アナザーワールドSRS・リプレイ・狂気の使者は我にくる
■ 『 第2話 』 3ページ ■
2015年8月23日




 ●ミドルフェイズ7/ルリチカ 『AF判定:2225電車』×『MAP:中央駅』

GM/それでは次に、かしこいルリーチカのターンどうぞ。
ルリチカ/は、ハードルが上がった……(笑) ルリチカは中央駅に向かいます。駅の8番ホームに居た鳩を眺めて、前回の苦い記憶を思い出します。≪バベルの唄い手≫、あれは使えなかった……。
GM/鳩、スヤァ……(笑)
ルリチカ/同じ過ちは繰り返さないぞ、セルフ≪悔改めよ≫。……時刻は夜10時過ぎかな?
GM/第2ラウンドの3シーン目なので、大体その時間です。このシーンが終わる頃には夜11時になります。
ルリチカ/刻一刻と22:25が近づいてくる……。冥王組の情報が手詰まりになっているから、何か一つでも新しい情報が手掛かりが欲しい……。この駅で、半年前と数日前に事件が起きた……という≪最奥の記憶≫。
GM/君は1人で、8番ホームを眺めているね。
桐久雄/他の3人は違うホームを探索しに行ってるんだな。
ルリチカ/何一つ見落とすことはでいない、≪空間知識≫で周囲を把握する。『イベントキー:2225失踪事件』の効果を使って達成値+4しながら、判定します。(ころころ)出目が良かった。達成値14で成功です。
GM/この時間、下り線の8番ホームはそこそこ人がいる。外では騒ぎが起きているが電車は今も動いています。
あゆむ/地震が起きても事故が無い限り電車は止まらないから日本人は凄いよね(笑)
GM/ルリチカは怪しいものは無いか、おかしな電車が来ないか8番ホームを調べて待っていますが、残念ながら例の電車が来る訳でもなく……。
ルリチカ/日付がズレていますしね。……普通に22:27の電車が来るんですね。
GM/ごく普通の電車がホームに入り、人々が電車の中へと吸い込まれていきます。……その電車を眺めている一人の男性がいます。
桐久雄/うん……?
GM/君も見たことないどっかのただのオッチャンだよ。……いや、オッチャンじゃない。あの人は≪千枚皮≫で姿を変えているのが判る。
ルリチカ/えっ……!

 ≪千枚皮≫
 人物に変身する[魔術師]の副特技。
 どの程度の変装が可能かはクラスレベルによる。見破ろうとする場合は、使用者の【反射】と見破る側の【知覚】で対決する。


GM/オッチャンではない男は8番ホームに立ち、電車を見ている。電車には乗らず、そこに突っ立っているだけだ。
ルリチカ/おもむろに【知覚】で見破ろうとします。(ころころ)達成値12……。
GM/(ころころ)【反射】で13、男の勝利。
あゆむ/……すみません、そのホームに私も登場していいですか!? ≪ミネルヴァ≫を使用!(ころころ)達成値にプラス3してください!
ルリチカ/ありがとう、達成値が15になった!
GM/この時間に居てもおかしくない中年男性だと思ったけど、あれはよく見ると……20代後半ぐらいの男性だと判る。ルリチカは≪過去視≫でその姿を見たことがある。
日葵/……ぷ、プロデューサーさん?
あゆむ/ルリチカさん、何か見えましたか?
ルリチカ/……同じホームに立っている男に気付かれないように、ぬんに言います。そこに居る男性……≪千枚皮≫を使って見た目を変えているけど、榊原さんだ。
あゆむ/バッとそっちを見ます。
GM/既に正体が発覚している状態なので、ぬんは達成値+3のボーナス付きで【知覚】判定をしよう。
あゆむ/【知覚】は高いですよ。(ころころ)達成値15で成功です。
GM/あそこに立っている彼が榊原さんだと判るよ。
あゆむ/……彼は、こっちに気付いてますか?
GM/いいえ。魔術を使って姿を欺いていた彼は、ずっと22:27の電車を見ています。
ルリチカ/…………。こっそり話を聞きたいなら、今がチャンスだよ。
あゆむ/……その言葉を半分聞いているのか、聞いていないのか、ダッと駆け出します! その人の腕をバッと掴みます!
GM/腕を掴まれて、やっと人が近寄っていたことに男は気付きます。それぐらい彼は22:27の電車を名残惜しく眺めていました。オッチャンがビックリしているんだけど、でも君には、その顔が始さんのものに見えます。
あゆむ/うっ……。
GM/彼の表情は君を見て一瞬、ほっとしたような、安堵のものになります。それはまるで「生きてたんだ、死なずにいてくれたんだ……!」と感激しているよう。……その直後、とても悲しそうな顔になります。
あゆむ/……生きていてくれたんですね。手を握ります……!
GM/「ア……アア……」 搾り出すように出した声は、電子音。拡声器を使って出したような音だ。
日葵/……喉のあたりが火傷のように爛れているから、声が出せないのか。
GM/苦しそうな声ですが、それでも……君の名前を呼びます。「あゆぬ」
あゆむ/違う。

 (一同爆笑)

あゆむ/ここで間違えるとか嘘でしょお!?(笑)
ルリチカ/今、0.1秒で修正が入りましたよぉ!?(笑)
桐久雄/はーいカット入りまーす!(笑) 特番が組まれていたらNG大賞が取れるレベルでしたよ! 今まであゆむの名前を間違えていた伏線回収しましたね!
あゆむ/一番おいしいところで回収しましたね! 逆にこのミスは拾えばいいんですか!? ……「懐かしいですね、その間違い」って!(笑)
GM/ごめん! 私! 死ぬ!(一同爆笑) 弁解させてくれ! まず口の中に入っていたバームクーヘンを飲み込ませて! ほんとごめん! 泣きたい! びえええええごめんなさいいいいいいマジ死にてええええええ!
日葵/GMがガチ泣きしてる!(一同笑)

 暫く、大爆笑タイム。
 GM「……私、セッション中に泣くことなんてまずないのに、マジで涙が出てきた……」


あゆむ/き、緊張が解けました……あー、面白かった(笑) ではシーンに戻りますね!
GM/……彼は、言葉を失っている。あゆむを目の前にして何をしたらいいか判らなくなっているぐらいショックを受けているようだ。
あゆむ/みんな心配していたんですよ……。
GM/ふるふると首を振り、腕を離してほしいように振り解こうとする。でもその動きは、押し退けたり乱暴にすることのない、あゆむを傷付けないようにしている行動だと判るよ。
あゆむ/……メール、見てました?
GM/……見てたって顔をする。
あゆむ/み、見てたんですか……。みんな辞めちゃったけど、私は待ってたんですよ……信じてずっと待っていました。
GM/それも全部見てたっていう顔。
あゆむ/……うぅっ……。
GM/あゆむも目の前で彼を見ると判る。顔だけでなく、喉から下が全部焼け爛れてグチョグチョになっていることに。
あゆむ/……そろそろ何を言っていいのか判らなくなってきた。ど、どこに行ってたんですか……言えないような所にいたんですか……?
GM/「……ああ。帰れない場所にいた」 機械音で言います。「連絡も入れてやることもできなくて、すまなかった」
あゆむ/…………。
GM/「だけれども、もう終わる。全部終わる。……終わらせる」
あゆむ/……終わる? 終わらせるって、何を……?
GM/「……世界を」
あゆむ/世界って……。
GM/「何も考えるな。お前は家に帰って、明日が来るよう早く寝るんだ、中学生」
あゆむ/っ……!
ルリチカ/「中学生」って言ったところで、近づいてパンッと殴りに行きます!
あゆむ/る、ルリチカさんっ……!
桐久雄/か、かっけえ……!(笑)
ルリチカ/ほ……本当に馬鹿な大人だな、あんた!? この子はもう高校生だよッ!
GM/よろけはするけど、倒れはしないかな。……まるで半年前から時が止まっていたような彼は、ルリチカの怒声を聞いて「そうだった……」と悲しそうな顔をする。
ルリチカ/……あんたは終わらせると言っているけど、それで世界はいい風に転ばない。絶対だ。その運命を止めるために俺達は今、頑張っているんだよ! 頼むからこの子にこれ以上悲しい顔をさせるなよ!
日葵/る、ルリチカ……。
GM/……彼は言い返すだけの言葉があったことでしょう。何か強い想いがあったのも確かだ。でもすぐこの場に……目の前に彼女が居るということで何も言えなくなっています。それだけあゆむは彼の何かを変える力を持っている存在だから。
ルリチカ/…………。
GM/だけど、殴られた相手を敵視するのは当然の流れ。彼は身を正して、電子掲示板と時計を見上げる。既に時刻は22:30を過ぎていた。「……あともう少しだ。もうすぐ……あと2時間で、負の感情に満たされた舞台が完成する……」
あゆむ/……始さん……。
GM/「もう止められない。もう俺は帰れない……もう、大勢の、俺と同じ能力者を殺したんだから……帰りたくても、儀式は止められない……」 ところでルリチカは[聖職者]だったね?
ルリチカ/はい。クラスレベルは1ですが。
GM/なら[聖職者]レベル3で取得できる≪心霊治療≫やレベル1の≪心霊医学知識≫のことを知っていてもいいでしょう。……彼の肌は、デコボコでグチョグチョの焼け爛れた体をしている。だけどその紫色の皮膚の上を、令呪の刻印が一面に張り巡らされているのが見えるよ。
桐久雄/……令呪の刻印!?
GM/太く歪な欠陥が、彼の体をがんじがらめに縛りつけているように走っている。まるで鎖が、彼の自由を奪っているように。霊的な拘束が彼を苛んでいるように見えた。
ルリチカ/……令呪に縛られている!
GM/さて、『AW』知識をお話しますが……。PCの皆さんはよくPC同士で『契約』を結んで令呪を獲得しますね。『契約』ですが、実は世界観的には大変恐ろしいものです。何故ならマスターから「自害しろ」と言われたらサーヴァントは自害しなければいけないレベルの強制力を持っているから。
あゆむ/は、はい……忘れがちですけど、令呪って凄く怖いものなんですよね(笑)
GM/PC内で「自害しろ」なんてPvPでも言わないからあまり考えなくていいものなんだけどね。本来『契約』は「自分の命を預けてもいい絶対的な信頼を得た人間同士が、お互いの意思を尊重し、魂と魂を結び合って力を高める」行為です。魂自身を繋げ合う絆の誓約なので、記憶がある限りループを跨いでも持続するという超越的行為なんです。
ルリチカ/……彼は令呪によって何者かに縛られていて、抵抗していると?
日葵/プロデューサーさんが帰れないのは、令呪で縛られているから……?
GM/それは判らない。……ルリチカ達が何かに気付いたのを見て、彼は後ろに下がります。
あゆむ/お、追いかけます! ……帰れないって言うけれど、帰りたいとは思ってくれているんですか!?
GM/……彼の顔を見れば肯定だと判った。背後に≪クリエイトゲイト≫が出現し、その中へと身を投じていく。
あゆむ/追いかけられませんか?
GM/『難易度:∞』というやつだ。
あゆむ/……じゃあ! 待つのはやめます! 私が追いかけます! ゲイトに飛び込もうとします……! けど、『難易度:∞』なんですよね。
GM/あゆむはゲイトの中へと消えていく彼を追いかける。でもその手は届くことなく、ホームにごろんと転がります。
ルリチカ/……あゆむちゃんに手を差し出します。
あゆむ/……すみません。ありがとうございます。
ルリチカ/なんとかしてあの人を取り返そう。
あゆむ/……はい! 力強く頷く!

 『AF判定:2225電車』×『MAP:中央駅』
▼電車のホームに男性が立っている。


GM/第1ループの1ラウンド目に駅2225が来ても「変な人がいるね? ≪千枚皮≫を使っている魔術師だね、対決で勝利したら誰か判るかも?」ぐらいでした。でも……。

 『イベントキー:外園メイア』×『イベントキー:冥王顕現計画』×『イベントキー:カードキー』×『イベントキー:住所』×『MAP:中央駅』
▼電車のホームに男性は、榊原始である。榊原始の体には令呪刻印がある。
『イベントキー:始の真実』を入手。

GM/「始さんは黒です」ってキャラクター内で確定している状態だと、このイベントが発生します。全員、『イベントキー:始の真実』をゲットしてください。
日葵/つ、ついにそのイベントキーが!
あゆむ/おかしいと思ってたんだ、重要NPCなのに名前のイベントキーが無かったからさ! こんなところにあったんだ……!
ルリチカ/このタイミングで発生して良かった!
GM/何故彼がこんな所に居たのか。きっと彼は「ああ、この時間に電車に乗らなければ……」という想いでホームに立っていたのではないでしょうか。
桐久雄/……向かいのホームで、その様子を見ていていいですかね。
日葵/私もそうしよう。……言葉が出んな……。
あゆむ/2人とも……。すみません、変なところをお見せしました。
日葵/謝ることはない。
桐久雄/うん。きっと……さっきのやり取りが正解なんじゃないの。もっと自信持てよ!
ルリチカ/お、おう……。で、これからどうするかなんだけど。
日葵/…………。
桐久雄/…………。
あゆむ/……。なんだ、この空気は……(笑)
桐久雄/せ、せめて何かできることを……。そうだ、ルリチカと『供給』がしたい! ≪カバー≫の射程が伸びるから。
GM/本来であればメジャーアクションであるAF判定前に行なうマイナーアクション行為なんだけど、今回はOKにしましょう。
ルリチカ/それでは、ルリチカと桐久雄で『供給』をします。
GM/契約外の関係なので2人とも1D6点だけ回復しておいてね。これでルリチカのシーンは終了かな。ラストのシーンにいこうか。
あゆむ/ラストのミドルフェイズですよ……どうしよう?
桐久雄/さっきみたいに複数のイベントキーを所持しているから起きるイベントってありそうだよね。だとすると……せっかく『イベントキー:始の真実』をゲットできたんだから、彼関係の場所で調べた方がいいと思うんだ!
日葵/彼関係の場所って? どこで何を調べるのがいいんだ……?
桐久雄/……うーん、それは……。
ルリチカ/……参ったな、あと1シーンしかないけどれが一番いいのか判らなくなってきた。
あゆむ/(暫く全員で相談して)……GM。桐久雄さんを誘拐した犯人と、「儀式を始めよう」の人と、プロデューサーさんは同じだって判りますか?
GM/桐久雄のオープニングシーンで聞こえた声と、前回のクライマックスフェイズで戦った呪文詠唱の声と、先ほどぬん達が聞いた声が同じものです。また、桐久雄のオープニングでぬんが見たコートの男と、クライマックスで戦ったコートと、さっきのホームで会ったコートは同じものでした。
あゆむ/全員同一人物で間違いないか……。でも、なんで?
日葵/「なんで」?
桐久雄/そうだよ、なんでプロデューサーさんが『ユウストタディアスの禁書』を使って儀式をしなきゃいけないんだ? そもそも誘拐された被害者じゃないか!
ルリチカ/……令呪で苦しんでいるようだったから、何者かに操られているんじゃないか?
日葵/無理矢理、儀式に協力させられていると?
あゆむ/……そう、思いたい。
ルリチカ/いや、俺もそう思う。……もっとプロデューサーさんのこと知らなきゃダメみたいだな。
あゆむ/だとすると、コーポ カートンじゃなかったら……小屋にまた行くかな。そうだ、小屋にカードキーが落ちてたんだ。小屋はとても大事な気がする。
桐久雄/……GM。「令呪を解く方法」ってあるんですか?
GM/シナリオ中でも提示される場所は用意しているんだけど、ルールページに提示されていることを簡単に羅列してみようか?

 【令呪を解く方法】
 (1)マスターが令呪を消費して令呪の解除を命令する。
 (2)心霊治療で令呪を取り除く手術を行なう。
 (3)強制的に契約を結ばれていたサーヴァントの場合、マスターとなっていた人物が死亡すると令呪が解除される。
 (4)契約者同士の記憶を消す。


GM/契約は、魂と魂の結びつき、絆の誓約です。誓約を結んだ2人が忘れてしまえば、誓約自体が失くなります。我想う故に我あり、契約したと思うから契約したのであって、してないと思えば契約していません。ただし、片方だけでも「契約している」と思えば片方がド忘れしても契約状態は持続されます。
桐久雄/お互いに記憶を消す……か。
GM/ループを跨いだセッションでPCが記憶継続プレイしてないと契約が切れているケースがありますが、これはお互いが「契約していないものとする」と魂の絆が無くなっている状態だからだね。あと考えられるケースは……上書き契約かな。
ルリチカ/上書き……。
あゆむ/なるほど……。
日葵/手っ取り早く令呪を解くには、やはり彼のマスターを大根おろしにするしかないな。
GM/大根おろし? 食べたいの?(笑)
ルリチカ/……始さんは無理矢理契約を結ばされているとして、だとしたら彼のマスターはまだ生きているってことなのか?
桐久雄/そういうことなのかな。誰と契約を結んでいるって……出てきたNPCって外園メイア以外だと、明日田アキ子か。そうだよね、あの人めっちゃ怖い顔をしてたし!
あゆむ/人を顔で判断しちゃいけません(笑)


 ●ミドルフェイズ8/あゆむ 『AF判定:高坂』×『MAP:小屋』

GM/さあ、そろそろ最後にあゆむのシーンを始めようか。
桐久雄/先にマイナーアクションで『供給』をしていいですか? ……おもむろにケツポケットからマジックペンを取り出します! もう一回サインを書いてくれない? あれがあると安心するんだ!
あゆむ/……わ、私でいいんですか?
桐久雄/お前じゃなきゃダメだろ!
あゆむ/お前って言われた!(笑) ……目元をグッと拭います。ありがとうございます。書かせていただきますね、キュキュキュ!
桐久雄/アイドルだな。
あゆむ/アイドルです! 間違えずに「MU」って書きます(一同笑)
日葵/ちゃんと今度は間違えなかったな(笑)
GM/ぬんの職業欄には「アイドル……です……」って書いてあったけど、これで「アイドルです!」になったね。それでは契約関係同士なので、3D6点回復してください。
あゆむ/(ころころ)5・5・6。おおっ、全回復です!
桐久雄/調子が出てきたな。オレも≪護りの契り≫の効果がぬんにも適用されるようになったよ!
GM/なんとぬんの心が回復したようです。ほっとできて良かったね。……で、どこに何をしに行くの?
桐久雄/(セッションのメモを見ながら相談をして)……あれ? もしかして、高坂さんが出す情報ってみんな重要だな?
ルリチカ/ホントだ。ゲイトのMAPが追加されたり、冥王顕現計画について話したり、デイアスのこと詳しく話してくれたり……。
桐久雄/それを考えると、鶴瀬さんも重要ですよね。
あゆむ/そりゃ、鶴瀬だしな。
日葵/教会の総支配人だし。……そういや「鶴瀬総支配人はシャノアールにいた」って言ってたのが気になる。ということは、シャノアールのMAPに行けば鶴瀬総支配人にいつでも会えたし何でも教えてくれたってこと?
GM/ううん。いつでも会えないよ。だって今はもう鶴瀬は死んでるもん。
桐久雄/…………。違う、いつでも高坂さんと鶴瀬さんが教えてくれるんじゃない。「生きている状態で高坂さんと鶴瀬さんに会えば、重要な情報をくれる」んだ。
あゆむ/「プレイヤーが頑張って2人を生かしておかないと情報が開示されない」ってことか!(笑)
桐久雄/だってあの鶴瀬さんですよ、何も情報を持ってない訳がないじゃないですか!(笑) このループでは無理だけど、鶴瀬さんはまだ何か話してくれると思うんだよね……。
あゆむ/と、とりあえず……今できることとしたら、生きている高坂さんと探索をすること、かな?
日葵/まだ高坂さんを連れて行っていないのは、小屋と神社だから……。
あゆむ/むやみに高坂さんを小屋に連れて行って何かを調べてもらおうか。
ルリチカ/うん、実は良いアイディアかも……。
あゆむ/という訳で、小屋に高坂さんを閉じ込めます。
日葵/閉じ込めらるの!? 急に教会から連れ出されたと思ったら小屋に拉致された!(笑)
GM/拉致なんてそんなそんな。PC達に「来てくれ」と言われたら意味があることだと思って素直について行くよ。
桐久雄/優しい人だな……(笑)
日葵/高坂さんは従順な人だなぁ……申し訳ない(笑)
GM/頼めば色々してくれる便利なNPCだよ。……時刻は夜11過ぎ。君達は小屋に高坂と共にやって来ました。
あゆむ/早速AF判定を始めますね。……高坂さん、この小屋で桐久雄さんが捕っていたとお話をしましたよね。
GM/(高坂になって)「ああ。深呼吸してたときにそうだと話してたね」
あゆむ/あのときは深呼吸させっぱなしですみませんでした(笑) カードキーのお話とかも簡単にしましたけれど……その持ち主のこと、プロデューサーさん自身のこと、全て高坂さんに話します。早く話せなくてごめんなさい。もっと話していれば進展が早くなったかもしれないのに……。
GM/「今、このタイミングで話すのが一番のタイミングだと思って行動してくれたんだろ? ありがとう。解決に向けて頑張ろうか」
あゆむ/あ……ありがとうございます。既にここは何度も調べておりまして……と≪マイガーデン≫の演出。何度も調べましたから私は安全な場所だと思います、と≪テリトリー≫。
GM/うん、良い演出だね。
あゆむ/逆にここに来る人がいたらきっと敵だと思います。戦う準備はしてありますよ、と今回のレベルアップで取得した≪武装粒子≫。
GM/「あゆむちゃん、少し見ないうちに精悍な顔つきになったな」
あゆむ/うっ、色々ありまして……(笑) 頼もしい皆さんがいますし、その皆さんをお守りできるように私も頑張りますと≪大地の守護者≫の話をします。これで少しでも状況がうまくいけば……いえ、変えましょう! ≪逆転運命≫!
GM/大人しい子だとばかり思っていたから、思った以上に彼女は強い女の子だった。成長したぬんを見て高坂はハハッと笑います。「じゃあ、俺も負けてられないな。俺も調べよう。一度調べたからといって調べきれていない可能性がある。何度も俺がチェックするぞ」
あゆむ/ということで、5つ特技を使って【理知】で判定します。(ころころ)よし、達成値14で成功です!
GM/あゆぬんは調べ尽くした筈の小屋を再度調べます。もう新しい情報は出てこないんじゃないかと思えてきているけど……。ところで誰か[霊媒師]か[世界遣い]はいる?
あゆむ/はい、[世界遣い]です!
GM/君はあるものを発見します。高坂も一緒に探索して、それに気付きます。見つけたのは石です。
桐久雄/石?
日葵/今まで気付かなかったんですか?
GM/うん。『だってありえない所にあったから』。「……なあ、あゆむちゃんは『結界の強化』は見たことあるか? 見たことあるよな? 特技を重ねがけすることで練度を上げ、結界レベルを上昇させる方法を」
あゆむ/は、はい。総支配人がやっていましたね?
桐久雄/瓶に対してやっていたことだよね?
GM/それが小屋にあった。
ルリチカ/えっ……。
GM/「……そうだ、容疑者はゲイト作りが得意な[世界遣い]だった。空間を歪める力を持つ能力者の仕業なら、今まで気付かなくても仕方ない……[世界遣い]には≪圧縮された世界≫という技があって、そこに物を隠すことぐらい他愛のないことだから」

 ≪圧縮された世界≫
 空間をねじ曲げて、ありえない筈の空間を作り出す[世界遣い]の副特技。
 2階と3階の間にもう1つ階を作ったり、押し入れの中に体育館並みの部屋を作ることができる。


あゆむ/それ、私も取ろうと思って悩んだ特技です!(笑)
GM/[世界遣い]でありこのAF判定に成功したあゆぬんは、そのレベルが高めた結果全然気づけなかった≪圧縮された世界≫を解除することができます。
あゆむ/すぐに取り除きます!
GM/まるで隠されていた部屋を見つけるように、とある部屋の何も無い空間から……石が出てきます。
日葵/石?
GM/[イレギュラー]の≪ソウルデバイス≫だ。正確には、≪パミュートメモリ≫が施されたソウルデバイスだ。
あゆむ/……えっ!?

 ≪パミュートメモリ≫
 譲渡可能のソウルデバイスに記録を付ける[イレギュラー]の副特技。
 ソウルデバイスを1つ消費する。そのソウルデバイスに特定の記憶や記録を保存する。ソウルデバイスに触れた者はビデオテープを再生したように脳裏に記録した声や映像など思い出を見ることができる。


日葵/え……つまり……?
桐久雄/だ、誰の記憶が入ってるの? 再生できますか!?
GM/1MPを払ってくれればソウルデバイスに保存された記録を見ることができるよ。
桐久雄/1MP! 見よう!
あゆむ/安い! チャリーンと見ます!(笑)
ルリチカ/俺もチャリーン(笑)
日葵/私も課金しよう(笑)
GM/じゃあ高坂も見よう(笑) ……ちなみにこのイベント、『イベントキー:始の真実』が無ければ発生しないものでした。

 『AF判定:高坂』×『MAP:小屋』
▼高坂が「小屋に練度が高い結界が張られている」と気付く。


GM/ここに、『イベントキー:始の真実』が入ることで……こうなる。

 『イベントキー:始の真実』×『MAP:小屋』
▼≪パミュートメモリ≫が施されたソウルデバイスを発見する。


桐久雄/うわ、ナイス組み合わせ!(笑)
あゆむ/やったー! ドンピシャじゃん!(笑)
GM/という訳で、君達は全員ソウルデバイスを再生します。……おぼつかない記憶、録画に失敗しかけている映像を見ているような気分です。桐久雄くんは≪パミュートメモリ≫は取得していたっけ?
桐久雄/はい、あります。
GM/なら桐久雄くんは「無理矢理、一生懸命記録をつけた記録だな」と思います。
桐久雄/……令呪がかかっているから記録を残すのもやっとこさ、だったのかな。どれだけ辛い想いをしてこの場に居たかって判りますよね。
GM/という訳で、彼の記憶が再生されます。……まず、彼は半年前に血のプールに落とされた。
あゆむ/……うっ。
GM/体内にドロッとした赤い液体が入り込んでくる。熱い。苦しい。溺れる。死ぬ。そのような感情が実体験したかのように君達の中に入ってくる。プールから這い出ようとしても、どんどんと押し込めていく影もある。溺死する者、体内から破裂していく者。逃げようとして獣に食い散らかされる者……。このような恐ろしい映像を見ている人は、【意志】判定で難易度10。
あゆむ/(ころころ)あ、1足りない……。
桐久雄/(ころころ)ちょうど10だ。
日葵/(ころころ)成功だ。
ルリチカ/(ころころ)8か。……ぬんに≪悔改めよ≫。
あゆむ/ありがとうございます!(ころころ)成功です。
GM/えっと、成功したのは桐久雄と日葵ちゃんとぬん? では君達3人は、生きようと思って水上に出ようとした瞬間に恐ろしい獣に押し込められたり、禍々しい儀式を行なわれたことが半年間続いた実体験を1秒のうちに味わいます。
あゆむ/うぐっ。
GM/【正気度】判定、難易度は12です。
桐久雄/やだぁー!?(笑・ころころ)失敗しました!
あゆむ/よ、良くない判定だったー!(笑・ころころ)ファンブルだ!
ルリチカ/ぬ、ぬん! 本当にごめん!(笑)
日葵/こういう判定って成功しなきゃって思いますからトラップでしたね(笑・ころころ)あ、私はクリティカルした。
GM/日葵ちゃんは衝撃的な光景を目にしたけど、「これが喜行が味わった苦しみか」と思うと冷静でいられた……って感じかな。あゆぬんはショックすぎて放心状態になっちゃうね。そして、桐久雄は……。
あゆむ/桐久雄くんが【正気度】判定に失敗するとマジヤベェなんですよね!?(笑)
桐久雄/き、桐久雄は自分の事を押し留めます! ≪機関「チルドレン」≫を使用!(ころころ)代償は3点……達成値+10して成功させます!
GM/桐久雄はまた狂化しなかったか……。なお、失敗した人達は【正気度】を1D6点消費させてください。
桐久雄/これって永続ですか?
GM/【正気度】は基本的に【HP】や【MP】、令呪回数と同じでシナリオが終わると回復するものです。ですが、第2ループのクライマックスフェイズによります。ロリが回復させてくれるかでしょうね。
あゆむ/【正気度】判定に失敗したので(ころころ)1D6を振って最大値、6点減りました! 放心してクラクラしています。
GM/……君達は脳に苦痛を刻んでいきます。さて、彼の視点が変わりました。プールの外に出された彼は、ベッドに拘束されるように寝かされていました。彼は女性の声を聞きます。

 「貴方達は贄に相応しい。
 それだけではない、栄誉ある召喚儀式の執行役に選ばれた! そう、貴方達は神の代行者となる選ばれた人間!」


GM/数人の研究者と思わしき魔術師達と、中央に立つのは……妖艶な声の女性。女性の姿は人間ではない。いくつもの尾を持つ化け物だった。
日葵/……あの女性は……。
GM/今の君達なら察することはできるだろうね。

 「さあ、邪神の血に選ばれし者達よ。我らの契約に従い、世界を滅ぼす宿命に従い、神を下ろす崇高な任を果たしなさい。
 貴方達は邪神をこの世に降臨させるためにこれから一生を、生きて、生きて、生きてもらうのだから」


GM/それ以後は、苦痛の記憶しかない。脳が焼かれるような記憶。機械で穴を空けられるような記憶。全身を岩に叩き付けられるような記憶。[イレギュラー]による≪パミュートメモリ≫をどんどん脳に焼き付けられていく。彼の頭に直接植えつけられたのは[魔術師]の知識や、[イレギュラー]の知識などだ。
日葵/……全部、前回のクライマックス戦闘で使われたクラスだな。
あゆむ/うん……≪ゾーンバースト≫を持っていたから[イレギュラー]だった。
GM/そのような苦痛の日々は、また【正気度】判定をしようかというぐらい、正気が保てるようなものではない。……彼の隣にはもう一人、女性がいました。それはメイアと呼ばれている女性でした。
桐久雄/外園メイア……?
GM/同じように令呪に縛られた苦痛の中で、人々を陥れる儀式を行なうために修行や訓練や拷問をさせられていた女性です。彼女と彼は、適合者として地獄の毎日を送ります。
桐久雄/…………。
GM/時折、彼の携帯電話が鳴ります。
あゆむ/……あ……。
GM/どうして携帯電話なんて外部との繋がりを生かしておくのか? どうやら研究者の者達いわく、「完全に心が死ぬと成長をしなくなる」「感情を得ないとレベルアップしないから強くならないから」だそうです。
日葵/……う、うわぁ……!
GM/ちなみに最近の調べでは「異端など悪しき存在は経験による感情取得がとても稀」だそうで。異端にはロクな感情が無いらしいよ。異端は楽しい、嬉しい、頑張らなきゃっていう前向きな感情が無くても他者を苦しめれば手っ取り早く成長できる生き物だからね。
ルリチカ/……プロデューサーさん達は……人間である以上、感情を得なくちゃ強くはなれないから……?
GM/歌やダンスは「上手くなりたい!」「踊ることがが好き!」っていう前向きな感情でより良く上達していくものだよね。いわば、あゆむからのメールは[アーティスト]の≪トランキライザー≫のようなものだ。

 ≪トランキライザー≫
 気持ちを落ち着けさせて癒す[アーティスト]の副特技。
 本来の使い方では、【正気度】減少ロールのときに使用すると【正気度】減少値を−2点できる。


GM/狂気の世界で【正気度】が減少しすぎるとキャラロストをするので、わざと外部との繋がりを見せて回復させる。なので彼と彼女は心を失った完全な操り人形にされることもなく、【正気度】は1〜2を保って生かされ、地獄の日々を送らされています。おかげで成長しまくりだ。
ルリチカ/ひ、ひでぇ……。
GM/彼は、届いたメールの内容を見せられたこともあった。その内容ってどんなものだったかな、あゆぬん?
あゆむ/えっと……「お元気ですか」「今日はこういうことがありました」「同じ事務所の○○さんがテレビに出るので良かったら観てくださいね」「連絡ください、待ってます」 ……いつも「待ってます」で締めてました。
GM/優しい言葉ですね。……優しい言葉は彼に届いていました。同時に「A子ちゃんがアイドルを辞めました」「B子ちゃんもアイドルを辞めました」という絶望も、届いていました。
あゆむ/…………。
GM/彼はそのような絶望を叩きつけられてきました。自分のせいで彼女らの未来を奪ってしまったのではないか。すぐに帰りたい。だというのに帰れない現状。届かない声。繰り返されるのは「崇高な訓え」という洗脳。

 「神が降臨すれば新世界が生まれる。新世界は全ての者が救われる。正も悪も無い、全てが平等な無の世界だ」
 「誰もが公平に生まれ、手を取り合って死ぬ。生きとし生ける者全てが同じものになれる。だってみんな神の命に戻っていくのだから!」
 「新世界を創るために!」「我が神を降臨させるために!」「新世界では全ての苦悩が無に帰す、ありとあらゆる苦痛から解き放たれるために!」

ルリチカ/……これが、機関の……?
GM/そんな、破滅思想を唱えられます。……彼はある日、あることに気付きます。ボロボロの体、身動きのできない牢屋、光の失った眼。榊原始は、外園メイアに話しかけました。

 「なあ、ユウストタディアスの魔眼で能力者を殺せば……あの女を殺せないか?」

ルリチカ/う、うわ……!

GM/メイアは、歪な笑みを浮かべて答えます。

 「……ナイスアイディア!」

日葵/あっ……ああああ、それで……!?
あゆむ/うわあ……それで……それでやったんですか……! メイアさんが選定儀式を行なったのも、自分達を陥れた人たちを殺すため……。
日葵/必死だったんだろうな……苦しかっただろうな……。
あゆむ/メイアさんは自分の命で選定儀式を半分完成させて、喜行くんの犠牲もあって完全な儀式が見事成功し……。
ルリチカ/そしてこのまま神を召喚しようとしているのは……新世界を創って、全てを無にするために……?
GM/邪神が召喚されれば世界が消滅するからね。苦痛も苦悩も何もかも無くなることを救済と考える人もいるよ。無こそが自分が救われる唯一の手段だと思いこむほど狂気に陥った……世界消滅の使者が彼ということです。
桐久雄/……彼らに罪は無いよ! 悪い人じゃないよ!
あゆむ/罪は無い、けど……罪の意識はあるんですよね、榊原さんは……。
日葵/……そうだな。彼は、あゆむちゃんが能力者だとは知らなかったんだな。死ぬとは思わなかったんだろう……だから「能力者、か」の一言が出てしまったんだ。
ルリチカ/あのマスターシーンは、動揺してたシーンだったんだ。あゆむちゃんを殺したくなかったから……。
日葵/……「どうして同類である能力者をみんな殺さなくちゃいけないんだ?」ってずっと考えていたんですけど、そういう理由だったなんて……。
GM/以上で≪パミュートメモリ≫は終了です。君達は小屋で目を覚まします。半年間の苦痛を脳に焼きつけましたが、再生はたった5秒のことでした。
桐久雄/…………。
GM/何故ここにこんな石があったのか。知ってほしかったのかな? きっと犯人にありがちな、身勝手な自己顕示欲じゃないでしょうか。それは彼の心と記憶を読んだ君達にも判らない。
あゆむ/…………。
GM/高坂は号泣しています。
桐久雄/ああっ、高坂さん!?(一同笑) お、大人の男性が泣いているとビックリするよ!
GM/あまりに凄惨な記憶を見てしまって、彼の苦悩に両手で顔を覆って泣いていた高坂は「……このソウルデバイスを……持っていこう……」と提案します。顔を上げた高坂は、窓の外を見る。「……空が、赤い?」
桐久雄/あっ。
日葵/……は、始まっている!?
GM/「一体……何が……?」 時刻は24時。黒で塗り潰されている筈の夜空が、不自然な赤い光を放っています。「あれは……N神社の方角か? あそこから何か光が……?」 おそらくは神社がある所。地上から空にかけて一筋の光が伸びている。まるで光の階段があるような……。
桐久雄/な、なんだあれ……?
GM/君達は全員感じる……何かが空から近づいてきていることに。恐ろしい感覚が体中を駆け巡る。(高坂になって)「今から神社に向かおう! あそこに何かがあるのは確かだ!」
あゆむ/はい!
日葵/判った!
GM/「車に乗ってくれ!」
ルリチカ/……あ、≪クリエイトゲイト≫を使えばいいんじゃないか?
あゆむ/そうだ! 今は小屋だから神社に直通ですよ!
GM/そうだね、高坂の車に乗らなくてもゲイトを使えば……。
桐久雄/車のままゲイトに突っ込めばいいんじゃね? そうすれば神社に出た途端、何かを轢けるかもしれないよ。
あゆむ/あっ。
ルリチカ/あっ。
日葵/あっ。
GM/マジかよ。……それで行こう! 車に乗り込めー!(一同爆笑)
ルリチカ/車でゲイトに突進しましょう!(笑)
日葵/轢くって、何が轢けるっていうんだ!?(笑)
桐久雄/判んないけどきっとドーンしてバーンだよ!(笑)
あゆむ/私、観たことないんですけど『マッドマックス』ってこういう映画なんですよね!?(笑)
GM/車で小屋に突進して消えたところで、クライマックスフェイズに移行しましょう!(一同笑)