アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 デスエデュケーション 』 2ページ ■
2014年6月15日




 ●オープニングフェイズ2 〜楽しい旅行〜

梅々/伊香保温泉の周辺で遊ぶといったら、渋川駅から伊香保に行くまでの間に『グリーン牧場』があるよ。のんびりしたテーマパークだから遊ぶならそこがオススメだよ!

 伊香保グリーン牧場。
 敷地面積約40ヘクタールの観光牧場。場内では450頭余りの動物を飼育しており、動物とのふれあいをテーマにしたイベント施設。
 広い敷地の中で、シープドックショーや、牛の乳しぼり体験、小動物の哺乳、動物との散歩などを楽しむことができる。


知世/そこで遊ぶのがいいかもね。グリーン牧場に行こう!
梅々/駅から伊香保行きのバスに乗って、途中にあるグリーン牧場前で降りるよー。
GM/実はアイくんは、博士からグリーン牧場の無料券を貰っていたのでした。
眞波/おう、至れり尽くせりだな!
乾/なんか手の内読まれた感じだ(笑)
梅々/牧場に着いたら、アイくんと知世の手を取ってたかたかと中に入っていくぞー!
眞波/おーい、転ぶんじゃねーぞー。
乾/ふんふん、牧場犬のショーをやっているらしいよ。
GM/どんなショーなんです?
乾/犬がドドドドドして、羊がドドドドドする。
GM/どんなショーなんです?(笑)
あやめ/……たぬきは犬、大丈夫なの?
梅々/うっ!?
知世/よしよし、たぬき可愛いよよしよし(笑) こっちにうさぎがいるからうさぎと遊ぼうね。……乾先生がうさぎと戯れている写真をゼミのみんな向けに拡散しておきます!(笑)
乾/ああ、あっという間にイイネが押されていく……(笑)
GM/知世さん、【意志】判定をしてください。難易度は10。
知世/【意志】判定?(ころころ)はい、ピッタリ10です。
GM/一瞬だけ目の前が暗くなった。明るい昼間なのになんで暗くなったんだろう? ちょっと怖かった。
知世/わっ。……わ?
眞波/おー、どうしたー?
あやめ/何かあった?
知世/……い、いえ。きっと気のせいかな。
梅々/知世、大丈夫? 坂の上から羊がいっぱい見てるから怖くなっちゃった?
知世/だ、大丈夫。
梅々/坂の上から羊とか、羊とか、羊とか羊とか羊とかがいっぱい見てるから怖くなっちゃった?
眞波/羊いっぱい居すぎじゃね!?(笑)
乾/実際行くと、本当にいっぱい羊がいるんだよ……(笑)
知世/羊可愛いなぁ、もこもこ! でもたぬきが一番だからね!
梅々/うーっ! 嬉しくて尻尾がボフンと大きくなる。
眞波/こら、それは隠しておきなさいっ!(笑)
梅々/あとは牛乳とかアイスとか、ベーコンとか美味しいよ! どのご飯もすっごく美味しいんだよ! ……アイ、楽しんでる?
GM/(アイになって)「楽しいとはどういうことでしょうか」
あやめ/わくわくしない? ほら、昔のわくわくを思い出すんだ。
GM/「わくわくとはどういうものを差すのでしょうか」
あやめ/んー……心が揺れ動く、というか?
GM/「心が揺れ動くということは、物体があるのでしょうか?」
あやめ/心は見えないけど……。
GM/「見えないけど動いていると判るものなのでしょうか?」
あやめ/……えっとー……。
乾/あやめさんとアイくんのやり取りを、面白そうな顔で見ています(笑)
眞波/うんうん、その会話を牧場のビールを飲みながら見ています(笑)
あやめ/んんんー……アイくんには感情が無いの?
GM/「感情。知覚したことがありません」
あやめ/そうなんだ。……ちょっと寂しいね。
GM/「寂しいというのはどういうことですか?」
眞波/……じゃあさ、アイくん。昔、知世ちゃんや梅くんと一緒に遊んでいたとき、どうだった?
GM/「……良かったです」
眞波/そう、良かったんだ。その良いって想う今のものが楽しいという感情なんじゃね。
GM/「覚えました」 アイはそう言いましょう。
眞波/えーと、俺なんかより乾先生の方が大人だからもっと良いこと教えてもらえるんじゃねーの? ほら俺、永遠の子供だから!(笑)
乾/とんだ無茶ぶりを見た(笑) ……僕には孫がいるんだけどね。背は、えっと、これぐらいの。
GM/「114センチですね」
乾/そう。……僕、正確に孫の身長覚えすぎだよね!?(一同笑) まだ両親無しに遠出ができないからさ、ここには連れて来られないんだ。だから今、ちょっと寂しいよ。
あやめ/ほー。
乾/でも、いつか一緒に来られると想像すると楽しくなる。今のものだけじゃなくて、未来のことを想像するのも楽しいの一つだよ。
眞波/で、実際孫とここに来たら?
乾/それは絶対楽しいな!(笑)
知世/楽しいを知覚できたらもっと判りやすく伝えられるんだけど、なかなか説明できなくて悔しいな……。アイくんは、あたし達の表情の違いは判るでしょう? 笑っているときとかさ。
梅々/「目尻が下がって口角が上がって上の歯が見えている状態」が笑顔の定義だよ。
GM/お詳しいですね(笑) その表情が笑顔だと結びつけることはできます。
知世/あたしは梅々とアイと遊んでいたとき、笑顔になったよ。その笑顔になるときが楽しいってことかな。
梅々/それは「知覚できる楽しい」だから判ってもらえそうだね。
GM/「覚えました。楽しいと思うことが感情だということ、未来を想像することが楽しいということ、笑顔になるときが楽しいということ、眞波さんは永遠の子供だということ。覚えました」
眞波/最後のは忘れて!(笑)
乾/「眞波さんは永遠の子供」って改めて冷静に言われるとつらいなー(笑)
GM/そんなことをしていると、時間はあっという間に過ぎます。
梅々/他にもいっぱい遊べる場所はあるけど……そろそろグリーン牧場を出て、宿泊するホテルに泊まろうか。バス移動もいいけど、これからいっぱい色んな所に観光することを考えるとレンタカーを借りるのもいいかも?
知世/(とても嬉しそうな声で)車に乗りますかっ!?
GM/レンタカーを借りてそのまま宿まで向かいますか。
眞波/知世ちゃんって運転が得意なんだよな? はい、鍵。
梅々/知世は凄いぞー! ビュンビュン系だぞー!
知世/そ、そんなプレッシャーをかけないでくださーい。GO! ドンッと発車してキキィーッと飛ばします!(一同笑)
眞波/は、ハンドルを握ると人格が変わるタイプ!?(笑) アアアアアアアアアァー!? ドリフトすげぇー!?
梅々/牧場からホテルまでの15分が5分で到着します。
乾/10分短縮!?(笑)
あやめ/信号、1つも止まりませんでしたね(笑)
知世/ふう、やりきった顔をします(笑) はーい、ホテルに到着しましたよー!
GM/ハダリー博士が取ってくれたホテルの部屋は、和室の大部屋です。とっても豪華な部屋でした。
乾/部屋の窓を開ける! さわやかな空気が吹き込んでくる!
梅々/景色が良い! 温泉が見える! ぽこぽこしてる!
あやめ/……そういや温泉も真水じゃないけど、眞波さんは大丈夫なんですか?
眞波/え、塩分が含まれなきゃ大丈夫だよ……多分(笑)
梅々/大変だねー。アイくんも温泉には入れるの?
GM/「可能です」
乾/温泉に入れる機能は付けてあるんだな。伊香保に住んでるんだから防水機能ぐらい付けるか。
知世/ですよー、昔も足湯でチャプチャプしてたときもあったもんねー(笑)
梅々/テレビをつけて……も、まだ昼ならニュースもあまりやっていないか。外は暑かったし汗を流したいから、まずは温泉に入って一休みしようか?
GM/ふむ。梅々さん、【意志】判定をお願いします。難易度は10。
梅々/【意志】?(ころころ)よっし、OK!
GM/……テレビには犬が映っています。テレビに映っていた犬が、何故だか……飛び出してきそうだと思った。そんなことはないのに。とても凄く不安だ。
梅々/うっ!? ……ふぅー!
眞波/あ、画面に威嚇してる(笑)
梅々/……怖いので、テレビを消して知世の後ろに隠れます。ぽてん。
知世/うん? どうしたのー? よしよし。
乾/……とりあえず夏で汗もかいたし、温泉にろう! 温泉街に来たんだし!
梅々/温泉は混浴ですか?
GM/1D6を振って偶数なら混浴、奇数なら男女別にします。(ころころ)……奇数でした。
眞波/ちぇー。ここは男子風呂から梅々を女子風呂に投げ入れるべきか? 日本の文化として!(笑)
梅々/男女が温泉に来たら覗かなきゃいけないものなんだよね、乾先生?
乾/いや、僕はそういうのする年齢じゃないんだけど……若いときにやりつくしたから(笑)
あやめ/逆に私は≪望淵鏡≫があるから男子風呂を覗き放題という。
眞波/子供とおじさんとおじいさんの入浴スチルとか誰得なの!?(笑)
知世/あたしは髪を上げて、タオルを巻いてカポーンとサービスショットを入れておきますね。……眼鏡を外したからあたしは何も見えないけど!(笑)
あやめ/私もカポーンとお風呂に入りまーす。ああ、効きそうだわ。肩こりとか眼精疲労にも……。
眞波/切実だ、温泉から出たらマッサージにでも行っておけよ(笑)
梅々/男子風呂から壁越しに、女子風呂の方に「どうですかー!?」って大声で訊いてみるよ!
あやめ/知世ちゃんは着痩せするタイプだよーっ!
知世/ちょっ!?(笑)
GM/(男子風呂にいるアイになって)「着痩せする。覚えました」(一同笑)
知世/じゃあ、あやめちゃんは!? あやめちゃんはどうなの!?(笑)
あやめ/あやめはCぐらいじゃないですか?
GM/「C。覚えました」(一同笑)
眞波/よし、温泉の中で酒を飲もうぜ! お盆の上にお猪口を置いて、湯船に浮かばせて飲むやつがやりたい! うめー!(笑)
梅々/お酒ー! 飲むー!
乾/大体たぬきに酒を飲ますとロクなことにならないからダメ(笑)
梅々/うー! ……アイくんはお酒飲めるの?
眞波/いいのかよ、13歳に飲ませて。
梅々/周囲に誰も人が居ないから大丈夫だよ! それにAIだし!
GM/「これは飲み物ですか」
梅々/大人の飲み物で、愉快になるお水だよ!
GM/「大人の飲み物。愉快になるお水。覚えました」 飲みます。
梅々/飲めるんだ。……どうだ、体が熱くなってきただろう?
乾/どこで覚えてきたんだ、そんな台詞(笑)
眞波/誰だ、ボーズに官能小説を読ませたのは(笑) 温泉を出たら遊戯場に行って卓球とか射的とか遊ぼうぜ! とても35歳とは思えない遊びをするよ!
GM/「永遠の子供。覚えました」
眞波/やめてッ!(一同笑)
GM/そうこうしているうちに、だんだん日が暮れていく。夕飯の時間になります。大広間に浴衣で集まってみんなで食事をします。
眞波/そのまま宴会コース!
梅々/ごはんごはーん!
乾/……ハダリー博士の言う夕方、長いな?(笑)
知世/そろそろ夕方じゃなくて夜ですよね?(笑)
梅々/ご飯がいっぱい流れてくるよー。もぐもぐ!
GM/そうやって夕食を楽しんでいる貴方達の携帯電話にメールが入ります。(突如、鳴り始める各プレイヤーの携帯電話)
あやめ/……あ、メール受信した!
梅々/なになにー?(自分の携帯電話を見て)わ、凄い! 本当に送られたメールの差出人がちゃんと「ハダリー」になってる!
眞波/おお、ホントだ。件名が「実験開始」……ええっ!?

 差出人:Hadary A   件名:実験開始
 本文:さあ、皆さん。実験を始めさせていただきます。
 私は貴方達が死を前にして何を思うのか、何を感じたのか、そして何を残すのかが知りたくて知りたくし仕方がないんだ教えてくれ教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください教えてください……。


知世/う、うわあ……!?
GM/全員【意志】判定難易度13、お願いします。
乾/13!?(ころころ)全然ダメです、失敗!
一同/(ころころ)失敗!
GM/全員失敗ですか。……では、梅々さんから。
梅々/うめっ!?
GM/こんなにいっぱい人が居るのに、何故か一人きりのような気がする。本当に怖くなって仕方なくなる。
梅々/ぽつん。……と、知世! アイー! 咄嗟に叫んでしまいます。
知世/そ、その声は聞こえますか?
GM/知世さんはその声が聞こえました。でも自分の目の前は真っ暗で何も見えない。そんな筈はないのに、宴会場の灯りは点いているのに、目の前は真っ暗だ。
知世/キョロキョロして……梅々がどこにいるか判らなくて、怯えた顔をします。
GM/その隣に居たあやめさん。凄く目が痛くなる。頭痛すらしてくる。
あやめ/ぐら、ぐらっ……?
GM/眞波さんは、海に居ます。ここは山なのに、ましては部屋の中なのに。貴方の耳の奥にはざざーんという波の音が聞こえてくる。海が迫ってくる。
眞波/ひゃあっ!? あばばば! や、やめてー!?
GM/乾先生もそうですね。何故か一人になったような感覚。人の気配もするのに、声もするのに孤独だ。
乾/……ぱっと立ち上がって、周りを見ますけど……?
GM/人は居ます。それでも貴方は、恐ろしいという強迫観念に襲われる。……【知覚】判定をしてください。ただし、貴方達はとてもパニック状態なので難易度は12です。
梅々あやめ眞波(ころころ)失敗。
乾/≪知恵の分身≫を使って【理知】判定で振ります!(ころころ)バカヤロウ、10で失敗!
知世/(ころころ)よし、14で成功!
GM/知世さんは、真っ暗な中……必死になって「そんなことはない」と思いながら周囲を見る。そうすると少しだけ光が見えた。貴方が見たものは、明るい金髪だ。
知世/……アイ!?
GM/しかし、同時に知世さんは見てしまう。……みんなが目をボリボリと引っ掻いて、顔を真っ赤にしている姿を。
知世/ううっ!? な、なにこれ……。
GM/知世さんもどんどん目が痛くなってくる。どうしようもなくなって、自分の目に指を……。
知世/……ひゃっ……。
GM/そこで貴方達の視界が無くなった。……瞳を閉じて……。
眞波/君を……思うよ……(笑)
知世/こ、これが……ひらい……け……ガクッ(一同笑)


 ●オープニングフェイズ3 〜再開〜

GM/PC3のあやめさんと眞波さんは、激しい目の痛みを感じていました。頭の底から響くような痛み、眩暈、どんどんとおぼろげになっていく意識……。
眞波/うう……この感覚は……平井堅……(笑)
GM/「貴方達、結構悠長ね」という女の子の声が聞こえます。目を開くと、そこは上も下も右も左も判らないような、渦の巻いた空間。貴方達の前に、ろりんぽいんと金髪ツインテールゴシックロリータ服の女の子が立っています。
あやめ/ううっ……う、うん?
眞波/お、お嬢ちゃん……なんでこんな所に居るんだい?
あやめ/というか、ここはどこ……?
GM/「ここは宴会場じゃない。貴方達も知っている、ウズマキの中よ。私は龍の聖剣。貴方達は『ループの核』に選ばれたの」

 龍の聖剣
 金髪碧眼ゴシックロリータ服の女の子。通称「ロリ」。
 神の決定した運命を尊重し、異端が歪めた誤った世界を正すべくPC達に時間跳躍を提案する超越的存在。
 普段は時間の狭間『ウズマキ』の中に住んでいる。神に命じられてPC達を救いにくるとき以外は、基本的に[世界遣い]や[稀人]以外の能力者の前に姿を現すことがない。


眞波/なんで俺達はウズマキの中に?
GM/ぶっちゃけPC3だから(一同笑) 「貴方達はとても不幸な出来事に巻き込まれた。本来なら貴方達はここで異端に殺されるところだったけど、世界はそれを認めない」
あやめ/……私達、死んだんだ?
GM/はい、死にました。
眞波/俺達が死んだのは……事故とかそういうんじゃなくて、異端とか何かしらのせいで死んだのか?
GM/「その通り。貴方達は異端の仕業によって運命を捻じ曲げられてしまった。このままではたくさんの人の運命が変わってしまって不幸になるかもしれない。そうならないように、多くの人の運命を貴方達に救ってほしいの」
あやめ/お……おお……?
GM/「やり直したいとは思わない? 貴方達の友人を、罪なき人達を助けたいとは思わない……?」
あやめ/……助けたい!
梅々/即答してくれた。
あやめ/だってこんなところでは死にたくない!
眞波/俺も同じだ。こんなところで訳も判らず死ぬ気は無いし、どうにもできないのも腹立たしいしな。罪の無い人達が死ぬのも黙っていられない!
GM/「……その愛の深さ、それがループする者の資格よ」 彼女は呟きながら、「私の手を取って」と言って手を差し伸べます。「貴方達が悲劇的運命になる前の世界に戻れるから」
眞波/……ロリの手を、そっと握りましょう。
あやめ/手を掴みます!
GM/その瞬間、貴方達の真っ黒だった視界が一気に真っ白になっていく。目を開けると……目は痛くない。頭も痛くない。怖いものに苛まれていたのも嘘のようだ。
眞波/海の音も聞こえない! やったー!(笑)
GM/貴方達は、電車の中に乗っている。時刻はお昼前、これから渋川駅に到着する頃だ。
梅々/ガタンゴトン。……すやすや?
GM/うん、他の人達は眠っている。
あやめ/…………。冷凍みかん、食べてますね(笑)
眞波/うん、散々冷凍みかんを食べた気がするけど食べてるね(笑) ……あやめさん。さっきのやつ、夢じゃないよね?
あやめ/私、[世界遣い]だけど何か質問でもある?
乾/いきなりスレ立てをした!?(一同爆笑)
梅々/GM、PC3のあやめさんと眞波さんは記憶継続だけど……他の3人の記憶はどうなっているの?
GM/梅々、知世、乾先生の3人の記憶は無い状態です。
眞波/俺とあやめさんだけがループしたのか。……なあ、さっきのが夢じゃなかったら、このままさっきと同じように時間を進めるとさ……。
あやめ/また目が痛くなっちゃうのかな。……とりあえず他の3人にもこのことを知らせないと。これから話す夢の話でもすれば信用してくれますかね?
梅々/じゃあそろそろ夢の中から起きまーす。むにゃむにゃ〜。ふぇ〜、なんか夢を見た〜。
知世/あたしもー。懐かしい夢だったなー。
あやめ/それって、アイくんのことかな。
梅々/……うー!?(笑)
眞波/子供の頃に一緒に遊んでいたっていうアイくんのことだな?
知世/な、なんで知っているんですか!?
あやめ/これから到着する渋川駅でアイくんに会うんだよね。
眞波/そうそう、乾先生の知り合いのお迎えの人がいるんだろ。
乾/……あれ。僕、そんな話してたっけ?
あやめ/いや、してないんだけど。
眞波/信じてもらえないかもしれないけどー……という前置きをした上で、さっき起きたことをベロリンチョと話します。このままいくと俺達は、よく判んないまま死にます!
あやめ/死ぬんです! ウズマキで会ったロリは「異端のせいで私達は死んだし、これから異端のせいで罪の無い人達も死ぬ」って言ってました。
知世/そ、そんな……じゃあちゃんと調べていかないといけませんね!
梅々/うん、遊んでいる場合じゃないよ。街で怪しいところがないとチェックしていかないと!
眞波/これから快適な旅行を楽しむためにも、異端のことについて調べるためにもいったん旅行気分は置いといて……。
乾/異端については、いったん……。
眞波/そろそろ言語警察に捕まるぞ!?(一同爆笑) あ、多分そろそろ高坂さんから電話が掛かってきますよ。
乾/わわっ、言ってるそばから電話が掛かってきた!?
眞波/すげえ、予言者プレイ楽しい(笑) 青い光のデスエデュケーションがG県で事件を起こす異端がいたんだよね、高坂さーん!
GM/(高坂になって)「あれ? 眞波さん、未来予知的な特技でも取った?」
あやめ/私なら≪未来視≫を取ってます(笑) とりあえず高坂さん、これからのためにもその話を詳しく聞かせてください。
眞波/火の粉を振り払うためにもさ! 情報があったら教えてよ高坂さーん!
GM/では高坂は、青い光のデスエデュケーションのことを話し出します。……あやめさんと眞波さんは【意志】か【幸運】の思い出し判定をしてください。難易度は8。
眞波/【幸運】で!(ころころ)あ、ファンブル!
GM/眞波さんは海の音を思い出してしまった。
眞波/アアアーッ!?(笑)
あやめ/私も【幸運】で振ります。(ころころ)成功でした。
GM/あやめさんは……目や頭が痛くなる前のことを思い出します。携帯電話のメールを見た瞬間、チカチカと『青い光』を見た。
あやめ/……眞波さん。メールを見たときに青い光が見えたような気がします。
眞波/そういえば、そんなこともあったような……。GM、確認しますけど当然今の携帯電話には届いたメールは残っていませんよね?
GM/ありません。
梅々/そのメールはどんなものだったの?
眞波/ハダリー博士からのメールで……「これから実験を開始します」って内容だった。
乾/博士、一体何をしてるんだ……?
あやめ/今日からハダリー博士のファンやめます。
梅々/那珂ちゃんのファンもやめます。
乾/那珂ちゃん関係無いやろ!(笑)
知世/ハダリー博士のことは嫌いになってもアイドルのことは嫌いにならないでくださいっ!(笑)
乾/……ハダリー博士の研究ってどんなものだったか、思い出すことはできますか?
GM/ハダリー博士は、乾先生と同じように「一般人にも異能を使えるようにするには」を研究していました。
乾/僕とまったく同じだ。そういう話題で夜中に酒を飲みながら電話をした記憶がある。電話代がやばかった(笑)
GM/そんな乾先生、【意志】で難易度10の思い出し判定をしてみてください。
乾/10?(ころころ)おおっと、13で成功です。
GM/今思えばあの電話、少し違和感があった。……あの人、結構平坦な喋り方をするよね。なんか人間らしくないよ。
乾/……博士が、人間らしくない?
GM/乾先生が電話口で聞いた声が、です。滑らかに喋っているから人間だろうけど。
乾/……なんかちょっと様子がおかしかったな。と言っているところで、そろそろ渋川駅に着くのかな?
GM/はい、到着しました。
眞波/金髪の少年を探せ!
知世/いたー! アイー!
梅々/わーわー! アイー! どすーん!(笑)
知世/久しぶりー! ……と、前のループと同じ会話をします(笑)
梅々/再会の会話を済ませた後に……ちょっと突っ込んでアイくんに質問してみてもいいかな? ねえねえ、アイー。ハダリー博士ってアイと昔いっしょにいた男性だよね?
GM/アイは「言えません」と言います。
知世/……言えません!?
眞波/うんっ? ……言えないというのは、博士に「言うな」と命令されているのか?
GM/「言うことを止められています」
乾/止められている? ……ハダリー博士は伊香保にいるの? せっかくだから挨拶がしたいんだけど。
GM/「います」
眞波/いるんだ。……伊香保のどこ?
GM/「言えません」
あやめ/……知ってはいるんだ?
乾/ハダリー博士の居場所は言えないけど、君は居場所を知っているんだ?
GM/「知っています。ただ、言うことはできません。止められています」
眞波/……夕方になったら博士から連絡が来る。それはオッケー?
GM/「はい」
あやめ/……このままさっきと同じように夕方まで行動したら、私達死にますよ。
眞波/そうだな。なあ、俺……グリーン牧場以外の所に行きたいな。
GM/「では、このような場所があります」 言いながら、アイは伊香保の地図を出します。3つのマップを提示します。

【情報収集マップ】
・1:事件があったホテル(被害者について調べる。【意志】判定)
・2:石段街(ハダリー博士について調べる。【理知】判定)
・3:神社(異端について調べる。【知覚】判定)


GM/3つから選んでそれぞれ行動を行なってください。今の時刻は昼頃です。誰がどこに行くか決定してください。
乾/ハダリー博士については、知り合いの僕が順当に調べてみよう。
眞波/俺は【知覚】が一番高いから、異端について調べる神社に行ってみようかね。
知世/能力値とか関係なく、懐かしいから神社に行ってみたいな!
梅々/何か思い出すことができるかもしれないしね。……じゃあ梅々はホテルに行く! あやめさん、いっしょにホテルに行こっ!
あやめ/うん、一緒に行こう。私はこの中の能力値だと【意志】が高いから、ホテルなら一番何かできそうだし。
GM/場所を決めた後に、アイはどこのチームについて行くことにするか決定してください。
梅々/神社はよく遊んだ懐かしいところだよね。だから知世について行くのはどうかな?
知世/そうだね、あたしがアイくんを神社に連れて行きますー。みんなでお昼ご飯を食べた後、情報収集の内訳と『契約』について話し合います!

 情報収集の内訳は、以下の通り。
 被害者について調べるホテルチーム→梅々、あやめ
 ハダリー博士について調べる石段街チーム→忠彦
 異端について調べる神社チーム→知世、眞波、アイ

 また、知世は乾のサーヴァントになり、梅々と眞波はあやめのサーヴァントになり、乾は眞波のサーヴァントになった。


 ●ミドルフェイズ1/梅々&あやめ 〜ホテル〜

梅々/ホテルに、あやめさんと一緒に行くよー!
あやめ/お手々繋いで行きますよ。
GM/梅々さんとあやめさんの2人は、事件のあったホテルに向かいます。ホテルに到着した2人は【理知】判定をしましょう。
梅々/【理知】で(ころころ)12です!
あやめ/(ころころ)14です。
GM/2人とも難しい行為の判定に成功していますね。ホテルの表に「○○様ご来店」って書いてありますよね。そこに「神木出版社様」と書いてあります。
梅々/おお、神木家だ! 古川一族の≪コネ「神木家」≫の人達がいるんだね。

 ≪コネ「神木家」≫
 古川財閥の運家・出版とメディアの家系「神木家」へのコネクションを持つことを表わすライフパス特技。
 出版社として情報誌や漫画雑誌などを出しており、退魔組織『教会』が保管している蔵書にも多く関わっている。魔術書などの出版もいくつか出しているという。


GM/貴方達は「神木出版には[魔術師]が多く集っていたなー」ってことを思い出します。
梅々/魔術師がたくさんいるかもだって。たとえ事件のことを知らなくても、教会から異端が出たから気を付けろと言われていると話せば、こっちの話を聞いてくれるかもしれない。あやめさん、行こう!
あやめ/うん。あやめは出版関係の人なので、知っている人がいないか探していいですか?
GM/そうだ、あやめさんは出版関係の人だったね。じゃあ【幸運】判定を振ってみてくれる?
あやめ/(ころころ)14です。
GM/40歳ぐらいの利発そうな女性がホテルから出てきます。あやめさんはその顔に覚えがある。自分が記事を提供している神木出版社の社長さんだ。
あやめ/ど、どうも。
GM/「ああ、久しぶりだね。まさかこんな所で会うとは……。この子は?」
あやめ/し、知り合いです(笑)
梅々/すみませーん! お話がしたいんですけどー! えっとねー、あのねー、高坂さんがねー! ……と、早速教会の話をさせてもらいます!
GM/高坂さんの名前を出されたら、彼女も教会にはお世話になっているのでお話に応じてくれます。子供には優しく飴をあげながら。
梅々/わーい! アメちゃん貰ったよー!(笑)
あやめ/では、社長に今までのことを説明をします。
GM/うまく話せるかどうか【理知】判定をしましょう。難易度は8です。
あやめ/(ころころ)14が出たので成功です。ざっくりと今までのこと、探しているものを話します。
GM/達成値が高い、充分でしょう。「このホテルで起きたことを知りたいのか。ならこの前起こった事件の話をしよう」
あやめ/デスエデュケーションのことですか。
GM/「そう、異端デスエデュケーション。その被害者からインタビューした記録がここにある」 読み上げるように説明します。被害者は皆、目を抑えて痛みを訴え、死んでしまうかもしれないと口々に言っていたようです。
眞波/……目を痛がるのは、共通なんだな。
GM/被害者達はホテルで会議をしていたところ、宿にある大型スクリーンで映像を見ていた直後に痛みが生じたそうです。突然不安が生じ、「もしかしたらこのまま目が潰れてしまうのではないか」「隣の人に殺されてしまうのではないか」などという強迫観念に襲われたと話しています。
梅々/あやめさん、思い当たる節はある?
あやめ/……ハダリー博士からメールが来た後に、青い光を見たんだ。
梅々/その青い光を見た前に、何かをしていた?
あやめ/ご飯を食べていたよ。……いや、『メールを見た』かな。そういえば、テレビを見たときも何か変なことがあったような?
乾/確かに、GMはテレビが変だって描写をしてたよ。
知世/……その前は、スマホのカメラを使って写真を撮った後に変な演出がありました。
梅々/携帯電話やテレビ、スクリーンといった電化製品を使ったら何かが起きるってことかな?
あやめ/機械というか、何かを映すもの、なのかな?
GM/ということで、ここでは「被害者は大型スクリーンを見て症状を訴えた」「皆、いきなり強迫観念に襲われた」ということが判明しました。


 ●ミドルフェイズ2/乾 〜石段街〜

GM/乾さんは、石段街を歩きます。【理知】判定をどうぞ。
乾/(ころころ)9です。
GM/石段の街には、隙間に色んなお店があります。小さい隠れ家的なお店で……≪不可視の領域≫で一般人が入れないような喫茶店を発見します。
乾/おっと? 通り過ぎようとして、結界が張ってある道に気付きます。……すっと扉を開けて入っていくよ。
GM/お店の中に入ると、そこは柱時計があってレトロな雰囲気な喫茶店です。ただ周囲はみんな能力者達です。お客さんはちらほら居ますね。
乾/年の近い男性に話しかけてみます。いやぁ、今日は暑いですね。
GM/じゃあ、乾先生よりおじいさんなお客さんが答えます。「うんうん暑いねー、しかも最近物騒だからたまんないのぉー」
乾/おや、物騒なんですか?
GM/「異端がいたんだって話は聞いてないかい?」
乾/異端がいた……んですね、いやぁ話が合いそうなおじいさんだ(笑)
眞波/きっと喫茶店にいた3人ぐらいが「異端がいたんだ」って聞いた瞬間、振り返ってるぞ。能力者か能力者じゃないかを見分ける簡単な方法になるな(笑)
乾/「綺羅星!」か何かかな? これ、能力者あるあるだからな(笑)
GM/「物騒という話ついでに、物騒な魔術師の話をしてやろうか? でも言わない方がいいかのぉー?」
乾/……お姉さん、ビールを一杯!
GM/あ、ならダイスロールしなくていいです(笑) 「この辺りにハダリー博士というのがいるんじゃ。知ってるかのぉ?」
乾/名前ぐらいは聞いたことがあります。
GM/「ハダリー博士は『一般人に異能力を持たせる研究』をしていたんじゃ。≪掌の君≫を知っているか?」

 ≪掌の君≫
 一般人を能力者に覚醒させたり、能力者を更なる力に目覚めさせる影響力を持つことを表わす[感応力師]の副特技。
 特技の効果としては、常時【防御点】+1。


GM/「≪掌の君≫を使うことで、安全に能力者へ覚醒させる研究をしていたんじゃ」
乾/話だけ聞いていると、全然物騒には聞こえませんがね?
GM/「って思うじゃろ? ……彼は、その実験に成功している。彼は人工知能を造った。そしてそいつに異能力を扱えるようにさせたんじゃ」
乾/はあ。
GM/「異端の能力をな」
乾/……つまり?
GM/「ハダリー博士は、異端を生んだんだ」
乾/……えっと、異端の条件って何でしたっけ?
梅々/異端とは、『人を傷つけるもの、人と共存を望まないもの、人を食らってうめえうめえと成長するもの、人が生きていけない世界を作る意思に則るもの』です。
乾/……『AW』はレベルアップで特技が取れる。レベルアップするには感情が必要。だからようするに、「人工生命体に感情を芽生えさせた」ってことだよな。
梅々/人工知能に学習能力をつけるという意味合いで≪掌の君≫を使ったと考えると、納得なんだけど……。結果、感情に目覚めた人工知能が『本能的に人を害する』異端になったとしたら、確かに物騒な話と言えるね。
GM/「この前、あそこのホテルで大人数が病院送りをされた事件は聞いているか? あれはハダリー博士が造り出した人工知能が起こした事件なんじゃないかって噂されている」
乾/……その異端を生み出した博士は、どこに?
GM/「知らん。この辺りに住んでいるらしいんだけど、まあ、わしも見たことはない」
乾/見たことないの?
GM/「ハダリーという名前の外人がこの辺りに住んでるっていうのは知っているが、見たことないんじゃ。本当に実在しているのかな?」
知世/……実際に会ったことはないんだ?
GM/無いよ。もし会っていたら握手してもらってサインを貰うっておじいさんは言います。
乾/実在してるかどうかも怪しい……? でも、僕はオープニングで電話をしてたよな?
梅々/人工知能を造れる人だから、合成音で電話をするかもしれないよ。
乾/あれか、初音ミクってやつか!(笑) まさか、そんな、ハハハ……。
GM/話をまとめると、「夢とロマンが詰まったものを造っていたけど中身は異端」「ハダリーはこの街に住んでいるらしいけど会った人はいない」です。
乾/なんということだろう。……ハダリーを見たことある人を探してみるけど?
GM/誰一人としていません。
乾/いません!? みんな「いるらしいよ」って言ってるだけか!
眞波/マジ都市伝説なのか……。
乾/……金髪の男の子のことは知ってるかい? アイくんのことを訊いてみます。この辺ではアイくんは有名かな?
GM/おじいさんは見たことあると言います。「あいつか、大きくなったよな。もう20歳過ぎぐらいだろう」
乾/20歳? ……大きくなった? どういうこと?
梅々/駅で会った彼は13歳ぐらいの姿だったよ。13歳の男の子にドーンって突撃したから。
知世/オープニングの夢の中でも、13歳ぐらいだったよ。
GM/【意志】判定をしてみてください。難易度は低めで、7。
乾/(ころころ)10で成功!
GM/貴方達から見て、アイは13歳の少年に見えました。ですが、今の乾先生は……26歳の男性に見えた。
乾/……男性に? つまり、どういうこと?
GM/なんでそんなことを思い込んでいたんだろう。≪偽りの太陽≫が使われていることに気付きます。

 ≪偽りの太陽≫
 対象の記憶や環境を自由に操作し、日常生活に溶け込む[異端者]の副特技。
 記憶を改変する。


乾/実際には26歳の男性を、13歳の少年だと思い込まされていた……?
あやめ/周囲から見たら、26歳の男性を連れて行動しているように見えている……? だから周りには「立派になったよなー」と言われている?
眞波/我々は、それに気付かなかった? 誤魔化されていたの? AIだから育たないのかなと思ったんだけど……
GM/それでは乾先生に『イベントキー:AIについて』を配布します。その上で、新しいマップを解禁します。

【情報収集マップ】
・4:竹下夢二 伊香保記念館(AIについて調べる。『イベントキー:AIについて』を所持し、アイを同行させること)


知世/やったー、夢二記念館だ! ここ、大好きなんですよ(笑)
乾/まあ、アイが怪しいとは思っていたけどな……彼と話をしてみるか。お会計をして、暑い外へと出ていきます。


 ●ミドルフェイズ3/知世&眞波 〜神社〜

GM/神社に行くチームですね。知世さんと眞波さんとアイは、石段をゆっくり歩いていって、神社に辿り着きます。
眞波/伊香保神社は縁結びの神様を祀っているらしいね。「主祭神は大己貴命(おおくにぬし)と少彦名命(すくなひこな)で、温泉・医療の神を祭る」ってウィキペディアに書いてあったよ。両方とも国作りの神様だ。
知世/へえ、そうなんですかー!
GM/
では、神社に来た人は【知覚】判定をしましょう。難易度は10。
眞波/はーい。火霊さんと水霊さん、何か調べてきてー!(ころころ)達成値13ですね。
GM/ふよふよと幽霊達が井戸端会議をしているのを発見します。
梅々/火霊ちゃんと水霊ちゃんが「あっちにジモッティーがいるよ!」って指差すね。
眞波/第一稀人発見!?(笑)
知世/彼らが異端について知ってるって言ったんだ!
乾/異端について……言ったんだ……(笑)
眞波/1ターンのうちに行ってみよう!(一同笑) ふよふよしてる幽霊さん達に話しかけます。おーい、そこの稀人コミュニティ!
GM/(幽霊になって)「わー、みえるひとだー」
眞波/イエス、みえるひと!(笑) これこれこういうワケで、この辺りで悪さをしている異端がいるらしいけど知ってる?
GM/「えっとねー、ヒトダマみたいのがフヨフヨ来たんだよー。青いやつ!」
眞波/青い……ヒトダマ?
GM/「携帯電話から青いやつ、出てたぜ! スマホからも出てたぜ!」
知世/スマホって、よくご存知ですね?(笑)
GM/「オレ達、ナウでヤングな幽霊だから!」
あやめ/スマホから青い光って……つまりブルーライトじゃん(笑)
GM/【理知】判定をしましょう。難易度10です。
眞波/(ころころ)10ですね、成功で巣。
GM/貴方は思います。それ、ブルーライトだと。
眞波/ブルーライトじゃん!(笑)
あやめ/正解だった!
GM/貴方達が経験した症状を思い出してください。目が痛くなったりとか、頭が痛くなったりしましたよね。
眞波/イエス、覚えてます。
GM/ブルーライトについてまたスマホで調べたことにしましょう。……ブルーライトとは、青色の可視光のことです。人体に有害な影響を与えます。LEDに大量に含まれており、携帯の画面やパソコンの画面、新しくなった液晶テレビの画面、新しい駅の電光掲示板に含まれています。
眞波/どれも新しめの機械だ……。
GM/ブルーライトは浴びすぎると目が痛くなります。その影響で眠れなくなったり、鬱になったり、その鬱から強迫性障害になったりします。でもそれは浴び過ぎたらなので、短時間ではなりません。色んな人に目撃されている青い光は、強すぎるもの……普通じゃありえない光です。
眞波/ブルーライト用の眼鏡とか発売されているぐらいだよな。……ここの幽霊達は、そのその光を見た人間がどうなったか見てたか?
GM/「『目がー! 目がー!』とか『うわー! 死ぬー!』とか言ってた! パニックだったよ!」
知世/……その光は、どこに行ったの?
GM/「ロープウェイの方に行った!」 マップを解禁します。

【情報収集マップ】
・5:ロープウェイ(大量に出る青い光を止める。AF判定)


梅々/ロープウェイから光が出てるの?
GM/正確には、「高いところから青い光がどこにいるか探して突きとめる」ことをしてもらいます。このマップに行ったPCはAF判定をしてもらいます。

『AF判定:青い光を止める』
 ・使用能力値:【知覚】
 ・難易度:50
 ・ラウンド制限:なし

※「青い光を止める」演出に成功すること。
※協調行動OK。難易度12。


乾/「異端デスエデュケーションは、『意思を持った青い光』という形状をしている。液晶から発せられるブルーライトに酷似しており、人間に強烈なブルーライトを浴びせて恐怖を煽ったり人体を害したりしている」……ってところかな?
眞波/なるほど。青い光が移動していたことについての情報を、みんなに一斉に連絡します。
知世/眞波さんが何か話しているけど、あたし達には幽霊が見えないやー(笑) 知世は……アイくんと神社で思い出話をしていますね。懐かしいな、昔、ここでいっぱい遊んだよね。
GM/(アイになって)「ここで遊んだ回数は〇回です。一番多かった遊びは石段でのジャンケンです」
知世/アイくんの、一回勝つだけで石段を往復できる技は伝説だったよねー(笑)
GM/「伝説。私は伝説なのですか」
知世/子供達の中では伝説になっていました!
GM/【知覚】判定をしてみてください。
知世/(ころころ)14です。
GM/アイを見ていると、「本当にAIなのか?」というぐらい凄く穏やかな顔をします。ずっと昔から知っている貴方と梅々ならそのことが判ります。
知世/それに気付いて、ほっとします。楽しいっていう感情、ちょっと判った?
GM/「楽しいとは、どういう感情でしょうか」
あやめ/……あ、そっか。ループしたからあのやり取りをしてないんだ。
梅々/……アイくんはループしてないんだ。
知世/楽しいっていうのは、えっとぉー……(笑) 記憶には無い、1ループ目と同じようなことを話します。一緒に遊んだときの、笑顔になるようなことが楽しいっていう感情だよ!
GM/「あの感情が楽しいということですか」 昔を思い出すような素振りを見せます。「とても人間らしい感情です。そんなものが私にもあるのでしょうか」
知世/昔から色んなことを吸収して覚えちゃってたじゃん。だから感情だって覚えられちゃうよ」
GM/「……でも」 初めて反論します。「私には、できないことが多いです」
知世/そりゃ、誰だってそうだよ!
GM/「私は、人から指示を貰わないと動くことができません。人に話しかけてもらえないと自分から話しかけることができません。私にとってはとても難しいことです」
知世/……そっか……。
GM/「それができる貴方達はとても素晴らしい人だと考えられます」
知世/……それはそれとしてね、アイくんね! アイくんのなんでも覚えているところとか、学習能力の高さとか、意欲の高さとか! そういうのは凄いことだって思うし、アイくんの長所だから大事にしてほしいと思うよ。
GM/知世さんの言葉を聞いて、さっきよりも一層嬉しそうな顔をします。
知世/おっ? ……そっと携帯電話を取り出し、パシャッと写真を撮ります。
梅々/おもむろに笑顔を撮った(笑)
GM/知世さん、【意志】判定をどうぞ。
知世/あ、携帯を使ったからかな……?(ころころ)12です。
GM/携帯電話には、貴方の目からでは見ることのなかった……26歳の彼が映っている。
知世/あ。……あれ? 劇的ビフォーアフター!?(笑)
眞波/……そっか! ≪偽りの太陽≫は人の認識をいじるだけであって、実際をいじっている訳じゃないから……!
乾/写真に映るのは、26歳なんだ?
梅々/GM、このタイミングで知世が≪偽りの太陽≫を見破るのはアリですか?
GM/OKです。【意志】判定をどうぞ。難易度は7です。
知世/(ころころ)達成値13です。≪偽りの太陽≫を見破りました。……凄くビックリした顔をします。あ、アイくん……?
GM/「はい、私はアイです。貴方と梅々に名前を付けてもらったアイです」
知世/え、えっと……事態が呑みこめず言葉を失います。アイくん……だよね? アイくんって成長しないと思ってた……。
GM/「本当の姿を見せることを禁止されています」
知世/……どうして?
GM/「そのように指示を受け続けているからです」
知世/本当は……成長していたんだけど、ずっと13歳だと思い込まされていた? あたし達が伊香保に帰ってくるまでもずっと成長してたの!?
GM/「成長してました」
知世/私は大学進学まで伊香保にいたつもりだったので、つまり子供の頃からずっと今まで≪偽りの太陽≫で信じ込まされていたってこと……!? 子供のときはまだキャラクターレベル2ぐらいでPCじゃなかったから騙されてもおかしくないけど!?(笑)
GM/「はい、ずっと騙し続けていました。梅々にも、悪いことをしていたと思います」 そう漏らしましょう。「でも、そのように指示を受けていました」
知世/……アイくんを作った博士に禁じられていたの?
GM/「違います」
梅々/……えっ!?
知世/だ、誰に?
GM/「それは……言えません」 ということで知世さんに、『イベントキー:AIについて』を配布します。
乾/おっ、先生と同じイベントキーだ!
梅々/これで乾先生と一緒に夢二記念館に行けるね。
知世/……アイが「騙していたことを悪いと思っている」って判って、ちょっとだけ嬉しかったな。それじゃあこの後は、知世と乾先生で夢二記念館に行こうと思います。
あやめ/なら、他の3人でロープウェイの判定をしてきますね。