アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 躓く石も縁の端 』 2ページ ■
2020年5月9日/6月6日




 ●ミドルフェイズ1/ヒルコ&我威 〜異端がいたんだ〜

ヒルコ/ヒルコは、高坂さんの過去について調べにいきたいです。
GM/はいヒルコさん、早かった。初っ端は高坂の判定にいこうか。もう1人は誰がいく?
我威/高坂を救いに一番手になるヒルコちゃん可愛い! ついカワイイカワイイ言い過ぎて中の人が出過ぎちゃうかもだけど、我威も高坂のこと気になるから参加します!
俊弥/クソデカ主語だけど高坂さんを気にならない人いないでしょ?
おうむ/それはそう(笑)
ヒルコ/高坂さんが気にならないプレイヤーなんていませんよ!(笑) やった〜、我威くんと一緒だ〜。静かなのと元気なのの組み合わせって良いですよね!

3『AF判定:高坂と過去』
 ・使用能力値:【知覚】【理知】
 ・難易度:30

※「13〜22時までの間、高坂と交流する」演出に成功すること。
 成功した場合、高坂が多くのことを話す。
※この判定は2人ですることができる。1人が特技を2つ使って演出したら、次の1人へバトンタッチ。特技を2つずつ演出し合って難易度を減少させること。


GM/【行動値】の高い順……ヒルコ→我威の順番で、演出に特技を2つずつ使い、バトンタッチで難易度を減らしていこう。
ヒルコ/はーい!
GM/AF判定に参加できなくても、俊弥とおうむもシーンに登場していてOKだ。
俊弥/了解です。我威くんの手綱を持ってシーン登場してます(笑)
我威/なんか機関に居た頃から「我威が出るなら手綱を持っていくぞ」って頭領と同僚達に言われてたんだよなー! シュンヤさん懐かしいこと言うよなー!
おうむ/10年前からそういう扱いだったんだ……(笑)
俊弥/だって我威くん……ドッグランに解き放たれたハスキーみたいな動きするから(笑)
我威/高坂さんどこだ!? 高坂さんどこだどこだヒルコちゃんが探しているぞウロウロウロ!
俊弥/ステーイ!(笑)
ヒルコ/ではでは……解散したらどこかへ行ってしまった高坂さんを≪野獣の鼻≫を使って見つけ出し、≪盟約の痕≫でどぅるべちゃと背後に登場しますね。
おうむ/どぅるべちゃ?(笑)
GM/しかも我威を置いてきた!(笑)
ヒルコ/神様って誰かと一緒に行動することに慣れてなくて……(笑) 我威くん、頑張って来て!
我威/ガッテン承知! ≪野獣の鼻≫なら俺も持ってるんだよなー! ヒルコちゃんと高坂さんのニオイのもとにドドドドド!
俊弥/こいつら、鼻が良い!(笑)
我威/分類「ボス」のキャラクターに対してのダメージ+1D6する≪歪みを正す者≫で、ボスっぽい匂いのヒルコちゃんのもとにドベベベベ! 来ました!
おうむ/なるほどな?(笑)
GM/ボスっぽい匂いって何だよ!?(笑)
ヒルコ/来てくれた。嬉しい。
俊弥/が、我威くんに引きずられて走ってきました……!(笑)
おうむ/おうむもニコニコ引きずられてきました。
俊弥/おうむくん、これ新しい遊びだと思ってる?(笑)
ヒルコ/では高坂さんに声を掛け、「安全に話ができる場所に行こう」と誘いながら……≪異端の集い≫で異端仲間から今一番安全なホットスポットを教えてもらいます。
俊弥/今一番安全なホットスポット?(笑) いや、逆に異端が好まない場所は安全なのでは!?
ヒルコ/≪禍福のさざなみ≫で移動中に突っ込んで来たりしました。
俊弥/移動中に突っ込んでくるトラック!?(一同爆笑)
ヒルコ/道中には異端がいてもおかしくないもんな!
我威/運命を書き換える特技だもんな、禍福って。……トラックの運転手は、人間でした。我威の≪偏執:人間≫が効きます。おおおおおおおん何してくれてんじゃわれえええええええ!?
おうむ/トラックの運ちゃん不幸!?(一同爆笑)
俊弥/やめっ、やめなさい!(笑) 高坂さん! そこにいる2人、異端ですよ!?
我威/≪雷帝の指先≫で雷ビリビリ、「(´・ω・`)そんなー」って運転手さんはぷるぷるしてください。以上。
GM/以上!?(一同笑)
俊弥/善良なトラックの運転手が異端2体に絡まれてる大事件じゃん!?(笑)
ヒルコ/ここは高坂さんの株を上げる為に止めに入ってもらおう。
我威/そうだそうだ。高坂さんの株を上げる為に止めに入ってもらおう。ハイよろしくGM!
GM/よろしくすんな!?(笑)
俊弥/GMになんて無茶ぶりを!(一同笑)
GM/(高坂になって)「……こらっ! 我威くん! 君は……俊弥くんにどんだけ迷惑を掛けたら気が済むんだ! おうむくんよりお兄ちゃんなんだから、しっかりしないとダメだぞ!」
ヒルコ/……高坂、怒れたの!? 意外200パーセント顔!(笑)
俊弥/そこ!?(笑)
GM/「それに、ほら……おひるちゃんも、怖がっているじゃないか!」 俯きがちだからそう言う。
ヒルコ/ヒルコに甘い世界だなぁ!?(一同笑) 一切怖がってないし、なんなら禍福したのヒルコだよ高坂さん!?
我威/可愛いは正義だから仕方ないね!(笑)
おうむ/お兄ちゃん。
我威/……お兄ちゃん……。そっか! そっかー! そうだよなー! お兄ちゃんだったなオレー!
俊弥/噛みしめてる(笑)
我威/おうむくんのおにいちゃんになれたのが嬉しいので、キリッする我威! キリッガイ!
おうむ/キリッガイ。
GM/ベアッガイみたいに言うな。
ヒルコ/とりあえず地面は危ないや。≪俯瞰の誘惑≫で新たに空中に道を造ります。真っ黒な道だけど安全だよ。≪空間歪曲≫で周囲にはこの道を悟られないように歪めながら、移動しましょう。
おうむ/ブラックカーペット。
ヒルコ/いでよ、ブラックカーペット。うぞぞぞぞ。
我威/そろそろ高坂と話を進めるべきだな。≪機関「チルドレン」≫を持った我威が話します。ところでオレ、10年前に機関にいたチルドレンなんだけどよー! 高坂さんって機関にいたんだよな!?
GM/いきなりの重い過去暴露。
俊弥/突然の話題振り! 直球300km!(笑)
おうむ/剛速球! 切り出してきましたね(笑)
GM/「あ、ああ……俺は、機関にいたというか、その、親が機関の偉い人だったんだ。重役っていうか……」
我威/「重役! つまり……機関の社長の息子ってことだな!」 ≪撃滅≫。
俊弥/高坂さんのメンタルを撃滅すんな!?(一同爆笑) 圭吾さん……なんかその、すいません。
GM/「本当に……我威くんは……MP攻撃得意だよね……」
俊弥/これにヤラれる機関員のなんと多かったことか……(笑)
我威/朱指のみんなはよく「おいやめろ!」って言ってた! わりと頭領は胃を痛めていた!
俊弥/一本松さぁん!(一同笑) 我威くんの監督役、すげえスパン短く交代してそう!(笑)
ヒルコ/≪リバース≫で周囲を暗闇で覆って、より安全性を高めておきましょう。
GM/リバースで安全結界を張った。
ヒルコ/……これで、ここは、誰にも見られないし、誰にも聞こえない。……高坂。わたしは、高坂が、死ぬのが、嫌、よ。≪君に幸あれ≫という願いを込めて言う。
GM/「えっ? そんな……そう簡単に死なないよ、俺は」 優しく落ち着けるように、高坂は言う。
ヒルコ/死ぬのよ。……そういって、何回も。
我威/特技は14個使用、『現在難易度:2』か。ヒルコちゃんの話に続いて、何か話をしてくれよと【理知】で交渉判定をしてみよう。(ころころ)達成値8、よっしゃ。
ヒルコ/成功!
おうむ/わいわいわい。
GM/「……じゃあ、気を付けていかなきゃだな」 高坂は、色んなことを話し始める。

 情報:高坂。
 高坂は機関の最高責任者の、実の息子である。
 機関解体事件後の教会や警察の押収や調査報告・遺品の受け渡しなどで、多くの『機関の遺産』を目にして、手にしている。
 PC3・ヒルコにプレゼントしてしまった勾玉のペンダントはその中の一つだと、交流をしたおかげで、ついさっき思い出した。

 思い出した結果、勾玉のペンダントの本来の効力が判明する。
 いずれの効果も、発動させるには【正気度】を1点消費、または【MP】を10点消費が必要。
(1)時間を跳躍する≪多重跳躍≫としての効果。10時間前、10日間前、10年前などに自由な時間跳躍が可能。
(2)悪影響(バステ)や呪いを解除し、異物を払う≪打ち震える霊魂≫としての効果。20m先までの単体の任意の状態を回復する。
(3)死者の時を戻す≪背徳の従者≫としての効果。戦闘不能・死亡状態を【HP】1点まで回復する。


我威/ひえっ。なんちゅーアーティファクトを……。
おうむ/とんでもないぞ。
俊弥/10年前に戻れる……のか。
GM/戻れるよ。戻ろうと思えば。
ヒルコ/こわっ! 高坂さん、これどちゃくそ大事なものじゃん!?
我威/……あの、これ中の人知識なんだけど、高坂の父・上門 狭山が機関でやっていた研究って、勾玉を使っての、完璧な時間跳躍の実用化なんだよね。だから、高坂が勾玉のペンダントを受け取ってるの、凄く納得というか。
おうむ/な、納得……狭山さんの成果そのものじゃないですか!
我威/……そして、その上門狭山の研究成果の勾玉を植え付けられた強化人間が、朱指の頭領の一本松でして。我威は朱指のことこれだけ言ってるキャラだから、知っていたということにしてください(笑)
俊弥/跳弾で死ぬ中の人。あ、この勾玉の効果を使えば高坂さんが殺されても生き返らせられることもできる?
GM/死亡チャート後にも使える。10年前にもいけるし、死亡も回復できるし、なんでもできる。するには全てコスト消費してもらうが。
我威/とんだバランスブレイカーだよ!?
ヒルコ/【正気度】1点で済むならやばいチートアイテムじゃん! 神様だから「便利ね」ぐらいの気持ちで済んでるけど!
おうむ/穏やかだ(笑)
俊弥/というか【正気度】1点消費で時間跳躍できるの、ヤバすぎでは!? 機関の人間だったら10年以上前に戻りたい奴おるでしょ……。
ヒルコ/もう肌身離さない〜!(笑)
GM/判明する情報はこれで以上。あとはPCの提案で、シーンを立てたり、次のシーンにいけたりできる。
俊弥/……圭吾さんは、この勾玉を使おうとは思わないんですか?
GM/その質問には、「俺には、無理かな。……あの父親の遺産に手を出すのは」と答える。
俊弥/……すいません、不躾でした。
GM/「そんな不穏な物を女の子にあげるのは失礼だったよね。おひるちゃん、ごめん。気味が悪かったなら返してくれていい」
我威/あくまで高坂は、ヒルコちゃんの心を優先して言ってる……。
ヒルコ/ヒルコは、首を振ります。……ちょっと便利な、だけよ。高坂が、くれたわ。……だから返さないわ。
おうむ/うううううう……ヒルコちゃんかわいいんじゃあ……(笑)
我威/おうむが唸ってる(笑) PCが提案すれば、ここから時間跳躍も可能だというけど……まだちょっと使うには早いかな。
ヒルコ/情報をもう一つか二つ取ってから跳躍したいですよね。
おうむ/直接的な死因は取り除きたいですよね。
俊弥/双子が判らんしなぁ。……泰紀さんも心配だし。
GM/了解です。では、死亡チャートのお時間だ。シーンプレイヤーのヒルコか我威は1D6を振ってくれ。
ヒルコ/ヒルコは既に1D6をいっぱい振ったから、我威くんに振ってほしいな。
我威/了解、我威が振ります。(1D6ころころ)5。

 5:「……に、げ、ろ……」 突然、高坂が現れた。最期の瞬間までPCのことを案じながら、血に濡れた彼は崩れ落ちた。

GM/ヒルコがリバースの結界を解いた瞬間。「さあ、本格的に調査に戻ってもらお……」 もう夜になっていることにも気付かず、高坂がリバースの外に出たとき……。
我威/わいわいと楽しんでいるとき……。
俊弥/リバースの中が暗かったから時間の感覚が麻痺って、これで安心だ〜って気が緩んじゃって……。
GM/一瞬だった。何者かの腕が、高坂の身体を貫いた。
我威/あっ。高坂さん!?
GM/高坂の身体が貫通する。片ツノの男が高坂を貫く腕をすぐに引き抜く。血しぶき。高坂は、斃れる。
おうむ/あああああ!?
ヒルコ/お前……!
我威/おい高坂さん!? なんだてめー!?
俊弥/あ、あまりに突然のことで動けない……!
ヒルコ/お前! また、お前か!
おうむ/男を、凝視する……。
GM/凝視したおうむは、自分と同い年ぐらいの青年だと思った。だがその目は、暗く、光が無く、見えない。……彼のようには、思えない。
俊弥/圭吾さん! 走って駆け寄る!
GM/走り寄った先、倒れている高坂は、もう虫の息。最期の瞬間までPCのことを案じながら、駆け寄ってきた俊弥に「……ごめ……」と言って、ガクリと、死のう。
我威/あああ……!?
GM/高坂を殺した男は、君達にも……。そこに、「ちょっと数が多いよ。気を付けて」 離れたところに、普通の顔して立っている、20歳ぐらいの女性がいる。
おうむ/顔が判る!?
GM/おうむには、きっと彼女が10年の月日を重ねればこんな顔なんじゃないか、と思う。
おうむ/……てんか……。
GM/「……えっ?」
おうむ/……てんか。
GM/「……え、そんな……。いえ、気のせい……」 PC達にGMは提案する。1つ目は時間跳躍。10時間前にループし、ミドルフェイズシーンをやり直すこと。2つ目はこのまま時間を進める。ただし救済措置をしなかったということで……何もしなければ、高坂は死ぬ。
ヒルコ/殺す。黒い触手がビタンビタン暴れてるし、輪郭が歪んでるヒルコはそのまま突っ込もうとするから誰か止めてくれよな!(笑)
俊弥/……高坂さんを蘇生させるにしても、彼らをどうにかしなきゃならない。彼らがどんな能力を持っているのか判らない状態で戦うのは危険すぎる。
我威/だから落ち着いて、ヒルコちゃん! 触手グワシッ! にゅるにゅるグワシッ! がっちりホールド!
ヒルコ/うぅっ……!
おうむ/もどろう。
GM/おうむの「もどろう」という、しっかりとした意思表現。4人は時間跳躍を決意した、でいいかな?
我威/ヒルコちゃんっ!
俊弥/圭吾さんを殺した奴を殺すんだろう。準備は、すべきだ。だからヒルコちゃん、ここは撤退だ。
我威/事前情報収集は大事だって頭領も言ってた! 同僚も言ってた! シュンヤさんも言ってる!
ヒルコ/ぅぅううう……ぅぅぅ……。大きく、角の男の前に一番でかい触手がビタンと跳ねる!
我威/おうむだって戻ろうって言ってる! ……ヒルコちゃん!
ヒルコ/……動きを、止める。
俊弥/いい子だ。
我威/グッドガール!
ヒルコ/時間跳躍を ちゃんと選択する。代償は、1人【正気度】1点ずつ!

【現在正気度】
 俊弥:8→7
 おうむ:8→7
 ヒルコ:9→8
 我威:8→7


GM/時間跳躍。血生臭い匂いは、無い。10時間前。高坂の話を聞くべく礼拝堂にいた、あの時間に戻ってきた。
我威/……ハッ!?
おうむ/戻った、の?
GM/13時頃に戻ってきた。高坂はちょうどお茶を淹れにバックヤードに行ったところで、君達の前には居ない。
俊弥/汗べったりですよ……ヒルコちゃん、頑張ったね。なでなで。
ヒルコ/うるさい、人間。びたーんびたーん!
我威/びたーん触手ああっびたーんヒルコちゃーん!(笑)
俊弥/我威くんも、よくヒルコちゃんを抑えてくれた。おうむくんも……よく我慢してくれたね。
おうむ/ありがとう、ヒルコちゃん、ありがとう。何度も感謝を繰り返す。
ヒルコ/びたんびたん。……人間、お前ら、高坂は、あと何回死ねばいいんだ。
俊弥/それは、僕らの頑張り次第だ。
ヒルコ/……私は、情報、知らない。苦手だ……。
我威/ヒルコちゃん、あんな死に方をする高坂を既に4度見ていたんだよな? つらかったよなぁ。びたんびたん。
おうむ/どう、どう。触手を宥める(笑)
ヒルコ/びたんびたん。うじゅるうじゅる。ペッ。
おうむ/ずべ。
GM/ははは、はしゃぐな、はしゃぐな(笑)
おうむ/……あの人達は、友達。友達の、てんかとらくと。その筈だ。
我威/友達の……てんか、と、らくと。
俊弥/圭吾さんを襲ったのは、おうむくんの知り合い。元機関の人間を襲っているのも男女の能力者。タイミング的にも、同じ犯人だと思うんだけど?
我威/……凄く早いスパンで機関の関係者を襲ってるんだよな。あいつら、何が目的なんだ。
ヒルコ/話が進んでいて安堵を覚える。4ループして欠片も情報が集まってないんだからよっぽどのコミュニケーション下手太郎だよ。
我威/でもでも勾玉のこと教えてくれたから凄い進歩してる花子だよ!?
GM/誰だよ太郎花子(一同笑)
ヒルコ/……ふん……。共感も相まって、落ち着いてきた。引っ込む触手! てちてち寄って来るヒルコ!
俊弥/可愛いかよ(笑) まずは情報を整理しよう。
我威/タイキさん、大丈夫かなー!
俊弥/この近辺に住んでる元機関の人間だからな……。
おうむ/危ない人、いるの?
我威/危ない人! いるぜ! 顔色的に!
俊弥/確かに食生活的に危ないけど!(笑)


 ●ミドルフェイズ2/俊弥&おうむ 〜元機関の男〜

おうむ/流れ的に危うい人を見に行きますか?
俊弥/泰紀さんのところに行っても良いです? おうむくんも一緒に行こうか。
おうむ/おうむ、行きます。

1『AF判定:泰紀との交流』
 ・使用能力値:【意志】【幸運】
 ・難易度:40

※「今まで接触を閉ざしていた泰紀と急接近して交流する」演出に成功すること。
 成功した場合、今まで判らなかった泰紀の事情が判明する。
※この判定は2人ですることができる。1人が特技を2つ使って演出したら、次の1人へバトンタッチ。特技を2つずつ演出し合って難易度を減少させること。


GM/また訪れた13時、昼間になった5月1日にて。【行動値】の高い俊弥から演出をしていこう。
俊弥/元機関の人間を襲ってるか……と≪機関「一族出身」≫である自分の立場を思い返す。さっきは万全に動けなかったけど、次に会った時はちゃんと対処しないとな。手の中の≪ソウルデバイス≫を握りしめる。
おうむ/ソウルデバイスを握りしめた俊弥さんを見て、自分も装備≪戦闘聖衣≫を確認する。これなら危ない人を守るのもできそうだ。
我威/あんなことがあった後だから、2人とも戦闘モードだなぁ。
GM/気持ちを切り替えていかないとだしな。
俊弥/そうそう。そして戦闘型キャラメだから戦闘モードにならないとAF判定しづらいのである!(笑)
ヒルコ/突然異端が出てきてもいいんですよ。
我威/トラックが突進してきて運転手を脅せばいいんですよ。
俊弥/罪も無いトラック運転手が可哀想だろ!?(笑)
ヒルコ/異端が居たんだ!
我威/そう! オレ達が! 異端だ!
ヒルコ/わたしも! 異端だ!
我威/デデーン!
ヒルコ/てーん!
おうむ/そうね!?(一同笑)
俊弥/武力介入やめろ!(笑) 別の異端事件起こすんじゃありません!
ヒルコ/とりあえずこの辺を更地にすれば安全なのでは?
我威/ヒルコちゃん頭良い〜! 東大に行けるぜ〜! じゃあオレ同じ異端だし京大いく〜!
ヒルコ/ドヤァ!
俊弥/どういうことなの!?(笑)
おうむ/まずいまずい。このままだとタイキさんの家までが更地になってしまう。このままだとヤバイので泰紀さんの現在地を聞いて、先にあの二人がいないかどうか≪神域の眼≫で確認しておこうかな。
俊弥/えらい、ちゃんと調査してる。
おうむ/全然関係ない異端がいたんだ。
我威/それが! オレ達だ! 更地にしてしまえばスッキリ爽快そして情報収集ラクチン! そう朱指の頭領と同僚とかつてのシュンヤさんによく言ってたぜ!
ヒルコ/機関、意外と良いこと言うのね。更地にしましょう。
おうむ/やっぱ更地待ったなしか〜(笑)
俊弥/こらー! その情報収集は止めろって昔から怒られてただろうが! 拳骨! ≪デスブリンガー≫+≪インドラ≫で監督役の雷が落ちます!(笑)
GM/クレヨンしんちゃんか?(笑)
俊弥/単体攻撃なので対象は我威くんだけです。
ヒルコ/ヒルコに対して世界が甘い。
GM/可愛いは正義だから(笑)
我威/道端で正座します。ちょこん。
ヒルコ/でも我威くんが居ないと更地に出来ないから、隣で正座するね。
俊弥/おうむくん、この子達を怒ってる間に調査を進めておいてくれる?
おうむ/おっと思わず2人につられて正座するところだった。あぶないあぶない。
俊弥/おうむくんは無罪だよ!?(笑)
我威/そう! 怒られている間に! 調査をするのである! オレ達が怒られている間に!
俊弥/異端をおこっといたんだ! ……ごめん。
GM/汝は罪ありき。
我威/略して堂々とした求刑をするな!(一同爆笑) ……道端で3体正座している光景になった。
俊弥/ジェットストリームアタックか?(笑)
我威/オルテガ!  マッシュ!  正座をするぞ! ジェットストリーム着席。
ヒルコ/俊弥さんしかツッコミが居なくて大変だなぁ(笑)
おうむ/自分はこっち側だと俊弥の横で、更地、だめ、と言っておく。≪悔改めよ≫。
俊弥/おうむくん、とても偉い。
ヒルコ/ツッコミにまわれる。賢い、偉い。
おうむ/そしてまともな接触方法を考えよう。≪戦術指揮≫。
俊弥/正座していた2人は足が痺れてきました、≪ヘル≫。
ヒルコ/……痛いわ……という顔(笑)
俊弥/もう更地にするとかそういうことは無しだからな! 怒る俊弥の顔は夜叉のようでした、≪カーリー≫。圭吾さん助けようっていうのに、圭吾さんに迷惑かけてどうすんの! メッ!
我威/それな。
ヒルコ/ほんそれ。
GM/うわぁ! いきなり落ち着くなッ!(一同笑)
ヒルコ/ヒルコは迷惑かけて無いもんって顔してるけど迷惑かけてるんだよな〜。
我威/オレは迷惑とかそういうんじゃなくて素直に本能のまま声上げてるだけなんだよな〜。あっ、バイエルのケーキ食べたい。
おうむ/本能だねー。
GM/突然の切り替えやめろよッ!(笑)
俊弥/ここ機関じゃないから、本能抑えて!(笑)
我威/ケーキ食べたいと言ってケーキを買ってくる頭領! やっぱ機関は最高だな!
俊弥/頭領!? 何してんすか!?(一同笑) ……それ、俊弥が昔、届けてたなぁ……(笑)
ヒルコ/高坂が、チョコケーキ、明日食べるって言ってたわ。……エンディングフェイズで皆でケーキ食べるんだ〜(笑)
おうむ/そうだそうだ。ケーキ食べたい。……動ける2人を見て微笑む。実は正座中、ちょっぴり助けを出していた。≪白き守り手たち≫。
俊弥/おうむくんはそうやって2人を甘やかす〜!(笑)
おうむ/ずっと家に居るって情報は聞いたと思うので、引きこもりさんとの適切な会話方法を探っておこう。≪コネクト≫。おっけー、ぐーぐる、ひきこもり、おはなし。
俊弥/……2人はもう反省したと判断する。泰紀さんの自宅にお邪魔する時、襲撃者に目をつけられたらまずいな。機関時代に培った諜報技術を駆使します、≪オールラウンド≫。
我威/うわ、シュンヤさんかっこいい!
俊弥/目立たないように≪マジックコスメ≫でちょっと変装して、泰紀さんの家に向かう。
おうむ/俊弥さんにならって変装しようとする。が、致命的に何か間違えてあからさまな不審者になってしまった。やばい気がする、≪L:ファンブル無効化≫。かろうじて花粉つらい人レベルに抑えた!
俊弥/目出し帽とサングラスと黒マスクはやめよう!? せめてメガネと白いマスクにしよう!? ≪アシストオーブ≫!(笑) そうして無難に変装した我々は、≪シュテンドウジ≫のモブっつらで泰紀さんのマンションに入るのだったー!
おうむ/完璧だ……!
ヒルコ/使用した特技数は17個! 難易度が34も減って……『現在難易度:6』ならファンブル以外いけますよ。
俊弥/ウーバーイーツです〜。え、人数が多い? ちょっと配達数が多くて〜(笑) じゃあ【幸運】が高い僕が振るね。(ころころ)達成値13。
おうむ/成功だ!
GM/出目が良いな。おめでとう、情報を出そう……。
おうむ/我ら、数の多いウーバーイーツです。こんにちはー。
我威/こーんにちはー! どうも、お届け物ですー!
ヒルコ/今日は普段の倍!
GM/泰紀は、キッチンでぐるぐると鍋をかき混ぜてます。
俊弥/ちょ、泰紀さん! インターフォン出て!?
GM/「…………」 ガチャリ。開ける。(泰紀になって)「……普段の倍? 女の子と花粉症患者もいるし
おうむ/マスクもごもご(笑)
GM/それでも、いつものように上がっていいような顔をする泰紀。そのままキッチンへ料理しに戻る。
ヒルコ/泰紀さん、心が広すぎないか? 普段の倍の人数ですよ? いいの?(笑)
俊弥/珍しいですね、自炊ですか? 出前だけじゃ栄養が偏るということを学んでくれた?
我威/ヒルコちゃんとおうむくんにタイキさんのお家紹介してやろ! 右手にございますのはー! トイレでーす!
おうむ/トイレ。
ヒルコ/といれ……。
我威/2人が復唱してくれたッ! 嬉しいっ! 左手にございますのはー! なんだ。
ヒルコ/なに!?(笑)
俊弥/人様の家を案内するなッ!(一同爆笑)
おうむ/見回してふむふむと頷いています(笑)
GM/見回したおうむ、なんか懐かしい匂いがした。
おうむ/くん。
我威/くんくん!?
GM/俊弥は、諸々研究資料っぽい手記や魔導書が目につく。
我威/くんくんくんくんくんくん!?
GM/そこうるさい!(笑)
俊弥/我威くん、あまりにもイッヌ!(一同笑) ……機関抜けても研究する癖は抜けないんですね。
おうむ/くんくん。……懐かしいのは、この人も昔機関にいたからなのかな。ぼんやり泰紀さんを見つめている。
我威/やっぱ機関の残り香って感じなのかな?
GM/以上の状況描写をしながら AF判定の結果を貼りつけていこう。

 情報:泰紀。
 中屋敷 泰紀は、『異端堕ち』の研究をしていた。

 用語解説『異端堕ち』とは。
 異端のように運命を歪めることで、ありえなかったことを発生させるルール。【正気度】を減少させることでクリティカル値を減少させたり、ダメージロールダイスを増やしたりできる。異端堕ちルール参照。
 運命を歪めることは禁忌であり、それは悪しき異端である。つまり普通の人がそのルールを使えば、世界は「異端である」と認識する。使えば使うほど、人から離れていくというルール。
 【正気度】が0になれば『一時的狂気』、その後『永続狂化』して、暴走。PCならばNPC化でキャラロスト。基本的に永続狂化した人物は元に戻れないとされている。


俊弥/異端堕ち……。

 泰紀は、異端堕ちした相手を制御したり洗脳することが可能になる薬物の研究をしていた。
 もし永続狂化して暴走した相手でもコントロールすることができれば大きな戦力になるし、もしかしたら共存できるかもしれないからだ。
 しかし10年前、『機関解体事件』で永続狂化した人が大勢いた地獄を実際目にし、体験してしまったことから、研究はなかなか進まない状態になっていた。


ヒルコ/心が折れている……。
おうむ/折れるわな。
我威/あの狂化した人いっぱいの地獄の中にいたんじゃな。
俊弥/目の前で「ヒャッハー!」してる奴が大量発生したら、心も折れるよ……。

 泰紀は、研究を諦めた訳ではない。
 なかなか研究が進まない状態だったが、10年という長い歳月の中で、どうにか制御をできるような薬物を生成できるようにはなった。その新薬を摂取すれば異端堕ちした相手でもコントロールできるのではと思われる。
 摂取して10年は体に薬物を浸透させる必要はあるが。


我威/か、完成させてる……?
おうむ/10年はかかる……けど……。
GM/この薬物、本来の彼なら3年あれば研究完成させていたが、ショックで寝込んでひきこもりになっていたので10年かかってしまったのだった。

 『イベントキー:制御薬(餡子)』
 オートタイミング。代償1HP。
 使用すると、制御薬(餡子)を服用する(食べる)、もしくは服用させる(食べさせる)ことができる。
 5版ルルブ掲載異端堕ちの『解除判定』に「マスター」として参加可能(マスターによる抑止→タイミングメジャーで【意志】判定難易度15に成功するやつ) この餡子を食べたら、餡子を生成した人物の言うことを聞くようになる(マスターサーヴァントの関係になる。令呪刻印は発生しない。令呪は1回のみの関係)


ヒルコ/餡子!?(笑)
我威/あんこ! あっ、おうむくんの……お饅頭!
おうむ/お、おまんじゅうー!?(笑)
俊弥/泰紀さん、なんで餡子にしたんですか!?
GM/なんでだろうな。ちなみに、こしあん派です。
ヒルコ/あ。もしかして天花ちゃんにお饅頭をくれたの、もしや泰紀さん……?
おうむ/ハッ、懐かしい香りってこれか! あんこ詰められてまじでゆっくりボイスにになってしまう。
我威/【速報】おうむがゆっくりボイスで喋る理由がついに判明【餡子】。
GM/おうむがゆっくりボイスになった理由って? 気になりませんか? 調べてみました!
俊弥/なんと、機関で貰ったアレが原因だったんです!
我威/参考になりましたか?
おうむ/参考になりすぎた!(一同爆笑)
GM/ここで餡子をみんなで作ってもいいよ。クッキング楽しいし。
ヒルコ/いいんだ!? 泰紀さん、ガバ! その研究結果すごい大事な筈なのに!(笑)
我威/この研究もっと人に広めるべきだろ!? タイキさん我欲を出して!(笑)
おうむ/この人、料理研究家とかにならないかなぁ(笑) 逆にデメリットが無いか気になってくるところ……。
GM/デメリットは、効果が出るまで服用してから10年はかかるところ。今から摂取してもすぐ効果がある訳じゃないところかな。今日から食べて明日異端堕ちしても効果ナシだ。
おうむ/それはデメリットというか……仕様ですね。
俊弥/定期接種が必要だったら……10年分餡子プレゼントしなきゃいけないとこだった。
ヒルコ/あるいは泰紀さんに10年間餡子を生成し食べさせ続ける仕事を押し付けなきゃだった。
GM/俺なんで餡子にしたんだ。面白くなっちまったじゃねーか。
俊弥/お饅頭だけだと飽きるから、そのうち最中とか羊羹とか作り始めるんですね。和菓子屋さんじゃん(笑)
我威/おうむくんはそろそろお饅頭以外も貰ったことがあると思い出していい。
おうむ/あ、あのどらやきも……ぜんざいすら、泰紀さんの研究成果!(笑)
俊弥/白あんとかずんだ餡は駄目だったんだな(笑) というかナチュラルに人体実験してるんじゃねえんですよ!?
我威/ナチュラル人体実験! やっぱ機関は最高だなッ!
GM/で、特製餡子は誰が作る? 餡子を作った人がマスター権限を持つけど。このシーンでクッキングするなら、代表者が[1D6÷2]個作れることにする。
ヒルコ/よーし、ここは我威くんで! なんか勢いで作ってほしい!
我威/指名貰った! 振るぞ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!(1D6ころころ)5! やったぜ!
おうむ/我威くんのクッキング! 出目が高い!
俊弥/ダイスロールだから令呪が使えるのでは?
GM/使うの!?(一同爆笑) それだと5+20個作れることになるけど……。
俊弥/令呪を1つ使います! あとは、おうむくんの≪交わる矢≫で餡子を増やすこともできるのでは……。
我威/≪交わる矢≫を使用したら45+1D6個できますね。
俊弥/なんで≪交わる矢≫に令呪を使ったの!?(笑)
我威/えっ! 違うんですか!?
ヒルコ/大量の餡子ができちゃう!?(一同笑) 面白いから使ってほしいです! 機関の実験体みんなに配り歩くしかない!(笑)
おうむ/おうむも作るー! ≪交わる矢≫で作ります。レッツクッキング!(1D6ころころ)6。
ヒルコ/出目が良い!(笑) 2ダース分の餡子!
GM/鍋いっぱい餡子ができあがりました。
おうむ/懐かしさに嬉しくて増やしました!
俊弥/お前ら餡子作りに本気出すんじゃない! 泰紀さんもこの間に鍋を用意してくれてるのマジ有能では!?(笑)
我威/うめえ! うめえ! 5+20+6で、合計31個の饅頭ができました。やったー!
おうむ/パチパチパチ。ゲットだぜ!
ヒルコ/泰紀さんと一緒に狭い台所でわちゃわちゃ餡子を作ってるの凄く可愛い(笑)
俊弥/箱詰めすっか……(笑) 泰紀さん、ご感想をどうぞ。
GM/「どうしてこうなった」

 『イベントキー:制御薬(餡子)』を、31個入手。

俊弥/この餡子を食べた人は、我威くんかおうむくんの言うこと聞くってことでOK?
GM/2人が作ったことになってるので、それでOK。……我威とおうむの命令を聞くのか、一抹の不安(笑)
おうむ/我威もよくやった。ふふふ。
我威/おうむよくやった! 1D6で6出すとか才能! 天才だぜ!
ヒルコ/何もしてないないけどヒルコもドヤァ。これで10年後にヒルコが堕ちてても安心!
我威/安心だぜ!
俊弥/安心だぜ?(笑) ……このいっぱいある餡子、一本松さんに食べさせたかった。
我威/頭領餡子なら絶対食うぞ。というかあの人なんでも食うだろ。……この餡子を双子のもとへ届けに、10年前にタイムスリップ、ありだと思うんですよね。
俊弥/泰紀さんの餡子持ってタイムスリップ配達?
我威/ウーバーイーツ設定がこんなところで生きるとは。
ヒルコ/未来からの配達!?
おうむ/映画化しそう(笑)
俊弥/こんなフラグ回収ある!?(笑) あー、でも、良かった……泰紀さんがマトモで。10年も引きこもって研究してるって言うから、航先生化してるんじゃねえかと内心ガクブルしてた(笑)
ヒルコ/鍋一杯の餡子を作ってるだけだったわ。
我威/ただの和菓子職人だった!
おうむ/事情も知らぬまま台所占領された人でしたね(笑) いいんだ、その餡子が世界を救うんだ。
GM/ちなみに勾玉でタイムスリップをするには、【正気度】1点消費で10年前に時間跳躍、1点で10年後の今に戻ってくるので合計2点は必要だ。……さて、このシーンでできることは以上、チャートへいくぞ。
おうむ/ひゃあ、そうであった……。
俊弥/急に4人で押し掛けた挙句、台所で餡子を大量生産……泰紀さん、ありがとうございます! これサービスのショートケーキです!
GM/お礼を言われたら、「……うん」って頷きはする。無気力に見えて、そういうのはしっかり答える。
俊弥/最近、機関の関係者を襲ってる人達がいるみたいなんで気を付けてくださいね。
ヒルコ/感謝してあげなくもないけど何したらいいか分からないヒルコ。どこか、更地にしたいところとか……末代まで片手間に祟りたい相手とか……教えて……?
GM/「……そこの鍋、更地にしといて」
おうむ/……ありがとう。おいしかった。ずっと前から。お礼を言いたい。
GM/おうむの「ずっと前から」の言葉には、ピタ、と体を止める。「…………。すまなかったな、こんなものしか、君達をあそこで喜ばせることができなくて」 おうむが誰だか、どんな存在だか、分かっているような口ぶりで言う。
おうむ/うん。僕達、よろこんだ。またよろこばせてくる。ありがとう。微笑みますね。
GM/「……うん」 ありがとうの微笑み、受け取った。
俊弥/……ぐう……。
ヒルコ/…………。ヒルコは無言で餡子食べてる。
俊弥/ヒルコちゃん、口元に餡子付いてるよ。
我威/いい人やん。我威も餡子を顔から食べて更地のお手伝いする。
俊弥/我威くんはせめてスプーン使おうか!?(笑) 泰紀さんが作ったこの餡子で、もし2人の子供を助けられたら、少しは元気を取り戻してくれますかね……。
我威/うめーから元気取り戻せるな! 絶対に! ……人体実験研究をしていても、餡子という形で少しは実験体達を気遣っていたと思いたい。
GM/このままチャートタイムにいくぞ。

 【高坂惨殺チャート(1D6)】
 高坂は死亡していることを表わすチャート。シーンの終わりに、シーンプレイヤーが1D6を振って決定する。

1:手洗いに立っていた高坂が帰ってこない。高坂らしき人物に声を掛けると、首の無い体がこちらに転がってきた。
2:教会の廊下に血の海が広がっていた。その中央に、切り裂かれた高坂がいた。
3:礼拝堂の長椅子にもたれかかって、真っ赤になった高坂が死んでいた。
4:応戦の痕も空しく。教会の庭園にて、血まみれになった高坂の遺体が置かれていた。
5:「……に、げ、ろ……」 突然、高坂が現れた。最期の瞬間までPCのことを案じながら、血に濡れた彼は崩れ落ちた。
6:【幸運】判定(難易度12)を行なう。成功すると、高坂が……。


俊弥/じゃあ、俊弥が振りますかね……。(1D6ころころ)6。嘘だろ。
おうむ/わああ、いった!
我威/おっ!? これは……【幸運】判定難易度12に成功すれば!?
俊弥/(ころころ)達成値12。成功したー!

 チャート6で、【幸運】判定に成功した場合。
 「ごめんな……情けないところ、見せちゃって……俺のことはいいから、犯人を追いかけ……ああ、ありがとう……」
 高坂は最期まで君に微笑みかける。君の中に闘志が燃え上がる。
 1D6÷2(切上)点分、PC間で【正気度】を割り振って回復してよい。もし3点回復なら、PC1が2点、PC2が1点のように割り振って回復できる。


GM/……泰紀の部屋を出た俊弥のもとに、電話が掛かる。高坂からの電話だ。
俊弥/圭吾さん?
GM/電話先の彼は、荒い息遣い。血反吐を吐いていると、すぐに判った。
俊弥/圭吾さん!?
GM/「ごめんな……情けない声、聞かせちゃって……俺のことはいいから」 ケホオッ。
俊弥/何、言ってんですか……。通話しつつ、急いで圭吾さんの元に向かいます! すぐ行きますから!
GM/「犯人は……もう……ああ、ありがとう……」
俊弥/喋らないで、もう着きますから……!
GM/「……2人……は……2人には……俺の……が、申し訳……な」
俊弥/喋るなッ!
GM/「……おひるちゃん、明日、ごめんね」 無言。
俊弥/っ、あ……。
我威/……もう到着していいですよね、高坂さんのとこ。
GM/教会の礼拝堂裏とかがいいだろうな。逃げた場所で、死んでいる。
俊弥/……歯を食いしばって、教会に到着する。
GM/死んでいる。
ヒルコ/ぽてん。……高坂さんの周りをゆっくりうろうろしている。……死んでる……。
我威/うろうろしているヒルコちゃんの姿、見てるしかできない。
俊弥/努めて冷静に、周囲の様子を確認する。犯人の痕跡とか、見逃さないように。
GM/もう誰もいない。……高坂は、何か言っていたようだが、痕跡には全く関係無い。
俊弥/…………。無言で、高坂さんの遺体を見る。
ヒルコ/7回も違う死に方が、出来るの、器用ね。……犯人が近くにいないのもあって、やや冷静。
我威/「俺の……が、申し訳、な」か。
俊弥/俺の……父親、かな……。
我威/そっすね……。なんか事情を察して、抵抗、できなかった、なされるままだったとかかな。抵抗したから生き残った人達と、高坂さんは……心情的に抵抗しなかったから殺された、とか。そういう優しい人っぽい……予想だけど。
俊弥/うん……。圭吾さんの遺体にモッズコートをかけて、数秒黙祷する。
我威/……おうむ、平気か?
おうむ/見ていられなくて周囲の観察に気を向けていたので、こくりと頷くだけ。俊弥さんにならって黙祷する。
ヒルコ/ヒルコはペンダントを握って準備している。
俊弥/……これで、最後にしよう。
我威/うん。最後にしよう!
おうむ/これで、終わりだ。
GM/全員記憶継続ループをするなら、1点ずつ正気度減少をしてくれ。そして……その後に俊弥は1D6÷2(切上)点分、PC間で【正気度】を割り振って回復してよい。

 全員【正気度】を1点減少。
 そして俊弥は、俊弥自身と我威の【正気度】を1点ずつ回復を選択した。


俊弥/【正気度】パピコ、パキィ(笑) PC1組で半分こします。
GM/おかえり昼間。そしておかえり全員。
俊弥/というわけで、昼間の教会に戻ってきた我々は……。
我威/我々は、元気な高坂さんを見る……と。
GM/元気な高坂は、泣いていたおひるちゃんのために紅茶を淹れて現れた後でした。一瞬下がって、帰ってきたとこ。
我威/優しさが紅茶に染みてる。
俊弥/生きてる圭吾さんを見て、ホッと小さく息を吐いてしまうな…
GM/「おー、初夏だからパピコおいしそうだな2人とも。……おうむくんとおひるちゃんは、冷やしレーズンサンドでも食べるかい?」
おうむ/うん、たべる。そう返すのが精いっぱいだよ。……高坂さんが動いてる。
ヒルコ/……高坂。……器用ね。
GM/おうむくん達に冷やしレーズンサンド渡すぞ。「器用というか、俺はマメに冷蔵庫の中をチェックしてるだけだよ」
俊弥/おやつ切らさない高坂さん、推せる(笑)
GM/「これから大変な調査があるんだからな。頑張ってきてくれ」
俊弥/……はい。カラ元気に、笑う。
我威/動いてる。おうむの言う通り、高坂さん動いてる。……これからもずっと動いてもらわねーと。外に出るように、準備! 屈伸運動!
おうむ/屈伸運動!
GM/「よーし、いっておいで。何かあったら連絡するから(笑)」
俊弥/「連絡するから(笑)」じゃねえんですよ。流石に二回も圭吾さんの死体を見るのはきっつい……これを、ヒルコちゃんは……。


 ●ミドルフェイズ3/おうむ&ヒルコ 〜双子の居場所〜

俊弥/AF判定振ってないのは、ヒルコゃんとおうむくんかな。
GM/頑張れ。
ヒルコ/……大丈夫よ……なんだか、少し、慣れたわ。気遣ってくれてるだろう俊弥さんの手に触手がぺしょん。
GM/ぺしょん。
おうむ/ぺしょんだ。
我威/ぺしょんしてるヒルコちゃん、判定がんばれ……
俊弥/……そんなの、慣れちゃ駄目だよ……。
ヒルコ/判定、頑張る。今度は更地にしない様に判定頑張ろうな。
おうむ/更地阻止、頑張ります!(笑)

2『AF判定:犯人の捜索』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:30

※「おそらくN市近辺に潜伏しているだろう犯人がいないか、街中を捜索する」演出に成功すること。
 成功した場合、2人の痕跡を追うことができる。
※この判定は2人ですることができる。1人が特技を2つ使って演出したら、次の1人へバトンタッチ。特技を2つずつ演出し合って難易度を減少させること。


俊弥/街の景観はおうむくんに懸かっている!
おうむ/おーけー。とりあえず探索! 綺麗で平和な街だな、我らがN市……。
我威/我らがN市、いつも事件。
ヒルコ/おうむ、じょうほうしゅうしゅうって、どうすればいいの。更地がダメならビル破壊するしかない。
我威/可愛いからビル破壊しても仕方ないね。
おうむ/いつもの街でも油断しちゃだめだ! ≪戦闘聖衣≫ということで戦闘準備は抜かりなく! 不審者花粉症セットはしまいました。
我威/ちゃんとしまった!(笑) あれ犯人グッズっぽくて実に機関らしくて最高だったぜ!
GM/それは褒め言葉なのか?(笑)
俊弥/我威くんの基準、機関なのどうにかせんとなあ……(笑)
我威/朱指は暗殺部隊というか隠密行動多かったから変装はわりとするんだぜ!
おうむ/早速手がかりをと言いたいところだが、漠然としているので方向性だけでも決めたいな……。隣のヒルコちゃんから≪神託≫で何かを感じ取りたい。カーミーサーマー。
我威/カーミーサーマー!
おうむ/ヒルコ、気になる方角、ある?
ヒルコ/気になる方角を聞かれたヒルコは、先ず≪オレンジの記憶≫を使用して、犯人と認識している2人の記憶をよく思い出しますね。
俊弥/ほわんほわんほわんひるひる〜。
ヒルコ/そこから≪野獣の鼻≫を使用して、それっぽい臭いがある方向を指します。……あっち。多分。
GM/奴らの匂いを求めて。よし、まともな情報収集シーンだ。
おうむ/まともだ。良かった。
我威/えらい! すごくえらい! 更地うずうず!
おうむ/更地へのカウントダウンが始まってしまう!(笑)
俊弥/名探偵コナン、更地へのカウントダウン!
ヒルコ/ネクストコナンズヒント!
俊弥/異端!
GM/それヒントにならない『AW]はまず無いんだよなぁ。
我威/オレ呼んだ!?
俊弥/ステイ! 我威くんステイ!(笑)
おうむ/匂いの後は見るに限る。観察は探索の基本ということでヒルコちゃんの言った方をざっくりみるぞ。≪神域の眼≫。
ヒルコ/とても目が良い!
我威/おうむおうむあっちあっち廃工場とかある犯人とか隠れ家にしそうな廃工場とかあるハッハッハッハ!
ヒルコ/いっぬ〜(笑)
おうむ/我威くんはヒントくれてかわいいねえー(笑)
我威/犯人とか犯人とか廃工場とか廃病院とか隠れ家にしたりするハッハッハ! 現に朱指は暗殺任務するときしてた! 使ってないマンションの一室とか敢えて借りたりするし金無いときは廃屋に結界張ってそこに被害者を連れ込んで拷問とかー!
GM/元犯人は語る。
俊弥/往来でする話じゃないよ、我威くん!(笑)
おうむ/参考になるう(笑) 我威くんの助言を貰って、怪しそうな建物をピックアップして考えてみようか。≪戦術指揮≫。踏み込んでもいいしもっと外堀埋めに周囲を嗅ぎ回ってもいい。
ヒルコ/よーし、じゃあ本当に更地候補にしていいか見に行こう。≪空間歪曲≫でショートカットルートを作成。≪俯瞰の誘惑≫で全員でっかい触手でどぅるんと移動させます。
おうむ/あーれー。
ヒルコ/ぺーい! どこだろう、おうむくん頼んだ!
おうむ/更地にしてもいい、人が隠れ潜んでそうなとこと言えば……やはり廃倉庫! 薄暗さがなんともチルドレンには懐かしい。
ヒルコ/いい感じのところに出られたとヒルコも喜んでドヤっています。おうむくんの手柄だけど(笑)
おうむ/ヒルコちゃんの移動手段は無条件に信頼してるけど、着地地点は信用していないので≪白き守り手達≫でダメージ軽減。
俊弥/ドベシャッって放り投げられそうだもんな(笑)
ヒルコ/着地に信用が無いの余りにも正しい(笑)
我威/きょろきょろ、ふんすふんす。誰か居るかな? 警戒警戒!
おうむ/ここ、なんだろ。いつものおっけーぐーぐるで探索モードだ! ≪コネクト≫。
ヒルコ/この血がどうかを判断するのにちょっと迷ってしまったヒルコは、暫く悩んでからちょっとその辺の異端を集めてきます。≪異端の集い≫で集まってくれた異端から情報収集を、おうむくんにさせます。
俊弥/凄い、神様だから自分では働かない!(笑)
ヒルコ/そのおうむくんの判定に≪禍福のさざなみ≫を使用するので情報取集は上手くいきました!
おうむ/降臨なさってる! カーミーサーマー。
GM/代償や使用回数を減らさなくていいので、ヒルコは1D6を振ってください。1が出たら上手くいかない演出にする(笑)
ヒルコ/(1D6ころころ)4! うまくいった! 緑のちっちゃいのが3匹現れそう。
我威/緑のちっちゃい異端から情報収集したんだな(笑)
ヒルコ/カーミーサーマーって周りをうろちょろする異端と意思疎通するおうむくんあまりにも可愛いでは?(笑)
おうむ/ではその3匹とうまく交信してみましょう。【体力】判定いきます!(ころころ)達成値15。交信しやすかったー(笑)
ヒルコ/出目が良い〜(笑)
おうむ/ヒルコ、カミサマ、わかる。
GM/さてAF判定の結果を貼り出していく。……緑色の小さい異端達は言う。

 情報:犯人の捜索。
 「このシーンでAF判定参加したシーンプレイヤー2名は【回避】判定(難易度15)を行なえ」、と。
 なお、この判定者がPC2(おうむ)の場合、【回避】判定(難易度10)になる。


俊弥/緑のちっちゃい異端が「ヨケロ〜!」って言ってる!(笑)
おうむ/かわいいなぁ(笑) 出てて良かったこのシーン!(ころころ)達成値11。ありがとう緑の。
ヒルコ/ヒルコは難易度15に回避判定をしますね。(ころころ)13……失敗。
俊弥/ヒルコちゃん、≪叱咤激励≫をしてもらって避けてもいいのでは? 勾玉とか奪われたら怖くない?
我威/それそれ! 何されるか判らんし!
おうむ/≪叱咤激励≫! ヒルコ、避ける!
俊弥/2人とも大丈夫!?
ヒルコ/……今のが、大丈夫に、見えるなら。おうむくんが引っ張ってくれたので無事。
おうむ/だいじょうぶ。緑の異端を抱えて転がりました。
我威/ちゃんと小さい子達も助けてる! 偉い!(笑)
GM/攻撃していた先を見やる君達。……そこには、ある女の姿。おうむには、いやおうむ以外も見たことがあるであろう、女の姿があった。
俊弥/あのときの……!
ヒルコ/……ヒルコの周囲に触手がにょんにょろします。

 ≪思念の刃≫による範囲攻撃だ!
 攻撃した先を見ると、女が霊力を込めた宝石を構えて立っていた。シーンに登場する全員は【体力】判定(難易度12)を行なう。PC2の場合、【体力】判定(難易度8)でOK。
 失敗した場合、ダメージ2D6点を受ける。
 また、「全員失敗した場合」は彼らに逃亡されてしまい、このシーンは終了する。
 再度挑戦する場合、「AF判定:犯人の捜索 難易度:15」でやり直すこと。


GM/全員シーンにいたからな、4人は【体力】判定をどうぞ。おうむだけは難易度8でOKだ。さっきのはダメージで、今度は逃亡を阻止できるかの判定だ。
俊弥/ヘルプイベントキー:大山様の≪幻想式≫使います。(ころころ)達成値12……あっぶね!
我威/大山様の愛が届いた!
俊弥/その愛いらないですねえ!?(笑) 今でも大山様と呼んでしまうのは、染み付いた機関根性で……。
我威/(ころころ)我威は失敗!
ヒルコ/(ころころ)せやな、ヒルコも失敗。
おうむ/おー。(ころころ)13で成功。
GM/失敗したのはヒルコと我威か。(ころころ)9点の【HP】ダメージを受けてくれ。
ヒルコ/自身に≪神秘の領海≫でノーダメージにします。領海SANチェックにも成功しました。ヒルコは触手でぎゅるんっと包んでカッキン!
おうむ/おーけー! 我威くんに≪白き守り手達≫で守りにいきます。(ころころ)14点ダメージ軽減! 我威、怪我させない。
我威/ありがとよ! お礼に小さき生き物達をお手玉にして喜ばせます!
俊弥/緑の生き物達が「アーッ」ってしてるぞ(笑)
我威/ダメならお手玉しつつ業務用雪見だいふく買ってくる!
GM/小さな生き物を連れたままどっかシーンを出て行くな(笑) 無事女の攻撃を弾いた一同。「……久しぶり、おうむ。貴方はこの10年間、無事に生きられたみたいね」
おうむ/……やっぱり、てんか。
我威/弾いて守ったおうむくんの前に、姉ちゃんが……。
GM/「元気そうでなにより。……って言うべきなのかしら」 彼女に笑みは無い。淡々としていて怖い印象だ。
ヒルコ/うぞぞ、うぞぞ、触手が臨戦態勢。
俊弥/ショルダーバッグから短刀出して構える。……キミ達の、目的はなんだ。
GM/「目的? ……復讐」
俊弥/復讐か。……判るよ、機関の実験体だったキミ達にはその権利がある。
おうむ/どうして、生きていたのに、こんなこと。
GM/「私は……私達は、10日前ぐらいからここを住処にしていたの。……こういう薄暗い所で生活するのは、もう慣れているから」
おうむ/……らくとは?
GM/「……洛人は、今は出せない。出してもいいけど」と言って、ウズマキを展開させるようなそぶりを見せる。
我威/なんだ? ……ウズマキの中に居るとかか!?

 機関の研究所で、弟は強制的に【正気度】を失わされ、永続狂化させられた。
 人と共存できる優しい人外だったにも関わらず、人に紛れて生きることも不可能な姿にさせられてしまった。
 10年間、弟を「人ではないもの=物扱い」することでウズマキに隠しながら生きていたが、ふと死なず生きられずの彼が漏らした「憎い」という一言に、姉は復讐を実行することにした。
 「あの機関にいた連中を、めちゃくちゃにしてやりたい。殺すんじゃなくて、死ぬほど痛めつける」
 彼らはとにかく満足するまで機関の者達を痛めつけたい、それだけだった。


我威/永続狂化させられた……。
おうむ/うわー……何もかもが悲しい……。
ヒルコ/……どうして、高坂を、狙うの。
GM/高坂を狙ったのではない。「機関の関係者を狙った」。そして運悪く……抵抗せず死んだのが、高坂だっただけだ。
我威/……高坂さん、やっぱ復讐に抵抗しなかったんだ。実は自分の父親のしたことにスゲー思いつめてそう。
GM/……俺、機関シナリオを今回初めて作るためにリプレイやルルブを読み直したんだが、「あんなことされて高坂が思いつめてない訳がない」とGMは考えてたぞ。高坂の過去とか、「これで病んでない訳がないだろ」って思った。
俊弥/そりゃ「機関への復讐」って言われたら、高坂さんは甘んじて受けるよなあ……。
ヒルコ/知らない。そんな復讐、知らないわ。他は別に、いくら死んでも、関係無いわ。
俊弥/ヒルコちゃん……。
GM/そう、ヒルコにはそんなの関係無い。機関のしがらみなんてPC3のヒルコには無いから。
ヒルコ/高坂が死ぬなら、どんな復讐だろうが理由だろうが、関係無いわ。私はそれを、赦さない。
GM/「復讐なんて無意味なことをしてるって分かってる。でももう終わったからって、割りきることはできなかったの。……だってもう、洛人は、ほんの少しお話ができるだけで、もう静かに過ごすこともできないんだもの、少しでも話せればいいのに……」
俊弥/機関は解体されたけど、機関の関係者は生きてる奴多い。……君達は僕も狙うべきだ。僕もあそこの出だから。
GM/「……ああ、そうなの、教えてくれてありがとう」 殺意が、明確に俊弥に向く。
我威/ちょちょちょ!? シュンヤさん!

 『イベントキー:討伐目標』
 「姉弟を討伐する!」とPC達が意思表示することを表わすイベントキー。
 オートタイミング、代償1HPを消費させることで、「クライマックスフェイズ:姉弟との対決」を発生させることができる。
 クライマックスフェイズ→戦闘を行なう連続作業判定が発生。全ての判定に成功した場合、エンディングフェイズに移行する。
 討伐をしないで、またNPC2に会いたい場合、PC1名がオートタイミングで1D6HP消費することで、すぐに彼らと会うシーンを立てることができる。


俊弥/今この状況で「こちらに正気に戻す餡子があります!」と言っても食ってくれないでしょうしね。
おうむ/……10年前と往復してから望んでもいい?
我威/この瞬間にタイムスリップしちゃうことも可能!?
ヒルコ/よーし! とりあえず10年前に跳ぶか〜!
GM/10年前に行くか。誰が飛ぶ?
我威/はいはいはい我威いきたーい!
おうむ/はいはいおうむもいきたーい!
ヒルコ/はーいヒルコもいきたーい! もといこのネックレスを外す気が一切なーい!
俊弥/ですよねー(笑) 我威くんが行くなら俊弥も行くなぁ。餡子の配達をしに、いちにのジャンプ!
GM/では全員、タイムスリップする人は【正気度】1点減少してくれ。