アナザーワールドSRS・リプレイ・狂気の使者は我にくる
■ 『 第3話 』 2ページ ■
2016年1月10日




 ●ミドルフェイズ1/ルリチカ 〜休憩〜

ルリチカ/ぬんの【HP】は1だし、【正気度】も1。まずは回復に専念したいと思います。
GM/ルリチカがシーンプレイヤーになって回復行為を行なってください。教会の空き会議室で情報共有とお昼ご飯を食べたことにしましょう。
あゆむ/コンビニでペペロンチーノを買ってきましたー(笑)
日葵/私はおでんを食べようー。……あ、リアルだと冬だけどセッション内だとゴールデンウィークか。コンビニでおでんは売ってるかな?

 シーンプレイヤーのルリチカは、≪空間知識≫+≪コネ「レジスタンス」≫+≪興奮剤≫+≪肉体復元≫の使用を宣言。
 全員の【正気度】を5点、【MP】を6点、【HP】を43点回復した。


桐久雄/めっちゃ正気に戻してくれたー!
あゆむ/超正気になりました! ありがとうございます。お腹いっぱい、ほぼほぼ全回復です。
GM/ご飯をみんなで美味しく食べられたね、もぐもぐ。桐久雄の【正気度】を回復しておくとバッドエンドフラグが回避できるし、時間を掛けてもこのシーンは必要だ。
ルリチカ/準備万端! これで出発できます。


 ●ミドルフェイズ2/あゆむ 『AF判定:小屋』×『MAP:中央駅』

ルリチカ/まだ生きている鶴瀬さんを小屋に連行したいです。鶴瀬さんに声を掛けて小屋まで来てもらいます!
GM/それなら高坂が「鶴瀬総支配人に連絡しておくよ」と言ってくれます。君達は一足早く小屋に居てください。暫く経った後……運転手つきの車に乗った鶴瀬が、人気の無い静かな廃屋へと現れます。(鶴瀬になって)「私を呼んだのは君達か?」
あゆむルリチカ/(凄く萌えた声で)ありがとうございますっ!
日葵/萌えるのが早かった!(一同笑) ご足労いただきありがとうございます。
GM/「かしこまらなくていい」と言いながら、鶴瀬は全員に自己紹介を簡単に済ませます。このループでは初めましての桐久雄がいるけど、スキップスキップさせてもらうよ。「現在、君達が2225失踪事件を調査しているという話を聞いている」
あゆむ/この小屋に粉があります! ありました! これです! 吸ってください!
GM/凄い凄いスーハー凄い凄いスーハー
桐久雄/めっちゃ吸ってる!(笑) これで鶴瀬総支配人は充分に粉を吸ってくれましたね!
GM/……PC達ではなくプレイヤーさん達に確認するけど。鶴瀬に報告をしただけならそれのリアクションを見せただけで去っていくよ。何か言いたいこと、やっておきたいことはある?
桐久雄/言いたいこと? うーん……何か言い出せば良いのかな。
あゆむ/何の情報を言えばいいんだ……?
日葵/……車の写真を、ルリチカが撮ってくれたな。
桐久雄/うん……。あっ、明日田アキ子さんについて訊いたら何か出るかな?
あゆむ/そうですね。今回このような事件に関わっていて、冥王会という組織に関わりのあると思われる人物で、かなり確信に近い人物だと思うんです……という新情報を鶴瀬さんに出してみます。
GM/…………。
桐久雄/…………。
GM/鶴瀬は口を開きます。「……よく、調べ上げてくれた」
あゆむ/は、はい。
GM/「そして、よくその情報を持ってきてくれた。明桜建設の明日田アキ子だな」
桐久雄/は、はい……?
GM/鶴瀬が電話で連絡を取り始めます。そして、1分後。手帳に何かを書き始め、君達に向き直ります。「これが明桜建設本社の所在地。そしてこちらが明日田アキ子の自宅の住所だ」 PC達は『イベントキー:アキ子の居所』を手に入れてください。これが最後のイベントキーです。
あゆむ/や、やったぜ!?(笑)

 『イベントキー:アキ子の居所』
 このイベントキーを所持している場合、
ミドルフェイズの最後に割り込みのイベントとして「アキ子がいる場所に行く(クライマックスフェイズに移行する)」シーンを立てることができる。

GM/『イベントキー:カードキー』で始さんのマンションに行くのと同じ要領で、今度はアキ子のいる場所に行くことができます。
桐久雄/おー! すげぇーっ!
GM/「君達は、この女に襲われたと言ったな? この女は明桜建設の責任者。そしてこの会社の背後には、組織として暴力を用いて犯罪活動に従事し収入を得ている『明桜組』がある。言われてみれば明桜組が、能力者団体の冥王組と繋がっていると思えてくる」
日葵/は、はい。相手はヤクザで、現に彼らが桐久雄達に異能で洗脳して事件を起こそうとしていたのを、我々は見ています。
GM/「既に洗脳して危害を加えようとした彼女が、君達をそのまま見逃してくれるとは思わない。おそらく近日中……いや、もしかしたら数時間後にはまた君達を襲うかもしれない」
ルリチカ/確かにそうですね。……過去のループを知っている俺達には、18時に奴らが動き出すことを知っている。頷きます。
GM/「既に100人もの人間を攫った連中だ。大きな事件が発生した後では遅い。直接彼女の場所へ行こう。堅苦しいかもしれないが、俺も君達と同行していいか?
あゆむルリチカ/いいんですかぁ!?
日葵/めちゃくちゃ嬉しそうな声を出した!(笑) あ、ありがとうございますっ! けど、いいんですか?
GM/「相手は組織だ。電車にカモフラージュした大掛かりな仕掛けをしたり、いくつもの建物を所有したり、大勢の人員を配備できる暴力団だ。いくら能力者といえど数人で立ち向かえる相手ではない。権力を振りかざさなければならない場面だって出てくるだろう?」 警察や教会に物言いができる、組織戦に強い人が味方になるというイベントです。これは高坂じゃできないことです。
日葵/た、確かに。高坂さんとは別に凄いアイテムだ、鶴瀬さん!(笑)
桐久雄/能力者が死ぬ18時より前にアキ子さんのところに乗り込んで……儀式を阻止すればいいんだ!
GM/「何か先に言っておきたいことはあるか?」
あゆむ/さっき鶴瀬が「俺」って言った。カッコイイ……。
GM/そっちかよ!?(笑) 「これから特命課と相談して明桜建設に出るための準備をしてくる。最終決戦になるから君達も準備を万全にしておいてくれ。要望があるなら聞こう。他に何か俺に言っておきたいことは?」
あゆむ/鶴瀬は強い。あと顔が良い。
GM/ありがとう!? 普通に照れるよ!(一同笑)
あゆむ/でも鶴瀬って『アド街』とか観てそう。
GM/『アド街』ぐらい観るよ!?(一同爆笑) では……鶴瀬は色々報告したり仲間を連れてくる準備があるので、シーン退場します。
桐久雄/オレも今のうちにいっぱい深呼吸しておこ! ……そうだ、『供給』をしておかないと≪護りの契り≫が発動しないんだ。やっておかないと!
あゆむ/それだ、忘れずやらないといけないこと! ひまちゃんの≪カバー≫の射程を伸ばすために『供給』します。
GM/マイナーアクション換算で『供給』することが可能だよ。
あゆむ/日葵さん……これからもよろしくお願いします。
日葵/ああ、私もあゆむがいないと強くなれんからな。よろしく。
あゆむ/大好きギューっ! 頑張ってクリティカル出してね!(笑)

 あゆむと日葵は『供給』を行ない、【HP】と【MP】を1D6点ずつ回復した。

あゆむ/あと……駅に行きたいです。この時間なら、駅に……始さんがいますよね?
GM/鶴瀬とは話をしただけ。『供給』はマイナーアクション換算。メジャーを用いる判定はまだやっていないので、駅での行動を可能とします。……外はまだ明るい時間。快晴の休日のせいか、それなりに人はいる。それでもホームの先の方まで混んでいる訳じゃない。だというのに……。
ルリチカ/……ホームの先に、彼が立っているんですかね。
GM/うん。……≪千枚皮≫の効果で、一般人には普通のおじさんにしか見えない。けど、君達の目は彼の本当の姿を映し出すことができる。
あゆむ/……始さんの姿を捕捉します。
GM/ホームの先で立って電車を見ていた彼は、何か思うことがあるのか、複雑な表情をしていた。でもそれだけ。彼はすたすたとその場から去って行こうとする。
あゆむ/……行っていいですか?
桐久雄/ぽんっと、ぬんの背中を叩く。
あゆむ/…………。去って行こうとする彼の手を、ぱしっと掴みます。
GM/おじさんはビックリ顔で止まる。声は出さない。
あゆむ/……お久しぶりです、になるのかな。
GM/その言葉を聞いて、掴んだ彼女を見て、彼の目をどんどんと見開いていく。
あゆむ/震えながら、両手で手を取ります。……お疲れ様です、プロデューサーさん。今まで貴方がどこで何をしていたか、何となく判っています。
GM/「あ……」 電子音のような声を発する彼。「……ゆ……」 そして、黙る。
日葵/事故らないようにしましたね!?(一同爆笑)
GM/正直ここでボケていいかGMは悩んでいる!(笑) ここはシリアスでいくけど! ……彼は、あゆむが何者なのか知らない。どうして「貴方が何をしていたのか判る」なんて言ってくるのか、検討もつかない。
桐久雄/確かにそうだった……。
GM/あゆむが能力者だったなんて知らない。教会のエージェントの一人なんて知りやしない。だが……前のループで彼の魂は救済されている。前の世界のことを思い出すデジャブ判定が発生します。
ルリチカ/おおおおっ!?
あゆむ/前回の桐久雄さんのおかげだ! ありがとう!
GM/1ゾロのファンブルが出なければ成功します。
あゆむ/そういうの言っちゃダメ!(一同笑)
GM/(ころころ)イキの良いダイスだ。出目が5と6で……ほぼほぼクリティカルじゃないか。なら、ほぼ思い出したことにしようか?
日葵/う、うわぁ! 最高の展開かな!?(笑)
GM/彼の脳裏に、ある世界が展開する。とある世界であゆむと戦った記憶。「私を憎んで」「貴方を殺す」「それが私の償い」と泣きながら言ってくれた記憶だ。
あゆむ/……うっ……。
GM/それはまだ先の話。今夜起きること。だけど彼は確信してしまう。目の前にいる少女が自分の行く手を遮る敵であることを。けれど涙を流しながら「殺せない」と言ってくれた味方であることを……空想する。
あゆむ/……握りしめる手に、ぎゅっと力を込めます!
GM/「……あ……ああ……」 ふるふると震える彼。振り解こうともせず、あゆむをじっと見ている。
あゆむ/あのとき……私の口からでは言えなかったことを言います。プロデューサーさん、戻ってきてください。
桐久雄/…………。
あゆむ/……私! 自分の口でちゃんと言えるようになりました! こんな素晴らしい仲間がいるからです。今度は自分の口で言います。戻ってきてください!
日葵/あゆむ……。
GM/いきなり現れた彼女。描いた空想。そして一番欲しがっていた言葉。彼の目からボロッと涙が零れる。途端、ビクンビクンと始の体が不自然に震え出す。肌に血管という血管がボコボコと浮き上がり、首や顔中に令呪の刻印が走り出す。
あゆむ/あっ、令呪が……!
GM/彼を縛る令呪は「邪神を召喚しろ。しなきゃ死ね」というもの。彼が拒もうとした瞬間に肉体へ苦痛が走るようになっている。
あゆむ/ということは……こっちに戻ってきてくれる意思があるということ!?
GM/そうだね。だってまだ大量殺人はしていない、後戻りができないレベルではない。もう無でしか自分は救われないと諦めた世界ではないから。
あゆむ/私達は……プロデューサーさんを操っている人達も居場所も判っています! すぐに何事も無く終わりますから、だから、私達を信じて!
GM/「あ……アア……ああ……」 呻き声を上げる、いや、それは……あゆむの言葉に頷いているんだ。肯定しているんだと判ります。
日葵/やった……!
GM/始の令呪を一時的に解除する【意志】判定をしてもらいます。始を無力化させる演出をしてもらうよ。なお、≪心霊治療≫か≪心霊医学知識≫を取得しているキャラクターはこの判定達成値にプラス5のボーナスが付きます。
ルリチカ/[聖職者]だけど、残念ながらどっちも持っていないです……。
GM/この判定で完全に『契約』を解除はできません。実際の解除には心霊医師による除去手術やマスターによる契約解除命令がないと無理です。それでも……ここで彼を苦しみから救うことができます。
ルリチカ/ルリチカの【意志】は5ある。でも振り直し特技の≪悔改めよ≫があるから、出来れば違う人が判定してもらった方がいい。
桐久雄/だとすると……オレやひまちゃんよりも【意志】が4の、あゆぬんが?
あゆむ/判りました、シーンプレイヤー自らいきます! ≪ツールマスタリー≫の効果で【意志】のクリティカル値が下がっているのと、≪箱舟の主≫でクリティカル値を下げて判定します!(ころころ)……クリティカルは出ない。
ルリチカ/もう一回振ろう! ≪悔改めよ≫!
あゆむ/(ころころ)……達成値10です。
ルリチカ/≪叱咤激励≫! その効果に≪上級感応力≫を使います! なので、達成値+9して!
あゆむ/スーパーありがたい! 合計で……達成値19!
GM/……ビキビキと血管を浮き上がらせていた彼は、その場に膝をつき、崩れ落ちます。彼を一時的に無力化し、保護することができるようになりました。
日葵/おお、やった! 2人は頼りになるな!(笑)
あゆむ/教会に保護を求めていいですか! 救急教会24時!(笑)
ルリチカ/電話で高坂さんを呼びます。高坂さーん!
桐久雄/高坂さん! Pを! Pを保護してくださーい! 今すぐ駅に車を回してー!


 ●ミドルフェイズ3/日葵 〜休憩2〜

GM/教会に保護された始。令呪の除去手術は、教会に駐在している心霊治療医院会のスタッフに説明すればしてくれます。……君達から状況を説明されたスタッフは、始の令呪刻印を取り除く緊急手術をしてくれることになりました。

 心霊治療医院会
 「現場復旧委員会」と同様の、教会の部署の一つ。心霊医学知識に長けた医療班。
 異端による傷を治したり、呪いの解呪や令呪刻印の除去手術(契約解除)など、異能力を使った治療のプロ集団。


GM/ぬん達はベッドに寝かされガラガラと手術室に連れて行かれる始さんを見送ります。これから彼が令呪から解放されるかは、彼次第です。なんせまだ彼を縛ろうとしているマスターは生きている。100%成功する手術とは言えません。
あゆむ/はい。でも……どうかお願いします。深々と頭を下げます。
桐久雄/でも良かったね。プロデューサーさんを保護することができたんだから!
あゆむ/ありがとうございます……ルリチカさんの支援があってのことです。
日葵/お疲れ様、『供給』しよう。日葵の膝枕でもいかがかな?
ルリチカ/うわ、この世の天国かな!? 最高だよっ!(笑)

 日葵とルリチカは『供給』を行ない、【HP】と【MP】を3D6点ずつ回復した。

GM/手術室に運ばれる彼を見送って、救護室でルリチカが休んでいるとき……鶴瀬が現れていいかな?
ルリチカ/ひまちゃんに膝枕されているときに!?(笑) すみませんこんな格好で!
GM/(鶴瀬になって)「構わん、身を起こさなくていい。2225失踪事件の失踪者の一人を保護したと聞いた。先ほど執刀医から聞いたが、かなり呪いは根深くいつ手術が終わるか予測ができないそうだ」 このシーン内では手術が終わらないので、続きのミドルフェイズを進めてね。
あゆむ/はい……。
GM/「元々、令呪の除去手術は体に出現した刻印を切断しなければならない。腕に刻印があるなら腕を切り、左胸に刻印が出たら胸を抉る必要がある。彼の場合は喉を中心とした上半身全てだ。しかも彼を縛るマスターが存命しているとなったら……」
桐久雄/……かなり難しいってことなんですね。
GM/「しかしN市に配属されているスタッフは優秀だ。重要参考人である彼を死なせることなどしない。……安心して事件解決のために動いてほしい」 鶴瀬は、ぬんを励まします。
ルリチカ/ありがとうございます。俺達は最大限体を整えて向かおう。
あゆむ/はいっ。あの、こういうお願いもアレですけど……こちらに協力する意思のある人ですので、なにとぞ穏便なご処置を……。
GM/「それを決めるのは私ではない。後で弁護士に頼むといい」
あゆむ/は、はうぅ。こういうときは「私」なんだ……!(一同笑)
日葵/総支配人の言う通りだな。ルリチカを膝枕しながら思います(笑)
GM/身を起こさなくていいとは言ったが、本当に膝枕したままなんだ?(笑) ……高坂ならここは「頑張るよ! 何とかするよ!」って言うけど、鶴瀬は言わないなって思うので冷たい態度になっちゃった。ごめんね。
あゆむ/そういう男なんですよ、鶴瀬って奴は!(一同笑) 高坂さんは「身近な助けてくれる人」ですからね。一方で鶴瀬総支配人は違うお助けNPCとしての側面を見せてくれるから好きです。
ルリチカ/お助けNPCが2人いる意味がちゃんとありますよね。……教会が滅茶苦茶になった後に、権力が分かたれて法が整備された教会の歴史を感じさせる言葉! 良い!(笑)


 ●ミドルフェイズ3/桐久雄 〜休憩3〜

桐久雄/桐久雄も、ぬんと『供給』がしたいです。最終決戦前に回復は大事だし、シーンを作ります!
あゆむ/はい。……桐久雄さん、具合は悪くないですか?
桐久雄/この通りピンピンしてるよ! あ、このループではまだサインを書いてもらってなかったから、サインをしてほしいな。
あゆむ/もう一回書いておきますね。……今までのループより晴れやかな顔で書きます!
桐久雄/満足そうな顔をして3D6振ります!(笑)

 桐久雄とあゆむは『供給』を行ない、【HP】と【MP】を3D6点ずつ回復した。

あゆむ/……さっきからずっと言っているんですけど。ありがとうございます。サインを書き終えて、ペコリと頭を下げます。
桐久雄/そんな、感謝されるようなこと全然やってないよ!
あゆむ/でも……さっきプロデューサーさんに言ったことと同じになりますが、言わせてください。私、本当はプロデューサーさんに戻ってきてほしかったんです。でもそれは私の口からは言えなかった。自分に自信が無かったから……。
桐久雄/……うん。
あゆむ/けど、桐久雄さんが「帰ってきて」って言ってくれた。それを聞いた私が助けられた気になりました。いっぱい助けてもらったお礼がしたいです。……本当にありがとうございます。
桐久雄/なんか改めて言われれると痒くなってくるな。こっちこそありがとうって言わなきゃだよ。いつも助けられてばっかりだし。そ、そういや傷とか残ってない!?
あゆむ/ルリチカさんのおかげで無傷ですよ。この通り!
GM/そう、あの351点のダメーを受けても今や【HP】満タン(一同笑)
ルリチカ/だってアイドルの女の子に傷を残したら大変だろぉー!?(笑)
日葵/ルリチカが全身全霊を尽くしてくれた結果だな(笑)
桐久雄/……言えないこと、か。ぬんにもあったのかもしれないけど、オレも……言えなかったことが一つあるんだよ。
あゆむ/何ですか?
桐久雄/……ぬんの手を握りながら、自分のことを励ますような感じで……機関にいたことを話そうと思う。
あゆむ/あっ……。握ってきた手を、ぽんぽんとします。
桐久雄/……オレな、機関っていう場所にいたことがある。プロデューサーさんを誘拐した連中がいたところだ。それと今から話すことは憶測なんだが……オレはあの明日田アキ子って人と、一緒にいたような気がするんだ。
あゆむ/え……。
桐久雄/雰囲気が似てるんだ。狐っぽい目尻が似ていたり、きっとオレのことを殺そうとしたのは一回だけじゃない……。な、何が言いたいかっていうと!
あゆむ/はい……。
桐久雄/オレも一歩間違っていたら、あの人みたいになっていたかもしれない。
あゆむ/…………。
桐久雄/たくさん人を殺していたかもしれない。自分が助かるために、誰かに褒めてもらいたいがために、人を苦しめていたかもしれない。……既に何人も殺していたかもしれない。けど、それをしないようにオレを助けてくれたのが、みんななんだ! ……これで終わらせような。
あゆむ/……はいっ。桐久雄さんが「ここにいたい」と思える場所にいられるなら、それは桐久雄さんの力でもあるんですから頑張ってください、ね? ……アイドルらしい受け答えではなく、あゆむらしい言い方で言います。
桐久雄/……。マイサンシャイン……(一同笑)
GM/それ、ぬんのキャラソンか何か?
あゆむ/新たなシングルで出したい!(笑) では勝ちに行きましょう! ……晴れやかな気持ちになりました!
ルリチカ/ハグとかすると思ったんだけどなヒソヒソ。
日葵/そしらぬ顔をして気配を消していたんだけどなヒソヒソ。
桐久雄/ハグとかしねーよ!(笑)
GM/……「気配を消していた」とか、ひまちゃん何者だ?(一同笑)


 ●クライマックスフェイズ 〜激突〜

GM/決戦に向けて準備をしてくれたので、『イベントキー:アキ子の居所』を使ってクライマックスフェイズに移行することができます。プレイヤーさん達の「こんなシーンがしたい」という希望を優先しようと思うんだけど……。
桐久雄/となると、本社にカチコミかな。
日葵/カチコミなら得意だぞ。
GM/得意なのかよ!?(笑)
あゆむ/警備員って何だっけ!? 警備する側だよね!(笑) ……いや、カチコまれサイドだからどういうノウハウで動けばいいか判るのか!
GM/それじゃあ「明桜建設に凸する」という演出でシーンを進行するね。鶴瀬が「こちらの調査によると、現時刻では明日田アキ子は本社いるそうだ。明桜建設本社には結界やトラップが仕組まれていることはなく、むしろ自宅に戻られた方が大変だ。だからこそ今のうちに向かおう」と話し始める。
あゆむ/強制捜査的な名目で会社に入るんですか……?
GM/「ああ。先ほど裁判所に赴き、令状を請求してきた。特命課に働きかけたら迅速な対応をしてくれたよ」
日葵/さ、さすがですね!
ルリチカ/刑事ドラマみたいなことしてる!
あゆむ/鼻血を吹いてないゆたかさんが「刑事ドラマみたいだな!?」って言いながら仕事してるよ!(一同笑)
桐久雄/(突然ゆたかの妹・みすずになって)「兄ちゃん! 今まさに刑事っぽくてカッコイイよ!」(笑)
GM/もちろんゆたかさんと狛さんにはシーンに登場してもらうからな(笑) ということでスーツを着込んだ男性の一団が、明桜建設本社にザッザと行進。
日葵/ガサ入れだ!
桐久雄/明桜建設って……暴力団っぽいんですよね? となると警察が来たら凄い騒動になりませんか?
GM/画面を派手にしたいので騒動にします。警察とヤクザのガンつけ合いとかするんじゃないかな。鶴瀬以下スーツ一同が。普通の『お話合い』なら平然と進む筈だ。けど警察が来たと判った明桜建設側は、まるで武装して出てくる。その時点で『隠したいやましいことを抱えている』と察しがつく。
日葵/おおっ。
GM/本社に来る前の君達は「20人ぐらいの人が通せんぼしてくるかな?」と思ったでしょう。だけど実際君達を待ち構えていたのは、いかにもヤクザな集団50人以上です。
ルリチカ/大所帯! 戦争だ!(笑)
GM/「なんじゃいワレー!?」「クソポリども何の用じゃぁ!」と強気に睨んでくる柄の悪い代表者に対して、ゆたかさんが「令状ならここにある!」と毅然とした態度で返す。
あゆむ/(突然ゆたかになって)「いっぺん言ってみたかった台詞なんだよこれぇー!」(一同爆笑)
桐久雄/(狛になって)「ゆたかセンパイ! 今すっげぇカッコイイッスよー!」(笑)
あゆむ/桐久雄さん! 貴方のヤクザ的第六感はこれからどうしろと言ってますか?(笑)
桐久雄/オレの予感だと……カチコミされたら上の偉い人は裏口から逃げ出す! 裏に行こう! この建物の造りだと……西側が抜けやすいと思う!
日葵/凄い、さすがヤクザの息子だな!?(笑) 確かにあっちの門ではなく、そっち側を抑えつけられると難しいな……警備する側のプロも賛同する!
あゆむ/ここはプロフェッショナル達の意見を採用しましょう(笑)
ルリチカ/ああ、あっちに回り込もう! 表の騒動は鶴瀬さんやゆたかさん達に任せて、俺達は裏に行きます。
GM/裏口に向かう4人。表が騒ぎになっているせいか、裏が手薄な状況です。君達が裏口に向かうと……見つけてしまう。着物の女性を。
桐久雄/明日田アキ子!
GM/サングラスに黒スーツの男を2人連れて、自宅へ逃げようと車に乗ろうとしていたアキ子を発見。彼女は焦っている様子だ。警察が来ただけならクリーンな仕事のふりをすれば世間が守ってくれるから強行突破されることはない。だが、警察じゃない人の家宅捜索はヤバい。
日葵/鶴瀬さんの存在が怖いんだ!
GM/ええ、しかも鶴瀬は『機関解体事件』を引き起こした張本人。機関側からすると天敵以外の何ものでもない。
日葵/車を開けようとしているSPのもとへ走り寄る。手ごと車のドアをバンッと閉める! ……待ってもらおうか。
あゆむ/ひ、ひまちゃんカッコイイ……!(笑)
GM/バンッと手ごとドアを閉められたら普通は「痛ぇ!」と泣きごとを言う。しかしグラサンのSPは……無言で機械的に日葵を見つめるのみ。世の中には助手席に乗っていた人の首を刎ねられても普通に運転するSPもいる。
桐久雄/おっと!?
日葵/心の強い男だな。
桐久雄/ひまちゃんみたいに頑丈で済む話じゃないと思うよ!(笑) 心が無いんじゃないかな!?
GM/SPは無反応。しかし一方でアキ子は「やべぇ!」とさらに焦り出す。表の騒動だけでなくここまで来たかと焦りを隠しきれないようだ。(アキ子になって)「な、なんですか貴方達! 失礼な女ですね!」
日葵/失礼でも構わんさ。お前に用がある人がいる。
GM/「用がある……?」 そう言いながら、アキ子は桐久雄とあゆむを見よう。
あゆむ/……数時間ぶりです。
桐久雄/どうだ、ビックリしたか!
GM/「……あら、こちらから挨拶をしに行こうと思ったのにわざわざ来てくれたの? しかもあんな大所帯で。それとも大人数で私にごめんなさいをしに来たの?」
桐久雄/逆だろう! そっちがごめんなさいって言う番だからな!
あゆむ/貴方達がこれからしようとしていることには検討がついているんです! バッと書状の写しを見せます! ……私、刑事ドラマいけそう!?(一同笑)
GM/「ああ、貴方は……私のサーヴァントの令呪を解除しようとした……」 ≪望淵鏡≫で駅のホームでの出来事を見ていたらしいアキ子は、あゆむを見て言います。
あゆむ/書状はウズマキにポイします。……私は、私の大切な人を返していただきに参りました!
GM/「貴方は、令呪の本当の恐ろしさが判ってないわね? ……来なさい、私のサーヴァント!」 本来であればここにアキ子のサーヴァントである始が召喚され、敵として参戦します。ですが……プロデューサーさんをちゃんと教会へ保護しましたね?
ルリチカ/はい。
GM/……始は、手術中です。厳重な警備と治療の中、契約を切られている真っ最中です。アキ子がいくら命じても強制召喚されません。
あゆむ/どうしたんですか、来るんじゃなかったんですか! 私がラインした方が絶対早く来てくれますよぉ!?(一同笑)
日葵/煽っていくスタイルだな!?(笑)
GM/儀式の実行者である始を教会に奪われたことに、怒りを抱き始めます。「……本当に小癪な真似を。カスッケツが何を! あのサーヴァントが儀式を行なえないとなったら……貴方にしてもらうしかないわね!」 アキ子は桐久雄を見る。≪魅了の魔眼≫で桐久雄を手中に収めようとする……けど、演出で回避して構いません。
桐久雄/一瞬怯む、けど……二度目は効かない! 二回見たからね、『もう覚えている』!
あゆむ/設定を拾ってきた!
ルリチカ/おおお、拾ってきた!(笑) ここが年貢の納め時ってやつだな。
桐久雄/それじゃあ……あのときの続き、やろうか?
GM/「あのとき……?」 彼女は、次第に思い出していく。かつて機関と呼ばれるところで……桐久雄を食べようとしていたことを。「ああ、ああ! あのときのお坊ちゃん! 私が食べようとしたのに優秀だからって生かされたお坊ちゃんなのね!? あのお方の目に適うなんて忌々しくて憎たらしくていつかいつか喰い殺したいと思っていたの!」
桐久雄/……覚えていたのか。

 「……儀式の実行者なんて貴方にはもったいないわね! 貴方はここで死ぬのがいいわ! いずれ死ぬけど私が食べてあげる!
 また人間なんて攫って儀式の適合者を作ればいいのよ、貴方なんかを神の代行者なんてさせないわ! 降臨する神の御姿を見る前に! 死になさい!」

 アキ子の姿が変貌していく。九本の尾、鋭い眼光、本来の獣の姿へ戻っていく。
 SPの男達もサングラスを外す。人間のものとは思えない真っ赤な眼を向け……4人に襲いかかる!


日葵/襲い掛かってきたヤクザの攻撃を、無闇にバク転して下がる!
ルリチカ/か、カッコイイ!(笑)
GM/間合いを無事に取ったね。……それではクライマックス戦闘、始めます! これがラストバトルなので全力でいってください!
桐久雄/はいっ!

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:桐久雄、あゆむ、ルリチカ
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ2:日葵
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ3:SP・A、SP・B
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ4:アキ子


GM/先ほども言った通り、始を教会に保護したので彼はラストバトルに参加しません。
あゆむ/やったー! クライマックスフェイズにいく前にあのイベントを起こしておいて良かったー!

【行動値】
 桐久雄:20
 アキ子:17
 あゆむ:16
 ルリチカ:16
 SPA&B:14
 日葵:13


GM/第1ラウンドセットアッププロセス開始です。アキ子は≪闇の血統≫を使用してダメージアップを宣言。
あゆむ/ぬんはセットアップに≪トート≫+≪アポロン≫を使用します! 味方全員に、回避判定を3D6で振れて2D6選択式になります。
ルリチカ/3D6で振ればファンブル率が低くなる! 強い! ルリチカはセットアップに≪空間知識≫を使用します。
GM/SP2体も無難に≪闇の血統≫を使うよ。
あゆむ/無難だなぁ。シーン間ダメージ+1D6だもんね、判るよ(笑)
GM/無難が一番だもん。では早速メインプロセスにいくよ。
ルリチカ/ルリチカがイニシアチブプロセスで、≪俯瞰の誘惑≫を使います! 『契約』しているひまちゃんとあゆむちゃんに飛行状態になってもらって、【行動値】にプラス4します。
桐久雄/2人同時に【行動値】が上がった。アキ子さんと【行動値】が並んだよ、やったぁ!
GM/【行動値】は同値の場合、PC優先なので先方になれるよ。これは特技を使う価値があるね。

【行動値】
 桐久雄:20
 あゆむ:20
 日葵:17
 アキ子:17
 ルリチカ:16
 SP×2:14


GM/SPの2体は、イニシアチブプロセスで≪鳥躍≫を使おうと思います。
桐久雄/桐久雄も≪鳥躍≫を使います!
GM/SP達が先手を取ろうとしたけど、元々の【行動値】が高い桐久雄が先に行動できます。今更ネタ暴露するけど、このSP達も機関にいた強化人間設定なので桐久雄の兄弟分だと思う。
桐久雄/初めましてお兄さん達!?(笑) 先に桐久雄が移動してエンゲージを封鎖したい。マイナーアクションで10メートル移動して、ヤクザのいるサークルに……。
GM/ヤクサーの姫になります。
桐久雄/違う! ヤクザのいるエンゲージに入ります!(笑)
ルリチカ/あのエンゲージ、ヤクザしかいないぞ(笑)
あゆむ/(突然ゆたかになって)「でもお前は頑張って特命課に就職するんだよな!? 近くで俺も見ているからな!」
桐久雄/が、頑張りますぅ!(笑) メジャーアクションは≪ヘル≫+≪デスブリンガー≫で攻撃! SDは3つ消費します。弱そうな方に攻撃しますよ!
GM/どっちも同じ顔です。
桐久雄/じゃあAから命中判定!(笑・ころころ)命中25で当てます。
GM/命中高いね。(ころころ)回避16で失敗、当たります。
桐久雄/ダメージロール直前に躊躇なく≪インドラ≫を使用。(ころころ)66点物理ダメージ+麻痺!
あゆむ/早速≪禍福のさざなみ≫使います!(ころころ)2だったので大丈夫。そのダメージロール+20してください!
桐久雄/それだと、86点の物理ダメージですね!
GM/……生きてはいます。ですが痛い! では≪鳥躍≫を使ってSP2体が攻撃。同じエンゲージにいる桐久雄に攻撃! ≪統制者の眩暈≫+≪破却打ち≫+≪魂を纏う腕≫で攻撃!
ルリチカ/≪破却打ち≫で攻撃、だとぉ!? スキルウェポンを破壊して使う特技だ!

 強力な攻撃を繰り出してくるSP達だったが、ルリチカの≪叱咤激励≫やあゆむの≪ミネルヴァ≫によって回避に成功した。

GM/≪叱咤激励≫に≪ミネルヴァ≫、尚且つ3D6振れるという安心感は凄い。さて次は……【行動値】が上がったぬんの番だ。
あゆむ/俯瞰が誘惑したぬんの番です!
日葵/誘惑のぬん!(笑)
あゆむ/うっふん。……マイナーアクションで移動してエンゲージを分けます。ひまちゃんの後ろに隠れる! たたたたっ!
日葵/か、可愛い(笑)
あゆむ/メジャーアクションで≪レイリン≫を使います。ひまちゃんの命中のクリティカル値をマイナス2するよ。頑張ってクリティカルしてね!
日葵/次は【行動値】が上がった日葵のターンです。マイナーアクションでアキ子さんのいるエンゲージに移動。≪征圧術≫でアキ子さんに攻撃します!(ころころ)……クリティカルはしない。
ルリチカ/……一回振り直してみよう! ≪悔改めよ≫!
日葵/頑張ります。頼む!(ころころ)出た、命中クリティカルです!
あゆむ/やったぁ! まずはアキ子さんの回避判定を!
GM/(ころころ)残念、避けきれませんでした。
ルリチカ/クリティカルしたその攻撃に≪戦術指揮≫を使用! ダメージロール+2D6!(ころころ)ダメージ+8!
あゆむ/クリティカルした攻撃に≪ルー≫+≪大地の勅命≫を使用します! ダメージ+24してください!
日葵/ダメージロール直前に≪特攻≫します!(ころころ)合計ダメージは、物理64点+放心!
GM/64点くらいます。……アキ子は、ラスボスとはいえ[魔術師]です。
桐久雄/切実な言葉だなぁ(笑)
ルリチカ/『バステ:放心』になったのは嬉しいな。これで全判定マイナス1D6だよ!
GM/……その放心を無かったことにします。≪EP:バステ回復≫を使用!
桐久雄/あっ。……どんどん代償を払わせよう!
あゆむ/前回ラスボスの【MP】切れで勝利しましたもんね。【MP】を使わせていこう!
GM/次はアキ子さんのターンか。≪毒の魔弾≫+≪這いよる混沌≫+≪魔導書≫で攻撃します。おまたせ(笑)
日葵/げっ、『バステ:毒』だ。
GM/だけどアキ子の≪這いよる混沌≫はプロデューサーさんと違って対象1体のみなんだ。そうだな、やるとしたら桐久雄がアツイ。
桐久雄/来いよ!(笑)
あゆむ/今この桐久雄がアツイ2016!(笑)
GM/命中判定いきます。(ころころ)命中40。
桐久雄/(ころころ)出目が1・2で失敗!
あゆむ/一応振り直しておこう! その回避判定に≪逆転運命≫!
桐久雄/(ころころ)惜しい! クリティカルはしなかった……回避25。令呪ください!
あゆむ/令呪飛ばします! 回避45にして!
GM/アキ子が命中判定に≪機関「チルドレン」≫を使用。命中50にします。
桐久雄/げっ!? それなら、桐久雄も回避判定に≪機関「チルドレン」≫を使用! 回避55にします!
GM/……負けました。避けられてしまいます。

 ルリチカは≪興奮剤≫で全員の【MP】6点回復、≪肉体復元≫で【HP】40点回復した。
 全員が行動済みになったとき、アキ子が≪EP:二回行動≫の使用を宣言した。


GM/ラウンド間持続の特技はこのメインプロセスでも効果持続します。だから今までの効果が全て乗った状態で≪愚者どもの手≫+≪暗黒の渦≫を使用。毒と麻痺と放心の三重バステ攻撃ができあがります。
桐久雄/ラウンド間進行特技ってそういう使い方があるんですね!?
あゆむ/うにゃあ、みんな強い!
GM/≪這いよる混沌≫による9D6と、≪暗黒の渦≫の9D6を合計し、スキルウェポンなども追加して……合計20D6のダメージです。このコンボは強力なんだけど、キャラクターレベルと【MP】が馬鹿みたいに高くなければ使えないという、ラスボスでなければ無理な組み合わせです。
あゆむ/【MP】をめっちゃ使いますよね。そのまま【MP】切れで倒れて!(笑)
ルリチカ/そんな強い攻撃でも攻撃対象は1体だけだ。避けていこう!
日葵/壁を乗り越えていくがいい!
GM/誰を狙おうかな。どのPCを狙ってもおいしいんだよな。桐久雄とは因縁があるし、目の前にひまちゃんはいるし、回復役のルリチカは倒したいし、ぬんは『契約』の中心地にいるし。……でもここは華を取ろう、桐久雄を攻撃!
桐久雄/オレのこと好きだな!? ありがとう!(笑)
GM/命中判定!(ころころ)命中は39!
桐久雄/(ころころ)回避20ですな! その差19! 令呪1つ分だ……。
あゆむ/……≪ミネルヴァ≫に令呪を使って私に令呪を使えば、桐久雄の貴重な令呪が温存できる!
ルリチカ/それでいこう! ぬんの≪ミネルヴァ≫に令呪を使用!
あゆむ/≪ミネルヴァ≫を使用します、そいやっ!(ころころ)1D6で2だったので、回避判定に達成値+22!
桐久雄/そうすると……回避が42だ!
GM/……うーん、ここはダメージを入れておきたい。大きい攻撃がしたい! 命中判定に≪機関「チルドレン」≫を使用。命中49にします。
ルリチカ/こちらは何としてでも避けたい! ここで当たりたくはない。ラストの令呪を切ろう!
あゆむ/ラスト令呪を使います! 回避を62にしましょう!
GM/回避62だと……アキ子の≪機関「チルドレン」≫を使っても命中59で届かない。攻撃失敗します。
日葵/なんだこの数値は。
あゆむ/ラスボス戦だよ!(笑)

 クリンナッププロセスに、アキ子は≪紅蓮の指≫を自身に使用。日葵に攻撃を行なう。

GM/(ころころ)命中は39。
日葵/(ころころ)回避15。……何がどうしても当たるな。
GM/ようやくダメージロールだ! ダメージロール直前に≪銀色の剣陣≫を使用、ダメージ+10D6します。(ころころ)……代償を、ちょっと削りました。
日葵/プロデューサーさんの代償すべて6点を見習ってほしい!(笑)
あゆむ/プロデューサーさんは命を燃やしまくっていたなぁ(笑)
GM/クリンナッププロセスになったらバステなどは回復するので、ラウンド持続効果は消滅しています。(ころころ)その結果、霊力ダメージ100点ちょうどだ。
日葵/≪鋼化≫を使ってダメージを3D6点軽減します!(ころころ)……まぁ、立ってる。
桐久雄/≪檻触手≫を使用!(ころころ)14点弾いて!
ルリチカ/≪念動障壁≫!(ころころ)21点軽減!
あゆむ/ルリチカの≪念動障壁≫に≪大地の勅命≫を使用! 効果に+10点します! ひまちゃんを生かそうプロジェクト!
日葵/となると……日葵の【HP】は46点で、立ってますね。まだ生きてる!

 しかし1点以上のダメージを受けたので、日葵は『バステ:毒』になった。次のラウンドのクリンナッププロセスから毒ダメージを受けることに。
 第2ラウンドセットアップで、桐久雄はアキ子に≪異形の触手≫の使用を宣言した。


桐久雄/【行動値】を2D6下げます!(ころころ)はい、9下げてください!
GM/9も下がったら……一番最後になっちゃったよ。