったら……どうしようか?
旭人/とりあえず、お前の後ろを貰うつもりだけど……あれ? 確たる約束だと思った(笑) だって、俺がお前のことが好きなのは前々から判っていたことだろ?
義人/……だな。そうか……うん。それは俺も同じ気持ちだ。ありがとう。
旭人/だから、真剣な告白だから覚えておいてください。これだけは俺、真面目に言っているからな。
義人/判った……忘れない。大人の常識が邪魔をするので、この戦いが終わったら……だな。
旭人/流石に俺もお前の声を他の弟達に聞かせるのもアレだし、エロの塊の俺だとしてもやっぱ気が引ける訳ですよ。……初めてだし!(笑) 初夜って大事だと俺は思うんだよね!
義人/わかった。では……楽しみにしていよう?
旭人/……ヤベ、自分からハードル上げちゃった(笑)

 ※ 【 旭人&義人・PC同士のカップル成立 】
 → 感情値の上昇により、≪愛情≫4点に変換。旭人と義人は「恋人」関係となる。


    ◆

 鉄弥→魅力休憩表で「7」が出る。千晶と目が遭い、≪好意≫が上昇する。
 < 自由時間選択/鉄弥→「弁慶」を選択 >

GM/――鉄弥と弁慶のイベントは初か。時刻は夜。キャンプの中で書物を読んでいるようです。
鉄弥/入って行きますよ。
GM/「何か?」
鉄弥/笛で新しい曲を習ったので、貴方に1回聞いてもらって感想を言ってほしいです。
GM/「何故、私が? ……聞けというのであれば、義経様の専属の配下であるアナタの頼みですし聞いてやらないこともないですけど」
鉄弥/凄く上から目線だなぁ(笑) 本当は敦盛さんに聞いてもらおうと思ったんですけど……また居なくなってしまわれたので。演奏します。
GM/聞くにはちゃんと聞きますよ。聞き終わって、ぱちぱちぱち。「……意外です。そのような才能が貴方にあるなんて」
鉄弥/……一言余計ですよ(笑) でもありがとうございます。
GM/「私なりにとても褒めているんですけどね。感想は……もう少しあの音をこう直した方がいいと思いますが、それは貴方の味なんでしょうね。私も素人ですからあまり言うことは……」
鉄弥/そうですか……
GM/「しかし、心地の良い音色でした。不思議な音階でもありますけど」
鉄弥/ありがとうございます。
旭人/……弁ちゃん、こんなに俺に優しくしてくれたことない!(笑)
義人/それは、旭人がナメてかかるからだよ(笑)
鉄弥/じゃあ……また、今度新しい曲を覚えたらまた聞かせに来ます。
GM/「では、それまでに私は音楽を習っておきましょう」
鉄弥/ほ、本当ですか?
GM/「素人の声だけではなんとも言えないでしょう。そう言ってくれるのなら私は事前に勉強をしておきます」
鉄弥/それはとても嬉しいです! 弁慶さん、真面目で優しい……!(笑)
GM/……では、君はPC1ですね。PC1と弁慶にのみイベントが発生します。
一同/おおっ。
GM/「ところで、貴方はとても……いえ、貴方にとても執念している青年がいますね」
鉄弥/執念……というのは判りませんけど……。
GM/「率直に尋ねましょう。貴方と敦盛はどういう御関係で?」
鉄弥/えーっと……ただあの方が俺のことを気に入ってくださったので……。あの方とお知り合いなんですか?
GM/「そういうもんだと思ってください」
鉄弥/そのようなもの……そうですか。
GM/「とても大切な方ですか? そうでないのならそうでないと正直に仰ってください」
鉄弥/……大切な方ではありますが。
GM/「命を投げ出すほどではない?」
鉄弥/……黙ります。
GM/「ハッキリと仰られないんですね」
鉄弥/うーん……今はまだよく判らないというのが本音なんですが。
GM/曖昧な関係だなぁと思いつつ……「そうですか。すみませんね、変なことまで聞いてしまって。あまり立ち入ってはならない関係があるのかもしれませんし。またこのような機会を設けてもらえると嬉しいですよ。ちゃんと私も音楽を勉強してまいります」
鉄弥/こちらも精進致します。

 ※ 【 鉄弥:弁慶フラグ(1)を入手 】


●<6クォーター目>
 義人→通路を才覚で成功。トラップ「信号機」を発見。千晶が解除を成功させる。
 旭人→探索休憩表で「5」が出る。偵察で、隣の部屋のモンスターの種類と数が判明。数は6体、種類は魔獣と天使。平家側の怨霊の松明的な光が山から見えたのだろう。
 鉄弥→魅力休憩表で「10」が出る。疲れた体を癒すため、テントの中で楽な衣装に着替えていると侵入者が……ランダムに1人選び1D6を振る。奇数ならば大声を出し、宮廷全員のそのキャラクターに対する≪敵意≫が1点上昇する。偶数ならそのキャラクターとあなたの互いに対する≪好意≫が1点上昇する。

義人/敦盛、入って来い!
鉄弥/(ころころ)えっと……弁慶さんが入ってきました!?(笑)
GM/弁慶かー……では1D6して。
鉄弥/(ころころ)……偶数!? ≪好意≫だ!
GM/では。偶然入って来た弁慶は……ばっと貴方の体を見て言います。「……怪我してるではないですか。黙っていたんですか?」
鉄弥/あ……これは、それほどでもないので。
GM/「これから戦が始まるのですよ。平家の軍隊を見たと報告があったでしょう。座りなさい、治して差し上げます」
旭人/……弁慶の上から目線が良いな(笑)
GM/うん、GMも一番キャラロールが楽しいよ(笑)

 千晶→探索休憩表で「6」が出る。モンスターの墓場で、好きな素材「肉」を3つ手に入れる。これで肉が8個になり、【お弁当】2個分の材料になった。
 義人→魅力休憩表で「7」が出る。千晶と目が遭い、≪好意≫が1点上昇する。


●<7クォーター目>

GM/進軍しましょう。旭人が軍隊を見つけたので事前に戦闘準備ができました。ちょうど川のところにやってくると……川を挟んであちら側の光が蠢きます。人と交じって、おどろおどろしいものに見える。
千晶/怨霊……うわあ、なんかゾワゾワする。
GM/その班が、怨霊と人間で分かれている。怨霊が従えているような感じがしますね。そして川の中が……不思議な緑色を帯びている。
義人/ここに三種の神器があるんだなと、みんなに聞こえるように宣言するよ。
GM/「義経様。前へ」……どうやら敵の大将らしい鎧の姿が見えます。その鎧がとても重圧そうで、顔がよく判らない。ただ、形がちょっと小さいと思った。きっと小柄な将軍なんだろう。
千晶/ちょ……忠度……。判っていいですよね?
GM/千晶だけはOKかな。(義人の方を向いて)「汝が、源義経か」
義人/「いかにも。我こそが源九郎義経である」
GM/「この合戦、我らも汝らと同じように三種の神器……鏡を求めておる。ここの勝者があれを持ち帰ろうというのはどうか?」
義人/……初めからそのつもりだ。
GM/「ならば良い。我が名は平忠度! ――皆の者、命を惜しむな名を惜しめ、ここが死に場所と心得よ!」……スキル【名乗る】を使用!(ころころ)3で奇数が出たので、義人に対する≪敵意≫とダメージがアップします。効果が「互いに」だから義人も振ってね。
義人/(ころころ)……偶数……惚れるなよ!(笑) その潔さに感じ入ったんだな。我々も総力をもって迎え撃とう! 行くぞ、旭人!
GM/馬に乗っている忠度の下で、とても身分の高そうな服装をしている人も見える。「我は平経正。源氏の皆さんに死の音色を届けましょう……」

 イニシアチブ判定は、平家側が先制をとった。
 経正は【因縁】を使用し、義人に対して≪敵意≫を5点上昇させる。「敵将を討ちとれ!」と叫んだ。
 一般兵士達は前進。忠度が馬が浮いたような形で【飛行】する。


旭人/忠度に名乗ります! ……俺の家族を傷つけるようだったらお前を一番最初に倒す! 【武勲】を使用!

 義人は【怪物学】で表に出ている一般兵士を調べるが、一斉に襲いかかる軍隊に戦慄し、失敗。
 千晶は槍で攻撃し、1匹目を早々と撃破。鉄弥はトラップを調べるが、出目が「6」だったため≪希望≫に変換した。

 2ターン目のイニシアチブ判定も平家側の勝利。
 兵士達が3体【挟撃】を発動させつつ旭人へ総攻撃。鉄弥の【祈り】+【勅命】でなんとか持ち堪えさせる。
 経正が全体攻撃【祓魔式】を発動させ、義人に8点、他3人に3点、【祓魔式】の効果で自分にも6点のダメージを受ける。
 鉄弥は回復に徹し、義人は再度一般兵に【怪物学】を行い、成功させる。相手が[魔獣レベル5:バンダースナッチ]であることが発覚した。強化された千晶は一般兵を撃破。旭人も命中を試みるが避けられてしまう。


GM/じゃあここで全員特別な判定をして。成功したら「敦盛がどこにもいない」ことが判るよ。
旭人/(ころころ)成功。……アイツ、ちょいちょい居なくなるな!
千晶/僕も成功したので敦盛への≪不信≫を入れていいですか。
GM/いいよ。でも戦いだって数キロ範囲でやってるからね。……どっかで戦っているのかな?

 次のイニシアチブは、源氏側の勝利。
 千晶が魔獣に攻撃し、撃破。旭人は配下を5人減らして進軍、突撃。忠度へ攻撃させ、大ダメージを与える。


GM/旭人の攻撃を食らって、忠度の兜が落ちます。……その顔が、とても千里の顔にソックリだ。
旭人/あ、あの時の村の子供……なんでっ!?
義人/ち、千里……?
GM/「……このような展開になるのは必然だったようだな、ボウズ」
旭人/……ボウズ!?(笑) 明らかに子供に言われた!
GM/「今はこんな形をしているが、本物のオレがこの姿だと思うなよ」
旭人/なん……だと。そんなん子供の妄想だろ! ……千晶に≪不信≫を抱きます。

 鉄弥はトラップを調べるが、「6」が出たので≪気力≫に変換。
 義人も【鉄砲】で魔獣へ攻撃をするが、「6」が出たので≪気力≫に変換した。
 忠度は馬で義人の元へ飛び降り、攻撃をしかける。12点の義人にとっては大ダメージだったが、旭人により庇われる。その後は経正の【祓魔式】で義人に8点、他3人に3点、経正自身に2点のダメージ。鉄弥は旭人を割込回復した。

 次のイニシアチブは、平家側勝利。
 経正の【祓魔式】が全員を襲う。また、忠度が義人に対する攻撃をクリティカル成功させた。『痛打表』の結果は『電光石火の一撃』。再行動を今度は鉄弥に仕向けるが、2回連続で旭人が庇う。その際に義人の『恋人』としての割込協調行動と、鉄弥の割込回復で旭人をほぼ全回復させることができた。
 反撃で、旭人は自身の≪希望≫と【勅命】の効果で、忠度に25点の大ダメージを与える。その攻撃を受け、忠度は撃破された。


千晶/ああ、千里に似てたから……うう。
GM/では、忠度は落馬したとき……普通であればバタンと倒れ血を流して死体になるところを、「じゅわっ!」と煙を発し、そのまま成人男性っぽい骨が残ります。
旭人/あ……これが……怨霊? 九郎が言ってたこと、本当だったんだ……。

 鉄弥は【星界】を使用し、全員を範囲回復。
 次のイニシアチブ判定は平家側が勝利した。
 【祓魔式】で相変わらずの全体攻撃。生き残っていた魔獣が本陣に進軍しようとしたが、千晶の配下を4人減らして進路妨害。仕方なく千晶を攻撃するが、旭人がまた庇いに行く。


旭人/それじゃあ、経正のいる本陣に突撃します!
GM/……旭人が本陣に侵入すると、トラップが発動!
鉄弥/ああっ、本陣は調べてなかった!
GM/トラップ「いばら」。侵入してきた敵は〔探索〕難易度10を判定。失敗したら眠りのバッドステータスを受けます。
旭人/≪民の声≫を使用してどうにかいってほしいね。(ころころ)14で成功!
GM/琵琶法師達の音色が貴方を眠りに誘う……が、なんとか耐えた。

 旭人は経正に、義人の協調行動を加えながらも攻撃を行う。
 千晶が一般兵を全て撃破し、鉄弥は【お酒】を使って≪気力≫を回復。残り一人となった経正は【祓魔式】のダメージを与え続けた。
 次のイニシアチブも平家側の勝利。本陣に居る旭人を無視して、経正は進軍する。【祓魔式】のターン持続全体攻撃をしつつ、鉄弥を攻撃。割込の≪民の声≫と【勅命】回復でなんとか生き延びる。


千晶/経正さん……直接面識は無いけど……攻撃をします。≪希望≫を使って命中させて、ダメージは18点。
GM/ではその一撃を食らうと、経正は倒れます。……フッと千晶の目の前から消える。
千晶/ガイコツになったといかそういうのでもなく?
旭人/……転移?
GM/戦闘が終了します。旭人の配下達が川へ鏡を取りに行きます。そして……敦盛と一番フラグが立っているのは、鉄弥か。
鉄弥/はい。
GM/鉄弥の元へ、敦盛が「平気か?」と声を掛けてくるよ。
鉄弥/は、はい……こちらは大丈夫です。
GM/そのとき、鉄弥の目の前に男性が現れる。
鉄弥/だ、誰っ!?
GM/経正です。いきなり出現しました。
鉄弥/な、なんで突然……!
GM/「安心しろ。私はもう死んでいる」……と、敦盛に似た声で言います。
鉄弥/え……。
GM/経正はニコッと笑います。「敦盛、お前も無事だったか。お前と……お前の大切な人が生き残れたか。それなら良かったよ」……兎のような笑みだと思いました。
鉄弥/……あっ!
旭人/狐か兎かで……選ばれなかった兎さん!?
GM/……ということで、彼が誰かは判るよね。
鉄弥/敦盛さんの……兄……。
GM/「それじゃあ敦盛、先にいってるよ」……彼は消える。最後まで綺麗な笑みを浮かべたまま。そしてガイコツと化します。――戦闘はこれで終了です。
鉄弥/なんだろう……とても、ショックだ……。
GM/こうして源氏軍は三草山の合戦を勝利におさめることができたのでした。ここから先はマスターシーンに入ります……。
 
 そこは美しい宮廷。
 平家側の頭領が少年のような声を上げた。
「草薙剣の場所が見つかったか……! 安徳天皇も喜ばれるであろう。知盛、今度こそは言ってもらうぞ」
「……判りましたよ、父上」


千晶/知盛の父上……清盛だ。
旭人/父上……。ショタ王か……(笑)

 場所は変わって、荒々しい雰囲気の漂う屋敷。
 表情を一切変えぬ源頼朝が、膝に少女を抱えながらも口を開く。
「そうか。義経が……九郎がやってくれたか」
「これは後白河法皇にお伝えした方が良いでしょうね。きっと喜んでいただけますわ……」

 そして、戦場。
 鉄弥は目の前で起きたことに衝撃を受けていた……その後ろで。
 ……ニヤリと笑う男がいた。



 ★第2回/終了フェイズ


<レベルアップ>

 鉄弥→スキル【信仰】
 旭人→スキル【星剣】
 千晶→スキル【足止め】
 義人→スキル【抗魔式】
 王国→施設【天文館】が完成。