アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 熾天の箱庭シリーズ・第3作『 マインドフォレスト 』 1ページ目 ■
2015年11月29日




 ●プリプレイ

マーサー(以降、GM)/えー、夜です。真夜中も近くなってきました時間ですが、これから『アナザーワールドSRS』機関シナリオセッションを始めるよー。
プレイヤー1・MUMA/イェスイェス! 機関シナリオリベンジでーす!
プレイヤー2・しゅうら/もう何回目のリベンジだよ(笑)
GM/今回……シナリオは何となく頭の中で作ってはいますが、今さっきアウトプットしたやつをやります! テーマは「機関からの脱出」。シナリオ内容はまだポヤポヤしてるけど、戦闘データはガッチリ組んでいるよ!



 アナザーワールドSRS シナリオ名『マインドフォレスト』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル8で開始。
 機関が解体されず猛威をふるっていた時代を舞台とする。

【共通ハンドアウト】
 コネクション1:先輩の女性   関係:信頼

 君は、信頼していた先輩の女性が処刑される話を聞いた。
 彼女が自由に動けるという最期の日。「どうか貴方に良い未来がありますように」
 しかし君は知っている、『機関』にいる限り未来は無いことを。
 君は『機関』を抜け出すことを決意した。
▼セカイのイベント:『機関』から逃げようとする。
▼コネクション1:先輩の女性

 魂狩りの任務に失敗し、聯合されることが決定している。お姉さん的な存在で、君達と親しかった。
▼コネクション2:同僚
 『機関』の朱指に所属している青年。君とは近しい年頃であり、まだ未熟な戦士。
▼コネクション3:後輩の男の子
 『機関』に食導に所属している少年。『機関』の研究者や戦士ではなく、料理人として君達と関わっていた。


GM/それでは……キャラクターを作ってくれたみたいなので、早速だけど自己紹介をしようか。

プレイヤー1・MUMA(以降、芳江)/キャラクター名は、志水 芳江(しみず・よしえ)。20歳の女の子で、職業は機関の研究員をしております。着物の上に白衣を着た、攻撃タイプの[魔術師]です。
GM/うっうっ、良い人だった……。
プレイヤー2・しゅうら/まだ死んでませんよ!(笑)
芳江/天涯孤独で、家族はいません。機関にやって来て研究者として住み込みで働いており、早々に[魔術師]としての才能を見せたことから快く受け入れてもらえました。妖怪を手懐けたという伝説を持っています。大きな成果を打ち立てて、何とか生きています!
GM/機関はホワイト企業です。やる気があって実力のある人はどんどん伸びて生きやすい職場です。
芳江/「やる気と実力が無い人は死ね」という場所ですけどね!(笑)
GM/1年に1回成果を上げれば殺されないよ。
プレイヤー2・しゅうら/い、1年に1回は成果を絶対上げ続けないと!?(笑)
芳江/それなんですよ……1年目は研究対象となる妖怪を捕まえてきたのでセーフ、2年目は研究対象の妖怪を観察したのでセーフ、だけど3年目は……必死に頑張ってきました。これからどうなるんだろう(笑)
GM/12月になると機関に所属している全員が必死になるんだろうなぁ。あ、シナリオの舞台は今日と同じ11月29日にしておくね。
プレイヤー2・しゅうら/寒いよ! 忙しいよ! 厳しい世界だな!(笑)

 志水 芳江(プレイヤー名:MUMA)
 クラス:[魔術師4/領域遣い4]
  体力:10(+3)  反射: 6(+2)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:18(+6)  幸運:12(+4)
  HP最大値:25  MP最大値:44  正気度:11
重要キーワード:孤独  背景:(煙々羅を手懐けた)伝説を持つ
特徴:研究者である  ボーナス効果:≪特技取得≫
職業:機関研究員  性別:女  年齢:20
 スキルウェポン→≪魔導書≫ ≪魔法剣≫
 魔術師→≪本のクチ≫ ≪魔法のローブ1・2≫ ≪心身置換≫ ≪幻想式≫ ≪タナトスの足枷≫ ≪法則拡大≫ ≪天空の羽≫
 領域遣い→≪武装粒子1・2≫ ≪知恵の分身≫ ≪恵みの蔦≫ ≪血潮の陣≫ ≪元素の陣形≫ ≪大地の守護者≫
一般特技→≪鎮静剤≫

プレイヤー2・しゅうら(以降、煙々羅)/キャラクター名は、煙々羅(えんえんら)といいます。煙の妖怪を[稀人]でやるよ。性別は煙だし、年齢は炎で身長はガスです。
GM/よく判らないけど妖怪なら仕方ないな(笑)
煙々羅/大体はマスターである芳江ちゃんの命令で動きます。特徴は『家事上手である』なので、お皿を洗ったりできますよ。
芳江/凄い煙だ!(笑)
煙々羅/お皿を洗っているうちに厨房に煙が充満するけどね(笑) 主に回復特技を持っているよ。【防御点】が無いので攻撃が当たったらイコール死です。ダメージ軽減特技も1つも持ってない!
芳江/恐ろしい……って待って。軽減特技が無いの!? 本当だ!?(笑)
煙々羅/無いよ。回復に全部まわしているからね。博打で生きている煙ですが頑張りましょう。
GM/芳江さんと煙々羅くんの関係は「研究者と研究される子」か。芳江さんに捕まえる前の煙々羅くんは……機関のことをどう思っているの?
煙々羅/煙が一つの所に留まっておられるかーッ!
芳江/い、行かないでください! 一緒にいましょ! 首ぎゅっ!
煙々羅/ぐえっ、煙だけど首が締まる! 『契約』しているから逆らえねーな!(笑)

 煙々羅(プレイヤー名:しゅうら)
 クラス:[稀人3/アーティスト5]
  体力:10(+3)  反射:12(+4)  知覚:14(+4)
  理知:12(+4)  意志:11(+3)  幸運:14(+4)
  HP最大値:27  MP最大値:32  正気度:7
重要キーワード:中毒者  背景:(芳江ちゃんの命令は)絶対
特徴:家事上手である  ボーナス効果:≪薬物取得・興奮剤≫
職業:妖怪  性別:煙  年齢:炎
 スキルウェポン→≪ツールマスタリー≫
 稀人→≪守護の石≫ ≪月の外套≫ ≪棘の報復≫ ≪虚空の翼≫ ≪無音の外套≫ ≪却奪:心≫ ≪光の一手≫
 アーティスト→≪スポットライト≫ ≪ミラクルドロー≫ ≪フェードイン≫ ≪アメノウズメ≫ ≪トランキライザー≫ ≪ミューズ≫ ≪ミネルヴァ≫ ≪セイシンオウヤ≫ ≪マイガーデン≫
 一般特技→≪興奮剤≫

GM/次に、このシナリオ内には3人いるNPCの確認をしていきましょう。……1人目は「先輩の女性」。名前は、上門 佳歩(かみかど・かほ)さん。芳江さんの同僚です。デキる女のスーパーウーマンです。
芳江/はいっ。格好良くて憧れの存在だといいなぁ。
GM/ちなみに上門という名前ですが……超人類開発研究所機関の所長・上門 狭山と同じですね。そう、彼女は狭山さんの奥さんの一人であり、狭山さんの子供を産んでいます。
煙々羅/子持ちだー。
GM/狭山さんという人は何人もの女性との間に子供を作っています。優秀な赤ん坊を、機関の力でいっぱい作っていたという設定だよ。この子供も例外ではなく、いわゆる試験管ベビーってやつです。
煙々羅/凄く[魔術師]のいる研究所っぽい!
GM/でも普通の赤ちゃんです。芳江さんの先輩のお子さんには違いありません。赤ちゃんの名前は、霞(かすみ)という名の男の子です。まだ1歳にもなってないよ。
煙々羅/カスミン!(笑)
芳江/カスミン! ……いえ、狭山様のご子息だから呼び方は「霞様」ですね。
GM/続いて、2人目のNPC同僚の紹介です。名前を、剣菱 一本松(けんびし・いっぽんまつ)。……めっちゃ良い名前だ。凄く口に出したい名前だ(笑)
芳江/(←命名した張本人)自分でも気に入っています! 年は、芳江と同い年でいこうかと。
GM/同い年ということは、20歳の男子だね。年齢は同い年でも上司っぽく動きます。……きっと子供の頃から機関に所属していたから、キャリア組で大人顔負けで動いているんでしょう。
芳江/同い年でも本当に能力のある人で凄いですね。格が違う! 尊敬の眼差しです(笑)
GM/……えーと、佳歩も一本松も芳江さんと縁があるキャラクターになった。じゃあ3人目の食導所属のNPCは、煙々羅くんと親しくなりたいな。
煙々羅/おー、良いですね。食導ってご飯を作ってくれる部署でしたっけ?
GM/ご飯を作ったり、お洗濯をしたり、機関で住んでいる人達の衣食住をサポートする部署です。……妖怪ってご飯を食べるの?
煙々羅/食べますね!
GM/好きな食べ物は?
煙々羅/煙草です!
芳江/そこは炭火焼きとか言っておこう!?(笑)
煙々羅/炭が好きです!
GM/食べ物じゃない!(笑)
煙々羅/ええっ、だって煙だよ!? 何がいい!? どうしよう、何が好きだと思う!?
芳江/……ご飯の、おこげとか好き?
煙々羅/それ! 焦げてる! 一番親和性が高い! すみませんこちら煙なもので!
GM/可愛い!(一同笑) えっと、3人目のNPCの名前は……西大家 銀之助(にしおおや・ぎんのすけ)となっております。年齢は18歳だよ。半人前の料理人だけど仲良くしてあげてね。


 ●オープニングフェイズ1/煙々羅 〜機関での日常〜

GM/最初は、君達の日常シーンをやりましょう。芳江さんと煙々羅くんは機関という異能力や異端の研究施設でどう過ごしているかを教えてください。
芳江/はい。煙々羅の研究は今年も尽きることなく! 今年もボボボーボです!
煙々羅/ボーボボ!(笑)
GM/とある山奥にある寺……を装った機関の本丸にある研究者専用宿舎では、日々異能や異端に関する研究に明け暮れている人達がいます。芳江さんの今年は順風満帆かな? 【理知】判定で難易度8に失敗すると……すぐ処罰はされないけど、GMは風当たりが悪いキャラロールをするよ。
煙々羅/ひえーっ!? 年末怖い!(笑)
芳江/【理知】なら5もあるんです。(ころころ)うわっ、出目が悪い……でも達成値10で成功です!
煙々羅/良かった良かった!(笑)
GM/今年は安泰です。ボーボボな研究成果は提出され、神に感謝な結果を収めました(笑) ……機関では基本的に「個人研究のプライバシー保護のため」1人1部屋が割り当てられてるけど、契約同士の仲なら同室で過ごしてもいいことになっているよ。2人はどうなの?
芳江/一緒の部屋で過ごしていてもいいかもですね。さすがに寝るときは衝立てをしますが……。
煙々羅/煙々羅は寝ると宙に浮かびます。
GM/衝立て、意味を成してないじゃないか(笑) 部屋の角っこに溜まっちゃうんだろうか……デパートの天井にある透明な仕切りにぶつかって動けなくなるタイプなの?
芳江/あれは煙が進むのを止めるための物ですからね!(笑)
煙々羅/ううっ、アレがあると進めない。申し訳無い(笑)
GM/理解のある監督官、機関という箱庭だけど自由に生きている人外。今年の成果は上場。2人はとっても平和に機関で暮らしています。
芳江/いやぁ、平和。素敵。
煙々羅/快適ですねー。
GM/そんな11月29日の夜。自室で研究に励んでいたところに「芳江ー、いるー?」と陽気な女性の声がします。親しい彼女、佳歩さんが現れます。
芳江/はっ、はい!? あとは休むだけというリラックス状態からいきなり立ち上がってガタンバタン! おっとっと!(笑)
GM/ちょっとドジッ子属性だった(笑) 「そんなに慌てなくてもいいわよー! 今は1人? 貴方の傍にいつもいる妖怪くんは……」
煙々羅/どーもどーも。隅っこに溜まってます。
GM/「あっ、降りてきなよー。芳江達にプレゼントを持ってきたんだから!」 佳歩の背中には男の子の赤ちゃん・霞がいます。そして佳歩の左手には紙袋が。
芳江/これは?
GM/「私、今年こいつを産んでから成果を上げられてなくてね。でも最近ようやく現場に復帰できて、出張続きなんだ」 乳母さんに赤ちゃんを預けて遠出の日々が続いているみたいです。「さっき帰ってきたとこなの! これはお土産」 紙袋に入ったお饅頭の箱をあげます。
煙々羅/おみやだー!
芳江/お疲れ様です。大変ですねー。
GM/「異端を捕まえてくるのも慣れっこだから問題無いよ。……こいつは誰に似たんだか丈夫で人見知りしないから、安心して仕事に行けるしね」 まだ1歳にも満たない男の子は、煙の妖怪に興味津々です。
芳江/元気なのは何よりですね。
煙々羅/可愛い! ……あ、でも煙は吸っちゃダメだよね!?
GM/「今から煙を吸っておけばもっと丈夫になるかもよ?」 赤ん坊をあやせるかロールをしましょう。【理知】か【幸運】判定で、難易度8で成功です。
芳江/【幸運】で振ろうかな!(ころころ)達成値11! よしよしよし!
煙々羅/(ころころ)こっちも達成値11で成功。わーわー!(笑)
GM/好奇心旺盛な男の子は、近づいてきた芳江さんと煙にキャッキャと喜びます。煙を掴もうと手を伸ばす!
煙々羅/煙でシュッシュッと応戦する!
GM/けむり! なにこれ消える! けむり! きゃっきゃ! 元気な男の子はすっかり煙の虜です。
煙々羅/えへへー。シュッシュッ、煙シュッシュッ!
GM/きゃっきゃ! えいえい! きゃっきゃ! 「あらら、やっぱりこいつ……芳江の妖怪のこと大好きみたいだね」
煙々羅/ほー? ありがたき幸せ!
芳江/佳歩さんの赤ちゃんとうちの妖怪が本当に可愛い、幸せ(笑) お饅頭は後で美味しく頂きます。このお饅頭は明日食べましょうね。
煙々羅/今夜は食べないの? 太るからダメ?
芳江/そ、そうです。今夜はダメです。脇腹の肉を気にしながら言います(笑)
GM/「芳江はデスクワークの部署だからねー。私は明日も大人数と外で狩りに行くんだ。もし暇だったらさ、また霞と遊んでくれる?」
芳江/もちろんです。佳歩さんもお仕事、頑張ってくださいね。
GM/「今まで産休を取ってた分、取り返さないとね!
煙々羅/シュッシュってボクシングごっこをしてますよ! ……この子、俺の急所ばっか突いてくる! 将来大物になるぞ!?(笑)
芳江/煙の急所を突いてくるんだ?(笑)
GM/煙にシュッシュッ! ≪特攻≫! ≪会心の一撃≫!
煙々羅/将来有望な前線系だ!?(笑)
GM/「じゃあ私は違う子に饅頭を配ってくるねー」 霞を連れた佳歩さんはシーンを退場。芳江さん以外の仲良し所員さん達にもお土産を配る旅をしてくるのでしょう。明るく元気な人ですからね。
芳江/赤ちゃんに手を振って見送ります。……赤ちゃんがまだ起きてた時間だから、夜9時より前かな? なら、もうひと踏ん張り作業をしよう! 机に向かいます!
煙々羅/まだ頑張るのかー?
芳江/もうちょっともうちょっと! もうちょっともうちょっと!
煙々羅/ふーん、大変だー。……僕はお茶でも淹れてあげようかな! 台所にでもフワーッて行きますかね!
GM/マスターの為にお茶を淹れる良いサーヴァントだった。では煙々羅は台所に向かう。……もう誰もいない筈の台所には、少年が机に向かっていた。彼の名前は銀之助という。
煙々羅/おっ、こんな時間に勉強かな?
GM/まだ半人前の料理人である彼は、新人によくある「メモを取りながら明日のための復習」をしているようです。真面目そうな顔で、ぶっきらぼうなツンデレぽい顔をしてるね。
煙々羅/ツンデレ少年が目の前におりますね!(笑) 凄い頑張っている……声を掛けていいのか迷うなぁ。けむにまいておきます。
GM/けむにまいた!(笑)
煙々羅/すると煙がもくもくと巻きますね。ふわふわふわ!
芳江/彼の後ろには煙がもくもくふわふわと!(笑)
GM/……彼、眼鏡を掛けていたことにしていい? 掛けていた眼鏡が曇ってきて「ん?」と言う。
煙々羅/天然キャラなのかな、君は?(笑) どうもどうも! お邪魔しています!
GM/銀之助は不機嫌そうに「煙々羅さん。……マスターの芳江さんに、お茶ですか」と言います。
煙々羅/よく判りましたねっ!
GM/「昨日も同じ時間に来ましたよね。……まったく、そこで待っていなさい。急須を用意します。芳江さんはこれぐらいの濃さのお茶が好きでしたよね」 すぐにテキパキと用意してくれます。
煙々羅/わぁっ、いつもありがとう! そんなにしてくれるなんて優しいね。
GM/「貴方は研究熱心な芳江さんに変な物を彼女に飲ませたら、優秀な彼女がヘマをする。だから貴方のためなんかじゃないですからねッ!
煙々羅/ツンデレだぁー!?(一同笑) これ良い人だー、すっげー良い人だー! 好感度めっちゃ高いですよ! でも敢えて言いますけどそれは僕の為でもありますね!?(笑) 
GM/「ちっ、違いますよ! 僕は自分の勉強に戻ります!」 ぷんっ。
煙々羅/可愛いー!(笑) 貴方は大切に釜戸の火を起こしてくれる人だから煙の身としてありがたいです!
芳江/煙の身として……?(笑)
GM/不思議な感性だな(笑) お茶を持っていこうとする煙々羅くんに対して銀之助は「待ってください」と止めます。
煙々羅/おっ、何でしょう?
GM/「……これ、余り物のおにぎりです。貴方も食べていいですよ……そのために2つ作っておきましたから」 ちょっと大きめなおにぎりと、おこげの入ったおにぎりです。
煙々羅/……かああぁーっ!(一同爆笑) 神様ですかぁ!? なんという天上人でしょう!? 輝かしいー! 貴方みたいに良い人はこの世にそんなにいませんよぉー!(笑)
GM/そんなことをしていると、そのやり取りを見ていた……通りすがりの佳歩さんが「ププッ」と笑っています。
煙々羅/あっ! お世話になっております!
GM/(佳歩になって)「芳江ったら『夜にお饅頭は食べない』って言っていたのにおにぎりは食べるの?」
煙々羅/夜食だから仕方ないですなー! 頭にラップにくるんだおにぎりを乗せます。
GM/なんで頭にわざわざ乗せた。
煙々羅/両手に急須と湯飲みの乗ったお盆を持つからです!
GM/「あんた器用ねー! でも頭なんかに置いたら銀ちゃんに『不潔です!』って怒られるわよー!」 ケラケラと笑う佳歩さん。……ところでその銀之助は、口をムッと噤んだまま……佳歩さんのことを見られず、赤くなって顔を背けております。
煙々羅/ほう。
芳江/……ほう(笑)
煙々羅/敢えて言いましょう、銀之助さん惚の字ですなぁー!?
GM/ゴスッ。
煙々羅/クリティカルヒットぉ!(一同笑) さすが天上人のパンチは強い! 思わず出た唾も煙でポフッと出てきますよ!
GM/器用な煙だ(笑) という訳で煙々羅くんは「ああ、この銀之助って子は佳歩さんを慕っているんだな」って判ります。
芳江/銀之助さん、惚の字なんだ……。相手は人妻なのに?
GM/狭い世界だとな、そういうこともあるんだよ。
芳江/まあ、機関だしね。
煙々羅/まあ、機関だしな。倫理観の崩壊!(笑) 良いもの見ちゃったなー! 芳江ちゃんにも教えてあげよーっと! しゅるしゅるしゅるーっ!
芳江/あら、そんなにどうしたの……走って? 飛んで?(笑)
煙々羅/銀之助さんにおにぎりを貰ったでござるー! ファンになるー!
芳江/良かったわね。明日、丁重にお礼を言いましょうね。
GM/……以上で日常シーンを終わりにします。楽しい幸せな日常をありがとうございました。


 ●オープニングフェイズ2/芳江 〜機関での日常2〜

GM/もう一つのオープニングフェイズにいきます。君達は平和に暮らす日々を知っている……が、それと同時に、血生臭い日々も知っている。シーンは……研究所の地下奥深く、ぞくに言う『処刑場』です。
芳江/はい……。
煙々羅/煙はいつもテキトーな天井に溜まっているよ!(笑)
GM/光なんて無い地下深く。血の匂いしかしないような場所にて。芳江さんは、ある男が処刑……いや、聯合される場に立ち会います。機関では成果の出ない者、不必要な者、邪魔者は『聯合』されます。聯合とは……「殺してその人の能力を、全部吸収して一つにまとめちゃう」という[異端者]の特技≪混沌の胚≫を応用したシステムです。
芳江/殺されて、神様のために捧げるんですよね。
GM/そうです。これをすることで人材に無駄が無くなる謎理論です。そして主にこの役目は朱指か食導が行なっています。……今日、聯合という名のかつての仲間殺しを行なっている青年の名は、一本松。芳江さんの同僚の男の子です。芳江さんもそのシーンのお手伝いをします。
芳江/付き添いは必要だと思うので……はい。
GM/地下の処刑場で、神聖な場所で、男が頭を下げています。「許してください、どうかお許しください」と、何やら失敗して責任を問われたらしいかつての仲間は命乞いをしています。だけどこれが成果を上げられなかった者の結末だと、君達は重々知っている筈です。
芳江/こうなってはいけない。そのために真夜中まで研究をしているのです……おにぎりを食べながら。
煙々羅/おにぎりを食べながら(笑)
GM/一本松という青年は、命乞いをする男に対して……冷酷に首を落としました。芳江さんもその手伝いをしました。
芳江/≪タナトスの足枷≫でターゲットを拘束するなりして、処刑をしやすいようなサポートをしたでしょう。
GM/処刑して、魂を抜き取る儀式……聯合を行ないます。殺された男のキャラクターシートは没収。男の能力が書かれたキャラシは、機関の新たな力になっていくのです。本日聯合された彼は、別に何もしてなかった訳じゃない。ただ見合う成果が得られなかっただけ。見合う成果が得られると……のちの『AW』セッションの火種になります。
煙々羅/やったー、歴史に名を残せるね! 皆さんの成果の後拭いをする『AW』がいかに多いか!(笑)
芳江/鶴瀬さん達や数年後のエージェント達がその後処理に大変なんですよ!(笑)
GM/さて、全ての処刑が終わりました。……芳江さん、気分はどう?
芳江/判っている訳ですが……惨いなぁ。口に出さないけれど、その想いはありますね。
GM/首を落とされた男の側に、獣人の子供が3人泣いています。「お父さーん……」「あーんあーん、パパー……」「死んじゃイヤー……」 どうやら聯合された彼は、芳江さんが煙々羅くんを連れているように、人外の子供達をサーヴァントとして仕えさせていたようですね。
芳江/うっ……。
GM/3人の獣の子供達……イヌミミとネコミミとウサミミの子達は、首の無い死体に泣きついてます。彼らはマスターが殺される一部始終を見ていました。
芳江/あ、あー……あー、あー(笑)
GM/君は、子供達が見ている目の前で親を殺したね。
芳江/ほ、ほんまそれやー、ほんまそれなー、ええ趣味してるわー(一同笑) でも、それも含めて機関のいつもの光景なので、普通の顔をしています。いや、大人しくしています……。
GM/子供達はどうなるんだろうね。違う人が監督官になるのかな。良い人に渡るのかな。何かの実験体にされるのかな。それともすぐに処分されるのかな。
煙々羅/ふ、ふえええ……悲しい。
GM/さてさて、芳江さんの隣で武器をしまう青年・一本松がいます。一本松はさっきまで冷酷な顔で任務を全うしていましたが。
煙々羅/いましたが?
GM/泣いている子供達を見て、彼も震えています。自分のしたことは良かったのか? 仕事は忠実にこなせても、完全に冷酷になれずにいる顔です。
芳江/…………。
GM/…………。どうした?
芳江/(←過呼吸になっている)
GM/ど、どうした!?(一同爆笑)
芳江/私! この人のこと! 一本松さんのこと! だいぶ好きかもしれない! ダメかもしれない!(笑)
煙々羅/その反応は! だいぶ好きだね!?(笑)
GM/え、えーと……同い年だしタメ語で話し掛けていいかな。
芳江/敬語は使わないでください。こっちは敬語を使いますが一本松さんは敬語を使わなくて結構です。うわあああああああーッ!?(一同笑)
GM/なにその叫び声!?(笑) な、仲良くお話をしていいんだよね!? 話すよ!(一本松になって、苦しそうな低い声で)「……芳江」
芳江/うはあああああああーッ!?(一同爆笑)
煙々羅/私も「うがあああああああーッ!?」」って叫びそうになりましたよ!?(一同笑)
GM/まだ名前しか言ってないよ!? 何にも良いキャラロールもしてないよ!?(笑)
芳江/その声だけでダメでした! 絞り出すような、一言で苦しさが全部伝わってくるような……良い声でした……(笑)
GM/ありがとうございます、これからも始まったばかりのGMを頑張ります(笑) 「俺は上層部から『この3匹に利用価値は無い。気が向いたら処分しろ』と言われている」
煙々羅/気が向いたら処分……。
GM/「きっと殺してしまえばラクなんだろう。殺すなら、ここで俺が殺そう。だが芳江、お前は……子供は好きか?」
芳江/……はい。可愛いと思います。
GM/それを言ってくる一本松も、口をしないまでも子供は好きなんでしょう。だからこそ泣き続ける獣人の子供達を見て震えてしまっているようです。「子供が好きなら、育ててあげられるか」
芳江/…………。彼らは獣人ですよね。
GM/じゃあ……ウサミミの女の子とネコミミの女の子とイヌミミの男の子にします。怯えて、泣いて、悲しんでいる、10歳ぐらいの子供達です。
煙々羅/兎と猫と犬だ。
芳江/こういう異形の者達の研究は、私の得意分野です。ですから私にくださると言うのなら、研究の機会を設けられるかも……。
GM/一本松は芳江に任せていいか、そう言おうとします……が。
煙々羅/が?
GM/「……すまない。今の話は忘れろ」 ただでさえ煙々羅くんがいるのに、そこに3人も追加したら芳江さんの負担が凄くなる。思いつきで提案してしまったけど失礼極まりないじゃん……そう思った一本松は、首を振ります。
煙々羅/わあ! この人……芳江ちゃんのこと、考えてくれてるよ!(笑)
GM/親しい仲だからね。仕事を増やして負担を増やして本来の成果が出なくなったら……芳江さんが餌食になるからね。
芳江/ああ、そうだった……。
GM/だから一本松は武器を子供達に向けます。苦痛の目でしたが、口元は……笑みを浮かべて、どういうことなのか口元を歪めて、武器を構え直しました。
芳江/……一本松さん? 笑っているのは、どうしてですか?
GM/一本松は、歪めてしまった口元を隠します。「……どうしてだと思う?」
芳江/…………。笑ってなきゃやっていられない、からですかね。そう言っている自分も……疲れて笑ってます。
GM/「どうだろう。もしかしたら俺は、ここでこんな風に生きてきたせいで……異端と同じように、無抵抗の子供達を痛めつけて殺すことに悦びを覚え始めているのかもしれない」
芳江/萌え苦しい。
煙々羅/正直な感想が出た!(一同笑) 人の葛藤って美味しいですよねぇー!
GM/美味しいよねって、煙は異端かよ(笑) ……殺したくないという葛藤と、そこから味わえる愉悦を隠すべく、一本松は長く芳江さんという逃げ道を見ます。
芳江/はあああー!? 可愛いな!? どんどん逃げて! たくさん逃げてほしい!(一同爆笑)
煙々羅/たくさん逃げていこうー!(笑)
芳江/よし、実際そう言うことにしよう!(笑) ……彼らの面倒を見るとか現実的なことでしたら私もお手伝いできます。
GM/「……芳江。俺を、助けてくれるか」
芳江/……はい。私はこの機関でずっと生きていくために妖怪や獣人を面倒を見ていきます。だから大丈夫です。……一本松さんは、私に逃げて、いいと思いますよ。
GM/1分間ぐらい、2人の中で長い沈黙が流れる。子供達はただただ泣き続けるのみ。そこに流れる時間と、煙。
煙々羅/煙は上の方に居ます(笑) うわー、大変そうだなー!
GM/……1分以上の沈黙の中、一本松は足早に地下室から去って行きます。逃げるように。
芳江/……ちっちゃい子達に近寄ります。おいで。
GM/びえーびえーと泣いている子供達は……1D6を振って偶数が出たらデレて、奇数が出たらデレません。(ころころ)奇数だから、芳江さんに近づかずびえーびえー。
煙々羅/き、貴様ー!? 芳江ちゃんの好意を無駄にしたなー!? がうがうっ!(笑)
GM/だって怖いことをやる人だもーん(笑)
芳江/私は彼らの主人の処刑に思いっきり手を貸した人だもん、怖がられても仕方ないよ。でも……今の私は貴方達に危害を加えるつもりはこれっぽっちもありません。
煙々羅/(突然、獣人の子供になって)「嘘だよ!」「俺は信じないんだからな!」「マスターを殺したくせに!」(一同笑)
GM/GMがキャラロールするより先に悲劇的なシーンが出来上がった(笑)
芳江/……あそこにいる子は、貴方達の先輩である煙々羅です。
煙々羅/ぽふっ。どうもどうも〜。
芳江/きっとみんな仲良くなれます。ここはつらい所ですけど、楽しいことだってありますよ。それを私が教えられたらいいなって思います。
GM/もう一度……1D6を振って偶数が出たらデレる、奇数が出たらデレない。(ころころ)ぐっ、まだ奇数か。デレません。
煙々羅/ちっとも信じてくれないなー!(笑)
GM/(獣人の子供になって)「そ、そんなこと言っても……貴方は、俺達の大切なマスターを、殺した!」 イヌミミの男の子は、芳江さんに対して怖いという敵意をずっと浮かべています。
芳江/時間を掛けて仲良くなりたいところもありますが……ひとまず、うん、安全な場所に行きましょう。案内しますから。自室へ行きます。
GM/あまりに泣きすぎて疲れた獣人達は、芳江さんのことを信用してないけど大人しく従うしかなかったのでした。「パパー……」
煙々羅/これからはママの時代だぞぉ!?(笑)