アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 突然の死 』 1ページ ■
2016年 6月24日/7月8日




 ●プリプレイ

 第1回セッション日、2016年6月24日。GMの桐生MUMAしゅうらマーサーが「どどんとふ むせる」にログインしました。
 『アナザーワールドSRS』のオンラインセッション、始まります。


桐生(以降、GM)/こんばんは。みんな遅刻しなかったな。
プレイヤー2・しゅうら/お疲れ様です〜、遅刻せずすみました〜。お邪魔します!
プレイヤー1・MUMA/よろしくお願いします〜!
プレイヤー3・マーサー/じゃあ早速だけどキャラクターイメイキング相談、始めるよ!



 アナザーワールドSRSシナリオ「突然の死」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル4で開始。
 全員知り合い設定であること。推奨は全員高校生で、家族ぐるみの仲であると導入が簡単。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:『死』  関係:恐怖  推奨クラス:魔術師 or 世界遣い

 朝9時のニュースは、近所に住むNPC1が殺されたという衝撃的なものだった。
 通り魔殺人に気を付けようという連絡があったその日の夜、21時。
 君は突然現れた黒服の人物に殺された。
 目が覚めれば朝の9時。君は近所に住むNPC1が殺されたというニュースを聞いた。
▼セカイのイベント:黒服の人物に惨殺される
▼『初期配布イベントキー:必然の死』

 PC1が所持しているイベントキー。PCが持つ特技で剥奪することはできない。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:先輩  関係:信頼  推奨クラス:霊媒師 or 聖職者

 先輩が昨晩のうちに殺された。
 君と別れた後に何者かに殺されたのだ。
 物知りな先輩を殺したのは何者なのか判らない。ただもう一度、先輩に会えたなら……。
 そんなことを考えていると、慌てている朝のPC1がいた。どうやらループしてきたらしい。
▼セカイのイベント:生前の先輩と夜にさよならをする
▼コネクションNPC1:先輩

 君の先輩。知識人で色んなことを教えてくれた[魔術師/霊媒師/聖職者]。
 昨晩のうちに何者かに殺された。まだ犯人は捕まっていない。

【ハンドアウト:PC3〜PC4】
 3人プレイの場合、PC1を2人を推奨。
 4人プレイの場合、PC1とPC2を2人ずつ配置する。

【その他】
・[アーティスト][イレギュラー]解禁。
・追加ライフパス「機関コネ」「組織コネ」解禁。
・PC2のみ「英霊」解禁。ただし英霊PCの場合、キャラクターレベル4である理由を考えること。
・『異端堕ちルール』解禁。

 相談の結果、ハンドアウト配分はMUMAとしゅうらがPC1ハンドアウト、マーサーがPC2ハンドアウトを選択した。

プレイヤー1・MUMA/[処刑人]特化でキャラメを考えているんですが、≪興奮剤≫を取るか≪封印の角≫を取るか悩んでます……。
プレイヤー2・しゅうら/私は[聖職者]のキャラで≪物品調達≫を取るつもりだったから、薬物なら取得できるよ。
プレイヤー3・マーサー/実は私も[イレギュラー]の≪プロパゲイト≫で≪物品調達≫を取得するつもりだった。だから薬物を取得できるようにしなくてもいいかも? 3人とも薬物ゲットできるというのも面白いけどね。
プレイヤー1・MUMA/なるほど、2人が調達してくださる!
プレイヤー2・しゅうら/科学部のニオイがしてきたぞ!(笑)
プレイヤー1・MUMA/科学部なら定番のビーカーコーヒー相応の≪興奮剤≫が作れる!?(笑) よく色んなセッションで「≪興奮剤≫はリポD」って言ってますし、≪鎮静剤≫はコンビニの100円紅茶をイメージしてます。
プレイヤー3・マーサー/【HP】って100円の紅茶で回復できるんだ……(笑)
プレイヤー2・しゅうら/そうそう、MUMAちゃんと親族設定にしようかって相談したかったんだ。
プレイヤー1・MUMA/空手が強い女の子キャラをやるつもりだったんだけど。そんな子を妹と呼びたいか、姉と呼びたいか?
プレイヤー2・しゅうら/じゃあ……小学生のときに苛められていて、空手の強い姉ちゃんに助けてもらっていた弟をやろう! そのまま高校生になっちゃったので、未だに姉ちゃん離れができてない弟!
プレイヤー1・MUMA/弟がデカくなっても、未だに姉の中では苛められていたあの時のまま……(笑)
プレイヤー2・しゅうら/「姉ちゃん! 俺、もういじめられてないよ! 大丈夫だよ!」って言いながら任務では大体守られてるパターンで!
プレイヤー3・マーサー/姉弟か、可愛いな(笑) 私は[イレギュラー]なPCをやってみたいので、PC1達に召喚される英霊が作りたい。
プレイヤー2・しゅうら/何やら色々科学してたらうっかり英霊召喚したとか?
プレイヤー1・MUMA/[処刑人]だから教会には出入りしているし、教会で借りてきた魔術書でうにゃうにゃ召喚しちゃったとか。
プレイヤー2・しゅうら/無料10連で☆5サーヴァントが出た的な?
プレイヤー1・MUMA/こんなに気軽に英霊を召喚してしまっていいのだろうか(笑)
プレイヤー3・マーサー/ビギナーズラックってあるよ。
プレイヤー2・しゅうら/あ、ライフパスの『背景』は「魔術の研究で海外出張中なため両親不在である」にしました。
プレイヤー1・MUMA/両親不在、マジか!(笑)
プレイヤー3・マーサー/GMとしてはありがてえ設定だな。
GM/おう、学生設定のシナリオ内に家族が居る処理が大変だったから「海外出張です」の一言にすると居ない理由が凄く自然だ。
プレイヤー3・マーサー/「学生が学校も行かないで何してるの? ご両親に怒られるでしょ?」とか「夜だからお家に帰りなさい」とか言わなくて済むもんね(笑)
プレイヤー1・MUMA/魔術の研究で海外出張中ということは……両親は魔術師。召喚サークルの設置場所には困らなかっただろうな(笑) 姉ちゃん、三食野菜炒めお料理がんばる!

 こうして、キャラメ相談はなんとか終わり……ついに本編へ!

GM/自己紹介ターンしてもいいですか? まずPC1のMUMAさんからどうぞ。
プレイヤー1・MUMA(以降、美森)/はーい! キャラクター名は、湯澤 美森(ゆざわ・みもり)です。空手の道場に通っている、見た目はボーイッシュな女の子です。くせっ毛の黒髪ショートヘアにセーラー服!
プレイヤー3・マーサー/ショート、セーラー、ボーイッシュ!
美森/性格は大らかというか、大雑把というか、細かいことするのも考えるのも得意じゃないです。弟を守って平和な生活がしていたいです! [処刑人]4レベル特化で、命中ダイスがゾロ目の場合は【防御点】無視ダメージになります。
プレイヤー2・しゅうら/悩んだ結果≪封印の角≫を取ったし、戦闘はお任せだね。
美森/弟のために「家が賑やかになったら嬉しい」という気持ちで英霊を召喚しました(笑) 両親は海外出張中なので、毎日お料理を張り切ってます。【反射】は高くて器用なので、メニューのバリエーションはなくても美味しいご飯を作る!
プレイヤー2・しゅうら/美味しくすくすく育つね! これは姉弟仲良いぞー!
美森/空手は道場に通っていて、部活は科学部に入っています。弟も科学部なんだよね?
プレイヤー2・しゅうら/科学部でいいよ。部費で薬品系が買えるし! ≪薬物調合≫も≪物品調達≫もやりたい放題だ(笑)

 湯澤 美森(プレイヤー名:MUMA)
 クラス:[処刑人4]
  体力:16(+5)  反射:15(+5)  知覚: 9(+3)
  理知: 9(+3)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:26  MP最大値:18  正気度:7
重要キーワード:勝利  背景:知り合いに皇帝がいる  特徴:中性的である
ボーナス効果:≪L:薬物取得・鎮静剤≫  スキルウェポンのイメージ:空手
職業:女子校生  性別:女  年齢:17歳  身長:172cm  髪色:黒  瞳色:藍ねず
 スキルウェポン→≪血と骨の武器≫
 処刑人→≪影の軍勢≫ ≪封印の牙≫ ≪闇の勇姿≫ ≪黒水晶の盾1・2≫ ≪最高調合術≫ ≪強力調合術≫ ≪封印の角≫
 一般特技→≪鎮静剤≫

プレイヤー2・しゅうら(以降、邦樹)/キャラクター名は、湯澤 邦樹(ゆざわ・くにしげ)ですー。教会でエージェント活動しながら、科学部を根城として色んな薬品をブレンドしてます。茶色に染めた髪の毛に、糸目、ヘッドフォンを首にかけて歩いてるような、でっかい男子高校生をイメージしてました。
プレイヤー3・マーサー/糸目なんだ?
美森/茶髪に染めた! おしゃれ! 弟が可愛い!(笑)
邦樹/昔から苛められっ子で姉ちゃんに守ってもらってました。姉ちゃんを守りたい一心で背伸びして、色々支援関係を勉強してきました。でも姉ちゃん離れはまだまだ難しい。
GM/お前、萌えキャラだな……?(一同笑)
邦樹/ある日、家に帰ったら姉ちゃんが召喚サークルを作ってて様子を見守ってたらなんと☆5レアサーヴァントがやってきた! 自宅の人口密度がパネエことになったのでした。ビックリしたけどみんな優しいし賑やかだし、今ではもうみんな家族と思ってます。毎日楽しい! あとですね……美森姉ちゃんが自然関係なお名前だったので、「邦樹」も自然を取り入れました〜。

 湯澤 邦樹(プレイヤー名:しゅうら)
 クラス:[感応力師2/聖職者1/世界遣い1]
  体力:11(+3)  反射:12(+4)  知覚:10(+3)
  理知:14(+4)  意志:15(+5)  幸運:11(+3)
  HP最大値:20  MP最大値:25  正気度:9
重要キーワード:兄弟姉妹  背景:魔術の研究で海外出張中なため両親不在である  特徴:世話焼きである
ボーナス効果:≪L:特技取得≫  スキルウェポンのイメージ:魔法陣を形成する
職業:男子高生  性別:男  年齢:16歳  身長:172cm  髪色:茶  瞳色:見た人はいない
 スキルウェポン→なし
 感応力師→≪空間知識≫ ≪念動障壁1・2≫ ≪肉体復元≫ ≪過去視≫ ≪愉悦の波≫
 聖職者→≪叱咤激励≫ ≪物品調達≫
 世界遣い→≪逆転運命≫ ≪禍福のさざなみ≫

プレイヤー3・マーサー(以降、メフメト)/キャラクター名は、メフメト2世です。PC1に召喚された「ライダーの英霊」、オスマン帝国の皇帝です。
美森/メフメトさん!(笑)
メフメト/ 「征服者(ファーティフ)」「破壊者」「キリスト教最大の敵」「血にまみれた君主」と呼ばれた残忍かつ狂信的、激しい気性と合理主義な青年……ですが、基本的に取り巻きに囲まれているので本人はレベル4ぐらいしか主張しません。
GM/レベル4て。
メフメト/周囲には「ヒャッハー!」「奪え奪えー!」「汚物は消毒だー!」「オレ達がむしろ汚物だー!」とバイクを乗り回すモヒカン集団『ネオオスマン兵』が常に1〜5D10人います。身の回りの世話、代弁、戦闘もネオオスマン兵がしてくれるし行為判定もネオオスマン兵。なので「分類:モブ」の≪シュテンドウジ≫持ちです。
美森/両親不在なので、オスマン兵が何人家にいても大丈夫! 広めの一戸建てで良かった!(笑)
メフメト/(5D10ころころ)朝食のシーンは野菜炒めを18人のオスマン兵が手伝うぜぇー!
美森/何人いても大丈夫は言いすぎたかもしれません!(笑)
メフメト/(5D10ころころ)「朝の送り出しは22人がバイク並走して高校までいくぜええええぇー! ヒャッハハハハハー! マスターの送り出しは基本だぜええええぇー!」 ネオオスマン兵の朝は早い。
美森/若干さっきより増えてる!?(笑)
邦樹/もうなんかここは戦場かー!(笑) トイレをあけてもオスマン兵、風呂場をあけてもオスマン兵……!(笑)
メフメト/「シーンごとに5D10するぜえええぇー!(5D10ころころ)22人はトイレをピカピカに磨いてやるぜえええぇー! 居ない両親の部屋も綺麗に舐め回すかのように消毒だあああぁー!」 ご両親が海外出張で良かった。
邦樹/お母さんになんて言い訳しよう!? ……でも、凄く良い人達すぎてもう手放せない(笑)
美森/言い訳なんてしなくても、母さんと父さんはきっと英霊を召喚したこと、褒めてくれるよ! 賑やかでいいし!(笑) 『帰って来たらとびきりのサプライズがあるよ』ってメールしておこう。
GM/サプライズで心臓が止まりそうだけど。
メフメト/なおヒャッハーではないメフメト2世『本体』は、とても国際的で社交家。文学・芸術・特に絵画が好きで、園芸や工芸も得意だとも言われ、お花いじりやビーズアクセサリーが趣味の男です。普段からネオオスマン兵が何でもしてくれるので本体は基本的に黙って座っています。
GM/おかしいこの世界。
メフメト/召喚してくれた姉と弟には基本的には服従しています、が。
美森/が?
メフメト/「簡単に死ぬようなマスターならさっさといなくなって昇華させてもらおう」と思ってます。PC1が死ぬループシナリオなので、どのように死を乗り越えるのか見定めるような英霊をしたいです。
GM/ほうほう。実はあんまり心を許してない……?
美森/私達がメフメトさんに認めてもらえるようなマスターになれば良いだけの話! 頑張ろう! 私達ならできる!
邦樹/メフメトさんからの宿題みたいなもんですね! これは頑張ってクリアせねば!
メフメト/かわいい。もう既に大の字になって服従のポーズしてやる!
GM/諦めるなよ!(笑)

 メフメト2世(プレイヤー名:マーサー)
 クラス:[処刑人1/アーティスト1/イレギュラー2]
  体力:13(+4)  反射:17(+5)  知覚:19(+6)
  理知:14(+4)  意志:15(+5)  幸運:18(+6)
  HP最大値:23  MP最大値:23  正気度:9
重要キーワード:上流階級  背景:ルーマニアのトラウマ持ちである  特徴:持病持ちである
ボーナス効果:≪英霊「ライダー」≫  スキルウェポンのイメージ:曲刀と、5D10体のネオオスマン兵を召喚
職業:ライダーの英霊  性別:男  年齢:21  身長:175cm  髪色:黒  瞳色:金
 スキルウェポン→≪ツールマスタリー≫
 処刑人→≪異端審問≫ ≪黒水晶の盾≫
 アーティスト→≪マイガーデン≫ ≪セイシンオウヤ≫
 イレギュラー→≪シュテンドウジ≫ ≪オールラウンド≫ ≪ヘル≫ ≪プロパゲイト:物品調達≫
 一般特技→≪+50カリスマ(ライダー取得)≫

GM/NPCの紹介です。PC2が名前を決めてくれる?
メフメト/女の子の先輩で、名前は天野 蓮花(あまの・れんか)でお願いします。おしとやかな女性で、PC1達のことを好きな近所のお姉さん的な人だと良いな。
GM/ハンドアウトでも書かれている通り、近所に住むだからOK。
美森/邦樹が高校1年生、私が高校2年生、蓮花先輩が高校3年生ですかね。
メフメト/姉弟が通っている高校の3年生か。……って、元々はPC2の先輩にあたる人なんだよね? 自分も何か面識を作らないと。
GM/……お前、高校には行かないよな? 行かないよな?
メフメト/(5D10ころころ)34人のモヒカンヒャッハー達が邦樹の席の周りに霊体化し、19人が美森を囲ってます。
GM/帰れ!(笑)
邦樹/やばい……テスト中なのにネオオスマン兵さん達がみんな変顔してくる……!(笑)
メフメト/答えは「水だ!」「水だっ!」「水だぁー!」
邦樹/親切だぁー!?(笑)
美森/家に居るみたいで落ちつくなぁ。
GM/落ち着くんだ!?
メフメト/その頃、本体は自宅でビーズアクセサリーを作っています。
邦樹/週2日開催されるメフメトさんのハンドメイドビーズアクセサリー講座のお時間ですね!
美森/先生のおかげで女子力というものがちょっぴりだけ身についた気がします!
GM/……偶数が出たら蓮花先輩、戸惑う。奇数が出たら現状を受けとめる。(ころころ)5。受けとめちゃったじぇねーかよ!?(一同爆笑)
メフメト/順応力の高い先輩ありがてえな。
GM/(蓮花になって)「わ、悪い人達じゃない……じゃない。……じゃない……? から……?
メフメト/おや、戸惑いの声しか聞こえないぞ?
GM/そりゃな! ……あ、蓮花はとても湯澤家と親しい様子。たまに一緒にご飯食べたりとかしているんじゃないか。あと蓮花は一人暮らしです。家族はいます、でもマンション暮らし。
邦樹/ほうほう、一人暮らしなんだ。
GM/今は一人暮らしです。
美森/……今は?
メフメト/姉弟は、蓮花先輩のことどう思っているの?
美森/おしとやかで、自分にはない女子力を持ってる憧れの人。小さい頃にヤンチャな美森がこしらえた傷の手当てとかしてもらったことがあると良いです。
邦樹/ハンドアウトのクラス配分を見る感じだと、優しくて理知的なお姉さんだな〜と思ってます。家庭教師的な立ち位置かもしれない。いつでも大人で、かっこ良さすら感じてる可能性も……。
美森/先輩が一人で暮らしているのは寂しいのじゃないだろうかと案じてよく夕飯に誘いたいです!
邦樹/夕飯はにぎやかな方がいいですよーって、姉ちゃんと一緒にぐいぐい連れてきちゃいたいですね!
メフメト/見ろよ、世界がこんなに優しい。
GM/絶対お前が召喚されるべきじゃない世界だったよな(笑) ……ではここで湯澤姉弟にお尋ねしたい。「お祖父ちゃんの名前」を決めてくれますか?
美森/おじいちゃんの名前? 名前は自然系がいいですね……。幹夫(みきお)とか?
メフメト/草作(そうさく)とか、樹木(いつき)とか、翠(みどり)とか?
邦樹/二人の名前はじいちゃんの名前からもらったとかで、「しげもり」とか?
美森/それカッコイイ! シゲは茂か繁にしよう! くさきがしげる!
メフメト/茂って字が良いなぁ。重鎮感がある。
美森/では、湯澤 茂盛(ゆざわ・しげもり)で!
GM/君達には茂盛じいちゃんという人がいた。故人です。3年前ぐらいにお亡くなりになりました。
美森/お、おじいちゃん……!
邦樹/うわーん! じーちゃあーん!
メフメト/ヒャッハー達を見る前に逝くとは惜しい人を亡くした。
GM/ヒャッハーはいいよ!(笑)


 ●マスターシーン

GM/PC1、君達は今、5歳と4歳だ。君達は火事の中にいる。自宅は炎が上がっている。部屋の中、炎が君達に襲いかかろうとしている真っ最中だ。
メフメト/ホットスタートだな!?
GM/熱い。けむい。死にそう。もうだいぶ体が焼けてる。熱い。早く治療しないと火傷痕が残る。逃げなきゃ。……という訳で、美森5歳と邦樹4歳は火事の家の中にいる。
邦樹/逃げなきゃ!?
美森/邦樹の手を握ります! 喋ったら死ぬ! 手を引っ張って出口を探します。5歳ということで美森のメンタルはまだそんなにタフじゃありません。正直怖い、泣きそう!
GM/何も出来ない子供の時代。炎に囲まれたら、死を待つしかない。
邦樹/そんな姉ちゃんの後ろで、手を引っ張られて泣いてます。でも熱い空気を吸い込んだせいで喉がヒリヒリして……ただただ手を握られてついて行きます。
美森/逃げなきゃ……でもどこに……邦樹を引っ張って逃げなきゃ……必死です! 邦樹の手を握る力がどんどんギューッて強くなっていく。
邦樹/握る手の力が強くて痛くて、でもそれ以上にいつも優しい姉ちゃんが今にも泣きそうな顔をしているのを見てると、不安がどんどん強くなる。もう死んじゃうんじゃないかって少ない脳みそで考えてしまう……。
GM/「みもり……くにしげ……」 茂盛じいちゃんの声が遠くからする。おじいちゃんが火事の中、駆けつけてくれた。「大丈夫か! 美森……邦樹ー!」
美森/おじいちゃんだ! そっちに行けば助かると確信して、安心してボロボロ泣きながら歯を食いしばって……邦樹の手を握ったままおじいちゃんの声がする方に行きます!
GM/「おお、美森よく邦樹を守ってくれたなぁ!」 炎の中の再会。火の中だというのにじいちゃんは探しに来てくれたらしい。「もう大丈夫だ、一緒に逃げよう、おじいちゃんがいるから怖いの無くなるからな」
邦樹/じいちゃ、じいぢゃっ……! ひぐひぐ泣いて、すすだらけの手で目元を拭いながら姉ちゃんと一緒にじいちゃんのもとに駆け寄る感じかな。
GM/「大丈夫、大丈夫」と小さい邦樹を抱き上げるじいちゃん。お年寄りだけどそんなの気にしない、孫を守るために抱き上げ、美森の手を引き出口へと向かう。
美森/おじいちゃあぁぁん! おじいちゃんのとこに駆け寄りながら声を上げて泣いて……ゲホゲホ!
GM/泣いている美森の手を強く握りしめる。「お母さん達が外で待ってるからな!」
美森/おじいちゃんの手に両手でぎゅっと掴まりながら、出口まで連れてってもらいます。
GM/そのときだった。……だいぶ燃えていた家屋が、ついに倒壊する。君達は逃げる前に、柱が崩れ落ち、君達へと襲いかかってくる。
美森/ひえっ。
GM/迫りくる炎の壁。あ、死ぬ。そう確信する。怖くなって、じーちゃんに抱き付きながら目をぎゅっと閉じてしまう。
美森/あまりのショックに泣き喚いていた声も止まります
GM/目が覚める。……朝だ。今日は6月24日。金曜日。高校2年生と高校1年生は、目を覚ます。
美森/めちゃくちゃ汗をかいています。久しぶりに見たな、この夢……とベッドに寝たまま、ポツリ。
GM/そう、これは夢。幼少期にあった記憶。じいちゃんの家が火事になる事件。
邦樹/一方その頃くにしげは「うわああああ〜〜〜〜」と叫びながら二段ベッドの上段から落ちていた。
美森/邦樹が落ちた!?(笑)
メフメト/(5D10ころころ)しかしベッドの下には35人のヒャッハー達がクッション材になったのだった!
GM/消えてろッ!(笑)
美森/大丈夫か邦樹! 傷は浅いぞ! ネオオスマン兵、邦樹を守ってくれてありがとう!
邦樹/ね、ネオオスマン兵さんありがとう……今日も床面積が少ないね(笑)
美森/ふふ、二段ベッドの上から落ちるとは朝からやんちゃな弟だ!(笑)
邦樹/えへへ、おはよう姉ちゃん。
GM/火事の夢、弟の心配をする姉、時空を歪めるネオオスマン兵。少し不穏な朝、しかし湯澤姉弟にとっては日常的な風景……んなわけねえ。
邦樹/なんだか久しぶりに怖い夢見ちゃったら、落ちちゃったみたい……。
美森/怖い夢? 邦樹も? 私もだよ、目覚めても悪寒があるな……ぷるぷる。
邦樹/姉ちゃんも怖い夢を見たの? なんだか偶然だとしても、ちょっと変な気分だね……朝から嫌な予感がしちゃうよ。
GM/嫌な予感。そう思いつつ君達は朝日を見るため、カーテンを開ける。……すると、近くでパトカーの姿。
美森/……おや?
GM/本当に近く、自分達の部屋から見える場所に、少しだけ人がかりがみえた。
邦樹/あれ? あそこって……
GM/ぞくり。あの事故の夢を見て冷や汗をかいたからなのだろうか、嫌な予感がする。だってあそこは……あのパトカーが停まっている建物は……天野 蓮花の住んでいるマンションなのだから。
美森/…………。
GM/今日は6月24日。不安の朝が今日も、始まる。



 ANOTHER WORLD SRS
  「突然の死」




メフメト/次回「湯澤死す!」 デュエルスタンバイ!
美森/湯澤死す! それ!(笑)
邦樹/タイトルがネタバレシリーズ!(笑)


 ●オープニングフェイズ1/メフメト 〜前夜〜

GM/6月23日の夜。天野蓮花とPC2・メフメトのシーンです。せっかくだからPC1の2人も登場して顔見せしておきたい。美森と邦樹も登場してください。
美森/はーい!
邦樹/はいな〜。
GM/蓮花はPC1の美森と邦樹のことがとっても好き。よく話もするし何かと気遣ってくれる近所のお姉さんみたいな人。その夜もなんやかんや一緒に居て、今から別れるってところ。
メフメト/「とっても好き」って言い方が可愛いな(笑)
GM/時刻は夜9時過ぎぐらい。高校生は早く帰らなきゃいけない時間だ。平日のこの日、君達は一緒に居た。……ヒャッハー達もいるのか……?
メフメト/(5D10ころころ)28人のヒャッハー達がいます。「ヒャッハー食料もタップリ持っていやがったぜええぇー!」「ヒャッハハハハハー見ろよあの必死な顔をよおおぉー!」
GM/うるせえ!(一同笑)
邦樹/にぎやかだな!? 大所帯やないですか!(笑)
美森/夜9時でもむやみに安心感がある!(笑)
メフメト/(無数のヒャッハー達になって)「ヒャッハハハハあついぜあつくて死ぬぜえええー!」「わはははは土下座しろ消毒されてえのかあああー!」「ホホホホホー!」
GM/いつまでヒャッハーしてんだよ!?(笑) 暴漢が来ても事件起こせねえ!
メフメト/「俺達が暴漢だあああぁー!」
GM/うるせえええええ!(一同笑)
メフメト/そんな感じでマスター2人を連れて今日も平和に夜をバイクが行きます。暴漢が来るんです?
GM/来ません。バイク並走はおやめください。歩いてください。
メフメト/かしこまりました。蓮花先輩が湯澤家で夕食一緒だったのかな?
邦樹/ヒャッハー達にぎゅうぎゅうに囲まれてのお夕食。
美森/そしてヒャッハー達に取り囲みながら蓮花先輩のマンションまでお送りしているところ。
メフメト/(やっぱりヒャッハー達になって)「ヒャッハーッ! 箸は1人2本だぜええええぇー!」
GM/うるせえええ!(一同笑)
邦樹/箸は1人2本だしそれって両手持ちじゃ……(笑) けどネオオスマン兵達がいるとどんな世界のセコムよりも安心だね!
GM/(蓮花になって)「く、邦樹くんと美森ちゃんはいつもこの中でご飯食べてるんだね……凄いね……」
邦樹/慣れれば寧ろ楽しいよ。洗い物するとき、箸の量が多くて大変なのだけがちょっと難点だけど!
GM/「お家が大きくて良かったね、本当に……。美森ちゃんの作るお夕食は美味しいからいつもご馳走になれて嬉しいわ。今度は私が招待できるようにするね」
美森/あはは、ずっと野菜炒めばっかりでも申し訳ないなー。先輩の手料理が楽しみです!
GM/「これでも独り暮らしも3年目だし、美味しく作れるつもりだよ?」
美森/3年目なんですか。
GM/「まあ、ネオオスマン兵は招待できるか判らないけど……マンションだし」
美森/大丈夫、彼らはお外で待てる良い子達です! 多分!(笑)
GM/美森達のご両親は海外出張。しばらく2人暮らしの湯澤家。そんな2人を蓮花は心配している。でもその必要は無いみたいだ、PC2がいるなら。……ネオオスマン兵が、いるなら……?
メフメト/なんだその不安げな問い掛けは。日本語だってできるぞ。小麦粉カ何カダ!
邦樹/ネオオスマン兵達は頭が良いので安心だよ!(笑)
GM/ちゃんとPC2と意思疎通できるのかなぁ……(笑) 「また今日みたいにお世話になっちゃうと思うけど、よろしくね」 蓮花は湯澤姉弟にペコリ。「なーんて、私がチョッカイを出す必要なんて無いぽいけど」とクスリと笑う。
邦樹/蓮花姉ちゃんが居た方がもっともっと夕飯も楽しくなるしさ、全然ウェルカムだよ〜。ふにゃふにゃ笑います。
美森/先輩ならいつでも歓迎ですよ、毎日来てくれたっていいのに! きりっ!
GM/PCとNPCの顔見せは以上です。……PC2、話をしよう?
メフメト/してるよ?
GM/できてねーよ!(笑) ではここで姉弟は、先にバイバイ……ということで、蓮花とPC2・メフメトだけのシーンにさせていただきます。蓮花は2人に「また明日」と別れを告げます。
美森/はい、また明日! 笑顔で手を振って帰っていきます。
邦樹/またね〜! 女性なんだから、夜道には気を付けるんだよ〜?
メフメト/(5D10ころころ)37人のヒャッハー達にマスター2人を守らせます。
GM/さっきより増えてねぇ!?(笑) 「バイバイ」と手を振る蓮花。そして彼女は……メフメト本体に、メフメト2世さんに話し掛ける。
邦樹/本体だけが残って、他のネオオスマン兵が帰ったんですね(笑)
GM/(蓮花になって)「……貴方。あの子達のことは好き?」
メフメト/声を掛けられて、じぃっと蓮花を見る。
GM/「私は好きよ。だって可愛い弟と妹みたいなものだもの。教会のエージェントとして戦う姿も知っているけど、やっぱり不安。あの子達のことを考えると時々不安になるの。それだけ2人のことが心配よ」 離れていく美森と邦樹を見ながら、彼女は話す。
メフメト/……保護者気取りか。一言ボソリと言う。
GM/本当に2人を心配しているようだ。
メフメト/……まるでこれから奴らに危機が来ると読んでいるようだな。
GM/「あの子達に召喚された英霊の貴方は、あの子達のことは好きなの?」 PC2に確認を取る。
メフメト/余は契約料分は働く。それ以上関与するつもりなど無い。もしあやつらが敵襲を受けて陥落するようなら、それまでの器でしかなかったということ。……どんな期待をされても、召喚主でもないお前とも関与するつもりは無い。
GM/一歩置かれて話された蓮花は、少し複雑そうな顔をした。
メフメト/しかし。
GM/「しかし?」
メフメト/あいつらの作る首飾りは、なかなかどうして悪くない。「日本語訳:週2開催アクセサリー教室が楽しいし生徒もかわいい」(一同笑)
GM/「貴方……悪い人じゃないのよね」 何か綺麗な宝石っぽいものを渡してくる。「なら、これ、あげる」
メフメト/手渡してくる腕を、目だけで見下ろす。
GM/じゃあ握らせる。がしっ。
メフメト/おお、積極的。握らせてきた宝石を見ます。
GM/PC2は『イベントキー:翠玉碑の欠片』を入手してください。
メフメト/なんやて工藤!? すいぎょくひ? すっごい名前の名前のアイテムが貰えたぞ!?(笑)
GM/「これは……いつでもあの子達と一緒にいるための物。魔法のアイテム、いわゆるおまじないグッズよ。昔……お師匠様から貰ったの。『お家にいっぱいあるから弟子の蓮花に分けてあげよう』って言われて貰った物よ」 PC2限定で【知覚】判定をしてください。難易度は15。
メフメト/難易度15が、難しいな。(ころころ)15、≪オールラウンド≫+≪シュテンドウジ≫の力で成功。
邦樹/成功できた!?
GM/失敗前提だったから成功して凄いな。……蓮花がハッとする。何かに気付いた顔をした。「まさか……異端グリード、この街に戻ってきていたというの?」
メフメト/グリード?
GM/とても切羽詰まった顔で、危機が迫っているということが判る。そして梅雨の6月、ポツポツと雨が降り出してくる。
メフメト/臭いな。賊でも出たのか。
GM/「貴方も気付いたの? ……やっぱりそれを貴方に渡して良かったみたい。それさえあれば、一緒に居られるから。まさかオオゴトにはならないだろうけど、もし何かがあったら……2回は、いけるはず」
メフメト/何の話だ。
GM/「おやすみなさい。何かあったらすぐに連絡するわ」 蓮花は一人で去って行こうとしてしまう。
メフメト/一人で行かせると思うか? 異端が出たのだろう、今すぐ召喚主たちを呼べば複数人で対抗できるのではないか。
GM/「……大丈夫よ。トラップでも引っかからない限り、私は負けないから」 彼女はどこか目的地があるのか、去って行ってしまった。はい、フラグ立てておきました。
メフメト/すごく……立派なフラグです……(笑) 気掛かりではあるが、気丈な女の心を無碍にするほど野暮ではない。霊体化して、湯澤家に戻ります。
GM/翌日、蓮花が無惨な死体で発見されました。
美森/人狼!?(一同笑)
邦樹/はいはい俺占い師でーす!(笑)
メフメト/人狼CO、俺が人狼です。
GM/一旦PC2のオープニング終わり……っておい!?(一同爆笑)


 ●オープニングフェイズ2/美森&邦樹 〜死〜

GM/6月24日の朝9時。学校のホームルームのシーンをやります。嫌な夢を見た姉弟ですが無事登校しました。
美森/1時間目の授業の教科書をトントンと整理しながら先生を待っています。
邦樹/んえー、先生来るの早いよー。……胸にざわつきを覚えつつも、いつも通りの朝を過ごします。
GM/教室に担任が現れます。2人は学年が違うので同じシーンではないけど、同じようなことをそれぞれの担任に言われたことにしてください。「本日は休校になります。これから下校の準備をしてください」
邦樹/はい?
GM/「全校集会をするかという話もあったけど、担任からお話させていただきます。3年1組の天野蓮花さんが、昨晩亡くなりました
邦樹/ビックリしすぎて教科書を床にぶちまけます。
美森/教科書をバサバサバサッと床に落として、真っ青になる。
GM/クラスメイト達もザワザワします。「大変ショックだと思います。本日は休校のため、これから自習についてお伝えします」 先生は生徒達に下校の支度をさせます。
美森/そんな……蓮花先輩は、だって、昨日うちで晩ご飯を食べて、元気だったのに……。
邦樹/せ、先生、なんで、蓮花姉ちゃ、天野さんは亡くなったんですか? 何が起こったんですか!?
GM/「マンションに落雷が落ち、ちょうどドライヤーを使っているときにコンセント部分に触れていたための感電死だそうです」 それを聞いた生徒達は「そんな死に方があるのか」と驚いています。
邦樹/だよなあ!?
GM/その後、校長先生からの放送もあります。黙祷もします。そして1時間目も終わらない時間に、下校になりました。
美森/下校の時間になってすぐに邦樹のクラスに飛んでいきます。
邦樹/ショックでボーッとしたまま、空っぽの鞄を背負ってそのまま自分の席に座っている……。
美森/邦樹……! 教室に飛び込んだ美森も動揺が収まっていない顔をしています!
邦樹/姉ちゃんの動揺した声にハッとして立ち上がるけど、勢い良く立ち上がりすぎて椅子をひっくり返す。
美森/く、邦樹を見てたらしっかりしなきゃという気持ちになる……。
邦樹/姉ちゃん、姉ちゃん、なに、なに起こってるのこれ、おかしいよね、おかしいって……。
美森/邦樹……落ち着くんだ。ぎゅってします。
邦樹/ぎゅっとされて、ぐるぐるしてた胸の気持ち悪さが少し落ち着く。……ごめん、俺取り乱しちゃった…姉ちゃんも、ショックなのに、ごめん、俺もしっかりしなくちゃ。
美森/邦樹をぎゅっとしてたら自分も落ち着いてきました。……うん、邦樹はいい子だね。さ、帰ろう。
邦樹/そ、だね。帰ろう……。どうしても確かめたいことがあるんだ。蓮花姉ちゃんの家……感電死だって先生は言ってたけど、それにしてはおかしすぎると思う。なんか、隠してるような……。
メフメト/隠してるような、という台詞に被せるように「異端がいたのではないか」と声を掛けます。背後から霊体化を解除しながら出現するメフメト本体。
邦樹/メフメトさん!
美森/異端がいたんだ!(一同笑)
メフメト/お約束として「異端がいたんだ」って言っておかないと!(笑) あらかたどこぞの組織が隠蔽でもしたんだろう。
邦樹/……教会が隠したってこと? 確かに、それならこの不自然さも納得いくような。
美森/そ、そっか。雷を使うような異端がいたにしろ、教会が隠蔽したにしろ、突然の感電死も頷ける……。帰りに、先輩のお家に寄ってみようか。何か判るかも?
邦樹/うん、うん……確かめに行こう。
GM/君達はマンションに向かう。登校から時間が経っているせいか、マンションの前にはパトカーの群れはもう無い。しかし君達はとある人物の影に気付く。高坂がマンション前で、数人のエージェント達と警察らしき人らと話していた。

 高坂
 様々な事件の仲介屋(コーディネーター)をしている男。PCのような能力者達に「仕事」を紹介することを仕事とする斡旋人。詳しくは『AW公式NPC・パーソナリティーズ』参照。
 異端事件が起きたら上層部がチームを編成し、高坂を仲介して事件捜索の依頼をする。仕事は徹底しているため、たとえ教会所属の知り合いであっても無関係のチームには事件の情報を話そうとしないだろう。


美森/た、高坂さん! 気付いた瞬間にビックリして声を掛けます。
邦樹/話しかけてもいいですかね? 高坂さん、高坂さん!
GM/高坂は君達の声に振り返る。君達は教会所属のエージェントなので、もちろん顔見知りだ。「美森ちゃん。邦樹くん……」 君達を見て笑うが、君らの交友関係を知っている高坂は少し暗い顔をする。
邦樹/こんにちは。えっと……高坂さんたちがいるってことは、やっぱりここのマンションで起こったのは……異端事件、ですかね?
美森/せ、先輩が……蓮花先輩が?
GM/(高坂になって)「ああ、察しの通りだ」 頭を下げる高坂。周囲の数人も君達を知っている人なら苦しい顔をする。
邦樹/し、しゅん……。
美森/言葉に詰まります……。
メフメト/この男がいるということは、説明も不必要なぐらいだな。早々に動いているということは、もう捜査チームは結成しているのか?
GM/背後に居るエージェントらしき人達が会釈をする。今の高坂達には、泣きそうな美森達に掛ける言葉は無い。でも「すぐに解決してみせるから。気を落とさないでくれ」と姉弟を励ます。
邦樹/そう、ですか……あの、よろしくお願いします。何かお役に立てることがあったら、俺たちもなんでもするので!」 関わりたい気持ちをささやかに主張!
GM/「君達は彼女と親しかったね?」
美森/……先輩は、夕べ私達と一緒に夕飯を食べて、そのときは何ともなかったです。
GM/「少し話を聞かせてくれるかな。昨夜のこと、何でも」 事情聴取を行ないます。
邦樹/丁寧な聴取だ!
美森/はい、えっと、先輩は一人暮らしなので、時々一緒にご飯を食べていて。昨日もうちで野菜炒めを召し上がって……! 夜9時くらいまで一緒にいてマンションの前まで送っていったんです!
メフメト/……異端の存在に勘づいていたようだぞ。『異端グリード』とか言ったか。その名前に聞き覚えはあるか?
GM/「グリード? ……聞いたことのあるような?」 どうやら何やら教会が知っているようです。
邦樹/おおっ、教会でちゃんと調べれば何か判りそう!?
GM/そんな風に色々と事情聴取をされました。それだけで時間が潰れます。夜になりました。高坂からは「協力ありがとう。また何かあったら連絡するよ。物騒だから早く帰りなさい」と言われる。
邦樹/お手伝いさせていただけて、嬉しかったです。また是非……若干しおしおしながら頭を下げます。やれることはやった、かなあ?
GM/とても感謝してたよ。そろそろ夜も9時近い。昨日彼女と別れた時間になる。早く家に行こう。
美森/いっぱい捜査に貢献できたのがせめてもの慰め……。とりあえずお家にに帰ろう。メフメトさん達がいても今のこの街の夜は危険すぎる。
邦樹/なんか事件の後だと、夜道が物騒な感じすらするね……。ぐすぐす、犯人の重要な手がかりはまだまだ見つからない……。ただいまネオオスマン兵さーん……とりあえず居そうなネオオスマン兵に声を掛けます。
メフメト/(5D10ころころ)19人が夕飯の準備しておきました。(5D10ころころ)30人がお風呂の準備しておきました。(5D10ころころ)31人がそれともネオオスマン兵にするかと尋ねてきます。
GM/15D10も溢れるな!?(笑)
邦樹/30人使った風呂の準備って何したの!? 風呂場にプラネタリウムでも作ったの!?(笑)
美森/ご飯がいいです。
メフメト/61人がすごすごと下がっていきます。
邦樹/お風呂とネオオスマン兵さんも気になるけどね!?(一同笑) い、いつもの日常でほっとするなー。
メフメト/選ばれた19人がご飯を次々よそってソイヤッソイヤッします。
邦樹/そんなたくさんよそっても食べきれないよ!?(笑)
メフメト/(ヒャッハー達になって)「ヒャッハハハハータップリと白米盛り付けてやるぜえええぇー!」「腹破裂するぐらい食わせてやろうかあああぁー!?」「悔して泣いたって笑うまで許してやらねーからなぁひゃっははははー!」
美森/いつものお家にちょっぴりホッとした顔をします。いつもありがとう。一合でいいよ、残りは皆さんで分けてね。
GM/美森さんはそれでいいんだ!?(笑)
邦樹/こうして湯澤家のエンゲル係数はぐんぐん上がっていくのであった!(笑)
美森/ネオオスマン兵さん達が笑顔が見たいと言ってくれたので、美森のご機嫌は上昇します!(笑)
GM/腹が破裂するぐらいネオトルコ料理を食べさせられる姉と弟。
邦樹/そうか、トルコ料理が出てくるんだ(笑) あ、あの、口いっぱいに米を詰め込まれても食べられないから……!
GM/そうして時刻は21時、湯澤家にとっては少し遅い夕食。腹いっぱいで破裂しそう。沈んでいた心が少しだけ満腹感で満たされる。
美森/おいしくて食べすぎてしまう! ケバブってこんなに美味しかったんだな(笑)
GM/たくさん食べたからだろうか。汗もかく。体が熱いね。
メフメト/チャーイを飲んでいます。
GM/これは料理に使った香辛料の辛さか? いや、美森と邦樹は腹の熱さを感じた。腹が燃えるように熱くなる。
美森/ん……?
邦樹/あ、あれ? なに、オスマン兵さん、いつもと違う香辛料とか入れた?
メフメト/(ヒャッハー達になって)「ヒャッハハハハハハ水だ水をよこせ! 召喚主様に飲ませろぉおおおおー!」
邦樹/優しい!(笑)
GM/あつい。あつい。あつい。膨れ上がる。燃え上がる。破裂しそうだ。
美森/え?
GM/これは。このままでは、破裂する。破裂、した。
美森/ひっ?
GM/美森と邦樹の腹は、引き裂かれた。爆発した。四散した。
邦樹/おおおおおお?
GM/しかし腹だけが炸裂したせいか。頭は生きていた。だから2人は、自分の腹が割れたことを理解する。同時に痛みも、その目で理解してしまう。PC1は2人とも【正気度】判定難易度12をどうぞ。
邦樹/(ころころ)19で成功!
GM/うん、難易度12だからファンブルが出なければ成功の筈。
メフメト/そういうこと言っちゃダメだ!(笑)
美森/(ころころ)14……よし、期待値!(笑)
GM/成功した2人。……痛い、死に至る出血。それを全て理解しながらも、正気を保てた。狂うことはない。正気のまま、死ねるだろう。
美森/ひ、ひえー……。
GM/禍々しい声が聞こえる。「お久しぶりですね……ついに再会できましたよ……」
邦樹/お……お?
GM/声のした方を向けば、死にかけの2人にも声の主を確かめることができる。黒い影。黒い服。黒い顔に、笑う口。平和な湯澤家に似つかわしくない、黒い人物がいた。
メフメト/(5D10ころころ)28人を呼び出して包囲させます。(ヒャッハー達になって)「なんじゃあああキサマぁああああああああ!?」
美森/く、黒い人物の方を睨みつけます……!
邦樹/お、前……? 声にならない声で呟く……!
GM/黒い人物は、歪んだ口で喋る。「覚えてない? 反応も無い? 仕方ないです。ええ、ずっと前の事ですから……。しかし、思い出す必要もありません。すぐにアナタたちは死ぬ運命へと歪んでいくんですから」
メフメト/……2人を知っているのか?
GM/その間も、美森と邦樹は死を覚悟する。何故なら腹に空いた穴は……あと数秒しか生かしてくれないほどの大きさだったからだ。奴は、君達の体を指差す。黒い人物は、『イベントキー:突然の死』を使用。

 『イベントキー:突然の死』
 効果:『イベントキー:必然の死』を所持しているキャラクターを死亡させることができる。


GM/PC1、死にます。
邦樹/ふぁあああー!? 力を振り絞って体を動かそうとするけど、もう動く力は残ってない……!?
美森/最期に言い残したいことはいっぱいあるけど……! どてっぱらに大穴開けてちゃうめき声が関の山です。ただ目線だけは、邦樹を見て、それからメフメトさんを気遣わしげに探します……。そして、動かなくなります……。
邦樹/く、っそ……。何もできないまま死ぬのか、と絶望に染まりながら、目の端の姉ちゃんを捉えたまま、絶命します……。
GM/「ククク、中が綺麗になくなったでしょう? これで体内のものが取り出しやすくなりましたねぇ……その程度で壊れるモノではないと思っていましたが」
メフメト/……余に見向きもしないか。
GM/黒い人物はトドメを刺す宣言をするかのように、絶命した姉と弟に近づいていく。
メフメト/なるほど。……貴様の目的の中に、余は必要無いということだな。その2人を殺すことが目的か。……あの女が姉と弟をやたら気にしていたのもその2人が何らかの理由で特別だということか。
GM/かもな。……黒い人物は、メフメトの方にも向いて笑う。メフメトが何かをしようとしたなら、視界は暗転する。
メフメト/おや?
GM/何も見えなくなる。一瞬、目の前が上も下も右も左も判らぬ場所に飛ばされる感覚がするほどだ。意識が飛ぶ。2人が死んで、終わる。
メフメト/いきなり、ウズマキに……。
GM/次に目を開けると、全員は朝を迎えていた。……ベッドの上で寝ている、ごく普通の湯澤家の朝だ。生きている美森と邦樹、おはよう。
邦樹/新しい朝がきた! 希望の朝だ! ベッドから落ちます!
メフメト/(5D10ころころ)21人のヒャッハー達が邦樹をキャッチ!
GM/多いわ!?(笑)
邦樹/い、いつも通りの朝だ! って嫌な……夢?
美森/い、嫌な夢を見た! 汗ダラダラかいた状態で叫びます!
メフメト/(5D10ころころ)41人のヒャッハー達が美森にタオルパス!
美森/タオルに埋もれます。
邦樹/埋もれた!?(一同笑) あれは本当に……夢なの?
美森/夢だ、夢に違いない。夢だよぉ……。
邦樹/夢か。よーし寝直そう……。
メフメト/(5D10ころころ)34人が寝直そうとする邦樹に「なんでやねん!」ってツッコむ。
邦樹/ラグビーみたいになったぁー!?(笑)
美森/邦樹ぇー!?(笑)
メフメト/全員に突っ込まれた邦樹はきっとこれが普通の夢でないことに気付いてくれるでしょう。FIN。
邦樹/第三部、完!
GM/っておい!?(一同笑)
美森/……ちらっと窓の外を伺います。
GM/今日は6月24日。朝起きる時間だから7時〜8時。マンション前にパトカーがある。……この感覚は見覚えがあった。まるで昨日をそのまま繰り返しているようではないか。[世界遣い]のPCはいますか?
邦樹/はい、[世界遣い]です。
GM/邦樹は「あれじゃん」って思います。邦樹と何度もセッションしたことある設定なら、他のPC達も[世界遣い]の知識を持っていてもいいことにします。
邦樹/あ、これいつものあれだ(笑)
美森/あれじゃん!
邦樹/なるほど……てことは、いつもあの人がいるかな? キョロキョロと探す。
美森/い、いらっしゃるのか……。むくり。
GM/…………。誰も現れない。
美森/……あれ?
邦樹/……いない? あれ、いつもいるわけじゃないのか……?
メフメト/メフメト本体が2人の寝室に入ると、モーゼの十戒のごとくネオオスマン兵が道を割ります。……時間跳躍をしたようだな? それで、お前達は何を待っている?
美森/いつもなら、時間跳躍をしたときにはいるのに……あの、案内人みたいな人が現れるんですけど。ねえ、邦樹?
邦樹/そうそう、なんかすごい綺麗なお兄さんとか、可愛い女の子とかが現れるんですが……。
メフメト/……待っていても何も始まらない、か。しかし奇跡は起きた。自分たちで何か行動を起こせということだな。
邦樹/……巻き戻ったってことは、やっぱり巻き戻るなりの理由があるってことだよね。
GM/6月24日。もうすぐ9時。マンションの前の不穏な気配は消えない。おそらく、蓮花はもう……。
美森/マンションの方を見て、顔を顰める。
メフメト/複雑な顔をする邦樹と、可憐な顔を顰める美森を横目で見る。
邦樹/……俺達がうまく立ち回れば、俺達、死ななくて済むの、かな? そうなら、できることはしたい、な。
美森/そうだね。捜査協力だけなんて悠長なこと、もう言ってられない。私が……私たちが、なんとかしなくちゃ。
GM/決意を口にする一同。再び一日が始まる。……美森さん、1D6をしてください。
美森/(ころころ)5。
GM/5ですね、ありがとうございます。メモします。
邦樹/なんだなんだ?
美森/一体何の数字なんだろう……(笑)
GM/それでは、ミドルフェイズに移行します。こちらを参考に情報収集を行なってください。

【イベントキー説明】
(1)『イベントキー:必然の死』

 効果:PC1の初期配布イベントキー。PCが持つ特技で剥奪することはできない。
(2)『イベントキー:突然の死』
 効果:「イベントキー必然の死」を持っているキャラクターを死亡させることができる。
(3)『イベントキー:翠玉碑の欠片』
 効果:これを持つPC2は、PC1と同じように記憶継続で時間逆行プレイをすることができる。

【情報収集】
(1)1シーンで12時間経過。1人がシーンを1つ立てると、1日が終わる計算。
(2)契約はミドルフェイズ前に可能。それ以外はマイナー。
(3)供給はマイナー。1シナリオ1回まで。
(4)協調行動OK。AF判定を行なうシーン開始直後に宣言する。ただし、2回目以降協調行動をする場合は難易度に+2ずつ上がっていく。

【AF判定リスト】
(1)シーンは全て、6月24日9時ちょっと前ぐらいから始めるものとする。
(2)6月24日9時段階、蓮花は死んでいる。
(3)全部の判定を成功させなくてもクリアーできる可能性がある。

『AF判定:PC1の家(湯澤家)』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30
 ・ラウンド制限:なし

※「湯澤家について何か一風変わったことがなかったか調べてみる」演出に成功すること。成功した場合、湯澤家であった事実を知ることができる。
※協調行動OK。難易度:9。

『AF判定:天野 蓮花』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:30
 ・ラウンド制限:なし

※「天野 蓮花とはどういう人間だったかを調べる」演出に成功すること。成功した場合、蓮花の背景を知ることができる。
※協調行動OK。難易度:9。

『AF判定:異端グリード』
 ・使用能力値:【理知】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「蓮花が言っていた異端グリードとは何者か調べる」演出に成功すること。成功した場合、グリードの詳細を知ることができる。
※協調行動OK。難易度:9。

『AF判定:時計』
 ・使用能力値:【理知】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「時計について調べる」演出に成功すること。成功した場合、時計についての詳細を知ることができる。
※『イベントキー:時計』が無ければできない。

『AF判定:ロリと会話』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・難易度:10
 ・ラウンド制限:なし

※「金髪碧眼ツインテール6歳の女の子と偶然出会って話をする」演出に成功すること。成功した場合、龍の聖剣から不可解な話を聞くことができる。
※協調行動NG。1人でやろう。

『判定:????』
 ・使用能力値:【意志】【幸運】
 ・難易度:?
 ・ラウンド制限:なし

※「?????」をする判定に成功すること。成功した場合、「?????」を可能とする。
※PCがとある行動・提案をすると出現する。この判定に成功すると、クライマックスフェイズに突入する。


邦樹/ふおー、高まるー! 最後の判定って何だろう、わくわくしますね!?

 相談の結果、『契約』を行なうことに。
 美森がマスター、そのサーヴァントに邦樹とメフメトの2人がつくことになった。